有田「如月千早ちゃんにパネェ質問することになった…」(248)

ピッポ ピッポ ピッポ ポーン

―収録スタジオ―

有田「…いや、参りますね今日は…」

上田「だろうね。まあお前の心境になるとそうなると思うよ。」

有田「はあ…参ったな…」

上田「っていうか今回だけだろ?今まで散々参った参った言ってたけどよ~」

有田「はい…今日はガチで参ってますよ…」

上田「じゃあいつもはなんなんだよ?」

有田「いや、ちょっと待ってくださいよ…この番組放送以来いろいろやってきましたよ。なんですか、その時の旬なものの名前つけて…東MAX解散総選挙とか…童貞妄想選手権とか…」

上田「いや~くっだらねえよな~」

有田「今日は笑い事じゃないんですよ…今や日本の歌姫と言われている如月千早ちゃんがゲストとして来てるんですよ。」

上田「今はこの放送が聞こえない控え室にいるんですよね?」

有田「はい、今はちんこうさんが控え室で打ち合わせと称して完全防備で時間を稼いでくれています。聞かれちゃまずいから…」

上田「用意周到だね~」

有田「まあ毎週聴いてる人はご存知だとは思いますが、今日千早ちゃんに何をするかって言うと…ご存知、パネェ質問をします。」

上田「自分の言葉でね、こういうメールが来てますじゃなくてね…ちなみに千早ちゃんには何て理由でこの番組に呼んだのよ?」

有田「もちろんパネェ質問のためとは言えませんから、来週発売のCDの告知ができるっていうのを理由に呼んでます。」

上田「っていうかさ、俺は『おしゃれイズム』で一度会ったことあるけど、お前はあったことないよな?」

有田「そうなんですよ…今日初対面でいきなりパネェ質問をするわけですから…下手するとかなり大変なことになるんですよ。」

上田「そうだな、お前ファンに殺されるんじゃない?」

有田「そう、だから今日はやばいんですよ。」

上田「まあ、お前の芸能生活をかけてもらうしかないよね~」

有田「やっぱり罰ゲーム無しにしません?」

上田「いやダメだよ?!」

有田「はあ…わかりましたよ、やりますけど…いいですか上田さん、今日は特にコンビというものを意識しましょう。海砂利水魚のライブ時代をよく思い出して、僕が暴走してるような感じになりますよね、当然。」

上田「まあね。」

有田「そしたら上田さんは、コンビを守るためにフォローしてくださいよ。」

上田「え~?」

有田「いいですか。もし千早ちゃんが『なんなんですかこの番組は?!もう帰ります!』ってなっちゃったら、僕だけじゃなくて上田さんもファンに叩かれますからね?」

上田「いや~それは困るね。」

有田「だから上田さんは『あれ、今日はどうしたんだろ有田?千早ちゃん大丈夫だった?』みたいなフォローをいれて欲しいんですよ。」

上田「いやでも、パネェ質問をぶつけられた千早ちゃんの反応をリスナーは期待してるわけでしょ?それが主眼なわけじゃんか?」

有田「まあそうなんですけど…」

上田「だから、ボケみたいな感じにはしないよ。」

有田「ええ、それはもちろん。」

上田「『くだらねえ質問してんじゃねーよ!ガハハハハ!』みたいにはしないからね。だから『あ、あはは、あっはははは』みたいな感じでいくから。」

有田「…まあ、その大根芝居は置いといて。ゲストをいつまでも待たせるのも失礼なんでさっさと質問を選びましょうか。」

上田「おお、そうだな早く選んじゃおうぜ。」

有田「そういえば聞きましたか上田さん?」

上田「何を?」

有田「千早ちゃんに対するパネェ質問を募集したら、なんとハガキだけで2000通も来たんですよ。」

上田「ブハハハハ!!おいそんなに来てんのかwww?!」

有田「メールに至っては3000通も来てたみたいですね。」

上田「リスナーはどんだけ有田に失礼こかせようと躍起になってんだよ?!」

有田「そこから厳選していかなきゃいけないんで急がなきゃいけないんですよ。」

上田「おう、そうだな。じゃあよさそうなやつを6つぐらい選ぶか…」

―控え室―

千早「(…流石に緊張するわね。歌番組とかならまだなんとかなるけど…せめて他に誰かが一緒に出てくれればいいのに…

上田さんは前に番組で会ったからどうにかなるけど、有田さんとは初めて会うからどう接していいかわからないわ…もし失礼なこと言ってしまったらどうしよう…)」

回想 ―数時間前―

春香「千早ちゃん、くりぃむしちゅーさんはいまや未来の芸能界を担う大御所なんだから粗相をしたら駄目だよ?特に上田さんは芸能界のメディア王で、もの凄い権力を持っているんだからもし粗相なんてしたら一瞬で消されちゃうからね!」

千早「そ、そうなの?」

春香「そうなんだよ!だから、くれぐれも注意してね!あと、絶対に上田さんのサイン貰って来てね!」

千早「わ、わかったわ…」

春香「ちゃんと『春香ちゃんへ』って入れてもらってね!」

千早「え、ええ…って、有田さんのサインはいいの?」

春香「う~ん…有田さんのはいいや。」

千早「そ、そう…」

回想終わり

千早「(春香はああ言ってたし…はあ、うまくできるかしら…消されたらどうしよう…)」

ちんこう「千早さん、そろそろお時間なんで準備お願いしますね。」

千早「あっ、はい。わかりました。」

千早「(そうだ!忘れずに上田さんにサイン貰わないと…)」

―収録スタジオ―

上田「…じゃあこの6つで決定な。」

有田「いや…キツイですって…」

上田「そりゃそうだろ、罰ゲームなんだから。」

有田「これは…より一層上田さんのフォローが重要になりますからね?」

上田「まあまあ…それじゃあ最後に質問を確認しとこうか。」

1.千早さんは処女ですか?

2.ちんこがギンギンに勃起することはありますか?

3.千早さんは全裸で野球したことありますか?

4.僕は金属アレルギーなのでカラオケではマイクの代わりに大根を持って歌ってもいいですか?

5.千早さんの胸はヘリポートですか?

6.『アイドル』は『バイアグラ』ですか?

上田「これで間違い無いよな?」

有田「はい、ただ改めてこうして見ると地雷しかないですね…」

上田「よし、じゃあ質問も決まったことだし千早ちゃんに登場してもらおうか。」

有田「本当に頼みますからね?!」

上田「ではCMの後、いよいよ有田が千早ちゃんにパネェ質問をぶつけます!お前ら楽しみに待ってろよ!」

有田「不安だ…」

3分後 ―スタジオ―

上田「はい、というわけで本日のゲストはいまや日本の歌姫と呼び声高い765プロの如月千早ちゃんです!」

有田「よっ!待ってましたー!」

千早「この度は私なんかを呼んでいただきありがとうございます。よろしくお願いします。」

上田「いやいやこちらこそお願いしますよ。」

有田「若いのに礼儀正しいね~」

上田「えーと、千早ちゃんは有田と会うの初めてだよね?」

千早「そうですね、今日が初めてです。」

有田「そうなんですよ。だから僕はもし千早ちゃんに一目惚れされたらどうしようかとドキドキしちゃってて…そのせいかちょっと今日はテンションがおかしいです。」

上田「お前みたいなやつに千早ちゃんが一目惚れするわけがあるか!」

千早「ぷっ…ふふ…」

上田・有田「(おお、笑った?!)」

上田「まあ有田の妄想はさて置き見てくださいよ、スタジオの外を。音楽業界やらいろんなところからたくさん花が届いてますよ。」

有田「これ『いいとも』より凄いんじゃないですか?」

上田「俺らがラジオ始めた時なんて花は一つもなかったのにな。いやさすが売れっ子ですね~」

千早「いえいえ、とんでもないです…」

上田「えー、まあ今日は来週発売予定のCDの告知のために来ていただいたわけなんですが、告知だけではちょっと寂しいということで、少し我々とトークを交えていただこうかなと思っているんですが、お時間は大丈夫ですかね?」

千早「はい、もちろん大丈夫です。」

上田「おお、ありがたいですね~それではCMの後からトークをしていきたいと思います。それじゃあせっかく千早ちゃんが来てくれたんだし、ここらで一曲千早ちゃんの歌を流そうか。千早ちゃん、曲紹介してもらえるかな?」

千早「はい、わかりました。それではみなさん聴いてください。如月千早で『蒼い鳥』」

30分後

上田「…へえ~、千早ちゃん復帰の裏側ではそんなことがあったんだね~」

千早「ええ、その節は大変だったんですが、事務所のみんなが私を支えてくれたんです。みんなのおかげで私はまた歌えるようになったんです。」

有田「そっか~じゃあ、千早ちゃんにとっては765プロのみんなは命の恩人みたいなものなんだね?」

千早「そうですね、私はみんなのことを大切な家族だと思ってますから…」

上田「なるほどね~お、もうこんなに時間経っちゃったよ。千早ちゃん、忙しいとは思うけどもう少しお付き合いできますか?」

千早「はい、まだ大丈夫ですよ。」

上田「それじゃあせっかくなんだから、俺たちが千早ちゃんに訊いてみたいことを質問してみようか?」

有田「そうですね。テレビとかでは引き出せない、千早ちゃんの素の部分を引き出すためにね。」

千早「私…あまり面白く返せないと思いますけど大丈夫ですか?」

上田「大丈夫だよ、面白くするのが俺たちの仕事だからさ。」

有田「おお、出ましたね~上田さんお得意のしたり顔が。」

千早「ふふ…私に答えられる範囲でよければ、なんでもどうぞ。」

有田「(いよいよか…)」

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上田「そうね~俺前から思ってたんだけどさ、アイドルの仕事って大変じゃない?歌とかダンスとかもいっぱい覚えなきゃいけないし、

学校にも行かなきゃならない。ましてや今みたいに番組にも呼ばれたりするし…プライベートなんてないでしょ?」

千早「そうですね…でも大変だからこそやりがいはありますよ。私はまだまだ未熟ですから、歌もダンスのレッスンも楽しいですし、今日の収録も楽しいですから…たしかにプライベートはありませんが…でも、それ以上に楽しい仕事だと思います。」

有田「いや~そんなに忙しかったら恋人とかも作れないでしょ?」

千早「そうですね…でも、今まで必要だと感じたことがないですし…今は他にやらなければならないことがたくさん残っていますから…」

有田「(今しかない!)えっ、もしかして千早ちゃんって処女なの?」

パネエ!!

千早「…はい?」

上田「(うわっ、やりやがったこいつ…)いやいや有田さん、アイドルにそういう質問は御法度でしょうが!一体何を訊いてるんですかあなたは?」

有田「ああ、すみません!急にこの質問が浮かんできちゃって…」

上田「ったく、一体何年やってるんですか…ごめんね千早ちゃん、相方がバカなこと訊いちゃって…」

千早「い、いえ…あの、答えたほうがよかったのでしょうか…?」

上田「いやいや答える必要はないよ!っていうかなんで君は少し乗り気なんだ?」

有田「はい!その話、是非お聞きたいですね!」

上田「お前は食いつくんじゃないよ!え~と、じゃあそうですね…千早ちゃんの好きな男性のタイプなんかを教えてもらおうかな。」

千早「好きな男性のタイプですか…?う~ん…先ほども言いましたが、歌以外のことに興味を持ったことがないのでちょっと難しいですね。」

上田「芸能界とかにはこの人素敵だな~って思う人いないの?」

千早「素敵だと思う人はたくさんいますけど、それが恋愛感情かと聞かれると少し違うような気がしますね。」

有田「(ここで2つ目を消化しておきたい…!)あ~そうなんだ。え、じゃあ福山雅治さんとか見てギンギンにちんこ勃起したりしないの?」

パネエ!!

千早「…はい?な、何を言ってるんですか有田さん?!」

上田「(強引に攻めてきたな~)お前は何言ってんだ!千早ちゃんは女の子なんだぞ!チンコが付いてるわけねえだろうが!少しは常識で考えろや!!」

有田「そ、そうですよね、ごめんなさい!あれ、なんで俺こんなこと言ったんだろ…?」

上田「ごめんね~千早ちゃん。相方バカだからさ~常識ってものを知らないんだよ~あとできっちり説教しておくから許してね?」

千早「い、いえ」

上田「え~っとじゃあ、質問を変えようか。もし付き合うとしたら、俺と有田どっちと付き合いたい?」

千早「上田さんと有田さんですか?」

上田「まあ、こんなおじさん二人並べられても迷惑だとは思うけどさ。これも仕事だと思って選んでちょうだいよ。」

有田「千早ちゃん、これは真剣に答えて。もうフリとか社交辞令とか関係なく、好きだと思う方を選んでね?」

千早「上田さんですね。」

上田「やったー!!っていうかそうだよな。お前の印象最悪だもんな、ガハッ!!!」

有田「…」

千早「も、もちろん有田さんも素敵だと思いますよ?」

上田「まあ、聞く必要もないと思うけど一応聞いておこうか。なんで俺を選んだの?」

千早「え~と…硬派な感じがしたので。」

有田「いやいや千早ちゃん、この人は全然硬派じゃないからね。今でこそこうしてメディア王として君臨してるけど、昔は見えないことをいいことに下半身露出してラジオをやってたんだからね?!」

千早「え、そうなんですか?!」

千早ちゃんはサラダバーですか?

上田「おい嘘ばっかり言うな!嘘じゃねえけど、今は黙れ!」

千早「幻滅しました…」

有田「(これは我ながらいい流れ!)あ、ちなみに千早ちゃんって全裸で野球したことある?」

パネエ!!

千早「いえ…ありませんけど…なんですかその質問?」

有田「(目が怖い…)いや、上田さんが昔全裸で野球してたことがあってさ。もしかしたら千早ちゃんもやるかな~って思って…」

千早「あの、私そんなことするように見えますか?」

有田「う~ん…あながち…」

上田「いや、アイドルがそんなことするわけないだろ!SODの企画モノじゃねえんだから…ああ、千早ちゃん、有田が言ってたことは忘れていいからね?特に俺が昔やってたってあたりは特に。」

千早「頑張って忘れてみます…あっ!そうだ…」

上田「なに?どうしたのいきなり?」

千早「あの…後でサインいただけますか?同じ事務所の天海春香に頼まれたので…」

上田「ぶはは!いいけど今言うことじゃないでしょ?!」

千早「すみません…忘れないうちにと思って…」

有田「千早ちゃん、俺のサインは?」

千早「え~と頼まれてないので大丈夫です。」

有田「…」

上田「千早ちゃん、悪いけど相方の分ももらってあげてくれない?すぐに捨てていいからさ。」

千早「わ、わかりました…あの、有田さんやっぱりサインもらってもいいですか?」

有田「いやいや、聞こえてたから。それ聞いた上で『うん!』とか言いませんよ?」

上田「面倒なやつだなあ~えっと、天海春香ちゃんだっけ?」

千早「はい。」

上田「なに、その娘と千早ちゃんは仲いいの?」

有田じゃなくて上田がサイン結構ですって言われると思うんだが今やメディア王だからねぇ

千早「そうですね…歳が近いこともあって、事務所の中でも仲良くさせてもらってます。」

上田「へ~そうなんだ。やっぱり休日とかは事務所の仲間で遊んだりするの?」

千早「最近は休みが取れないのであまり遊んだりはしてないんですが…売れる前はみんなでよく遊びに行ったりはしましたね。」

上田「ちなみにどこで遊んだりするの?」

千早「え~と…大体買い物とか、食事とかですね…あと、海にも行きましたね。」

上田「へ~楽しそうだね~」

有田「アイドルのみんなとカラオケとかには行ったりしないの?」

千早「はい、カラオケにもよく行きましたよ。」

上田「いいな~アイドルの生の歌声是非聴いてみたいな~」

有田「ちなみに千早ちゃんはどういう歌を歌うの?」

千早「そうですね…私はアップテンポ調の曲はあまり得意ではないのでどっちかというとバラードなどが多いですね。」

上田「あ~わかるわ~千早ちゃんはそういうイメージがあるからね。」

有田「僕もカラオケには山崎とよく行くんですけど…あの、カラオケって歌うときにマイク使うじゃないですか。」

千早「はい。」

有田「ただ僕金属アレルギーなんで、マイク持つことができないんですよ。」

千早「それは大変ですね…」

有田「だから、マイクの代わりに大根を持って歌っても代用できますかね?」

パネエ!!

千早「…好きにしたらいいんじゃないですか?」

上田「あのさ、大根持って歌ったところでマイクの代わりにはならないからな。大根の形したマイクとかならまだしも、お前の言ってるのは普通の大根だろ?」

有田「はい。スーパーとかで売ってる…」

上田「じゃあ意味ねえよ!それだったら手ぶらで歌ったほうがいいだろうよ!」

千早「…あの、さっきから一体なんなんですか?変な質問ばかりして…」

上田「本当だよ、なんだ今日は疲れてるのか?」

有田「いや、本当にすみません…千早ちゃんがあまりにも可愛すぎるから舞い上がっちゃって…俺人生でこんなに可愛い子見たの初めてだからさ…」

上田「(こいつ苦しい言い訳を…)いや、こちとら仕事でやってるんだから私情を挟んでもらっちゃ困るのよ~ねえ千早ちゃん?」

千早「え、ええ…そうですね…///」

上田「ぶはは!!満更でもないのかよ?!」

千早「ち、違います!別に嬉しいっていうわけじゃ…」

有田「(あ、これ褒めれば大抵のやついけるんじゃね?)」

上田「あれ、さっきまで何の話してたっけ?…ああ、そうそうカラオケの話だ。千早ちゃん以外の子はどういう曲歌うの?」

千早「みんなは大体アップテンポの曲を歌いますね。最近流行りの歌とかも歌いますよ。」

上田「そうなんだ。最近千早ちゃんが注目してるアーティストや歌手っているの?」

上田「うん、全然構わないよ。」

千早「私と同じ765プロにいる、星井美希ですね。」

有田「おお、それはどうして?」

千早「彼女はなんて言うか、天才なんです。普段はだらしなくて才能の片鱗も見えないんですけど…でも本気になると空気が一変するんです。その時の美希は、可能性の底が見えないんですよね…」

有田「へ~そんなにすごいんだあの娘…」

千早「はい。有田さんは美希と合ったことがあるんですか?」

有田「うん、ちょっと前に『しゃべくり007』にゲストで来たんだよ。ねえ、上田さん?」

上田「そうそう、なんかぼけ~っとしてる感じの子だなあとは思ってたけどそんな凄いんだ~まあ、言われてみれば確かに客の笑いバンバン取ってたからな。あれも天才の所以なのかねえ?」

有田「あ~確かに。そういえば上田さんその回の時って大好きなウケが美希ちゃんに全部取られてイライラしてましたもんね?」

上田「んなわけあるか!っていうかちょっと待て。なんだ?大好きなウケって?そんなもんはどうでもいいんだよ。」

千早「あ、あの、上田さん、美希はだらしなく見えるかもしれませんけど、根はいい子なので消さないでくださいね?」

上田「ブハハ!そんなことぐらいで消すわけないよ!いやっていうか消す消さないは俺の力じゃどうこうできんよ!」

千早「そ、そうなんですか?」

有田「いや、上田さんはメディア王だからタレント生命を自由に操れるんだよ。現に俺も権力によって芸能界の隅に追いやられてるんだから。」

千早「やっぱり?!」

上田「そんなわけあるか!…はあ、だいぶ質問からそれちゃったので、質問を変えましょうか…」

有田「はい。質問いいですか?」

上田「いいですけど、さっきみたいな変な質問は止めてくださいよ。後で暴徒に襲われたら嫌なんで。」

有田「任せて下さいよ。」

上田「こう言ってるみたいだけど、質問していいかな?」

千早「………はい。」

有田「…ずいぶん溜めましたね…あの、千早ちゃんの今後の理想像ってなんですか?」

千早「今後の理想像…ですか?」

有田「まあ、理想像っていうか…今後の目標でもいいです。」

上田「おお、今日初めてまともな質問したな。」

千早「そうですね…私の歌を、世界中の人が口ずさんでもらえるようなものにしたいですね。もしそうなったらとても素敵なことですし、アイドル冥利に尽きると思います。」

上田「いや~そんなザ・ワイドな目標を持ってるなんて素晴らしいですね~ねえ有田さん?」

有田「う~ん…」

上田「あれ、どうしました?昭和の文豪みたいに腕組んじゃって…もしかしてあまり胸に響きませんでしたか?」

有田「いや、素晴らしい目標だと思うんですけど…なんていうかな~抽象的なんだよな~」

千早「確かに…少しわかりにくいですね…」

上田「そうですか?私にはだいぶわかりやすかったですけど…」

有田「もっとさ、こう…芸能界のトップ目指したい!とかプロ野球選手と結婚したい!とか…そう、胸を大きくしたい!とかあるじゃない?」

千早「は、はあ…」

>>119,121の間飛んでね?

千早「は、はあ…」

有田「(流石に強引すぎるか…?!)ん?胸…?あれ、そういえば千早ちゃんの胸ってヘリポートなの?」

パネエ!!

千早「…あの…おっしゃってることがよくわからないんですけど?」

上田「(今のは強引すぎだろ、常考…!)おい、いい加減にしろよ有田。お前体がヘリポートになっている人を一度でも見たことがあるか?」

有田「いえ、ないですね…」

>>132 
本当だ。

上田「そうなんだ。最近千早ちゃんが注目してるアーティストや歌手っているの?」

千早「そうですね…あの、アイドルでもいいですか?」

上田「うん、全然構わないよ。」

に訂正

上田「おお、じゃあなんでそんなことを訊こうと思ったんだ?」

有田「いや…それが僕にもわからないんですよ…なんでヘリポートなんて言ったのか…」

千早「…あの、有田さんは私の胸がヘリポートみたいに真っ平らだって言いたいんですか?」

有田「いやいやいや!決してそういうわけじゃ…」

千早「もういいです。サインが貰えないのは残念ですが、私失礼します…!」

有田「す、すみません!すみません!本当に魔が差したんです!ごめんなさい!だから帰らないでください!」

千早「いえ、謝られても困ります。本当に、なんなんですか一体!不愉快です!」

上田「千早ちゃん、気分悪くして本当にごめんね?俺もこの通り謝るからさ、このバカのこと今回だけ許してあげて、もう少しだけいてくれないかな?」

千早「そんな…上田さんが頭を下げること…わかりました。水に流しますからお二人とも顔を上げてください!」

有田・上田「(ほっ…)」

上田「それじゃあ、そろそろいい時間ですし、最後に一つ質問をさせてもらってお別れとしましょうか。」

千早「はい、わかりました。」

有田「いや~楽しい時間はあっというまですね~!」

上田「まあ、お前のせいで千早ちゃんは楽しくないんだけどな…えっと、じゃあ最後の質問は、ズバリ!あなたにとっての『アイドル』とはなんですか?」

千早「私にとっての『アイドル』ですか…そうですね…少し前までの私だったら、『アイドル』は私が歌うための手段に過ぎませんでした。」

上田「手段ですか?」

千早「はい…でも、仲間たちと触れ合って少し変わって『アイドル』は私の目的になりました。『アイドル』であるために歌いたい、みんなと『アイドル』として活躍するために歌いたいんです。」

上田「なるほど~深いですね~」

千早「すみません、また言葉が足りなくて伝わらないかもしれませんけど…」

上田「いやいや、千早ちゃんの『アイドル』に対する熱い気持ちが十分伝わりましたよ。素晴らしい仲間たちに恵まれたようですね。」

千早「はい!」

上田「で、さっきから有田さんはスティーブン・セガールかってぐらいだんまりを決め込んでますけど、千早ちゃんの言ったこと理解できてますか?」

有田「え~と…つまり前までは歌うための手段としての『アイドル』だったのが、いろいろな経験を通じて、目的としての『アイドル』になったということですよね?」

千早「あ、そうです、その通りです。」

上田「おお、お前今人生で一番頭使ったんじゃないか?」

有田「なるほどね~『アイドル』って奥が深いんだな~」

千早「そうですね。人によって『アイドル』は異なりますからね。一概に、これだ!とは言えませんね。」

有田「『アイドル』…『アイドル』……あれ?『アイドル』と『バイアグラ』って似てるな…」

千早「は?」

有田「あれっ?!もしかして『アイドル』って『バイアグラ』ですか?!」

パネエ!!

上田「なんでそうなるんだよ?!共通点全くないだろ?あっても『アイ』と『バイ』が韻を踏んでるくらいだろうが!」

アニマル浜口「アイドル…?まさか京子じゃないだろうな!?」
ボディービルダー「アニマルうるさい」
アニマル浜口「…どうもすいません」

有田「いや、でもアイドルを見てるとギンギンに勃起するじゃないですか?」

上田「『勃起するじゃないですか?』って俺に訊かれても困るわ!!」

有田「で、バイアグラ使ってもギンギンになるでしょう。だから『アイドル』と『バイアグラ』って同じかなって思ったんですけど…」

千早「…もう何も話すことはないですね。私失礼します。」ガタッ

有田「あ、千早ちゃん!ちょ、待って!!CM行って!千早ちゃん待って…!!」

5分後

千早「…はあ、まったく呆れました…」

有田「いや~返す言葉もない…」

千早「だからあんなくだらない質問ばかりしてきたんですね?」

有田「そうなのよ。罰ゲームでさ…馬鹿なリスナーが訊けってうるさいんだよ~」

上田「まあ、そういうわけだから、数々の無礼はどうか許してやってくれないかな?罰としてこいつが千早ちゃんのCD1000枚買うからさ。」

千早「え、1000枚もですか?!」

有田「え、1000枚も買うんですか?!」

上田「当たり前だろ?今日これだけ失礼なことしたんだから。それくらい貢献しないとファンに殺されるぞ?」

有田「…殺されるのは嫌ですからね、わかりました。買いましょう!」

千早「…そこまでしてくれるなら仕方ないですね…じゃあ今回は特別に許します。」

上田「まあ、これにて一件落着ということで最後に千早ちゃんの新曲の流してお別れとしましょう。それじゃあ千早ちゃん、曲紹介よろしく!」

千早「はい、くりぃむしちゅーさん、今日はありがとうございました…後でサインよろしくお願いしますね?」

上田「あいよぉ!」

有田「千早ちゃん、僕のサインは?」

千早「それでは最後に聴いてください。如月千早で『約束』」

有田「」

翌日 ―765プロ―

春香「千早ちゃん、昨日のラジオすっごい面白かったよ!」

千早「そう…私はあまり面白くなかったけどね…」

春香「あ、上田さんのサイン貰って来てくれた?」

上田「ええ、ちゃんともらって来たわよ。」

春香「やった~!ありがとう千早ちゃん!」

千早「ちょ、春香…抱きつかないで…///」

春香「~♪」

千早「随分ご機嫌ね。」

春香「うん!昨日今日といいことあったからね!」

千早「あら、なにがあったの?」

春香「実は…昨日私の書いたネタがくりぃむしちゅーさんに採用されたんだ~!」

千早「…それって、パネェ質問?」

春香「うん!」

千早「………あれは春香が送ったの?」

春香「うん!そうだよ!」

千早「そう…ちなみにどのネタ?」

春香「『千早ちゃんの胸はヘリポートですか?』ってやつだよ!」

千早「そう…」

春香「どうしたの千早ちゃん、怖い顔して?あ、それ頼んでたサイン?ありがとう!楽しみにしてたんだ!!」スカッ

春香「あれ?」

千早「残念だけど、これは没収よ。」

春香「そ、そんな~?!なんで~?」

千早「自分の胸に聞いてみなさい!」

春香「千早ちゃ~ん!!」

真「…あれが僕たちのネタだったってことはもう少し黙っていたほうが良さそうだね…」

あずさ「そうね~今の千早ちゃんは怖いから、話すのはまた今度にしようかしら~うふ、『アイドル』と『バイアグラ』が読まれた時は嬉しくてジャンプしちゃったわ~」

美希「でもミキ的には千早さんは喜んでくれるって思うな? ミキのこと天才って褒めてくれてたし、案外許してくれると思うの!」

響「うう~自分この興奮を早く千早に伝えたいぞ~」

伊織「あのネタハガキを送ったのが私達だって知ったら、千早はどんな顔をするのかしら…にひひっ。」


春香「千早ちゃ~ん!!サインちょうだいよ~!!」

千早「うるさい!土に埋まって死ね!」


終わり

以上で終わりです。
本日は僕のオナニーにお付き合いしていただきありがとうございました。
それでは皆さん、あったかくして寝ろよ~

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