ある日の放課後

凛「んーやっとテスト終わったにゃぁ～」

花陽「凛ちゃん、頑張ったね」

凛「うん、英語はギリギリだったけどね」

真姫「ま、活動休止にならなくて良かったわ」

花陽（凛ちゃん、交通事故に遭ってから落ち込んでたけど、元気出てきたみたいで良かった…）

凛「今日から練習も再開だし楽しみにゃ～」

花陽「で、でも凛ちゃん足まだ完治してないんでしょ？」

凛「う…うん」

真姫「じゃあダンスの練習はまだダメね。私と歌の練習しましょうか」

凛「え、えぇ～！？」

真姫「何よ…文句あるっての？」

凛「だ、だって真姫ちゃん厳しいし…」

真姫「ダメよ」

凛「凛はマラカス担当でいいのに～」

花陽「あはは…」

練習中

海未「はい１・２！１・２！」

海未「花陽！また遅れてますよ！」

花陽「は、はいっ」

花陽「いちに、いちに…あっ」ﾌﾗｯ

ﾄﾞﾃｰﾝ

穂乃果「花陽ちゃん！大丈夫！？」

花陽「う、うん…」

絵里「少し休憩にしましょう」

練習後

凛「かよちーん！帰ろ？」

花陽「…」

凛「かよちん？どうしたの？」

花陽「え？あ、うん…何でもないよ」


花陽の部屋

花陽「あ、あれ？眼鏡が無い！」

花陽「おかしいな…カバンの中に入れてたはずなのに…」

花陽「学校に忘れたのかなぁ…今日は使ってないはずだけど…」

次の日　朝、教室

花陽「ない…ない」

花陽「どこに行っちゃったのぉ…」

花陽（はぁ…とりあえずはコンタクトがあるからいいけど）

花陽（家とかちょっとした時は眼鏡のほうが便利だし…）

花陽（どこ行っちゃったんだろ…）

花陽（安い物でもないし…見つからなかったらお母さんに怒られるよ…）ﾊｧ

凛「かよちーん！どうしたの？」

花陽「あ、凛ちゃん…実は眼鏡無くしちゃって…」

凛「眼鏡？たいへん！凛も探すの手伝うよ！」

花陽「あ、ありがとう」

花陽「でも家にもここにもなかったし、あとは部室くらいしか…」

凛「じゃあ部室行こ？」

花陽「う、うん」

部室

ｶﾞﾁｬｯ

凛「あれっ？真姫ちゃん、何してるの？」

真姫「…！ちょっとね、あなた達はどうして？」

花陽「眼鏡がなくなっちゃって…探しに来たの」

真姫「眼鏡、が、なくなった？」

凛「真姫ちゃん見なかった？かよちんのメガネ」

真姫「い、いや…知らないわ」

花陽「そっか…」

帰り道

凛「結局見つからなかったね…」

花陽「うん…帰ったらもう一回部屋探してみるね」

凛「そうだね、ってあっ！」

花陽「どうしたの？」

凛「今日はカップラーメンの特売日だったにゃ！」

花陽「がくっ」

凛「凛行ってくるね！また明日～」

花陽「あ、あはは…またね」

花陽「はぁ、凛ちゃんは元気だなぁ…元気で、運動もできて、花陽とは大違い」

花陽「眼鏡だって、そもそも目が悪いから…」

花陽「…」

花陽「ううん、違うよね。凛ちゃんは凛ちゃんで、花陽は花陽なんだから、出来ることをやらないと」

……

その頃の凛

凛「そういえばお金ないんだったにゃ…」ｽﾞｰﾝ

花陽「ん？あれは何だろう？」


『きえる眼鏡』売ります


花陽「『きえる眼鏡』？おばあさん、『きえる眼鏡』ってどういう意味ですか？」

老婆「はい、『きえる』という意味でございます」

花陽「？？？えっと、そうじゃなくて、何が『きえる』のかなって…」

老婆「ですから、『きえる』という意味でございます」

花陽「うぅ…」

老婆「お買いになった方だけが『きえる』という意味がわかるのでございます」

花陽「な、なるほど」

花陽（眼鏡かぁ…確かに、なくなって困ってるけど、レンズが合ってないと役にたたないし）

花陽「あの、試しにかけてみてもいいですか？」

老婆「お買い上げ頂かない限り、できません」

花陽「えぇ…？」

花陽（こんなの誰が買うのかなぁ…）

花陽「ちなみに、いくらですか？」

老婆「100円でございます」

花陽「100円？」

花陽（何だ、おもちゃか何かかな）

花陽（でも、何だろう…この感じ。きえる…『きえる眼鏡』かぁ）

老婆「…」

花陽「あの、これ買います。はい100円」ｽｯ

老婆「お買い上げありがとうございます」ﾆｨｯ

とりあえずここまで

とりあえず前スレはHTML化の依頼をしようね