大石「前原さん。まさか、股を引っ掻いてはいないでしょうね!?」(33)

そうだ、はっきりと覚えている。俺は、ここではない別の世界で、

俺は仲間たちを疑い、自分だけが被害者のつもりで・・・

結局何も後悔もなく電話ボックスの中で痒くて痒くて仕方のない股間を掻き毟りながら

一人で勝手に死んだんだ(社会的に)

続けていい?

梨花「圭一、今の貴方ならわかるはず。今の竜宮レナがどういう状況にあるのかを。」

圭一「・・・今のレナも同じなんだ。仲間を信じたくて仕方がないのに、どうやっても信じられないんだ。」

圭一「体験した俺なら分かる。レナには誰の声も届かない…。」

圭一「病院に行きたくて仕方がないのに、どうやっても躊躇ってしまうんだ。」

圭一「自分には一生無縁だと思っていた。それが女の子なら猶更だ。」

圭一「だが知ってほしい、いんきんたむしは男性だけが感染するんじゃないってことを!」

梨花「圭一・・・私も昨夜、レナに会いに行ったのです。ミコナゾールを持って。」

圭一「巫女なぞる?」

梨花「入江に頼んで(しつこく患部を診察させてくれと言われましたが)特別に用意してもらったのです。」

梨花「流通ルートの乏しい、この村では滅多に手に入れることが出来ませんですからね。」

圭一(そういやレナじゃねぇが巫女姿の梨花ちゃん可愛かったよなぁ)

梨花「けれど、言うならば唯一のお薬をレナは受け入れてくれませんでした。」

梨花「・・・その時私は、やっぱり今回もダメだったと悟ったのです。」

圭一(古来より巫女服というものは神仏に仕える為、心身ともに健康な女性が身に着ける言うならば神聖な聖衣。
   そう、巫女服の権化こそが巫女であり巫女は巫女服を纏ってこそ初めて巫女と成すのだ!
   萌え、フェチ、エロティズムを見出す事は決して許されない崇めるための存在である。
   それに欲情してしまう奴は人ではない。犬、猿、雉だああぁぁぁぁ!。もう1度言う、犬、猿、雉だぁぁッ!
   ならば我々はそのサンクチュアリに触れることはできないのか?否!断じて否だ!
   お前は1を知って10を知らない!台風一過という言葉を知っていても台風一家と勘違いしてるのと同義!
   知ったかぶりも甚だしい、もっと本質的な事を理解するんだ!まずは他を知り己を知ることから考えてみろ!
   巫女さんの仕事は何だ?・・・そうだ、清めることだ。ならば俺達は何だ?・・・そうだ、穢れだ。
   穢れは浄化して貰わなければならない!そのために一肌脱いで頂くのだ。本当に脱がせるわけじゃないぞ?
   全裸だと思ったお前は小学生いや、ホモサピエンスからやり直せ!それを踏まえた上でお清めの一例を挙げるぞ!)

梨花『圭一ぃ・・・本当にこれは必要なコトなのですか?』


圭一『あぁ穢れを浄化するためには巫女なぞる・・・つまり梨花ちゃんに触れなければならないんだ!!』ツツー

梨花『ひゃぁ!?い、いきなり触らないで欲しいのです!』

梨花『んんっ・・・くすぐったいのです!け、圭一、やめるのですよ!』

圭一『ダメだ、俺の中の邪悪な意思が暴れて・・・制御できねぇ!』

梨花『みぃっ・・・手付きがやらしいのです・・・』

梨花(脇ばっかり…頭がおかしくなりそうなのです//)

圭一『』ツツー

梨花(うぅ・・・//もう片方の脇まで・・・早く終わって欲しいのです・・・//)

圭一『んー、だめだな・・・まだ半分も浄化されない。』

梨花『ま、まだ終わらないのですか!?』

圭一『すまない!俺を助けると思って我慢してくれ!』サスサス

梨花『あぁっ・・・今度はお腹にぃ・・・//』

梨花『じょ、徐々に指を下に動かさないで欲しいのです//』

圭一『』ツツー

梨花『ど、どこ触っているのですかっ…そこはヘソなのですよ//』

梨花『ひぅ//こしょばい・・・こしょばいのですぅ//』

梨花『こ、こんなの絶対おかしいのです!!』

数十分後

梨花『はぁ…はぁ…//』

梨花(体がとても熱いのです・・・体がヘンになっちゃったみたいです・・・)

圭一『どうした梨花ちゃん!?具合が悪いのか?・・・もう、やめた方が良いか?』

梨花『や、やめ・・・』


梨花『やめないで・・・欲しいのです・・・圭一ぃ』

梨花『…はやく疼きを鎮めて欲しいの・・・です・・・よ//』

――――

 ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄

   

梨花「圭一、この世界は既に狂っているのです。待っているのは惨劇だけ。」

梨花「それでも貴方は戦うのですか?」

圭一「・・・・・・ふぅ、俺は諦めない。諦めるってのは仲間を見捨てるのと同じだからな。」キリッ

圭一「惨劇なんか、この俺が起こさせねぇ!絶対にだ!!」

1日10レスぐらいを目安に書くよ!

梨花(私は数えきれない失敗に疲れ果てていた。)

梨花(何度抗おうとしても結果は変わらない。)

梨花(・・・昨日だってレナがどうなろうと知ったことでは無いと思った。)

梨花(でも、それは間違いだったのです。)

梨花「・・・前原圭一、私もあなたと共に戦おう!」

一度目なら、今度こそはと私も思う。
避けられなかった鮮血に。

二度目なら、またやってしまったと私は呆れる。
避けられなかった鮮血に。

三度目なら、呆れを越えて苦痛となる。
七度目を数えるとそろそろ喜劇になる。

           Frederica Bernkastel

(梨花・・・?)

梨花「どうしたの、羽入?」

羽入「未成年が酒を飲むのはどうかと思うのです・・・」

梨花「良いのよ、今日は”好い”酒だもの。」

羽入「それは圭一のことですか?」

梨花「そうよ。」グビ

羽入「梨花・・・気を悪くしないで欲しいのですが、圭一は信じない方が良いと思うのですよ・・・」

梨花「それはどういう意味?」キッ

羽入「あぅあぅ、睨まないで欲しいのです・・・。」アゥアゥ

梨花「早く言いなさい。さもないとキムチ喰うわよ。」

羽入「言いますです!言わせてもらうのですよ!!」ビクッ

羽入「その・・・詳しくは言えないのですが、あの時・・・け、圭一から闇の気配を感じたのですよ//」

梨花「へー。(暗黒微笑)」

羽入「な、なんなのですか、その顔は!?」

沙都子「梨花ー?圭一さんから電話ですわよー」

梨花「はーい、今行くのですー」トテトテ

羽入「およそ小学校5年生の子供がする顔じゃなかったのです!」

羽入「フゥーハハハ!みたいな顔だったのです!!」

※沙都子には羽入が見えておりません。

梨花(羽入・・・あとで覚悟しておきなさいよ)

***

梨花「それは本当ですか圭一!?」

圭一『あぁ、さっき俺の家の前で突っ立ってるレナを見つけたんだ。』

圭一『長い間そこに居たみたいで、かなり弱っちまってる様だった…』

圭一『だから俺はレナを何とか説得して学校の保健室に連れてきた。人目を憚る為にもな。』

圭一『沙都子の作ったマスターキーがこんな所で役に立つとは思わなかったぜ。』

梨花「それじゃ、圭一達は今もそこに居るのですか?」

圭一『あぁ。学校の固定電話を借りてるぜ。そこで梨花ちゃんに色々頼みたいんだが・・・』

梨花「言ったハズなのですよ?ボクも一緒に戦いますです!」

圭一『有難う梨花ちゃん、恩に着るぜ。』

梨花『すぐに準備して向かうですから、圭一はレナの傍を離れちゃダメなのですよ!』

圭一『分かった、待ってるからな!』ガチャッ

梨花「・・・さて、思ったより急展開ね。」

梨花「沙都子には悪いけど、私一人で行かせてもらうわ。」ヒョイパクッ

梨花「勿論、羽入も置いてね。」モキュモキュ

梨花「けぷっ・・・急いで圭一と合流するのですよ! にぱー☆」




羽入「あああぅあぁぁああっ!?口の中が辛いのですうぅぅ!!」ゴロゴロゴロ

Tips

寝ながら首を掻き毟ることはないが
      寝ながら股を掻き毟ることはある



圭一「あ、待ってたぜ梨花ちゃん!」

梨花「みぃ。遅くなってごめんなさいなのです。」

梨花「準備するのに手間取ってしまいました。」

圭一「いや、俺の方こそ急に呼び出して悪かったな。」

梨花「ボクなら問題ないのですよ。ただ・・・」

圭一「ただ?」

梨花「帰ったら沙都子に、とてもとても怒られるのです・・・」ズーン

圭一(なんというか・・・御愁傷様だぜ)

梨花「それで、レナは何処にいるのですか?」

圭一「レナなら今は仕切りの奥のベッドで寝てるぜ。」

梨花「そうなのですか…レナから何か話は聞けましたか?」

圭一「まぁな。ここ最近レナは学校を休んでたろ?」

梨花「はいです。」

圭一「それなんだがな。」


圭一「患部が蒸れないように下半身裸で一夜を過ごしていたら風邪を拗らせてしまってたかららしい。」

梨花(っ!?)

圭一「いやぁ、夏風邪って怖いな。」

梨花「圭一、そんなこと言ってる場合じゃないのですよ」

圭一「どうしたんだよ?」

梨花「いんきんたむしは患部を頻繁に洗って常に清潔を保たなければならない…」

梨花「それなのにレナは何日もゴミ山で生活していた。」

梨花「つまり、レナの股間はいんきんたむしにとって恰好の温床になっている。」

梨花「そして、いんきんたむしは・・・感染者が寝ていても這いずり回る!」

圭一「レナがやべぇ!?」ダッ

書き溜めは若干あるけど区切りがいいのでここまで。

圭一「レナ!・・・レナ!! 大丈夫か!?・・・はっ!」

圭一(その手の先は、まさか秘密のエデンに繋がっていると言うのか・・・)ゴクリ

梨花「くっ、一歩遅かったみたいね…」


レナ「は...うぅ......見ないで...レナを、見ないで!」ガリガリ

圭一「だ、駄目だレナ!掻いちゃいけない!その手を止めるんだ!」

レナ「できないの、圭一くん...痒いの止まらないの!」

レナ「あぁっ、こんなの...だめなのに...我慢できないよぉ...っ!」ガリガリ

圭一「くっそぉぉぉぉおおお!すまねぇ、レナ!!」ガバッ

レナ「何するの!?やめて圭一くん!!」ジタバタ

圭一(爪が血塗れじゃねぇか・・・ここまで酷かったってのかよ…)



レナ「レナが悪い事したなら謝るから、お願い、離して!!」

圭一「違う!そんなんじゃねぇよ!!」

レナ「じゃぁ圭一くんはレナの事嫌いなの!?いじわるしないでよッ!!!」

圭一「意地悪なんかじゃない!分かってくれよ!!」

レナ「いやだよ…レナは圭一くんの事嫌いになりたくないよッ…!だから、だから・・・」

レナ「掻かせて!レナに掻かせてよッ!!」

圭一「うっ・・・あぁ…」

圭一(レナの言葉攻めに俺の罪深きバベルの塔が今にも崩壊しそうだ・・・)

圭一(レナ、俺は俺自身の事を嫌いになりそうだぜ)


梨花「圭一、そのままレナを抑えておきなさい!」

圭一「そ、それは手錠・・・?どうしてこんな物持ってるんだよ!?」

梨花「話は後よ。今はレナを何とかしないとね。」ガチャン

圭一(手錠と足枷は、レナを無力化するには十分すぎる・・・余りにも十分すぎる威力だった。)

圭一(股を掻くどころの話じゃない。手錠の先はベッドの柱に括り付けられ身動きすら取れないからだ。)




レナ「そう、そっか・・・圭一くんも梨花ちゃんに操られちゃったんだね…」

レナ「待ってて、今レナが助けてあげるからね・・・」

圭一「何言ってるんだレナ・・・?梨花ちゃんが俺を操る・・・?」

梨花「言っても無駄よ。昨晩ちょっと私が言いすぎちゃってね・・・。詳しくは罪滅し編の3巻を読んで頂戴。」

梨花「まぁ、彼女の誤解は私が解いて置くから、圭一はお湯を沸かしてきてくれる?」

梨花「彼女の爪かなり汚れちゃってるでしょ?」

圭一「で、でもよ・・・」チラッ

レナ「......」←拘束&乱れた衣服&涙目

圭一「いや、分かった。此処は頼むぞ・・・」マエカガミ

梨花( くすくす、しばらくは戻って来そうにないわね)

       ***

圭一「ふぅ・・・気持ちだけで、いったいなにが守れるっていうんだ・・・」ガラガラ


圭一「待たせたな!お湯持ってきたぜ・・・ぇぇぇえええ!?」

梨花「あ、ご苦労様なのです。そこのタオルを浸して搾っておいてくださいなのです。」

圭一「その前に教えてくれ、なんでお前ら裸なんだよ!?」

圭一「ちょっとお湯溢しちまっただろうが!」

梨花「ボクが脱がせましたのです。」ケロリ

圭一「そうなのか、・・・で納得できるか!というか、それは分かるわ!!」

梨花「だったら何が聞きたいのですか?」

圭一「生まれたままの姿で佇んでる理由だよ!!」ウガー

梨花「はいはい分かったのです。着せれば良いのですよね?」テキパキ

圭一「んー・・・やっぱりなんかおかしくないか?」

梨花「圭一うるさいのです。しつこい男は嫌われるのですよ?」

圭一「・・・・・・あれ・・・俺がおかしいのか?・・・そうなのかレナ?」チラッ

レナ「・・・少なくとも、それ以上こっち見てたらレナは圭一くんの事嫌いになるよ」プイッ

圭一「ごめんなさい。」ドゲザ

圭一(こうして上着とスカートだけは着せてもらって外観は取り繕ったレナだったが・・・)

圭一(依然下着は脱がされたままで、あちらのベッドの上には・・・み、水玉模様のブラが置かれているであります!)

レナ(圭一くんはどこに向かって誰と話してるのかな?・・・かな?)ニッコリ・・・

梨花「冗談はこれくらいにして、私も乱心して脱いだわけじゃないわ。」

梨花「これはレナに薬を投与する為には必要な事だったのよ。」

圭一(そういや梨花ちゃんは依然すっぽんぽんなんだが恥ずかしくないのだろうか。)

梨花「ほら、さっきも言ったでしょ?患部を清潔にしなくちゃいけないって。」

梨花「拭くために服をはだけさせようとしたら、レナは警戒してるのか恥ずかしいのかで暴れ出してね。」

圭一(何も言わないってことは俺は見続けていいのか?いいんだよな!?)

梨花「だから安心させるために私も脱いだのよ!」ドヤ

圭一「よっしゃあ!」

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