モバP「3月14日はふんどし返しの日だ!」 (30)

予備知識
~ふんどしの種類~

六尺褌
前垂れがなく、Tバックになるタイプ

越中褌
前垂れがあり、お尻を包むタイプ

もっこ褌
片側だけ結ぶひもパンのようなタイプ

九尺褌
上半身まで覆うタイプ

黒猫
もっこ褌に似ているが、Tバックになるタイプ

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P「2月14日にはちひろさんやアイドル達からバレンタインのチョコをもらった」

P「残念ながら当時俺はまだ、2月14日がふんどしの日とは知らなかった……」

P「知っていたらみんなにプレゼントしたのに」

P「しかぁし! 日本ふんどし協会は3月14日をふんどし返しの日と提唱している!」

※日本ふんどし協会は実在します

P「ふんどしを締めたアイドル達……ああ、なんと心躍る響きだろう!」

P「というわけでアイドル達にふんどしをプレゼントしていくぞ!」

P「まずはふんどしが最も似合いそうな……」

P「浜口あやめ、君に決めた!」

P「くノ一といえばふんどし。漫画やアニメのくノ一キャラはたいてい時代に関係なくふんどし着用だからな」

P「もしかしたらあやめもふんどし愛用者かもしれない」

あやめ「P殿、お呼びでしょうか!」

P「ハイこれ。バレンタインのお返し」

あやめ「わたくしにですか!? ありがとうございます」

P「似合うのを選んだつもりだけど、気に入ってもらえるといいなぁ」

あやめ「というとアクセサリ……でしょうか。開けてもいいですか?」

P「ああ、もちろん」

あやめ「手ぬぐい? それにしてはやけに長いような……」

P「見た目はただの長い手ぬぐいだけど六尺褌だ」

あやめ「六尺ですか、道理で長いはずですね……ふんどし?」

P「そう、ふんどし。風車の柄が忍者っぽくて可愛いだろ?」

あやめ「ええーっ、ふんどし!? 下着じゃないですか!」

P「あやめは普段から愛用してるだろ?」

あやめ「い、いえ……ふんどしは使っていません」

P「そっかー、くノ一だからてっきりふんどし派だと思ってたよ」

あやめ「…………ご期待に添えず申し訳ありません」シュン

P「いや、俺の勝手なイメージだから気にしないで」

P「まあとにかく、使ってみてよ」

あやめ「はぁ……でも締め方が分かりませんよ」

P「じゃあ俺が教えるよ」

あやめ「え!?」

あやめ(ふんどしの締め方をP殿に教えてもらう……?)

あやめ(ふんどしってつまり下着だから……締めるときは当然……)

あやめ「けけけけけ結構です、自分で調べますから!!」///

あやめ「それではお仕事行ってきます! ニンッ!」ピュー

P「行ってしまった……服の上からでも恥ずかしいのかな?」

凛「ねぇP、今あやめとすれ違ったけど焦ってたというか、赤面してたというか……なにかあったの?」

P「いや、たいしたことはなにも」

P「それより、バレンタインのお返しだ。はい」

P「あ、ありがと……もしかしてあやめにも?」

P「うん。そういえば知ってたか? あやめってくノ一なのにふんどし使ってないんだってさ」

凛「知ってるよ、着替えが一緒になったことあるし」

凛「というかくノ一だからふんどし、なんて創作の中だけだよ、多分」

凛「そもそもふんどしって男性用じゃないの?」

P「昔はどうだか知らないけど、最近は女性用としても売りだされてるんだぞ」

P「パンドルショーツって女性用ふんどしのことだから」

凛「へぇ……なんでふんどしの話に?」

P「バレンタインのお返しにふんどしをプレゼントしたんだ」

凛「まさかとは思うけど、私のも?」

P「いや、凛のは違う」

凛(ホッ)

P「あやめは六尺褌、凛のは越中褌だ」

凛「結局ふんどし!?」

P「六尺褌はただの長い布だから、締め方が難しいんだよ」

P「あやめはふんどし使ってるだろうから大丈夫、と思ったんだけどさ」

P「その点越中褌は、紐を腰で結んで前垂を後ろから前に持ってくるだけだから簡単」

P「しかも凛の好きな蒼色だぞ!」

凛(良いものをお返し出来たって顔してる……Pってたまにセンスがずれてるんだよね)

凛(正直、抵抗感が……でも他意はなさそうだし)

凛「せっかくだからありがたくもらうね」

P「おう、ぜひ使ってくれ!」

凛「……気が向いたらね」

P「ちひろさん、これどうぞ」

ちひろ「私にですか? なんでしょう」

P「バレンタインのお返しですよ」

ちひろ「そんな、気にしなくてよかったのに。でも、ありがとうございます♪」

P「ちゃんとちひろさんに似合うものを選んだつもりですから」

ちひろ「それはそれは。アイドルの子達にはもうお返ししました?」

P「何人かは渡しましたけど、半分以上はまだですね」

ちひろ「じゃあ早く渡しに行ってあげてください」

ちひろ「Pさんのお仕事で、私に出来る部分はやっておきますから」

P「さすがにそれは悪いですよ」

ちひろ「Pさんが手渡しすることで、きっとみんなやる気も出ます」

ちひろ「良いお仕事ができたり、レッスンが上手くいったりすれば、それはプロダクションのためにもなる」

ちひろ「……と思ってもらえれば良いですから」ニコ

P「分かりました、じゃあ行ってきます!」



ちひろ「似合うものって言ってたけど、アクセサリかしら……」ガサガサ

ちひろ「こ、これは……この形状はどう考えてもふんどし!」

ちひろ「……えっ、なに、コレを使えと?」

ちひろ「あなたのプレゼントをつけてみましたよ、似合いますかー? なんて……」

ちひろ「ムリムリムリムリ!!」///

ちひろ「どのタイミングで使えばいいのか分かりませんよぉ……」

~ダンススタジオ~
ルーキートレーナー(以下ルキトレ)「ワンツースリーフォー、はいステップ、ターン……あ、ちょっとストップします」

P「今大丈夫ですか?」

藍子「あっ、Pさん~」

ルキトレ「ええ、そろそろ休憩にしようと思っていたので」

P「それはよかった。みんなにバレンタインのお返しを持ってきたぞー」

未央「お返し? やった~」

美優「わざわざありがとうございます」

P「名前呼ぶから順番に取りに来て」

P「未央、藍子、美優さん、フレデリカ、ルキトレさん」

ルキトレ「わ、私もですか!?」

P「もらったからにはちゃんとお返ししますよ。はい、どうぞ」

未央「ルキトレちゃんもチョコあげてたんだ。隅に置けないね~」

ルキトレ「い、いえ私はその、あくまで日頃お世話になっているお礼を……」///

フレデリカ「ん~? なにコレ、パンツ?」

4人『えっ!?』

P「パンツ……の一種だけどふんどしだ。ふんどしって知ってるか?」

フレデリカ「知ってるよ、時代劇で見たことある。ホンモノを見るのは初めてだケド」

藍子「日本人でもたいていはそうですよ……」

P「フレデリカのはもっこ褌というタイプだ」

P「あと美優さんは黒猫で、ルキトレさんが六尺褌、未央と藍子は越中褌だったかな」

未央「私達もふんどし!?」

美優「な、なぜふんどしを……」

P「かくかくしかじかで3月14日はふんどし返しの日だから」

藍子「ときどきPさんのセンスが分からなくなります……」

未央「前からだよ」

フレデリカ「じゃんじゃじゃ~ん、付けてきたよ。似合う~?」

ルキトレ「わあーっ! 下着なんだからむやみに見せちゃいけません!」

フレデリカ「えー、せっかくもらったんだからPに見せてあげないと♪」

P「ナイスふんどし!」b

フレデリカ「いえーい!」b

フレデリカ「みんなもPに見せてあげよ? ほら、脱いで脱いで」

美優「きゃあっ、ちょっと待って、ここじゃだめぇ!」

フレデリカ「よっし、じゃあ向こうで着替えよう。さあ行こう~」

美優「ええっ、ちょっと待って、Pさん助けて~!」



強引なフレデリカに押し切られ、全員ふんどし姿を見せてくれた。

生きててよかった、と思いました。

~ブーブーエス~
P「収録は休憩中かな?」

まゆ「あっ、Pさぁん」

響子「お疲れ様ですっ」

智絵里「見に来てくれたんですか?」

P「それもあるけど、みんなにプレゼントだ」

ゆかり「まぁ、ありがとうございます」

幸子「フフーン、可愛いボクにプレゼントできるなんてPさんは幸せものですね!」

P「宛名付いてるからな。えーっと、ゆかり、まゆ、響子、智絵里」

4人『ありがとうございます♪』

幸子「……あの、ボクの分は?」

P「ごめん、これバレンタインのお返しだからさ」

幸子「その言い方だとまるで、ボクがバレンタインチョコをあげてないみたいじゃないですか」

P「え、もらったっけ?」

まゆ「幸子ちゃん、羨ましいからって嘘はダメですよ?」

幸子「嘘じゃありません、ちゃんとあげましたよ!」

P「手渡しした? どこで?」

幸子「事務所で二人っきりのときに」

P「うーん、そういえばもらったような気も……」

P「でもぶっちゃけ大勢からもらってるから、どれが誰のだか分からなくてさ」

幸子「そ、そんな……」

P「響子やまゆは、響子より、とか、From Mayu って書いてあったからしっかり覚えてるんだが」

響子「えへへ、書いててよかった」

智絵里「私のは……どんなのか覚えてますか?」

P「さくらんぼの包装だったよな。あと、ゆかりのはハートと音符のチョコだった」

ゆかり「はい」

4人(ニコニコ)

幸子「本当に覚えてないんですか……?」

P「どんなチョコだった?」

幸子「大きなハート型のチョコです。手作り……だったんですよ?」

P「他に特徴は?」

幸子「えっと、メッセージカードをつけてました」

P「なんて書いてあった?」

幸子「いつもありがとうございます、とか」

幸子「普段はなかなか口に出せませんけど本当は誰よりも信頼して……ハッ!」

幸子「Pさん、分かっててとぼけてるでしょう!?」

P「バレたか」ニヤニヤ

幸子「ヒドイですよ!」

P「幸子が期待どおりの可愛いリアクションしてくれるから楽しくて」

幸子「し……仕方ないですね、許してあげます。ボクは可愛いので!」

まゆ「あの、このお返し宛名付きということはみんな違うものなんでしょうか」

P「うん、まゆは赤いラインの入った白い黒猫」

まゆ「白いのに黒猫?」

P「黒猫ってのはふんどしの種類のことだ」

まゆ「な、なぜふんどし……っ!?」

P「かくかくしかじか」

ゆかり「まさか私達のも」ガサガサ

P「ゆかりは五線譜の入った越中褌」

P「幸子は九尺褌。長いだろー? 上半身まで覆うんだぞ」

幸子「びっしりカワイイって書いてあります……」

P「これは幸子のためにあると思ってさ」

響子「私のはただのひもパンじゃ……」

P「それも立派なふんどしだ。もっこ褌という」

P「鍋とか掃除機とかのイラストが入ってて、家事全般の得意な響子にピッタリだろ?」

智絵里「四つ葉のクローバーがワンポイントで……」

P「智絵里のも黒猫だな」

智絵里「これ……Tバックになるんですね。は、恥ずかしい……」

先輩アイドル(以下えりりん)「そろそろ休憩終わるよ……おっ、なにそれ!?」

P「あ、お疲れ様です。ふんどしですよ、ふんどし」

えりりん「マジで! それ次のライブの衣装!?」

P「……! それ良いですね!!」

5人『ええっ!!?』

幸子「な、何馬鹿なこと言ってるんですか! 下着ですよ! 下着姿でライブをやれと!?」

P「水着や見せパンと思えばいいじゃないか。これまでだってそういう衣装あっただろ?」

智絵里「それとこれとは違います……こんな露出度の高いもの無理ですぅ」///

P「上はちゃんとしたもの着て良いからさ。普段のライブ衣装からスカートを取っ払っただけ!」

響子「すごく……変態的なイメージしか浮かびません」///

ゆかり「」プシュー

えりりん「だったらさー、水着ライブ(下はふんどし)にしたほうがかえって健全じゃね?」

P「それだ!」

P「はじけて♪サマーの前例もあるし、いけるいける!」

まゆ「本気……なんですか?」ガクガクブルブル

P「本気よ本気、超本気。よーし帰って企画書書くぞ! お疲れ様でしたー」

えりりん「おっつー。じゃー収録再開しよー。あれ、ゆかりちゃん固まってるよ、大丈夫?」ユサユサ

ゆかり「」

まゆ「えりりんさん……とんでもないことを提案してくれましたね?」

智絵里「もし本当にふんどしライブすることになったら……」

幸子「発案者ですからねぇ……スペシャルゲストとして参加してもらいましょうか」

響子「もちろんふ・ん・ど・し・で♪」

えりりん「あははー、冗談きついなー。私はほら、みんなみたいに若くないし……」

えりりん「あれー、おかしいなー。みんな顔は笑ってるのに目が笑ってないよぉ?」

5人(ニコニコ)

えりりん「さーせんっしたー!! それだけは勘弁して下さい!」ドゲザ



 その後ふんどしライブは現実のものとなり、

 先輩アイドルがビデオレターでふんどし姿を披露したり……

 激しい動きでふんどしの緩んでしまうアイドルがでたり……

 ちょっとしたふんどしブームが発生したり……

 アイドル史に色んな意味で伝説を残すことになるのだった。

以上で終了です
ふんどしSレアはよ

おつおつ
どこかで「女性に服を贈るのは『その服を脱がせたい』と言う意味だ」と聞いた
つまりこのPは(ry

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