禁書「とうまなにしてるの?」上条「アプリだな」 <br> (10)

のんびりです。

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禁書「アプリってなにかな?」

上条「携帯の無料で遊べるゲームみたいなもんかな」


禁書「無料って凄いかも! 見せて見せて」


上条「ん? ああ、ほら」


禁書「これゲーム? カラフルだけど、テレビでやるのみたいに音楽ないよ?」


上条「これはテレビゲームとはまた違うものでな、冒険の世界設定があって、それぞれ、勇者、魔法使い、僧侶の選択をして三すくみで競うカードゲームだぞ」


禁書「むむ、奥が深そうかも」



上条「おれは勇者を選んでるんだが……例えばこれ、女騎士のカードのここに星があるだろ?」


禁書「うんうん。なんだか、かおりに似てるんだよ」


上条「言われたらそうだな。で、星が8個あるこれは、ウルトラレアってランクで既存のカードじゃ最強クラスなんだ」


禁書「おお! 言われて見ると、キラキラがそこはかとなく神々しいかも」


上条「だろー? 不幸な上条さんが、よーやく引けたカードだから思い入れが半端ないんだ」

禁書「この数字はなにかな?」


上条「これは、上が攻撃力で下が防御力だな」


禁書「両方10000超えてるね?」


上条「そしてこっちは、いわゆるコモンとも雑魚とも呼ばれるカードなんだが」


禁書「全然強さが違うね。こっちは100でウルトラレアの凄さがよくわかったかも」


上条「そして、攻撃と防御でそれぞれ5枚選択して、デッキってのを作る」


禁書「ふむふむ」


上条「相手防御力より1ポイントでも上なら勝ち、下なら敗けだ」


禁書「三すくみってのはジャンケンみたたいなもの?」


上条「そうだな。勇者<僧侶<魔法使いって感じだ。魔法使いは勇者に強いから、ちょうど円になってるな」

禁書「なるほど、あれ? とうま画面が光ってるんだよ」


上条「メール? 知らないアドレスからだな」


【やぁ、ユーザーのみんな! 今日は朗報だよ!!】


【冒険者の数が、二百三十万人を突破したことを記念して、明後日から1ヶ月間大々的なイベントを行います!】


上条「イベント?」


【1位になった人には、な、なななな、何と!! 学園都市内のお店全てで使える1億円分のギフトカードプレゼント!!】


上条「一億!? ……なーんて、こんなあからさまなイタズラメールに騙される上条さんじゃありませんことよ! 不幸なめんな!! どこのどいつだこんなメール送りやがったのは!」


【なお、虚偽の内容ではない証拠に、このメール読者は三秒後……狙撃されるんだゾ☆】


上条「なに!? 伏せろインデックス!!」


禁書「えっ、えっ、うわっぷ!」


パリーン!!


上条「が、ガラスに穴が……まじかよ……」


禁書「もうっ! いきなりなにするのかな!」


上条(本当に一億円……か?)ゴクリ

禁書「とうまー窓ガラスに穴が空いちゃってるよ!」


上条「インデックス危ないから離れてなさい。破片片づけるからな」


禁書「私もなにかお手伝いするんだよ」


上条「お、サンキュー。でも危ないから、スフィンクス抱っこして終わるの待っといてくれ」


禁書「むぅ、わかったんだよ。おいでスフィンクス」


スフィンクス「にゃー」


上条「しっかし、本当に狙撃するとか、このアプリの運営者何考えてんだよ……」


上条「大きめな破片は拾って、あとは掃除機だな」


————


上条「完了っと」


禁書「終わったみたいだね。結局さっきのはなんだったのかな?」


上条「ああ、なんかな……」


禁書「い、いちおくえん!? それ本当なの!?」


上条「まぁ、そう考えるしかなさそうだが……怪しいってレベルじゃないしなぁ」


上条(そういや、土御門のやってたし、こういう怪しいのは詳しかったりするか)


上条「ちょっと土御門のとこ行ってくるわ」


禁書「? わかったー」

上条「おーい、土御門いるかー?」


ガチャ


土御門「おーすっ、カミやん。俺に用かにゃ? さっきガラスが割れるような音が聞こえたが、またトラブルに巻き込まれたかにゃ?」


上条「狙撃されたんだよ」


土御門「そうかそうか、狙撃は挨拶だもんにゃ……なに?」


上条「そんな挨拶が基本の街には生きたかねーよ。お前にもアプリからメール来てないのか?」


土御門「アプリ? ああ、さっきのやつか。怪しいメールではあるけど、それが狙撃となんの関係が?」


上条「えっ? 虚偽の内容じゃない証拠に狙撃って……」


土御門「俺のメールには、証拠に三秒後、電話がかかってくるとしかなかったぜよ?」


上条「えー……もしかして狙撃されたの俺だけかよ……不幸だ」


土御門「そりゃそうだ、カミやん。いくらここが学園都市だからって、全員が狙撃されてたら死人も出る。ユーザーを減らす運営がいるわけないぜよ」


上条「ですよねーちくしょう……」


土御門(狙撃されることを嘆いても怒らないとは、なんか可哀想な順応の仕方してるな)

————

——




上条(結局土御門には、調べてみるとだけ言われて部屋に戻ってきてしまった)


禁書「どうしたのかな? 変な顔して」


上条「まっ、やるだけやってみるか!」


上条「しかし、やるからには一人より二人のが僅かでも可能性は増える! てことでインデックス!」


禁書「ふぇっ! ど、どうしたのかなとうま///いきなり手を握るなんて、その、恥ずかしいんだよ///」


上条「一緒にアプリやろうぜ!」


禁書「う、うん/// そんなまだ早いかも……えっ?」


上条「よーし、そうと決まったらインデックスの携帯にアプリのダウンロードしなくちゃな」


禁書「……」


上条「……あの、インデックスさん? なぜに白い歯が臨戦態勢なんでせうか?」


禁書「自分の行動が、どれだけ人に誤解与えるか理解させてあげるんだよ」


上条「落ち着こう、な!? 話ならちゃんと聞きますから」


禁書「問答無用なんだよー!!」ガブリッ


上条「ぎゃあああ!! 理不尽だあああ!!」

導入部書き溜めおしまい。

みさきち…
期待

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     /⌒  ⌒\
   /( ○)  (○)\

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