春香「今日って真の誕生日だよね?」 (60)

前回春香「今日って真の誕生日だよね?」 - SSまとめ速報
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千早「・・・。」スタスタ

響「・・・。」スタスタ

千早「我那覇さんの家はそっちだったわね。さようなら。(春香になんてライン返そうかしら…慰めてあげなくちゃいけないわ・・・。)」

響「おう・・・じゃあね!」

響「一人ぼっちになっちゃったぞ・・・。」

響「さ、早く帰っていぬ美たちにエサをやらなきゃな!」

響「・・・あっツイートいっぱい来てる!」

響「(春香ちゃん達とのごはん、楽しかった?)」

響「(美希ちゃんが激おこぷんぷん丸なの!ってツイートしていましたが、何故かわかりますか?)」

響「・・・。」

響「・・・。」

響「次の日、貴音にあったらすっごくおこられてメッチャ落ち込んだぞ・・・。」

響「真の誕生日会は、普通に盛り上がったけどあの日以降みんななんか、よそよそしくなるし、自分、ホントにぼっちになっちゃったのかな…?」

響「たしかに、仕事で忙しくてなかなかみんなと喋る機会すらないけど…」

響「うぅ・・・さみしいさー。」

響「そんなのが一週間続いたんだ。」

響「・・・。」

響「明日は、フェスで春香も参加するさー。」

響「自分、どんな顔して春香に会えばいいんだろう?そっちの方が心配だぞ。」

(翌日、フェス会場)

響「・・・あっ春香…。」ドキドキ

春香「響ちゃん!おはよう。今日のフェス、響ちゃんと一緒で良かったー。一人で心細かったんだ~。」

響「う・・・うん?」

春香「たしかに会場じゃライバル同士だけど、でも精一杯、一生懸命がんばろうね!」

響「あ、あたりまえだぞ!」

春香「二人で765プロファイトー!ってやっちゃう?」ニッコリ

スタッフ「天海さーん、リハ入るんで、そろそろお願いしまーす!」

春香「ありゃ、残念…響ちゃん、また後でね!」タッタッタ・・・

響「なんくるないさー。」

響「・・・。」ドキドキ・・・

響「春香と普通に喋れて良かったぞ・・・。」

スタッフ「続いて、我那覇さんお願いしまーす!」

響「はーい。」

響「(そんな感じでフェスは無事終了したんだ…)」

響「春香とのフェス、ボロ負けだったぞ。」

響「たしかに春香は765プロのライブでセンターもやるし、生すかRで千早や美希とMC頑張ってるけど・・・」

響「ジツリョクでは絶対負けてないつもりだったのに!」

響「でも、春香と仲良く喋れたからいっか。」

響「ツイート見てみよう。なになに・・・」

響「(フェスお疲れ様でした。負けちゃったけど、響さんのパフォーマンスに感動しました。)」

響「(僕的には春香ちゃんより響ちゃんの方が可愛く見えたよ。)」

響「(相手はBランクだからしゃーない。次、がんばろ!)」

響「こういうの見ると、明日もがんばろうって思えてくるぞ。明日以降の予定を確認しておこう!」

響「ええーっと、うわぁ!千早と歌番組で共演があるぞ。その次は、美希と一緒に撮影がある・・・。」

響「うぅ・・・、仕事より千早や美希と仲良くできるかの方が心配だぞ。」ドキドキ 

(765プロ事務所)
P「ただいま、戻りましたー!」

小鳥「プロデューサーさん、お疲れさまです。」

P「音無さんこそ、遅くまでお疲れ様です。」

小鳥「いまコーヒー入れますね。・・・はいっどうぞ!」カシャ!

P「あっありがとうございます。」フーフー

小鳥「いえいえ。今日の美希ちゃんと響ちゃんの撮影はうまくいきました?」

P「うーん、美希はいつもの調子でうまくいったんですけど、インパクトが強すぎて逆に響が薄まってしまったんです。」ゴクゴク

小鳥「最近、響ちゃんスランプですよね・・・。この前の歌番組は千早ちゃんに圧倒されちゃってたし・・・。」

P「スランプなんかじゃないですよ。・・・歌は千早の、ビジュアルは美希の売りですから。響じゃそうは勝てません。」

小鳥「ふふ・・・千早ちゃんは歌でファンを幸せにしたいから、美希ちゃんはキラキラしてファンを魅了したいから、アイドルをがんばっていますもんね。」

P「えぇ。それがファンのニーズに合致しているから仕事も増え、人気どんどんもあがり・・・。本人達のモチベーションもさらに上がります。良い循環です。」

小鳥「千早ちゃんも美希ちゃんも、もうすっかりBランクアイドルかぁ・・・さすが、敏腕プロデューサーですね!」

P「いやいや、彼女達の実力ですよ。・・・ですが、響にはその売り、765プロ随一のアピールポイントがどうも思いつかないんです…。顔は可愛いし、歌も演技も並み以上なんですが、どうしても器用貧乏なところが・・・。」

小鳥「えっ?響ちゃんにはダンスがあるじゃないですか。」

P「ダンスは確かに上手いですが、NO.1は真がいます。」

小鳥「じゃあ、元気いっぱいアイドルとかは?」

P「元気なら765プロの推しはやよいですかね。あの風貌どおり純粋ですしね。響は沖縄と動物でキャラは立っているんですが、アイドルとしての強みとなると・・・・・・。」

小鳥「もしかして・・・だから、まだ響ちゃんはDランクアイドルなんですか?」

P「たぶん・・・はい。でも、響がMCの動物探検隊の視聴率は悪くないんですよ。それに生すかRの響チャレンジのコーナーだって毎回反響が凄くいいし。」

小鳥「響ちゃんにチャレンジという名の無茶ぶりをやらせますもんね。響ちゃんの反応がまた面白いですもん。」

P「あと、他のアイドルに負けないぐらいブログやツイッターにコメントがあったり、ファンからはしっかり愛されてるんですが、いかんせん絶対数が伸びないんです。」

小鳥「ファンから愛されていれば十分じゃないですか。」

P「ですが、響はもっと上にいける素質はあります!インパクトが一つあれば、知名度がもう少し上がれば、器用貧乏はユーティリティーアイドルになるはずです!!」

小鳥「相変わらず、プロデューサーさんはアイドルのことを一番に思っているんですね!尊敬しちゃいます。」//

P「そんな大げさですよ音無さん。ですが、スランプなのは響じゃなくて俺の方かもしれません。響のファン人数を増やせず、響の足を引っ張っているのかも。」

小鳥「足を引っ張っているだなんて!他のアイドルはしっかり売れっ子にしたんですし、気長にいきましょうよ。」

P「そうですね。・・・ですが、もし他の事務所から響より可愛い沖縄弁を喋るアイドル、動物との触れ合いが似合うアイドルが出てきたら、響は立場を食われるかもしれない。」

小鳥「そんなことを言ったら他のアイドルだって立場が危ういですよ!」

P「いや、Bランクまでいったから勢いが落ちることはあっても、消えることはないですよ。でも、Dだと・・・。」

小鳥「そんな・・・でも大丈夫ですよ。さっきプロデューサーさんが響ちゃんはファンから愛されているって言ったじゃないですか。」

P「テレビで会えなくなったらわかりません。ファンはけっこう簡単にさめるものですから。」

小鳥「なんか私、怖くなってきちゃいました…。そういう落ち目になっちゃったアイドルをもう一回、人気にする策って何かないんですか?」

P「そうですね・・・。例えば、手っ取り早い方法なら、髪をバッサリ切るとかです。特に響ならもっさりした長いポニーテールがチャームポイントだから、それがショートヘアになったらインパクトは強いはず。


それにアイドルグループの中で浮くこともできます。AKBの篠田麻里子とかももくろの黄色みたいに」
小鳥「た、たしかに。ショートにして人気が出たり、再復活した芸能人はいますもんね!新垣結衣とか 能年玲奈とか」

P「あとは、ドラマや舞台の演じる役に合わせてショートにしましたとか言えば、それだけ熱意があるんだなっていう宣伝にもなる。ショートはアクティブな印象になるから響にはあうかもしれないですしね。」

小鳥「なるほど!じゃあ、早速響ちゃんに聞いてみますね!」

P「お、音無さんちょっと待ってください!あくまでこれは最終手段です。」

小鳥「えっ!?なんでですか?」

P「インパクトが強い分、欠点も大きいんです。まず、響のアイデンティティーだったポニーテールが失われるから、ポニーテールが好きでファンだった人、ロングヘアが好きだったファンを失うことになります。」

P「あと、子供や年配の方は髪型で判断している人も多いからアイドルとして忘れられることは致命傷です。」

小鳥「あわわわ…そりゃ、まずいです。」

P「イメージは重要ですから、クールな千早や貴音がショートにしたら魅力が半減します。逆に真は・・・本人は嫌がるだろうがあの長さが限界だろうな…。」

小鳥「真ちゃんはあれ以上長くしたらオカマになりますね笑」

P「やっぱり、髪は女の命といわれるだけあって基本、ロングの方が可愛く見えます。だから、AKBもAV女優もロングの女性が多いです。それに下手にショートにして劣化する女の人も多いですから。戸田恵梨香や浅倉杏美みたいに。それに・・・」

小鳥「それに?」

P「黒髪、アクティブ、ショートに響がしたら真とキャラがかぶりますよ笑」

小鳥「あっ・・・。うーん、じゃあ被らないように響ちゃんを丸坊主にするとか!?笑笑」

P「そんなことをしたら、響のアイドル生命が終わります!笑 それにそしたら今度はハゲキャラが伊織とかぶります笑笑」

小鳥「あははは!もう!プロデューサーさんったら!」

P「真面目に話してたのに先にボケたのは音無さんじゃないですか笑」

ガタガタ・・・

小鳥「あら?誰か帰ってきたのかしら?」

・・・

P「あれ?」

ガシャ

P「なんだ、春香と千早じゃないか。何ではいって来なかったんだ?」

春香「お、お疲れ様です!プロデューサーさん」

千早「ただいま、戻りました・・・そ、その二人が仲良く話していたのでつい…。」

小鳥「そんな…気にしなくていいのに…//(ち、千早ちゃんが空気を読んだ・・・だと?でも・・・ナイス!)」

P「ってことはいつからそこにいたんだ?」

春香「・・・プロデューサーさん・・・ひ、響ちゃんを丸坊主にするって本当です…か?」

P「えっ?あぁ・・・笑い話だよ。」

春香「なぁんだ!冗談かー。でも、響ちゃんの坊主ちょっと見たかったかも笑 「自分、我那覇響、責任をとって丸坊主にします!」って!笑笑」

千早「そんな責任の取り方、面白そうなのだけれどあるのかしら・・・?」フフフ・・・

春香「あるよーきっと!なんかいいタイミングないかなぁ?笑」

小鳥「でも、二人ともどうしたの?こんな夜遅くに事務所に来るなんて。」

春香「11月に765プロ感謝祭ライブあるじゃないですか!その、合同練習の日程ってもう決まってるのかなーって知りたくなったんです。」

千早「春香ったら、最近、事務所のメンバー全員で集まる機会がないから文句言っていたんです。」フフ・・

春香「ち、千早ちゃん、それ言っちゃダメ!・・・だって、みんなと一緒にお仕事がないんですもん。生すかRだって収録現場違うからMCの千早ちゃんと美希しか顔合わせないし。」

小鳥「ホント、春香ちゃんらしいわね笑」

P「春香、悪かったな連絡遅くなって。えっと、全員集合するのはこの日からだ。」

春香「う…、けっこう先ですね」ショボン・・・

P「売れっ子アイドルなんだからある程度は仕方ないさ。」

春香「そう・・・ですね・・・あっ!良いこと思いついた!その日、響ちゃんにですね・・・」

千早「(春香また変なコト思いついたのね。でも、日程聞いて落ち込まなくて良かったわ)」ホッ

小鳥「(春香ちゃんを優しい目で見守る千早ちゃん・・・うーん、やっぱり大正義はるちはは最高だわ!うっ・・・妄想が・・・止まらない!!)」ビクンビクン

(響の家)

響「もう美希との撮影から一週間か。」

響「毎日、忙しくて大変だぞ。」

響「・・・あの撮影、イマイチだったかな?」

響「でも、自分的には美希との仕事の合間のおしゃべりが楽しかったから大成功だな!」

響「・・・。」

響「真の誕生日からみんなとギクシャクして、自分ホントにぼっちになっちゃうのかと思ったけど」

響「全然、そんなことなかったぞ。やっぱり自分は完璧さ!」

響「一昨日はボイトレがたまたま、千早とやよいと一緒だったけど、普通にトークも弾んだし」

響「今日はゆうごはんを雪歩と真美と一緒に食べて、とっても楽しかったさー。」

響「・・・。」

響「みんな、許してくれたのかな?・・・良いやつらだぞ。」

響「・・・まっそんなに自分悪いことしてないしな。」

響「さて、雪歩と真美とごはん行ったってブログを更新しよ。」

(翌日)

響「よし、これで午前中の仕事は終わりだな。」

響「ん・・・?あれは!おーい!真美ー!」

真美「ひ、ひびきん・・・!」ギクッ

響「お昼もう食べた?一緒にご飯食べに行かない?」

真美「ご、ごめん。真美、にいちゃんに呼ばれてるから今、急いでるんだ!またねっ!」タッタッタ・・・

響「そっか。残念だぞ。」

響「お昼どうしよう?」

響「・・・・・・。」

響「あっ!貴音!たーかねー!今、時間ある?」

貴音「えぇ・・・大丈夫ですが。どうしました?」

響「お昼一緒に食べに行かない?ラーメンでもいいぞ!」

貴音「らぁめんですか!?!?ど、どこへ行きましょう!!ちょうど、お腹が空いてきた所でした///」

響「貴音~テンション上がりすぎだぞ!」

春香「ん~♪(スタスタ・・・」」

響「おっ!春香!今日はなんか珍しく事務所のメンバーとたくさん出会うぞ!」

春香「・・・・・・響…ちゃん。」

響「これから、貴音とラーメン食べに行こうと思ってるんだけど、春香も一緒に行かない?」

春香「・・・えっ?貴音さんと・・・?た、貴音さん!?!?」パチ!

貴音「あっ・・・。響、申し訳ないのですが、今、とても忙しかったのです。らぁめんはまた今度ということで。」

響「えっ!?だってさっき暇だって・・・」

春香「さ、貴音さん!行きましょ!」タタタ・・・

貴音「はい・・・(らぁめん…らぁあん…らぁめん)」ラァメン・・・

響「い、行っちゃった・・・。」

響「なんでだろう・・・・・・?」

(一週間後・・・)

スタッフ「我那覇さん!菊地さん、お疲れさまでした!また、よろしくお願いしますね!」

真「お疲れさまでしたー!」

響「はい。こちらこそ、よろしくお願いします!」ペコリ

真「・・・。」

響「・・・。」

真「じゃあ、僕これから別の仕事があるから先行くよ。」

響「わかったぞ・・・。」

響「・・・・・・。」

響「あれから一週間。なんか事務所の仲間から避けられてる気がするぞ…。」

響「話そうとするとすぐどっか逃げちゃうし。」

響「同じ現場になっても、事務的な会話しかしないさー。」

響「自分、またこの前みたいになにか悪いことしちゃったのかな?」

響「・・・。」

響「いや、自分はココウのアイドルなんだ!一人でも、いや一人だからこそ、カッコいいんだ!」

(翌日)

(翌々日)

(数日後)

(一週間後)

響「やっぱり、みんなの反応が薄いぞ。」

響「仕事には差支えないけど、さすがにへこむさー。」

響「こういう時こそ、ファンから力をもらわないとな!」

響「ブログで質問コーナー受け付けとかやっちゃおうかな?ツイッターでも面白そうかも。」

響「ん?」

響「(響ちゃん!誕生日おめでとう!)」

響「(誕生日ケーキは食べたんですか?)」

響「そっか。今日は10月10日・・・自分の誕生日だ。」

響「仕事が忙しくて、完全に忘れてたぞ」

響「765プロの仲間からは連絡ないな・・・」

響「そうだ!これはサプライズなんだ!その手にはひっかからないさー。」

響「・・・。」

響「・・・・・・。」

響「そうこうしているうちに今日が終わっちゃったぞ。」

響「次の日もそして次の日もいくら待っても連絡ないさー。」

響「む、無視することないのに。そんなに真の誕生日のコト怒ってるのかなー?」

(ピン♪)

響「あっメール!・・・春香からだ。」

響「(題、ジャンジャジャーン☆)」

響「春香ぁ。やっぱり春香が一番良い子だぞ。きちんと誕生日メールくれるなんて。」

響「さすが、765プロのセンターさー。さてさて、内容はと。」ピッ

春香「みんな、感謝祭ライブですよ!感謝祭ライブ!練習の日程をプロデューサーさんから教えてもらったのでみんなに伝えるね。まず・・・。」

響「なんだよ!違うじゃん。春香はやっぱりセンター失格だぞ。」

響「765プロのセンターが似合うのは自分に決まってるさー。」

響「よし、絶対春香なんか抜いてやるぞ!そうと決まれば早速お仕事がんばろう。」

(一週間後)

響「未だにぼっちのままさー。」

響「職場が同じになっても向こうから話しかけてこないし、自分が話しかけてもテキトーな返事しかしないし。」

響「ぼっちになったこと心配すぎて仕事も全くうまくいかないぞ。」

響「なにやってんだろ・・・自分。」

響「もしかして765プロに自分の居場所はないのかな。」

響「そもそも、アイドル我那覇響は必要とされているのかですら心配になってきたぞ。」

響「春香みたいにみんなをまとめているわけじゃないし、千早みたいに歌も上手くないし、美希や雪歩のように顔も可愛くないし、あずさみたいにスタイルが良いわけでも、貴音みたいにミステリアスなわけでもない。」

響「ましてや、事務所のアイドルからは嫌われているみたいだし」

響「自分なんのためにアイドルしてるのかな・・・?」

響「感謝祭ライブの全員練習が明日からあるけど、行きたくないぞ・・・。」

(翌日)

響「・・・みんなに完全に無視されたらどうしよう・・・?」

響「行きたくない・・・けど、いくしかないさー。」

響「このドアの向こうにみんながいるんだな。」

響「みんなにもし、完璧に嫌われてたら自分、本当にアイドルやめようかな。・・・なんて。」

響「よし、いこう!」ドキドキ

ガシャッ!

パァン!パァーン!

春香「響ちゃん!お誕生日おめでとう!」

美希「なのー!!」

千早「ふふ、祝うのが遅くなってごめんなさい。」

伊織「あんた、入ってくるのが遅いのよ。」

響「えっ?えっ?今日ってライブの練習じゃないの?」

雪歩「えへへ。今日は、事務所のアイドル全員で響ちゃんの誕生日祝いをドッキリにしよって計画立ててたんだよ。」

真「ほらっケーキもあるし!」

響「そ、そうなのか?」ジワァ・・・

真美「おやおや~?ひびきん、なんか目が赤くなってるよーん。どうしたのかなーっ?」

響「じ、自分泣いてなんかないぞ!(みんなぁ・・・)」シク

伊織「ほら、早くケーキのロウソク消しなさいよ。春香、ケーキを持ってきて。」

春香「はーい。」ヨイショ!

響「あれ?このケーキ、ロウソクがささってない・・・。」

春香「あっ!あわわわ・・・!!!」ガタッ

ベシャッ!!

春香「えへへ。響ちゃんの顔にケーキダイブしちゃった笑」アハハ

美希「あはは。響、顔がケーキまみれなの!」キャハ!

やよい「響さん、顔がすっごく汚いですぅー。」

伊織「さすが春香。この役を任せたのは適任だったわね。まさに伝統芸能のようだったわ。」

あははは・・・!

響「顔がベトベトで気持ち悪いぞ・・・。みんな笑ってるし!」

響「(やっぱり、誕生日会なんてのは形だけでみんな自分をからかいたいだけなのかな・・・?)」ジワァ・・・

貴音「さぁ、ドッキリも成功したようですし、本物のけぇきをいただきましょう!」

春香「もう、貴音さんたら。まだドッキリは終わってないですよ!」

あずさ「そ、そぉですよね~。」

千早「くっ・・・。」

雪歩「じゃぁ私、ホントのケーキもってきますね。」

伊織「ところで、響。あんた最近、落ち込んでなかった?」

響「えっ?その・・・最近、みんなが自分に冷たいなーって。」ドロドロ・・・

真「ふっ。それもドッキリの一部だったんだよ!その方が落差が大きくて感動も倍だって!」

春香「みんなでした方がテレビ的にも、面白くなるって律子さんが笑」

千早「私達もけっこうきつかったわ。だって我那覇さん、リアクションが露骨なんだもの。」

響「そ、そうなのか?てか、これってテレビに映ってんのー?」

真美「違うよ~、生すかサンデーRの感謝祭ライブスペシャル会で、響チャレンジとして放送するんだって。真美、ちょー面白そうだよ。」

響「でも、カメラの前なのに顔がグシャグシャで酷いことになってるさー。顔を拭きたいぞ。」

美希「ダーメ。今回は響はそのままで出演なの笑」アハ

響「えぇーーっ。でも、えぇっと、ってことはみんな自分を遠ざけてたのは演技だったのか?自分、ぼっちじゃないのか?」

雪歩「モチロンだよぉ。それに、ケーキだってほら!春香ちゃんがぶつけたのはそれ用で、ちゃんと大きくてみんなで食べられるものも用意しておいたんだし。」

響「うっ・・・生クリームが邪魔で前が全然見えないぞ。」シクシク・・・

伊織「ちょっと響、泣いてるのを生クリームで隠したってダメよ笑」

春香「さらに感動で泣いてもらいましょう!面白いプレゼントを用意したんだよ!あずささんにそれを着けててもらったんだ。まずは、あずささん上着を脱いで見せてあげて下さい!」バン!

あずさ「(ヌギヌギ・・・)たしかに、可愛いビキニだけど・・・響ちゃんのサイズだと・・・く、苦しいわぁ~。」ギュウギュウ・・・

亜美「この姿ってホントに放送してもいいのかなー?」

伊織「プロデューサーも、律子もOKだしたんだから平気よ。」

春香「ホントは千早ちゃんにやってもらいたかったんだけど、ずり落ちちゃってそれこそ、放送できなくなっちゃうから笑」

千早「くっ・・・泣きたいのは私の方だわ。」

貴音「私からは、これを。10月10日は0(れい)10(とう)で冷凍麺の日なのです。一緒に冷凍麺を食べましょう響。」

美希「貴音はラーメンばっかなの。」

春香「この前、だって計画の途中だったのに危うく付いていきそうだったんだよ。貴音さん。」

貴音「し、仕方ありません。らぁめんには人を惑わす高貴な魔力がかかっていますから。」

千早「高貴ではなく、香気の方じゃないかしら・・・。」

春香「私からは、はい!バリカン!もし、売れなくなっちゃったり、スキャンダル起こしたりしたら、これで頭を丸めて伊織になるんだよ笑プロデューサーからの伝言です笑」

伊織「なんで私がハゲ認定なのよ!キーーッ!」

やよい「あぁ!冷凍めんの冷が10月の0で凍が10日のとうなんだね!。貴音さん、とっても面白いですぅー!」

美希「やよいは理解が遅すぎなの!」

春香「ちなみに10月10日は、転倒防止の日でもあるんだよ!10(てん)10(とう)で。私、今日を祝っちゃいけない気がしてきた・・・笑 って響…ちゃん?」

響「・・・。」

響「・・・じ、自分、みんなのこと…ご…誤解して・・・シクシク・・・ホントにごめん・・・シク・・・。み…みんなが・・・ごんなにじぶんのコト思っててぐれだのに…ヒク・・・じぶん…のこと、みんな嫌ってるんだと・・・勘違いして…勝手にうらんで……ヒクヒク・・・。」

雪歩「ひ、響ちゃん!そんなに泣かないで~。」

春香「そうだよ!こっちこそやり過ぎてごめんね。」

響「う…ぞんな・・・ことないぞ・・・久しぶりに・・・みんなと会話しだら・・・なんか泣けてぎぢゃっで・・・シクシク みんなぁありがどねぇ…ウェーーン」

真美「ま、まだ感動には早いよひびきん!次は真美のプレゼントだかんね!」

(その後・・・)

小鳥「この前の生すかRスペシャルの響チャレンジコーナー、反響が凄かったみたいですね!」

P「はい!響のリアクションが面白かったのと誕生日祝われて泣いてる響に感動したって意見が多数寄せられました。」

小鳥「おかげで、響ちゃんにテレビのお仕事がどんどん来るようになりましたね。・・・おもにいじられキャラとしてですけど笑」

P「いじられキャラは褒め言葉です!むしろ、それこそ響が持つ他のアイドルより上回ってる部分だったんですよ。」

小鳥「そうなんですか?たしかに、生すかでは響チャレンジでそういうポジションでしたが…。」

P「響は他の子より直情的でアホの子で何より素直な子です。他の子なら気を使ってスルーするところも響ならツッコんでしまいます。」

小鳥「つまり、バカってことですか?」

P「言い方は悪いですがそうです。でも、それが強みでもあるんです。ドッキリをしかけても素の反応をするから面白い。頭も良くないから先の展開も読めず、思いっきり引っかかってくれる。」

小鳥「たしかに「自分、完璧さー」なんて普通の人は言いませんもんね。」

P「はい。そして、そういう子はテレビに映っていない場面でも活躍できます。例えば、響がボケて誰かがツッコめば自然とまわりが笑顔になります。現場を明るくしてくれる人材は、ドラマでもライブでも、そういう子が一人は欲しいものです。」

小鳥「なるほど。でも、春香ちゃんややよいちゃんも似たようなものを持ってません?」

P「それはたしかにそうですね。でも、春香は良いところでもあるんですがちょっと黒い所が笑 やよいはまだ小さいですしね。それに比べ響はバカはバカでも、性格がいいバカなんです。素の性格が良いから変なコトしても気になりません。」

小鳥「それは、響チャレンジでも証明済みですよね笑」

P「えぇ。しかも、響はアイドルだから顔が可愛いし、歌って踊れる。特にライブ中、響のクールなダンスはいじられキャラのイメージとのギャップがすごい!これはファンを夢中にさせるはずです。」

小鳥「なんか凄いですね!この前プロデューサーさんが言っていた響ちゃんに足りない最後のピースが見つかりましたね。」

P「いじられキャラ・・・たしかにツイッターやブログでもファンが響を愛していた所は、響の反応が可愛かったからだったんです。アイドル界の出川哲朗狩野英孝ポジションですが笑」

小鳥「ふふ・・・笑でも、良かった・・・。これで響ちゃんを、なんとかアイドルとして軌道に乗せられるようがんばって下さいね!」

P「はい!がんばります!」

(事務所の外)

千早「また、事務所に入りそびれてしまったわね。」

春香「まぁ盛り上がってたみたいだからしょうがないよ。」

千早「春香はこうなることがわかっていたのかしら?」

春香「そんなことあるわけないじゃん!ただ、真の誕生日にみんなでワイワイできなかったから、響ちゃんの誕生日でワイワイしたかっただけだよ。響ちゃんの丸坊主はちょっと見たかったけどね笑」

千早「うふふ・・・春香は本当に事務所の仲間が好きね。」

春香「千早ちゃんこそ、私の勝手なドッキリ案をプロデューサーさんと一緒に、律子さんや生すかのディレクターに進言してくれたじゃん!ありがとね。」

千早「あれは・・・律子にも生すかにも利があったし、でも…その…春香の案がまた失敗して落ち込んでしまわないか心配だったから・・・。」

春香「千早ちゃんは優しいなぁ。さっき千早ちゃんは、私は事務所のみんなのことが大好きって言ったけど、一番好きなのは千早ちゃんだよ////」ギュッ!

千早「は、春香・・・!?////」





終わり

スレが3つになってしまいましたが
自分のオナSSを見てくれてありがとうございました

あと、支援してくれた人感謝します

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