銀魂〜るろうに剣心〜 (32)

銀時「行くのか、剣心」

剣心「あぁ。拙者はもう、人斬り抜刀斎では、ござらん………すまない」

銀時「謝るこたぁねぇよ。お前が自分で決めた道何だろ? だったら俺がどうこう言う問題じゃぁねぇ」

銀時「後のことは気にすんな。俺達でどうにかするさ」

剣心「そうか………さらばだ。銀時」

銀時「あぁ。じゃあな、剣心」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1364711831

??「チャ……銀…ゃ……銀…ゃん…………起きろ!このクソ天パァァァァァア!!」ゴグシャ

銀時「」ビクンッ

神楽「やーっと起きたアルか」

新八「おぃぃい!! 神楽ちゃんんんんん!? 銀さんの頭がモザイクかかるくらいになってんですけどぉぉぉぉ!?」

神楽「起きない銀ちゃんが悪いネ」

新八「コレ見てみろ!! なんか頭から出てはいけない何かが出ちゃってるんですけどぉぉぉぉぉお!!」

銀時「」デロリ

神楽「だ、誰がこんなヒドいこと……まさか……暗殺!?」

新八「いやいやいや!! 僕見てましたから。神楽ちゃんの踵落としが銀さんの頭を抉るとこ!!」

神楽「銀ちゃん………仇は私が必ずとるネ……」

新八「神楽ちゃんが仇なんだけど………」

神楽「ま、イチゴ牛乳掛けとけばなんとかなるネ」タパタパタパタパ

新八「いやいやいやいやいや。その理論はおかし……」

銀時「あーよく寝た」

新八「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」

銀時「で? 俺の安眠を妨害した理由は?」

神楽「お客さんアル」プクー

新八(神楽ちゃんの頭に巨大なたんこぶが……)

銀時「客ぅ?………どこにいんだよ」

新八「それが銀さんが起きる前に帰っちゃって……」

銀時「どんな客だった?」

新八「えっと……何だか、包帯グルグル巻きの…」

神楽「不審者だったアル」

銀時「包帯?」

新八「火傷の痕を隠してるって言ってました……あ、あと名前は、志々雄真って…」

銀時「新八。そいつ、どっちに行った?」

新八「え?」

銀時「どっちだ!」

新八「え、っと吉原方面に」

銀時「お前らは絶対家から出るなよ!!」ダダッ

神楽「銀ちゃん!?」

新八「なんか、いつもの銀さんらしくなかったね……」

神楽「銀ちゃん、恐い顔してたアル……」

銀時(志々雄真だぁ!? あの野郎、まだ生きてたのかよ!!)

銀時「吉原方面か…ならもう直ぐ…………っ!?」ガキィッ

??「へぇ。相変わらず、やるじゃねぇか………」

銀時「テメェ…」ギリッ

志々雄「久しぶりだな…《白夜叉》」

銀時「まだ生きてたのかよ、くたばりぞこないが。油汚れ並みにしつこい奴だな」

志々雄「……くたばりぞこないは、お互い様だろ?」

銀時「ハッ…」スッ

志々雄「語り合うつもりはなし、か?」

銀時「当然だ。お前がこの町に居たら、おちおち寝てられないからな………サッサと出てって貰うぜ」

志々雄「……俺は、お前を評価しているんだぜ。白夜叉。後にも先にも俺と互角に戦えたのはお前だけだったからな」

志々雄「だが……」ヒュッ

銀時「ぐぅ!?」ミシミシ

志々雄「弱くなったな。白夜叉………失望したぜ」


壱の秘剣 焔霊


銀時「がぁ!?」

志々雄「くくく……熱いか? 白夜叉……だが、これはまだ序の口だぜ?」


銀時「っ……今のはメラゾーマではない……メラだ。ってか。冗談じゃないぜ。しばらくみない間に総隊長から斬魄刀パクってきたのか?」

志々雄「その減らず口、すぐに叩けなくしてやるよ」

銀時「やってみろやぁぁぁぁぁあ!!」

神楽「新八ィ。やっぱり銀ちゃん探しにいくヨ」

新八「神楽ちゃん……」

神楽「さっきの銀ちゃんいつもと違ってたアル。それに……何だか嫌な予感がするアル」

新八「………そうだね。銀さんはああ言ってたけど、行こう。神楽ちゃん」

神楽「なら、サッサと行くネ!」

ガラッ

??「おい、銀時…おごぉ!?」ゴンッ
神楽「げふぉ!?」ゴンッ

新八「神楽ちゃん!?」

神楽「いっ……誰アルか!? ってヅラか」

桂「ヅラじゃない。桂だ………銀時は居るか?」

新八「いえ、それがさっき志々雄真って人を追いかけて出て行っちゃって」

桂「志々雄真だと!? くっ…遅かったか…こうしてはおれん!!」

神楽「待つネ、ヅラ」ガシッ

桂「ほぐぁ!?」バタンッ

神楽「そのシシトウって奴のこと、洗いざらい吐くネ」

新八「桂さん、その志々雄真って人、知ってるんですか?」

桂「………ああ。知ってるも何も、嘗て共に戦った……攘夷志士の一人だ」

桂「いや、今はそんなことを話している場合ではない。銀時はどっちに向かった!?」

新八「こっちです。吉原方面に…」

桂「待て!危険すぎる!お前たちは此処に残っ」

神楽「ホァチャァ!!」ゴキャ

桂「がふっ!?」

神楽「ヅラの分際で神楽様に指図してんじゃネーよ!」

桂「」カクンッ

新八「いや、神楽ちゃん、これ、桂さん死んで……」

神楽「…………大丈夫ネ」

新八「おい、その言葉こっち見て言え」

神楽「仕方ないアル………定春ゥゥゥゥ」

ダダダダダダ





ダダダダダダ

神楽「ヅラァア、早く説明するネ!」
定春「ワンッ」

桂「」カクンッカクンッ

新八「いやいやいや!? 桂さんの頭がまるでペコちゃん人形みたいに揺れてるんですけどぉぉぉぉぉお!? どおすんのこれぇぇぇぇぇえ!?」

桂「ん……? すまない。眠っていたようだ」カクンッカクンッ

新八「生きてたぁぁぁぁあ!!? ってかこえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

神楽「いいから、サッサと説明するネ、ヅラ」

桂「ヅラじゃない。桂だ………そう…あれはまだ我々が攘夷戦争を行っていたときの話だ」カクンッカクンッ

新八「普通に語り出した!? あれ、もしかして僕がおかしいの!?」

桂「攘夷志士……俺や銀時、辰馬に、高杉………たが、当時、攘夷志士は俺達だけではなかった。有名所で言えば、短身痩躯で赤髪の優男。左頬にある大きな十字傷が特徴の《人斬り抜刀斎》とかな」カクンッカクンッ

新八「抜刀斎……どこかで聞いたことあります。物凄く強い志士だったって……」

桂「志々雄真実は抜刀斎の後釜になった男だ」カクンッカクンッ

神楽「後釜? なにアルかそれ。美味しいのか?」

桂「抜刀斎は天人だけでなく、天人に与する地球人も斬り捨てていた。天人にへつらう者がいるせいで動乱が起きたのだ、とな」カクンッカクンッ

新八「そんな……」

桂「だが、奴はある日を境に忽然と姿を消した。そしてその後に現れたのが志々雄真実だ」カクンッカクンッ

神楽「おい、聞いてンのかヨ。後釜って美味しいのカ?」

桂「志々雄真実は抜刀斎よりも危険だった。天人も地球人も……仲間すらも、見境無く惨殺した。弱いモノが死ぬのは自然の摂理だ、とな」カクンッカクンッ

新八(…………ダメだ。真面目な話なのに桂の頭のせいで集中出来ない)

桂「だが、ある日、志々雄真実が死んだという報告が入った。同じ部隊の仲間に討たれたんだ」カクンッカクンッ

新八「仲間に……」

桂「流石について行けなくなった、というのと単純な恐怖からだろうな……不意打ちされ動けなくなった所で火を付けられた、と聞いている」カクンッカクンッ

神楽「」イラッ

新八「………あれ? 神楽ちゃん?」

神楽「定春ゥゥゥゥ。ヅラと眼鏡、振り落とすネ」

定春「ワンッ」ブンッ

新八「ちょっ、ぇぇぇぇぇぇぇ!?」ドシャー

桂「ぬう!!」グシャッ

神楽「傷つきやすいティーンエイジャーを無視した罰ネ。走って来いヨ」

ダダダダダダ




新八「ぇぇぇ………仕方ない。急ぎましょ……桂さん?」

桂「」デロン

新八「悪化してるぅぅぅぅ!?」

志々雄「こんなモノか……白夜叉」

銀時「」ゴボッ

志々雄「弱くなったな……あの頃のあんたは、もっと強かったが……いや、俺が強くなったのか」

銀時「ぐぅっ……」

志々雄「俺達はあの戦争に負けた………地べたに這いつくばり、上を見上げることも出来ない日々が続いた………だが、それも今日までだ」

銀時「どういう、ゴホッ…意味だ」

志々雄「天人も、それに与するゴミ共も纏めて吹き飛ばす。そして強き者のみが生きる世界に……完全な弱肉強食の世界にする」

銀時「や……」

志々雄「あん?」

銀時「焼き肉定食が…何だって?…テメェのイかれた妄想に他人を巻き込むんじゃねーよ」

志々雄「くくくっ……確かにイかれてるな…だが、もう止まらねーよ………最後のチャンスだ。俺の仲間にならないか?」

銀時「ハッ…テメーの仲間になるくらいなら、フリーザ様の仲間になってギニュー特選隊に入るね」

志々雄「そうか………なら、サヨナラだ」



終の秘剣 火産霊神



ズンッ!

神楽「爆発アルか!?……定春。あっちアル!!」

定春「ワフッ!」

ダダダダダダ




神楽「なにアルか……あのデッカい火柱」

定春「グルルルルル」

神楽「定春…?」

志々雄「へえ。デケえ犬っころだ……さっき振りだな。ガキ」

神楽「さっきの包帯グルグル男……お前が志々雄真実アルか?」

志々雄「名前まで知ってんのかい……だが、一足遅かったな」

神楽「っ……おい、お前……その木刀…どうしたアルか」

志々雄「戦利品だ」

神楽「お前、白髪天パのバカヤロー知ってるアルか?」

志々雄「殺した。つい、さっきな」

神楽「」ドッ!!

志々雄「」ガンッ!!

神楽「覚悟決めるネ……テメェ、生きて帰れると思うなヨ?」ギリギリ

志々雄「くくっ。中々どうして……白夜叉の野郎。面白いガキを飼ってやがるな」

神楽「おるァァァァァア」ドゴガッ!

志々雄「………良い拳だ…だが、弱い」ドッ!!

神楽「ガッ…ブァ……銀、ちゃん……」ドサッ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月07日 (土) 12:25:16   ID: cudh_Zu2

新八 銀さん神楽ちゃんどここにいるんですかーーー。

剣心 おろ。すまないがそこの者どううしたのでござるか。

新八 え・・・あなたは。

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom