ウォルター「インテグラ様、我々に依頼をしたいという客人が来ております」
インテグラ「依頼だと? 我々に、直接か? 何者だ」
ウォルター「BB、と名乗っておいででしたが」
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インテグラ「BB。数か月前突然現れ瞬く間に英国経済界である程度の地位を築いたという例の小娘か。本人か?」
ウォルター「ええ、十中八九同一人物かと」
インテグラ「しかしなぜそんな人物が我々に…」
ウォルター「さて…。それではお嬢様、いかがいたしましょう。通しますか?」
インテグラ「…そうだな。もとより何かときな臭かった小娘だ。敵にしろただの調子に乗ったガキにしろ、英国に対する作法と言うものをその身に教えてやるいい機会だ。通せ」
ウォルター「かしこまりました」
【応接間】
インテグラ「我々が何かわかっての訪問だろうな、BB」
BB[王立国教騎士団、吸血鬼対峙の専門組織でしょう? いくら可愛い後輩属性もちのBBちゃんでも、そんなに舐められたら怒っちゃいますよ? やってくるなり詰問とか英国とやらの器も知れちゃいますね」
インテグラ「…あまり舐めた口をきくなよ小娘」
BB[…む、まあ今回はいいですよ。前ふりとか面倒なんで率直に要件を言っちゃいますと、私が依頼したいのは「とある人物の保護」なんです」
インテグラ「専門外だ、帰れ」
BB[本当に? 帰っちゃってもいいんですか?」
インテグラ「何?」
BB[三日ほど前、私は傭兵を40人ほど雇ってあの人の捕縛を命じました。結果は全滅。先輩自身にはほとんど戦闘力もないはずなのにです。理由は簡単、あの人はアレを持っていたから」
BB[せっかくあの忌々しいサーヴァントを何とか捕縛したと思ったら、今度はあの吸血鬼が邪魔をしたんです。ほんとありえない」
BB[吸血鬼、飼ってるそうじゃないですか。知名度だけならそこそこ並ぶ吸血鬼の情報をわざわざ持ってきてあげたんですよ」
インテグラ「…その吸血鬼は?」
BB「エリザベート・バートリーをご存知ですか、HELLSING局長」
BB[エリザベート・バートリー。16世紀のハンガリー王国の貴族。残虐行為の限りを尽くした鮮血魔嬢。私が依頼しに来たのはそれの討伐、およびそのマスターの保護です」
インテグラ「……」
BB[もし依頼を受けてくださるんでしたら、情報を渡してもいいんですよ?」
インテグラ(エリザベート・バートリー…ブラム・ストーカーの小説のもとになった人物の一人。もし奴の言葉が真実ならかなりの大物だが…そもそも奴はなぜそれを知っている?)
インテグラ(そこまでの大物が英国にいたとして、今までいったいどこに潜伏していた?)
インテグラ(BBという偽名丸出しの名前も、その態度も、言動も。すべてが我々英国をなめきっている。新参者の小娘にそこまでやられて黙っていることはできん)
BB[どうしますか、HELLSING局長」
インテグラ(さて、どうするか…)
??「どうしたインテグラ、私は構わんぞ」
BB「っ、壁からでてきた!?」
インテグラ「アーカード。お前が昼間に地下から出てくるとはな」
アーカード「なに、面白そうな名が聞こえたものだからな」
BB[物体の透過…、いや、一体化からのすり抜け。これがHELLSINGの吸血鬼ですか」
BB(霊格自体は低いのに、戦闘力は一級品。不死性の観点だけから見れば、真祖にも引けを取らない、か)
BB(先輩の確保の戦力としては十分すぎるほどですね)
アーカード「どうするマスター?」
インテグラ「…情報をよこせ。まずはそれからだ」
BB[ちょっと、依頼を受けないのなら情報はあげられませんよ」
インテグラ「調子に乗るなよ小娘。この先も英国で安心して眠りたかったら、身の振り方を覚えることだ。もっとも、こんなことに首を突っ込んでいる時点でそんな日はやって込んだろうが」
BB「…」
BB(本当なら私が直接行きたいところなのに、ムーンセルへの接続や、「アレ」を抑え込むのに精いっぱいなのが現状…)
BB(ヴァチカンあたりにもエリザベートと戦える戦力はあるでしょうけど、英国で資産を蓄えた私と取り合ってもらえるとは思えない…)
BB(ああもう、なにもかも! 本当腹が立つ!)
BB[…わかりました。話します。だからお願いしますよ。先輩に少しでも傷をつけたりしたら、許しませんから」
とりあえずここまで。
一応 ヘルシング×fate/extraCCCのクロスオーバーです。
【アイルランドのとある町】
セラス「で、やっぱり行くんですよね…うう…アイルランドにはいい思いでないんだけどなあ…」
アーカード「あの依頼人(クライアント)が言うには、吸血鬼エリザベート・バートリーとその主が潜伏しているのはここだそうだ。もっともまともな手段を用いて補足したとは思えんがな」
セラス「あの神父にあったらどうしましょうマスター…」
アーカード「そうだったら大歓迎だ」
セラス(マスターなら本気で言ってそう)
セラス「それにしてもエリザベート・バートリーって何百年も前の人物ですよね。やっぱり吸血鬼ってそこまで長生きするんですね」
アーカード「婦警、貴様もその仲間入りをしたはずだぞ」
セラス「えーっと、話を聞くのと実際に知るのは違うというか…なんというか…」
アーカード「……」←エリザベートより前の時代に生まれてるマスター
アンデルセン戦のあとはすぐ最後の大隊戦だったから……パラレルワールド?
セラス「でも人間の主に従ってるなんて、まるで私たちみたいですよね」
アーカード「……」
セラス「…マスター?」
アーカード「いやなに、最近は詰まらん雑魚ばかりが相手だったからな。久しぶりに楽しい夜になりそうだ」
セラス「…」ゾクッ
>>15 アンデル戦からミレニアム製吸血鬼の発信機発見までの空白期のつもりです。
【ヘルシング邸】
インテグラ「……」(煙草を吸いながら)
BB「……」(じっと睨みつけながら))
ウォルター「お嬢様、お茶をお持ちいたしました」
BB「ちょっと! どうして私にはないんですか!?」
ウォルター「…」スタスタ
BB「むうー…」イラッ
インテグラ「そろそろアーカードたちがアイルランドにつく頃だ。間違いなくいるんだろうな」
BB「当然です。今この世でBBちゃんに頭脳労働で勝てる存在なんてないんですよ? 容量(リソース)が違います。センパイのことなんて何もかもお見通しですから」
インテグラ「にしてはアイルランド近辺での被害が少なすぎる。貴様が現れた数か月前から、いくつかの小さな村がつぶれている。吸血鬼の証拠がなくグールも発生していないために詳しく調査されてこなかった小さな事件。てっきりこれらの犯人がかのドラキュリーナかと思ったんだがな」
BB「小さな村が壊滅…? それは知りませんけど、違いますよ? センパイの行動は逐一監視してましたけど、そういうことはしてませんでしたし。甘いですよねー、でもそこが素敵なんですけど。主にちょろそうなところとかが!」
インテグラ「……」
インテグラ(吸血鬼を使役するような輩が、我々以外にもいるとはな…。近頃湧いている妙な劣化吸血鬼の関係者か? この小娘の話しぶりからすると下種じみた行動できる度胸もないただの甘っちょろいガキのようだが、それならばなぜエリザベート嬢のような吸血鬼が使えている?)
BB「でもまあ、そっちの手札をアイルランドに向かわせたってことは、なんだかんだ言って私が嘘をついてないって判断したんでしょう? ピンポーン、大正解でーす」
インテグラ「むこうが抵抗するようなら無傷での保護は保障できんぞ」
BB「あなたの飼い吸血鬼からしたらセンパイなんてその辺の埃同然。わかりますよー、ショベルカーでビーズを並べるような気持ち。でもそこだけは絶対に守ってもらわないと困るんですよ」
インテグラ「そのセンパイというのは何者だ」
BB「平々凡々などこにでもいる人ですよ。まあ、どっちにしろ今は夜中ですし…センパイの性格からして…」
【アイルランド】
チュンチュン…
セラス「ああ、朝を知らせる小鳥のさえずりがする…!!」
セラス「…」
セラス「朝だーーーーー!?」
セラス「夜に活動しない吸血鬼ってどういうことなの?! すごい吸血鬼だっていうから緊張してて妙に疲れちゃったし…」
セラス「マスターは「眠い」とか言ってホテルに行っちゃうし…というかマスターお金持ってるのかな…」
セラス「やっぱり私が情報収集しなきゃだめだよね…うう…朝日が…」
セラス「本当にここにいるのかなぁ…エリザベート・バートリー…」
―――妄想―――
セラス「ミナサーン、えりざべーと・ばーとりーって人知りませんかー!?」
えりざべーと?「ひっひっひ、ワタクシを狙うばかな小娘など一ひねりにしてやるわ! 拷問ジャー!」
セラス「きゃー!」
―――――――――
セラス「ストレートに聞いて回っちゃだめだよなあ…うーん」
セラス「聞き込みは婦警の基本…とりあえず、がんばるのよ…!」スタスタ
どんっ
セラス「きゃっ!」
?「うわっ! すみません大丈夫ですか!?」
セラス「ああ、大丈夫…ってあああっ!!」
?「へ? なにこちらを指さして驚いて…。ってうわああああパンが!?」
セラス「パンが…地面に…ごめんなさい! 本当にごめんなさいいい!」
?「大丈夫…じゃないけど大丈夫ですから! そこまで謝られるとこっちの心が痛むというか!」
セラス「本当にすいません…」
セラス(うう…ドジばっかりだなあ…)
?「大丈夫ですから…。えっと、そういえば名前はなんていうんですか?」
セラス(うーん、名前くらい言ってもいいよね…?)
セラス「私はセラス・ヴィクトリアっていいます」
白野「俺は、岸波白野って言います。そこのパン屋で住み込みで働かせてもらってます」
セラス「キシナミ・ハクノ…?」
投下終了します。
パン屋の店主「もーーー! 何やってるのよハクノーーー!」
白野「すみません! 悪気があったわけではないんです!」
パン屋の店主「そりゃあハクノくんのことだから悪気がなかったってことくらいはわかるわよ。でもこのパンの届け先のお客様がいるでしょ。それにパンを踏んだ娘は地獄に落ちるって言うじゃない」
白野「申し訳あるません。どうか許してください麗しのアイルランドの虎」
パン屋の虎「え、そう? …って誰が虎だーーー!」
セラス「ええっと…すみません、。その、わたしがぶつからなかったら…」
パン屋の虎「セラスちゃんだったわよね? あなたはいいのよー。だってハクノがよけるか踏ん張るかすればよかっただけの話だもの」
セラス「ええっと…」
セラス(成り行きでパン屋まで来ちゃった…)
店の奥<ガシャーンッ!!
パン屋の虎「ああっ! もしかしてまたあの子!? もーーー! どうしてすぐ騒ぎを起こすのよあの子は!」
白野「またおまえか」
パン屋の虎「こらーーー!今度はどんな悪夢を生み出そうとしてるのよーーー!」スタスタ
セラス「厨房に行っちゃった…」
白野「よくあることです」
セラス「ごめんね、迷惑かけちゃって」
白野「大ごとにならなかったから俺はいいよ。そっちこそ時間大丈夫?」
セラス「それは大丈夫デス…(むしろ日没までどうしようって感じだったし)」
白野「……」
セラス「? どうしたの?」
白野「…いや」
セラス「…気になるんですけど」
白野「…いや、その、着込んでる女性っていいなあって…」
セラス「!?」
白野「歩くわいせつ物陳列財とぱんつはかせないじゃない人ってすばらしいなあって…」シクシク
セラス「…ヘー」
白野「…」
セラス「…」
白野「スンマセンでした」
セラス「うん」
セラス「それにしてもハクノって変わった名前だよね。もしかして地元の人じゃないの?」
白野「そうだよ。ちょっと前からここのパン屋で住み込みで働かしてもらってる。一応もう一人いるんだけどね」
セラス「へー」
セラス(…うーん、悪そうな人には見えないなあ(変なことは言ってるけど)。だったらちょっとくらい聞き込みしても大丈夫かな…?)
セラス(できるだけ遠まわしに…!)
セラス「ねえ、最近変わったことでもなかった?」
白野「へ? どうしてそんなことを?」
セラス「私この街が故郷で、久しぶりに帰郷してきたの。でもなんか様子が変だなーって思ってて…(ええっと…)ほら、ちょっとまえに変な人が来てたでしょ? 40人くらい」
白野「」
セラス「あっ、私の気のせいかもしれないんだけどね!」
白野「…えっと、それって…」ヒヤアセ
セラス「…?」
白野「あー、ごめん! 何も知らないや!」
セラス(え、なんでこんなに挙動不審なの)
セラス(ひょっとしてこの人エリザベート・バートリーの関係者…!?)
セラス(で、でもそんな冷酷な人の共犯者みたいには見えないし…)
セラス(いやいやいや! まさかいきなりあたりを引くわけが…)
セラス「えーっと、変なこと聞いてごめんね。それじゃあ、もう一人の一緒に働いてる子ってどんな子なの?」
白野「」ピシッ
セラス(また挙動不審かーーー!?)
白野「…ランサーっていう名前の子です。おちゃめな自称アイドル的な」
セラス「ランサー…槍使い?」
白野「変わった名前ですよね」
セラス「確かにそうだけど…」
セラス(偽名臭すぎて逆に本名みたいに感じる…でも怪しいなあ。思いたくはないけどどう考えても何か隠してるよね)
白野「ちょっと恥ずかしいやつですけどね」
?「ちょっとちょっとぉ! この私に向かって「恥ずかしい」ぃ? どういうつもり!?」
白野「ブフォ エリ…ランサー!? どうして店の表に!?」
セラス(初めにエリって言おうとした!? 聞き間違いじゃないよね!?)
?「だってタイガーの説教なんてつまらないわ。大体自分だってろくにできないのに。それに、料理はやっぱり愛じゃない!」
白野「愛があるのならとりあえず料理を赤くするのをやめてください」
セラス(この子がもしかしてエリ…い、いやー、でもこんな小さな女の子がそんなわけ…)
エリザ「この世界一のアイドルの卵、エリザベート・バートリーにむかってよくそんなこと言えるわね!」
白野「今までの流れぶった切って名乗った―――!?」
セラス「oh…」
白野(この前来た傭兵みたいな人たちと戦ったとき、通信機がまだ生きてたにも関わらずエリザが思い切り名乗ったからあえて隠してたのに)
白野(どうしてそんなにアイドルなんですか―――!?)
白野(セラスさんがうっかり街中でエリザの名前を言ったりしたら、潜伏先がここだってばれてまずいことになる…!)
白野(またあんなことになったら…)
白野(口止めできればいいけど)
セラス「……」
白野(あれ?)
セラス「……」
セラス(まずいまずいまずい! どうしていきなり大当たりを引いちゃったのーー!?)
セラス(私一人でそんな大物倒せるわけないって!)
セラス(重火器はさすがに持ち歩いてないし! この装備じゃ心もとなさ過ぎるし! マスターは多分寝てるし!)
セラス(無理無理無理! ど、どうしようーーー!!)
白野「…セラスさん?」
セラス「はいいっ!」
白野「いや、顔色悪いですけど大丈夫ですか?」
セラス「だ、ダイジョウブデス…顔色悪いのは元々ですから…」
エリザ「ふーん、あなたセラスって言うのね」ジロジロ
セラス(ひぃぃぃ!)ドキドキ
エリザ「…キャラ」
セラス「は?」
エリザ「…キャラが…」
セラス「キャラ…? ええっと、それってどういう…」
エリザ「キャラがかぶってるじゃない! 吸血鬼で、戦えて、お、おまけに…ごにょごにょ…とか…/// キャラかぶりすぎよー!」
セラス「ええええええ!?」ガーン
白野「ええええええ!?」ガーン
エリザ「はっ、もしかしてあなた私のファン…!?」
セラス「違います」
エリザ「いいのよ別に照れなくても! 歌って踊れるアイドル系サーヴァント、エリザベート・バートリーのファンだもの! 見覚えのないファンがいたっておかしくないわ!」
セラス「いや、違います」
白野「どう見ても似てないと思うんですが。髪の色とか角とか恰好とか胸とか」
エリザ「そんな…そ、そう/// 私のことを唯一無二の存在として見てくれてるのね…! 私うれしい…!」
白野(否定したら面倒なことになりそうだ…)
白野「っていうか、吸血鬼!? セラスさんが!?」
セラス「あはは、あはは…」
白野「牙が…」
セラス「……」オワタ
セラス(うう…わたしきっとぼこぼこにされるんだ…。だってあのエリザベート・バートリーでしょ…!?)
エリザ「うふふ! さすがは有能でできるアイドルね!」
セラス(…で、でも、まだ吸血鬼ってばれただけだしセーフ! セーフ! それになんか頭のゆるそうな感じがする! もしかしたら乗り越えられるかも…!)
エリザ「もう、マスターったらぁ/// そんなに褒めても何も出ないわよ!」
白野「褒めてないです」
エリザ「でも今回は特別に何か出してあげるわ! 喜びなさい!」
白野「もういい加減にしてください」
セラス「あ、あのー…」
エリザ「ええ、そうね、張り切っちゃうわ」
セラス「えーっと、エリザベートさん?」
ギンッ
セラス「ッ!?」
セラス「身の丈以上の槍…!? いったいどこから…!?」
エリザ「ふうん、今のをよけるのね。あっそう。じゃあ次はもっと確実に仕留めてあげないとね」
白野「エリザベート・・・!? いったい何をしてっ!」
エリザ「あら、この子吸血鬼よ。敵よ。こういうのには、ファンだろうが情け容赦ないわ、私」
白野「吸血鬼だったとしても、セラスは何もしてないだろ!? それに吸血鬼っていうならエリザだってそうだ。なのにどうしてそんな理由でいきなり攻撃するなんて…」
セラス「わ、私は敵対するつもりはありません!」
白野「ほら、こう言ってるし…!」
エリザ「甘いのね。マスター。そういうところが好きだけど、今回は却下ね」
セラス「私はっ」
エリザ「じゃあどうして嘘なんてついたの?」
セラス「えっ…」
エリザ「あなたここが故郷だって言ったわよね。最近帰ってきたとも。それ嘘でしょう。あなたはここの人じゃない。もっと遠くの人でしょう。だって私見てたもの。あなたと赤いコートの男が、グールをなぎ倒していく姿を」
セラス「!? それってまさかあの神父と戦ったときの…!? 見ていたの!?」
エリザ「あの吸血鬼を始末しようと私も行ってたのよ。でもいま大切なのはそれじゃない。重要なのは、あなたが「吸血鬼狩り」をしていたこと」
セラス「っ…」
エリザ「私はドラキュリーナ、あなたは吸血鬼狩り。どんな理由があろうとも、たとえ装備が不十分だろうとも、力に明確な差があろうとも、その立場は変わらない」
エリザ「聞き込み行為は、諜報行為はすなわち敵対行動よ。せっかくファンを殺すのは残念だけど、今はこっちのほうが大切なの」
白野「やめろ、エリザベート!」
エリザ「あっちの赤い男に知らされても面倒よ。マスターのためにも、つぶしてあげるわ。そうして、久しぶりにブラッドバスでもしましょうか」
白野「落ち着け、やめろ、エリザベート!」
エリザ「それに私、嘘は嫌いなの。だからあなたを殺すわ」
セラス「ッ―――!」
セラス(覚悟を決めるしか…ないか…)
≪おまけ≫
そのころの旦那。
アーカード「……」
アーカード「……」
アーカード「スヤァ…」
投下終了です。
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