チゼータ「航天要塞ソアラの撃破を完了した!」 (25)

ヴィーマック四世「大丈夫であろうか?ガヴァーニ公爵の突然の反乱がおき、余は討伐軍を派遣したが
ガヴァーニ公爵には武勲と国への忠義に厚いことから戦略兵器たる
航天要塞を与えておる。」

ヴィーマック四世「戦略兵器たる航天要塞を倒すには同じ航天要塞を倒すか、地上にいる際に兵を内部に侵入させ
内部を制圧するしかない。討伐軍を派遣したといってもこのまま打破できなければ・・・・・」

ヴィーマック四世「要塞の速力とカヴァーニ公爵領からの距離を考えると簡単に首都に到達してしまいうる。
もし首都にこちらの航天要塞が倒され来てしまえば終わりだ。」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408942582

ヴィーマック四世「首都に政治・軍事・経済の機能が集中しているのだから首都に
要塞がきてしまい、それらが破壊されてしまえば余の王国は終わったも同然!首都という重要拠点を
失い国としての体をなくしてしまえばこれによって近隣の軍事パワーバランスは大きく崩れ、
戦乱の時代が大陸を再び襲ってしまう!」

ヴィーマック四世「ガズ帝国を妥当し、やっと平和な時代を享受することができたというのに、また
殺し合いという地獄が行われてしまう!それに余の臣民が余や高官は逃げることは可能だが、首都に要塞が到達し、
虐殺を行えば余の臣民は死んでしまう!女も、子供も老人も、男もだれだろうところされてしまうだろう!」

ヴィーマック四世「ああ・・・・・どうすればよいのだ!」





側近「国王陛下、落ち着いてください!確かに王国やその臣民、大陸の運命を考えば
そのような思考になるのも当然です。」

側近「ですが、国王たるものどのようなときであれ泰然自若であらねばならないのです!その陛下が
騒がれては静まるものの静まらないでしょう!」

側近「幸いこちらの航天要塞ストラトスの指揮官たるバーナード・チゼータ将軍は、
名将です。航天要塞を出す事態が少ないのですが、そのいずれでも要塞の性能によらない
実績を上げています。彼ならば必ずや倒してくれるでしょう!」

ヴィーマック四世「そうだな、余たちは信じて待つしかないのだ。」

フォーデン「将軍、地上の騎士団から通信です。いえ、アルベリック・ジレットなるものが
ソアラ攻略戦闘の中止を求めているとのことです。」

チゼータ「・・・・・通信に出よう。話し合いをしてみる。」

フォーデン「ですが、奴はヴィーマックの騎士でありながら反逆を引き起こした身ですよ。
反逆者とお話をするのはどうかと・・・・」

チゼータ「このままソアラとわがストラトスは砲門を交えることになる。そのような状況に
地上部隊の指揮官が反逆者にとらわれ、円滑な指揮を出せなくては意味がない。
撤退命令をだしても指揮官が反逆者にとらわれていてうまく実行できませんでしたじゃお話にならん!」

チゼータ「いざとなったら戦略兵器たるソアラ攻略を優先し地上部隊を見捨てる決断もスルが、優秀な兵士を少しでも失う
分けにはいかん!」

テオバルト「貴様、正気なのか!剣を引かんか!」

ジレット「黙れ、あのソアラの中には部下がいる!このまま砲撃したら部下が死んでしまう!
それを助けるための行動の何が悪い!」

テオバルト「お前は、それでもヴィーマック王国に使える騎士か!俺たち騎士とは何だ、
俺たち騎士のするべきことは国を何よりそこに住まう民を守ることだ!
人々が笑顔で暮らせる国を守る、それが国を守るために命を捧げた騎士のすべきことだろう!」

テオバルト「それを貴様は、その使命を部下たちのせいで忘れるというのか!あのままソアラ
がいけば、首都は焼かれ焦土と化し民が大量に死ぬんだぞ!それだけじゃない、このままいったら
大規模な戦乱がまた大陸を襲うんだ!どれだけの命が死ぬか分からないというのに
貴様は己の部下のために人々の命を助けるというのか!」



ジレット「命に価値の優劣はない・・・・・・命の大切さを訴えるのなら
部下の命も命だ!大切な命なら救わないといけないんだ!」

テオバルト「じゃあお前の身勝手でソアラをもしも打ち落とせずにソアラが進軍してその結果
大量の犠牲者が出るとは考えないのか・・・・・・・お前はその命を思っているのか?」

ジレット「そんなことはない!やっていることは正しいんだ、正しいことをしたら
必ず正しいことをしたほうが勝つに決まっているんだ!」

テオバルト「子供の論理だな、騎士として、いや大人として間違っている・・・・戦場じゃ人は死んでいく、
機械的に無機的に人の命は奪われていく・・・・正義を唱えていようが死ぬときはしに負けるときは
負けるのは戦争だ・・・・」

ジレット「黙れ、お前殺すぞ!」

テオバルト「おとなしくするさ、お菓子をねだる子供レベルの精神年齢の奴に殺されちゃ末代までの
恥だからな。」

チゼータ「私がヴィーマック王国ガヴァーニ公爵反乱討伐軍総司令の王国軍
航天要塞ストラトス司令官のバーナード・チゼータ将軍だ。お話を聞こう。」

ジレット「話は簡単だ、部下がソアラ内部にいる。だから攻撃を部下の脱出が確認されるまで
やめてほしい。」

チゼータ「だが、断る!」ピキピキピキ

ジレット「なんだと!」

チゼータ「敵地にとらわれた兵士が単身脱出する可能性はどれぐらいあると思う?特殊な訓練をつんだものや
破壊工作戦闘に特化した乱破師ならあるいはありうるかもしれんが、それにしてもまず可能性は低い。
私の命令は今回の反乱鎮圧だ、国の要人や他国の要人が人質になっているならともかく君の部下のために
与えられたミッションを中断する気はない!」

チゼータ「いや他国や自国の要人であれ、それが大陸の危機ならば攻撃を敢行し自分のクビで責任を取る所存だ!」




ジレット「部下が乗っているんだ、見捨てられるものか!こいつを殺すぞぉぉぉぉ!言うことを聞かないならなあ!」

チゼータ「軍人として最も不適格なものをヴィーマック王国は騎士として登用していたようだな、嘆かわしいことだ!
我々軍人に求められる素質とは、人の死に鈍磨するなということではない、人の死をいたむ心を持ち続けつつも
場合によっては部下や民間人を見捨てなくてはならないことに耐える精神だ!君にはそれがかけているようだな、
残念だがテオバルト騎士長を殺すと脅しても答えはノーだ!」

チゼータ「副官、まもなく砲撃戦がはじまる!テオバルト騎士長を捕らえている男を騎士長に危険があっても拘束、
部下を引き連れて撤退の指揮を執るように!これは命令だ!」

ストーラ「み、みなさんおちつきましょうよ。」

ジレット「クソククソククソ、黙って言うことに従えええ!従えよ!」





テオバルト「隙だらけだな!」

ジレット「」コトン

テオバルト「ふん、われを忘れて目前の敵のことに注意をかけんとは無能者が・・・・・チゼータ将軍、
とんだ醜態をさらしました。命令どおり、直ちに徹底します!」

チゼータ「撤退戦闘の指揮は任せる。今から私はソアラをおとす!」

テオバルト「ぼやぼやしていると砲撃がくるぞ、騎兵は馬をおりろ!馬は残念だが、放棄する!
航天要塞同士の戦闘でここはまもなく地獄になるぞ!砲撃に巻き込まれたら火災が発生するが、
敵に見つからないことを考え森の中を通る!いくぞ、尻に日がついたように走れ!」

テオバルト「ああ、この金髪男とそこの小僧は拘束してつれてくぞ!」

チゼータ「とんだ手間をとらせおって。」

フォーデン「将軍、ストラトスの全砲門目標ソアラを完全に射程に収めました!」

チゼータ「防御魔法幕を展開!それと同時に全砲門開け!攻撃開始!」

フォーデン「各魔導砲は連続で射撃せよ!」

ランシア「砲撃が始まりましたな。無駄なことをするものです。」

リカルド「このソアラには利くわけないのに。動力の魔導エンジンの原理は同じでも、
質のいい燃料を使っているんだから。エンジン出力や効率はこっちが上さ。」

レイラ「リカルド様、こちらも攻撃を!」

リカルド「当然、攻撃を始めて」

ランシア「御意!」

レーダー手?「だ、駄目です!ソアラに被弾集中するも、魔法防御幕を突破できません!」

フォーデン「そんなことがあるわけ・・・・・ソアラとストラトスは同じ同型の同種に位置する兵器だ。
そのため、先制攻撃したこちらが有利なはず・・・・・・・まさか・・・・・」

チゼータ「その通りだ、フォーデン。おそらくガヴァーニ公爵は魔導エンジンの動力源にこちらよりも優れた
質の燃料を使っているのだろう。それによるエンジン出力や効率の差がこの結果につながっている。」

フォーデン「確かにカヴァーニ領はここ最近経済的には良好の状態です。こちらは平時に移行し、
質の高い高価な燃料ではなくもともとの破壊力から質の低い燃料を使っていますから相手側がそれを購入する
ことがかのうな経済力があり、この結果を考えるとそうとしか・・・・・」

チゼータ「エンジンに差が有る以上正面戦闘を行っている以上はこちらが不利というわけか・・・・・」

レーダー手?「目標に高エネルギー魔力反応!敵発砲!」

レーダー手?「着弾まで後10秒、9、8、7、6、5、4、3、2、1、ナウ!」


ドンドンドン! ズドォーン!

フォーデン「被害状況報告!」

オペレーター「要塞下部に防御幕を突破し多数被弾しました・・・・・火災が第一と第二ブロックに発生!」



チゼータ「直ちに消火作業を開始!下がるぞ!」

フォーデン「大将!正面戦闘は不利ですが、このまま後退してしまえば首都に侵入されてしまいます!」

チゼータ「どのみち、正面戦闘で勝てる見込みはないのだ。下がるのも一手だ!戦術的・戦略的な
徹底は恥ではないぞ。」

チゼータ「それにだ、ただ下がるだけでは意味がない。が、私にはソアラを打ち落とす策がある。」

チゼータ「空間偽装装置を使う。魔法により何もないところにいきなりそこにないものを任意で呼び出し、あるようにみせ、また周囲に何もない空間を投影し存在をなく競るようにするという例の奴だ。」

チゼータ「これを使い、本要塞が炎上、爆発したかのように見せかける。その後爆発のタイミングにあわせ、
姿を消し一時後退する。」

チゼータ「このあたりは幸い山間だ。本要塞が破壊されたと知れば、そのままガヴァーニ公爵は前進し
首都を目指すだろう。それまでの間に要塞を後退し、前進する進路上にある山の陰に隠れる。
要塞の防御幕といえど側面や後部の幕は弱い。そこに要塞の全火力を集中し、打破を行う!」



フォーデン「前例がないですが、まともな正面戦闘を行って勝ち目がないならそれを行うしかありませんか?
とはいえ、タイミングが重要ですね、あまり早く撃沈されても怪しまれるだけです。」

フォーデン「その指揮を私にお任せください。必ず将軍の作戦を実行可能なタイミングで
爆発したように見せかけましょう。」

チゼータ「まかせる。」

???「待ってください!」

技術士官「側面からの火力集中ですが、私に考えがあります。こんなこともあろうかと、こんなこともあろうかと、
考えておいたんです!」

チゼータ「君は?」

技術士官「技術士官のシロ●・サナダといいます。実は要塞火力を対要塞同士の戦闘を想定して高める方法を
前々から考えていました。それを実行させていただければ確実にしとめられます。」

フォーデン「貴様、このような状況に貴様の考えを実証するために述べるとは何を考えて・・・」

チゼータ「戦局を奪回するための方法であるならば実証性のない新兵器についてでも聞こう。実証性のないといっても
それをこの局面で言うのだから自信があるのだな。」

技術士官「ありがとうございます。チゼータ司令。要塞が搭載している火力は、全て魔導エンジン
からの魔力供給を受けて発砲が可能となっています。ですが、通常各火砲に分散して発砲しており
エンジン出力の全てを受けた火砲は存在しません。」

技術士官「そのため、分散した結果威力は弱くなっています。ですが、分散せずにひとつの火砲に魔力を集中すれば
一点に火力を集中した結果それによって従来よりもはるかに強力な貫徹能力を火砲が有します。」

チゼータ「つまりエンジン出力を一つのほうに集中すれば従来よりもエネルギーの集中により圧倒的な火力を出せるということか。」

フォーデン「閣下、確かに一か罰かの捨て身で撃ってかからねばならないような状況ですが
空間偽装装置はともかく、より実証性のない兵器というより新しい魔力砲の運用法を
試している暇がありません。」






フォーデン「この運用法の使用を試みるべきではないと進言します。」

チゼータ「いや、フォーデン。私はこの運用法を試みるべきだと思う。テストのみで実戦に初めて使用された
兵器が戦果を上げた例がないわけではない。」

チゼータ「それにだ、サナダ君の火砲運用方法については技術開発部の兵器改装計画書の中で見たことがある。
そうか、アレの発案者が君だったのだな。」

技術士官「ええ、最も返答はけんもほろろでしたが・・・・・」

チゼータ「とはいえその運用方法が不可能と判断されたからではない。運用方法としての
実施を行うことは可能だ、ただし従来の火砲でそれをやった場合火砲に使われている金属が耐え切れず
砲身寿命がつき使用不能になってしまう。使うためには相応の強度の金属が必要で
軍事的緊張のない平和な時代になった現在コストの問題とただでさえ威力のある
航天要塞でそれを行う価値はないと判断されたからだ」

チゼータ「あの理論について見させてもらったが、理論式に私の目から見ても間違いはない。
技術開発部のおすみつきもある。この運用を試すぞ。」

フォーデン「ですが!」

チゼータ「側面からの火力集中による奇襲といってもソアラの装甲も強化されている可能性がある!
一か罰かだがやらねばならん!」








フォーデン「分かりました、そういうことでしたら私も従います。サナダ君、
その運用方法の準備はどれぐらいかかる?」

技術士官「火砲へのエンジンからのエネルギー伝道経路の操作は、ここのコンソールでできます。
エネルギーを火砲に集中し発砲するまでは別ですが、それを可能にするだけなら数分でできます。」

フォーデン「サナダ君、ひとつの火砲へのエネルギー集中についてだが、砲撃に使われている
物以外のエネルギーを仮にすてべ集中したとしても可能かね?」

技術士官「・・・・おそらく今試算してみましたが私の頭の中での計算が間違っていなければ
その場合も砲身自体は発砲しなければ持つはずです。」

フォーデン「意見具申します。このスラトラスは、たとえ主動力である魔導エンジンが
機能停止したとしても予備動力が即座に機能しますし、魔力バッテリーもあります。それらを
使えば飛行維持と空間偽装については問題ないでしょう。」

フォーデン「火砲へのエネルギー集中ですが、機能維持は主動力炉でなくても問題ないため
主動力炉の全エネルギーを集中することを具申します。」

チゼータ「君にしてはずいぶん思い切ったことを言うな。君はいつも慎重派の意見を述べているはずだが。」

フォーデン「あなたの元で何年副官をやっているとお思いでしょうか?別にあなたは常に奇策を
使うわけではありません。戦場の王道は奇策ではなく正攻法、既に確立され実績のある
戦術や正面からの表立っての戦闘です。ですがあなたは、演習や実戦で奇想天外な作戦を取ることもある。」

フォーデン「あなたの無茶振りにつきあうのは慣れっこなんですよ。それにどのような方法をとろうと
作戦に失敗すればどんな形でも死んでしまう。どの道死ぬなら無謀な作戦に付き合うのも
一興です。」

チゼータ「そうか、君からの奇想天外な作戦だ。いいだろう、意見具申を聞き入れる。それが可能かどうか
頭だけでなく機器を使い再度実施できるから調べろ。実施できるのなら動力炉の全出力を
火砲に集中する君の案を実行に移す。」





チャイカです。ストラトスという要塞が最後は特攻で敵倒したものの普通エンジンの効率に
使用している燃料の差があって敵が有利でもなんか無能な指揮をとっている感じなので勝たせようと思ってやってみました。
まあ戦闘の基本なんて基本は奇策よりも正面きっての戦いが正しいんでエンジン出力に差があるからって奇策をとって
かつよりも普通に考えると出力差があっても正面戦闘を取るのが正しいのかもしれませんし常識的な指揮官なら無能でなくてもそれを決断するかもしれませんが・・・・・ ただ撃て撃て的な指揮はないとおもうけど・・・・・・・

ちなみに敵要塞を撃沈するためにとった方法は、最近見たネット小説とヤマトの波動砲を参考にしています。主人公も含めて敵要塞は打ち落とします。





ガズ皇帝は死体を集めてさえしまえばそれを元に復活できる
自分が死亡しても蘇生可能な仕組みを用意してたけど、
死体を破壊したら不可能になるのかな?
というかあまり詳しいないけど敵国の国王の死体をばらして持って帰るってあるのか?
国王を確実に殺したかどうか確認するために国王の死体を持ってこさせたり、みせしめのために
国王の首をさらすってことはありそうだが・・・・・

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom