舞園「苗木君王様ゲーム」 (528)

苗木(入学式が終わって教室に案内されたけど……)


シーン……


苗木(みんな全然喋らないなぁ……まぁ初日だし知らないもの同士だし仕方ないのかなぁ)


舞園「苗木君…ですよね?」

苗木「え?」

舞園「私のこと覚えてませんか? 同じ中学だったんですけど……」

苗木「もちろん知ってるよ。ただ舞園さんの方は僕のことなんて覚えてないと思ったからさ」

舞園「そんなことないですよ~。ずっと苗木君とお話したいと思ってたんです」

苗木「ホントに? 恐縮だよ」


苗木(舞園さんがそんなふうに思ってくれてたなんて嬉しいな。まぁ多少お世辞ではあるんだろうけど)

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江ノ島「舞園ちゃ~ん!」

舞園「江ノ島さん。お久しぶりです」


苗木(うわっ、江ノ島盾子だ。雑誌で見るより全然カワイイや)


江ノ島「これから3年間よろしくね。えっとそっちは……」

舞園「あっ、こっちは苗木君です。同じ中学だったんですよ」

舞園「苗木君の方は江ノ島さんのこと知ってますよね? 私たちよく撮影なんかで一緒になるんですよ」

苗木「もちろん知ってるよ。よろしくね」

江ノ島「よろしくね~苗木。ほら握手」

苗木「あ、うん」ニギニギ


苗木(うわ~江ノ島盾子に触っちゃた。手綺麗だな~)ニギニギ

苗木(改めて見ると背高くてスタイルいいな。スカート短いし足きれいだし、ウエスト細いのに巨乳だし)ニギニギ

苗木(この距離でもすごくいい匂いするし、てかそんな胸はだけられると目のやり場に困るなぁ……下着丸見え)ニギニギ



苗木「…………」ジー

江ノ島「うぷぷぷぷ」


舞園「苗木君」ニコニコ

苗木「はっ――!?」

舞園「いつまでやってるんですか」ニコニコ

苗木「いや、違うよ……ほら、僕は背が低いからどうしても目線が下にいっちゃて……」

舞園「つまり、苗木君は胸を見てたんですね」ニコニコ

苗木「そんなことないって! あれ? 舞園さんもしかして怒ってる?」

舞園「怒ってませんよ。何言ってるんですか」ニコニコ


江ノ島「うぷぷぷぷ」

戦刃「…………」ジー

舞園「えっと……そちらは江ノ島さんのお知り合いなんですか?」

江ノ島「あぁ、こっちは私の残念な双子のお姉ちゃん」

戦刃「戦刃むくろ。よろしく」

舞園「え? 姉妹だったんですか!?」


苗木(なんで苗字違うんだろう? ってこんなことは聞かない方がいいか)

戦刃「握手」

苗木「ん? あぁ、よろしくね」ニギ


苗木(それにしても妹の江ノ島さんとは全然似てないなぁ……残念ながら)


戦刃「…………」ジー

苗木「え?」

江ノ島「うぷぷぷ。いけないんだぁ~苗木。あからさまに差つけちゃって!」

舞園「苗木君」ニコニコ

苗木「いや、違うって」

戦刃「…………」ジー

苗木「ホントそんなことないから!」



江ノ島「うぷぷぷぷ」

グループ1
苗木、舞園、江ノ島、戦刃

初日に話してから、なんとなく一緒に行動するのが常になってしまった。
男が僕一人なうえに相手がアイドルにモデルなものだから、正直言ってかなり気後れする。
江ノ島さんとは知り合いの友達、戦刃さんに至っては知り合いの友達の姉なのだけれど、
舞園さんの気遣いや、江ノ島さんの明るさもあってずいぶん仲良くなれたと思う。



グループ2
大和田、石丸、不二咲

正直言ってこの3人が仲良くなったことには驚いた。
3人が3人とも正反対のタイプに見えるし、これといった共通点もないように思える。
特に大和田クンと石丸クンは最初の何日かはあまり仲が良いようには見えなかった。
不二咲さんは意外にも女子よりも男子といることの方が多い。



グループ3
桑田、葉隠、山田

やや下世話な話で盛り上がることの多い3人。
グループ2とも仲が良いみたいだけど、女子からはちょっと距離を置かれている。



グループ4
朝比奈、大神

体育会系の2人は共通点も多いらしい。
クラスで最も絆が強いのはこの2人なんじゃないかと思う。
最初は大神さんを怖がってる人もけっこういたんだけど、
舞園さんや江ノ島さんと並んで最もコミュ力の高い部類である朝比奈さんと親友になったことで、
クラスにも溶け込めたみたいだ。

ぼっち1
十神

初めに見たときからプライドが高そうな人だと思っていたけど、予想以上に高かった。
まだ1週間しか経ってないのに、クラスの何人かとは致命的な溝ができている。



ぼっち2
腐川

警戒心がとても強いようで、誰とでもある程度上手くやれるタイプの舞園さんをもってしても距離を詰められずにいる。
絡み方を間違えると攻撃的になる傾向もあるので、フランクなタイプである朝比奈さんや江ノ島さんとは相性が悪い。



ぼっち3
セレスティア・ルーデンベルク

見た目や名前からしてアレな人だとは思っていたけど、中身もやっぱりアレな人だった。
この人に比べれば、アイドルやモデルも普通の女の子に思えてしまう。
ただ、先の2人と違ってコミュニケーション自体は普通にできるようなので、
きっかけさえあれば仲良くなれるかもしれない。



ぼっち4
霧切

霧切さんはどこか人に対して壁を作ってるところがる。
ただ、人見知りかというとそうではなく、雑談には参加してこないが、必要なことであれば割とはっきり物を言う人だ。
寡黙だけど、芯の強い人だと思う。タイプとしては大神さんなんかに近いのかな。

舞園「女子会をやろうと思うんです」

苗木「突然だね」

舞園「前々から考えていたんですよ。もっとクラスの交流を深めたいって」

江ノ島「確かにうちのクラスにはちょっと空気読めてないのが何人かいるよね」

舞園「まぁ……あまりそういう言い方はしたくないんですが、せっかく同じクラスになった以上、もっと仲良くしないともったいないと思うんです」

江ノ島「うちの残姉ちゃんもほとんど私らとしか話さないしね~」

戦刃「そ、そんなことは……」

苗木「でも、なんで女子会なの?」

江ノ島「そりゃ女子の方がアレな人が多いからっしょ。男子で問題ありなのは十神くらいじゃん」

戦刃「…………」

舞園「まぁそれもあるんですけど……男性陣を参加させると趣旨が変わってしまいそうですから」


確かに男性陣まで参加させると、合コンかなにかと勘違いする人も出てきそうだ。
特に普段から女子にちょっかいを出している桑田君や葉隠君はチャンスを逃すまいとするだろう。
そんな空気になれば女性陣も参加を渋るに違いない。それでは本末転倒だ。
まぁ女子会であってもちゃんと全員集まるかどうかはかなり怪しいけど。




舞園「それで、苗木君にも女子会に参加してほしいんです」

舞園「本日はお集まりいただき感謝します」


舞園さんが丁寧な挨拶で開会を宣言する。
ちゃんと集まるかどうかはかなり疑問だったけど、奇跡的に全員が参加した。
さすがに個人の部屋では手狭ということで、合宿用のスペースを借りたらしい。
広々とした和室で、10人が集まってもまだかなりの余裕がある。
布団まで用意されてるところを見ると、今日は泊りなんだろうか?
そこまでは聞いてなかったんだけど、それならさすがに途中で抜けざるを得ないな。


舞園「ささやかですが、お菓子も用意しました」

朝日奈「うわ~すごーい! 高かったんじゃないの?」

舞園「いえいえ、もらいものですから」


「…………」


あれ? なんだか意外と盛り上がってない?
女三人寄れば姦しのはずなんだけど……ここには女が9人もいるのに空気が重いぞ。
舞園さんは打ち解けてないって言ってたけど、本当に打ち解けてなかったんだなぁ……
見た感じ舞園さん意外にノリのよさそうなのは朝日奈さんしかいない。
一見盛り上げ要員として期待できそうな江ノ島さんは、意外にもあまり乗り気じゃないみたいだ。
彼女の性格からして、反りが合わない人とは無理に仲良くなる必要はないと考えているのかもしれない。
今回は戦力として期待できなそうだ。

そして他の6人はお世辞にも明るいタイプとはいえない。
結果として女が9人いるにもかかわらず、なんとも気まずい沈黙が部屋を支配していた。

霧切「ちょっといいかしら?」

舞園「なんでしょう霧切さん?」

霧切「今日は女子会と聞いていたのだけれど、どうして苗木君がここにいるのかしら?」


霧切さんが当然の疑問を口にする。
他のメンバーもそのことは気になっていたようで、
僕自身も「なんでお前がここにいるの?」という視線に耐えられなくなっていたところだ。


舞園「苗木君は、ゲストです」

「…………」


みんなポカンとしている。そりゃそうだろう。

舞園「そんなことより、親睦も兼ねてゲームをしませんか? 私ちゃんとクジも用意してきたんです」


舞園さんがやや強引に会の進行を務める。


セレス「ゲーム、とは? クジを使うようですが」


ゲームという単語にギャンブラーのセレスさんが食いついた。


舞園「苗木君王様ゲームです」

苗木「え?」


いきなり自分の名前を出されて思わず声に出てしまった。
そういえば女子会で具体的に何をするかは知らされてなかったな。

舞園「ルールを説明しますね。基本的なことは普通の王様ゲームと変わりません。ただ今日は命令に必ず苗木君を絡ませることが条件です」

舞園「ちなみに苗木君自身はクジ引きに参加しません」


ポカンとしているあいだにルールを説明されてしまった。


舞園「それじゃクジを回しますから引いてくださいね」

舞園「それと少し座り位置を移動してもらえませんか? こう、苗木君をみんなで取り囲むように」


しませんか? なんて言ったわりにはみんなの意思確認をとらずに、いつの間にかゲームが始まっている。
すでに今更やりたくないとは言えない雰囲気だ。
腐川さんなんかは男性との王様ゲームなんて最も嫌がりそうだけど、すっかり抗議するタイミングを見失ってしまったようだ。
このあたりも舞園さんの計算なんだろうか。

舞園「王様は誰ですか?」


僕は今9人の女性に囲まれている。
正直言ってすごくプレッシャーを感じるし、目のやり場にも困る。
助けを求めるように舞園さんを見るけど、ニコニコするばかりで助けてくれそうにない。


戦刃「あ、私だ」


戦刃さんが王様を引き当てる。


戦刃「ええと……それじゃ3番が苗木くんと握手する」

江ノ島「ちょっと残姉地味すぎ~」


まぁ最初はこんなもんじゃないかな


舞園「3番は誰ですか?」

大神「我だ」

大神さんと握手をする。わかっていたけど手が大きい。
ただの握手なのでお互いに照れや気恥しさなどはなく、淡々とこなす。
そういえば、今回のルールでは男性(僕しかいないけど)がクジを引くことはないわけだから、
王様ゲームでありがちな、男性が王様になって無茶な命令をする、というようなことは起こり得ない。


舞園「今度は私が王様ですね。では苗木君が5番を褒めるというのはどうでしょう」


舞園さんらしい爽やかな命令だ。ええと、5番は……


セレス「わたくしですわ」

セレスさんか……まだあまり話したことがないからはっきりとは言えないけど、
根に持ちそうなタイプなので発言には注意した方がよさそうだ。
とりあえず服を褒めておくべきだろうか。
友達の彼女がブサイクで特に褒めるところがないときに、とりあえず服を褒めとけというのはよく言われる話だ。
ただ、今回の場合は服装がアレなので、本来なら無難であるはずの選択肢がかなり冒険になっている気がする。
かといって代替案も浮かばない。ドリルのような髪型や厚めの化粧について言及するのは止めておいた方がいいだろう。


苗木「素敵なドレスだね」

セレス「あら、趣味は悪くありませんわね」


そこそこ好印象のようだ。

舞園「苗木君はそういうのが好きなんですか?」

苗木「い、いやそういうわけじゃ……」


若干非難的なニュアンスで舞園さんが質問してくる。


セレス「というと先ほどの言葉は嘘だったのですか?」

苗木「いやいやそんなことはないって! セレスさんはすごく綺麗だし、まるで西洋のお人形のようだよ」


セレスさんの追撃を受けてあわてて弁明する。


セレス「まぁ……とりあえずはそれで許してさしあげますわ」


いったんは好印象だったのに、舞園さんの横槍のせいであやしくなってしまった。
でも一応は許してもらえたようだから大丈夫かな?


江ノ島「へぇ~苗木ってそういうアレなのが好きなんだ~。ふ~ん」


江ノ島さんが茶化す。
最初はあまり乗り気じゃないように見えたけど、僕があたふたするのを見てずいぶん楽しんでいるみたいだ。
こういうゲームなら江ノ島さんも乗ってくるだろう、という舞園さんの計算なんだろうか? だとしたらちょっと恐ろしいな。

また、アレなのを若干強調気味に言ったせいで、明らかにセレスさんが気分を害したように見える。
反応するとまた追撃を食らいそうなので、ここはスルーして被害を最小限に止めることにする。

若干殺伐とした空気になりながらも、ゲームは続く。


セレス「王様はわたくしですわね」


あまり当たってほしくない人に当たってしまった。
さっきのことを根に持ってなければいいのだど……


セレス「では、苗木君が6番の短所を3つ挙げる。というのでお願いしますわ」


やっぱり根に持っていらした……あるいはそもそもこういう性格なんだろうか。
ぼっちになる原因を垣間見た気がする。
てか親睦を兼ねてのゲームなんですけど……


朝日奈「6番は私だよ」

朝日奈さんか。無難にやり過ごすにはどうすればいいのだろう……
朝日奈さんの短所ってなんだ?
色黒なとことか、頭があんまりよくないとことかかなぁ。
というか3つ思い浮かんだとしても、それをそのまま口にするわけにはいかない。
そんなことをすれば親睦どころではなくなってしまう。

できれば笑いになるような展開が理想だ。
あるいは実は短所ではない短所を挙げて誤魔化すか


セレス「苗木君。早くしてくださいませんか」

苗木「そ、そうだなぁ……朝日奈さんっていつもすごく元気で、明るくて、でもちょっと落ち着きがないよね」

朝日奈「え~そうかな~? さくらちゃんもそう思う?」

大神「確かにそういった面もあるかもしれぬ。だが――」

苗木「でもそういうところも朝日奈さんらしくって可愛いと思うよ」

朝日奈「か、可愛いって――」

舞園「苗木君。それは口説いてるんですか?」

苗木「い、いやそんなことないって!」

江ノ島「そういうふうにしか聞こえないんですけど~」

苗木「だから違うよ」


舞園さんと江ノ島さんに茶化される。
江ノ島さんは僕をからかって楽しんでいるんだろうけど、舞園さんはいまいち感情が読めいない。
ニコニコしているけど、なんだか怒っているようにも見える。ちょっと恐いな。

しかしなんとか朝日奈さんの気分を害さずにこなせたようだ。
まぁ言ってることはほとんど長所なんだけどさ。


セレス「なんだか釈然としませんが、まぁいいでしょう。残り2つです」

残り2つか。う~ん……


苗木「朝日奈さんっていつもドーナツ食べてるよね」

朝日奈「うん、だって好きだもん」

苗木「えっと…これ2つ目ってことで」

朝日奈「えー!? ちょっとなんでー?」


舞園「残り1つですね」

朝日奈「納得いかないんだけどー」

苗木「あと1つかぁ……難しいなぁ」


頭については若干1つ目とかぶってる気がする。
色黒については触れたくないなぁ……


腐川「早くしなさいよ……その女の欠点なんていくらでもあるじゃない……胸[ピザ]とか色黒とか頭の悪さとか……」

朝日奈「ちょっと[ピザ]ってなによ! それは腐川ちゃんたちが貧乳なだけでしょう」

腐川「ひ、貧乳……」


いつの間にか腐川さんと朝日奈さんが言い争っている。やっぱりこの2人は相性が良くないみたいだ。
ところで「たち」ってのは誰を指すのだろう。


霧切「それはどうかしら。物事には限度というものがあるのよ」

セレス「それに残りの2つに関しては間違っていないようですし」


なんだか関係ない人たちまで敵にまわしてしまったようだ。
3つ目はうやむやになって終わった。

江ノ島「あ、王様私じゃ~ん!」


これで4回目のクジ引きだ。
普通の王様ゲームならそろそろ過激な命令が飛び出しそうなところで、恐い人が王様を引き当ててしまった。


江ノ島「それじゃ1番と2番と3番と4番と5番が3分間苗木をくすぐるってことで!」


ちょ、多いよ!? まぁルール違反じゃないけどさ。


舞園「1番です」

霧切「2番よ」

セレス「3番ですわ」

戦刃「4番」

朝日奈「5番だよー」

江ノ島「は~い、それじゃ王様が苗木を拘束しま~す。それっ!」

苗木「わっ、ちょっと!?」


座った状態で、江ノ島さんに後ろから羽交い締めにされる。
正直そんなに密着されると背中に当たったり、いい匂いがしたりして反応に困る。


舞園「苗木君ちょっと力を抜いてくださいね~」


女子たちによって僕は座ったまま脚を思い切り開かされる。
江ノ島さんによって羽交い締めにされているので、されるがままにするしかない。


舞園「私は腋の下を担当します」


舞園さんが開かれた脚のあいだに座る。
江ノ島さんのように接触しているわけではないけど、近いので香りは感じてしまう。

舞園さんが開かれた脚のあいだに座る。
江ノ島さんのように接触しているわけではないけど、近いので香りは感じてしまう。


霧切「なら私は右側のわき腹と肋骨を担当しようかしら」

セレス「ならわたくしは左側ですわね」


霧切さんが右脚の太股に、セレスさんが左脚の太股にそれぞれ跨るように腰を下ろす。
2人ともスカートということもあって、
両太股でそれぞれ温かさと重さと柔らかさを感じることになり、下半身が窮屈になる。

ダメだ。拘束されている今テントを張ってしまったら誤魔化すのは不可能だ。
特に前に陣取っている3人にはすぐに気付かれてしまうだろう。


戦刃「それじゃ私は右の足の裏を」

朝日奈「私は左ね」


戦刃さんと朝日奈さんによって足首をがっちり固定される。
まぁ既に江ノ島さんに羽交い締めにされている上に、
霧切さんとセレスさんに跨られているから、動こうとしても全然無理なんだけど。
今の僕が自由に動かせるのは首くらいで、あとは申し訳程度に腰をひねったりできるくらいだ。

江ノ島「不二咲、このストップウォッチで3分測ってくれる?」

不二咲「3分したら合図すればいいのかな?」

江ノ島「いやいや、ストップの合図は苗木にやってもらうよ」

苗木「でも僕は時間わからないんだけど……」

江ノ島「だから自分で3分たったと思ったところでストップって言えばいいわけ」

江ノ島「でもその時点で3分たってなかったらやり直しってことで」

苗木「やり直しって……?」

江ノ島「初めっからやり直しに決まってんじゃん。当たり前のこと言わせんなって」


つまり実際には3分よりある程度長くみておかなきゃならないってことか。
まぁたかがくすぐりだし、3分程度なら大したことはないだろう。

江ノ島「それじゃ覚悟はいいか~苗木? よ~いスタート!」


江ノ島さんが開始の合図をする。
3分程度なら自分の頭の中でカウントしておいた方がいいな。


舞園「苗木君、いきますよー」コチョコチョ


舞園さんがやさしく腋の下をくすぐる。


苗木「ふ…くぅ……」


思わず声が出てしまう。
やばい……これ結構キツイかも……
くすぐられるたびに反射的に身をよじってしまう。

舞園「ふふっ。逃がしませんよ~」コチョコチョ

霧切「まずは苗木君の弱点を探しましょう」コチョコチョ

セレス「時間はたっぷりありますわ」コチョコチョ

苗木「ふっ…ふっ…ふっぅぅ……」


息が苦しい。
マズイ。これは想像以上にキツイ。
身をよじっても6本の腕からは逃げられない。


朝日奈「足の方もいくよー」コチョコチョ

戦刃「…………」コチョコチョ

苗木「ふひゃぁあ……」

舞園「ふふふ。苗木君かわいいです」コチョコチョ


足の方はもう全然動かせない。
足の指にぐっと力を入れて必至の抵抗を試みる。

27…28…29…30…
よし、そろそろ30秒たったかな


セレス「…………」コチョコチョ

苗木「ふくっ……ふぅ…」

セレス「…………」グリグリ

苗木「ふぐっ……イヒィィ……」

セレス「あらあらあら」ニヤニヤ


セレスさんが急に攻め方を変えてきた。
今までの攻め方でも十分きつかったのに、この攻めはそれをはるかに上回る。
いや、それい以上にまずかったのは不意打ちに対処できず、
情けない声をあげてしまったことだ。
一流のギャンブラーであるセレスさんがそんな隙を見逃してくれるはずもない。
まだ1分もたってないのにあっさり弱点が露見してしまった。

セレス「みなさん。どうやら苗木君はコチョコチョよりグリグリの方が喜ぶみたいですわ。このように」グリグリ


もちろんドSのセレスさんが黙ってくれるはずもなく。
みんなに暴露してしまう。


霧切「苗木君は強めの方がよかったのね」グリグリ

舞園「そうなんですか。えいっ!」グリグリ

苗木「ふぅ…アヒッ……イヒィ……」

舞園「ホントですね。さっきまでと感じ方が全然違います。苗木君の弱点見つけちゃいましたよー」グリグリ

苗木「51…イヒィ…52……くぅ…53…」

舞園「苗木君カウントしてますねー。させませんよー。ほらっ! えい!」グリグリ

苗木「ふっ…ヒッ……ふぐぅ……」

霧切「どうやら苗木君は柔らかい肉のむこう側にあるかたい部分をコリコリされるのが弱点ね。こんなふうに」コリコリ

苗木「ぎひ…んぐぅ……ふぎぃぃ……」

セレス「あらあら、そんなに笑うと腹筋がよじれますわよ。ほぐして差し上げますわ」コリコリ

舞園「腋の下もコリコリしてあげますねー」コリコリ

苗木「やめっ……んぎゅうっ……」

い、息ができない……
もう限界だ。


苗木「ふぎっ…もう、許して……」

舞園「だめでーす。許しませーん」コリコリ


舞園さんが満面の笑みを浮かべて言った。
僕の言ったことを本気にしていないように見える。
もしかして、やる側にはやられる側の辛さが分かりにくいんだろうか?
それはあるかもしれない。確かに僕自身もやられる前は所詮くすぐりだと舐めていた。

きっとそうに違いない。
でなければあの優しい舞園さんがこんなサディスティックなまねをするはずがない。
僕はもうホントに…ホントに限界なんだけど……

苗木「ふぐぅ……んぎっ…」


どれくらい時間がたっただろう……もう3分たったかな?
自分でちゃんとカウントするつもりだったけど、くすぐりに妨害されて、
1分を越えたあたりで分からなくなってしまった。


舞園「ふふふ……えいっ」コリコリ

苗木「んぐ……ふぅ……」


でも、もう限界だ、
きっと、とっくに3分たってる。
とっくに過ぎてるはずだ!


苗木「3分! 江ノ島さん! 3分たったよ!」

江ノ島「はい! ストップ!」


江ノ島さんの合図でみんながくすぐりを止める。
終わった……やっと終わったんだ……


江ノ島「苗木ぃ~? ホッするのはまだ早いんじゃね?」

苗木「え?」

江ノ島「不二咲、時間は?」


江ノ島さんが不二咲さんに確認する。
でもあんなに長い間くすぐられてたんだ。
3分たってないはずがない。むしろ5分くらいたっていても不思議じゃない。

舞園「クスッ」ニヤニヤ
セレス「あらあら」ニヤニヤ


舞園さん達がクスクス笑う。
というか、終わったんだから早く解放してほしいんだけど。


不二咲「えっと……苗木君…その…」


不二咲さんがじどろもどろに口を開く。
それじゃあまるで何か言いにくいことを言おうとしているみたいじゃないか。


不二咲「残念だけど、まだ2分と少ししかたってないんだ」

苗木「そんな!? 冗談だよね?」

不二咲「苗木君。ホントだよ……」

苗木「そんな……だってあんなに…」

大神「苗木よ、苦しい時間は長く感じるものなのだ。不二咲は嘘は言っておらぬ」


そんな……


セレス「それでは仕切り直しと参りましょうか」ニヤニヤ

霧切「1分近くも読み違えるようじゃ今回もどうかしらね」フフフ

舞園「張り切っちゃいますよ~」ワキワキ

江ノ島「あ、そうだ! 忘れてたけど、ミスったからペナルティな」

苗木「え?」

江ノ島「苗木にはペナルティとして服を1枚ロストしてもらいま~す」

苗木「そんな、聞いてないよ!?」

江ノ島「だから忘れてたって言ったじゃん」


これはマズイ……ここでパーカーを脱がされるのは戦場で鎧を脱がされるようなものだ。
さっきでも十分苦しかったのに、これじゃ……

舞園「それじゃ1枚脱がしますね~」カチャカチャ

苗木「え? なんでベルト? うわっ、まさか!?」


舞園さんがベルトをはずしてズボンに手をかけた。
まずい……今ズボンを脱がされたら大変なことに……


江ノ島「こら、暴れんな苗木」

霧切「ズボンを脱がされるとそんなに困るのかしら?」クスッ

セレス「往生際が悪いですわよ」


必死の抵抗を試みるも、がっちり固められて身動きが取れない。
いくら男対女でもこの人数差では分が悪い。
というか、僕の場合は体格でも負けてるんだけど……

舞園「しっかり押さえててくださいね~」

苗木「舞園さん、待って、お願いだから!」

舞園「は~い、脱ぎ脱ぎしましょうね~」

苗木「あぁ……」


抵抗むなしくズボンは脱がされてしまった。
そして僕が最も隠し通したかったことが、白日の下にさらされてしまった。


朝日奈「あれ~? 苗木、パンツの中に何か入れてるの?」


近くにいる女性陣がニヤニヤしながら僕の問題の部分に目をやるなか、
ちょっと遠くから朝日奈さんが素っ頓狂なことを言う。
彼女のことだから本気でわかってないのかもしれない。
みんながあれくらいピュアだったらよかったのだけど……

江ノ島「あれ~苗木ぃ? パンツの中に何か入れてるの?」ケラケラ

舞園「苗木君。立派です」クスッ

霧切「体が小さいからといって、こっちも小さいとは限らないのね」

セレス「見直しましたわよ」

苗木「ううっ……」


女子全員の前でパンツ1枚にされ、大きく張ったテントを晒され、
悔しさと恥ずかしと情けなさで涙が出そうになる。


苗木「もう…許して……」

霧切「あら? 泣かせてしまったかしら?」

苗木「泣いてないよ」


どんなに情けなくても女子に泣かされるわけにはいかない。

舞園「強がる苗木君、かわいいです」

セレス「そうですわ。泣くのはこれからでしょうに」


期待してたわけじゃないけど、泣き落としなんて通用しないらしい。
むしろ火に油だ。涙を見せれば余計に加虐心を煽るスパイスになるだけだ。
絶対に泣くわけにはいかない。


江ノ島「まぁでも可哀想だから、今回はきつかったらギブアップって言っていいよ」

苗木「え? それって3分我慢しなくてもいいってこと?」

江ノ島「でもあんまりさっさと言われると白けるから、せめて1分は我慢してよね」

舞園「まぁそのくらいは認めてあげましょうか」クスクス

セレス「ですわね」フフフ


鬼の目にも涙なのかここにきて奇跡的に温情措置がなされた。

江ノ島「それじゃスタート!」

舞園「苗木君、いきますよ~」コリコリ

霧切「弱点はもう分かっているわ」コリコリ

セレス「強がりはいつまで持つでしょうか」

苗木「ぎひっ……んぐ……」


前回と違って最初から弱点を攻めてくる。
この時点でもう前回よりはるかにきつい。とても3分なんて耐えられない。
でも今回は1分耐えればいい。1分ならなんとか頑張れそうだ。
絶対に涙なんか見せるもんか。

舞園「ふふふ、えいえいっ」

苗木「ひゃあぁ!?」


舞園さんに突然股間のテントをつつかれた。


舞園「苗木君、かわいいです」

苗木「舞園さん、それはちょっと……ひゃぁう……」


抗議を無視してつんつんしてくる。
それはいくらなんでもなしなんじゃ……

江ノ島「苗木ぃ~別に格闘技じゃないんだからさぁ、金的がなしなんて誰も言ってないんだよねぇ」

苗木「そんな……」

セレス「そういうことですわ」ニギッ

苗木「はぁっう……」


セレスさんが容赦なく股間を握る。


セレス「その強がりが泣き顔に変わると思うとぞくぞくしますわぁ」ギュッギュッ

苗木「はっ…ああっ……」


まずい、セレスさんはもはやくすぐりで済ませる気なんて全くない。
僕のを暴発させる気だ。
それはダメだ。泣く以上にダメだ。
クラスの女子全員の前で射精なんて……
そんなことになったら僕の尊厳はもう……

舞園「苗木君、こっちも忘れてもらっちゃ困りますよ」コリコリ

霧切「それとも暴発を抑えることで頭がいっぱいかしら」コリコリ

苗木「ふぎぃ……ぎひっ…」


こっちもやばい、気を抜くとすぐに暴発してしまう。


セレス「さぁ、楽におなりなさいな」ギュッギュッ

苗木「ふっ、ふっうぅ……」


セレスさんがスパートをかけてくる。
多分もう10秒くらいしか残ってないはずだ。
だからセレスさんも焦っているに違いない。
トランクスの上からだったのが幸いした。
もし直に握られていたら、あっという間に勝負はついていたに違いない。
凌いだ。凌ぎ切った!

セレス「なかなか頑張りますわね」ギュウウ


5秒


霧切「やはり1分は甘すぎたかしら……」コリコリ


3秒


舞園「むぅ~」コリコリ


よし! もういい! もう1分たった。
凌ぎ切った。


苗木「ギブアップ! ギブアーップ…………!」

セレス「ふふふ」ギュッギュッ

舞園「クスクス」コリコリ

霧切「ふっ…」コリコリ

苗木「ふひゃっ……ひぐぅ…なんで…!?」

セレス「あらあら」ギュッギュッ

苗木「ふっ…う、ギブアップ!」

舞園「…………」コリコリ

苗木「ふっ、ふびっ…ギブアップ! ひぎぃ……なんで…」

霧切「…………」コリコリ

苗木「ギブアッブ…ギブアッブ……な…えのし……」

江ノ島「うん、ギブアップって言ってもいいよ」

苗木「そん……」


そんな……酷過ぎる…酷過ぎるよ……
約束をあっさり反故にされたことで、
今までギリギリでせき止めていたところにひびが入る。


苗木「酷いよぉ…」ジワァ

セレス「おほほほほ! どうやらショウタイムのようですわよ!」


一度決壊したらそれまでだ。
後はもう全てが流れ出るだけだ。

苗木「酷い……グスッ……」ポロポロ


ついに泣かされてしまった。女子に泣かされてしまった。
僕はもう……


セレス「おほほほほ! ついに心が折れましたわね。最高ですわぁ!」

江ノ島「あちゃ~ついに泣いちゃったか」

舞園「苗木君、かわいいです!」


僕の泣き顔は最高のスパイスとなって彼女たちの加虐心を煽りたてる。


セレス「苗木君、まだ終わりではありませんわよ。心が折れ敗者となったあなたには、文字通り下のテントで白旗をあげていただきましょう!」

セレス「さぁ、無様に打ち上げなさい、敗北の証を!」ギュゥゥ

苗木「あ…あ、あああああぁ!」ビクンッビクンッビクンッ


もはや為す術はなかった。
僕はクラスの女子全員の前で無様に射精した。

苗木「うぅ……ぐすっ……」ポロポロ

江ノ島「ちょっと苗木、イカ臭いんですけどぉ!」

舞園「なんともいえない独特の香りですね」

霧切「癖になりそうだわ」

苗木「もう……許してよ…」


終わった。
女子の前で泣かされ、女子の前で射精させられ、
もうこれ以上ないところまで堕ちた。


セレス「さて苗木君、落ち込んでいるところ申し訳ありませんが、敗者にはペナルティを受けていただきますわ」

苗木「え……」

江ノ島「え、じゃねーよ! フルチンの刑に決まってんだろーが!」

苗木「冗談だよね……」

舞園「ふふっ、苗木君。白旗はしっかりふりふりしなきゃ降参の意思表示にならないじゃないですか」

苗木「ううぅ……」


もはや抵抗する気力はなかった。
もっとも体はがっちりと固定されていて、抵抗したくてもできないが。
舞園さんが僕のトランクスにゆっくりと手をかける。

セレス「観念しましたか。残念ですね。泣き叫ぶ苗木君が好きだったのですが」

舞園「実は男の人のを見るのは初めてなんです」ドキドキ

霧切「私もよ。そのトランクスの中がどうなっているのか、とても興味があるわ」ドキドキ


舞園さんがトランクスを下ろす手に力を入れる。
ボクの反応を楽しみながら少しずつ下ろす。


朝日奈「ちょっと待ってよ!」

絶体絶命のピンチに意外なところから声がかかった。


朝日奈「苗木嫌がってるじゃん。さっきまではゲームだからスル―してたけど、これはやりすぎだよ」

大神「同感だな。もはやこれはくすぐりとは言えまい」


朝日奈さんの抗議に大神さんが同調する。
周りは敵ばかりかと思っていたけど、これは流れが変わるかもしれないぞ。


腐川「そうよ、そんな臭いものさっさと部屋からつまみ出しなさいよ」


先の2人とは違いボクを慮っての意見じゃないが、
これも結果的に同調した形になる。

不二咲「そうだよ。やっぱり苗木君が嫌がってるならよくないよ」


不二咲さんも加わる。
これで味方が4人になった。
かなり心強いが、敵も相当手ごわい。
割と中立気味な戦刃さんはともかく、
舞園さん、江ノ島さん、セレスさん、霧切さんの4人が簡単に引き下がるとは思えない。


霧切「それは違うわ」


ボクのフルチンの刑を巡って議論が開始される。


霧切「苗木君が嫌がっている、と言ったわね。果たしてそれは事実なのかしら?」

朝日奈「はぁ? 泣いてるんだから当たり前じゃん!」

舞園「涙は悲しい時にだけ流れるものではありませんよ。嬉しい時にも流れるんです」

朝日奈さんと霧切さんの戦いに舞園さんも加わる。
4人対4人でも面子を考えれば、かなり劣勢と言えるかもしれない。
朝日奈さん以外の3人はどちらかと言えば寡黙な部類だし、
朝日奈さん自身はあまり頭がいいとは言えない。
なにより、相手の4人が4人ともこういった場で力を発揮しそうなタイプなのだ。


朝日奈「それはそうかもしれないけどさぁ……でも苗木が喜んでるって証拠はないじゃん」

霧切「証拠ならあるわ」

朝日奈「えっ?」

自信満々の霧切さんに朝日奈さんがたじろぐ。


霧切「ズボンを脱がせたとき、苗木君のトランクスがどのような状態だったか思い出してみて」

「えっと確か大きく膨らんでて……そうだ、そういえば苗木はトランクスの中に何か入れてたんだっけ?」

霧切「…………」

セレス「お話になりませんわね」


素でわかっていなそうな朝日奈さんに、霧切さんたちもやや毒気を抜かれたようだ。
ちなみにざっと見た感じでわかってないのは朝日奈さん1人の様だ。

霧切「気を取り直して話を進めるわ。朝日奈さん以外の3人には私の言いたいことがわかったはずよ」


もはや霧切さんの独壇場だ。こういった場で戦力になるかどうかは、普段のコミュニケーション能力とはあまり関係がないらしい。


霧切「つまり、苗木君が喜んでいないならば、アレはああはならないということよ」

セレス「ですわね。あのテントこそが、苗木君が喜んでいた動かぬ証拠ですわ」


それはちょっと違う。
テントを張ったからといって無条件に喜んでいるとは限らない。
それを言うなら朝起きたときだって自動的にそうなるし、
完全に自分の意思でコントロールできるものでもないのだ。
ここにいるのは女性ばかりだから、みんなその辺の詳しいことはピンとこないのかもしれない。
特に味方の4人はあまり性知識に長けている方ではないだろう。
ここは男のボクがきちんと説明しないと……

苗木「それは違っ――」

舞園「は~い、苗木君は静かにしてましょうね~」


反論しようとしたところで、舞園さんの手で口を塞がれた。


舞園「苗木君王様ゲームでは苗木君に異議を唱える権利は認めてないんですよ~」

苗木「むぐぐっ……」

江ノ島「ほら暴れんなって苗木。今大事な裁判やってんだからさ。まぁほぼ有罪確定だけどね」

まずいことに、ボクが口を塞がれている間に、味方の4人には先ほどまでの勢いがなくなってしまった様だ。


腐川「もうなんでもいいからフルチンにでもなんでもして、さっさとこの部屋から放り出しなさいよ」

霧切「それはフルチンの刑に賛成ととってかまわないわね」

腐川「どうもでいいわよ」

セレス「結構ですわ」


味方が1人敵にまわってしまった。
もともと腐川さんはボクを庇っていたわけではない。
さっさとこの場を終わらせたかっただけだ。
これで5対3になってしまった。

朝日奈「ねぇさくらちゃん、さっき霧切ちゃんとセレスちゃんが言ってたことってホントなの?」

大神「まぁあながち嘘というわけでもあるまい。我もそれほど詳しいわけではないが、そういった側面があるのは事実だ」

朝日奈「そうなんだぁ……」


味方の主戦力である朝日奈さんと大神さんまで中立よりになってしまった。
もう残っているのは不二咲さんしかいないけど……


不二咲「えっと……その…」


何か言いたそうにしているけど、じどろもどろだ。
不二咲さんはもともと自分の意見を表に出すのが苦手な様にみえる。
あの4人に1人で立ち向かうことなどできないだろう……
ボクの味方はいなくなってしまった。


セレス「どうやら大勢は決したようですわね」

霧切「それなら刑の執行に移らせてもらうわ」

江ノ島「それでは、苗木誠。フルチンの刑! 張り切っていきましょ~!」

舞園「苗木君、覚悟はいいですか~?」


舞園さんが改めてボクのトランクスに手をかける。
もう誰も助けてはくれない……
ボクは全てを諦めてギュッと目を閉じた。


舞園「そ~れ!」


舞園さんが一気にトランクスを剥ぎ取る。
目は閉じていたけど、股間にひんやりとした空気を直に感じることで、
状況を思い知らされる。
目を開けると、そこには想像していたよりずっと酷い光景がひろがっていた。
トランクスの中で暴発したボクの股間は大量の精液でべとべとになり、
ゼリーの様な状態でてかてかと光っている。
射精を終えたアレは半勃ちで首をもたげていて、
当然べとべとの状態であり、強烈な匂いを放っていた。

「「お~」」


女性陣が感嘆の声をあげる。
僕は情けないやら悔しいやらでまた涙が出そうになった。


舞園「これが苗木君のおちんちんですか。かわいいです! あっ、小さいって意味じゃないですよ」

霧切「それにしても一段と濃い香りね」

セレス「まさかここまで大爆発してるとは思いませんでしたわ。これは本当に1回分ですの?」

江ノ島「苗木~どうよ? 女子の前でフルチンにされた気分は?」ケラケラ

みんながそれぞれボクのものに対して感想を述べる。
本当に死んでしまいたい。


朝日奈「…………」ドキドキ

戦刃「…………」ドキドキ


いつの間にか味方だった朝日奈さんや、中立だった戦刃さんまで身を乗り出して興味深そうにこっちを見ている。


江ノ島「あ、そうだ不二咲、デジカメ持ってるよね?」

不二咲「あるけど。もしかして……」

江ノ島「うん、撮ってくれる?」

江ノ島さんがとんでもないことを言い出した。
そんなことになれば本当にボクは生きていけなくなる。
必死の抵抗を試みるが、女子4人にがっちり固められていて、全く動けない。


江ノ島「はいはい暴れない暴れない」

舞園「そうですよ苗木君。記念すべき親睦会に写真撮影がないわけないじゃないですか」

セレス「後で苗木君にも差し上げますわね。ここにいる全員に焼き増しする予定ですから」

霧切「全員で写ると、相対的に股間が小さくなってしまうわね」

舞園「全体写真はまた後で撮りましょう。不二咲さん、とりあえず私たちだけで撮ってもらえますか?」

苗木「ちょっと、写真は許してよ!」

舞園「霧切さんとセレスさんは脚をお願いします」


ボクの抗議は無視され、べとべとの股間がよく映るように、
霧切さんとセレスさんによって強制的に開脚させられる。
舞園さんと江ノ島さんで上半身はがっちり押さえこまれている。

江ノ島「それじゃ不二咲お願いね。せ~の、1足す1は~?」


「「に~!」」


ピピッ


デジカメの電子音が耳に届き、写真が撮られてしまったことを知る。
ボクの両隣りには舞園さんと江ノ島さんがぴったりくっついてピースしている。
その外側にはそれぞれ霧切さんとセレスさんがボクの脚を抱えながらピース。
そして、中央にはべとべとの股間と半勃ちのものを無様に晒すボク……

江ノ島「撮れた? 見して見して」


江ノ島さんがさっそく画像を確認する。
これ以上ないくらい無様な写真になっているに違いない。


江ノ島「あ~苗木がピースしてないじゃん」

舞園「ホントですね」

霧切「これは撮り直しね」

江ノ島「ほら苗木、もっかい撮るからピースピース」

苗木「そんな……」

江ノ島「やれって、あと笑顔な。できるまで撮り直すから」

セレス「ちなみに没が出るたびにペナルティがあることもお忘れなく」


その後何度も撮り直しを要求され、
思わず涙が出てしまった。
泣きながら精一杯の笑顔でダブルピースをする写真でようやくOKがもらえた。

江ノ島「次はお待ちかねのお触りタ~イム!」

セレス「せっかくですから白旗を振っていただきましょうか」


そう言ってセレスさんが半勃ちのアレの根元を人差し指と親指でつまむ。


苗木「あっ……」


セレスさんの手が冷たいってわけじゃないんだろけど、
ひんやりした感触に思わず声が出た。


セレス「あら、思った以上に熱いですわ」

苗木「うう……」

セレス「それでは振っていただきましょう」

セレスさんが半勃のアレを左右に振る。


ペチッ、ペチッ、ペチッ


左右に振られたアレが肌に当たる度に情けない音が響く。


ペチッ、ペチッ、ペチッ

江ノ島「ぷっ」

舞園「クスクス」

霧切「ふふっ」

クラスの女子に大切なものを弄ばれているというだけでも死にたいのに、
周りの女子のくすくす笑いでよりいっそう惨めな気持ちになる。


ペチッ……ペチッ……


しばらくすると左右に振られても肌に当たらなくなった。
セレスさんもそのことに気がついたようだ。


セレス「硬くなってきましたわね。苗木君が喜んでますわ」

苗木「それは……」

舞園「セレスさんばっかりずるいです。そろそろ私たちにも触らせてください」


そう言って舞園さんに霧切さん、そして江ノ島さんが手を伸ばす。


舞園「ホントだ。脈打ってますね。それにすごく熱い」

4人の女子がボクの竿や玉袋などを好き放題に弄り回す。
女の子の白魚のような手に弄ばれて、ますますボクのアレは硬さを増してしまう。


セレス「あら、手に精液がついてしまいましたわね」ペロッ

舞園「ふふっ、舐めちゃいます」ペロッ


そして精液の試食会と品評会も始まった。


霧切「不思議な味ね。決しておいしいというわけではないのだけど……」

江ノ島「苗木の精液いただきま~す」

舞園「ねっとりしててコクがありますね」

セレス「どうやら写真撮影をしているあいだに冷めてしまいましたか。次はホットで直接いただきたいですわ」


その後も4人はボクの股間を思い思いに楽しみ、
お触り会と試食会、そして品評会は20分にわたって行われた。

舞園「苗木君、熱いおしぼり持ってきましたから、ふきふきしましょうね」

セレス「ですわね。精液はもう十分楽しみましたし」

霧切「みんなで拭いてあげましょう」

江ノ島「うぷぷぷぷ」

舞園「それじゃ苗木君、ごろーんしてくださいね」

苗木「ううっ……」


言われた通りに服従のポーズをとる。
ただでさえ屈辱的なのに、今は下半身丸出しなのでいっそう惨めだ。
ボクはもうさっきまでの様に体を固定されていない。
写真撮影をされてしまった今となっては、
もうそんなことをするまでもないのだ。

舞園「ではいきますよ~」

苗木「あつっ……」


一瞬おしぼりの熱さに驚いてしまう。
4人の女子がボクのお腹、太もも、そして竿、玉袋などを丁寧に拭く。


セレス「あらあら」

霧切「ふふっ」


みんながわざと刺激を与えるような拭き方をするため、
ボクのアレはとっくに勃起をしていた。

江ノ島「苗木~すっかり臨戦態勢だね」

舞園「もう、しょうがない子ですね。苗木君は」

苗木「うう……わざとやってるくせに……」


その後も女性陣はボクの反応を楽しみながら念入りに時間をかけて股間を拭いた。
何度も射精しそうになったが、すんでのところで踏みとどまった。
というよりは寸止めを何度も繰り返されたと言った方がいいのかもしれないが……

江ノ島「苗木~なんか面白いことやってよ」

苗木「そんな……急に言われても」


体を拭き終わり、悪夢の王様ゲームが一段落すると、
退屈になった女性陣から無茶ぶりがとんできた。
ちなみに今の僕は一切の衣服の着用を許されておらず、丸裸だ。
もうすでに全部見られていて、今更意味のないことかもしれないけど、
申し訳程度に残った自尊心から両手で股間を隠している。


セレス「あらあらいけませんわね。レディを楽しませるのは紳士の義務ですわよ」

霧切「宴会芸の1つや2つ持っていないのかしら」

みんな勝手なことを言う。


苗木「そんなこと言われても……僕は宴会芸なんて持ってないよ……」

セレス「全く使えませんわね。それじゃ私たちで考えるとしますか」

江ノ島「つーかさ、宴会の余興っていったらやっぱアレでしょ、裸踊り!」


またも江ノ島さんが悪魔の提案をする。


舞園「クスッ……面白そうですね」

霧切「あら、そういえばちょうどよく裸になってる人が1人いるわね」

苗木「そんな……もう勘弁してよ……」

セレス「あら? 口答えしますの?」

霧切「苗木君のくせに生意気ね。写真のことを忘れたのかしら?」

苗木「それは……」


写真ことを持ちだされるとぐうの音も出ない。
やるしかないのか……

舞園「苗木君、早くしてくださいよ~」

江ノ島「ちょっと~苗木のせいで退屈なんですけど~! それともばら撒かれたいわけ?」

苗木「わかったよ、やるよ! だから写真だけは……」


やっぱり写真をなんとかしないことにはこの地獄から抜けられそうもない。
どうすれば……


苗木「でも、裸踊りって何を踊ればいいの?」

江ノ島「なんでもいんじゃね? とりあえずパラパラでも踊れよ」

苗木「ボクそれわかんないんだけど……」

江ノ島「じゃもうラジオ体操でいいわ。はい、いくよ~!」


そう言って、江ノ島さんがスマートフォンを操作すると、
そのスピーカーからお馴染みの懐かしい音楽が流れてきた。

舞園「子供の運動会を撮影する母親ってこんな気持ちなんですかね~」

苗木「うう……」


いつの間にか舞園さんがカメラを構えている。
今度は写真ではなく動画で撮るつもりらしい。


セレス「もちろんちゃんとやらないとペナルティですからね」


ラジオ体操が始まった。
まずは背伸びの運動。
それまでは丸裸にされながらも、なんとか子間だけは両手で隠していたけど、
この運動では両手を頭の上に伸ばす形になり、丸出し状態になる。

江ノ島「プッ」

舞園「クスクス」


股間が露わになった瞬間に女性陣からくすくす笑いが起こる。


ピョン、ピョン


脚の屈伸運動では腰の動きに合わせて股間のものがピョンピョンと跳ねる。


朝日奈「苗木……ぷっ…」

セレス「これは思いのほか愉快な余興になりましたわね……ふふっ」

女性陣のくすくす笑いが一層大きくなった。
ピョンピョン跳ねるのが相当面白いらしい。
さっきまで味方だった朝日奈さんまで一緒になって笑っていることにはショックを受けた。

ピョン、ペチッ
ピョン、ペチッ


ジャンプの運動ではさっきよりさらに大きく跳ねて、下腹部にぺちぺちと当たる。


江ノ島「あーはっはっは! もうダメ! お腹痛い!」

舞園「ぷっ…くくっ……苗木君、かわいいです!」

セレス「ふふっ…くっ……全く無様ですわね」

霧切「ひぃ……ひぃ……苗木君のくせに生意気よ」


無様にピョンピョン跳ねるものを見て、ついに女性陣は笑いをこらえることができなくなった様だ。
4人はお腹を抱えて悶絶している。
特にセレスさんや霧切さんのそういった表情はかなりレアなのではないかと思う。
そんな表情を引き出せたくらいだから、親睦という意味では今日の女子会は大成功なのだろう。
こんな方法でさえなければ、僕だって喜んだはずだ。
同じクラスの女子に裸を見られて笑いものにされて、ボクはもう恥ずかしさと悔しさと情けなさで死にたい気分だ。
よく見ればさっきの4人ほどではないけど、朝日奈さんと戦刃さんも笑っている。
ボクは涙が出そうになるのを必死でこらえた。
女性陣は全裸のラジオ体操によほど満足したらしく、ボクにとっては幸いと言うべきかやり直しを要求されることはなかった。

セレス「さて、次は何をしてもらいましょうか?」

舞園「あ、忘れてました! そういえば今日の女子会で使おうと思って持ってきたものがあるんですよ」


そう言って舞園さんはいったんボクから離れると、自分のカバンの中からあるものを取り出した。


舞園「じゃ~ん!」


セレス「あらあら」

霧切「これはまた趣深い余興になりそうね」

江ノ島「うぷぷぷぷぷ」

舞園さんが取り出したそれは、誰しもがかつては使っていたもの……
そしてボクが小学校低学年まで使っていたもの……


つまり… …オムツだった。


舞園さんがどういうつもりでそんなものを持参してきたかはわからない。
しかしそれを見せられれば次の余興の内容は誰でもわかる。


苗木「もう……許して……」

霧切「さて苗木くん。ここにフルチンの男性が1人とオムツが1枚あるわ。ここまで言えばわかるわね?」

苗木「うぅ……」

舞園「くすくす」

セレス「ふふっ」

江ノ島「うぷぷぷぷ」


舞園さんがオムツを持ってボクのところにまで来た。
これまでの過激な余興でみんな感覚が麻痺してしまったのか、もう舞園さん達を止めようとする者は誰もいない。


舞園「は~い、じっとしてくださいね~」


舞園さんがオムツをボクの足に通そうとする。頭では無駄だとわかっていても、反射的に抵抗してしまう。

江ノ島「おいコラ、大人しくしろや」

セレス「あらあら、苗木君はそんなにフルチンのままがいいのですか?」

霧切「苗木君。先ほど記念撮影をしたのを忘れたのかしら?」

舞園「苗木君。わかってますよね?」

苗木「うぅ……」


ボクは抵抗を諦めた。


舞園「いい子でちゅね~。は~い! 履けまちたよ~!」


赤ちゃん言葉を使われ、既にボロボロの自尊心をさらに傷つけられる。


セレス「どうですか苗木君、童心に戻った気分は? ふふっ」

霧切「くすっ、なかなか似合っているわよ苗木君」


女性陣からの視線に耐えられず、ボクは体育座りの様な姿勢になって、
自尊心を守るための最大限の努力をする。

舞園「あ~。そんな姿勢じゃダメですよ。ちゃんとしてください」

苗木「え?」

舞園「苗木君、直れ!」


え? 直れって何? どういうこと?


江ノ島「おい苗木、なに惚けてんだ。直れだよ直れ! どういう意味かわかってんだろぉ」


え? でも、直れって……え?


霧切「苗木君。ホントは分かっているでしょう? 観念してごろ~んしなさい」

セレス「時間稼ぎのつもりですか? これ以上惚けるとペナルティですわよ」

舞園「苗木君、これが最後のチャンスですよ。もう一度しか言いませんからね」

苗木「うぅ……」

舞園「直れ」

ホントはどういう意味かなんて最初から分かっていた。


苗木「うわああああ」


ボクは情けない声をあげながら自ら服従のポーズをとる。


舞園「ふふっ苗木君、よくお似合いですよ」

霧切「あらあら大きな赤ん坊ね」


オムツを履いてこんなポーズをとらさせると、本当に赤ん坊になったような気分にさせられる。
服従なので下半身はM字開脚の状態であり、股間は完全に無防備だ。
そして、そんな状態を見逃してくれるわけがなかった。
舞園「は~い、ちょっと失礼しますね~」

苗木「うわっ、ちょっと待ってよ!」


いきなり舞園さんに無防備な股間を撫でられ、思わず彼女の腕を掴んでしまう。
ボクは舞園さんに抗議の視線を送るが、逆に舞園さんの方が怒気を孕んだ視線をボクに向けていて、面食らってしまった。

舞園「苗木君、なんですかその手は?」

苗木「え?」

舞園「え? じゃないですよ。なんですかその手は?」

霧切「どうやら自分の立場がわかっていないようね」

セレス「躾が必要ですわね」

江ノ島「こっちは色々保存済なんですけど、そのへんわかってる?」


結局画像のことで脅されるとぐうの音も出ない。


苗木「す、すいませんでした……」


ボクは慌てて舞園さんの腕を放す。


舞園「ふふっ、わかればいいんですよ」


そう言って舞園さんがボクの股間をオムツ越しに撫でる。


苗木「ふっ、んんっ……」


反射的に身を捩って脚を閉じようとしてしまう。
しかし、今のボクには当然そんなことは許されない。


江ノ島「おいこら! 勝手に服従のポーズ止めてんじゃねーぞ!」

セレス「苗木君、動いていいと言った覚えはありませんよ」

霧切「次勝手に動いたらキツイ躾が必要ね」

躾を持ちだされ、ボクは反射的に体が動いてしまいそうになるのを必死に押さえて、服従のポーズを撮り続ける。
舞園さんはそんな状況を楽しむように、容赦なく股間を撫で続ける。
しばらくは耐えていたが、変化はすぐに訪れた。
体の反応を抑えることはできても、股間の反応を抑えることはできなかったのである。


舞園「ふふっ、固くなってきましたよ~」

霧切「苗木君、どうして股間を固くする必要があるのかしら?」

セレス「あらあら、出すものを間違えていませんこと?」

江ノ島「うぷぷぷぷ」


股間の膨らみは直接触っている舞園さん以外にも明らかな状態で、
他の女性陣にもからかわれる。


舞園「あ、みなさんもどうぞ」


舞園さんがそう言ったのをきっかけにして、さらに3つの手がボクの股間に伸びた。

セレス「あらあら」

霧切「ふふふ」


4つの手が硬くなった股間をオムツ越しに容赦無く撫で付ける。
脚を閉じたくてもそんなことは許されない。
悔しさと情けなさで涙が出そうになり、思わず手で顔を覆ってしまう。


舞園「苗木く~ん? なに勝手に顔を隠してるんですか~? ちゃんとこっち向いてくださ~い」

江ノ島「おら勝手なことしてんじゃねーぞ! 服従のポーズだっつってんだろ! ばら撒くぞこら!」


そう言われて手をどけて、涙に濡れた顔を晒す。
4つの顔が嗜虐的な笑みを浮かべて僕を見下ろしていた。
たとえボクが泣き叫んでもこの4人は
許してはくれない。


セレス「ふふっ、情けない顔ですこと」

霧切「そうやってオムツ1枚で泣いていると本当に赤ん坊ね」

苗木「うぅ……」

舞園「苗木く~ん。笑ってくださーいい。スマイルですよ~」

苗木「あ、あはは……」

江ノ島「よーし! ここらで1枚いっとくぜー!」


舞園さんに笑顔を強制されたところで江ノ島さんがシャッターを切る。
写真で脅され、強要され、また写真を撮られる。
このハメ技のような悪循環に対してボクは為す術がない。


舞園「はーい、みなさん。一旦ナデナデもお喋りもやめてくださーい!」


舞園さんの合図でみんなの動きがピタッと止まり。静寂が訪れる。


舞園「さっ、苗木君。どうぞ!」


え? どうぞって……え?


江ノ島「おいおい何のためにオムツ履いてると思ってんだコラ」

舞園「みなさーん、お喋りも手を動かすのも駄目ですよー。苗木君のしーしーの音と感触をしっかり楽しみましょうね」

霧切「今からここが温かくなるわけね」

セレス「恥ずかしいからって顔を背けたり、手で隠したりすれば、後でキツい躾ですわよ」

江ノ島「おい、あくしろよ」


そんなこと言われても……こんな見られてて、触られてる状態で出来るわけないよ……


セレス「舞園さん、躾は何にいたしましょうか?」

舞園「そうですね~。気は進みませんが、苗木君が言うことを聞かない悪い子なら仕方ないですね。しーしーが無理ならうんちに変更しましょうか」

苗木「待って! するから! 今すぐするから!」

舞園「ふふふ。早くしないと本当にうんちにしますからね」


とんでもない提案に本気でゾッとする。
しかしこの4人なら容赦無く執行するだろう。

舞園「さ、どうぞ」

苗木「うぅ……」


もうこれ以上は引き伸ばせない。
ボクは意を決して下半身に力を込める。
日常的にやっていることなのに中々うまくいかない。
もちろん普段はこんな体勢じゃないし、オムツも履いていないし、誰かに見られてもいないし、手を当てられてもいないし、勃起もしていない。
ボクは必死に下半身に力を入れる。
そして、ついに女性陣にとって歓喜の瞬間が訪れた。


ショオオオ……


股間が温かくなるのを感じる。
手を当てている彼女達には音も温かさはもつたわったのだろう。
全員がニヤニヤと笑みを浮かべてボクを見ている。
目頭が熱くなるのを感じた。


舞園「は~い、よくできまちたね~」

江ノ島「うぷぷぷぷ。股間あったけ~」

セレス「ふふっ、いい子ですわ」

舞園「それではオシメを変えまちょ~ね~」


舞園さんがオムツに手を掛ける。


舞園「は~い、ご開帳」


そしてボクの股間は再び丸出しにされた。


モワッ


オムツを外した瞬間、自分でもわかるほどアンモニアの臭いが鼻につく。


江ノ島「うわ、くっさ!」

霧切「流石にこっちはいい匂いとはいかないわね」

セレス「やっぱりこういうプレイは風呂場か屋外などでやるのが基本ですわね」

舞園「苗木君、もうタオル渡すんで自分で拭いてください」


女性陣は次々と勝手な文句を言い、ボクは渡されたタオルで股間を拭いた。


セレス「くすっ」

霧切「ふふふ」


裸のまま立って股間を拭くボクが思いのほかマヌケだったようで、女性陣からクスクス笑が起こる。

そして、このクスクス笑いがとどめになって、ボクの中の何かが決壊した。

苗木「うわああああああん」


ボクは泣いた。人目も憚らずに、赤ん坊のように泣いた。


苗木「うわああああああん」

江ノ島「え、ちょっとマジ泣き?」

舞園「ちょっと苗木君、どうしちゃったんですか?」


流石の4人もこれには慌てたらしい。
そして、ボクが大泣きしたことで場の空気も変わった。


大神「舞園よ。やはり苗木は嫌がっているのではないか?」

不二崎「そうだよぉ。もうやめてあげてよぉ」

朝日奈「うん。やっぱり嫌がってるようにしか見えないよ」


これには4人も気まずそうに顔を見合わせる。
しかし、まだ諦めてはいなかった。


江ノ島「いやシャレだってホントに。ねー苗木」

セレス「そうですわ。親しみを込めたスキンシップですわ。ねぇ苗木君」

苗木君「うわああああああん」


彼女達の発言には、従わなければ写真をばら撒くぞ、というニュアンスが含まれていたが、ボクは無視して泣き続けた。


江ノ島「おいコラ……」

大神「待たれよ。やはり我には苗木の涙が喜びのそれには見えぬ。もう惑わされぬ。お主ら、それ以上続けるというなら我が相手になるぞ」


大神さんのその一言が決定打となった。
だれも彼女には歯向かえず、その場は解散という運びとなった。


帰り際に大神さんに声を掛けられた。


大神「済まぬ苗木よ。我がもっと早くに止めるべきであった」

苗木「いや、止めてくれありがとう大神さん。助かったよ」

大神「済まぬ」


使用済みのオムツは自分で持って帰って捨てた。
泣き疲れたボクは自室に着いてすぐに眠りについた。

苗木が帰った後は女子会という雰囲気ではなくなったため、大神、朝日奈、不二咲、腐川も自室に戻った。
宿泊施設には舞園、江ノ島、霧切、セレス、戦刃の5人が残された。


舞園「反省会でもしますか……」

霧切「ええ、さすがに放尿プレイはやり過ぎだったわね」

セレス「ですわね。あれが問題でしたわ」

江ノ島「そこまでの流れは悪くなかったんだけどね~」

セレス「オムツを持ってきた舞園さんが戦犯ですわ」

舞園「ううぅ……ごめんなさい」

霧切「まぁ、そんなに畏まらなくてもいいわ。舞園さんがいなければ今日のこの場はなかったのだから。私は苗木君の精液の味を楽しめただけでも満足してるわ。ありがとう」

舞園「霧切さん……」

霧切「でもあの後にお風呂や、布団の中で色々とやりたいこともあったのだけれどね」

舞園「うぅ……ごめんなさい」

セレス「もういいですわ。今日の反省はこのくらいにして、これからのことを考えましょう」

霧切「大神さんが敵にまわったのはやっかいね」

舞園「はい。写真で脅すというのも難しくなりました」

セレス「ですわね。大神さんが脅しの事実を知ったら私達は潰されてしまいますわ」

江ノ島「今の状態じゃ何やっても大神にチクられるしね」

戦刃「苗木君に嫌われたかも……」

江ノ島「あ、お姉ちゃんいたの?」

戦刃「…………」

セレス「ですが、それは由々しき問題ですわ」

舞園「というか、明日から私達は苗木君に避けられちゃうかもしれません」

霧切「それは困るわ」

江ノ島「いや、そこは大神がいなくてもそうなってたんじゃね?」

セレス「ですが、写真で脅して近づけない以上、苗木君の方からシャットアウトされてしまう可能性があります」


5人はしばらく頭を悩ませた。


舞園「明日みんなで素直に謝りましょう」

霧切「今更大丈夫かしら?」

セレス「手遅れではありませんの?」

舞園「大丈夫です。苗木君は優しくて人がよくて流されやすいので、みんなで謝ればきっと許してくれます」


他の4人は舞園の提案にあまり乗り気ではなかったが、他にいい案もなかったので、それに従うことにした。
こうして女子会の夜は更けていった。

苗木「7時か……」


ボクは支度をして朝食を取りに食堂へ向かう。
一晩たってみると昨日ことはやっぱり夢だったんじゃなかと思えてくる。


苗木「本当に夢だったらよかったんだけどなぁ……」


ボクはいつもより早く部屋を出た。
無意識のうちに舞園さんに誘われるのを避けたのかもしれない。
食堂にはまだ舞園さん達の姿はなかった。

しかしいつも舞園さん達と一緒に食事をしているため、今日は一緒に食べる相手がいない。
かといって一人飯は寂しいので、これを機に男子グループに混ぜてもらおうかと思っていたら、後ろから声を掛けられた。


大神「苗木よ。もしよければ我らと一緒に食事をとらぬか?」


声を掛けてくれたのは大神さんだった。後ろには朝日奈さんと不二咲さんもいる。
普段の彼女は進んで他人に声をかけるタイプではないと思う。
そんな大神さんが声を掛けてくれたのはやはり昨日のことがあったからだろう。
きっとボクが舞園さん達と食事をする気分じゃないことを察してくれたのだ。


苗木「うん、喜んで」


テーブルにつくと、まず3人から昨日のことでの謝罪を受けた。
傍観者に徹してしまったことを心から悔んでいるようだ。
ボクは3人の謝罪を受け入れ、むしろ止めてくれたことの方に感謝した。
そもそもボクは3人のことを恨んではいないんだけどね。

ボクが3人に対して気を悪くしていないことを伝えると、むこうも安心したようで、その後は普通に雑談に花が咲いた。

しばらく食事も進んだところで、またも後ろから声を掛けられた。


舞園「苗木君」

大神「お主ら……」


声の主は舞園さんだった。
後ろには江ノ島さん、霧切さん、セレスさん、戦刃さんの4人もいる。

場の温度が一気に低くなる。
大神さん達は歓迎していないことを隠そうとはしない。


舞園「苗木君、昨日は本当にすいませんでした」


舞園さんは深々と頭を下げた。
後ろの4人もそれにならう。


舞園「始めてのお泊まり会でついついテンションが上がってやり過ぎてしまいました。一晩たって本当に後悔しています。ごめんなさい」


舞園さんの目には涙が浮かんでいた。
ボクには心からの謝罪に見えた。
昨日の悪魔のような舞園さんではなく、いつもの舞園さんがそこにいた。


苗木「舞園さん……全然気にしてないって言ったら嘘になるけど、許すよ。王様ゲームでテンション上がってやり過ぎちゃうなんてよくあることだもんね」

舞園「苗木君……ありがとうございます」


舞園さんの目から涙が溢れた。
いつもの舞園さんだ。ボクが憧れた舞園さんだ。
この舞園さんが悪い人であるはずがない。
昨日のことは誰にでもある、ちょっとした間違いだったに違いない。


舞園「あの……また私たちと一緒に食事してくれますか?」

苗木「うん、喜んで。せっかく同じクラスになれたんだし、仲良くしてくれると嬉しいな」


これは建前でもなんでもなくボクの本心だった。
ボクだって舞園さん達と仲良くしたい。
誰にだって間違いはあるさ。

ふと見れば、大神さん達が心配そうな、不満そうな表情をしていた。


苗木「大神さん達もよろしくね」


ボクの言葉に一瞬戸惑ったようだけど、すぐに意図を理解してくれた。


大神「我はもとより偉そうなことを言えた立場ではない。お主がそう言うのであれば、我から言うことはなにもない。しかし、全く器の大きな男よな」


その後は大神さん達も警戒を解き、舞園さん達も合流した朝食会は和やかに進んだ。

朝食会終了後、舞園の個室にて。


セレス「さすがはアイドルといったところでしょうか」

霧切「全て任せて正解だったわね」

舞園「あそこまで上手くいくとは思いませんでしたけどね。さすがは苗木君です」

江ノ島「大神達まで警戒を解いてくれたのは助かったわ」

霧切「本当にね。そこをどう解決するかが目の上のたんこぶだったのだから」

戦刃「なんだかんだで私達も許された」

セレス「泣いたのも謝罪したのも舞園さんだけですのにね。私達はただ棒立ちしていただけですわ」

霧切「喋りは全て私に任せて、皆さんは後ろで申し訳なさそうな表情でもしていてください、なんて大それたことを言っただけあるわね」

江ノ島「ホント舞園ちゃん様様だわ~」

舞園「そんなに褒められると照れちゃいます。というか相手が苗木君ならきっと誰がやっても上手くいったと思いますよ」

それから、平穏に一週間が過ぎた。
舞園さん達との仲も良好で、ボクもあの悪夢の女子会のことを忘れつつあった。

あの女子会以来、舞園さんのグループに霧切さんとセレスさんが加わった。
ボクも舞園さんのグループに身を置かせてもらっている。
舞園さんのグループは6人の大所帯となった。
これに加えて、最近は大神さんと朝日奈さんのペアも一緒に行動することが多い。

舞園さんはきっとクラスの中心になるだろうとは思っていたけど、ここまでクラスの女子をまとめ上げてしまうんだからさすがの人徳だ。
いつか腐川さんもこれに加わる日が来るのかもしれない。
結果的に舞園さんが企画した女子会は大成功に終わったわけだ。
しかし、あの女子会にしたって最初は気まずい沈黙が支配していたんだ。
そこを舞園さんがなんとか頑張って盛り上げて成功させた。
舞園さんだってきっとみんなと友達になりたくて必至だったんだ。
ボクが少しばかり傷つくことになってしまったのも、そういう必至さゆえに、すこし周りが見えなくなってしまっただけに違いない。
舞園さんの女子会はそもそもクラスに馴染めていない人のために開催されたと言ってもいい。
決して自分本位な動機でも行動でもなかった。

そう思うとボクは舞園さんを憎むことなど、出来るはずがないのであった。

舞園の個室


霧切「もう一週間よ」

舞園「そうですね」

霧切「もう一週間も苗木君の精液を我慢してるわ。そろそろ限界よ」

セレス「私もあの泣き顔が恋しいですわ」

舞園「お二人ともお気持ちはわかりますが、せっかく苗木君や大神さん達と和解したところなんですから、うかつな行動は慎んでくださいね」

江ノ島「でもさ~、このままお淑やかにしててもチャンスないんじゃね?」

セレス「かといって強引なことをすれば、二度と近づけなくなる危険があります。難しいですわね」

舞園「私に考えがあります」

霧切「聞くわ」

舞園「要は苗木君を裸にする大義名分があればいいわけです」

セレス「それはそうでしょうが、具体的にどうするのですか?」

舞園「丁度よく明日からオリエンテーション合宿があります。これを利用しない手はありません」

今日からオリエンテーション合宿だ。
ボク達はとある山奥の合宿所に向かうため、バスに揺られている。

オリエンテーション合宿とは新入生同士の交流を目的としたものであり、内容は小学生でやる野外活動なんかに近い。
今はまだ高校でこういった合宿をやっているところは珍しいと思うけど、大学においては交流を目的に4、5月あたりに合宿を行うことは一般的になりつつある。
ちなみに、参加者はボク達新入生だけであり、先輩達は参加していない。
先輩達との交流の機会はまた別で用意されているらしい。
また、多くの大学でそうであるように、旅行ではなく合宿であるため必修であり、原則として参加しなければ単位が出ない。

舞園「苗木君の番ですよ~?」

苗木「あぁごめん、ちょっとボーッとしてたよ」


ボクはバスの一番後ろの席の真ん中に座って舞園さんたちとトランプをしている。
達というのは舞園さんのグループと、大神さんと朝日奈さんのペアだ。
一番後ろの5席だけでは足りないので、後ろから2列目の席も反転させて使っている。
ちなみに引率の教員を含めても、乗員は20名に満たないのに対して、補助席なしで45名が乗れる大型バスを利用しているため、座席はどのように使っても迷惑にはならない。

特に座り方は定められていなかったため、自然な流れでこのような座席配置になってしまったけど、男子1人、女子7人というのは全くもって落ち着かない。しかもバスの座席だから自然と密着するし……


江ノ島「苗木ぃ~? なんか顔赤くな~い? うぷぷぷぷ」


隣の江ノ島さんにはずっとからかわれっぱなしだ。

少し離れたところにいる桑田クン達のグループからの視線が痛い。
というかここ数日、男子グループとまともに絡んだ記憶がない。
別に意識して女子とばかりいるわけじゃないけど、いい機会だから男子ともちゃんと絡んでおきたい。
合宿だからお風呂や就寝など男女別になる機会は多いはずだ。

舞園「やっと着きましたね。苗木君、一緒に行きましょう」


舞園さんが立ち上がってボクにそう言った。
しかし、ボクにはすぐには動けない理由があった。


苗木「あ……いや、ちょっと先に行っててくれないかな?」

舞園「え? どうしてですか?」

戦刃「もしかして酔った?」

苗木「うん、ちょっとね。だからボクはもう少し休憩してから行くよ」

舞園「そうですか……わかりました」


舞園さんがボクを心配そうに見つめる。渋々ながら納得したようだ。
ふぅ……なんとか誤魔化すことができた。


霧切「でも、酔ったならむしろ早く外に出た方がいいんじゃないかしら?」

セレス「それもそうですわね。苗木君。きついようでしたら肩をお貸ししますわよ」


やばい……正論だ。
このままでは外に連れ出されてしまう。
しかし幸いなことに、まだ誰もボクの嘘に気が付いていないように見える。
みんな本気でボクを心配している様だ。
なんとか誤魔化さないと……


苗木「いや、ホントに大丈夫だから。もうちょっと休憩していけば大丈夫だから。みんなは先に行っててよ」


セレス「ここで休憩するより外で休憩した方がいいですわ」

霧切「苗木君。肩を貸してあげるから。ほらっ、立って」

苗木「いやいや、ホントに大丈夫だから。先行っててよ。ね?」


逃げられない。逃がしてくれない。
むこうの方が正論なだけに振りほどけない。
余りにボクが頑ななせいか、女性陣も怪訝そうな顔つきになる。
そして、ついに逃げ回っていたボクの玉に必死がかかる。


江ノ島「あっれ~? もしかして苗木ぃ。立てないの?」


江ノ島さんがニヤニヤしながら言った。
そして、それを聞いて他の女性陣も真相に気がついた。


霧切「なるほど。立てないのね。ふふふ」

セレス「あるいは、既に立っている、とも言えますわね」


女性陣からくすくす笑いが起こる。
駄目だ……もう逃げられない。ボクは投了を決意する。
被害を最小限に抑えるためには、今から急いでポジションを直してなるべく目立たなくするしかない。
女子の前で直さなければならないのは屈辱的だけど、このまま無理やり立たされるよりははるかにマシだ。

ボクは恥を忍んでパンツの中に手を入れようとする。
しかしすんでのところで江ノ島さんに腕をとられた。


江ノ島「苗木ぃ~ほら立たせてやるから早く外に行こうぜ」


江ノ島さんがボクを無理やり立たせようとする。
ボクは急いで反対の手でポジションを直そうとした。


舞園「も~苗木く~ん。早く立ってくださ~い」


しかしこちらもすんでのところで舞園さんに腕をとられてしまった。
ボクはポジションを直すことを諦め。
なんとか股間を平常に戻そうとする。
しかし、そんな猶予を彼女達が与えてくれるはずもなかった。


舞園「ほ~ら苗木君、いきますよ。せ~の!」

江ノ島「オラァ!」


舞園さんと江ノ島さんに両肩を持ちあげられ、ボクは無理やり立たされた形になる。
しかも、2人の方が身長が高いため、ボクの踵は完全に浮いていて、つま先立ちの状態だ。


苗木「わああぁ……うわあぁ……」


ボクの口から悲鳴のような、呻きのようなわけのわからない声が漏れる。
両腕を固定されているため隠すこともできない。
ボクは必至で腰を引いて誤魔化そうとするも、つま先立ちでは中々うまくいかない。

セレス「あらあら、どうしたんですの? そんなに身を捩って。ふふふ」

霧切「くすっ、その状態じゃ前かがみになることもできないわね」


女性陣がボクの股間の状態を確認して思い思いに感想を述べる。
死にたい。


舞園「苗木君。気分はどうですか? ふふっ」

苗木「…………」

舞園「あれ? 反応なしですか? じゃこのまま外まで行っちゃいますね」

苗木「ちょ、ちょっと待って!」


それはいくらなんでも恥ずかしすぎる。
先に出て行ったクラスメイト全員の前で恥を晒すくらいならいっそ……


江ノ島「しゃーねーなぁ、片手だけ自由にしてやるから、さっさと準備しろ」


江ノ島さんが片腕を解放してくれた。


セレス「ふふふ」

舞園「早くしてくださいね」


女性陣が何かを心待ちにしている様だ。
しかし、これ以上粘っても状況は悪化するだけだろう。
ボクは女性陣に見つめられるなか、片手を使ってポジションを直した。
片手しか使えなかったので、手こずって時間がかかってしまう。


セレス「あらあらあら。ふふふ」

霧切「ぷっ、そうそうちゃんと上向きにね。ふふっ」


ボクは羞恥心に耐えながらなんとかポジションを直すことができた。
指摘された通り、上向きにせざるを得ない状態だった。

セレス「疲れました。もう歩けませんわ」

葉隠「休憩にするべ」

山田「ですな。僕ももうヘトヘトですぞ」


バスを降りてからすぐに登山が開始された。
さすがに16人は多いということで、出席番号の前半と後半で2つのグループに分けられた。
前半のグループに朝日奈さん、戦刃さん、石丸クン、江ノ島さん、大神さん、大和田クン、霧切さん、桑田クンの8人。
そして後半のグループに十神クン、ボク、葉隠クン、腐川さん、不二咲さん、舞園さん、セレスさん、山田クンの8人だ。


十神「いい加減にしろお前ら。もう5度目の休憩だぞ」

舞園「このままでは山頂に到着する頃には日が暮れてしまいますね」


予定ではお昼頃には山頂へ到着して、そこで支給されたお弁当を食べる手筈になっている。
しかし、今がもうそのお昼頃なのに対して、ボク達はまだ予定の半分も進んでいない。

なぜこんなことになってしまったかというと、偶然にも前半には体育会系、後半には文化系が集中してしまったためだ。
ただの出席番号の前半と後半のはずなのに、よくもこうハッキリと分かれたと思う。
ちなみに同時にスタートしたはずの前半グループは遥か彼方でとっくに姿は見えなくなっている。

セレス「山田君、喉が乾きましたわ」

山田「はい、ただいま!」


山田クンがセレスさんの荷物から水筒を取り出す。
今までほとんど絡みがなかった筈の2人だけど、いつの間にか主従関係が出来上がっている。
当然のように山田クンはセレスさんの荷物を持たされている。


葉隠「腹が減ったべ。もうここで弁当にするべ」

十神「巫山戯たことを言うな。さっさと登るぞ」


それほど高い山ではなく、登山というよりハイキングに近いのにこの有様だ。


葉隠「大丈夫だべ。このペースでもなんとか暗くなる前に登頂できるべ」

十神「掛け値なしの馬鹿かお前は。下山する時間を考えていないだろう」

山田「そうだ! 閃きましたぞ! ずばり今から下山すれば丁度いい時間になるのでは」

葉隠「名案だべ!」

十神「残念だが登りと下りではコースが別だ。ゆえに今からスタート地点に戻ってもバスはない」

舞園「ズルする人がでることもお見通しということですね」

結局昼食にしようという葉隠クンの提案は却下され、その後しばらくボク達は黙々と登山を続けた。
元気そうなのは舞園さんと十神クンぐらいで、他のメンバーは明らかに疲弊し口数が少なくなっていた。


苗木「舞園さんって意外と体力あるんだね」

舞園「はい、アイドルは意外と体力がいるんですよ」


もはやまともに会話をしているのはボクと舞園さんだけだ。


セレス「もう限界ですわ。私もう一歩も歩けません」


セレスさんが音を上げた。
ぱっと見でも限界そうなのは見てとれたから、そろそろ言ってくるだろうとは思っていたけど。


十神「全く。そんな格好でいるからだ馬鹿者め」


十神クンが罵倒したくなるのも当然だ。
信じられないことに、セレスさんは登山だというのに、いつもと変わらぬゴスロリにヒールという格好なのだ。


苗木「だから最初に言ったのに……」


セレスさんの格好については山を登る前に一応注意はしていた。
全く聞き入れてもらえなかったが。


セレス「私、ダサい格好はしたくありませんの。まぁさすがに今回は反省しておりますわ……」


珍しくセレスさんがばつの悪そうな顔をしている。
見通しが甘かったという自覚はあるようだ。

セレス「というわけで苗木君。おぶってくださいな」

苗木「ええっ!?」

セレス「足が痛くてもうあるけませんの」


それは間違いなく嘘ではないだろう。
普段のセレスさんならサボりたいがために、そんな嘘もつきそうだけど、今はそんな余裕がないのがハッキリとわかる。
ゴスロリ姿で汗だくになっているセレスさんはなんだか新鮮だ。


山田「苗木誠殿、よろしければその大役、僕が請け負いますぞ」

セレス「おぞましいことを言わないでください。そんな脂ぎった豚に触れるなど考えられません。私は苗木君に頼んでいるのです」


セレスさんは本気で嫌そうにしている。


苗木「でも、僕だってけっこう汗かいちゃってるよ」

セレス「構いませんわ。汗だくなのは私も同じです。それに苗木君の匂いは嫌いじゃありませんから」


褒めてるのかどうか知らないけど、そんなことみんなの前で言わないでよ。


セレス「おんぶすれば前かがみになる大義名分もできましてよ」

苗木「それはもういいよ!」

結局ボクがセレスさんをおんぶすることになった。
セレスさんは思った以上に軽かった。
登山といっても傾斜はほとんどないし、これならなんとかおぶったまま登れそうだ。

しかし、体力的な問題とは別に、ボクは背中に感じるセレスさんの柔らかさと、耳にかかる吐息と、香水の香り、そしていつもとは違う汗の匂いに激しく動揺していた。
どうして女の子って汗をかいてもいい匂いがするんだろう……


セレス「ふふふ、苗木君の汗の匂いがしますわ」

苗木「ちょっとやめてよセレスさん!」

セレス「ふふっ、そんなに恥ずかしがらなくてもいいじゃありませんか。ほら、こんなに美味しい」


ボクは首筋に未知の感触を味わった。
一瞬何をされたのかわからなかったけど、すぐにセレスさんがボクの首筋をペロッと舐めたのだと理解した。


苗木「ちょっとやめてよセレスさん! 汚いよ」

セレス「ふふふ、自分は私の匂いをクンクンと嗅いでおきながら勝手ですこと」

苗木「なっ……!?」


ばれていた……
しかも絶句してしまったことで肯定してしまった形になってしまった。


不二咲「苗木君……」

腐川「へ、変態よ!」

苗木「いい、いや、違うって!」

必至になって否定するが、もう遅い。


舞園「苗木く~ん、私も疲れました。おぶってくださ~い」

苗木「舞園さんは体力あるってさっき言ってたよね」

舞園「実は私も汗だくなんですよ。おぶってくれますよね?」

苗木「いやいや、汗だくだからなんなのさ!? ボクをなんだと思ってるわけ!」

舞園「ふふふふふ」


舞園さんにもからかわれる。
完全に主導権を取られてしまった。


ペロッ、ペロッ


苗木「うわあぁ!? ちょっとホントにやめてよセレスさん! 危ないよ!」

セレス「ふふふ。前かがみでよかったですわね」

苗木「うぅ……」


否定はできなかった。

その後、セレスさんに舐められたり、耳を甘噛みされたりしながら、それほど時間もかからずに、なんとか頂上まで登ることができた。
ちなみにボクの荷物はボクのことをずっと睨んでいた山田クンが運んでくれた。


葉隠「腹が減ったべ。飯にするべ」

舞園「そうですね。お昼にしましょう」


みんなで一緒にお弁当を広げる。
正直言ってボクもかなりお腹がすいていた。


セレス「苗木君、あ~んして差し上げますわ」

苗木「ちょ、恥ずかしいよ」

セレス「頑張ったナイトへのご褒美ですわ。ほら遠慮なさらずに。あ~ん」

苗木「あ……あ~ん」


かなり恥ずかしかったけど、セレスさんに押し切られてしまう。


葉隠「…………」

山田「…………」


周りからの視線が痛い。


舞園「苗木君、こっちもあ~ん」

苗木「え、ちょ、なんで舞園さんまで?」

舞園「そんな……セレスさんはよくて私は駄目なんですか?」


舞園さんまで悪ノリしてくる。
ちょっと演技くさいけど、しゅんとした舞園さんに冷たくすることはできなかった。


苗木「そんなことないよ」

舞園「そうですか。嬉しいです。はい、あ~ん」

苗木「あ~ん」


そんな感じで両隣りのセレスさんと舞園さんに交互に食べさせられながら、ボクの昼食は終わった。


葉隠「これはみんなに報告だべ」

山田「夜の男子会では覚悟しておくことですな」


なんだか山田クンと葉隠クンが怖い。
嫌われてないといいんだけどな……

昼食を食べ終えたボク達は、少し休憩した後に速やかに下山の準備に入る。
時間が押しているため、あまりもたもたとしていられない。


セレス「では、苗木君。お願いしますわ」

苗木「え?」

セレス「え、じゃありませんわ。あの程度の休憩で足の痛みがどうにかなるわけありませんわ」

苗木「そ、そうだよね。ごめんごめん」


そう言ってボクはセレスさんをおんぶするために身を屈める。
もしかしたら下山は自分の脚でしてくれるんじゃないかと期待していたんだけど、痛みがあるんじゃ仕方ないよね。


舞園「あ、ずるいですよセレスさん、帰りは私の番じゃないですか!」

苗木「え?」


意外なところから抗議の声があがった。


セレス「何をおっしゃいますのかしら? なぜどこも痛めていないあなたを、苗木君がおんぶしなければなりませんの?」

舞園「私も苗木君におんぶされたいです」

セレス「お話になりませんわね。さぁ苗木君、わがまま女は放っておいて先を急ぎましょう」

苗木「え、あぁ……うん」

舞園「苗木君!」


舞園さんの矛先がセレスさんからボクに変わる。
いや、そんな目で見られても……


舞園「セレスさんはよくて、私は駄目なんですか!」

苗木「そう言われても……」

舞園さんは目に見えてぷんぷんと怒っていて、怒りを露わにしている。
しかし、ボクはそれほど焦ってはいなかった。
舞園さんは本気で怒ったときほど笑顔になるということを知っていたからだ。
こんなふうにぷんぷん怒っているうちはまだ大丈夫だ。


苗木「ごめんね舞園さん。セレスさんは怪我してるみたいだから……」

セレス「そういうことですわ。苗木君は怪我人を放っておけるような人じゃありませんもの。ふふふ」

舞園「う~」


一悶着あったけど、結局登りと同じように、ボクがセレスさんをおんぶして下山することになった。
今度は舞園さんからの視線が痛い。


セレス「ふふっ、頑張るナイトにはご褒美ですわ」


そう言ってセレスさんがボクの耳や首筋を、舞園さんに見せつけるようにペロペロ舐める。


苗木「ちょ、やめてよセレスさん。危ないからさ」


うん。ホントにやめて。危ないから。二重の意味で。


舞園「ふふふ。セレスさ~ん。さすがにこれは不公平ですよ~。夜の女子会で報告しちゃいますからね~」

セレス「お好きにどうぞ。はむはむ」

苗木「ちょ、ホントにやめて! ねっ、危ないからさ」

舞園「苗木く~ん。この埋め合わせは後できっちりしてもらいますからね~」


舞園さん……笑顔が怖いよ。対応間違えたかな……
ていうか後っていつだ?

バスに戻ると、前半グループの面々が待ちくたびれた様子でボク達を出迎えた。


江ノ島「ちょっと~遅いんですけどぉ!」

朝日奈「あんまり遅いから迎えに行こうかと思ったよ~」

石丸「遅刻とはけしからんじゃないか。もしや、何かアクシデントでもあったのかね?」


どうやら随分待たせてしまったらしい。
ボク達は前半のメンバーに謝罪しながら席へ戻る。
ちなみに座席はさっきまでと同じだ。
汗をかいてるから女子の近くに座るのは遠慮しようとしたけど、却下された。


江ノ島「うぷぷぷ。苗木から汗の匂いがする~」

苗木「勘弁してよ江ノ島さん……」

舞園「今更そんなこと気にするんですか? さっきまでセレスさんにペロペロやはむはむされて喜んでたくせに」

苗木「い、いや、別に喜んでは……」

霧切「へぇ」

江ノ島「ふ~ん」

戦刃「…………」

舞園さんの一言で空気が変わる。
非難の視線がボクとセレスさんに向けられた。


舞園「セレスさんったらずっと苗木君におんぶされて、それをいいことに、クンクンしたりペロペロしたり、はむはむしたり……」


舞園さんが報告を続ける。
セレスさんが知らん顔をしているので、非難の矛先がボクに集中する。


霧切「なるほど。私達が苗木君と離れて寂しい思いをしていたというのに、苗木君の方は随分お楽しみだったみたいね」

戦刃「ずるい……」

舞園「ふふふ……許せませんよねぇ……セレスさんばっかり特別扱いして」


まずい……舞園さんはおんぶしてもらえなかったことを、予想以上に根に持っている。
彼女の報告のせいで、完全にボクが非難される流れになってしまった。
というか報告は夜の女子会じゃなかったんですかね?


ペロッ


苗木「わわぁ、何するの江ノ島さん!?」

江ノ島「何ってなに? セレスには許したんでしょ?」

苗木「そ、それは……」

舞園「まさか、セレスさんはよくって、私達は駄目ってことじゃないですよね?」

霧切「どうなのかしら苗木君?」


そんな剣幕で迫られたら駄目とは言えない。
ボクは押し切られてしまった。


苗木「いや……駄目じゃない、けどさ……」


それを聞いて女性陣がニヤッと笑う。
しまった、嵌められた! そう思ってももう遅い。
ボクは言質を取られてしまった。


江ノ島「は~い、お墨付き頂きました~!」

舞園「では遠慮なくペロペロさせてもらいますね~」

霧切「男に二言は無しよ。もし逃げようとしたり、嫌がったりすれば、きついおしおきをせざるを得ないわね」

おしおきという単語にボクのトラウマが蘇る。
それを出されたことで、ボクは抵抗する気力を一切失ってしまった。
そしてセレスさんだけが特別扱いをされたことにフラストレーションの溜まっていた女性陣に容赦はない。
まずは、江ノ島さんの舌がボクの首筋を嬲る。


江ノ島「うぷぷぷぷ。苗木の味がする~」

苗木「うわぁ……はぁう……」


ぞわりぞわりとした感触を必至に耐える。
拘束されていない分かえって辛い。
しかし抵抗すると、これよりももっとキツイおしおきが待っているのだ。
舞園さんがボクの耳をぱくっと咥えた。


舞園「苗木く~ん。こんなのじゃ済ませませんからね~」

苗木「ふあぁぁ……」


舞園さんが咥えた耳を舌でペロペロしたり、唇ではむはむしたり、歯でかみかみしたりとバリエーション豊富な口撃で攻め立てる。


霧切「それじゃ私は前を担当しようかしら」


霧切さんがボクの服を脇までたくし上げる。
ボクの乳首が露わになり、それに霧切さんが吸い付いた。


霧切「ちゅうぅぅぅ」

苗木「んはあぁぁぁ!」


霧切さんがボクの乳首を吸い上げる。
未知の感覚に声を我慢することができない。


霧切「あら、男の人でもそんなにかわいい反応をするのね」

舞園「苗木君の弱点をまた一つ発見です。前回は見落としてましたね」


ボクを攻め立てている女子3人がニヤリと笑う。
また弱点を見抜かれてしまった。


セレス「ところで、片側だけというのはバランスが悪いですわね。もう片方は私が担当いたしましょう」

苗木「はうぅ、あぁあ!」


セレスさんが反対側の乳首をペロペロと舐める。
ちゅうちゅうと吸い上げる霧切さんに対して、ペロペロと舐めるセレスさん。
そしてしばらくすると、セレスさんがちゅうちゅうと吸い上げ、霧切さんがころころと乳首を転がす。
弱点を的確に攻められ、ボクは為す術なく女子4人に遊ばれ続けた。


霧切「ふふふ。合宿所まではまだまだたっぷり時間があるわ」

舞園「着いたらすぐにお風呂ですから、ベトベトになっても大丈夫ですよ」

セレス「万が一の時のために、苗木君の荷物から替えのパンツを用意しておきますわね」

江ノ島「そんときは当然フルチンの刑だかんな。バスをイカ臭くさせた罪で。うぷぷぷぷ」

数十分後、バスは合宿所へと到着した。
ボクは暴発しそうになるのを必至に耐えた。
途中で何度も諦めそうになったが、なんとか踏みとどまることができた。
というか、意外にも女性陣は手加減をしてくれたように思えた。
さすがにバスでの暴発は気の毒に思ってくれたのだろうか。


舞園「残念。到着しちゃいましたね。ふふふ」

江ノ島「あともうちょっとだったんだけどなー。うぷぷぷぷ」

霧切「惜しかったわね」

セレス「ふふふ」


惜しかった、なんて言うわりには全然悔しそうには見えない。
なんだか嫌な予感がするぞ……
まるで楽しみを後にとっているような… …
まぁきっと気のせいだよね。
一週間前にあんなことがあったから、ボクも変なところで敏感になっているに違いない。
こんなことで頭を悩ませてたら楽しい合宿が台無しだよ。
ボクは疑念を振り払った。

ヤンデレブラコンなこまるちゃんに復讐される展開はよはよ

>>277
それ怖いなぁ・・・。

久しぶりに家に帰ってきた苗木には、どこか暗いところがあって、
こまる「大丈夫だよ!私はお兄ちゃんの味方だよ!」
苗木「こまる・・・。」
そしてしゃっべった後に
こまる「なんで・・・なんでっ!もっと早く教えてくなかったのッ!!!」
って感じになって、タイミングよく「ピンポーン」と訪ねてきた舞園達をぐしゃー。
こまる「お兄ちゃんがもう二度と、絶対に、一生傷つかないように・・・ずっと一緒にいてあげる♪ずっとずっと一緒だよ♪」
って感じになるのか・・・

合宿所へ入ると、ボク達はすぐに部屋に案内された。
学園の寄宿舎には各々に立派な個室が与えられているが、ここにはそんなものはない。
ボク達に与えられたのは和室の大広間だった。


江ノ島「え? まさかこの一部屋だけ?」

舞園「冗談ですよね? 女子の部屋はどこですか?」

葉隠「これはびっくりだべ!」

桑田「うひょー! マジかよ!」

山田「男女同室キター!」

セレス「ビチグソが……」


さすがにボクも驚いた。
確かに合宿と言えば、大きな部屋にみんなで一緒に布団を敷いて寝るイメージだったけど、男女同室というのは予想外だ。
まぁこのクラスは男女合わせても16人しかいないこともあって、部屋の広さにはかなりの余裕がある。
結局女子から抗議はあったものの、みんな疲れていたこともあって、お風呂に入った後でまた考えようということになった。

葉隠「さ~て苗木っち、風呂に行くべ」

桑田「おう苗木、オメーには話したいことがたっぷりあるからな」

苗木「う、うん」


誘ってくれるのは嬉しいけど、微妙に態度が刺々しいのは気のせいだろうか?


戦刃「苗木君、ちょっといいかな?」

苗木「え? いいけど、どうかしたの?」


桑田クン達とお風呂に行こうとしていたところを戦刃さんに呼びとめられた。
桑田クン達の機嫌が悪くなるのを感じる。


戦刃「えっと、ここじゃちょっと……」


そう言って桑田クン達をチラッと見る。
もしかして他の人には聞かれたくない話なのかな。


葉隠「あーあー。もうわかったべ。俺らは先に行ってるべ」

桑田「苗木。後で、な」


意外にも2人が気を利かせてくれた。
「後で」の部分を妙に強調して、桑田クンが言った。
気のせいだよね? 後でボコられたりしないよね?


戦刃「苗木君、ちょっとお散歩しない?」

苗木「え、うん。いいけど」


戦刃「…………」

苗木「…………」


もうどれくらい時間がたっただろうか。少なくとも30分以上はたっているのではないかと思う。
ボク達はろくに会話もないまま、外をぶらぶらと歩いていた。
よほど話しにくいことなんだろうか?
ボクはそう思って、無理に問い詰めることはせず、戦刃さんの方から口を開くのを待った。


戦刃「苗木君……」

苗木「なに?」


ようやく戦刃さんが口を開いた。
きっと重い話に違いない。ボクは身構えた。


戦刃「そろそろ帰ろうか」


ボクはずっこけそうになった。
え? 帰るの? 今までの30分はなんだったの?
それとも、もしかして純粋に散歩がしたかっただけ?
結局ボク達はそのまま合宿所に戻った。

苗木「それじゃ、ボクはお風呂に行ってくるよ」

戦刃「うん、付き合ってくれてありがとう。また後でね」


戦刃さんとわかれてボクは大浴場へと向かった。


戦刃「こちら戦刃。苗木君が浴場へ向かった。どうぞ」

霧切「こちら浴場より霧切。現在浴場は無人。どうぞ」

舞園「こちら脱衣所入口より舞園。ただいま大神、朝日奈、腐川の3名の退場を確認。暖簾の交換対応」


浴場は男湯と女湯にわかれていた。当たり前か。
部屋が同室だからといって、さすがにここまで同じということはないらしい。
ボクは男湯の暖簾をくぐって脱衣所に入った。


舞園「脱衣所入口より舞園。苗木君の入場を確認。暖簾を再交換。入口に清掃中の貼紙対応」

霧切「こちら浴場より霧切。了解。こちらはすぐに見つからないよう身を潜めて待機する」

桑田クン達とわかれてからもう30分以上がたっている。
さすがにもうみんないないかな。
ボクは脱衣を済ませ、浴場へ入った。
案の定、浴場はガランとしていて、人の気配はない。
せっかく男子のみんなと絡むチャンスだったんだけど、機を逸してしまった様だ。


霧切「こちら浴場。苗木君の入場を確認」

舞園「了解。こちらも脱衣所に突入する。念のため入口を施錠対応」

霧切「了解。作戦の開始はこちらから合図する」


ん? 誰もいないと思ったけど、よく見たら湯船に誰かいるようだ。
誰だろう? 湯気でよく見えないや。
もしかして、クラスメイトじゃないのかな? 他の団体がこの合宿場を利用しているという話は聞いていないけど、もしかしたらそういうこともあるかもしれない。
迂闊に声を掛けるのはマズイかな。
でも誰だかは気になるのでボクはさり気なく湯船に近づいてみる。
ぼんやりと輪郭が見えてきた。
色白で華奢だ。湯船から出ている肩はまるで女の子の様に見える。
やっぱり外部の人かな? うちのクラスの男子は僕以外総じて大柄でこのような体型に心当たりはない。
もう少し近づいてみると、今度は顔まではっきりと見えてきた。
湯船に浸からないよう、薄紫色の長髪を束ねていて、キリッと釣りあがった目はしっかりとボクの方を見ていて……て、ええっ!?

苗木「き、霧切さん!? どうして霧切さんがここにいるの!?」

霧切「それはこっちのセリフよ。どうして苗木君が女湯にいるのかしら?」

苗木「え? 女湯!? うそ? ここは男湯だよね?」

霧切「そんなわけがないでしょう。まさか間違えたなんて言い訳がまかり通るなんて思ってないでしょうね?」


そう言って霧切さんが手近にあった洗面器をボクの方へ投げつけた。
幸いボクには当たらず、入口の扉に当たって跳ね返る。
気持ちはわかるけど勘弁してほしい。男湯と女湯を間違えたのは霧切さんの方なんだから。


苗木「ちょっと落ち着いてよ霧切さん。今出ていくからさ」


そう言ってボクは脱衣所へ退散しようとする。
全く散々な目にあったな。お風呂はまた後で入り直そう。
そう思った瞬間、脱衣所への扉が勢いよく開かれた。
開けたのはボクではない。

「「「「…………」」」」


丁度ボクも脱衣所へ向かおうとしていたところだったので、扉が開いた瞬間に目があった。
目の前にいるのは舞園さん、江ノ島さん、セレスさん、戦刃さんの4人。
全員タオル1枚の姿だ。
ボクは頭が真っ白になった。
何も言葉が出て来ない。
そして、向こうも同じく状況が飲み込めずに固まっている様だ。
しかし、ボクを見つめるその瞳には今までに一度も向けられたことのない失望や軽蔑の色が浮かんでいて……
あれ……え? どうして舞園さん達が?
ここは確かに男湯のはずなのに。
入るときちゃんと確認したはずなのに。
あれ? でも、もしかして……もしかしてボクが間違えて……


舞園「苗木君。ここでなにしてるんですか?」

苗木「え、いや……だって、ここは男湯……」

江ノ島「ここは女湯だっつーの!」


江ノ島さんに一喝されてたじろぐ。そこにはいつものような冗談っぽさはなく、本気で怒っている様に見えた。


苗木「ご、ごめんなさい……ボク、そんなつもりじゃ……ぐすっ……あの、ちゃんと確認したつもりだったんだけど、ううぅ……ホントに……わざとじゃなくて……」


5人の女子から失望と軽蔑の視線を向けられたことと、さらに江ノ島さんの一喝がきっかけとなって、気がつけばボクは涙が止まらなくなっていた。
彼女達の冷たい視線に対して、涙を流さずにはいられなかった。


苗木「うぅ……ご、ごめんなさい……ぐすっ、信じて、もらえないかもしれないけど……ホントに、わざとじゃなくて……ぐすっ……」


ボクは必至に謝罪した。心からの謝罪だった。


江ノ島(うぷぷぷぷぷ。騙されてやんの)

セレス(やはり、苗木君は泣き顔が一番素敵ですわ)

霧切(ここまでは計画通り。いえ、計画以上ね)

舞園(ここまでは霧切さんのプラン。でもここからは私のプラン。ここからが本当の勝負です)

舞園「苗木くん」


舞園さんがずいっとボクの方へ歩み寄る。手を伸ばせば触れられるくらいの距離まで近づいてきた。
舞園さんの表情はもう涙でよく見えない。
そして右手をあげた。
叩かれる! そう思ってボクはギュッと目を閉じた。
しかし、いつまでたっても頬に衝撃はやってこない。
すると、突然ギュッと抱き寄せられた。ボクは驚いて目を開ける。
身長の低いボクは舞園さんの胸に顔を埋める形になった。目を開けても舞園さんの胸以外に目に入るものはない。
ボクの頬を叩くのだろうと思っていた舞園さんの右手はボクの頭にまわされ、そして左手はボクの背中にまわされ、ボクを力いっぱい抱きしめて離さない。


苗木「ま、舞園さん……!?」

舞園「信じます」

苗木「え?」

舞園「私、苗木君のこと信じます」


突然のことに全く理解が追いつかなかった。
裸同然の舞園さんの胸に顔を埋めているという、普段なら飛び跳ねて喜ぶであろう事実を、全く認識できないほどにボクは混乱していた。

舞園「苗木君がわざとやったんじゃないってこと、心配しなくても私達はちゃんとわかってますよ。そんなに泣かないでください」

江ノ島「そうそう。まだ短い付き合いだけど、そんぐらいわかるっつーの!」

霧切「ちょっとキツイ言い方になってしまったわね。ごめんなさい。あなたがそんなことをする人じゃないってことは最初からわかっていたのよ」

セレス「全く。逆にこっちが泣きたい気分ですわ。あなたにとって私達の信頼関係はその程度のものでしたの?」

戦刃「苗木君。もう泣かないで」


そこにはいつもと変わらぬ5人がいた。
みんなボクの言ったことを全面的に信用していてくれて、少しの疑いも持っていない。
いつもボクをからかって、弄んで、そして偶にはそれが行き過ぎてしまうこともあるけど、でも、それはきっとボクのことを信用してくれているからで、仲間だと思ってくれているからで……平凡なボクの日常を、明るく楽しく彩ってくれる大切な仲間達。


苗木「うわあああああん! うわああああん!」

舞園「もう苗木君ったら……仕方ないですね」


ボクは泣いた。舞園さんの胸で大泣きした。
みんなに声を掛けられて、色々なものが込み上げてきて、ますます涙が止まらなくなった。
一番先に来たのは安堵だった。みんなに嫌われずにすんだ。嫌われていなかった。それが一番だった。
恐かった。もう……みんなボクのことなんて相手にしてくれないんじゃないかと思うと……本当に恐かった。
二番目は嬉しさだった。みんながボクの言うことを信じてくれたこと。まだ短い付き合いにも関わらず、こんなにもボクのことを信頼してくれているという事実。
感謝した。そんな仲間に恵まれたことに感謝した。
ホントにもう……幸せすぎるよボクは。
三番目は恥ずかしさだった。セレスさんの言った通りだ。
みんなはこんなにもボクのことを信頼してくれているのに、ボクの方はみんなのことを信頼できていなかった。
嫌われるかもしれないと思うのはそういうことなのだ。相手を信用していないからこそ、嫌われるかもしれないと思ってしまうのだ。
こんなにもボクのことを信頼してくれる仲間のことを、ボクの方は信頼できていなかった。その事実はボクにとって、とても恥ずかしいことで、そしてそのことに激しく自己嫌悪した。

それからしばらくボクは泣き続けた。舞園さんは何も言わず、優しくボクを抱きしめていてくれた。
そして僕は泣き疲れて、冷静になって、自分がとんでもないことをしているということにようやく気がついた。


苗木「ま、舞園さん、ごめん!」


ボクは舞園さんから急いで離れた。


舞園「ふふふ。もういいんですか? 私はもう少しこうしていたかったんですけど」


舞園さんには少しも気を悪くした様子はない。他の4人も同じだ。
そのことにまた感動して涙が出そうになるが、いい加減にしなければと反省する。
みんなには感謝の言葉も謝罪の言葉もまだまだ言い足りないけど、ここは女湯なのだ。
自分が今一番にしなければならないのは、速やかにこの場を立ち去ることなのである。


苗木「じゃ、ボクは出るから。ホントにごめんね!」

舞園「待ってください!」

江ノ島「ちょっと待て!」


ボクが立ち去ろうとすると、舞園さんと江ノ島さんの2人がものすごい剣幕でボクの体を掴んだ。

舞園「実は今、外部の女性の方達が脱衣所にいらっしゃるんです」

霧切「うっかり鉢合わせ、なんてことになったら収拾がつかなくなるわ」

苗木「ええ!?」

セレス「そんなことになれば、間違いなく苗木君は退学でしょうね」


た、退学……


江ノ島「確かにそうなるだろーね……」

霧切「ええ。この手の犯罪は一般的なイメージよりも遥かに罪が重いのよ。例えば、苗木君がコンビニで万引きをしたとしても、初犯でかつ十分な反省があれば、九分九厘注意ですむわ。ちょっと交番で親と一緒にお説教されてそれで終わりよ。でも、痴漢となれば話は別よ。これは初犯であっても、加害者が未成年であっても、十分な反省があっても、相手の女性が被害届を出してしまったら、もう収拾がつかないのよ。それだけ性方面の犯罪は罪が重いのよ」

セレス「女湯に突入して笑いで済むのは漫画の世界だけということですわ」

苗木「そ、そんな……退学なんて嫌だよ……うっ、ボク……みんなと一緒にいたいよ」


退学という言葉に、不安でまた涙が込み上げてくる。


江ノ島「苗木、ちょっと来い」


ボクは江ノ島さんに手を引かれ、いくつか並んでいる洗い場のひとつに座らされた。
そして女性陣が周りを囲む。


江ノ島「苗木、残念だけど男湯と女湯を間違えたなんて言い訳はまかり通らない。そんなのが通ったら警察はいらねー。でも心配すんな。私達が守ってやる」

舞園「幸い苗木君は小柄で、遠目には男子とわかりません。それに私達が囲んで可能な限り苗木君を隠します」

霧切「大丈夫よ。女子同士で洗いっこしているフリをすれば、洗い場で固まっていてもそれほど不自然ではないわ」

苗木「みんな……ありがとう。ボクのために……うぅ……」

戦刃「苗木君。気持ちはわかるけど、今は涙を堪えて。お風呂で泣いてると不自然だし、目立っちゃうよ」

苗木「うん、ごめん。ありがとう」

舞園「それでは苗木君、体を洗うので、タオルを取りますね。えいっ!」

苗木「わあぁ!?」


舞園さんに腰のタオルを取り払われてしまう。
身につけていた唯一のものを奪われてボクは完全に丸裸になる。
恥ずかしくなってとっさに股間を手で隠す。


舞園「苗木君。手」

苗木「あ……うぅ……」

舞園「苗木君?」

苗木「あの……その、こんなときに本当に申し訳ないんだけど、でも、これはボクの意思じゃどうしようもなくて……その」

舞園「どうかしたんですか?」


ホントに、どうしてこんなときにこうなっちゃうんだろう。
みんなが真剣にボクのことを助けようとしてくれているのに、何考えてるんだボクは!
本当に情けない……
ボクは消えてしまいたいような気持ちになりながら、股間から手をどけた。


セレス「あらあら」

霧切「ふふふ」

舞園「苗木君……」


ボクは自分への情けなさと、みんなへの申し訳なさで再び涙が出てきた。


苗木「うぅ……ぐすっ……ごめん、みんなボクのためにやってくれてるのに」

舞園「いいんですよ苗木君。男の子なら仕方ないんです」

苗木「舞園さん……」


霧切(最初の計画では、苗木君が女湯に入ったことを糾弾して、徹底的におしおきして弄ぶ予定だった。しかし、それに反対したのが舞園さん。それではその時は満足できても、後に禍根を残して苗木君との関係が悪くなってしまう恐れがあった)

セレス(あえておしおきせず、苗木君の味方にたって信頼を勝ち取る。そしてそれを利用して存分に弄ぶ。もちろん脱衣所に人なんていませんわ。しかし、今の苗木君には私たちを疑うという発想が一切ない)

戦刃(ただ陥れて弄ぶのではなく、本来なにもないところから大きな貸しまで作り上げてしまった。苗木君はもう私たちに頭が上がらないはず)

霧切(どうやら私はおしおきや躾に拘って視野が狭くなっていたようね。そして欲望のあまり冷静ではなかった。悔しいけど、名案だったと言わざるを得ないわね)

最初はみんな戸惑うんだけど苗木の泣き顏を見て可愛いみたいなね?
そっからもっと泣き顔見たいから自分達77期生の教室に連れ込んで先輩全員で虐める。苗木は相手が先輩なのと女の人だから何も抵抗出来ずただ泣くことしかできないまま「先輩やめて下さい・・・」って泣きながら呟く事しかできず、それを見て我慢出来ず逆レイプする感じとかいいよね。

>>316
小泉「・・・っはぁ・・・っはぁ・・・だめ、私もう我慢できない。苗木、あんたが悪いんだよ。あんたがそんな・・・そんな可愛い顔するから!」バッ

澪田「ハァ・・・ハァ・・・自分も我慢の限界っす!もっともっと感じたいっす!誠ちゃんの全てを!!」バッ

苗木「誰か・・・誰かぁ・・・!!」
って苗木かわいそうって感じになって、

ギリギリギリ・・・ギリギリギリ・・・

こまる「誰?お兄ちゃんをいじめるのは?誰?なんで?何でなんでナンデナンデ!・・・・・・何でミンナお兄ちゃんを私から奪うのッッ!?」ギリギリギリ

やっぱりこまるが一番!

舞園「それじゃこれから苗木君の体を洗うために、今の私達が着けているタオルを取りますけど……あんまり見ちゃ、ダメですからね?」


え? 予想外の言葉に胸が胸が高鳴る。
恥も外聞もなくボクの股間はビクッビクッと脈打って喜びを露わにした。


霧切(え? ちょっと予定と違うわよ。予定では今苗木君から奪ったタオルで苗木君に目隠しをする手筈よ)

セレス(なにを考えているんですの舞園さん)

江ノ島(うぷぷぷぷ。これは面白いことになってきた)


舞園「苗木君があんまり可愛いから、ついついサービスしたくなっちゃうんですよ」


そう言って舞園さんが自分のタオルに手をかけ、ハラリとタオルが取り払われた。
ボクの目の前で舞園さんの裸体が露わになる。
ボクが座っているのに対して舞園さんは立っていたから、丁度ボクの目の前に舞園さんのアンダーヘアがあった。
目が離せなかった。見ちゃダメと言われたけど、無理だった。胸の高鳴りを抑えることができない。
綺麗な肌、丸みを帯びた腰、そして、生まれて初めて見る女の子のアンダーヘア。


舞園「もうっ、苗木君! 見過ぎです! 見ちゃダメって言ったじゃないですか!」

苗木「ご、ごめん!」


舞園さんが片手でアンダーヘアを隠してそう言った。
ボクは慌てて舞園さんから視線を逸らす。
しかし、視線の先には江ノ島さんがいた。

江ノ島「しゃ~ね~な! 私も苗木のために一肌脱ぐとするか!」


そう言って江ノ島さんが勢いよくタオルを取った。
憧れの江ノ島盾子の裸体が目の前にある。夢のようだ。
形の良く大きな胸。引き締まったウエスト。そして、スラッとした長く細く綺麗な脚の付け根に位置するアンダーヘア。
人生で2つ目のアンダーヘア。舞園さんもたぶん薄い方だと思うんだけど、江ノ島さんのはそれよりもさらに薄い。


舞園「苗木君喜び過ぎですよ。そこ、すごいことになってますね」

江ノ島「つか、いい加減目線上げろよな」


舞園さんがボクの股間を指して言った。いつのまにかボクの股間は我慢汁でべとべとになっていた。
江ノ島さんに注意されてボクは胸よりも毛にばかり目がいっていたことに気づく。しかしそれでも視線を上げることはできなかった。


江ノ島「だから、視線上げろっつーの。さっきから全然目が合わないんですけどー」
江ノ島さんに指摘されて視線を上げる。大きくて形がよくて柔らかそうな胸。
江ノ島さんの呼吸にあわせてぷるんぷるんと揺れる。そして桜色の乳首。
ボクの視線はまたもその高さで止まってしまった。
そういえば舞園さんの胸をよく見てなかったな。そう思って舞園さんの胸に目をやった。


舞園「もう、苗木君のえっち」


そう言って舞園さんは反対の手で胸を隠してしまった。
片手で胸。もう片方の手でアンダーヘアを隠す舞園さんの姿はなんとも扇情的だ。

江ノ島「おい苗木、いい加減こっちの目ぇ見ねーと怒るからな」

苗木「ご、ごめん」


江ノ島さんのやや怒気を孕んだ声で、ようやくボクは我に返った。慌てて江ノ島さんの顔を見る。幸い怒っているというよりも、ニヤニヤしていてこちらの反応を楽しんでいる様だ。


舞園「苗木君。男の子ですから、喜ぶ気持ちは分かりますが、ここでしくじると退学になるということを忘れないでくださいね」

江ノ島「今はなんとか誤魔化せてるけど、ビュッビュッって射精でもされるとさすがに誤魔化しきれないからな。死ぬ気で我慢しろよ」


2人が真面目な顔に戻ってそう言った。
そうだ……今は喜んでいる場合じゃないんだ。ここを乗り切らないと、ボクはみんなと一緒にいられなくなってしまう。


舞園「どうしても我慢できなくなったら、言ってくださいね。私達で精一杯のフォローをしますから」

苗木「うん。ホントにありがとう。ボクも精一杯我慢するよ」


女の子達にここまでさせて、ボクが台無しにするわけにはいかない。既にいつ暴発してもおかしくない状態だけど、絶対に耐えきってみせる。
ボクのためにも……そしてボクのためにここまでしてくれるみんなのためにも。

舞園「それじゃ、体を洗いますね」

苗木「え、あっ……うん」

霧切「何?」


霧切さんが怪訝そうな表情でボクの顔を見る。
ボクがなんとなく霧切さんの方を注視していたからだ。


苗木「いや、なんでもないよ。あははは……」


ボクは自分が都合のいい期待をしていたことを誤魔化そうとした。
舞園さんに江ノ島さんが脱いでくれたから、てっきり後の3人も流れで脱いでくれると思っていたなんて……全く何を考えているんだボクは……


江ノ島「あれれ~? もしかして苗木、期待してた?」


しかし、江ノ島さんは目敏くボクの一瞬の期待と落胆を見逃さなかった。


苗木「な、なな、何を言ってるんだよ」

舞園「苗木君は霧切さん達の裸も見たいんですね」

苗木「だ、だから違うって!」

舞園「あ、でも、女の子同士なのに頑なにタオルを取らないのは不自然かもしれませんね」

苗木「え、それは……」


確かにそうかもしれないけど、ということは他の3人も……


舞園「今期待しましたね」

苗木「うっ……」


霧切(江ノ島さんまで裸になるなんて……2人ともいったい何を考えているの……)

セレス(これはもう予定と違うどころの話じゃありませんわよ)


江ノ島「まぁでも確かに、女同士で洗いっこするのに、タオルはおかしいっしょ! というわけで、お姉ちゃん」

戦刃「了解」


気がつけば霧切さんが、戦刃さんによって羽交い締めにされていた。
霧切さんの方を見ていたのに、全く気がつけなかった。さすがは超高校級の軍人だ。


霧切「ちょっと、戦刃さん。なにするのよ!」


普段は冷静な霧切さんだけど、突然拘束されたことにはさすがに動揺しているらしい。


江ノ島「はいは~い。それではショータイムだぞ苗木」

舞園「ふふふ。ダメですよ霧切さん。女の子同士なのに体を隠すなんて不自然です」


江ノ島さんと舞園さんが、拘束されている霧切さんに忍び寄る。
霧切さんは2人の意図を察して懸命に抵抗する。しかし、戦刃さんの拘束はビクともしない。
そして、ボクはこれから始まるショータイムに胸を膨らませた。


霧切「な、苗木君、目を閉じなさい」


戦刃さんの拘束から逃れるのは無理と見たのか、ボクの方をきっと睨みつけてそう言った。
ボクはそれを全力で無視して霧切さんの方を見続けた。


霧切「ちょっと、苗木君!」


ボクの耳にはもう何も聞こえない。

江ノ島「そ~れ!」


江ノ島さんが勢いよくタオルを取り去った。
霧切さんの裸体が露わになる。
白く、きめ細かな肌。贅肉のない引き締まった身体。
色白なのは知っていたけど、その白さと美しさはボクの期待以上だった。
舞園さんや江ノ島さんとは別系統の美しさだ。
そして例によってアンダーヘアに目がいってしまう。
霧切さんのそれは髪の毛と同じ薄紫色の直毛だった。
雪のように白い肌に生えるそれは、性的な魅力を超えて芸術的な美しさを感じさせる。
本人は相当恥ずかしいのか、懸命に隠そうとするも、上半身は戦刃さんに羽交い締めにされ、下半身は舞園さんと江ノ島さんにそれぞれ太ももをがっしりと押さえられているため、脚を閉じて隠すこともできない。
直毛で薄いアンダーヘアが、無理やり開かされた股でサラサラと揺れている。


霧切「な、苗木君……覚えてなさい」


顔を真っ赤にして涙目になった霧切さんが恨めしそうに言う。
しかし、日頃は絶対に見られないその表情に、ボクは益々興奮してしまうのだった。
そして、目の前でサラサラ揺れるアンダーヘアにとうとう見ているだけでは気が済まなくなった。

ボクは霧切さんのお股に思いっきり顔を近づけた。
そして、霧切さんのお股にむかって息を吹きかけた。


苗木「ふー、ふー」

霧切「なっ!? ちょ、苗木君!?」


霧切さんのそれがサラサラと風に靡く。
期待通り。いや、期待以上だ。


苗木「ふー、ふー、ふー」

霧切「や、やめなさい!」


ボクが息を吹きかけるたびに、サラサラのそれが靡いて、隠れていた霧切さんの形が露わになる。これだけ顔を近づけていても全然嫌な臭いはしない。すごく綺麗だ。
ボクは本気で恥ずかしがる霧切さんの反応を楽しみながら、しばらく霧切さんのアンダーヘアで遊び続けた。

霧切「ちょっと、苗木君! いい加減にしなさい! 今がどういう状況かわかってるの!?」


そう言われてボクはようやく我に返った。
そうだ。
今は女の子同士で洗いっこしている振りをしなければいけないんじゃなかったか?
ボクはいったい何をやってるんだ!


苗木「ご、ごめん! 霧切さん!」

霧切「…………」


戦刃さんたちが霧切さんを解放する。
霧切さんは無言でボクの方を睨んだ。
ふと舞園さんと江ノ島さんを見ると、2人とも少し驚いたような表情をしていた。


苗木「も、もしかして……ばれた?」

舞園「え? 何がですか?」

苗木「だから、後ろの人たちに」

舞園「え、あぁ! どうやら気がついていないみたいです。運がよかったですね」


舞園(危ない危ない。そういえばそういう設定でしたね。それにしても苗木君の豹変には驚きました。確かに霧切さんの裸は女性の私から見ても悔しいくらい芸術的な美しさですが……)

江ノ島(苗木のやつ、初めての女の裸3連発で何かが吹っ切れやがったか?)

苗木「そっか、それならよかった」

霧切「全然よくないわ」


いつの間にか目の前には般若のような顔をした霧切さんがいた。
そして、ボクの髪を掴んで、ぐいっと上に持ち上げる。


苗木「いたたたた! ご、ごめん! 本当に悪かったよ。さっきは頭がどうかしてたんだ。許して霧切さん」

霧切「謝って許されるなら、警察はいらないのよ」


駄目だ。必至の謝罪も今の霧切さんには焼け石に水だ。


苗木「霧切さん、そんなに騒いだら後ろの人たちに気付かれちゃうよ」

霧切「なっ……それは」

苗木「そうだよね? 舞園さん、江ノ島さん」


ボクは2人に助けを求めた。


舞園「そうですね。霧切さん。今は静かにしてください」

江ノ島「そーそー落ち着けって」

霧切「ちょっと……元はと言えばあなた達が勝手に……いいえ、もういいわ」


ボクの目論見通り2人が霧切さんを宥める。そもそもみんなボクのために必至になってくれているのに、ボク自身がこのピンチを利用するのは心苦しいけど、なんとか霧切さんを鎮火させることに成功した。
でも、こんなことはこれっきりだ。もう2度と誘惑には負けない。みんなの気持ちをボクが台無しにするわけにはいかないんだ。

セレス「全く揃いも揃って何をやっているのやら。さっさと苗木君の身体を洗いますわよ」

苗木「え?」

セレス「は?」


セレスさんがゴミを見るような目でボクを見た。
ボクも自分が声に出してすぐに己の失態に気が付いた。
ついさっき固い決意をしたばかりなのに、ボクは期待してしまった。セレスさんも見せてくれるんじゃないかと。
本当に何を考えているんだボクは! 今はそんなことを考えていい状況じゃないと、何度繰り返せばわかるんだ!


セレス「全くどうしようもないお猿さんですわね。こんな状況なのに何を考えているのやら。皆さん、きつい躾は後にするとして、取り敢えずここはちゃっちゃと苗木君の身体を洗ってしまいましょう」

霧切「は?」

舞園「え?」

江ノ島「ん?」

セレス「あら? みなさん、どうかされまして?」

ポカンとするセレスさんを霧切さんが羽交い締めにする。


セレス「ちょ……なにをなさいますの!?」


驚いて抵抗するも、おそらくここにいる女子5人の中で、最も非力であろうセレスでは拘束を解くことはできない。


霧切「私としては、むしろなぜ驚いてるのかわからないわね。自分だけ助かるとでも思っているのかしら?」


霧切さんがそう言うと、さっきと同じように、舞園さんと江ノ島さんがそれぞれセレスさんの脚を掴んだ。
ここまでしなくても、非力なセレスさんには為す術はないだろうけど、これでもうセレスさんは腰を捩ることくらいしかできない。


セレス「ちょ、放しやがれ! このビチグソがぁぁぁぁ!!」


これから自分の身に起こることを悟ったセレスさんが必至に抵抗する。超高校級のギャンブラーなのに、不愉快な状態になるとあっさりポーカーフェイスが崩れるのはセレスさんの悪い癖だ。
トレードマークのゴスロリ服とウィッグのない、バスタオル一枚の目の前のセレスさんは、いつもとは完全に別人に見えて、ちょっと誰だかわからない感じになっていたんだけど、口汚く罵る様子を見て、やはり目の前にいるのはセレスさんなんだと実感した。

江ノ島「それではれっつショータ~イム!」


江ノ島さんがバスタオルに手を掛ける。
セレスさんの顔が目に見えて青褪めた。


セレス「お、お待ちください! どうかそれだけは許してください! 事情が、事情があるんですの!」


セレスさんは口汚く罵るのをやめて、江ノ島さん達に懇願した。
その尋常ではない嫌がり方に、江ノ島さん達も手を止める。
涙目になって必至に懇願するセレスさんの表情はとても演技とは思えない。どうやら、単に男性に裸を見られることを嫌がっているわけではなく、何か深刻な事情がありそうだ。


舞園「す、すいません。セレスさん。もしかして、深刻な話ですか?」

セレス「はい……」


舞園さんも空気を察したのか、先程までのふざけた様子はない。


戦刃「もしかして、傷とか?」

セレス「いえ……傷というわけではないのですか……その、勘弁してくださいまし」


戦刃さんの質問にセレスさんは答え辛そうにする。
ボクも最初は傷でもあるのかと思ったけど、そうじゃないみたいだ。
あ、でも傷があった場合でもなかなか本当のことは言えないだろうから、そうとも言えないのかな。

戦刃「あ、ごめん。変なこと訊いちゃって」

セレス「いえ……」

舞園「そうですね。もうやめましょう。私達も悪のりしてすいませんでした」


舞園さんと江ノ島さんがセレスさんの脚を放す。そして、霧切さんもセレスさんを放――そうとした瞬間にセレスさんのバスタオルが緩んだ!


苗木「あっ!」


みんなすぐにそのことに気がついたが、結び目は完全に解け、バスタオルがセレスさんの胸元からずり落ち始めた。
セレスさんの大きくはないけど、形の整った胸。そして綺麗な桜色の乳首がボクの網膜に焼き付けられた。
ほんの一瞬の出来事なのに、ボクの目にはハイスピードカメラのように超スローモーションで再生される。
さらにタオルはずり落ちて、セレスさんの可愛いおへそが見えた。腰も引き締まっていて無駄な肉がない。スレンダーながら見事なプロポーションだ。
そういえば、今のところ傷らしい傷は見当たらない。それどころか、胸の小ささを除けはケチのつけようのない美しさだ。
セレスさんの嫌がり方からして、単に胸の小ささを気にしてのこととは思えない。となると、問題はおへそから下か。
そんなことを考えている間にも、タオルは自由落下の法則に従って落ちていく。
そして、ついにセレスさんのアンダーヘアが露わにな――ろうかというとことで、ボクの視界は真っ暗になった。

戦刃「苗木君は見ちゃダメ」


どうやら戦刃さんに手で視界を塞がれたらしい。
なんだか惜しいような気もするけど、セレスさんのおへそから下に深刻な事情があったなら、これでよかったのだろう。
ボクもセレスさんを傷つけたいとは思わない。


舞園「セ、セレスさん、ごめんなさい――って、え?」


視界は真っ暗でわからないが、舞園さんがセレスさんに、タオルが落ちてしまったことに対して謝っているのだろう。そして、何かに驚いている様だ。きっと、おへそから下の、セレスさんが見せたくなかった何かを見てしまったに違いない。


戦刃「うそ……」

江ノ島「ふ~ん、なるほどね~。そういうことか~。うぷぷぷぷ」

セレス「あ、ああ……み、見ないでくださいまし!」


セレスさんの涙声が聞こえる。どうやら事態は深刻なようだ。やっぱり傷でもあったんだろうか。事故とはいえ、こんな形でセレスさんが傷つけられるのは甚だ不本意だ。


霧切「なるほど、そういうことね」

舞園「ふふふ。いいじゃないですかセレスさん。可愛いですよ」

セレス「ううぅ……」


妙だな?
深刻な事態なはずなのに、舞園さんたちはどこか楽しそうだ。視界は真っ暗だからはっきりとはわからないけど、さっきまでのシリアスな空気が吹き飛んでいるような気がする。
いったいどういうことだ?
セレスさんのおへそから下には確かに見せたくない何かがあった。それは間違いないはずなのに。

苗木「どうしたの? 何があったの?」


なんとなく不安になったボクは、戦刃さんに視界を塞がれたまま尋ねる。


舞園「あぁ、それはですね苗木君。実はセレスさんは……」

セレス「お、お待ちください!」

舞園「あれ? どうかしたんですかセレスさん?」

セレス「どうかご容赦ください……せめて、せめてこのことは女子だけの秘密に……」


目は塞がれたままなので、はっきりとはわからないけど、あのセレスさんがここまで下手に出るなんて、よほどのことに違いない。


舞園「どうしましょうか? みなさん」

霧切「そうね。わかったわ。今タオルを巻き直すわね」

セレス「あ、ありがとうございます! 恩に着ますわ」


あれ? 結局見せない流れなのか?
ちょっと意外だな。舞園さん達の声色に意地悪な感じの印象を受けたから、こんなにすんなり引き下がるとは思わなかったんだけどな。
まぁ別に残念に思ってるわけじゃないけどさ。

舞園「戦刃さん。もういいですよ」


舞園さんがそう言うと、戦刃さんがボクの目から手を外した。
目の前にはタオルを巻き直して、霧切さんに羽交い締めにされているセレスさんが……ん? あれ? なんで羽交い締め?


セレス「ちょ、霧切さん、どういうことですの? 放してくださいまし」

霧切「…………」

舞園「ふふふ」

江ノ島「うぷぷぷぷ」

セレス「ま、まさか……」

江ノ島「さ~張り切っていきましょー! れっつショーターイム!」

セレス「ビチグソがあぁぁぁぁぁ!!」

なんだ。やっぱり脱がす流れじゃないか。まぁ絶対そうだと思ったよ。別に喜んでいるわけじゃないけどさ。


セレス「放しやがれえぇ!」


必至の抵抗も3人に拘束されている以上、限りなく無意味だ。
江ノ島さんがセレスさんのタオルに手をかけた。
さっき見られなかったおへそから下はいったいどうなっているんだろう? ボクは期待に胸を膨らませた。


江ノ島「それではとくとご覧あれ~」

セレス「くそがああああああああ!!」


暴れるセレスさんを無視して江ノ島さんがあっさりとタオルを取り去った。


苗木「え……!?」

セレス「あ、あ……あ」


ボクの目の前には予想外の光景が広がっていた。いや、正確には予想していたものがなかった。
おへそから下は、どこまで目線を下げてもセレスさんの肌色一色だったのだ。

苗木「セ、セレスさん……それ……」

セレス「あぁ……苗木君。どうか見ないでくださいまし……」


タオルを取られたセレスさんは、さっきとは打って変わってしおらしくなっている。
しかし、見るなというのは無理な相談だった。寧ろ今まで以上に釘付けになっているといっていい。
セレスさんのぴっちり閉じたそれは、小さなころに見た妹のそれと似ているような気がした。
毛がないので、ぷっくりと勃ったかわいいお豆も丸見えだ。


江ノ島「よし、せっかくだし、あれやるか?」

舞園「え? あぁ、いいですね。やりましょう」


ボクがセレスさんのツルツルのお股に感動していると、江ノ島さんと舞園さんの間で不穏なやり取りがなされた。
あれっていったいなんだろう?

舞園「せーのっ!」

江ノ島「それっ!」

セレス「ちょっ!? なにするんですの!!」


掛け声に合わせて、舞園さんと江ノ島さんが、セレスさんの両膝をそれぞれ抱え上げた。
上半身は霧切さんが抱えたままなので、まるで搬送されているみたいだ。


舞園「それではウィーンしましょうねセレスさん」

セレス「は?」

江ノ島「うぷぷぷぷ」


ウィーン?


舞園「そーれ、ウィ~ン」


その瞬間にボクはようやくウィーンの意味を理解した。
なんと舞園さんと江ノ島さんが、それぞれ抱えた膝をゆっくりと外に広げ始めたのだ。
脚を広げられたセレスさんは、まるでM字開脚のような格好になる。そして、そうなると当然……


セレス「ビチグソがあぁぁぁぁぁ
!!」

そうなると、当然セレスさんのワレメは丸見えになる。
そして、限界まで脚を開いたことによって、ぴっちりと閉じられていたセレスさんのワレメがくぱぁと開いた。
そして、開いたワレメからはトロトロと蜜が溢れ出した。
セレスさんが抱え上げられている関係で、溢れた蜜はお尻まで垂れて、そしてトロ~リと糸を引いて床に落ちた。
蜜は無色透明で、その軌跡はテラテラと輝いている。


苗木「すごく綺麗だよ……セレスさん……」


ボクは目の前の光景になんとコメントしていいかわからず、思わず正直な感想を口に出してしまった。


セレス「ガン見してんじゃねーぞこらあぁぁぁぁ!! 見んなっつってんだろがあぁぁ!!」


M字開脚状態では何を言われても迫力を感じなかった。そしてボクはあるセレスさんの面白い癖に気が付いた。


苗木「あ、セレスさんって怒鳴るとき、肛門がキュって閉まるんだね」


そう、実はワレメだけでなく、肛門まで丸見えになっているのだ。
そしてさっきからセレスさんが怒鳴るのに合わせて、キュっ、キュっと収縮していて面白い。
しかし、言ってしまってから気が付いたが、これは口に出すべきではなかったな。
いくらなんでもデリカシーに欠けるというものだ。目の前の光景に興奮して、ボクも冷静ではなかった。

セレス「な……な……あぁ…………」


既に羞恥と怒りで赤くなっていたセレスさんの顔が、更に真っ赤になる。
どうやら本気でショックだったようだ。
そして、さっきから涙目だったセレスさんの瞳から、ついに大粒の涙がこぼれた。


セレス「うっ……ううっ、あんまりですわ…………」


さすがにこれはボクもばつが悪い。
セレスさんがしゃくりあげる度に、お腹や胸が動いて、肛門もそれに連動するようにヒクヒクと動いているのだけれど、指摘することは自重した。


苗木「ごめんねセレスさん。今拭いてあげるから」


ボクはそう言って、溢れるそれを舐めとった。どんな味がするのか全く想像できなかったけど、実際には無味無臭といったところだろうか。
しかしボクが楽しみにしていたのは、味よりもむしろ感触だった。そして、そっちに関しては期待以上にだった。
セレスさんのワレメはプニプニのツルツルで、舌には不愉快な毛の感触が一切ない。
実際に舐めてみて、改めて思い知った。これは本物だ。本物のツルツルだ。
剃ったり抜いたりしたまがい物では断じてない。


江ノ島「そっちかよ」

江ノ島さんのツッコミを無視して、ボクはセレスさんのつるまんを楽しみ続けた。
舐めるだけでは飽き足らず、舌を伸ばしてセレスさんのワレメの中を探検する。力強くやり過ぎないように注意しながら、中の感触を舌で確かめた。


セレス「あっ、やっ……んんっ」


セレスさんの口から艶っぽい声が漏れる。
ワレメからの蜜は拭き取るどころか、ボクの舌が探検すればするほど、よけいに溢れ出た。
つるまんにディープキスしている今の状態では、セレスさんの表情をうまく確認できないけど、ボクは本能的にセレスさんが嫌がっていないことを悟った。
ボクは益々調子に乗ってアリクイの真似を続けた。

舞園「う~。セレスさんばっかりずるいです。私にも後でやってくださいね」


セレスさんの脚を抱える舞園さんが羨ましそうにそう言った。
しかし、う~ん…………ボクとしては、つるまんのセレスさんだからこそのサービスというか…………まぁ舞園さんのが嫌ってわけじゃないけどさ。
むしろ舞園さんは舞園さんで他に舐めたいところがたくさんある。
ボクはイエスともノーとも答えずに舞園さんの要求を有耶無耶にすることにした。
とはいえ、些かアリクイの真似に夢中になり過ぎてしまった様だ。
名残惜しいけど、この辺にしておこう。
ボクはセレスさんのワレメから舌を引き抜いて、最後にスジを一閃舐め上げた。


セレス「はあぁぁんっ!!」


突然セレスさんの嬌声が数オクターブ上がった。
意図せぬクリティカルヒットにボクは驚く。いったいどうしたんだ?
少し考えて、ボクは心当たりに気が付いた。そうだ、今最後の一閃がセレスさんのお豆に触れた。そういえば、つるまんのツルツルプニプニの感触や、ワレメの中の蜜に夢中になっていて、ぷっくりと勃ったお豆のことをすっかりと忘れていた。
ボクは原因を確かめるため、セレスさんのお豆を舌で優しくツンツンした。


セレス「あっ! はあぁぁっ!!」


うん。どうやらこのお豆が犯人で間違いない様だ。
そろそろ切り上げようと思っていたけど、そうもいかなくなってしまっった。

すいません。とりあえず生存報告だけ。

すいません。とりあえず生存報告だけ。

すいません。とりあえず生存報告だけ。

生存報告><

生存……

生存報告

生存報告(^o^)

生存報告\(^o^)/

生存(^o^)/

生存報告\(^o^)/

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年12月18日 (水) 13:39:52   ID: viGkIENY

現在、いじめにしか見えない
全員酷くて壊れ系シリアスという新ジャンルと化してる
またの名をマジキチ
今後の展開に期待

2 :  SS好きの774さん   2014年01月24日 (金) 11:14:30   ID: n3RMKlNZ

最初は期待してたのにひどいなこれ
胸糞でしかない
ただのいじめだよ

3 :  SS好きの774さん   2014年01月25日 (土) 23:26:46   ID: XbYDCpWW

さあ苗木よ、倍返しの時間だ

4 :  SS好きの774さん   2014年02月09日 (日) 02:30:06   ID: 5u70YxLs

なんだかなぁ、微妙だよなぁこれ

5 :  SS好きの774さん   2014年02月10日 (月) 00:34:58   ID: QRmXvm61

俗に言うクソスレなのか?

6 :  SS好きの774さん   2014年02月10日 (月) 05:40:22   ID: WzYVY65Y

異常性癖を自覚してるけどビンビンだよ
性癖虐待される苗木君可愛いわ

7 :  SS好きの774さん   2014年02月12日 (水) 02:07:37   ID: GZMzK-wv

クソスレかもしれない、しかし、更新されると読むのをためらわないのは本当に何故なのだろう?

8 :  SS好きの774さん   2014年02月17日 (月) 16:58:18   ID: RmTqo7Dw

つまりは、そういうことでしょう

9 :  SS好きの774さん   2014年02月20日 (木) 20:30:17   ID: 7DnfIIEa

ドMの拙者にはたまらんでごる

10 :  SS好きの774さん   2014年02月27日 (木) 20:11:25   ID: 0IH_dIWl

ドMを自覚してるけど、これは胸糞悪いな……
一方的な好意で嫌がる相手に無理やりやるのはなぁ

11 :  SS好きの774さん   2014年03月05日 (水) 00:46:55   ID: Es1zUJkw

これ苗木最後に自殺でもするんじゃないのか……?

12 :  SS好きの774さん   2014年03月16日 (日) 04:40:18   ID: xzs-2zHo

ドMの視点で理解出来るわけないんだよなあ・・・
作者は自分を苗木君に投影してどうされたいかを書いてるわけじゃなくて、
女子側の視点で苗木君をどうしたいのかを書いてるんだもの

13 :  SS好きの774さん   2014年05月29日 (木) 16:03:58   ID: 0nm36NCK

女子会の時点で自殺しててもおかしくないんだよなぁ…

14 :  SS好きの774さん   2014年06月12日 (木) 19:54:45   ID: 9W_bsTlm

これは酷い(誉め言葉)

15 :  SS好きの774さん   2014年08月06日 (水) 08:41:03   ID: 4eMtZpfL

いいぞ!もっとやれ!

16 :  SS好きの774さん   2014年11月30日 (日) 21:47:04   ID: 0UXdXzIm

ダメだぞ!もうやるな!

17 :  SS好きの774さん   2014年12月03日 (水) 23:48:49   ID: Z00AGQ6-

更新してよぉ

18 :  SS好きの774さん   2014年12月14日 (日) 03:34:37   ID: oZ0DSOp2

>>13 自殺どころこか苗木じゃなきゃ逆上されて殺されかねないな、江ノ島と霧切は難しいがセレスと舞園は殺せるし拐って生き恥晒させるくらいならできる。

19 :  SS好きの774さん   2015年02月07日 (土) 03:31:30   ID: UEalFEdx

生存報告(ただし書くつもりは無い)

20 :  SS好きの774さん   2015年02月20日 (金) 17:43:40   ID: YCD2VRAM

ごめん、ドMの気持ちがわかりません

21 :  SS好きの774さん   2015年02月28日 (土) 22:39:21   ID: SnNmS77p

今後苗木が罵倒やらなんや毒吐く展開になりそうな内容ですな。

22 :  SS好きの774さん   2015年03月15日 (日) 01:47:40   ID: u1BtW5Tc

もう無理やりにでも終わらせちゃえば?

23 :  SS好きの774さん   2015年03月17日 (火) 22:32:17   ID: 3E78sNW7

申し訳ありません。『マジキチ』のタグをつけようとしたら、何故か『BL』と認識され誤ったタグを付けてしまいました。

24 :  SS好きの774さん   2015年03月23日 (月) 04:23:36   ID: 8T25QvxJ

逆転いらないからもっと虐めてほしい

25 :  SS好きの774さん   2015年05月06日 (水) 10:31:03   ID: KKoti6eV

やばい俺Mだった

26 :  SS好きの774さん   2015年06月23日 (火) 15:45:48   ID: EZhi9wCv

あ^~いいっすね~^

27 :  SS好きの774さん   2015年07月01日 (水) 15:56:40   ID: BMAQ_QVj

もうアイツは信用できない誰でもいいから他の奴書いてくれ

28 :  SS好きの774さん   2015年07月02日 (木) 03:51:44   ID: kEtusjuB

あくしろよ(ホモ並の感想

29 :  SS好きの774さん   2015年07月06日 (月) 13:17:52   ID: Y5cFS6fh

続きあくしろよ

30 :  SS好きの774さん   2015年07月06日 (月) 21:52:46   ID: kcJd_pUD

生存報告はもういいからはよかけw

31 :  SS好きの774さん   2015年08月04日 (火) 23:50:35   ID: dzYFD-cH

セレス優遇でワイの息子も満足

32 :  SS好きの774さん   2015年08月21日 (金) 17:43:39   ID: vHStzMqV

胸糞悪い
途中で断念したわ

33 :  SS好きの774さん   2015年09月08日 (火) 22:13:39   ID: rZTmM4fi

続きあくしろ下さい。

34 :  SS好きの774さん   2015年09月27日 (日) 15:23:39   ID: cku7m5On

死亡報告 ノシ

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