まどか「まどマギラジオ!」(143)

代理


まどか「リスナーの皆さん、こんばんは」

さやか「『まどマギラジオ』の時間です!」

まどか「12月も半ばで、風も冷たくなってきましたが、みんな、体は大丈夫?」

さやか「特に、センター間近の受験生、この時期に風邪をひくのはご法度だぞ!」

まどか「しっかりと心も体も温めて、このつらい季節を乗り切ろうよ」

さやか「遅れましたが、このラジオは世界一可愛い中学生、美樹さやかと」

まどか「私、鹿目まどかでお送りします」


まどか「えー、このラジオでは、リスナーさんからの質問などをばりばり答えていこうかな……と思ってます」

さやか「何だって答えてやるわよ」

まどか「さやかちゃんがやる気まんまんな所で、今日最初のお便りです」

まどか「RN『ぬぅぬぅ中将』さんからのお便り」

さやか「ぬぅん……ぬぅぬぅ」

まどか「いきなりぬぅぬぅ語で話されても分かんないよ……」

さやか「ごめんごめん」

まどか「えーと、『>>6』」

早乙女先生の婚活について


さやか「うえー……先生の婚活についてだってさ」

まどか「自分の結婚の事もまだ考えてないのにね」

さやか「でも、質問ならなんだって答えちゃうぞ!」

まどか「うーん、さやかちゃんはどう思う?」

さやか「目玉焼きの焼き加減とかしょーも無い事で揉めてるようじゃ、結婚は遠いかなー」

さやか「やっぱりお互いに尊重し合わないとね」

まどか「でも、それって難しいよね。引けない部分もあることだし」

さやか「んまー、そこはあれじゃない? オトナな方が譲るってことで」


まどか「それにしても、結婚かぁ……私、ちゃんとできるのかな」

さやか「独身で30代後半、とか……」

まどか「えっそれは……。考えたくないなぁ」

さやか「それとも、私の所に来る?」

まどか「えー、あー……いよいよ困ったら、お願いしよっかな」

さやか「だーいじょうぶだって! まどかはあたしの嫁になる前に、きっといい男の人が見つかるって!」

まどか「そうかな……」

さやか「だからそんなに思い悩まない! 先生のように頑張ろう!」

まどか「うーん、先生と同じってのはヤダなぁ」


まどか「骨にはなりたくないよぉ……」

さやか「結局、殆ど婚活について話せてないじゃん……まどか励ましてただけじゃん……」

まどか「話題がコロコロおむすびみたいに転がっていっちゃったね」

さやか「これもよくある事、よくある事だから」

まどか「しょうがないよね」

さやか「そろそろ次のお便り、いってみようか」

まどか「RN『巨人小笠原』さんから」

まどか「『>>14』」

得意なモノマネをひとつ


まどか「『得意な物真似を一つ!』」

さやか「いや物真似って言われましても……あたしら中学生であろう。難しいわ!」

まどか「口調が! 口調がおかしいよさやかちゃん!」

さやか「ぬぅん、だがこの程度熟せなくては天才のさやかちゃんの名が廃るというもの」

まどか「ねぇ! 何でそんな武将みたいな口調なの!?」

さやか「気を取り直して、やりますか」

まどか「さやかちゃん!」

さやか「『人魚』、いきまーす!」

まどか「(うわぁ……)」


さやか「『ふむ……悩ましい。悩ましいぞ』」

さやか「……どう? 似てた?」

まどか「う、うん」

さやか「いやー、中々ウケてそうで何よりだよ」

まどか「(ディレクターさんが水を見てにやにやしているのはなんでだろ……)」


まどか「そろそろ、到着するころかな?」

さやか「あ、あれじゃない?」

マミ「ちょっと遅れちゃったかしら。ごめんなさいね。ちょっと足を捻っちゃって」

まどか「(後ろ足……)」

さやか「(後ろ足か……)」

マミ「ちょっと、今失礼な事考えてないわよね?」

さやか「いえいえ、めっそうもないですよ!」


マミ「じゃあ、次のお便りは私が読むわね」

マミ「RN『田村で金、谷でも金、そして苗字も金』さんからのお手紙です」

まどか「目指せ三冠王!」

マミ「『>>28』」

さやか「このタイミングでこれは相当きわどいですよー」

マミさんdisってんの?ティロフィナられたいの?


さやか「(本当にきわどいのがきたよ……)」

まどか「ディスる……?」

マミ「『ディスる』って言うのは否定や軽蔑を指す言葉なの。批判するときに使う言葉よ」

まどか「そんな! マミさんを軽蔑したりなんかしませんよ!」

マミ「いい子ね。貴女は」



杏子「おう、ゲストで呼ばれてたから来てやったぜ」

まどか「杏子ちゃん!」

杏子「おい、マミ、後ろ足どうしたんだよ。挫いたのか?」

マミ「ええ。……って、後ろ足ってなによ! 後ろ足って!」

杏子「悪い悪い、冗談だよ」ケラケラ


マミ「全く、失礼しちゃうわよ」

杏子「でも、足捻っちまうってことは結構体重かかってたんだろ?」

杏子「そうだ。これを機にダイエットを始めるってのはどうだ?」

マミ「うーん……」

まどか「お豆腐ダイエットって言うのはどうですか?」

さやか「あー、あの、炭水化物の代わりに低カロリーの豆腐を食べるやつ」

まどか「うん、それそれ」

マミ「……ま、考えておくわ」


杏子「次の手紙は、あたしが読むぞ」

杏子「んーと、何て読むんだコレ……?」

さやか「『ねはん』、『ねはん』って読むの」

杏子「サンキューさやか。RN『涅槃先輩』さんからのお便りだ」

マミ「どんな先輩よ……」

さやか「常に悟った微笑みを浮かべてるとか」

杏子「それはそれでイヤだな……」

まどか「マミさんは私にとっての女神先輩だね」

マミ「あらら、そんなに褒められると照れちゃうわ」

杏子「んじゃ、読むぞー『>>39』」

kskst


さやか「クリスマス……予定……?」

杏子「やべぇ! 今のさやかにその質問はマズイ!」

マミ「物凄い勢いでソウルジェムが濁っていってるわ!」

さやか「あは……あははは……アイアム、シンゴゥルガール……」

杏子「ああっ! 目がイっちまってやがる!」

まどか「あーあもう滅茶苦茶だよ」

QB「まどか!契約を! 早く、契約を!」

杏子「お前いきなり来てうるっせーんだよ! 帰れ!」

              ,,,z=~'゙'+''ッ彡ッ,、       
            ,ィ´       "':';:;ッ;,      し ば ら く 美 し い 歌 声 を
         , ' ゙´`゙ミ゙ッ,        "',`,    
       ,/     `、゙ミ         ゙:;:,        ご 堪 能 下 さ い  
      /      _ =ヾ、゙シシ=;,z,、    ゙;シ::ミ
     /     ,r,´   / ´`ヽ ゛゙`    ,゙彡:ミ
    /    , '-、_`ヽ_/,          ミ;::彡;:
   ,'   ,シ´`` ヽ`i`!         ,,彡;::シ:彡    
  ;i  、(´  ̄`ヽ / '        シ:シ;:ミ::シ"

 ノ:!、  ヽ``ー =;ィ'        ,,シ:;彡;ジ
´:::::.ヾ.     ̄´        ' `,シミ゙
:::::::::::::.`:ヽ、_       ...:;'_,ソ'゙''
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まどか「何とか落ち着いたね。さやかちゃん、お水飲む?」

さやか「ありがと……」

杏子「元気出せって。最悪あたしが一緒に居てやるから」

さやか「それは願い下げよ」

杏子「んだとコラァ!」

マミ「そうだ。クリスマスはみんなで過ごさない? 美味しいケーキ、買ってくるわよ」

まどか「あ、いいなー。やりましょうよ。クリスマスパーティ」

杏子「食いモン出るなら行くぞ」

マミ「ね。女の子同士、ぱぁーっとやりましょう」

さやか「……はい」


まどか「さやかちゃんの元気も戻ったところで。次のお手紙を読みますね」

まどか「RN『ひだまりスケッチ×334』さんからのお便りです」

まどか「『皆さんこんばんは。いつも楽しく聞かせていただいています。ところで>>55』」

さやか「>>55……」

杏子「えっ、何それは……」

マミ「中々の難題ね。望むところよ」

まどかさんはほむらさんのどこを好きになったのですか


まどか「え、ほ、ほほほほ、ほほほほほむらちゃんのどこを好きになったかって?」

杏子「おーい、きょどりすぎてんぞー」

まどか「茶化すのはやめてよ!」

さやか「まあまあ、それでさ、あの転校生のどういう所が好きな訳?」

まどか「うーんとね、優しくて、凛々しくて、スポーツも出来て、それでいてさり気ない気遣いも欠かさなくて……」

さやか「うわぁ※完璧超人よりも完璧超人じゃん」

マミ「こうして並べてみるとかなりのモノね」

まどか「……だから、ほむらちゃんの事は大好きだよ!」

杏子「アイツが聞いたらさ、その場で嬉しすぎて昇天しそうな発言だよな」


※完璧超人:『キン肉マン』に出てくる勢力の一つ。晩節を汚しまくる事で有名

まどか「え、ほ、ほほほほ、ほほほほほむらちゃんのどこを好きになったかって?」

杏子「おーい、きょどりすぎてんぞー」

まどか「茶化すのはやめてよ!」

さやか「まあまあ、それでさ、あの転校生のどういう所が好きな訳?」

まどか「うーんとね、優しくて、凛々しくて、スポーツも出来て、それでいてさり気ない気遣いも欠かさなくて……」

さやか「うわぁ※完璧超人よりも完璧超人じゃん」

マミ「こうして並べてみるとかなりのモノね」

まどか「……(この間20行)……だから、ほむらちゃんの事は大好きだよ!」

杏子「アイツが聞いたらさ、その場で嬉しすぎて昇天しそうな発言だよな」


※完璧超人:『キン肉マン』に出てくる勢力の一つ。晩節を汚しまくる事で有名


杏子「それはそうと、今日ほむらのヤツは来ないのか?」

さやか「いや、そろそろ来ると思うんだけど」

マミ「もしかして、今の鹿目さんの発言、全部聞いてたりして」

まどか「えーっ、それは恥ずか死んじゃいますよー!」

ほむら「待たせたわね」

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「あら、何の話をしてたの?」

さやか「いやさ、まどかがてんこうs――――むぐむぐ」

まどか「な、何でもないからさ。寒かったでしょ。座ってよ」

ほむら「え、ええ。ありがとう」



まどか「落ちて! ……落ちたね」

さやか「」

杏子「やばいやばいやばい! 極まってるって!」

ほむら「あなた達、ほんとに何を話してたの?」

杏子「後で教えてやっからよ。ほら、次あるだろ」

マミ「次は暁美さんの番よ。読んで頂戴」

ほむら「……まあ、いいわ」

ほむら「それではRN『ハマの天才名探偵』さんからよ」

まどか「何て書いてある?」

ほむら「『>>76』だそうよ」

他のパーソナリティにどうしても言いたいコトか、逆にどうしても言えなかったコトってありますか


マミ「随分と突っ込んだ質問よね」

まどか「言えなかったこと……」

ほむら「挙げればキリが無いわ。まどかにも、他の皆にも、言いたかったことは沢山ある」

さやか「例えば?」

ほむら「聞きたい?」

さやか「……やめとく」

杏子「あたしは、さやかにはちゃんと言えたからな」

さやか「何の事?」

杏子「おい!」

さやか「ウソウソ、ジョーダンだって。アンタの声は、ちゃんと聞こえたよ」

杏子「……ちっ、こっ恥ずかしいこと言ってんじゃねぇよ!」

まどか「杏子ちゃん、顔赤いよ」

杏子「うるせー! うるせー!」


マミ「言葉は、不便ね。本当に伝えたい心の奥底は、どうしても伝えられない」

杏子「まぁ、な」

ほむら「だから言いたいことは山ほどあったわ。でも、今更、言葉で伝えようとは思わないわ」

マミ「ええ。貴女はいつだって正しかった」

まどか「うん。だからこうして、5人で一緒にいられるんだから」

さやか「ある意味では、アンタに感謝すべきなのかも」

ほむら「されても困るわよ」

まどか「めぐり合わせ……なのかな」

マミ「そうかもしれないわ。まったく、数奇なモノよね」


さやか「ちょっとしんみりしちゃいました! でも、まだまださやかちゃんはフルスロットルでお送りしますよー!」

ほむら「元気ね」

まどか「さやかちゃんがエネルギー前回のうちに、次のお便り読んじゃおっか」

杏子「RN『日ハム65番』さんからのお便りだぞ」

杏子「んっとよー『>>93』だとよ」

まどか「うぇひひひ」

皆さんが最近ハマってるオススメ漫画を教えて下さい


まどか「おすすめ漫画? んー、迷うなー」

ほむら「私は『金田一少年の事件簿』を推すわ」

ほむら「あの緻密なトリック、精巧なアリバイ、魅力的な登場人物……どれをとっても素晴らしいわ」

さやか「ありゃりゃ、ベタ褒めじゃないですかー」

マミ「『マリア様がみてる』の漫画版が好きよ。ああいう学校生活も憧れるわね」

杏子「お姉さま、とか言わないといけねーのはゾッとするな」

さやか「アンタが言っても似合わないって」

杏子「うるせぇよ!」


杏子「めっきり漫画は読まなくなっちまったなー。あ、でも好きだったのはあるぞ」

まどか「へぇー、どんなの?」

杏子「アフロヘア―の鼻毛男が、群がるハゲをなぎ倒していく漫画なんだけどよー」

さやか「ああ、『ボーボボ』のことか」

杏子「最初の方かしか読んで無かったけど、ありゃ傑作だぜ」

まどか「私は『しゅごキャラ!』が好きだなー」

さやか「まどか、そういえばあんた、主人公の髪の色と一緒だ……」

まどか「うぇひひひ! 好きなのはそれだけじゃないよ!」


ほむら「美樹さやかは、どんな漫画が好きなのよ」

まどか「『ローゼンメイデン』とか? 私は持ってるよー」

杏子「気になるなー」

さやか「私? えーっと、うーん、最近ハマってるのは『打ち切り漫画集め』かな」

マミ「『RIGHT WING』とか『賢い犬リリエンタール』とか?」

さやか「どっちも持ってますよ! 面白いのに何故か打ち切られる!」

ほむら「ああ、そこに惹かれるのね。分からないことも無いわ」


ほむら「美樹さやかは、どんな漫画が好きなのよ」

まどか「『ローゼンメイデン』とか? 私は持ってるよー」

杏子「気になるなー」

さやか「私? えーっと、うーん、最近ハマってるのは『打ち切り漫画集め』かな」

マミ「『LIGHT WING』とか『賢い犬リリエンタール』とか?」

さやか「どっちも持ってますよ! 面白いのに何故か打ち切られる!」

ほむら「ああ、そこに惹かれるのね。分からないことも無いわ」

まどか「そろそろお時間が近づいて参りました」

さやか「最後の質問になっちゃいますー」

杏子「あー、もうおわりか。早いな」

マミ「致し方の無い事よ。では、お手紙読むわ」

マミ「RN『悪魔将軍』さんからのお便り」

マミ「『>>120』だそうよ」

ほむら「『パゴアパゴアパゴア』って書いて無くて良かったわ……」

ウルトラレッド面白かったのになー
同作者のクソつまらんフィギュアスケート漫画は無駄に続いてたってのに

>>115
しょうがない
運もあるから


kskst

本編一番印象に残ってるシーンは?


マミ「やっぱり私の首が弾け飛ぶところ?」

さやか「あれは確かにインパクト大きかったですよね」

まどか「迫力のあるシーンとなると少ないような……」

ほむら「これは満場一致の雰囲気」

杏子「私はその後だからなー。がっつり食われたのか?」

まどか「うん、がっつり」

さやか「がっつり」

杏子「そっかー」


まどか「さて、今日も終わりのお時間となってしまいました」

さやか「まどマギラジオ! いやー、今日もさやかちゃんの名パーソナリティっぷりが輝いてましたな」

ほむら「そう……」

さやか「無関心って一番傷つくね、うん」

マミ「今日は呼んでいただいてありがと、楽しかったわ」

杏子「腹減ったー。飯でも食いにいこうぜー」

さやか「あーあもう完全にお開きムードじゃないか」

まどか「と、言う訳で、今日の放送は終了しまーす。リスナーの皆、またいつかー!」





終わり


今回も拙作に付き合ってもらえて嬉しいなぁ
自分には即興は向いて無いんだよね、それ一番言われてるから
次はしっかり書き溜めよう


では、質問やお題、ネタの提供、批判などをしばらく受け付けようと思います



過去作とか教えて欲しい



次はクリスマスだな

>>140
マミ「ゆく年、くる年」

ですね。良ければこちらもどうぞ

では、失礼します

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