穂乃果「大学にいってから絵里ちゃんがあまりかまってくれない……」 (56)

胸糞ライブ注意!
多分どろどろ

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穂乃果『でねでね!』

絵里『ふふっ、穂乃果は相変らず元気ね』

穂乃果『絵里ちゃんはあまり元気ないね、やっぱり大学は大変?』

絵里『ええ、色々あって……』

穂乃果『そっか……、ねえ今度久しぶりに遊ぼうよ!』

絵里『ごめんなさい、まだレポートやらで忙しくて……』

穂乃果『そうだよね……、色々と環境も変わったばかりだもんね』

絵里『本当にごめんね、夏休みになったらいっぱい遊びましょうね。』

穂乃果『約束だよ?』

絵里『ええ、約束よ! あっ、ごめんなさいお客さんが来たから切るわね?』

穂乃果『うん……、また電話かけるから!』

絵里『ええ、待ってるわ。またね』ピッ

穂乃果「はぁ、最近絵里ちゃんとあまり話せてないな……」

穂乃果「大学に行ってから数回しか会えてないし……」

穂乃果「さびしいよ絵里ちゃん……」

穂乃果(穂乃果たち付き合ってるんだよね……?)

穂乃果(……絵里ちゃんはさびしいと思わないのかな)

穂乃果(このまま夏休みまで会えないなんてつらいよ……)

~~~~~
学校!

穂乃果「……」ボーッ

穂乃果(絵里ちゃん何してるのかなぁ)

海未「穂乃果!さっきから手が止まってますよっ」

穂乃果「うわわっ!ご、ごめんね!」

海未「ここ最近ぼーっとしすぎですよ?どうしたんですか?」

ことり「もしかして体調でも悪いの?」

穂乃果「ううん、そうじゃないんだけど……」

穂乃果(絵里ちゃんのこと相談してみようかな……、でもしにくいなぁ)

海未「どうせ絵里のことですね?」

穂乃果「うぇえ!?なんでわかるの!?」

ことり「あははっ、穂乃果ちゃんわかりやすいからねー」

海未「能天気な穂乃果がそんなにも悩むなんて病気か絵里のことくらいですよ」

穂乃果「海未ちゃんひどいっ!」

海未「冗談ですよ、ふふっ。それで何があったんですか?」

穂乃果「うん、実はね……」



ことり「なるほど、絵里ちゃんとすれ違っちゃってるんだね」

海未「絵里達の大学はちょっと距離がありますからね……
しかし電話もろくにとれないとは、そんなに忙しいんですかね」

穂乃果「最初の方は頻繁に連絡取りあってたんだけどね……」

穂乃果「メールもすぐに返信してくれたのに今は中々してくれなくて……」

ことり「あの絵里ちゃんが?信じられないなぁ」

海未「穂乃果は絵里に会いたいのですか?」

穂乃果「当然だよ!少しでも絵里ちゃんと一緒に居たいよ!」

海未「なら会いにいけばいいじゃないですか」

穂乃果「でも絵里ちゃん一人暮らししちゃってて家の場所は知らないし……」

ことり「まだ手があるよ!大学の前で待ってればいいんだよっ!」

穂乃果「ええっ!?大学まで行くの?」

ことり「うん!会いたいんだったらそれくらい強引の方がいいよ!」

海未「いっそのことなんの連絡もなしに突然行けば面白いんじゃないですか?」

ことり「あー!わかる!絵里ちゃんの戸惑う顔が目に浮かぶねっ」

穂乃果「ええ、迷惑じゃないかな……」

海未「何言ってるんですか、相手はあの絵里ですよ?」

ことり「うん、多分飛び上がって抱きついてきそうだよね」

穂乃果「そうかなぁ」

海未「そうですよ、それに悩んでるだけなんて穂乃果らしくないですよ?」

ことり「ことりもそう思うなぁ、空港の時みたいに突然行って
抱きしめちゃえば絵里ちゃんもイチコロだよ!」

穂乃果「こ、ことりちゃん!その話は///」

ことり「あの時の穂乃果ちゃんかっこよかったな~♪」

穂乃果「もう!///」

穂乃果「……でも、うじうじしてるなんて私らしくないよね
よし!絵里ちゃんを驚かせに行ってみるよっ!」

海未「ふふっ、それでこそ穂乃果です。ではあとは私たちに任せていいですよ?」

ことり「うん♪あとでお話し聞かせてね?」

穂乃果「えっ!でもまだ結構仕事残ってるし……」

海未「思い立ったが吉日、それが穂乃果でしょう?」

ことり「そうだよ、それに穂乃果ちゃんに少しでも早く元気になってほしいの」

穂乃果「海未ちゃん……、ことりちゃん……」

海未「でもちゃんと明日からは仕事するんですからね?」

ことり「ファイトだよ!穂乃果ちゃん♪」

穂乃果「ありがとう……!いってくるね!」タッタッタ

~~~~~
大学前!

穂乃果「すっかり暗くなっちゃったよ、やっぱり遠いね……」

穂乃果「うーん、絵里ちゃんどこかな……」

穂乃果「前に教えてもらった時間割だともうそろそろ出てくるはずだけど……」

穂乃果「見つけたら後ろから抱き着いてキスしちゃおうかなっ!」テヘヘ

穂乃果「あ!絵里ちゃ――――!」

穂乃果(絵里ちゃん、知らない女の人と二人で歩いてる!?)ズキッ

穂乃果(なんで隠れちゃったんだろう絵里ちゃんに会えたのに……)

穂乃果(でも友達と話してるのに声かけたら迷惑だよね。隠れつつ
別れてから声かけよう!)

穂乃果(すごい楽しそう……、心なしか距離感も近いような……)

穂乃果(! 転んだ絵里ちゃんをあの人が抱きとめた!)

穂乃果(絵里ちゃん真っ赤になって……でもとても嬉しそう笑ってる……)ズキズキ

穂乃果「……帰ろう」シュン

穂乃果(……穂乃果あんな絵里ちゃんの笑顔みたことなかったな)トボトボ

穂乃果(こんなストーカーみたいなことしに来たわけじゃないのに……
来なきゃよかった……)トボトボ

希「あれ、もしかして穂乃果ちゃん?」

穂乃果「……希ちゃん?どうしてここに?」

希「どうしてってここウチの通ってる大学の近くやで?」

穂乃果(あっ、そういえば希ちゃんも絵里ちゃんと同じ大学だったんだっけ)

希「穂乃果ちゃんこそこんなところでどうしたの?何か用事?」

穂乃果「えっ、あー、ええっとね」

希「あ!もしかしてエリチに会いに来たん?
でもおかしいなあウチより早く帰ったはずなんやけど……」

穂乃果「えっと、そうなんだけど……」

穂乃果(なんだろう……、さっきのことを思い出すと胸が……)ズキズキ

穂乃果「探してみたけど……会えなくて……」ポロポロ

希「穂乃果ちゃん泣いとるよ?大丈夫?」

穂乃果「うん、グス……ちょっと目にゴミが……」

希「……ええんやで強がらなくても」

穂乃果「の、希ちゃん……」ポロポロ

希「とりあえず移動しようか?ここだと泣き顔がいろんな人に見られちゃうわ」ヨシヨシ

穂乃果「う、うん……」グスグス

希「ええ子やね、この近くにちょうどウチのアパートがあるからそこにいこ?」

穂乃果「うん、ありがとう……」

~~~~~~~~~
のぞみけ!

希「ごめんなぁ、お茶しかなくて。でも飲むと落ち着くよ?」

穂乃果「ううん、私の方こそ急にお邪魔しちゃってごめんね……」

希「ええって、うちと穂乃果ちゃんの仲やん」ナデナデ

穂乃果「えへへ、ありがとう希ちゃん」

希「やっぱり穂乃果ちゃんが笑顔の方が似合うわ」

穂乃果「泣いてるなんてらしくないよね、ごめんね迷惑かけて」

希「ええって、それでなんで泣いてたん?うちで良ければ相談にのるよ?」

穂乃果(希ちゃんなら私の知らない絵里ちゃんのこと教えてくれるかも……)

穂乃果(でも……知ってどうするの?知ったところで……)

希「言いづらいならええよ、落ち着くまで休んでってええからね」

穂乃果「……あのね最近絵里ちゃんね、電話とメールでそっけなくて」

穂乃果(でも知らないままなんて嫌だから……)

穂乃果「だから……、今日は絵里ちゃんに直接会いに来たんだ」

希「エリチに?もしかして会えなくて……」

穂乃果「絵里ちゃんには会えたんだけどね、その……知らない女の人と
仲良さそうにあるってて……」

穂乃果「すごく仲が良さそうで……穂乃果、声かけれなくって……」ポロポロ

穂乃果「絵里ちゃんが抱きとめられて……、顔真っ赤にしてて……」ポロポロ

穂乃果「そんな絵里ちゃん穂乃果みたことなかったから……」ポロポロ

穂乃果「それで……、なんかわからないけどすごく悲しくなっちゃって……」ポロポロ

希「……よしよし、本当に穂乃果ちゃんはエリチが好きなんやね」ナデナデ

穂乃果「……うん」

希「……ほんま妬けるわ」ナデナデ



穂乃果「ありがとう……ちょっと落ち着いたよ」

希「うちとしてはもうちょっと穂乃果ちゃんの撫で心地を楽しみたかったけどなぁ~」

穂乃果「もう!希ちゃんったら///」

穂乃果「…ねえ、絵里ちゃんと一緒に居た人がどんな人か希ちゃん知ってる?」

希「その人ってエリチよりちょっと身長が高くてショートカットだった?」

穂乃果「うん、そうだったよ」

希「……うん、知ってるよ。だけど穂乃果ちゃんにはつらいことになるんやないかな」

穂乃果(やっぱり……)

穂乃果「そこまで言っちゃったらもう想像ついちゃうよ……、だったら最後まで聞いていいかな?」

希「せやね……、あの人はねエリチのサークルの先輩なんや」

穂乃果「サークルの先輩?」

穂乃果(絵里ちゃんサークル入ってたんだ、そんなことも穂乃果知らなかった……)

希「新歓で意気投合したらしくて今じゃあもう時間が合えばべったりって感じやね」

穂乃果(穂乃果にはろくにあってもくれないのに……)

希「夜もつい長電話しちゃうってエリチが前に言ってたの聞いたなぁ」

穂乃果(だから穂乃果の電話すぐ切ったり出れなかったりしたんだ……)

希「それに二人とも美形やからね、結構大学でも噂になってるんよ」

穂乃果(いやだ……聞きたくないよ……)

希「お似合いのカップルだとか付き合ってるんじゃないかって……」

穂乃果(そ、そんな……嘘だよね……でも……)

希「穂乃果ちゃん大丈夫?」

穂乃果「うん……、ねえ希ちゃんからみてその二人はどう見える……?」

希「正直に言わせてもらうとうちから見てもあの二人は特別な関係に見えるよ」

穂乃果(あぁ……、やっぱり……)

希「ごめんな?でも穂乃果ちゃんには正直に言った方がええと思ったんよ」

穂乃果「う、うん……、ありがとう……」

穂乃果「いつまでも……グス 隠されるより私もその方がいい……」ポロポロ

希「穂乃果ちゃん、つらかったね?うちの胸ならかしてあげるよ?おいで」

穂乃果「……希ちゃん!絵里ちゃんが!絵里ちゃんが……」ギュッ

希「つらかったんやね、大丈夫やうちが慰めてあげるから」ナデナデ

穂乃果「希ちゃん……うん……、ありがとう」ポロポロ



穂乃果「うーん……えりちゃん……」zzz

穂乃果「えりちゃ……、んっ……朝?」

希「おはよう、よく……眠れはしなかったみたいやね」

穂乃果「あれ?希ちゃん?なんでここに!?」

希「あれ、覚えてないん?昨日泣き疲れてそのまま寝ちゃったんだよ?」

穂乃果(そ、そうだ!希ちゃんに慰めてもらっていつの間にか……)

穂乃果「どうしよう!家に泊まるって言ってきてない!心配されてるかも!」

希「大丈夫や、ちゃんとうちが連絡しといたから。誤魔化すの大変だったんやで?」

穂乃果「うぅ……、希ちゃんありがとう……」

希「一番大変だったのは抱き着いて離してくれない人から
抜け出すことだったんやけどね」

穂乃果「えっ!ご、ごめんね」

希「ふふっ、冗談や。うちも役得やったし」

穂乃果「の、希ちゃん!///」

希「……元気になったみたいでよかったわ」

穂乃果「うん、昨日はさすがにつらかったけど……希ちゃんが傍にいてくれたから」

希「そっか。
……なぁ余計なお世話かもしれないけど、エリチのことはどうするん?」

穂乃果「わかんない……」

希「うちは早くどうするか決めた方が穂乃果ちゃんのためだと思んよ」

穂乃果「でも絵里ちゃんから何も聞いてないし……」

希「エリチとの連絡、減って来てるんやろ?」

穂乃果「なんで!?昨日そこまで言ってないよ!」

希「うちはエリチと穂乃果ちゃんの両方を良く見てるんやで?
それくらいわかるわ」

穂乃果(やっぱり希ちゃんから見た絵里ちゃんは穂乃果のことを……)

希「これから言うことな、つらいかもしれないけど聞いてほしいんや
それが穂乃果ちゃんの為やと思うから」

穂乃果「うん……」

希「……自然消滅って言葉知ってる?」

穂乃果「自然消滅?」

希「言葉の通り自然に関係がなくなっていくことなんやって
特に進路とかで離ればなれになったカップルがなるらしいんや」

穂乃果「そんな……」

希「今の変わっちゃったエリチに穂乃果ちゃんが会っても傷つくだけだと思うよ」

穂乃果(変わっちゃった絵里ちゃん……)

穂乃果「でも……だって……」

希「もう楽になってもええんやないかな」

希「うちはもう傷ついてる穂乃果ちゃんを見るのが嫌なんよ……」

穂乃果「希ちゃん……」

希「ウチな、ずっと黙ってたんやけど穂乃果ちゃんのことが好きだったんやで?」

穂乃果「え?嘘だよね!?」

希「自分の気持ちを隠すのは昔から得意だったから……」

希「エリチが穂乃果ちゃんと付き合うって聞いてとても悲しかったんやで?」

希「でもエリチなら任せられると思って身を引いた……でももう無理や」

穂乃果「……」

希「こんな時に言うのはあれかもしれんけど……ウチと付き合ってみない?」

穂乃果「えっ!?」

希「穂乃果ちゃんがウチのことを好きじゃないのも、エリチのことを忘れられないのもわかる。だけどいつか必ずエリチのことを忘れさせて見せるわ」

希「だからお願い……、ウチと付き合って?」

穂乃果(希ちゃんが私を好き?付き合う?でも絵里ちゃんが……)

穂乃果(『あの二人は特別な関係に見えるよ』『自然消滅って言葉知ってる?』)

穂乃果(もうわからないよ絵里ちゃん……、どうしたらいいの……)

希「今の穂乃果ちゃんを放っておくと壊れてしまいそうで怖いんよ
うちが全部から守ってあげる、だからね?」

穂乃果「守ってくれる……?」

希「みんなが穂乃果ちゃんを裏切ってもウチだけは穂乃果ちゃんの味方や」

穂乃果「本当?」

希「神様に誓ってもええよ」

穂乃果(一人じゃつらいもんね……、楽したっていいよね……)

穂乃果「すぐには好きになれないかもしれない……、もしかしたら一生かもしれない……」

希「別にええけど、でもうち穂乃果ちゃんを落として見せる自信結構あるんやで?」

穂乃果「ふふっ、本当?期待しちゃうからね」ギュッ

希「ええよ、二人で幸せになろうね」ギュッ

穂乃果「希ちゃんは暖かいね」ポロポロ

穂乃果(さようなら絵里ちゃん……、好きだったよ)

おわり

おまけ
~~~~
だいぶ前!

希「エリチ、美術サークルにはいるん?」

絵里「違うわ、期間限定のお試しで参加させてもらってるだけよ」

希「なんでまた美術?興味あったん?」

絵里「んー、穂乃果の誕生日って夏にあるじゃない?」

希「せやね、でも何か関係あるん?」

絵里「実はね!その時に手作りのマトリョーシカをあげようと思ってるのよ」

希「マトリョーシカ?人形の中から人形がでてくるやつ?」

絵里「そうそれよ!外見は私の人形なんだけど中から穂乃果の人形がでてきて
さらにその中から私が……ってのをあげようとしてるのよ」

希「そ、それはすごそうやね……」

絵里「でも作るのが結構大変でね、誕生日まであと数カ月しかないから毎日が大変なのよ」

希「なるほどなぁ。そのために美術部なんやね」

絵里「あと新歓の時に仲良くなった先輩も同性同士で付き合っててね、
色々相談にのってもらってるのよ」

希(穂乃果ちゃんか……、エリチは本当に人の気もしらんで惚気るんやから)ズキッ

希「なるほどなぁ。そういえばエリチ次の講義なんやけど……」

~~~~~
結構前!

絵里「……」ウツラウツラ

希「えーりち、どうしたん?居眠りなんてらしくないやん」

絵里「はっ!の、希!?」

希「せやでー、どうしたん?疲れ気味?」

絵里「ええ、この前話したマトリョーシカの話覚えてるかしら」

希「穂乃果ちゃんの誕生日プレゼントの?」

絵里「それがあんまり捗ってなくて……、先輩にも家に来てもらってまで
手伝ってもらってるのだけど中々……」

希「あー、それであまり寝れてないんやね?」

絵里「しかもそのせいで穂乃果との時間も上手くとれないのよね……
愛想つかされないかしら」

希「穂乃果ちゃんはエリチにべた惚れやからな~、大丈夫やない?」

絵里「そ、そうかしら!それなら早く完成させないとねっ!
待っててね穂乃果!」

希(時間削ってまで……それって本末転倒やないかな)ズキズキッ

~~~~~~~~~~~
ちょっと前!

先輩「あなた絵里の友達の東條希さんよね?」

希「えっ?はい、そうですけど……どなたですか?」

先輩「あっ、ごめんね。私は絵里のサークルの先輩なの」

先輩「ちょっと聞きたいことがあるのだけどいいかしら?」

希「はぁ……」





先輩「なるほどね、ありがとねっ」

希「エリチの好みやら誕生日やら聞いてどうするんですか?」

先輩「……私ね、彼女のことが好きになっちゃったのよ」

希「へ?」

希(この人、付き合ってたんじゃあ……)

先輩「その反応は絵里から色々聞いてるのね?
でも好きになったのだからしょうがないと思うの」

希(好きになったのならしょうがない……か)

先輩「ありがとう!絵里には内緒にしてね?」

希「え?あ、はい」

先輩「あとこれ私の連絡先ね!何かあったらよろしく!またね!」タッタッタ

希(強引な人やな……)

希(ウチにもあの強引さがあれば……もしかしたら……)

希(……)

希(なんやろ、ウチいけない事考えとるなぁ、頭冷さんと……)

~~~~~~~
現在!

穂乃果「……」コソコソ

希(穂乃果ちゃん!?あんなところで何を……)

希(あれはエリチと先輩?あっ、抱きとめた!?)

穂乃果「……帰ろう」トボトボ

希(何やら誤解したみたいやね、どうしよか)

希(……今上手にやれれば……もしかしたら……)

希(ダメや!エリチは親友やし……、ばれたらウチも終わりや……)

希(でもエリチは穂乃果ちゃんを悲しませてる……、ウチならそんなことは……)

希(……とりあえず声だけかけとこか)

希(っと、その前にエリチとご飯の約束してたんやった、断っとかんと)ピッピッピ

希「あれ、もしかして穂乃果ちゃん?」

~~~~~~~~~

希「穂乃果ちゃん、つらかったね?ウチの胸ならかしてあげるよ?おいで」

穂乃果「……希ちゃん!絵里ちゃんが!絵里ちゃんが……」ギュッ

希「つらかったんやね、大丈夫やうちが慰めてあげるから」ナデナデ

穂乃果「希ちゃん……うん……、ありがとう」ポロポロ





穂乃果「絵里ちゃん……絵里ちゃん……」zzz

希(泣き疲れて寝ちゃったわ)

希(ウチ、穂乃果ちゃんに嘘までついて……最低やね)

希(でも……太陽のように輝く笑顔の穂乃果ちゃんが好きやった)

希(エリチならもっと穂乃果ちゃんを輝かせてくれると思ってた、だから身を引いた
でもエリチは穂乃果ちゃんを泣かせた)

希(……すべてを知ってるウチなら二人の仲を取り持つこともできた)

希(……だけど)

希(ウチならもっと穂乃果ちゃんを笑顔にできる
ウチならもっと……)

希(……そう、ウチが穂乃果ちゃんと付き合っていればそう思ってしまったんや)

希「……」スタッ

希「……」ピッピッピ

希「夜分遅くにすみません、東條希です。少しエリチのことで話が……」

~~~~~~~

穂乃果「すぐには好きになれないかもしれない……、もしかしたら一生かもしれない……」

希「別にええけど、でもうち穂乃果ちゃんを落として見せる自信結構あるんやで?」

穂乃果「ふふっ、本当?期待しちゃうからね」ギュッ

希「ええよ、二人で幸せになろうね」

希(ごめん、エリチでももう抑えきれない……)





希「ねぇ、穂乃果ちゃん?エリチのことを忘れる第一歩として
携帯のアドレスと番号変えない?」

穂乃果「えっ、でも……」

希「お願いや、いつまでもエリチに囚われてちゃダメやと思うから」

穂乃果「うん……、そうだよね。今の私はもう絵里ちゃんの彼女じゃないんだもんね」

穂乃果「明日変えるよ、でも希ちゃんもついてきてよね?」

希「もちろんええよ?初デートやね」

穂乃果「あははっ、初デートが携帯ショップっておかしいね」

希「ええやん、忘れられなさそうで」

穂乃果「確かにそうかもっ!」

希「これから色々思い出作っていこ?二人でね」

希(これでしばらくはエリチと接触する心配もないやろ……)

希(あの人にも妨害は頼んでるし、その間が勝負やね)

希(……エリチごめんな、でも私の目の前で穂乃果ちゃんを泣かせたエリチも悪いんやで?)

希(本当に好きなら目を離しちゃあかんよ、じゃないと……)

~~~~~
一カ月後ののぞみけ!

穂乃果「希ちゃん……好きぃ……」ギュッ

希「ふふっ、かわええな」ナデナデ

穂乃果「んー……希ちゃんの匂い安心する……」クンクン

希「ウチも穂乃果ちゃんとくっついてると落ち着くわ」

穂乃果「えへへ、嬉しいな///」

希「いっぱい甘えてええからな~、穂乃果ちゃんのこと包みこんであげるわ」ギューッ

穂乃果「うん……希ちゃん大好きっ!」



希「なぁ、穂乃果ちゃん」ナデナデ

穂乃果「んー?どうしたのぉ?」

希「……こんな時に聞くのはあれやけど、エリチのこと忘れられた?」

穂乃果「……」

穂乃果「希ちゃんには嘘つきたくないからいうけどね
ごめんね、まだちょっと引きずってるかも……」

希「そか……」

穂乃果「でもね!こうやって希ちゃんと一緒に居るときは全てを忘れられるな~」

希「本当に?」

穂乃果「うん!だからもっともっと一緒に居たいし抱きしめてほしいなぁ」

希「ええよ!穂乃果ちゃんが望む分だけ可愛がっちゃうよ!」ナデナデ

穂乃果「えへへ!ありがとうっ!」

穂乃果「もう穂乃果には希ちゃんしかいないから……
希ちゃんさえいてくれればいい……」ボソッ

~~~~~
さらに一カ月後ののぞみけ!

ピーポーン

希「うぅ……、誰やこんな朝早くに……」

<ノゾミーワタシヨ!エリヨ!

ガチャ
希「エリチ?朝からどうしたん」

絵里「ちょっと相談があってね、あがらせてもらっていいかしら?」

希「……ええよ、お茶でも入れるからそこらへん座っといて」

絵里「ありがとう♪」





絵里「~~~♪」

希「……はい、お茶。エリチなんかご機嫌そうやね」

絵里「ええ、ちょっといいことがあって清々しい気分なの
謎が全て解けたって感じ♪」

希「ふーん……」

絵里「ところでこの部屋ちょっと物が増えたんじゃないかしら?」

希「バイト代結構出たからな~、奮発して色々買ったんよ」

絵里「……ねえ話したいことがあるんだけどいいかしら?」

希「そうやったね、どうしたん?」

絵里「穂乃果のことなんだけどね。音信不通になったって話したわよね?」

希「……そうやったね」

絵里「それでね、どうしても心配になっちゃったから穂乃果の家まで会いに行ったのよ」

希「……穂乃果ちゃんに会えたん?」

絵里「いいえ、家の前でずっと待ってたんだけどね、私の姿を見たら逃げちゃったのよ
なんでかしらね?」

希「不思議やね……」

絵里「でもね、収穫もあったのよ?海未とことりに会うことができたの」

希「穂乃果ちゃんのこと聞いたん?」

絵里「ええ、さすがにもう恥ずかしいとか周りの目とか気にしてられないものね。
それでね、穂乃果はある日を境にしばらく落ち込んでいたらしいのよ」

希「……」

絵里「最近ではまた元気になったらしいけどね、重要なのはそのある日なのよ」

絵里「その日にね、どうやら私に会いに大学まで来たらしいのよね
でもおかしいわよね。その日、私は穂乃果に会った記憶がないのよ」

希「……会えないでそのまま帰ったんちゃうかな?」

絵里「私もそう思ったわ、でもねその日に穂乃果はどこかに泊まってきたらしいのよ」

希「偶然誰かに会ったんかな?」

絵里「そう思って色んな人に聞いてみたのよ、みんな穂乃果は泊まりに来てないって」

絵里「もちろんまだ希には聞いてないけどね」

希「っ……」

絵里「ねえその日、希は用事ができたって言って私との約束をキャンセルしたわよね?」

希「そうやったっけ……」

絵里「そうよ?まだその時のメールも残ってるしね」

希「……」

絵里「ねぇ、その日に希は何をしていたの?用事ってなんだったの?」

希「……」

絵里「なんで黙ってるのかしら?」

希「エリチはちょっと勘違いしてるんやないか?
考えすぎやと思うよ?」

絵里「……携帯見せてくれないかしら」

希「そ、それは……ウチにもプライバシーがあるし……」

絵里「大丈夫よ、私が今更ちょっとやそっとのことで離れるわけないでしょ?
だから見せて欲しいの、私を信じさせてよ……!」

希「……悪いけど見せるのは無理や」

絵里「なんでよ!私達友達よね?」

希「ウチはそう思ってるよ……」

絵里「なら見せなさいよ!」

希「ごめんな、エリチの頼みでもそれは無理や……」

絵里「そう……、信じたかったわ希のこと」

絵里「実は、亜里沙経由で雪穂ちゃんから聞いたの
最近毎日のように貴方と穂乃果が電話してるってね」

絵里「どういうことなのかしら?私は連絡すら取れないのになんで貴方は取れるの?」

希「そ、それは……」

絵里「ねえ、私達友達なのよね?……なら穂乃果の連絡先を教えてよ!」

絵里「私の穂乃果を返してよ!」ドンッ

希(とうとう気づいちゃったんやね、でももう手遅れやで?)

希(もう穂乃果ちゃんの心はウチが物やから……)

おしまい

早起きして何書いてたんだろう・・・。素人がそんなマトリョーシカ作れるの?何時まで連絡取らないんだよ!?
違和感はおやつにしてください、ごめんね!

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