カチュア「デニム……このチョコは何?」 (24)

デニム「何って…オリビアから貰ったチョコだけど?」

カチュア「そう…私の愛情込めたチョコがありながら、あんな女のチョコの方がいいのね」

デニム「そうじゃないよ、姉さん…ただ、オリビアが一生懸命作ってくれた物だから」

カチュア「やっぱり、あの時の愛してるはウソだったのね…」

デニム「だ、だからその…」

オリビア「やめましょうよカチュアさん、デニムが困ってますよ?」

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カチュア「あ~ら、ゴーゴンさんがこんな所で何用かしら?これは私と弟の問題なの。口出ししないでくれる?」

オリビア「いいえ、そうもいきません。何せ困った肉親に振り回されてるのはお互い様ですから…」

カチュア「アナタ…何か勘違いしてるようだけど…デニムはアナタなんかに興味なんてあるわけじゃないこと、おわかりかしら?」

カチュア「今度、私の弟にちょっかいをかけるようだったら、タダじゃ済まさないわよ…」

デニム「ちょ、ちょっと姉さん!」

オリビア「あら嫌ですわ、私はただ弟離れが出来ない王女様のために自覚を持ってもらおうとお気遣いをされてるのに…」

オリビア「かのドルガルア王のご息女がこんなブラコンでは、ヴァレリア国民も悲しみますからね」

カチュア「なんですって~?」

デニム「や、やばい…」

フェイエウ!

ギャーギャー

カノープス「まーたあの二人か」

ギルダス「毎度のことながら、あの二人は内乱が絶えないな…」

ミルディン「チョコをあげるくらい、もう少し穏やかにしてほしいものですね」

ギルダス「たくさん貰ってるお前も大概だがな」

カノープス「まったく人間のヤツらは、どうしてこういうどうでもいい行事が好きなのかね…」

カノープス「たかがチョコをあげるくらい、何もこの日じゃなくたっていいじゃねーか」

ギルダス「ヘッヘッヘ、デネブの義理チョコしか貰えてないからって、そう僻むなよ」

カノープス「うるせーッ!シェリーやセリエにチョコを貰おうとしてふられた非モテヤローに言われたかねーや!!」

ギルダス「なんだと!?この鳥ヤローめ!!羽をむしってローストチキンにしてやろうかッ!?」

カノープス「コノヤロー!!また俺のことを鳥とか言ったな!?」

ギルダス「鳥がイヤならコカトリス男に変えてやらーッ!!」

カノープス「も、もう勘弁ならねーぞ!このヒゲモジャガチムチ野郎めッ!!」

フェイエウ!

ギャーギャー

ミルディン「あの二人も相変わらずですね…」

プレザンス「ハッハッハ、今日はバレンタインデーというヤツだったか」

ミルディン「神父様…今日の巡礼は終わったのですか?」

プレザンス「ああ、あちこちでお若いカップルがチョコを渡してる姿をちょくちょく見かけたが、そういう日だったことを忘れておったわい」

ミルディン「我々の部隊にもそういった風景が散見されますね」

サラ「ヴォルテール…いつもお疲れ様」スッ

ヴォルテール「サラ…!」

サラ「あの…それ、気に入らなかったら、捨てていいから!」

サラ「じゃ、じゃあ私はこれで!」ダッ

ヴォルテール「(剣の形…)」

ファンタジスタドールかと思った

オクシオーヌ「ジュヌーン…これあげる…」

ジュヌーン「オクシオーヌ、これは?」

オクシオーヌ「本当はドラゴン達にあげるものだったんだけど、余っちゃったの…」

オクシオーヌ「べ、別にアナタにそういう気があってあげたわけじゃないからッ!」

ジュヌーン「そうか…ありがとう」

オクシオーヌ「お、お礼なんていらないわよッ!」ダッ

ジュヌーン「………」

システィーナ「フォルカス…今日は何の日か覚えてる?」

フォルカス「え…別に、」

システィーナ「だ、だから今日は特別な日があるでしょ!忘れたの!?」

フォルカス「特別な日って…」

フォルカス「あ、そうか!今日はキミの誕生日だったね?」

システィーナ「!」

システィーナ「もう!フォルカスのバカッ!」プイッ

フォルカス「シ、システィーナ!?」

>>7
うん、そっちはわからないんだ。すまない

オリアス「兄さん、はいこれ」

デボルド「?」

オリアス「今日はバレンタインデーよ。本当は好きな人とかにあげるのが恒例なんだけど…」

オリアス「家族にあげる人だっているんだから、別におかしくないわよね」

デボルド「オリアス…」

オリアス「兄さん、いつもありがとう…」

オズマ「ハボリム…今日はバレンタインだったわね…」

ハボリム「あ、ああ…だが、別に無理に気を使わんでもいいぞ?」

オズマ「で、でも…その、欲しくないの?私だって仮にも一人の女性なのだから、お前のために作ってやるぞ?」

ハボリム「いや…私はどっちでも構わないのだが…まあ、お前が作るというのなら別に…」

キッ

オズマ「ええい!欲しいのか、いらないのかハッキリしろッ!!」ビシッ

ハボリム「グハァッ!?」

オズマ「そんな優柔不断な性格だから、バールゼフォンに目を潰されたのよ!」

オズマ「こうなったら、私が一から根性叩き直してあげるんだから!」

ハボリム「(父上、母上、どうやらココが俺の死に場所になりそうだ…)」

オズの霊「姉さん…俺にもくれよ…」

ミルディン「どこもかしこもイベントだらけですね」

プレザンス「ハッハッハ、まったく若いとはいいものだな!」

アロセール「レオナール…」ポツン

ヴァイス「チクショー、どいつもこいつも…」

ザパン「ガッハッハッ、ヴァイスよ!お前、誰にもチョコを貰えなかったのか!」

ヴァイス「る、るせーッ!」

ザパン「まあ気にすんなよ!チョコをくれなくたって死にやしねえんだから!」

ザパン「俺なんて生まれてこの方誰ひとりも貰えなくたって、こうやってピンピンしてるんだからなッ!」

ヴァイス「く、くそ!(カチュアは結局、デニムの分しか用意してねーしよ!)」

ヴァイス「(あのガンプでさえ、ゴーゴンやフェアリーどもに貰えてるのに!)」

ヴァイス「(それならまだしも、誰ひとりとして俺に義理も何もくれねーなんて…)」

「あ、あの…」

ヴァイス「なんだよ!」

アプサラ「ヴァイス…これ」

ヴァイス「こ、これは!?」

アプサラ「ご、ゴメンなさい。早く渡そうと思ったんだけど…なかなかタイミングがつかめなくて…」

ヴァイス「アプサラ…」

ザパン「Oh…」

ペイトン「ワッハッハッ、アプサラとヴァイスのヤツ顔が真っ赤かだぞー」

ペイレヴラ「二人の恋が成就するよう、二人で神に祈ろうか」

ペイトン・ペイレヴラ「ワッハッハッハッ」

アプサラ「あ、アンタ達ッ!!!」

ワッハッハッハ 待ちなさい!

ヴァイス「………」

ドゴーン!

ヴァイス「なんだ!?敵襲かッ!?」

デニム「ヴァ、ヴァイス大変だ!」

ヴァイス「どうした、デニム!何が起きたんだ!?」

デニム「ね、姉さんとオリビアが大喧嘩してるんだ!」

ヴァイス「な、なんだってッ!?」

デニム「ヴァイス!二人を止めるために他のみんなを呼んでくれ!」

デニム「僕はあっちの方に行く!」

ヴァイス「お、おい、デニム!」

ヴァイス「………」

カチュア「弟から離れろッ!脅迫女め!!」

オリビア「それはこっちのセリフよ!このヤンデレ女!!」

スターティアラ!フェンリル!アニヒレーション!テンペスト!


ヴァイスは思った。やっぱりカチュアのことは諦めよう、と

TOで即席の時事ネタでした。お目汚し失礼しました
よおし、このチョコはおまえたちにくれてやる。好きにしろッ!

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