アルミン「何故僕は人気がない?」(24)
何故だ?
アルミン「はぁ…」
アルミン「去年の夏あたりまでは良かったんだ」
アルミン「グッズではいつもエレンやミカサと一緒で、ロー◯ンコラボではピンでイヤフォンジャックが出たりして」
アルミン「そう…ここまではよかった。おかしくなったのは去年の初秋ぐらいからだ…」
アルミン「ロ◯ソンコラボ第一弾は好評を博し、すぐに第二弾が開催された」
アルミン「それのイメージイラストに僕の姿はなく、嘗ての僕の立ち位置にはリヴァイ兵長がいた」
アルミン「更に言えば第二弾のキャンペーン商品はクリアファイル。エレン、ミカサ単品のクリアファイルと来て…次に来たのは僕じゃなくて、リヴァイ兵長のものだった」
アルミン「…以降、僕はハブられる機会が増えた。周囲からもハブミン、とバカにされたりして…」
アルミン「いかに売り抜くかが大切だから、老若男女問わず大人気のリヴァイ兵長を推すのは分かるよ」
アルミン「分かってるけど…エレンとミカサ…二人と並べなくなった気がして、なんだか寂しいや」
アルミン「…何故僕は人気がない?」
アルミン「自問自答し、辿り着いた一つの答えがある」
アルミン「エレンの"駆逐"ミカサの"削ぐ"リヴァイ兵長の"クソが""汚え"」
アルミン「そう…他の三人と違って僕には口癖らしい口癖がないということ」
アルミン「なので、少し考えてみよう」
アルミン「やっぱり、僕といえばこのセリフだよね」
アルミン「戦術的価値を説きます!」
アルミン「……」
アルミン「これは日常的に使えそうにない…やっぱり他の三人みたいに浸透しやすいものじゃないと」
アルミン「ここは貧弱なイメージを一新!」
アルミン「お荷物なんか、死んでもごめんだ」
アルミン「…これも、日常的に使えそうにないよね。駆逐とか削ぐみたいに使いやそうそうな言葉は…」
アルミン「閃いた!」ピコーン
アルミン「人間性を捨てる」
アルミン「うん、使いやすそうだ。よし、これを定着させていこう!」
エレン「お、ここにいたのかアルミン。探したぞ」
アルミン「エレン!丁度いいところに。ねえ、エレン…」
エレン「どうした?」
アルミン「…僕は人間性を捨てるぞ!エレンっ!」
エレン「なんだって?」
アルミン「僕は人間性を捨てるぞ!」
エレン「いきなりどうした?」
アルミン「僕は…人間性を捨てて生まれ変わるんだ!」
エレン「アルミン…お前疲れてるんだよ。無理しすぎてるんじゃないのか?ほら、戻って休もうぜ」
アルミン「疲れてもないし無理もしてないよ。人間性を捨てた僕は疲れ知らずさ」
エレン「それもう人間性を捨てるじゃなくて人間捨ててるって話になってないか?」
アルミン「そうかもしれない…とにかくエレン、君が駆逐系男子であるように、僕はこれから人間性を捨てる系男子になるよ」
エレン「あ、アルミン…」
アルミン「そう…僕は人間性を捨てて、今日を持って生まれ変わるんだ!よし、そうと決まったらミカサにも伝えないと!それじゃあエレン、またあとで!」ダッ
エレン「おい!待てって!」
エレン「行っちまった…」
エレン(アルミンがおかしくなっちまった…なんでだ?何か精神的にショックなことでもあったのか?それとも頭でも打ったのか?)
エレン(アルミンは…いつだって何か嫌なことがあっても押し黙っていたよな。今回だってきっと…なぁ。そうだろ、アルミン?)
エレン(…考えてる暇はねぇ、追い掛けねえと!)ダッ
とりあえずここまでですミン
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