雪ノ下「眠れないわ」 (63)

雪ノ下「寝る前に紅茶を飲み過ぎたのが原因かしら……」

雪ノ下「……」

雪ノ下「私が眠れないのに比企谷くんが寝るのは非常に不愉快だわ」

雪ノ下「小町さんに比企谷くんの電話番号を教えてもらおうかしら」

ピピピピ プルルルルプルルルル

雪ノ下「あ、小町さん、お願いがあるのだけれど…」

プルルルル プルルル

比企谷「……」 スースー

プルルルル プルルル

プルルルル プルルル

プルルルル プルルル

プルルルル プルルル

比企谷「なんだよ…こんな夜中に」 ピッ

比企谷「はい、どちら様しょうか?」

雪ノ下「……」

比企谷「無言電話か?切るぞ?」

雪ノ下「待ちなさい」

比企谷「……その声は、雪ノ下か?」

雪ノ下「声だけでわかるなんて、あなたストーカー?」

比企谷「いやお前の方がストーカーに近い事してるだろ、いきなり非通知で電話かけてきて、それで俺に何かようか?」

雪ノ下「あなたは私が眠くなるまでの間付き合ってもらうわ」

比企谷「は?何いってんだお前」

雪ノ下「あなた眼だけに留まらず、耳まで腐ってしまったの?」

比企谷「いやちゃんと聞こえてるから、お前が言ってる意味がわからないだけだ」

雪ノ下「もう一度言うわ、私が眠くなるまで相手をしてもらえないかしら」

比企谷「眠くなるまで相手を?なんで俺がそんな事しなきゃいけないんだよ」

雪ノ下「学校ではあなたの話相手になってあげてるのだから、これくらいの事はして当然だと思うのだけれど」

比企谷「ただ一方的に罵倒されてるだけなんだが…」

雪ノ下「とにかく私が眠くなるまで電話を切るのは駄目よ」

比企谷「知ったことか、じゃあな」 ピッ

比企谷「せっかく気持ちよく寝てたんだから起こすなよあいつ」

比企谷「……」 スースー

プルルルル プルルルル

プルルルル プルルルル

雪ノ下「全くでないわね…」

雪ノ下「比企谷くんの睡眠を邪魔する為にはどんな手段も使ってみせるわ」

プルルルプルルル

雪ノ下「都築、今から車をだしてもらえないかしら」

比企谷「……」 スースー

バンッ

比企谷「……」 スースー

バンッ バンッ

比企谷「ん…」

バンッ バンッ ヌチャッ

比企谷「えっ?」

ヌチャッ ヌチャッ ヌチャッ

比企谷「なんだこれは、窓ガラスに腐ったトマトが…誰の仕業だ」

ガララララ

都築「お嬢様、今のが最後のトマトになります」

雪ノ下「そう、これくらい投げればさすがに起きてくると思うわ」



比企谷「雪ノ下、お前なにやってんだよ!」

雪ノ下「比企谷くん、なぜ私の電話にでてくれなかったのかしら?」

比企谷「お前が変な事言ってくるからだろ、それよりこんな夜中に大声だすなよ、近所迷惑だろ」

雪ノ下「それなら、早く降りてきなさい」

比企谷「嫌だ」

雪ノ下「叫ぶわよ?」

比企谷「……わかったから大人しくしてろ」

雪ノ下「さぁ、乗って」

比企谷「は?なんで車に乗らなきゃいけないんだよ、もう夜中の1時30分だぞ?」

雪ノ下「都築、クラクション鳴らして」

都築「かしこまりました」

比企谷「わかったわかった、乗るからやめてくれ」

雪ノ下「私に口答えしないことね、ふふふ」

雪ノ下「ついたわ、降りなさい」

比企谷「なんでお前のマンションに俺は連れてこられたわけだ…」

雪ノ下「さぁ行くわよ」 スタスタ

比企谷「人の話聞けよ」



ガチャッ


雪ノ下「比企谷くん、臭いわ、シャワー浴びてきてくれないかしら」

比企谷「いや、用がすんだら俺すぐ帰るから、それで俺になんの用だよ」

雪ノ下「私が寝るまで相手をしてってお願いしたのをもう忘れたの?」

比企谷「いやだからなんでお前が寝るための繋ぎに俺はわざわざ連れて来られなきゃいけないんだよ」

雪ノ下「それは比企谷くんが寝てるのが気に食わないからよ」

比企谷「どういう論理だよそれ、まじでそんなくだらない事なら俺は帰らしてもらうぞ」

雪ノ下「帰る?本気でそんな事ができると思ってるのかしら?」

比企谷「どういう意味だ…?」

雪ノ下「そのままの意味よ」

比企谷「……もういい、帰るぞ」

ガチャガチャッ

比企谷「あれ、鍵が開かない」

雪ノ下「ふふふ、無駄よ」

比企谷「おい雪ノ下鍵開けろよ」

雪ノ下「無駄だと言ってるでしょ、一度閉めると内鍵専用の鍵が必要になるのよ」

比企谷「じゃあそれをよこせよ」

雪ノ下「私が眠るまで相手をしてくれたら考えてあげてもいいわ」

比企谷「なんだよそれ……わかったから早くベッドいけよ」

>>1「眠れないわ」

>>1「私が眠れないのに他のVIPPERが寝るのは非常に不愉快だわ」

>>1「あなたたちには私が眠くなるまでの間付き合ってもらうわ」

雪ノ下「ベッドに行かせて私に何をするきなのかしら、エロタニくん」

比企谷「もはや俺の名前の原型とどめてないから、いやお前眠りたいんだろ、だったらとりあえずベッドで横になれよ」

雪ノ下「だから眠くないからその間相手をしてもらえないかとお願いしてるのだけれど」

比企谷「あのな、眠くなくてもベッドで横になってりゃいつのまにか寝てるもんなんだよ」

雪ノ下「そこまで言うのなら横になってあげるわ、ただし私はそう簡単には寝ないわよ」

比企谷「お前は寝たいのか寝たくないのかどっちなんだよ」

雪ノ下「眠らないと疲れがとれないから寝たいにきまってるじゃない」

比企谷「どうでもいいから早く寝室いくぞ」

雪ノ下「はぁ、寝室にあなたをいれるなんて非常に不愉快極まりないのだけれど今日は仕方なくいれてあげるわ」

比企谷「かわいくねーな……」

        / / \

       /  /   /__         このスレにラップかけとくね
        イ   /  / 〉   ――  __
     /| /  / /                ―‐ __
    /  ヽ--勹/ /                            ̄ ̄ ̄ 7
   |      // /                     \        /
   |    / / /           _             \    /
  /   / / /                ̄  ―- __      ⊂二∧
./     /   / /                      ̄ ―- 「 Vl `、
      /   / /                     _  -―― (| |/  〉
.    /   / /            -―   ̄ ̄          /    /
   /   / /                             /   |     /
        ̄ ̄  ――‐  __              /   ∧    \
                     ―‐ __        / `、    \

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年09月10日 (土) 01:57:17   ID: LKc8zEoS

この糞ノ下糞やな

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom