アルミン「トラウマに打ち勝ちたい」(115)

  ~朝の食堂~

コニー「おーいライナーこないだ借りたやつ返すぜ」

つ『季刊 巨乳王 春号  特集 進撃の超大型巨乳』

ライナー「バ、バッカ野郎コニー! コニー馬鹿野郎!!」ガッシグイッ

コニー「いっ?痛えな! ひっぱんなよ?!」

ライナー「馬鹿! 朝の食堂にそんなモン持って来る奴があるか!」ボソボソ
ライナー「女連中に見られようもんなら……」ボソボソ

コニー「あ! わ、スマン」ボソボソ

ライナー「まあ、今回は…」
  ワイワイガヤガヤエーマジーキモーイキャハハー
ライナー「…どうやら気づかれた様子はなさそうだな」キョロキョロ

???「オイ、ライナー」ポン

コニナー「「!!」」ビクッ

ジャン「何ビビってんだよ、俺だ俺」

ライナー「なんだ」フゥ
コニー「ジャンかよ」ホッ

ジャン「そのビビり様……やっぱ『アレ』か?『アレ』だな?『アレ』なんだろ?」ニヤニヤ

ライナー「まあ、そんなところだ」

ジャン「へぇ、巨乳物か……ところで相談があるんだがライナー?」

ライナー「かまわんが、ちゃんと隠せよ、汚すなよ」

ジャン「ヘヘッ話が早くて助かる、あとなんで七五調?」

コニー「アレ? けどジャンって自分の持ってたじゃねーか、なんでライナーに借りんだよ?」

ジャン「そりゃ……誰だってたまには趣向の違うのも欲しくなるもんじゃねーか」

コニー「ふーん、そんなもん……なのかぁ?」

ライナー「ああ、そんなこともある」

ジャン「そうだ、借りるだけってのも悪いから俺もあとで秘蔵の品をライナーに貸すぜ」

ライナー「お、おう……そうか(ジャンの秘蔵の品か)」

コニー(ちょっとマニアックなんだよな)

???「オイ、お前ら」

ジャコナー「「「!!!」」」ビクッ

エレン「!? 何ビビッてんだよ椅子倒れちゃうだろ…って何だやっぱりエロ本かよ」

ジャン「ああ!? なんだエロ本馬鹿にしてんのか? ボクちゃんは興味ありませんってか、カッコ付け死にたがり野郎が!」ガタッ

エレン「はぁ? そんな事言ってねえだろ俺だって男だぞ、一応は興味あるに決まってるだろ?」ハァ

ライナー「それをサラッと言うのか……と言うか隠せと言った直後だぞジャン」

コニー「声デカイってジャン、馬鹿かよ……」

ジャン「(今、馬鹿って……え? 馬鹿に?)」

エレン「へぇ、お前らは巨乳派なのか、ふーん」

ライナー「いや、これは俺の蔵書の一部に過ぎんから、これだけでは俺が巨乳派と言い切るには材料不足だな」
ライナー「だが、お前らはって言い方からするとお前は貧乳派、ということかエレン?」

エレン「おい、連中の前では貧乳とか言うなよ、ビニュウとか呼んでるらし……って今探り入れたのかライナー?」

ライナー「ハハッばれたか、珍しく察しがいいなエレン」

コニー「え、どういう意味だよ?」

ジャン「馬鹿、わかんねーなら黙ってろよ馬鹿、馬鹿コニー」

ライナー「で、どうなんだエレン? 今の反応からすると貧ny、ビニュウ派ってわけでもなさそうだが……」


エレン「俺は……どっちでもないな」

ジャン「何だぁ? いろんなオッ(中略)女の人を胸で判断するのは 良くないことですよ~ってかぁ?ハンッ!!」

エレン「は?何だよそれ?いろんなオッパイなんて見てるわけねぇだろ」
エレン「俺はただ大きい小さいなんて見方に縛られない見方もあるって知っただけだよ」

ライナー「つまりエレンお前……」

エレン「ああ、大事なのはt……ってアレ? あ、そうだそんな話をしたかったわけじゃなかったんだよ」

ジャン「オイ! そこで切り上げんのかよっっ!!」

コニー「ぜんっぜん話が解らねぇんだけど」


エレン「なんていうかその、エロ本とか猥談とかはアルミンの目に入らないようにしてやって欲しいんだ、巨乳物とか特に」

ライナー「アルミン? それは別に構わないが……」

ジャン「なんだよアイツ下ネタとかダメな性質か? 座学トップつってもなんだおこちゃまかよ」

エレン「ダメっていうか怖がらせちまうって言うか……」

コニー「怖がる? なんだそれ? なんか理由でもあんの?」

エレン「理由、理由か……それは……」

アルミン「構わないよ」

エジャコナー「「「「アルミン!?」」」」


アルミン「理由を話すのは構わないよ、ボクも仲間につまらない隠し事はしたくない」
アルミン「けど今ここで話せるような内容じゃないから……」

エレン「そういえば朝の食卓だったな」

コニー「よく考えたらここまでの話も朝の食卓でするような話じゃなかったな……」

ジャン(……考える必要もねーよ 大声で何口走ってたんだ俺……)

ライナー「わかった、じゃあ訓練後、夜にでも時間をとって集まるとしよう」
ライナー「ほかの連中にも何人か声をかけておいたほうがいいか?」

アルミン「うん……頼むよ」

~夜~

ライナー「と言うわけで集まってもらったわけだが……」

ジャン「肝心のアルミンがいないじゃねーか、どこいったんだよ?」

エレン「ああ、ちょっと思い出しちまったみたいで怯えちまってさ……件の理由については俺から話すよ」

コニー「怯えてたって、そんなヤバかったのかよ?」

マルコ「思い出したって言うのは件の理由の事? それで大丈夫なのかいアルミンは?」

エレン「ああ、さっきやっと落ち着いたんで先に休ませといた」
エレン「で、話す前にみんなに聞きたい事があるんだ……」




               「お前ら童貞か?」

ライナー「」
ベルトルト「」
ジャン「」
コニー「」
マルコ「」
トーマス「」
その他モブ「「「「」」」」
フランツ「……」フイッ


エレン「お前ら童貞か?」

ジャン「聞き直すな! イヤミかこの死に急ぎ野郎!!あと目ぇ逸らしたよなフランツ!!!」

スレに十分な童貞力がたまるまで一旦停止します
夜にまた


エレン「お前ら童貞か?」

ジャン「聞き直すな! イヤミかこの死に急ぎ野郎!!あと目ぇ逸らしたよなフランツ!!!」

エレン「イヤミ? なんだよそれ?」

ジャン「馬鹿にしてんのか!? 馬鹿にしてんだろ! 自分はミカサともういたしましたってかぁ! 死ねよこの死に急ぎ野郎!!」

エレン「ハァ!? まだそこまではいってねぇ! 俺だって童貞だ!!」

ジャン「……そ、そうか! そう、そうだよな、悪ぃ熱くなりすぎた」

ライナー(まだって言ったな)

ベルトルト(どこまでならいったんだろう)

マルコ(ジャン……気付けなかった?違う、気付きたくなかったのか)


コニー「なんだエレンもかよ、じゃあそんな恥ずかしい事でもないのな童貞って」

エレン「? 何で恥ずかしがる必要があるんだよ?」
エレン「で、どうなんだよみんなは? フランツは?」

フランツ「え? いや、えっと……」

ライナー「二週間前、休暇、外出中」

フランツ「!!」

ベルトルト「あの日のライナーは……忍者だった」

エレン「そっか、ジャンは? 童貞か?」

ジャン「」

フランツ(そっかて、聞いといてサラッと流した!?)


マルコ(この流れ……)

ライナー(おいおい、このままいくと……)

ベルトルト(童貞宣言させられるのか……今、ここで?)

マルコ(それだけは避けたい!)

マルコ「ちょ、ちょっといいかなエレン、この話、僕らが童貞か否かってことが件の理由と関係あるのかい?」

ジャン(ナイスカットだマルコ!)

ベルトルト(ジャンはさっきの反応だけでもうだいたいばれてると思うけどね……)


エレン「え、無関係じゃないぞ?」

マルコ「じゃあ、けど必ずしも必要な情報なのかな?」

エレン「え、そこまでは……必要ない、のかな?」

ジャン(よし! そのまま話を進めてしまえ!)

マルコ「じゃあ話を進めてしまうけど、僕がここまでの話から推測するにその……
マルコ「あくまで、あくまで推測なんだけど、僕の推測が正しければその、もしかして、もしかしてアルミンは……」


エレン「ああ、そうだ……」
エレン「アルミンはすでに童貞を奪われている!」

 ナ ナンダッテー!!
 ω ωω


マルコ「そうか! そう……なんだ、早い?のかな? ……けど、なぜそれが性に対する恐怖につながるんだい?」

ベルトルト(この早いの比較対象って……)

ジャン(あ、マルコのヤツ今……)

トーマス(ほぼ自白……)

エレン「ああ……これは俺やミカサそしてアルミンが開拓地にいたころの話だ」
エレン「当時アルミンは同じ開拓区域にいたお姉さんたちにモテた、すごくモテた……不幸なことにな」

マルコ「思った以上に早いなって言うか早すぎない? 当時10歳か11歳だろ? あとモテるのに不幸? ……って! まさか!!」


エレン「その日、俺とミカサはアルミンと一緒にいなかったんだ……そしてそのせいで……」

ライナー「もういいエレン! 皆まで言うな!!」

ベルトルト「昔のライナーは……戦士だった」

ライナー「うるせぇよ! この先の話がご褒美になるような性癖持ってねーんだよ!!」

コニー「? なんでモテるのに不幸になるんだ? どういうことだよ?」

ジャン「馬鹿、こりゃおそらく……逆レイプ、だな……おそらくは性欲をもてあましたブス女に……」クッ

コニー「ウェ!? え…え?」ゾクッ


エレン「いや、わりと美人のお姉さんたちだったぞ」

ジャン「オイ」
          ・・
マルコ(お姉さん……たち!?)


ジャン「じゃ、じゃあ、なんだ……別にそんなデカいトラウマでもないだろ、むしろご褒美じゃねぇかよ、構えて損したぜ」

ライナー「バカヤロウッ!」

ジャン「!!」

マルコ「解ってない、解ってないよジャン」

コニー「ど、どういうことだよ……?」

マルコ「綺麗なお姉さんの逆レイプご褒美ですなんていうのはヤりたい盛りの年頃の僕らの……」
マルコ「しかも妄想の中だからこそいえる事! 痛みを伴わない絵空事ゆえの感想に過ぎないッ!!」

ライナー「しかも当時のアルミンは性知識もろくに無いいたいけな少年だぞ!」
ライナー「そんな時期にそんな経験をしてしまえばそれは恐怖以外の何物でもない! 心に深い傷を残す!!」
ライナー「ある者は男に走り、ある者は被虐性癖に目覚め、ある者は性的不能に陥り……心を歪め一生を捻じ曲げる!!」

ジャン「そ、そうなのか?」

コニー「な、なんかそう言われると怖くなってきた……」


エレン「解ったか? エロ本とかをアルミンから遠ざけてやりたい理由」

ライナー「ああ、よくわかった」
ライナー「今日ここにいない連中にも俺から根回ししておこう、任せておけ」

マルコ(さすがライナー)

ジャン(悔しいが頼れるぜ)

ベルトルト(頼れる兄貴分……か、ライナー君は……)

マルコ「今後は回し読みの際の受け渡しに厳格なルールと細心の注意が必要に……」

コニー「でもさ、それってそれだけでいーのかよ?」

ジャン「は? 何言ってんだコニー?」


コニー「だってさ、うまく言えねーけど、これじゃアルミンは一生エロ本やそれ以外にも逃げ回らなきゃいけないじゃねーか」

マルコ「! た、確かに……」

ライナー「根本的な解決にはなっていない、な」

エレン「そ、そうか!? そうだ、そうだよな……じゃあ俺のやろうとした事は……クソッ!!」
エレン「戦わなければ勝てない、解っていたはずなのに、俺のせいか、俺のせいでッ!!」

コニー「別にお前を責めてねーよ、ただオレはこのままでいいのかって思っただけで……」


アルミン「いいわけ、ないよ……いいわけないじゃないかっ!」


エレン「アルミン!? 寝てたはずじゃ?」

ジャン「オイオイ、なんて顔色だよ青通り越して白いぞ!」

コニー「大丈夫なのかよ!?」

アルミン「だ、大丈夫だよ……」

マルコ「とても大丈夫そうには見えないよ……何かあったんじゃ?」

アルミン「夢見が……悪くて、ね」


アルミン「……どうやら僕のトラウマについてはみんなもう聞いたみたいだね」
アルミン「僕は克服したいんだ、このトラウマを……そうしなければ夢の世界にすら安らぎはありえないから……」

マルコ「夢の世界にすら?」

アルミン「うん……ここから先はエレンにも話した事が無い話だ」

エレン「俺にも話せなかった事……?」

アルミン「僕はね、だいたい十日から二週間、どんなに長くても一ヶ月に一度は悪夢にうなされるんだ」


アルミン「僕の心がどれほど恐れていても青少年の肉体はナニを求める」
アルミン「トラウマのせいで自慰行為にも及べず、溜まりに溜まったモノはそれでも出口を目指す……」

マルコ「そうか、夢精……」

アルミン「そう、そしてその時に見る夢……夢って言うのは自分の記憶を再構成して作られるものだから……」

ライナー「アルミンが持ってる性的経験の記憶……ッ!」

アルミン「あの日の光景が、忘れかけていたはずの恐怖が……当時よりも鮮明に蘇ってくるんだ!」


ジャン「そんなんじゃまともに眠れやしねぇな……」

アルミン「しかも最近、訓練が本格化して疲労度が高まってきたせいかその周期が少しづつ短くなってるんだ」

ベルトルト「それじゃそのうち日常生活にも支障をきたしかねないね」

アルミン「このままでいいはずがないんだ! トラウマに、あの日の恐怖に、打ち勝ちたいんだ、僕は!」
アルミン「だけど……僕一人じゃどうすればいいのかもわからなくて、何もできなくて、だから……」
アルミン「力を……みんなの力を貸してほしいんだ」

エレン「当たり前だろ!」

コニー「仲間じゃねぇかよ!」

ジャン「あ、ああ」(仲間、っていっていいのか?)

ベルトルト「僕も協力するよ」(この中だとフランツだけじゃないのかな?)

ライナー「まぁ、やれるだけはやってみよう」(だがそんな事言おうものなら……)

ジャルトルナー(童貞自白と同義……)

コニー「つってもさ、アルミンに解らないことを俺のアタマじゃなぁ……」

ライナー「徐々に慣らしていって、決して怖いものじゃないってことを知っていくのはどうだ」

エレン「いろんなエロ本少しずつ見て慣らしていくってことか?」

ジャン「ベタな策だがほかに思いつかねぇな、情けねぇことに……」

マルコ「じゃあとりあえずはソレでいくとして、どういうジャンルがいいんだろう」

ベルトルト「支配的に性欲をぶつけられる悪夢に打ち勝つためにこっちが支配する立場になるようシチュエーションはどうだろう」
ベルトルト「これなんかどうかなお気に入りなんだけど」
つ『smグレネーダー』

ウォーキングに借り出されてきます

アルミン「」

ジャン「オイ……」

ライナー「ベルトルト……」

マルコ「あー、えー、ベルトルト? 支配的な形で発露された性衝動がどれほど深く人を傷つけるか……」
マルコ「ソレをよく知ってるアルミンが、えーと、そういった……マニアックなのが楽しめないと思うんだ、けど」

ジャン(マルコが言葉選びつつ、それでも否定してる……アルミンは凍ちまってるし)

コニー(こんなとき何て言ったらいいんだよ……)

ユミル「ダハハハハッww なかなかいい趣味してんのなベルトルさんよぉww 縄の美学って何だよww」パラパラ オ コレスゲー

ベルトルト「!?」

ライナー「な!?」

ジャン「お、お前な、なんで!?」

ユミル「飯も終わってるのに食堂に集まってコソコソやってるから、なんか面白い事でもしてるのかと思ったんだけど……」
ユミル「思ってた以上に面白かったよ」

ユミル「私だってお前らが男……いや、男は二人であとはオトコノコだったな」
ユミル「まぁ、いろいろ苦労もあるんだろうと理解はしてる、つもりだったんだが……でもコレはさすがに予想外だわww」パラパラ ヒャー///

ジャン(こいつ、ほぼ最初から聞いてやがったのか)


ユミル「真面目そうな顔して色々変なモン溜まってるんだなベルトルさん」
ユミル「なんなら、一発抜いてやろうか? なーんてなwwなーんてなwwウwwソwwだwwけwwどww」ゲラゲラ

べルトルさん「」

ライナー「おい、しっかりしろ! ベルトルト傷は浅……くはないか、致命傷だが気をしっかり持つんだ!!」

コニー「てめぇ、ユミル! ベルトルトになんてこと……」

アルミン「ユミルってさ……実はけっこう優しいね」

ユミル「!!」


ジャン「ヘッ!? 何言ってんだアルミン!?」

ライナー「再起動に失敗してどこか壊れたのか!?」

コニー「俺より馬鹿になってるぞ!!」

アルミン「ユミルはベルトルトのちょっと……いや、かなり特殊な性癖を露悪的に笑い飛ばした」
アルミン「ソレによってこの場の敵意を自分に、同情をベルトルトに集めた……違う?」

ユミル「……ハンッ///」


ジャン「な、何言ってんだよ、まさか……考えすぎだろ」

コニー「言ってる意味がわからねぇよ」

ライナー「いや、だがしかし……」

エレン「よくわからないけど、それでも……アルミンが言うなら俺は信じるよ」

ユミル「……だとしたら、バラしちまたんじゃ無意味じゃねーのか? 座学トップにしちゃお粗末だね」
ユミル「それに……優しいね、だ? 私にか? ハッ、お前女なら誰にでも言ってるんじゃないだろうな?」

アルミン「無意味じゃないよ、ユミルへの敵意が感謝に変わった、そうなればみんな君の気遣いを無駄にしようとはしない」
アルミン「これでベルトルトが避けられたり揶揄されることも、君が憎まれることもない、誰も損せずに済むじゃないか」
アルミン「それに僕は、僕の思ったことを言いたかっただけだから」

q.ベルトルさんの心の傷は損のうちに入らないのか? a.いいえむしろご褒美です


ユミル「……へぇ、なかなか言うじゃないか」

ライナー(……脱童貞までの経緯はともかく、さすがは非童貞、か)

ジャン(童貞の俺たちには言えそうもないことをサラッと言ってのける)

ユミル(そうか? こりゃちょっと違うと思うぞ)

ジャイナー(こいつ直接脳内にッ!?)

ライナー(だが、どういうことだ?)

ユミル(ま、ちょっと見てろよ)

マルコ「……そういえばアルミンは、ユミルもだけど104期の女の子たちが怖くなったりすることはないのかい?」

アルミン「え、うん、そんな年上って感じでもないし、なんていうかその、異性を感じない……訳じゃないんだけど」

コニー「あんま色気とか無いもんな特にコイツ」

ユミル「……お前はもうちょっと言葉を選べよ、バカ」

ジャン「あん!? ミカサもか? 美しく流れる黒髪、物憂げな瞳……色気ただよってるだろ」

エレン「色気?ってのはちょっと違うと思うぞミカサの場合」

アルミン「ミカサは……なんていうか付き合いも長いし、警戒する必要もないというか……」
アルミン「そもそも僕にとってミカサはそういう対象にはなりえないよ、そしてミカサからしても僕は絶対に対象になりえない」

ライナー「絶対、か……言い切るんだな」

アルミン(そりゃ、ねぇ)フフッ


ライナー「あー例えばだがクリスタは、ど、どう思う?」///

ユミル「アァン? お前人の嫁で何妄想してんの?」

アルミン「クリスタか、クリスタもそういう対象じゃないかな……」
アルミン「守ってあげたくなるというか、好意はあると思うし、恋することもあるかもしれないけど……」
アルミン「行為を妄想するような、汚すようなことをしていい存在じゃないと思うんだ」

ライナー「なるほど、確かにな」

ユミル「どの口が言いやがる」


コニー「サシャは……ねーか、ねーな」

ジャン「黙って座ってりゃ顔だけは悪くないはずなんだがな」

アルミン「一緒にいて楽しいは楽しいかも知れないね、苦労も多そうだけど」
アルミン「けど異性を感じさせる部分は……今のところないね、この先もよほどのことがない限りないんじゃないかな?」

マルコ「結構言うね」

アルミン「そうかな? 僕としては警戒しなくていいって高評価のつもりだったんだけど」

ジャン(おい、ユミル……)

ライナー(……さっきのはどういう意味だったんだ?)

ユミル(そうだな、そろそろ仕掛けるよ)

ユミル「……はッ、余裕だなおい」

アルミン「余裕だなんてそんな」

ユミル「同期に異性を感じない? 色気がない? あまり舐めてくれるなよ?」
ユミル「私だってまだ女捨てたつもりは無いんだよ、なあちょっとこっち来いよアルミン」グイッ

アルミン「!!」

エレン「ユミル!? 止め……」

ライナー「待てエレン!」

ユミル「なぁアルミン本当にそうなのか?」グッ
ユミル「同期が異性として見えないんじゃなくて見ないようにしてるんじゃないのか? 」

アルミン「あ、あの……ユ、ユミル、せ、せな、あた、あ、あたた、あた」ガチガチガチガチ

ユミル「当ててんだよ」ニヤニヤ

>60
アルアニが大好きなのであえて書きません書けません
技量も発想も全てつぎ込んでも理想に届かないから

ユミル「やっぱりそうか、お前は女に対して壁を作って表層的な浅い付き合いで自分を守ってきたんだ」

アルミン「そ……そん」

ユミル「捨てちまえよ、トラウマを克服したいならその壁は邪魔だろ?」
ユミル「安心しろ、壁なんていらねぇよ、ここは訓練兵団訓練所、他の男共もいる、何か間違いが起こるわけは無い、何も怖く無いさ、な?」
ユミル「それに私は実はけっこう優しいらしいぞ?誰が言ったか忘れちまったけど、な? 力抜けよミックミクにしてやるから」

ライナー(そういうことだったのか)

ジャン(確実に距離を取れるようにしていたからの余裕だったんだな)

エレン「これトラウマ克服になるのか?なんであいつ突然協力してくれてるんだよ?」

ライナー「さあな、単なる気まぐれじゃないか?」
ライナー(けっこう優しいね、を根に持ってるのか……)

ジャン(それで照れ隠しで仕返し……か?)

ユミル(そんなんじゃねえよ)


アルミン「壁を捨てる? そ、そうだ……何も捨てることができない人には 何も変えることはできない……」ガクガク

ユミル「そうだ捨てろ、私はな、嫌いなんだよ、壁作って、隠して、偽って、自分を欺くような生き方」
ユミル「どうだ? 女のカラダ、怖いか? 別に何も怖くないだろ?」

コニー「な、なんだよこれ……色気、なのか? お前本当にユミルなのかよ?」

ユミル「黙ってろよバカ、いいところなんだから」

アルミン「……こ、こわ、く、ない」


ユミル「そうだブフッ、何も怖くないクフッ……ダハッハハッハ!! ちょ、お前力抜けって言ってるのにブッフ、ますますガチガチじゃねぇかハッ」
ユミル「さっきまでの余裕どこ行ったんだよ、壁取っ払うとこんなもんか?、もうブフッもうダメ、もうダメだバハッ」
ユミル「ってか……そっちもガチガチなのかよ? 服の上からでも立派なのが解るなコレ、え、っと昔からか? そりゃ狙われもするわ」

アルミン「……」クッ

コニー「あ、やっぱユミルだ」

ユミル「うるせえバカ」


ユミル「あーわりいわりい泣くなよ……で、どうだった実際? ちょっとは異性を意識したか? けど怖くはなかったろ?」

アルミン「そうだね想像してたほど怖くは無いかもしれないね……想像を超える不愉快さだけど」

マルコ(こんなこと言えるんだアルミンって)

ユミル「私は面白かったけどな、なに? 怒った?」
ユミル「触れもしないエロ本なんかよりよっぽどいい訓練になったじゃねぇか? 協力してやったんだそんな怒んなよ」

アルミン「そうかもしれないね、きっかけだけはかろうじてほんの僅かに近付けたような気がしないでもないかもねアリガト」フイッ

エレン(こんな心のないアリガト初めて聞いたな……)

ユミル「そうかそうか、また気が向いたら遊んでやるよ、今日は楽しんだからもう寝るわ、じゃあ……またな?」


アルミン「また、が……あるのか……」ガクリ

コニー「あいつあんな顔もするんだな」

エレン「アレが女子力って奴なのか?」

マルコ「たぶん全然違うと思うよエレン……ただ普段は隠してるナニカではあるだろうね」

ジャン「他の女連中も本気を隠してるってのか、すげえな女って」

ライナー「結局なんだったんだろうな……ただの気まぐれか?」

トーマス「アルミンだったから……かな?」

マルコ「さあそれはどうだろう……女心も彼女たちが隠してるものも、男には永遠にわからないのかもしれない……」

ジャン(語ってる! マルコ!? お前だってまだ男じゃなくてオトコノコって言われてただろうが)


マルコ「あ、ずいぶん遅くなっちゃったな、今日はそろそろお開きってことでいいかな?」

アルミン「そう、だね……」フラリ

エレン「大丈夫か? アルミン」

アルミン「疲れたよ、すごく……疲れた」
アルミン「こんなことでトラウマが克服できたとは思えないけど、たった一日で何か変わってしまった気はするよ……おやすみ」ユラリ

エレン「まてよ、アルミン」タッ

ライナー「あっちはエレンに任せるか、さて運んでやってもいいんだが、できればそろそろ起きてくれないかベルトルト」

ベルトルト「……ハッ! いったい何が? 僕はどうしてこんなところで?」

ライナー「覚えてないのか? いや、ならその方がいい、部屋に帰るぞ」

ジャン「俺らも戻るか」

コニー「ああ、そうしようぜ…」
カエロカエロサッサトネルカ-オレハネルマエニイッパツゾロゾロ

コニー「……そういえば何か忘れてる気がするんだよなー」


クリスタ「ユミルずいぶん遅かったね」

ユミル「何だ心配してくれてたのか?  さすが私の嫁!!」

サシャ「……あ、もしかして久々に出ましたか? 食べるには出すものしっかり出さないといけませんからね」

ユミル「ちげえよ、いや何がだよ……ちょっと面白いもん見つけちまってさ、つい夢中になっちまった」

アニ「……えらく上機嫌だね」

ユミル「なんだ、お前から話し掛けてくるなんて珍しいこともあるもんだな、いやいや別に悪いなんていってないぞ」
ユミル「お裾分けだお前らにもいいモン見せてやろう」

サシャ「肉ですか!? パンですか!?」

ユミル「ちげーよコイツだ」
つ『smグレネーダー』

クリスタ「」
アニ「」
サっちゃん「あ、最新号そういえば出てたんですね」

クリアミル「!!!」

キチンとオチてませんがここで完、とさせていただきます
初めてのssということで見苦しい点など多々あったと思いますが
ここまでお読みいただきありがとうございました

アルアニほしーリヴァハン(当然ハンジさんは♀)ほしー

アニ「稽古つけてくれって言ってきた根性は認めるけど……」
アニ「アンタ本当に弱っちいね」

アルミン「ゴ、ゴメン」

アニ「謝ってる暇があったらもう続きやるよ、重心の移動アンタの目と頭なら理解は出来ただろ」

アルミン「うん、理解までは出来たんだけど……」

アニ「あとは体がついてくるだけ、ならあとは繰り返すしかないね、ホラさっさと続きやるよ」

アルミン「うん……アニってさ実は結構優しいね」


アニ「……どういうつもりで言ってるのか解らないけど、アンタ……誰にでもそんなこと言ってるんじゃないだろうね?」
アニ「心配になるよ、そんなことがサラッと言えて、しかもこんなに弱っちいいと……」

アニ「またお姉さんたちに好き勝手にされちゃうんじゃないの」ボソリ


アルミン「……ユミルが……話したんだね」

アニ「ふうん、驚かない……少なくとも驚いたそぶりは見せないんだ」

アルミン「口止めを忘れたのは迂闊だったよ、もっともこっちには口止めできるだけの条件も無いからどうにもならないんだけど」
アルミン「……それで、ソレを知ってアニはどうするんだい」キッ


アニ「へえ、そんな目もできるんだね……フフッ、別にどうもしないよ」
アニ「ただ、聞きたいことがあってね」

アルミン「……何?」

アニ「あんな過去があって女が怖いはずのアンタが……私に対人格闘の稽古を頼めるって、なんで? ねえ?」


アニ「アンタの中で私は女に含まれないってこと?だとしたら乙女に対してずいぶん失礼な話じゃない?」

アルミン「え、それは……」

アニ「それとも私はアンタの中で信頼できる女なのかな?」

アニ「それとも……ねぇ、私とならそういう関係になっても構わない……とか?」

アルミン「ちょアニ、、顔、近……」

アニ「フッフフッ、冗談だよ……やっぱりアンタ心配だわ逃げるなり抵抗するなりすればいいのに」
アニ「ガチガチ固まっちゃって、どうぞお召し上がりくださいって言ってるようなもんじゃない?」

アルミン「……悪趣味だよ、アニ」
アルミン「生物学的に女性であるだけならともかく、乙女を自称する人の冗談としてどうなのさ」

アニ「へーえ……そう、そういう事も言えるんだ」
アニ「そうだ、ねぇ非力なアンタにちょうどいい技があったの思い出したわ、教えてあげるよ……」

アルミン「ご、ごめん、怒らせちゃった?」

アニ「別に……」グルンッ
アニ「怒って……」ガッ
アニ「ないよ?」ストッ

アルミン「これ……関節ッ!」

アニ「完全に極まれば力で返すことはできない、いや、返せることもあるのかもしれないけど……」
アニ「実戦なら拘束じゃなく返される前に即時に関節を破壊して無力化するんだけどね」
アニ「アンタはコレを学習すべきだよ、あと……女の子との話し方も、ね」フーッ

アルミン「あ、や……んッ///」ビクンッ


アニ「どうしたの? 顔赤いけど……熱でもあるの?」グイッ

アルミン「アニ……あ、当たってる……」

アニ「何? 何が当たってるの?」ググッ

アルミン「な、なにって/// そん、な…アッ」

アニ「言ってくれないとわからないよ? ねぇフフッ……何?」グイッ

アルミン「む、むね……胸が当たって……っ///」

アニ「そう、胸が……そうなんだ、ごめんね?」
アニ「でもそれはお相子様、こっちにもさっきからっずっと当たってるんだけど? 何か……ンフフッ、硬いのが……」グリュグリッ

アルミン「! だ、ダメッ、そこは……ヤ、ダぁ///」ビクッビクビクッ

アニ「イヤなの? ねえコレ……何? どうしてこんなになってるの? フフッ、ねぇどうして?」グググリグリッ


アルミン「ア、ニッ……もう……ア、ウ……ンッッッ!!」ビクン……ビュクッビクビュクッ


アニ「!! え!? 何?コレって……あっ//////」


アニ「あの……ごめん、なさい……本当に、ごめんなさい……」

アルミン「僕、ヤダって……言ったのに……ダメって言ったのに……なんで、何でこんなことするのさぁ」グスッグスッ

アニ「アルミンが反応してたから……女扱いされてたんだと思ったら、その……つい……」
アニ「そしたらアルミンが可愛……くて、そのうちだんだん楽し、調子に乗っちゃって……その、ごめんなさい///」

アルミン「今、楽しいって言いかけた!?」
アルミン「ひどいよ、アニ……もう、とにかくは、はなれ、離れてよぉ……」


アニ「ねえ……もう少しだけ、このまま……ダメ?」

アルミン「なんでさ、ダメだよ!とにかく離れてよ、早く! 染透って来ちゃうよ!?」

アニ「だってアルミン……フフッまた……硬くなってきてる///」グイッ

アルミン「や、ヤダヤダッ! やめてよ! 何でこんなことできるんだよ!恥ずかしいくないのっ!?」

アニ「そっか、やっぱりアルミンは『恥ずかしい』んだ? ……『怖い』じゃないんだね」グッ

アルミン「!!」

ミカサがライナー投げて助けてくれるかと思った

悪化したら終われないじゃないですかー
端折り過ぎてアルミンがサラマンダーより早くなってる件


アニ「ねえ、私が怖くないの? アンタを好き勝手できるぐらい強いのに? さっきも聞いたけど、女に含まれない?」グリグリ

アルミン「そ、それは……そんな、こと……ンッ!」

アニ「信頼、は……無いよね、さっきあんな……あんなことして、今また同じ事してるんだから」グリッグリッグリ

アルミン「アッ、アニ?! ンッ……ウ、アッ……」

アニ「それとも……私だから? って思うのは自惚れ……かな?」グリグリッグリグリッ

アルミン「え、ア、ニ!? ッ! そんなっつよ、く……ダメッ、ダメェ、も、もう……」

アニ「いいよ、今度は……私もしっかり見てるから……ホラ」グリッ

アルミン「あ、はぁ……あぁぁぁああぁっっっ!!」ビュクッビュグッビュグビュルッ


アルミン「ハァ……ハァ……」

アニ「ウッフフッ、スゴイ……私の服まで染み透っちゃった……フフ」

アルミン「ハァ、ハァ……アニ……アニは、何で……」

アニ「じゃあ交代」

アルミン「え?」


アニ「言ったろ?技を教えるって」
アニ「今度はアンタが技をかける番だっていってるの、同じ技を……ね」
アニ「意味、解らない?」

アルミン「え、それ……って///」

アニ「ちゃんと……解ったみたいだね」
アニ「怖い? それとも……覚えられなかった? だったらもう一回掛けて見せるけど?」

アルミン「あ……怖く、ない……怖くなんかないよ」



                「もう、怖くない」

申し訳ありません、かなり無理やりな締めですがここまでです
妄想力限界ですこれ以上の消費は生命維持に問題が出ます

後半のアルアニは時間外の自主訓練に付き合ってもらってるイメージで
それでに>>82での優しいね発言に繋がるはずだったんです
>>99さんのレスでがあるまで抜けに気付きませんでした申し訳ありません
あと
1.耳に息を吹き掛ける
2.『あててんのよ』まで出来る
3.アルミンのアルミンをグリグリしてアルレルトさせる
この三つを同時に出来る関節技が実在するかどうかはわかりません

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