P「綺麗な髪だ」 貴音「……!!」(163)

~961プロオーディション~

黒井「不合格だ。そのふざけた髪をどうにかしてから出直して来るんだな」


・・・・

貴音「もう何回目でしょうか……」

貴音「アイドルになろうと日本に来てからもうかなりたちました……」

貴音「生活ももう厳しいです……」

~貴音宅~
貴音「……はっ!?」

ガシャ ガシャ

貴音「面妖なっ!」

貴音「締め出されました……」

貴音「家賃を貯めたのがマズかったんでしょうか……」

貴音「まともな食事もしていません……」グゥ

貴音「あぁぁ……」トボトボ

P「俺がプロデュースできるのは一人か……」

P「今事務所にいる人じゃなくてもいいんだよな……」

P「誰かこうピンと来る人に会いたいね」

貴音「……」トボトボ

P「(……来たか)」ピンッ

P「あのー……」

貴音「はい?」

P「アイドルやりませんか?」

貴音「……!?(スカウトでしょうか!?)」

貴音「誠ですか!?……しかし」

P「え?」

貴音「しかし私には住む家もございません。とてもアイドルなんて……」

P「(住む家がない……!?)」

貴音「とてもお受けしたいお誘いですが……」

どうでもいいけど貴音は「誠」じゃなくて「真」って言うぞ
もちろん菊地真を呼ぶ時の話じゃないからな

P「やりたいんですか?」

貴音「……はい」

P「(うむ……俺の直感が来るのなんてめったにないぞ)」

貴音「では……」

P「待って!!待ってください!!」

貴音「!?」

P「住まいは保証しますから、アイドルやってください!」

髪コキはありますか?

>>11
そうなのか

貴音「信じてよろしいのでしょうか!?」

P「もちろん」

貴音「で、では何故……私のどこが良かったのでしょう……」

P「それは全て良いんだけど一番はその綺麗な髪かな」

貴音「……!!(綺麗な髪……)」

P「やってくれますか?」

>>14
さあ

貴音「や、やらせて下さい!」

P「はい!じ、じゃあ名前を聞いても……」

貴音「四条貴音です、よろしくお願いいたします」

P「(じゃあとりあえず適当にホテルにでも泊まってもらうか)」

貴音「お腹が減ってしまいました……」

貴音「最近はまともな食事が出来ていません……」

P「……」

P「よし……奢りますから、何が良いですか?」

貴音「真でございますか!?」

P「ああ……(ちょっと待てよお前……)」

貴音「久々のらぁめんです」

P「(ラーメンか)」

店長「へい、お待ち!」

貴音「いただきます……」ズルズル

P「はは……(凄い食べっぷりだな……)」
・・・・
貴音「」ズルズル

P「……」

店長「お、また大盛りね」

貴音「」ズルズル

P「」

P「うげぇ……」

店長「毎度あり!」

P「(やばい残りが)」

貴音「あの……すみません……調子に乗り過ぎました」

P「はは、平気っすよ」

P「(ホテル代残ってないよ……)」

P「(やむを得ない)」

P「あの、嫌だと思いますが……今日俺の家に泊まってくれません?」

貴音「!?」

P「すいません、取りあえずホテルに泊まってもらおうかと思ったんですが、金が足りなくなって……」

貴音「いえ、私のせいですから私は……」

P「頼みますよ、今日だけですから!」

貴音「……ありがとうございます」

貴音「(何故このお方はここまでなさってくれるのでしょうか……)」

~P自宅~
貴音「(ゴミ箱のティッシュの量はなんなのでしょう……)」

P「ちょっと汚くてすみません」

貴音「とても綺麗な部屋ですが……」

P「ありがとうございます」

P「風呂使ってください」

貴音「はい、ありがとうございます」

P「……」

P「あ、服洗っておきます……」

貴音「すみません」

ジァアアア
貴音「(……何故こんなにも優しいのでしょうあの方は……)」

P「」モゾモゾ

P「(別に少し事故で匂い嗅いじゃっただけだし)」ス-ス-

P「うん、こっちもピンと来た。まあ冗談はいいから洗おう」

P「ベッドで寝てくださいね」

貴音「しかし……」

P「あの、大丈夫ですからお願いします」

~深夜~
貴音「気持ちの良いベッドです……」モゾモゾ

貴音「(少しトイレに……)」

貴音「(リビングから物音が……)」

アンアンッ、アッ ラメェエエエエエエ ナカハダメナノオオオオ

P「うおおおお」

貴音「……何をなさっているのでしょう」

貴音「ゴミ箱のティッシュと関係があるのでしょうか……」

貴音「……人の家で余計な詮索はやめましょう……」

~翌日~
社長「えぇと、そこの人が四条貴音君でいいんだよね」

P「はい」

社長「じゃあ今日から頑張ってくれたまえ」

P「あの……彼女に住居を貸してあげてもらえませんか?」コソコソ

社長「……すまん、ウチも見ての通りこんな会社でなかなか……」

P「はい」

P「(やべぇええええええ無計画にも程があるだろ俺えええええ)」

P「(流石に他人の家賃払う余裕ないっすよ)」

貴音「どうしたのですか?プロデューサー」

P「なんでもないよ、行こう」

・・・・
貴音「ここの事務所は小さいですね」

春香「あのー」

貴音「……あなたは?」

春香「ここのアイドル候補生の天海春香です、四条さんですよね」

貴音「いかにも。よろしくお願いします」

春香「あ、これデビューお祝いです」

貴音「お菓子……有り難く頂戴いたします」

春香「はいどうも」

千早「あ、如月千早ですよろしくお願いしますね」

貴音「はい(彼女達の出番を奪ったのです……きちんとやっていかなくてはなりませんね)」

P「四条さん、そろそろレッスンに行こう」

貴音「はい」

貴音「それでは……」

千早「レッスンルームでのレッスン……」

春香「私達もがんばろー!って」

千早「何故あのレッスンルームで練習できないの?」

千早「私のほうが歌が上手い、絶対に」

千早「なのにチャンスがない、こんなことがあっていいの?」

春香「千早ちゃん、まだまだチャンスはあるって」

千早「でも今回選んでもらうのが絶好のチャンスだった」

春香「でも……」

千早「春香、この業界は甘くないわ」

千早「待ってればチャンスが降りてくるようなものではないわ」

春香「千早ちゃん、落ち着いてよ……」

千早「四条貴音さんだったわよね……」

千早「私を選ばなかったことに後悔することになるわ」

~夜~

P「ごめんごめん、教えるの下手だった……」

貴音「いえいえ、できない私が悪いんです」

社長「仲良きことは美しきことかな」

P「(え?なに怖いんだけど)ははっ……」

P「じゃあ帰ります」

貴音「さようなら」

千早「」テクテク

~P自宅~
P「(あ~疲れた)」

貴音「あの……」

P「本当にすみません!」

貴音「はい?」

P「しばらく俺の家に住んで下さい!!」ドゲザ

貴音「な、なんとっ!」

P「頼みますよ」

貴音「私は……嬉しいです。こんなホームレスを家に上げてくださるなんて」

貴音「土下座なんかよして下さい!」

P「え?……こんな気持ち悪い所だけど我慢して下さいお願いしますよ」

貴音「私こそ……ここに住まわせて下さい」

P「!?あ、ありがとうございます!」

貴音「こちらこそ……」

~深夜~
貴音「」

アンイヤッ アハン イヤアアアアアア
P「うひょおおおおお」

貴音「……」

>>50
結局AV女優は誰なん?

~翌日~
P「おはようございます」

律子「おはようございます」

あずさ「おはようございます~」

P「(竜宮小町がいるぅ!)」ニヤニヤ

伊織「ちょ、アンタなににやけてんのよ気持ち悪い」

P「どうもすいません!」

貴音「(プロデューサーは竜宮小町を見てからテンションが高いです)」

>>54
ご想像にお任せします


P「今日も頑張ろうか」

貴音「はい」

~挨拶回り後~
P「今日はこんなもんだな」

貴音「大変でしたね」

P「もっと忙しくなりますよ?」

貴音「……はい」

~深夜~
貴音「」

P「あずささーん」シコシコ

貴音「覗いてしまっても良いんでしょうか……」チラッ

P「あずささんの中良い!!」ドピュッ

貴音「(面妖なっ!)」

P「ふぅ……」

・・・・

P「いよいよ初オーディションだな」

貴音「行ってきます」

P「遠くから応援してるぞ」

貴音「……遠くなくても良いです」シュン

P「(選択ミスった)」

千早「(見に来てしまった)」

貴音「ほんのささいな言葉に傷付いた」

P「おお素晴らしい」

P「壮観だ……(なんかエロいな)」

千早「……私が甘かった」

千早「彼女は絶妙にバランスが良いそして」

千早「客を喜ばせるそれを持っている……」グッ

千早「良いライバルを持ったわ」

P「圧巻の一位だ、流石俺の見込んだ四条さん」

貴音「貴音で良いです、ふれんどりぃにいきましょう」

P「はい貴音」

千早「貴音さん、おめでとうございます!すごかったです」ギュッ

貴音「はい、ありがとうございます」


P「よしじゃあ戻ろうか」

~深夜~
ハイ、ジャアオニイチャンワタシノイウトオリニシテネ
P「ふぅ~」

貴音「(なにやらへっどほんをつけて面妖な動きをしています)」

ホォラ、スゴイデショウ
P「」ビクンビクン

貴音「……」ウルッ

~しばらくして~
P「だいぶオーディションに慣れてきたね」

貴音「はい」

えらい人「四条貴音さん、ちょっと」

貴音「はい?」

・・・・
貴音「……」

えらい人「ギャラは保証するよ」

貴音「……分かりました」

貴音「(プロデューサー、良い仕事を取ってきますね……)」

P「(今日は貴音帰ってないなぁ……)」

P「まあ女の子だし色々あるんだろうな」

P「ちょっと買い物行くか」

P「(コンビニ行く途中ラブホあるのが嫌なんだよねぇ、ウチ)」

P「おいあれって」

貴音「ここなのですね」

えらい人「ああ」

P「(やべええええええええ!でも今から入ろうとしてるよね、これ)」

P「(貴音だけにはこんなことさせない!)」タッタッタッ

貴音「……プロデューサー!?」

P「待ってください!お願いします!貴音はやめてください!」

えらい人「チッ……」

貴音「あなた様ぁ///」

P「すみません!貴音だけはやめてください!」

えらい人「……分かった、すまない(クソガキがぁ……)」

貴音「あなた様!どうして……」

P「貴音、お願いだからこういうことはやめてくれ」

P「俺は貴音だけにはこういうことさせたくないんだ」

貴音「あなた様!///」

P「俺の取ってくる仕事は満足のいかない量かもしれない」

P「だけど信じてくれないか、俺頑張るからさ」

貴音「あなた様……ごめんなさい」

貴音「(あぁぁ……心臓が高鳴りを……)」ドキドキ

貴音「(これは恋……!)」

ちょっと休みます(一時間以内)

貴音「あなた様ぁ……あなた様ぁ!!」ポロポロ

P「な、泣くなって(泣き顔もかわいい)」

P「じゃあ家に戻ろうか」

貴音「……あっ……は、はい!」

貴音「手を繋ぎましょう」

P「あ、えぇっ?……うん」

貴音「(プロデューサー……)」

~深夜~
貴音「」スヤスヤ

P「よし、女の子っぽいけど貴音にマフラーを編んであげよう」

P「っていうか編み物以外あんま取り柄ないな俺……」

P「ねみぃ……」

貴音「ス-ス-」スヤスヤ

・・・・
亜美「お兄にゃんおっはよー!」

P「あ、どうも」ニヤニヤ

伊織「なんかニヤニヤに慣れてきたわね」

あずさ「あ、プロデューサーさんおはようございます」

P「おはようございまぁす!」デヘヘ

律子「おはようございます」

P「おはようこざいます」ペコッ

律子「え……」

貴音「(あまりにも竜宮小町のことに構い過ぎています……)」

貴音「(プロデューサーは竜宮小町のほうが好きなのでしょうか……)」

貴音「プロデューサー」

P「なに?」

貴音「なんでもないです……」

千早「おはようございます」

貴音「おはようございます」

千早「貴音さん頑張ってるんでプレゼントです!」

貴音「赤くて綺麗はバラですね……ありがとう」

千早「いえいえ!(笑った!)」

P「(赤いバラだと……考え過ぎだな)」

春香「赤いバラ……」

P「よし今日は大事な日だぞ貴音」

貴音「そうですね」

P「新曲の発表だ。徐々にテレビに出初めてるし、今日は結果大きいぞ」

貴音「……はい、気を引き締めてやらせていただきます」

P「(この仕事取るのはちょっと痛かったな……ケツの穴が)」

本番前
P「俺達は一心同体だ!」

貴音「はい!」

貴音「ひぃかりのそとへ心はむかぁってぇくぅ」

P「風花……ファンに聞かせたかったぜ……」

D「あの、プロデューサーさん、分かってます?」

P「ああ、今夜ですよね?(ブサイクが)」

D「貴音さんの活躍はあなた次第ですね」

P「クッ……」

貴音「最近プロデューサーが夜出掛けます……」

貴音「まさか……」

貴音「プロデューサーを信じましょう……」

・・・・
P「あ、ありがとうございましたぁ……」

D「じゃあね、四条君を応援してるよ」

P「……」

千早「……」

P「あ、赤バラ!?どうして……」

千早「如月です。それより」

千早「どういうことですかね、これ」

P「……プロデューサーの任務、かな」

千早「貴音さんが知ったら、喜びますかね」

P「……」

P「仕方ないだろう」

P「あいつはアイドルになりたくて外国から来たんだ」

P「それをサポートするにはこれが一番なんだよ……」

千早「貴音さんのため、と」

千早「でもそれってチートですよね、きっと貴音さんは実力で上がりたいと思いますがね」

P「……じゃあやらなくても良いっていうのかよ」

千早「はい、しっかりちゃんと仕事をもらってください」

P「分かった(……すまない、それは守れそうにない……)」

千早「あと、なんで貴音さんを自宅に連れ込んでるんです?」

P「……」

千早「言わないですか、言えないですか……」プルプル

P「あ、あの、これだけは内緒だから……っていうかなんでそんなの知ってんだよ……」

千早「赤バラ女ですから」

P「……話すよ」

>>123
ググったら、黒赤色の薔薇は「死ぬまで憎みます、化けて出ます」とあったぞ…

千早「……それってマズいですよね」

P「やむを得ないだろう」

千早「内緒にしますよ、ちゃんと」

P「でなければ困る」

千早「貴音さんを大切にしてくださいよ」

P「もしそうしなければお前に殺されてしまうな」

千早「そうですね」

>>129
色の微妙な変化で意味すごい違うらしから気を付けたほうがいいよ

~深夜~
イヤサ- イレルノダケハヤメルサ-
P「おっ、何この娘新しい」シコシコ

貴音「……」

貴音「(まだ私の名前を呼んでいません……)」

貴音「(最近は竜宮小町のおなほぉる?を使っていますね……)」

~翌日~
貴音「プロデューサー!起きて下さい」

P「今日仕事ないよ……」

貴音「……もう11時です。き、今日は二人でお出掛けしましょうよ」

P「お出掛け……」

P「さあ着替えましょ♪」ササッ

貴音「あなた様……」

P「ショッピングか……」

貴音「このマフラー、格好良いですね」

P「!?」

貴音「プロデューサー?」

P「まだマフラーの季節じゃないよ!そうだようん」

貴音「……そうでしょうか」

P「そうでしょそうでしょう」

貴音「(どうやったらプロデューサーは好意を向けてくれるのでしょう)」

貴音「(腕組みでもしてみましょうか)」ギュッ モニュッ

P「うわあああああい!?」

貴音「これはどうでしょう」

P「い、一応人気アイドルなんだしやめたほうがいいって」

貴音「……はい」

・・・・
P「おはようございまーっす!」

律子「おはようございます」

P「3人は?」

律子「まだです」

P「いやぁ、そんなことより竜宮小町紅白出場おめでとう!」

律子「はい、ありがとうございます」

P「ああ、貴音にも出てもらいたかったなぁ」

社長「君!電話で紅白に出ろと!」

P「マジすか!!」

貴音「……嬉しいです、しかしなぜ……」チラッ

P「え?確かにな。今回俺はやって……仕事もらうのに関わってないしな」

貴音「では……?」

P「(赤バラ……後で聞いてみよう)」

律子「良かったですね」

P「おい赤バラ」

千早「如月ですけど、何か用ですか?」

P「お前……NHKえらい人って知ってるか?」

千早「知りません」ピクッ

P「そいつは紅白歌合戦のやつなんだが」

P「お前……馬鹿なことしてないか?」

千早「……」

P「さっき貴音の紅白歌合戦に出場が決まったんだが」

千早「…そ、それは良かったですね!」

P「驚きが少ないな、知ってたのか?」

千早「いえ……」

P「良く分からないけど何故か分かったよ、お前がしたってこと」

千早「ストーカーですか?気持ち悪い」

P「今回の件は有り難く受けるよ、ただもうやめてくれ」

千早「……」

P「ありがとうな」

千早「な、なに言ってるんですか。私が勝手にやったんです……」

P「いつかデビューさせてやる、だからそれまでは待っててくれ」

千早「いつでも良いですよ、こっちは」

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