キン肉マン「団体戦のやり直しだって~!?」
ネメシス「その通りだ!」
テリーマン「しかし何故このタイミングで?」
ネメシス「10月9日に発売されたコミックス第44巻を見れば分かる……」
ロビンマスク「どれどれ……これはっ!?」
委員長「何が書いてあるんじゃ!ノック 直ぐに買ってこい!」
ノック「はいっただいま!」
ネメシス「ほう?流石は下等超人の最高傑作ロビンマスク、もう最新巻を手に入れていたか」
ロビンマスク「当然だ!私は発売日に書店で購入すると決めている!」
キン肉マン「流石超人博士の異名を持つロビンマスクじゃわい!」
テリーマン「俺ですら、時々発売日を間違えると言うのに……」
委員長「購入日なんてどうでもいいわっ!それより何が書いてあるんじゃ!」
ロビンマスク「それは……」
ネメシス「ほんの数ページ捲れば分かるっ!そこに書いてあるのは!我々の戦績だー!」
キン肉マン「なんだって~!?」
ミート「どうして王子が驚いているのですか!?王子はコミックス読んでいるでしょう!」
キン肉マン「すまんミートよ、実はこの間トイレにいった時……紙が無くて……」
ミート「コミックスで拭いちゃったんですか!?」
テリーマン「それが今回の団体戦のやり直しとどう関係するんだ?」
ネメシス「やれやれ、下等超人にはまだ理解出来ないと言うのか……ハァ」ツカツカ
ネメシス「では、仕方ない!私が自ら教えてやろう!」
ネメシス「我々、完璧・無量大数軍の戦績を見よっ!」
テリーマン「これはっ!?」
ネメシス「我々の戦績は!」
ネメシス「コミックス44巻時点で、3勝6敗1分!何が完璧だっ!負け越しているっ!」
ネメシス「完璧は常に勝たなくてはならない!よってやり直しを要求した訳だっ!」
バッファローマン「自分たちが劣勢を強いられたらやり直しか……気に喰わねぇ!誰がその誘いに乗るかっ!」
ネメシス「まぁ、よいではないか?それに私なら貴様の同士達を復活させられるぞ?」
ブラックホール「……」
バッファローマン「……はったりだ!」
ネメシス「どうかな……信じるか信じないかは貴様次第だ」
バッファローマン「……分かったその誘いに乗ってやろう」
ネメシス「懸命な判断だ、正義超人諸君はどうするかね?」
ロビンマスク「我々に誘いを受けるメリットは無い!……しかしお前達が望むなら真っ向から受けて立とうじゃないか!」
ネメシス「交渉成立だな、ではこの書類にサインと印鑑をして貰おう」
ロビンマスク「よし」キュッキュッ
バッファローマン「これで良いのか?」ポンッ
ネメシス「よろしい、では一週間後……フッ」ニヤッ
一週間後、千葉マリンスタジアム~
キン肉マン「何で、千葉マリンスタジアムなのだ?」
ロビンマスク「さぁ?」
テリーマン「ん?あれを見ろっ!」
フード「」ガシャンドスンヌチャマキッスタッ
キン肉マン「なっ何だあのフードを被った集団は!」
ブラックホール「……まさかっ!?」
フード「その……」バッ
悪魔超人達「まさかだぜぇ~!」
バッファローマン「お前らっ蘇ったのか!」
スプリングマン「あのブタ鼻野郎のせいでな……お出ましみたいだぜ」スッ
一同「」クルッ
ネメシス「良く集まったな!下等超人一同!これより開会を宣言するっ!」
花火「」ヒュードーンドーン
ロビンマスク(花火がやりたかったのか……)
ネメシス「ルールを説明する!」
ネメシス「場所と対戦カードは全て我々が決めさせて貰う!ただし、正義と悪魔は当てない事とする!」
キン肉マン「なんだって~!?」
ロビンマスク「卑怯だぞっ!」
ネメシス「卑怯なもんか!お前らがこの書類にサインと印鑑をしたんだろ!」バサッ
バッファローマン「……ルールは完璧・無量大数軍が決める事とするだと?」
ネメシス「左様、しっかり書類に目を通さなかった自分たちを恨むのだな!」
バッファローマン「チクショウ!」
ネメシス「それでは、第一試合!今ここで!<完烈>マックス・ラジアルVSウォーズマンの試合を始める!」
ワーワーワー
ラジアル「<完烈>の恐ろしさ思い知らせてやる!」
ウォーズマン「……」コーホー
ネメシス「初めっ!」カーン
ウォーズマン「直ぐに終わらせるっ!スクリュードライバー!」
テリーマン「いきなり必殺技だ!」
ラジアル「フッ当たらなければどうと言う事は無い」ヒョイ
解説「ラジアル上手くかわしました!」
ストロング・the・武道「ネメシスよ何故ラジアルをウォーズマンに当てたのだ?」
ネメシス「ウォーズマンは最初の登場時こそ、強いイメージがあるが最近の戦績はいまいちパッとしない、それに……まぁ見ていれば分かる」
武道「……そうか」
ウォーズマン「パロ・スペシャル!」ガシッ
ラジアル「ぎゃぁあ!」バキボキ
武道「殺られておるではないか!ネメシスよ本当に大丈夫なのか!?」
ネメシス「慌てるでない!」
ウォーズマン「ギブアップしたら解放してやるぞ?」グググ
ラジアル「だ……誰が下等超人ごときにギブアップするものか」バキボキ
ウォーズマン「そうか……なら容赦はしない!」
ウォーズマン「パロ・スペシャル・ジ・エンドーーー!」バンッ
解説「これは勝負あったか!?」
ウォーズマン「グ……ぐわぁぁ!」
ラジアル「……フッ」
解説「何が起きているんだ!?技を掛けているウォーズマンが苦しみ出したぞ!」
武道「……成る程そう言う訳か」
ネメシス「やっと気がついた武道よ」
ネメシス「これこそ、ラジアルをウォーズマンに当てた理由だっ!」
ネメシス「通常のパロ・スペシャルは相手の肩を破壊するだけなので相手と多少隙間が合っても問題は無いだろう……」
ネメシス「しかし!その相手が悪い何せ完璧超人だからな!ということはパロ・スペシャルでは役不足、即ちその上位技に当たるパロ・スペシャル・ジ・エンドを掛けざるを得ない」
ネメシス「そうすると今度は相手と密着する必要がある、がしかし!密着したが最後そこにあるのは!」
武道「ラジアルの肩についているタイヤか」
ネメシス「その通り!そしてウォーズマンはタイヤの回転から産み出される摩擦に勝てずに」
ウォーズマン「コ……コーー!」ガシャン
ラジアル「弾き飛ばされるって訳さ!」
解説「なんとそんな事まで予想済みだったのか~!ネメシスとは一体どれだけ計算高い男なんだ~!」
ネメシス「ククク全ては計算通り」
ラジアル「これでウォーズマンの最高最大の必殺技は封じ込められた訳だっ!まぁオレの肩は壊れたけど」
ウォーズマン「そんな……パロ・スペシャルが……」ワナワナ
キン肉マン「諦めるな~!ウォーズマン!お前はパロ・スペシャル以外にも技がたくさん?……あるだろ~!」
ウォーズマン「俺の技……そうだ!」ダダダ
ラジアル「下等超人ごときが何をしようが無駄な事だ!」
ウォーズマン「ウォーズ・レッグ・ブリーカーでござーい!」グググ
ラジアル「ぎゃぁぁ!」バキボキ!
武道「フンッ!無駄な事だ!これも計算の内なのだろう?」
ネメシス「」ダラダラ
武道「のう?ネメシスよ」
ネメシス「あ~うんそうだね~」ダラダラ
ネメシス(ヤベーあいつあんな技有ったのかよ……どうしよう)ダラダラ
ウォーズマン「おりゃ!」グィッ
ラジアル「ぐわぁぁ!」バキボキグキ
武道「全く何時まで演技を続けておる、そんな技さっさと解いてしまえ」
ラジアル「ぎゃぁぁ!」バキボキ
武道「……どうやら解き方を忘れてしまった様だな、ネメシス教えてやりなさい」
ネメシス「え?あっう~んと……」
ラジアル「ぎ……ギブア「ちょっと待ってお願いだから!」
ネメシス「え~と……」
ネメシス「ラジアルよっ!貴様の力はそんな物か!<完烈>を名乗るのであればその程度の技さっさと解けるであろう!」
ネメシス「それとも<完烈>の文字は今のお前には重すぎたか?」
ラジアル「……重くなんて無いっ!」ガバッ
ウォーズマン「うわっ!」バタッ
ラジアル「オレの名はラジアル!誇り高き完璧・無量大数軍の<完烈>マックス・ラジアルだぁ!」
ラジアル「<完烈>の二文字こそオレの強さの象徴、こんな機械ごときに屈する訳には行かない!」バンッ!
解説「これが完璧超人の意地か!ギブアップ寸前だったラジアル逆にウォーズマンを吹き飛ばす~!」
ラジアル「これでお前は手詰まりだ!……オレの両足は折れたけれども」
ウォーズマン「コーホー」ワナワナ
ネメシス「勝ったな」ニヤリ
ウォーズマン「ど……どうすればいいんだ?」
ロビンマスク「ウォーズマン!お前にはまだベアクローが残されているだろ!」
ウォーズマン「そうだ!」バッ
ウォーズマン「ベアクローを両手に付けて100×2の200万パワー!そしていつもの2倍高く飛んで400万パワー!さらにいつもの3倍の回転を加えれば!ラジアル!お前を越える1200万パワーだっ!」ギュワワワ
ラジアル「何だと!?オレのパワーって確か4800万位あったはずだがそれを差し引いても喰らったら不味い!」
ウォーズマン「喰らえ~!」ギュワワワ
ネメシス「流石に直撃したら不味い!避けるんだ!」
ラジアル「分かっている!……だが両足が折れていて言うことを聞かないんだ!」
ネメシス「頑張って!」
ラジアル(どうすれば……そうだ!)グイッ
ウォーズマン「コォオォフォォ!」ギュワワワ!!!
ゴワァァ!!
解説「一体どうなったんだ~!?」
ネメシス「……」
解説「煙が晴れて、そこには……」
ウォーズマン「……」
ラジアル「……」
解説「何と両者にらみあっています!ウォーズマンはともかくラジアルはどうやって生還したのでしょうか!」
ラジアル「危なかった、だがタイヤ一つを犠牲にするだけで助かったのだ」
解説「どうやら、タイヤでスクリュードライバーを防いだ様ですね」
ウォーズマン「どうやら、タイヤがお前の生命線の様だな、ならばパンクさせるまで!」熊爪でプスッ
ラジアル「ゲェー!オレのタイヤがパンクしてしまった~!」
ウォーズマン「コッコッコこれで何も出来まい!」
ラジアル「ここまでか……」
ネメシス「タイヤがパンクされるなんて……」
「ちょっと待って!」
武道「何者だっ!」ガバッ
長瀬「ラジアル君はまだやれるっ!」
ネメシス「誰だ?」
ラジアル「て……店長……」
長瀬「ラジアル君っ!君は忘れてしまったのか!あの日の事を!ランフラットタイヤの事を!」
ラジアル「ランフ……ラット……ランフラットタイヤ……あっ!」
長瀬「思い出した様だね!そうランフラットタイヤはパンクしても時速80キロ以下で、80キロメートル走れるんだ!つまり!」
長瀬「パンクしても!」
ラジアル「走り続ければいいっ!」ガバッ
ラジアル「ドリフト・タックル!」ギュワワワ!!!
ウォーズマン「ウギャーキン肉マーン!」グシャ
キン肉マン「ウォーズマーン!」
委員長「勝負ありじゃ!」カーンカーンカーン
解説「完璧・無量大数軍VS正・悪超人連合軍やり直しマッチ初戦は!」
解説「正義超人ウォーズマンを下した!<完烈>マックス・ラジアルの勝利だぁ!」
ネメシス「これで一勝!」
ラジアル「ありがとうございました、店長……」
長瀬「良く頑張った、ゆっくり休むんだ、そして起きたらランフラットタイヤに付いて語り合おう!」
ラジアル「は……い」ガクッ
ネメシス「次の試合!イギリスのテム川特設リングにて!」
ネメシス「マーリンマンVS魔雲天の試合を行う!中継の準備をしろっ!」
スタッフ「OKでーす」
武道「成る程動きの鈍い奴に身軽なマーリンマンを当てるとは中々考えた物だな」
ネメシス「ククク奴の動きに付いてこれまい」
スタッフ「出来ましたー」
ネメシス「試合開始だっ!」カーン
イギリス テムズ川特設リング~
魔雲天「魔雲天ドロップ!」
マーリンマン「ピyドカーン
委員長「試合あった!」カーンカーンカーン
解説「試合開始わずか2秒!早くも決着が付いた~!」
解説「これで1対1の同点だぁ~!」
ネメシス「」ポカーン
武道「」ポカーン
キン肉マン「」ポカーン
バッファローマン「」ポカーン
解説「余りの出来事に全員魂抜けた~!」
ネメシス「っは!次だ次!」
ネメシス「ダルメシマンVSカナディアンマン!面倒くさいからここで!」
ダルメシマン「ワォーン!やっと俺の出番か!」
カナディアンマン「捻り潰してやるっ!」カーン
カナディアンマン「」グシャグシャ
委員長「勝負あり!」カーンカーンカーン
ネメシス(本当はアトランティス辺りと当てる予定だったが確実に勝ちを取りに行くことにして、正解だった様だな)
完2 正悪1
ネメシス「次はピークア・ブーVSテリーマンだっ!」
ピーク「ブッフフフ」
テリーマン「成長超人か……厄介だな」
ネメシス「初めっ!」カーン
テリーマン「まずはローキックで様子を見る!」ゲシゲシ
ピーク「ホギャっ!ホギャっ!」
テリーマン「まだまだっ!」ゲシゲシ
ネメシス「余裕を見せていられるのは今の内だぞ」
武道「グロロロテリーマンは確かに、キン肉マンの様な大技が無い故にピークが成長し過ぎると言う心配も要らない」
ネメシス「そして、地味な技は全てピークに返される、よってテリーマンの勝利はあり得ない!」
キン肉マン「グ、グム~」
テリーマン「それでも俺は地味な技で戦うしかない!」バッ
テリーマン「ストレート!」ガツン
ピーク「ホンギャー!」
5分後~
テリーマン「スピニング・トーホールド」グキっ
ピーク「ホンギャ!」グキっ
10分後~
テリーマン「ボストンクラブ!」バキッ
ピーク「フギャ!」バキッ
30分後~
テリーマン「フック」ブン
ピーク「ぎゃ!」
武道「……ネメシスよ、何故ピークは一向に成長しないのだ?」
ネメシス「俺にも、全く分からない……一体何故……」
キン肉マン「……あっ!」
キン肉マン「そうか!分かったぞ!成長しない理由がっ!」
キン肉マン「テリーは思い返して見たら、普通の人間には出来ない様な超人だからこそ出来る技がない!テリーの技は実際に人間が使う様な地味な技ばかり、一応テキサス・クロウバーホールドがあるが、やはり地味!その正でテリーは「まーた地味なテリーマンの試合だよ、やってる最中なんか眠くてたまらないんだよね」とか「勝っても詰まらん負けても詰まらん解説者でもなお詰まらん」と言われている!そんなしょっぱい試合ばかりだから人気では中々上位に食い込めず、最近では出番と見せ場が減らされる……そんな選手を真似てしまったら自分もしょっぱくなってしまうと本能で感じ取ったピークは成長を止めたんだ!つまり!テリーマンの長年築き上げてきた詰まらんしょっぱい試合運びのおかげでピークは成長しないんだ!」
ネメシス「成る程、確かあそこまでしょっぱい超人になるくらいなら死を選ぶだろうな」
武道「グロロロ~確かに今観戦していても、奴の試合運びは血管が詰まりそうな程しょっぱい」
ブロッケンJr.「おいっ!見ろ!余りにも詰まらん試合の正で観客が寝ちまってる!」
ブラックホール「それだけでは無い様だな」
ブロッケンJr.「……なんてこった!俺ら二人意外の超人達も寝ちまった!」
武道「グロロロ私が寝ているとでも?」
ブロッケンJr.「武道は起きて……」
武道「毎朝5時には起き……て……グー」
ブロッケンJr.「寝言かよ!」
ブラックホール「」グースカ
その時俺は感じたんだ
リングで永遠に繰り返される単純な動き
余りにも詰まらん試合……
これが……
しょっぱいって言う感覚なんだな……と
不思議と瞼が重くなりそして、視界は暗闇に包まれて
俺はその中に落ちていく……
ブロッケンJr.「」グー
15分後~
テリーマン「カーフブランディング!」ドカッ
ピーク「ぶへぇ」バタン
ピーク「」
テリーマン「よし!俺の勝ちだ!」
テリーマン「あれゴングが鳴らないな、自分で鳴らすか」カーンカーンカーン
ネメシス「……っは!」ガバッ
ネメシス「結果は!?」
テリーマン「ミーの勝ちさ」
解説「ふぁ~あ、これで完2勝、正悪が2の同点に成りました」
ネメシス(正直今の状況は好ましく無いな……奴を使うか)
ネメシス「次の試合はマーベラスVSスペシャルマン!」
ネメシス(カナディアンマン同様奴相手なら負けはしないだろう)
スタッフ「ちょっといいっすか?」
ネメシス「なんだ?」
スタッフ「これを渡されたのですが……」
ネメシス「まぁ良い、試合初め!」
ペンタゴン「スペースシャトル!」ドカッドコッバキッ
マーベラス「ギァーー」バキッボキッ
ネメシス「!?」
ネメシス「何であいつがここに!」
ペンタゴン「え?手紙に書いてあるよね?スペシャルマンが飛行機間違たせいでアラスカにいるから僕が代わりに出るって」
ネメシス「……本当だ」
ペンタゴン「じゃあ続けるよ」ドカッドコッバキッボキッ
その後の惨劇を私はとてもじゃ無いが見ていられなかった、
マーベラスは動くことすら許されずにただペンタゴンの攻撃を受け続け最後には何一つ残らずに惨殺された……
ネメシス「……あんな化け物に勝てる訳なくね?」
武道「だな、私が相手をしても触れれるかどうか……と言うところだな」
武道「今回ばかりは相手が悪すぎた」
ネメシス「スペシャルマンが居てくれたらこんな事にはならなかったのに……」
解説「これで正悪超人連合軍が勝ち越したぁー!」
ネメシス(不味いな、雑魚超人と戦おうとするとチート超人が出てくる可能性があるのか……)
ネメシス(次はタイルマンとでも戦おうと思ったが、何かの間違いでカメハメが出てくるかも知れない……しょうがない実力勝負に出るか)
ネメシス「次の試合はターボメンVSミスター・カーメン!」
ターボメン「やっと俺の出番か」ボシュー
カーメン「また機械超人か……だが対策は考えておる」マキマキ
ネメシス「初めっ!」カーン
ターボメン「先手必勝!」ガシャガシャ
ターボメン「タービンチョップ!」ズゴォン
カーメン「……」ズゴォン
解説「カーメンまともに喰らったー!」
解説「カーメン悲鳴すら上げる間もなく潰された!」
カーメン「俺が悲鳴を上げるだと?」
ターボメン「!?」バッ
ターボメン「こいつ俺の攻撃が効いていない!」
カーメン「その通り、今のお前の技による俺へのダメージは0だ、この……」
カーメン「顔強の術によってな!」
ターボメン「何!?」
カーメン「今度はこちらが行くぞ!」スゥ-
解説「カーメンの体が消えていく~!」
ターボメン「させるか!」バッ
カーメン「もう手遅れだ!」ヒラリ
カーメン「ファラオ・カースヘッド!」ガブッ
ターボメン「ボシュラー!」
カーメン「マキマキ~ターボメンお前の一番厄介な能力アースクラッシュはこの首の辺りにある管から相手超人にパワーを送り返すものだな?」
ターボメン「そ……それがどうした!」
カーメン「ならば管を引きちぎってしまえばもう、アースクラッシュは使えまい!」ガブッガブッ
ターボメン「お前っまさか!」
カーメン「そう!この俺ミスター・カーメンが二度とアースクラッシュを使えぬ様に管を引きちぎってやるぜ~!」ガブッガブッ
ターボメン「よせっ!」
カーメン「マキマキ~」ブチィ
ターボメン「ボシャラーー!」ブチィ
カーメン「マキマキ~かつてステカセを葬り去りスプリングマンと実質引き分けたお前が随分な有り様だな~」
ターボメン「あ……アースクラッシュを封じた位で調子に乗るな!」ガシッ
カーメン「無駄な事を……」
ターボメン「無駄な事かどうかは抜け出してから言うんだな!」
ターボメン「完遂刺し(コンプリート・スティング)!」ズドォン
解説「カーメン喰らってしまったか~!?」
「だから無駄だと言ったのだ」
ターボメン「くっ!」
カーメン「いかなる技もこの(ファラオ解骨術)の前では無力!」フワフワ
カーメン「集骨!」カシャカシャ
カーメン「マキマキ~これで終わりだ~」バサッ
カーメン「ミイラ・パッケージ!」マキマキ!
ターボメン「ボシャァァ!」グルン
解説「ターボメンが腰布で包まれた~!」
ネメシス「カーメンよ!貴様は忘れてしまったのか?」
ネメシス「ターボメンは体の半分が機械でて来ている、よってミイラ化は不可能だと言うことを!」
カーメン「マキマキ~確かに完全なミイラには出来ないだろうな」
カーメン「しかし!半分は普通の肉体と言うのもまた事実!肉体を維持するには血が必要不可欠!」
カーメン「そして、血が最も集まる器官が何か分かるか?」
ネメシス「心臓か」
カーメン「そう!その通り!そして俺がそこをピンポイントでストローを差し込めば~」
ネメシス「機械の部品に邪魔されることなく倒せる……か」
カーメン「血を抜き取られ、機械だけになったこやつなどライオンが牙を抜かれたも同然!」
カーメン「即ち俺の勝ちだ!」ブスッ
カーメン「マキマキ悪魔の勝利は近い~!」チューチュー
解説「ターボメンがみるみる縮んで行く~!」
カーメン「!?」ピクッ
解説「カーメン急に吸血を止めてしまったぞ?」
カーメン「ウググラララー!」ゴボッゴボッ
カーメン「モォマキー!」ボハッ
解説「カーメンの頬が破れた~!」
カーメン「マッギャァー!」パリーン
解説「カルトゥーシュ・ストローも折れてしまったぞ!一体何が起きたんだ!」
ターボメン「ボシュー!」バリッ
ターボメン「カーメンよ貴様のアースクラッシュを封じる作戦は中々見事で有った」
ターボメン「しかし!最後の最後で致命的なミスを犯している、それは!」
ターボメン「俺の心臓こそがパワーを蓄える器官だと気づかなかった事だ!」
ターボメン「お前は自らアースクラッシュを受けたも同然!このミスさえ無ければお前にも勝機はあったが、今となっては過去の事!」
ターボメン「そろそろこの戦いも<完遂>するとしよう」
ターボメン「リボルバー・スタッド!」ジャキン
カーメン「ファラオ解骨術~!」バラバラ
ターボメン「無駄だ、お前の体はもうお前自身の有り余るパワーに耐えられない」
ターボメン「アースクラッシュだ!」
カーメン「マッギャァァァアァア!」バギャバギャ
解説「カーメンの顔以外のパーツが爆発した~!」
ターボメン「<完遂>」
カーメン「顔強のじゅtザクゥッ!
ターボメン「リボルバー・フィン!」ギュワァ
カーメン「」ドッガァーン
解説「カーメン断末魔を上げる間もなく爆発した!」
委員長「勝負ありじゃ!」
解説「ターボメンの勝利により完璧・無量大数軍3勝、正悪超人連合3勝の同点!また振り出しからだ!」
ネメシス「……」ウーン
ターボメン「どうした浮かない顔して?」
ネメシス「いや、次の組み合わせを考えていたのだが……中々思い付かん」
ターボメン「ジャック・チー対ウルフマンなんてどうだ?」
ネメシス「うむ……何故その組み合わせを選んだ?」
ターボメン「別に深い意味などない、強いて言うならそうしろと俺の本能が言っている気がしたからだ」
ネメシス「本能か面白い、それで行こうではないか」
ネメシス「次の試合はジャック・チー対ウルフマンだ!」
ジャック・チー「よりにもよって我輩の相手がこんな雑魚とはな」
ウルフマン「笑っていられるのも今のうちだぜ?」
ネメシス「ファイ!」カーン
ウルフマン「はぁ~どすこいっ!」ドスン
ジャック・チー「四股踏みか、そんなことしてなんになると言うのだ?」
ウルフマン「自分の事しか考えていないお前達には分からないだろうよ、先人達が残してくれた伝統の素晴らしさはな」
ジャック・チー「伝統だと?そんなもの我輩には不要!伝統など下等超人が過去の栄光にすがっているだけだ!」
ウルフマン「そうかも知れないな、お前の中では」
ジャック・チー「下等超人の癖に生意気言いおって~」ガシャ
ジャック・チー「ボイリング・ショット」ドバァ
ウルフマン「ふんっ」ヒョイ
ジャック・チー「避けただと!?」
ウルフマン「当たるわけねぇだろそんな直線的な攻撃!」
ウルフマン「はぁぁぁ」ガシッ
ジャック・チー「何!?」
ウルフマン「居反り投げ!どすこーーいっ!」ドガァン
ジャック・チー「ジャバァ!」グシャ
解説「ウルフマン一瞬のうちに間わいを詰めて居反り投げでジャック・チーを投げる~!」
ジャック・チー「何故だ……何故この程度の動きについて行けないのだ!」
ウルフマン「普段の自分なら反応出来たと思っているのだろう?だが今のお前は普段とはまるで違う」
ジャック・チー「何ぃ?」
ウルフマン「忘れたのか?さっきテリーマンの試合でぐっすり眠っちまった事を!」
ジャック・チー「それがどうした!」
ウルフマン「まだ気づかないか!お前の筋肉は眠ったせいで凝り固まっちまったんだよ!」
ジャック・チー「ならば!何故お前はそんなに早く動ける!お前も眠っていただろう!」
ウルフマン「俺が最初にした行動を忘れたのか!」
ジャック・チー「……四股踏みか……」
ウルフマン「そうだ!俺は四股踏みをする事によって気合いを入れるのと同時に筋肉の凝りをほぐしていたのさ!」
ウルフマン「例え超人で有っても準備無くして最高のパフォーマンスは出来ない!そして、お前はその準備を怠った!それがお前の敗因だ!」ブォン
ジャック・チー「グゥゥ」ドガッ
解説「ボディスラムだ!」
ウルフマン「そりゃそりゃ!」ドガッドガッ
解説「あーっと!これは意外な展開だ!準備を怠った完璧超人ジャック・チー、ウルフマンのボディスラム地獄から抜け出せない!」
ウルフマン「そろそろ仕上げと行くか!」
ウルフマン「合掌ひねガツッ!
ウルフマン「グハッ!」
解説「ジャック・チーのローキックがウルフマンに炸裂!ジャック・チー急に動きが良くなったぞ!」
ウルフマン「くっ……何故だ準備する隙は与えなかったはず」
ジャック・チー「ジャバババ!そんな事も解らんから貴様は下等超人なのだ!良いか!真の実力者なら準備など必要無い!何故なら!」
ジャック・チー「戦いの中で体の凝りをほぐす事が出来るからだ!」
ジャック・チー「我輩の凝りをほぐすのに丁度良いボディスラムであったぞ」
ウルフマン「これからが本番っつー事か……面白れぇやってやるぜ!」
ジャック・チー「凝りがほぐれたからには貴様ではもう相手にならんわ!」
ジャック・チー「食らえっダブルボイリング・ショットーー!」ボバァ
ウルフマン「来いっ!全部弾いてやるぜ!ウルフマン張り手っ!」パァンパァン
ジャック・チー「ジャジャジャー!」ボバァァァァァ
ウルフマン「そいやっそいやっ!」パァンパァンパァン
解説「これは凄い!ジャック・チーは大量の熱湯を吹き出し方やウルフマンはそれを弾く!両者一歩も引かない接戦だー!」
ジャック・チー「下等超人の割には中々やるではないか!」ボバァ
ウルフマン「そっちも口先だけの野郎かと思ったら随分骨があるじゃねぇか!」
武道「のう、ネメシスよ……」
ネメシス「武道、その先は言わなくても分かる」
ターボメン「ジャック・チーの奴が楽しそう……だろ?」
ネメシス「そして、こんな風にお互いを刺激し合う事こそが本来の超人の在り方……今の我々は古代の超人と同じ過ちを繰り返そうとしている、と、言いたいのだろう?」
武道「……うむ」
ネメシス「私ももう分かっているロビンマスクと戦った時に思い出した、もう争う必要は無い、我々が導かなくても奴らは正しい道を行く、とな、だがしかし!この戦いを止める訳にはいかん!」
武道「何故だ?」
ネメシス「後に続く物達が、先に行った物達に追い付けぬ様では駄目だからな!だから私は全力を持って相手をする!」
武道「……ふんっ我が儘でやり直しを要求した癖に偉そうな口聞きおって、だが良かろう、これが私達の最後の戦いだ!
ターボメン「ネメシスよ、まさか、お前がそんな事言うとはな」ボシュー
ネメシス「貴様にだけは言われとう無いわ!この間まで感情のかのじも無いただひたすら任務の完遂しか考えていなかったような奴にはな!」
ターボメン「それは過去の事だ、超人は日々変わり続ける、奴らの様にな」
ネメシス「だな、そしてそれに全力を持って相手をする!」
ターボメン「全力か……確かに全力を出してはいるが対戦カードを自由に組むのはいささかずるくないか?」
ネメシス「えぇい!黙れ!勝ちたいんだどうしても!ちょっとは良いところ見せたいんだよ!」
ターボメン「……そうか」ボシュー
ジャック・チー「どうした?弾く事しか出来ないのか?」ボバァ
ウルフマン「お前こそ吹き出す事しか出来ない様だか?それにさっきよりも勢いが弱くなってないか?」
ジャック・チー「手加減してやってるだげだ!」ボバァ
ウルフマン「手加減してやってるねぇ……強がるなよ、もう、疲れたんだろ?」
ジャック・チー「貴様、あまり我輩を怒らせるでないぞ?我輩が本気を出したら貴様死ぬぞ」ボバァ
ウルフマン「口でならなんとでも言えるぜ?」
ジャック・チー「貴様そんなに死にたいか、良かろう今まで手加減してやったが本気を出してやろう!」
ジャック・チー「フルパワーダブルボイリング・ショットーー!」ボバァァァァァ
ウルフマン「……っ!」サッ
ジャック・チー「!!」
解説「ここに来てウルフマン張り手を止めジャック・チーの懐に潜り込んだ!」
ウルフマン「食らえっ!」
ジャック・チー「させるか!」バッ
解説「しかしジャック・チーこれに反応してガードを固める~!」
ウルフマン「猫騙し!」パチン
ジャック・チー「何だと!?」
ウルフマン「胴が、がら空きだぜ?ウルフマン張り手!」パァァン!
ジャック・チー「ジャボォァ!」ズドン
解説「なんと先にダウンしたのは完璧超人ジャック・チーだぁぁあぁ!」
ジャック・チー「これしきっ!」ガバッ
解説「ジャック・チー直ぐに起き上がり、ウルフマンを空高く投げた!」
ジャック・チー「ジャバババ!張り手が決まった位で隙を晒すとは笑止千万!貴様を<完流>で葬り去ってやるわ!」グイッ
ジャック・チー「何故だ?何故熱湯が出せない!」グイッグイッ
ウルフマン「残念だったな……お前が熱湯を出すことはもう二度と無い」
ジャック・チー「何故だっ!」ピシッピシッ
ウルフマン「何故ならお前の体内はもう……」
ジャック・チー「ぐっ……」ピシピシピシピシッ
ウルフマン「俺の張り手によって破壊され尽くしているからだ」
ジャック・チー「ジャァァアー!」ドォゴオ
解説「ジャック・チーの体に入った亀裂から熱湯が溢れ出す~!」
ジャック・チー「ジャァ……ジャァ……」
ウルフマン「お前は間違いなく今まで俺が戦って来た中で最強の相手だ!」
ウルフマン「だから俺の最高の技を持ってして終わりにしてやる!」
ウルフマン「合掌捻り~~っ!」ガシッ
ジャック・チー「ジャァァアー!」
解説「ジャック・チー絶体絶命!」
ウルフマン「うぉっ!?滑った!」ズッテン、パッ
ジャック・チー「しめたっ!」
ジャック・チー「ギロチン・ドロップ!」ドゴォン
ウルフマン「ギァーー!」ドゴォン
解説「勝負合ったー!ウルフマン死亡負けの為、ジャック・チーの勝利だぁあ!」
解説「これで、完4、正悪3になり完の勝ち越しだぁぁあぁ!」
ネメシス「よしっ!このまま続くぞ!次ポーラマンVSステカセキングだっ!」
ポーラマン「ボッフォボッフォ!あんなおもちゃ超人スクラップにしてやる!」ボッフォ
ステカセキング「やれるもんならやってみな!」
ネメシス「ファイッ!」カーン
ポーラマン「<完力>マッキンリー颪!」
ステカセキング「さぁここで、皆さんお待ちかね超人大全集のお時間です!スタート!」カチッ☆ミ
ステカセキング「……あれ?」
ステカセキング(なんだこの……そそのかされている感じ……)
ポーラマン「終わりだ!」ドシーン
ステカセキング「」グシャ……ポロッ
キ ン 肉 マ ン ビ ッ グ ボ デ ィ
ネメシス「これで我ら完璧・無量大数軍が5勝だ!行ける行けるぞ!このままかっこよく勝てる!」
ネメシス「次!クラッシュマンVSカレクック!」
カレクック「うぅ……お腹いたい」
ペンタゴン「じゃあ僕が「待て待て待て」
ネメシス「貴様は何故我らをそうも殺したがるのだ?両親でも殺されたのか?」
ペンタゴン「両親?故郷で元気にしてるけど?」
ネメシス「なら良いではないか、頼むから、本編にあんまり絡んで来ない超人を氏名した時に出てくるの止めて?」
ネメシス「それに忘れているかも知れないが、カレクックだってかつてキン肉マンを苦しめた強豪なのだぞ?」
ペンタゴン「でも、彼がお腹痛いって言ってるし」
ネメシス「大丈夫、正露丸あげとくから、ね、落ち着いて座って?」
ペンタゴン「HEYカレクック、大丈夫そうかい?」
カレクック「正露丸のおかげでナンとか」
ペンタゴン「そう、良かったじゃあ僕は座って観戦することにするよ」
ネメシス「」ホッ
ネメシス「では、クラッシュマンよ頼んだぞ!」
クラッシュマン「ギガギガ任せておけ直ぐにクラッシュしてやる!」
カレクック「インド秘伝のヨーガを舐めない方がイイヨ」
ネメシス「ファイッ!」カーン
クラッシュマン「アイアングローブ開掌~」クワッ
解説「クラッシュマンがアイアングローブを開いたと言う事は~!?」
クラッシュマン「そうっ!<完掌>アイアンg「そうは行かないヨ」ダダ
クラッシュマン「何!?」
解説「カレクック、アイアングローブが開ききる前にクラッシュマンの背後に周り~」
カレクック「ドゥーヤッ!」ドシャァ
クラッシュマン「ギガっ!」グシャ
解説「ジャーマンスープレックスで投げる~っ!」
カレクック「どうした?その程度カ?」
クラッシュマン「たかだかジャーマンで調子に乗るな!」
カレクック「ジャーマンは始まりに過ぎないヨ」ボソッ
ネメシス「」ゾクッ
武道「どうしたのだ?」
ネメシス「いや、なんか嫌な予感がしてな……」
武道「そうか……」
ポーラマン「ボッフォボッフォ」モグモグ
ポーラマン「うめぇ!」モグモグ
ネメシス「ポーラマンよ何を食べているのだ?」
ポーラマン「これか?これはな、ファミリーマートで売ってる「ウォーズまん」だ!」180円
ネメシス「「ウォーズまん」……ハッ!」
ネメシス(先日)『さぁ~てキン肉マンの関連商品ないかな~?』カタカタ
ネメシス『お?「ウォーズまん」期間限定で登場か~旨そうだな』
ネメシス「期間限定!数量限定!すっかり忘れてたぁァァァァ!ふブシャァ
ウルフマン「なんだ?忘れてたのか?情けねぇ」モグモグ
武道「ん?お前死んだのでは無いか?
ウルフマン「超人墓場なんざぁもう慣れちまったよ、今じゃ超人閻魔とも同じ鍋を囲む仲だ」
武道「そうか……」
ネメシス「そんな……私としたこと……が……」バタッ
クラッシュマン「何やら外野が騒がしいが、別に良いだろう俺も本気を出すとするか」
カレクック「受けて立とウ」
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