右京「映画館で携帯開く人ですか・・・」 (14)

映画館にて・・

右京「あそこに上映中にもかかわらず携帯電話を開いている人がいますねえ。」

亀山「えッ!どこですか?・・・・あァ、あの人ですね。ちょっと右京さん!あれは伊丹です。」

右京「警察官とあろう者が、あのような犯罪を犯すとは・・許せませんねえ。」

亀山「右京さん!どうしますか?」

右京「殺しましょう。これは仕方のないことです。」

亀山「そうですね。そうするしかなさそうです。チキショ!」

亀山「捜査一課の伊丹~!さっき、上映中携帯開いていただろう!」

伊丹「えッ!俺は開いてなんかいねぇ。ふざけたことぬかすなよ。」

右京「おやおや、嘘は良くないですねえ。」

亀山「そうだぞ!痛くないように殺してやるから、正直に白状するんだ。」

伊丹「チキショ!だからやってないと言っているだろう!俺がやってというなら証拠を見せるんだなあ。」

右京「証拠を持って来れば良いんですね。亀山君行きましょう。」

亀山「えッ!良いんですか?ちょっと待ってくださいよ~」

伊丹「・・・」

次の日

右京「映画館の件ですが・・やはり証拠を見つけるのは難しいようですねえ。」

亀山「でも!俺はハッキリ見たんです。しかも・・・奴は映画館で携帯を開くような奴なんですよッ!」

伊丹「特命係の亀山~!」

亀山「あッ、昨日はよくも。お前も刑事なら自首しておとなしく処刑されるんだなあ。」

伊丹「だから、あれは、お前の勘違いだったと言っているだろう!」

右京「おや?過去形ですねえ。」

伊丹「どういう意味ですか?」

右京「あなたは、先ほど『だった』と言いましたが、妙ですねえ」

伊丹「それは、昨日あったことだからですよッ!」

右京「あッ!僕とした事が、とんだ思い違いでした」

これは面白そうですね。期待です。

別の日

右京「しかし気になります。なぜ彼は一人で映画館にいたのでしょうか?しかも勤務時間中なはずです。
   真面目な彼が映画館で携帯を開くなんておかしいとはおもいませんか?」

亀山「いいえ、思いません。右京さん!やっぱり殺しましょうよ。伊丹は間違いなく携帯を映画館で開いていました!」

右京「仕方・・・ないですね。亀山君、行きましょうか。」

亀山「はいッ!」

次の日

角田「ヒマか?」

亀山「ヒマ、じゃないですよ~。帰ってください!」

角田「ちょまてよ、今日は重大なニュースがあるのだよ」

亀山「えッ!なんですか。」

角田「伊丹が殺されたのは知っているだろう?実は三浦、芹沢も殺されたのだよ。
   しかも原因は≪映画館で携帯を開いた≫ことによる即死刑によるものだ」

右京「いささか奇妙な話ですねえ。こう立て続けに≪死刑≫が起こるとは・・・
   調べてみなくてはいけませんねえ」

米沢「これが、三人の遺留品です。」

右京「おや・・・おかしいですね。3人ともスマートフォンです。
   スマートフォンは開くことができないのに、≪携帯を開いた罪≫で死刑になっている・・」

亀山「ということは、伊丹の件は完全に俺の見間違いでしたか~。」

右京「ということになりますね。亀山君、君を逮捕しなけれななりません」

亀山「えッ!俺は悪くないですよ。右京さんだって、あの時、一緒にいたじゃないですか!」

右京「いいえ、君が勝手にやったことですよ。恥をしりなさーい!」プルプル

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