上条「ん? あぁ食蜂か。どうしたんだ?」
食蜂「上条さんが困ってるみたいだったから。どうしたのぉ?」
上条「それが補習が長引いてしまって……それが終わった頃にはしいたけの特売も終わってたんですよ」
食蜂「あらぁ。上条さんはしいたけが欲しいのぉ?」
上条「あぁ。しいたけの特売は貴重だから滅多に食べれないからなぁ。それを楽しみに補習を乗り切ったのに。不幸だー……」
食蜂「上条さんちょっと目を閉じてて貰えるかしらぁ?」
上条「いいけどなんでだ?」
食蜂「いいからいいから。いいって言うまで見ちゃダメだからねぇ」
上条「まぁ分かったよ」(目を閉じる)
食蜂「んー……しょっ」ポロン
食蜂「はい目をあけていいわよぉ」
上条「何してたんだ?」
食蜂「はいこれ!」
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上条「これは……えーっと……しいたけ?」
食蜂「上条さんが欲しいって言うからその……いらなかったぁ?」
上条「いやとてもありがたいのですが本当にもらっていいのか? ていうかどこから出して」
食蜂「男の子は細かいことは気にしちゃダメなんだゾ☆」
上条「それじゃあありがたく貰うよ。食蜂ありがとな。お礼に何か出来ることないか?」
食蜂「それならその……か、上条さんのしいたけを食べたいかな///」
上条「そのくらいでよければお安い御用だぞ。これだけしいたけがあればたくさん作れるから食蜂も食べてけよ」
食蜂「しいたけ料理じゃなくてその……下のしいたけを」ゴニョゴニョ
上条「どうしたんだ? 上条さん家はこっちですよ。あぁ男の部屋に行くのは不安だよな悪い気が利かなかった」
食蜂「い、いやそれはいいのだけどぉ。まぁ上条さんだから仕方がないか。お腹空いたから早く行きましょぉ」
ーー上条宅
上条「料理してくるからその辺でくつろいどいてくれ」
食蜂「わかったわぁ。楽しみに待ってるんだゾ☆」
食蜂(ここが上条さんの部屋……そしてベッド……)ゴクリ
食蜂(ちょっとくらいならいいわよね)ボブッ
食蜂(スーハースーハー。上条さんの匂いがする。おぉっと気が緩んでしいたけが零れ落ちるところだった)ニヘラ
食蜂(そ、そういえば男の人はベッドの下にエッチな本とか隠してるっていうし探してみようかしら)ゴソゴソ
上条「出来たぞーって食蜂何してるんだ⁉︎(食蜂が俺のベッドで寝てる……‼︎)」ムクムク
食蜂「い、いやなんでもないわぁ」
上条「そ、そうかとりあえず冷めない内にしいたけ食べるぞ」
食蜂「そ、そうね」
上条「それじゃあいただきます。どうだ? 同じ味ばかりにならないように色々工夫してみたんだが」
食蜂「とっても美味しいわぁ」
上条「そうか。それならよかった」
食蜂「にしても上条さん料理上手なのねぇ」
上条「貧乏一人暮らししてると自然とな」
食蜂「私も料理練習した方がいいかしらぁ」
上条「出来て損することもないししてみたらどうだ?」
食蜂「どうせなら上条さんに教えてほしいなぁ」
上条「なんで俺なんだ? 常盤台だったらもっと上手い人もいそうだけど」
食蜂「常盤台は全く出来ない人と本格的な人と両極端だから先生にちょうどよさそうな人がいないのよぉ。ダメ?」
上条「いや、全然構わないぞ。食蜂が暇な時にでも連絡くれ。補習がない限り学校以外は基本的に暇だから」
食蜂「分かったわぁ。ありがとぉ」
ーー数日後
食蜂「今日はよろしくお願いします」
上条「おう。とりあえず今日はカレー作ってみるか」
食蜂「上条さんが決めたのでいいわぁ」
上条「よし、じゃあ人参と玉ねぎを切ってくれ。お肉はカレー用に切ってあるのを買ってきたからな」
食蜂「分かったわぁ」
トントントン
食蜂「なんだか目がしょぼしょぼしてきたわぁ」
上条「玉ねぎ切ったら涙出てくるからな」
食蜂「うぅ~目がー」ボトッ
上条「ん? 今の音は……ってなんで玉ねぎに混ざってしいたけがあるんでせうか?」
食蜂「い、いやこれはその上条さんが喜ぶかと思ってプレゼントに」アセアセ
上条「この前も偶然会ったのにしいたけ持ってたししいたけ好きなのか?」
食蜂「そ、そうなのよ。しいたけが大好きだからつい」
上条「それじゃあカレーにしいたけも入れてみるか」
食蜂「それはいいわね」
上条「よし、後は火が通るのを待つだけだな。って言っても15時って微妙な時間だな……折角だから食蜂も食べたいだろうし夕食まで一緒に遊ぶか」
食蜂「そうねぇ。何するのぉ?」
上条「映画の割引き持ってるし映画とかどうだ?」
食蜂「映画は好きなんだけど映画館は少し苦手で……」
上条「そうか……なら家で映画でも見てゆっくりするか」
食蜂「え、ええ。そうね(どうしよう人と一緒に映画なんて見たら……でも映画好きって言っちゃったし)」
上条「よし、じゃあ上条さんおすすめのタイタニックを見よう! きっと食蜂も気に入ると思うぞ」
食蜂「タイタニック? 聞いたことはあるけどどんな映画なの?」
上条「恋愛かな? これ以上は見てのお楽しみで。あんま言っちゃうと楽しみ減るだろ?」
食蜂「そうねぇ。それでいいわぁ(そのままいい雰囲気になって……///)」
食蜂「うぅ。こ、これ泣けるじゃない(やばいやばいやばい」
上条「そうだろ? かっこいいよなぁこういうの」ポロポロ
食蜂「うん(あぁもう堪えきれない)」ボトッボトッ
上条「ん? 何のおと……な、なんでしいたけが目から……」
食蜂「だって感動しちゃって……」
上条「いや感動としいたけにどんな関係が……というか目からしいたけが出てくる理由になってないような……」
食蜂「じ、実はこれが私の能力で」
上条「えっ……だって食蜂の能力って心理掌握じゃ……」
食蜂「実は目からしいたけを取り出す能力なのよ……そのせいで涙までしいたけになっちゃって」
上条「レベル5の?」
食蜂「えぇ。独自の品種のしいたけを出せるから……」
上条「でも実際に誰かを操ってたって……記憶も見たって聞いたし」
食蜂「胞子に幻覚効果のあるしいたけを使ってただけなのよ……ダサいから心理掌握って偽ってたの」
上条「そ、そうだったのか……じゃあこの前くれたのとか今カレーに入ってるのも?」
食蜂「幻覚効果はないわ。普通のしいたけよ。能力で出したものだけどね……」
上条「どんなしいたけでも出せるのか?」
食蜂「しいたけブレードや発射砲台しいたけなら出したことあるわ。あと硬いしいたけを出して投擲したりイガイガしいたけ出したり……。ごめんなさいそんなしいたけ気持ち悪いわよね……騙すみたいになってごめんなさい……恥ずかしくて」
上条「そんなことねぇよ。自分の能力を卑下するな。レベル5になるまで頑張った立派な能力じゃねぇか。それに食蜂のしいたけなら全然気持ち悪くねぇよ」
食蜂「上条さん……うわーん」ダキッ ボトボトボト
上条「よしよし。辛かったな。今まで誰にも打ち明けることが出来なかったんだな」
食蜂「上条さん……ありがとう」ギュッ
食蜂「その、ね。もしよければしいたけの私を上条さんの恋人にしてくれないかしら。しいたけ女なんて上条さん以外貰ってくれないだろうし」
上条「たとえしいたけ女だろうと食蜂には貰い手はたくさんいるさ。まぁ、絶対食蜂は手放さないけどな」
食蜂「上条さん……これからはあなただけのしいたけです」ポッ
こうして二人はお互いのしいたけを食べ合いながら幸せに暮らしましたとさ。おしまい
初めてSS書いたけど難しいね
この長さでもどう書いていいのか悩んだよ
変なとこあったらごめんね
えっ、上条さんのしいたけテイスティングのシーンは……
乙
>>16
みさきちの目がしいたけってことしか考えてなかった
期待してたらごめん
みさきちのSSもっとみんな書いてくださいお願いします
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