モバP「みりあとリボン」 (45)


みりあ「真っ赤な彼はね― 私のプロデューサー♪」

みりあ「いっつも私を~ 抱きしめてくれる~」

みりあ「でっもね、彼には~悪い~癖~が~」

みりあ「だから私は 彼のそばに居る。」

みりあ「え、クリスマスはまだ早いって? もうすぐだよ!」

みりあ「プロデューサーは、のんびり屋さんだなぁ」ナデナデ

みりあ「ふふっ、でーきた!」

みりあ「じゃーん! 私の手作りリボン!」

みりあ「真っ赤で真っ赤で、すっごく綺麗だよ。えへへ~♪」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386496032


みりあ「んっしょ、んんっ」

みりあ「どう?」

みりあ「似合ってるかな~♪」

みりあ「リボンといえば……」

みりあ「ねぇPさん…真っ白なリボンが、真っ赤に染まる姿……」

みりあ「綺麗ですよね…Pさんで染まっていくこのリボン…」

みりあ「それをつけるみりあ…」

みりあ「なんだか運命を感じます…うふ♪」


みりあ「あれ、体振るえてますよぉ、Pさん…どうしたんですかぁ…?」

みりあ「あぁ、そっかぁ」

みりあ「まゆさんの真似するといっつも、怖がるよね。プロデューサー…忘れてたよ。」

みりあ「ねぇ、ねぇ、クリスマスは事務所でパーティーだよね?」

みりあ「あーあ、二人でゆっくり過ごしたかったのになー……てへ♪」

みりあ「でもね、私思うんだ!」

みりあ「クリスマスまでは二人で仲良くしようね!」


みりあ「誰よりも早いプレゼントも貰えたし……くんくん…ふふっ♪」

みりあ「やだなぁ、ただリボンの匂い嗅いだだけだよ?」

みりあ「プロデューサーのこわがりさんめ」ナデナデ

みりあ「え、なでるな?」

みりあ「ふーん……」

みりあ「あれ、どうしたの?こっち見てよ。」

みりあ「プロデューサーいっつも言ってたじゃん。」

みりあ「『人と話す時は目を見て話しなさい』ってね♪」

みりあ「なのに、何でこっちを見てくれないの?」


みりあ「ほら、え?ハイライトがない?あははは」

みりあ「私の目から光が消えても、クリスマスの光が私たちを輝かせてくれるよ。だから、だいじょーぶ!!」

みりあ「意味がわからない?」

みりあ「そんなプロデューサーも可愛いけど……あ、そうだ…」

みりあ「クッキー作ったんだ。じゃーん、私の手作りクッキー!!」

みりあ「召し上がれ、あなた♪」

みりあ「あれ、口を開けないなぁ……ほら、もぐもぐ…美味しいよ?」

みりあ「え、『私の作ったものは食べない』?」

みりあ「なんで?」

みりあ「ねぇ、なんで?なんで?私、小学生だからわかんないよ。ねぇなんで?」


みりあ「泣いたってわからないよ!」

みりあ「もしかして……んっ、あむっ、もぐもぐ」

みりあ「はい、プロデューサー、今食べさせてあげるね。んっ、じゅるっ…んっ」

みりあ「ふぅ…プロデューサー、口からよだれ垂れてるよ。」

みりあ「ぺろっ、んふっ、さすがクッキーだよ。すっごく甘いね♪」

みりあ「そのびっくりした顔……かわいい///」

みりあ「口移しで食べたいいなら、ちゃんと言ってくれればいいのに」

みりあ「クッキーのせいかなぁ?すっごい甘いチュウだったね!」

みりあ「もう1回する?」


みりあ「でもだーめ」

みりあ「よい子はもう寝る時間だよ。それに、サンタさんに怒られちゃうよ?」

みりあ「ほら、プロデューサーも、今は体怪我してるんだしさ、一緒に寝よ?」

みりあ「あ、エッチなのはダメだよ?」

みりあ「背中の傷もすっかり良くなったね。お尻もさ。でも…切り傷がまた少し増えたね。」

みりあ「でも、このリボンのためだからさ…仕方ないよね!!」

みりあ「ほら、もう寝よ?」

みりあ「お母さんたち?」

みりあ「なんと、私が旅行をプレゼントしましたー!!」


みりあ「その間の保護者はプロデューサーだよ♪」

みりあ「あはっ、今のプロデューサーの顔…涙目で可愛いなぁ」

みりあ「えへへ…ぎゅー!!」

みりあ「あっ、いたかった?ごめん…ごめんね」

みりあ「心配するのか?って…するに決まってるよ!」

みりあ「大事な大事なプロデューサーだもん。それに、サンタさんが来るから、今の私は『いい子みりあ』なんだよ?」

みりあ「だから泣きやんでよ…よしよし」

みりあ「おやすみ、プロデューサー」




みりあ「おっはよーございまーす!!」

ちひろ「あら、おはよう。みりあちゃん、すっごく元気ね」

みりあ「えへへ、そうかな?」

ちひろ「今日は、まゆちゃんとレッスンよ。」

まゆ「おはようございまぁす。」

ちひろ「噂をすれば…おはよう、まゆちゃん。」

まゆ「おはようございます。 Pさんはどこですかぁ...?」

ちひろ「プロデューサーさんなら、もうすぐ」


P「ただいま戻りましたー」

ちひろ「おかえ「お帰りなさい…Pさん…うふっ♪」」

P「ただいま、まゆ」ナデナデ

まゆ「うふっ♪」

みりあ「あー、いいなぁ~…みりあには?しないの?」

P「あ、あぁ」ナデナデ

みりあ「うふっ♪」

P「ひっ」ビクッ


ちひろ「今のまゆちゃんの真似?」

みりあ「うん!似てた?」

ちひろ「ええ、すっごく似てたわ。」

まゆ「ええ…とっても上手ですよぉ…うふふ」

みりあ「やったぁ♪」

まゆ「ところで…そのリボン可愛い色ですね」

みりあ「えへへ、あげないよ?」

ちひろ「あら、ほんとね。リボンなんて珍しいわね、みりあちゃん。」

まゆ「何処で売ってるんですかぁ…?」

みりあ「えーっと……」


まゆ「教えてください…みりあちゃん…うふふ」

ちひろ「大人っぽい色ね。ワインレッドかしら?」

みりあ「内緒だよ―! じゃーね~!!」ダダダッ

まゆ「……」

ちひろ「いっちゃいましたね。」

まゆ「クリスマスには…まゆもあんなリボンが欲しいです…うふ♪」

P「い、いや…「ダメですかぁ…?」ひっ、いや…そうだな。考えとくよ」

まゆ「うふふ♪(あのリボン…)」




みりあ「ふぅ、ふぅ…もういいかな?」

みりあ「まったく、まゆさんは…あ、文香さん!」ギュッ

文香「みりあちゃん……どうしたの?」ナデナデ

みりあ「えへへ、抱きつきたくなっちゃった♪」スリスリ

文香「ブックカバー…ありがとう。」ナデナデ

みりあ「使ってくれてるの?」


文香「ええ…とても大事に使ってるわ。」

みりあ「うれしいなぁ。」

文香「ところで…さっきはどうしたの?」

みりあ「じつは……」

文香「…大変だったわね」ナデナデ

みりあ「うん……」ギュッ

文香「そういう時は…ヒソヒソ」

みりあ「…そっか。うん、やってみるね!」

みりあ「ありがとー!」フリフリ

文香「またね...」フリフリ




P「みりあ…どこいったんだ?」

まゆ「みりあちゃん…心配してもらって…羨ましいですね…うふふ」

P「みりあ…何処に……」

ギュッ

P「ひぃっ、誰!?」

みりあ「ばぁ、みりあだよー!」

P「み、みりあ!」

まゆ「Pさんから離れてください…うふふ」


まゆ「はやくPさんから離れてください…みりあちゃん…」

ちひろ「まゆちゃん?」

みりあ「まゆさん…」

まゆ「それにそのリボン…何処で手に入れたか…教えてくれませんかぁ?」

みりあ「えっ…」

まゆ「いいじゃないですかぁ…お揃いのリボン…うふ」

みりあ「……」

まゆ「みりあちゃん……?」

みりあ「う、うぅ…」

ちひろ「みりあちゃん?」

みりあ「ウワァーン!!」


P「み、みりあ?」

みりあ「ひっく、まゆさん…怖いよ―」ギュッ

P「み、みりあ…あんまりくっつか」

みりあ「こわいよー えーん!」ギュウッ

まゆ「み、みりあちゃん、Pさんも迷惑…」イライラ

みりあ「ぐすっ…プロデューサー…みりあのこと嫌いなの?」

みりあ「そんなこと…無いよね?」ボソッ

P「お、おぉ。みりあのことは勿論大好きだぞ。大丈夫か?」ナデナデ

まゆ「P、Pさん…嘘ですよね...?」


P「ま、まゆ…少し席を外してくれないか?」

まゆ「そんな…嘘ですよね…ねぇ!」

みりあ「ぐすっ、まゆさん怖いよ…うぅ…わぁーん!!」ギュッ

P「よしよし。ちひろさんも、まゆのことをお願いします。」

ちひろ「え、ええ…まゆちゃん。あっちへ行きましょう。」

まゆ「ま、待って…」

みりあ「うわぁーん…ぐすっ、ひっく、うぅ」

ちひろ「みりあちゃんの為にも…ね?」

まゆ「みりあちゃん……」ギリッ


ちひろ「あんなみりあちゃん…初めて見るわね。」

P(ごめん…まゆ…)

みりあ「ぐすっ、プロデューサー…あれして……」ギュッ

P「よしよし…チュッ これでいいか?」

まゆ「なぁ…!?」

ちひろ「お、落ち着いて、アレはほっぺよ。」

まゆ「は、離して…ちひろさん!」

ちひろ「まゆちゃん!!」

みりあ「まゆさん…目が怖い……」

まゆ「……」イラッ


ちひろ「みりあちゃん、今日は仕事は無いですから。みりあちゃんよろしくお願いしますね。」

P「わ、わかりました。」

みりあ「ひぐっ、ううん……プロデューサーぁ」スリスリ

P「はぁ……」ナデナデ

みりあ「グスッ…グスッ……」

P「……まゆたちは行ったか…」

みりあ「プロデューサーぁ…プロデューサーぁ……」ギュッ


P「いつまでやってるつもりだ?」



みりあ「……あはっ♪」

P「はぁ、なんてことを…なんの真似だ?」

みりあ「アレ、私にそんな口を聞くの?」

P「どうしてこのようなことを、したのですか?」

みりあ「だって、まゆさんってば…人の物を盗ろうとしたんだもん。」

P「リボンについて聞いただけじゃないか。」

みりあ「私はいい子だけど、人の物を欲しがるまゆさんは悪い子…許せないよね!」


P「はぁ…そんなことで……」

みりあ「…の味方なんだ…」ボソッ

P「何か言ったか?」

みりあ「ううん…ねぇ、今日はもう帰ろ?」

P「しかしだな……」

みりあ「私はいい子でも…プロデューサーが悪い子じゃ…しなきゃ」ボソッ

P「ん?」

みりあ「ねぇ、帰ろ?言うこと聞いてよ…ね?」

P「またあの目…わ、わかった。」


みりあ「プロデューサー、いい子イイ子♪」ナデナデ

みりあ「じゃあ、帰ろっか。私、おんぶして欲しいなぁ~」

P「歩けるだろ。」

みりあ「……また反抗した…ねぇ、ねぇ、そんなに私、みりあのことが嫌い?」

P「よーし、おんぶしてやるぞー!」

みりあ「プロデューサー大好きー」

P「はぁ……」

みりあ(文香さんって、何でも知ってるんだなぁー…まゆさん退治出来ちゃった♪)





P「またここに戻ってくるなんてな…はぁ、気が重い……」

みりあ「さぁ、お仕置き始めよ?」

P「な、なんでさ!」ビクッ

みりあ「えぇっとぉ…まゆさんに誘惑されてた。私のことを守ってくれなかった。まゆさんをかばった。私の言うことに反抗した。」

P「そりゃ、まゆだって、大事な俺のアイドルだか「うるさい!!!」」

P「ひっ…(まただ…またあの目に……)」

みりあ「ねぇ、前も言ったよね?忘れたの? プロデューサーは私を見て。私だけを見てればいいの!!」

P「それじゃあ、悪い子みりあじゃないか。」

みりあ「難しいことは子供だからわかんない!!」プイッ

みりあ「とにかく、お仕置き、お仕置きするの!!」

ガチャン


P「て、手錠…いやだ、お仕置きは嫌だ…お仕置きだけは……いやだぁ――!!」

みりあ「はーい、私はプロデューサーの要求を拒みまーす!」

P「頼む、もうしない。もうあんなことしないから。」

みりあ「もう遅いよ……」

P「な、な?みりあ…お仕置きだけはもう嫌なんだ…頼む、まゆには、俺が」

みりあ「私は、みりあを大事にしないプロデューサーを、お仕置きするんだよ?」

P「ひぃっ」

みりあ「でも、安心してよねっ♪」

みりあ「プロデューサーがいい子になれば、お仕置きは終わるよ。」


みりあ「そういえば、サンタさんって真っ赤な格好してるよね。」

みりあ「プロデューサーも…真っ赤に染まる?」

みりあ「私のプレゼントは真っ赤な真っ赤なサンタさん!」

みりあ「なんて素敵なんだろ~」

みりあ「あっ、文香さんにもクリスマスプレゼント用意しなきゃ。」

みりあ「今度は、特製栞か、またブックカバーかな?」

みりあ「どっちがいいかな?あはは、泣いてないで答えてよ。」

みりあ「……そっちね。きっまりー!」


みりあ「そうと決まれば、さっそく始めよっか♪」

P「ギャアッ!」

みりあ「真っ赤に染まった プロデューサーは~」

P「いやだ…がはっ」

みりあ「いっつも私を 困らせるんだー」

P「やめて…やめ…痛っ」

みりあ「だっから私は 彼を矯正する♪」

P「ギャッ」

みりあ「でも 彼の事は とっても好きだよ」

P「うぐっ!!」

みりあ「まゆさんには絶対 渡さない♪」

P「……」


みりあ「えへへ、クリスマスが楽しみだね♪」

みりあ「あれ、プロデューサー、寝ちゃったの?」

みりあ「呼吸はしっかりしてるね。おやすみ…プロデューサー」チュッ

みりあ「フンフンフーン フンフンフーン♪」


  {::::.\::::::::::_;. -‐'    / -‐::::::::  ∧::::/ ∧::.\::::::ハ
  \:::::::ヽ::::ア     //.::::  ‐-ミ   V  jう トミ:::Y:::::{/
    }::::::::∨ -‐ ¬く::::::イ   ==rく    ア }::::::.`ヽ:/.:.:.:
   人:::::::/ _ ,......::::く` ゙Y人〃   ノ     レ /::::\::::/.:.:.:.:   またお会いましたね。今回はこれにて終了になります。
  (:::::::ミ=\ ,ィ  __ヽ ∨ ト-‐      }  r《∧::} ∨.:.:.:.:.:   前作 鷺沢文香「1日遅れの誕生日」
    ー-ミ三iヽ 〃⌒}∧ ∨ ヽ.       /  | ヽ}/∨.:.:.:.:.:.:   の続編。今回は、あまり病んではいませんでしたね。
        ∧ ゙ト-‐ヘ:::::.、>‐-》        | ノ ,′.:.:.:.:.:   次こそ、最高のCOOOOOL!!をお見せしましょう。
         /.:.:.\、   V , _ア      _,  ,′  '.:.:.:.:.:.:.:.:   ではまた、会う日まで......
.        /.:.:.:.:.:.:.`丶、 `  _  -‐   ̄   /   |:.:.:.:.:.:.:.:
      |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ / ,......::::7   /    .|:.:.:.:.:.:.:.:.:

       |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\        /     |_  -‐…
        |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\      /        |:::::::::::::::::

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom