歌鈴「美波さん、具合はどうでしか?(噛んだ…)」 (79)


光「みんな起きろ、朝だぞ!」
光「みんな起きろ、朝だぞ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406189310/)
の続編ですがここからでも読めると思います

みんな三人一組で女子寮に住んでる設定です

都内在住のアイドルも女子寮に住んでます、あしからず


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406972589


美波「ん…歌鈴ちゃん…ゴホゴホッ」

歌鈴「あぁ、寝たままで大丈夫ですよ~」

美波「ごめんなさい…」ピピピッ

歌鈴「あ、体温計が鳴ってますね、どれどれ…」

歌鈴「37.8度…まだけっこうありますねぇ」

美波「体調管理もできないなんて…アイドルとしてまだまだですね…」

歌鈴「そんなことないですよ!」

歌鈴「美波さんはただでさえ学校やお仕事で忙しいのに、私たちが家事任せっきりにしちゃってるから…」

くるみ「美波しゃん、だいじょうぶ…?」

美波「くるみちゃん…大丈夫ですよ、大丈夫だから泣かないで?」

くるみ「うんっ…」ぐすっ


歌鈴「今日は私とくるみちゃんで家事全部やりますから、美波さんはゆっくり寝ててください!」

美波「大丈夫ですか…?」

歌鈴「はい!頑張りましょうね、くるみちゃん!」

くるみ「うんっ!くるみがんばる…!」

歌鈴「それじゃあさっそく夕飯の支度をしにいきましょう!」

くるみ「はいっ、美波しゃん、ゆっくり休んでね!」

美波「二人とも…ありがとう…」

歌鈴「いえ!それでは失礼しましゅ!(噛んだ…)」

くるみ「美波しゃん、またね」

ばたん


美波「…」

美波「二人ともいい子ですね…」

美波「それじゃあお言葉に甘えて少し眠らせてもらおう…」

「じゃあまずはお湯を沸かして…」

「あついぃいいいい!」ドッシャーン!

「大丈夫でしゅか、歌鈴しゃん!」

「はい、なんとか…くるみちゃん!お鍋によだれが!」

「す、すみましぇーん!」ジュルリ

美波「…」

美波「心配です…」



202号室

かな子「美穂ちゃん、ケーキのお味はどう?」モグモグ

美穂「うん、とっても美味しいよ」

かな子「よかったー、今回のは自信作だったんだ」パクパク

美穂「それにしても…よく食べるね、かな子ちゃん…」

かな子「えへへ、甘いものはつい食べちゃうんだよね」ムシャムシャ

美穂「あ、あの…かな子ちゃん」

かな子「ん、なに?」モグモグ

美穂「えっと…ちょっと言いにくいことなんだけど…」


かな子「遠慮しないで言ってよ、私と美穂ちゃんの仲じゃない」パクパク

美穂「うん…もしかしたら私の勘違いかもしれないんだけど…」

かな子「うんうん」ムシャムシャ

美穂「ちょっとだけだよ?ほんのちょーっとだけなんだけど…」

美穂「かな子ちゃん太った…?」

かな子「えっ…?」モグ…


美穂「い、いや!私の気のせいかもしれないし!うん、たぶん私の勘違いだよ!」

かな子「そう…?」モグモグ

美穂「変なこと言っちゃってごめんね!あ、わたしそろそろ自分の寮に帰るね!お邪魔しました!」

かな子「あ、美穂ちゃん!」パクパク

かな子「…」ムシャムシャ

かな子「そういえば最近食べ過ぎてる気がするなぁ……」モグモグ

かな子「さくらちゃんと料理の練習とか言って、色々作ってはその都度食べてたし…」パクパク

かな子「よーし…!」ムシャムシャ

かな子「体重計…乗ってみよう…!」モグモグ



203号室

あい「それじゃあ行ってくるよ」

加奈「気をつけてくださいね、あいさん!」

あい「あぁ、今日は遅くなりそうだけど…加奈お姉さんがいれば安心だな」

加奈「そんな、お姉さんだなんて…//」

あい「でももし何かあったら隣の真奈美さんに言うんだよ?」

加奈「私がいれば大丈夫ですよ!」

あい「ふふっ、それは頼もしいな それじゃあ行ってくるよ」

加奈「いってらっしゃーい!」

ばたん


加奈「…」

加奈「…ふふふ」

加奈「お姉さんかー//」

加奈「よーし!あいさんの留守中はこの私が203号室を守るぞー!!」

ほたる「きゃーー!!」

加奈「むむっ、ほたるちゃんの悲鳴!」

加奈「どうしたの!?ほたるちゃん!」

ほたる「か、加奈さん…あそこ…」

加奈「あそこ?」


ゴキブリ「かさかさかさ…」

加奈「ご、ごごごきぶりー!」ヒィィィ!

ほたる「加奈さん助けてぇ…」

加奈「ほ、ほたるちゃん、安心して」

加奈「お姉さんに、任せなさい…!」

ゴキブリ「ぶーん」

ほたる「と、とんだー!!」

加奈「ほたるちゃんは違う部屋に避難してて!」


朋「ちょっと美波ちゃんのお見舞いに行ってくるね」

夕美「はーい、あ、そうだ朋さん」

朋「ん?」

夕美「これ、美波さんに持っていってください」

朋「わぁ、綺麗なお花!夕美ちゃんが育てたの?」

夕美「はい!頑張りましたっ!」

朋「すごーい!これなら美波ちゃんも喜んでくれるね!」

真奈美「美波くんによろしく言っておいてくれ」

朋「はーい、それじゃあ行ってきます」

夕美「いってらっしゃい」

ばたん

真奈美「美波くん、心配だな…」

夕美「そうですねぇ…」

ピンポーン


真奈美「おや、お客さんかな?」

夕美「私出てきますね」

夕美「はーい」がちゃ

夕美「あら…」

ほたる「あ、あの…!」

夕美「ほたるちゃん、どうしたの?」

ほたる「木場さん…いますか…?」

夕美「?」


201号室

美波「うーん…」Zzz…

朋「…」じーっ

美波「ん……?」

朋「お」じーっ

美波「!?」

美波「と、朋ちゃん、どうしたんですか!?」

朋「お見舞いに参りました!」

美波「お見舞い…わざわざすみません…」


美波「でもせっかく来てくれたんだし、起こしてくれてもよかったのに…」

朋「病人を起こすわけにはいかないからね!見守ってました!」

美波「そうですか…お気遣いありがとうございます」

美波(だからってあんな至近距離で見つめてなくても…//)

朋「そうそう、これ、夕美ちゃんからお花!」

美波「わぁ、すごく綺麗ですね…ありがとうございます」


朋「真奈美さんもよろしく言っといてくれってさ」

美波「そうですか…皆さんに心配かけてしまって申し訳ないです…」

朋「しょうがないよ、風邪なんて誰だってひくもんだし」

朋「あ、そうだ 気分転換に美波ちゃんの運勢を占ってあげるよ!」

__
_


朋「ふーむ…」

美波「どうでしょうか…?」

朋「仕事運、健康運は共に上昇してるから風邪はすぐに治るはず!」


美波「本当ですか?よかった…」

朋「ただ…」

美波「ただ…?」

朋「水難の相が出てるね、水には注意したほうがいいかも」

美波「水…ですか?」

朋「うん、でもまぁそんなに意識しないでも大丈夫、ちょっと気をつけるくらいでいいから!」

美波「そうですか、わかりました」

朋「あっ!もうこんな時間!そろそろ帰らなきゃ!」


美波「朋ちゃん、今日は来てくれてありがとう、少し元気になりました」

朋「へへっ、それはよかった!じゃ、早く風邪治してね!お大事にー!」

美波「またね」

美波「…」

美波「いい友達がいっぱいいる事務所でよかった…」

美波「あ、また眠くなってきちゃった…」

美波「…Zzz」


203号室

加奈「さぁゴキブリさん、おとなしく殺虫剤の餌食になりなさい…」

ゴキブリ「…」かさかさ

加奈「ひぃぃ!こっちきた!」

加奈「でもこっちには殺虫剤が…って!これそばつゆ!?」

ゴキブリ「…」かさかさかさ

加奈「きゃー!こないでー!!」

真奈美「ふんっ!」バシィ!

ゴキブリ「ぎゃっ…」

真奈美「ふぅ…」

加奈「真奈美さん!?どうして…」

真奈美「ふっ、加奈くん そばつゆじゃゴキブリは倒せないよ?」

ほたる「木場さん、こんなことのためにわざわざ呼び出してごめんなさい…」

真奈美「なぁに、お安い御用さ」

加奈「ほたるちゃんが呼んできてくれたんだ…」


真奈美「今日はあいくん遅いんだろう?二人だけで大丈夫かい?」

真奈美「なんならあいくんが帰ってくるまでうちに…」

加奈「わ、私がいるから大丈夫です!」

真奈美「ふふ、それは失敬した それじゃあ私はこの辺で失礼するよ」

ほたる「ありがとうございました…」

加奈「あの!真奈美さん!」

真奈美「ん?なんだい?」

加奈「よかったら、そばつゆどうぞ…!」

>>15 すみません訂正です

204号室

朋「ちょっと美波ちゃんのお見舞いに行ってくるね」

夕美「はーい、あ、そうだ朋さん」

朋「ん?」

夕美「これ、美波さんに持っていってください」

朋「わぁ、綺麗なお花!夕美ちゃんが育てたの?」

夕美「はい!頑張りましたっ!」




202号室

かな子「うそ…」

かな子「こんなに増えてたなんて…」

かな子「………あ」

かな子「洋服を脱げば…少しは…」ヌギヌギ

かな子「お願い…」

かな子「…」

かな子「マイナス500グラムかぁ…」


かな子「パンツとブラも脱げばもう少し…」

かな子「いや…それはさすがにやめよう…」

かな子「はーぁ…」

かな子「これじゃあアイドル云々以前に女子としてまずいよ…」

かな子「ダイエットしなきゃ…」

さくら「かな子さーん!」

かな子「さくらちゃん?なーに?」

さくら「またお菓子作ってみたんでよかったら…なんで下着姿なんですかぁ?」

かな子「あ」


__
_


さくら「暑かったから下着になってたんですかぁ!」

かな子「そ、そうなのー、あははー…//」

さくら「そうだ!お菓子作ったんで味見してみてくれませんかぁ?」

かな子「えっ…?」

さくら「一生懸命作りましたぁ♪」ドッサリ

かな子「こんなにたくさん…」

さくら「さぁさぁ、遠慮しないで全部食べてください!」キラキラ

かな子「ひぃぃ…」


204号室

朋「くんくん…なんかいい匂い…」

朋「ただいまー!」

夕美「おかえりなさい朋さん!」

朋「なんかいい匂いだねー、今日のご飯は何かな?」

夕美「今日はお鍋ですよ!」

朋「おー、お鍋!なんでまた?」

夕美「なんか真奈美さんが加奈ちゃんからそばつゆをもらったらしくて」

朋「そばつゆ…?」


真奈美「そばつゆを使った特製鶏鍋だ」

朋「おおー美味しそう!夏に食べるお鍋がまたいいんだよねぇ、ビールできゅーっと…」

真奈美「こらこら、朋はまだ19歳だろ?」

朋「ちぇー、じゃあコーラで我慢かー」

夕美「ふふ、早くお酒が飲めるようになりたいですね」

朋「そうだ!どうせお鍋するんなら他の子達も誘おうよ!」

夕美「あ、いいですね!大勢で食べたほうが楽しいですもんね♪」

朋「私誘ってくるー!」

真奈美「まったく、朋は元気だな」



203号室

加奈(せっかくお姉ちゃんアピールできるチャンスだったのに…)

加奈(なんとか状況をひっくりかえさないと…!)

ほたる「あの、加奈さん…」

加奈「なに!?何かトラブル!?」ズイッ

ほたる「ひぃ!い、いえ…お風呂が沸きましたけど…加奈さんよかったら…」


加奈「お風呂…」

加奈「ほたるちゃん!」

ほたる「はい…?」

加奈「一緒にお風呂入ろうか!」

ほたる「えっ…」

__
_


加奈「ほたるちゃん!」ゴシゴシ

ほたる「はい…?」

加奈「どこかかゆいところはない!?」ゴシゴシ

ほたる「いえ…」


ほたる「あの、加奈さん…」

加奈「なに?」ゴシゴシ

ほたる「自分で頭…洗えますんで…//」

加奈「まぁまぁそう言わないで、ほら、お湯かけるよー」じゃー

ほたる「んっ…」

加奈「さっぱりした?」

ほたる「はい…ありがとうございました…」


加奈「じゃあ次は体を洗うよ!」

ほたる「えっ!?さすがに体は…」

加奈「遠慮しないで、それじゃあまずお尻から…」ワキワキ

ほたる「ひっ…!」

加奈「うひひ…ほたるちゃーん…」ワキワキワキ

ほたる「ひぃぃ!私先に出ます!」がらがら

加奈「あっ、ほたるちゃん!?待ってー!」



201号室

美波「うーん…」Zzz…

歌鈴「…」じーっ

くるみ「…」じーっ

美波「ん……?」

美波「!?」

くるみ「美波しゃん」じーっ

歌鈴「目が覚めましたか?」じーっ

美波「だからなんで至近距離なんですか!?」

歌鈴「え?」

美波「あ、いえ…」


くるみ「美波しゃん、具合はどうでしゅか?」

美波「さっきよりはだいぶ楽になりましたよ」

歌鈴「それは良かったです~」

歌鈴「美波さん、おかゆ作ったんですけど食べてくれますか?」

美波「わぁ、嬉しい 喜んでいただきます!」

歌鈴「それじゃあ…ふー、ふー…はい、あーん」

美波「えっ?じ、自分で食べられますよ?」


くるみ「美波しゃんはあまり動かない方がいいでしゅよ」

歌鈴「そうですよ、はい、あーん」

美波「あ、あーん…//」

くるみ「美味しい…?」

美波「はい…美味しい…です…//」

歌鈴「よかったぁ!頑張って作った甲斐があったね、くるみちゃん!」

くるみ「はいっ!」


楽屋

あい「…」

千夏「どうしたのあいさん、浮かない顔して」

あい「ん、寮で留守番してる二人が心配でね、二人ともまだ未成年だし…」

千夏「あぁ、そういうこと」

アヤ「そういえばアタシのとこも…」

アヤ「まぁさくらはともかく、かな子はけっこうしっかりしてるからな、大丈夫だろう」


202号室

かな子「ごちそうさまでした…」

さくら「かな子さん、お味はどうでしたか?」

かな子「うん…とっても上手にできてたよ…」

さくら「本当ですか!?よかったぁ♪」

かな子(うぅ、あんな量1人で食べちゃった…)

かな子(でも、その分今日の夜抜けば大丈夫だよね…?)

さくら「よーしっ!今日の夜ご飯もこの調子で…」

かな子「あ、あのさくらちゃん!今日の夜ご飯は…」

ピンポーン


ピンポーン

さくら「誰か来ましたね、ちょっといってきまーす!」

かな子「あぁ、さくらちゃん!」

「はーい」

「あっ朋さん!こんばんは!」

「えっ!?本当ですか!」

「わかりました!ちょっと待っててください!」

さくら「かな子さん!」

さくら「お鍋パーティにいきますよ!」

かな子「え、えぇ!?」」


楽屋

千秋「そんなに心配しなくても大丈夫よ、あいさん」

千秋「まぁ、私の所は楓さんがいるから安心だけど」


105号室

裕美「楓さん…あ…」

楓「…」すーすー

裕美(またソファで寝ちゃってる…)

裕美「まぁ仕方ないよね…楓さん、私と違ってお仕事忙しいし…」


裕美「でもこんな所で寝たら風邪ひいちゃうよ…はい、毛布…」パサッ

裕美「…」

裕美「楓さんこれからもっともっと人気になったら、この寮からも出て行っちゃうのかなぁ…」

裕美「どんどん売れっ子になって、私のことも忘れちゃうのかなぁ…」

楓「そんなことないわ」

裕美「えっ…?」


楓「私が裕美ちゃんのこと忘れるわけないでしょう?」

裕美「楓さん、起きてたんですか…?//」

楓「うん、裕美ちゃんのこと驚かせようと思って」

楓「毛布ありがとう、優しいのね裕美ちゃん」ナデナデ

裕美「もう…楓さんのイジワル…//」

楓「ふふっ、裕美ちゃん、一緒にお風呂入ろうか」

裕美「うんっ…!」



楽屋

千夏「千秋ちゃんの言うとおり、あまり心配しすぎない方がいいわよ」

あい「ん、そうだな」

礼子「ほらあなたたち、そろそろ収録に戻るわよ」

アヤ「おっと、キングのお出ましだ」

千夏「さ、行きましょあいさん」

あい「あぁ」




203号室

加奈「はぁ、また失敗しちゃった…」

加奈「私、お姉ちゃん向いてないのかなぁ…」

加奈「ほたるちゃん、あがったよー」

ほたる「あ、加奈さん…」

加奈「ご飯食べよっか」

ほたる「はい…」


__
_


加奈「…」モグモグ

ほたる「…」モグモグ

加奈(なんか気まずくなっちゃった…)

加奈(テレビでもつけよう)ピッ

テレビ「真夏の夜にお送りする恐怖の心霊特集!」

加奈「心霊特集かぁ」



テレビ『茂みの奥にこちらを恨めしそうに見つめる何かが…』

ほたる『きゃっ!こ、怖いー!』ギュッ

ほたる『あ、ごめんなさい…』

加奈『いいんだよほたるちゃん、お姉ちゃんに甘えても』

ほたる『あ、ありがとうございます…それじゃあ…』

ほたる『怖いよぉ、お姉ちゃん…//』

加奈『はっはっは、甘えん坊だなぁほたるちゃんは』


加奈「なーんてことに…」

加奈「えへ、えへへ…」ニヤニヤ


ほたる(加奈さん、なんか笑ってる…)

ほたる(心霊番組が好きなのかなぁ…?)

__
_

テレビ「おわかりいただけただろうか…」

加奈「ひぃぃぃいいい!!」ギュッ

ほたる「加奈さん、大丈夫ですよ…」ヨシヨシ



204号室

さくら「このお鍋、とっても美味しいです!」

真奈美「そうか、それはよかった」

朋「真奈美さんが料理得意ってなんか意外だよねー」

真奈美「何か言ったか?朋」

朋「いえ、なにも…」

かな子「…」ゴクリ

夕美「あれ?かな子ちゃん食べないの?」

かな子「わ、私はちょっと食欲なくて……」


朋「まぁそう言わずに、はい、あーん」

かな子「あーん♪あっ…」

朋「美味しい?」

かな子「あっ、あっ…」ポロポロ

夕美「かな子ちゃん!どうしたの!?」

真奈美「口に合わなかったか…?」

かな子「美味しい…」ポロポロ

真奈美「え…?」


かな子「美味しい、美味しいよぉ…」モグモグ

真奈美「そうかい…?美味しいならよかったが…」

朋「泣くほど美味しかったんだ、良かったねぇ真奈美さん」

真奈美「あ、あぁ…」

かな子「うぅ…明日からダイエットするんだからぁ…!」モグモグ


201号室

美波「ごちそうさま、とっても美味しかったですよ」

歌鈴「それはよかったです~」

歌鈴「それじゃあくるみちゃん、私たちはそろそろ…くるみちゃん?」

くるみ「くるみ、美波しゃんが寝付くまでごほん読んであげる…」

歌鈴「え、えぇ~?」

美波「くるみちゃん、気持ちは嬉しいけどそんなに気を使わなくても…」

くるみ「でもくるみ、いつも美波しゃんに迷惑ばっかかけちゃうから、こういう時に恩返しがしたくて…」

美波「くるみちゃん…」キュン


美波「ありがとう…それじゃあお願いしようかな?」

くるみ「!」ぱぁああ

くるみ「うんっ!」

歌鈴(わ、私もいつも迷惑かけてるんだから何かしないと…!)

歌鈴「それじゃあ私は美波さんが寝付くまで添い寝します!」

美波「そ、添い寝!?いいですよ歌鈴ちゃん、風邪がうつると大変ですし!」

歌鈴「バカは風邪ひかないから大丈夫ですっ!それでは失礼します!」ギュー!

美波「え、えぇー…//」


くるみ「…」

くるみ「…」ゴソゴソ

美波「な、何してるんですか?くるみちゃん…」

くるみ「くるみもバカだから風邪ひかないもん…」ぎゅー

美波「えっ、くるみちゃんも…?//」

くるみ「昔々、シンデレラという可愛い女の子がいました」

歌鈴「ねんねーんころーりぃよー おこーろーりぃよー!」

美波(どうしてこうなったの…//)


楽屋

礼子「みんな、お疲れ様 思ったより早く終わったわね」

千夏「そうね」

礼子「良かったらこのあとみんなでご飯でもどう?」

アヤ「おっ、いいな」

あい「申し訳ない、私は先に…」

礼子「あぁ、そうだったわね わかったわ」

あい「すまない」


千夏「あいさんも気をつけて帰るのよ」

あい「わかっているさ、それじゃあまた」

千秋「あいさんって責任感のある人ね」

アヤ「アタシも見習わないとなー」

礼子「それじゃあ私たちも行きましょうか」



203号室

テレビ「その時、誰もいないはずの部屋から物音が…」

加奈「ひぇぇ…ほたるちゃん…私がいるから大丈夫だよ…」ギュウ

ほたる「加奈さん、苦しいです…」

テレビ「そして真夜中に鳴り響く誰かがドアを開けようとする音…」

テレビ「ガチャ…ガチャガチャ…」

加奈「ふぇぇ…大丈夫…怖くない、怖くない…」

ほたる(それって自分に言い聞かせてるんじゃ…)

ガチャ…

加奈「えっ!?」ビクッ


ガチャガチャ…

加奈「う、うちのドアも…!?」ビクビク

ほたる(あいさんが帰ってきたんじゃないかな…?)

203号室 玄関前

あい(しまった、鍵を持ってくるのを忘れた)

しーん

加奈「お、おさまった…?」


テレビ「ドアの音が静まりしばらくすると、今度はインターフォンを鳴らす音が…」

テレビ「ピンポーン…ピンポーン…」

ピンポーン…ピンポーン…

加奈「ひぃぃぃいい!!どうなっているの!?」ビクビク

ほたる(きっとあいさんだよね…?)

玄関前

あい「おかしいな、二人とも寝てしまったのかな?」

ほたる「あ、あの加奈さん…?」

加奈「ふぇぇ…怖いよぉ…」ぐすっ

ほたる「私、見てきますね」

加奈「えっ…?」


加奈「だ、だめだよ…ほたるちゃんにそんな危険な目にあわせられない…」

加奈「私がいく…!」

ほたる「え…でも…」

加奈「ほたるちゃん!!」

ほたる「はい…?」

加奈「お姉ちゃんに…任せなさい…!!」

ほたる「あ、加奈さん…行っちゃった…」


加奈(大丈夫…怖くない、怖くない…)

加奈(……でもちょっと怖い…)

加奈(でも逃げちゃだめ…)

加奈(ほたるちゃんは…私が守るんだから…!)

ピンポーン

加奈「ひっ!」ビクッ

加奈「うぅ…」

加奈(覚悟を決めるのよ、加奈…!)

がちゃ

加奈「だ、誰だー!!」

あい「うわぁ!びっくりした…」

加奈「え…?あい…さん…?」


あい「あ、あぁ、ただいま」

加奈「ふわぁぁ…」へなへな

あい「か、加奈くん!?」

__
_


あい「ははは、そうっだったのか、驚かせて悪かったね」

加奈「…//」

あい「でも加奈くん、立派にお姉さんやってくれたんだね、ありがとう」

加奈「いえ…私失敗ばっかりしちゃって…」

加奈「何一つお姉ちゃんらしいことできなかった…」

あい「加奈くん…」


ほたる「そんなことないですよ」

加奈「ほたるちゃん…?」

ほたる「確かに、失敗は多かったかもしれないけど…」

ほたる「私を守ろうとしてくれる気持ちは十分伝わりました…」

加奈「ほたるちゃん…」

ほたる「だから…その…」

ほたる「ありがとう…加奈お姉ちゃん…//」

加奈「!」

加奈「うわーん!ほだるぢゃーん!!」ギュウ

ほたる「わっ、だから苦しいですって…//」

あい「ふふっ、いったいどっちがお姉さんなんだか…」


204号室

さくら「真奈美さん、どうもご馳走様でしたー!」

かな子「ごちそうさまでした…」

真奈美「あぁ」

朋「近いうちにまたお鍋やろうねー!」

さくら「その時はまた誘ってくださぁい♪」

朋「もちろん!今度はアヤちゃんも一緒にね!」

さくら「それじゃあお邪魔しましたー!」

朋「二人ともまたねー!」

夕美「おやすみなさーい」


さくら「美味しかったですね、かな子さん!」

かな子「うん…そうだね…」

さくら「どうしたんですかぁ?元気ないですねぇ」

かな子「あのねさくらちゃん…私、明日から…」

さくら「あっ!あそこにいるのはアヤさんですぅ!」

かな子「話を聞いてぇ…」


アヤ「おっ、なんだ二人とも、どっか行ってたのか?」

さくら「はい!真奈美さんの所で晩ご飯ご馳走になってましたぁ!」

アヤ「そうだったのか、あ、そうだ…」ゴソゴソ

アヤ「じゃーん!シュークリームお土産に買ってきたんだ!二人とも好きだろ?」

かな子「えっ…?」

さくら「わぁ~美味しそう!」

アヤ「早く帰ってみんなで食べようぜ ん?どうしたかな子?」

かな子「うぅ…」


さくら「かな子さん、今日は元気がないんですぅ」

アヤ「大丈夫か、かな子?具合でも悪いのか?」

かな子「アヤさんのばかぁ…」ぐすっ

アヤ「は、はぁあ!?」

かな子「シュークリームありがとうございますぅ…」ウエーン

アヤ「な、なんだよそれ…」

かな子「私、先に帰ってお茶の用意してますぅ…」ぐすん

アヤ「あっ!おい、かな子!?」

かな子(明日から、明日からダイエットするんだからぁ!)


201号室 

歌鈴「んー…」すやすや

くるみ「むにゃむにゃ…」ヨダレダバー

美波「二人とも寝ちゃいましたね…」

美波「今日は頑張ってくれましたもんね」

美波「それにしても…」

美波「やっぱり、三人で同じ布団は暑いですね…」

美波「すごい汗…ベッドに染みちゃった…」


美波「水難の相…ですか」

美波「まぁ、これくらいですむなら良かった」

美波「私も…寝よう…」

美波「…Zzz」

翌朝

歌鈴「は、はひっ!」

歌鈴「いけない…すっかり寝ちゃいました」

歌鈴「あれ…美波さんがいません…」

美波「起きたんですか?歌鈴ちゃん」

歌鈴「あれぇ?美波さん、風邪は…?」

美波「ふふ、もう治りましたよ」

歌鈴「本当ですか!?」

美波「はい、昨夜はいっぱい汗かいたから治ったみたいです」

美波「二人が抱きついて寝てくれたおかげですね、ありがとう♪」

歌鈴「い、いやぁ…//」

美波「今回の占いは外れましたね、朋ちゃん」

歌鈴「え?」

美波「なんでもないです♪」

終わり

おまけ

くるみ「ふわぁ…おはよーございましゅ…」

美波「おはよう、くるみちゃん♪」

くるみ「ふぇ…?美波しゃん、風邪は…?」

美波「おかげさまで治りました!」

くるみ「ほ、本当!?」

美波「はいっ♪」

くるみ「ふぇーん、美波しゃーん!」ぎゅっ


美波「きゃっ ふふ、ありがとうね、くるみちゃん」

くるみ「よかったー…よかったよぉ…」

美波「ふふふ…ん?なんかズボンに違和感が…」

びしょ…

くるみ「ふ、ふわぁぁああ!くるみ、おねしょしちゃったぁ!!」

美波「あ、あらら…」

くるみ「美波しゃんのベッドにも…ごめんなしゃーい!」

美波「…」

美波「やっぱり当たりですね、朋ちゃん…」

終わりですー

ありがとうございましたー

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