代理
>>1 代理ありがとう
母「前のお父さんとはカレーの違いで別れることになったけど」
男「カレーの違いとかわけわからない」
母「お母さん 今度は幸せになります!!」
男「ちょっとこっちの話を聞いて」
母「どうしたの息子」
男「親父が糞だったのは事実だから再婚は反対しないよ」
母「理解できる息子をもってお母さん嬉しい!!」
男「なんで今聞かされて今日同居なの?」
母「」
母「驚かせようと思ってね」
男「驚いたよ!! いきなり再婚話決めてて!!」
母「それじゃあ行きましょうか」
男「駄目だよ! 新しいお父さんの情報とかなにも知らないまま同居とか!!」
母「大丈夫よ 今度のお父さんはカレー大好きっていうか カレー店の店主だから!!」
男「なんとなくわかってたけど わかってたけど」
母「それにあちらは女の子ばかりで 男の息子が出来たら一緒にカレーが作りたいって」
男「お風呂に入りたいとかにしてよ!! カレーを作りたいとか意味がわからない!?」
母「カレーは正義です」キリッ
男「いつものパターンですね わかりません」
ピンポーン
母「ほら いつまで迷ってるの?」
男「迷うよ! いきなり家族になりますとか言ってきっと孤立するよ」
???「は~い!!」
母「あっ! 小姉ちゃん元気ーーー?」フリフリ
小姉「お母さん! ウチに来るの今日でしたよね」
母「そうそう それでこっちが前に話してた息子」
男「」
小姉「君が男くん? かわいーーー!!」ダキッ
男「おっぱい苦しい」ギュー
母「あらあら 小姉ちゃんは男のことが気に入ったのね」
小姉「はい! こんな可愛い弟が欲しいと思ってたから嬉しいです」エヘヘ
男「どこが小さいんですか? 身長から胸まで大きいです」ギュー
母「早速二人して仲良くしているようで良かったわ」アラアラ
???「」チラチラ
小姉「男くんは本当に可愛いなあ」スリスリ
男「良い匂いすぎて股間がヤバイ」
???「チラリ」
男「ところであちらから覗いている女の子は?」
???「お 女の子だと!? 人を子供扱いするんじゃない!!」チンマリ
男「いやだって小さいし」
???「私は小さくないぞ!! なあ小姉!?」
小姉「そうだね 大姉ちゃんは器とか色々大きいよ」
大姉「そうだろうそうだろう キサマが今度から家に来ることになった男か」
男「そうだよー 君は何年生?」
大姉「私はお前より二つも上だ!!」
男「……そうなの?」
小姉「そうだよー」
男「」
小姉「男くんが私と同い年でお姉ちゃんが二つ上」ヒーフー
男「えっ? 小姉って同い年なの?」
小姉「でも私の方が先に生まれたから私の方がお姉ちゃんなの!!」ギュー
男「はいそれでいいです」
大姉「キサマ 新参のクセして鼻の下を伸ばしているんじゃない!!」ゲシッゲシッ
男「いたっ! 痛い……くない?」キョトン
大姉「痛いだろう 最初の躾は大切だからな」ゲシッゲシッ
男「ゲシ姉ちゃんマジ優しい!!」ギュー
大姉「なんだ抱きつくな止めろ!!」ヤメー
母「仲良さそうで良かったわ」
父「君が男くんか 私がこの家の父だ」
男「」ショボーン
父「どうしたどうした!! ここを自分の家だと思っていいんだぞ!!」
小姉「お父さん!! 小姉分を補充してた男くんが父分なんて不要なものを入れたら落ち込むでしょ!!」
父「」
大姉「全く 父ももう少し考えて行動するべきだな」
父「とりあえずカレー食べようぜ!!」
男「俺カレー苦手なんでいいです」
父「」
父「母さんはカレー大好きなのに!?」
男「その母さんがカレーしか作れないから苦手なの!!」
母「駄目よ男 カレーは正義の食べ物 好き嫌いなく食べなきゃ」
男「好き嫌いもなにも!! カレーしか出ないけどね!!」
大姉「ウチも大体 メニューはカレーばかりだが」
男「早速 元の家に帰りたくなった」
小姉「大丈夫!! 小姉ちゃんがご飯を作ってあげるから」
男「小姉ちゃん!!」ダキッ
小姉「男くん!!」ダキッ
大姉「なんだこれ?」
父「今日のご飯はホワイトカレーだ」ドスン
男「ホワイトカレー? クリームシチューじゃなくて」
父「北海道発祥のカレーで色は白 味はカレーだが少しまろやかになっている」
大姉「父はカレー作りが趣味のような男だからな 変わったカレーも作るぞ」モシャモシャ
男「取りあえず少しだけ食べてみるか」モシャモシャ
男「普通のカレーよりまろやかだな」モシャモシャ
小姉「モシャモシャしてる男くんかわいーーー!!」ダキッ
男「」モシャモシャ
母「そういえば 中姉ちゃんはどうしたの?」モシャモシャ
父「なぜか今日に限っていたくないとゴネてな」モシャモシャ
男「まだこの家 女の子がいるの?」
大姉「私の一つ下にな まあ不良女だ」
男「不良怖いです」
下姉「中姉ちゃんが襲ってきても私が守ってあげるから!!」ギュー
男「下姉にマジ期待」
バンッ!!
中姉「……チッ」
父「どうした中姉 もうみんなご飯を食べてるぞ」
中姉「アタシは認めないからな」ギロッ
男「ひぃっ!?」ビクッ
小姉「大丈夫だった男くん」ギュー
男「大丈夫だけど この再婚に反対っぽっかったよね」
父「一度家族全員で納得するまで話し合ったんだがな」
男「おい なんだその話 俺は聞いてないんだけど」
父「まあ細かいことは気にするな わっはっはっは!!」
男「早速この家でやっていく自信がなくなりそうです」
小姉「もうお父さん黙ってよ 男くんが出て行ったら怒るから」ギロッ
父「」
男「今日は母さんの再婚話を聞かされて 姉が一気に三人も出来て……」
男「大姉ちゃんは小さくて可愛い 結構見得張りなところがありそう」
男「中姉さんはマジ怖い 不良怖い」
男「小姉は大きい 色々大きい」
男「父はどうでもいいや」
翌日 教室
男「ということがありました」
幼「相も変わらず面白い人生を歩んでいるようで」
幼「まるでラノベの主人公ですね くたばればいいのに」
男「くたばりません それと姉が出来たのは嬉しいから お姉ちゃんっ子だし潜在的に」
幼「キモイ 潜在的お姉ちゃんっ子とかまるで意味不明」
男「なるほど~」
幼「なにがなるほどなのか何となくわかるから黙れ」
男「幼は俺が勝手に引っ越したのを怒っていると 幼馴染的近所の家だったしね」
幼「確かにお母様のカレーが食べられなくなったのは残念です」
男「俺と離れ離れになったのは?」
幼「正義の前ではあなたなどミジンコ同様 なぜそれがわからないのです?」
男「」
男「ところで姉は三人とも同じ学校だったんだけど」
幼「まあウチは学生の数が多いですから 今まで知らなかったのも無理ありません」
男「大姉ちゃんは三年生と」
幼「あぁ 小さくて可愛いということで文化祭のミスコンで幼女賞を獲得した人ですか」
男「大姉ちゃん可愛い!!」
幼「ということは中姉というのもいるのでは?」
男「いるけど なに有名なの?」
幼「そりゃウチの学校の番町格ですから」シレッ
男「」
幼「それともう一人 いました――」
小姉「おとこくんおとこくんおとこくん きゃっほーい!!」ギュー
男「小姉!?」
幼「」
幼「私を押しのけてなにしてんだこのビッチ」ピキピキ
小姉「大丈夫男くん 変な女の匂いとかつかなかった?」シュッシュッ
幼「アルペットで消毒とは良い度胸ですね」
男「小姉 この子は俺の幼馴染だから」
小姉「ごめんなさい 男くんはもう私のなので諦めてください」
幼「なんですかこれ 告白もしてないのにフラれて敗北とか」ピキピキ
男「シュラバラバ」ガクガクガク
小姉「男くん! 今日はお弁当を作ってきたから一緒に食べましょうねー」
幼「男は私と食堂で食べるので無理です 友人大切なので」
小姉「男くんは姉との兄弟の絆を優先するから ごめんね」
幼「あなたはどっちで食べるんですか?」
男「」
大姉「おーい男! 弁当持ってきたぞー」トコトコ
男「俺は大姉ちゃんと食べます!!」ギュッ
大姉「おい! どうしていきなり手を……////」
男「じゃあね!!」
幼「」
小姉「」
幼「一緒にご飯でも食べましょう」
小姉「男くんの話を聞かせてもらえるなら」
屋上
大姉「全く 女の手をいきなり引っ張るものじゃないぞ」ガミガミ
男「大姉ちゃんは可愛いなあ」ナデナデ
大姉「えぇい!! 人が説教している時に頭を撫でるんじゃない!!」
男「大姉ちゃんは教室抜け出して俺と弁当で良かったの? 友達とか大丈夫」
大姉「今日は最初から男と食べるつもりだったからな」
大姉「家では小姉が邪魔してあまり話せんしな」
男「大姉ちゃん!!」ダキッ
大姉「だーかーらー!!」
大姉「今日の昼ごはんはカレーチャーハンだ」バサッ
男「またカレーか」ゲッソリ
大姉「カレーはカレーでも味的にはカレー味のチャーハンだからな」モシャモシャ
男「確かに普通のカレーよりは食べやすいかも」モシャモシャ
大姉「男はいきなり母親が再婚して混乱してたりするのか?」モシャモシャ
男「そんなことはないんだけどなー」モシャモシャ
大姉「なにか困ったことがあれば この姉を頼るがいい」ムネハリ
男「だから大姉ちゃんはそういうところが可愛いんだって」ダキッ
大姉「だから抱きつくのはやめろと!!」
男「いやー! 大姉ちゃん分を補給できて俺は満足です」
中姉「……チッ 嫌な奴と出会っちまった」ギロッ
男「」
中姉「おい男とか言ったな」
男「はいそうです」ガクガクガク
中姉「アタシは気に入らないものは徹底的に排除しなきゃ気がすまねえ」
中姉「言ってることはわかるな?」ポンポン
男「はいわかります」
中姉「まああんまり調子に乗るなってことだ わかりゃいい」
男「」
幼「それで 中姉が怖いと」
男「不良とか得意な人はいないと思います」ガクガクガク
幼「でも一緒に住むわけですし 仲良くしないといけないんじゃないですか?」
男「難しい それが一番難しい」
幼「甘えてみたら? 案外小姉みたいに甘えさせてくれるかもしれませんよ」
男「無理 その前に鉄拳飛んできそう」ガクガクガク
幼「まあ無理ならいいんですけど」
男「ところで小姉と仲良くなったの? 昼はずっといたみたいだけど」
幼「話してみれば中々話がわかる人でした 今後も友好的に利用させてもらいましょう」
男「友好的なのに利用するんだ」
幼「それでは私はもう帰ります」ガタッ
男「今日もお兄ちゃんと帰るの?」
幼「いえ 最近兄が生徒会活動を始めたのでその監視です」ヤレヤレ
幼「それにあなたには姉がいるでしょう」
小姉「男くん!! 一緒に帰ろう!!」ダキッ
男「じゃあね幼」
幼「また明日 小姉さんも」
小姉「幼ちゃんもまたねー」
男「小姉ってさ 部活とかしてないの?」
小姉「してないよー 大姉ちゃんは茶道部やってるけど」
男「あー 大姉ちゃんならしてそうだな」
小姉「もう!! 私と話してるときに他の女の話はダメー!!」ギュー
男「他の女って 大姉ちゃんは俺たちの姉――痛い!? 痛い痛いから!!」ギリギリ
小姉「男くんは私の弟なんだから わかった!?」プー
男「わかりました もう痛いの嫌です」
父「なんだ 今日も中姉はいないのか」
大姉「あいつにも困ったものだな 全く」
母「男 早く湯呑みに行きなさい」
男「わかっ――湯呑みってなに!? 目玉の親父でも入れるの!?」
母「あぁ 湯呑みサイズじゃち○こしか入らないないわね」
男「なんのフリなの!? 母親から下ネタとかマジ最悪だからね!!」
風呂
男「」
小姉「」
男「えっ!?」
小姉「えっ!?」
男「おかしいおかしい!! なんで小姉がここにいるの!? しかも全裸待機」
小姉「姉が弟の背中を流すのは当然なんだよー」ゼンラー
男「まだ出会って二日目だからね!! 早すぎ!!」
小姉「早くないよー 私は姉としてこんなにも弟が好きなのに」ゼンラー
男「しかもさっきだってお風呂入ってたでしょ!!」
小姉「しずちゃんは一日に何回も入るけど?」ゼンラー
男「そんな小首傾げても駄目です!! 出てって!!」
小姉「大姉ちゃーん!! 男くんがイジメるよー!!」
男「」
大姉「事情はわからんが なにが起こったかはわかる」
男「」
小姉「」ゼンラー
大姉「大方 小姉が一緒に入りたいだの言って無理矢理入ったんだろう」ハァ
男「大姉ちゃん!!」ダキッ
大姉「だから抱きつくのは止めろと!!」
小姉「そうだけど!! 一緒に入ってくれないなんて酷いよ!!」ブー
大姉「お前はもう少し女としての常識を考えろ!!」
大姉「それと被害者だからとはいえ 小姉の裸を見て興奮するな」
男「はいマジごめんなさい」ボッキー
大姉「まあ襲わなかったから今回は不問にしよう」
男「ありがとうごぜーます」ヘヘー
小姉「じゃあ気を取り直して入ろうか」ゼンラー
大姉「キサマはこっちだ」ガシッ
小姉「お姉ちゃん放してよー!!」ゼンラー
男「これでゆっくり入れる」ハァ
中姉「」
男「」
男「えっ!?」
中姉「えっ!?」
男「湯船に入ってたら中姉さんが入ってきた なにこれ怖い」
中姉「他の場所は小姉と大姉の監視がキツイからな」
男「リアルな意味でお風呂に沈めるとか」ガクガクガク
中姉「違う お前の母親とは違ってお前は話がわかりそうだから話をしに来ただけだ」
男「」
中姉「アタシはアンタの母親が嫌いだ 出来れば今すぐにでも出ていって欲しい」
男「カレーのことを悪く言うのは良いさ」ガシッ
中姉「おいなんだ?(腕が動かん)」ギリギリ
男「だけど母さんのことを悪く言うのは許さないぞ」ギリギリ
中姉「いたっ!?」
小姉「男くんどうしたの!?」ガラッ
男「」
中姉「」
小姉「」
小姉「はい! 家族会議始めるよー」
男「まずは手錠を外してください」ガチャ
小姉「一般家庭においてある極一般的な手錠だよ」
男「そんなの絶対おかしいよ」
父「中姉がまさか男くんを襲うとはなー! いいぞもっとやれ!!」
中姉「違うって言ってんだろうが マジ親父くたばれ」
父「」
大姉「まあお互い同意がないのはどうかと思うぞ」
中姉「大姉もいい加減なことを言わないでくれ」
中姉「それにみんな知ってるだろ アタシが再婚話に反対だったの」
小姉「じゃあ本当に男くんのこと好きでもなんでもないの?」
中姉「そうだよ さっきから言ってんだろ」
小姉「じゃあ男くんのこと弟としても好きにならない?」
中姉「ないね」
小姉「良かったー! 私の早とちりだったよ ごめんね男くん」ギュー
男「とんだ災難でした」
母「男は二日目なのにモテモテねー 氏ねばいいのに」
男「母さんは本当に酷いよね」
父「それじゃあ仲直りしたところで夕飯のカレーでも食べようか」
中姉「アタシこれからバイトだからパス」
父「」
小姉「おとこくんはお姉ちゃんと食べようねー」
男「あっ! 俺ちょっと用事があるから」
父「」
小姉「」
男「中姉さん!!」
中姉「なんだ?」
男「さっきはごめんなさい!!」
中姉「なにが? さっきのは早とちりした小姉が悪いだろ」
男「そうじゃなくて さっき腕を掴んじゃって」
中姉「別に気にしてねぇよ 良くあることだしな」
男「いやでもさ 前の親父が最悪な奴で母さんには今度こそ幸せになって欲しいから」
中姉「」
男「まあ普段が普段だけど」
中姉「アタシだって親父には幸せになって欲しいと思ってるよ」
中姉「普段が普段だからあまり表立っては言わないけどな」
男「なんだ 俺たち似た者同士か」
中姉「いや全然違う」
男「」
中姉「そういうことだ あんまりアタシに関わるなよ」
男「」
中姉「小姉あれで怒ると面倒だから」
男「それはある」
家
小姉「もう男くんどこに行ってたのー!?」ダキッ
男「ちょっとそこまで」
小姉「心配で心配でお姉ちゃんは危うく盗聴器と発信機をポチッってしまうところでした」
男「本当に危ないよね 危なかった」
大姉「そうだぞ もう冬なんだからせめて上着ぐらいは着て外に出ろ」ポンポン
男「大姉ちゃんは家でも着てるよね」
大姉「私は寒がりなんだ」
男「寒がり大姉ちゃん可愛い!!」ダキッ
大姉「だから止めろと!!」
母「冬といえば今年もグランドマザーカレーの季節がやってきたわね」
父「アンケートハガキにオクラトウフ復活を願う日が始まるな」シミジミ
小姉「男くん!! 抱きつくなら私に抱きついて!!」
男「今日も疲れた 楽しいんだけどさ」
男「姉がいる日々っていいよな カレーがなければもっといいけど」
男「zzzz」
翌日
男「朝起きたら大変なことになってました」
大姉「ぐぅ……」ギュー
男「恐らくトイレとかに行って寝惚けたまま俺の布団に入ったんでしょう」
大姉「ムニャー」ギュー
男「抱きつかれているので逃げられません もとい逃げる気なんてないですけど」
大姉「すぅすぅ」ギュー
男「起きたら恐らく殴られるだろう」
男「でも大姉ちゃんて抱き心地がいいんだよなー」ギュー
大姉「うー」
男「モフモフモフモフモフモフモフ」モフモフ
大姉「おとこーだきつくなー」ウーン
男「モフモフモフモフモフ」モフモフ
大姉「……うぅん なんで男が私の布団にいるんだ?」ムニャ
男「夢です これは夢なんです」モフモフ
大姉「そうか これは夢か」
男「うん」モフモフ
大姉「んなわけあるかー!!」バッッチーン
男「いたっ――くない!! 手加減してくれる大姉ちゃんマジ天使!!」ギュー
大姉「だから止めろというに!!」バシッバシッ
男「それよりも ここ俺の部屋だよ」
大姉「……まさか!!」
男「寝惚けて俺の部屋に来てくれるなんて」ギュー
大姉「絶対に人にはいうなよ!! 絶対にだ!!」
小姉「男くーん!! お姉ちゃんが起こしに来たよー!!」
大姉「」
男「」
小姉「」
小姉「中姉ちゃんに続いて大姉ちゃんまで」
小姉「もう私の頭がふっとーしそうだよー!!」ジャキ
大姉「おい! 包丁持ってどうする気だ!!」
男「小姉落ち着いて!!」
小姉「男くんが一緒に朝風呂入ってくれたら落ち着く気がする」ガクガクガク
男「入るから!! 入るから落ち着いて!!」
小姉「うん! 落ち着いた」
男「」
大姉「」
小姉「わーい! 男くんとお風呂だよ♪」
男「言っておくけど あまり時間がないからシャワーだけだよ」
小姉「わかってるよ」ゼンラー
男「本当かな」
小姉「じゃあまずは体を洗おうか」
男「自分で洗うよ」
小姉「駄目だよ! 私が洗うんだから!!」
男「だからっていきなり前から洗い始めるのはやめてください」
小姉「本当は洗いたいけど男くんが嫌がることはしません」ゴシゴシ
男「本当に怖い姉だね」
小姉「でもね 私ずっと妹だったから弟が出来て嬉しいんだ」ゴシゴシ
小姉「その気持ちだけは本当だからね」
男「うん わかってる」
小姉「じゃあ次は私の方を洗って」ゼンラー
男「うん わかったから後ろを向いてください洗えない」
小姉「……チッ」
母「それで男は朝っぱらから小姉とお風呂に入ったのー?」
小姉「男くんったらあそこがあんなに大きくて」ポッ
大姉「ブーッ! 朝っぱらから下品な話をするな!!」ゲシッゲシッ
男「大姉ちゃん足を蹴らないで 痛くないけど」
父「まあいいじゃないか 大きいならいいものだしな」
小姉「お父さんにはついてませんけどね」
大姉「こら! 父にはついてるぞ 小さすぎて見えないだけで」
父「」
男「父哀れ」
学校
男「おはよう幼」
幼「おはようございます あなたは朝っぱらから姉とお風呂に入って機嫌が良さそうですね」ニコニコ
男「」
幼「今朝 小姉からメールが届きました」ニコニコ
男「もしかして怒ってる?」
幼「まさか!! 幼い頃に一緒に入った私とあなたですよ」
幼「その間に割って入ろうと滑稽に頑張っている小姉のことを見て 機嫌が良くはありますけど」ニコニコ
男「幼さんマジ怖いです」
幼「まあ彼女とはクラスも違いますし そう会わないでしょう」
小姉「男くん遊びに来たよー」ダキッ
幼「」
幼「とりあえず男から離れなさい小姉」
小姉「男くんからお姉ちゃんと同じ匂いがする」クンクン
男「同じボディソープを使ったからね」
幼「無視するのは止めなさい」
小姉「今日のお昼ご飯は一緒に食べようねー」
男「いいえ 今日も大姉と一緒に食べます」
小姉「昼休みになったら迎えにくるからー!!」バイバイ
男「どうしよう 小姉が俺の話を聞いてくれません」
幼「私の話もガン無視です」
男「次は移動教室か」
幼「行きましょうか」
中姉「おい男はいるか?」
男「中姉さん!! どうしたんですか?」
中姉「今日の昼休み空いてるか?」
男「いや空いてな――」
中姉「屋上に来い 無論拒否は許さん」
男「」
幼「男 あなたは前世でどんな悪行をしたんですか?」
男「きっと殺人以外は全部やったんじゃないかな」
昼休み 屋上
男「中姉さん それで話って」
中姉「おまえさ カレー嫌いなの?」
男「」
中姉「ほら 答えろよ」
男「嫌いといいますか苦手といいますか……いつもカレーばかりだから」
中姉「」スッ
男「ひぃっ!?」
中姉「だよなー 毎日カレーは飽きるよな!!」バシバシ
男「……あれ?」
中姉「アタシも嫌いじゃないんだよ だけど親父はあんなだし」
中姉「大姉も好きだし小姉は別に食べれりゃいい感じだしな」
男「もしかして家でご飯食べないのって」
中姉「カレー食いたくないからだよ バイト行けばまかないも食えるしな」
男「もしかして母さんを嫌いなのも……」
中姉「あの女のせいで親父のカレー好きに発車がかかったからな」ギリッ
中姉「まあアタシたちはカレー苦手同盟ということで 今日はウチのファミレスで飯でも食いに来いよ」
男「善処します」
ファミレス
中姉「いらっしゃいませー ってなんだ男か」チッ
男「せっかく来たのに舌打ちされるのって」
中姉「そこらに座ってろよ 今日はアタシが奢ってやるから」
男「ゴチになりまーす!!」
中姉「そういうわけで アタシたちは週7カレーを最低でも週5に減らさなくちゃいけないわけだ」
男「まあそうなるかな それと中姉さんはバイトいいの?」
中姉「どうせ客あんまりいないんだからいいんだよ」
男「それで具体的な作戦は?」
中姉「二人で篭城 絶対にカレーは食わねー」
中姉「後はお前が頼りだな」
男「なんか嫌な予感が……」
家
小姉「どうしたの男くん!? 中姉ちゃんと帰ってきて!!」スカッ
男「小姉 俺は今度から中姉の店でご飯を食べることにする」キリッ
小姉「がーん!! それはお姉ちゃんとは食べたくないってこと!?」
男「違うよ カレーが食べたくないだけだから包丁は仕舞って下さい」
小姉「うーん ウチはお父さんの方針でカレー以外作っちゃ駄目だし」ウーン
小姉「こうなったらお父さんをなんとかするしかないね!!」
中姉「親父! だからカレーの日数を減らせって言ってんだよ!!」
父「嫌だ 絶対に減らさん」
中姉「減らすまでアタシと男は家で飯食わねーぞ!!」
父「勝手にしろ」
中姉「……チッ 行くぞ男」
中姉「親父も中々折れないな」
男「母さんと一緒でカレーに命賭けてるような人だから」
中姉「そんな環境でよく育ったなお前は 偉いぞ」ガシガシ
男「頭ガシガシするのやめてー」
風呂
男「」
中姉「」
男「えっ!?」
中姉「えっ!?」
男「どうして中姉がお風呂にいるの?」
中姉「一人になると大姉か親父に懐柔されそうだからな」
中姉「今日から付きっ切りでお前のことを見張ることにした」
男「なにそれ怖い」
中姉「別に兄弟なんだから一緒に風呂に入ることぐらい 不思議でもなんでもないだろ」
男「そりゃそうだけど」
中姉「男ならガタガタ言うな! 早く入るぞ!!」ブチッ
男「服を無理矢理脱がさないで 汚されちゃうー!!」
中姉「ほら 洗ってやるから背中向け」
男「ぅう……」クルリ
中姉「なんだ 案外お前の背中大きいな」ゴシゴシ
男「案外ってなんだよ」
中姉「いやお前の身長ってアタシより――」
男「やめて!! それ以上は言わないであげて!!」
中姉「別に気にすることないだろ 確かに小姉よりも小さいけど」ケラケラ
男「本当に泣きたくなってきた」グスン
中姉「それにここは大きいからいいだろ」ギュッ
男「きゃっ!?」
男「やめて中姉さん」ビクッ
中姉「ここも洗わないと駄目だろー」ニギニギ
男「もう駄目だってぇ お姉ちゃん」ビクッビクッ
中姉「っと これ以上はまずいな」スッ
男「遊びでもなんでも 童貞を弄ばないでください」
中姉「いやあ 男の反応が可愛くてつい」エヘヘ
中姉「もうしねーよ アタシだって処女だしな」
男「」
中姉「手馴れてるから絶対ビッチだとかそう思っただろ」ジー
男「いいえ そんなことありません」
中姉「まあいいけどさ ほら湯船はいるぞー」
男「中姉さん 一つ聞いていい?」
中姉「なんだ?」
男「湯船が狭いから二人で入るのはいいけどさ」
男「どうして俺が中姉の膝の上に乗ってるの? 普通逆じゃない?」
中姉「だってお前身長が――」
男「わかったからこれ以上はやめて!!」
中姉「ところでだ どうしてアタシが男の扱いに手馴れてるかって疑問だったろ」
中姉「女が感じるところはな 男も大体感じたりするんだよ」
男「ちょっと! 乳首はやめて!!」ビクッ
中姉「どうして男女はハグをするかわかるか?」
中姉「こうやって掌で体中を弄るだけでも結構気持ちいいだろ」スルスル
男「お姉ちゃん! やめっ!!」
中姉「」ゾクッ
中姉「じゃあ止めるか」スッ
男「だから悪戯するのは止めて」
中姉「いやなんていうかさ アタシって昔から欲しいものはなんでも手に入れたいって性格だったんだよな」
中姉「最初はノリだったけどお前のことが気に入った 絶対に小姉なんかには渡さないからな」ビシッ
男「」
小姉「男くん! なんだかお風呂が長かったけど」
男「気のせいじゃないかな」ダラダラ
小姉「じゃあ今日はお姉ちゃんと一緒に寝ようか?」
男「寝ないよ 一人で寝ます」オヤスミー
小姉「うぅ……弟の嫌がることを出来ない優しいお姉ちゃんが辛い」
男「流石に寝てる時は中姉さんも来ないと思う信じたい」
ガチャ
???「」
男「……(誰?)」
???「」ギュー
男「(しかも抱きつかれてるし!?)」
大姉「男は小姉と仲が良いよな」ギュー
大姉「中姉とも最近仲が良いみたいだし」ギュー
男「」
大姉「私が一番上の姉なのにキサマはちっとも甘えて来ない」
大姉「逆に甘やかそうとしてくるし」
男「」
大姉「あの日だって私が起きたキサマを甘やかそうと思って布団に潜り込んだのに」ギュー
大姉「いつの間にか私が寝てしまって 起きたら起きたで殴って変な空気になるし」ギュー
男「大姉ちゃん」
大姉「ってキサマ起きてたのか!? どこから聞いてた!!」ガーッ
男「聞いてないから ちょっとだけ甘えさせて」ギュー
大姉「お おぉ!! ようやくこの姉の偉大さに気付いたのか?」フムフム
男「大姉ちゃーん」ギュー
大姉「おとこー」ギュー
翌日
小姉「男くーん! 一緒に学校にいこ!!」
男「おk」
中姉「おい男 アタシも一緒に行くぞ」
男「はいはい」
大姉「男! 襟が曲がっているぞ……膝を曲げろ!!」ウーン
男「これで届くでしょ」
母「あらあら 男は姉妹みんなと仲良くなったのね 本当に……」
男「本当になに? 怖いよおかあさん」
学校
幼「遂に来たんですか?」
男「遂に来ました モテ期らしいです」
幼「モテ期とかマジナイ そんなの都市伝説」ナイナイ
幼「というより姉相手にモテ期とか」
男「血は繋がってないよ」
幼「繋がってなくても戸籍上は親類ですから」
男「まあそういう類の冗談は置いておいて」
幼「少なくとも一人は本気だと思うんですけどね」ヤレヤレ
モブ「おい! 男って奴はいるか?」
男「はい 俺ですけど」
モブ「ちょっと面貸せよ」
モブ「おまえ 大姉さんとご飯を食べてたらしいな」
男「えぇまあ……」
モブ2「大姉さんファンクラブの俺たちに黙って抜け駆けしようとは良い度胸だ」ガシッ
男「ひぃっ!? ファンクラブとかなんですかぁ!?」
モブ3「説明しよう 大姉さんファンクラブとはロリNOタッチを掲げて大姉さんを見守る会なのだ」
男「そんな存在しらな――」
モブ「大姉さんに知られないように秘密裏に地下活動をしていたに決まっているだろうが!!」
モブ2「選択肢は二つだ 我らの同士になるか粛清されるか」
男「そんな無茶苦茶な――」
モブ「粛清だな」
モブ2「粛清だ」
中姉「おいおい なんだか面白いことをやってんなあ」
モブ「おまえは中姉!?」
モブ3「説明しよう 中姉とは大姉さんの妹で凶暴極まりな――」グヘッ
中姉「掃除の時間にはまだ早いんだがな ちょっと早めの掃除をするのもいいかもしれないなあ」
中姉「それはアタシの弟だ つまりアタシの所有物だ」
男「違います」
中姉「用務員のおじさんが困らないように10分割ぐらいにしないとな」ボキボキ
モブ「ひぃっ!?」
モブ2「助けて!!」
中姉「嫌だね」
男「ちょっと中姉さん 止めてあげて!!」
中姉「……止めるのか?」
男「いやだって こっちは被害受けてないし 殴り合いとかは……ね?」
中姉「……チッ 男に免じて許してやるよ」
中姉「まあ代わりにこっちで遊ばせてもらうけどな」ジッ
男「」ゾクッ
中姉「冗談だよ!! そんなに怯えんなって」バシバシ
男「冗談に聞こえなかったから」ガクガクガク
中姉「代わりに膝枕してくんない?」
男「もう直ぐ授業が始まるんだけど」
中姉「一時間ぐらい休んでも文句言われないって ほら早く」
男「はいはい これでいいの?」
中姉「サンキュー 一時間経ったら起こして」
中姉「ぐぅ~」スヤスヤ
男「もう寝てるし でもまあ悪い人じゃないしな」
幼「不良少年お帰りなさい」
男「一時間休んだだけなのに不良少年とか」
幼「大学ならいざ知らず 黙って授業をサボれば不良少年です」
幼「それと先ほど小姉が探してましたよ」
男「」
小姉「おとこくーん!! どこに行ってたの!?」ダキッ
男「ちょっとロマンを求めて旅を……」ギュー
小姉「もう駄目じゃない そういうのはお姉ちゃんが探してあげるから」メッ
幼「ロマンとは他人に見つけられるものなのか?」
小姉「なんか他の女の匂いがする気が……」クンクン
男「それはきっと幼の匂いだよ」ギクッ
小姉「そうかなあ……」クンクン
男「」ドキドキ
小姉「そうだ! 今日は私がお弁当を作ってきたんだよー!!」
男「うわあ! 楽しみだなー!!」
小姉「楽しみにしててね じゃあまたお昼に!!」
男「うん!!」
幼「なにがうん!! ですか」
男「うん としか言えないじゃん」
幼「女のところにいたんでしょう」
男「」
幼「知りませんよ私は……」
小姉「男くんから中姉ちゃんの匂いがした」
小姉「私だって家族の匂いぐらい間違えないよ」
お昼
小姉「男くん! 昼ごはんだよ!!」
幼「普通に美味しそうですね」モシャモシャ
男「そうだね ありがとう小姉」
小姉「エヘヘ」
男「味も美味しいよ カレー味だけど」モシャモシャ
大姉「おとこー! 一緒に昼を食べよう」
男「大姉ちゃんも来たの? じゃあ食べよう」
大姉「なんだ 頬に米粒がついてるぞ 私が取ってやろう」パク
男「ありがとう 大姉ちゃん」
小姉「」
放課後
小姉「おとこくん! 一緒にかえ――」
中姉「男!! バイト先まで行くぞ!!」ガシッ
男「中姉さん 首絞まってるから!!」ギュー
中姉「なんだ 姉に逆らうのか? あぁん?」
男「ごめんなさい 気のせいでした」
中姉「わかればいいんだわかれば」ポンポン
小姉「」
小姉「男くんはきっと流されやすい生活」
小姉「このままだとお姉ちゃんたちに盗られちゃうよぉ」
家
男「小姉」
小姉「どうしたの?」
男「なんだか今日は凄いくっついてるなーと思って」
小姉「気のせいだよー」ギュー
男「なんだ気のせいかー」アッハッハ
父「なんだ今日は二人して仲がいいな お父さんも入っちゃ――」
小姉「」キッ
父「ひぃっ!?」ガクガクガク
男「小姉」
小姉「どうしたのー?」ギュー
男「まさか一緒に寝るの?」
小姉「もちろん!!」ギュー
男「いやそれはマズイっていうか……」
小姉「だってこうしないと男くんがどこか遠くに行っちゃうし」ギュー
男「別にどこにも行かないけど」
小姉「結婚したら家出て行くでしょ」
男「それはまだ遠い話で」
小姉「学校でだって一緒になれないのに」ギュー
男「クラスが違うからね」
小姉「弟が出来て離れ離れになるなんてお姉ちゃん嫌だよ」ギュー
男「俺も嫌だけど 兄弟である以上 仕方のないことというか……」
小姉「ずっとこうやって独占していたいの!!」ギュー
男「それも難しいかなあ」
小姉「私だったらずっと男くんを愛してあげられるのに」ギュー
男「う~ん 俺も小姉のことは好きだけど ずっと一緒にいるのは無理だしなぁ」
小姉「」
男「でも小姉が寂しいときに甘えさせることは出来るから それじゃ駄目?」
小姉「うぅーーー!! そんな頼み方されたら断れないの知ってるクセに」ギュー
男「そうやって物分りのいい小姉大好き!!」ギュー
あくる日
大姉「ずるい」ブー
男「どうしたの大姉ちゃん 頬を突いて欲しいの?」ツンツン
大姉「違う!! っていうか突くな!!」ヤメイッ
大姉「二人から聞いたぞ 中姉と小姉と一緒に風呂に入ったらしいな」
男「」
大姉「私とも一緒に入るぞ!!」
男「いや……それは 少々犯罪臭いといいますか」ヒキッ
大姉「兄弟で入るなら何一つ犯罪ではない! 早く行くぞ!!」
大姉「ほら! 早く背中を流すがいい!!」
男「本当に犯罪だよなあ 肌超綺麗だし」
大姉「うん……そこがいい!!」ビクッ
男「変な声を出さないでください 怖いです」
大姉「キサマの洗いかたが気持ち良いからだぞ」ハァハァ
男「それはきっと慣れたからです」
大姉「次は前だ」クルリ
男「」
大姉「ほらどうした? 早くやらんか」ホレホレ
男「女神様……」
男「罪悪感? 当時の俺にはそんなものはありませんでした」
男「ただただ目の前の光景を目に焼き付けておきたかったんです」
大姉「なにを一人でブツブツ話しているんだ?」
男「気のせいです 洗いを続けましょう」ゴシゴシ
大姉「人に洗われるなんて慣れてないから変な気持ちになってくるな」
男「はいこれで終わり」バシャー
大姉「んー それでは次はキサマがやられる番だな」ワシワシ
男「はいじゃあお願いしまーす!!」クルリ
大姉「むっ……こうして見るとキサマの背中は大きいな」
男「男なんでって大姉ちゃん!?」
大姉「なんだどうした?」
男「スポンジは!?」
大姉「手で直接洗った方が楽だろ」
男「」
大姉「気持ち良いか?」ゴシゴシ
男「色々な意味で気持ち良いです」
大姉「それは良かった 次は前だぞ」
男「前はちょっと恥ずかしいから」
大姉「ぐだぐだ言ってないで早く前を向け」グルリ
男「」ボッキー
大姉「なんというか……デカイな」ゴクリ
男「あのもういいでしょ ここは俺が――ひゃっ!?」ビクッ
大姉「ここも洗わなくてはいけないだろう」ゴシゴシ
男「やめ……出ちゃうから……」
大姉「なにが出るんだ?」ゴシゴシ
男「子供の基が!?」ビクッ
大姉「なにを言っているんだ 子供はコウノトリが……」ゴシゴシ
男「わかってやってるでしょ!!」クワッ
大姉「す すまない……」ビクッ
男「いや別に怒ってるわけじゃ……」
大姉「クラスの連中がやってるのを聞いて興味が出ただけなんだ」
大姉「私はこんなナリだから知らないだろうと馬鹿にされるし」ショボーン
男「大姉ちゃん」
大姉「ごめんな 迷惑だったろ」
男「迷惑じゃないけど もう止めようね」
大姉「いや! それでは私の気がすまん!!」
男「いやすんでよ」
大姉「代わりに私のあそこも見ていいぞ」くぱぁ
男「」
大姉「キサマも見たことないんだろう 私も他人には見せたことがないが」カァァ
男「大姉ちゃん 俺はもう気にしてないから」
大姉「だが……」
男「それに大姉ちゃんは普通に綺麗なんだから 大切な人にだけ見せなくちゃ駄目だよ」
大姉「男……私は男にならいいのだが」ボソッ
男「なにか言った?」
大姉「いいやなにも」
またあくる日
中姉「おーい男!! 遊ぼうぜ!!」
男「遊ぶと大抵エロい方面に持っていかれるんですけど」
中姉「そんなことないって」バシバシ
男「本当かなぁ」ジトー
中姉「じゃあマリカーでもしようぜ」
男「いいけど」
中姉「じゃあアタシはこのコントローラーな」ガシッ
男「それは私の棒です」
中姉「冗談だって! そんなに怒るなよ」
男「直ぐにエロに持ってく中姉さんは苦手」
中姉「しょうがないな こっち向けよ」
男「誤魔化そうとしても――」ムッ
中姉「」チュー
男「ぷはっ!? 中姉さんなにをいきなり!?」
中姉「アタシの初キスで許せよ」
男「いきなり奪われて初キスも糞もねーよ」
中姉「アタシの処女はまた今度な」
男「それは欲しくありません」
男「ということがあったわけだが」
幼「氏ねばいいのに」
男「相変わらずキツイっすね」
幼「いえそんなことありません 極自然な反応です」
男「そんな自然な反応怖いよ」
幼「ところで誰に決めるんですか」
男「なにが?」
幼「誰と結婚するか」
男「」
男「いやいやいや 冗談でしょ 兄弟と結婚とかないよ」ナイナイ
幼「まあそれは冗談としても 三人から好意を持たれているなら誰か一人を決めるべきでは」
男「」
幼「別に結婚しろとまでは言ってないんです」
幼「三人一緒だとか考えていると 後で酷い目にあいますよ」
男「わかってるんだけど わかってるんだけど」
幼「全く贅沢な悩みだと思いますよ」
8時~10時ぐらいまで寝てくる 落ちてたら諦め
保守ありがとー
男「好きな人か……みんな好きって選択肢は危ない選択肢だろうし」
男「かといって一人に絞るのもなあ」
???「よお 久しぶりだなあ」ブンッ
男「ぎゃっ!?」ドサッ
???「注意散漫 受身を取ったのには驚いたがそれだけだ」
男「いきなり殴ってくる理不尽さ そしてこの殴られ慣れた手つき 親父か」
親父「久しぶりだな男 愛に来てやったぜぇ」ヒッヒッヒ
男「殴られるなら大姉ちゃんに殴られたかったよ」
男「何の用だよ もう俺たちは必要ないんじゃないの?」
親父「そう思ったんだけどよ やっぱりお前みたいな打たれ強い奴が欲しくてな」
男「そう思うんならそこらの格闘家でも倒してればいいだろ」
親父「もう俺に敵なんていねえよ」コキコキ
男「相変わらず化け物みたいな強さをお持ちで」
親父「だからこそ今俺が欲しいのは お前みたいなサンドバックなんだ」
男「……嫌だと言ったら」
親父「無理矢理にでも連れて行くに決まってんだろ 少姉」
少姉「」ザッ
男「少姉ちゃん」
親父「見ろよこの全身の傷 やっぱり女じゃ駄目だわ」
男「」
親父「まあそれ以外は一級品だから俺の餓鬼を生ませる為に顔には傷をつけなかったけどよ」ヒッヒッヒ
少姉「」
親父「おっ! なんだやるのか?」
男「俺じゃアンタには敵わない」
親父「良くわかってんじゃねえか」
親父「だけどよ 条件付でなら返してやってもいいぜ」
男「……」
親父「一週間後 少姉と戦え 勝ったら少姉は返してやるよ」
親父「お前が負けたらお前は俺のもんだ」
男「上等だ やってやるよ」
家
母「それで親父さんに宣戦布告しちゃったと」
男「まあ……その……ね」
父「うむ それでその少姉という子なら手加減してくれるのでは?」
母「ないわねー あの子はそこらが不器用な子だし 私やあの人にも似なかったし」ハァ
小姉「男くんの代わりに私が戦うよ!!」ギュッ
男「いや それは本気で殺されると思うから止めて」
小姉「大丈夫だよ 本当の姉がいるとか邪魔だしね」フフフフ
大姉「なぜだろうか 小姉が本当に頼もしい」ゴクリ
中姉「気のせいだろ」
男「取り合えず俺も今日は寝るよ どう考えても鍛えるしかないみたいだし」
母「そうね 具体的な作戦とかは明日考えましょう」
大姉「」
中姉「」
小姉「」
男「打たれ強いっていっても 俺格闘の才能からっきしだったからなあ」ハァ
大姉「なんだ 早くも弱気か?」
男「大姉ちゃん どうして俺の布団に……」
中姉「誰かさんが落ち込んでるんじゃないかと思ってな」
小姉「お姉ちゃん分を補給すれば大丈夫だよー」
男「みんな……ってか狭いよ普通に!!」
大姉「ここは姉に譲るべきではないのか?」ググー
中姉「それなら一番デカイ奴が降りるべきだと思うな」ググー
小姉「ふーん なら二人が一緒に降りるべきだね」ググー
男「狭いから暴れないで三人とも!!」
大姉「まあともかくだ 男は少姉を救いたいんだろう」ギュー
男「……うん」コクリ
中姉「だったらアタシたちのことももっと頼れよ」ギュー
男「……うん」
小姉「男くんは私たちより小さいんだから」
男「……うん」
10年ぐらい前
少姉「男くん 遊ぼーよー!!」
少男「嫌だよ お姉ちゃん怖いもん!!」
少姉「怖くないよ あははー!!」
少男「痛い痛いよー!!」ウェーン
男「……夢か」バサリ
男「思い出すならもっとマシな思い出を思い出せばいいのに……」
親父「おい少姉 お前男相手に本気でやれるのか?」
少姉「……」コクリ
親父「男のことを猫可愛がりしてたもんなあ」ヒッヒッヒ
少姉「関係ない」
親父「ま 俺の後だったら男のこと玩具として貸し出してやるぜ」
少姉「必要ないから」ブンッブンッ
親父「ヒッヒッ」
男「なんかさぶいぼ立った」
男「ハッハッ」ブンッブンッ
大姉「そろそろ休憩にしたらどうだ?」
男「そうだね」フゥ
大姉「私は武道のことはからっきしだが 勝てるのか?」
男「無理……かな 一週間必死こいて特訓したぐらいでどうにかなるわけじゃないし」
男「でも今は頑張ってみようって気にはなってる」
大姉「それでこそ私の弟だ」ナデナデ
男「エヘヘ」
大姉「疲れたらいつでも姉分を補充してもいいからな 遠慮はいらんぞ」
男「うん」
中姉「よし! アタシが特訓に付き合ってやるよ」
男「う~ん 確かに中姉さん強いしいいかも」
中姉「こっちは流派もへったくれもない喧嘩殺法だけどな」ブンブン
男「じゃあ来て」
中姉「行くぞ ストレート!!」
男「親父の拳に比べたら遅い みえ――ごふっ!?」
中姉「ありゃ? 大丈夫か?」
男「見えてても避けれなくちゃ意味がないということで」ハナイタイ
中姉「本当に大丈夫か?」
小姉「そうなんだ 中姉ちゃんは本当に暴力的だね」イイコイイコ
男「俺が望んだことだからいいんだけど それでも心が痛い」
小姉「私が戦ってあげられたらいいんだけどね~」ハァ
男「そこまで俺も頼りにするのはどうかと思うから その優しさだけで十分です」
小姉「男くんがどんどん私から離れてく!?」
小姉「これを喜んでいいのか悲しむべきなのか」オヨヨ
男「でもなにか策がないものかなぁ 絶対に勝てるような策が」
大姉「そういうことで思いついたぞ 策が」
男「都合の良い展開乙」
中姉「なんだよそれ もう残り日数も少ないんだぞ」
大姉「まあ聞け これが成功すれば日数など関係ないからな」ゴニョゴニョ
男「」
小姉「それ最高にcoolな作戦だよ!!」
男「やだやだやだ!! 絶対に嫌だ!!」
大姉「でもなあ もうこれしか思いつきそうな作戦がないし」
男「諦めないで!! もっと冴えた作戦があるはずだから!!」
大姉「男は少姉のことを救いたいんだよな」
男「救いたいけどそれとこれとは話が別だよ!!」
小姉「大丈夫!! この日の為にデジカメ買ったから」
男「全然大丈夫じゃないよ!! むしろ不安ばかりが増加!!」
中姉「やるよな?」
男「はいやらせてもらいます」ガクガクガク
ちょっと昼の買い物がてら外に出てきます 13時ぐらいにまでは復活できるとおもう
ただいまー
決戦当日
親父「おっ! なんだお前も来てたのか」
母「少姉は私の娘でもあるからね」
少姉「……」
親父「ルールはそっちが決めていいぜ」
大姉「1ラウンド3分 どちらかが勝つまででどうだ?」
親父「引き分けでも狙ってくるかと思ったが いさぎいいねえ」ヒッヒッヒ
中姉「私たちの男が負けると思っているのか!?」
親父「いや負けるとは思っているが なんかやたらテンション低くないか」
男「カエリタイカエリタイカエリタイカエリタイ」ガクガクガク
小姉「男くん!! 私がついてるから頑張って!!」
男「モウヤダカエリタイヨー」ガクガクガク
大姉「だらしがないぞ!! 私はキサマをそんな軟弱な人間に育てた覚えはない!!」
男「育てられた覚えがないし」
中姉「マジ行けよ」ギロッ
男「……はい」
少姉「……大丈夫?」
男「少姉ちゃんと久しぶりに会った第一声がこれとか泣けてくるよ」
大姉「早くやれ!!」
中姉「アタシたちが見てるぞ!!」
小姉「ガンバってー!!」
男「」
男「あーーー!! もうっ!! やってやるよやればいいんだろう!!」
少姉「――!?」
親父「おいおいなんだこりゃあ」
大姉「いいぞいいぞーーー!!」
中姉「やれやれーーー!!」
小姉「」パシャパシャ
親父「なあおい 一つだけ言っておくけどよ」
親父「別に服脱いでも早くなるわけじゃねーぞ」ヒキッ
男「知ってるよ馬鹿!!」ゼンラー
男「なんで必勝の策で全裸にならなくちゃいけないんだよ」シクシク
親父「アホらしい さっさと倒しちまえ少姉」チッ
少姉「」
親父「おい どうした?」
少姉「恥ずかしい……///」
親父「」
大姉「作戦は成功したようだな!!」ジュルリ
中姉「羞恥で染まってる男マジ可愛いなあ」ハァ
小姉「」パシャパシャパシャ
男「アンタら絶対楽しんでるでしょ!!」ゼンラー
大姉「だが少姉は固まっている!! 今がチャンスだぞ!!」
男「そうだ!! 少姉ごめん」ガッ
少姉「あっ!?」ドシン
親父「簡単にマウント取られるんじゃねーよ!!」バンバン
少姉「/////」
男「カウントは?」
大姉「3カウントだ!!」
母「1,2……」
少姉「……くっ!」ガシッ
男「やるな」ゼンラー
母「一ラウンド終了」カンカン!!
大姉「なんだかんだで攻め切れなかったが 流れはこっちにあるぞ」
男「代わりにこっちは大切なものを失ったけどねー」ゼンラー
小姉「大丈夫だよ! 男くんの大きさは世界に誇っていいよ!」パシャパシャ
父「それよりもどうだ? カレーでも食べるか?」
男「ってか父さんいたの?」
父「」
親父「なんだ 攻められっぱなしだったじゃねえか」
少姉「問題ない」
母「第二ラウンド ファイッ!!」
少姉「慣れた」
少姉「」ヒュッ
男「ゲホッ!?」
大姉「まさかもう全裸作戦が通じないだと!?」ガーン
男「むしろ通じると信じたのすら奇跡だったよ!!」
少姉「」ドスドス
男「ぐっ!?」
中姉「くっ!? もう手はないのか?」
大姉「男は攻撃が全く出来ないからな しようとしてもカウンターを食らうのがオチだ」
男「少姉ちゃん 覚えてないかもしれないけど」
男「昔 お互いに将来の夢を語り合ったよね」
少姉「」ドスッドスッ
男「少姉ちゃんの夢は俺のお嫁さんになるだっけ」
少姉「氏ね!!」ゴッ
男「死なない!!」ドスッ!!
少姉「なんで倒れない?」
男「倒れたくないから 少姉ちゃんが受けた仕打ちに比べたら」
男「万倍はマシでしょ」ニコッ
少姉「」ゲシッ
ずっと弟を馬鹿にした人生を送ってきた
自分よりもずっと弱いクセにお父さんとの修行を止めない弟
殴られて蹴られて痛いハズなのに 私の前ではヘラヘラ笑っている弟
それを知ったのは弟と離れた時だった
修行で殴られるのとイライラして殴られるのでは痛さが違う
お父さんは弟の方が打たれ強いと笑った
でもそれは違うのだ 弟は私を守ったから打たれ強くなったのだ
体が打たれ強くなっても心は強くならない だから私は弟の分まで我慢をしなくちゃ――
男「ごめんね少姉ちゃん 少姉ちゃんの気持ちに気付いてあげられなくて」ダキッ
少姉「」
男「二人でいれば辛いことだって半分に出来たのに それをしなかったから今は少姉ちゃんが辛い目にあってる」
少姉「」
男「少姉ちゃんも救われなくちゃいけないんだ」
男「俺がお姉ちゃんたちと出会って救われたみたいに」
少姉「……男 ごめんなさい」ポロポロ
男「大丈夫 俺これでも丈夫だから」
親父「チッ もういいさ そいつは連れてきな」
男「そうだ 俺の夢なんだけど 最後に一度だけなってみるよ」
少姉「……おとこ?」
男「親父待てよ!!」
親父「……なんだ? もう俺に用はねーだろ」
男「まだ残ってるさ あんたを倒すって仕事がな」
親父「冗談だろ お前じゃ俺は逆立ちしても倒せねーぜ」
大姉「そうだなにを言っているんだ!!」
少姉「おとこ!!」
男「勝つさ 有史以来 正義が悪に負けた試しなし」
親父「今ならタチの悪い冗談ですましてやれるが……本気かあ」ヒッヒッヒ
親父「残念ながらおれぇあ弱いものイジメが大好きでなあ」
男「子供の頃に憧れた正義 カレー男マンになってみせる!!」
親父「それカレー男男って意味だぞ」
少姉「」ジッ
男「子供の頃の戯言だから許して!!」
男「それと少姉ちゃんはジト目でみないで!!」
親父「初めに言っておくぜ 俺はカレーなんて食いモンが大嫌いだ」ビリビリ
親父「男なら黙ってアンパン糖分だろ」モシャモシャ
父「なるほど 敵はカレーの宿敵アンパンか」ゴクリ
男「ちょっと父は黙ってて」
親父「後で後悔すんなよ」
男「しないよ」
母「第一ラウンド ファイッ」カンッ
親父「」ゴッ
男「ゴホッ!?」
親父「これがアンパンチだ」
親父「それでこれがアンキックな」ドスッ
男「ぐぇ……」ドサッ
母「ダウーン!!」
中姉「おとこ!?」
小姉「おとこくん!?」
親父「立ち上がらない方がいいぜ それ以上は死ぬからな」ヒッヒッヒ
男「冗談だろ」ググ
少姉「父さんの全力を受けて立ち上がるなんて……」
親父「アンパーンチ」ゴスッ
男「ガッ!?」
母「第一ラウンド終了!!」カンカンッ
親父「ふぅ 次で終わりだな」モシャモシャ
中姉「大丈夫か男!?」
男「カレー かれーを補充したい」
小姉「男くんが錯乱して大変なことに!?」
父「男くん これでいいかね」ナベー
男「おk」ゴクゴク
男「元気100倍 カレー男マン」ドスン
親父「ダメージが大きい 次は死ぬぜ」ヒッヒッヒ
母「第二ラウンド ファイッ」カン
親父「この一撃で終わりだ アーン……」ググッ
男「知ってたか カレーは正義だ」ググッ
男「正義を穢した罪は死よりも重いぞ 100辛……」ギリギリ
親父「パーンチ!!」ゴッ
男「カレーパンチ!!」ゴッ
親父「(そういえば母は怒りで力を上げる変な体質があったな)」ヒッヒッヒ
親父「俺の負け――ゴホッ!?」ドスン
母「1,2,3!!」カンカンカン
男「もう無理……」バタン
大姉「男!?」
中姉「男!!」
小姉「男くん!?」
少姉「おとこ!?」
母「それで親父はもうアタシたちの前には姿を現さないって」
男「そうなの ってか俺三日も寝てたの?」
母「そりゃ酷い怪我だったからね 少姉ちゃんとかはもう学校に編入したのよ」
母「中姉ちゃんと同じ学年で」
男「俺この作品の主人公じゃないの?」
母「それとみんなから伝言」
母「早く一人選んでだって なんのことかしら」
男「」
母「じゃあお大事にね」バタン
男「一人を選ぶって 好きな人を決めろってことだよな」
男「むしろお菓子を買うような気分で選べるわけじゃないし」
男「どうしよう」
大姉ちゃん
中姉さん
小姉
少姉ちゃん
今はまだその時ではない
ニア大姉ちゃん
大姉「どうしたんだ いきなり呼び出して」
男「大姉ちゃん好きだ!!」
大姉「はっはっは! 私も好きだぞ男」ギュー
男「あの そういう好きじゃなくて異性として好きって意味なんだけど」
大姉「……なっ!? 私たちは兄弟だぞ!!」ビクッ
男「でも好きなんだ!!」
大姉「私は小さいしぶっちゃけ小姉の方が色々大きいぞ」ボソボソ
男「それでも俺は大姉ちゃんが好きなの!!」
大姉「うぅ~ 私も男のことが好きだぞ」ナデナデ
男「大姉ちゃん!!」
大姉「本当に可愛い奴だなお前は」ナデナデ
男「エヘヘ」
大姉「男 目を潰れ」
男「こうでいいの?」ギュッ
大姉「私のファーストキスだ ありがたく受け取れ」チュ
男「大姉ちゃんマジ可愛い!!」ギュー
大姉「男も代わらず可愛いぞ!!」ギュー
眼を「つむる」
眼を「つぶる」
ここらへんって方言みたいなのが絡んでくるんじゃないか?
自分は「つぶる」って言ってる
保守ありー
男「大姉ちゃん あーん」ヒザシタ
大姉「あーん」ヒザウエモシャモシャ
男「美味しい?」
大姉「美味しい」モシャモシャ
小姉「私を選んでくれなかったのはいいんだけど」
中姉「なんというか……」
少姉「犯罪的」
小姉「私の弟くんがロリコンの罪で捕まりそう怖い」
大姉「男は私に甘えてくれるから好きだぞ」ギュー
男「俺は大姉ちゃんが俺に甘えてくれるから好きだよ」ギュー
大姉「後は私が抱きついて欲しいときに抱きついてくれるのが好きだ」
男「俺が座ってると膝の上に乗ってくれるのが好きかな」
大姉「私にとって体の一部のような存在だ おまえは」
男「俺にとっても もう大姉のいない生活なんて考えられないよ」
大姉「言ったな!!」
男「言ったよ」
大姉「キサマは一生私の弟だからな!!」
大姉END
ニア中姉さん
中姉「それでなんだ話って」
男「中姉さんが好きなんですけど……」
中姉「好きもなにもお前は私の玩具だろ」シレッ
男「そういう意味じゃなくて 異性として好きってことで」
中姉「」
男「中姉さん?」
中姉「あーーーっ!! もう!?」
男「ひぃっ!?」
中姉「他の連中と違っていつまでも”さん”付けだから」
中姉「アンタアタシのこと苦手だと思ってたよ!!」
男「さん付けしてたのは雰囲気的なノリなんだけど」
中姉「あーーーっ! もう馬鹿らしい!!」
中姉「そもそもアタシを選んだ意味がわからないし」
男「だって中姉さん頼りになるし」
中姉「」
男「なんだかんだで一番お姉ちゃんしてるし 愛のある悪戯ばっかしてくるし」
中姉「うっさい!! まずはさん付けやめろ!!」
男「中姉ちゃんとか?」
中姉「中姉様にしろ」
男「中姉様ってさ」サワサワ
中姉「な……んだ?」ビクッ
男「実はMだったりする?」サワサワ
中姉「なにを言っている ってか人のバイト先でなにをやっているんだ!!」
男「いつかのセクハラのお返しにと」サワサワ
中姉「だから止めろと うぅ……」
男「中姉様は可愛いなあ」サワサワ
中姉「お前 帰ったら覚えておけよ」
男「中姉様 この手錠止めて~」
中姉「さっき散々遊んでくれた報いだ」
中姉「どうしてくれようか……」
男「お姉ちゃん 許して」グスン
中姉「最近 私がその顔でなんでもかんでも許してきた気がするしな」
男「」ギクッ
中姉「男が逃げないように首輪でも付けてみるか」
男「ちょっとそれは洒落になってないです」
中姉「私みたいな我侭な人間が自分の主張を曲げることなんてそうないんだぞ」
男「中姉様 イカせて」ビクンビクン
中姉「それだけお前は特別なんだ わかってるのか」ペチン
男「わかってます!! わかってるからあ……」
中姉「本当にお前の泣きそうな顔を可愛いなあ」
中姉「一生私の物になってくれるか?」
男「なるよ 俺は中姉様が大好きだから」エヘヘ
中姉「うん その言葉だけで私は満足だ 私も好きだよ男」
中姉END
ニア小姉
小姉「どうしたの男くん もしかして告白とか」イヤン
男「実はその通りなんだ」
小姉「私も大好きだよ男くん!!」ダキッ
男「小姉!!」ギュー
小姉「でも私でいいの? 男くんの特別になったら凄い縛っちゃうよ」
男「いいよ 小姉のこと好きだし」
小姉「私男くんより身長――」
男「それは言っちゃ駄目! それにそれでもいいから!!」
小姉「ぅう……私は男くんの心意気に感激しました」グスッ
小姉「おとこくんおとこくんおとこくん!!」ギューギュー
男「おねえちゃんおねえちゃんおねえちゃん!!」ギューギュー
小姉「男くんとクラス離れてるの寂しいよー」ギューギュー
男「俺も小姉と離れるの寂しいから一杯匂いつけるよ」ギューギュー
幼「どうでもいいけど 人前でやるの止めたらどうですか」
幼「かなりドン引きです」ヒキッ
小姉「これは幼ちゃんへの牽制も兼ねてるから問題ありません」ギューギュー
男「俺は小姉一筋だから大丈夫だよ!!」
小姉「でも男くんのフェロモンに充てられた女が近づいてきちゃうから」
幼「うわあ 普通にウザイ」
小姉「私ね 男くんが私を選んでくれて本当に嬉しいよ」
男「うん だってこの家に来て一番優しかったのも小姉だったし」
小姉「写真で見て一目惚れだったんだあ 私の理想の弟だって」ギュー
男「俺も小姉みたいなお姉ちゃんがいて本当に良かったよ」ギュー
小姉「おばあちゃんになってもずっと一緒にいてね」
男「うん」
小姉「もうずっとずっと離さないから」ギュー
小姉END
ニア少姉ちゃん
少姉「……どうしたの?」
男「少姉ちゃん 俺ずっと昔から少姉ちゃんのことが好きだったんだ」
少姉「私もおとこのこと好き」
男「えっと異性として好きってことなんだけど」
少姉「……?」
男「そこらが良くわかってないみたいですねー」
少姉「大丈夫? 難しい顔してた」ギュー
男「大丈夫だよ まあしばらくはこれでいいか」ギュー
少姉「おとこ ここがわからない」ツンツン
男「少姉は今まで勉強とは無縁だったからね」
少姉「」ショボーン
男「大丈夫だって 俺もこの辛さを引き受けるって決めたから」
男「勉強は優秀な大姉に聞いた方が早そうだけど」
少姉「おとこ頑張ろう」ギュ
男「そうだね」
少姉「ご注文お決まりですか?」キリッ
男「少姉がバイトをしたいって言った時はどうなるかと思ったけど」
男「傷も隠れてるし 接客態度も中々様になってるよね」
中姉「気をつけろよ こいつ結構もてるから」ケラケラ
男「それは笑い事じゃないよ」
少姉「……?」
少姉「私は男と一緒にいる」ギュー
男「やめてください周りの視線が痛いです」
少姉「――♪」ギュー
学校
少姉「……」ギュー
男「少姉ちゃん そろそろ授業始まるから教室に戻ったら?」
少姉「いや?」ウルウル
男「嫌とかそういう問題じゃなくて しっかり授業は受けないと」
少姉「おとこがそういうなら」ガタッ
男「もう少姉ちゃんは可愛いなあ!!」ダキッ
幼「いや 帰らせなさい」
少姉「この家に着てからずっと考えてた」
少姉「私がこんなに幸せでいいのかって」
男「いいんじゃないかな」
少姉「うん おとこと一緒にいられるのが私の幸せだから」
男「俺も少姉と一緒にいられて嬉しいよ」
少姉「おとこ大好き」ギュー
男「俺も大好きだよ」ギュー
少姉「一緒に幸せになろうね」ギュー
少姉END
ニア今はまだその時ではない
男「そういうわけで 今はまだ選べないんだ」
幼「あなたはとてつもない羨ましい状況にありながら選択しないとか」
幼「爆発してしまえと言われても仕方ありませんよ」
男「いいじゃん そういう選択肢もありということで」
???「ぐすっ……」ポロポロ
男「どうしたのお嬢ちゃん」
幼「幼女に話しかける男 お巡りさんこいつを射殺しなさい」
男「ちょっと黙って!! それで泣いてどうしたの?」
???「お財布落としちゃったから」
男「財布捜すよ!!」
幼「合点承知の助!!」
男「見つけたよー」
幼「案外早く見つかりましたね」
男「はいこれ」
???「ありがとうございました」ペコリ
男「いいよいいよ 困ったときはお互い様だし」
幼「一歩間違えれば犯罪ですけど」
男「幼は一々雰囲気を壊さないで」
男「それじゃあね」
幼「では……」
???「男様……」
妹編開始
男「今日は大姉ちゃんが委員会の仕事 中姉さんが補習」
男「小姉が友達の付き合いで少姉ちゃんがレスリング部に見学に行くとか」
男「珍しく一人帰りだよなぁ 別に寂しくないけど」
???「」バチンッ
男「ぎゃぁああああああ!?」バタリ
???「きゃああああああああ!? あなた何してるんですか!?」
???「こいつはこれぐらいしないと気絶しねーんだよ」
???「それにしても 相も変わらず平和ボケしてんなあ」ヒッヒッヒ
???「後でお嬢様に報告しますからねー!!」プンプン
???「嬢ちゃんが俺を排除出来るならやって欲しいもんだね」
男「うぅん……」パチリ
???「あっ! 起きましたか」
男「うわっ!? ここどこ!?」ビクッ
???「こ ここは車の中ですぅ」ドキドキ
男「車の中? どうして車の中に……」
親父「それは俺が説明してやるよ」
男「親父! どうしてここに!?」ビクッ
親父「仕事だよ仕事」ヒッヒッヒ
男「俺との戦いで死んだはずなのに!?」ガクガクガク
親父「死んでねーよ」
男「それはそうと 仕事ってなんだよ」
親父「道場潰しで生計なんて立てられるわけないだろ」
親父「たまにこうしてボディーガードの仕事なんかをしてるんだよ」
男「なんだ 生ゴミでも食って生きてると思ったけど違うんだな」
親父「お前 縁を切ったとはいえ自分の親父にも容赦ねーな」
男「誰かさんが容赦なかったので」
親父「言えてらあ」ヒッヒッヒ
???「そんなどうでもいい話はいいので早く説明をしてくださーい!!」
親父「親子の感動の再会をどうでもいいとか言うんじゃねーよ」
親父「まああれだ やんごとなきお方がてめえに会いたいんだとよ」
男「やんごとなきお方? どうしてそんな人が……」
親父「それは本人に聞けよ それでそいつがそのやんごとなきお方のお付きのメイドだ」
メイド「メイドです よろしくお願いします!!」チンマリ
男「こんな小さい子が? コスプレでも強要されてるのかと思ったんだけど」ナデナデ
メイド「頭を撫でないでください! こら!!」
親父「まあなんだ 色々面倒なことがあってあちらの家は14歳未満しかいねーんだよ」
親父「お前もロリコンみたいなもんだし丁度いいだろ」ヒッヒッヒ
男「そんな適当なことは言わないで」
メイド「ろりこん……ってなんですか?」
男「知らなくてもいいことですよ」
メイド「とにかく!! 私はあの家ではお嬢様の次に偉いんですから!!」エヘン
男「はいはい 凄いねー」ナデナデ
メイド「もう!! あなたも親父さんも私を尊敬しなさすぎです!!」
親父「いや 餓鬼を尊敬するほど腐ってねーしな」
男「アンタは色々腐ってるよ」
親父「ほら そろそろ着くぞー」キキーッ
メイド「きゃあ!?」
男「危ない!?」ダキッ
ガチャン!!
親父「大丈夫だったかお前ら」ヒッヒッヒ
男「もう少し安全運転で頼む ってかリムジンでドリフトとかねーよ」
メイド「」プルプル
男「大丈夫メイドちゃん なんで震えてるの怖かった?」
メイド「助けてもらったことには感謝してます」
メイド「でもどうして私の胸に触ってるんですかーーー!!」ガーッ
男「えっ!? そこ胸だったの……?」
メイド「乙女の胸を触ってまな板とか酷いです!!」
親父「酷いです!!」
男「親父マジ黙れ」
男「もう いきなり災難だよ」ガチャ
???「チェストー!!」ブンッ
男「ぐえっ!?」ドサリ
親父「なんだ執事 手荒い歓迎だな」ヒッヒッヒ
執事「当たり前です あなたのご子息とあらば手荒く歓迎するのは当然」
執事「しかもあなたを倒したほどの猛者ともなれば当然です!!」
親父「いやあ お父さん一撃で倒されちゃったからなぁ」ヒッヒッヒ
男「いい加減なことを言うなって」ゴホッ
執事「私のソバットを喉に食らいながら復活が早い……ッ!!」
男「普通の人だったら死んでるからね」
執事「あなたが男様ですか ようこそおいでくださいました」ペコリ
男「ようこそって歓迎の仕方じゃなかったよね」
執事「そんなことはどうでもいいじゃないですか 尻の穴の小さい男ですね」
男「どうでもいいとか言いやがった」
執事「それではお嬢様が待っているのでこちらへ……」
男「それはいいんだけど どうして俺ってここに連れて来られたの?」
執事「親父さん」ジトッ
親父「悪い まだ説明してなかったわ」
執事「この家にはお嬢様と使用人しか住んでいません」
「あなたがお嬢様の話し相手になりなさい」
「一週間でいいので」
男「面倒だからって産業は駄目だと思うの」
執事「ちなみに拒否権はありません」
男「」
親父「逃げたいなら逃げてもいいぜ 俺をもう一度倒せる自信があればな」
執事「そういうわけです どうぞ屋敷の中へ」
男「屋敷の中も広いな ウチの何倍あるんだ?」
執事「こんな場所 ただの犬小屋ですよ」
男「犬小屋並みの狭さってこと?」
執事「」
男「沈黙はキツイです」
執事「この扉の先にお嬢様がいます 粗相がないように」
男「はいわかりました」
執事「では」ガチャリ
お嬢様「男様!! 私を覚えていらっしゃいますか!?」
男「……あぁ! 財布を落としてた子!!」
お嬢様「覚えていてくださって嬉しいですわ!!」
男「君が俺を呼び出したのかぁ」ナルホド
お嬢様「あの時のお礼がまだでしたから」
お嬢様「是非とも私の家に招待してさしあげようと思いまして」
男「ありがとう」
お嬢様「執事 お茶を持ってきなさい」
執事「かしこまりました」バタン
お嬢様「あぁ! 殿方との会話はお姉さまの旦那様以来です」
男「そうなの?」
お嬢様「そうです それに私を無償の精神で助けてくださった男様のことがもっと知りたいと思いまして」
男「そうなんだ」テレ
お嬢様「大金を使って調べたんです」
男「」
お嬢様「男様も1億ほどで買いましたから 一週間はここでゆっくりしてくださいね」ニコッ
男「」
執事「お嬢様 そろそろお勉強の時間です」
お嬢様「もう少し男様と話していたいのだけれど」
執事「時間ですので 次は夕食の際に話されたらどうかと」
お嬢様「わかりましたわ 男様ごめんなさい」
男「いいよいいよ じゃあまた」フリフリ
執事「お前がお嬢様と話せるのは基本お嬢様が暇な時間帯だけだ」
執事「それ以外はメイドと一緒に屋敷の掃除だ」
男「お客さんに対して酷い」ヨヨヨ
執事「金を貰って来ているんだ 仕事ぐらいはちゃんとやれ」
男「」
親父「おう! 男! ちょっと来いよ」
執事「……男様 あなたの部屋は親父さんの隣なので案内してもらってください」
男「わかりました」
親父「ところでよ 1億円がどうとか言われなかったか」
男「言われたけど……」
親父「あれは俺が貰ったんだけどよ」
男「おい カレーパンチ食らわすぞこら」
親父「いいじゃねえか それでお嬢様のことだけどよ」
親父「あの女は金でなんでも解決出来ると思ってる奴だ」
男「まあなんとなくは分かるよ」
親父「そういう教育しか受けて来なかったからな お前ならわかるだろ」
男「」
親父「だからどうしたってわけじゃないけどよ」
親父「金の分ぐらいは仕事しろよ」ヒッヒッヒ
男「金返せよ」
親父「ここがお前の部屋だ」
男「おい」
親父「見ろよ お前の部屋の何倍もあるんじゃねーか」
男「ホントだ 広い上に天蓋つきのベッドなんて初めて見たよ」
親父「夕飯になったらメイドが呼びに来るからそれまで荷物の整理でもしてろ」
男「拉致られたから荷物なんてねーよ」
男「でも携帯で電話できる 助け呼ぶことが出来る!!」ピッピッ
小姉『男くーん? 今どこー?』
男「今……」
親父「そういう教育しか受けて来なかったからな お前ならわかるだろ」
男「友達の家に一週間ぐらい泊まることになってさ!!」
男「学校も行けないんだけど心配しないで!!」
小姉『学校も行けないって どういう――』
男「大変だー!! 電波がパナくて混戦でぬわーーー!!」ガチャ
男「もう後戻りは出来ない」
男「親父再登場 拉致られて メイドちゃんの胸揉んで」
男「執事ちゃんに殺されかけて お嬢様はお人形みたいんで可愛かったなー」
メイド「男様 ご飯ですよー」ガチャリ
男「うん わかった」
メイド「ところで男様 テーブルマナーの方は大丈夫ですか?」
男「ナイフとフォークの持ち方しかわかりません」キリッ
メイド「だと思って夕食を和食にしておいてよかったです」ハァ
男「ありがとうね」ナデナデ
メイド「だから撫でないでくださーいー!!」ブンブン
男「和食は和食でも懐石料理ですか」
お嬢様「お気に召さないのなら作り直させますけど」
男「超好きです! 大好物です!!」
男「ところで親父はなに食ってんの?」
親父「あんぱん」モシャモシャ
男「まあいいか ところでこの家はみんなで食べるんですね」
執事「普通は私たち使用人は後に食べるんですけど」
お嬢様「そうなると私一人の食事になるので」
男「そうですよねー」
お嬢様「男様 今日はご一緒に湯浴みをしませんか?」
執事「お嬢様! 男と一緒に入るなんて不潔です!!」
お嬢様「執事やメイドとはいつも一緒に入ってますけど」ハテ
執事「男と女では違います!!」
お嬢様「それでは男様に決めてもらいましょう」パン
執事「」ギロッ
男「一緒に入ったらそのまま人生終了しそうなので 今日は勘弁してください」
お嬢様「残念です」フゥ
夜
お嬢様「それではお風呂も入りましたし 就寝の9時まで男様のことを話してください」キラキラ
男「そんな目を煌かせるような面白い話はないけど」
男「大姉は小さくて可愛いし 中姉は頼りになる」
男「小姉は甘やかしてくれるし 少姉はトコトコ後ろをついてくるし」
お嬢様「男様の家族は面白い方ばかりなんですね」
男「お嬢様もお姉ちゃんがいるんじゃないの?」
お嬢様「お姉さまはあまりこちらに遊びに来ないので」フゥ
男「そうなんだー」
お嬢様「それで男様にお願いがあるんですけど」
お嬢様「私生まれてからずっと女の人ばかりの環境で生きてきたので」
お嬢様「お兄様というのに憧れていて」
男「」
お嬢様「よろしかったらお兄様と呼んでいいですか?」
男「いいけど……」
お嬢様「ありがとうございます お兄様!!」パァァ
男「うん お嬢様は可愛いなあ」ナデナデ
お嬢様「エヘヘ」
執事「失礼します そろそろご就寝の時間です」ガチャリ
お嬢様「そうですか それではまた明日お兄様」
男「おやすみなさい」
執事「」
ちょっと投下速度落ちる
執事「男様 少しついてきてください」
男「どうしたの……って外に出るの?」
親父「なんだ 今日は男も一緒にやるのか」
男「親父? えっ どういうこと?」
執事「親父さんには夜中に私の特訓を頼んでいるんです」
男「それと俺がどう関係して?」
親父「丁度いいサンドバックがありゃ使うだろ」
男「」
執事「イライラしていたところなので 殴らせてもらいます」
執事「今日もありがとうございました」
親父「報酬はアンパンな」
執事「わかりました ところで男様は大丈夫ですか?」
男「死んでまーす」ボロボロ
親父「俺はそこらをブラついてるからお前が連れててやれよ」
執事「全く 仕方ありませんね」ヨイショ
男「面目ないです」ズルズル
執事「打たれ強いだけで全然強くありませんね」ハァ
男「親父と比較しないで あれは化け物だから」
執事「あなたは誰かを守るために強くなりたいと思ったことはないんですか?」
男「あるけど 俺は才能がなかったからなあ」ハハハ
執事「私はお嬢様を命に代えても守りたいです」グッ
男「」
執事「ちなみに今のところあなたは敵かどうかグレーなのでお忘れなく」
男「傍から見ればお嬢様に群がる虫の一匹だしねー」
執事「自覚があるんならいいんです」
男「……」ハァ
男「ところで執事ちゃんは学校に行ってるの?」
執事「既に義務教育の過程は終えてますので行く必要はありません」
男「でも友達とかいたんじゃない?」
執事「私は旦那様に拾われた身ですので必要ないので」
男「じゃあ俺が友達になってあげるよ」
執事「話を聞いてましたか?」
男「お嬢様が忙しい時間だけでもいいからさ」
執事「……仕方ないですね」
男「ありがとう」
男「zzz」グゥー
メイド「朝ですよー!! おきなさーい!!」ガンガン
男「うぅー」モゾモゾ
メイド「あさですって!! 起きろー」ユサユサ
男「大姉ちゃーん」グイッ
メイド「へ?」ドスン
男「大姉ちゃんモフモフ」モフモフ
メイド「きゃああああああ!! 止めなさい!!」
男「モフモフモフ」
メイド「止めろって言ってるでしょうが!!」
バッチーン
男「ごめんなさい わざとじゃないんです」ヒリヒリ
メイド「当たり前です! わざとだったら警察に突き出してますから」
男「物分りのいいメイドちゃんありがとう!!」モフモフ
メイド「だーかーら!! 止めなさいーい!!」
お嬢様「お兄様 布団の寝心地はどうでしたか」
男「枕が替わっても寝られる俺に死角はなかった」
お嬢様「それは良かったですわ」
メイド「それでは朝食が終わったので男さんはこっちに来てください」
男「アイサー」
お嬢様「あら いつの間にお兄様とメイドは仲良くなったの?」
メイド「仲良くありません!!」
メイド「それでは男様には2階の部屋すべての掃除を担当してもらいましょう
男「無理です」
メイド「大丈夫です 私も出来ますから」エヘン
男「プロと一緒にしないで」
メイド「家の汚れは心の汚れ お嬢様に恥じぬよう頑張ってください」
男「」
メイド「返事は?」
男「はい」
男「これ絶対に今日じゃ終わらないんだけどなー」
男「気付いたんだけど この階って使用人室なんだよなー」
男「女の子の服とか無造作に置いてあるし」
男「ここはメイドちゃんの部屋か……」
男「これは……写真――」
メイド「男様!!」ガチャ
メイド「見ましたか?」
男「見てません」
メイド「」
男「」
メイド「まあいいでしょう 今回は思慮に欠けた私のミスだったので」
男「ありがとうメイドちゃんマジ優しい!!」ナデナデナデ
メイド「だから頭を撫でるのは……コラ!!」
お嬢様「執事 お兄様は今なにをしているのかしら」
執事「恐らく部屋で暇でも持て余しているのでは?」
お嬢様「次のダンスのレッスン 休んでは駄目かしら」
執事「駄目です ダンスも社交界に出れば一つのステータスですから」
お嬢様「いつも黙って受けてるんだから 今日ぐらいは……」
執事「駄目です」
お嬢様「執事のケチー」
執事「なんとでも言ってください」
お嬢様「お兄様……」ハァ
執事「」
お嬢様「お兄様 お話しましょう」
男「初日で結構話しちゃった感があるんだけど」
お嬢様「どんな話題でもいいんですよ それこそ今日あったことでも」
男「え~と……」
お嬢様「本当に親父さんに勝ったんですか!?」
男「まあ一応……」
お嬢様「親父さんは本家のメイド執事でも歯が立たなかったお人ですよ」
お嬢様「そんな人に勝てるなんて 流石お兄様」
男「そうかなあ」
執事「お嬢様 そろそろ時間です」
お嬢様「わかったわ それではお兄様今日はこれで」
男「うん」
執事「男様 今日も頼みます」
男「……はい」
執事「ハッ!!」
男「ぐっ!?」
親父「そうさなあ 今日はお互い本気で戦ってみたらどうだ?」
執事「いいですねそれは」
男「無理です負けてしまいます」
親父「大丈夫だって お前は俺に勝てたんだから」ヒッヒッヒ
男「状況が違うし 性別も違う」
執事「性別なら私が女だということは忘れてください」
執事「さもないと油断して死ぬことになりますよ」
男「それは嫌だけど女の子を殴るのもないしなー」
執事「それでは参ります!!」
男「心の準備が――ゲッ!?」
執事「親父さんを倒した実力を見せてみなさい」
もう眠気全開だからごめん 明日の朝まで残ってたら再開する
ほ
義姉「おい軟弱者、なにをオロオロしている。何時にも増して軟弱そうだな」
男「いや、ゴキブリが出てき」
義姉「いやああああああああああ!!
お前なんとかしろ男だろバカあああああ!!ゴキブリいやあああ!!」
男「なんだろう。ギャップがかわいらしいがムカつく」
こうですかわかりません><
ほ
/ ̄ ̄ ヽ,
/ ',
_ {0} /¨`ヽ {0}
/´ l ヽ._.ノ i 鳥はよぉ…視覚細胞のうちの桿体細胞が少ねぇんだよ
/' |. `ー'′ | だから暗いところでは何も見えないッ!
,゙ / ) ノ '、 いわゆる「トリ目」ってやつ、だろうな。
|/_/ ヽ そんかわり錐体細胞が発達してるからよぉ?…
// 二二二7 __ ヽ 紫外線やリモコンの電波だって見れるんだぜ…?
/'´r -―一ァ"i '"´ .-‐ \ ちなみに朝俺たちがチュンチュン言ってるのは「ナワバリ」争いだ。
/ // 广¨´ /' /´ ̄`ヽ ⌒ヽ あそびでやってんじゃねぇ・・・
ノ ' / ノ :::/ / ヽ } 「 命 が け だ ! 」
_/`丶 / ::i {:::... イ じゃ、行ってくるわ。ナワバリを、そして家族を守るためにな!
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