猫「ねこは、にんげんさんに、なりたい」ぱぁと2(33)

猫、ご主人に会いたい話→猫「ねこは、にんげんさんに、なりたい」 - SSまとめ速報
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ねこは、ごしゅじんに、あいたかった

だけど、「げんじつ」はあまくなくて。

あたたかい。


わたしはいったい、どこに、いるの?


ふわふわした、なにかにつつまれて

わたしは、そうっと...めをさました。

そうだ、わたしは、ねこ。

いつだったかな。

ごしゅじんにすてられました。


りゆうは、ねこが死んじゃったから。


なんで「死」ってかんじがわかるのかというと

ねこはみずから「死」をたいけんすることで

かみさま、かみさま、ほとけさまから
「死」をおそわったからです。


くわしくはなすと、ながくなっちゃう。

それでもきいてくれる?

あのね、ねこ......





神1「やぁ!猫さん♪」

猫「?ねこ、しんだんじゃ...」

神2「可愛い可愛い猫ぉ...あなたは天国へ来たのぉ...」


やさしいてになでられて、ねこはフワフワ、ドキドキした。

猫「てんごく、へ...」


ほう、とため息をついた。
そのとき、猫は何かに気づいた

猫「...?ねこ、あし、ながい...」

それも、人間のような足だった。

仏「うふふ...猫さんは人間になったんですよ」

神2「まだ、不十分だけどねぇ...」

その言葉の通り、完璧ではなかった。

猫には三つ、足りない点がある。

ひとつは、耳。
猫のまま人になった。

もうひとつは、尻尾。
切除しきれなかった。

最後は...


ねこ、ふじゅうぶんなてん

かみさまにきいたよ。

でも、おしえてくれなかったんだ。



なんでだろ?

猫「そんなことより、なんでねこ、にんげんさんになれたの?」

神1「私が説明しよう!」

「君は、ご主人に会いたくて、人間になりたいって言ったよね?」

猫、無言で頷く。

神1「あの世界では、死したものを生き返すことは不可能だった。だけど、ひとつ上の世界なら?」

「そう、可能なんだ。猫さんは人間になれる。だから、君を人間にすることにしたんだ」


猫「かみさま、ねこ、にんげんになるいみ...もうないよ?」

そう、もうご主人に会うことがないなら
人になる意味はない。

猫はこのまま、神に連れられ

ふかふかのベッドで永久の眠りを迎えると思っていた。

だが猫は、ベッドの浮かぶ空を通り過ぎ

天国へと登った。


神1「それはね、猫さん...オイラが猫さんを気に入ったからだよ!」

仏「あなたってば、なんて一人称不安定な...どこの女子高生ですかまったく」

神2「私もぉ...気に入ってるよぉ...猫ぉ」


これから、ねこは、どーなるんだろ?

あたらしくて

きれいなてを、はだを、みつめた。


ねこは、まだなにもきてなくて

はずかしくなった。

ねこのころは、こんなことなかったのにな?


神1「ぁああ!!?ごめんね猫さん!!今、服をあげるからね!」

ねこは、きらきら、ふわふわ
かわいいどれすをきせてもらったよ。

あかくて、かわいい、わたしのどれす。


神2「猫ぉ...白髪によくぅ...似合ってるぅ...」

猫「はくはつ?」


猫は元々、真っ白な毛をした猫だった。

その名残か、髪が白髪になっていた。

仏「神1より神々しいですね」

神1「ほんとにね...」

かみさま、しょんぼりしちゃった。
なにか、わるいこと、したかな?


猫「かみさま、かみさま、ねこはこれから、なにをすればいいの?」

神2「それはねぇ...」

神1「とりあえず、死について学ぼうか!」

神2「え。」


ねこはよくわからないけど、まなぶことにした。


神は、話した。

人も動物も、死は怖いものだと。

特に人は、感情豊かな生き物ゆえに

死を最も恐怖する生き物だった。

だから、人は聖書だとか宗教だとか

よくわからない神のようなものにすがるようになった。

人は、世界は神が造り
神が操るものだと信じている。

もちろん皆が皆ではなく

そのような考えに異論を唱える人間もいるというはなし。

猫は少しずつ、死を理解した。

恐怖と快楽、安堵に焦り。

死にはいろいろな感情が司り、それに見合う場所へ生き物たちを連れてゆく。

その役割を果たすのが、神だった。

そう、神は世界を見守り、死後の世界へ導くものの

奇跡を起こし、世界を操ったりしないそうだ。

奇跡なんてものは、元から必然的に用意されたものであって

その場その場で神が用意するものではないのだという。

猫は、死を学ぶつもりが

お喋りな神に色々教わった。

無駄なことまで教わった。

猫は、今までなかった感情まで覚えて

人間らしくなった。

神1「どうだい猫さん。」

人間の世界でいう、百年の時を経た。
その間猫は、何もかも全てを教わってしまった。

猫「なるほど、神様が生きた人に死を教えない理由がわかったよ。」


「人はよく、死んだらどうなるかとか、死ぬのは嫌だとか、想像と見かけだけの「死」に恐れてる。」

「けど、知る必要はないのね。私、今とても悲しい。」

猫の心は、百年の間に

冷たく、寂しく、凍りついたようになってしまった。


神様は、猫がこうなることを分かった上で「死」について...いや、
全てを教えた。

そして、百年と1日目。




神様は猫に、名を与えた。

神1「猫さん、君に名を与えたい。」

猫は、しっぽをゆらゆらと揺らしながら鼻で笑う。

猫「ながく「猫」で過ごしたものだから、今更変えなくても...」


神2「いいからぁ...よくきいててぇ...」


神1「君の名前は、いいかい、「マーシャ」だ」

猫「マーシャ?それはどういう意味合いなの?」

神1「ない!!!!」キッパリ

猫「...え?」

神1「可愛い名前を探したんだ!でも、多くてね...僕の趣味でつけた名前さ!」


今日から私は、マーシャ。

なんだか腑に落ちないけどね


猫...マーシャは

そのまま、代わり映えのしない日々を神と過ごした。

このまま、何もなければよかったのに、神はマーシャに

実はまだ教えてなかった事を教えることにした。

マーシャは一人部屋を与えてもらったいた。

様々な感情を覚えてしまったマーシャには
年頃の女に等しい性欲をも持っていた。


神1「マー...」

ドア越しに声をかけようとしたところ、そのドアの向こうからは

普段聞くことのない、マーシャの艶っぽい声が響いた。

マーシャ「ひ、ぁあっ...!!ん、ん、んんんっ...
!」
ぐちゅぐちゅといやらしい音を立て、自分の中へと指を掻き立て

過去のような

純粋無垢な猫はどこへ行ってしまったのだろうか。

全て、ことが終わるまで
神は外で待った。

そして、静かにドアをノックした。


神1「...マーシャ、入ってもいいかい」


マーシャ「どうぞ」


なんて涼しげな声だ。
さっきまでのことなどまるで嘘のよう。

神1「あのね、今日は...まだ君に教えてないことを教えたいと思うんだ。」

マーシャ「??え?私は、もうすべてのことを知ったはずでは...?」

神1「一つだけ、内緒にしてたことがあってね。」

神1「君は、ほぼ人に近い体だ。知っているとおり、人とは違う箇所は...」

マーシャ「耳と、尻尾よね」

神2「そうだね。」

「そして、もうひとつ........」

神1「君の心臓は猫のままだ。」


マーシャは一瞬で、それがどういうことか理解した。

天国での命は、人が考えるように無限ではなく有限だと教わった。

それは、人の世界で生きていた頃から何倍かに引き伸ばしたもので


人なら何千年と生きるが、ネズミのように小さな生き物なら100年あたりで限界が来る。


老けはしないものの、急に訪れる第二の「死」。

本当に恐ろしいのはこれなのだ。

そして、猫は
この世界での命は300年と短い。


マーシャは、この世界で今日
300年目を迎えていた。



神1「(泣くか?慌てふためくか?逆に笑顔でも見せるか?)」

マーシャ「...神様、教えてくれてありがとう。」


マーシャはその一言しか発さなかった

そして、神に

静かにキスをした。


マーシャ「かみさま、私は、しあわせでした。」


「あなたにいろいろ教わり、わたしはしあわせでした。」

「でも私はあなたに怒っていますよ。」

「だってあなた、私に嘘をついたじゃない... 」

神はマーシャに、嘘をついた。


神は嘘を、初めてついた。



そう、マーシャは


死んだのではなく


殺されていたことを。



神は、マーシャに嘘をつく少し前に

初めて何かを殺した。



それがマーシャ。



神がマーシャを殺した理由は、単純に


マーシャに一目惚れしたからだった。



これは、過去のお話。

人間の世界には


動物を擬人化できるお薬があった。


マーシャの飼い主...ご主人は、マーシャを擬人化させ、毎晩のようにレイプした。



ご主人「おらぁ!!もっと腰ふれやクソ猫が!!」


猫「あっあっ、ぁあっ、ん...っっしゅ、ごしゅじ...まって...ねこっ、これ...やだ...っ」ジュプジュプ


ご主人「はっ!こんなに濡らしといてよく言うな?」パンパン

猫「ひっ...ぁあ...ぅぅうう...っっ!」

そしてマーシャも、神に一目惚れしていた。

過去の記憶を「ごしゅじんに、すてられた」
と、勝手にかんざんされ

そしてマーシャも、神に一目惚れしていた。

マーシャは野良猫だった。

そして、マーシャがまだ生きていた頃、「一緒に天国へ行こう」

と。

やくそくしていた。

それを神は、過去の記憶を「ごしゅじんに、すてられた」
と、勝手にかえて

あくまで、神らしく

マーシャを救いに来たのだった。

>>26は無視の方向で。

>>25
ほんと、いろいろあって

友達に書かれたものなのでスルーしてください。

それと同時に、気持ちの悪い友を怒ってやってください

マーシャは

全てを教わったうえで

こんな神らしくない神を許し

愛した。

そして、長い命が絶える時

神とやくそくをした。


end

友達がところどころ書いているので

良く分からないことになっています。

もうしわけない...(´;ω;`)


最後に、神と約束したことは

ご想像にお任せってことで!

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