【ジョジョの奇妙な冒険】JOJO「安価で出来たスタンド使いを倒す」【安価】 (458)

これは『ジョジョの奇妙な冒険』の二次創作SSです。
ジョジョの奇妙な冒険の主人公が、安価でつくった敵を倒す一話完結バトル。
タイトルまんまのSSです。


 簡単に言えば、お題をもらって>>1がSSを書く形式のSSです。

 以下。簡単な流れの説明。


① 敵キャラの名前。
② スタンド能力。
③ スタンド名。
④ 性格。

 を、安価で決める。


(②スタンド能力は、既存のスタンド能力の引用はご遠慮ください。
  それと、他作品の能力をまんま流用したり、『相手は死ぬ』等のチート能力や下ネタもご遠慮ください)
(④性格は、複数の物を合わせるので。1つで完成しないような言葉にしていただくと嬉しいです。
  EX「不器用」「正義感が強い」「髪型にこだわりがある」)



 敵キャラが決まった後は。

空条承太郎。
東方仗助。
ジョルノ・ジョバーナ。
空条徐倫。
ジョニィ・ジョースター。

 の5人の中の誰が戦うかを安価で決めます。


 その後。完了次第あげます。

 以下繰り返す。

 こんな感じです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1398109377

今の時間なので。人は乏しいでしょうか…。
今日はとりあえず、一話だけでも書こうかと思うのですが。

 人がいないようでしたら、ひとまず参考も兼ねて安価なしで>>1の独断で考えたオリキャラで一話あげます。

 ひとまず
①敵キャラの名前
>>3

※5時まで待機して、レスが無い場合。自分のオリキャラで書いてみます

ふむ、名前だけ?

御影 満

>>3

 人がいてくれて嬉しい限りです。
一応。一斉に安価を取ると前後でゴチャッとなりそうな事を危惧して。
1つ1つ行う形式のつもりです。ですが、時間も時間なので。一度に取っても大丈夫そうですね。
②以降は一度に取りたいと思います。


 なのでひとまず名前の決定です。
『御影 満』


 続いて
②スタンド能力
>>5
③スタンド名
>>6
④性格
>>7
>>8
>>9

対戦するJOJO
>>10

影を実体化して操る

シャドウ・オブ・ザ・デイ

ソードアートオンライン

少々内向的

異常に冷静

盲信的
何にかは1が決めて

 はい。
性格は、以下1つずつずらして>>8.9.10
としました。


以下、決定事項を記します。

名前:御影 満
スタンド名:シャドウ・オブ・ザ・ディ

 多少、内向的な性格。
戦闘時、通常時問わず。異常に冷静沈着を保つ。
ある思考を盲信し、その思考に則って自らは生きている。


対戦主人公;東方仗助

 出来次第、次スレからあげます。

よくジョジョのクロス書いてたひとか まあたのすみ

>>16
おや。多分人違いですよ?
自分はジョジョクロスSSは一度しか書いてませんし、安価物は初めてです。


 それと、完成次第あげると言いましたが。
段落ごと、というか。展開ごとに随時あげます。

第1話『東方仗助 VS 御影満』
「序」

仗助「ったく……。康一も億安も重ちーも、今日に限って予定があるとかよ。
   こんな天気の良い日につまんねーぜ!」


 とある晴れた日の休日。
東方仗助。彼は杜王町であてのない散歩をしていた。


仗助「露伴先生の所に……っつっても絶対嫌な顔されそうだしよぉ。
   なにすっかなぁー……」


 家に居ても特にする事が無く。
かといって買い物の予定も約束もなかった。


仗助「ひとまず公園のベンチでグダグダするかぁー?
   ゼイタクに休日使うのも、これはこれでアリかもな」


 不意に横目に、公園を見つけた仗助は、そこのベンチにドッシリと座りこんだ。



仗助「あー……暇だな……」

 時を同じくして、公園に1人の男が居た。
その男は、彼を。東方仗助を見つめていた。

御影「あ……。うん。あの人はスタンド使いだ……。間違いない。
   影が違う。スタンド使いの影だ……。ああ、今日もお仕事だ。さあ、お仕事だ……」


仗助「ふぁあぁ……こうポカポカしてっと眠気がヤベーぜ……」


 欠伸をする仗助に、その男は近づく。
ブツブツと念仏を唱えるかのごとく独り言を繰り返しながら。


御影「ああ……。焦るな焦るな……。まだ遠い。まだ足りない……。
   あと少し……。あとちょっとだ……」


仗助はその事を気にも留めず。サンサンと輝く太陽を、目を細めて睨みつけていた。

仗助「ん…?」

 その異常に気付いたのは。既に終わった後だった。
まるで足音もなく……。

 その男。御影 満は。

 仗助の目の前に立っていた。

 仗助の体を覆う、太陽の光を遮る形で、御影は仗助の前に立っていた。



 ドグォン!


仗助「なッ!何ッ!!」


 ベンチごと仗助は後ろに吹き飛び、芝生を背中からスライデングする。
そう、仗助が気付いた時には。もう既に、攻撃は終わっていたのだ。
否ッ!寧ろ始まっていたのだった。




御影「安心して。安堵するんだ不良さん……。あなたを救う。僕は救うから。
   絶対に救うから。安心してよ……。ブツブツ」

「序」・完

「01」

仗助「痛ェなぁ……。いきなり襲ってきやがるなんて……。
   さてはテメェ!敵だな?」


 体を起こし、その目の前の男を改めて視認して、戦う意思を見せた。


御影「敵……。何を言うんだ。ひどいな……。
   違うよ違う……。敵じゃあないよ。勘違いだよ。
   僕は敵じゃあないんだ……」


 御影は独り言と何も変わらない雰囲気で、仗助に返答する。


仗助「あー?ブツブツ言って良く聞こえねーんだけどよォ。
   敵じゃねーならいきなり殴ってくるなんてありえねー話だろーがよ」


御影「敵じゃあない。違う。寧ろ味方側。いや、救済者。
   うん。そうだ……。僕は君の救済者……」


仗助「救済ィ?なに意味不明な事言ってんだァ?
   なんだ?変な宗教の勧誘か?」

 この時、仗助はまだ決断を渋っていた。
その理由は1つ。

 彼がスタンド使いか否か不明瞭な点。


御影「宗教?それも違うよ……。全くの見当はずれ。的外れだよ……?
   僕は救済者。不良さんが知るべきことはそれだけ」


仗助「おいおい。いきなり殴って救済なんざ、都合がよすぎるんじゃあねェのか?
   本当に助けるつもりなのかもしれねーがよォ。
   一発借りたんだ。借りは返さなきゃあなんねーだろ?」


 仗助は、御影のまどろっこしい独り言のような会話に、苛立ちが早くもピークを迎えた。
右手の親指を他の指で覆い、拳に力を込めて一歩前に出る。

 せんとする事は1つ。仗助が言うように、借りを返す。
単純だ。一発殴られたのだから殴り返すだけだ。


仗助「ドラァ!」

 ドグォ!


 しかしッ!だがしかしッ!

 仗助の拳は振りかぶる事すら許されなかったッ!


仗助「なン…だ……ッ!?」


 気配もないまま、仗助は後ろから背中を殴打される衝撃を感じた。
その衝撃は。まるでアッパーのように仗助の背中を曲げたッ!


 体をくの字に曲げ、再び仗助は芝生に体を預けることになった。


御影「救済しなきゃ……。僕にしかできないから。コレは……。
   そのための力だ……。この能力は、そのために授かったんだ……。【シャドウ・オブ・ザ・サン】は……。
   このために……。このためだけの能力なんだ……」


 その言葉で、仗助は改めて決断する。


仗助「てめぇ! やっぱりスタンド使いだな!」

 三度仗助は起き上がる。
立ちあがり、改めて御影の周辺を目で探す。


 しかし。仗助の求める物。御影のスタンドらしきヴィジョンは、発見できない。


仗助「スタンド使いなら……。それで俺を襲うんならよォー。答えは1つだッ!
   億安じゃねーけど、俺だってアレコレ考えるのが得意なタイプじゃねーんだよ!
   単純によォ! ぶったおす!」


御影「穏やかじゃあないよ……。もっと穏便に行こうよ。血気盛んなのは苦手なんだよ……。
   君がジッとしていれば、楽に救済できたのに……。
   苦しくなるのは……。不良さんなのに……」


仗助「ゴチャゴチャ言いやがって……。
   もしかしてだけどよォ。その救済って言うのは……」


御影「うん。きっと、それ。正解……。
   そう、君達は呪われているんだ。悪霊が取り付いている……。
   だから僕はその悪霊への対抗手段として、この能力があるんだ……。
   君達の悪霊を浄化する方法は1つ。君達を殺してあげる事……。
   そう、僕は信じてる。君達は悪霊に取り付かれた可哀想な人々……。
   だから僕が助ける。僕が、救済する。救うんだ。救うんだ救うんだ……」


仗助「おいおい。マジにヤベーんじゃねーのかお前はよォ?
   チッ……。こんなワケ分かんねー奴殴るのは気が引けねーこともねーが……」


 仗助は、改めて拳を構える。


仗助「俺も、殺されるのは嫌なもんでよ。
   ドラァ!クレイジーダイヤモンド!」



 仗助のスタンドが、改めて姿を発現させる。
そして、仗助の構えと同じく、御影に。殴りかかるッ!

御影「同じ事の繰り返しだよ。リフレインしかしない……。
   それは駄目だよ……。駄目なんだよ……?君は勝てない……。
   ねぇ?『シャドウ・オブ・ザ・ディ』?」


 そして、再び殴りかかろうとする仗助の背後に。
これもまた再び気配もなく、衝撃が……。


仗助「同じ事をしてんのはよォ!テメーの方だろうがッ!ドラァ!」


御影「ああ、ひどい……。やめてよやめてよ……」


 刹那。仗助は振り向き様にスタンドで背後を殴りつけるッ!。


 ドガッ!


仗助「グレート!手ごたえはアリだな……。お前のスタンドの面……。
   みてやるよ!卑怯者のスタンドの面をよォー!」


 殴って地面に這いつくばるソレを、仗助は振り返り掴みあげる。
黒々とした、その姿を。仗助は掴みあげて、確認する。

仗助「あぁ?こりゃあオイ……なにがどうなってんだ?」


 仗助が掴んだそれは、確かにスタンドのようにヴィジョンとしか言いようが無かった。
目もなく口もなく、ただ人の形をした。ドロドロの粘土のような。何か。


 しかし、仗助はその人の姿に見覚えがある。


仗助「こりゃあよォ。なんつーか……。俺じゃねーかよ!」


 その姿は、リーゼントが決まったその形は。
紛れもなく東方仗助本人の姿だったッ!


御影「正解。でもまだ。まだ教えられないんだ。部分正解なんだから……。
   僕の能力は『シャドウ・オブ・ザ・ディ』……。それがヒントだよ。
   そして、それは僕じゃあない。僕はただ利用しているだけだから……。
   それは紛れもなく……。不良さん。君のものだ……」


「01」・完

ちょっと休憩します。

「02」

仗助「つまりよォ。これはお前のスタンドじゃねーって言ってんのか?」


御影「うん。そうだよ……。嘘をつくのはいけない事なんだ……。だからそれはしない。
   質問には答える……。YES……」


仗助「つーこたァ……。間田みてーに俺に化けてるって可能性はねぇんだな。
   なら話は早いぜッ!」


 クレイジーダイヤモンドが。
仗助に良く似た。まるで輪郭を縁取ったかのようなそれをッ!殴りつけるッ!


 ドガドガドガッ!


御影「ああ……。やっぱり呪いだ。そうなんだ……。君は悪霊に取り付かれている。
   だから、君の姿をしたそれを……。その存在を。躊躇なく殴れるんだ。そうなんだね……。
   救わなきゃ。救わなきゃ救わなきゃ救わなきゃ救わなきゃ……」


仗助「違うぜ……。そいつは違うぜ……。オメーに言い返してやるよッ!
   不正解だッ!俺は攻撃したんじゃあねぇ。『治した』んだよッ!
   コイツを元の姿に。こいつの原型を、元の姿にッ!」


御影「治す……?治すって何を……?」


仗助「見てろよ……。お前の能力。これでお見通しっつぅワケだ!」

 一瞬、そのドロドロの何かは、殴られて変形する。
そして、次の瞬間に。発動するッ!

 東方仗助のスタンド能力。『拳で触れたものを治す』能力がッ!


御影「ああ……。なんだろう。何故だろう……。戻っていく……。
   元の姿に……。折角、折角従えたのに。強い。不良さんの強い『影』を……」


 影になった。否、正確には影に戻った。ただの影に。
仗助が背後から受けたダメージの敵はッ!仗助が掴みかかったソレはッ!


 仗助自身の影だったッ!

仗助「成程なぁ……。影を操るスタンド。そーゆーことかァ?」


御影「うん。正解だよ。大正解……。
   そう、僕のスタンド『シャドウ・オブ・ザ・デイ』は。
   影を操るスタンド能力。僕の影が触れた影を……。
   僕の配下にする能力なんだ……」


仗助「なんだヤケにペラペラ話すじゃあねーか……。
   クイズごっこはおしまいか?」


御影「違う。違う違う……。バレたんだからもう話すしかないんだよ……。
   これ以上隠すと嘘になっちゃう。救いの手が紛い物じゃあ駄目なんだ……。
   だから、嘘は駄目なんだ。だから話すんだよ……」


仗助「意味がわからねェーなぁ……。
   まあでもよォ……。これでハッキリ決まったぜ……。
   やっぱお前自身を倒せばいいんだよなァ!」


御影「ああ。まただ……。悪霊に取り付かれた人は必ずそうしてくる……。
   僕は救済者なのに……。なのに何故か絶対。絶対僕を襲おうとする……。
   でもそれでも。でもでも僕は救済者だから。頑張らなきゃあいけないんだ。
   頑張るんだ。これはお仕事だから。頑張る。頑張る頑張る頑張る……」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

仗助「何だァ?辺りが暗く……?
   ハッ!違うッ!」


 気付いた時には既にッ!周りは影!
御影のスタンドが実体化させた影がッ!仗助の周りを取り囲んでいたッ!

御影「いなかった。今まで……。本人の影を倒した人はいなかったんだ……。
   だって影は、その人と全く同じ強さだから……。勝てるはずもないし負けるはずもないんだ……。
   でも、不良さんは違った……。僕の天敵かもしれないね……。怖い怖い……。
   影に戻すことができる人は初めてだ……。そう、初めて。
   だからこの最終手段を使うのも……。初めてなんだ……」


仗助「最終手段……だとぉ!?」


御影「うん。いままで僕が従えた影……。コレクションさ……。僕のコレクション。
   この公園ですれ違った人……皆。この1カ月全員の影。
   おじさん…。おばさん…。おねえさんおにいさん子供老人……。犬や鳥も。
   僕の影が触れたら従えられるんだもん……」


仗助「人の影を奪うだなんてよォ……。趣味が悪ぃ以前に……ッ!
   気味が悪ぃ話じゃあねぇかー!」


 とどのつまり。人海戦術。
公園を覆う程の。影の大群。



御影「救うんだ……。これで君も救える……。救済だ……。
   例え影に戻せる能力でも。大量の影を一度に戻すことはできない……。
   違う?不正解……?正解……?」


 仗助は自称気味に笑う。


仗助「こいつはヘヴィーだぜ……。てめぇええエエエエエエエッ!」


 日差しの強い休日の公園。明るいその空間は。
仗助と御影の周りだけを対照的に映す。

 二人の周辺だけが。禍々しくも暗黒が広がってた。


仗助「クレイジーダイヤモンドッ!」
御影「シャドウ・オブ・ザ・ディ……。」


「02」・完

「終」

 御影満にはそう見えていた……。
自分の信じる勝利が。目の前で。見えていた。


 影が仗助を襲い、圧し掛かり、噛みつき、殴り、引っかき。
そうしていく様を……。

 1つの存在が、ブラックホールに飲み込まれるかの如く……。

御影「やった……。うん。救えた。結局救えたんだ……。
   一時はどうなるか……。思ってしまった僕が情けないよ。
   頑張ったよ。僕は救済者だから……。仕事だから。僕の仕事……」


 ブツブツと呟きながら、その表情は初めて動く。

 笑顔だった。


 仗助に影を元に戻されようと、微動だにしなかったその顔は、目の前の光景から笑みをこぼす。
いや、しかしながらそれを……。笑顔と言うには。

 それはあまりにも禍々しかった。


御影「さあ……。まだ今日は始まったばかりだ。
   日が落ちる前に、僕の仕事の時間が終わる前に……。次の仕事。次の救済を……」


 その笑みは瞬く間に消失し、いつもの表情に戻った。
そして、背を向けようと、足を回転させる……。


 その瞬間ッ!


仗助「待てよ……。勝手に俺を殺してんじゃあねェ……ッ!
   グレートだぜ……。俺の機転はよォ……。
   オイコラ……。そっぽ向いてんじゃあねーぞ!」


 その顔は無表情。
笑みをこぼしたはずの御影の顔は。

 影の中から這い上がる仗助を見ても。口角1つたじろぐことはなかった…。

 ただ一言。仗助を見据えて言葉を発する。


御影「何故?」

仗助「影なんだよなァ!つまり……。オメーは影を操るんだよなぁ?」


 仗助は這い上がる。いや、正確には違った。

 仗助は……ッ!無傷でその場に立ち続けていたッ!


御影「うん。YES……。そうだよ。僕の能力は影を操る能力」


仗助「だったらよォー。光が無かったら影は出来ねぇよなぁ……。
   影ってのは光が当たらねぇから影なんだ。夜が暗ぇのは影じゃあねぇんだ。
   だってありゃあ光がそもそもねーんだからよォ。
   理科の先生がこの前授業で話したばっかだった……。
   授業なんざ役にたたねーもんだと思ってたが……。まさか生きるために役立つなんてよォ!」



 仗助の頭上には。平たい地面があったッ!
まるで。地面を畳のように捲っているかのように。クレイジーダイヤモンドが地面のプレートを支えていたッ!


 そう…。
それは正にッ!



仗助「こいつぁいわゆる『日傘』ッ!
   こうやって日傘にすれば……。この中に影は入れねーっつうことだよなッ!」

御影「まさか……。僕も知りえない。そんな弱点……。
   影は影に入れない……。そんな欠点が……」


 表情は相も変わらず微動だにせず、口ぶりとその内容だけが動揺する。


 そして仗助は、ゆっくりと一歩ずつ前に進む。

 取り囲む影は、その日傘から逃れるかのように、後退する。


 まるでモーゼの海割りのような光景だった。


 一歩。一歩と、確実に仗助はその距離を詰めていった。


御影「まいった……。救えない。救いが無い……。
   僕は救済者なのに……。不良さんは救えない……」


 しかしだからといって、御影は一歩も引かず。ただ仗助を待つ。

 そしてその距離は……今ッ!

 既にゼロッ!

仗助「逃げねーのは評価するぜ……」


 至近距離で仗助は指を鳴らす。


仗助「お得意のクイズごっこ時間だ。
   第一問『俺は今から何をする?』」


御影「イージー……。簡単すぎる問題だよ……。
   答えは1つ……。君は僕をぶっとばす」


 仗助は笑う。そして答える。


仗助「グレート。大正解だッ!
   いくぜぇええええ!ドラララララララァッ!!」


 ドゴゴゴゴゴゴゴゴォン!

御影「ああ……。あああ……。
   救えない……。駄目だ……。不正解。間違っている……。
   僕は救済者なのに……。救済者……なん……だ……」


 バタリ…。


【御影 満:シャドウ・オブ・ザ・ディ
      再起不能―リタイア―】



仗助「ったく……せっかくの休日だったってのによォ……。
   気持ちワリィヤツだったぜオメーはよぉ……」


 気を失う御影を見下ろし、一言投げ捨てて仗助は振り向く。


仗助「でもよぉ……」



数歩歩いて立ち止まり、再び御影を見る。
そして顔に笑みを浮かべ、言葉を続ける。
   




仗助「俺と会ってから最後まで一度も…。『背中を見せない』その信念だけは……。
   嫌いじゃあなかったぜッ!」


 バァアーーーーーーーーーーーーーーン!!



「終」・完

第一話『東方仗助 VS 御影 満』

 To Be Continued →


jojo らしい理論と問答いいね ボロボロの仗助も好きだからまんちゃんには今少しがんばって欲しかった 面白い乙

第一話敵キャラ。最終DB

スタンド名:シャドウ・オブ・ザ・ディ
本体   :御影 満

破壊力  -E
スピード -C
射程距離 -A
持続力  -A
精密動作性-C
成長性  -C

能力:自分の影がスタンド。スタンドに触れた影は、実体化し、影のオリジナルと全く同じパワーを持つ。
   一度実体化させたものは、能力を解除したり。外的要因で影に戻されたりしない限り消失しない。
   影を操るので、夜は行動できないし。曇りも難しい。更には光の無い日傘の中も駄目。
   スタンド自体は、御影と同じパワーなので。人並み以下の運動能力しか持たない。

人物:スタンド能力が偶発的に目覚めた。
   救済者にあこがれていた御影は、自分の能力を悪霊を成仏させるためだと盲信する。
   元々内向的な性格ゆえに、それを否定する友達もおらず。曲がった正義感となってしまった。
   異常なまでに冷静で、滅多に喜怒哀楽を現さない。
   そして、自分の中の救済者のイメージを守るためになら、命すら厭わない信念もある

 一応。それっぽいものを作って見ました。
需要が無ければ次話から最終DBは載せない。

>>46
 ううん。ここからまた展開させちゃうと。
結構1つの話が長くなっちゃうんですよね……。
まあ、初回と言う事もあり、結構あっさり目に終わらせたので。
たまにはじっくり書く話も書こうかなとは思います。


 で、こんな感じで安価して、SSを書いてを繰り返していきます。
予想以上の支援と期待ありがとうございます。

 次の話は朝ごはんを食べて安価を取りたいと思います。
ではでは。

よし。それではそろそろ2話の敵キャラを安価で決めたいと思います。

あと、何か提案とかあれば是非。
結構手探り感は否めないので、よろしければ。


まずは
①敵キャラの名前
>>52

荒木って辞書適当に開いて決めてんだっけ
安価なら上 なきゃ下

小春日 猫子(こはるび ねここ)

>>51 それは知らなかった…。
   それにしても、それであんな覚えやすい名前が作れるもんだと感心しますが…。

①小春日 猫子

 今思ったけど、名前の段階である意味性別安価でもあるんだよね。
猫子って名前の男性。っていうのもいるかもしれませんが。
とりあえず女性で。


次の②と③は同時に行きます。

②スタンド能力
>>55

③スタンド名
>>57
(スタンド能力の安価と被った場合、自動的に下へ)

ネオメロドラマティック

まあなんとも捻りがいのありそうな能力…。
書き表しきれるか否か……。

ネオメロドラマティックは自分も好きな曲。
能力ともどことなく共通してる雰囲気です。

②反射する物の角度を変える

③ネオメロドラマティック

次は性格。

>>61
>>62
>>63

快楽主義者

食に目が無い
グルメライターとか

刹那的

名前:小春日 猫子
スタンド名:ネオメロドラマティック
能力   :反射するものの角度を変える

性格:快楽主義者で楽しい事に目が無い
   更に食にも目が無く、食欲旺盛。
   刹那的な生き方。

 それでは最後に対戦する主人公を。

仗助以外でお願いします。
3部~7部のJOJOです。

>>65

6

では。書き次第1話同様にあげていきます。

が……。ちょっと夜勤明けで眠気がひどいので一度寝ます。
夕方。もしくは今日のように4時過ぎになると思われます。
それ以上遅くなるようでしたらまた報告します。

 では。一旦ここまでで。
ではでは。

一旦乙

そう言えば、ジョルノとジョニィは覚醒の前後で大きく変わるけどやっぱり覚醒前だよな?

お待たせしました。今から書いてあげます。

第2話「空条徐倫 VS 小春日 猫子」

「序」

 ―厳正懲罰隔離棟『ウルトラセキュリティハウスユニット』―


徐倫「…………モグモグ。意外とイケるわね」


 『やるべき目的』のため、徐倫は厳正懲罰隔離棟にワザと入った。
そこで彼女は、ベッドの隅に生えるキノコを食べながら、機会を伺っていた。


徐倫「シャワーはいつ?次の食事は?今何時?
   分からない事だらけねここは……」


 光すらまともに入らないその個室は、時間さえも把握が困難なほどだった。
常人なら3日と理性を保っていられるか不明である。

「気配ってゆーじゃん?」

 それは声。
徐倫の個室から、人の声がしたッ!


徐倫「誰ッ!?」


 振り向くッ!ストーンフリーのヴィジョンを出現させ、瞬時に臨戦態勢を取ったッ!
後ろの声の主に、今にも殴りかからんとするほどにッ!


「タイムタイム。待ちなってば。
 猫子よ。小春日猫子」


 いつのまにか人がいた。
どこから侵入したのか、光さえ侵入できない個室に。人が侵入していたッ!


徐倫「誰よ……アンタ……」


小春日「だーかーら。猫子だって。自己紹介よ。
    小春日猫子。日本人。B型。スリーサイズは……興味ある?」


 そして。目の前の女性。猫子と名乗る。
長身の豊満な体つきの女性はほくそ笑む。

徐倫「自己紹介ィ?アンタ、敵?」


小春日「敵じゃないよー。あたしは看守。この懲罰棟の看守よ。
    FE40536。アンタに話があんの」


徐倫「話?ですって……?」


小春日「そー、ねえだからさ。気配ってゆーじゃん?
    気を感じるとか、そーいうの。気配を感じて振り向くとかゆーじゃん。
    でもさー。あれって違うんだよねー。気配なんて嘘っぱち。じゃあ何で振り向くの?」


徐倫「何?なぞなぞでもしに来たってワケぇ?」


小春日「違うよー。教えてあげてんの。看守が囚人に教育だってばー。
    あれさ。結局……。音なんじゃねー?
    音よ音。音が聞こえるから気配を感じるの。
だからアンタは音が聞こえなかったから私に気がつかなかった。でしょー?」


徐倫「アンタ。やっぱりスタンド使いね?」


小春日「今そーゆー話してねーじゃんかー。
    いやだからさー。アンタやっぱり音とか光を頼りにしてんじゃん?」


徐倫「…………」


小春日「じゃあ。アンタも結局唯の人間じゃん?余裕じゃん……ニヤリ」

「序」・完

「01」


小春日「知ってるー?この懲罰棟ってさー。何が起こっても不問なワケー。
    ついでに知ってるー?人の肉ってチョーうめぇんだよー?」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



 メキョッッ!!


徐倫「グァッ!カハッ!」


 徐倫の腹部に、鉛のような衝撃が走るッ!
何かを投げた形跡はないッ!しかし、徐倫が腹部を見ると……。

 それは…ッ!


徐倫「ゴルフボール……ッ!?」


 彼女の腹部に、ゴルフボールがめり込むッ!


小春日「ホラやっぱり……。音がねーから反応出来ないじゃんかー。
   やっぱ気配なんて嘘なんじゃん?」

徐倫「やっぱ敵かッ!オラァ!!」


 徐倫は唇を噛み、痛みに耐えながら拳を突き出す。
猫子の顔面めがけてッ!!


 しかしッ!その拳は空を切るッ!


徐倫「何ッ!?」


小春日「何処殴ってんのー?そこあたしいねーし……。
   しかも敵じゃねーし。あたし看守。アンタ囚人。だからアンタをあたしは好きにしていい。
   そしてあたしはお腹が空いてる。だから食べんのー。食べたいんだから食べんのー」




小春日「アンタをね?」






 メキョメキョメキョッ!

 徐倫の肩ッ!足ッ!そして顔にッ!
ゴルフボールがまるで鉛のように投げつけられるッ!

 しかしその素振りも、音もないッ!
気付くのはダメージによるものッ!彼女には……気配がまるでないッ!


徐倫「食べるってアンタ……。私を食べる気ィ?
   ぶっ飛んでる趣味してんじゃないの……。ふざけんなァ!」


 徐倫は乱打するッ!辺り構わずの乱打ッ!
部屋中をストーンフリーでリーチを伸ばしッ!何処に居ようと関係が無くなるほどに。


 ドカッ!


徐倫「当たったッ!そこかァアアアアアア!!」


小春日「イテーじゃん……。そんな動けるなんて予想外じゃねー?
   チッ……。戦うのって気持ちよくなんねーから嫌なんだけどさー!!」


 ボゴッ!


 再び徐倫の顔面にゴルフボールがめり込んだッ!
そのせいでのけ反り。徐倫はベッドに倒れこむッ!


小春日「普通はそこまで投げつけて痛めつけたら動けないでしょうよ……。おかしくねー?
   室内じゃあ分が悪いッ!」


 猫子は一度逃走するッ!
個室のドアを蹴破り、転がるように外へッ!


徐倫「逃がすか……よ……。
   ペッ……。ウリャァアア!」


 そしてほぼ同時にッ!徐倫も体を起こし外へッ!

 戦場は個室から棟そのものへッ!
光を浴びる棟へ2人は踊り出るッ!


「01」・完

「02」

 光にさらされる二人は、改めてお互いの顔を視認する。


徐倫「アンタ……スタイルはいいのね」


小春日「分かるー?私ってばスーパーナイスバディじゃん?惚れる?萌えるー?」


徐倫「惚れもしねーし萌えもしないけど……さ。いや。残念だなって思うだけよ」


小春日「残念ー?」


徐倫「ええ、とっても残念。アンタその程度の間合いで離れたつもり?
   私にとって射程圏内よ?だから『残念』なの。
   今から醜くしちゃうんだから……。オラァア!」


 拳を振りかぶるッ!数メートル離れた先の猫子へッ!全力で殴りかかるッ!
徐倫には届くッ!何故なら彼女のスタンドはッ!


徐倫「ストーンフリー!糸で腕を伸ばすッ!」


小春日「キャァッ!……と。……ふふふ。なんちゃって」


 彼女には。猫子には……。
当たっていないッ!命中しないッ!まるで蜃気楼のようにッ!

 ホログラムに殴りかかったようにすり抜けるッ!

徐倫「何ッ!またかッ!!
   アンタ……何の能力なのよ。一体……」


小春日「へー。さっきは暗くて良く見えなかったけどさ。アンタのスタンド糸なんだ。
    雑魚そうじゃねん。糸人間って。どんな味がするんだろーね……。早く死んで食べさせてくれってばッ!」


 振りかぶるのは三度ゴルフボールッ!それを壁にぶつけるッ!


徐倫「何処狙ってんのよ。ノーコン?」


小春日「まだ決めつけるには早計じゃねー?」


 そのゴルフボールが壁にぶつかり。
それはッ!徐倫に狙いをすましたかのようにッ!異様な角度でッ!跳ね返ったッ!!


徐倫「何ッ!?まさかアンタのスタンドは……そのゴルフボールッ!?」


 しかし徐倫とて伊達に場数を踏んではいない。即座に対応し。そのボールをいなそうと殴りかかるッ!


小春日「違うよー……。バァーカ」


 スカッ!


徐倫「嘘……ッ!ボールが……『すり抜けた』ッ!」


 ドグォッ!


 徐倫の腹部にゴルフボールがめり込むッ!
すり抜けたボールではない。何故か背中ッ!背中にいつの間にかッ!いつからか投げられていたッ!


徐倫「アンタ……どこにいんのよッ!」


小春日「あたしはここだよー。勘違いしてんのはアンタ。私の場所もボールの場所も。
    教えてあげるよー。あたしのスタンド。
    あたしのスタンドわぁ。【ネオメロドラマティック】。淫靡な響きじゃねー?」


徐倫「チッ……。舐めてるわね」


小春日「ちげーし。食べるんだし」

徐倫(でも……。居場所も分からないんじゃ戦い様がない。そしてあのゴルフボールも。
   見える場所にはいない……。つまり幻ッ!)


小春日「なんであたしの武器がゴルフボールなのか教えてあげよっか?」


徐倫(いや……。でも音も聞こえない。ただの幻じゃあなさそうね……。
   音も光も。まるで別の場所から聞こえているようね……。どんな能力なの?)


小春日「それはねー。よく『反発』してくれんじゃん?ゴルフボール。
    よく『反射』するから利用しやすいんだよねー」


 またひとつ。猫子はゴルフボールを投げるッ!
今度は床にあたり。しかしそのボールはまたッ!異様な角度で跳ね返り。
徐倫に襲いかかるッ!

徐倫「何もアテにできないってのはもう分かった。
   じゃあ。アテにできる物を作るだけよッ!」


 徐倫は自らの周りに糸を巡らせるッ!
まるで茂みのようにッ!結界を作るッ!


 ピシッ!


 そして触れるッ!その結界にッ!猫子のボールが触れたッ!


徐倫「やっぱり。衝撃は本物ね?
   オラァ!」


 徐倫の。ストーンフリーの拳は遂にッ!ゴルフボールを捕らえたッ!
そのまま殴りつけッ!破壊するッ!


小春日「ほぉーなかなかやんじゃん。
    でもさー。そんな抵抗しないで欲しいんだけど。楽しくねーから……」


徐倫「これでひとまず。アンタの攻撃は無力化したわ……」

小春日「はぁ?はぁああああ?
ウゼーんだけど。マジウゼー……。ドヤ顔で無力化したとか言うなよー。
    あたしの能力も分かってないクセにさぁー!!」


 猫子は苛立ちを露わにし、頬を痙攣させる。


徐倫「アンタは音も場所も錯覚させてるんでしょ?それにボールの異様な軌道変化。
   つまりはそれがアンタの能力ッ!」


小春日「ビミョーに違うじゃん。なにそれ……。『ネオメロドラマティック』バカにしてんなよー?
    そんなモンだけじゃねーってのッ!これに対応してみろやァ!このマヌケェ!」


 ゴルフボールを投げるッ!しかし徐倫はその軌道を追わないッ!


徐倫「何度やってもッ!その攻撃はもう無意味ッ!」


 しかし……。しかしッ!



 ボグォ!


 脇腹を走る衝撃ッ!徐倫はダメージを受けるッ!


徐倫「何故……ッ!?
   手が……咄嗟にッ!動かないッ!!」

小春日「あーもうウゼー。頑張るほどお腹すくから嫌なんだけどさー。
    でももうマジモード。あたしの本気じゃん?
    これでもう……ッ!アンタの『反射神経』はもう使いもんになんねーんだよ!」


徐倫「何ですって……?」


小春日「教えてやんよー!私の【ネオメロドラマティック】はッ!
    反射の角度を変える能力ッ!光の反射を変えれば錯覚が起きる。
    ボールの反射を変えればアンタにぶつかる。
    んでさー……。人間の反射神経すら。あたしの能力の範疇だっつうことだよボケェ!」


 親指を下に向けて怒号する。


徐倫「成程……」


小春日「だからっつってもうおせーんだよぉ!
    能力分かっても。あたしのマジモードに勝てる奴なんていねーんだ!」


 ポケットからありったけのゴルフボールを取りだす。
そして、それを四方八方に投げ付けるッ!


徐倫「チッ……」


小春日「【ネオメロドラマティック】ッ!全ての反射をアイツに向けろォオオオ!
    グッチャグチャのハンバーグにしてやんよォオオオ!!」


「02」・完

「終」

徐倫「オラオラオラオラァ!」


 反射的な行動を制限された徐倫は。既に意味をなさない結界を無視して。
辺りを乱打ッ!
しかし、そのすべてのボールを防ぐことは不可能だったッ!


 ドガガガガガガガガガガッ!!


徐倫「グゥァ……ッ!」


 体中をダメージが覆い潰すッ!
立つ事すら厳しいほどの。ダメージッ!


小春日「はいザンネーン。ゲームオーバーじゃん?
    んじゃあもう一発いってみようかぁぁあああああ!?」


 再び猫子は。数多の量のゴルフボールをッ!辺り一面に投げ付けるッ!


小春日「これでッ!終わりだァアアアア!!」


 ドガガガガガガガガガガガガガッ!

 そのすべてをッ!徐倫は体に受けるッ!
まるでサンドバッグのようにッ!全ての攻撃をッ!全ての衝撃をッ!


徐倫「……………」


小春日「死んだかー?」


徐倫「…………やっと……。分かった……」


小春日「はぁ?しぶとすぎじゃねー?タフすぎじゃん……。
    こりゃマジにハンバーグにしてやんねーと駄目っぽいなぁ?」


徐倫「そこに……いるのね……お前は……」


小春日「はぁ?私の場所が分かったってほざいてんのー?
    わかるわけねーじゃんバァーカ。黙って死ぬまで殴られ続けッ…ゴファ!!」


 伸びていた。それはッ!その拳はッ!
猫子の頬を抉らんばかりにッ!

 徐倫の拳はッ!届いたッ!

徐倫「全部受けた。お前の攻撃。だからよ……。だから分かったの。
   ボールの反射角度を変えられても。それじゃ四方八方には攻撃できない……」


 徐倫は血を吐きながらも、立つ事を止めず。拳に力を入れる。

小春日「なんで……ッ!なんで居場所がァ!」


徐倫「そう。アンタには無理なのよ。唯一つの場所だけはッ!
   アンタから見て。私のッ!真後ろはッ!」


 そう。ボールは全て一度の反射で徐倫に襲いかかったッ!
すなわちッ!猫子から見て徐倫の真後ろにッ!ボールは届かないッ!


徐倫「だからそのボールの来なかった場所の反対側がッ!つまりッ!
   お前の居場所ッ!そしてッ!」


 ドガドガドガッ!

小春日「グァ……やめ……ろ……」


徐倫「お前の負ける場所だァァァァァアアアア!!
   オラオラオラオラオラオラァ!!」


小春日「ニャァアアアアアアアア!!」



 バァーーーーーーン!!


【小春日 猫子:ネオメロドラマティック
      再起不能―リタイア―】

徐倫「ハァ……ハァ……。危なかった……。
   下手すれば私は負けていた……。でも、勝ったのは私……」


 膝をつき、肩を抱いて徐倫は体を休める。
そして、『本物』の小春日猫子を。始めて見た。


徐倫「成程。プリズムみたいに光の反射を変えてたってワケね……。
   アンタ。実際はそんなに醜いのね……。残念がる必要もなかったってワケね……」


 彼女の本体は、本来の姿は。
先ほどまで見ていた長身でグラマラスな体つきではなく。
醜く太った、短身の女性だった……。


徐倫「ハァ……ハァ……。でも。個室は抜け出せた……。
   目的に一歩……。近づいたッ!」


 そして改めて徐倫は、DIOの骨を探す!




 「終」・完

第2話 『空条徐倫 VS 小春日猫子』

To Be Continued→

第2話敵キャラ。最終DB

スタンド名:ネオメロドラマティック
本体   :小春日 猫子

破壊力  -C
スピード -C
射程距離 -B
持続力  -B
精密動作性-B
成長性  -B

能力:反射の角度を変える。
   光や音の反射を変えて、プリズムのように自分の姿を変えたり。他人の間隔を錯覚させることが可能。
   さらに、人間の反射神経すら。角度を狂わせて機能させなくする事が可能。
   他にも、反発係数の高い物。例えばゴルフボールの壁にぶつかって進む角度の変更も可能である。
   ちなみに、反射の角度を変える能力なので、反射しない物は動かせない。
   例えば、クッションにゴルフボールを投げたとしても。そのままゴルフボールは静止する。

人物:グリーンドルフィン刑務所の、厳正懲罰隔離棟勤務の看守。
   趣味は囚人を殺してその肉を喰らう事。
   食に目が無く、食べる事で得られる快楽を至高と捉え、その快楽を追い求め続ける。
   その究極の食への快楽が『人間』だった。
   看守にならなければ、確実に犯罪者としてグリーンドルフィンに居たであろう人物。
   ちなみに、食への探求心と、その刹那的な生き方のあまり。体型管理ができず、見た目は醜い。

以上で2話終了です。

>>70
基本的に覚醒前の予定。
ジョルノはレクイエムだと。敵がどんな能力でも1行で終わっちゃうので……。

 でも、対戦する状況が。
例えば1話だと第4部の中ごろ。2話だと懲罰棟に入った時。
のように、敵キャラとの状況を考えて書くので。

 特にジョニィなんかは、Actドコまで使えるかは状況次第って感じですね。



 次は、9時頃から3話の敵キャラ安価を取りたいと思います。
ではでは。

乙ー!
ジョジョっぽさが出てて凄い!
なんかコツとかあるんでしょうか??

でわでわ。
3話の敵キャラを安価で決めたいと思います。

>>97
コツ……ですか?特にこれと言っては……。
書きながら原作を読み返してみたり、そのキャラが本当にそういう台詞を言いそうなのかに注意する感じですかね?



全部一片にやっても問題はなさそうかな…?

①敵キャラの名前(名前の後に♂♀付けて性別も指定してくれると嬉しいです)
>>99
②スタンド能力
>>101
③スタンド名(言ってなかったけど出来るだけ横文字で。和名の場合はエキサイトさんにお願いするかも)
>>104
④性格
>>106
>>107
>>108

(全て、前の安価と被った場合は。以下の安価が1つずつずれます。
注意事項等は >>1を参考に)

嘉手苅 林昌(かでかる りんしょう)男性

殴った相手の闘争心を上げる

タンブリング・ダイス

ああ、見間違えた。
上じゃ能力と合わない。
スタンド名、安価下でお願いします。

勝負好き

クローズ・トゥ・ザ・エッジ

ガッツがある

>>105
いえいえ。ちょっと意訳して
『タンブリングダイス(賽は投げられた)』

とかにすれば全然イケるんで大丈夫です。
安価なんで出来るだけそこに従いたいと思いますし。

 あ、あとそれと。
同じ人が性格欄に2回書き込んでいるみたいなので……。
明記していなかった自分が悪いんですが、申し訳ありませんが性格の3つは重複投稿なしでお願いします。

なので、ひとまず勝負好き。ガッツがあるの二つを採用して。
もう一つを再安価。

>>112

逆境にとことん強い

はい。決まりました。

3話の敵キャラは。

敵の名前:嘉手刈 林昌
スタンド名:タンブリング・ダイス
スタンド能力:殴った相手の闘争心をあげる
性格:勝負好きな性格で、ガッツがあり、逆境にとことん強い

最後に対戦する主人公です。

消去法で行きましょうか。
仗助と徐倫以外の3~7部主人公でお願いします。

>>114

承太朗

おぅ。ここで最強のおとうさん来たか。

では、対戦相手は空条承太郎です。
勝手ですが。時期についてはこちらで決めさせてもらいますねー。

では。今から寝ますので。
夕方もしくは午前4時過ぎにまた書いてあげますー。

ではでは。

>>1です。
体調不良になっちまいまして……。
ちょっと書けそうにないです。復帰次第続きを書きますので。
すみませんがお待ちください。


 あ、あと今更ですが。
朝、スレを見返して気付いたんですが。
>>73の自分の発言が。
書いてあげます→書いて、アゲます→書いてUPします。
的な意味合いで書いたんですが。
見返してなんか偉そうな物言いっぽくみえてしまったので一応訂正しておきます……。

寝たら元気になった…。
まあ、よくあるヤツです……。

 というわけで、気を取り直して今からあげます。
構想は完成しているんで早く上げられそうです。

第3話「空条 承太郎 VS 嘉手刈 林昌」

「序」


ポルナレフ「じゃあ1時間だけ別行動だッ!」

ジョセフ「あーもう分かった分かった。好きにせい……全く……」


  カイロへの道中。承太郎一行は、とある辺鄙な街へ到着する。
次の街までどれくらいの時間がかかるか不明だ。それ故、ここで昼食を取ることにした。
しかし、そこで問題が1つ起きたのだ。

 それは10分前の出来事。


ジョセフ「オッ?カレー屋じゃあないか!今日は丁度カレーの気分じゃッ!
     おいみんなー!今日はあそこで腹ごしらえといこうじゃないか!」


 と、ジョセフが指をさして皆を呼びとめる。
全員がそれを了承する中、ポルナレフが1人だけ、抵抗したのだ。


ポルナレフ「あっ……。いや、オレはカレーはちょっと……」


ジョセフ「なんじゃ?お前カレーが嫌いじゃったんか?」


ポルナレフ「いや。嫌いっつぅワケじゃねーんだけどよォ……。なんつーか。今は……。
      まだトラウマって言うか。思い出すんだよ!」


ジョセフ「何をいっとるんじゃ貴様は。嫌いじゃないならええじゃろうが。行くぞ」


 スタスタスタ


ポルナレフ「待てって言うのが聞こえねーのか!オレは嫌だっつってんだよ!」


ジョセフ「なんじゃとぉ!?じゃあもう好きなモンを食べろッ!」


ポルナレフ「ああ、そーさせてもらうぜッ!」


花京院「僕はどっちでもいいんだけど……」


承太郎「はぁ……。やれやれだぜ……」


 食事での言い争いとなり。現在に至るのだった。

 結局、承太郎は1人で食事に向かうことになり、
特に食べたいと思う物もなくアテもなくぶらついていたのだった。


承太郎「はぁ……。何屋なのかまったく読めん。じじいについて行けば良かったぜ……」


 気付けばスラム街らしきところにまで足を踏み入れてしまう。


承太郎「ん?ここのあたりにはもう店はなさそうだな……」


 そう踵を返そうと振り向くと……ッ!


「強そうな旅行者発見ッ!オイ!そこのお前!勝負しろォ!」


 承太郎より幼いであろう東洋人の少年が、指を指して立っていた。


承太郎「誰だ?」











「序」・完

「01」

承太郎「いきなり何だお前は……。邪魔だ」


「お前じゃあねぇ!俺は嘉手刈 林昌!最強を目指す男だッ!」


承太郎「最強?ああ、それは御苦労だな。じゃあな」


嘉手刈「いやいやいやいや!待ってくれよォ!戦ってくれってば!」


承太郎「理由はないし、そもそも俺は腹ごしらえがしたいんだ。邪魔だ……」


嘉手刈「んじゃあ俺に勝ったら良い店教えてやるからさ!」


承太郎「いらねぇな。自分で探せる」


嘉手刈「なんだよなんだよー!お前強いだろ絶対。
    俺は強い奴と戦いたいんだよー!」


承太郎「他を当たれ。俺は戦う気はねえんだ」

嘉手刈「えぇー……。あッ!じゃあ一発ぶんなぐらせてくれ!」


承太郎「何だと?……おい、あんま舐めてるとこっちも……」


嘉手刈「ドリャァアアアア!!」


 承太郎の返答を待たず、宙に飛んで殴りかかるッ!


承太郎「チッ……。何なんだこいつは……。オラァ!」


 承太郎も応戦と言う形で、飛びかかる嘉手刈に拳を浴びせる。


 ドグォッ!


嘉手刈「イデェッ!」


 スタンドのリーチの差で、承太郎の拳が直撃する。


承太郎「喧嘩を売るんなら相手をよく見る事だ……」


嘉手刈「いてぇよ……。ったくよォ。『ス タ ン ド 使 い』なら先に言えってんだ!」


承太郎「何?まさかお前も……」


嘉手刈「さっきのはノーカンだぜ!もう一発だァ!」

 言うが早いか、嘉手刈は再び飛びかかるッ!
承太郎は、その一瞬に隙ッ!スタンド使いという名前を聞いて動揺したッ!

 故に応戦は不可能ッ!スタープラチナで体の前に腕を固めるッ!
つまりは防御ッ!


嘉手刈「エリャリャリャリャリャリャ!」


 それが好機と言わんばかりに、ガードをぶち破るかのように嘉手刈も乱打ッ!
その嘉手刈のスタンドビジョンが露わになるッ!


承太郎「クッ……」


 受け止めきって、嘉手刈は諦めたように攻撃を止める。
それを確認して、承太郎も防御の姿勢を解く。


承太郎(コイツもスタンド使いか……。しかし。どうやらDIOに通じているわけじゃあなさそうだ。
   ならば適当に往なして退散するか)


承太郎「やれやれ……。何度も言うが……。
俺に……『戦う気』は『ある』んだ……。
ッ!?……何?」


 口の動きが、承太郎の発言に、承太郎自身が驚く。
自分は今、何と言ったのか……。異様な空気が承太郎を包んだ。

嘉手刈「だろ?戦いたいだろ!?」


承太郎「いや……俺は……『戦いたい』んだ……。ッ!」


承太郎(何だ……何が起こっている。この俺の感情は何だ……?
    無駄に体力を使うのは駄目だ。DIOをいち早く倒すためにはここで戦っている場合じゃない。
    だが……。クソッ!なんだこの苛立ちはッ!)


嘉手刈「どうした?戦いたいんだろ?じゃあ、勝負しようぜッ!」


承太郎「グッ……。戦いてぇんだ……。俺は……俺は……」


 承太郎の拳が唸るッ!
目の前の少年を、その少年に勝つことだけが至高と言わんばかりに。
承太郎の闘志はッ!闘争心は燃え盛るッ!


承太郎「……ろすッ!………ッ!
ぶっ殺すッ!『スタープラチナ』ァア!」


 承太郎が指を鳴らし、スタンドを発現ッ!
それを見て、嘉手刈はにやりと笑う。


嘉手刈「そうこなくっちゃなぁ……。俺のスタンドは闘争心を上げる。ただそれだけだ……。
    でもッ!だからいいッ!それでいいッ!行くぞォオオオ!
    【タンブリング・ダイス】ッ!(賽は投げられたッ!)」


「01」・完

「02」

 ズシンッ!と、重たく鈍い音が響いた。
承太郎のスタープラチナと、嘉手刈のタンブリングダイスのビジョンの拳が。
互いにぶつかり合う音ッ!


承太郎「なんだろうな……。無性にお前をぶっとばしたい気分だぜッ!」


嘉手刈「ったりめぇよ!そういう能力なんだからよォ!
    エリャァッ!」


 嘉手刈は逆立ちの回し蹴りを繰り出すッ!それはまるでカポエイラの様ッ!


承太郎「手元が留守だぞッ!オラァ!」


 そしてそれを見切りッ!承太郎はスタープラチナで下からのアッパースイングッ!
逆立ちのせいで嘉手刈は上半身が無防備ッ!その隙を見逃さないッ!


嘉手刈「俺もスタンド使いってのを忘れちゃあ困るぜッ!『タンブリングダイス』ッ!」


 スタープラチナの顔面を、クロスカウンターのようにッ!
タンブリングダイスが拳を放つッ!


 ドグシャァッ!


承太郎「グァッ!」

 そしてスタープラチナにクリーンヒットッ!そのダメージは承太郎にもフィードバックする。
 嘉手刈のスタンドは近距離パワー型ッ!スタープラチナと、いわば対等のスタンドッ!


嘉手刈「スタンドは俺だけど俺じゃあねえ。仲間だッ!
    この状況。2対2と考えてもらおうかッ!」


承太郎「ほう……。なかなかやるじゃあねえか……。
    『益々』戦いたくなってきたぜッ!」


 殴られるたびに闘争心をあおられる承太郎は、すでに闘牛の如くッ!
拳が自分の爪で傷を負う程に強く握りしめるッ!


嘉手刈「俺ァ強いんだ!だから強い奴と戦いてぇ!
    お前は強いんだろ?なら…………。遠慮はしねーぜェェエエエ!!」


承太郎「望む……所だァアアア!!」

嘉手刈「エリャリャリャリャリャリャリャリャリャ!!」
承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」


 たがいに全力の拳がッ!互いの拳にぶつけあうッ!
スタープラチナは早く力強い。だがしかしッ!単純なポテンシャルでッ!嘉手刈も劣らないッ!


 地響きがするほどのッ!スタンド同士のラッシュッ!
二の矢の放ったのはッ!嘉手刈ッ!


嘉手刈「エリヤァアア!!」


 スタンドラッシュの横から、本体に直接ッ!
かかと落としッ!


承太郎「甘いッ!」


 そのかかと落としを、承太郎は白刃どりのように両手ではさみこむッ!
万力のように力を込めてッ!その足をつぶすかのようにッ!


嘉手刈「グァッ!……そのままッ!掴んでいやがれェエエエエ!!」


 嘉手刈は一切のけ反らずッ!動きを止めずッ!
逆に攻撃を昇華ッ!一歩前ヘッ!


 しっかりと握られた右足ッ!その右足を主軸に、跳躍するッ!
横に半回転しながらのッ!左足での更に空中からのかかと落としを放つッ!


承太郎「何ィッ!」


 承太郎は両手を自由にできないッ!降ってくる足に防御が出来ないッ!
故に引かないッ!その攻撃は受けるッ!承太郎は頭の位置を数ミリずらして、肩でかかと落としを受けきるッ!


承太郎「ウグァ………ッ!まだだッ!オラァ!」


 そしてそれ故生まれた嘉手刈の隙をッ!
両手で両足を掴みッ。ぶら下がる形になった嘉手刈をッ!
地面にッ!叩きつけるッ!


嘉手刈「ウギァッ!」


 嘉手刈は体の前半身を強打するッ!しかし地面に寝るのは一瞬ッ!
すぐさま起き上がり、嘉手刈は体勢を戻すッ!

 両者が一歩も引かない攻防だった。

承太郎「やるじゃあねえか……」


嘉手刈「そっちは。大したことねぇなぁ?」


承太郎「なん……だとォオ!?」


 闘争心ッ!それはつまりッ!
承太郎は今ッ!『頭に血が上っている』状態なのだッ!
いつも以上に冷静さに欠き、短気になっているッ!


承太郎「もういっぺんッ!いってみろォオオオオオ!!」


 我を忘れてッ!承太郎はスタープラチナで地面を叩くッ!
地響きのような鈍い音と揺れがッ!辺りに響き渡るッ!


嘉手刈「何やってんだァ?足元に俺はいねーぜぇ!
    俺ァ!こっちだァァアアアア!!」


 嘉手刈はその承太郎にッ!手向けの一撃を見舞おうとッ!
タンブリングダイスを出現させッ!踏み込んだッ!


 その時ッ!


嘉手刈「な……何ッ!地面がッ!
    割れたッ!?」

 ズガァン!!


 それは地割れッ!スタープラチナの一撃がッ!
地面をッ!割ったッ!


 嘉手刈の足はその亀裂に挫かれるッ!大きく体を倒して、体勢を失ったッ!


承太郎「そこだァアアアアア!!」


 空条承太郎。彼がいくら短気でいようが……ッ!異様な程に闘争心があふれようが……ッ!
その思考力ッ!その機転だけはッ!

 絶対に失わないッ!
我を忘れたわけでもッ!自暴自棄でもないッ!


 地面への一撃はッ!まさしく攻撃ッ!奇襲への布石ッ!!


承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」


嘉手刈「ウギャァアアア!!」


 ズゴバゴメキャッ!




「02」・完

「終」


 バァーーーーーーン!!


 壊れた建物の残骸の中へ、嘉手刈は吸い込まれるように吹き飛ばされるッ!


承太郎「やれやれ……なかなかに強い相手だったな……。
    DIOの配下ではなくて逆に助かっ……ん?」


 承太郎は目を見開いた。

 土煙がゆっくりと晴れていく中。
本来の影とは違うッ!本来倒れこんでいるべき嘉手刈の影ではないッ!


 嘉手刈はッ!


 立っていたッ!!


承太郎「タフな奴は知ってるが……。どうやらその言葉すら役不足なようだな。お前には……」


嘉手刈「まだだ……。まだ終わらせない……。
    俺はまだッ!戦えるッ!」

 嘉手刈の体は、瓦礫にまみれている。しかしそれを振り払う事もせず。
タンブリングダイスを発現させファイティングポーズを取り続ける…ッ!


嘉手刈「………行くぞ……ッ!」


承太郎「かかってこいよ……。手加減したつもりはねぇが、本気で行かせてもらうぜッ!」


 承太郎もスタープラチナで応戦しようと、拳を握るッ!
しかしッ!拳を握った瞬間ッ!

既にッ!目の前!眼前に嘉手刈は距離を詰めていたッ!


承太郎「何だと……ッ!?速いッ!」


 今までよりも速くッ!素早くッ!


 嘉手刈の拳はッ!承太郎の溝落ちへ喰らいつくッ!


 ドグォンッ!


承太郎「な……何だとッ!!」


 仕返しと言わんばかりに。承太郎がさっきの嘉手刈と同じように瓦礫の山へ吹き飛ぶッ。

承太郎「チッ……ヤツの目が……変わった……」


 まるで赤く光るかのような鋭い眼。その嘉手刈の目は正にッ!
獣の目ッ!飢えた、渇望する目だったッ!


嘉手刈「起きろよ……。まだこんなもんじゃあねーだろ?」


承太郎「ああ、こんなもんじゃ許されねぇ。
    お前にはちょっと……。痛い目見てもらうぜッ!」


 嘉手刈が再び承太郎に距離を詰めるッ!
しかし今度は承太郎も対応するッ!


 2人の拳がッ!互いの骨を砕くほどにッ!

 今ッ!ぶつかったッ!

承太郎「グッ……ガァ……」

嘉手刈「…ッ!」


 拳と拳が制止する。お互いのパワーがベクトルを奪い合うッ!
一進一退ッ!力を最大限に引き出すッ!


承太郎「ウォオオオオオ!」

嘉手刈「……何ッ!?」


 その拳が、数ミリ動いたッ!
嘉手刈の側へッ!


承太郎「テメーは強い。でもな……。
    パワーで勝るのはどうやら……」


 そしてその数ミリはッ!数センチへッ!


承太郎「俺のスタンドのようだなあァアアアアア!!
    オラオラオラオラオラオラオラオラァアアアアア!!」


 立ちあがった嘉手刈へッ!
今一度のラッシュッ!命すら厭わないほどのッ!
情け無用の拳をッ!

叩きこむッ!



 ズドンッ!!

 再び嘉手刈は瓦礫に体を埋めるッ!
しかし、承太郎は気を抜かず前を見据えるッ!


承太郎「『起きろよ……。まだこんなもんじゃねーだろ?』」


 嘉手刈の言葉を復唱し、挑発する。
そして、その煙が晴れて見える人影は……ッ!


承太郎「だろうな……」


 立ち続けるッ!嘉手刈はッ!
その体を起こすッ!


承太郎「チッ……俺のパワーやスピードに純粋について来るとは……。
    つくづくDIOの仲間じゃあなくてよかったぜ……。
    さあ、来いよッ!」


 承太郎が拳を構えるッ!



 だが……。それから開戦の合図が……。
拳を交えることはもうなかった……。


承太郎「まさか……気を失っているのか?
    立ったままで……」


【嘉手刈林昌:タンブリングダイス
 再起不能―リタイア―】

承太郎「ガッツがあるとは言うが……。やれやれだぜ。
    お前はその言葉すら……。役不足……か……」


 学帽を深くかぶり直し、凛と立ち、承太郎は嘉手刈の横を通り過ぎる。


承太郎「腹……減ったな……」


 そのまま承太郎は、その場を後にする……。

ジョセフ「おー!おったわい!!おい承太郎!お前どこに行ってたんじゃ!」


ポルナレフ「お前約束の時間は守れよォ?探したんだぜ全く……ってなんだその怪我ァ!」


花京院「まさかッ!敵ですかッ!?」


 合流した3人が顔を青ざめている中。
1人承太郎は笑みを浮かべて、ただ一言言い放った。


承太郎「敵じゃあねえさ。
    ただ、勝負して。俺が勝っただけだ……」


 腹部の痛みが、その強さを語った。
しかし、承太郎は背負う物のため。自らの力の源の大きさ故。

 ここで倒れるわけにはいかなかった。


 承太郎は戦う前と変わらぬ歩幅でッ!
カイロを目指すッ!!








「終」・完
『第3話 空条承太郎 VS 嘉手刈林昌』
To Be continued →

第3話敵キャラ。最終DB

スタンド名:タンブリングダイス
本体   :嘉手刈 林昌

破壊力  -A
スピード -A
射程距離 -C
持続力  -A
精密動作性-C
成長性  -A

能力:殴った相手の闘争心を上げる。

人物:東洋人で、スラム街に住む孤児。
   何よりも強さを欲し、勝負に飢えている。その勝負への、決闘への欲望から、自然にスタンドが生まれていた。
   いくらダメージを負っても、決して引かないガッツがあり、気を失っても尚戦い続けるほど。
   逆境に陥れば、その自らの生存本能と闘争心で、益々スピードとパワーを増す。
   好みのタイプはトランジスタグラマー。

以上で3話終了です。


ではでは続けて、4話の敵キャラを安価したいと思います。
まだ戦ってない主人公はジョルノとジョニィですね。

思ったけども。先に主人公を選んだほうがいいかもしれないですね。
というわけで、次はひとまず主人公選択から安価したいと思います。

 ジョニィ or ジョルノで安価
>>149

ジョニィ

では。ひとまずジョニィですね。
第7部主人公です。


 それでは!ジョニィの敵となるキャラを安価で決めたいと思います。


①敵キャラの名前(出来れば横文字の方が有難いです)
>>152
②スタンド能力
>>154
③スタンド名
>>156
④性格(多重投稿はご遠慮ください)
>>158
>>159
>>160

(全て、前の安価と被った場合は。以下の安価が1つずつずれます。
注意事項等は >>1を参考に)

クロノア・F・シルヴァーストン
男性

足の裏から好きな臭いを出す

ゲッヘッへローン

荒らしが沸いてるね
ブードゥー?キングダム

独り善がり

人の血が好き

一応決まりました…。
自分は能力自体は良いと思いますが。ただ多少ジョジョっぽくないだけで。
安価なので原則安価に従いますし、ましてや>>1で書いた注意事項を反してはいないので……。

まあ、安価で書く物ですし。多少の無茶は承知です。

以下、まとめます。

敵キャラの名前:クロノア・F・シルヴァーストン
スタンド名  :ゲッヘッヘローン
スタンド能力 :足の裏から好きな臭いを出す
性格     :独りよがり
        救いようのあるクズ
        人の血が好き

 では、例の如く書くのは4時過ぎになりそうです。
ではでは。


荒らしに作者が構うと調子に乗るぞ?

ジョジョっぽくないってそれ致命的な気がする

>>175
>>178

 まあ、自分の判断で。ああ、これは無理だなぁと思ったら再安価しますよー。
この能力ならまだジョジョっぽく書けますんで。……多分。

 なので、流石に【安価はなによりも絶対!!】とはしないので安心してください。

お待たせしました。
「序」と「01」を同時にあげて。
残りは今から書きます。

『第4話 ジョニィ・ジョースター VS クロノア・F・シルヴァーストン』

「序」

ジャイロ「おいジョニィ……。ちょっと休憩するぞ」


 6thステージの道中。
ジャイロとジョニィは馬を歩かせながらそう話し始めた。


ジョニィ「ああ、うん。わかったよ。そこの辺りにテントを建てるかい?」


ジャイロ「いや、テントはいらねーぜぇ?俺、さっきから気になってたんだよなぁ~アレが」


ジョニィ「アレ?何の事だ?」


 ジャイロがニヤリと歯を見せて笑い、1つの方向を指差す。
ジョニィがその指の先を見つめると…。そこには一軒の小屋があった。


ジャイロ「良い『匂い』がするとは思わねぇか?ありゃビーフの『匂い』だッ!
     ニョホッ!ちょっと分けてもらおうぜぇ?」

ジョニィ「何だって?ジャイロってば。もしかして僕らを山賊か何かと勘違いしてないか?
     あれはレースの中継地点でも何でもない一般の小屋だぜ?
     まだ食料もあるんだし。持ち合わせを食べよう」

ジャイロ「あぁ~? ったくよぉ。ジョニィは硬ぇよなぁー。本当に。
     じゃあいいぜ。共犯が嫌なら、俺が1人で行ってくらぁ!
     貰えてもオメーには一口もあげねーからなッ!行くぜッ!バルキリー!」

 バルキリーが嘶き、数百メートル先の小屋までジャイロは走った。


ジョニィ「おいジャイロッ!…………。
     分かったよッ!僕も行くよッ!」


 遅れを取るように、ジョニィもそれについて行く。
別に一口分けてもらえないから嫌だとか、そういう感情ではなく。
なんだかジャイロに負けた気がして嫌だっただけである。

 そしてジョニィは、その小屋に到着する。
既にジャイロの馬は到着しており、無人のそれは、ジャイロが小屋へは言ったことを意味する。


ジョニィ「急ぎ過ぎだよ……。全く……。
     まあ、それでもいい『匂い』だな……。お腹がすくよ」


 ジョニィは寝そべるように地面に着き、這いつくばりながらゆっくりと小屋へ入る。


ジョニィ「おーいジャイロー!どこだー?」


「ジャイロ君を……お探しかなぁ?」


 見知らぬ男性が声をかけて来た。
男は若く、ジョニィよりも多少上、自分の兄と同じ程の年齢に見えた。

ジョニィ「あ、突然すいません。
     ジャイロと言う人間が、ここに来ましたか?」


「ええ、ええ来ましたとも。お連れのジョニィ君ですよね?はいはい。
 私はクロノア・F・シルヴァーストン。気さくにクロノアとお呼びください。
 ささっ……。あちらのテーブルでお待ち下さい」


 電気がカチカチと消えかかっていて、部屋の全容はよくわからなかった。
しかし、奥のテーブルの存在には気付けたジョニィは、「は、はい」とだけ空返事をしてそちらへ向かう

ジョニィ「ジャイロは何処ですか?」

 椅子に腰かけながら、テーブルに膝をつき。
笑顔を絶やさないクロノアに問いかける。


クロノア「テーブルにあるのが、何かはお分かりですか?」


ジョニィ「何ッ!?」


 そこにはッ!
ただ広いテーブルにはッ!唯一つ、その中心にッ!
ピストルが置かれていたッ!

 そして、ジョニィは感じたッ!
拳銃を使用した際の火薬の『臭い』がッ!そこに充満してる事にッ!


ジョニィ「まさかッ!」


 咄嗟に指を出すッ!タスクを発動しようと、爪に力を入れるッ!


クロノア「おぉ~っとォ。待って下さいジョニィ君。
     ここで攻撃されるのは早計ですよォ~?」


ジョニィ「なんだと?」


クロノアの顔が一変する。
下卑たように目を細め。まるで本性と言わんばかりに口を更につり上げた。

クロノア「今ここで私を倒しても、ジャイロ君の居場所は分かりますかぁ?
     この薄暗い部屋の中で、その足で。探すのは『時間効率』が悪いのではないでしょうか?
     ねえ?『時間効率』が……。レース中なのでしょう~?」


ジョニィ「要求は……何だ……」


 ジョニィは咄嗟に判断する。
コイツは敵だ。それもレース中の人間に狙いをすましたッ!
待ち構えるようにッ!アリジゴクのように待っていたッ!

クロノア「要求だなんて。はっはっは……。強盗犯じゃあないんですから。
     いえ、私はただ『ゲーム』をしようかなと思うだけでございますよ」

ジョニィ「ゲーム?だって?」


 クロノアはポケットから、52枚のカード。
トランプを取り出すッ!そしてそれを無作為に裏向きに並べるッ!


クロノア「ええ、『神経衰弱』って……。ご存知ですか?
     『賭け』をしましょうよ……。ジャイロ君の居場所と……。ジョニィ君の血液で……」


ジョニィ「ッ!」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


「序」・完

「01」

クロノア「ルールは単純です。いたってシィィィイイインプルッ!!
     神経衰弱をする。それで最初に2回ッ!!2回勝った方が勝者ッ!!
     ジョニィ君が勝てば、私はジャイロ君の居場所を教える。
     そして私が勝てば……。『貴方の血』をもらいます……」


ジョニィ「血……だと?」


クロノア「ああ~ご安心くださいィ……。
死ぬほどには取りませんよ。ギリギリまでいただきますがね……。
まあ、抵抗した方はもれなくピストルでドギャンと一発……」

ジョニィ(何を言っているんだコイツは……やっぱり倒してジャイロを探したほうが……)


クロノア「あ、ちなみに……。もしもォ?私にィ?
ギャンブル以外で危害を加えるようであればァ……。
     この薄暗い部屋の隅々に設置されたピストルも……同じように起動しますよォ?
     それを全て避けて私を倒せるのであれば……。どうぞご自由に」


ジョニィ「脅す気かい?僕を……」


クロノア「ご自由に受け取って構いませぇン」


 薄暗いせいで部屋の隅まで良く見えないが、硝煙の『臭い』がそれを感じさせる。
確かにここで、スイッチか何かを押してハチの巣にされれば。ジョニィに生きるすべはなくなる……。
そもそも、この男がそのギャンブルとやらで真っ当に戦う根拠は無し。
更にはこの男がジョニィが勝って諦めるのかすら不明瞭だ。


 しかしッ!
少しでも生きる術のある可能性にッ!ジィニィは賭けたッ!


ジョニィ「チッ……いいだろうッ!乗ってやるッ!」

クロノア「でしたらァ……。先ほどの条件でよろしいですねェエン?」


ジョニィ「ああッ!構わないッ!」


クロノア「フフフッ……グフフフフフフフ……。
     あァ~これは失礼ィ。
     では。早速始めましょうか……。
     神経衰弱を……ッ!」


 クロノアがジョニィの向かいに座るッ!
薄暗い明りだが、鮮明にッ!その52枚のカードが見えるッ!


ジョニィ「おいクソ野郎……」

クロノア「自己紹介はしてませんでしたかァ?あれあれェ?
     クロノアですが……。クソ野郎ではございません……。クしか合ってませんがァ?」


ジョニィ「なんでもいい。唯一つ約束しろッ!
     僕が勝ったらジャイロを解放しろよッ!」


クロノア「ええ。モチロンでございますよ。正々……堂々……とねェ?」


 ジョニィは信じていないッ!
クロノアの言葉のひとかけらもッ!
何故ならジョニィ自身……ッ!

 自分が負けても血などという代償を払おうと思っていないからだッ!!


ジョニィ(しかし一泡吹かせてやるのも悪くない……。
     ジャイロが自力で助かる可能性もあるんだッ!その時間稼ぎッ!)

クロノア「でわぁ……。まず1回戦。先攻はそちらにお譲りしますよ……」


ジョニィ「ああ。わかった……。じゃあまずはコレだな」


 すると、真中の方から無作為に一枚をめくるッ!

クロノア「おやおや……。覚えやすくカドから……。なんて定石があるのにご存じないィ?」


ジョニィ「そうするとお前も覚えやすくなるだろう?作戦とすら思わないのか?」


クロノア「チッ……。いけしゃあしゃあとォ……。
     あ、これは失礼ィ。どうぞ続けて……」


 捲れたカードはスペードの7。


ジョニィ「そして……」


 次はハートのA。


クロノア「残念でしたァ。まあ、最初から捲れるなんてそんなラッキーも珍しィ」


ジョニィ「お前の番だ……早くしろよ」


クロノア「ええ。ええ。分かっていますとも……」

 そうしてカードは少なくなり。
最終的に最後の一枚をめくり終える。

 第一回戦と銘打たれたその勝負が終わるッ!

 勝ったのはッ!


ジョニィ「おいおい……。そりゃいくらなんでも弱すぎるんじゃあないのかい?」


クロノア「グフフフフ……ゲヘヘヘェエエ?
     あァっとォ……。失礼失礼ィ。
     お強いですねぇ……おやおやァ」


 ジョニィの勝利ッ!
しかも圧倒的に差をつけてッ!


ジョニィ「さあ……次だ。早くしろよ」


クロノア「えぇ……えぇえぇ分かっていますとも。
     2回戦を始めましょうゥ」


 この時点で、クロノアは二連勝しなくてはならない状況に陥るッ!
ジョニィの記憶力は圧倒的だったッ!
直接的に必要ではないが、ジョニィは騎手ッ!馬の癖や地形など、記憶力が鍛えられる習慣の中に生きているのだッ!


ジョニィ「このままだと……。余裕だぞ?クロノアッ!」


クロノア「…………」


「01」・完

「02」

 私。クロノア・F・シルヴァーストンは。人間の血が好きだ。
と、唐突に告白させてもらおう。

 幼いころに母が目の前で刺されて。その血飛沫が口に入った時だった。


 あァ!なんて美味な物なのだろぅ!と。私は究極に感動したのだ。


 それから私は。人間の血を飲む事が日課となっている。
容量さえ守れば健康にもいいッ!最高の飲料だ……。


 そして今。アホがのたうちまわるスティールボールランとかいうレース……。
その騎手をカモにして。私は血の常時摂取を叶えたッ!
残念ですが……。ゲヘ……。ゲヘヘヘヘヘヘ…………。


 ジョニィ君。貴方の血もイタダキマァアアアアス!!!!

 さて。いつものように私の敗北で2回戦だ。
ああ、いつもの事だ。いつも私は『ワザと』負けてやっているのだ。
敵の力量を、相手の記憶力を伺うためになァ?


 2回戦以降に、私が純粋に勝てるのか。
それとも私の【スタンド能力】を使うべきなのか……。それを測るためだァ……。


 今回の彼は……。ジョニィ君は圧倒的に後者。
残念ですが血を貰うためです……。悲しい思いをしてもらいましょゥ……。


クロノア「あのゥ……。2回戦を始める前に。私。
     本気を出してもよろしィでしょうか?」


ジョニィ「本気……だと?」


クロノア「ええ、大丈夫。簡単な行為を1つさせてもらうだけです。
     そう、つまりは『靴を脱ぐ』。それだけです。構いませんかァ?」


ジョニィ「靴ゥ?それをやってなんになるんだよ……。
     どうでもいいから早くしろッ!」


 そんなカッカするなよジョニィきゅ~ん!!
ゲッヘッヘッヘ……。脱げばもう私の勝ちだァ……。


クロノア「ええ、では失礼して……」

 私は先ほどスタンド能力と言ったが。
それは至極単純な能力だ。


『足の裏から臭いを出す』


 ただそれだけだァ。
最初に悪魔の手のひらで目覚めた時は。自分の足からパイナップルの匂いがして焦ったものだ……。
こんな能力と苛立った時もあったが……。住めば都……。
ゲッヘッヘ……。こんなにも素晴らしい能力はないィ。

 ヴィジョンも出さず……。敵がスタンド使いであろうと。敵は私のスタンドに気付きもしないのだからなァ……。私のスタンド……。【ゲッヘッヘローン】にはなァ?


クロノア「でわぁ……。今度は負けた私からでよろしいですかァ?」


ジョニィ「構わない」


 ヒヒヒヒ……。グヒヒヒヒヒ……。
構わないィ?余裕ぶっこきやがってェ……。
私が今放出する臭いは……。つまりは体臭の類ィ!
もうすぐお前の鼻っ柱に到達するぞォオオオオオ!?


クロノア「あれあれ……。これじゃありませんねぇ……」

ジョニィ「何を言っているんだ?Kのカードはそこじゃあない。
     3手前にお前が開いたじゃあないか……。それは……ウァッ!!」


 ウッヒャァ!のけ反ったァアア!!
流石にキツイだろォオオ?ワキガと湿った足の裏の匂いを混ぜた【激臭】だァ!
しかも残念だが私には効かねェ!
臭いには『馴れ』があるッ!だから私は密室で3日間この臭いの中生活したんだァ!
あーそれはそれはキツかったぜぇ!何度吐いたコトもねぇ!


ジョニィ「なんだ……この『臭い』ッ!クサい!クサすぎるッ!
     まるで肥えだめに漬かったドブネズミが、用水路の中で餓死したような『臭い』ッ!
     まさか……ッ!クロノアッ!お前の足なのかァアアア!?」


クロノア「はてぇ?自分の体臭は鈍感な物ですからァ。知り得ませんがァ?
     しかしィ?もしも……。もぉしぃもォ。そんな刺激臭がするとしてェ……。
     だからといってルール違反ではございませェん……。
     体臭ごときがギャンブルでルール違反になるのですかァ?」


ジョニィ「グァッ……。息苦しいほどの悪臭だ……。クソ野郎が……」


 ウヘヘヘヘヘ。キョホホホホホホホ!!
これで分かるかァ?分かるまいなァ。

 何故私が神経衰弱なんてゲームを選んでいるのかがァ!

 神経衰弱ってのはなァ!
つまりは。結局のところそれは。単純な記憶力での勝負だからだァ!
まあ?多少の運も左右するがァ?

 バカみたいにラッキーな奴なんているわけがないッ!何故なら俺が知らないんだからッ!
俺が不可能だと思うことは不可能ッ!単純な理屈だァ!!


 そして。その記憶力にィ。私の能力は『相性』がいいィ。
生ハムにメロン並みに相性がいいんだァ!

 何故か?それはなぁ。
嗅覚は五感で唯一。感じた物をそのまま本能に伝えるからだァ!
『本能』には逆らえんッ!

 視覚情報から、覚えると言う『思考』を経由して覚える『記憶力』はッ!
嗅覚の障害で容易に遮断できるんだよォ!しかも呼吸するから臭わなくて済むなんて事はァないッ!ザマァ~ミロォ~!!

ジョニィ「クソッ……。違った……」


 ハァイ!これで6回連続ハァズゥレェ~~!!ベロベロバァー!!


クロノア「ゲッヘッヘッヘッヘ……。
     失礼しましたァ……。いや、それにしても。
     先ほどからてんでカードを捲れていませんねぇ……。おやおやぁ?
     おっと。私はまた正解ィ!!これで逆転ですゥ!」


 おやおやぁ?
残りのカードは4枚ィ!!
しかも右端と左下は両方ジャックゥ!!

 二回戦貰ったァアアアアア!!


クロノア「まず一枚ィ……。あれぇ?ロクゥ?」


 アレぇ?確かここにはジャックだったはずなんだが……。
おんやぁ?あれあれあれあれ?


ジョニィ「どうした?まるで『ジャックがそこにあった』ような顔をしているじゃないか……」


クロノア「……ナンダトォ?」


 コ~イ~ツ~めぇ~!!!
イカサマしやがったなぁ!?
勝てないからってすり替えやがったなァ!!
卑怯だ!最低だ!クズ野郎だァアアア!

 ………ふぅ。いやいや。33パーセントだ。
大丈夫。イケるイケるぅ!


クロノア「ここは直感に頼りますかァ……。ホイサァ!」


頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む
頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼む頼むッ!


 『ハートの6』!!


オッシャァァアアアアアアア!!!!!


クロノア「おんやぁ。ラッキーですねぇ……これはこれは。
     これで私の一勝ッ!最終ゲームに持ち越しですねぇ?」


危なかったァ……。ふぃ~……。
この腐れ野郎……。イカサマなんかしやがってからにィ!!


ジョニィ「ああ。でもこれでやっとお前が追いついただけだ……。
     早くしろよ。次だ次ッ!」


クロノア「ええ、分かっていますとも。ゲッヘッヘッヘ……」


追いついたァ?違うぜイカサマ野郎~!!
近づいたんだよォ!!お前の負けになァ!!

「02」・完

相変わらず面白いなー
安価も無理なくさばいてるし

>>1に聞きたいんだけど、
安価で「DIOに忠誠を誓っている」とか大丈夫?
原作のキャラとの関係を持たせるのはやめたほうがいいかな

03」

 コイツの足の裏……ッ!何日風呂に入らなければこんな異臭がするんだ?
クソォ……。銃弾でハチの巣の方がよっぽどマシってレベルだ……。
頭がクラクラするッ!


クロノア「でわぁ……。負けたのでそちらからどうぞォ……ニヤリィ」


ジョニィ「ふぅ……。ああ。そう焦るなよ……」


 耐えろ……。こんな、たかが『臭い』如きで僕は負けないッ!
馬のクソの中に落ちたことだってあるッ!異臭のする病室に居たことだってあるッ!
こんな『臭い』なんかッ!

ジョニィ「いくぞ……ッ!」


クロノア(あ?あ?あァ?なんだあの目は……。
     まるで匂いなど気にしないと言わんばかりじゃあないか……。
     チッ!!舐めた事を!!!いいだろう……。最高のディナーに変更してやろう。
     お前にとって、お前にしか分からない極上の【臭い】に変えてやるゥ!)


 大丈夫だ。気にするな。臭いなんか関係ないッ!
ただ覚えろッ!カードの絵柄をッ!たった13パターンだッ!不可能なんて無いッ!


クロノア(【ゲッヘッヘローン】……。放つ臭いはッ!ジョニィ君のトラウマの匂いだァ!!)


右からJ68329A……。
単純だ……。大丈夫だッ!

ジョニィ「じゃあ次だな。コレと……」

 ハートの7……。クローバーの7がさっき見えたな……ッ!確かッ!


ジョニィ「……ッ!ッ!!なんだッ!!??
     ウッ!」

『ジョニィ……お前のせいで……』

 兄さんッ!?
何故ッ!?





クロノア(どうやら鼻にたどりついたようだなァ!トラウマの匂いがァ!!)


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

クロノア(嗅覚はッ!無意識のうちに記憶し、無意識のうちに思いだすッ!
     いわば記憶の引き出しのトリガーでもあるんだァ!
     すなわち……。ジョニィ君のトラウマが。まぁ、何かはしらねぇがァ……?
     そのトラウマを感じた時に嗅いだ、部屋の匂いや人の香水ッ!
     それは無意識に記憶と混同しているッ!だから私は思い出させてやるのさァ……。
     そのトラウマをッ!そういう臭いだコレはァ!!)


 に……兄さんッ!!
何故……ッ!何故僕は今それを思い出すッ!

『神よ……あなたは……連れていく子を間違えた』
    『兄さんはおまえのせいで死んだんだ……』
『お前が僕を殺した……』
    『あのネズミを逃がしたせいだッ!』


 違うッ!何故なんだッ!
クソッ!!無意識の底からトラウマがッ!!

ジョニィ「ハァー……ッ!ハァー……ッ!」


クロノア「息を荒げて……貴方の手番ですよォ?
     しかしもう既にィ!!私は20枚のペアを完成させたァ!!
     あとワンペアでも私がそろえたらもう勝利ですッ!」


 クソッ!トラウマに気が触れて、カードを全て忘れてしまったッ!
なんだってんだ今日は……。クソッ!


クロノア「ほらほらぁ?どうしたんですかぁ?」


ジョニィ「ああ……。ハァー……ッ!
分かっている……。ハァー……ッ!
     後一枚でも取られたら負けなんだろう?」


クロノア「ええェ。そうですよォ?」


ジョニィ「なら…………ッ!
     もうお前に手番をッ!回さなければいいだけだッ!!」


 これはスペードのA!!
そして3個右ッ!1つ上がハートのAッ!!


クロノア「何ィ!?何故覚えていられるゥウウッ!!」


 次だッ!
これがクラブの8ッ!その対角線上にッ!ダイヤの8ッ!


クロノア「また……また正解だとォオオッ!?!?なんでなんでなんでなんでぇ!?」

 ああ、確かに僕は配置を忘れたッ!変にトラウマを思い出したせいでなァ!!
でも。残念だが僕はもう一度覚えなおす事が出来るッ!何度でもッ!裏にしたままでッ!


 シュルシュルシュルシュルシュル……。


 僕のスタンド……。『―爪―タスク』で、触らないと分からないほどの傷をッ!
1回戦から付けていたッ!それぞれ傷の場所を変えてッ!既にゲームセットだッ!


 これは……ッ!クラブのK!!

パシンッ!『クラブのK』!!


 そしてこっちが…ッ!ハートのK!!

パシンッ!!『ハートのK』!!


クロノア「また正解ィ!?ヤメロヤメロヤメロォ!!」


 もう遅い……。
お前は慢心し過ぎなんだよ。自分の勝利にッ!
3回戦の開始のシャッフルで、注意深く触れば気付けたはずなんだッ!
お前は自分を基準にしか考えていないッ!まるで独りよがりだッ!
だからこれはイカサマじゃあないッ!お前は容認してしまっていたんだッ!!


 残念だが……。もうゲームは終わったよ……。


ジョニィ「そしてこれが最後ッ!スペードの7だァアアアアア!!」


 パッシィイイイイイインン!!!!


  『スペードの7』!!!!


    ドォーーーーーーーン!!!!



クロノア「ソンナァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」


「03」・完

>>204

部が噛み合えば、それでも大丈夫です。

例えば、

VS承太郎で、「バレンタイン大統領と仲が良い」なんていう敵キャラが出たら。
あまりにもパラレルすぎて再安価。

他にも、VSジョルノで「ブチャラティの妻」のように。
既存のキャラ設定を度外視したり、特定少数の間柄にしてしまうと、途端に動かしづらくなるのでご遠慮願います。


 なので、3部で「DIOに忠誠を誓う」性格安価は歓迎ですし。
他にも4部で「川尻の同僚」のように不特定多数で存在し得る安価も大丈夫です。

 まあ、でもそれが3つになっちゃうと面白みに欠けるので。
関係を指定する性格安価は多くて1つまでとします。

「終」


クロノア「あ……まさか……なんで……ッ!」


ジョニィ「残念だが、お前の負けだ……。ふぅ。
     さてッ!約束通りッ!ジャイロの居場所を吐いてもらうぞッ!」


クロノア「コケにしやがってッ!この野郎ッ!さてはお前ッ!イカサマしたなァ!?」


ジョニィ「証拠もないのに何を言うんだ?
     お前は負けたんだ。勝者は僕。認めるんだな!さあ早く言えッ!」


クロノア「嫌だ!ノーカンだノーカン!もう一回だ!」


ジョニィ「しつこいぞ……ッ!お前ッ!
     お前の土俵に乗ってやったが……。僕ももう限界だぞ?」


クロノア「ナンダトォ!?!?
     わ……私に逆らったらッ!四方八方から銃【「やってみろよ」】」


クロノア「何ィ?」


ジョニィ「やってみろと言ったんだッ!撃ってこいよッ!
     その前に僕がッ!お前の心臓を打ち抜くッ!」


 シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュルッ!!

クロノア「な……なんだコイツ……ッ!なんで平気なんだッ!?
     はッ……ハチノスだぞォ!?」


ジョニィ「ああ、だから撃てるものなら撃ってみろって言ってるんだ。
     どうせそれも……『嘘なんだろう』?
     行くぞ……。お前が動いた瞬間ッ!僕はッ!撃つッ!!!」


クロノア「ヒッ!ヒィィィイイイイ!!!」


 ドドドドドドドドドドドドドドドド!!

クロノア「……ィ……アィィィィィ!!」


ジョニィ「何?何だって?」


クロノア「ゴメンナザァアアアアアアイイ!!」


ジョニィ「何?……なんだコイツ……いきなり泣き始めたぞ……」


クロノア「ヤメデェエエエ!!殺ザナイデグダザァァァァイ!!
     ゴメンナザィ!嘘です!全部話しますカラァアアアア!!」


ジョニィ「はぁ?」


クロノア「死にたくないんですゥウウウ!ママみたいに死にたくないんですゥウウ!!
     話すよォ!全部話すってばァアア!!
     嘘なんだよォォォォオ!!拳銃なんてないし、そのピストルもレプリカなんだァアアアア!!
     僕のスタンドは「足の裏から臭いを出す」スタンドなんだァアア!!スタンド使いなんだよォオオオ!!
     それで硝煙の臭いや、異臭やトラウマの匂いを放出してたんですゥゥウウウウウ!!」


ジョニィ「なんだいそりゃあ……。おいおい。フザけんなよ?」


クロノア「本当だよォ!!信じてくれェエエ!!殺さないでくれェェエエ!!」

ジョニィ「ああ、もう分かったよ。一気に、その。なんてゆーか。
     冷めちまったよ……。さっさとジャイロの居場所を吐け……」

クロノア「ウェエエン……ェグゥ……。
     ジャイロ君は……おトイレですゥ……」

ジョニィ「はぁ?トイレに監禁したのか?」


クロノア「いえ、トイレで用を足しているはずですゥウウ……」


ジョニィ「おい……。おいおいおいおいッ!これ以上嘘をつくって事は。
     死んでもいいってことだぞ?分かってんのかァ?」


クロノア「違うってばァアアア!!信じてくれよォオオオ!!
     ジャイロさんは来るや否や僕を無視してトイレを貸せって言って来たんだァアアアア!!
     ここから300mはあるからその内にジョニィ君からって思ったんだよォオオオオオオ!!」


ジョニィ「見え見えの嘘にも程があるぞッ!」


クロノア「本当なんだってばァアアア!!」


ジョニィ「仲間が敵と対峙しているってのにッ!
     クソしているヤツがいるかァアーーー!!」

 ギィィイイイイ…。ガチャリッ。


ジャイロ「おっ……ジョニィもやっぱ来たのかァ?なんだぁ?
     やっぱ我慢できなかったかァ?あぁん?」


ジョニィ「ジャイ……ロ……?
     ジャイロッ!君は今まで何処にッ!?」


ジャイロ「ガハハ……。なんだよお前、トイレだよトイレ。
     クソが詰まって大変だったんだよ」


ジョニィ「ハァアアアアア!?」


クロノア「ホラァアアアアアア!!」


ジャイロ「あ?なんだどうした?俺が便秘なのがそんなに意外かァ?」


ジョニィ「あー意外だよ!チョー意外!ヤバイいよソレ!
     今年一番の大ニュースさァ!僕が新聞記者なら赤ペンでメモするほどにねッ!!」


ジャイロ「何言ってんだ?まーいいや……。おいクロノア。
     さっきも言った通り。飯をくれよ」

クロノア「分かりましたァ…………。準備するのでテーブルにかけてお待ちをォオ……」


ジョニィ「え?まさかお前ッ!料理の匂いも足の裏ッ!」
クロノア「違います違いますッ!
ビーフの匂いは普通に夕ご飯にしようと作っていただけですよォオオオオ!!」


ジョニィ「本当かァ!?嘘だったらお前の足を切り刻んでシチューの具にするからなッ!?」


ジャイロ「ニョホッ!なんだよお前ら、いつ仲良くなったんだよッ!」


ジョニィ「ジャイロは黙ってろォオオオオオオオ!!」




【クロノア・F・シルヴァーストン:ゲッヘッヘローン
 (もう敵わないと悟った)再起不能―リタイア―】

「終」・完

『第4話 ジョニィ・ジョースター VS クロノア・F・シルヴァーストン』

To Be Continued→

第4話敵キャラ。最終DB

スタンド名:ゲッヘッヘローン
本体   :クロノア・F・シルヴァーストン

破壊力  -E
スピード -E
射程距離 -A
持続力  -A
精密動作性-E
成長性  -E

能力:足の裏から好きな臭いを出す。
   異臭からアロマの香りまで自由。更には混合した臭いや、
   特定の人物が嫌がるにおいを放出することも可能。


人物:幼少のころに母を無くした。強盗に押し入られ、クロノアを庇って死んでいった。
   それがトラウマになり、身の危険を感じると子供のように泣きじゃくってしまう。
   しかし、その母の死のせいで、偶発的に。人の血液を欲する変態趣向を開花させてしまう。
   自分本位な、独りよがりな性格で、自分が世界の中心だと信じている。
   根っからのクズであることは間違いないが、どこか憎めない。つまりバカ。
   スタンドは悪魔の手のひらで発現した。

第4話終了です。

ここらへんで一旦。
安価ルールをまとめ直します。


【以下安価ルール】

① 敵キャラの名前。
② スタンド能力。
③ スタンド名。
④ 性格。

 を、安価で決める。

①敵キャラの名前
(それぞれの部にあったモノを出来るだけお願いします。)(Ex:5部ならカタカナ、4部なら両方可(出来れば日本名)、7部ならカタカナ))
(性別も一緒に記載してください)

②スタンド能力
(既存のスタンド能力の引用はご遠慮ください。
(それと、他作品の能力をまんま流用したり、『相手は死ぬ』等のチート能力や下ネタもご遠慮ください)
(その他、>>1の独断で再安価になる場合がございます。しかし、>>1が可能だと判断する限り安価に従うつもりです)

③スタンド名
(出来るだけ横文字でお願いします。日本語の場合は、「爪ータスクー」のように英訳させていただきます)
(こちらは②と違って、既存の作品名や曲名、アーティスト名で構いません)
(最低限、能力との関連性にご配慮いただけたら幸いです)(NG例 炎を操るスタンドの名前が『エターナルフォースブリザード』)

④性格
(1つのキャラにつき、3つを合わせるので。1つで完成しないような言葉にしていただくと嬉しいです。
  EX「不器用」「正義感が強い」「髪型にこだわりがある」)

(DIOの配下など、既存のジョジョキャラとの関連性を決める性格安価は1つまで。しかし、特定少数や設定破綻にならない程度。
詳しくは >>210参照)

(性格安価での多重投稿はご遠慮ください)

 凄く長くなりました……。ごめんなさい……。

 3行Verにすると。

・それっぽければオッケー。
・場合によっては再安価
・安価の常識の範疇で

 という感じです。
では、8時前後から次の5話、『ジョルノ・ジョバーナ』と対戦する敵キャラを決めますッ!

どうでもいいけど。
ジョバーナじゃなくてジョバァーナですよね……。
なんかよわっちい名前に見えると思ったんですよ…。

それでは第5話『ジョルノジョバァーナ VS』の敵キャラを決めます。



①敵キャラの名前
>>234
②スタンド能力
>>236
③スタンド名
>>238
④性格
>>300
>>301
>>302

(全て、前の安価と被った場合は。以下の安価が1つずつずれます。
注意事項等は >>1を参考に)
(安価ルールは>>219を参考にしてくれたら幸いです)

あ。待って…ミス…。寝ぼけてた…

安価がめっちゃ遠くになってた……。
どうやら数も数えられないらしい。すみません…。

それでは改めて!



第5話『ジョルノジョバァーナ VS』の敵キャラを決めます。



①敵キャラの名前
>>226
②スタンド能力
>>228
③スタンド名
>>230
④性格
>>232
>>233
>>234

(全て、前の安価と被った場合は。以下の安価が1つずつずれます。
注意事項等は >>1を参考に)
(安価ルールは>>219を参考にしてくれたら幸いです)

アシュレイ・ハサウェイ
性別入れていいなら女

物に自我を与える能力

トイ・ソルジャー

鋼鉄の精神

元パッショーネに所属していた武器密輸のリーダーで能天気

小さな可愛い物が好き

一応決まりましたー。

敵キャラの名前:アシュレイ・ハサウェイ ♀
スタンド名  :トイ・ソルジャー
スタンド能力 :物に自我を与える能力
性格     :鋼鉄の精神
        (パッショーネの武器密輸班リーダー)
        小さな可愛い物が好き

 えっと、鋼鉄の精神って造語って事で良いんですかね?
黄金の精神的な感じの……。鋼の精神とか、そういうニュアンスで捉えさせてもらいます。

そして
>>233ですが。
二つの物が混ざってしまっているので、どちらか片方を採用したいと思います。

なので、この場合前にある(元パッショーネの武器密輸犯リーダー)とします。

しかし、元パッショーネだと、どうしてもジョルノがディアボロを倒した後の時系列になってしまいそうで……。
現パッショーネでもいいでしょうか……。いや、前者にするとGERで勝利って一行で終わっちゃうんですよ。
自分の考えだと、元パッショーネって、組織を抜ける=死ってイメージだった気がしない事もないんですが…。

ちょっとアンケ。

①「元」パッショーネで、時系列はディアボロ戦以前
②「現」パッショーネで、時系列はディアボロ戦以前
③ むしろ安価下等その他

以下から08:19:00:00
までで最も多かったモノにします。

Ksk

はい。それでは②に決定しました。

ですので決定事項は

敵キャラの名前:アシュレイ・ハサウェイ ♀
スタンド名  :トイ・ソルジャー
スタンド能力 :物に自我を与える能力
性格     :鋼鉄の精神
        パッショーネの武器密輸班リーダー
        小さな可愛い物が好き


 です。
例によって例の如く今から寝るので。
夜勤明けにまた書きますー。

ではではー。

 すみません……。思いの外夜勤が忙しくて今日は書けそうにないです…。
日曜日ぐらいを目安に頑張ります……。

書きます。

 第5話『ジョルノ・ジョバァーナ VS アシュレイ・ハサウェイ』

「序」



 ―空港―


ジョルノ「…………」

 ただ彼は立っているだけ。そこに立っているだけだった。
ジョルノ・ジョバァーナ。それが『今』の彼の名前であり、自分を証明する物の1つだ。

 彼の状況を端的に表すならば、『一般人』という括りになるのだろう。
そう、彼は有態に言って、『一般人』だ。今はまだ……。


ジョルノ「チッ……今日はあまり見つからないな……」


 かれこれ1時間になる。ジョルノはタクシーに並ぶ長蛇の列の、その横に立っている。
ただ立って、そのタクシーの列が混雑しては解消され、また混雑しては解消される繰り返しを眺めている。


 はたして彼は何をしているのか……。


 いや、ドス黒くも、卑しい考えと取れるのかもしれないが。
彼は今ッ!詐欺を行う準備をしているのだッ!

 ジョルノ・ジョバーナは、それが日課だった。
海外から来た旅行客を、狙っている……。この空港のタクシーの列の横に立つ。
そしてその無垢で弱者な旅行者を狙って、タクシーになりすまし金品を奪う。


 そう、それが日課。


 このジョルノ・ジョバァーナの日課だった。


 これは、広瀬康一なる日本人と出会う。
ほんの3日前の出来事だ。

ジョルノ「ふぅ……。帰るかな……今日は。
     握らせた分、損したけど、まあそういう日もあるか」


 警察に黙ってもらうため握らせた金を惜しみながら。彼は車へと乗り込む。
そして、いざ発進しようとキーを回す。

 その時だった。


 バタァン!!


 大きく後部座席が開かれるッ!
大きなアタッシュケースを2つ抱えた、サングラスをかけた女性だった。
彼女はまるでハリウッドの大女優のように堂々と、後部座席に座ったのだッ!


「アンタ。タクシーでしょ?」


ジョルノ「ハァ?いきなり入って来て何を……」


「乗り場のすぐ横で1時間以上も、待ち人がいるわけでもないのに立ち続ける。
 そんなの二つしかない。
 詐欺かタクシー……。アンタどっち?」


 女性は、タバコに火をつけ窓を開ける。
バックミラーでジョルノはそれを見ながら、睨みつける。

「あ?禁煙って書いてないんなら喫煙可能でしょ?」


ジョルノ「ええ、別にタバコは構いませんし。
     ご察しの通り僕はタクシーです。でも、今日は営業終了。すみませんが……」


「これじゃ足りない?」


 そう言うと、まるでボールをパスするほどに雑に、ポケットから放り投げた。
彼女のポケットからッ!札束をッ!
1年は遊んで暮らせるのではないかと言わんばかりの、あまりにも莫大な『大金』をッ!


ジョルノ「…………ッ!」


「聞こえなかった?耳が悪いのね……。もう一度言う。
 これじゃ足りないのかしら?」


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



ジョルノ「どちらまで?」


「ベネ……ッ!ええ、走らせたらその都度指図するわ……」


ジョルノ「かしこまりました……」




 車はゆっくりと発進するッ!!

「序」・完

今日は「序」だけです。
続きは寝て起きたら書きたいと思います……。

ではでは。

目が冴えて書けてしまったので、今から全部アップしますー。

「01」

 ―数分後―


「そこを右」

ジョルノ「はい」


「そこを左」


ジョルノ「はい」


 言われるがままに車を走らせる。
そして、遠回りのような道のりを経て、彼女の目的地へと到着する。


ジョルノ「ここは……防波堤の倉庫……?」


 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……!!!!


「ええ御苦労さま……。
 それじゃあここでお別れね……。【ア ン タ の 人 生】と……」
 

 ジョルノは咄嗟に気付くッ!
女性はッ!唯の客ではないッ!

 この金ッ!この態度ッ!


 そしてッ!
後ろで構えているッ!拳銃の引き金を引く音ッ!


 彼女はッ!間違いなく『ギャング』だということにッ!

ジョルノ「クソッ!」


 ジョルノは咄嗟に車を飛び出し、フロントガラスに銃痕が染みるッ!
とっさの判断で、後頭部への直撃を避けたッ!


「あら、早いのね。凄いじゃない……」


 女も車から出て、ジョルノを見やった。


ジョルノ「ギャングですね?」


「フフフ……勘の良い詐欺師だこと……。ええ、そうよ。私はギャングッ!
 アシュレイ・ハサウェイッ!武器密輸犯のリーダー。つまり幹部」


 彼女は、アシュレイは知っていたッ!
ジョルノがタクシーの運転手ではない事をッ!詐欺師……つまり悪人と言う事をッ!


アシュレイ「善人を殺すのは気が引けるけど……。悪人なら関係ないッ!
      ここは私の取引場なの……。知った以上は死んでもらうわッ!」


ジョルノ「ふぅん。そうやって取引するんですね?……」

 ジョルノも警察から聞いた話。
噂話程度に、以前聞いたことがある話だった。


 ギャングの中に、武器取引のプロがいるらしい。


 そのギャングは、正体不明。
取引先ですら、会った事はないという。

いつも車の中に武器があり、内鍵が閉まっている。
それをガラスを破って取り出すという方法で取引をする。


 警察は幾度かその現場を捉えたが、取引先の人間や武器が見つかっても。
そのギャングだけは発見できないという……。


ジョルノ「その正体が……あなたですか?」


アシュレイ「ご名答ッ!目撃者は殺すし、そもそも私はギャングに見えないでしょう?
      まさかこんな美人の女性が、ギャングの幹部だなんて思うわけないじゃない」


ジョルノ「確かに……そうですね……」

ジョルノ「でも、残念ながらそれは今回で終わりだ……。
アナタはミスを犯したッ!
     僕を利用する……ッ!利用してしまった事がミスだったッ!」


アシュレイ「あら……言うじゃないッ!」


 アシュレイが拳銃を構える
しかしそれよりも速くッ!ジョルノは自らのスタンド能力ッ!
【ゴールドエクスペリエンス】を発動するッ!


ジョルノ「生まれろッ!生命よッ!!」


アシュレイ「何ッ!まさかッ!スタンド使いッ!?」


 ジョルノは地面から木を生やすッ!それ故一瞬で宙へ浮いたッ!
アシュレイの放った銃弾は空を切るッ!


 その隙を逃さずッ!ジョルノは上空から握りしめた石を投げつけるッ!
そしてッ!その石はゆっくりと変形しッ!


アシュレイ「毒蛇ッ!」


 蛇へと姿を変え、アシュレイへ喰らいつくッ!
銃弾を再装填する時間はないッ!銃の反動での一瞬の硬直ッ!
それ故避けることは不可能ッ!不可避ッ!!


アシュレイ「フフフ……フフフフフ…………。
      面白いじゃない……行けェエエエ!!【トイソルジャー】!!
      《ウーノ》!!《ドゥーエ》!!」



 パァン! パァン!

 2つの銃声が響いた。
しかし、アシュレイは銃を一つしか握り締めていない。
しかし銃声は2つッ!2人の間に、2つの弾痕が残った石ころが転がる。


ジョルノ「銃が浮いている……ッ!まさかッ!
     アンタもスタンド使いかッ!」


 そう、アシュレイの横に2つ。拳銃が浮遊していた。
先ほどの銃声はその2つの拳銃ッ!!拳銃が自発的に……。まるで『自我』が備わっているかのように自発的に発砲したのだッ!


アシュレイ「ご名答ッ!私もスタンド使いッ!
      武器密輸犯らしい、物を操るスタンドッ!
      紹介してあげるわ……。私の部下をッ!」


 言うが早いか、彼女の懐から、合計5つの拳銃と、5つのサバイバルナイフが飛び出したッ!


ジョルノ「部下って……。まさかその拳銃とナイフが?」


アシュレイ「ええ、名前だってあるのよ?
      行けッ!《クワトロ》!!《チンクェ》!!」


 彼女の号令と共にッ!
二つの拳銃がジョルノへ襲いかかるッ!

パァン!パァン!!

ジョルノ「クソッ!ゴールドエクスペリエンスッ!」


 ジョルノは地面からツタを生み出すッ!
それはカーテンとなり、拳銃を防御ッ!


アシュレイ「残念それじゃあッ!ナイフはかわせないッ!
      《ディエーチ》!!あのツタを掻っ捌いてッ!腸まで突き刺さりなッ!」


 号令と共に再び武器が動き出すッ!
今度はナイフッ!ひとりでにジョルノに突進しッ!弾丸を防いだツタを切り刻んだッ!


ジョルノ「チッ……」


 そしてその空間から、ナイフが飛びかかり、《クワトロ》と《チンクェ》の銃弾も発射ッ!


パァン!パァン!


ジョルノ「グァッ!!」


 ジョルノは対応しきれずッ!銃弾はかわしたものの、ナイフを腹部に許してしまうッ!


 ザグシャァ!!



アシュレイ「隙だらけよッ!
      総攻撃よッ!《ウーノ》《ドゥーエ》《トレ》《クワトロ》《チンクェ》!!」


 5つの拳銃が、ジョルノへ近づき、一斉に構えたッ!
綺麗に、同時にッ!カチリと銃弾がセットされる音が響くッ!


アシュレイ「発射ッ!」



「01」完

「02」


 アシュレイの号令のもと、一斉に引き金が引かれるッ!


…………。


 しかしッ!だがしかしッ!
それ以上に発砲音が聞こえる事はなかったッ!


アシュレイ「……何ッ!」


 そう、気付いた時には……ッ!
彼らは……ッ!アシュレイの部下はッ!一人残らずッ!
否、一丁残らず蝶となって舞っていたッ!


ジョルノ「危なかった……。君が……君が無知で……助かったッ!」


 ジョルノは息を荒げて、先ほどまでナイフが刺さっていた位置で舞う蝶を逃がす。
そして、睨みつけるように前に向き直り、にやりと口角を上げ、笑って見せたッ!


アシュレイ「無知……だと……ッ!?」


ジョルノ「ああ、君は知らなかったんだろ?僕以外のスタンド使いには会った事が無いんだッ!
      だから知らなかったッ!
      スタンドが、僕の周り1mくらいなら余裕で発動する事をッ!」


アシュレイ「グ……ッ!」


 そう、アシュレイのスタンド、【トイソルジャー】は、自分の、【生身の手】で触れた物に自我を与える能力ッ!
それ故、自分が触れなければ発動しないッ!
対してジョルノは、スタンド自体を多少離れた位置でも動かせるッ!


 それを知らない。つまりッ!


『人間の部下』など1人もいないアシュレイに。
スタンドの知識など…ッ!

 自分以外にはいなかったのだッ!!


ジョルノ「だから君は、僕の周りにあんなに近づけたんだろう?
     君の大事な部下をッ!」

アシュレイ「私の大事な部下を、6人も殺してくれちゃって……。
      もう許さないッ!」


 アシュレイが胸元から1つ。小型のボールのような物を取りだす。


アシュレイ「私の部下の中には……。戦うと絶対に殉職する悲しい奴がいるんだけどさ……。
      その戦い方でしか生きられないヤツ……。正直苦手なのよね、私。
      でもッ!今日は手伝ってもらうしかないみたいねッ!」


 そのボールの先の糸を引き抜くッ!
それは蛍のように薄く光ったッ!


ジョルノ「それは……爆弾かッ!」


アシュレイ「ご名答ッ!!
      接触型の爆弾よ!物に触れたら爆発するッ!
      行くわよ《ノヴェンタ》ッ!!ヤツに追跡しなッ!」


 小さな爆弾はッ!勢いよくジョルノへ飛んだッ!
本来投げ当てたり、放り投げたりして扱うこの爆弾だが。
自我を持つ事でッ!高性能の自動追尾爆弾となるッ!

ジョルノ「ふうん……そうかい……」


 ジョルノは笑う。
アシュレイは完璧だった。
爆弾が追尾し、未だ生存している4つのナイフがアシュレイを守る。

 そしてまだ爆弾は存在する。
アシュレイは完璧だった……ッ!


 しかしッ!ジョルノは笑うッ!
ジョルノジョバァーナは、まるでチェスでチェックメイトを宣告するような顔でッ!
アシュレイを睨みつけたッ!


ジョルノ「単調なんだ……。無駄のない、単純な奴らなんだ。君のスタンドは……ッ!
     でも、だから残念なんだ。この勝負……僕の勝ちだッ!」


 ジョルノの目の前に爆弾が迫るッ!
後ろに下がればまだ避けられるッ!


 しかしジョルノはそこで退かなかった!!

 逆ッ!
ジョルノは逆を選ぶッ!逆だったッ!
しゃがみながら、爆弾を一度回避して、逆に前へ進んだッ!


アシュレイ「何ッ!」

爆弾も軌道を変え、ジョルノを追うッ!

 しかしそれよりも速くッ!ジョルノがアシュレイへ特攻するッ!


アシュレイ「《セーイ》《セッテ》《オット》《ノーヴェ》!!あいつに突き刺されッ!」


 アシュレイも部下に号令するッ!従順に単純に武器はジョルノに突き刺さるッ!


ジョルノ「無駄だッ!」


 ジョルノはそれを両腕でガード!両腕にナイフが4本突き刺さるッ!
しかし怯まないッ!両腕に刺さったナイフは動きを止めるッ!
何故なら既に、彼らの命令は終了したからだッ!


 彼らに自我はあり、忠誠はあるが。思考はないッ!
彼女の命令が、良くも悪くも100パーセント!!


アシュレイ「チッ!ならばッ!」


ジョルノ「遅いよ……ッ!」


 アシュレイが拳銃を握るよりも速く、ジョルノはゴールドエクスペリエンスでアシュレイの胸ぐらをつかむッ!
そして、自分の後方へット!真後ろへッ!


 爆弾との中間に投げ飛ばすッ!


ジョルノ「自分を避けろだなんて、命令してなかったのが悪いよッ!」


アシュレイ「クソッタレがぁああああああああああ!!!!」



 ピタッ!



 ボグュァン!!



「02」・完

「終」

アシュレイ「クソッ……ハァ………ハァ……。
ここまでのようね……」


 息を荒げて、アシュレイは膝を地面に着かせる。
爆撃を直撃して、骨のいくつかが折れた。

 既に歩く事すら困難な状態だった。


ジョルノ「どうする気だい?」


 ジョルノが腕に刺さったナイフを抜きながら、首をかしげて尋ねる。


アシュレイ「こうするのよ……ッ!」


 アシュレイが、ボロボロの体を必死で動かし、手の届かない場所の拳銃を取ろうとする。
必死で腕を伸ばし、体を前進させながら。


ジョルノ「まだ……やる気かい?」


アシュレイ「別に……。この銃でアンタを殺そうと思っていないわよ。
      殺すのは私。私自身……」


ジョルノ「何だって?
それはつまり、自殺ってことか?」


アシュレイ「ええ、そうよ」


ジョルノ「何故だ?
一般人である僕に素性がばれたから、組織に始末されるとでも言うのか?」


アシュレイ「それは分からないけど。でも、違うわね。
【素性はバレていない】わ……」


ジョルノ「……?
どういう意味だ?」


アシュレイ「そのままの意味よ。私がここで死ねば、アンタが何を言おうと関係ない。
      私は存在しなくなるんだから、何を言おうとアンタは狼少年扱いよ」


 ジョルノはゆっくりと思考する。
そして、その思考が終わった時、ジョルノは少しだけ微笑む。

ジョルノ「成程……ね。
     確かにここで僕が逃げて、お前が1人死んでいたら。
     ギャングが一般人を利用して、それに利用されて殺されたのが君って事になるか」


アシュレイ「ご名答。その通りよ。
      もうアンタを殺せない。その体力すら残ってない……。
      でもね? それでも私は揺るがないッ!
      『武器は渡す』ッ!『正体も隠す』ッ!
      その両方ともッ!私は遂行するッ!」


 それ故。彼女は死を選ぶッ!
組織のためにッ!自ら笑顔で、自分自身に引き金を引くッ!
今、別の国へ逃げれば生き延びられるかもしれないッ!
ジョルノを信じて黙ってもらうことだってできるかもしれないッ!


 しかし……。彼女はそれよりも。
生きる事よりもッ!『任務』の方が絶対だったッ!

アシュレイ「だからアンタは逃げなさい……。後数分もすれば取引先が来る。
      流石に10人を超える男を相手取れるほど、強くはないでしょう?」


ジョルノ「確かに。無意味な戦闘は無駄だね……」


アシュレイ「じゃあ、そうしなさい……」


ジョルノ「でもその前に……だ。
     いいよ。僕が看取ってやる……。
     君のその、気高く揺るがない、鋼のような精神を讃えて、僕が看取ってやるよ」


アシュレイ「看取るって……。なにをするつもり?」


ジョルノ「そのままの意味さ。
     自分で撃ったって、他殺には見えないだろ?一般人を装うんなら自殺じゃあ厳しい。
     だから僕が殺してやるよ」


アシュレイ「フフフ……フフフフフフ……。
      面白いわね、アンタ……」


ジョルノ「どうする?」


アシュレイ「ええ。うんそうね。確かに自殺じゃあ厳しいかもしれないわね。
      じゃあ、お願いしてもいいかしら」

ジョルノ「ああ、いいよ。
じゃあ死ぬ前に、僕の言葉も聞いておいてくれ。
     君もギャングなのであればね……。
     僕は、【ギャングスター】になるッ!だから僕は、君の未来の上司だよ」


アシュレイ「フフ……なにそれ……。
      面白いじゃない。確かにアンタ、ギャング向いてるかもね」


ジョルノ「アハハ……。ギャングの幹部からお墨付きをもらった。
     これは期待してもいいのかな?」


アシュレイ「勿論。それにアンタは、ギャングの幹部を殺した男よ?」


ジョルノ「確かにな。そりゃあ強そうだ」


アシュレイ「私が負けたのに、弱かったら困るわよ?」


ジョルノ「それもそうだ……。ああ。
それじゃ、そろそろ……準備はいいかい?」


アシュレイ「ええ、それにしても、本当に良かったわ。
今日がこんなに良い日で……ッ!」


ジョルノ「僕も……同じ気持ちさ……。
     それじゃ、アリーヴェデルチ(さようなら)」


 カチリッ!


アシュレイ「グラッツェッ!(ありがとう)」


 パァンッ!

【アシュレイ・ハサウェイ:トイ・ソルジャー
 再起不能―リタイア―】

「終」・完
第5話『ジョルノ・ジョバァーナ VS アシュレイ・ハサウェイ』

To Be Continued→

第5話敵キャラ。最終DB

スタンド名:トイ・ソルジャー
本体   :アシュレイ・ハサウェイ

破壊力  -C
スピード -C
射程距離 -E
持続力  -A
精密動作性-C
成長性  -E

能力:物に自我を与える能力。
   故に、アシュレイの命令を、良くも悪くも100パーセント聞く。
   しかし、基本的に一度に1つの命令しか聞けない。
   例えば、拳銃に、Aを殺した後にBを殺せと言っても。
   最初のAを殺して行動が終了してしまう。


人物:パッショーネの武器密輸犯のリーダー。
   自身が女性と言う事もあり、正体はボスすら知らない。  
   しかしながら、班と言っても実際は彼女一人で全員である。
   他の部下は、全て彼女が生み出した武器。
   絶対に任務を遂行する、揺るが無い、鋼鉄の精神がある。

 以上ですッ!
で、データベース書いてて思いました……。


 ごめんなさい……。
性格安価の、小さな可愛い物が好きをすっかり忘れていました……。

 申し訳ないです……。以後気をつけます……。


小さな可愛いもの=武器たちってことで良いんじゃあないかな
彼女にとってはコンパクトで可愛い部下たちなんだし

>>275

 すっごく後付けですが。その案にしたいと思いますッ!
すみません。


 で、これからちょっと相談です。
一通り主人公‘Sのスタンドバトルは書きました。
これからどうしようかと思うのですが……。

案はいくつかありますが……。

①サブキャラ(ポルナレフ) VS 新たに作る敵安価キャラ

②既出の敵安価キャラ  VS 既出の敵安価キャラ

③既出の敵安価キャラ VS 新たに作る敵安価キャラ

④その他

 どれがいいですかね?
綺麗にここでスレを落とすってのも手ですが……?

以下アンケ取ります。
お好きなのを選んでください。
④の場合はその内容もお願いします。

 期間は漠然と。次に>>1がレスするまでとします。
ではでは。

あ、違う違うッ!

①サブキャラ(ポルナレフ)

は誤字です

①サブキャラ(ポルナレフとか)

の間違いです

失礼しました。

それでは改めて、次に自分がレスするまで。
アンケします。

ではでは。

>>1です。

まあ見るまでもなく1が多いですね。
じゃあ①でッ!

 全部だと、俺のモチベーションが持たないんスよ……。すいません……。

 んじゃあ次までに安価準備しておきますー。
日付変わるくらいになるかもです。

では安価を取ります。

ひとまずは対戦するサブキャラを決めたいと思います。
こちらで勝手に絞らせてもらいましたー

3部 ポルナレフ   ジョセフ
4部 露伴      康一
5部 ブチャラティ  ミスタ
6部 アナスイ    エルメェス
7部 ジャイロ    

 です。

 まずはサブキャラを安価で決めます。

>>292

ミスタ

ミスタ超人気…。

それでは第6話『VSグィード ミスタ』の敵キャラを決めます。



①敵キャラの名前
>>295
②スタンド能力
>>297
③スタンド名
>>299
④性格
>>301
>>302
>>303

(全て、前の安価と被った場合は。以下の安価が1つずつずれます。
注意事項等は >>1を参考に)
(安価ルールは>>219を参考にしてくれたら幸いです)

イヤーン バッカーン

何かをした(もしくはされた)相手に弱点を追加する

RADIO GA GA

安価下

自虐的

弱いものを壊すのが好き

13という数字が死ぬほど嫌い

決まりましたー。

名前    イャーン・バッカーン
能力    何かをした相手に弱点を追加する
スタンド名 RADIO GA GA

性格    自虐的
      弱い物を壊すのが好き
      13という数字が死ぬほど嫌い

 です。
名前は「ヤ」を小文字にさせていただきました。

では、またかけ次第あげます。明日ぐらいを目安に。
ではでは 

>>1です。

多分インフル……。
生き返るまで更新むりっぽいですわ……。すいません

>>1です

 一応健康状態にはなりましたが、ちょっと休みのせいで最近忙しいので。
月末までには更新したいと思います……。
それが難しくなれば、また報告します。
すみません……。

お待たせして本当にすいません。

ひとまず「序」を書きあげましたのであげます。
続きはそう遅くないうちに書けると思います。

「序」

「チョロイゼー」
「アマイゼー」
「チョロアマダゼー」

 とある廃倉庫。昼間ではあるが光も刺さず、薄暗い空間に。男がたった一人立っていた。
男の周りには死体が5つ転がっていた。


「ったくよォー。こんな仕事、ナンバー2の俺の仕事じゃあねェぜ……」


 その男は、既に一仕事終えた後。武器の拳銃を布で拭きながら独り言をつぶやいた。


「こんなん下にやらせりゃあいいのに……。何で今回に限って俺だったんだ?」


 男の名前は『グィード・ミスタ』。ギャング、パッショーネの幹部である。
彼はこの5人を殺すために、今この場に来ていた。


「オイィ!ゴ飯マダカヨォ!」

ミスタ「ああ、悪ぃ。ホラよピッツァだ。喧嘩すんなよ」

「ヤッタ!」
「オイ!俺ノ分残セヨバカ!」
「ウルセー!」
「ウェェ~ン」

ミスタ「喧嘩すんなっての……」


 彼は自分のスタンド能力と戯れる。
彼のスタンド。それはミスタの目の前でピッツァを取り合う小さな6体。『セックスピストルズ』である。
いましがた彼は、的確に5人の心臓を、『到着して3分』で撃ちぬいて、仕事を終えた。


ミスタ「分かったよ!ホラ!もう一枚やっから喧嘩すんなッ!」

 ミスタは一言で言えば優秀だった。
なし崩し的に組織のナンバー2にいるわけだが。しかしそれだけではないと言う事。
実力という、強さという面でも。彼は名実ともにナンバー2なのである。

 そして、そんなミスタが今終えた仕事は、麻薬密輸の断絶。
パッショーネは、現ボスのジョルノによって、麻薬の扱いを辞めているが。しかしやはり欲する人間は根絶やしにできない。
故に、パッショーネの内部で麻薬の売買に手を染める。いわゆる「裏切り者」を抹殺する。

 ある意味で見せしめと言える方法で麻薬の扱いを断絶しようとしているのだ。


 しかしながら……。
ミスタがこの種類の仕事を受け持つのは。今回が初めてだった。
今までは、ナンバー2のミスタがわざわざ出向く事はなく、下っ端の暗殺班や、たまたま手が空いた幹部が行うような。そんな仕事であった。


ミスタ「君じゃあなきゃあ倒せないかもしれない……。なんて、ジョルノが脅すもんだから用心してきたのに。
    なんつーか拍子抜けだよなァ……。あいつも結構心配性過ぎるとこあんのかなァ」


 だからミスタは疑問に思う。
自分がジョルノから直接受けた。この仕事が。

『こんなにあっさりと』。

 終わってしまっている事に。
疑問を感じずにいられないのだ。

ミスタ「うーん……」


「…………」


ミスタ「……ああ、そういう事かよ」


 不意に、ミスタが立ちあがる。そして、薄暗い部屋の一点を見据えた。
まるで、コース料理でメインディッシュが来たように。彼は口角を上げる。


ミスタ「何人って聞いてなかった俺が悪いなァ……。俺の勘違いだ。
    敵は5人じゃなく……。6人だっつぅ事だろォ?」


「…………」


ミスタ「仲間を盾にして奥の方でだんまり決め込む。性根も根性も、見た目すら腐った。
    ドブみてぇなヤツがいんだろォオオ!?そこによォオオオ!!」


 ガチャリと、拳銃をミスタは構える。
セックスピストルズも、ミスタの目に応えて、ピッツァを離し、顔を変えた。


「腐ってる……か……。ああ、いやでも。うん。ああ、確かに。そうかもな。
 確かに……。一理あるな。俺はドグサレ野郎かもしれない。ゴミ以下かもな。
 清掃員に事務的に捨てられるような人間なのかもしれない」


 ヌルリと、男が暗闇の奥から顔を出す。

ミスタ「お前がジョルノが言う『ヤバイ奴』なんだろ?ハハッ……。
    違う意味でヤバイように感じるのは気のせいか?あ?」


イャーン「辞めろよミスタ。グィードミスタ……。
     精神攻撃はやめてくれよ……。3週間は寝込む勢いだ……」


ミスタ「……ほう?俺の事を知ってるようだな……。
    有名人は困るぜ……」


イャーン「自己紹介が遅れた。イャーン・バッカーンだ。
     いや、でも。ああ、うん。どうだろうか……自己紹介すべきだったのか?俺は」


ミスタ「ああ?」


イャーン「いや、あれなんだ。どうなんだろう、でも、ああ。うん。
     思うんだ……」


ミスタ「何をだよ……」


イャーン「貰った玩具に向かって自己紹介するヤツっていんのかな……?」


ミスタ「チッ……舐めやがってッ!」

 ミスタの拳銃がカチリと、弾丸を込める音が響く。
そして、その音に応えるように。セックスピストルズが動くッ!


ミスタ「先手必勝だァ!悪く思うなドグサレ野郎ッ!
    アイツの心臓を撃ちぬけッ!『セックスピストルズ』ッ!!」

「ヒャッハー!!」
「タタミカケロォオオオオオオ!!」


 バンッ!と、勢いよく打ちだされた弾丸は、セックスピストルズが軌道を変えて。
何回も何回も角度を変えながら、心臓へと迫っていくッ!


イャーン「いや、あれさ……。なあ、でも。いや、ああーうん。
     心臓に来ると分かっているなら……『止められる』」


 ガシィッ!!


 イャーンの目の前で弾丸が止まる。
イャーンは微塵も動かずに。弾丸が、何かに握りしめられたッ!!


ミスタ「スタンド使いか……。お前もよ……」


 裸体の女性に数多の釘が刺さっているような、不気味なビジョン。
そのビジョンが、イャーンのスタンド。


イャーン「パワーはほぼない。貧弱で非力で無能だ。俺みたいだろ?
     でも、精密に動くし早い。まるでコンピューターだ。刹那の単位すら読み取れる。
     ああ、うん。いやいや、言いすぎた。
     俺は貧弱どころの騒ぎではないかもしれないな」


ミスタ「能力が何かはしらねーが……。殺せば関係ねー」


イャーン「RADIO GA GA。 ああ、いやいや。何を言ってるって。うん。ええっと。
     これの名前だ」


ミスタ「行くぜッ!『セックスピス』…………ッ!」


 不意にッ!ミスタはこの空間の異変に気付いたッ!
知ってしまったッ!!

 なくなっていたのだ……。消えていたッ!


ミスタ「おい……。おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい。
    ドグサレ野郎……。お前よォ……。何してんだァ……。
    いつの間に『外へ投げ捨てて』んだよ……」


 死体が1つ。どこかへッ!
それ故ミスタは。

 狼狽し、汗が全身から噴き出すッ!


ミスタ「死体が……。『4つ』だッ!4つは駄目だッ!3でも5でもいいがッ!
    4つは駄目だ!!駄目だ!!縁起が悪すぎるッ!!」


イャーン「ミスタ……。残念なんだが……。ああ、いや。うん。
     君の弱点は、リサーチ済みだ…」


「序」・完

「01」

ミスタ「ハァーッ!……ハァーッ!」


 まるで、悪夢を見て目覚めたような汗。丸腰でライオンの群れに囲まれたような震え。
ミスタの脳内は、支配されていた。自らの恐怖ッ!「4」という数字にッ!


イャーン「ああ、残念だ。ああ、うん。えっと。それ以外の言葉が見つからない。
     まさかここまであっさりとしているとは。大根サラダでももうちょっと歯ごたえがあるんだが……」


「オイミスタァ……。命令ヲクレ……ッ!アンナ死体ッ!銃弾デ粉微塵ニ出来ルッ!
 ダカラ撃ッテクレ!一発ダケデイイッ!撃ッテクレヨォ!!」


 ガタガタと震えるミスタに、セックスピストルズが叫ぶ。
自律行動型スタンド故に、ミスタの行動と完全にリンクしないセックスピストルズは。
近距離パワー型などと違って、本体が狼狽しようとも行動が可能。


 しかしッ!銃弾を操る能力は。言わずもがな。
銃弾が発射されなければ意味が無いッ!


イャーン「そして、ああ。そういう事だ……。
     俺は、貧弱なんだが。なんというか、うーん……。
     その状態のお前なら、君の事だよグィードミスタ。その状態なら。
     …………俺でも殺せるぞ?」

イャーンがピストルを構える。
両手でしっかりと、目線を合わせて狙いを定める。

 ミスタはそのイャーンを見る事もなく、ただただ辺りの4つの死体を順番に見るだけだった。
その間も、ゆっくりと照準を合わせる。イャーンは、特に銃撃戦が得意なわけではないが。

 彼はマフィアだ。


イャーン「風もない。うん……。距離はバッチリ……。うん。
     まるで訓練のような。そう、えっと、そうだな。まるで君は的だ。
     アーチェリーよりも容易そうだ。さあ、この世にお別れだ……ミスタ……」


 銃弾がカチリと、音を鳴らす。
引き金の音。その音に追従するかのごとくッ!

 イャーンがノックバックすると同時にッ!一発の銃弾が放たれたッ!!


 バンッ!!


ミスタ「ハァ……ハァッ……!!」


 その間もミスタは狼狽ッ!確実に心臓を貫くルートッ!
ミスタは避けられないッ!避けようとしないッ!
刹那のスピードで弾丸はッ!ミスタの心臓にッ!!


「GYAAAAAAAAAAAAAA!!」


 叫んだッ!爆音のような鼓舞する声ッ!
その声と共にッ!

 弾丸は角度を変えたッ!


「グラッツェェエエエエエ!!
 ザマーミロォオオ!コノスカポンタン!!銃ヲ撃ツモーションガ、デカスギンダヨォオ!!」

「ミスタヲ守レェエエエエ!!」

「死体ヲ木端微塵ダァアアアア!!」


 セックスピストルズッ!
敢えて言おう。再度となるが……敢えて言おうッ!


 タイプは自律行動型ッ!
その能力はッ!『銃弾の軌道を変えて操る』能力ッ!


 その銃弾にッ!


「制限ハ……ッ!ネェエエエエエエンダヨォォォオオオオオ!!!」

 ズグシャァアア!!


 その銃弾。イャーンが放った銃弾は……ッ!
死体の一つに、軌道を大きく変えて着弾ッ!!


 その1つの死体をッ!破壊する。解体するッ!


その死体は死体ではなくなるッ!
すなわち、肉片はッ!死体にはあらずッ!


 この場の死体はッ!3つッ!



イャーン「…………卑怯じゃあないのか?いや、でも。ああ、うーんと……。
     確かにミスタ。君の能力が自立していると考えなかった俺が悪いのかもな……。
     うん、ああっ……。そう考えれば、さっきの俺の発言は。馬鹿みたいに滑稽だな……。
     恥ずかしいな、辛いな……。こんな俺はもう死んだ方がいいのかな。
いや、でも死ぬ勇気もないんだし……」



 ミスタ「ハァ……ハァ……助かったぜ……ピストルズ……ッ!
     ダセー姿見せちまったな……。すまねぇ」

「バカヤロー!!ダセードコロカ命ノ危険ダッタンダゾッ!!」

「ウェ~ン!!ミスタ生キテテ良カッタァ!!」


ミスタ「人の嫌がる事をして殺そうとするなんてよォオ!?
    本当にお前は最悪のド畜生だなコラァ!!」


 4という数字が消えた今ッ!
ミスタは改めて本調子となるッ!銃弾に弾を込め直し6発ッ!
周りにいるピストルズも6体ッ!死体は3つッ!

 敵は1人ッ!!


 不幸のアンラッキナンバーはッ!存在しないッ!


ミスタ「行くぞッ!今度こそヤツに風穴開けてやらァ!!」

 イャーンは、獣の目をするミスタを。殺す覚悟を持ったミスタを見つめ直し。
それでも尚、余裕の顔を崩さない。


 それどころか、その感情は増幅。
まるで、貰ったおもちゃに電池が入ったかのように。
今からが本番と。言わんばかりに微笑んだ……ッ!



イャーン「…………。
     残念だ。ここからなんだ……。うん。えっとな……ああ、うんうん。
     改めて発動させてもらおう。俺の能力。俺の真骨頂。俺のスタンド。俺の戦法。
     【RADIO GA GA】…………」



 RADIO GA GAの体が、まるで発光塗料のように、薄ぼんやりと光った。




イャーン「付与しろRADIO GA GA……。奴に新しい。
     【弱点】を……」





「01」・完

ひとまず「01」まで。

今日の夜中には「02」と「終」があげられたらいいなと思ってますが……。

プロットの段階で思考錯誤中なので時間かかるかもです。

ではでは。

「02」

ミスタ「行くぜッ!!ピストルズッ!!」


イャーン「トリガー。とは。引き金と言う意味だ。うん。えっと。知ってるだろう?
つまりは結局。そういう意味だ。えっとな、そういう意味なんだ。
     お前の拳銃にも撃つための引き金があるだろう?うん、そうだ。うん。
     俺のRADIO GA GAにもだ。それがある。能力発動のトリガーだ。トリガー。
     それはだな。ああ、うん。えっとな。それはつまりだな……」


 イャーンの笑みと共にッ!ミスタが揺れるッ!!


ミスタ「………ッ!!なんだよ……この寒気はッ!」


イャーン「【弱点を回避・克服した時】……。それがトリガー。
そして、その弾丸は……。【新たな弱点を与える】……。
     ああ、いやいや。うん。……それが俺のスタンドだ」


 ミスタは再び。一歩後ずさるッ!
辺りへ目線が空を仰いだッ!


 RADIO GA GA。
その、イャーンのスタンドは、つまり戦いが長引くほどに。敵の弱点は増え続けるッ!
工場の排水よりも腐った根性の。弱い者いじめの能力ッ!


ミスタ「暗い……ッ!暗い暗い暗い暗い暗い暗いッ!」



イャーン「暗所恐怖症……。ああ、そういう能力。新しい弱点……。つまりはそういう能力……」

「オイィ!!暗イ場所ナンテ平気ジャネェカ!!シッカリシロォ!!」


ミスタ「うぁ……。薄暗いのが嫌だ……ッ! ぼんやりするのが嫌だ……ッ!
    暗い物がよォオオ!!突然『4』みてぇに不吉なものに思えてしょうがねーんだッ!」


イャーン「さて、さてさて。うんうん。だから俺はミスタ。お前を倒すために『敢えて』来た。
     ボスのジョル……なんとかって奴の弱点なんて情報はない。
     ああ、ないんだ。それじゃあ意味が無い。ばかばかしくも分かりやすい弱点がまず。俺の能力には必要だ。
     だからミスタ。お前を殺すために、わざわざ俺が来たんだ。
     ああ、うん。えっと……。
わざわざなんて、大それた台詞は、俺には荷が重かったな」


ミスタ「弱点……。俺の心臓の一番弱い部分を締め付けるッ!弱点って奴を……ッ!
    新たに植え付けられる……ッ!こりゃあクレイジーすぎるぜぇ!!イカれてやがるッ!」


イャーン「ああ、そうだ。俺はクレイジーだ。うん。イカれている。イってる系男子って奴だ。
     ああ、俺なんかが大衆のタイプ分けに名乗りを上げてしまった事を既に後悔しているが……。
     だからな。ミスタ。だから俺はこういう能力なんだ……。だってよォ。だってだってよォ……」


 イャーンが、一歩前に出る。笑いなれていない、と言うよりは。人前で笑った事が無いと言わんばかりの。
気持ちの悪い笑みを浮かべる。邪悪と無邪気が混ざってしまっているような。歪な歪み方で、笑いながら……ッ!


イャーン「最高じゃあないか?
     最低最悪ド畜生ドグサレ野郎の俺でも……。俺でも俺でも俺でも……」


ミスタ「ハァ……ッ!ハァ……ッ!!」


イャーン「苛められるような『下』がいるってのはッ!
     俺が底辺じゃあなくなるんだッ!下を見て安心するんだッ!
     最ッ高にハッピーじゃあねえかッ!!」


 地を蹴りイャーンが非力な筋力で拳を振るうッ!
小学生が泣きながら母に手を上げる。所詮その程度のスローでチープな動きッ!!

 しかしッ!だがしかしッ!
今のミスタには避けられないッ!


 ボコッ!!


ミスタ「グァッ!」


 全体重をかけたイャーンの拳は、それでもミスタを数メートル先に飛ばすッ!


イャーン「ヒャハハハハハハハハハ………。楽しいなァ……。うん。えっと、うんうんうんうん。
     ハッピーだ。最高だ。有頂天だ……」

 イャーンが不気味に笑い、ミスタへまた一歩、歩み寄るッ!
ミスタは空を仰いだままッ!動かないッ!何を出来ないッ!




ミスタ「………ズ。……ろッ!!」


イャーン「何だって?」


 否ッ!
ミスタは何もしていないわけではないッ!
叫んだッ!


 違うッ!正確にはッ!
命令ッ!スタンドに命令するッ!


 空を仰いだッ!それは、天井からさす光を見るためッ!
曇った窓ガラスから、かすかに漏れる外の光をッ!その目に焼き付けるためッ!


 その一瞬だけはッ!ミスタの弱点はッ!
『暗所恐怖症』は無いッ!


 だからミスタは拳銃を撃つッ!そして命令するッ!


ミスタ「窓ガラス全部ッ!!ぶち破れピストルズッ!!
    ウォォオオオオオオオ!!!」


「ヒャッハァアアアアア!!」
「イケイケイケイケーーーーーーーッ!!」

イャーン「ふぅん。やるじゃあないか……」


 汚れて光を遮った窓ガラスがピストルズに割られる。
乱反射させるガラスの雨の中で。改めてミスタは立つ。その目は迷いなくッ!


ミスタ「来いよドグサレ……。何度だって『克服』してやるよ……」


イャーン「暗所恐怖症を回避……。ああ、うん。でもなんだけどさ……。
     きづいてないのか?見てなかったのか?天井の……。窓ガラスの【数】を……」


 イャーンがそう言いながら指を上に指す。
ミスタはそれにつられ、上を見上げるッ!

東西南北。それぞれの場所から光を得るためだったのだろう。
天井の。ミスタが割った窓ガラスの数。否、そもそもその工場に存在する窓ガラスの数はッ!


ミスタ「『4つ』だ……ハッ!!」


イャーン「無様だな……。策士策に溺れる……。とでも言うのか?うん?」


 弱点は、ミスタの弱点は。無くなるわけではない。
回避しただけなのだ。それ故同じ状況は、再び、三度、何度でも降りかかり苦しめるッ!


イャーン「さあ、そろそろショーダウン……」


ミスタ「テメーがな…………ッ!」



 バギバギバギバギバギバギバギッ!!


 瞬間ッ!一瞬ッ!
天井が異質な音と共に変形するッ!!


 そしてッ!中心にぽっかりとッ!穴をあけるッ!
工場の天井をこじ開けるかのようにッ!

「ヒャッハァアアアアアアアアアアアアア!!」


 四方のガラスを破った弾丸がッ!中心で集まりッ!
一斉に外から天井を破ったッ!!


ミスタ「5つだぜ?寝言言ってんなよ苛められっ子よォオオオオ!!」


 そしてその弾丸はッ!イャーンに向かってッ!【5つ】の弾丸が方向を変え直進的に襲いかかるッ!


イャーン「クソッ!!  RADIO GA GAァアアアアアアア!!!!
     今すぐミスタに弱点を『二つ』追加だァアアアア!!!!
     暗所恐怖症の回避とッ!「4」の回避の2つ分だッ!さっさと追加しろォオオ!!」


「オセーゼェエエエ!!ノロマァアアアア!!」
「GYAAAAAAAA!!」
「風穴アケヤガレェエエエエエエ!!」


 ズグシャァアアアアアッ!!

「02」・完

 ひとまず、ここまでです。

今からあげます

「終」

イャーン「ヒィッ!!……ヒィッ!!……」


 イャーンの口から。悲鳴とも言えない、言葉として認識できないほどの音が漏れる。
ガタガタと震える。それは痛みに耐えるため。

 先ほどの攻撃。5つの弾丸がイャーンに向けて放たれたが……。
それはイャーンを、殺すことはできなかった。

 いや、正確には……ッ!!
イャーンがそれを防いだのだッ!防ぎきったッ!!


 彼は自らの手をッ!弾丸の方へ突き出す事でガードしたッ!
手を這うようにめり込み、その弾丸は腕の中へ侵入するッ!!

 しかし……ッ!それ故に胴体へ到達しないッ!
腕を犠牲にッ!命を守ったッ!!


イャーン「なぁ……。おいおいミスタ。グィードミスタよォオ……。
     苛められっ子だとか。ドグサレ野郎だとか散々言ってくれたよなァアア……。
     確かに認めるが。俺は確かに子供のころに苛められていたがよォオオオッ!!
     ちゃんと【殺した】ぜェエエエ!?俺を、僕を私を苛めた奴はよォオオオ!?
     でもよォオオ。お前は今、俺を殺せなかったんだ……。
      その時点で格付けは終りだ。完了したッ!!お前は、ミスタはこのイャーン以下だッ!!」


 バァーーーーーーーーーーーン!!

ミスタ「しぶとい野郎だ……。まあ、それでも確かに。自分の腕を再起不能にする判断を下す。
    その決意と根性は……。流石はギャングっつう事か……」


 ミスタは、拳銃に弾丸を込め直して、その銃口を改めてイャーンに向ける。


ミスタ「だけど勘違いすんな。お前は【防いだ】だけだ……。【回避】じゃあねェぞ?
    もう一度同じ方法は取れない。チェスで言うんならチェックだぜ?
    チェックメイトまで追いつめりゃあ良いってだけだろ?」


イャーン「いやいや。あー……。うん……。
     確かにそうか。俺の腕は再起不能だからお前は俺をチェックしたな。
     ああ、うんうん。でもだけどよ……。だがしかしなんだがよ……。
     お前もそれになぞれば……。チェックされてんだよ……」


ミスタ「……ッ!!」


イャーン「ほら来た……。気付くのが……。うん。遅いぜ本当に……。
     弱点は二つ……。お前に既に増加しているんだ……。とびっきりの上玉だ」


 ミスタは自らの異変。自らの恐怖心を感じるッ!感じ取るッ!!
怯えてしまっているッ!!恐怖し、足がすくんでしまっているッ!


 ミスタは震えるッ!!
その正体ッ!!ミスタが怯えるその理由ッ!その弱点ッ!!


 それはイャーンの腕から滴る【血液】ッ!!


イャーン「血を見ると卒倒しちまうダセー奴……。血液恐怖症……だっけ?うん、そうだ。
     お前は今それだ。しかも重度の恐怖症……。うん。立ってられるのが凄いぜ本当……」


ミスタ「クソッタレ……ッ!!今の今まで何ともなかったのに……ッ!!
    吐き気がするッ!!頭痛もだッ!!まるでアレルギーのような……生理的に無理って感情が渦巻いてやがるッ!!」

イャーン「そしてもう1つ……。これで……うん。チェックメイトだ……」


 そしてもう一つの弱点。
それは……。


 バタリッ……。



「オィッ!!ミスタァアアアア!!!!」



 途端。瞬間的にミスタが前のめりに倒れた……ッ!


「ナニヤッテンダミスタァアアア!!」
「ナンダッ!ドウシチマッタンダヨォオオオオ!!」


ミスタ「足が……ッ!足が動かねぇッ!!」


イャーン「そうだ……。もう一つの弱点は……。【歩けない】事だッ!
     弱点が恐怖症だけとは限らねーんだ。俺の能力は完全ランダムだが。どうやらはてさて……。
     アタリっつぅヤツのようだ……。うん。ああうん」


 かの天才ジョッキーは、下半身不随と言う『弱点』がありながらレースに参加し優勝した。
しかし、その下半身不随は【弱点】と言えるのだ。そう。

 弱点を増やす。簡潔な能力だが。その強力さ、邪悪さは……ッ!
時間を操るよりも恐ろしいッ!!

イャーン「もう俺は拳銃を撃つ腕が無い……。でも、それでも。
     何も出来ないお前と違って…………。ああうん。うん。
     スタンドで首を絞める事は……可能なんだぜ?
     首を絞めて……締めて締めて締め殺すッ!俺を苛めたクソ野郎どもみたいによォオオオ!!」


 フラフラと、カウントダウンを迫るように、イャーンは一歩ずつミスタに近づく。
セックスピストルズは自発的に行動できるが、そのものの攻撃力はラットよりも弱い。
故に、RADIO GAGAの攻撃を防ぐすべは、セックスピストルにはないッ!!


ミスタ「やめろ……近づくな……ッ!やめろッ!!
    クソッ!!体が動かねぇ……ッ!クソッタレッ!!」


イャーン「自分を卑下するな……ミスタ。
     しょうがないんだよ。例え覚悟があろうが、決意があろうが生理現象には逆らえない。
     俺の弱点追加の能力はそこなんだ。屈強な奴でも飯を食わねば死ぬように……。
     【弱点】を追加するんだ。防ぎようは【絶対】に無いッ!!」


 ゆっくりと、RADIO GAGAの腕が。ミスタの首筋を覆うッ!!
そして、万力のように力をッ!!込めるッ!!


イャーン「さようならミスタ……。やはりお前は、ただの玩具だったんだよ……」


ミスタ「……ァッ!!カハッ!!」




 ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリッ!!

「ナンノ音ダァ!?」
「警報カッ!?ナンデッ!!」


 ジリリリリリリリリリリッ!!


 その音がこだまするッ!
まるで警報機の作動音ッ!危険を何かに伝えんとする音ッ!
それがイャーンの懐から鳴り響くッ!!


イャーン「何だって……この音はッ!なんでだよッ!なんでなんだよッ!!」


 それはイャーンの懐にあるタイマーの音。
まるで巨大化するヒーローが3分のタイマーが鳴り響くかのように。
イャーンはある時間にタイマーをセットしていた。

 その時間は。イャーンにとって最悪の時間。


今この瞬間。00分を伝える。
この時間。そのタイマーが示すのは……ッ!!


【13時00分】


イャーン「ギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
       アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
         アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」



 途端にイャーンは発狂し、狼狽し、ミスタの首から手を離し一目散へ後ろへ走ったッ!!

イャーン「時間がかかりすぎたッ!!もう駄目だッ!!もう駄目だッ!!」


 うろたえながら走るッ!そのまま壁にぶつかりッ!うずくまるッ!
その間も叫び続けるッ!!


イャーン「ニコルとエヂューに苛められたのも毎日13時……お昼休憩だッ!!
     いつも昼食を13時以降に食べるとアタったりこぼしたりするんだッ!!
     13時は最悪だ……。13は元々死神のタロットの数字だ……ッ!!
     だから13時の1時間は家で寝てないと駄目なんだッ!!13時は最悪の一時間なんだッ!!
     13は最悪だッ!!13は駄目なんだよォオオオオオオ!!!!」


ミスタ「…………ドグサレ野郎……」


 イャーンは。そう、イャーンにも弱点はあったッ!!
イャーンが唯一。それ故最大限に嫌い、畏怖し、倦厭する弱点ッ!!
それが13という数字ッ!!

 アラームまでセットして、それから逃げる事に必死になっているイャーン。
しかし、ミスタとの戦闘が長引いた事で、その時間が訪れてしまったッ!!


 そしてッ!その恐怖感からッ!
イャーンは正気を忘れるッ!スタンドのコントロールを放棄するッ!!


 つまりッ!!



 ミスタは立ちあがったッ!!



ミスタ「ラッキーだぜ……。やっぱ俺って神様からなんか貰ってんじゃあねぇのかな……。
    おいおい。まいったぜこりゃあ……。自惚れちゃいそうだぜ?」


 ニヤリと笑みを浮かべながら、ゆっくりと拳銃を改めて構える。
そして、改めてッ!! 銃口をイャーンに向けるッ!


イャーン「嫌だァアアアア!!今は駄目だァアアアア!!!」


ミスタ「うるせーんだよッ!!人に嫌な事押しつけやがって……。
    最悪な能力だったが……。これで終わりみてぇだな……」


 カチリ


ミスタ「いくぞ、ピストルズ……」


イャーン「ヤメテクレェエエエエエエエエエエエエエ!!!!
     せめて殺すならッ!!あと一時間待ってくれッ!!」


ミスタ「残念だがよ……答えは【ノー】だッ!!
    お前が死ぬのは……13時だッ!!」




 バギュァンッ!!

 その音を最後に、イャーンの心臓は止まる。
正確に、キッチリと一発で。ミスタはイャーンを仕留める。

 それが敵への唯一の敬意だった。


ミスタ「ったく……。ジョルノの野郎……。帰ったらゼッテー文句言ってやるッ!!
    先に言えってんだよ……。何が13時だ。そんな甘っちょろい弱点してんじゃあねえっての……」


 悪態をつきながら、ゆっくりと腰を下ろす。
そして大きくため息をついて。

 ジョルノに連絡をするために携帯を取り出す。


ミスタ「一応連絡しとくか……。思ったより時間かかっちまったし……。って……ッ!!」



 携帯画面の時計を見て、ミスタは息をのんだッ!!


ミスタ「ヤベーぞおいッ!!あと一分待って電話をかけねーと不吉だァアアアア!!!」


 今の時刻。
13時04分……。







【イャーン・バッカーン:RADIO GAGA
 再起不能 ―リタイア―】

第6話『グィードミスタ VS イャーンバッカーン』
To Be Continued→

第6話敵キャラ。最終DB

スタンド名:RADIO GA GA
本体   :イャーン・バッカーン

破壊力  -E
スピード -C
射程距離 -E
持続力  -C
精密動作性-A
成長性  -E

能力:弱点を克服した敵に、新たな弱点を追加する能力。
発動条件故に、ひとまず何も弱点が無い敵には使用できない。
しかしひとたび弱点克服するトリガーが発生すれば、無限ループの要領で弱点が増える。
その内容は、暗所恐怖症、血液恐怖症などの恐怖症から、歩けないなど様々。


人物:麻薬のブローカーを営むギャング。
本来は後ろに隠れて活動は下っ端にやらせる事が多い。
苛められっ子で、元々自分を卑下することが多い自虐思考の人間。
しかし、自分以下の人間を探し、それを苛める事が大好きで。それで自我を保っている。
13という数字が死ぬほど嫌いで、13時にタイマーをセットしているなど。逆に13を気にし過ぎるあまり行動不能になることもしばしばある。

 すいません。遅くなりましたが第6話終了です。
続いて第7話…。ですが、安価は寝てから起きたらしようと思います。

 ちなみに、このSSの最終話は、このスレの終了までか、サブキャラ。
上に書いてるキャラ全キャラやったら終了しようと考えています。

 ではでは。

 それでは。
第7話の安価を取りたいと思いますッ!!

流れとしては。ひとまず、主人公サイドのサブキャラを決定して。
その後一気に敵キャラを安価で決めます。

 では、まずは対戦するサブキャラ。
3部 ポルナレフ   ジョセフ
4部 露伴      康一
5部 ブチャラティ 
6部 アナスイ    エルメェス
7部 ジャイロ 


 から選んでください

>>382   

アナスイ

では、改めて第7話『VSアナスイ』の敵キャラを安価で決めたいと思います



①敵キャラの名前
>>384
②スタンド能力
>>386
③スタンド名
>>389
④性格
>>391
>>392
>>393

(全て、前の安価と被った場合は。以下の安価が1つずつずれます。
注意事項等は >>1を参考に)
(安価ルールは>>219を参考にしてくれたら幸いです)

ノーバディ

スタンドと3秒以上目を合わせた生物を金属化させる

ベイビーアイ

落ち着きがなく活発的

独占欲が強い

スゴくいい人

ではでは。

第7話『VSアナスイ』の敵キャラは。

名前-ノーバディ
スタンド名-ベイビーアイ
スタンド能力ースタンドと3秒以上目を合わせた生物を金属化させる

性格:落ち着きがなく活発的
   独占欲が強い
   スゴく良い人

 となりました。
では、また書け次第あげます。
今日中はちょっと難しいかも……。


 ではでは。


そういや第三部のスタンドで~神とかはOK?

>>396

大丈夫ですよー。
ってか、カタカナ表記といいつつも。8部では【カリフォルニアキングベッドちゃん】みたいな名前も出てるんで……。
まあ、あまりにもスタンドっぽくない名前ではない限り大丈夫です。

 すみません。予想以上に展開に行き詰ったのと。
身の周りがバタついて全然手をつけられませんでした……。

 
 ひとまずナルシソ・アナスイVSノーバディは絶対に書きあげます。
今回は「序」をあげて、なるべく早いうちには完結に持っていこうと考えています……。

コテをミスった……。

『ナルシソ・アナスイ VS ノーバディ』

「序」

看守「整列しろォ!!自分の分だけ取れよォ?
   デブもガリガリも1人1つだァ!平等にだぞ平等にィ!」


アナスイ「……………」


 ナルシソ・アナスイ。突然だが彼の紹介から始めよう。
彼は囚人である。
グリーンドルフィン刑務所で、『終わりのない』刑期を全うする囚人。

 終身刑だとか、無期懲役なんていう言葉で済めばいいが。そう単純ではない。
ただ言葉で表すのであれば、『終わりのない』刑期なのだ。


 罪状は殺人罪。要は人殺しだ。
だがしかし、普通の殺人であれば。わざわざこの『水族館』にいる必要はない。
つまり、彼がここにいるのは。人を殺めた罪を清めるためではない。
ただ単純な話。人を殺すから刑務所にいる。

 彼は人殺しだが。何も異常ではなく、何も特別ではない。
言うなれば、正常だからこそ『異常』。

 だから、それだから彼は今。他の囚人と全く同じ様に。
昼の12時のチャイムで整列し、看守たちから黙って食事をもらっていた。


看守「おいィ……テメェ囚人のくせに俺に睨みを利かせてんのかァ!?
   そんな奴はァ!スープ抜きだァ!次に進みな!ざぁ~んねぇ~ん!!」


 そして彼の、一見女性にも見える整った顔立ちは。囚人の中でも目立つ存在。
それ故に、看守や囚人からいちゃもんや喧嘩を吹っ掛けられる事も少なくない。


アナスイ「…………」


 だが。彼は毎回。何も返答をしない。反発もなければ愚痴もこぼさない。
ただそれに従う。今も同じく……。
看守に唾を吐かれたにも関わらず。空の器をお盆に載せて前へ進んだ。


看守「ケッ……。なんだあいつ……。ビビってんじゃァねぇぞ……キヒヒヒヒヒッ!
   ってウギャァ!! 熱ッ!」


 アナスイの後ろで満面の笑みの看守は。瞬時に顔を青ざめる。
自分が配るスープの鍋が、『バラバラ』に、まるで分解されたように散ったッ!
そのスープは、看守の体へ熱湯となって降りかかった。


アナスイ「…………ククク……」


 それはつまり、アナスイ。彼の仕業だ。
彼はスタンドと言う能力を持っている。『ダイバーダウン』と名付けられた。
物体に潜行する能力を。


 だからこそ彼は何も言わない。必要が無いのだ。
誰に気付かれる事もなく、彼はその看守に報復する事が出来る。
そして、アナスイの後ろで皮膚がただれる看守の声をBGMに、アナスイはパンを受け取った。


 つまり。彼は正常なのだ。
馬鹿にされればキレるし、感動すれば涙を流す正常な人間。

 しかしながら、それ故に彼は。異常なのだった。

アナスイ「…………ウェザーの所でも行くか……」


 アナスイにも、他の囚人と同じように部屋が与えられているのだが。
そこを彼が利用するのは就寝する時のみ。
それ以外の自由時間は、ウェザーリポートと自称する男囚と共に過ごしている。
ホモだとかそういう次元の話ではなく、いわゆる監視下に置かれているのだ。


 囚人が囚人の監視をする。というのもおかしな話だが。
現実そう言える構図が成り立っている。


 ウェザーは、アナスイを監視している。そうしなければ、アナスイは。
自分の衝動を、その症候群を抑えられないからだ。


 だから必然的に。アナスイ自身もウェザーの傍へと行く必要があったのだ。


「おっと……」


 ドンッ。

 不意に、お盆を持つ囚人と肩がぶつかった。
見ず知らずの、とても犯罪など犯せそうにない青年と。


アナスイ「…………」


 アナスイは、お盆を上に持ち上げて避けたが、その青年はうまくいかず。
転倒してしまう。


アナスイ「…………」


 しかし、アナスイは、手を差し伸べるどころか、謝罪もせずにその場を去ろうとする。


「イテテ……ああ、ごめんよ。俺がどうやらよそ見をしていたみたいだ。
 だってそうだろう? 君が『謝らない』のであれば悪いのは僕だ。だから謝らないんだろう?
 だから僕が謝る。すみませんでしたァー!! お怪我は?」


 アナスイは怪訝な顔をする。
対面した状態で肩がぶつかったのだ。正直どちらが悪いという事はない。
日本人の考え方で言えば、お互いが悪い。アナスイの考え方で言えば、運が悪い。
と。言う事なのだ。


アナスイ「…………」


「許してくれないのかい?『いいよ』だとか『気にすんな』といったような。
 謝罪への赦しの返答は頂けないのかい?
 それならば僕は再び謝罪しよう。罪を清めるために刑務所にいるのだから。
 許されない行為を残してはいけないからね。
 だから僕は許されるために謝罪を続ける、すみませんでしたァー!!」



アナスイ「…………失せろ」


「何だって?いや、しかしながらそれが君の願望であるのであれば。
 それは甘んじて受け入れるべきだ。立場は完全に君が主だ。
 分かった。赦される事は未来に回し。僕はこの場を去ろう……」


 それだけを言い残し。彼はこぼしたおかずやお椀を、トレーに戻して、アナスイとは逆の方向へと歩き去っていった。


アナスイ「なんだ……?アイツは……。胸糞悪い……」

 アナスイはそのまま彼を見送ることなく、ウェザーの待つ音楽室まで歩いて行く。


 そして、その反対側。謝罪した青年は。
誰に見える事もなく。口元を隠し。




 ニヤリと不気味な笑みを浮かべる。






「運命の出会い……。ミ~ツケタ……」


 これが、ナルシソ・アナスイと。ノーバディという名前の囚人との。
出会いだった。


「序」・完

「01」

アナスイ「…………ふぁあ……」


 その日の夜。
昼食に、看守の一人に火傷を負わせたその夜だった。
アナスイは、まるで何も変わらない『日常』を過ごし。その終わりとしてベッドに横たわる。


 ちなみに。彼は1人部屋だ。
本来部屋割は、囚人2人一部屋なのだが。何故か彼の部屋の上段のベッドは無い。
初めから無かったと言わんばかりに、綺麗にその部分がぽっかり空いている。


 故に。その部屋に割り振られたアナスイは。この刑務所で唯一の1人部屋の持ち主。
だからいびきに苛まれたり。1人の行為を邪魔される事は一切なかった。



アナスイ「……寝るか……」


 そろそろ何周目かの看守の見張りが歩いて来る頃。
奥の方から足音が聞こえる。

 別に起きていようが何の問題もないのだが。ただでさえ目を付けられているアナスイは。
起きているだけでなんやかんやと看守に尋問される。

 それが、ただ果てしなく面倒くさい。それだけだった。


アナスイ「…………」


 明日も同じような。
全く何も変わらない日常が来る事に、億劫になりながら。アナスイは夢を見た。

「…………寝顔すら素晴らしい。しかしながら残念だ。寝顔は『保てない』」


 声が聞こえる。
看守の声じゃあない。他の誰かの声だ。

 アナスイの脳は、その一瞬で覚醒する。
こ れ は 夢 じ ゃ あ 無 い ッ!


アナスイ「誰だァ!?」


 アナスイはパチリと目を開けるッ!
そして大きく布団を蹴り飛ばすッ!声の方向から大体の居場所は分かったッ!
その声の主はッ!アナスイに覆いかぶさるようにッ!アナスイの真上ッ!


アナスイ「そこだァッ!!」


「ウグァ!!……なんだい?起きていたのかい……」


 布団をおっ被って、その声の主は部屋に転がる。
そのままアナスイは立ちあがり、その布団の塊を睨みつける。


アナスイ「おいおい……。人の睡眠を邪魔するなんてよォ?何様だオメー!
     そもそもどうやって入って来たんだァ?」


「待ってくれよ……。僕の口は1つしかない。つまり、1つずつしか答えられない。
 でも応えよう。1つずつ丁寧にだ。だから待ってくれ。君の希望をかなえよう」


 その布団の塊は、ゆっくりと布団を剥いで、そのまま頭を垂れたまま立ちあがった。

「まず最初の質問だが。俺の名前は『ノーバディ』。誰も……ない。と言う意味だ。
 ノーバディノーズってアーティスト知ってる?あれは誰も知らないって意味なんだ。
 笑っちまうよな。有名になってもノーバディノーズ……ハハハハハハ!」


 ずっと頭を下げたまま、ノーバディは不気味に笑う。


アナスイ「あぁ!?看守か?いや、テメー囚人だな。その服装は……。
     しかもオメー。どっかで見た事あるぞ?」


ノーバディ「いや、だから待ってくれよ。二つ目の質問にまず答えさせてくれよ。
      何処から入って来た。だっけ?それなんだが。俺はそこの正面から。
      『鍵を開けて』入ったんだ」


アナスイ「何だと?」


ノーバディ「そして3つ目の質問だが。見た事あるぞという質問。
      それにはyes。俺は昼間に君と出会った。昼食をぶつけてしまったじゃあないか」


アナスイ「あんときの……。胸糞悪い奴だと思ったが。気味が悪いじゃあねぇか……」


 アナスイは直感で察する。
コイツはヤバイ。


 手に力が入る。正面から堂々と入ってくる奴は二種類しかいない。
『自分に自信がある』か、『バカ』のどっちか。

 そしてコイツは……。


 その両方ッ!!

アナスイ「ずっと頭下げやがって……ッ!なんでこっちを見ねーんだァ!?
     お前……。何しに来た?」


ノーバディ「何しに来た?だって……?それはこっちを見ないのか。という質問に通じるものがある。
      俺は良い奴って思われたいから質問には答えるつもりだが。
      でも、許可が欲しい。赦しが欲しいんだ……」


アナスイ「あァ?」


ノーバディ「頭を上げても……い い の か い?」


アナスイ「勝手にしろよ。そんなん許可もクソもねーだろ?
     まあ。でもよォ……。睡眠を邪魔した『罰』は受けてもらうぞォ!」


 アナスイは、そのままノーバディの言葉を待たずッ!
部屋の壁を何度も蹴りつけるッ!


 ドガガガガガガガガガガッ!!


アナスイ「【ダイバーダウン】……。潜行しろ……ッ!
     そしてッ!奴の鼻っ柱をッ!蹴り飛ばせェエエエエ!!!」



 彼の能力はッ!スタンドのパワーを潜行させるッ!
そのダメージはッ!地を這いノーバディに音もなく接近しッ!
その床からッ!


 解き放つッ!


ノーバディ「アギャァッ!!」


 ドガガガガガガガガガッ!!


 ノーバディは空中へ大きく浮かび上がるッ!
まるで地面からゼロ距離の蹴りを浴びせられたようにッ!!


 そして、そのまま地面にグシャリと倒れ込んだ……。

アナスイ「フゥ~……。ちょっとスッキリしたぜェ……。
     チッ……とっとと出ていけ。今ならそれで、【赦して】やっからよ……」


ノーバディ「いや……。もういいんだ……」


アナスイ「あァ?」


 ノーバディは、ゆっくりと体を起こす。
そして今度は、顔を真正面に向けるッ!


ノーバディ「顔を上げてもいいと言ったのは君だ。
      君なんだ。だから俺は赦されたッ!これで心おきなくッ!
      君を見る事が出来るッ!」


 ノーバディはアナスイを見たッ!
アナスイと目が合うッ!

 アナスイは見たッ!

 とても綺麗な。ペリドットでも埋め込められたのかと勘違いするほど。
その綺麗な、かくも面妖なノーバディの瞳をッ!!


 見てしまったッ!!



アナスイ「な……なん……だ……体……が……」



ノーバディ「【ベイビーアイ】俺の目に宿るスタンド能力。
      俺の大好きな。ああ、『一目惚れ』だったんだ……。
      君に一目惚れしたんだ。だから俺は。君を俺のものにするためにここに来たッ!!」



 アナスイは目を逸らそうとしたッ!!


 だが既にッ!!
体の自由は効かないッ!!


 体がまるで。金属のように固まりッ!
瞬きの一つも出来ないほどッ!完全に凍りついたッ!!

 たった3秒でッ!!


ノーバディ「そう……。俺の目を見る奴は。どんな生き物でも。
      たった3秒で金属に変わる。安心しろ。死にはしない。
      魂は金属にならない。生きたまま、意識のあるまま。永遠の宝物に。
      君はなるんだから……」



   ドドドドドドドドドドドドドドド





「01」・完

すみません。お待たせしています……。

週一くらいのペースで書けたらいいかな……って思っています。

ではでは

「02」

看守「おいィ!ちゃぁんと寝てるかァ~?」


ノーバディ「…………」


看守「ん~?よく見えねーがお前背丈とか変わってねェか?」


ノーバディ「いえ。MA28050です。本名ナルシソ・アナスイ。刑期12年。殺人罪。
      他に何か?寝てもいいでしょうか」


看守「……まッ。いいか……。寝てないと違反とみなすからなぁ~……ふぁ~あ」


ノーバディ「………行ったみたいだな。さあ。今のうちにさっさと運ぼう」


アナスイ(こいつはヤバいッ!なんていうか、最低に気味が悪いッ!!反吐さえも綺麗に見えるぜ……。
    なんで俺の囚人番号すら把握してやがんだよコイツは……。刑期まで。
    俺でさえ覚えてねーのによォ……)


 アナスイは、瞬き一つ出来ない。まるで彫刻のように体は冷たく。
思考と、定められた目線での視界を眺めることしかできなかった。

 そして今、ノーバディは看守をやり過ごす。

ノーバディ「さて……と……」


 ノーバディは徐に、ポケットから【何か】を取り出す。
それがアナスイの司会に入った瞬間ッ!
彼は戦慄するッ!!


アナスイ(あれ……は……?ハンマー……?
    おい……おいおいおいおいおいおいおいィイイイ!!意味不明すぎるぜ!?)


ノーバディ「一応説明しておこう。理解は最低限必要だ。
      これから時間も空間も一緒に過ごす事になるのだから。解説は、ある意味で義務だ」


ノーバディ「このままじゃあ運べない。僕は怪力じゃあないし。
      バレたらヤバい。常識だよね?ここは刑務所なのだから……。
      だから君を一度バラバラにする。大丈夫だよ?痛みはない。金属化している限りは」


アナスイ(冗談じゃねーぞッ!)


ノーバディ「毎回している事だから。安心してくれ。帰ったら接着剤で付け直す。
      安心してくれ。性格にきっちりバッチリ治すよ。約束する」


アナスイ(看守のヤロー……。今まではウザってぇクソ以下だと思ってたが。
     今だけは、逆にその無能さに腹が立ってくるぜェ!!)


 そして。ノーバディはハンマーを強く握りしめる。
まずは軽くアナスイの体をノックして。まるで専門家のようにマジックでバツ印を付けていく。

アナスイ(クソッ!体の自由がきかねー以上。俺のスタンドは意味がねえッ!
     ダメージを潜行させようにも、まずその衝撃を発生させられねェ!)


ノーバディ「さて……」


 息を吐いた。ノーバディの『準備』が終わった。
改めて、ノーバディはハンマーを握りしめる。


アナスイ(チッ……)


ノーバディ「………フフフフ……グフフフフフフフフ」


 途端に。ノーバディは手に持ったハンマーを落とし。手で口を覆う。


アナスイ(……?)


ノーバディ「ウヒヒ…すまない……ヒッヒヒ……。あまりにも嬉しくて……。
      笑いがこみ上げる。喜びが込み上げる。こんな素敵な……『運命』だッ!
      運命と出会えたんだッ!ちょっと浸らせてくれないか?
      ああ……ああッ!今からその、素敵な顔を。素敵な体を。コナゴナに出来るッ!
      壊しちゃうんだよ?俺が……。そうしたら完ッ全に『俺の物』になるッ!!
      喜ばずにいられるかい?そんな事はないはずだろう?ウヒヒヒヒヒヒヒ!!」


アナスイ(なんだコイツ……。
     た……助けてくれェ……。こいつはイッちまってるぜェ!!
     ホモだとかストーカーだとかそんな気持ち悪さなんか比べるまでもねぇッ!
     気持ち悪ィ!気色悪ィ!今すぐこいつを死刑にしろッ!)

ノーバディ「ふぅ……。ちょっと落ち着いた。すまない。変な所を見せてしまった。
      いや、だがしかし。許容してほしい。一方的だが。赦してほしい。
      ああ……。でも待ち遠しい。君とお話したい……。
      もっともっと……。たくさんの雑談を。君と楽しみたい……」


 光悦の表情で、舐めまわすようにノーバディはアナスイを眺める。
そして、まるで恋人にする手つきのように。なまめかしく、アナスイの頬をなぞった。


ノーバディ「なあ……キスしても……いいかい?」


アナスイ(……ッ!?)


ノーバディ「駄目ならいいんだ。でも、この行為には流石に許可がいる。だから許可をもらいたい。
      一方的な行為は、それはそれは非道で人道に反する。だから許可してくれ」


アナスイ(許可しろって……。するわけねーだろ……。馬鹿かコイツは……)


アナスイ「そもそも、どうやってシャベろって……。ってアァ?」


 アナスイの口が動いた。声が音となって自分の耳に届いた。


ノーバディ「口元だけ、金属化を一時的に解除した。これでひとまず喋れる。
      あ、でもでも叫ばないでくれよ?それは『裏切り』だ。
      それをされると俺ももう赦せなくなってしまう……」


アナスイ「喋らせてくれるのはありがてぇケドよ……。
     体は戻してくれねーのかよ?」


ノーバディ「それは無理な相談だ。やっと俺の物になるのに。みすみす所有権を君に返したくはない。
      さあ、聞かせてくれ。キスの許可を……」


アナスイ「…………」


 アナスイは一瞬考える。
この情緒不安定とも言える。落ち着かないノーバディから逃れる方法を。
彼が今、アナスイの口を元に戻したのは、言わずもがなアナスイにとってチャンスだ。

 何をするべきか。アナスイは思考する。

ノーバディ「駄目……かい?」


アナスイ「いや……いいぜ。くれてやる。その許可を下してやる。
     キスとはいわず。その先まで……。許可してやるよ?」


ノーバディ「本当かい!?」


アナスイ「待て……待て待てッ!
     焦るなよ。ムードや雰囲気って大切だろ?なあ?
     だからよ。まだ待ってくれ。
     俺の気持ちも高ぶらせてくれよ。お前ばっか先走るんじゃあねえってことだ」


ノーバディ「ふうん。確かにそうだ。陳謝しよう。
      行為において一方的な快楽はお互いのタメじゃあないよな……」


アナスイ「だろう?だから……。3歩下がってくれ。俺は顔を動かせられねえ。
     だから、改めてお前の体。その全体を眺めたい。お前を改めて眺めたい」


 ノーバディはにこやかに、健やかな笑みを見せて。一礼する。


ノーバディ「もちろんさ……。僕の貧相な体でよければ。いくらでも眺めてくれ」


 そう言うと。ノーバディは数歩下がる。
入口付近まで、後ろ向きで。アナスイにその体を見せるために。


アナスイ「ああ……ありがとうよ……」


ノーバディ「どうだい?」


アナスイ「ああ……高ぶるぜ……。最高の気分だ……」


ノーバディ「それはよかった」


アナスイ「最高だぜ……。お前を【ブッ殺せる】んだからよォ!!」


 ドガガッ!!!

ノーバディ「ァ……アギィッ!!」


 飛んだ……ッ!端的に、ノーバディは後ろに吹き飛ぶッ!!
地面から、何かの衝撃がノーバディを襲ったッ!!


アナスイ「潜行させた、さっきのダメージはよォォ!!まだ残ってたんだぜ?
     蹴りの回数くらい把握しとけよスカタン。囚人番号すら記憶するんなら……な?」


 ドガシャァアアアアアアン!!!



 アナスイの部屋から吹き飛んだノーバディは、廊下を更に乗り出し。中心の、ぽっかり空いた一階へと落下するッ!!


 同時に……ッ!!




 アナスイは体の自由を取り戻すッ!!



ノーバディ「ァ……グァ……ガッ!!」


アナスイ「チッ……。だがこのままじゃあおさまりがつかねェ……。
     バラッバラにぶっ殺してやるよォォオオオ!!」


ノーバディ「騙した……騙した騙した騙した騙したッ!!
      これは重罪だぞォオオオオ!!アナスイィイイイイイイイイイ!!!!」


アナスイ「来いよ……」



「02」・完

次が終章です。

来週はちょっと忙しいので。再来週になるかもです。

では。

「終」


ノーバディ「赦せないぞ……ッ!これは……赦されないぞッ!!
      重罪だぞッ!!アナスイッ!!」


アナスイ「何を言ってやがんだ?お前は……。
     元から俺達は、罪人だろォーがよォオオ!!」


 ノーバディは唇を噛みちぎり、吐血のような顔を露わにして起き上がるッ!!
彼に痛みはない。彼に迷いはないッ!!
ただ怒りだけが、上階で笑うアナスイへの怒りだけが精神を覆うッ!!


看守「何事だァー!!?」


 しかしながら、ここは懲罰棟。犯罪者が集まる牢屋。
けたたましく響いた衝撃音は、入口から看守を呼び寄せる。


看守「脱獄か……!?おい、なんとか言え!!」
看守「貴様は誰だ!番号を言え!!」
看守「逃げるつもりかァ!?許さんぞォオオ!!」


 ぞろぞろと看守が集まる。その数、二ケタは優に超えるッ!
4つの入り口から、ノーバディを囲むようにッ!


ノーバディ「…………逃げる……だと……?」


 ピクリと、ノーバディの目じりが反応する。


ノーバディ「邪魔をする気か……?君達……」


看守「変な真似をすれば、射殺するッ!そこを動くなッ!!」


ノーバディ「動くな……?動くなだとォオオオオオ!?
      誰が僕に命令してんだァアアア!?
      今僕はピキッてんだろーがよォ!?分かんねーのかァアア!?」


看守「おい!動くなといっただろう!!ええい!!
   撃ッ…………」


 ピキ……ッ!


看守「おいッ!なんだッ!どうして動かないッ!
   何をしたッ!お…………」


 ピキッ……!!

 その景色が完成するのに、それほどの時間は要さなかった。


 気付けば、ノーバディを囲むように。銃を構えた数多の看守が。
ミケランジェロの彫刻のように。数学的な美しささえも感じる規則的な配置で……。


 看守の銅像の群れが、オブジェとして並ぶッ!!


アナスイ「目が合えばそれで終わり……か……。
     チッ……。メンドクセー相手だ……」


ノーバディ「アナスイ……ッ!アナスイアナスイアナスイッ!!」


 ノーバディの瞳がッ!ギロリと音がするかのごとくアナスイを向くッ!


アナスイ「チッ!残念だが、男に見つめられる趣味はねーんだよ……」


 アナスイは視線を逸らす。
能力が分かれば。それの回避方法は至極単純だった。
ノーバディと目線を合わせずに倒す。それだけだ。


ノーバディ「目線を逸らした……な?」


アナスイ「ああ、そらさねーわけがねえだろーがよォ。しかしどうやら。
     テメーの射程距離は目線が届く限り、どこまでも及ぶようだな……」


 アナスイは、体の重みを感じて三度舌打ちする。
ほんの一瞬。さっきの一瞬に目があっただけで。自分の体重が増えている気がした。
すなわち、身体が金属化する証拠だった。


ノーバディ「3秒だ……。3秒間目を合わせられれば……ッ!
      君は再び僕の所有物だ……」

アナスイ(でも、どうする……?
     この距離じゃあ近距離パワー型の俺の【ダイバーダウン】は圧倒的に不利ッ!
     近づくにしても……目を見れないんじゃあ飛び降りても……)


 視界の端にノーバディを捉えたまま、アナスイは思考する。
体の金属化は進んでいない。すなわち、目があった時間だけ金属化が進むという事。
しかし、この状態では、射程距離はおろか、スピードでも負ける。


アナスイ(メンドクセー……。
     固まったあとじゃあ、オレもダイバーダウンも身動きがとれねー……。
     一体どうしろってんだ……?)


ノーバディ「そこで突っ立ってるだけか?アナスイ!!
      望むなら僕の方から出向いてやろうかァアアアア!?」


 叫び声を上げると共にッ!ノーバディはハンマーで、金属化した看守を『砕いた』ッ!!


 バギンッ!!


アナスイ「何してやがんだ……?」


ノーバディ「ホラよォオオオッ!!」


 更に投擲ッ!!
砕けたその、看守の腕ッ!!鉄塊と化したその看守の腕はッ!!アナスイに向けて一直線に飛ぶッ!!


 アナスイはその鉄の塊を避けようと、体を数センチ横にずらすッ!!
しかし、次の瞬間ッ!後悔する間もなく、アナスイの視界は変化ッ!!


アナスイ「ッ!!」


 周囲が赤ッ!!
どす黒い赤色に変化したッ!!
まるでペンキを溢したかのようにアナスイの視界が一瞬で一色に染まるッ!!

アナスイ「血かッ!!」


 その正体は、看守の血液ッ!!
ブン投げたその鉄の塊は、アナスイの目の前で元あるべき姿に状態を戻した…ッ!!
すなわち、目の前で看守の腕は肉片に変わりッ!!

 その接合部から赤い鮮血をまき散らしたッ!!


ノーバディ「金属にさせるのは3秒必要……。でも。
      元に戻すのはいつでもできんだよォオオオ!!」


 ブシャァアアア!!


アナスイ「チッ!!クソッタレェ!」


 アナスイは腕でガードッ!!
目を守るために、瞳を閉じて血を振り払ったッ!!


 そして、再び目を開けた時ッ!!


アナスイ「………何処に居やがる……?」


 視線の端に捉えていた。
ノーバディの姿をッ!!


 見失ってしまったッ!!

アナスイ「…………」


 黙ったまま、アナスイは平行に視線を逸らす。
ノーバディを探すために、1階に目を下ろしてしまえば。目が合う危険性が高い。

 一度見失えば、目標を補足する事すら難しくなる。
目を合わせられないということは、そういうことだった。


ノーバディ(さあ……。コッチヲミロよアナスイ……。
      それとも駄目元で飛び降りて辺りを殴るか?
      ハハハ……。盲目と化した奴に負けるほど。僕のベイビーアイはヤワじゃないよ?)


アナスイ「賭け……か……。
     ギャンブルは嫌いじゃあねえが。命を天秤にかけるのは、趣味じゃねーんだけどよ……」


 独り言をつぶやき、アナスイは手すりに、足をかけたッ!!


ノーバディ(降りてくる気かッ!?
      来なよッ!!)




 ダッ!!




 そしてアナスイはッ!!
手すりから勢いよくッ!!


 飛び出したッ!!

アナスイ「ドコだぁ!?変態野郎ォオオオオオ!!」


ノーバディ「何?」


 ノーバディは考えていた。
通常の可能性を……。大抵の可能性をッ!!


 目を瞑ったまま、アナスイは落下。そしてそのまま辺り一面を無作為に攻撃すると。
それが、金属化せずに倒す。ノーバディへの唯一の方法だと。

 それをノーバディ自身が考えていたッ!!


 しかしッ!だがしかしッ!!


 アナスイの目は、大きく見開かれていたッ!!


ノーバディ「気が狂ったのかい?」


 そして、ノーバディとッ!


 目があったッ!!

 ピキ……ピキピキッ!!


アナスイ「クソッ……!!」


 空中で自由落下するアナスイは、その体を再び金属へ変えていくッ!!
落ちながらノーバディを視界に捉えッ!スタンド攻撃を受けるッ!!


ノーバディ「まさか……ッ!!とんだラッキーだッ!!
      君の方から金属になって降りて来てくれるなんてッ!!」


 笑みを隠せないノーバディは、3秒で完全に。
空中で完全な金属と化したアナスイを、延々と見つめるッ!!


 落ちて来たアナスイを拾う。その結末だけが、ノーバディの脳裏には存在していた。



アナスイ「…………」


ノーバディ「ククク……。ウヘヘ……。最高だッ!最高の気分だッ!!
      さあ、早く僕の胸に飛び込んで来てくれアナスイッ!!
      アナスイ!!アナスイアナスイアナス……ィギァ!!」


 ドグァ!!

 鈍い打撃音ッ!!
その音が部屋中に響き……。ノーバディの声を遮断した……。


ノーバディ「ェァ……?ァ……!?」


 九の字に体を折りたたみ、地面に叩きつけられた……。
ノーバディが……ッ!!


 アナスイが、自ら金属化した体を動かしッ!!
ノーバディに、空中から蹴りを入れたッ!!


ノーバディ「な……何故……動……けるゥッ!!」


 ノーバディは嘔吐しつつ、体を震わせ衝撃に耐えながら問う。


アナスイ「賭けだったんだ……。でも、成功したみてぇだな……」


 喋る。金属化されて、瞬き一つ不可能なはずのアナスイが。
まるで能力を受けてないかのようにッ!!


 しかし、その体は。アナスイの見た目は銅像そのもの。金属の塊ッ!!


アナスイ「言ったはずだ。ん?いや、言ってなかったかもな……。
     俺の能力は【ダイバーダウン】。物体に潜行させる能力だ……。
     今、ダイバーダウンは……ッ!『俺自身に潜行させているッ!!』」





 バァーーーーーーーーーン!!

アナスイ「何か言い残す事はあるか……?」


ノーバディ「ヒィ……ヒィ……。動けるなんて、まさか……。君は……」


アナスイ「あ?」


ノーバディ「素晴らしい……。そこまで拒絶するなんてッ!!
      動けなくさせても動くッ!!そんなにされちまうとッ!!
      僕はますます燃え上がるッ!!君が欲しいッ!!欲しい欲しい欲しいッ!!」


アナスイ「そうか……。そりゃあ残念だ……」


 ガシィッ!!


 金属の腕が、ノーバディの胸ぐらを掴むッ!!


アナスイ「俺は【殺人】の罪人だ……。
     0と1じゃあ全然違うらしいが……。
     1から先は、『さして変わらねーんだよ』……」


ノーバディ「ああ……。何をする気……だい?」


アナスイ「こうする気だよ……」





 ドグシャァッ!!

 その音を最後に。ノーバディは一言も発することはなくなった。



 その攻撃を最後に。アナスイは何も変わらない日常へと戻る。



アナスイ「…………」


 動かないノーバディを、まるで石ころのように見向きもせず。
興味を持たず。

 彼は何事もなかったかのように、自分の独房へと戻った……。


アナスイ「眠い……」


 彼は。
何も異常ではない。それが、それこそが彼にとっての正常なのだ。
正常だからこそ。

 異常なのだ。



第7話
『ナルシソ・アナスイ VS ノーバディ』

To be continued →

>>1です。

アナスイ VS ノーバディ

これで完結です。


 で、このまま次のキャラ。といっても。
若干モチベーションと、SSを書く時間が取りづらくなってきまして……。

 ここらへんでこの安価スレは終了しようと思います。
中途半端感は否めませんが、これ以上やると、不本意にもエタってしまいそうで……。
すみません。


 安価に参加して頂いた皆様方、駄文を読んで下さった皆様。
ありがとうございます。

 ではでは。またいつか。

>>1です。

 ひっそりと、告知しておきます。
別のジョジョ安価スレを始めました。もしよろしければ是非……。

X人目のジョジョの奇妙な冒険 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409170090/)

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