サンタ「メリークリスマス!」幼女「おめ誰だよ」(272)


幼女「どっから入ってきた?」

サンタ「あ。あの、上から」


幼女「何?」

サンタ「メリークリスマス。良い子にプレゼントを」

幼女「ぶち殺すぞ」

サンタ「・・・・・・」

幼女「どうやって入ってきたんだよ」

サンタ「サンタの力で」

幼女「は?殺すぞ」

サンタ「」


幼女「サンタって何だよ」

サンタ「おや。サンタクロースを知らないのかね」

幼女「知らねーよ」

サンタ「ええ。知らないのか、驚いた」

幼女「あ?」

サンタ「いや・・・サンタというのはね」

幼女「知らねえよ黙れ」

サンタ

期待


幼女「・・・・・・」

サンタ「・・・・・・」

幼女「警察?」

サンタ「えっ」

幼女「110番でいいの?」

サンタ「まさか通報されるとは思わなかった」

幼女「どうせロリマンコ狙ってきたんだろこのヒゲ」

サンタ「うわぁ」


幼女「どうせ不法侵入で盗んだりレイプしたりすんだろ」

サンタ「やべー間違ったコレ完全に失敗したこれ絶対良い子じゃねえ」

幼女「殺すぞ」

サンタ「すぐに殺すとかいっちゃいけません」

幼女「マジ抉るぞ」

サンタ「・・・」

幼女「にまんかい殺すぞ」

サンタ「ちょ」


サンタ「とりあえず悪い事なんか何もしないからさ」

幼女「じゃあ何が目的だおい」

サンタ「いやさっき説明しようとしたら」

幼女「黙って説明しろデブ」

サンタ「はい」

サンタ「いや。あのね。サンタは子供にプレゼントをね」かくかくしかじか

説明しました

幼女「信じられねえ」

サンタ「・・・」


幼女「無料奉仕でプレゼントとかマジ信用できねえ」

サンタ「まぁふつうに考えたらそうですよね」

幼女「ありえねえ」

サンタ「まあとにかく、子供の欲しいものを配ってまわってるんだよ」

幼女「ほしいものくれるの?」

サンタ「そうだよ」

幼女「ホント」

サンタ「うんうん」


幼女「じゃあ2000万円」

サンタ「うわぁ金額の高が子供にしてはリアル過ぎそこはヒャクオクマンエンとかだろ」

幼女「はやく」

サンタ「ちょっとそういうのはあんまり」

幼女「使えねえ」

サンタ「・・・」

幼女「クズ」

サンタ「いやきみいくつ?」


幼女「ななさいだ」

サンタ「7つにしては聡明で尖ってるねえ」

幼女「黙れ」

サンタ「はい」

幼女「じゃあいくらまでなら出せるの?」

サンタ「いや・・・せいぜい子供が欲しがるおもちゃレベルで」

サンタ「ていうか現金はねえわ。いろんな角度でねえわ」

幼女「クソが」


サンタ「もっと子供らしいお願いは無いのかい」

幼女「ガキ扱いしてんじゃねーぞ」

サンタ「いやきみ子供でしょ」

幼女「ふん」

サンタ「まぁ来ちゃったからにはプレゼント置いてかんと」

サンタ「なんか無い?外でトナカイも待ってるし」

幼女「なんでトナカイいんだよ」

サンタ「俺もわかんねえやハハ」


サンタ「現金以外で。なにかホラ」

幼女「防御力」

サンタ「ワロタ」

幼女「できねえのかよ」

サンタ「そういう抽象的なのもきついわ。どこのグラップラーだよ」

幼女「・・・」

幼女「ともだち」

サンタ「ん」


幼女「おともだちほしい」

サンタ「おお、ここにきて子供らしい願いが」

サンタ「・・・でもそういうのもちょっと無理だね」

サンタ「ぬいぐるみとか、欲しい服とかそういうのとかじゃないと」

幼女「カスサンタ」

サンタ「いやサンタの限界もあるんでサーセン」

幼女「ともだちだめか」

サンタ「・・・・・・」


幼女「じゃあいらない。ほしいもの全然くれない!」

サンタ「ああ・・・そう言われちゃうとね・・・」

サンタ「まぁ形だけでも。クマのぬいぐるみとかでいいかな」

ギシ・・・ギシ・・・

幼女「!」

サンタ「おや」


幼女の親「なんだ。夜中に何かうるせーぞガキが」


幼女「いやサンタが」

親「は?サンタ?」

親「なに馬鹿な事いってんのおまえ」

幼女「いやここに」

サンタ「俺は子供にしか見えない。声も聞こえない」ボソッ

幼女「えっ」

親「なんなんだよおまえ。イラつくわきめえ」

幼女「・・・」


親「サンタとか信じちゃってんの。馬鹿みてえ」

幼女「・・・・・・」

親「なにその目」

親「らっ」ドゴッ

幼女「くぎゅっ・・・!」

サンタ「!!」


親「調子のってんなよガキがコラ」ズドッバキッ


幼女「けほ・・・ッ」

サンタ


サンタ(俺は・・・子供以外の人間に干渉する事ができない)

サンタ(・・・・・・)


バキッ ビシッ ドバッ


親「ふう。舐めやがってこのガキ」

親「はやく寝ろよ。明日の仕事ははええからな」


サンタ「・・・・・・」

幼女「・・・・・・」

サンタ「すまない。俺は止める事ができない」

幼女「役立たずサンタ」

サンタ「いつもこうなのか?」

幼女「おまえにはカンケイない」

サンタ「そうだな」

サンタ「・・・・・・」


幼女『ぶっ殺すぞ』

幼女『2000万』

幼女『防御力』


サンタ(なるほどね・・・)

サンタ(家庭環境の背景・・・か)


幼女『おともだち』


サンタ(・・・・・・)


サンタ「なぁ。ともだちは無理って言ったけど」

サンタ「俺が友達になってやろうか」

幼女「はぁん」ゴシゴシ

サンタ「サンタが友達なんて世界に誇れるぞ。どうかな?」

幼女「・・・いつもいっしょにいるおともだちがいい」

サンタ「そうか。確かに俺はいつも一緒にいられないな」

幼女「・・・」

サンタ「それでも、駄目かな?」


サンタ「居ないよりはいいだろ?」

幼女「いないって決めつけんな」

サンタ「いるなら欲しいなんて言わないだろ」

幼女「・・・」

サンタ「実は俺、こんな格好してるけど。日本人なんだ」

幼女「うそつけデブ」

サンタ「いやほんとほんと」


サンタ「俺は日本支部のサンタな訳。バイトで今こんな格好でサンタやってるけど」

サンタ「明日になればもとの姿に戻る。いつもの生活がまた始まるんだ」

幼女「・・・・・・」

サンタ「悪いけど、今君が必要としてるものは、プレゼントできない」

サンタ「“サンタクロースじゃ君を救えない”」

幼女

サンタ「でも、俺が“俺”に戻ったら」

サンタ「何か君の為に。してあげられる事があるかもしれない」


サンタ「その為に今、君と友達になりたいな」

サンタ「友達の為に何かするのは、当然だからな」

幼女

幼女「ほんとに?」

サンタ「ああ」

幼女「お義父さんが殴ったりするのも止めてくれる?」

サンタ「善処するよ」

幼女「うん・・・」


幼女「ぜったいだぞ」

サンタ「ああ。約束するよ」

幼女「嘘ついたら殺す」

サンタ「死なない為にがんばるよ」

幼女「ぐすん、ぐすん」

幼女「ありがと。ありがと。ぐすん」

サンタ(・・・かわいそうに)

サンタ(ずっと耐えてきたんだ。この娘は)


サンタ「とりあえず。プレゼントとしておいておくね」

幼女「マフラー」

サンタ「ああ。約束のしるしだ」

幼女「うん」

サンタ「つけてみなよ」

幼女「あったかい」くるくる

サンタ(かわええとこあるやないかってかカワイイな・・・)

サンタ(いやいや何考えてんだ俺)


サンタ「じゃあもう行くね。外からトナカイの殺気を感じるから」

幼女「うん」

サンタ「じゃあ元気で。さよなら」

幼女「サンタばいばい」

サンタ「じゃあね」


サンタは部屋から忽然と消えた


幼女「・・・・・・」





男「・・・・・・ふぅ」

サンタ「どうじゃったね、仕事の方は?」

男「いやー大変でした。まさかサンタがこんなにきついとは」

サンタ「ほっほっほそうじゃろう。サンタは忙しいものでな。バイト募集してよかったわい」

男「ええ・・・でも、楽しかったですよ」

サンタ「そりゃあよかった」


サンタ「それじゃこれがバイト代ね」

男「ありがとうございます」

サンタ「それと、君の記憶を消さねばならん」

男「え?」

サンタ「君の、“サンタの仕事をして報酬をもらった”という記憶だけを残してな」

男「ちょ、ちょっと待って下さい。なんで・・・」

サンタ「君は個人の家宅まで入っとる訳じゃからな」

サンタ「サンタ活動中の間の記憶は消去させてもらう」


男「そんな・・・」

サンタ「ん?何か不都合な事でもあるかね?」

サンタ「まぁあったところで、記憶を消す事に変わりはないが」

男(・・・・・・)

サンタ「では始めよう。目を閉じて・・・」




男(幼女・・・)





      そうして、数年が過ぎた。






男「んん~~~・・・今日も疲れたな・・・」

同僚「おつかれさまです、男さん」

同僚「はい、コーヒーです」

同僚「ブラックの砂糖一個ですよね」

男「おお、気が利くな同僚さんは」

同僚「い、いえそんな事・・・///」

男「ふぅ・・・あ、美味しい」


同僚「そういえば、そろそろクリスマスですよね」

男「ん・・・そうだなぁ」

同僚「男さんは、何か予定とかありますか?」

男「いや、それがさぁ」

男「面接の仕事をいいつけられちゃってさ」

同僚「あ、そうなんですか・・・」

男「まったく、クリスマスくらい面接とかしなくてもいいのにな。しかもなんで俺!」

同僚「男さんは人を見る目がありますから」


男「そんな事ないって・・・同僚さんは、予定は?」

男「土曜日だよね、クリスマスイブは」

同僚「いや・・・わたしも特に予定無いんで・・・」

男「そっか」

同僚「あの・・・もしよかったら、男さんが仕事終わってからでもいいんで」

同僚「どっかいったりとかしません?」

男「え。俺と?」

同僚「はい」


男「あー・・・うん。でも俺、結構遅くなるかもしれないし」

同僚「あ・・・どうせわたしも暇ですし・・・待ちますよ」

男「う、うん。じゃあ、時間が空いたら」

同僚「はい!」

男「うん。当日にならないとわからないけd


上司「おーい、三田ぁ! これ報告書のここんトコどうなってんのぉ?」

男「うげ。お呼びだ」

同僚「フフッ」


クリスマス当日


男「さて・・・仕事おわり」

男「あ。これから面接か」

男「しかしこの時間から面接なんかやるかね普通」ブツブツ

男「用意しなきゃな」

男「あと40分くらいか」


男「飲み物でも買ってくるか」


男「おお寒。外は冷えるぜ畜生」

男「自販機外に置くなよなぁ」

男「ん?」





男(先客か)

男(スーツだ。こんなとこで、もしかしてウチの面接の子かな?)


男「・・・・・・」

女「・・・・・・」

男「あの。買わないんですか?」

女「・・・・・・」

男「自分も買いたいんで。早めにお願いします。寒いんで」

女「・・・・・・」


女「殺すぞ」


キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━


男「えっ」

女「すこしまて。選んでいる」

男「はい。はい」


男(何この娘)

男(ありえへん常識の子やでえ)

男(つーかこの子が面接の子だったらどうしよう。気まずい)

男(ほぼ不採用だな)


男(ん・・・)

男(随分かわいいマフラーつけてるな)





男(しっかし選ぶの時間かかり過ぎ・・・)


男(あれ?)

男(どこかで、会った事ある・・・?)



男「・・・・・・」

女「・・・・・・」


男「やっぱり君がウチの面接の娘だったか」

女「落ちたか」

男「まぁ一応・・・椅子にかけて下さい」

女「落ちたしょ?」

男「おそらく」


女「落ちたなら帰る」

男「まぁまぁ。とにかくお茶でも飲んできなよ」

男「俺も形だけ面接しなきゃならんし」

女「ちっ」

男(こいつは普通にやっても採用かどうかは厳しいな・・・)


男「・・・んー・・・」

男「君、どこかで会った事、あったっけ?」

女「あ?」

すまんが終わったら一時間保守してくれんか
用事があるんだが結末見たい


女「ねえよ」

男「だよね。ていうか落ちたにせよ仮にも今日あった他人にその態度はありえ

女「ぶち殺すぞ」

男「嘘だろおい」

女「ちぎるぞ」

男「あれ、なんかこの感じデジャブ」

女「ふん」


男「しかし随分若く見えるね。ほんとに20歳?」

女「16歳」

男「あら~・・・経歴詐称までしちゃってるのこの娘」

男「しかし開き直ったなおい」

女「ふんだ」

男「まぁとにかくそれじゃ当然採用は無理だ」

男「しかし、嘘付いてまでそんなに働きたいのかい?」

女「カンケイないだろ」


男「いや、君みたいな娘がその年で働かなくちゃならないなんてよほどの事情だ」

男「首を突っ込むようだが、どうしちゃったの?」

女「借金」



女「飲んだくれが借金しまくるから。このままだと風俗いかされるから」

男「ああ」

男「なるほどね」



男「かわいそうだけど、そりゃどうする事も出来んね」

女「なら最初からきくなバカ」

男「まぁそらそうね」

女「・・・・・・」

男「・・・・・・」


女「ぐすん。ぐすん」



女「風俗、いきたくない」

男「・・・・・・」

女「どうしよう。どうしたらいいの。ぐすん」

女「借金もある。帰ったら殴られる・・・!」

男「・・・・・・面接はここまでだ」ガタッ

女「・・・・・・グスン」


男「どうせこの後予定ないだろ?」

男「飯でも食いにいこうぜ」


女「・・・・・・」

男】「あ、同僚さん?このあとだけどさ」

男】「仕事の関係でちょっと会うのは難しそうなんだ」

男】「うん、ごめんね。それじゃ」ピッ


男「さて。いくか」

女「いくとは言ってない」

男「奢ってやるぞ。フランス料理とか食った事あるか?」

女「・・・・・・いく」


レストラン


女「ふわあああああ」

男「おいどうした」

女「こんなん食べたことない・・・!ぱくぱく」

男「そらよかった」

女「うめえ」

男「うん、うまい」


男「初めて食ったが、フランス料理ってのも良いもんだな」

女「あ?初めて?」

男「ああ」

女「来た事あるみたいなそぶりだったけど」

男「いんや」

男「ま、クリスマスだし。多少見えはったのもあるな。ハハ」

女「・・・・・・」


男「さっき君がつけてたマフラー」

男「かわいい奴だね。若いといっても、少し幼過ぎやしないか?」

女「殺すぞ」

男「ええー・・・こんな紳士にふるまってるのに!」

女「これオカワリ」

ウェイター「はい」

男「おいフォアグラはやめろ」


女「あれは私のいちばん大事なマフラー」

男「ふうん」

女「約束の宝物なの」

男「約束ねえ。恋人にでも貰った?」

女「サンタ」

男「あ、サンタに。そう」


男(――――――)

男(ん・・・?)




男「はー、美味かったな」

女「げふ」

男「・・・家まで送ろうか?」

女「・・・いい」

男「そうか。じゃあここでお別れだ」

女「・・・・・・」

男「じゃあ、な。元気で」



女「おい」

男「ん?」

女「なんで奢った」

男「なんでって」

女「同情か」

男「そうだな。同情だ」

女「・・・」

男「それとまぁ」


男「君が結構かわいかったから。クリスマスには華かな。と思って」

女「・・・」

男「じゃ」







男「なんでついてくる」


女「帰りたくない」



女「どっか連れてって」



男「俺んちとかしかねーぞ。金はフォアグラで飛んだ」

女「いいよ」

男「・・・」



男宅

女「汚え部屋だ」

男「そら男の独り暮らしですから」

女「でもウチもこんぐらい汚い一部は」

男「ほいほい。16歳だしな。シャンメリー飲むか?」

女「おう」

男「俺は安発泡酒・・・と」

女「・・・・・・」










女「殺すぞ」

男「何・・・だと・・・」

女「なんかしゃべれ」

男「俺に落ち度まったくないだろ今の流れ」


男「まぁ・・・なんつーか」

男「饒舌な方でもねーし」

女「ちっ」

男「こいつ飯奢ってやったのに」

女「あとにまんかい奢れ」

男「うそおん」


女「・・・へへ」

男(おう)


数時間後


男「さて・・・そろそろ寝るか」

男「どうせ泊まってくだろ?」

女「お・・・おう」

男「じゃあきたねーけどこのベッドに。俺はこの辺で寝るから」

女「あ?」

男「え?」


女「ああん?」

男「はい」

女「うん」

男「だよね」


パチッ(電気消す音) <オヤスミー


男「あー明日休みでよかった」

女「・・・・・・」










女「似てる」

男「ん?」





つぎのひ

男「おはよう」

女「ぶち殺すぞ」

男「蛮族にもほどがあらあ」


男「」

まだ続いてたかサンクス

sumann >>139ha naside


女「小さい頃」

男「ん」

女「サンタがきたんだ」

男「うん」

女「でも今は来なくなった」



女「サンタが言ってた。大人にはサンタ見えないって」



女「わたし大人になったのかな」



女「あの頃と、きっと何も変わらないはずなのに」





男「まぁ子供だよね」

女「殺すぞ」

男「オヤスミ」

支援


つぎのひ

男「おはよう」

女「ぶち殺すぞ」

男「蛮族にもほどがあらあ」


男「さて。これから君はどうする?」

女「・・・・・・」

男「まさか、ずっとここにいるわけにもいかんだろ」


女「ずっとここにいる」

男「おい」

女「ぶっ飛ばすぞ」

男「ええー」

女「うそ。ごめん。帰る」

男「ごめんって言ったごめんってwwwww」

女「切り裂くぞ」

男「はい」


男「じゃあ送るよ」

女「いい。一人で帰れる」

男「車でいった方が早いぞ」

女「いいって」

男「いや送る。乗ってけ」

女「・・・・・・」

男「な」




女「この辺でとめて」

男「ここ?でいいの?」

女「うん」

男「ここが女の家か」

女「いいから。もう帰って」

男「じゃ俺も降りる」

女「あ?」


女「なんで。やめて」

男「家の人はいる?」

女「たぶん」

男「俺も挨拶するかな」

女「殺すぞ」

男「俺の屍を超えてゆけ」

女「ちょっと!」


ガラガラ

男「すいません」

女「・・・・・・!」

女の親「はい。あ?」

男「女さん送りにきました者です」

親「あ?何?」

女「・・・」

親「ああ?」


親「なにお前。朝帰りとかふざけてんの?」

女「・・・・・・」

親「てめしばくぞコラ。テメーもなんなんだよ。あ?」

親「女とヤったの?」

男「いえ」

女「・・・」

親「意味わかんね」


親「まあいいや。とにかく女入れ」

男「借金はいくらですか?」



女「!」

男「借金があると聞きました。おいくらですか?」



親「女てめえ」


親「家庭の事情ペラペラしゃべるとか何考えてんだおい」

女「・・・ッ」

男「おいくらですか?」

親「ざけんなよてめえッ!!テメエが払うとでも言うんかゴラァッ!?」

男「はい」

親「・・・・・・はい?」


女「えっ」


親「はぁ?」

男「まぁ高にもよりますけど」



親「・・・そうか!お前、女の彼氏か!!」

親「それで借金かついでくれるって訳だ!!そうだろ!?」

男「まだ彼氏でも何でもないですけどね」



親「っしゃあああああ!!!!マジかよぉ!?きたあああああ!!!!」

女「どう・・・して・・・」

親「400万!!400万だ!いけるか?」

男「いけます」

親「うおおおお!ホントかよおおお。ひゃあああ!」


女「うそでしょ殺すぞ」

男「嘘じゃねえよ」

親に制裁あるよな?な?


男「その代わり条件が」

親「え?何?」

男「女を預からせてもらう。俺の許可なくしては、女に絶対に会わないこと」

親「はぁ・・・?」

親「女を“金で買う”って事か?」



女「・・・・・・」


男「そうですね」

親「はぁ・・・それも別にいいけどよ。借金がチャラになるなら」

親「しかし親なんだからよ。別に会おうが自由


男「親ねえ」ポリポリ

親「あ?」

女「・・・・・・」







             男「ぶち殺すぞ」





キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)-_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!



ドゴァアアッッ!!


親「ぐっどふふぁあッ?!」ドタッ

女「!!!」


男「何が親だこの野郎」

男「自分の娘を金で売る様な奴が」

男「自分の娘を暴力で傷つける様なクソ野郎が」



男「   いっちょ前に親ヅラしてんじゃねええ馬鹿野郎があッッ!!!!   」



女「・・・・・・ッ!!」ブワッ


男「そういう訳で。殴ってすいません。娘さん下さい」ペコペコ

親「あ・・・あぐ・・・」

男「じゃあとりあえず借金関係から片付けましょう。僕はとりあえず金おろしてくるんで」


女「・・・・・・」







どっかのこうえん



男「いやー、借金の辺りはどうにかなったよ。これでよし」

女「男・・・」

男「ごめん。勢いでおとーさん殴っちゃった。すいません」

女「いや。それはいいけど」

女「スカッとしたし」

男「ははは」



男「とりあえず、これで君は自由」

男「さっきはああいったけど、君の意志で会いたければ会いにいくといいさ」

男「バイトでも何でもすれば、一人で生活するくらいはできるだろ」

男「少なくとも風俗にいくよりかはよっぽどいい。生活の初期費用くらいは負担する」




女「なんで・・・?」



女「昨日あったばっかりじゃん。なんでここまで・・・して・・・くれるの」


男「んー・・・」

男「まぁ・・・なんだろうね」

男「ちょいと昔割りの良いバイトをしたおかげで蓄えはあったし」



男「それにさ」

男「なんとなく“こうしなきゃって”」

男「君のマフラーをみている内に思ってさ」

男「実のとこ理由は自分でもよくわからないんだ。ハハ」






女「・・・やっときてくれた」

男「え?」



女「ぐす。ぐすん」

男「あはは。女泣かせのオレ」

女「・・・こりょすじょ」グス

男「かわいいなコイツ!」



男「まぁ、とにかくあれだ。今日はクリスマスだろ」

男「プレゼントって事で。な」

女「・・・うん!」ゴシゴシ


男「あれ。雪だ。寒いと思ったら」

女「マジだ」

男「ホワイトクリスマスか。いいね」

女「うん」


男「よし。じゃあ今日もどっか飯でも食いにいくか」

女「フォアグラ」

男「この娘遠慮を知らん」

女「へへ」


男「女」

女「え、n


女「ここここよすぞ・・・///」

男「かわいいなやっぱ」




     んーとりあえず、しばらく家に住むか・・・?


     しばらくと言わずずっと住ませろ殺すぞ


     ああ 殺されちゃたまらないもんな





     マフラーが冷たい風に吹かれて揺れた。
     それは温もりを伴いながら。

     ハッピーハッピーメリークリスマス。



     おあり

長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいま した!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです (正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、 これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じていま す。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸 れたのか、それは人それぞれだと思います。 少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちに なってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にあり がとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお 願いします! ではこれにて。
皆さんお疲れ様でしたリア充しね爆発しろ

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