このみ「遊園地♪」蛍「わぁい♪」 (115)

大根

>>1代行ありがとう!

ガチャッ

このみ「あっ、玄関が開いた音だ。誰か来たのかな?」

このみ「はいはーい。ちょっと待って下さいねー」



兄「」

このみ「って、あれ?眼鏡君?どうかしたの?」

兄「」

このみ「遊園地?うん別にいいよー。他には誰が行くの?」

兄「」

このみ「…え?二人で?」

兄「」ウン

このみ「あははは。えーと…」

兄が出るなら支援するぞ

このみ(こ、これってデートの誘い…だよね?眼鏡君て私の事が?)

このみ(…)

このみ(気持ちは嬉しいけど、でも正直…眼鏡君はちょっと…)

このみ(出来るだけ傷つけない様に、断らないと…)


小鞠「遊園地!?」

蛍「せ、センパイ!静かにしないと」

兄「!!」

このみ「こ、小鞠ちゃん聞こえてたの?」

蛍「センパイ、あっちに行きましょう…ね?」

蛍(このみさんの家に遊びに来ていたら…すごい現場を目撃しちゃった)

小鞠「やだ…」

蛍「え?」


   〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < ヤダヤダ!
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ジタバタ
         _, ,_
     〃〃(`Д´ ∩ < このみちゃんだけずるい
        ⊂   (
          ヽ∩ つ  ジタバタ

    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( つД´) < 私も遊園地行きたいの!遊園地!
       `ヽ_ ノ ⊂ノ
              ジタバタ
       ∩
     ⊂⌒(  _, ,_) < 遊…園地…行きたいよぉ…
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ヒック...ヒック...

蛍「せ、センパイ!?」

このみ「ちょっと小鞠ちゃん!?」

小鞠「遊園地…遊園地…」グスグス


このみ「え、えーと…眼鏡君?」

兄「」ウン

このみ「みんなと一緒ならいいよ?」

兄「…」

このみ「あと、なっちゃんにれんげちゃんも…だったら行こうかな?」

兄「……………………………………」

兄「」ウン

だ、だれかスレ立てをお願いできないでしょうか?

夏海「遊園地!?行くっ!行く!!!」小鞠「でしょ!」

>>1と同じIDだけど>>1じゃないよ

ん?

このスレでやればいいんじゃね?

 
………


小鞠「えぇ!?デートのお誘いだったの!?」

蛍「もうっダメですよ二人の邪魔したら」

小鞠「あわわわわ。ど、どうしよう」

蛍「仕方ないので、遊園地に着いたら私と一緒に行動しましょう。このみさんと卓センパ…お義兄さんを二人っきりにしてあげるんです」

小鞠「そ、そうだね」

このみ「いやいや、それはちょっと…かなり困るかな?」

>>15
レベルがたりないんだお願いします

夏海「遊園地!?行くっ!行く!!!」小鞠「でしょ!」
夏海「遊園地!?行くっ!行く!!!」小鞠「でしょ!」 - SSまとめ速報
(http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1387109757/)

どうぞ

>>18
ありがとう!

蛍「お弁当たくさん作ってきますね!」

小鞠「じゃあ、一緒に作ろう。私はおにぎり握るねっ♪」

蛍「はい♪はい♪是非!是非!」

蛍(はぅ…初めての共同作業……)

小鞠「えへへ~。おにぎりなら蛍にも負けないんだから~」ニコッ

蛍(幸せ…もう死んでもいいかも…)

このみ「ちょっと!二人だけの世界を作らないで!」

小鞠「でも、このみちゃんが私のお姉さんになるのかー」

蛍「お義姉さんですね」

蛍(私にとっても)

このみ「いやいやいやいや、それはないよ!というかどこまで話が進んでるの!?」


小鞠「え?違うの?」

このみ「違うよ!そもそも眼鏡君にデートに誘われたの初めてだし」

蛍「そんな雰囲気でしたよね」

このみ「それに眼鏡君は小さい頃から面倒みてるし、私にとっては弟みたいなもんだから」

蛍「やっぱりそういう感じなんですね」

小鞠「へぇ~」


このみ「それより、遊園地の計画立てよっか?」

このみ「さっき眼鏡君がパンフレット持ってきてくれたし」

小鞠「うん♪」

■数日後

蛍「どうしたんですか?聞きたい事があるって」

このみ「正直眼鏡君の事、どう思ってる?」

蛍「そうですね。その…最初は無口な方かと思ってました」

このみ「あははは。まさかページ外に吹き出しがあるとか思わないもんねー」

蛍「はい。意外とお喋りな方でびっくりしましたが…恋人としてはどうかと…」

蛍(私にはセンパイがいるし)

このみ「うーん…やっぱり無しだよね」


蛍「でも、欠点も特にないですし、無しというわけではないと思いますけど…」

このみ「いや無しだよ。私はやっぱり年上の頼りになる男の人がいいし」

蛍「では、はっきり断った方がいいのでは?」

このみ「…言うよ。というか言うつもりだったんだけど…小鞠ちゃんが…」

蛍「あ、ああ…」

このみ「そうだ!蛍ちゃん!蛍ちゃんってたくさん告白された事あるよね!?」

蛍「え?いや…まぁ、少しだけ…」

このみ「相手を傷つけない断り方を教えて!出来れば今の関係も壊さないような!」

蛍「え?えーと…………」

■遊園地前日

このみ「デート…か…」

このみ「二人っきりじゃないけど、何だかんだ言って男の子とデートって初めて…かも」

このみ「…」

このみ「相手が眼鏡君なのが残念だけど」

このみ「…」

このみ「うん!決めた!」

このみ「せっかくの人生初デートなんだもん!」

このみ「ちょっと気合入れてオシャレしなきゃ」


このみ「~♪」

■遊園地当日

夏海「遊園地びより!」

蛍「そんな、れんちゃんが風邪を…」

小鞠「遊園地はまた今度にしよっか?」

一穂(先生)「いやいや、気にしなくていいんよ?」

一穂「電車も予約席取ってるし、遊園地のチケットも期限があるからね」

一穂「れんちょんはウチがお金を出して、またみんな誘うからさー」

兄「」ウン


このみ「ごめーんっ。遅れちゃった」ハァハァ

兄「!?」

蛍「!?」

蛍(すごい…今日のこのみさん…男性受けしそうなフリフリな服を着てる。髪も下ろしてセミロングに…)

蛍(え?あれ?作戦では普段の服装で『あなたなんか意識してませんよ』を出すはずなのに…)

小鞠「うわぁーすっごい!このみちゃんすっごく可愛い!」

このみ「えぇーそうかなー?」クルクルー

小鞠「いいなー私もそんな服来たいなー」

このみ「あははは。褒めてくれてありがとっ。小鞠ちゃん♪」

兄「…」

このみ「ん?なぁに?眼鏡君」

蛍「このみさん!このみさん!小鞠センパイとお弁当を作ったんですよ!楽しみにしていてくださいね!」

このみ「わぁー♪蛍ちゃんって料理上手だから楽しみだなぁ~♪」

小鞠「ふふ~ん。おにぎりは私が作ったんだよ!」

このみ「へー」

小鞠「え!?なんで興味なさそうなの!?」

兄「…」

蛍(ごめんなさい、お義兄さん。できるだけ二人だけの会話を邪魔するのも作戦なんです。ごめんなさい!)

兄貴ィ…

■遊園地到着

小鞠「す…すっごい!すっごくキラキラしてるね!」

蛍「ですね!」

蛍(センパイがすっごく『キャッキャッ』してる!………はぅぅ//)

このみ「あー!あっちでアイスクリーム売ってる!この寒い中誰が買うのかな?買うのかな?」

このみ「あー!小鞠ちゃんが巨大ぬいぐるみに抱きついて、蛍ちゃんが写真撮ってる!蛍ちゃん超ニヤニヤしてるー!」

このみ「あー!ガイドマップ!ガイドマップだよ!うん!無料でお得だっ!」

兄「」

このみ「うん。今日はありがとうねっ。眼鏡君!」ニコッ

兄「//」カァー

支援

蛍「このみさん!このみさん!こっちで風船が貰えますよー」キャー

このみ「あははは。蛍ちゃんはやっぱり小学生なんだねー」

小鞠「だよねー。風船ぐらいで喜ぶんだから」

一穂「って言いながら、こまちゃんは両手に風船持ってるけどね」

小鞠「わ、私は蛍が貰いやすいように、空気を読んで先に貰っただけなんです!」

一穂「はいよーわかってるってばー」

一穂「さて、ウチはそこのベンチで休憩してるから」

夏海「えぇー来たばかりなのにもう休憩すんの?」

一穂「大人になるとね。すぐ疲れるんだよー」


一穂「まぁ、そういう話は置いておいて、解散~。自由行動ねー」

一穂「5時にはここに集合ね。何か問題あったら、ウチの所に来てねー」

このみ「はーい」

蛍「センパイ!センパイ!どこに行きます?行きます!?」

小鞠「どこに行っか?どれにしよっか?うーん、迷うね♪」

蛍「ですよねー♪」

蛍(楽しいよぉー遊園地最高だよぉー楽しいよぉー)


兄「」

このみ「え?なに?」

蛍「!?」


蛍「このみさん!このみさん!アトラクションが乗り放題のパスポート買いましょう!パスポート!」

このみ「そうだね。これを買わないと始まらないよね」

蛍(うぅ…ついつい作戦の事を忘れて、二人っきりにさせてしまう…)

小鞠「ねぇねぇ、蛍」

蛍「はい?」


小鞠「二人っきりで遊びに行こうよ」

蛍「!?」

小鞠「せっかくお兄ちゃんが頑張ったんだから、やっぱりお兄ちゃんとこのみちゃんを二人っきりにさせてあげようよ」

蛍「…」

小鞠「夏海は一人で先走って行っちゃったし…ダメかな?」

蛍(あ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ)

蛍(センパイのおねだり…おねだり!おねだり!おねだり!おねだり!おねだり!)

蛍(すっごい可愛い!可愛い可愛いです!)


蛍(…)


蛍(で、でも、私の少しだけある理性が…『このみさんを助けないと』…と叫んでる…)

蛍(越谷蛍。私は私に問いただします。優先する事柄。そして私は何が大切なのかを?)


蛍(…)ポクポクポク


蛍(…)チーン


蛍(センパイとデート>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>このみさんとの計画)


蛍「はい!センパイ!二人っきりで遊びましょう」キャー

小鞠「とりあえず、先に行った夏海を追いかけよっか?夏海お金持ってないし」

蛍「二人っきり………はぁ…そうですね」

ギュッ

小鞠「ほら、行こう♪蛍」

蛍(センパイが手を繋いで、私を引っ張って……はぅ//)

蛍「はい!夏海センパイを探しましょう!」

小鞠「うん♪」

猿食らうなよ

支援

このみ「パスポート買ったよー…って誰もいない!」

兄「」

このみ「ま、まさか…みんな行っちゃったの?」

兄「」ウン

このみ「そ、そうなんだ」

兄「」ウン

このみ(蛍ちゃーーーーーーーーーーん!)

このみ(実はかなり期待していた、なっちゃんもいなくなってるし!?)

このみ(うぅ…)

このみ(この前、あんな事があって眼鏡君とまともに会話してなかったから…意識しちゃう…)


このみ(違う!意識しちゃダメ意識しちゃダメ意識しちゃダメ)

このみ(ちょっとだけ私の頬が赤くなった気がしてるけど気のせい気のせい)

このみ(初めての告白なんか嬉しくない嬉しくない嬉しくない嬉しくない)

このみ(というかまだ告白されてないし!)

兄「」

このみ「え?あっ…そうだね。時間勿体ないし、何に乗ろうか?」

兄「」

このみ「へぇ~。最初からジェットコースターなんて眼鏡君大丈夫なの?」

兄「」

このみ「ふふっ、自信満々だね。でも最初から勇猛果敢な男の子はお姉さんは好きだぞっ♪」

このみ(って、いつものノリで何を言ってんの!?私!!!!)

兄「//」カァー

このみ「え、えーと…じゃあ、行こっか//」

兄「」ウン

■ジェットコースター

このみ「キャーーーーー♪」

兄「」





このみ「あージェットコースター楽しかった♪」

兄「」

このみ「あっ、眼鏡あったの?」

兄「」ウン

このみ「もうっ、ジェットコースターの時は眼鏡外さないとダメだよっ」

兄「」ウン

このみ「それにしても眼鏡が割れないなんて運が良かったねー」

兄「」

このみ「必殺技ゲージを消費する?…あっ、それよりもう一回同じのに乗らない?乗らない?乗ろうよ!ねっ♪」

兄「」ウウン

このみ「じゃあもう一回ね♪」

兄「…」


………


このみ「あーもう一生分乗ったかも♪」

兄「」

このみ「あははは。ごめんね。あの後、10回連続で乗っちゃって」

兄「」ウウン


このみ「よし!じゃあ次は眼鏡君が行きたい乗り物でいいよ。何がいい?」

兄「…」

■お化け屋敷

このみ「へぇ~」ニヤニヤ

兄「」

このみ「眼鏡君は何を期待してるのかな~?」

兄「っ」

このみ「やっらしいな~。眼鏡君は」

兄「…」

このみ「あははは。冗談だって。じゃあ入ろっか?」

兄「」ウン

このみ「でも、私、幽霊は全然怖くないから期待しないでね?」

兄「」ウン

 
………


このみ「無理無理無理無理無理無理無理無理無理」

このみ「何あれ…怖すぎる…」

兄「」ブルブル

このみ「眼鏡君も青ざめてるね…」

兄「」

このみ「というか二人とも途中からダッシュだったし」

兄「」ウン

このみ「でも眼鏡君は体力もあるね。全然息切れしてなかったよね?私は全力疾走だったから疲れたよ」

兄「」ウン

このみ(やっぱり男の子だね。私より足が全然早いんだろうな~)

このみ(まぁ、私を置いて逃げなかったのは点数は高い…くないけど)

このみ(そうだよ!立派な男性なら怖がらずにリードしてくれなきゃ…うん!)

兄「」

このみ「うん。もうお昼だし…どこでご飯食べようか?」

このみ「えーとガイドマップだと…」パラパラ

このみ「えーと…『ハンバーグびより』とか『ゆりゆり喫茶』とか『俺のメガネとラーメンが修羅場すぎる』『アメリカン食堂 本場アメリカン』『マグロナルド』とか色々あるね」

このみ「あと蛍ちゃん達と合流したいけど…こういう時に携帯電話が欲しくなるよね~」

兄「」


このみ「え?お弁当?」

がんばれ

■お昼ご飯

このみ「おいっしぃー♪」


このみ「さすが眼鏡君!もうどこの嫁に出しても私は恥ずかしくないよ」

兄「」シュン

このみ「あっ…あはははは。ほら、あーん」

兄「!?」

このみ「なーんちゃって」パクッ

このみ「やぁーん。この卵焼きも美味しい♪」

兄「」


このみ「もうっ、いちいち赤くならないの!」

兄「」ウン

このみ「ほら、眼鏡君の弁当箱のタコさんウインナー、食べないなら私が食べちゃうからね」パクッ

兄「!?」

このみ「えへへ。頂いちゃった♪」

兄「…」

このみ「うんうん。美味しい美味しい♪」

>>65
いやたった今思った感想

>>67
ワロタwww

 
………

このみ「ご馳走さまでした!本当に美味しかったよ。ありがとっ眼鏡君♪」

兄「」ウン

このみ「あっ、眼鏡君のホッペにご飯粒が………頂きっ♪」パクッ

兄「!」

このみ「…うん。綺麗になったよ」

このみ(きゃああああああああああああああああああああああああああ)

このみ(つい無意識でやっちゃった自分を殺したい!呪いたい!タイムスリップして過去の自分を殺害したい!)

兄「//」

このみ(気まずい!気まずい気まずい!!!!)

このみ(眼鏡君真っ赤だし、たぶん私も赤くなってる!)

このみ(い、一度、トイレにでも行って…)



夏海「へぇ~…」

このみ「あっ、なっちゃん」

兄「」

夏海「ウチ、一緒にご飯食べようと思って二人を探してたのに…」

このみ「え?そうなんだ」

夏海「二人はウチを置いておいて、さっさと食べちゃったんだ…へぇ~」

このみ「って…、勝手に一人で先走ったのはなっちゃんでしょ?」

兄「」

夏海「お腹ぺこぺこだなぁー二人はいいなー。一緒にご飯食べてー」

このみ「もうっ!我がまま言わない…の?」


兄「」スッ

夏海「…え?ウチの弁当?」

兄「」ウン

夏海「あ、あと、れんちょんの分もある…」

このみ「………」


このみ「じゃあ、私はちょっと蛍ちゃん達を探してくるね」

夏海「え?」

このみ「ほら、子供二人だと危ないし…私が年長者なんだから、面倒を見なきゃ…ね?」

夏海「あっ、その…姉ちゃん達は向こうのほうに…あと、さっきはごめんね。このみちゃん」

このみ「うん!許す!しっかり謝れるのは、なっちゃんのいい所だね」

夏海「えっ…あの…うん…」

このみ「じゃあ、また後でね」

夏海「うん」

兄「」ウン


このみ(少しだけ…少しだけど、見直しちゃった…眼鏡君の事)

 
………

トゥインクルブラック「邪悪な存在は私が黒に塗りつぶす!」ビシィ

蛍「キャーーーーー♪」

小鞠(蛍がショーを見たいって言うから来たんだけど…)

蛍「暗黒太陽神ラー・メンティブトスになんか負けるなーーー」

小鞠(アニメ見てないから全然わけわかんない)

蛍「キャーーーーー上履きーーーーー♪」

小鞠(はぁ…わけわかんない…)

小鞠(でも、蛍が楽しそうだから…まぁいいかな)

 
………

蛍「面白かったですね!」

小鞠「私はアニメ見てなかったけど、蛍が楽しそうで良かった」

蛍「じゃあ今度うちに見にきます?再放送全部録画してるんで!」

小鞠「うーん…アニメって歳じゃないけど…蛍がそこまで言うなら見てみようかな?」

蛍「絶対に面白いんで!」

小鞠「はいはい。じゃあ楽しみに…ってこのみちゃん?」

このみ「おーい、やっと見つけた」

蛍「…このみ…さ…ん?」

蛍(そういえば、このみさんの事を完全に忘れてた!?)

このみ「あははは。蛍ちゃんは後で校舎裏ね♪」

蛍「す、すいません!その欲望に負けたというか、本能の赴くままに行動したというか」

このみ「あははははははは」

蛍「ごめんなさい!本当に勘弁して下さい」

このみ「もうっ冗談だって。そんなに謝らないでよ」

小鞠「?」

■お化け屋敷

このみ「え…お化け屋敷?」

蛍「はい!ここのお化け屋敷はすっごい有名らしくて!」

小鞠「べ、別に怖くないけど?大人の女性だし?でも今日は気分が悪いから遠慮しようかな?」

蛍「昨日、センパイと約束しましたもんね~。一緒に入ろうって」

小鞠「う、うん。昨日は約束したけど…あいたたたたっ。今日はお腹の調子が…」

蛍「このみさんも一緒に入りません?」

このみ「わ、私はいいかなー。二人で行っておいでよ。ちょっと向こうに行ってくるから」

蛍「はい♪じゃあ二人っきりで行ってきます」

小鞠「いやああああああああああ。行きたくない!行きたくない!!」

このみ「頑張ってね小鞠ちゃん」

小鞠「助けて!このみちゃん!助けてよおおおおおおおおおお」

蛍「えへへへ。センパイと二人っきりでお化け屋敷…えへへ」

小鞠「いやあああああああああああああああ!蛍!話を聞いてーーーーーーー!持ち運ばないでーーーーーー」


このみ「お化け屋敷に入る前から絶叫なんて、さすが小鞠ちゃんだ。うん」

このみ(さて、今からどうしようかな~)

このみ(…って、あれは眼鏡君となっちゃんだ)

このみ(うん?もめてる?隠れて話を聞いてみようかな?)


夏海「嫌!兄ちゃんに彼女ができるなんて!」

兄「」

夏海「だってだってだって!兄ちゃんも姉ちゃんもウチのなんだもん!」

兄「」

夏海「兄ちゃんだってウチに彼氏が出来たら嫌でしょ?姉ちゃんに彼氏ができたら嫌でしょ!?」

兄「…」

このみ(私には本当の姉妹がいないから、なっちゃんの気持ちはわからない。うん。わからない)

このみ(…)

このみ(でも、でもね。眼鏡君…)

このみ(今のなっちゃんの答えには…『沈黙』じゃなくて、即『否定』してほしかったよ)

このみ(…)

このみ(…これ以上、聞くのはやめよう)

 
………


このみ(う~ん、そういえば、この前読んだ俺妹っていう本では)

このみ(兄妹に恋人が出来るのは嫌って書いてあったけど、本当なのかな?)

このみ(それともなっちゃんが眼鏡君を好きとか?)

このみ(…)

このみ(それはないよねー)


スタスタ


このみ「あーやめやめっ。せっかくの遊園地だから楽しまないと!」

このみ「えーと次は何に乗ろうかな?それとも蛍ちゃん達と一緒に…」


ブブーッ


このみ「え?」

バス「」ブオオオオン

このみ(しまった。赤信号…見てなかった)





このみ「きゃあっ」

このみ「…」

このみ「って、あれ?眼鏡君!?」

兄「」ウン

従業員「大丈夫ですか!?」

 
………


このみ(あの時、眼鏡君が飛び出して、私を抱きしめたまま、バスの目の前から車線外に連れ出してくれて…)

兄「」

従業員「すみませんでした!」

兄「」ウウン

このみ「いえ、余所見した私が悪いので…」

従業員「いえ、そんな…あのよかったら、お詫びにこれを…」


このみ「これは?」

従業員「私の主人…私の友人がマグロナルドで働いておりまして、それのお得割引券です。よかったら使ってください」

このみ「はぁ…」

兄「」ウン

従業員「それでは、今日は本当にすみませんでした!失礼いたします!」

このみ「行っちゃったね…」

兄「」ウン

このみ「眼鏡君」

兄「…」

このみ「ありがとうございました。危なかったよ。本当にありがとう」

兄「」ウウン

このみ「よし!じゃあ、私が奢ってあげる。このマグロナルドに行こっか?」

兄「」ウン

このみ(…)

このみ(眼鏡君って意外と筋肉あるんだ…胸も硬かった…)

このみ(うぅ…まだ感触が残ってる…)


このみ(男の子ってほんと卑怯だよ)

………


このみ「え?足りるのかって?うんサラダだけで十分だよ」

兄「」ウン

このみ「それにしてもやっぱり男の子なんだね」

このみ「さっきと言っても3時間くらい前にお弁当食べたのに、もうハンバーガー食べられるなんて」

兄「」ウン

このみ(本当に…男の子なんだね)

このみ「そういえば、眼鏡君はなっちゃんの事どう思ってる?」

兄「?」

このみ「え、えーと…って私何を聞いてるんだろうね?あはははは」

兄「」

このみ「…大切な人?」

兄「」ウン

このみ「そっかー大切な…うん」

兄「?」

このみ(…なんか妬いちゃった)

このみ(…)

このみ(…)

このみ(…なんだろう、この気持ち…でも、好きとかそういうのじゃなくて…)

このみ(何で妬いちゃったとか思っちゃったんだろう?)

兄「?」

このみ(…)

このみ(そうだ!私にとっても眼鏡君、なっちゃんは大切な人だよ!)

このみ(うん!今はこれでいいよね。今は…)

兄「?」

■公園

このみ「うわぁーここから見る夕日は絶景だ!絶景だよ♪」

兄「…」

このみ「今日は楽しかったな~。またみんなで来ようねっ。眼鏡君♪」

兄「…」

このみ「ねぇ、何か喋ってよ…」

兄「…」

このみ「…」


兄「」

このみ「っ//」


このみ(来た…予想通り、シチュエーションを考えれば…来ると思ってた…)

このみ(やっぱりこのタイミングで告白してきた…)

兄「」

このみ「ねえ、眼鏡君は私のどこが好きなの?」

兄「」


このみ(その後、眼鏡君はずっと話してた…私が初めて見るくらい一生懸命に話してくれた)

このみ(私はNOを出すつもりで…でも、眼鏡君がずっと話してくれるのが嬉しくて…)

このみ(最後まで眼鏡君の話を聞いてしまった…)


兄「」

このみ「ふふっ。ありがとう…でもね」

このみ「…でもね、今はその気持ちに答えられないかな」

兄「!?」

このみ(眼鏡君がガッカリしてる…そりゃそうだよね)

このみ(あんなに思わせぶりな事をした私は卑怯だもん…だから…)


このみ「そうだね…眼鏡君の妹ちゃんがちゃんと納得できるようになったら考えてあげる」

兄「!!」

このみ「コラコラ。そんなに嬉しそうな顔しないの」

兄「!」

このみ「『考える』って言ったでしょ?それにほら…強敵だよ?なっちゃんは」

兄「…」

このみ「ふふっ。普段は無表情のくせに、今日の眼鏡君の表情はコロコロ変わって可愛いね♪」

兄「」

このみ「はいはい。調子に乗らないの」


「おーい!兄ちゃ~ん!このみちゃ~ん」


このみ「あっ、なっちゃんが向こうにいるね」

兄「」ウン

このみ「…」


このみ「そうだ」

兄「?」



チュッ


夏海「!?」

兄「」

このみ「今日は頑張ったご褒美。ほっぺただけど残念だったかな?」

兄「//」カァー

このみ「あはは。十分見たいだね」

兄「」

このみ「なっ!?私は赤くなってないよ!夕日でそう見えるだけだから!」

兄「」

このみ「もうっニヤニヤしないのっ!」

夏海「って、何やってんの!?」


このみ「あっ、なっちゃんいたの?」

夏海「いたよ!さっきこのみちゃんも見たでしょ!?」


夏海「って、兄ちゃん!?さっきのはどういうこと!?」

兄「」ウウン



このみ(まだ、私の気持ちに整理はついてな…いや、ついていて。まだ眼鏡君は合格できてないだけで…)

このみ(でも…これから、どうなるかは私にも…)

このみ「って、何で私がこんなに考えなきゃいけないのっ!?」

このみ「」スゥー

このみ「眼鏡君っ!!!!」

兄「?」


このみ「ふふふっ。これからも、いーっぱい困ってね。私の事で♪」

兄「!?」

このみ(だから、最後にいじわるしちゃった)

このみ(いーっぱい、ずーっと私の事を考えてね)

このみ(眼鏡君っ♪)

 
………



小鞠「えぇ!?また入るの!?」ギュウウッ

蛍「えへへ。お化け屋敷~最高~」


小鞠「蛍!?鼻血!鼻血出てるから!」

蛍「えへへ~//」





       終わり

これにて終わりになります。
支援&読んでくれてありがとうございました!
また、機会があればよろしくお願いします!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年12月22日 (日) 19:05:15   ID: 33cwpdkh

やっぱり、このみちゃんが一番だね!

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