女神「勇者…この私を倒すのね…」 勇者「ああ…」 (16)

勇者「魔王を倒しても世界は平和にならなかった。たがら…女神…」

女神「私を倒せばどうなるか知ってるでしょ?全ての生命は崩壊し、二度と新たな命は誕生しない…勇者はそんな世界を望むの?」

勇者「………」

女神「何もかも終わらすのね。勇者…」

勇者「女神……クッ!お前を倒す!全てを…この世界を終わらすために!」シュィィン!

女神「いいわ。貴方が望むのなら私も戦います。しかし魔王を倒した貴方でも私には勝つことが困難でしょう」キュィィン

私が犯した罪は
War es so schmahlich,――

勇者「女神…もう一度この世界を創り直さないか?0に返せばいいんだ」

心からの信頼において あなたの命に反したこと
ihm innig vertraut-trotzt’ ich deinem Gebot.

女神「そんなの不可能よ勇者!…0に返せば0のままなのよ!もう無理なのよ…」

私は愚かで あなたのお役に立てなかった
Wohl taugte dir nicht die tor' ge Maid,

勇者「違う!!女神と俺との旅を思い出せよ!言ったよなお前!誰かしら0から創めるって!!そうやって生命は生まれるって!!」

だからあなたの炎で包んでほしい
Auf dein Gebot entbrenne ein Feuer;

神「…確かに言ったわ。でもそれは違った…そう確信したのは魔王との戦いよ…」

さらば 輝かしき我が子よ
"Leb' wohl,du kuhnes,herrliches Kind!"

勇者「魔王は最後まで女神に嘘をついていた…!それは女神だって分かっていたはずだろ!」

ならば如何なる花嫁にも劣らぬよう
"ein brautliches Feuer soll dir nun brennen,"

女神「違うの勇者…魔王のあの目とあの笑顔は…嘘じゃないのよ」ボロボロ

最愛の炎を汝に贈ろう
"wie nie einer Braut es gebrannt!"

勇者「女神…最後だ。もう一度この世界を創り直そう。過ちのない世界に」

創造
Briah―

女神「何度言っても変わらないわ勇者。私はこの世界が尽きるまで見たいの」


勇者「………女神」


女神「…勇者との旅すっごく楽しかったよ。ずっと勇者の側にいたかった」チリチリチリ


勇者「…………」

女神「勇者…さよなら」


雷速剣舞・戦姫変生
Donner Totentanz――Walkure

おわり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom