海未「理事長が不倫していました」 (84)

海未ちゃんが理事長の不倫を目撃するだけのお話です。

たぶんすぐ終わります。

何か不手際がありましたらぺこりますごめんなさい。

序盤だけ男出てきますが大した役割はなくすぐ退場しますのでご安心ください。

投下中でもレスあったら答えられれば返事します。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405505261

海未「希の言っていたスピリチュアルショップって何処でしょうか」

海未「全く見当たりませんね……この地図は本当に合っているのですか」

海未「……迷子、ですかね」

海未「人通りがありません。不気味ですし、今日のところは引き返しますか」

海未「それにしても妙な場所ですね。お城のような建物が林立しています」

海未「……おや、あれは?」

海未「理事長……ですよね?もう一人は、真姫のお母様ではないですか」

海未「二人でお城のような建物に入っていくみたいです。気になりますね……」

海未「……プライベートを詮索するのは不躾でしょうか」

海未「二人は懇意な間柄のようですね、ことりと真姫もそうですし、良いことです」

海未「よし、私は帰りましょう」

海未「道に迷っている最中だというのを忘れていました」

海未「理事長に道を教えていただくべきでした……」

??「あ、あの。いきなりすいません」

海未「はい。何でしょうか?」

??「間違いだったらすいません。もしかしてμ’sの園田海未さんですか?」

海未「ええ、そうですよ。どうかされましたか?」

??「おお……本物だ!俺、ファンなんです!」

海未「あ、ありがとうございます……」

??「どうかしましたか?」

海未「いえ、実は道に迷っていたところので……お恥ずかしいところを」

??「なるほど……。ところで、ここがどういう場所だかはご存知で?」

海未「いえ……無知ですみません」

??「い、いえ。むしろ感激です」

海未「それはどういう意味ですか?」

??「ええっと、ここがどういう場所だか説明しないといけないのですが」

??(うーん説明しちゃっていいのかな)

??(まぁ知らないままだと今日みたいに迷子になって来た時に危ない目にあうかもしれないし)

??(説明したほうがいいよな……。セクハラで通報されたらどうしよう)

海未「変わった場所ですよね。お城のような建物ばかりがあって……。すみません。説明してくださると嬉しいです」

??「うーん、それじゃあ説明しますね?ここは……」



??「……といった感じの場所なんです」

海未「……」

??「すみません。昼間からこんなこと知りたくもなかったですよね」

海未「いえ……。無知が招いた災いです。自業自得ですから、お気になさらず」

??「そ、そうですか。まぁ、今後はここに近寄らない方がいいと思いますよ」

海未「ええ、そうします。ところで、あなたは……」

??「はい?」

海未(どうして一人で出てきたのですか?なんて聞ける訳ないじゃないですか)

??「……?ああ。俺はここの従業員なんですよ」

海未「え?あ……な、なるほど」

ホテルの従業員「ちょうどさっき終わった所なんです。どうかしました?」

海未「えっと……あの、知りたいことが……」

ホテルの従業員「……え?」

海未「ついさっき、私の知っている二人が建物の中に入っていったんです」

海未「二人とも月夜烏とは思えませんし、まぁ、お昼ですが」

ホテルの従業員「ああ……多分、園田海未さんの想像通りじゃないですかね」

海未「私には信じられません。その二人とも、お相手がいるんですよ」

海未「二人とも、きっとここをレストランか何かと勘違いして入ったのでは」

ホテルの従業員「気持ちは分かりますが、たぶん浮気でしょうね」

海未「そんな……」

海未「そんな……」

ホテルの従業員「それじゃあ、確認してみますか?」

海未「そんなことできるんですか?」

ホテルの従業員「ええ……。その代わり、条件があります」

海未「はい、何でしょう」

ホテルの従業員「客室の様子を確認できるということを、絶対に他言しないでください」

海未「分かりました。守ります」

ホテルの従業員「部屋を監視できるようにカメラを設置したのは、最近のことなんですよ」

ホテルの従業員「ここ数カ月、うちの客室を使った犯罪行為が多発していましてね」

ホテルの従業員「道具の盗難とかならかわいいものですけどね、ここ最近のは……」

ホテルの従業員「それで、尻尾を掴むために監視カメラを設置したんです」

ホテルの従業員「でも、それはこちら側にもデメリットがあるんです」

海未「防犯の為なら、仕方ないのではないですか?」

ホテルの従業員「プライバシーの問題です。秘匿性が保証されないと分かっていたら、誰も来ませんからね」

海未「耳が痛いです」

海未(良心の呵責が……。しかし、ことりと真姫が……)

海未「すみません……。では、私はここで待っています」

ホテルの従業員「こんな場所で一人で待つのは……、あそこの角を曲がった先のコンビニで待っていてください」

海未「分かりました、それではお願いしますね」

海未「あ、件の二人の特徴は……」

海未「……こんな感じです」

ホテルの従業員「……はい、分かりました。それではまた」

海未「……」

海未「……」

海未「行きましたね」

海未「私は何をしているのでしょうか」

海未「ことりと真姫の親が不倫をしている。それを暴いたところで……」

海未「……」

海未「……もし不倫が事実だったとして、公になればどうなるでしょうか」

海未「音乃木坂学園と西木野総合病院、双方にとって大きなイメージダウンは免れない……」

海未(……)

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真姫ママ「くぅ~疲れましたw これにて廃校です!」

理事長「実は、不倫したら廃校の話を持ちかけられたのが始まりでした」



真姫「」
ことり「」

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海未「まさか……いえ、可能性は……」

海未「……あれ?」

海未「冷静になって考えるとおかしくないですか?」

海未「女性同士ではありませんか」

すいません >>11 はミスです。
1行目要りません

海未「まさかの同性愛ですか……」

海未「今まで考えたこともありませんでした」

海未「大人には色々とあるのですね……」

海未「……そういえばお名前すら聞いていませんでした。私は無礼を……」

海未「……」

海未「今日のことは気の迷いです。狭窄になると何をするか分かりません」

海未「……コンビニで時間を潰すのは少し難しいです」

海未「何も買わずに長時間……うう、店員さんに怪しまれそうです」

海未「……お店の外に出て待ちますか」

海未「……」

海未「来ないですね」

海未「……」

海未「あ」

ホテルの従業員「すいません、お待たせしました」

海未「いえいえ」

ホテルの従業員「ところで、場所移しますか?」

海未「……そうですね」

ホテルの従業員「それじゃあ俺の車までいいですか?」

海未「はい」

ホテルの従業員「……」

海未「行かないんですか?」

ホテルの従業員「あ、すいません。それじゃあ行きましょう」

海未「あ……。えっと、お名前を伺っても……」

ホテルの従業員「え?俺ですか?」

海未「他に誰がいるんですか」

ホテルの従業員「それもそうですね……。俺は○○といいます」

海未「○○さんですね。お名前も伺わず、不躾でした。非礼をお詫びさせてください」

ホテルの従業員「そ、そんな、頭上げてくださいよ。逆にやりづらいですって」

海未「はい、すみません」

ホテルの従業員「真面目なんですね。ライブの時のキラキラした笑顔とすごくギャップがありますよ」

海未「恥ずかしいです」

ホテルの従業員「っと、これです」

海未「なんだか意外です」

ホテルの従業員「え?ワ○ンRがですか?」

海未「ええ、もっと厳つい車に乗ってそうな印象だったので」

ホテルの従業員「軽にもいいところたくさんあるんですよ」

海未「そうですね。私が運転してもいいですか?」

ホテルの従業員「え?いやっ、だめですよ!」

海未「……ふふ、冗談です」

ホテルの従業員「な……、まさか冗談を言うとは思ってなかったので、びっくりしましたよ」

海未「さっきのお返しです。これに懲りたらもう私をからかわないことです」

ホテルの従業員(からかったつもりでは……)

ホテルの従業員「肝に銘じておきます」

海未「……それでは、お聞かせ願えますか?」

ホテルの従業員「そうですね……。結論として、想像通りの関係で間違いないと思います」

海未「そうですか……」

ホテルの従業員「まさか女性同士とは驚きですが、かなりの仲睦まじい様子でした」

ホテルの従業員「お知り合いとのことでしたが、まさか親族とか……?」

海未「ええ、私にとって等閑視できない立場の人間であることは間違いないです」

ホテルの従業員「そうですか……不倫をやめてもらうつもりですか?」

海未「それは、分かりません……。私のしていることも、やっていいことではありません」

ホテルの従業員「真面目なんですね」

海未「いえ……」

ホテルの従業員「再三申し訳ないですが、他言は無用でお願いします」

海未「分かりました。むしろ、巻き込んでしまってすいません」

ホテルの従業員「いえいえ、現役スクールアイドルに会えるなんて感激です」

ホテルの従業員「もし何かあったら、ホテルに電話して○○を呼ぶように言ってください」

海未「……?今連絡先を交換すればよいのではないですか?」

ホテルの従業員「駄目です。それくらいの分別は身につけてください。全くそんなに無用心でどうするんですか」

ホテルの従業員「車までついてきたときも正直びっくりしましたからね」

ホテルの従業員「もう少し警戒心を持った方がいいですよ」

海未「う……言われてみれば。すいません」

ホテルの従業員「いえいえ、この辺で大丈夫ですか?」

海未「そうですね。ありがとうございました」

ホテルの従業員「いえいえ。園田海未さんも彼女ができたら是非ウチをご利用くださいね」

海未「な……!」

ホテルの従業員「冗談です」

海未「全く……それでは、失礼します」

ホテルの従業員「はい、それでは」




海未「……」

海未「さて……どうしましょうか」


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??「海未ちゃん……」

??「どうして男の人の車から降りてきたの……?」

??「見たくなかった。こんなの……」

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~翌日~


海未「昨日家に帰ってから、ずっと理事長と真姫のお母様のことを考えていました」

海未「事実として、親友二人の母親同士が不倫をしていました」

海未「昼間から体を重ねて……ことりと真姫が知ったらどう反応するのでしょうか」

海未「それにしても同性愛、ですか……」

海未「そもそも、同性でも異性でも、私に恋愛なんて早いですよね」

海未「同性に対して抱く気持ちの、どこからが愛なのでしょうか……」

海未「穂乃果やことりを思い浮かべてみましたが、ピンときませんね」

海未「性的な目で見たら愛なのでしょうか?」

海未「それでは即物的にすぎますね」

海未「うーん……答えが出せません」

海未「とりあえず、スピリチュアルショップの事を希に報告しましょう」

~廊下~

希「海未ちゃんやっほー。あのなあ、実は謝らないといけないことが」

海未「希、丁度会いたかったところです。どうしたのですか?」

希「それがな、この前うちが海未ちゃんに教えたお店。存在自体がガセネタだったんよ」

海未「道理で探しても見つからない訳ですね……」

希「ごめんなあ。ちゃんと調べてから教えるべきだったわ」

海未「いえ、希の責任ではありませんよ」

希「海未ちゃん優しいな~。惚れてしまいそうやわ」

海未「えっ……?」

希「ど、どうしたんそんな深刻な顔をして」

海未「私には、早いです。なので……」

希「って、どこまで純情なん……」

海未「冗談だったのですか」

希「う……落ち込まれるとつらいなあ。ところで、何かあったん?」

海未「分かりますか?流石は希ですね」

希「照れるやん」

海未「実は、最近同性愛について考えているのです」

海未「最近といってもつい昨日からですが」

希「え、好きな人できたん?」

海未「そういう訳ではないのですが、同性愛。とりわけその中の愛についての定義が自分の中で曖昧なのです」

希「なんや。海未ちゃんの浮いた話が聞けると思ったのに。海未ちゃんはほんと真面目やんなあ」

海未「希はどう思いますか?」

希「うーん……愛かあ。要するに好きって気持ちがあれば愛やんな」

海未「そうですね。でも、画一的にそうだとは言い切れないような……」

希「そうやね。でも、なんで同性愛なん?」

海未「それは……」

希「ふふ。無理に言わんでもいいよ」

希(メンバーの誰かかな?気になるわあ)

海未「ありがとうございます。それでは練習の時にまた」

希「うん。またなあ」

~放課後 部室~

ことり「あ、海未ちゃん」

海未「すいません。弓道部に寄っていたので遅れてしまいました」

にこ「それは穂乃果から聞いていたから気にしないで大丈夫よ」

穂乃果「ちゃんと伝えたよ!」

海未「えらいですね。ありがとうございます」

花陽「……」

凛「かよちんどうかした?」

真姫「大丈夫?具合悪いんだったら……」

花陽「え?……大丈夫、なんでもないよ」

希「……」

絵里「それじゃあ全員揃ったところで……にこ」

にこ「そうね……それじゃあ練習の前に皆に見て欲しいものがあるの」

にこ「ちょっとノートパソコンの画面小さくて見づらいかもしれないけど、これ。他所のスクールアイドルね」

にこ「結構人気のあるグループだったんだけれど、昨日解散したわ」

海未「何があったのですか?」

にこ「ええ。先週このグループのリーダーの熱愛がスクープされた」

にこ「相手はマンションで一人暮らしの大学生で、夜に部屋に入るところをファンに目撃され撮影された」

にこ「それがネットに投稿されて、大炎上ってわけ」

にこ「もちろん、本当に交際していたかどうかは分からない」

にこ「でも、だからこそ危険なの」

にこ「交際していなくても、異性と二人でいるところを発見されたら……」

にこ「明日は我が身よ。みんなも気をつけてね」

凛「……」

にこ「凛、どうしたの?まさか心当たりがあるなんて言わせないわよ」

凛「いやあ、にこちゃんが部長らしいこと言い出すから明日は何が降るのかと……」

にこ「あんたねぇー!」

花陽「そうだね。スクールアイドルは、自分達がそう名乗っているだけ」

にこ「花陽?」

花陽「でも、だからこそそういう分別に関してはプロと同じものを求められている」

花陽「ファンを裏切る行為はあってはならないことだよ」

絵里「さすが花陽。アイドルに関しては頼りがいがあるわね」

花陽「えへへ」

にこ「ちょっと、にこはー!?」

海未「……」

海未(もし、昨日のことが誰かに目撃されていたら……)

海未(ほんの好奇心のせいで、自分だけではなく大切な仲間まで……)

海未(私の浅慮で、μ’sが……とんだ暗向ではないですか、私は)

花陽「……」

海未(誰にも見られていないことを祈るばかりです……)

にこ「人気のあったグループなだけに、反応も凄まじかった……」

にこ「もし私がその標的だったら……想像しただけで目眩と吐き気に苦しんだ」

希「……なあなあ」

にこ「なに?」

希「確かにアイドルに恋愛は御法度やんな」

にこ「当たり前でしょ?どうしたの?」

希「アイドル同士の恋愛だったらどうなん?」

にこ「へ?」

希「要するに同性愛やんな」

にこ「……まさか希がそんなこと言うとは思わなかったけど、前例がない訳じゃないわね」

穂乃果「さすがにこちゃん詳しい」

にこ「グループ内でカップル誕生。むしろファンから祝福されていたわね」

にこ「もちろんファン全員に認められたって訳じゃないけど」

海未「……」

にこ「まさか希、にこに対してひそかな懸想を……!ダメダメ!にこにーはみんなのも」

希「いやーそれはないわ」

にこ「ひどい!」

絵里「……漫才はそれくらいにして、そろそろ練習にしましょうか」

絵里「もちろん、にこが言ったこと大事なことだから、皆覚えておいてね」

「「はーい!」」

~練習後~

海未(あまり、集中できませんでしたね……)

花陽「海未ちゃん?」

海未「花陽ですか。どうしました?」

花陽「今日一緒に帰らない?」

海未「もちろん構いませんよ。どこか寄りたいところでも?」

花陽「ううん。海未ちゃんとお話がしたいの。だから、公園がいいかな」

海未「分かりました。それでは行きましょうか」

花陽「うん……」

~公園~

海未「緑茶でよかったですか?」

花陽「うん。ありがとう海未ちゃん」

海未「いえいえ。このベンチは何だか新しいですね」

花陽「最近塗ったばっかりみたい」

海未「花陽はこの公園へは良く来るのですか?」

花陽「最近はあんまりかな。昔は凛ちゃんと良くここで遊んだけど」

海未「そうですか……」

花陽「あのさ、海未ちゃん」

海未「はい?」

花陽「海未ちゃんは、好きな人って……いる?」

海未「えっ……?私、ですか?……いませんよ」

花陽「本当?」

海未「ええ……。私には、そういうのはまだ早いと思います。大人なら、色々と事情があるのでしょうが」

花陽「そっか……。今日、にこちゃんの言ってた話なんだけど」

花陽「あの時海未ちゃん浮かない顔してたから。何かあるのかと思って」

海未「良く見てますね……あの時は丁度、柄にもなく愛とは何か、などとと考えていたので」

海未「にこの話はある意味ショックでしたね」

花陽「……作詞のために?」

海未「いえ。単純に知りたくなったのです」

花陽「そっかぁ、じゃあ」





花陽「昨日一緒にいた男の人は誰なの?」

海未「……見ていたのですか」

花陽「車から降りるところを」

海未「花陽、私は道に迷っているところをあの人に助けられただけなのです」

海未「希に聞いてみたらわかりますよ。希が教えてくれた情報のおかげで迷子になったのですから」

海未「それに、私のファンだったようです。親切な人でしたよ」

花陽「海未ちゃん」

海未「な、なんですか……?」

花陽「急に饒舌になった人は、大抵嘘をついているんだったっけ?」

海未「……私は」

花陽「本当のことを教えて欲しいな。絶対誰にも言わないから」

海未「私は……すみません。本当に愚か者です」

海未「昨日あったことを、話します……」

花陽「うん……」



海未「……という、訳です」

花陽「ことりちゃんのお母さんと真姫ちゃんのお母さんが……」

花陽「ひええ……」

花陽「……」

花陽「海未ちゃんは、どう思う?」

海未「どうって……何をですか?」

花陽「同性愛のことだよ」

海未「同性愛ですか……。私も、昨日の夜ずっと考えていたんです」

海未「同性に対して抱く想いのどこからが愛なのかということを」

花陽「……私は、海未ちゃんのこと好きだよ」

海未「私も花陽のことが好きです。でも、これは愛情ではないですよね?」

花陽「……」

海未「花陽?」

花陽「……もし、女の子に告白されたらどうする?」

海未「どう、と言われましても……困りますね」

花陽「愛ってなんだろうね」

海未「……そうですね。関係を表すのか、状態を表すのか、感情を表すのか……」

花陽「私は、自分なりの答えを見つけるものだと思う」

海未「花陽?」

花陽「そうだ。ことりちゃんと真姫ちゃんのお母さんに聞いてみたらどうかな」

海未「え……本気ですか?」

花陽「そうだよ。同性愛について知りたいなら、それが一番だと思う」

海未「確かに……そうですね」

花陽「それとも、私で試してみる?」

海未「え……?」

海未「花陽……?」

海未「どうして、私に抱きついているのですか……?」

花陽「海未ちゃん……何か感じることはある?」

海未「え、と……動悸、とか……」

花陽「ほかには?」

海未「あったかくて、やわらかいです……。あとは……」

花陽「あとは?」

海未「このままでいたい、です……」

花陽「……」

海未「花陽……?」

花陽「私は、一緒にいるとあったかくて、離れたくないって感じるのが愛だと思う」

海未「愛は漠然としているものなんですね」

花陽「愛は色々なものに例えられてるよね」

海未「そうですね。炎だとか、太陽だとか、病気だとか、おそらく枚挙に暇がありません」

花陽「だから愛は不確かなものであるし。捉えられないものでもあると思う」

海未「花陽は詩人ですね」

花陽「海未ちゃんも恋をすればこうなっちゃうよ」

海未「花陽は、恋をしているのですか?」

花陽「うん」


海未「にこが聞いたら怒りますよ」

花陽「アイドル同士なら大丈夫だよ」

海未「そうですか」

花陽「そろそろ離れる?」

海未「いやです」

花陽「やったぁ……」

海未「かわいいです。花陽」

花陽「海未ちゃんには勝てないよ」

海未「口が減りませんね」

花陽「海未ちゃんも恋をすればこうなっちゃうよ」

海未「そうですか」

花陽「……うん」

海未「今、幸せです」

花陽「私も」

海未「これが愛ですか?」

花陽「聞かなくても答え、出てるよ」

海未「心臓ってこんなにうるさいものなんですね」

花陽「海未ちゃん、詩人だね」

海未「花陽も恋をすればこうなってしまいますよ」

花陽「……海未ちゃんが言うと、すごく、くるね」

海未「やめてください恥ずかしいです」

花陽「えへへ」

海未「……いつからですか?」

花陽「わからない」

海未「本当ですか?」

花陽「うん。気付いた時にはもう」

海未「私のどこが良いのでしょう」

花陽「全部」

海未「……あう」

花陽「かわいい……」

海未「花陽には敵いませんよ」

花陽「口が減らないね」

海未「花陽も恋をすればこうなってしまいますよ」

花陽「やっぱり海未ちゃんにはかなわないや」

海未「……そろそろ離れますか?」

花陽「……だめ」

海未「ふふ、嬉しいです」

花陽「海未ちゃん、あのね」

海未「待ってください」

花陽「ん、どうして?」

海未「私の方から言わせて欲しいのです」

花陽「……しあわせすぎて、なきそう」

~~~~~~~~~~~~

真姫「……なによあれ」

ことり「海未ちゃんと花陽ちゃんだね」

真姫「そうじゃなくて、なんで抱き合ってるの」

ことり「しーっ。真姫ちゃん静かにして」

真姫「全く、にこちゃんの話聞いてなかったのかしら」

ことり「あはは、とりあえず迂回して帰ろっか」

真姫「そうね。邪魔しちゃ悪いし」

ことり「野良猫ですら空気読みそうなラブラブ空間だよね。ねぇ、真姫ちゃんはいつになったら」

真姫「そ、そうだことり。さっきのチーズケーキとっても美味しかったわ。今度皆も誘って……」

ことり「なんで露骨に話題逸らすのかなぁ?真姫ちゃんが恥ずかしがることないのになぁ?」

真姫「からわないで!」

おわりです。

最初はホテルの従業員から不倫の証拠になる映像をの入ったHDDを受け取り、海未ちゃんがそれを使ってことまきを脅してちゅんちゅんまきまきさせる話にするつもりでした。

うみぱなには勝てなかった。

なんでこんな叩かれてるんw
男出てきたら豚が群がるのなw

まぁことまきの方にいかないんだったら男出てくる必要なかったわなw
個人的に理事長と真姫ママは興奮するからそっちメインのも書いて欲しいw

↑誰かかわりに別ルート書いてくれたら嬉しいってことね

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月17日 (木) 00:28:59   ID: d1sgRToI

最初に注意書きしてても叩かれるんだなあ
もはや嫌いというよりアレルギーレベルだろ

2 :  SS好きの774さん   2014年07月17日 (木) 02:36:38   ID: 6ckWr505

単芝はどうしてこんなにイラッとくるのか

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