杏「寝れない」(235)

「寝れない」

困った。非常に困った。悪魔の様なプロデューサーに、明日も仕事を山ほど入れられているというのに。
ただでさえ仕事なんて面倒なのに、寝不足で仕事を迎えたら死活問題にまでなってしまう。

「まぁ いいや」

そう呟きながら不安定に積まれてあるゲームの山の中から一つを手にとった。

「丁度いい機会だね。積みゲーを消化しよう」

アイドルを始めてからゲームをする時間なんて全く取れなくなってしまった。

「アイドルやめちゃおうかな~」

暗い部屋の中に杏の声が響く。自分の声を聞いて、その言葉に対して杏は言う。

「…辞めちゃえよ」

もう印税も沢山稼いだし、細々と生きていけばもう働かなくても何とかなるんじゃないのかと思う。
けど、

「…でもそしたら」

「もう、プロデューサーに会えないなぁ」

杏はプロデューサーの事が好きになっていた。
馬鹿みたいに仕事を入れるし、杏の事をからかってくるし、杏の事を一杯怒るけど、プロデューサーの事が好きだった。
いや、けどじゃなくて、だからだろう。
こんな杏の側からいつまでも離れない人はお母さん以外には初めてだった。

最初は面白がって話しかけてくるけど、そのうち皆杏と関わるのに疲れて離れていく。
別に嫌われる訳じゃないけど、だけども本当に友達だって言える人は出来ない。
皆は少し距離を置いて杏と接する、疲れることのない距離で杏の事を見る。
動物園の動物とお客さんぐらいの距離で。
アイドルとファンとの様な距離感で。

何処か離れた存在で杏の事を見るんだ。
我儘な杏が悪いけど、でも寂しかった。
でも、プロデューサーはずっと側にいた。全く言う事の聞かない我儘な杏の側で、杏を信じていてくれた。
「杏は絶対にトップアイドルになれる」口癖の様に杏に言ってくれた。
どうしてそんな風に言い切るのと尋ねると、優しく笑いながら杏の頭を撫でて、「俺の言う事を信じろ、見る目だけは自信があるんだ」と言った。

プロデューサーの言うとおり杏はトップアイドルになれた。
杏は最初の目的は果たした。だけど、杏はアイドルを続けている。
プロデューサーの側から離れたくなくて、アイドルを辞めれないでいる。
だけども、いつかは終わってしまうのだろう。いつかは杏は引退するし、プロデューサー結婚するだろう。プロデューサーはモテないっていうけれど、ただ鈍いだけだし。
ビコーンッ
テレビ画面は杏にゲームオーバー
を教える。
「腕か訛ったかな?」
いや、集中できていないだけかな。

杏はボソリと呟いた

「…寝れない」

「最近どうした?」
いつもの様に次の仕事まで事務所で休んでいる杏にプロデューサーが尋ねてきた。

「何がぁ?」

杏は顔をソファーに埋めたままで尋ね返す。

「最近お前疲れてないか?」

「杏はいつだって疲れてるよ。心配するなら休みくれ」

プロデューサーの声のトーンが少し低くなる。
「杏、真剣に聞いてるんだ。少し真剣に答えろ」

「何だよ調子狂うなぁ」

顔を上げて向かいに座るプロデューサーの顔を見る。
怒ってはいない様だ、良かった。
声が少し怒ってたので怖かったけど、ただ心配してくれてるのか。
嬉しい、けれどその心配は女の子の杏にではなくアイドルの杏に向けられたものだろう、何て考えてしまう杏がいる。
これはかなり重症だな。

「別に少し寝不足なぐらいだよ」

「寝不足、お前が?」
プロデューサーは少し笑う。

「本当だよ、杏にだって悩みとかあるのさ」

「じゃあ言ってみろよ。俺が相談に乗ってやろう」
プロデューサーはニヤニヤしながら杏に言う。

「やーだね、プロデューサーには言わないよー」

「いいから言えって。アイドルの体調管理もプロデューサーの仕事なんだよ」

「やーだー、てか無理です」

「何でだよ?それに、ちゃんと寝てくれないと本当に困るんだよ」

「…でも、無理ぃ。絶対にやだ」

「じゃあ、仕方が無い。相談の代わりに抱き枕になってやる」

そう言ってプロデューサーは両手を広げる。

「俺を抱くとよく寝れるぞ~」

突然の事に杏は驚いて声が上ずってしまう。

「えっ、だっ抱く?」

「はっはっはっ、何を照れてんだよ。やらしーな杏は」

「誰がっ、このセクハラプロデューサー!」

「誰がお前みたいなガキにセクハラするかっ」

そう言いながらプロデューサーは杏に詰め寄ってきた。

「来るなっ…ちょっと、まっ待って!」

「待たなーい」

プロデューサーは杏を子供の様に抱きかかえて、膝に座らせた。

「杏の頬っぺたやわーい」

杏の頬にプロデューサーの頬が擦り寄せられる。摩擦で火傷してしまいそうなほどの勢いで擦り寄せられる。

「ちょっ、止めてよっ!変態プロデューサー」

「あぁー、気持ちいいームニムニやー」

「やっめっろ!!」

事務所に杏の声が響き渡る。
呆れた顔をして、ちひろさんがこちらをちらりと見る。他のアイドルがいなくて助かった。まゆ辺りに見られたら命の危険があるからな。

「止めて、プロデューサー」

「分かったよ悪かった」

杏を抱きかかえたままでプロデューサーは言う。

「分かったなら下ろしてよ」

「寝たら下ろしてやるよ」

プロデューサーの顔を首を回して肩越しに伺ってみる、真剣な顔をしている。何を言っても譲らない顔をしている。

「…マジなの?」

「マジです」

こうなったら本当に寝るしかないかもしれない。そうだ、仕方ないので寝るのだ。

「仕方ないから、寝てあげるよ」

プロデューサーが杏の頭を撫でる。

「有難う、じゃあお休すみ杏」

「お休みプロデューサー」

杏は一時間、熟睡していた。
こんなに寝れたのは久しぶりだ。
プロデューサーが抱いてくれて、安心できたからかもな。

「おはよう、杏」

「んー、おはよ」

「本当に寝不足か?熟睡してたぞ」

「ホントだよ」

「じゃあ、やっぱり俺が抱いてやったからだな」

「そうかも」

「へっ?」

「プロデューサーが抱いてくれたから安心できた」


プロデューサーの手が少し強張る。プロデューサーはセクハラが大好きだけど、こちらから少し攻めると急に弱腰になる。

「いい加減にして下さい、事務所ですよ」

ちひろさんの存在を忘れていた。

「すっすいません!杏っ、収録に行くぞ!」

事務所から逃げる様に収録へと向かった。
収録へ向かう車の中で自分の言った言葉を思い返し悶えた。
きっと寝ぼけてたからだ、プロデューサーもちゃんと分かっているはず。
プロデューサーを見ると顔を真っ赤にしていた。

「トマトみたい」

思わず呟いた杏の言葉は聞こえなかったのか、プロデューサーは反応することが無かった。

「お疲れ」

収録が終わるとスタジオの隅で見ていたプロデューサーが杏を運びに近づいて来る。杏はいつもの様にプロデューサーの背中に乗る。

「早く帰ろー」

「了解しましたーお姫様」

「後ね、お願いが在るの」

「何だよ?」

「杏をプロデューサー家に泊めて?」

プロデューサーの歩行が止まった。

「はあ?何で?どうゆうつもりか分かんねぇけど、お前はアイドルだぞ、分かってんの?」

「だってプロデューサーが抱いてくれないと寝れないし、アイドルの体調管理もプロデューサーの仕事でしょ?」

「…でも、いや無理だろう流石に」

「何で?変な事しなければいいでしょ。それとも我慢出来ないの?ロリコンなの?」

勇気を出してお願いをしたのに、予想はしていたけど断られてかなり恥ずかしかった。だからついプロデューサーを早口で攻めてしまった。
早口で言ってしまった事に気づき、より恥ずかしくなった。

「違うけど、無理だって…マジで無理をいうなよ」

こんなに恥ずかしい思いをしたのは生まれて始めてだった。
プロデューサーと触れている部分に心臓が生まれたのじゃないかというほど、血液の流れる振動が感じれる。

「違うけど、…無理だってマジで止めてくれよー」

恥ずかしくて、悲しくて、苦しくて?
だんだん杏の感情も自分で分かんなくるほどパニックになり、
杏は泣いてしまった

「杏?」

プロデューサーに泣いてるのが、ばれたく無くて黙ったけど黙ることも出来なくなってきて。

「……うぅっ…ひっく」

嗚咽が漏れてきてしまった。

「杏はんっ!?ちょっと泣いてんの?」

プロデューサーに気付かれると、もう我慢ができなくなってしまった。
ポロポロと涙をプロデューサーの背中に落としてしまい。

「えっ!?ええ!どっ、どったの!?」

泣き声も我慢する事が出来なくなった。

「ふぇぇーんっ!」

「分かったから、何でも言う事を聞くからっ!お願いします、泣き止んでぇっ!!」

一時間後、杏はプロデューサーの家に来た。

「狭い家だねー」

「うるせぇよ、てか帰れよホント」

プロデューサーは文句を言いながらも鍵を開ける。

「杏の体調がどうなってもいいのー?」

「糞ガキが何でこんな事に…ホント勘弁してくれよ」

プロデューサーの文句を無視はしているけど、ここまで嫌がられるとちょっと傷つくわ。

「今日だけだぞ」

部屋に案内しながらプロデューサーが泣きそうな顔して杏に言う。
杏は嬉しそうに答える。

「オーケー、オーケー」

そう言いつつ奥の部屋に滑り込み捜索を始める。

「おい、勝手に漁るな。って、おい何を持ってんだ!」

「何ってTENGA?」

オナホをプロデューサーに投げ渡し、捜索を続行する。
オナホよりもプロデューサーの好みを知る本を見つけなくては。

「こらっ、杏。怒るぞ!」

プロデューサーの声の焦りが強くなっている、これは何かあるぞ。
んっ?何か本らしき物体が

「これかぁ!」

「止めろ!」

プロデューサーが後ろから無理やり杏を抱きかかえた。

書き留めもうなくなった
眠い

おらっぐだぐだ言ってないで続き書けおらぁ!

しかし、遅かった。

杏の手には未成年が見る事の許されない、高尚な本が握られていた。
中学生と言っても全く疑われない様な幼い容姿の女子をスーツ姿の大人が後ろから抱き上げていた。
女子は本を天にかざす様に突き上げていた。
女子の持つ本にはLOというイニシャルが刻まれていた。

スーツ姿の大人がLOを持った女子を後ろから抱きかかえていた。

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       ′/:.:.:/:.:.:. /:.:.:.:.:.: / | .:.:.:.:.:.: |      
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      |:|、|/{  ^⌒ヾ    ノ^i} ∨:.:.:.トゝ      __ 
     .八\_ ゙ :::::       弋ソ /:::イ-ゝ        / /  来    と
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      _]三\  `ト┬   ノノ.        |/^^ヾ′   い
    /⌒^|.:.: ヾニソTニノT<三[.        |/⌒  |
   ./__ハ:.:.:.:.∨ レ'  ト、 )、:.:.\      |/   /
   ノpolice|.∧:.:.:.|     '/\ \_)、   |   /
  ∧   / ヽ|.:.:.:|    /\:::\. <⌒\>、 '.   |)
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. 〈く√ \ \ /   / | |:.:.:.:.∨|   |/>.|  ‘,

「……違う」

「…LO」

「いや、違うんだにょ。間違えだにょ」

「…これが、LOかぁ」

中身をぱらっと確認する。
うん、LO。

「OL特集を買おうとして間違えたんだにょ」

「そりゃあ、泊めれないよなぁ。杏はどストライクでしょう」

「そんな事ないだにゃあ。デットボールだよお、とても振れないよー」


「分かっているよ、冗談だって。下ろしてプロデューサー」

「杏は物わかりが良くて最高だあ!」

「ところでプロデューサー?」

「なんだい?杏」

振り返りながら杏は全力で言った。

「YES!ロリータ!」

杏の放った言葉を空気が伝わるよりも早く、つまりプロデューサーがその言葉を耳に入れる前に。
あり得ない、確かにあり得るはずがない。
でも確かにそれよりも早くプロデューサーは叫んだ。

「NO!!ターーッチッ!!!!」

プロデューサーはしばらく叫んだ姿勢で固まっていた。

変態という名の、な

そして数秒たつと、顔だけを杏に向けた。

「俺の負けだ」

しかし、彼の顔は負け犬の顔をしていなかった。この時の彼を、もしも神だと言われればおそらく私は信じただろう。まぁ、私は神などを信じてはいないのだが。
それほどにその時の彼は神々しかったのだ。
彼は負けていなかったのだ。
彼も認めたとおり彼が最初にしようとした事(つまりロリコンである事を隠す事)は成し遂げれなかった。しかし、彼は最初の抱いた思いよりも大事な事を見つけたのだ。
彼は負けていない。
彼は大事な物を見つけ、守ったのだ。

かっこいい風にいってんじゃねーよwww

「んな訳、無かろうてロリコン」

そう言いながらプロデューサーを軽く蹴る

「痛いっ、ゴメン。」

「てか、セクハラするじゃん。タッチしまくりじゃん」

「いや、それについては体だけにタッチせずに心ごとタッチすればOKという俺ルールがあってな」

「小学生か」

「何かプロデューサーに抱いてもらうと余計に体が心配になってきた」

「大丈夫だって、俺ヘタレだし、童貞だし」

「童貞なの!?」

思わず驚いてしまった。いくら変態とはいえこの年で童貞な程ひどくは思わないけど。

童貞なのでエロはかけないと思うます

「まだ見ぬ少女の為に守ってるのさ!」

「嘘付け」

「いや、結構ガチで。何度か機会はあったけど守った。相手は初めてが良いから、俺も合わせてやろうと」

プロデューサーが他の人とエッチな事をした事がないのは正直嬉しかった。
でもこの発言は正直引いた。

「じゃあ、襲われ心配は無いか」

プロデューサーのベットに腰を下ろした。
杏の軽い体重に押され少し形を変える。
倒れる様に枕に顔を埋める。
プロデューサーの匂いがした。
枕に自分を軽く擦り付けプロデューサーも杏の匂いを感じてくれるかな、だなんて少しプロデューサーみたいに変態っぽい事を思ってしまった。
「プロデューサー、寝よ?」

「あのさ、確かに襲わないさ。けどもね、それは我慢して襲わないわけ。もう少し警戒してくれないとさ、辛いぞ」

「…ロリコン」

「あぁ、そうです。最近はロリコンである事を誇りにすら思いだした上級紳士です」

「ねぇ…プロデューサー」

「何だよ?」

プロデューサーから視線を外し、枕を見つめながら言う。

「我慢がいるのはさ、杏が幼いから?それともさ、…杏、だから?」

見えないでも何となくプロデューサーが戸惑って言葉を選んでいるのが分かる。
プロデューサーにはどこまで杏の気持ちが伝わったんだろうか。プロデューサーは鈍いからな。

「それは、杏が幼いから…」

「そう…ふーん。…杏はロリコン何か無理ですけど」

「待てよ、幼いからだけじゃないかも」

「は?」

「だって幼くない杏にだなんて会った事ねえもん。もしかしたら杏が幼くなくても我慢が必要かもしれん。とにかく俺は今、幼い杏に対しては我慢が必要されてます」

「ふーん、それってつまり好きかもって事だよね」

「まぁ可能性な、可能性。それよりも勘違いだったら悪いけどお前って俺の事好きなの?」

「…勘違い。それよりも担当アイドル好きかもって変態さんだね。プロデューサーは」

「うるせぇー、寝るぞ!」

プロデューサーが覆い被さる様に杏を抱きしめる。

「合意じゃー、合意のうえじゃー!」

「きゃっ!」

空気が凍った、身動き一つ取れない程に。
恐る恐るプロデューサーは口を開く

「今のって、杏の声?かなり女の子っぽかった」

「うるさい!女の子だ!」

「あっああ、これはゴメン」

「えっ、どういう意味?」

プロデューサーの返事を聞く前にその言葉の意味は理解できた。杏のお腹に硬い、でも肉っぽい不思議な感触が感じれる。
もしかしてこれって

「こっ、これって。プロデューサーの…」

「そう、そうですプロデューサーです」

Pのpがピーしてる

「不可抗力です、俺は悪くない」

「いや、いいよ。…大丈夫」



「あのさ、これって寝れんの?」

「ちょっとキツイ。まぁ杏さんは気にせず寝て。寝不足よくない」

「いや、無理じゃない。この存在感は無視出来ないよ」

「いや、無視しても大丈夫だって。見た目だけでこいつは大した事無い奴だから。経験値0だし」

「……」

「杏ちゃん?」

「…抜く?プロデューサー?」

ガタッ!

プロデューサーは一瞬恐ろしい程嬉しそうな顔をして、すぐに真面目な顔をしたかと思えばすぐに恐ろしい程だらしない顔をした。

「それは、杏が抜いてくれんの?」

プロデューサーの喰いつきっぷりに驚いて恥ずかしさはあまり感じなかった。

「…うーん、…うん、まぁ」

「マジで!?」

杏の肩を強く握り締められる。

「痛い、プロデューサー」

「ごっごめん!いや、それより!」

「鼻息が荒いよ、たださぁ、杏の事さぁ?
好き?」

「だから可能性なそれはあるぞお!」

「可能性とかじゃなくて」

「…それは、わかんないって」

「じゃあ、…好きになって、杏の事」

プロデューサーはさっきまでのだらしない顔からは想像つかない程真剣な顔になった。杏の頭をくしゃくしゃに撫でた。

「そういうのは良くないぞ、杏」

プロデューサーの手を払いのける。

「…うるさい、ロリコン」

ヤバイ眠すぎて頭働かねぇ

カフェイン入りのスタドリでも飲めよおらぁ

「お前ってやっぱり俺が好きなんだろ?」

「ロリコン」

「俺さ、恋愛感情抜きにさお前は好きだよ。だからトップアイドルになれると思ったんだ。だからさ、なんてーかお前には自分を大事にしたいんだよ」

「プロデューサーのけて」

プロデューサーの目の前に座る。

「わたしは、良いの」

自分を大事にしたいんだよ ×

自分を大事にして欲しいんだよ

間違えた マシで頭まわんねぇ

きちんとおわらすんだぞ

「杏はプロデューサーが好きになってくれるなら、何でもするよ?何をされても良いよ」

「だから、やめろよ」

プロデューサーは聞いたことの無い様な低い声を捻り出した。

「杏は大事なの、プロデューサーが何よりも大事なの!」

「杏ね、友達いないんだよ」

プロデューサーは重たげに口を開いた。

「かな子は凛は?友達だろ」

「違うよかなこも凛も好きだよ。でも、友達じゃない。少しね、距離が違うの」

「俺はそう見えないぞ」

「杏は分かる。ずっとその距離を取られてきたから分かるの。すぐ側にいてくれたのはプロデューサーだけなの」

「何で?杏って面倒臭いでしょ、何で側にいてくれるの。離れないの?」

「俺は面倒臭いだなん思った事はないぞ。確かに我儘だけど杏の我儘はもう個性だろ。可愛いよ、魅力的だよ」

そう言って、また杏の頭を撫でてくれる。

「じゃあ、好きになってよ」

「…杏、取り敢えず遅いから今日は寝よう。アイドルの体調管理は大事だからな、明日また話そう」

「……ん」

「お休み杏」

「…お休みプロデューサー」



今日はもう寝ます限界です。すみません、もう寝ます
明日残ってたら書きます

書きたい人は書いちゃって下さい

皆さんお休みなさい良い夢を見てください

つまり宵越し保守すればいいんだな

保守

おやすみ

すみません一度帰りました
新参のゆとりなので色々不快な思いをさせてすいません

「いや、無理だって。仕方ないから今日のライブは他のアイドルに変わってもらうぞ」

「大した熱じゃない」

「いい加減にしろ!どう見てもそんな分けないだろ!」

意地を張る杏にかっとなって怒鳴ってしまった。
疼くまっていた杏は無理やり立ち上がった。そして俺の事を睨み付けた。

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