阿笠「アイドル事務所を立ち上げるぞい!」コナン「よっしゃ博士!」 (19)

阿笠「アガサプロダクション設立じゃ!アイドル戦国時代の波の中に果敢に潜り込むかのう!」

コナン「一儲けしてやろうぜ!最近人気絶頂の765プロなんか目じゃねえぜ!」

阿笠「もちろんじゃわい!やるなら徹底的にの!」

コナン「ところでアイドルはどうすんだ?」

阿笠「ああ、それなら…」

阿笠「光彦君と元太君を使うぞい」


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光彦「僕達がアイドルになるんですか?」

元太「光彦と組むのかよ…あんまり気が進まねえぜ」

コナン「それにこんな小学生二人なんかじゃ大して人気でないんじゃないのか?」

阿笠「まあ確かにこのままでは、の…」

阿笠「じゃがワシの戦術を甘く見てはいかんぞい!」

コナン「というと?」

阿笠「なあに、もう少し待っとれ…すぐにわかるわい!」

765プロ事務所

春香「おはようございまーす!」ガチャ

P「ああ、春香おはよう」カタカタ

春香「何やっているんですかプロデューサー?」

P「他事務所のアイドルの動向チェックだ。最近は新しいアイドルとかも沢山現れているし油断できないぞ。市場調査だ」カタカタ

春香「へーどんな子がいるんですか?」

P「まあなー今のことは気になるようなのは……ん?これは…」

春香「どうしたんです?」

P「えーと……アガサプロダクションの……『UNAJU&SOBACKERs』?」

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阿笠「ほれほれ二人とも!スケジュールが詰まっとるぞい!」

元太「全くうな重食べる暇もないぜ!」

光彦「ひえ~!活動開始そうそうここまで忙しくなるとは!」

コナン「だよなー。最初は地方営業でドサ回りと思いきやいきなり全国ネットのテレビとかメジャーな仕事で出ずっぱりだもんな。そんなに人気なのか?」

阿笠「まあ、結果的にはそうなるの」

コナン「結果的?」

阿笠「さあさあ、次が雑誌の撮影じゃぞい。急ぐんじゃよ」

P「な、なんだこれは!」

春香「どうしたんですか!?」

伊織「騒がしいわよプロデューサー!」

P「今週のテレビチャンの表紙だが…」

美希「ミキ達のはずでしょ?」

P「そのはずなんだが…これを見ろ」スッ

春香「ええっ!?」

伊織「これは…!」

美希「なんでなの…」

P「アガサプロの新人アイドル、UNAJU&SOBACKERs…しかもアヘ顔Wピースの写真に差し替えれれてやがる…」

阿笠「ほほっほwwwwwwwwやったぞい!これで人気は本格的に鰻登りじゃの!」

コナン「まあ確かにこの頃本格的に軌道に乗ったって感じだな。でもどうしてこんなに人気が?最近の芸能人ファンって趣味どうかしてたりすんのか?」

阿笠「いやいや、人気など後からいくらでも作れるんじゃよ。肝心なのは、『人気であると思わせる』ことじゃよ」

コナン「というと?」

阿笠「民衆は芸能人にしろ何にしろ自分の中ではっきりと好きと言えるものがあるのは少ない。世間で持て囃されるものを流行や話題に追いつくために楽しんでおるに過ぎんのじゃよ」

阿笠「じゃったら初めから、仮の『人気』や『流行』を作り衆愚どもに飛びつかせれば、本物の『人気』が完成するというわけじゃよ!」

コナン「あ~なるほどな。だいたいわかったぜ。けど人気番組や雑誌に出演させるのだって簡単じゃないだろ?既存の人気芸人の方が使いやすいだろ?」

阿笠「そこがポイントなんじゃよ…ぐふぇふぇふぇふぇ」

P「もしもし、765プロですが!今週の表紙一体どうなっているんです……え?ノーコメント!?ちょっと!答えてくださ……切られた!」

律子「どういうことなのかしら…」

やよい「残念です~せっかく頑張って撮影したのに」

伊織「きっと961プロの仕業よ!私たちにの邪魔をするなんてあいつらしか考えられない…」

高木「いや、それはないよ伊織君」ガチャ

P「社長!あ、それとあなたは…」

黒井「それとは失礼だな…私だ。黒井だ」

高木「他でもない黒井も例のナントカという新人アイドルの被害を被ったらしい」

黒井「ウィ。全く腹立たしい…ウチのジュピターが、出演していた『王子様の昼下がり』のレギュラーから降ろされたんだ。代わりにレギュラー入りしたのが…」

P「………UNAJU&SOBACKERs?」

黒井「お前たちと同じだ」

P「バカな、アガサプロは設立間もないはず…どうしてこんなことができるんだ」

阿笠「さあ歩美君に哀君、今日はあのおじさんのところへ行ってくるんじゃ」

歩美「は、はい博士…」

灰原「博士…もういい加減にして」

阿笠「何じゃ?別にいいんじゃよ?君達の着替えとかトイレの写真をネットにばらまいてもいいんじゃったらのう?」

歩美「い、いや…」

灰原「わかったわ…今日も行ってあげるわ」

阿笠「二人とも物わかりがいいのう…ぐひょひょひょ!」

歩美「うぐ…もうおじさん達にエッチなことされるの嫌…」

灰原「耐えるのよ歩美ちゃん…」


コナン「なるほどな。そうやって裏で取り入ってるわけか」

阿笠「テレビ業界人には意外とロリコンが多いからのう」

コナン「ところで歩美や灰原のアレな写真って本当にあんのか?」

阿笠「もちろん。裏ルートで売って資金源にしとるよ」

コナン「抜け目ねーな博士」

コナン「あいつらCDデビューが決まったらしいな」

阿笠「うむ。これから曲の構成の打合せじゃ」

作曲家「どうもアガサプロさん」

阿笠「うむ。よろしく頼むぞい」

作曲家「それで、UNAJU&SOBACKERsのデビュー曲のコンセプトについてですが…」

阿笠「あーいやいやコンセプトとかはどうでもいいんじゃ。これから言う指示通りに曲を編集してくれんかの?」

コナン「え、博士作曲できたの?」

阿笠「えーとの…まず前奏は『胸がドキドキ』を…」

作曲家「え」

阿笠「Aメロは『衝動』、Bメロは『運命のルーレット廻して』、そしてサビは『恋はスリル、ショック、サスペンス』のメロディで頼むぞい」

コナン「おいおい博士それって!」

作曲家「待ってください!まさかパクれってことですか!?」

阿笠「別にいいじゃろう!その辺を編集したりしてなんとかするのが君の仕事じゃ!」

作曲家「で、でもですね…」

阿笠「なあに、どうせ後で似ていることがわかっても偶然ってことにできるわい。いざとなったらワシが揉み消すから君は安心して作曲するんじゃ」

作曲家「は、はあ…」

コナン「うっへ…博士えげつねえや」

コナン「でもよお、曲がこんな糞だったら売れるものも売れねーぜ?ただでさえ最近はCD不況なのに」

阿笠「大丈夫じゃ。曲がどうであれ売る方法はいくらでもあるわい」

コナン「まーたあくどい方法なんだろどーせ」

阿笠「あくどいとは失礼じゃのう。斬新と言って欲しいわい」


UNAJU&SOBACKERs・デビュー曲披露

光彦『べーびべーび!あなたーのひやーくの!永遠ぷるぅえっしあああ!』

元太『き”みの気持ちいーます”-ぐー手に入れ世界一のまあいふれえええんど!』


黒井「例のUNAJU&SOBACKERsのデビュー曲は聞いたかね?」

P「ええ。メロディも歌詞も明らかにパクリのひどい曲でしたよ」

黒井「初めて意見があったな」

P「嬉しくないですよ」

高木「それにしてもアガサプロはあんな曲をどうやって売ろうというのかね?」

P「また変なことをしなきゃいいんですが…」

阿笠「デビューシングルがついに発売したぞい!」

コナン「すげえ…初登場オリコン1位だって!しかも初週売り上げが過去最高記録だってよ!」

阿笠「まあの…それなりに策は練ったからの!」

コナン「何をしたんだよ?」

阿笠「それはの…」


伊織「CDに投票券を付けたですって!?」

P「そうだ。しかも投票券は全てのCDじゃなくてだいたい10枚に1つの割合でついてくる」

春香「投票券って何の投票なんですか?」

高木「次の新曲のセンターをどちらにするかというやつだ。円谷光彦か小嶋元太かを」

黒井「しかもだ!投票券は、どちらに投票をするかを書き込むという方式ではなく、どちらか一方にしか投票できないというのだ」

美希「つまりどういうことなの?」

P「CDには10枚に1枚程度投票券がついているわけだが、その投票券すらランダムに円谷光彦への投票または小嶋元太への投票と決まっているわけだ。」

P「例えば、円谷光彦へ投票したくてCDを何枚か買って投票権が当たったとしても小嶋元太への投票券だったらまた買いなおさなきゃいけない」

春香「そ、そんなのひどいじゃないですか!」

伊織「そんな傲慢な商法がうまくいくわけないでしょ!」

黒井「いや、告知によると、票数の多い方に投票した者には、投票した数1つにつき1万円のキャシュバックをするのだそうだ。欲に駆られた馬鹿どもがこぞって買うというわけだ」

高木「まるでギャンブルだ…」

春香「なんで…そんなことあっていいんですか!?」

申し訳ありませんが別スレで立て直すことにします

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