伊織「REST@RT!」 (19)

このssは
伊織「もう…いないのよ」
の後日談となっています。
今回は書き溜め無しです。短い予定です。

html化を早まりました。申し訳ないです。

書き方を少し変えてみます。それではよろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406800688

10レスくらいで終わるスレを乱立されると面白いSSを探しにくいからやめてほしい
まとめに載る可能性は増えるかもしれんが

プロデューサーが帰ってきてもう1ヶ月が経つ。
あいつが帰ってきたときは大騒ぎ。あいつのことを見るなり飛び付いたり、泣き出したり、夢だと思って寝ようとするやつもいたわね…。
あいつに飛び付くやつ見てると妙に腹立ったわ。なぜかしらね。
今はめずらしくみんながそろっているわ。

P「いやー。改めて見てみるとみんな変わったな!全員まとめてトップアイドルとは…。」

響「当たり前だぞ!自分完璧だからな!」

P「響は変わんないなぁ。」

貴音「あれから体格に変化はありませんでしたね。」

響「そ、そんなことないぞ!1cmは伸びたからな!」

美希「ほとんど変わんないの…。」

響「うう…。やっぱりそうなのか…?」

春香「ま、まあまあ。響ちゃんはその体格が一番合ってるんだよ。…きっと。」

響「…フォローになってないぞ。」

真美「今じゃはるるんのほうが胸おっきいもんね。ひびきん「胸戻ったー!」って喜んでたのに。」

響「自分へのあてつけか?亜美と真美のほうが自分より色々でかいじゃないか!」

亜美「んっふっふ?。成長期でしたから!」

伊織「ちゃんと過去形になってるのね。」

P「…元気そうで何よりだよ。元気すぎる気もするが。」

>>2
申し訳ないです。以後、気を付けます。

P「千早はどうだ?歌の調子とか。」

千早「平気です。むしろここ最近は絶好調です。」

P「そっか、千早も変わんないなぁ。」

雪歩「……………プロデューサー…。今のは千早ちゃんには言っちゃだめだと思いますぅ…。」

P「え、なんで?」

千早「そうよ…5年経ってもどこも72も成長しなかったわ…。いつまで経っても72のまま…。はっ!そうよ!私は72に呪われているのではなくて、72に愛されているんだわ!72は私のラッキーナンバーなのよ!ふふふ…。今頃になって気付くなんて…。ふふふ…。ふふふふふ…!」

P「うわぁ…。」

真「ボクもあんなことになってたのかな…。」

雪歩「真ちゃんはかっこいいからそれでも大丈夫!安心して!」

真「安心できないよ…。第一、もう成長しちゃったし。」

千早「くっ…。」

雪歩「…いくら私でも自分のことをひんそーなんて言えないですぅ…。」

千早「くっ…。」

やよい「ち、千早さんが気にすることはないです!千早さんはそのスタイルだから千早さんなんですよ!」

あずさ「そうよ?。千早ちゃんには千早ちゃんの良いところがいっぱいあるんだから?。」

千早「高槻さん…あずささん。ありがとう。ありがとうございます。」

千早「でも…ごめんなさい。なぜかバカにされてるようにしか聞こえないです。」

やよい「そ、そんなぁ?。」

あずさ「あ、あらあら?。」

真「そりゃあ…亜美や真美と同じように成長したやよいと…。」

雪歩「もともとが凄いあずささんじゃあ…。」

P「千早も苦労してるんだな…。」

伊織「…私もさすがに何も言えないわね…。」

P 「数字的には成長してるからな…。」

伊織「なんで知ってるのよ。」

P「見た感じ?」

伊織「変態。」

響「この変態プロデューサー。」

千早「私は見てもわからなかったのね…。」

春香「何も変わってないからね。72も。」

千早「くっ…!」

律子「賑やかですね。」

P「そうだな。」

小鳥「ふふっ、うちがこんなに賑やかなのも久しぶりですね。」

律子「そうですねぇ…。みんな楽しそう。」

P「混ざってくれば?」

律子「それは無茶ですよ…。まだ仕事残ってるんですから。」

小鳥「それ、さっき伊織ちゃんが終わらせてましたよ。」

律子「えっ!うそっ!………本当だわ…。いつの間にやっていたのかしら。」

小鳥「律子さんがあずささんの迎えに行ったタイミングです。」

律子「飲み込みが早いとは思っていたけど…こんなに早いとはね…。」

小鳥「事務処理のスピードだったら律子さんより速いですね。」

律子「そんなこと言ったらプロデューサー殿はどうなるのでしょうか…。」

P「ひどいなぁ。俺だってハリウッドで…。」

律子「期待しないほうがいいですね…。」

小鳥「ふふっ…あら?」

律子「どうかしたんですか?」

小鳥「亜美ちゃんと真美ちゃんが…。」

律子「えっ!?またあの子達なにかしてるのね…!亜美!真美!今度はなにをしたの!?」

亜美「り、りっちゃん!?」

真美「真美達なにもしてないYO?!」

P「いっちゃいましたけど。」

小鳥「いいんです。今回は律子さんにも秘密です。」

P「なにかあったんですか?」

小鳥「はい、実は1ヶ月後に765プロのオールスターライブがやるんですが…。」

小鳥「その時に、サプライズゲストを二人。出そうと思ってるんです。」

P「なるほど。そのゲストの一人が律子ですか。」

小鳥「はい。律子さんは事前に知らせるより無理やり引っ張り出さないとでてきませんからね。」

P「なるほど。それで?もう一人は?」

小鳥「あなたがよく知る娘ですよ♪」

P「?」

楽しかったけど、みんな仕事があるから今日はお開き。久しぶりにみんなとバカ話できたわ。
次の日。あいつから呼び出された。

P「お、伊織。いたか。」

伊織「遅いわよ。それで?話って?」

P「実は、オールスターライブにお前もゲストとして出演してほしいんだ。」

伊織「ド直球ね。でも、断るわ。」

P「どうしてだ?」

伊織「私はアイドルじゃないもの。」

P「お前は世間ではまだトップアイドルだ。それに、お前のことだから1ヶ月もあれば簡単に振り付けも歌も覚えられるだろう。」

伊織「私はもうアイドルじゃないの。振り付けも歌も覚えられるでしょうけど、無理だわ。」

P「引退したといっても、もう半年経っている。世間の熱も冷めないし、ファンレターはむしろ増えてるじゃないか。」

伊織「そういう問題じゃないわ。もう、ステージに立つのがいやなの。」

P「…なにかあったのか?」

伊織「…別に。」

P「お前もそういうところは変わらないな。」

伊織「ふふっ、そうかしら?」

P「ああ、ただ…。」

P「お前が、一番変わったな。」

伊織「…そりゃあアイドルからプロデューサーになったもの。変わるでしょうね。」

P「いや、お前は内面が大きく変わったよ。
伊織。なんで今のお前は…。」

P「そんなに自信が無くなっているんだ?」

伊織「…自信?」

P「ああ、お前はいつも自信たっぷりだったじゃないか。何事にも諦めずに挑戦していって、そして成功させていった。なのに今のお前は、怯えてるみたいだ。」

伊織「怯えてる?私が?」

P「ああ、だがお前はアイドルそのものに怯えているというよりは、ステージに怯えてるような気がするが。」

伊織「…。ステージ。」

P「ああ、なあ伊織。話してくれ。お前は俺がいない間に何があったんだ?」

伊織「………わかったわ。あんたに隠し事はやっぱり無理ね。」

伊織「最初におかしくなったのはあんたがハリウッドにいってから、6回目のライブを行ったときよ。」

伊織「私は、竜宮小町として活動してたわ。あの、企画があがってたユニットよ。
めずらしいこともあるものだと思ったわ。私、そのライブで足を捻っちゃったの。
幸い大事には至らなかったわ。…でも。
もう、そのダンスで最高のパフォーマンスはできなくなったわ。」

P「何があったんだ?」

伊織「この私が恐怖感をもってしまったのよ。足を捻ってまともなパフォーマンスができなくて、ファンのみんなは落胆してたわ。それはそうよね。
トップアイドルの水瀬伊織が足を捻ってつまらないパフォーマンスをして帰ったのよ。期待が大きかった分、批判も大きかったわ。そのことがトラウマになってしまったのね。」

P「それで、その歌を踊ろうとするとそのことを思い出して体が思うように動かなくなってしまったのか。」

伊織「ええ、そのあとはなんとかやっていったわ。でも、トップアイドルとしての水瀬伊織はかなり傷がついてしまったの。そのころからファンの態度が冷たくなったわ。…そう感じていただけかもしれないわ。そして、一年前よ。」

P「…。」

伊織「私は、竜宮小町としてライブにでたわ。そしてあの歌を歌っている時に、見てしまったの。」

P「…何を?」

伊織「私を、嘲笑っている人を。それを見たときに考えないようにした。でも、あのときと同じタイミングで、こけてしまったの。」

P 「嘲笑っていた?」

伊織「そう見えたのよ。私も精神的にギリギリだったんだから。」

P「…。」

伊織「皮肉なものね。あのときと全く同じタイミングでこけてしまうなんて。ま、こけただけだったから特に何事も無かったのだけど。
…それでも水瀬伊織として、その頃は春香も千早も真もトップアイドルとなっていたから、765プロ全体として致命的なミスだった。そこからまるで調子が戻らなかったわ。レッスンすらまともに受けられなかったもの。」

P「じゃあなんで今、こんなにも支持があるんだ?」

伊織「…それがトップアイドルだったのよ。
私は前と同じミスをした。それなのに今度は何事もなかったかのようにライブを続けたの。
それに、パフォーマンスも精度を増していたわ。それが効いたのね。」

P「さすが伊織だな。」

伊織「それと、引退ライブでミスがなかったのもあるでしょうね。…因縁の曲ですら。」

P「凄いじゃないか。」

伊織「ええ、パフォーマンスとしては最高だったわ。でも、うちのみんなには気づかれたわ。」

P「気づかれた?ミスしたのか?」

伊織「まさか。ミスがなかったと言ったじゃない。…気づかれたのは精神状態よ。」

P「…え?」

伊織「私、全然楽しくなかった。ファンがどれだけ盛り上がっても、私は楽しくなかった。」

P「………。」

伊織「…なぜかしらね。」

P「…俺がいなかったからか。」

伊織「…ええ。まさか私があんたに依存気味だったとはね。寄り添う壁がなくなった時に、私は倒れ込んでしまったのね。」

P「伊織。」

伊織「私、あんたに甘えてたのよね。気づいたのはそこまで前じゃないわよ。
だから、もうアイドルに戻りたくないの。
もう…あんたに頼りたくないの。」

P「頼ればいい。」

伊織「ダメ。そしたら私はまた同じ間違いを…。」

P「もう俺はどこにも行かないぞ?」

伊織「…え?」

P「俺は長い間ハリウッドで自分を磨きあげた。一番は伊織のために。」

伊織「え…?///ちょっ、はぁ!?」

P「俺はお前にふさわしいプロデューサーであるために必死に勉強してきたんだ。」

伊織「あ、アンタバカじゃないの!?///」

P「だからさ伊織。お前が俺のせいでアイドルを辞めてしまったなら、俺はもう一度お前を輝くステージに立たせたい。俺はもう、どこにも行かないから。」

伊織「ひ…人の話を聞きなさいよ…バカァ!」

P「…ふふ……あははははは!」

伊織「な、なによ///なに笑ってるのよ!!」

P「伊織だな。」

伊織「は、はあ?」

P「昔の、アイドル水瀬伊織だ。」

伊織「あ…。」

P「伊織。俺にお前をもう一度プロデュースさせてくれないか?」

伊織「…当たり前じゃない!望むところよ!」

P「伊織…!」

伊織「あ、そだ。ねぇアンタ。」

P「なんだ?」

伊織「アイドル水瀬伊織じゃなくて、
「スーパーアイドル水瀬伊織ちゃん」よ!」

P「ぷっ、あははは!そうだな!
それじゃ、任せたぞ。スーパーアイドル水瀬伊織ちゃん。」

伊織「ええ!アンタも私にしっかりついてきなさいよ!」

ライブ当日

なんでだろう。妙に落ち
なんでだろう。足が軽い。
なんでだろう。ファンのみんながとっても温かい表情をしている。
すべてが、温かい。

P「伊織。」

伊織「にひひっ。なによ、怖じ気づいた?」

P「アホか。そんなわけあるか。」

伊織「そりゃそうね。そこでイエスが帰ってきたらぶん殴ってるわ。」

P「怖いなぁ。」

伊織「…ありがと。」

P「え、今なんて言った?」

伊織「な、なんでもないわよ!///
ニヤニヤすんなこの変態!!」

P「ゴフッ!」

伊織「全く。アンタも変わんないわね。」

P「伊織はある意味変わったな。」

伊織「にひひっ。そうね。」

P「…行ってこい。水瀬伊織の再スタートだ。」

伊織「…これから歌う曲とかにかけられないのかしら?相変わらず気が利かないわね。」

P「…悪い。」

伊織「はい、やり直し。」

P「ああ…こほん。」

P「アイドル…いや、スーパーアイドル水瀬伊織のREST@RTだ!思いっきり暴れてこい!」

伊織「やればできるじゃない。
…ええ。行ってくるわ。見ていなさい!」

P「伊織…。」


バカね。本当にバカ。私のためにこんなにも。
いや…私だからね、にひひっ。
この感謝は言葉では表せないから…。
私なりの「感謝」ってことでね。
最高のパフォーマンスをみせてやるわ!



ワァァァァァァ!!!

伊織「みんな?!スーパーアイドル水瀬伊織ちゃんの復活よ!!準備はいいわね!さあ、
いくわよ!!!」



その後、水瀬伊織は26才で引退。そのときのライブは、歴史的な盛り上がりをみせた。
そして、引退と同時に結婚。互いに支え合い、最高の家庭を築いているらしい。


おわり

終わりました…。本編より長い後日談でした。
むしろこっちが本編なのではないのかとも思えます。

貯めなしは疲れますね…。でも楽しかったです。
読んでくださった方感謝です。ありがとうございました。
今度はギャグを書いてみたいですね。

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