P「これからも俺は…」 (10)

凄く短いです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406032251

プロデューサーという仕事をしていて

たまに思うことがある

いや、これはどの仕事でも当てはまることなんだが

とても疲れたりした日には、仕事を休みたいと思ったりする

アイドル達の良さを活かしきれず、俺の実力の無さを実感したり

オーディションに落ち、元気の無いアイドルを見て

申し訳ないと更に俺の腕の無さを痛感したり

……………………

仕事先で何か問題が起こった時は真っ先に頭を下げる

当たり前のことなんだが、たまに俺の力の無さが身に沁みる時もある

俺はプロデューサーとしてアイドル達に貢献できるのか

皆をトップアイドルにしてあげられるのか

そんな先が見えない暗い闇に、気を落とすこともある

P「ただいま戻りました」

春香「あっ」

春香「お疲れ様です、プロデューサーさん」

P「………」

春香「あの、どうかしました?」

P「あ、いや何でもない」

P「お疲れ様、春香」

春香「あ、そうだ」

でも悪いことだけじゃない

アイドルがオーディションに受かった時はとても嬉しい

受からせてあげられたとかそんなものではなく

純粋に嬉しいんだ

みんな、今日だってこうやって笑顔で俺を迎えてくれる

春香「これ、作ってきたんです」

P「…クッキーか?」

仕事を休みたいと思う時期もあったが

プロデューサーを辞めようとは思わない

こうやって皆の笑顔を見ると、そう思うんだ

やっぱり俺はプロデューサーでいたい

そう思えるのは、皆のおかげだ

P「はは、美味い」

春香「えへへ」

P「………」

プロデューサーはアイドルを支えるものだと思っていたが

俺も、アイドル達に支えられていたんだな



http://imgur.com/TA7NagT.jpg

春香「あっ」

春香「お疲れ様です、プロデューサーさん」

絵はオマケです

短いですが読んでくれてありがとうございました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom