エレン「・・・ゴキブリ?」【2匹目】(505)


「進撃の巨人」と「テラフォーマーズ」のクロスの2スレ目です
処女作なので優しくして下さい
※進撃もテラフォもネタバレ・キャラ崩壊・勝手な設定が入っています 注意して下さい


1スレ目:エレン「・・・ゴキブリ?」
エレン「・・・ゴキブリ?」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1377404974/l50)

>>1です

とりあえず2スレ目に突入しました

まさかここまで長くなるとは…勢いって怖いです


これから勝手な設定(妄想)が増えていきますがご了承下さい


現在公開可能な情報


勢力図

  ―――― 猿の巨人 ― 同盟? ― ハゲゴキ率いるTF軍団 ―――――

 |      ↑             ↓             |
 |    存在を未確認          敵対(ハゲゴキは未確認)  |
 |      |             ↑             |
 |    _____________________________      |
仲間?  | 調査兵団 ― 同盟 ― アネックス(中国班を除く) | 脱出機・隊員の

 |     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   強奪に成功

 |     |      ↑       |     ↑       |
 |    人類の敵   エレンを    燈を死守   |        |
 |    エレン奪還へ  強奪       |   裏切り     |
 |     ↓     |       ↓     |        |
  ――――  ライナー達 ―― 同盟 ――  中国班  ←―――――
        知性持ち巨人 (TF・巨人によって既に壊滅)

あれ?見ずらくなってる…まっいっか


各々の戦力と生き残っている主要メンバー

調査兵団(全296人)
生存者104人(負傷者35人) 死者175人 行方不明者17人 
トップ:エルヴィン
幹部:リヴァイ、ミケ、ハンジetc
実力者:ナナバ、ペトラ、グンタetc
104期:ミカサ、アルミン、ジャン、クリスタ、ユミル、コニー、サシャetc


アネックス(全100人)
壁外生存者23人 死者16人 他61人は壁内で待機or警護
トップ:小吉
幹部:ミッシェル、アシモフ、アドルフ、ジョセフ
船員:燈、マルコス、アレックス、慶次、加奈子、イワン、イザベラ、ジェット、紅etc


知性持ち巨人
鎧の巨人:ライナー
超大型巨人:ベルトルト
女型の巨人:アニ
捕虜:エレン


TF軍団
トップ:ハゲゴキ(\・|・/)
幹部:オケラ、デブetc
ノーマルTF:100~1000匹?
+α:猿の巨人

これから投下していきます

ちなみに今、前スレで短編も書いているのでぜひ見てください

では投下開始

ライナー達が去った後、女型の呼んだ巨人達の多くがリヴァイやミケなどの調査兵団の精鋭達とジョセフとアドルフの幹部2人によって全滅させられた
そして現在、彼等は負傷者の手当てをしている


ナナバ「エルヴィン団長・・・私のせいで多くの兵士が・・・」

エルヴィン「・・・彼等は兵士としての職務を全うしたまでだ お前が責任を感じる事ではない 
・・・むしろ、責任があるとすれば、その責任は私にある」

ナナバ「でも、今回の戦いで失ったものは・・・多すぎます!」

エルヴィン「確かに・・・残念ながら多くの有能な兵士の命を失いなったにもかかわらず、エレンは奪われてしまった・・・だが、まだ我々が完全に負けたわけではない」

ミケ「その通りだ 人は戦うことをやめた時、はじめて敗北する
・・・たとえ死んだとしても、仲間である俺達が戦い続ける限りは負けにはならない」

ザッ

ハンジ「ナナバ・・・ちょっとこっちに来て」

ナナバ「?・・・ハイ」


スタスタ


ナナバ「ゲルガー・・・」


そこには頭から大量に血を流していて、足が奇妙な方向に曲がったゲルガーが横たわっていた


ゲルガー「よ、よお・・・ナナバ す・・すまねえな」

ナナバ「・・・何故、お前が謝るんだ?私がお前に謝らなくてはならないのに・・・」

ミケ「ゲルガー・・・よく戦ってくれた」

ゲルガー「そ、その声は・・・ミケさん・・ですか?」

リヴァイ「お前、目が・・・」

ゲルガー「リ・・リヴァイ兵長まで・・いるんですか・・・なら安心ですね」

リヴァイ「・・・何が安心なんだ?」

ゲルガー「俺・・・ナナバに言ったんです・・・鎧の巨人を倒して・・え、英雄になるって・・・」

ミケ「ゲルガー・・・」

ゲルガー「ど・・どうやら・・・俺はここで退場みたいなので・・・か・・代わりにリヴァイ兵長やミケさんが・・・英雄に・・・」

ガシッ

リヴァイ「お前の意志は俺達が受け取った 約束しよう 俺達は必ずアイツらを殺す!
だが・・・英雄は俺達じゃない ここで戦ってくれたお前が・・・お前達が英雄だ!!」


ゲルガー「あ・・ありがとう・・ございます・・・これで悔いなく・・・逝けます」

ナナバ「ゲルガー・・・向こうで酒を飲みすぎないようにね・・・」

ゲルガー「・・・それは・・・無理・・だ・・・な・・・・・」ハハ…


彼は静かに息を引き取った


ハンジ「幸せ者だね、ゲルガーは・・・」

ミケ「ああ・・・そうだな 誰しもがこうやって最後を見とれる訳じゃないからな」

リヴァイ「・・・遺体はあいつらの脱出機に入れておけ いつまでもここに留まる訳にはいかないからな」

ナナバ「ハイ・・・」



ザッ

エルヴィン「どうですか?そちらの様子は」

小吉「う~ん・・・やっぱり駄目みたいですね 完全に壊れています」カチャカチャ

ジョセフ「こっちもさっきの衝撃でピクリともしないな~」カチャカチャ


エルヴィン「となると後はあっちの脱出機次第ですね・・・」

小吉「そうですね 超大型が降ってくる際に、既に人が乗っていた為ある程度逃げることが出来たので大丈夫だとは思いますが・・・」

ザッ

ミッシェル「今、中国班の奴らに見てもらっているが、さっきの衝撃で少し壊れていて、もう少し掛かるそうだ」

小吉「何とか動きそうか?」

ミッシェル「ああ、元々壊れていたせいでスピードが出ないが、まだ走れるそうだ」

エルヴィン「そうですか・・・ほとんどの馬がやられたせいで、もうあなた達の脱出機だけが頼りです」

ミッシェル「使える馬はそんなに少ないのか?」

エルヴィン「荷馬車の馬も入れても・・・20頭以下ですね」

小吉「・・・」チラ

ミッシェル「・・・オイ、何を見ているんだ?・・・・・あれは・・・」

小吉「・・・やべぇ、腹を壊したかも!俺ちょっと便所に行ってくるわ!ミッシェルちゃん、後は頼んだ!」タタタタタッ


ミッシェル「ったく・・・相変わらず嘘が下手だな あっちは艦長に任せれば大丈夫か
・・・それで、話を戻すが生き残った兵士はどれぐらいだ?」

エルヴィン「生存者は104人、内負傷者は35人だ・・・」

ミッシェル「・・・戦えるのは69人か・・・かなりの被害だな」

エルヴィン「ああ・・・兵団の存続が出来ない位の損害だ・・・」

ミッシェル「・・・そういえば、巨人だったユミルはどうするんだ?」

エルヴィン「おそらく彼女はエレンと違い有益な情報を持っているはず・・・こちらとしては友好関係を築きたい」

ミッシェル「まぁ、あいつらの様子を見れば大丈夫だろう・・・」チラ




クリスタ「ユミル・・・」

燈「とりあえず、コイツも脱出機に運んで手当てをしよう」ヨイショ

グンタ「・・・拘束して無くて大丈夫か?」

燈「大丈夫ですよ・・・そうだろ?クリスタ」


クリスタ「ハイ!確かに彼女は今までずっと巨人である事を黙っていました その行動が罪深いのも事実です・・・でも!先ほどの戦闘でも示した通り、ユミルは我々人類の味方です!!」

マルコス「クリスタの言うとおり、負傷しているのに無理して俺達と一緒に群がる巨人達を倒してくれたしな 
グンタさんも別にコイツを疑っているわけじゃないぜ?心配すんなよ」

アレックス「それにしても凄い再生能力だな・・・女型とさっきの戦闘で内臓と左腕をやられているんだろ?普通なら死んでいるぞ」

ザッ

ハンジ「さすがは巨人の力だよね!」

クリスタ「ハンジさん!・・・彼女にあまり無理はさせないで下さい、お願いします」ペコ

ハンジ「分かっているよ 彼女とは仲良くしたいからね・・・色々と話も聞きたいし(実験もしたいけどね・・・)」

ハンジ「・・・それよりも、君は一体何者だい?」

クリスタ「!?そ、それはどう言う意味ですか?」アセアセ

ハンジ「彼等はエレンだけで無く、君まで連れ去ろうとしていた」

ジャン「俺もそこは気になっていた・・・まさか、お前まで巨人だ、何て言わないよな?」


コニー「そうだったのか!?クリスタ!お前まで俺達を騙していたのか!?」

クリスタ「違うよ!人間だよ!!私が巨人な訳ないでしょ!!」プンプン

サシャ「そうですよジャン、コニー!クリスタは神様ですよ!!」ドヤッ

アレックス「(確かに天使のように可愛いが)お前はそのドヤ顔やめろ」

マルコス「・・・なら何故アイツらはお前を連れて行こうとしたんだ?ユミルなら分かるが、お前を連れて行く意味が分からない??」

アレックス「・・・ライナーが好きだからか?」

ジャン「さり気無く暴露したな、オイ」

ハンジ「何か君自身で心当たりでもあるかい?」

クリスタ「・・・あ、あります・・・」

燈「何だ?それは」

クリスタ「それは・・・まだ言いたくないです 最初はユミルに話したいんです」

ク、クリスタ…

燈「おっ!目が覚めたみたいだぞ」


クリスタ「ユミル!」ダキッ

ユミル「クリスタ・・・色々と・・ごめんな・・・」

クリスタ「謝らなくていいよ・・・・・ねぇ、ユミル・・・私の名前は・・・ヒストリアって言うの・・・ヒストリア・レイスって・・・」

ユミル「そうか・・・いい・・・名前だな」ニコ

クリスタ「ユミル・・・」ギュッ

ユミル「・・・zzz」スヤスヤ

クリスタ「・・・ユミル?」

燈「・・・まだ完全に回復していないみたいだな 早く脱出機に連れてって横に寝かせてやろう」ヨイショ

クリスタ「ありがとうございます、燈さん!ユミルをお願いします」ペコ

燈「ああ、任せろ!」グッ

スタスタスタ

ハンジ「(まだ彼女は話せる状態じゃないか)・・・で、君はクリスタじゃ無くてヒストリア・レイスでいいんだよね?」

クリスタ「・・・はいそうです」


コニー「それがお前が秘密にしてきた事か・・・んっ?でも何で名前を変えていたんだ?別に変える必要がないだろ?」

クリスタ「それは・・・」

ハンジ「レイス・・・あの貴族のかい?」

クリスタ「はい・・・レイス家の・・・妾の子です」

サシャ「き、貴族!?クリスタがですか!?」

ジャン「どおりでお前は俺達とは違って女神・・・いや、上品だったのか・・・
だがまだ分からないな・・・アイツらが貴族のお前を連れ去る理由が・・・」

クリスタ「それは私にも分からないの・・・ごめんね」

ハンジ(貴族だから連れ去る?貴族と巨人に繋がりでもあるのか?・・・まだ情報が少なすぎるな)

ハンジ「う~ん・・・まっ、悩んでいても解決できそうに無いし、彼女の目が覚めるまで負傷者の手当てをしていてくれ」

ハッ!!

ジャン「・・・・・」

アレックス「どうした?ジャン ボーっとして・・・」チラ

アレックス「!・・・今はそっとして置いてやれ」ポン

ジャン「・・・分かってるよ、俺じゃ何もしてやれない事ぐらい・・・アイツじゃ無いと駄目な事ぐらいさ・・・」クソ…




ミカサ「・・・エレン・・・」

アルミン「ミカサ・・・」

ミカサ「・・・うッ!」ズキッ

ミカサ「・・・あぁ・・・またこれか・・・」

アルミン「大丈夫!?どこか痛いの?」

ミカサ「いや・・・大丈夫・・・・・ねぇ、アルミン」

アルミン「・・・何だい?」

ミカサ「何で・・・エレンは私達から遠くに行くんだろう」

アルミン「・・・そういえばそうだね エレンは昔っから一人で突っ走っていくんだ・・・僕らを置いて・・・
本人が望む望まないにしろ・・・いつもそうだ きっとそういう星の下に生まれついたんだよ・・・・・エレンは」


ミカサ「・・・私はただ・・・そばに居るだけでいいのに・・・それだけなのに・・・」ウル

スタスタ

小吉「よお、お前ら ここに座っていいか?」

アルミン「小町艦長・・・」

小吉「よっこいしょーきち!」ドサッ

ミカサ「・・・・・」

小吉「・・・エレンが連れ去られて気が気じゃないんだろ?お前ら」

アルミン「・・・もし、あのまま壁を越えられてしまったら僕達は・・・もう何も出来ない・・・」

小吉「まだ壁を越えたとは限らないだろ?それに今、加奈子に追跡させているし・・・」

ミカサ「・・・」

小吉「・・・お前の過去はエルヴィン団長から聞いた 子供の頃、エレンがお前を助けてくれたことをな」

ミカサ「・・・そう、あの時から私は・・・エレンとずっと一緒だった・・・なのに・・・」ウルウル

小吉「・・・俺にもな いつも一緒に居た幼馴染がいたんだ・・・」

アルミン(・・・確かミッシェルさんがその人は火星で死んだって・・・)


小吉「そいつはな正義感が強く、ミカサほどじゃ無いけど腕っ節も強かったんだ ちなみにあだ名はゴリラだ!」ハハハ

小吉「本当に優しくて強い奴だった・・・けど父親(義父)が最低な野郎でな・・・ちょうどお前らと同じ年の時に俺は、その父親が虐待しているとこを目撃して・・・殺した」

ミカサ・アルミン「!!」

小吉「その後捕まって(少年)刑務所送りだ・・・こんな奴が艦長をやっているなんて信じられないだろう?」

ミカサ「そんなことは無い・・・エレンと同じで、ただ貴方は有害な獣を駆除しただけ・・・貴方が優しい人だという事は変わらない」

小吉「・・・ありがとな、ミカサ」 

ミカサ「でも・・・何故その人は一緒にいないの?私なら・・・どこまでも付いていくのに・・・」

アルミン「駄目だよ、ミカサ!そんなこと聞いちゃ!!」

小吉「そうか・・・アルミンは誰かから聞いたのか・・・」

アルミン「・・・はい、ミッシェルさんから聞きました・・・」

小吉「・・・ミカサ、ソイツはな20年前、火星で・・・死んだ 俺の目の前でな・・・」

ミカサ「!!」


小吉「・・・俺は何も出来ずに大切な人を失った・・・しかも、一緒に戦ってくれた親友も失った 俺はその2人の遺体ですらも・・・故郷の地球に連れ戻せなかったんだ・・・」

ミカサ「・・・」

アルミン「・・・」

小吉「・・・俺と違って、まだお前らの大切な人は失ってないんだろ?まだ連れ戻すことが出来るんだろ?」

ミカサ「ッ!!・・・でも・・・」

小吉「お前らが何と言おうと俺達は、全力でエレンを連れ戻しに行くつもりだ
だがな・・・俺はエレンを連れ戻すのはエルヴィン団長や俺達じゃだめだと思っている・・・
他の誰でもない・・・お前ら2人が連れ戻すべきだ それを俺達が全力でサポートするからさ」

小吉「分かるんだよ・・・エレンは昔の俺と似ている どうせ直ぐにカッとなるんだろ?アイツは」

ミカサ「・・・その通り・・・エレンはいつも熱くなり過ぎる・・・」

アルミン「・・・大人しいエレンなんて見た時が無いよ・・・はは・・」

小吉「ハハハ、それじゃ俺より酷いな!
・・・きっとその感情は自分じゃ止められないんだよ それを止める役目はお前達なんだろ?」


アルミン「そうだよ・・・エレンなら必ず暴れてライナー達を困らせているはずだ」

ミカサ「・・・じゃあ、いつも通り 私達が止めに行かないとね」フフフ

小吉「よし!元気が出たところでこれでも食え!」ホイ つ スナックバー

アルミン「これは・・・野戦糧食ですか?」

小吉「まあ、そんなような物だ もっと栄養価は高いがな
助けに行くのにも泣くのにも体力が必要だからな ちゃんと食べておけよ」チナミニ チョコアジダゾ

ミカサ「!!」ゴシゴシ

アルミン「ミカサ!そんな汚れた袖で拭いちゃ駄目だよ!僕、タオル持ってるからそれで拭きなよ」つ タオル

ミカサ「ありがとう、アルミン」ゴシゴシ


アルミン(エレン・・・いつも僕は君に助けられてばっかりだった だから今度は・・・僕が助ける番だよ!
・・・これ、おいしいな)ボリボリボリ

ミカサ(エレン・・・待ってて、必ず私が・・・助ける!!)ガツガツガツ

小吉「(何とか元気になったかな)・・・よし、それを食べ終わったら一旦脱出機に行くぞ そこで作戦会議だ」

一旦離れます

また夜中ぐらいに投下します

いいな、アルミンとミカサと小町の会話。
今月のハンネスさん思い出して胸が痛くなったけど

投下再開します

レスありがとうございます 一つでも多くあるとやる気が出ます

>>25
ここは書いてて自分でも結構好きなシーンなので評価して頂けて嬉しいです

とっとと続きを投下してエレン(ヒロイン)を奪還に向かわせます!


ミッシェル「・・・やけに便所が長かったな」

小吉「へっ・・・まーな」

ジャン「ミカサ・・・もう大丈夫か?」

ミカサ「ええ ジャン、心配をかけてごめんなさい」

ジャン「い、いいって気にすんなよ//仲間なら心配すんのは当たり前だろ///」

アレックス(イワンと同じくらい分かりやすいな~)ニヤニヤ

小吉「それで加奈子、どうだった?」

加奈子「やっぱり巨大樹の森に入っていきました 上空からなので中までは追跡できませんでしたけど・・・」

小吉「いや、そこまで分かれば十分だ ケガしているのに無茶させてすまないな」

エルヴィン「やはり巨大樹の森で体力の回復を待つのか・・・アチラ側も相当のダメージを受けているようだ まだこちらにもチャンスはあるな」

ハンジ「私はユミルの様子を見てくるよ 一刻も早く彼女とお話したいし」

エルヴィン「ああ頼む 作戦会議が終わったら2台の脱出機で出発するぞ」

小吉「2台?脱出機が1台、直ったんですか?」

加奈子「いえ、違います 艦長には言ってませんでしたが、巨大樹の森周辺を飛んでいたらロシア班が居たので、直ぐにこっちに来るよう伝えました おそらく、もう直ぐ来ると思います」

小吉「本当か!それは良かった!これで移動手段もある程度確保できましたね」

エルヴィン「はい、本当に助かりました」

ミッシェル「・・・でも何でロシア班は巨大樹の方まで行ったんだ?」

アレックス「おっ、着いたみたいです」

ブロロロロロー
キキィィィ

小吉「アシモフ!無事だったんだな」

アシモフ「ああ、そっちの援護に来れなくてすまないな、艦長 
それにしても・・・・・被害甚大だな」

イワン「ひどい・・・何て事を・・・」

アレキサンダー「・・・場所は違えどここも戦場なんだぞ、イワン 今は悲しむよりも彼等の遺志を継いでやる事が俺達の使命だろ?」

イワン「アレキサンダー先輩・・・」ジーン

マルコス「グラサン先輩・・・」ジーン

コニー「ハゲ先輩・・・」ジーン


イザベラ「いや、お前ら2人の先輩じゃないだろ?それに軽く侮辱してるし・・・暇ならこっちの手当てを手伝ってくれよ・・・」ハァ…

マルコス「いや、暇じゃないぞ!俺は周辺の警護だぞ!」ドヤッ

イザベラ「知ってるよ!だったらサボって無いでウチの隊長を少しでも休ませろ!」

マルコス「・・・そうだよな アドルフさんには頼ってばっかりだもんな じゃあ行ってくるぜ!」タタタタッ

イザベラ「はぁ・・・シーラはいつも大変なんだな」

ザッ

紅「とりあえず包帯、巻き終わりました!」ビシッ

サシャ「こちらもです!」ビシッ

アルミン(そうだね、顔全部に巻きつけたね これじゃミイラ男だよ・・・)カワイソウ…

モブリット「んーー!んーー!(息が出来ない!!死んでしまうー!!)」ジタバタ

イザベラ「お・・おう、ご苦労 じゃあ次はローマ班の脱出機から点滴を持ってきてくれ どっかにあるはずだ」ツッコンダラ マケダ

紅・サシャ「ハッ!」バッ

タタタタタッ

アレ~?ローマハンノダッシュツキッテ ドッチダッケ?
コッチジャナイデスカ?ナンカローマ?ポイデスシ


イザベラ「・・・オイ、アレックス!あいつらを頼んだ」

アレックス「何故俺に白羽の矢が!?」

イザベラ「他は皆、応急手当で手一杯なんだよ」

アレックス「・・・あいつ等2人の面倒を見るのは自身ねぇな」タタタタッ

オイ、ソッチハイッパンノダ コッチニコイ
ハ~~イ タタタタッ

加奈子「・・・何か学校の先生みたい」

ハンジ「おっ、アルミン!ちょうどいいとこに居た」

アルミン「ハンジさん、何か僕に用ですか?」

ハンジ「まーね ちょっと君に頼みたい事があるんだ こっちに来てくれ」

アルミン「分かりました・・・」タタタタタッ

加奈子「また一人救護係りが減ったね」

イザベラ「まあ、軽症の奴らにも手伝わせればいいさ」

タタタタッ

クリスタ「イザベラさん!」


イザベラ「んっ?どうした我らが天使様?」

クリスタ「麻酔か痛み止めはありますか?こっちに重症の患者さんがいて、辛そうにしてるので・・・」

加奈子(豪快にスルー!?言ってる内容は天使だけど・・・)

イザベラ「う~ん、さっき大量に使っちまったからな・・・他の班の脱出機にもまだ残ってるか微妙だな」

クリスタ「そ・・そんな・・・」シュン

イワン「なら、俺の成分で痛みを和らげますよ!」

クリスタ「本当ですか!」パアァ

イザベラ(うっ、笑顔が眩しすぎて直視できない!!)クッ…

加奈子「・・・アンタ何やってんの?こんな時まで・・・」

クリスタ「じゃあ、よろしくお願いします!」ペコ

イワン「いえいえ、困った時に助け合うのは人として当然のことッスよ!」ペコ

イザベラ(和むわ~)ニンマリ

加奈子「ホラ、人手が少ないんだから他の人を診に行くよ」ズルズル



小吉「それよりアシモフ どうして巨大樹の森の方に居たんだ?そこまで進んでいなかったろ?」

アシモフ「ああ、実は・・・捕まえたTFを一匹ワザと逃がして奴らの根城を突き止めていたんだ」

ミッシェル「本当か!それでゴキブリ共は何処にたむろっていたんだ?」

アシモフ「それは・・・口で言っても伝わらないだろう エレンを奪還してから直接見たほうがいいぞ・・・ちょうどシガンシナ区に入る門前の町付近だ」

エルヴィン「・・・ではまずはエレンの奪還作戦を話し合いましょう」

アルミン「あの~、ハンジさんに連れてこられたんですが・・・僕なんかが作戦会議に参加していいんでしょうか?」オドオド

リヴァイ「ああ・・・アドルフやグンタからも話を聞いたが、お前はそうとう頭が切れるそうだな?」

アルミン「いえ、そんな事ありませんよ!」アセアセ

エルヴィン「今は少しでもエレンを奪還する可能性を上げておきたい ハンジの代わりに何か思いついたら遠慮無く言ってくれ」

アルミン「・・・分かりました」

小吉「では、気を取り直して始めましょう―――」



ハンジ「ケイジ、そっちの状況は?」

慶次・ケイジ「ハイ」

慶次「えっ!?」

ハンジ「あ、ごめん・・・君も名前がケイジだったね こっちは気にせず引き続き、手当てを頼むよ」

慶次「は、はい・・・」ナンカ スイマセン…

ケイジ「・・・それでユミルは今のところ順調に回復しています」

燈「腕も肘まで再生されましたし、もう直ぐ目を覚ますんじゃないですか?」

ハンジ「う~ん、出来れば作戦会議の前に話を聞いておきたかったんだけど・・・」

燈「ハンジさんは会議に出ないんですか?」

ハンジ「いや、後で行くよ 今はユミルの方が気になってね あっちには私の代わりにアルミンを行かせたし大丈夫でしょ
・・・さっきも気になってたんだけど、何してんの?モブリット 包帯を顔に巻きつけて・・・」

モブリット「んーー!!んーー!!(何故か取れないんです!!分隊長、ほどいて下さい!!)」

燈「・・・何って言ったんですか?」


ハンジ「そうか・・・分かったよ、モブリット・・・」

モブリット「んんー・・・(さすがは分隊長です・・・)」

ハンジ「壁内に戻ったら、2人でもっとイッパイ実験できるようにエルヴィンに申請しておくね!!もちろん休み返上で♪」グッ 

モブリット「んーーー!!(そんな事言ってませんよーーー!!)」

ユミル「zzz・・・(うるせぇな・・・目が覚めちまったよ)」パチ

燈「おっ!起きたか!」

ユミル「クリスタ・・・いや、ヒストリアは?」キョロキョロ

燈「ああ、あいつは他の人の看病をしている 他の同期も一緒にな」

ユミル「私の看病をしてくれたら良かったのに・・・あいつが来るまで、もう少し寝てていいか?」

燈「おい」

ハンジ「やあ、おはよう ユミル」

ユミル「あんたは確か・・・」

ハンジ「分隊長をやっているハンジだよ」

ユミル「・・・いきなりで悪いんだが私はこれからどうなる?」

ハンジ「それは・・・君次第だね こちらとしては君と(色んな意味で)仲良くなりたいと思っているよ」ワクワク

モブリット(いつもの悪い癖が出なければいいんだけど・・・)

ユミル「・・・エレンみたいな感じになるのか?」

ハンジ「残念ながらそうはなりそうに無いよ 君はエレンと違い、自分が巨人である事を知っていた この事を憲兵団に言ったら君が殺されちゃうよ
だからおそらく、君の存在は秘密にされるだろうね」

ユミル「・・・まあ、そのほうがいいかもな」

ハンジ「・・・では早速、実験を!!」フンスー!

モブリット「んんーー!!(駄目ですよ!分隊長!!)」

ユミル「何て言ったんだ?」

燈「・・・おそらく、止めろって言ったんじゃないか?」

ハンジ「ちぇっ、しょうがないな・・・皆、ちょっと席を外してくれないかい?」

モブリット「んんー!?(まだ分かってないんですか!?)」

ハンジ「分かっているよ、大丈夫 今はマジメモードだから」キリ


ケイジ「でも2人きりだとハンジ分隊長に危険が・・・」

ハンジ「大丈夫だよ・・・・・じゃあ、ヒザマルくんだけ残ってくれる?」

燈「俺っすか?いいですけど・・・」

ハンジ(ヒザマルくんは言ってしまえば部外者だ 聞かれていても大丈夫だろう・・・)

慶次「・・・じゃあ俺達はあっちの脱出機に移動します」

スタスタスタ

ハンジ「さて・・・とりあえずこちら側に付いてくれる前提で話を進めていいかい?」

ユミル「ああ・・・」

ハンジ「君が持っている情報を私達に教えてくれないか?例えば巨人の秘密とか・・・」

ユミル「それは・・・私にも分からない」

ハンジ「本当にそうかい?」

ユミル「・・・どういう意味だ?」

ハンジ「実は・・・ある兵士が壁外で書いた手帳があるんだ イルゼ・ラングナーの戦果が書いた手帳がね
その中に興味深いものが書いてあってね・・・」

ユミル「・・・何だ?」


ハンジ「巨人が喋ったんだ・・・それも『ユミル』と・・・」

燈「えっ、ユミル!?」

ユミル「・・・チッ」

ハンジ「正確に言うと『ユミルの民』『ユミル様』『よくぞ』・・・巨人である君の名前を言ったんだ 偶然にしては出来すぎじゃないかい?」

ユミル「・・・」

燈「・・・オイ、正直に言ったほうがいいぞ 黙っいても意味が無いだろ?」

ハンジ「・・・それを言うと君に都合が悪いのかい?」

ユミル「ああ・・・私の過去を言わないといけなくなる 私の命の保障が無い限り、それを話すことは出来ない
それを言うとおそらく私はまた、皆から憎まれる存在になるからさ・・・」

燈「・・・」

ハンジ「・・・分かった、それはまた今度でいい じゃあ一旦、私達の会議に出てもらう」

ユミル「まだ、エレンを諦めてないのか?」


ハンジ「当たり前だよ エレンは私達人類の宝だからね あっ、もちろん君も仲間になってくれればそうなるよ」

ユミル「・・・どうせ私とヒストリアはライナー達に狙われている こっちに付くしかないだろ
・・・一旦、私とヒストリアだけでいいから壁内に帰してもらえないかい?」

ハンジ「それは・・・無理だよ いくら君達が重要人物でも、一応調査兵団の一員なんだから それにエレンが最優先だし、奪還したら直ぐに帰る予定だよ」

ユミル「ちぇ、融通が利かないなぁ」

燈「じゃあ俺達も行きますか てか俺が会議に出ても意味無いか・・・」

ユミル「まあ、私がまだ万全の体調じゃないから、お前は私の足になってもらおう」ドヤッ

燈「・・・なんか偉そうだな」イラ

ユミル「そんなこと言っていいのか?別に私はお前らに協力しなくてもいいんだぞ?」ニヤニヤ

燈「ぐっ・・・早く乗れ!」バッ

ユミル「すまないねー」ケラケラ ヒョイ 

燈「くそ、ここまで運んだのも俺なんだぞ!少しは感謝しろよ!」スタスタ

ユミル「ハイハイ、カンシャシテマス」

燈「何だその棒読みはぁぁ!!」

ハンジ「まあまあ、ケンカしないで あっちはまだ会議をしてるんだよ?」



エルヴィン「―――では、この作戦でエレンを奪還する」

リヴァイ「・・・じゃあ急いで出発するぞ 警備を置いているとしてもここにまた巨人が来られたら厄介だしな」

スタスタ

ハンジ「やあ、エルヴィン あれ?もう会議は終わったのかい?」

エルヴィン「ああ、今終わったとこだ・・・そっちは?」

ハンジ「終わっちゃったか・・・こっちはとりあえずユミルが起きて少しだけ話をしたけど・・・まだあまり聞き出せていないよ」

ミッシェル「・・・移動しながら聞くしかなさそうだな」

小吉「じゃあ、それぞれ2台の脱出機に分かれて作戦を実行するぞ」

燈(・・・アルミン、どういった作戦なんだ?)ヒソヒソ

アルミン(おそらく分かれてから説明がありますよ)ヒソヒソ

エルヴィン「急がなくては・・・夜になる前に何としてもエレンを奪還する!!」

今日はここまで

ユミル、いきなり物語の核心を突く情報を持ってそうでマジ動かしづらい

あとアドルフさんも基本的にジョセフよりもガード不可攻撃なので無双してしまい、一人で何でも出来るので、作戦=アドルフになってしまう・・・原作で殺したのもそれが理由かも?


前スレでリーさんの短編を投下して今日は終わりです 

ではまた今度

とりあえず書き終わったとこまで投下していきます


ェレン!



んっ?誰だ俺を呼ぶのは?



エレン!


ライナー「オイ、エレン!ちゃんと話を聞いていたか?」

エレン「き、聞いてたよ!ライナーまで俺を子供あつかいすんなよ!」



・・・何だこれは?



ミカサ「・・・じゃあ、ここのチェックポイントを通過した後のルートは?」

エレン「そ、それは・・・」アタフタ

サシャ「エレン、山を舐めたらいけませんよ!大自然の中では何が起きるか分からないんですからね!」

ライナー「そうだ、サシャの言う通りだぞ この訓練はちゃんと決められた場所に辿り着けるかが問われているんだ だから例え予定のルートからずれたとしても、事前にちゃんと準備をしておけば迷わず進む事が出来るんだぞ
それに、この訓練は壁外に頻繁に出る調査兵団を志望しているお前にとっては重要な訓練だろ?」



これは確か、訓練兵の頃の・・・山岳訓練の前日だったな



アルミン「さすがはライナー ちゃんと訓練の趣旨を把握できてるね」

ライナー「おっ、そっちは終わったのか?」

ベルトルト「ああ、僕達の班は結構前に終わってたんだ アルミンが持ち物の最終チェックをしたいと言って、少し長引いちゃったんだよ」

アルミン「ごめんね、みんなにも付き合わせちゃって」

アニ「・・・本当だよ ルート確認が終わったんなら早く帰らせてよね」



ライナー、ベルトルト、アニ・・・この裏切り者が!



ミーナ「まあまあ、そのおかげで足りない物にも気づけたんじゃない」


アルミン「うん その通りだよ、ミカサ でも・・・僕はみんなより体力が無いから、事前の準備は完璧にして、あらゆる事にも対応できる様にしておきたかったんだ」

ライナー「自分の欠点を把握し、長所でそれをカバーする・・・さすがアルミンだな」

ミーナ「・・・私も体力が無いし、それにアルミンみたいに頭も良くない・・・私には何も無いから、みんなの足手まといになっちゃう」シュン

アニ「・・・そんな事無いよ 人には人の、ミーナにはミーナの良いところがあるよ」

ミーナ「アニ・・・ありがとね」ニコ

ミーナ「!・・・じゃあ、アニにとって私の良いところってなぁに~?教えてよ、アニー!」ダキッ

アニ「さあね、自分で考えな」スグニ ダキツカナイデ! グイッ

ミーナ「ええ~、アニのケチ!」

ベルトルト「・・・それにしてもライナー達はまだ終わってないの?」


アニ「ルート確認をまだしてんのはアンタ達ぐらいだよ・・・まあ、足を引っ張ってのはエレンだけみたいだけどね」

エレン「う、うるせぇ!終わったんならあっちに行ってろよ!」



敵のクセに・・・・・なに仲良くしてんだよ!!



ミーナ「でも、珍しいね エレンが訓練の事で集中して無いなんて
私達の班の班長の時は常に全力だよ?・・・少し引くぐらいに」

エレン「おい」

アルミン「でも、ミーナの言う通りだよ 何で今回は集中して無かったのさ?」

エレン「・・・ライナーが同じ班に居ると頼りになるからさ・・・安心しちまったんだよ」

ライナー「・・・仲間からそんな事言われると、なんか照れるな//」ポリポリ



・・・気持ち悪いんだよ



アニ「・・・じゃあ先に戻ってるよ」スタスタ


ミーナ「ちょっと待ってよ、アニ!じゃあ私も先に部屋に戻るね みんな、また明日ねー!」フリフリ

アルミン「僕達もそろそろ戻るよ エレン、頑張ってね」

エレン「おお、先に寝ててもいいぞ」

ベルトルト「一応、君達2人が帰ってくるまで、僕達もルート確認しながら待ってるよ」

ライナー「悪いな、同じ部屋の奴らにも少し遅れると言っておいてくれ」

アルミン「うん、わかった じゃあミカサとサシャ、おやすみ」フリフリ

ミカサ「おやすみ アルミン、ベルトルト」フリフリ

サシャ「二人とも、明日は頑張りましょうね!」フリフリ

スタスタ

ミカサ「・・・でエレン、どこから聞いてなかったの?」

エレン「ごめん・・・結構前から聞いてなかった」シュン

ミカサ「はぁ・・・エレンはもう少し、危機感を持つべき」

エレン「ぐっ・・・」


ライナー「まあまあ、今まで話したルートは俺が後でしっかりと教えておくさ だからここからのルートとチェックポイント、それに危険な場所を確認するぞ」

エレン「すまないな、ライナー いつもお前にばっかり頼って・・・」

ライナー「なに気にすんな 俺達は仲間だろ?」



オマエなんか・・・仲間じゃねぇよ・・・



サシャ「さすがはライナー!みんなのお兄ちゃんですね」

ライナー「茶化すなよ、サシャ」



殺してやる・・・



ミカサ「・・・エレンもライナーみたいに強くて立派な兵士になってほしい」


ライナー「オイオイ、ミカサまでどうした?」



オマエなんか・・・



エレン「・・・よっ、みんなの兄貴!」

サシャ「頼れるアニキ♪」

ミカサ「筋肉ムキムキ?」

ライナー「オイ、悪ノリしすぎだ!!それとミカサ!筋肉は関係無い!無理して2人に合わせるな!!」

エレン「ハハハ、冗談はここまでにしてとっとと終わらせるか もうこんな時間だし」


ライナー「お前が言うか!?・・・ったく、俺で遊びやがって・・・」

エレン「悪かったよ、ライナー・・・でもさっきも言った様に、俺は本当にお前の事を―――



コロシテヤル!!


___________________
__________
_____
_

エレン「・・・・・」パチッ

エレン「!?」ガバッ

ライナー「おう、エレン 起きたか」

ベルトルト「・・・」

エレン「お、お前ら・・・」ギリッ

ライナー「・・・寝覚めは悪そうだな 悪い夢でも見たか?」

エレン「ああ、最悪な夢を見た・・・本当に最悪な夢をな・・・」

ちょこっとオリジナル話をいれたんですが、こういう心理描写って書くの難しいな・・・

この後原作見ながら適当に書いていく予定なので夜中にまた投下します

>>46 加筆訂正


ミカサ「でも、持ち物チェックは明日の朝にもあるはずだけど・・・」

アルミン「うん その通りだよ、ミカサ でも・・・僕はみんなより体力が無いから、事前の準備は完璧にして、あらゆる事にも対応できる様にしておきたかったんだ」


またミスってしまった・・・すみません

投下再開します


エレン(ここは・・・巨大樹の森か?・・・手足が縛られている しかも、腕は骨折しているのか?・・・だが、口は塞がれていない・・・まだコイツらを殺すすべはある!)ギロッ

ライナー「おっと、あまり暴れるなよ?下には巨人が集まってんだからな」

エレン「・・・」チラ


そこには十数体の巨人が集まっていて、こっちをじーっと見ていた


エレン(くそっ・・・これじゃ例え巨人化できても直ぐに巨人達に食われてしまう可能性もあるな・・・)

ベルトルト「エレン・・・お願いだから静かにしててよね」

エレン「・・・」スッ

ベルトルト「ちょっと、エレン!!」バッ

ガリッ

エレン「なっ!?また巨人化できない!?」

ベルトルト「ハァ・・・当たり前だよ 両腕骨折して、さっきまで肋骨や内蔵もやられていたんだよ?体を再生するので手一杯なんだよ」


ライナー「それに下の巨人共を見たんだろ?まったく・・・どういう思考回路してればここで巨人化しようと思うんだ」

エレン「うるせぇよ・・・」

ライナー「やはりコイツの見張りは2人以上じゃないといけないだろ?」

ベルトルト「でも君だってさっきまでアイツ(アドルフ)にやられた傷を回復してたじゃないか もう少し休んでいたほうがいいよ」

ライナー「大丈夫だよ、心配すんな そんなやわな体に鍛えてないさ」ハハハ

ベルトルト「ハァ・・・君は頑固なんだから」

エレン「・・・さすがはライナー みんなの兄貴だな」

ライナー「・・・何だいきなり、照れるじゃないか//」

エレン「」ピキッ

エレン「やっぱり気持ち悪いよ・・・本当に吐き気がしてくんだよ!!」

ライナー「オイオイ、いくらなんでも仲間に対してそれは無いんじゃないか?」

ベルトルト「!・・・・・」ハァ…


エレン「はぁ!?・・・テメェ、ふざけてんのか?」

ライナー「どうした?エレン 何をそんなに怒ってんだよ 俺がそこまでマズイこと言ったか?」アセアセ

エレン「殺されてぇんなら普通にそう言えよォ!!」ガバッ

アニ「うるさいよ、アンタ おちおち寝むれやしないよ」ガシッ

エレン「アニ・・・」ギロッ

ライナー「オイオイ、本当にどうしたエレン?何故、アニにまでそんな態度をするんだ?」アセアセ

エレン「テメェ・・・まだそんな事を言ってんのかァ!!」

アニ「はぁ・・・そういうことね ベルトルトも黙ってないで戻してあげなよ」

エレン「はぁ?」

ライナー「戻す?何を言ってんだ、アニ?」

ベルトルト「ライナー・・・君は兵士じゃないだろ 僕らは戦士なんだから・・・」

ライナー「ッ!?・・・あぁ・・・そうだったな・・・」

エレン「なんだ・・・そりゃ・・・」


ライナー「くそっ・・・・・すまない・・・またみっともないとこ見せちまったな・・・」

ベルトルト「いいよ・・・もう慣れたし・・・それにさっきの戦闘で今君は疲れてるんだよ」

エレン「オイ!説明しろよ!!」

アニ「・・・ライナーは戦士の自分と兵士の自分・・・2人の自分がいるんだよ」

ベルトルト「っ!?アニ!わざわざ教えなくても・・・」

アニ「教えないとコイツはまた暴れるでしょ?それに・・・もう、兵士は必要ないんだから・・・」

エレン(どういうことだ・・・つまり、ライナーは二重人格って事か・・・?)

ライナー「アニ・・・すまないな・・・迷惑かけて・・・」

アニ「アンタのそういうマジメなとこが兵士の自分を造ったんでしょ・・・」

ライナー「・・・俺はお前らみたいに強くなれなかった・・・割り切ることができなかったんだ・・・
だから、逃げたんだ・・・現実から・・・」

アニ「・・・私だって・・・そんなに強くないよ・・・」ボソッ

エレン「・・・おい・・・何で被害者面してんだ お前らは?」


エレン「・・・ライナーにベルトルト・・・俺は話したよな?俺の母さんが巨人に食われた時の話を・・・したよな?」

エレン「おい・・・腰巾着野郎・・・お前が蹴り破った扉の破片が俺の家に直撃したから・・・母さんは逃げられなかっただって・・・知ってんだろ?話したもんな?
・・・どう思った?あの時・・・どう思ったんだ?」

ベルトルト「・・・あの時は・・・気の毒だと思ったよ」

エレン「あぁ・・・そうか・・・お前らは兵士でも戦士でもねぇよ・・・ただの人殺しだ 何の罪も無い人達を大勢殺した 大量殺人鬼だ!!」

アニ「・・・アンタに言われなくても分かってるよ・・・」

エレン「じゃあ一丁前に人らしく悩んだりしてんじゃねぇよ!!もう人間じゃねぇんだぞ、お前らは!!この世界を地獄に変えたのはお前らなんだぞ!!分かってんのか 人殺しがァ!!」

ライナー「その人殺しに何を求めてんだよ、お前は!?反省して欲しいのか!?謝って欲しいのか!?殺人鬼に“人殺しは悪い”って説教を垂れたいのか!?
それでお前は満足かよ!!もうお前が知る俺らはいねぇんだぞ!?泣き喚いて気がすむなら、そのまま喚き続けていろ!!」

エレン「ッ!!・・・そうだな・・・俺がまだ甘かったんだ 俺は頑張るしかねぇ・・・頑張ってお前らができるだけ苦しんで死ねるように努力するよ・・・」


アニ「・・・せいぜい頑張りな」

ライナー「・・・・・くそっ」

ベルトルト「・・・」

アニ「・・・とりあえず私はある程度休んだから、今度はライナー アンタが休みな」

ライナー「だが・・・この後もお前に負担を掛ける事になる お前が休むべきだ」

ベルトルト「・・・2人とも休んでていいよ 僕がエレンを見てるからさ・・・」

ライナー「それはさっきも言ったろ 2人じゃないと・・・」

アニ「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうよ」

ライナー「アニ!?」

アニ「アンタも休みな 私を守る為にデンキってのを食らって相当ダメージを受けてんでしょ?わざわざ追い付かれるのを覚悟して、ここで休んでんだからちゃんと体力を回復させなくちゃ意味がないでしょ?
それにエレンだってそこまでバカじゃない(・・・多分) 私達から逃げるにしても今は巨人が動けなくなる夜まで体を休めるべき事ぐらい分かっているさ」

エレン(・・・アニの言うとおりだ・・・熱くなりすぎたな 俺の悪い癖だ・・・これじゃまた、ミカサ達に言われちまうな・・・
今は冷静に考えなくては・・・この状況では俺は圧倒的に不利な立場だ・・・とりあえず、ここは感情を噛み殺すんだ・・・)ギリッ


ベルトルト「ライナー・・・アニの言うとおり、ここで無茶をされても後で迷惑がかかるだけだよ」

ライナー「わかったよ・・・ただし、何かあったら直ぐに起こせよ・・・」ドサッ

ライナー「・・・zzz」

アニ「速っ!・・・やっぱり相当無茶をしてたんだね・・・それじゃ、私ももう少し寝かせてもらうよ・・・」スタスタスタ  ドサッ

アニ「・・・・・zzz」

ベルトルト(君も速いよ・・・)

エレン「(まずは情報を集めるんだ・・・この状況を切り抜ける為に・・・)おい・・・一つ聞いていいか?」

ベルトルト(エレンと2人きりは正直、怖くて嫌なんだけどなぁ)

エレン「オイ!シカトしてんじゃねぇよ!!」

ベルトルト「(話したくないけど・・・うるさくされても困るか)・・・何?」

エレン(くっ、一挙一動がムカツク・・・感情を噛み殺せ!)フゥー…

エレン「・・・俺を何処に連れて行くんだ?」


ベルトルト「・・・僕達の故郷さ」

エレン「(故郷・・・確か、ウォール・マリア南東の山奥って言ってたな・・・そこの事か?)・・・何故、俺をそこに連れて行くんだ?ただ帰りたいだけなら勝手にお前らだけで帰れよ・・・」

ベルトルト「それが出来たらしているさ・・・帰るためには君が必要なんだよ」

エレン「・・・何故だ・・・何故、俺が必要なんだ?」

ベルトルト「それは君が・・・『座標』だからさ」

エレン「『座標』?・・・おい、意味が分かるように説明しろよ」

ベルトルト「・・・少し喋りすぎた もう質問には答えないよ」

エレン(くそっ、これだけじゃ何も分からない!それは俺がバカだからか・・・?)

ベルトルト「・・・こっちも一つ質問しても良いかい?」

エレン「・・・何だ?」

ベルトルト「君は人間に戻る時、誰を食ったか覚えているかい?」

エレン「・・・・・はぁ?言っている意味が分からないんだが・・・」

ベルトルト「・・・そうか・・・やっぱり覚えてなさそうだね
僕達もそうだったからあの巨人・・・ユミルもそうなんだろうな」


エレン「・・・いや、ちょっと待て!分からない事が多すぎるが・・・ユミルが巨人!?」

ベルトルト「・・・あぁ、そうだよ 僕もアニから聞いたんだけどね」

エレン(チクショウ、頭が回らない!助けてくれ・・・アルミン!!)プシュー…

ベルトルト(あっ、頭から煙が出てる)





ブロロロロー

第二班 脱出機

アルミン(はっ!?エレンが僕を呼んでいる!?)キョロキョロ

ミカサ「・・・急にどうしたの、アルミン?」

アルミン「・・・いや、何でも無い ただの気のせいだよ・・・多分」

燈「集中しろ、アルミン エレンが待ってんだぞ」


ミッシェル「それよりも・・・本当にこんな作戦で上手くいくのか?」

アルミン「・・・それは誰にも分かりません」

ミカサ「でも・・・エレンは必ず奪い返す、絶対に・・・アニ達を殺してでも・・・」ギリッ

燈「・・・強いな、お前は」

小吉「ジャレッド、エレンは視えたか?」

ジャレッド「・・・ッ!捉えました!」

小吉「よし、じゃあこのまま巨大樹の森に入るぞ」

今日はここまで

この次の展開をまったく書いていないのでしばらく投下できません

ではまた今度


現在公開可能な情報


調査兵団・アネックスの主な手札(能力)


頭脳:アシモフ、エルヴィン≧アルミン、ハンジ

アシモフ…経験豊富な知識、軍人としての的確な判断、指揮能力に優れている

エルヴィン…広い視野を持ち、素早い状況判断、統率力に優れている 目的の為なら人間性を捨てる事ができる

アルミン…上二人に比べ戦術、指揮能力で劣るものの奇抜な発想、本で得た多彩な知識、現状を把握して正解に導く能力がある

ハンジ…科学者としての豊富な知識、奇行種な発想、高い指揮能力を持つ


索敵:ジャレッド、アドルフ≧慶次、アレックス>ミケ、サシャ、ドルヂバーキ?


ジャレッド…反響定位(エコロケーション)により、数km先まで視ることが出来る また、その距離・姿形・内容物までも見分けることが可能

アドルフ…電気定位(エレクトロロケーション)により、対象物までの距離、姿形を視ることが可能  ※どの位の距離まで視れるのか不明

慶次…数km?先まで視える視力 また紫外線・赤外線・電波まで視える 

アレックス…数km先まで視える視力 さらに援護射撃も可能

ミケ…数百m先にいる巨人を確認できるほどの嗅覚 姿形まで分かっているかは不明だが巨人の数は確認できる

サシャ…ミケ同様、数百m先にいる巨人の足音を確認できるほどの聴覚 

ドルヂバーキ…ミケ同様、嗅覚による索敵 ベースが犬?(まだわかりません)の為、ミケより少し上ぐらいなイメージでお願いします


立体機動及び機動力:加奈子、マルコス>リヴァイ>ミケ、ミカサ、燈、イザベラ>他の精鋭


加奈子…水平飛行速度があらゆる生物の中で最速

マルコス…人間大にすると時速320kmと言われるゴキブリ(TF)よりも速い瞬発力

リヴァイ…人類最強の兵士 一個旅団並みの戦力

ミケ…調査兵団No.2の実力

ミカサ…一般兵士100人並みの戦力

燈…主人公補正 本部以蔵「柔術とは戦場格闘技 剣だけではない・・・武器全般に長ける」
引用文献:バキ(BAKI)

イザベラ…リオックの脚力による縦横無尽な立体機動 ssぐらい活躍させたい為


巨大樹の森の簡易マップ


         入口

        小吉達
         ↓


右方                左方    

       ライナー達
         ↓



         出口


     ↙        ↘
シガンシナ区方面   ウォール・マリア


左方、右方は小吉達の進行方向から見てです

いらないと思いましたが一応書きました こんな感じで進めていきます


ドルヂバーキさんはアーロンさんのベースもニオイで判別してたし
犬より鼻の良い熊かもね。

>>71
なるほど 熊のほうが容姿的にもあってますね 熊のバーキさんか…ハチミツが好きなのかな?

少し投下して残りは夜中に投下します


アニ「ライナー・・・遅いね やっぱりアイツらは追いかけてきてるのかな?」

ベルトルト「僕の攻撃は一応、脱出機を狙ったんだけど・・・一台だけ逃げられてたからね 壊れてなければ追いかけてくるはずだよ」

アニ「夜まで待ってくれれば逃げ切れるのに・・・」

エレン(皆追いかけてくるんだろうな・・・さっきの戦闘で既に多くの兵士を失った・・・俺を助ける為に・・・皆、頼むから無茶だけはしないでくれよ)

アニ「コイツん家の地下室はどうすんだい?」

ベルトルト「巨人のどんな情報が隠されているかわからないけど・・・この状況じゃ後まわしになるね」

アニ「・・・ってことはこのまま直接壁を越えていいって事か」

ヒュン
    スタ

ライナー「来やがった!急いで逃げるぞ!!」

アニ「!! どれぐらい近くに来たんだい!?」

ライナー「おそらくこっちに気づいていたが、まだ結構距離がある!」

ベルトルト「じゃあ急いで壁を越えよう!」

エレン(やっぱり皆、来てしまったか・・・)


ライナー「おい、エレン 無駄な抵抗はするなよ?」スタスタ

エレン(口を縛っておいて何を言ってんだ・・・コイツは
ここは・・・少しでも暴れて時間を稼いでやる!)シーン

ライナー(おっ、意外と素直だな・・・諦めたか?)ス…

エレン(今だ!!)ブンッ

ガンッ


エレンは縛られた両手でライナーを殴りつけた


ライナー「痛ってぇ!?」ガクッ

エレン「んんッ!んんッ!(死ねッ!死ねッ!)」ガンッ  ガンッ

ライナー「くっ!」ドンッ


ライナーは殴りかかってくるエレンを蹴り飛ばした


エレン「ぐっ・・・」


ガシッ

ライナー「これでどうだ!」ググググッ


すぐさま後ろに回り、首を絞める


エレン「んんー!(殺してやる!)」ジタバタ

ライナー「とっとと落ちろ!」ググググッ

アニ「・・・」スタスタ

ベルトルト「アニ?」

ズドンッ!


アニはエレンの腹にローキックを蹴りこんだ


エレン(が・・・ハッ・・・!)ガクッ

ライナー「ア、アニ 助かったが・・・ちょっとやりすぎじゃないか?」ビクビク

アニ「いいんだよ、これぐらい 時間がもったいないでしょ 早く行くよ」バッ

ライ・ベル「ハ・・ハイ」ビクビク



カッ!!



ハンジ「!!今のは巨人に変化した際に放たれる光だ!」

エルヴィン「・・・皆、戦闘準備!これからエレン奪還へと向かう!作戦通り、速やかにエレンを奪還した後に裏切り者を抹殺する!!
既に我々は引き返せないほどの多くの兵士を失った!彼等の意志と共に奴らを抹殺せよ!!」

ハッ!!

エルヴィン(・・・うまくいくといいんだが)



ダダダダダダッ

ライナー「う~ん・・・チラチラ見えるがまだ結構後ろだな あまりスピードが出せないみたいだぞ」

ベルトルト「でも、劉達から貰った双眼鏡で見えるって事は、あちら側からも見られてるって事でしょ?」


彼らはエレンと共に女型の巨人の背中に乗って移動している


ライナー「ああ、おそらくそうだ だが・・・何故誰も馬や立体機動で追いかけて来ないんだ?」

ベルトルト「もしかして、僕の攻撃で馬や兵士がほとんどやられたとか・・・」

ライナー「・・・まぁ、追いかけて来たとしてもアニの速度には追いつかないがな」


ブオオォォォン!!


女型・ライ・ベル「!?」


女型の走っている横から勢いよく何かが飛び出してきた
それは・・・

___________________

作戦会議


アシモフ「―――なんてどうだ?」

リヴァイ「お前は正気か!?」


ミッシェル「そんな無謀な作戦できるか!リスクが高すぎる!」

燈(ミッシェルさんはそんなこと言えないと思うけどな・・・)

エルヴィン「・・・いや、いい案かも知れない これなら彼らは予測することなどできない」

小吉「しかし、そうすると帰りが・・・」

アシモフ「帰りなどどうにでもなる 最悪歩いて帰ればいい」

アルミン(凄い・・・考え方がワイルドだ 僕には思いつかない発想だ)

アルミン(まさか・・・


移動手段である脱出機で突っ込むなんて!!



ギュオオォォォン!!


アレキサンダー「このまま突っ込んじゃうよ!この脱出機で!」


ベルトルト「くっ、まさかもう一台あるなんて!!」

ライナー「俺が止める!!先にお前らだけで壁を越えろ!!」バッ


ベルトルト「ライナー!?」


ガリッ



カッ!!


ズシィィィン


鎧の巨人(ここまでだ!!)ガシッ


鎧の巨人へと姿を変えたライナーはアレキサンダーが操縦していた脱出機を掴んで止めた


ギュルルルル


アレキサンダー「あららー、そうきちゃいます?」スゴイパワーダネ

鎧の巨人(うおおおぉぉぉぉ!!)ググググッ


そのまま鎧の巨人は脱出機を頭の上まで持ち上げた


アレキサンダー「ちょっ、待ってよ!?ヘルプ・ミー!!
・・・なんちゃって♪」ニヤリ

アレキサンダー「あれ~?いいのかな 足元がお留守になってるよ?」


アシモフ「ご機嫌麗しゅう 鎧の巨人君」ニヤリ

ガシッ   ガシッ

ミッシェル「オラよ!!」ダダダダッ


事前に隠れていたアシモフと後方の脱出機から援護に来たミッシェルはそれぞれ鎧の巨人の足を掴みながら、彼が倒れるように走った


鎧の巨人(コイツら、脱出機に乗っている仲間はいいのか!?)グラッ


ヒュン   ヒュン


ミカサ「ライナー・・・」

燈「脇ががら空きだぞ?」


ズザッ   ザシュッ


さらに後方の脱出機から燈とミカサが立体機動で援護に来ていた
そして、鎧の巨人が脱出機を持ち上げた事であらわになった、鎧で守られていない脇の肉を削ぎ落とした


鎧の巨人(くそっ、腕をやられた!)ダラン

ドシィィィン

脱出機を持っていた腕が下がり、脱出機は不運にも上下反転して落ちた
そして、鎧の巨人も尻餅をつくように倒れた


アレキサンダー「イテテテ・・・これは予想外だな」コワレテナイカナ?



燈「ミカサ!こっちは俺達がやるからお前はアルミンと共にエレンを!!」

ミカサ「ハイ!」パシュ  ギュイイイィィィン

鎧の巨人(くそっ・・・俺はまだ終わってないぞ!)ムク

燈「さて、気を引き締めないとな・・・」チャキ



ダダダダダダッ

女型の巨人(くっ、ライナーは大丈夫だろうか・・・)

ベルトルト「アニ!ミカサ達が追いかけてくるよ!」


ヒュン

リヴァイ「バカか・・・隠れているのはあいつらだけだと思うか?」チャキ

ベルトルト「!?」バッ

ズバッ

リヴァイ「チッ・・・外したか」


いきなり現れたリヴァイはベルトルトを切り付けた


ベルトルト(くっ、油断した・・・左腕をやられた!!胴体も少し切られてしまった・・・)

パラ…

ベルトルト「!?」


リヴァイはベルトルトを殺すために切りかかったが、それよりも優先していたのはエレンと彼を縛ってあった紐だった
そしてその紐が切られ、エレンは落ちていく


エレン「」ヒュゥゥゥ

ギュイイィィィン

ミカサ「エレーーン!!」バッ

エレン「・・・んんっ!?」パチッ

ガシッ

ミカサ「!?アニ、放して!」


しかし、目を覚ましたエレンをすぐさま女型の巨人が掴んだ


エレン(ミカサ!?これはどういう状況だ!?)

女型の巨人(チッ、全て後手に回っている・・・少し危険だがまた巨人を呼んで時間稼ぎするしかない!)スウゥゥゥ…

リヴァイ「またかよ!?めんどくせぇな!」パシュ ギュイィィィン


女型の巨人「キャアアアアァアァァァァァッ!!!」


ドドドドドドドドド

女型の巨人(これで少しは時間が・・・ん?)


ドドドド……


彼女はある異変に気づいた 巨人の足音がしだいに消えてったのである


女型の巨人(まさか!?)

リヴァイ「さっきも言ったろ?隠れているのは俺達だけじゃない」


巨大樹の森の各四方には既にアネックスの精鋭と調査兵達が戦闘準備をしていた


入口付近


ドドドドドドドドッ


シュバババ 

アドルフ「・・・」チリ…


アドルフは走って向かってくる巨人に次々と手裏剣を刺し、そして電撃を放った


バリバリバリバリバリ!


ズシィィィィン

アドルフ「・・・もう(感電は)大丈夫なので項を削いで下さい」

ヒュン

トーマ「・・・これ俺達、楽し過ぎじゃないか?」ズバッ


出口付近


ズバッ   ズバッ

ジョセフ「ふぅ・・・項が届くまで切り裂くのも楽じゃないな 手が熱いし」


ジョセフは巨人達を素手で足から切っていき、まるで達磨落としの様にして項を削いでいく


ドドドドドッ

ジョセフ「少し殺り損ねたけど・・・大丈夫か」チラ


ダンッ ズバッ  ダンッ ズバッ  ダンッ


彼の後方にはマルコスが居て、目にも止まらぬ速さで巨人の足の腱を削いでいく


マルコス「オラオラ!遅せぇぞ!!」チャキ

ラウダ「ちょっと、腱を切るペース速すぎるよ!?私達はリヴァイ兵長じゃないんだから!」ギュイイィィィン  

ズバッ   ズバッ


左方


ビュオオオォォォ  ザンッ  ザンッ

バサッ


加奈子もまた高速水平飛行を行いながら巨人の腱を切り裂いていく


加奈子「・・・予備のエアロパーツが持つかな?」ウィィィン

ラシャド「お前ら!あいつらばっかに良いとこ見させんなよ!!」ヒュン

ズバッ  ズバッ


右方

ジェット「オラァ!!」ダンッ

ドンッ!


ジェットは大きく地面を踏んで衝撃波を生み、前方に集まっていた巨人達を吹き飛ばした


ジェット「俺にはここまでしか出来ないぞ!」

ヒュン

ケイジ「上出来だ!!行くぞ、お前ら!」パシュ キュイイィィィン

ズバッ  ズバッ

ジェット「バーキ、まだ来そうか?」

ドルジバーキ「あぁ、もう少し来るな・・・・・ん?」スンスン

ジェット「どうした?」

ドルヂバーキ「何だこの匂いは?普通の巨人とは違う匂いがするぞ・・・?」スンスン


とりあえずここまで
また後で投下する予定です

おつ
アニの「コイツん家の地下室はどうすんだい?」というセリフだけど
団長は勧誘の演説の時、「エレンの家の地下室」とは言ってないんだよね
「彼の生家があるシガンシナ区の地下室」としか言ってないからアニ達は正確な場所まで知らないと思うんだ

すいません 寝落ちしてしまいました

>>89
指摘ありがとうございます そこに気づくとは…相当読み込んでいますね
細かくなるので書いていませんが、実は劉達から情報を得ていたんです 
回想シーンが多くなる為、本編で省いた所なので書き忘れてしまいました すいません
どの時代も一番重要なのは情報ですからね

投下を再開します


ヒュン  ヒュン


リヴァイやミケ、ハンジなどの精鋭が女型の周りを並行して飛んでいた


ミカサ「返せ!」シュバッ

ガキンッ!

女型の巨人(くっ・・・両手でベルトルト達を守りながらだとコイツらには勝つことも逃げることもできない!)

エレン「んんんーッ!!(放せーッ!!)」ジタバタ

ベルトルト「アニ!少しでも戦力をなくす為にも僕がここで戦う!後でライナーと合流するから君は先にエレンを連れてって!」ググググッ

女型の巨人(・・・それしかなさそうだね)ガシッ

エレン「!?」

ヒョイ
     パクッ
 
ミカサ「エレン!?アニ・・・またエレンをそんな汚い所に入れて・・・」ギリッ


アルミン「ミカサ!一旦離れるんだ!ベルトルトが巨人化するよ!」

ミカサ「!!くっ・・・」パシュ   ギュイイィィィン

ベルトルト(さて、ここが踏ん張りどこだな)バッ

リヴァイ「お前ら、離れろ!!」


カッ!!


女型の巨人(後は頼んだよ、ベルトルト)ダッ

ダダダダダダッ

リヴァイ「・・・逃がすかよ」パシュ ギュイイィィィン

エルヴィン(あっちはミケやリヴァイに任せれば大丈夫だろう・・・私は予定通り、超大型のほうに行くか)パシュ  ギュイイィィィン


ダダダダダダッ


女型の巨人(項を硬化させなくちゃ・・・)ピキピキ

女型の巨人(よし!両手が使えるならアンタ達なんて!)ズザァァァ


リヴァイ「止まったぞ!」ギュイイィィィン

女型の巨人(フンッ!)ブンッ

リヴァイ「・・・フッ」ヒュン

女型の巨人(なっ!?さすがは人類最強の兵士・・・ならこっちはどうだい!)シュッ

ミケ「チッ!」ヒュン

女型の巨人(何!?こっちも躱された!?)

ズバッ  ズバッ   ズバッ


ハンジ、ペトラ、グンタの三人が女型の肉を削いでいく


女型の巨人(うっとおしい蝿だよ!)ブンッ

グンタ「くっ!」ヒュン


ギュイイィィィン


リヴァイ「させるかよ」カチャ


ズバババババッ


彼女が放った拳は後方から飛んできたリヴァイによってズタズタにされた


女型の巨人(くっ!?こっちの攻撃がまったく当たらない!!)


ギュイイィィィン

ミカサ「エレンを返せ!!」ズバッ

女型の巨人(足の腱をやられた!どうしてこんなに良い様にやられるの!?)フラフラ


ギュイィィィン

リヴァイ「・・・お前、少し勘違いしてんじゃねぇのか?」クルクルクル


ズババババババッ


リヴァイは回転しながら女型の体を切り刻んでいく


ズシィィィン


女型は尻餅をつくように倒れた
そして、休む暇も与えず次々と精鋭達が襲い掛かる


ズバッ

ハンジ「確かに君の身体能力は脅威だ 何も知らずに戦えばおそらく負けていただろう・・・
だが!私達は既に君達と一度戦っている!事前にどのくらい動けるのか把握できていれば精鋭である私達にとって躱すことぐらい簡単だよ」ヒュン

ペトラ「それにさっき戦ってた平原なんかと一緒にしないでよね」ズバッ

グンタ「立体機動を最大限生かせるこの巨大樹の森で俺達に敵うはず無いだろ?」ズバッ


三人は女型の巨人の肩、足の腱、脊髄を削いでいく


女型の巨人(くっ・・・敵の動きが読めない!)


ギュイイィィィン

リヴァイ「お前には俺達の背中が見えねぇのか?俺達は・・・




自由の翼だ!!




ザシュッ  


リヴァイは女型の頬を貫き、口からエレンが出てきた


ミカサ「エレン!!」バッ

ガシッ

ミカサ「エレン・・・」ギュッ

エレン(ミカサ・・・悪いな、お前にばっかり助けてもらって・・・)


アルミン「ミカサ!こっちだ!!」キュイイィィィン

ミカサ「うん!」パシュ  ギュイイィィィン


女型の巨人(くそっ、エレンを奪われてしまった!!
いや、それより・・・・・この状況はマズイ 手足がピクリとも動かない!)

リヴァイ「・・・さて、エルヴィンが言うにはもう捕らえる必要は無いそうだ
安心しろ 硬化してもそれ以外の肉を全部綺麗に削いでやるよ」チャキ

女型の巨人(ここまでか・・・・・ミーナ、マルコ、みんな・・・ごめん
・・・ライナー、ベルトルト、父さん・・・今までありがとう)ニコ



ザシュッ



一方、ベルトルトは・・・


ズシィィィン


超大型巨人(まずは近くの樹々を薙ぎ払うかな・・・)グッ

ヒュン    ヒュン

モブリット「かかれー!」チャキ

超大型巨人(!?既に樹の上に待機していただと!?)ブン

モブリット(やはり動きは遅い・・・気をつけるべきは熱を大量に発する蒸気!)ヒュン

超大型巨人(当たらない!?そうか・・・仮にも巨人殺しの集団の兵士達だ なめて掛かるとこっちがやられるな・・・ここで蒸気を出すしか・・・)


シュン
        ズドンッ!

超大型巨人(ぐっ!?)


超大型巨人が蒸気を出そうとした時、後方からボールが飛んできて項部分にいるベルトルトの右肩を貫いた


アレックス「多分命中 次!」

イワン「ハイ!」ヒョイ

アレックス「フンッ!」バシュッ

シュン

超大型巨人(やばい!)ピシッ…

ボッ!!


ボオオオオオオオオォォォォォォォォォ!!


ヒュン


彼は自身から熱を発することでボールの軌道を変えた


アレックス「チッ・・・もう一発ぐらいは当てられると思ったんだけどな」シュルルルル


超大型巨人(・・・でも、この蒸気はいつまでも出せるって訳じゃないんだよな・・・
・・・ん?周りに居た兵士達がいない・・・隠れているのか?)キョロキョロ

超大型巨人(ッ!!あれは!)


彼の目に映ったのはエレンを抱えたアニとクリスタを抱えて立体機動しているライナーの姿だった


超大型巨人(周りに誰も居ないし、二人とも無事だったんだ!!しかもライナーはクリスタまで捕獲できたんだ!)ブシュゥゥゥ

ブチブチブチ  ブチッ


ベルトルト「アニ!ライナー!」バッ

アニ「ベルトルト!」フリフリ

ライナー「ベルトルト!」フリフリ


彼は二人の元へ向かって超大型巨人の身体から飛び降りた


ヒュウゥゥゥ

ベルトルト(これで皆一緒に故郷に帰れる!)

ベルトルト「・・・あれ?でも何でアニとライナーは巨人の姿じゃないんだ?」


それは・・・




エルヴィン「幻覚だからだ」チャキ




ベルトルト「!?」クル


ズバッ   ズバッ


そう、それは幻覚 アレックスの投げたボールにはある成分が染み込んだ包帯が巻き付けてあった
その成分とはアルカロイド 鎮痛剤にも使われるその成分は過度に体内に摂取すると幻覚作用を示す

アルカロイドを自由に扱える彼は・・・


イワン「ジャスト一分ッス・・・良い幻覚(ゆめ)は見れましたか?」



 イワン・ペレペルキナ
 16歳 ♂ 173cm 73kg
『マーズランキング』 10位
 M・O手術 “植物型”
- チョウセンアサガオ -


チョウセンアサガオ
夢を盗む天使  降臨!!


アレックス「・・・・・どうした、イワン?頭でも打ったか?」

イワン「えっ!?カッコ良くないッスか?燈さんから決めゼリフを教えてもらったんですよ!」ドヤッ

アレックス(満面の笑みでドヤ顔されてもな・・・純粋な少年にまた何を教えてんだ、アイツは)ハァ

イワン「他にも“一体いつからアルカロイドを遣っていないと錯覚していたッスか?”とか“鳳凰幻魔拳!!”とか“邪眼の力をなm―アレックス「もういい!カッコ良いのは分かったから止めろ!」

アレックス(後でミッシェル班長に報告しておこう・・・)

アレックス「・・・それよりも俺、素手で包帯を触ってたんだが・・・大丈夫だよな?」

イワン「傷口から体内に入んなければ大丈夫ッスよ・・・・・多分」

アレックス「・・・アバウトだな」



ヒュゥゥゥゥ…
     ドサッ

ベルトルト「ぐ・・・はッ!」


ベルトルトはエルヴィンによって手足を切り落とされて、地面に落ちた


ヒュウゥゥゥ…

エルヴィン「・・・」チャキ


グサッ  グサッ


ベルトルト「ぐああぁあぁぁ!」

カチャン


エルヴィンはそのまま上空から両方のブレードをベルトルトの腹部へと突き刺した
そして、刃を抜かずに刺したまま柄から外した


エルヴィン「・・・」ガチャ シャッ


グサ   グサッ


ベルトルト「ぐあぁぁあぁ!」


彼は刃を入れ替えて、今度は両肩に突き刺した


モブリット(・・・敵だけどこれはさすがにかわいそうだな)

ベルトルト「く・・・くそぉ・・・こ・・殺してやる!」

エルヴィン「・・・さすがにここまで痛めつければ巨人化できないみたいだな」


ヒュン
     スタ


リヴァイ「・・・どうやらこっちも終わったらしいな しかも殺さずに捕らえられるとは・・・」

エルヴィン「リヴァイ、そっちはどうなった?」


リヴァイ「こっちはちゃんとエレンを奪還した後に女型を殺しておいたぞ」

ベルトルト「!?この悪魔の末裔がぁぁ!!根絶やしにしてやる!!」ガハッ 

リヴァイ「オイオイ、あまり喋るなよ せっかく捕らえたんだ 死なれちゃ困るだろ?」

ベルトルト「殺してやる!!殺してやる!!コロシテヤル!!!」ジタバタ

リヴァイ「・・・とりあえず、俺はあっちの援護に向かう ハンジ、グンタはここに残れ」

グンタ「ハッ!」バッ

ハンジ「了解だよ」

リヴァイ「残りの奴らで鎧の巨人を殺る 行くぞ!」パシュ  ギュイイィィィン


アシモフ「俺達は所詮、時間稼ぎだ あいつらを待とう」


鎧の巨人(・・・どうするか 膝裏の鎧を取ればもっと速く動けるが・・・左腕がまだ再生されていない以上、弱点を増やすのは得策ではないな)ズシン  ズシン

ヒュン

クリスタ「ライナー!」


彼女は鎧の巨人に平行して飛んでいる


鎧の巨人(ク、クリスタ!?)

クリスタ「もうこんな事やめて!!あなた達にも何か事情があったんでしょ?話せば皆もわかってくれるよ!」

鎧の巨人「・・・」ピタッ

クリスタ「ライナー・・・?わかってくれたの?」

鎧の巨人(クリスタ・・・ごめん お前にも一緒に来てもらう!)バッ

クリスタ「きゃあ!?」


ヒュン
     ガシッ


彼がクリスタに手を伸ばしたその前に一体の巨人がクリスタを連れ去った


鎧の巨人「!?」

ザッ

慶次「フンッ!!」ゴッ

ズドォォォン!!


一瞬の隙を突いて、慶次が鎧の巨人の左足に渾身の左ストレートを放った
彼の左足にはくっきりと慶次の左拳の痕が刻まれた


鎧の巨人(ぐっ!?足の鎧が!?)グラッ

鎧の巨人(だが!!)ブンッ

慶次「なっ!?」バッ


バキッ!!


鎧の巨人は足を吹き飛ばされて倒れながら、動く右手で慶次を殴り飛ばした


ズドォォン!!


慶次「ぐっ・・・ハハハ・・・これが本当のヘビー級のパンチだがー・・・」バタンッ

小吉「慶次!!」ダッ

燈「くそぉ!!」シュババババ


燈はすぐさま倒れている鎧の巨人を糸で地面に貼り付けた


鎧の巨人(こんなもの!!)グググググッ

ボゴッ


しかし、直ぐに彼は糸の先にくっ付いた地面ごと立ち上がった


燈「チッ、やっぱりパワーはアニ以上か・・・時間稼ぎにもなりゃしないぜ」


ミッシェル「慶次!大丈夫か!?」ガシッ

慶次「な・・・・・なんと・・・か・・・」グハッ

小吉「あまり喋るな!」

アシモフ「コイツも俺と同じ甲殻類だ あのぐらいなら死にはしないだろう」

慶次(あなたと一緒にしないで下さい・・・)ガクッ

ミッシェル「慶次ーッ!!」

アシモフ「気絶しただけだ心配いらん だがもう時間稼ぎもキツイぞ・・・あいつらはまだか?」




ダンッ


ユミルはクリスタを連れて樹々を飛んでいる


クリスタ「ユミル!助けてくれてありがとう!」

ユミル巨人体「・・・」コクッ

ユミル巨人体(だが、まさかあの頭でっかち野郎・・・時間稼ぎにヒストリアを使うなんて―――


___________________

ユミル「はぁ!?ヒストリアを使ってライナーを油断させるだと!?何を言ってんだ、お前は!!」ガシッ

アルミン「ぐっ・・・ま、待ってよユミル!一旦、落ち着いて僕の話を聞いてよ!」クルシイ…

ユミル「うるせぇ!お前はヒストリアを何だと思ってんだ!!」

アルミン「神様・・・いや、大事な仲間だと思ってるよ!!」

燈「本音が出てるぞ」

アルミン「と、とにかくあのライナーを一瞬でもいいから隙を作らせるにはクリスタしかいないんだ!」

ユミル「何でだよ!!アイツらはヒストリアを狙ってんだろ?」

アルミン「そうだけど!でもライナーは少なからずクリスタに好意を抱いていた!そこをつければいいと思ったんだ!」ジタバタ


ミカサ「ユミル アルミンを離して」

ユミル「チッ、しかもお人好しなヒストリアにはライナーを説得してくれって言うんだろ?・・・お前って奴は最低だな!!」ドサッ

アルミン「・・・最低で結構だよ でも少しでも時間を稼ぐにはそれしかないんだよ
それにクリスタの安否は君にかかっているからね」ゴホッ ゴホッ

ユミル「・・・ああ、わかったよ 私がちゃんとあいつを守ればいいんだろ?」

ミカサ「そう 私がエレンを守るように、貴方はクリスタを守ればいい」

ユミル「・・・へっ、お互いに苦労するな 死に急ぎと死にたがりのお守りは」

ユミル「だが本当にこんな作戦で大丈夫なのか?ほとんど行き当たりばったりじゃねぇか
私達がいくら時間を稼いだところでアイツ次第でこの作戦は成功か失敗か決まるんだぞ?」

ミカサ「そこは私も心配 ちょっと無茶をさせすぎでは?」

アルミン「・・・大丈夫だよ 僕達の知っている彼ならきっとうまく行くはずだよ」ニコ

____________________


ユミル巨人体(・・・さて、計画通りならそろそろ来るはずだが・・・)

クリスタ「!!来たよ、ユミル!」


ヒュン

アルミン「ユミル!クリスタ!時間稼ぎありがとう!」

ミカサ「後は私達に任せて休んでいて」


ダダダダダダダダッ


ユミル巨人体(ほんとに来たよ・・・じゃあライナーはアイツに任せて、私達は脱出機で待機してるかな)ダンッ




ドザァァ

アシモフ「ぐっ・・・いくら俺が堅くても攻撃できないとキツイな でかくて避けずらいし・・・」グハッ

小吉「俺の針もあの鎧を貫けないしなぁ・・・」

鎧の巨人(止めを刺してやる・・・)ズシン  ズシン


ダダダダダダダダッ


鎧の巨人「!?」

小吉「やっと来たみたいだな」

ヒュン
     スタッ


燈は彼の肩に飛び乗った


燈「よお、エレン 後は頼んだぞ!」




エレン巨人体「アアアァァァアァアァ!!」


今日はここまで

やはり巨人組と和解は無理だな ベルトルさん結構好きなのに…

この後の展開はライナーとの戦闘以外はほとんど書き終えているんですが……どうしてこうなったって感じです
書いてて何を書きたいのか自分でわからなくなってきた…
本当は……ほのぼのを書きたい!!八重子達元気にしてるかな~


ではまた明日…明後日ぐらいに

更新乙。本編で明かされない謎は、謎のままかな?故郷とか人を食べた記憶のこととか。

>>116
一応これから勝手な推測(妄想)で明らかにしていく予定です

ほのぼのは…この後の話的にしばらくは無理かな

現在公開可能な情報


近距離(肉弾戦)な能力:ジョセフ、ミッシェル、慶次、アシモフ、小吉、ジェット

ジョセフ…能力はわからないが切断系 ここではライナーの鎧を全部では無く、半分ぐらい切り裂くことが出来る設定にしてます

ミッシェル…最強の蟻の筋力 揮発性の物質を手足から流し込み、相手を爆発させる能力

慶次…凄まじいパンチ力

アシモフ…とにかく堅い甲羅 手足再生可能

小吉…毒針 アナフィラキシー・ショック 肘から鋭い刃(雀蜂の大顎)が出る 

ジェット…衝撃波を生む事ができる 遠距離も可


遠距離・特殊な能力:アドルフ、燈、アレックス、イワン、エレン、ユミル


アドルフ…電気 ガードが不能だが周囲にも危険が

燈…強靭な糸 TF・巨人の力でも切れない

アレックス…投球 鉄のボールで巨人を貫く(鎧は無理です)

イワン…アルカロイド 相手の体内に入ることで幻覚作用を示す

エレン…15m級巨人 通常種よりも力が強く、多様な格闘技を使用 まだ巨人化に慣れていない為か、巨人化後はしばらく休息が必要

ユミル…5~7m?級巨人 通常種よりも動きが素早く、少しハゲかかっている エレンよりは人間体での回復が早い?


使用武器:立体機動装置、鉄のボール、ガスタンク、エアロパーツ、アラクネバスターMKⅡ


立体機動装置…調査団兵士、全員着用 アネックス側は燈、イザベラのみ着用 後は使用できない、又は脱出機に保管

鉄のボール…アレックスが使用 野球ボールの形をしている

ガスタンク…イワンが使用 アルカロイドをガスとして周囲に散布することができる

エアロパーツ…加奈子が使用 羽(ブレード)は何でできているか不明 ここでは強靭な刃という設定でお願いします

アラクネバスターMKⅡ…マルコスが使用 ただの棒 一応、彼の糸と組み合わせて三節棍の様に使うことも可



結構わかりやすいんですが、この後の展開がわかってもあまり言わないで下さいね ネタバレになりますので…

では少し投下します

ヒュン
    スタ

ミカサ「エレン!今、解いてあげる」シュルシュルシュル

エレン「ありがとな、ミカサ またお前に助けてもらうなんて・・・みっともないよな」

ミカサ「そんなこと無い!私は既にあの時、貴方に助けてもらった まだまだその恩は返せていない」

エレン「でも・・・(母さんが言ってたように、たまにはお前を守ってやりたいんだが・・・)」シュン

アルミン「エレン!それよりも一つ聞いていいかい?」

エレン「何だ、アルミン?」

アルミン「君はまだ・・・戦えるかい?」

エレン「!?」

ミカサ「エレン・・・あまり無理をしないで正直に答えて 別に貴方が戦えなければ私が戦うので安心してほしい」

エレン「戦うってそれは・・・アニとか?」

アルミン「違うよ おそらくアニはもうリヴァイ兵長が・・・・・倒しているよ
君にはアニじゃなくてライナーと戦って欲しいんだ」


エレン「ライナーと!?俺がか?」

アルミン「うん 唯一攻撃が通じるアドルフ隊長とジョセフ隊長は今、森の周りでアニが呼んだ巨人を倒してくれているし それに二人とも既にライナーと戦って能力がバレているんだ こっちが攻撃する前にやられてしまう
そこで君にライナーを倒すのを手伝って欲しいんだ」

ミカサ「・・・これはアルミンが提案した作戦 僕はエレンを信じている!エレンならきっと上手くいく!と言って皆を説得した」

アルミン「ちょっとミカサ!そんなことまで言わなくていいよ!!」

エレン「・・・わかった!やるよ、俺!」

アルミン「・・・自分で言うのもあれだけど、そんな簡単に決めて大丈夫?まず巨人化できるかも分からないんだよ?」

エレン「何言ってんだよ 俺がいつも頼りにしているお前の頼みなら、それに応えるに決まっているだろ?」

アルミン「エレン・・・」

エレン「それに俺はアイツらの正体を知った時、必ず殺してやる・・・そう心に誓ったんだ」ギリッ

ミカサ「・・・じゃあ、急ぎましょう」ガシッ パシュ  ギュイイィィィン


エレン「オイ!待てって!お姫様だっこしながら飛ぶなよ!」

ミカサ「でもエレンは今、立体機動装置を着けていない アルミンでは少し力が足りない ので、私がお姫様だっこするしかない」

エレン「普通に担げばいいだろ!!」

アルミン「ハハハ!あまり暴れると落ちるよ?」

エレン「とりあえず一旦、降ろせ!!巨人化できるかやってみるから!」

ミカサ「・・・しょうがない」ヒュン

スタ

エレン「ったく・・・いつまでも子供扱いすんなよな」

エレン「じゃあ巨人化するから少し離れていろ」ス…

エレン(俺は鎧の巨人を・・・ライナーを・・・殺す!!)ガリッ


カッ!!


ズシィィィン

エレン巨人体(体は・・・ちゃんと動くみたいだな)グッ


アルミン「エレン!聞こえる?」

エレン巨人体「・・・」コクッ

アルミン(ちゃんと自我を保っているみたいだ これなら作戦通りにいけるかも)

アルミン「じゃあ移動しながら作戦を伝えるね」

エレン巨人体「・・・」ガシッ

アルミン「えっ!?エレン?」

エレン巨人体「・・・」ヒョイ

アルミン「・・・ああ、肩に乗せてくれたんだ 食べられるかと思ったよ・・・」

ミカサ「何を言っているの?エレンがそんなことをするはずないでしょ?」

エレン巨人体「・・・」ギロッ

アルミン「ごめん、冗談だよ!だからそんなに睨み付けないで!(こ、怖い!)」アセアセ

エレン巨人体(・・・とりあえず、移動するか)ダッ

ズシン  ズシン  ズシン

アルミン「―――っていう作戦なんだ 分かった?」

エレン巨人体「・・・」コクッ


ミカサ「!!あれは・・・」

エレン巨人体(!?クリスタが巨人に捕らえられている!?助けないと!!)ダッ

アルミン「待ってエレン!あれはユミルだよ!」

ミカサ「そう ユミルは私たちの味方 心配する必要は無い」

エレン巨人体(あれがユミル!?本当にあいつは巨人だったのか・・・)

アルミン「ユミルがこっちに移動しているって事は・・・速く行かないと皆が危険だ!
僕はユミルに待機するように伝えてくる!君はこのまま急いで走ってくれ!」パシュ キュイイィィィン

ミカサ「エレン、頑張ってね 私達も立体機動で援護するから」パシュ  ギュイイィィィン


ダダダダダダッ


エレン巨人体(ライナー・・・あのクソ野郎・・・)


ダダダダダダッ


エレン巨人体(あの正義感溢れた面構えを思い出すだけで・・・)


ダダダダダダッ


鎧の巨人「!?」

ヒュン
     スタッ

燈「よお、エレン 後は頼んだぞ!」


エレン巨人体「アアアァァァアァアァ!!(吐き気がしてくんだよ!!)」


とりあえずここまで
また夜中に投下します



後、質問なんですが前スレってあのまま放置でいいんですか?
何かしなくちゃいけないとかありませんよね?
初心者なので分りません たびたび質問して迷惑でしょうが教えてください

深夜のローカルルールには過去ログ化申請の必要性は記載されてないからそのままでいいと思う
気になるなら埋めSS入れたりするよ

あとイザベラかわいいw

>>128
ありがとうございます じゃあそのまま放置します

投下再開します


鎧の巨人(まさかエレンが来るとは・・・アニ達は無事なのか!?)


燈「エレン、作戦はアルミンから聞いているか?」

エレン巨人体「・・・」コクッ

燈「じゃあ・・・朝の訓練を思い出しながらやれよ!」パシュ  ギュイイィィィン


鎧の巨人「・・・」ズシン  ズシン

エレン巨人体「・・・」ズシン  ズシン

鎧の巨人(エレン・・・俺に勝てると思っているのか?)ズシン

エレン巨人体(アルミンが言っていた・・・コイツに打撃技は効かないと
・・・だが、コイツの顔面を思いっきり殴りてぇ・・・)ズシン

アルミン(なんか嫌な予感がするな・・・)


お互いに歩きながら距離を縮めていく
そして、先に仕掛けたのは鎧の巨人だった

鎧の巨人(俺にガードはいらない!攻撃あるのみだ!!)ゴッ

エレン巨人体(遅い!!)ゴッ


チッ


エレンは鎧の巨人の右ストレートを皮一枚で躱しながら彼の顔面へ、オーバーハンド気味の右ブローを放った


バキンッ!!


砕けた音が響いた 砕けたのは攻撃したエレンの拳だった


エレン巨人体(チッ、やっぱり思いっきり殴っても効かないか・・・)

アルミン(打撃は効かないって言ったじゃん!?)キイテタヨネ?

燈「エレン!!」

鎧の巨人(フンッ!)ブンッ

エレン巨人体(!!)サッ

バキッ

エレン巨人体(ぐっ!)バッ


ドンッ


すぐさま鎧の巨人は攻撃してきたが、エレンはその攻撃を少し受けながら足で彼を蹴り飛ばした


エレン巨人体(左肩を少しえぐられたか 対人格闘の訓練の時よりも強いな・・・アイツ、手加減してたのかよ
だが、俺もあの時よりもっと強くなってんだぜ・・・)パキパキパキ

鎧の巨人(あの攻撃もギリギリ避けている アイツら(燈と慶次)から格闘技を教わっていると言っていたが・・・やはりもっと速く動けるようにして一気に決めるしかないな)ググッ


鎧の巨人は膝を曲げて姿勢を低くして、重心を足先に掛け始めた


ピシッ パラパラ

アルミン「(膝裏の鎧が剥がれた!これは・・・)エレン!!タックルが来るよ!!」

鎧の巨人(くらえ!!)ダッ

エレン巨人体(速っ!?)バッ

ガシッ


鎧の巨人(このまま巨大樹に叩き付けてやる!!)ダダダダダッ

エレン巨人体(くそっ!速く抜け出さないと!)グッ

ドンッ


エレンは鎧の巨人の片方の足を蹴り、バランスを崩させた
そのため彼はエレンを下にしながら倒れた


ズザァァァ

鎧の巨人(予定外だが、チャンスだ!!)パッ

ブンッ

エレン巨人体(マズイ!!)サッ

ガシッ


エレンは彼の腕を取り、巴投げをするように足で蹴り上げ、投げ飛ばした


ドザァァァ

鎧の巨人(チッ、抜けられたか・・・だがまだ俺の方が優勢だ)ムクッ


エレン巨人体(確かに動きは速い・・・だが動きは直線的だ!)ムクッ

ヒュン
    スタ

燈「エレン!一旦落ち着け!アイツは膝裏の鎧を剥いたぞ
・・・作戦通りにいくぞ!」パシュ  ヒュン

エレン巨人体「・・・」コクッ  スッ…


エレンはファイティングポーズを構えた


鎧の巨人(もう一回!!)ダッ

ヒュン

ミカサ「これでどう?」チャキ

ザクッ

アルミン「よし!切った!」


ミカサは鎧の巨人の右足の膝裏を削いだ


鎧の巨人(ぐっ!)ガクッ


鎧の巨人は倒れないように左足で立ち膝をついた


ザッ


エレン巨人体「アアアァァア!!」シュッ

鎧の巨人(!?アニの足技か!?なら俺だって散々食らってきたんだ!対処法ぐらいわかるさ!)バッ

鎧の巨人(あの足の高さなら顔面にハイキック!)


彼はすぐさま左腕で顔面をガードした
しかし、顔面にキックは飛んでこなかった


バキンッ!!


エレンの放ったキックは彼の顔の高さから斜めに打ち下ろした
そして、慶次の拳によって鎧が砕かれていた左足の付け根部分に打ち放った


鎧の巨人(なっ!?あの足の高さからローキックだと!?)グルン

鎧の巨人は足を取られてその場で倒れた


エレン巨人体(今の足技はアニと・・・燈さんから教わった技だ!!)ガシッ


直ぐに彼の首と腕を取り、締め上げた


鎧の巨人(ぐっ!させるかよ)グッ


鎧の巨人は余った腕でエレンを殴ろうとしたが・・・


ピタッ


鎧の巨人(なっ!?動かない!!)ググググッ

燈「片腕だけなら抑えられるぜ!(一応地面だけじゃ心配だからそこら辺の樹々にもくっ付けまくったけどな)」

鎧の巨人(ミカサとエレンのさっきの一撃で足も動かない!)

エレン巨人体(このまま締め付ければアルミンが言っていたように・・・)ググググッ

___________________

アルミン「例えばアニの技であったろ?脇から潜り込んで首と腕を取り、締め上げる技が」


エレン巨人体「・・・」コクッ

アルミン「その技で肩と首付近をくっ付けるように締め上げて欲しいんだ」

エレン巨人体「・・・?(何で?)」クビカシゲ

アルミン「彼の鎧はとても頑丈だ それを破るには凄まじいパワーで叩くか・・・彼自身の鎧をぶつけて壊すしかないんだ
同じ強度の矛と盾をぶつけてやれば両方とも壊れるだろ?それと同じだよ」

ミカサ「それを出来るのはエレン、あなただけ ユミルの力では出来ない」

エレン巨人体(でも・・・その後はどうすんだ?)

エレン巨人体「??」

アルミン(巨人になってもエレンなら何となく言いたいことがわかるな・・・面白いや)フフフ

アルミン「ああ、もちろんその後も考えているよ だからなるべく首、項付近の鎧を取って欲しい そうすれば後はあの人が―――

____________________


エレン巨人体(よし!もうすぐだ!!)グググググッ

ビキビキビキ
       ビキンッ!!


鎧の巨人の右側の肩と首周辺の鎧が砕け落ちた


エレン巨人体(やった!!)ググッ


エレンは作戦通りに事が進んで気が緩み、一瞬技の締まりも緩くなってしまった
もちろん、それを鎧の巨人が見逃すはずは無かった


鎧の巨人(締りが緩まった!)シュッ


バキッ!!


締め上げられて上がっていた腕で彼はエレンの顔面にエルボーをした
そのためエレン巨人体の顔はグシャグシャに潰された


ミカサ「エレーーン!!」

鎧の巨人(まだまだ終わっていないぞ!)グッ


彼が上体を起こそうとした時、項にもっとも近い破壊された首部分に彼女が立っていた


ミッシェル「・・・残念だったな」グッ



ズドオォォン!!


彼女の拳が鎧の巨人に突き刺さる!


鎧の巨人(ぐっ・・・凄いパワーだ 拳は項にいる俺まで届いていないが、劉の情報だと確か彼女の能力は・・・!!)


彼女のベースは『オオバクダンアリ』 彼女の成分が体内に入ると鎧も関係無く、内側から・・・


バアァンッ!!


ミッシェル「・・・少し多めに入れといたぞ 巨人だからな」


ヒュウゥゥゥ…
     ドザァァァ


ライナーは項部分から弾け飛ばされた


ミッシェル「・・・結構遠くまで飛んだな」

ヒュン
    スタ

リヴァイ「どうやらこっちも終わったみたいだな」

ミッシェル「・・・あぁ」スタスタ

ミカサ「エレーン!!」ダッ

リヴァイ「・・・オイ、お前らはエレンを安全な脱出機まで連れて行け」

アルミン「ハッ!!」バッ

タタタタタッ

燈「俺もエレンの様子を見てからそっちに行きます」ダッ

ミッシェル「ああ、頼んだ」

スタスタスタ

ミッシェル「・・・どうだ?生きてるか?」

小吉「・・・あぁ、辛うじてな」

ライナー「はぁ・・・はぁ・・・ぐっ・・・・・」ポタポタ


そこにはミッシェルの爆発によって右側の上半身が弾け飛んで横たわっているライナーの姿があった


ミッシェル「・・・少しやりすぎたか」

リヴァイ「そんな事はねえ まだまだ足りないぐらいだ」


ヒュン
    スタ


ジャン「・・・ライナー」


そこへ巨大樹の森の入口付近を守っていた104期の元仲間達がやってきた


リヴァイ「チッ・・・お前らは近づくなよ」

小吉「待て!最後ぐらいお別れを言わせてやってくれ」

リヴァイ「・・・本当にお前は甘いな」



サシャ「ぅ・・・ぅぅうう・・・」ポロポロ

コニー「何でこうなっちまったんだよ・・・」ジワ…

ジャン「・・・辛いなら来なけりゃよかったじゃねぇか」

ライナー「そ・・その声は・・・ジャン・・サシャ・・コニーか?」

ジャン「ああ、そうだ お前の最後を見に来たんだ」

ライナー「そうか・・・す・・すまないな」ゴハッ 

ライナー「はぁ・・・はぁ・・・さ・・最後に一目でいいからクリスタに・・・会いたかったな・・・」

コニー「・・・ここにクリスタはいないぞ」

ライナー「コニー・・・サシャ・・・」

コニー「・・・何だよ」

サシャ「・・・何ですか?」グスン

ライナー「お前ら二人は・・・頭は悪いけど・・・いつも俺達を笑わせてくれた・・・ありがとうな」

コニー「・・・何言ってんだ、お前?」


ライナー「俺みたいな・・・兄貴分が・・・いない・・と心配だが・・・ジャンがいれば大丈夫か・・・」

ジャン「!!お前・・・まさか・・・」

小吉(二重人格・・・それはこいつらも聞いたはずだ つまり、今のライナーはこいつらを仲間だと思っているんだ)

リヴァイ「・・・これじゃ情報は聞けそうに無いな 直ぐに殺すぞ」チャキ

サシャ「!!お願いです!最後ぐらい仲間として送らせてください!!」

ジャン「サシャ・・・」

ミケ「だがコイツはゲルガーを・・・俺達の仲間を・・・たくさんの人達を殺した大量殺人鬼だぞ?
なのに最後は仲間に見送られ、幸せに死んでいいと思うのか!?それじゃ殺された人達の思いはどうする!!」

ジャン「でも!どっちにしろ!最後はどうせ死ぬんだ!!ただの肉の塊になるんだ!!
なら・・・こいつらの頼みを聞いてやってくれませんか?」

リヴァイ「・・・好きにしろ」

ペトラ「兵長!?」

ジャン「ありがとうございます・・・リヴァイ兵長」

リヴァイ(・・・お前らはわかっているのか?それが辛い選択だと言う事が・・・)



ライナー「コニー・・・」

コニー「・・・何だ?」

ライナー「俺はお前の事・・・そんなに馬鹿だと思って・・ないぞ?仲間思いで・・勉強ができないだけだろ・・・?」

コニー「・・・その通り、俺は天才だからな 安心しろ!」ポロポロ

ジャン「・・・やっぱり馬鹿だな、お前は・・・」

ライナー「サシャ・・お前はもう少し・・・食い意地を減らせ・・・」ハハハ

サシャ「・・・無理です」

ライナー「・・・知ってるよ・・冗談だ・・・そこが・・お前のいいとこだからな・・・」

サシャ「ぅうう・・・ライナーの・・バカやろう・・です」ボロボロ

ライナー「・・ジャン・・・」

ジャン「何だ?ライナー」

ライナー「・・・こいつらの面倒を・・・頼む お前は実は・・優しくて頼もしい奴だから・・な・・・」

ジャン「あぁ、わかった・・・任せろ」


ライナー「後・・・あまりエレンとケンカすんなよ・・・ミカサに嫌われるぞ?」

ジャン「・・・うるせぇ」

ライナー「・・・やっぱり、クリスタは俺に・・気があったと思うんだけど・・・」

ジャン「心配すんな それは無いから・・・」

ライナー「ハハハ・・・痛烈だな・・最後くらいそうだって言ってくれよ・・・」ハハハ

ライナー「ここに・・・アニやベルトルトがいなくて・・本当に良かった・・・あいつらは結構涙もろいからな」

ライナー「・・・・・そういえば、エレンやお前らに・・・言っておきたいことがあった・・・」

ジャン「・・・何だ?」

ライナー「今まで楽しかったよ・・ありがとうな そして・・・・・




ごめんな




ジャン「!テメェ、ふざけんなよ・・・ちゃんと正気じゃねぇか!!」


・・・・・


ジャン「オイ・・・返事ぐらいしろよ!!・・・ったく、お前はやっぱり・・・最低な野郎だ」ポロ

コニー「ライナー・・・」ポロポロ

サシャ「・・・う・・ぅうう・・・」ボロボロ

ミッシェル「・・・」スタスタ

ダキッ

サシャ「ぅう・・・うぅ・・・ミッシェル・・さん?」グスン

ミッシェル「今は泣いていい 涙が枯れるまで泣けばいい・・・そうすれば少しは楽になる」ナデナデ

サシャ「う・・・ぅぅ・・・ううわあああぁあぁぁぁん」ブワッ

リヴァイ「・・・・・」


その場所はサシャの泣き声で溢れかえっていた 

だが・・・微かに別の声も紛れていた


…ダ…イ…ダ…ヤダ…イヤダァァァ!!!


ジャン「!?この声は!!」

ミッシェル「・・・リヴァイ」

リヴァイ「ああ・・・ミケ、ペトラ こっちはお前らに任せるぞ」パシュ  ギュイイィィィン

ジャン(くそぉ!俺も行きたいがこいつらをほおって置くわけにもいかねぇし・・・)

小吉「・・・ジャン、行ってこい こいつらは俺が見ている」

ジャン「でも・・・」

小吉「俺達は立体機動装置を着けていないし、それに・・・気になるんだろ?」

ジャン「・・・すみません、頼みます!!」パシュ  ギュイイィィィン

ミッシェル(さっきの声は・・・・・くそっ、あいつらの身に一体何があったんだ?)


今日はここまで


明日と明後日は少しですが投下できます 前々から暖めていた所までやっと辿りつきました!
察しのいい方はこの後の展開がどうなるか既に気づいていると思いますが…言わないでね


ではまた明日

ミケ「…ッッ!?誰だ!?俺の台詞を取ったヤツは!?」ゲキオコプンプン

今日は早めに投下しちゃいます

>>152
ミケさん、安心してください まるで違う「イヤだぁぁ」です

時は少しさかのぼり・・・


巨大樹の森

右方


ドルヂバーキ「これは・・・獣の匂い!?もの凄いスピードで来るぞ!!」


ドドドドドドドドッ


ドルヂバーキ「ジェット!!」

ジェット「わかってるよ!」ダンッ


ジェットは強く地面を踏み、衝撃波を向かってくる巨人に撃ち放った


ドドドドドッ  ダンッ


ジェット「なっ!?跳んだ!?」

ケイジ「くそっ!奇行種か!?」パシュ ギュイイィィィン

ケイジと数人の調査兵は直ぐにジャンプした巨人にアンカーを刺して討ち取りに向かった
しかし・・・


ガシッ

ケイジ「なっ!?ワイヤーを掴んだだと!?」

猿の巨人「へぇ~面白い事考えるなぁ~」ブチッ


ブン

ケイジ「お前ら!!」


グチャッ


猿の巨人は体に刺さったアンカーを抜いて、そのままワイヤーを振り回し、調査兵達を周りの木にぶつけて殺した


ガシッ


残ったケイジを捕まえて猿の巨人は質問をした


猿の巨人「その武器は何て言うんですか?腰に着けた飛び回るやつ」


ケイジ「ぁ・・・ア・・・ぁァ・・・」ガクガク

ジェット(あの巨人、喋りやがった!?とりあえず攻撃してみるか・・・)ブンッ


ジェットは木の上にいる猿の巨人目掛けて、衝撃波を飛ばした


猿の巨人「んっ?」ヒョイ


バンッ!


しかし、猿の巨人は攻撃をかわして衝撃波は後ろの木にあたった


ジェット(猿の姿をしているだけあってかなりすばしっこいな・・・)

猿の巨人「・・・あー、アイツらはそっちか・・・連れて帰るのはメンドクサイな あのゴキブリ達も居ないし・・・」ブンッ

ジェット「ッ!!」バッ


猿の巨人は手に持っていたケイジをジェットに投げつけた


グチャ


ジェット「あの野郎・・・今、ゴキブリって言いやがった!!」


ヒュン  ヒュン


ドルヂバーキ「お前ら、やめろ!!」

モブ兵士「よくもケイジさんを!!ゆるさねぇ!!」カチャ

猿の巨人「・・・やっぱり、うなじにいるって事は知ってんだね」ブンッ


ベチャ  


猿の巨人は項を狙って飛び掛った調査兵達を叩き潰した


猿の巨人「この飛び回るやつは帰りに回収すればいいか・・・さて、行こう」バッ


猿の巨人は木々を飛びまわり、森の奥へと姿を消した


第二班 脱出機


ユミル「まだ終わんねぇのかよ、あいつら」

クリスタ「やっぱり私達も救援に行ったほうが・・・」

ユミル「まだ言ってんのかよ・・・お前が行ったって大した戦力になんねぇよ」

クリスタ「ひどい!私だって戦えるよ!」プンプン

イザベラ「まぁ、あれだけの精鋭が戦っているんだ 私でさえも足手まといになっちまうよ」

紅「・・・ジェットさん達、大丈夫かな~」

ジャレッド「・・・ッ!!みんな!警戒しろ!巨人が来るぞ!」

イザベラ「ッ!!」ブスッ

ズズズズズッ

イザベラ「お前らは少し下がってろ!!」チャキ

ジャレッド「待て、イザベラ!普通の巨人じゃ無い!まるで猿のように木々を飛んで移動している!!」

クリスタ「・・・さる?」

ユミル「ッ!!奇行種か!?」バッ


ユミルとイザベラが戦闘態勢を取りながらで周囲を見渡す


ジャレッド「あっちから来るぞ おそらくこっちには気づいていない・・・静かにするんだ」


バッ  バッ  バッ

猿の巨人「んっ?あっちの方から巨人の蒸気が見えるな・・・」バッ

バッ  バッ  バッ 


そこには巨大樹の枝から枝へとジャンプしながら移動する猿の巨人の姿があった


イザベラ「な・・何だあの巨人は!?」

紅「おっきいお猿さんですねー」

ユミル(何だあの猿は?ライナー達の仲間か?それとも・・・)

イザベラ「・・・こっちには気づかなかったみたいだな」


クリスタ「あんな獣の姿をした巨人なんて聞いた時ないよ!?」

ユミル「・・・オイ、アイツはどこに向かってんだ?」

ジャレッド「・・・ッ!!エレン達の方に向かっているぞ!」

クリスタ「大変!伝えに行かなくちゃ!!」

ユミル「駄目だ!あの巨人は危険すぎる!どう見ても普通じゃなかったろ!?」

クリスタ「で・・でも・・・」

イザベラ「・・・近くに誰かいないのか?」

ジャレッド「近くには燈と・・・―――」





エレン「zzz・・・ぅ・・う~ん」パチ

ミカサ「エレン!大丈夫!?」

エレン(ここは・・・?)

燈「おっ!起きたか!」スタスタ


エレン「燈さん!?すいません、運んでくださって!もう降ろして大丈夫です!」アセアセ

燈「いいって、気にすんなよ それより本当に大丈夫か?」

エレン「ハイ!」

スタッ

エレン「くっ・・・」フラフラ

ミカサ「エレン!あまり無茶はしないで!」ガシッ

エレン「大丈夫だよ、これぐらい それよりも・・・ライナーはどうなった?」

アルミン「君のおかげで倒せたよ 今、ミッシェルさんやリヴァイ兵長が見に行ってる」

燈「エレンが目覚めたから俺は向こうに行く お前らはエレンを脱出機まで連れてって休んでろよ!」パシュ  ヒュン

ミカサ・アルミン「ハイ!」

ミカサ「さぁエレン 行きましょう」ヒョイ

エレン「おい!何してんだよ!!さっきみたいにお姫様抱っこなんてすんなよ!」ジタバタ

ミカサ「エレン 落ちると危ないからじっとしてて」スタスタ

アルミン「ふふふ、良かった・・・またこうしていつもの光景が見られて」ニコニコ


エレン「アルミン!笑ってないで止めさせろよ!!恥ずかしいだろ!!」ジタバタ

ミカサ「エレン、恥ずかしがる必要は無い 貴方はもの凄く疲れている ので、これは至って普通な行動」スタスタ

エレン「どこが普通なんだよ!!せめて肩を貸すぐらいにしてくれよ!自分で歩くからさ!」

ミカサ「・・・・・わかった」ヒョイ

エレン「まったく・・・さっきも言ったけど俺はいつまでも子供じゃないんだぞ」ムスッ

ミカサ「エレン 肩」クイクイ

エレン「・・・アルミン、肩を貸してくれ」

アルミン「えっ、僕!?でも・・・」チラ

ミカサ「エレン・・・肩」ジー

エレン「はぁ・・・わかったよ これでいいか?」ガシッ

ミカサ「・・・うん//」

スタスタ

エレン「脱出機には誰か居るのか?」


アルミン「負傷者と数人の護衛、確かイザベラさんとジャレッドさん、あとユミル達が休んでるはずだよ」

エレン「そうか・・・」フラフラ

アルミン「体調は大丈夫!?」

エレン「ああ・・・少しダルイだけだ 心配すんな」

ミカサ「エレン・・・お願いだからもう無理して巨人化しないで」

エレン「しょうがないだろ?俺は重要な戦力なんだから・・・」

ミカサ「でも・・・」

猿の巨人「う~む・・・」

エレ・ミカ・アル「ッ!!」


いきなり猿の巨人が樹の陰から現れた


エレン「な・・・何だ・・・この獣の巨人は・・・」

ミカサ「それよりも・・・」

アルミン「しゃ・・・しゃべった!?」


猿の巨人「巨人達がいきなり走っていったから来てみたんだけど・・・そうか・・・アイツら(ライナー達)は君が『座標』だと思ったんだ」

アルミン「『座標』!?って事はライナー達の仲間か!?」

猿の巨人「仲間ってよりも上官??それも微妙に違うか・・・まあ、そんな事どうでもいい」ジー

エレン(くっ、俺をジーっと見やがって・・・さすがに今の今では巨人化できない・・・立体機動装置も無いし・・・どうすれば・・・)

猿の巨人「う~ん・・・やっぱり『座標』じゃ無いみたいだな だが間違えるのも無理はない・・・『座標』と同じ“力”は持っているみたいだ、まだ目覚めてないみたいだけど
・・・ややこしい事になってるなぁ・・・とりあえず持って帰るか」スッ


ザシュ


ミカサ「エレンには指一本触れさせない!!」チャキ

エレン「ミカサ!!」

ミカサ(今のは相手が完全に油断していたから防げたけど・・・おそらくコイツはアニ達と同じ知性持ちの巨人 普通の巨人よりも強いはず・・・でも!エレンだけは私が必ず守る!!)チャキ

猿の巨人「痛いなぁ、もう・・・邪魔」ブンッ

ミカサ「(速いッ!?)しまっ・・・」



グイッ


ミカサ「えっ?」



何故・・・



何故、貴方がそこにいるの・・・



お願い・・・やめて!!



エレン「ミカサ・・・」


ミカサ「エ・・・レn― バキンッ!!

猿の巨人はエレンを殴り飛ばした


ドザァァァ…


ミカサ「嘘だ・・・ウソだぁぁ!!エレーーーーンッ!!」ダッ

猿の巨人「・・・あーあ、いきなり飛び出すから殺しちゃったじゃないか もったないな・・・まっいっか・・・少しアイツらの様子見てから帰ろ」バッ 


猿の巨人は木々を跳びながら消えていった


アルミン「あ・・あぁあぁぁ・・・また僕は・・・何も・・・何もできなかった・・・」ガクッ


ザッ

ミカサ「エ・・エレン・・・聞こえる・・・?」ウル



・・・・・



返事は返ってこない


ミカサ「嘘だよね・・・エレン・・・」ダキッ ピト


彼女は彼を抱きしめて、彼の胸にそっと耳をあてた
だが・・・



・・・・・



ミカサ「嫌だ・・・イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ・・・イヤだぁぁぁ!!!」ギュウゥゥゥ


ザッ

アルミン「ミ・・ミカサ・・・エレンは・・・?」ジワ…


ミカサ「ア・・アルミン・・・


何も・・・





何も聞こえないの・・・




今日はここまで


エレン・・・ごめん


ではまた明日か明後日で

猿巨人はなんでジェットさんの衝撃波が見えるんだし
いやそんなことよりもエレン…エレンが…うそだろ?

皆さんレスありがとうございます このまま放置もあれなので少しキリが悪いんですが少し投下します

>>173
あ、あれですよ!なんとなく衝撃波が見えたんですよ!…すいません、嘘です
一応、猿の巨人はジェットが視界に入っていて野性の勘で攻撃を察知したという設定でお願いします

では投下します


イヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダ・・・イヤダァァァ!!!


燈「んっ!?これはミカサの声!?何かあったのか!?」パシュ  ギュイィィィン

ヒュン
      スタ

燈「おい・・・嘘・・・だろ?」


ミカサが泣いていた 動かなくなったエレンを抱えて・・・


ミカサ「うわあああぁぁああぁぁああぁあん」ギュウゥゥゥゥ

アルミン「エレン・・・僕は・・まだ君に何もしてあげてないよ?だから・・帰ってきてよ・・・お願いだから・・・」ボロボロ

燈「くそ・・・くそおぉぉぉぉぉぉ!!」


ザッ

燈「!・・・すいません、俺がついていながら・・・エレンの事を助けることが・・・守ることができませんでした!!」ポロ


・・・まだだ そこを退け


燈「えっ?」


ミカサ「ッ!?」ズキンッ!

ミカサ「エレン・・・また私を一人にするの?
・・・寒いよ・・・お願い・・あたためて・・・お願いだから・・・あの時みたいにマフラーを巻いてよ!!」ギュゥゥゥ


・・・エレンを離せ


ミカサ「ぅう・・・ヤ・・・イヤぁ!離したくない!!離れたくない!!」ブンブン


まだ・・・助かる!


ミカサ「えっ!?それは・・・・・本当?」ブワッ


あぁ、俺ならできる!だから、少し離れてろ・・・


ミカサ「必ず・・・必ず助けて・・ください・・・お願いします・・・アドルフさん」ボロボロ


アドルフ「あぁ、エレンなら必ず・・・戻ってくる・・・」チリ…

ビリッ!


バコンッ!!


A・E・D(電気ショック除細動機)
その使用目的は不整脈(心室細動)を起こした心臓を『停止させる』ことにある


シン…



クン



一度完全に停止した人の心臓は
魂が  生きる意志が  まだ其処に在れば



ドクン



再び熱く  規(ただ)しく  鼓動を刻み始める




ドクンッ!

_____
__________
___________________


グリシャ「エレン・・・この鍵を・・・ずっと、肌身離さず持っているんだ・・・」チャリン

エレン(これは・・・父さんがずっと秘密にしていた地下室の鍵・・・)

グリシャ「そしてこの鍵を見るたびに思い出せ・・・お前が地下室に行かなくてはならないことを・・・」



これは・・・この記憶は・・・



グリシャ「この注射のせいで今からお前に記憶障害が起こる・・・だから今説明してもダメなんだ・・・だがいつか、地下室に行けば真実がわかる・・・」チュウゥゥゥ

グリシャ「辛く厳しい道のりだが、お前はウォール・マリアを奪還して地下室に辿り着かなければならない・・・この『力』はその時、役に立つはずだ」ムクッ

グリシャ「使い方は彼らの記憶が教えてくれるだろう・・・」スタスタ

エレン「と・・・父さん・・・?」



俺は何でこの記憶を見てんだ?
!・・・あぁ、これが走馬灯ってやつか・・・



グリシャ「ミカサやアルミン・・・みんなを救いたいなら、お前はこの力を・・・支配しなくてはならない」ガシッ 

エレン「やめてよ!父さん!何をしようとしているの!」ジタバタ

エレン「父さんは母さんが死んでおかしくなったんだ!!」

グリシャ「エレン!!腕を出しなさい!」スッ

ブスッ

エレン「痛ッ!・・・あ・・ああ・・・」フラフラ

バタンッ

グリシャ「エレン・・・私のせいで辛い人生(みち)を歩ませてしまって・・・すまない
だが・・・お前は普通の人生を歩むことができないんだ・・・お前は―――」

エレン(と・・父・・・さん・・・)


ビリッ!



何だ今のは!?
・・・あれ?父さんも俺も居なくなってる!?それにここはさっきまでの場所じゃないぞ?


カルラ「エレン・・・」


えっ!?か・・・母さん!?


カルラ「ミカサを守るためとはいえ、また無茶ばっかりして・・・
まったく、あまり母さんに心配を掛けさせないでよね」フフフ


本当に・・・本当に母さんなのか・・・?


カルラ「あらあら、久しぶりにあったから顔を忘れちゃったのかしら?」


違うよ!ただ・・・信じられなくて・・・


・・・母さん


カルラ「なあに?エレン」


俺、母さんに謝りたいことがあるんだ・・・あの時、助けられなくて・・・ごめん 最後まで素直になれなくて・・・・・ごめん


カルラ「・・・あなたが謝ることじゃないわ」


でも・・・


カルラ「エレン・・・あなたはまだ外の世界に行きたがっているの?」


あぁ・・・それが俺の夢だから・・・


カルラ「そぅ・・・頑張りなさい」


・・・怒らないのか?


カルラ「どうせ私の言うこと何て聞かないんでしょ?」フフ


そ、そんなことねぇよ!!何か言いたいことがあるなら言ってくれよ!


カルラ「じゃあ・・・・・私と一緒にこっちについて来てくれるかしら?」


・・・・・


カルラ「ふふふ、言葉を選ぼうとするぐらいは大人になったみたいね・・・言わなくても分かっているわ あなたは強い子だから・・・」


ごめん、母さん・・・俺はまだそっちには行けない・・・俺は・・・


カルラ「・・・そろそろ時間みたいね あなたは危なっかしいとこがあるけど、ミカサとアルミンが一緒にいれば安心だわ」


何でだよ!いつまでも子ども扱いすんなよ!!


カルラ「ふふふ・・・・・エレン、私もあの時に言えなかった事があるの・・・」


・・・何だい?母さん


カルラ「エレン、いってらっしゃい」ニコ


あぁ・・・いってきます、母さん




クン




母さん、ごめん・・・俺にはまだ、やるべきことがある!俺は・・・


ミカサ「絶対駄目・・・・・駄目」


うるさい!!巨人を駆逐して、外の世界を探検するんだ!お前も連れてってやるから、覚悟しておけよ!!





ドクン




アルミン「どうしてエレンは・・・外の世界に行きたいと思ったの?」


フッ、またその質問かよ・・・決まってんだろ?


俺が!!



この世に生まれたからだ!!!




ドクンッ!


___________________
__________
_____


・・ン!


ェレン!


エレン!


エレン「!!」パチッ

ミカサ「エ・・・エ・・・エレェェーーーーン!!」ダキッ

エレン「ミ・・・ミカサ・・・」

ミカサ「うわああぁぁあぁあああぁぁぁん!!」ギュウゥゥゥ

アルミン「ぅう・・・ひっく・・・ぅぅ・・・」ボロボロ

エレン「おい・・・お前ら・・・そんなに泣くなよ・・・」クルシイ…

燈「お前が無茶するからだぞ・・・今は泣かせてやれよ」グスン

エレン「・・・ッ!!ミカサ、お前は大丈夫か!?ケガは無いか!?」

ミカサ「ぅぅ・・・わ・・私は・・・大丈夫・・・エレンが助けてくれたから・・・」ギュッ

エレン「そうか、良かった・・・でも、俺は何故助かったんだ?巨人の力のおかげか?」

燈「アドルフ隊長のおかげだ それにしてもナイスなタイミングでこっちに来ましたね 立体機動装置を着けてないし、どうやってきたんですか?」

アドルフ「・・・レーダーで変な巨人が視えたから、こっちに(全速力で走って)来ただけだ」

アルミン「き・・君は一回、心臓が止まったんだよ そこをアドルフ隊長が助けてくれたんだ」グスン ゴシゴシ

エレン「そうだったのか・・・ありがとうございました、アドルフさん」

アドルフ「・・・俺は何もしていない ただきっかけを与えただけだ お前を生き返らせたのはお前自身の強い意志だ」

燈(アドルフさん・・・かっこ良過ぎますよ)

アドルフ「・・・オイ」

燈「はい、何でしょうか?アドルフ隊長」

アドルフ「俺はあの猿の巨人を追いかける・・・またこんな事になって俺が連れ出されるのもメンドクサイから、お前がしっかりこいつらの面倒みていろ」

燈「(猿?よく分からないが、つまりこいつらが心配だからしっかり守れと言う事か・・・)了解です!」ビシッ

アドルフ(少し疲れたから歩いていくか・・・)スタスタ

エレン(母さん・・・俺、頑張るよ・・・必ず外の世界を探検してみせるよ・・・でも)

エレン(今までハッキリ思い出せなかったのに・・・何故、父さんとのあの記憶が蘇ったんだ・・・?)

今日はここまで

キリが少し悪いんですがエレンを生き返させたかったので投下しちゃいました


続きは少しは書いているんですが…もう少し考える時間を下さい
なのでしばらく空けます すいません

ではまた今度

書き溜めが何とか終わりました

ちょっとキャラ崩壊してますが気にしないで下さい

では、投下します


燈「とりあえず脱出機に移動するぞ 俺が運んでやるから背中に乗れ」バッ

エレン「・・・すいません、また迷惑をかけて」フラフラ

ピタッ

燈「・・・んっ?どうした?」クルッ


そこにはエレンの腕を掴んで離さないミカサがいた


ミカサ「・・・」ギュウゥゥ

エレン「おい、ミカサ・・・これじゃ乗れないだろ?俺、疲れてんだから早く離してくれよ」

ミカサ「・・・」フルフル

エレン「・・・頼むよ」

ミカサ「・・・ヤ もう家族と・・・離れたくない」フルフル

エレン「はぁ・・・アルミン、お前からも言ってやってくれよ」

アルミン「今回は君が悪いよ ミカサの気持ちも考えてあげなよ・・・」

エレン「でも・・・これじゃ移動できないだろ?」


アルミン「・・・ミカサ、せめて手を握るだけにしてあげてね」

ミカサ「・・・」コクコク

ギュッ

エレン「・・・まったく、こういう時だけ子供になりやがって」ヒョイ

燈「ハハハハ!お前らは本当に仲がいいな!」


スタスタ


燈「獣の巨人?」

アルミン「はい・・・その巨人がエレンを殺したんです」

エレン「おい、まだ生きてるぞ」

燈(さっきアドルフさんが言っていた猿の巨人っていうのはソイツの事か 猿・・・何か引っかかるな・・・何だろう??)

エレン「あの獣の巨人・・・一体何だったんだ?」

アルミン「それはわからない・・・けど一つだけわかったことがある」

燈「・・・それは何だ?」


アルミン「ライナー達を倒してもまだ、戦いは・・・・・終わらない」

燈「あぁ、そうだな・・・現実はいつも厳しいもんだ」

エレン「・・・それでも戦うさ 俺の・・・いや、俺達の!自由の為に!!」

アルミン「エレン・・・」

燈「・・・フ、さすがはエレn―ミカサ「駄目」

エレ・アル・燈「・・・」

ミカサ「・・・駄目」ギュッ

エレン「またそれかよ!俺、さっきも同じこと言われたぜ?」

アルミン「あはははは!そういえば前にもこんなことあったね」ハハハ


ヒュン

 スタ   スタ


リヴァイ「・・・なんだ、生きてるじゃねぇか」

エレン「リヴァイ兵長!
・・・すいません、一度死にました」


リヴァイ「はあ?」

燈「アドルフ隊長が助けてくれたんです なのでもう心配いりませんよ」

リヴァイ「いや、もう少し説明しろよ」

ジャン「・・・・・オイ、死に急ぎ野郎・・・いや、死に野郎」

エレン「おい」

ジャン「テメェ・・・何してんだ!?」クワッ

エレン「何だよ、お前も心配してくれたのか?」

ジャン「お前の事なんか心配してねぇ!!俺はミカサの声を聞いて飛んで来たんだァ!!
・・・ってそこじゃねぇ!何でミカサと手を繋いでんだよ!!」

エレン「それはこいつが・・・」

ミカサ「・・・」ギュッ

エレン「・・・という状況だ」

ジャン「羨ましいんだよォォォ!!」


アルミン「まぁまぁ、落ち着いて ジャン」ドウドウ

ジャン「うるせぇ!!」オレハ ウマジャナイ!!

燈「オイオイ、休むのもケンカするのも脱出機でやってくれないか?」ハハハ

リヴァイ「チッ、うるせぇ奴らだ」

アルミン「・・・リヴァイ兵長、実はもう一つ問題が・・・」

リヴァイ「何だ?」


アルミンはリヴァイに猿の巨人について話した


リヴァイ「喋る獣の巨人か・・・」

アルミン「・・・あの獣の巨人が一体何なのか、それはわかりません
ただ・・・おそらく、ライナー達を壁内に向かわせた張本人だと思います」

エレン「えっ!?ライナー達って壁外から来たのか!?」

アルミン「うん、多分そうだよ」

ジャン「何故、そう思ったんだ?」


アルミン「それは・・・」チラ

リヴァイ「・・・説明してやれ」

アルミン「はい・・・実はここに来る途中に少し皆で話し合いをしたんだ―――

____________________

巨大樹の森へ移動中


エルヴィン「彼らの目的とは何なんだ・・・何故、彼らはあそこまでしてエレンを奪うのか・・・」

リヴァイ「・・・確か、エレンを奪う理由はアイツが『座標』だからって中国班の奴らが言っていたな」

アルミン(座標?・・・これだけじゃわからない 他の情報と照らし合わせなくては・・・)

ハンジ「・・・何かわかったかい?」

アルミン「いえ、まだ何とも・・・でもライナー達はいつも故郷に帰るのが目的といってました その故郷はウォール・マリア南東の山奥の村だと・・・」

エルヴィン「・・・それはおかしいな そうすると彼らは自分達で故郷を潰したことになる」

アルミン「はい、僕もその情報は嘘だと思います」


アシモフ(そうすると奴らの故郷は壁外にあるのか・・・?)

アルミン「ユミル・・・一つ聞いていい?」

ユミル「何だ?座学トップさんよ」

アルミン「君はライナー達の仲間じゃないんでしょ?」

ユミル「ああそうだ それはさっきも言ったろ?」

アルミン「じゃあ・・・君は壁外にあるライナー達の故郷を知ってるの?」

ユミル「・・・知らない」

アルミン(壁外にあるかわからないでは無く、知らないと答えた・・・つまり故郷は壁外のユミルの知らない場所にあるんだ!さらにユミルも壁外出身である可能性が高い、後は・・・)

アシモフ(コイツ・・・うまく誘導尋問するじゃねえか)ニヤリ

アルミン「もう一ついいかい?君は『座標』については何か知っているの?」

ユミル「・・・・・知らない」

アルミン(微妙な反応だな・・・何か知ってそうだけど、これじゃわからないか)


リヴァイ「・・・オイ、巨人」ギロッ

ハンジ「ちょっと!もっと言い方ってもんがあるでしょ!!」

ユミル「(むかつくチビだな・・・だが逆らったら殺されるな)・・・何だ?」

リヴァイ「座標は関係無く、お前はエレンを連れ去る理由について何か思い当たらないのか?」

ユミル「それは・・・私にもわからない アイツらが壁内の人間を殺したがるのはわかるが、エレンをあそこまで必死に連れ去る理由まではわからないんだ」

エルヴィン「・・・彼らが我々を殺す理由は何だ?」

ユミル「それは・・・・・まだ私達の安否が確保できていないから言えない だが、言ったらお前たちは驚く・・・いや、落胆するだろう」

エルヴィン「・・・ではその話はまた今度にしよう」

アルミン「・・・ライナー達は故郷に帰りたがっていた そして、エレンは座標・・・」ブツブツ

リヴァイ「・・・オイ、こいついきなりぶつぶつ言い始めたぞ?大丈夫か?」

ユミル「ああ、たまにスイッチが入ると自分の世界に入って周りが見えなくなるんだ この頭でっかちは」

アシモフ「座標・・・単純に考えればエレンがこの壁内の場所を示す目印って事じゃないのか?」


エルヴィン「だがそれだと・・・」

アシモフ「ああ・・・奴らは自分が何処に居るかわからない つまり、この広大な世界(地球)の中でこの壁で覆われた国が何処にあってどうやって故郷に帰るのかが分からないんだ 
地図があっても自分の居場所が分からないと意味ないだろ?それと同じだ
そして、その自分の位置を示すのが『座標』であるエレンだ」

リヴァイ「本当にそうか?じゃあ、何で自ら壁内に来たのに居場所が分からないんだ?遭難したとでも言うのか?」

アルミン「僕もアシモフ隊長の考えが正しいと思います 何故、そうなったか分かりませんがベルトルトがさっき言ってました 『頼む、お願いだ 誰か僕等を見つけてくれ』って・・・」

エルヴィン「・・・信憑性がおびてきたな だが、それでも『座標』であるエレンをわざわざ連れ去る理由がわからない 別に連れ去らなくても『座標』はわかっているんだからそのまま帰ればいい筈だ」

アシモフ(その通り・・・つまりエレンは居場所を示す役割とは別にもう一つ、連れて帰らなければならない理由があるはずだ それは・・・・・まだわからない 一体何なんだ?)

小吉(・・・完全に話にはいるタイミングを逃した)

燈(ふっふっふ、そういうことか・・・)プシュー

ミカサ(エレン、待ってて もう直ぐ助けにいくから・・・)

ユミル「・・・お前らも少しは会議に参加しろよ」


ハンジ「でも・・・何故、エレンが『座標』なんだろう?巨人だからかな?」

ミッシェル「!・・・そういえば一つ言い忘れていたが、もしかしたらエレンは『座標』じゃないかもしれないとも言っていたぞ」

小吉「エレンが座標じゃない?・・・つまり、どういうことだ?(すんなり話に入れたぞ!)」

アルミン「・・・ライナー達はエレンが巨人化した時に襲撃をやめた・・・それはエレンが『座標』の可能性が出たからだ つまり、エレン自身が『座標』ではなく巨人化できる人間が『座標』ということになる!」

ハンジ「でも、そうするとユミルもその『座標』ってことになるんじゃないの?」

アシモフ「確かにそうなるな 巨人化できる奴が『座標』ならアイツらもそうって事になるし・・・」

エルヴィン「・・・君も『座標』なのか?」

ユミル「違う・・・・・と思う」

アルミン「う~ん・・・まだわからない事だらけだ」

燈「・・・そういえば、エレンが捕まった時に俺は近くに居たから聞いていたが、お前は・・・ベリックって人間を食べたのか?」

ユミル「!・・・そうか、私はアイツらの・・・」

アシモフ「・・・どういうことだ?まさか・・・アイツらの仲間を食べたことで巨人化能力を得たというのか!?」

ユミル「・・・あぁ、そうらしいな 私が人に戻ったのは5年前だから多分、アイツらの仲間を食べたんだと思う・・・」

リヴァイ「お前自身はソイツを食べた記憶は無いのか?」

ユミル「・・・あぁ、覚えていない」

ハンジ「・・・リヴァイ、そこじゃないよ この事実は衝撃的だ・・・」

燈「??」

アルミン「人に戻ったって事は・・・まさか、巨人は全部・・・元は人間なのか!?」

燈「なっ!?」

ユミル(やっべ、少し喋りすぎちまった・・・)

アルミン「ユミル、そうなの!?」

ユミル「・・・・・」

リヴァイ「・・・また黙秘かよ」イラッ

__________________


アルミン「―――で時間がきて、そこで話し合いは終わっちゃったんだけどね」


エレン「・・・・・いや待て!色々ありすぎて頭が追いつかない!」プシュー

ジャン「じゃあ、俺らは人を・・・殺していたってのかよ・・・」

リヴァイ「・・・それはまだわからない だが別に元が人間だろうと巨人は巨人だ 今までも、そしてこれからも殺すべき対象だ」

ジャン「で・・・でも!」

アルミン「ジャン、リヴァイ兵長の言うとおりだよ もし人間だとしても、今の僕達には彼らを殺して楽にしてあげる事しかできないんだ」

アルミン「それよりも・・・さっきの獣の巨人の言葉、エレンは『座標』では無い」

リヴァイ「!!そんな事を言っていたのか!?」

アルミン「はい・・・そしてエレンは『座標』と同じ力を持っていると・・・」

エレン「そういえば言ってたな・・・まだ目覚めていないらしいけどな」

燈「他人事だな、オイ」

アルミン「僕の推測になりますけど・・・『座標』とは巨人化することができて、それとはまた別の“力”を持った人間を示しているんじゃないでしょうか?
もちろん、居場所を示す意味も含めてですけど・・・」

リヴァイ「・・・その“力”とは何だ?」

アルミン「それはわかりません・・・でも、それは巨人化能力と一緒でその人を食べる事で“力”が渡るんだと思います だからエレンを連れ去ろうとしたんです」


ジャン「そうか!ライナー達はエレンを連れ去って、誰かに食べさせようとしてたのか!」

エレン「アイツら、ふざけやがって・・・」ギリッ

ミカサ「・・・」ギュッ

エレン(んっ?・・・俺を心配してくれてんのか?)

ジャン「・・・そういえば、そのライナーから伝言があった」

エレン「ライナーから!?・・・何だ?」

ジャン「今まで楽しかったよ・・・ありがとうな そして・・・・・ごめんな、だとよ」

エレン「・・・」

ミカサ「・・・」

アルミン「じゃあライナーは・・・」

ジャン「・・・あぁ、死んだぜ 最低な死に方だったよ・・・」

エレン「あの野郎・・・最後までふざけやがって・・・」

ミカサ「・・・」ギュッ

エレン「・・・心配いらねぇよ 大丈夫だ」ギュッ

ジャン(なんか二人だけで会話してんですけどー・・・くそぉ!羨ましい!!)


アルミン(ライナー・・・)

リヴァイ「・・・俺はとりあえずこの事を伝えにエルヴィンの所に行く
あの超大型も拘束しているしな」

エレン「!!ベルトルトを捕獲したんですか!?」

リヴァイ「あぁ、少しばかり手荒な方法でな」

エレン「・・・アニはどうなりましたか?」

リヴァイ「・・・殺した 俺がこの手でな」

エレン「そうですか・・・」

ジャン「・・・アイツらが死んで、俺達は喜ぶべきなのか?それとも悲しむべきなのか・・・もう俺にはわからねぇ」

燈「ジャン・・・」

アルミン「・・・じゃあ、ベルトルトが情報を聞き出す最後のチャンスですね」

ジャン「!アルミン・・・お前は悲しくないのか?」


アルミン「悲しくない・・・本音を言えばそれは嘘になる けど僕はもう、こっちを選んだから・・・」

ジャン「お前・・・本当にそれでいいのか?」

ミカサ「ジャン・・・この世界は残酷なんだから・・・しょうがないでしょ?」

エレン「あぁ、そうだな・・・残酷な世界に生まれちまったんだ これぐらいで悲しんでなんかいられないさ」

ジャン(俺はまだこいつらみたいに・・・強くはなれないな 俺は弱い・・・人間だ)ギリッ

リヴァイ「・・・じゃあ、俺は行くぞ」パシュ ギュイィィィン

エレン「・・・燈さん」

燈「・・・行きたいのか?」

エレン「・・・はい 自分の目でアイツらの・・・醜い最後を見てやるんです」

アルミン「エレン・・・」

ミカサ「・・・行きましょう」

パシュ  ギュイイィィィィン


ヒュン  スタッ


リヴァイ「・・・オイオイ、これは・・・どういうことだ?」

エレン「ベルトルト・・・」


そこには巨大樹の枝で顔が潰れて死んでいるベルトルトの姿があった


エルヴィン「・・・やられたよ 新手の巨人だ」

リヴァイ「・・・それは獣の巨人か?」

エルヴィン「!何故、それを?」

エレン「実は・・・その獣の巨人がこっちにも現れて、俺達を襲ってきたんです」

ハンジ「えっ!?君達はそれで無事だったの!?」

アルミン「いえ・・・エレンがミカサを助けようとして・・・死にました」

エレン「だからまだ生きてるよ!!」

燈「すいません・・・俺がついていながら・・・」クソッ

エレン「燈さんまでのらなくていいですよ!!」


エルヴィン「そうか・・・・・残念だ」

エレン「えっ!?エルヴィン団長まで!?」

ハンジ「・・・もっとエレンと実験したかったのに・・・」ウル

グンタ「くそぉ・・・俺達の、リヴァイ班の使命を果たせなかった・・・」ギリッ

エレン「皆さんいい加減にしてください!!」

リヴァイ(・・・これは俺ものった方がいいのか?)

エルヴィン「・・・さて、冗談はここまでにしてちゃんと説明してくれ」

アルミン「ハイ!実は―――」


エレン「どうせ俺なんか・・・」イジイジ

ミカサ「・・・」ナデナデ

ジャン(羨ましいぃぃ!!)ギリギリ

燈「・・・お前ら、面白いなぁ」


アルミン「―――ということがあったんです」

エルヴィン「そうか、そんなことが・・・」


リヴァイ「で、そっちは何があったんだ?」

エルヴィン「それは―――

__________________


エルヴィン「・・・何故、エレンを連れ去ろうとするんだ?」

ベルトルト「うるさい!コロシテヤル!!」ジタバタ

ハンジ「はぁ・・・いい加減あきらめなよ」

エルヴィン「・・・エレンが『座標』だからか?」

ベルトルト「!!」ピタッ

ベルトルト「何故それを!?」

エルヴィン「こっちも色々と情報は手に入れているだ・・・話を続けるぞ
君達の目的は『座標』であるエレンの奪取、そしてエレンを故郷にまで連れて行くこと・・・違うか?」

ベルトルト(くっ・・・そこまで知られているのか!?何故!?ユミルか?・・・いや、僕達の目的まで知らないはずだ・・・はっ!!劉達か!)

エルヴィン「『座標』とは何だ?・・・それは我々人類を殺すよりも重大な事なのか?」

ベルトルト(『座標』が何なのか、そこまではわからないのか・・・)


ハンジ「エルヴィン・・・」

エルヴィン「・・・あぁ、やっていいぞ」

ズバッ

ベルトルト「痛ッ!?」


ハンジはベルトルトの右耳を削ぎ落とした


エルヴィン「次の質問に移る・・・」

ベルトルト「こ・・こんな拷問したって意味がない・・・アニを殺した奴らに誰が喋るもんか!!」

エルヴィン「・・・確かに我々はアニ・レオンハートを殺した 仲間が殺されたんだ、君が怒るのも無理もない
・・・しかし、君達は既に多くの我々の仲間を殺したんだ・・・これだけで許されると思うなよ」ギロッ

ベルトルト「くっ・・・まるで殺人鬼のような目をしやがって・・・」

エルヴィン「・・・君に言われたくないな これ以上、君が喋らないのであれば、生き残っているライナー・ブラウンにもっと酷い尋問をするだけだ それを忘れるな」

ベルトルト「ぐっ・・・この悪魔の末裔がぁぁ!!」


ハンジ(さっきから気になっていたんだけど、悪魔の末裔・・・もしかして、ただの比喩では無く、私達壁内の人間の事を言っているんじゃないか?)

エルヴィン「・・・続ける 君達は壁外からやってきたんだろ?それとも我々と同じ壁内出身なのか?」

ベルトルト「貴様らなんかと一緒にされてたまるかぁ!!僕達はお前らとは違う!!」

エルヴィン(いい感じに頭に血がのぼっているな・・・このまま情報を聞き出してやる)

エルヴィン「・・・そこまで君達が我々を敵視する必要が無いだろ?」

ベルトルト「うるさい!貴様らが全ての元凶なんだ!!貴様らなんて滅んでしまえばいいんだ!!」

エルヴィン(・・・どういうことだ?)

ベルトルト「僕達を殺したって直ぐにまた、僕達の後任が来るはずだ!貴様らに平穏なんてくると思うなよ!!」

ハンジ(・・・やはり彼らを倒してもまだ、戦いは終わらないか・・・・・んっ?)チラッ

ヒュウゥゥゥ…

ハンジ「!?エルヴィン!!逃げて!!」バッ

エルヴィン「ッ!!」バッ



巨大樹の枝がベルトルト目掛けて飛んできていた
それを投げたのは・・・


猿の巨人「敵に情報を渡しちゃ駄目でしょ・・・」


ベルトルト(あれは!!・・・そうか、僕達はもう少しで帰れたんだ・・・残念だったなぁ)

ベルトルト(アニ・・・僕もそっちに行くね ライナー・・・君は今どうしてるのかな?僕達がついていなくても大丈夫かな?・・・君なら心配いらないか・・・今までありがとね


・・・本当はこれでよかったかもしれないな・・・だって、僕はもうこれで・・・




人を殺さなくていいんだから




グチャ


エルヴィン「くそっ・・・まだ仲間がいたのか!?」


ハンジ「何あの17m級の巨人・・・まるで獣だ・・・」ゾワッ

猿の巨人「・・・う~ん」ポリポリ

ハンジ「喋った!?」

猿の巨人「一応、こいつらも殺していくか・・・んっ?」チラ

シュン


手裏剣が猿の巨人目掛けて飛んで来た


猿の巨人「!!」バッ

ガキンッ!!


猿の巨人は手の甲で手裏剣を弾いた


アドルフ「なっ!?今のを防ぐのか!?かなりの反射神経だ・・・さすがは猿といったところか・・・」

猿の巨人「あれも能力持ちか?・・・どんな能力かわからないし、メンドクサイから一旦アイツらの所に戻るか」バッ


猿の巨人は木々を飛び、巨大樹の森の右方へと姿を消した


アドルフ(一応、追いかけるか・・・)ダッ

モブリット「私達も追いかけますか?」

ハンジ「待って!行っちゃ駄目だ!!」

モブリット「何故ですか!?」

ハンジ「わからないけど、私があの巨人を見ても・・・少しも興奮しなかったんだ 逆に巨人に対する恐怖を・・・思い出しちゃったよ」ガクガク

モブリット「分隊長・・・」

エルヴィン「・・・それにあの速度で移動されては追いつけないだろう 今はアドルフさんの能力に頼るしかなさそうだな」


___________________

エルヴィン「―――で今、アドルフさんが追跡しているところだ」

燈(アドルフさん、立体機動装置を着けてないのに・・・お疲れ様です)

リヴァイ「コイツからもあまり情報は聞き出せなかったと・・・」


エルヴィン「あぁ・・・我々はこの戦いに勝利したが、あまり成果はあげられなかったのかもしれないな」

ハンジ「これからどうする?」

エルヴィン「このまま帰りたいがガスも刃もほとんど使ってしまったから、近くの補給物資を置いた村で休息を取ってから帰還する」

リヴァイ「じゃあ一旦、あいつらの脱出機に戻るか」

エルヴィン「ああ・・・そうだな」

今日はここまで
疲れた・・・もういやだぁぁぁ!

続きはまったく書いてません すいません
言い訳としてなかなか考えがまとまらず、ムシャクシャしてしまい別のスレを立ててしまったので書いていません
今はそっちで少し息抜きをしています


ので続きの投下は未定です ではまた今度

ミケ「あのセリフを言わせるといったが……俺の出番はまだだったみたいだな」(汗)

一部では紅ちゃんのベースはラフレシアかドリアンでは?と囁かれているそうな…

>>235
こうやって何のベースか推測するのもテラフォの魅力ですよね 来週にはわかりそうですけど
ちなみにこのssでは紅ちゃんは戦闘で活躍しない予定です 防護服ないから皆死んじゃいますし

>>233
何故、こんなにもミケさんの出現率が高いのか…もう少しで言わせてあげますから安心して下さい (ニヤリ


少しですが投下します

ヒュン
      スタ


エルヴィン「遅くなりました そっちはどうなりましたか?」

小吉「こっちも今、着いたところです とりあえず・・・彼の遺体も運んでおきました」

ハンジ「これで巨人化の仕組みが少しでも分かればいいんだけど・・・」チラ

エレン「・・・」

リヴァイ「・・・アイツらの死体を調べるのは当然だろ?」

エレン「はい・・・わかっています」

エルヴィン「・・・アシモフさん達はどうされましたか?」

小吉「もう一台の脱出機で左方と出口付近の兵士達と合流して、物資を置いた村で待機するように指示したんです」

エルヴィン「ちょうど良かった 我々も同じ考えでしたので早く移動しましょう」


ブロロロロー


エレン「・・・よう、みんな 迷惑かけたな」


コニー「エレン・・・お前は無事だったのか」

ジャン「一度死んだけどな」

エレン「オイ、もうその話はいいだろ!」

ミカサ「・・・サシャが見当たらないけど何処?」キョロキョロ

クリスタ「サシャは今・・・泣き疲れて寝ているわ」

ミカサ「・・・そう」

エレン「それより・・・俺はお前が気になるんだが・・・」チラ

ユミル「何だ?私に気があるって・・・まさか!?惚れたか?」

エレン「違う!話をそらすな!」

エレン「俺が言いたいのはお前が・・・巨人だったって話だ」

ユミル「何だよ、それかよ・・・ただ単にお前と一緒だっただけだろ?」

エレン「・・・違うだろ?お前はこの力について何か知っているんじゃないのか?それぐらい俺でもわかるよ」

ユミル「・・・・・ああ、ある程度なら知っている」


エレン「じゃあ・・・」

ユミル「だが!・・・私とヒストリアの安全が確保できるまではそれは話さない」

エレン「・・・ヒストリア?そりゃ誰だ?」

クリスタ「あぁ、エレンには言ってなかったね 私の本当の名前だよ」

エレン「??」

アルミン「そう言えば、その辺の説明もしてなかった とりあえず僕がいままでの経緯を全部教えるよ あのね―――」



小吉「・・・獣の巨人?」

リヴァイ「そうだ その巨人がエレンを襲い、裏切り者を殺した そして・・・あのガキの推測になるがその獣の巨人はアイツらをこちら(壁内)に向かわせた張本人らしい」

燈「で、今その猿の巨人をアドルフ隊長が追跡中です だいたい右方の方向に向かったそうです」

小吉「じゃあこのままアドルフ達と合流しながら右方から一旦森を出て、村に向かいますか」


ミッシェル「猿・・・」

燈「ミッシェルさん、どうかしましたか?」

ミッシェル「いや・・・なんでもない」

ジャレッド「ッ!艦長、アドルフ隊長がこっちに向かってきます!」

小吉「そうか!この方向であってるか?」

ジャレッド「もう少し左です 中国班の二人と一緒に馬で走ってきてます」

小吉「了解だ」ギュルギュル

エルヴィン「(馬は我々しか乗っていなかったはず)・・・他の兵士達は?」

ジャレッド「・・・・・いません」

ハンジ「そうなんだ(確か右方にはケイジ達が・・・)」

モブリット「分隊長・・・」

ハンジ「私なら平気・・・心配しないで大丈夫だよ」ニコ

モブリット(この顔は無理をしてるな いくら調査兵団に長く所属しているからって仲間を失うのが慣れるなんてありえないからな・・・)


リヴァイ「・・・また戦力が減ったな」

エルヴィン「ああ・・・アドルフさんがいるにも関わらず、入口付近を守っていた兵士にも負傷者が数人出た おそらく、他の箇所でも被害が出ているだろう」



ダダダダダダダッ



イザベラ「隊長・・・どうでしたか?」

バッ

アドルフ「少し・・・いや、かなりマズイ状況だ」

小吉「・・・何があった?」

アドルフ「猿の巨人はコイツらのいた右方から来たらしいんですが・・・」

リヴァイ「・・・お前ら、以外は全滅か?」

ジェット「ああ、そうだ・・・だが、それ以上にマズイ事が起きている アイツが最悪な単語を口にしやがった」


ミッシェル「何だそれは?」

ジェット「・・・ゴキブリ」

ミッシェル「なっ!?」

バーキ「アイツの身体から獣の匂いともう一つ、奴らの匂いもしていた・・・ただの偶然では無い」

小吉「・・・最悪の事態だな まさかTF達と手を組んでいるとは・・・」

リヴァイ「・・・それでアイツは?」

アドルフ「逃げました 一応森の出口付近までは捉えていたんですが、こっちは走りだったので・・・」

エルヴィン「右方に逃げたのか?」

アドルフ「はい 正確に言うと・・・」

小吉「シガンシナ区の方か?」

アドルフ「・・・はい」


ミッシェル「アシモフの情報とも一致するな・・・これは確定だな」

エルヴィン「・・・とりあえず急いで村に向かい合流しましょう」


ブロロロロー


近くの村



アシモフ「おう、遅かったな」

小吉「あぁ、実は問題が発生した」

ジョセフ「・・・何があったんですか?」

小吉「・・・後で会議をするからその時に話す それよりもそっちの被害状況は?」

アシモフ「今、マルコス達に確認させている」

タタタタッ

マルコス「みなさん、お疲れ様っす」

小吉「おう、ご苦労だったな それで被害状況は?」


マルコス「え~っと・・・ラシャドさん頼みます」

ラシャド「(こいつめんどくさがったな)・・・出口班、左方班共に死者は無し、負傷者が合わせて8名で、現在治療中です」

エルヴィン「そうか・・・小吉さん達のおかげでその程度の被害ですんだか」

ラシャド「実はもう一つ問題が・・・」

ハンジ「何だい、それは?」

ラシャド「壁の修復に使う為の資材が・・・どこにもありません」

リヴァイ「・・・どういうことだ?他の補給物資はどうした?」

ラシャド「刃や野戦食糧などの民家に保管していた物資はちゃんとありました けど・・・外に置いていた資材のみ見当たらないんです」


アシモフ「・・・おそらく奴らだ」

ミッシェル「・・・前に言ったゴキブリ共の棲家か?」

アシモフ「ああそうだ その材料として使われたんだろう」

小吉「・・・とりあえずこれからのことを話し合おう ジャレッド、アレックス、警護を頼めるか?」

アレックス「俺は暗くなるまでしか無理ですけど・・・いいですか?」

小吉「あぁ、十分だ 会議が終わったらアドルフと交換させる それまで頼むぞ」

ジャレッド・アレックス「了解です!」

ミケ「・・・俺も警護にあたる」

エルヴィン「あぁ、頼む」


タタタタタッ


小吉「じゃあ二班の脱出機で話し合いましょう」

今日はここまで

本当はこの後も続けて投下したかったんですけどまだ全然書いてない ので また少し、投下するのに間隔が空きます すいません
締めは結構前に書き終わっているのでそこまで辿りつくのが難しい……早く終わらせて次の作品を書きたい


ではまた今度


訂正

>>245

会議が終わったらアドルフと交換させる×
会議が終わったらアドルフと交替させる○



キリが悪いのですが後で、書き終わったとこまで投下します

レスありがとうございます こういうレスがあると、とても励みになります!
確かにクロスは考えるのが難しいです でも書いてる最中は楽しいんですよ!…私が変なのでしょうか?一応次回作も前スレの進撃・リーさんの短編をもう少し詳しく書いたやつか、バキの烈さんをどっかの漫画に送ってひたすら暴れさすssを書こうと考えていますし
とりあえずこれは必ず完結はさせます 処女作ですし、せっかく書いた締めも使えなくなるので(基本的に私は締めから話を考えるタイプです)


ではかなりキリが悪いんですが投下します


第二班 脱出機


小吉はアシモフ達に猿の巨人について話した


小吉「―――ということだ」

アシモフ「・・・思った以上に厄介だな」

リヴァイ「だがどうやってあの巨人はゴキブリ共と手を組んだんだ?アイツらは言葉も話せるのか?」

アシモフ「いや、俺達と同じ言葉は無理だ・・・が、相当頭の切れるリーダーがいるんだろう」

リヴァイ「何故そう思う?」

アシモフ「まず第一に奴らの動きは統率されすぎていた 左翼では正確に3台の脱出機を足止めしていた もし、奪うのが目的ならば3つに分かれずに1つに絞ったほうが効率がいいのぐらい奴らも気づくはずだからな
そして、その間に右翼を本軍が襲った しかも、巨人とTFが共に作戦通り動いていたんだろ?」

ミッシェル「ああ、ゴキブリ共達はあきらかに脱出機を狙っていやがった それに落とし穴まで掘ってそこに巨人を落としたんだ 作戦も無しにそんなこと出来ない
そして、ゴキブリも巨人も中国班の脱出機を取り囲んで動かなかった・・・つまり、巨人もTFも命令されていたことになる」


アシモフ「TF達がその猿の巨人の命令に従うとは思えない・・・つまり、TF側もリーダーがいるはずだ」

エルヴィン「しかも、獣の巨人の言葉も理解していて、手を組んだ・・・そういう考えですよね?」

アシモフ「ああ、そうだ 驚異的だがな」

エルヴィン「・・・我々はこのままカラネス区に帰還したいのが本音ですが・・・そちら側はどうしますか?」

小吉「俺達は・・・このまま奴らの本拠地を叩く予定です」

リヴァイ「一旦戻って戦力を立て直したほうがいいんじゃねえのか?」

アシモフ「いや、奴らの能力の中で一番厄介なのは素早さでもタフさでも無い もちろん圧倒的な数も危険だが奴らの知能の高さはそれを凌ぐだろう 奴らに時間を与えればその間にまた学び、少しずつ進化していくはずだ 幸いこちら側は脱出機を奪われたこと以外はそこまで被害が出ていない・・・叩き潰すなら早いほうが良いだろう」

小吉「あぁ・・・それに奴らは仔も生む その生まれてくる仔は更なる進化をしているはずだ その前に何としても絶滅させなければならない」

エルヴィン「・・・我々も一緒に戦います」

小吉「!?でも、危険が大きすぎますよ!?」


アシモフ「・・・奴らの建てたピラミッドはシガンシナ区の入口付近にある それを壊して資材にして、壁の穴を修理すればウォール・マリアの奪還もできるんじゃないのか?」

ミッシェル「なるほど・・・だがそれだと、いくら私達がいるといっても時間が掛かるんじゃないのか?」

アシモフ「俺達人間だけなら確かにそうだ だが・・・」

ハンジ「そうか!こっちには巨人であるエレンと更に彼女(ユミル)までいるんだ!」

アシモフ「そうだ あいつらに瓦礫で穴を塞いでもらい、更に燈もいるから糸で補強もできるはずだ」

エルヴィン「もしそれが出来たならば我々は大きな一歩を踏み出せる・・・人類の勝利だ」

リヴァイ「希望が見えてきたな」

エルヴィン「彼らの後任が来るまでだが・・・それでも十分だ」

ハンジ「・・・実はそれすらも解決できる、もう一つの希望があるんだ」

エルヴィン「・・・ハンジ、どういうことだ?」

ハンジ「皆、これを見て欲しい・・・」つ硬い石

リヴァイ「それは・・・何だ?」

ハンジ「これはね・・・アニ・レオンハート、つまり女型の巨人が残した硬い皮膚の破片だ」


アルミン「・・・え・・・えっ!?」ガタッ

アシモフ「なるほど・・・それは新しい発見であり、かなりの収穫だな」

ジョセフ「・・・どういうことですか?」

ハンジ「気づいた人もいるけれどこれは・・・彼女の身体から切り離されているにも関わらず、蒸発もしないで硬いままなんだ!
つまり、もしエレンやユミルがこの硬化能力を使えるようになれば穴を完璧に塞ぐことができる!!」

エルヴィン「もしそれが可能ならば、また穴を壊されたとしてもそれを塞ぐ大岩も資材もいらなくなり、すぐさま穴を塞ぐことができる」

ハンジ「そうだよ!・・・でも、結局それもエレン達しだいだけどね」

リヴァイ「あのガキに俺達の運命が掛かっているのか・・・」

アルミン「・・・大丈夫です エレンならきっとやってくれますよ」

小吉「そうだな・・・あいつは強いからな まっ、それを行うにしてもまずはTFと猿の巨人を倒さないといけないけどな」

ハンジ「・・・あの~、ずっと気になってたんですけど・・・さるってなんですか?」

小吉「えっ!?猿を知らないんですか?」


エルヴィン「はい あの巨人の事をさると呼んでいたので獣の一種だと推測して話をしていましたが・・・」

アルミン「僕は知っています 祖父の持っていた外の世界の本に載っていました 
猿とは我々人類によく似た獣で基本的に木の上で生活する動物なんです 残念ながら絵までは載っていなかったんですが全身が毛で覆われていて、他の獣と違い我々のように手が発達しているそうです 特に指先を器用に使うことができ、道具も扱えるほどの頭脳も持っているそうです また・・・」ペラペラ

エルヴィン「・・・話を続けよう」

ミッシェル「そうだな」

アシモフ「・・・まぁ、猿を知らないのも無理はないかもしれないな この辺の気候はヨーロッパに近い あの辺はほとんど猿がいない、猿は基本的に寒い場所に住み着かないからな 寒いと餌になる果物も実らないし」

小吉「へぇ~そうなのか でも日本だと結構、北のほうでも見かけるぞ?」

アシモフ「確か、そのニホンザルが最北端に住む猿だったはずだ ロシアなんかにはいないぞ?動物園はべつだがな」

ミッシェル「おい、お前らもいらない説明が多くなってるぞ」

リヴァイ「・・・とりあえず、これからは猿の巨人って呼ぶようにするか・・・で、その猿の巨人は本当にアイツらの黒幕なのか?」


エルヴィン「もしかしたら、あの猿の巨人が壁外を支配しているのかもしれないが・・・それはわからない だが、少なくとも彼らよりは上の者だろう 通常の巨人も操れるみたいだし、かなり危険な存在だ」

小吉「そういえば、猿が地球を支配って・・・昔の映画であったよな?」

アシモフ「あぁ 宇宙で遭難して未来に行ってしまい、そこでは知能を持った猿が地球を支配しているという話だ 確かに今の俺達の状況に似ているな」

ミッシェル「!!そうか・・・引っかかっていたのはそれか!」

小吉「ミッシェルちゃん、どうしたの?」

ミッシェル「いや・・・ひとり言だ 気にするな」ニヤニヤ

小吉(ちゃん付けしても怒らないし、何か機嫌がいいな・・・なんでだろう?)

アドルフ「・・・艦長、そろそろ暗くなってきたのでアレックス達と交替して、俺は周辺を視てきます」

小吉「悪いな、夜でも視えるのがお前とジャレッドしかいないから負担が掛かってしまう 二人で休みながら警護にあたってくれ」

アドルフ「はい、わかりました」スタスタ

ミッシェル「・・・戦力としても、索敵としても有能な慶次の負傷はでかいな」

小吉「ああ、だがしょうがないさ 死ななかっただけでも良しとしなくちゃ」

エルヴィン「一応、我々の方も何人か交代で警護させます」


ミッシェル「じゃあひとまず休憩だな・・・私は燈達に今後の予定を話に言ってくる」スタスタ

ハンジ「あっ、私もまたユミルと色々と話をしてくるよー」タタタタッ

アルミン「―――さらに優れた運動能力を持ち、木々を飛ぶ際に必要な空間把握能力も高い それに・・・」ペラペラ

ミッシェル「・・・オイ、いつまで喋ってんだ お前も行くぞ」

アルミン「えっ?・・・あっ(また、話すのに夢中になってしまった 恥ずかしい//)・・・はい//」スタスタ


エレン達が休んでいる民家


ガチャ


燈「あっ、ミッシェルさんにハンジさん お疲れさまっす 後、アルミンとアレックスも」

アレックス「俺、今まで警護してたのについでかよ」

ミッシェル「燈、エレンはどうだ?」

燈「まだ、ぐっすり寝ています」

エレン「zzz」スヤスヤ

アルミン「僕が脱出機で話している時にいきなり寝始めたから、かなり無茶をしてたんだ・・・やっぱり巨人化と一度仮死状態になったのが身体に影響しているんですね それと・・・」チラ

ミカサ「zzz」スヤスヤ

ミッシェル「ミカサがこんなに無防備で寝るとは・・・目の前でエレンが殺されたのは相当なショックだったみたいだな」

アルミン「あんなに泣きましたし、しょうがないですよ・・・ミカサにとってエレンはたった一人の家族なんですから」


ジャン「・・・俺もミカサの横で寝ていいかな?」

マルコス「・・・むなしくなるだけだぞ?」

ミッシェル「それよりお前達に話しておくことがある」

燈「何ですか?」


今後について色々と説明中♪


燈「そうですか・・・でも本当にあるんですか?そのピラミッドは」

ミッシェル「知らん それよりも・・・お前はアネックスでの話を覚えているか?エレンから説明を聞く時だ」

燈「・・・う~ん、覚えてないですね 何か言ってましたっけ?」

マルコス「え~と・・・確か宇宙嵐で別の世界に来たって話でしたよね」

ミッシェル「お前が覚えてるとは・・・珍しいな」

マルコス「いえいえ、それほどでも」

ジャン(嫌味が全然通じていない・・・)


燈「・・・あっ!思い出した!」

___________________

回想中
前スレ>>12

ミッシェル「つまり、宇宙嵐によって彼が地球からアネックス1号に飛ばされた、
もしくは私たちが時空を超えて未来に行き、地球に戻ると人の言語を喋る猿たちが地球を支配しているということか」

シ――ン ・・・・・

燈「・・・(昔あったなぁ、そんな映画)ははは、なかなか想像力ありますね、ミッシェルさんも」

ミッシェル「てめぇ、バカにしてんのか」ギロッ

バッ

燈「す、すすすみませんでしたあぁぁアァァ!!」 orz バ~ンッ!!


おしまい
____________________


燈(そうか、猿って単語で何か引っかかっていたのはそれだったのか・・・じゃあ)チラッ


ミッシェル(どうだ!)ドヤッ

燈(うわぁー、もの凄いドヤ顔してるよ でもまさに喋る猿が巨人達すらも支配しているみたいだし・・・そうなるか)

ミッシェル「なかなかの想像力、確かそうお前は言ったよな?」ニヤニヤ

燈「ぐっ、確かに言いましたけど・・・土下座で許してくれたんじゃないんですか?」ビクビク

ミッシェル「一つの推測として言ったのに・・・土下座だけで許すと思うか?
私はあの時、もの凄く傷ついたんだぞ」

燈(嘘だ!!その後、俺の頭を踏んづけていたじゃないですか!!)

ミッシェル「・・・ということで、帰ったら何か奢ってくれよな 高級レストランぐらいでいいからさ」ポン

燈「そんな理不尽なぁーー!!」

エレン「zzz・・・ぅ・・う~ん」パチ

ミッシェル「オイ、お前がうるさくするから起きたじゃねえか」

燈(ひどい、ひどすぎる!!)シュン

エレン「何かすいません 寝てしまったみたいで・・・」ゴシゴシ


ハンジ「まだ休んでなよ 今日だけでたくさん巨人化したんでしょ?しっとりと身体を休めないと」

アルミン「そうだよ・・・それに明日もまた、戦うことになるんだからさ」

エレン「でも、今は目が覚めちまったんだ もう少ししたら寝るよ」

ハンジ「もう・・・あまり無茶はしないでよ?じゃあ私はユミルと話をしてくるよ」

エレン「あっ、俺も行きますよ」ムクッ

ガシッ

ミカサ「zzz」スヤスヤ

アルミン「・・・寝ながら服を掴んでいるね」

エレン「こいつ・・・寝ている時ぐらい俺を自由にしろよな」ヌギヌギ

エレン(夜は冷えるし、上着はこいつに被せていくか・・・)パサッ

ジャン(さりげなく優しくしてんじゃねぇぇ!!)

アレックス(ジャンもかわいそうだな・・・!少しはいい思いさしてやるか・・・)ニヤリ

アレックス「じゃあ、このまま一人にするのもあれだから・・・ジャン、お前がミカサを見てろよ」ポン


ジャン「・・・は?・・・・・はぁあ!?」

アレックス(ホラ、うるさくするとエレンみたいに起きちまうぞ せっかく二人っきりにしてやるんだから感謝しろよ)コソコソ

ジャン(ミカサと二人きり!?)

エレン「じゃあジャン、こいつを頼むな」スタスタ

ジャン「えっ!?ちょっ・・・・・マジかよ」


スタスタ


アルミン「ジャン、大丈夫かな・・・ちょっと心配」

アレックス「何だ、あいつがミカサを襲うとでも思うのか?あいつにそんな度胸はないだろ」ハハハ

アルミン「いや、僕が言いたのはエレンの上着に包まれているミカサが・・・」


ジャン(まさかこんな状況でミカサと二人きりになるとは・・・)チラ

ミカサ「zzz」スヤスヤ

ジャン(ミカサの寝顔・・・とても綺麗だ//いつまでも見てられる///)

ミカサ「zzz」ムニャムニャ

ジャン(おっ、何か口をもごもごさせているな・・・可愛い//はっ!まさか!?寝言で俺の名前を言ったりして・・・)ドキドキ

ミカサ「・・ェレン・・・あったかい・・・zzz」ギュッ

ジャン「」

かなりキリが悪いんですが今日はここまで

次の次ぐらいに一回、番外編を書こうと思います

ではまた今度

しばらく空けてすいませんでした 

ここら辺で謎を一気に解明していくので妄想全開で投下します!


ユミル達の休んでいる民家


サシャ「zzz・・・ぅぅ・・・」グスン

コニー「・・・まだ泣いてんのか、こいつは」

加奈子「これが普通だよ 仲間に裏切られ、その元仲間が目の前で死んだんだから・・・あんたも無理しないで少しは休みなよ」

コニー「俺は大丈夫さ このぐらい・・・」

加奈子(大丈夫そうに見えないから言ってんのに・・・)


ガチャ


エレン「あれ?コニー、お前は寝てないのかよ」

コニー「エレン起きたのか 俺は・・・まだ眠くないんだ」

エレン「そうか・・・それで、ユミルは?」

加奈子「ユミルならイザベラ達と一緒に二階で休んでいる筈だよ」


スタスタ


燈「おっ、いたいた まだ起きてるみたいだな」

イザベラ「あーこの子持って帰りたいなぁー 可愛い!」

紅「zzz」ムニャムニャ

ユミル「何を言っている!うちの天使の方が可愛いに決まってんだろ?」

クリスタ「zzz」スヤスヤ

イザベラ「もちろんクリスタが可愛いのは知ってるさ じゃあ・・・持って帰っていいか?」

ユミル「駄目に決まってんだろ!私の嫁だぁ!!」

マルコス「お前ら、そんなうるさくするとこいつらが起きるぞ?」

イザベラ「おっとそれはいけない、こいつらの可愛い寝顔をもっと堪能しなくては」ジー

イザベラ「クリスタは本当に可愛いな~」ホッコリ

ユミル「うんうん、お前はわかっている たまに破壊力ありすぎて見れない時があるけどな」ホッコリ

アレックス「正体がバレてもブレが無さ過ぎだろ、お前」


イザベラ「あれ?お前らいつの間に」

マルコス「さっき会話しただろ!」

ユミル「静かにしろ、起きたらどうすんだよ これだからバカは嫌なんだよ」

アレックス・マルコス(うぜー、こいつら)

ハンジ「ユミル・・・また少し話せるかい?」

ユミル「・・・ここじゃこいつらが起きる 場所を移そう」



誰もいない民家


ユミル「・・・で、私に何の用だ?」

ハンジ「君なら察しがついているんじゃないかい?」

ユミル「・・・あの猿のことか?」

アルミン(ユミルは“猿”を知っているのか・・・)

ハンジ「・・・君はあの猿の巨人を知っているのかい?」

ユミル「いや、知らない・・・初めて見た」


エレン「それは本当か?また嘘をついているんじゃねぇよな」

ユミル「・・・これは本当だ」

アルミン「・・・じゃあ、あの巨人が何なのか・・・君の考えを教えてくれないか?」

ユミル「・・・」

アルミン「君はあの猿の巨人は知らない、それは本当だと僕も思う
・・・でも、あの巨人がどういう存在なのか、それはだいたい予測がついているんじゃないの?」

ユミル「・・・これだから頭の切れる奴と話したくないんだよ 勝手に人の思考を読むんじゃねぇよ、この変態」

アルミン「・・・ひどい」シュン

ハンジ「それでその情報も言えないのかい?」

ユミル「・・・じゃあ一つ教えてやるよ まぁ、私の勝手な推測だけどな
おそらく、あの猿の巨人はアイツらが言っていた『座標』だ」

ハンジ「えっ!?でもあの巨人は彼らの上官みたいな存在だよ?そうでしょ、アルミン」

アルミン「はい 上官ではないと言っていたけど明らかにライナー達を知っていて、彼らより上に立つ者でした 
もし、猿の巨人が『座標』だったら何故、ライナー達はわざわざ壁内に来たんだい?」


ユミル「所詮は推測だっていったろ?それに『座標』が一人って誰が言ったんだよ 前にお前達が言ったように『座標』が位置を示すものだったら複数いてもおかしくないだろ?」

アルミン「確かに!!・・・盲点だったよ だとしたら壁内を示している『座標』は・・・誰なんだ?」

ユミル「・・・はぁ?エレンじゃないのか?」

アルミン「実は猿の巨人がエレンを見て、『座標』じゃ無いって言ったんだ」

ユミル「…あの猿は喋れんのか?」

アルミン「うん…さらに猿の巨人はエレンを『座標』の力は持っているとも言っていた」

ユミル(『座標』が何なのか…私の中である程度予測はついているが、エレンがその力を持っているだと!?……探りを入れてみるか)

アルミン(ユミルの言うとおり、『座標』が複数居る その可能性は高い・・・でもそうなると・・・・・何とかパズルを組み合わせなくちゃ
猿の巨人が『座標』・・・『座標』は巨人を操る力を持っていて、位置を示す人物・・・エレンは力を持っている・・・でもライナー達が探していた『座標』では無い・・・まだピース(情報)が足りないか)

ユミル「おい、エレン お前は巨人から人に戻る時、誰を食べたか覚えているか?」

エレン「・・・いや、俺は誰かを食べたことなんてないぞ?」


ユミル「・・・いやいや、じゃあ何でお前は巨人になれるんだよ」

エレン「それは・・・・・俺の父さんが俺に薬を打ったからだ」

アルミン(そう・・・エレンはグリシャさんによって巨人化能力を得た・・・ん?)

ユミル「・・・何故、お前の親父がその薬を持っていたのか知らねぇが・・・それは巨人になる薬だろ?」

エレン「おそらくだが・・・そうだ」

ユミル「で、私はそこから人間に戻る時に誰を食べたかって言ってんだよ」

エレン「だから、俺は誰も食べてねぇんだよ お前、しつこいぞ」イラ

ユミル「だから、巨人化能力を持った誰かを食べないと人間に戻れないんだよ!」イラ

アルミン(つまり、巨人になる薬はあるけど、それだと普通の知能の無い巨人になってしまうんだ・・・そして、ユミルの言うとおりだと理性を保ったまま巨人になれる、巨人化能力は誰か・・・つまり、巨人化能力を持っている人を食べないと人間に戻れないんだ・・・)

アルミン「!!」

アルミン(そうか、そういう事か!・・・でも・・・僕は何でこんなこと思いついてしまったんだ・・・
これは所詮、僕の推測だ・・・でも、もしこれが正解だったら・・・・・確かめるしかないか)


アルミン「・・・待って、ユミル 一つ質問してもいいかい?」

ユミル「何だよ こいつのせいでイラついてんだから後にしろよ」

アルミン「・・・エレンが巨人を操る力を最初から持っていたとは考えられないの?」

ユミル「はあ?」

エレン「お前は何を言ってんだ?」

アルミン「とりあえず、僕の考えを聞いてて まず、訓練兵の頃のエレンは傷の回復が普通の人よりも速かった・・・それは無意識に巨人の再生能力を使っていたからかもしれない」

エレン「でも、大きな怪我をした時も巨人になれなかったぞ?」

ハンジ「その時はまだ、巨人化に目覚めてなかった・・・もしくは強い目的意識が足りなかったんじゃないのかな?それに自分が巨人であると自覚もしてなかったんでしょ?」

エレン「まぁ、そうですけど・・・」

アルミン「ハンジさんの言うとおりだよ でも、思い出してみてよ 小さい頃は傷の回復は普通だったでしょ?」

エレン「・・・確かにな よくアルミンと一緒に怪我してもだいたい同じぐらいの期間で治ってたしな」


アルミン「だからその時はまだ、巨人の力は持っていなかった・・・」

ユミル「・・・言っておくが巨人化を操る能力を持たせる薬なんて存在しないぞ?」

ハンジ(そうなの!?・・・ていうか何故、君はそんな事を知っているんだい?)

アルミン「・・・つまり、エレンは巨人になる薬をグリシャさんによって打たれた それは間違いないと思う ならその時に普通はエレンが巨人にならないといけない でも、エレンは意識を失い、気絶した」

ユミル「・・・じゃあ、お前の親父が巨人化能力を持っていて、お前はその時に親父を食べたんじゃないのか?それなら辻褄が合うだろ?」

エレン「父さんが巨人!?いや、それよりも俺が・・・父さんを!?」

アルミン「・・・僕も一つの可能性としてそれを考えた でも・・・もう一つ考えがあるんだ」

ユミル「・・・何だ、その考えは?」

アルミン「さっきも言ったでしょ?エレンが最初から巨人を操る力を持っているかも知れないと・・・それは巨人化だけじゃない、あの猿の巨人のように普通の巨人達も操れるって意味で言ったんだよ」

ユミル「お前!?」

アルミン「僕なり考えられる全てのことを推測してみたんだよ まず、エレンが薬で巨人になれるようになったって知っていたから、ある程度予測はついていたんだけど、巨人は自然発生では無く、人為的に発生させられた存在だ 
その巨人になる薬が偶然できてしまったのか、それとも計画的に作られたものなのか・・・それはわからないけど、これで証明されるのは巨人が皆、元は人間だということ・・・」


エレン「そうなのか、ユミル?」

ユミル(ここまで頭が切れるとは・・・ある程度は肯定して、私の過去を隠さなくては・・・)

ユミル「・・・ほぼ正解だ」

アルミン(やっぱり・・・今の反応からもわかるように、ユミルは巨人の発生した原因を知っている、またはそれに関与しているんだ じゃないとさっきみたいに巨人化を操る能力を持たせる薬なんて存在しない、なんて言い切ることはできない
でも・・・まだそこには触れないで話を進めなくちゃ)

アルミン「・・・次に猿の巨人が普通の巨人を操る力、つまり命令できる力を持っているとさっきの会議でわかったんだ 僕はその力を持っている人物こそが『座標』だと思っている
そしてユミルの言うとおり、『座標』は複数人いると仮定して考えたんだ 
まず、猿の巨人はその内の一人だ さらに・・・猿の巨人はエレンもその力を持っていると言っていた」

ミッシェル「だが、ライナー達が探していた『座標』はエレンじゃないんだろ?それはどういうことなんだ?」

アルミン「その通り、彼らの探していた『座標』はエレンじゃない でも・・・エレンも『座標』なんだよ」

燈「??」


マルコス「・・・そういう事か!」

アレックス「お前、わかったのか!?」

マルコス「ああ、わからない事がわかったぜ!」

アレックス「なるほど・・・お前は天才か!」

イザベラ「お前らは黙ってろ!」

アルミン「おそらく猿の巨人はライナー達にある人物、壁内にいる『座標』を探させていた いや、正確に言うと故郷に帰る為の条件として『座標』の捕獲を命じていたんだ 
つまり、猿の巨人はライナー達を壁付近まで連れてきて、ある任務を命じたんだ
その任務は二つ 壁内にいる人類を絶滅させること そして、壁内にいる『座標』を捕獲して、連れてくること その二つ任務のどちらかを遂行できれば故郷に帰す、そういう条件をつけてね」

ハンジ「そうか!だから彼らは自分達だけでは故郷に帰れず、『座標』だと思っていたエレンを連れ去ろうとしていたのか!」

ミッシェル「・・・だが、そんな重要な任務をアイツらにやらせるのか?いくら巨人になれるからって当時はまだ10歳ぐらいの子供だったんだろ?それじゃ成功率も低いし、なにより猿の巨人一人で壁の破壊ぐらいできるだろ?」

エレン「確かに・・・でも、アルミンならちゃんとそこら辺も予測できているんだろ?」

アルミン「うん ミッシェルさんの言うとおり、猿の巨人だけでも壁内人類の滅亡は可能だと僕も思う でも、壁内に彼を脅かす存在がいるとしたら・・・」


イザベラ「・・・それは調査兵団か?」

ハンジ「違うよ それは巨人を操れる存在・・・つまり、壁内に潜んでいる『座標』ってことでしょ?」

アルミン「・・・そのとおりです 彼(猿の巨人)はおそらくとても慎重、利己的な性格であまり自分では動かないタイプなんだ だから、壁内にいる『座標』を恐れて、ライナー達に任務を与えた でも何故、子供だったライナー達を選んだのか・・・そこまではわからない」

ミッシェル「・・・じゃあ何故、猿の巨人やアイツらは壁内に『座標』がいるとわかったんだ?ただの勘か?それとも巨人にしかわからないレーダーでもあるのか?」

アルミン「・・・100年間、壁内はずっと巨人の脅威から守られていた・・・逆に考えれば、彼らのような壁外にいる巨人達は何故、100年もの間に攻めてこなかったのか?
答えは・・・NO 100年の間にライナー達のように壁内に潜入していた者がいたんです それが・・・彼らの探していた『座標』」

ハンジ「・・・てことはその『座標』は彼らを裏切ったってこと?」

アルミン「はい 所詮は推測ですので理由まではわからないんですが、その人物は壁内に侵入して、人類を殺さずにそのまま壁内で暮らしていた・・・そしてその『座標』以降の壁外からの来訪者はおそらく始末、または『座標』の力を恐れて来ていないんだと思います(僕の考えでは前者だけど・・・)」

ユミル「・・・なるほど、ライナー達はエレンがその『座標』を食べて、力を得たんだと思っていたのか」


アルミン「・・・ユミル、君は『座標』を知らないんだよね?」

ユミル「何度も言ってんだろ、知らねぇよ」

アルミン「・・・じゃあ、君は巨人を操る力があることは前から知っていたんでしょ?」

ユミル「お前!?どこまで気づいていやがるんだ!!」

アルミン「君はさっき所詮は推測だって言ったでしょ?僕もそうだよ・・・でも、君についてもだいたいは予測できている・・・君は巨人のまま壁外を何年間、さまよっていたんだい?」

ユミル「・・・・・」

アルミン「ユミル・・・僕達を信じて 僕達は君のこと絶対に見捨てたりしない もう仲間を・・・失ったりしたくないんだ!」 

ハンジ「アルミン・・・」

エレン「・・・ユミル、お前は調査兵団に所属している 兵士である以上、人類にとって有益な情報は公開するべきだ 俺も本音を言っちまえば早く全部喋っちまえよ!って思っている
・・・でも、最終的に決めるのはお前自身だ お前がこのまま黙っていれば上の人達はクリスタを人質に取るだろう・・・だが、ここでお前が話してくれれば俺達は絶対に、誰に何を言われてもクリスタを・・・お前達を守る!だから・・・正直に答えてくれないか?」

ユミル「・・・・・ヒストリアにも聞いてほしい」

とりあえず今日はここまで 言い忘れましたけど物語りを進めるため、アルミンがチートになっています


結構グチャグチャなので会議が全部終わった後にまとめも書こうと思っています
後、矛盾してる点や疑問に思ったことなど、質問があったらどんどん言ってください


最後にこれを書いてる時にまたムシャクシャして、別のスレを立ててしまいました
良かったら見てね(ただの番宣です すいません)

ベルトルト「僕達」クリスタ「良いことし隊!」


ではまた今度

今日も妄想全開で投下します

ガチャ


イザベラ「クリスタを連れてきたぞ」

ユミル「ヒストリア・・・」

クリスタ「・・・ユミル」

エルヴィン「我々も話を聞かせてもらって大丈夫か?」

ユミル「ああ、それよりさっきの話・・・」

エルヴィン「心配いらない・・・必ず君達は我々調査兵団がいかなる敵からも守るし、どんな事実を知ったとしても、君達には危害を加えない 安心して話してくれ」

リヴァイ「・・・」

ユミル「・・・じゃあさっきの質問から答えていくぞ 巨人の私が壁外をさまよっていたのは・・・60年間だ」


マルコス「・・・つまり、お前は77歳ってことか?」

アレックス「ババァ・・・略してBBAだな」

ユミル「」イラッ

ミッシェル「黙ってろって言ったろ!」シュッ

バキッ  ドコッ

ミッシェル「・・・話を続けてくれ」

燈「」ガクガク

アルミン「・・・その間の記憶は?」

ユミル「ほとんど無い・・・まるで覚めない夢を見ているようだった」

アルミン「・・・君は直接ではないにしろ、巨人の発生に関与しているんじゃないのかい?」

ユミル「・・・やっぱり、お前は変態だな 頭ん中、覗かれてるみたいで気持ちわりーよ」

アルミン「ごめん・・・」シュン

ユミル「そのとおり、私は巨人が何故、生まれたのか?そして、誰が巨人を生んだのかを知っている・・・」


ハンジ「それは本当かい!?」フンスー!

リヴァイ「落ち着け、クソメガネ奇行種」

ハンジ「ちょっと!つなげなくてもいいじゃない!」

小吉「突っ込むとこそこですか!?」

ユミル「・・・話を続けるぞ?」

エルヴィン「・・・何度も中断してすまない」

ユミル「・・・その時代はまだ、巨人がいなかった 巨人がいない世界はどうなっていたと思う?平和だと思うか?」

エレン「・・・」

ユミル「巨人がいない世界では・・・人と人が争っていてそれはもう醜い争いだったらしい
多くの人々が殺し合っていた中、一つの国の王がある秘策を思いついた」

エレン「・・・人類以外の強敵を作る・・・つまり、巨人を作れば争いがなくなると」

ユミル「そのとおり・・・お前にしちゃ頭が冴えてるな」

エレン「前にピクシス司令が言っていたんだ・・・そんな戯言みたいな言い伝えがあるって」


ユミル「それは言い伝えじゃない・・・まぎれもない事実だ そして、その国王はある村にその薬を作らせた・・・その村はどこにでもある、のどかな村だったそうだ 
だが、一つだけその村人には優れているものがあった それは薬学だ その村人の作る薬は万能で、近くの村や街の人々はその村人達を神のように崇めていた その村の名前は・・・『ユミル』」

クリスタ「!?」

ユミル「そして、『ユミルの民』である私の父はどんな病気でも直ぐに治す万能薬を開発していたが、国王の命令により、その薬を応用した・・・巨人化の薬を作った」

ハンジ「・・・人を救う為に作った薬が人を殺す兵器になってしまったのか」

リヴァイ「・・・お前の父親は最低だな」

クリスタ「!!」ギロッ

ユミル「大丈夫だ、ヒストリア 言われなれてるさ・・・」

エルヴィン「・・・君の父親よりももっと最低な奴ら、その国王達はどうしたんだ?・・・だいたいは想像ついているが・・・」

ユミル「・・・そうだ 国王は世界中に巨人を発生させて、世界を恐怖のドン底に突き落とした だが、それだと自分達も巨人に食い殺されてしまう だから、国王は兵士達にある命令を下したんだ 強固な壁を作れと・・・」

エレン「はあ!?待て、まさかそんなはずは!?」

ユミル「そうだ お前達、壁内の人間は巨人を発生させた張本人・・・その末裔だ」


ハンジ「だからベルトルト・フーバーは私達のことを悪魔の末裔って言っていたのか・・・まさにその通りだったってわけか・・・」

アルミン「僕達が・・・巨人を発生させた張本人!?・・・ははは・・・さすがに予想外だったよ」

エルヴィン「今の政府はこの事を知っていて、隠しているのか・・・」

ユミル「・・・さっき言ったことで間違いが一つある それは壁内の人類全員がその末裔ではない 他にも巨人の恐怖から逃げのびた連中がいて、そいつらも壁内で暮らすことになった だから、この事実を知っているのは内地に居る奴らと政府の連中だけだ」

クリスタ「ユミル・・・じゃあ私がライナー達に狙われていたのは・・・」

ユミル「・・・お前はその情報を知ることが出来て、さらに世の中に公開する権利を持っている・・・だから、狙われたんだと思う」

クリスタ「・・・やっぱり、私は・・・」ウルッ

ユミル「ヒストリア!・・・私はお前が必要なんだ だから、もうそんな考えは捨てろ」

クリスタ「うん・・・ユミル!」ダキッ

ユミル「ヒストリア!」ギュウゥゥゥ

ミッシェル「一旦、抱きつくのはやめろ 話が進まない」


イザベラ「・・・じゃあ、クリスタ!今は私に抱きついてて良いぞ!」カモーン!

ユミル「お前にヒストリアはやらん!何度言えばいいんだ!私の嫁だぞ!!」

燈「シリアスムードが台無しだな・・・」

エルヴィン「・・・一ついいか?」

ユミル「・・・何だ?」

エルヴィン「・・・私が気になったのは壁の話だ 壁は人の手で造ったわけでは無いんだろ?・・・その兵士達の能力か?」

ユミル「さすがは団長さんだ そのとおり・・・壁は巨人の硬化能力で造られたんだ 巨人化の薬を接種しても直ぐに自我は失わない それを利用して、国王は壁の建設を命じた」

リヴァイ「・・・今も壁の中には巨人がいるってのか?」

ユミル「ああ、そうだ」

エレン「だけど、兵士達がそんな国王の為に自分を犠牲にするのか?俺ならそんなことするはずないけど・・・」

ユミル「・・・簡単なことさ、兵士達にも守りたい者がいたんだ お前でいうミカサみたいな存在がな」

エレン「!!」


ミッシェル「・・・家族か」

ユミル「そうだ・・・親、兄弟、妻、子供・・・彼らは愛する家族を守る為に自ら壁になる事を志願したんだ 巨人の恐怖から守るために自ら巨人になることを・・・」

ハンジ「・・・その人達は皆、まだ生きているの?」

ユミル「・・・あぁ おそらく目を覚ましたら自我が無く、人を襲うだろう」

小吉「ずっと疑問に思っていたんだが何故、巨人になったら人を食べるようになるんだ?」

ユミル「それは・・・私にもわからない」

アシモフ「・・・人の欲じゃないのか?」

小吉「欲?」

ハンジ「そうか!その欲が人を食らうことに繋がっているんだ!」

ユミル「・・・何で欲が人を食らうことになるんだ?別に私は人を食いたいなんて思わねぇぞ」

アシモフ「簡単なことだ 人の欲の中でも特に大きい3大欲求がある それは食欲、睡眠欲、性欲」

アルミン「・・・なるほど、そう考えれば良かったのか さすがはアシモフ隊長、知識と視野が広いですね」

エレン「もうちょい説明を聞いてからわかろうぜ 俺の頭じゃまだ、何もわからねぇよ・・・」


ハンジ「じゃあエレン!巨人がする行動は何?」

エレン「それは人を食うこと・・・だけ?」

ハンジ「その通り!彼らは3大欲求の食欲のみしか行っていないんだ!何故なら、睡眠も性欲も必要ないからね!!」フンスー!

エレン「そ、そうですね・・・ははは・・・」

ハンジ「まぁ正確に言うと夜は行動しない、つまり寝ているみたいなもんだから睡眠欲はクリアしているかも知れない!
じゃあ巨人の性欲は何処に向かうのか!?その性欲は元は人間なんだから人に向けられる!でも生殖器が無い!!つまり、性欲は残った食欲と合わさり、巨人は人を食らうんだ!!!
さ・ら・に!!巨人は別に食べなくても大丈夫なんだよ!だから、その食欲が無くなることは無い!!無尽蔵の食欲なんだ!!」フンスー!フンスー!

リヴァイ「」イラッ

エレン「わ、わかりました!ありがとうございます!!もう落ち着いてください!!」アセアセ

アシモフ「その欲の大きさで普通か奇行種か分かれているのかもしれないな・・・」

ハンジ「長年の疑問の一つに終止符をうてたよ・・・もう、満足・・・」パアァァ

小吉「本当に満足した顔だな・・・」

リヴァイ「お前の1大欲求は巨人だ」


エルヴィン「・・・巨人の謎の一つがわかったのはうれしいがまだ、君に聞きたいことがある」

ユミル「まだあんのかよ・・・次は何だ?」

エルヴィン「巨人が放たれた後、壁外はどのように変化したのか・・・彼らは壁外でどのように巨人の脅威から逃れているのか・・・教えてくれ」

ユミル「・・・私の過去を追いながら話す まずさっき言った通り、壁内には巨人を生み出した犯人である国王とその部下、国民、そして『ユミルの民』と他の地域から逃げてきた様々な人種の人間が暮らしていた これが大体、100年前だ ちなみに逃げてきた奴らには壁は最初からあったと嘘の情報を与えていた 最初はみんな平和に暮らしていたそうだ だが、巨人を生み出した国王達は、それを知られるのを恐れて全ての責任を『ユミルの民』にきさせる為、皆殺しを計画した」

アルミン「でも、君のお父さんは・・・」

ユミル「そうだ 私の父や他の民は国王の魔の手から逃げる為、壁外へと逃亡した 巨人がいる壁外へと・・・
それは過酷な旅だったそうだ 念のため護身として巨人化の薬も持っていたが、さっき言った兵士達みたいにはいかなかった 元々国王や民、家族を守るのが使命の兵士とただの薬学に優れている村人では、守ろうという強い目的意識を持つことが難しく巨人化しても直ぐに自我を失い仲間を食べ始めたそうだ そして、なんとか生き残った十人ぐらいの民達は、オアシスを見つけた 巨人が寄り付かない村があったんだ」

リヴァイ「・・・どういうことだ?」

ユミル「・・・そこの頭でっかちの変態は気づいているんだろ?」

アルミン「だから変態はやめて!!」


エレン「アルミン、説明してくれよ」

アルミン「うん・・・・・さすがにユミルの民や国王のことは予測できなかったけど、巨人が寄り付かない村があるのは予測できていた」

イザベラ「それで何でその村は巨人に襲われなかったんだ?」

アルミン「それはある人物がその村を守っていたからさ その人物の名前や性別はわからない・・・でも、その人物はある名称で呼ばれている それは・・・『座標』だ」

リヴァイ「・・・なるほど 座標の巨人を操る力で巨人からその村を守っていたのか」

エルヴィン「・・・だが、その『座標』も巨人化能力を持っているはず・・・それは一体、どうやって得たと考えているんだ?」

アルミン「それは・・・僕にもわかりません」

ユミル「もちろん、私も知らねぇぞ」

アシモフ「考えられるのは・・・抗体だな」

ハンジ「抗体?あの体の免疫機能である抗体?」

アシモフ「そうだ 詳しく説明すると長くなるがどんなウイルス、病原体にも必ず全人類の1%は抗体を持っているそうだ おそらく、巨人化能力とは元々その抗体を持っている人物のみ得ることができたんだ」


エルヴィン「では、『座標』と彼女のような知性持ち巨人の違いはなんですか?」

アシモフ「う~ん・・・一応、推測ができているが非科学的なんだよなぁ」

ミッシェル「それでもいいから、話してみてくれ」

アシモフ「おそらくだが、元々その抗体を持っているか、抗体を持った奴を食べて得たかの違いだと思う 巨人化の薬は全世界にばらまいたわけじゃないんだろ?」

ユミル「ああ、そうだ ある村では数人に注射で、またある村では井戸に薬を大量に流し込んだりしていたそうだ」

アシモフ「説明ご苦労 なら、抗体を持っていても巨人にならずに済んだ奴もいれば、抗体を持っていて巨人になった奴もいる その違いだと俺は推測した 元々抗体を持っていない奴が巨人になって、抗体を持っている奴を食べた場合、知性持ち巨人・・・そして、元々抗体を持っていて巨人化の薬を接種した奴が『座標』になる」

ハンジ「おお~!そんな違いがあったなんて!」

アルミン「なるほど・・・そう考えると、『座標』を食べてもその力は移らない可能性の方が高いな・・・アシモフ隊長の話はとても興味深く、面白いです!」

ユミル(多分、そういう仕組みは猿の奴らでさえもわかってないんだろうな・・・)


燈(・・・今の説明でわかったか?)コソコソ

エレン(さっぱりわからないです・・・)コソコソ

アルミン「じゃあ、『座標』は何故巨人を操る力を持っているんですか?それに巨人化能力者にはそれぞれ別の能力があると思いますし、そこについての考えも教えていただけるとうれしんですが・・・」ワクワク

リヴァイ「待て!さすがにそこまでいくと俺達もついていけない 後でやれ(さっきの話もほとんどわからなかったし・・・)」

ハンジ「ええ~、めっちゃ気になるじゃん!!ね、アルミン?」

アルミン「・・・お恥ずかしいながら、僕も気になってしまって//」

アシモフ「まあ、それよりも先に話を進めないと寝る時間がなくなるぞ」

ハンジ・アルミン「・・・わかったよ(わかりました)」シュン

アルミン「で、では話を戻します アシモフ隊長の説明でもわかったとおり、『座標』は複数居て彼らは全世界の1%以下・・・おそらく、数人なんだと仮定しています そして、彼らは一人で一個の村や街を守っているんだと思います ユミル、そうでしょ?」

ユミル「詳しくは知らんが、私の父もその『座標』によって守られた村で暮らしていた そして、その村で私が生まれたんだ 私がいた時代ではそいつらを『座標』って呼んでなかったから最初は気づかなかったんだ」

アルミン「おそらく『座標』って言われるようになったのは彼らが移動したからじゃないのかな?」


ユミル「なるほど そいつが移動すれば自動的にその守っていた村も移動する つまり、そいつが居る場所自体が村だから『座標』と言われているのか・・・私が小さい頃はそいつが移動するなんてなかったからそう呼ばれてなかったのか」

クリスタ「ユミルが住んでいた村はライナー達の故郷なの?」

ユミル「いや、違うと思う 私はあの猿を知らねぇからな」

アルミン「ライナー達の故郷を守っていた『座標』があの猿の巨人なんだよ だから、上官ではなくて、逆らうことのできない国王みたいなものさ」

リヴァイ「・・・大まかな事はわかってきた お前が巨人になった経緯は話さなくてもいいが・・・どうする?」

ユミル「・・・・・いや、聞いてほしい お前には・・・ヒストリアには私の過去を知っててほしいんだ」

クリスタ「ユミル・・・」


ユミル「父が逃げ込んだ村は『ユミルの民』を知らなかった とても自然豊かな村だった 海が直ぐ近くにある為、漁業が盛んで食料には困らなかった そして、父はその村の女性と恋に落ちて、私が生まれた 
私が生まれたのは今から77年前、巨人が発生してから約20年後ぐらいだ 私の父は私に故郷である『ユミル』の名を与えてくれた そして、その村で私は10年間、平和に暮らしていた 父や他のユミルの民は薬学を生かして医者になり、その村で英雄扱いされていた そういえば、私のことをユミル様なんて呼ぶ奴もいたな、ハハハ!・・・だけど、私が11歳の頃に父が死んだ・・・父本人が病にかかってしまったんだ 私はしばらく立ち直れなかった・・・
その悲しみが癒える前に・・・私が12歳を迎える頃にさらなる悲劇が起こった 私の村を守っていた『座標』は今思い返せば、良い奴だった 特に見返りも求めず、食料も私達と同じぐらいしか要求してこなかった その為、海を渡って巨人から逃げてきた人達も村に快く迎え入れていたんだ その中に私達『ユミルの民』を知っている者がいた そして、ソイツは私の名前から、私達が巨人を発生させた張本人だと気づき、村人達にその事実を伝えたんだ その後は・・・悲惨だったさ・・・」

アシモフ「・・・魔女狩りか」

ユミル「いつも温厚で優しかった村人達は私達を恨み、憎み、そして・・・制裁を始めた
私達を信じてくれる奴らもいたが、結局はそいつらも仲間だと思われて殺されていった 生き残った私達『ユミルの民』と擁護してくれた者達は直ぐに村をでた だが、そこでも仲間割れが起きた “お前の名前のせいでバレたんだ!”“そもそもお前の父親があんな薬を作るから世界が破滅してしまったんだ!”・・・彼らの怒りの矛先は私に向けられた そして私は・・・私は・・・・・」

クリスタ「ユミル・・・頑張って・・・」ギュウゥゥゥ

ユミル「ヒストリア・・・ありがと」ニコ


ユミル「・・・私は皆から存在を否定され、私を守るように母も殺されてしまった・・・最後に“愛している”・・・そう言って死んだ 
私は悲しんだ・・・全て私がいけないんだって思った・・・だから私は、逃げる際に父の遺品から持ち出していた巨人化の薬を使うことを決めた 私は皆の為に死んであげたんだ・・・その後の記憶はほとんど無い・・・これが私の巨人になった経緯だ」

エルヴィン「・・・話してくれてありがとう これでもう君は私達、調査兵団が必ず守ると誓う」

ユミル「へっ・・・そいつはどうも」

クリスタ「ユミル・・・」

ユミル「ヒストリア・・・私の全てをお前に話した やっぱり、お前も私を否定するか?」

クリスタ「そんなことしないよ!私は今の話を聞いても考えは変わらない・・・ずっとあなたのそばにいる!あなたがそうであるように、私もあなたを見捨てたりなんてしないから心配いらないよ」ニコ

ユミル「ヒストリア・・・・・結婚しよ!」ダキッ

ギュウゥゥゥ

クリスタ「ちょっと!ユミル、苦しいよ!」

アルミン「・・・じゃあ、最後の問題を解いていきます」

燈(スルー!?)


小吉「・・・最後の問題?」

ユミル「おい、まだあんのかよ このまま私にヒストリアを抱かせてくれよ」ギュウゥゥゥ

クリスタ「ユミル//!!」プンプン

アルミン「大丈夫、この話は君は関係ないから 関係あるのは・・・・・エレン、君だ」

エレン「俺?」

アルミン「そう・・・何故、君が『座標』の力を持っているのか?そして何故、グリシャさんが巨人化の薬を持っていたのか?・・・その答えはもう君にもわかるんじゃないのかい?」

エレン「・・・父さんが壁内に潜入した『座標』・・・そういうことか?」

アルミン「・・・うん」

ユミル「そうか・・・お前の親父が『座標』なら、その息子であるお前がさっきの理論でいくと抗体を持っていても不思議じゃない そして、巨人化能力、『座標』の力・・・それらの能力を持っているのは必然なのかもしれないな」

エレン「確かに・・・父さんは注射を打つときも記憶障害が起きるって知っていたし、この力を使って地下室まで行けとも言っていた・・・今思えばその力は巨人化と『座標』の力の事を言っていたのかもしれない・・・」

アルミン「えっ!?記憶をハッキリと思い出せたの!?」

エレン「ああ、一度死んだときにそのうろ覚えだった記憶を見たんだ・・・チクショウ!!あのクソ親父!今度会ったらブッ飛ばしてやる!!」

エルヴィン「・・・とりあえず話は終わったことだし、今日はもう休んだ方がいい 明日は今日よりも大変かもしれないからな」


ハンジ「じゃあ私はアシモフさんとアルミンとでもう少し巨人の謎について話し合うよ!」

アルミン「僕もいいんですか!」

ハンジ「もちろん!いいですよね?アシモフさん」

アシモフ「あ・・・ああ、そうだな」

アシモフ(これじゃあ断れないだろ・・・)


彼らの討論は他の者達が眠りにつくまで続けられた 特にハンジは朝まで続けるつもりだったが、さすがに体が疲れていたのか途中で深い眠りについた
そして外灯も無い為、辺りは漆黒の闇に包まれた


ミカサ「zzz」

アルミン「zzz」

燈「・・・エレン、眠れないのか?」

エレン「・・・はい」

燈「・・・ならせめて、横になっていろ 少しでも体を休ませる為にもな」

エレン「燈さん・・・ありがとうございます」

エレン(父さんの事も気になるが・・・もし、俺が本当に巨人を操れるような能力を持っているとしたら、皆を守れるかもしれない・・・・・俺なら・・・出来るはずだ いや、俺がやらなくちゃいけないんだ!!)


今日はここまで やっとこの会議が終わった……疲れた これを書いた順番が滅茶苦茶なので、所々間違っていたり抜けてるとこがあるかもしれません そこら辺はご了承ください 


進撃の謎について、色々と矛盾点はありますがこんな感じにしてみました
特に抗体の部分は完璧に後付なのでかなり微妙だなぁと自分で思いながら書いてましたw 後、ユミルの話も
他にも色々と考えていたんですが、テラフォとのクロスなので理系っぽくしてみました
所詮は推測なので、これは「一つの考察」程度に思っててください
また質問、ご意見があれば言ってください

ハンジ達の会話は・・・メンドクサイのと体力的にきつかったので、はぶきました!! ドヤッ

一応この後、まとめを投下します

めっちゃ面白い!ぜひ最後まで頑張ってくれ!
でも、「せー」が政府ってのはアルミンも王政って言ってるし、進撃の世界観にあってない気がする。

要するに言いたいことは乙!

返信ありがとう!
マジだ、マジでピクシスが「政府」て言ってたよ。見逃してたぜ。

とりあえず気ながに待ってるよ~。我らがゴッドのssもね。

何とか書き終わりました!

今回で番外編も最後です 一応、番外編は全部繋がっています 
変なテンションで書いたので、だいぶキャラ崩壊してます!!

では投下していきます


番外編


旧調査兵団本部


小吉「では、今日は駐屯兵団の方とお会いしてきます」

エルヴィン「今日は私のほうも忙しいのでついて行けなくてすいません」

小吉「いえいえ、あまり無理をしないでくださいね」

エルヴィン「街へはペトラとオルオに案内させます あと一人、今度の壁外調査でも連れて行く者を呼んでいるんですが・・・」

コンコン

エルヴィン「ちょうど来たみたいですね 入っていいぞ」

ガチャ

ミケ「・・・分隊長をやっているミケ・ザカリアスだ」

小吉「アネックス1号の艦長をやっています小町小吉です よろしく」


ミケ「・・・」スンスン

小吉「えっ?あ、あの・・・」

エルヴィン「ああ、すいません 彼も少し変わっていまして、初対面の人の匂い嗅いでは・・・」

ミケ「・・・・・フンッ」ニヤリ

エルヴィン「・・・鼻で笑うクセがあるんです でも、実力は兵団の中でもトップクラスでリヴァイに次ぐ実力を持っています」

ミケ「・・・じゃあ行くぞ」スタスタ

小吉(・・・俺、臭かったかなぁ?)クンクン


その後、小吉達はアシモフ、オルオ、ペトラと合流して脱出機で街に向かった


ブロロロロロー


ミケ「!?!?」

ミケ(何だこれは!?どうやって動いているんだ!?)アタフタ


ペトラ「でも珍しいですね ミケ分隊長がこういうのに呼ばれるのって」

オルオ「確かに 普通はハンジさんあたりに任されるはずだが・・・」

ミケ(えっ!?お前らはもう知ってる感じなのか!?)

小吉「ハンジさんはアネックスの研究施設をみたいって言ってたから、アドルフに案内させている」

アシモフ「・・・大丈夫か?」

ミケ「えっ!?・・・だ、大丈夫だ これぐらいじゃ俺は動じない」キリッ

オルオ(めっちゃ動じてるな・・・)

ペトラ(まあ、私達も慣れるのに時間がかかったからしょうがないけどね)

小吉「おっ!街が見えてきた あの街か?」

ペトラ「ハイ、あの街に駐屯兵団の方がいるそうです」

小吉「じゃあ街の入口付近に止めます」


キキィィィィ


ザワザワ

小吉「うおっ!めっちゃ人が集まってる!?」

アシモフ「まあ、車が無いこの世界じゃ当たり前だろう」

リコ「こ、これを見てろって言うのか!?」

ペトラ「はい、お願いします」ペコ

リコ「わかった・・・じゃあこの人達はハンネス隊長に任せます」

ハンネス「おう、任せろ」

タタタタタッ

子供「ねえ、オジさん!あれをもっと近くで見ていい?」クイクイ

アシモフ「・・・」

リコ(何故、一番恐そうな顔の奴のとこに!?)

アシモフ「・・・もちろんいいぞ ただし!イタズラ書きはするなよ?」ニコ

子供「うん!ありがと、オジさん!」タタタタタッ

小吉(さすがは子持ちだ・・・たぶんアシモフは親バカなんだろうなぁ)

リコ「・・・ってこれを見張っておくのは私だぞ!?」


小吉「まあまあ、中に入れさせなければ大丈夫ですよ」

ハンネス「じゃあ、頑張って子供の世話をしてろよ リコ班長」

リコ(ええ~・・・私、子供苦手なんだけどなぁ)


街中


スタスタ

ハンネス「まず、話をする前に私情なんですが、一つ聞いておきたい事があります」

小吉「何ですか?」

ハンネス「そっちでエレンは元気にやってますか?」

小吉「エレンと知り合いなんですか!?」

ハンネス「私は元々、シガンシナ区に配属されてたんです あいつが赤ん坊の頃から知っていますよ」

小吉「そうですか・・・心配いりません、エレンは元気にしてますよ 今日も今頃、ミカサやアルミン達と一緒に山でBBQをしているはずですし」

ハンネス「そうですか・・・えっ?山でBBQ!?」


オルオ「ちょっと待ってくれ!その話、俺も聞いてないぞ!?」

小吉「当たり前ですよ 言ってませんから」

ペトラ「ええ!?・・・リヴァイ兵長はエレンの監視は自分一人だけでいいって言うし、彼らの訓練が何故か山でやるのも何かおかしいと思ってたけど、まさかBBQをしてるとは・・・羨ましいな」

オルオ「あのガキ・・・帰ってきたらイジメてやる!」

小吉(イジメって・・・意外とかわいいな)

ハンネス「そうか、あいつらは今頃楽しんでんのか・・・」

アシモフ「・・・それで今、俺達はどこに向かってんだ?」

ハンネス「おお、すまない 立ち話もあれだと思って食堂に向かっているんだ
・・・あっ!タメ口になってしまいすみません!」ペコ

小吉「いいって こっちも敬語だと堅苦しくて嫌なのでタメ口でいいですよ」

ハンネス「ほんとか!悪いな、あまりこういうのに慣れてないもんで」

アシモフ「・・・それよりその食堂には酒はあるのか?」

ハンネス「おっ!飲める口か!もちろんあるぜ!」

小吉「よし!早く行こう!」


ミケ「真昼間から飲むのか!?」

ペトラ「私達で止められるかな・・・」

オルオ「ったく、こいつらには兵士の自覚ってもんがねぇのかよ・・・」


食堂


オルオ「オイ!酒がたりねぇぞ!!」ガシャン

ペトラ「あんた・・・兵士の自覚は?」

オルオ「フッ・・・何で俺が酒を飲んでるかわかるか?お前程度じゃわからないだろうな 何故、お前にはわからないと思う?それはお前がまだ、俺の嫁になってないからだ」

ペトラ(うっざ・・・後でこのことをリヴァイ兵長に報告しておこう)

ミケ「・・・お前は向こうで飲まないのか?」

アシモフ「ああ、ワインやビールしかないし、それに運転しないといけないのを忘れてた
まあ、たまにはゆっくりと食事でも楽しむさ」モグモグ


ハンネス「ダハハハハ!!エレンが覗きをしたのか!男になったもんだ!」

小吉「まあ正確に言うと騙されてたみたいだけどな」ゴクゴク

ハンネス「何だよ、ミカサの裸みたさにやったんじゃねぇのか・・・まあこれで次にあった時に茶化せるな」ゴクゴク

小吉「でもそのあと、しっかりとミカサに制裁されたみたいだぞ」

ハンネス「やっぱり、ミカサには頭が上がらないのか!あいつらも変わってねぇなあ!アルミンはしてないんだろ?」

小吉「ああ、そうだ それにしてもあいつは頭が良くて、好奇心旺盛だな」

ハンネス「アルミンは昔から頭が切れる奴だったけど、あいつもエレンと一緒で少し危なっかしいとこがあるんだ まだ、外の世界に憧れてるのか?」

小吉「ああ この間、アルミンとエレンに3時間ぐらいぶっ通しで質問攻めをくらったよ・・・」

ハンネス「まあ、あんた達の世界は俺達が知らないことだらけだ 外の世界なんて何とも思ってなかった俺でさえ少し興味がでたからな あいつら2人ならいつまでも聞いてられるだろう・・・」

ザッ

アシモフ「談笑中悪いが、そろそろマジメな話をするぞ」


ミケ「・・・ペトラ、オルオを連れて外で待機してろ」

ペトラ「・・・はい」

ペトラ「ホラ、オルオ!行くよ!」ベシン!

オルオ「痛ってぇなぁ!?な~~に人の頭を叩いてんだ~よぉ!」ヒック

ペトラ「あんたがベロンベロンに酔っ払っててうざいからだよ!ここを出るよ!」スタスタ

オルオ「ったく・・・本当はただの照れ隠しなんだろ~?」スタスタ

ペトラ(駄目だコイツ・・・早く何とかしないと・・・)



ハンネス「・・・で、話っていうのはだいたいピクシス司令官から聞いているが、本当にいるのか?兵士達の中に裏切り者が・・・」

小吉「はい、なので駐屯兵団にも協力して欲しくて来ました」

小吉「それでまずは今度の壁外調査なんですが・・・」

ハンネス「少数精鋭で行う奴だろ?その時、俺達はどうすればいいんだ?」

アシモフ「駐屯兵団の中でも裏切り者がいないか探ってくれ その日に不振な動きをしている奴がいないか見てるだけでいいから」


ミケ「もちろん5年前から所属していて信頼できる奴にのみ、これを話してくれ
後でエルヴィンがピクシス司令に話すと思うが、早いほうができるだけいいと言っていたから今日伝えにきたんだ」

ハンネス「わかった、司令にしっかりと伝えておく」

小吉「あと、その後の壁外調査なんだが、それの時はいつもより壁の警護を強めてくれよ」

ハンネス「ああ、わかってるさ 壁内は俺達に任せてくれ!」

ミケ「・・・じゃあそろそろ戻るか」

小吉「今日はありがとうございました、ハンネスさん また飲もうな!」

ハンネス「ああ、そうだな!・・・最後に一つ頼みごとがある 聞いてくれるか?」

小吉「・・・何だ?」

ハンネス「小吉さん・・・どうかあいつらの事を守ってやってくれ!」ペコ

小吉「ハンネスさん・・・」


ハンネス「俺は弱かった・・・俺はあいつらの親を守ることができなかったんだ 俺はずっとあの時、立ち向かえなかったことを後悔している
・・・本当は今度の壁外調査もついていきたいがそれはできない・・・だから!俺の代わりに・・・」

ガシッ

小吉「任せて下さい!俺の命に代えてもエレン達を守り抜きます!!」

ハンネス「・・・ありがとう 本当にありがとう・・・」

小吉「じゃあそろそろ行きます 今日はありがとうございました」

小吉(必ずエレン達は俺が・・・!!)


スタスタ


ハンジ「あっ!小吉さん、アシモフさん、それにみんな!」

小吉「ハンジさん!?何故ここに?アネックスを見学していたんじゃ・・・」

ハンジ「そうだよ!めッ・・・・・ちゃ凄い研究施設があってビックリしたよ!!」

ペトラ「それでどうして今、ここにいるんですか?」

ハンジ「実は少しばかり興奮しすぎて今すぐ実験がしたくなってね それで一旦、旧調査兵団本部に戻ったんだけど、誰もいなかったんだ だからこの街にくれば誰かと会えると思ったんだよ」


オルオ(・・・おい、ペトラ)チョンチョン

ペトラ(何?今忙しいんだけど)コソコソ

オルオ(・・・吐きそう)ウップ

ペトラ「ええー!?待ってよ!こんな街中で吐かないで!今、トイレに連れて行くから我慢して!」グイッ

オルオ(・・・やばいよ、やばいよ)ウップ

ハンジ「ええー・・・せっかく二人に会えたのに」

アシモフ「・・・何で誰かに会いたがってんだ?」

ハンジ「そりゃ実験には助手(実験台)が必要でしょ?モブリットもエルドもグンタも居なかったし・・・」

小吉(・・・たぶん察して逃げたんだな)

ハンジ「どうしよう・・・」チラ

ミケ「・・・ん?」

ハンジ「・・・」ジー

ミケ「いや、俺は今勤務中だから・・・」ダラダラ

アシモフ「・・・あとは帰るだけだから手伝ってやってもいいぞ」

ミケ(何アシストしてんだぁぁ!?そんなこと言ったら・・・)チラ

ハンジ「・・・」

ミケ「・・・」

ハンジ「・・・」ニヤリ

ガシッ

ハンジ「じゃあミケ!私と一緒にいっぱい実験しようね~♪」ズルズル

ミケ「やぁだぁぁぁ!!やめてええぇぇ!!いやあああぁぁぁ!!」ジタバタ

ホラホラ!ジッケンハ、タノシイヨ!
イヤアァァァァアァ…

小吉「・・・やっぱり、面白い奴らだな」

アシモフ「・・・そうだな」

とりあえずここまで


続きは今夜に投下します

投下を再開します

もう一度言いますがだいぶキャラ崩壊してます


その頃、別の場所では・・・


燈「これって高いのか?」

エレン「はい、あの熊肉、結構な値段で売れましたよ」

マルコス「・・・なあ、少しこの金で買い食いして帰らない?」

ライナー「だが、女子にはあの二人もいるんだぞ?もしバレたら・・・」ゾクッ

アレックス「大丈夫だって だっていくらで売れたかわかってんのは俺達6人だけだろ?」

アルミン「いえ、駄目ですよ この金はちゃんと八重子さんに渡します」

マルコス「・・・」ス…

ドンッ

エレン「!?いきなり俺にもたれかかって、どうしたんですか?」

マルコス「わりぃ、わりぃ!少し立ち眩みが・・・」ニヤリ

エレン「大丈夫ですか?」


アルミン「はっ!エレン、財布は!?」

エレン「財布ならここにあ・・・・・無い!?」

マルコス「いっただきぃ~!!」クルクル

アレックス「さすがは元ギャング!やる事が汚い!!」

マルコス「テメェ!そこは褒めるとこだろ!!」

アレックス「いや、褒めてるって」

マルコス「えっ?マジで!?ありがとな!・・・・・ってなるわけねぇだろ!!」

燈「何だ今のノリツッコミは・・・」

泥棒(・・・今がチャンス!!)ダッ

パシッ

マルコス「あっ」

アレックス「あっ」

泥棒「いっただきぃ~!!」クルクル

マルコス「テメェ!俺の金とセリフを取りやがって!!」ダッ


燈「俺らも追いかけるぞ!!」ダッ


ダダダダダダダッ


狭い路地裏


泥棒(ヤバイ!!アイツらめっちゃ足速い!!)ダダダダッ

燈「待てこの野郎!それが無いと色々とやばいんだよ!!」ダダダダッ

エレン「返しやがれ!この獣(けだもの)がぁ!!」ダダダダッ

アルミン「み・・・みんな速すぎ・・・」ハァハァ

泥棒(ひいぃぃ!?だが、この角を曲がれば・・・)ザッ

燈「逃がすか!!」ザッ

燈「!?」


ライナー「くっ、仲間か!?」

マルコス「ざっと数えて20人ぐらいか・・・よし!諦めよう!」クル

アレックス「そうだな、どうせ八重子の金だし」クル

燈「おい」

不良B「へっ、腰抜けが・・・ああいう見た目が悪そうな奴に限って弱いんだよなぁ~」ニヤニヤ

マルコス「」ピクッ

不良C「やめろって・・・泣いちゃうだろ?」ゲラゲラ

アレックス「」ピクッ

マルコス「・・・前言撤回だ」ポキポキ

アレックス「・・・全員ブチ殺す!」ポキポキ

燈「・・・お前ら3人は兵士だ だから、民間人をケガさせちゃマズイだろ?」

エレン「そうですけど・・・」

燈「じゃあお前らは財布を盗んだ奴を追いかけろ コイツらは・・・俺達が殺るから」ニヤリ

ライナー「“やる”が“殺る”になってるぞ!?」


燈「行くぞ、お前ら!!一応、殺すなよ!!」ダッ

アレックス「わかってるって!手足折るぐらいならいいんだろ?」ダッ

マルコス「生ぬるい・・・喋れなくさせてやる!!」ダッ

不良A「・・・めっちゃ恐いんですけど」


オラ!シネーー!
バキッ ボキッ ドゴッ
ヤメテーー!!


エレン(うわぁ・・・相手がかわいそうだなぁ)

ライナー「アルミン、お前は憲兵か駐屯兵を呼んでこい あいつらが殺さないうちにな」

アルミン「わかった!」ダッ

ライナー「俺達は迂回して泥棒を追いかけるぞ!」

エレン「おう!」ダッ

リヴァイ(めんどくせぇな・・・監視役の俺の身になれよ)タタタタタッ
※屋根の上を走っています


ダダダダダダッ


泥棒「こ、ここまで逃げればもう・・・」

マテーー!

泥棒「げっ!?二人だけ追いかけてきやがった!?」ダッ

エレン「駆逐!駆逐!駆逐!駆逐!駆逐ぅぅぅぅ!!」ダダダダダッ

ライナー(何このテンション!怖っ!?)ダダダダダッ

泥棒(大通りに出て、アイツらを撒こう!)ダッ

ライナー「アイツ!人ごみを利用する気だぞ!」

エレン「くっ、これじゃ上手く進めないし、一般人に危険が・・・」

リヴァイ(何やってんだ・・・しょうがない 俺がやるか・・・ん?)ピタッ

泥棒(へへへ、いざとなったら誰かを人質に取れば良いだけだし、楽勝だぜ!)ダダダダダッ


エレン「あっ、あれは・・・ミッシェルさん!ソイツを捕まえて下さい!」

泥棒「ん?」クルッ

ガシッ

ミッシェル「詳しくはわからないが、大方お前が盗みでもしたんだろう・・・」

泥棒「!?」

ヒョイ

____________________

その時の様子を彼が語る 
エレン・イェーガー (15歳) 調査兵団所属1年目


エレン「いやぁ~ビックリしましたね まさか人があんな紙切れのように持ち上げられるとは・・・
その時の泥棒の顔がまた酷くて!笑える笑える!!そりゃあ、あんな綺麗な女性が自分を軽々持ち上げるんだもん!」ハハハ!

エレン「え?その後どうしたかって?そりゃあ・・・・・わからないです
だって人ごみが激しかったんだよ!俺の身長じゃ見えなかったんだ!!」



ライナー「そこからは俺が話そう」


彼が二人目の目撃者となった 
ライナー・ブラウン (17歳) 調査兵団所属1年目


ライナー「ミッシェルさんは泥棒を持ち上げた後、驚くことをし始めた」

ライナー「こう・・・わかるかな? こう・・・バサッ!バサッ!って タオルみたいにさ それを人でやるんだよ
何回ぐらいやったかなぁ・・・その後?上に向かって放ってたよ ミッシェルさんにとってはタオルだもの」


屋根の上にいた彼もまた、目撃者の一人である 
リヴァイ (3―リヴァイ「うるせぇ」

___________________


ヒュウゥゥゥ…
     ドサッ

泥棒「」チーン

エレン・ライナー「」ガクガク ブルブル

リヴァイ(・・・人ってあんなに高く飛ぶもんなのか)


ミッシェル「・・・そこの二人、何やってんだ?」

エレン・ライナー「」ビクンッ

エレン「べ、別に何も悪い事はしてません!」ブンブン!

ライナー「そそそそうです!ただコイツに財布を盗まれただけです!」ブンブン!

ミッシェル(・・・怪しすぎる 何か隠してやがるな)

ミッシェル「・・・実は昔の漫画でやってみたい技があってな 私の力が強すぎて受け手がいなかったんだよ・・・」スタスタ

エレン(・・・まるで殺人鬼のような目で笑っている!?)ダラダラ

ライナー(・・・ここで俺は死ぬのか!?)ダラダラ

ミッシェル「『虎王』って技なんだけど、どっちか・・・」ガシッ

エレン・ライナー「」ビクンッ

ミッシェル「・・・実験台になってくれないか?」ボソッ

エレン・ライナー「嫌です!なりたくないです!!」ブンブン!

ミッシェル「じゃあ隠してることを正直に話せ」

エレン・ライナー「ハッ!」バッ


一方、路地裏では・・・


アルミン「・・・酷すぎる」

不良×20「」チーン

小吉「アルミンに呼ばれて来てみりゃ・・・・まったく、やりすぎだぞお前ら」

燈・マル・アレ「すいませんでした」orz

アシモフ「今、ペトラ達に駐屯兵(ハンネス)を呼びに行かせてるから、彼が来てからお前らの処罰は考える・・・下手したら独房行きだぞ?」

タタタタッ

ペトラ「ハンネスさんを呼んできました」

小吉「すいません こいつらが少しやりすぎました」ペコ

ハンネス「おおぉ!?こりゃ酷いな・・・
ん?コイツらは確か・・・最近、この辺を荒らしている窃盗犯グループだぞ でかした!」

アシモフ「・・・じゃあコイツら(燈達)はどうなる?」

ハンネス「まあ多少(かなり)やりすぎだが犯罪者を捕まえてくれたから、俺の権限で見逃してやるよ」


アルミン「ありがとうございます、ハンネス隊長!」バッ

ハンネス「おおっ!アルミンじゃねぇか!久しぶりだな・・・他の二人は?」キョロキョロ

アルミン「ミカサは他の女子達と一緒に先に帰って、エレンは今泥棒を追いかけています」

ハンネス「だから、俺の前ではそう堅苦しくなるなって言ってんだろ 調子が狂っちまうよ」ボリボリ

アルミン「・・・わかったよ、ハンネスさん」

ハンネス「・・・それでアルミン、今日は楽しかったか?」

アルミン「うん!エレンやミカサと一緒にのんびり釣りをしながら昔の話をしたし、お肉もたくさん食べたんだ!」

ハンネス「そうか・・・良かったな、良い思い出ができて」

アルミン「うん・・・これも小町さんがエルヴィン団長に頼んでくれたおかげです ありがとうございます」ペコ

小吉「いいって、気にするなよ それより早くエレン達と合流するぞ」

ハンネス「じゃあ俺はコイツらを独房にぶち込む」

ペトラ「私達も手伝うので小吉さん達は先に旧本部へ帰ってていいですよ」

小吉「わかりました、気をつけて帰って来て下さいね」


オルオ「・・・まだ、少し気持ち悪い」ウップ

ペトラ「我慢しなさい!」

ハンネス「ハハハ!明日は二日酔い決定だな!じゃあな、アルミン エレンとミカサによろしく言っておいてくれ」

アルミン「うん!」

ハンネス「あっ、あとエレンにミカサの裸を覗くのもほどほどにしろって言っておけ」ニヤリ

アルミン「わかった、ちゃんとエレンに伝えておくよ」フフフ

ハンネス「・・・今度の壁外調査 ちゃんと無事に帰って来いよ・・・もちろん、3人でな」ナデナデ

アルミン「うん・・・必ずまた、ハンネスさんに会いに行くよ そしたら、何か奢ってね ハンネスさん」ニコ

ハンネス「おう!お前らに酒のおいしさをわからせてやるよ!楽しみにしておけ!」

アルミン「はは、それは遠慮しておこうかな・・・じゃあ行きます、ハンネス隊長」バッ

ハンネス「頑張れよ!」バッ

タタタタタッ

ハンネス(本当に頼むから・・・無事に帰ってきてくれよ)


一方、エレン達もシーラ達と合流していた
そしてエレンは彼女達にマルコスとアレックスがお金をくすねようとした事を話した


八重子「うちのお金をくすねようとするなんて・・・絶対許さない!ミッシェル班長、制裁をお願いします!」

ミッシェル「わかった・・・いい実験台ができたな」

エレン(マルコスさん、アレックスさん・・・すいません)ブルブル

ライナー「そういえば、サシャは?」

ミカサ「クリスタ達と一緒に先に帰った 私はエレンとギリギリまでいたいから残った」

エヴァ「鬼塚さん達もいたんだけど、荷物を運ぶ為に一旦兵舎に向かったんだよ」

シーラ「あっ!あっちにマルコス達がいるよ!艦長達も一緒にいるみたい」

ミッシェル「じゃあ、行くか・・・」


スタスタ


燈「この辺にもいないなぁ・・・」キョロキョロ

アルミン「あっ、いました!しかもミッシェルさん達と合流したみたいです」

マル・アレ「」ビクンッ

マルコス(な、なあ、何か嫌な予感しないか・・・)コソコソ

アレックス(ああ、これは逃げたほうが・・・)コソコソ

ミッシェル「何故、逃げようとしてんだ?」

マル・アレ「ひいぃ!?」

八重子「二人とも・・・わかってんでしょうね」ゴゴゴゴゴ

マルコス(やっぱりエレン達からくすねようとしたのがバレてたか・・・)

マルコス「い、いやでもさぁ、結局未遂で終わったんだから・・・」

八重子「無理 絶対無理」

アレックス「・・・」ニカ

八重子「多少イケメンでも無理!!!」

燈「・・・ドンマイ」


ミッシェル「じゃあ始めようか・・・」ボキボキ

マルコス「お願いです!やめて下さい!!」

ミッシェル「確か、上顎(アギト)と下顎をこう・・・」ガキンッ!

アレックス「完全に無視!?」

小吉「まあまあ、ミッシェルちゃん こんな街中じゃ他の人にも迷惑だからやめてあげなよ」

ミッシェル「・・・それもそうだな」

マルコス「さすがは艦長!!命の恩人ッす!!」

アレックス「俺・・・もう駄目かと・・・」ウル

ミッシェル「帰ったら殺るか それならいいだろ?」

小吉「えっ!?いや、まあ・・・」チラ

マル・アレ(駄目です!!)ブンブン!

小吉「・・・ほどほどにしてあげなよ」

マル・アレ「」


アシモフ「さっきの罰でもあるからな・・・・・お前もついでにやってもらえ」ポン

燈「・・・・・えっ!?完全に俺、飛び火じゃないですかぁ!?」

ミッシェル「遠慮すんなってお前なら本気で出来そうだしな」

燈「」

小吉「・・・じゃあとりあえず脱出機に向かうぞ お前らも送ってってやるからついて来い」


スタスタ


エレン「そうか、ハンネスさんに会ったのか・・・何か言ってたか?」

アルミン「うん、エレンとミカサによろしくって あっ!あと・・・」
アルミン(ミカサを覗くのはほどほどにだって)コソコソ

エレン(なっ!?べ、別にミカサを覗いたわけじゃねぇよ!あれは騙されただけだ!!)コソコソ

アルミン「ふふふ、それは本当に?」ニヤニヤ

エレン「う、うるさい//!!」

ミカサ「??」


アルミン「あともう一つ伝える事が・・・」

エレン「なんだよ、まだあんのかよ・・・」

アルミン「必ず、3人で帰って来い・・・だって」

エレン「へっ・・・言われなくてもわかってるっての」

アルミン「・・・ハンネスさんも心配性だよね」

エレン「そうだな・・・」


ワイワイ ガヤガヤ


ミッシェル「・・・おい、何故か子供がたくさんいるんだが・・・」

リコ「こら!中に入るなって言っただろ!」

少年「わー!逃げろー!」タタタタッ

リコ「待てー!」タタタタッ

小吉「・・・あの~」

リコ「はっ!?す、すいません!お見苦しいとこを見せてしまって」バッ


エレン「リコさん・・・子供を肩車させながら敬礼しても・・・」

リコ「あっ・・・//ほら、さっさと家に帰れ」ヒョイ

少女「おねえちゃん、ありがとねー!」フリフリ

少年「また遊ぼうなー!」フリフリ

ミカサ「・・・手を振り返さないんですか?」

リコ「う、うるさい!これで任務が終わったから私は帰るぞ!」プイッ

小吉「(素直じゃないな)リコさん 脱出機の警備、ありがとうございました」ペコ

ミッシェル「じゃあ行くか」


ブロロロロー


その後、彼らはミカサ達を兵舎まで送った後、旧調査兵団本部に帰った


旧調査兵団本部


エレン「ペトラさん これ、お土産です」つチャオミーくん

ペトラ「わあ!この熊肉、どうしたの?」

エレン「山でリヴァイ兵長が狩ったそうです」

ペトラ「リヴァイ兵長が!?」

エレン「はい、でも兵長は食べてなかったので、これはみなさんと兵長で食べて下さい」

ペトラ「何言ってんのよ、エレンも一緒に食べるのよ」

エレン「でも俺は食べてきましたし・・・」

ペトラ「これは先輩命令です!」

エレン「わかりましたよ・・・」

ペトラ「それでよし!じゃあ私が、兵長の為にも腕によりをかけて、美味しい肉料理を作るわ!!」

エレン「お願いします!それと、他の人達が見当たらないんですが・・・」

ペトラ「オルオは・・・トイレで吐いてるわ エルド達は私も知らないよ?」


ガチャ

エルド「戻ったぞー」

エレン「エルドさん、グンタさん、それにモブリットさんまで・・・一体何処に行ってたんですか?」

グンタ「ハンジ分隊長が昼頃に帰ってきたんだけど・・・」

モブリット「あの人が獲物を探しているハンターのような眼をしてたので、ここから緊急避難してたんです あの状態の分隊長に捕まったら何をされるか・・・考えただけでも怖ろしい」ゾク

ペトラ(じゃあ、街で会ったときオルオのおかげで私は助かったのか・・・)

ペトラ「・・・あっ」

エレン「ペトラさん、どうかしたんですか?」

ペトラ「ミ・・・ミケ分隊長が・・・」


アネックス1号


ダダダダダダッ

ハンジ「ミーケーー!!どこだーー!!M.O.手術してあげるからさ、出てきなよぉ~~!!」
※M.O.手術がここで出来るはずありません

イザベラ「アドルフたいちょー!!どこですかぁー!!メイド服を着て下さいよぉ~~!!」


ダダダダダダッ


物陰


アドルフ(・・・はぁ、あいつらまだ俺らを探してるのかよ)

ミケ(頼むから早く帰ってくれ・・・)ガクブル

紅ちゃんは民間からのスカウトだけど軍籍には所属してるんじゃないの

>>360
なるほど、そういう設定ならこのまま行けますね!ので ジェットの勘違いではありません!ということでお願いします


予定を変更してキリが悪いんですが、書けたとこまで投下します

今までのあらすじ
・色々謎が解決?
・ピラミッドに居るであろうゴキ達と猿の巨人を駆逐しに行く

以上!!


チュン チュン


エレン「朝日が気持ちいいな・・・」

ミカサ「ええ、まるで壁外じゃないみたい・・・」

アルミン「エレン、昨日のことなんだけど・・・」

エレン「・・・父さんが巨人かも知れないって話だろ?大丈夫だ、不思議とそこまで動揺してない 
今はそれよりも、俺がどうやったら皆の力になれるのかを考えているんだ・・・」

エレン(俺に巨人を操れる力があると言うが・・・果たして俺はその力を使えるのか?)

燈「おーい!そろそろ出発するぞ」

エレン「はい、今行きます!」


ブロロロロー

彼らは2台の脱出機に乗り、シガンシナ区への行路を並走して進んだ


第二班 脱出機

小吉「ジャレッド、どうだ?」

ジャレッド「今のところ以上ありません」

ミッシェル「アドルフが夜中に周辺の巨人を片付けておいてくれたからスムーズに進むな」

ジャレッド「・・・!右前方、1kmぐらいの所にTFが!?」

ミッシェル「アレックス!!」

アレックス「了解です!・・・オラ!!」バシュ


遠く離れた場所では・・・


TF「・・・」カチャ


中国班の脱出機にあった双眼鏡でTFは見回りをしていた


TF「・・・!じょう!!」バッ


そして、彼らを見つけたTFは直ぐに伝達しようと翅を広げたが・・・


ズドンッ!


アレックスの放ったボールがTFを貫き、絶命させた


第三班 脱出機

慶次「アレックスがやってくれたみたいです」カチャ

アシモフ「そうか・・・それより、お前は大丈夫なのか?」

慶次「さすがに戦うのは無理ですけど、皆の眼になるぐらいなら大丈夫ですよ」

アドルフ「これで今のところ、レーダーが捉えられる範囲には敵はいません」

アシモフ(・・・おそらく、さっきのTFは見張りだ だがいくらピラミッドから離れた場所とはいえ、一匹だけで見張りをさせるか?・・・もしかしたら・・・)

アドルフ「ジョセフ、スピードを上げろ もしかしたら・・・バレたかもしれない」

ジョセフ「!!・・・わかりました」


アシモフの言うとおり、TF達は気づいていた


TF「じょう!」カチャ

バッ
    ブブブブブブ


見張りをしていたTFを、さらに別のTFが遠くから見ていたのだ
そして、そのTFはピラミッドへと向かった


ブロロロロロー


エルヴィン「おかしい・・・何故、巨人が一体も現れないんだ?」

小吉「・・・もしかしたら、俺達を待ち伏せしているかも知れませんね」

ジャレッド「・・・!?大変です!この先の地面の下にTF達が潜んでいます!」

小吉「何!?」

ミッシェル「また落とし穴を使ってきやがったか・・・」

燈「艦長、どうしますか?」

小吉「・・・その穴を迂回して、先にピラミッドに居るであろう大将を討ち取る!」

紅「じゃあ、これを使って向こうに伝達すんですね!?」ウキウキ

小吉「あ、ああ・・・そうだな」

小吉(まさかこんな伝達方法を思いつくとは・・・子供の発想だな)ハハハ…

紅「ちゃんと聞こえるかな~ もしも~し!」ドキドキ


これとは糸電話である



キコエルゾー!


紅「おおっ!ちゃんと聞こえましたよ!」パアァ

ミッシェル「そ、そうだな・・・」ニ…ニコ

アレックス(あのミッシェル班長まで対応に困って、苦笑いしている!?この女・・・できる!)

燈(俺の役割が糸電話の糸って・・・)シュン



イザベラ「・・・わかりました」

アドルフ「で、何だ?」

イザベラ「この先の穴を右に迂回して、先にピラミッドにいるリーダーを仕留めるそうです」

アシモフ「・・・いい判断だ そうすれば指揮能力を失い、統率されなくなるはずだ 
圧倒的に数では俺達が負けているからな できれば無駄な戦いはせずに効率よくやりたいんだが・・・」


アシモフ(TF達の行動がやはりおかしい 俺達を殺りたければ夜に奇襲、または大群で押し寄せて来るはずだ・・・それをしないのは別にやることがあるのか・・・?)


ブロロロロロー


小吉(・・・だとしたら、それは何だ?)

アレックス「・・・・・!視えてきました!!本当にピラミッドがあります!」

小吉「そうか・・・エルヴィンさん、TF達は俺らがやります なので皆さんは脱出機を巨人から守っていてください」

エルヴィン「・・・わかりました」

小吉「燈、ミッシェル、マルコス、ジェットの4人は俺と一緒に特攻部隊だ 他の奴らは脱出機の護衛と援護射撃にまわってくれ」

燈「・・・いよいよですね」

ミッシェル「ゴキブリ共め・・・絶対に絶滅させてやる!」ギリッ


一方その頃、ピラミッドでは・・・


TF「じょうじょう じょうじ」

ハゲTF「じょうじじ・・・ぎぎじ」

猿の巨人「足止めは出来なかったみたい・・・だな?」

猿の巨人(やっぱりコイツらの言語はさっぱりわからない)

ハゲTF「・・・じじじじょう、じょうじじぎぎじ」


リーダーであるハゲTFは最後の生き残りであるデブTFに指示をだした


デブTF「ジョウッ!!」バッ

TF「じょう!」


そして、デブTFの号令と共にTFの大群が行進を始めた


猿の巨人「そのまま作戦開始か・・・よし、お前らも行け」


ドドドドドドドッ


猿の巨人の命令で巨人達もTFと同じ方向に進み始めた




アレックス「!・・・嘘・・・だろ!?」

ジャレッド「巨・・・巨人とTFの大群がこっちに向かって走ってきます!!」

リヴァイ「何だと!?」

ミッシェル「チッ、先手を打たれたか・・・」

小吉(それをするなさっきの段階で出来たはず・・・・・何故、今なんだ?)

エルヴィン「マズイな このままだと我々の後方にある壁内に危険が・・・」

小吉「!!そうか!奴らの本当の目的は壁内にある!」

燈「本当の狙い?」

小吉「アネックス1号だ!奴らは壁内にアネックスがあることに気づき、アネックスで火星に帰るつもりなんだ!!」


エルヴィン「巨人もそれに便乗して壁内人類を皆殺しにするつもりか・・・」

小吉「ジャレッド!アレックス!敵はどのぐらいだ!!」

ジャレッド「多すぎて分かりません!!」

アレックス「右翼で俺らを襲った時よりも確実に多いです!!TFだけで200・・・いや、300匹ぐらいいるかもしれません!!」

小吉「俺達の捕獲が目的なら、敵地でも勝てると思っていたんが・・・それだけの数を壁内に行かせないように戦うとなると・・・」

ミッシェル「・・・ほぼ不可能か」

エレン「くっ・・・またあいつらに何もかも奪われてしまうのか!?」ドンッ!

燈「エレン・・・」

エレン(いや、違う・・・俺がやるんだ!俺がやらないといけないんだ!!)グッ

エレン「ミカサ、アルミン・・・」

ミカサ「・・・エレン?」

エレン「お前ら絶対・・・・・死ぬなよ!」ダッ

アルミン「エレン!?」


エレンは一人で脱出機を飛び降りた そして・・・


燈「あのバカ!?」ブスッ チキチキチキ


エレン「俺がみんなを・・・・・守るんだ!!」ガリッ


カッ!!


エレン巨人体「アアアアァアアァァ!!」ズシィィン

燈「チッ・・・!」シュバ


瞬時に変態した燈は、エレンの巨人体の身体に糸をくっ付けた


ダダダダダッ


ミカサ「エレーーン!!」

リヴァイ「あの野郎、一人で行く気か!?」カチャ

燈「俺が止めてきます!!」バッ


そして燈は糸を辿り、エレンの肩に飛び乗った


ヒュン
    スタ


エレン巨人体(燈さん・・・)

燈「よう、エレン 皆にはお前を止めてくるって言ったが・・・俺はお前の気持ちが良くわかる だから・・・俺も一緒に戦うぜ!!」グッ

エレン巨人体「・・・」コク



マルコス「・・・エレンの奴、止まる気配が無いぞ?」

ミッシェル「あのバカ二人・・・・・艦長!!もっとスピードでないのか!?」

小吉「こっちの脱出機は壊れていてこれ以上でない!それより、お前ら全員変態しておけ!このまま戦闘に入るぞ!!」ブスッ  

エルヴィン「我々は死んでもあいつらをこの先の壁へと向かわせてはならない!!命をかけて壁を守り抜くぞ!!」チャキ


ダダダダダダッ


燈「うわぁ・・・辺り一面、真っ黒じゃん いや、所々巨人で肌色か・・・」


エレン巨人体(このまま戦っても死ぬだけだ・・・そんなの俺でもさすがにわかる
だから・・・・・頼む!俺に力があるんだったら、目覚めてくれ!!)グッ

エレン巨人体「!?」


エレンは拳に力を込めるといつもと何かが違うことに気づいた


エレン巨人体「・・・」

燈「・・・エレン、来たぞ」


彼らの目の前にはもう既にTFと巨人の波が押し寄せて来ていた


デブTF「じょう!」

燈「行くぞ、エレン!!」

エレン巨人体(TFにも・・・巨人にも・・・・・もう何も!奪わさせやしない!!
駆逐してやる!お前らなんて、この世から一匹残らず・・・・・コロシテヤル!!)グッ

エレン「アアアアァアァァアア!!」バッ


ビリビリ!


エレンが先頭にいたデブTFに向かって拳を突き出した瞬間、信じられない事が起きた


ガシッ

デブTF「!?」

ガブッ


巨人がデブTFを食い始めたのである さらに周りにいた巨人達は次々とTFを食い殺していく TFは統率力を失い、わけもわからずに仕方なく、巨人を攻撃し始めた 
巨人とTFの戦い・・・それはまさに地獄絵図だった


エレン巨人体(これが・・・俺の力なのか?)

燈「ど・・・どういう事だ?」

ザッ

ミカサ「エレン!!」

マルコス「オイ!これは一体どうなってんだ!?」

エルヴィン「これが・・・エレンの『座標』の力か」

ユミル「エレンの奴、マジで持ってやがった・・・」

アシモフ「それにしても・・・絵図ら的に醜いな」


リヴァイ「だが、俺達にとってはチャンスだ」

ミッシェル「ああ、そうだな どうやらゴキブリ共は統率されてた分、ハプニングには弱いらしい 完全に足を止めて巨人と戦っているな」

アドルフ「小町艦長・・・どうしますか?」

小吉「・・・アドルフ、ジョー この場は任せていいか?」

アドルフ「了解しました」

ジョセフ「もちろんですよ」

小吉「ミッシェルとアシモフ!それに燈!俺らは先まで進み、今の内に大将(リーダー)を潰す!!他の奴らはここで奴らを食い止めててくれ!!」


一方、ピラミッドでは・・・


ビリビリ!

猿の巨人「!!」

猿の巨人(今のは!?まさか・・・あの少年が生きてたのか!?しかも、一時的かどうか分からないが、力を使いこなしてやがる・・・このままだと俺の命も危ないな・・・)


猿の巨人「・・・」チラ

ハゲTF「じょうじじぎぎじ、じじょう」

猿の巨人(アイツは修理した脱出機で壁のほうに向かうのか・・・なら俺は一旦、安全なとこに身を隠すか)バッ

ハゲTF「!?・・・・・じょうじ」



シュバババババッ

アドルフ「巨人もTFも、うじゃうじゃ居すぎなんだよ・・・」チリ…

バリバリバリ!


アドルフの電撃によってTFも巨人も次々と死んでいく


ズバッ   ズバッ

ジョセフ「ほんっと集まり良過ぎだよ、君達!」


ジョセフも同じく敵を次々と切り裂いていく


ザクッ

リヴァイ「チッ・・・巨人に注意が向いているから殺しやすいがキリがねぇな」


例え立体機動装置をつけているとはいえ、普通は生身の人間がTFを殺す事はほぼ不可能
だが、TF達はパニックを起こしていて巨人を殺すのにも手間取っていた いや、むしろ食い殺されていた


バッ

TF「じょう!」


だが、もちろん個体によっては平静を保っている奴もいる 数匹のTFがリヴァイに一斉に飛び掛った


リヴァイ「・・・オイ、やり損ねてるぞ」

グチャ バキッ グシャ


しかし、マルコスがただの棒(武器)を用いて目にも止まらぬ速さで殺していった


ザッ

マルコス「すいません・・・さすがに多すぎて間に合わない・・・っす」ゼェゼェ


バッ

TF「じょうじ!」

マルコス「やばっ!?」

バキッ


疲れて動きが止まったマルコスに襲い掛かったTFはイザベラによって蹴り殺された


イザベラ「オラ、休んでいる暇なんてないぞ!」

マルコス「わかってるって・・・」ゼェゼェ


ジェット「多すぎて気持ち悪いんだよ」ドンッ!


ジェットも衝撃波で次々とTFを殺していく


TF「じょう!」バッ

ブブブブブブブ


TFが一斉に飛び上がった


ジェット「それは反則だろ・・・」

ドルヂバーキ「・・・一発レッドで退場だな」


ビュオオオォォォォ!
       ザンッ


加奈子(さすがにこの数だと全部は殺せない・・・)バサッ

アレックス「加奈子ー!!そこを離れろー!!」シュバッ

加奈子「ちょ!?離れてから投げてよ!!」バサッ


彼が投げたのはボール・・・ではなかった イワンの成分が入ったガスタンクだった
そして空中に飛び上がったTF達は悪夢にうなされて、ボタボタと落ちていった


イワン「ナイスコントロールッス!アレックスさん!次はあっちの誰もいない方へお願いします!」

アレックス「了解っと・・・オラ!!」シュバッ


ガシッ
       グシャ

ユミル巨人体(エレンのおかげでTFの数が大分減ったな・・・ヒストリア達も比較的に安全な脱出機を護衛しているし、これなら何とかなりそうだな)

TF「じょう!」バッ

ユミル巨人体(やべっ!?)

ヒュン

ミカサ「させない!」ズバッ


ミカサはTFを後ろから切り裂いた


ユミル巨人体(あ、危なかったー・・・完璧に油断してた)

ミカサ「ユミル、気をつけて 貴方も一応、大事な仲間 ので、失うと・・・悲しい」

ユミル巨人体「」キュン

ユミル巨人体(って何、ミカサにときめいてんだ、私は!?これがつり橋効果ってやつかなのか!?)


一方、小吉達は・・・


ダダダダダダッ


アシモフ「チッ・・・まだまだ多いな」ガシッ  グチャ

小吉「だが、エレンのおかげで大分楽に進めている」ブンッ  グチャ

エレン巨人体「アアアァァアアァア!!」ブンッ  グチャ  グチャ

TF「じょう!」バッ


TFを殺しながら進むエレンの項目掛けて、別のTFが飛び掛った


燈「させるかよ!」シュッ

バキッ


燈がハイキックでTFを吹き飛ばした


バッ

ミッシェル「ちゃんと殺せよ」ガシッ

ブンッ


ミッシェルは落ちてきたTFの足を掴むとそのまま別のTFに向かって投げた 


バンッ!


そして、揮発性物質を流し込んでいた為、2匹まとめて爆発した


ミッシェル「これじゃキリがねぇな」

ザッ

アレキサンダー「ここは俺達、第三班に任せて隊長達は先に進んでください!」

アシモフ「お前ら・・・頼んだぞ!」ダッ


ダダダダダダッ


アシモフ「何とかあいつらのおかげでTFの群れから抜け出せたな」


小吉「ああ、ピラミッドも見えてきたな・・・まだ完成していないが、あれを見るのも20年ぶりだ・・・」

ミッシェル「どうだ、エレン 敵は見えるか?」ヨジヨジ

エレン巨人体「・・・・・!!」

燈「あれは・・・中国班の脱出機!?」

ミッシェル「やはり修理していたか・・・リーダーもあれに乗っているかもしれないな
艦長!脱出機がこっちに向かってくるぞ!!」

小吉「わかった・・・お前ら、ふんどし締めなおせよ!!」

ミッシェル「・・・女性(レディ)の私にもふんどしさせんのかよ」

小吉「例えだよ!例え!」


ブロロロロー


小吉「来たぞ!エレン!巨人を操ってあれを止められるか?」

エレン巨人体(やってみます!)コク

エレン巨人体(巨人よ!あの脱出機を止めろ!!)バッ


・・・・・・


燈「・・・何も起こらないぞ?」

エレン巨人体(あ、あれ?ゴー、巨人!戦え、巨人!行け行け、巨人!お願いですから行って下さい、巨人!)ブンブン!

ミッシェル「・・・さっきのはマグレだったのか」

アシモフ「おそらく、自分の力をまだコントロール出来ていないみたいだな もしくはさっきみたいな強い目的意識が無いと駄目なのかも・・・」

エレン巨人体「・・・」シュン


キキィィィィ


燈「えっ!?脱出機が止まりましたよ!」


小吉「・・・向こうもここで俺らを潰す気みたいだな」

ザッ

ハゲTF「・・・じょうじぎじぎ」

小吉「なっ!?あれは20年前にいた、高い知能を持つ奴か!?」

小吉(・・・いや、アイツとは何か雰囲気が違う・・・別の個体か?
それでもアイツが危険なのは変わりない・・・俺がアイツを殺るしかないな)

ザッ

小吉「・・・!」

アシモフ「・・・また、バグズ手術型か 糸使い・・・蚕蛾にあのでかいのはクロカタゾウムシってところか・・・」

小吉(俺の考えが甘かったか・・・アキちゃんだけは特別だと・・・・・そう思っていたんだが・・・)


ハゲTF「・・・ジョウッ!!」


ボコッ  ボコッ  ボコッ


ハゲTFの号令で先ほどの落とし穴を仕掛けていたオケラTF達が、地面から次々と現れた


ミッシェル「またあのオケラかよ・・・」

オケラTF「じょうじ」


小吉「・・・・・」

ハゲTF「・・・・・」


まさに嵐の前の静けさだった そして、両指揮官の合図で一斉に戦闘が開始された


ハゲTF「ジョウジッ!!」バッ

小吉「お前ら、行くぞ!!」バッ

今日はここまで 


エレンの座標の力はチート過ぎるのでもう使わせません!
本当は原作みたいにもっとバンバンキャラを殺す予定だったんだけど……私には無理でした!
あと本当に今更なんですが、原作でゴキブリ達は攻撃する時にあんなに「じょうじょう」言っていません 基本的に無口です


ではまた今度


現在公開可能な情報


  ↑トロスト区方面               巨大樹の森


              補給物資が置いてある村 


              
 エルヴィン達が
巨人&TF軍団と戦闘中


  小吉達が
ハゲゴキ率いるTFの  落とし穴
精鋭達と戦闘開始    ○○
            ○○
                                                          

  ピラミッド         
    △            
     
   猿が逃亡? 
____ __________/
         | 
  シガンシナ区 |
         |

いつもwordで書いていて、試しにメモ帳で>>390を書いてみたんですが……駄目ですね
>>390は見なかったことにして下さい

では

乙!
何か唐突にエレンが座標を使える様になったな
続き待ってるよ~

>>393
一応、話の中であとで少しだけ説明しますけど、あれです クウガ的な奴です
つまり、全部アドルフさんのせい(おかげ)です!


では投下します 戦闘が分かりにくいかも知れませんが、ご了承下さい


アシモフ「フンッ!」ブンッ

グチャ


アシモフがTFを次々と殴り殺していく


TF「じょうじ!」ブンッ

ガキンッ!


TFも反撃するがアシモフはビクともしない


アシモフ「どうした、それでお終いか?」ガシッ

グシャ

アシモフ「ゴキブリ共が・・・」

バッ

クロカタTF「じょう!」ブンッ


アシモフが周りのTFを一掃して気を緩めた瞬間、クロカタTFがアシモフに殴りかかった


アシモフ「!?」バッ

バキッ!


アシモフはクロカタTFの攻撃を瞬時に両腕で防いだ しかし、アシモフの両腕にはヒビが入っていた


ズザァァ

アシモフ「くっ、俺にヒビを入れるとは・・・さすがはクロカタゾウムシってわけか・・・」

クロカタTF「じょうじ」

アシモフ「面白ぇ・・・どっちが堅い(硬い)か証明してやるよ!!」ダッ

クロカタTF「ジョウッ!」ダッ


燈「・・・お前も糸を使うのか」

カイコTF「・・・」ヒュンヒュン


カイコTFは石に糸を巻きつけて、振り回している


燈(コイツ・・・強い)チャキ


燈は静かにブレードを構えた


燈「・・・」ジリ…

カイコTF「・・・」ヒュンヒュン


お互いに出方を伺いながら距離を詰めていく


カイコTF「ジョウッ!」ヒュッ!

スッ

燈「シュッ!」ズバッ


カイコTFが先に仕掛けた 括り付けた石を燈目掛けて打ち付けた
燈はそれを最小限の動きで避け、ブレードで糸を切りつけた しかし、糸は切れなかった


燈「やっぱり切れないか、なら・・・」カチャカチャ

ガチャン


燈は立体機動装置を外した



燈「俺も糸を使う・・・同じ能力の戦いなら、本当の実力の差が出るもんなんだぜ!」ズン!

カイコTF「・・・じょう」ヒュンヒュン


グシャ  グシャ

ミッシェル「ほんっとすぐ死ぬな、コイツら」

エレン巨人体「アアァアァア!」シュッ

バキッ  バキッ

ミッシェル「・・・エレンも張り切ってんな これであらかた普通のゴキブリは殺しつくしたな」

ミッシェル(・・・・・そういえばあのオケラ野郎がいないが・・・また潜ったのか?)

ビュオォォォ!

ミッシェル「飛んでいやがったのか!?エレンッ!後ろだ!」

エレン巨人体「!?」クル

オケラTF「・・・ジッ!」ビュオォォォ!

ズボッ

エレン巨人体(なっ!?)


オケラTFはエレン(巨人体)の腹に飛び込み、突き破った


エレン巨人体(くそぉ!!)ブンッ

オケラTF「ジョウッ!」バッ

バキッ


すぐさまエレンは攻撃に転じたが、オケラTFは吹き飛ばされながらも両腕でその攻撃をガードした


オケラTF「・・・じじょう」

エレン巨人体(コイツ・・・速いだけじゃなく、頑丈でパワーもあるのか!?)

バッ

ミッシェル「オラァ!!」シュッ!

オケラTF「!!」バッ

ズボッ


ミッシェルはとび蹴りを繰り出すものの、オケラTFは地面を潜って回避した


ミッシェル「チッ、さすがに私でも地面は潜れないしな・・・・・エレン、私が耳でアイツの場所を特定するから思いっきり殴ってやれ」

エレン巨人体「・・・」コク

ミッシェル「・・・・・」

エレン巨人体「・・・・・」グッ


エレンは拳に力を込める すると先ほどとは、また別の違和感を感じた


エレン巨人体「!?」

エレン巨人体(やっぱり、拳がいつもと違う感じがする・・・)グッ

ボボボボボッ

ミッシェル「!!エレン、私の下だ!」バッ

エレン巨人体「アアァッ!!」ブンッ!

ピキピキピキ

ズドォォォンッ!


エレンは拳を地面に突き刺した


ミッシェル「・・・スゲェ威力だな 良くやった」

エレン巨人体(やっぱりいつもより拳に力を込められた気がする・・・)ズボッ


エレンは拳を地面から引き抜いた


エレン巨人体(こ、これは!?)

ミッシェル「おお・・・弱らせられる為にやらせたんだが・・・まさか、木っ端微塵になってるとは・・・ 
でも、さっきの攻撃は防げていたのに何故、今の攻撃はここまで食らったんだ?」

エレン巨人体「・・・」グッ

ミッシェル「ん?どうした、エレン?」チラ

ミッシェル「なっ!?」


ミッシェルがエレンの拳に目をやると、その拳は硬化されていた


エレン巨人体(これが硬質化能力・・・)グッ

ミッシェル「なるほど・・・だからコイツもここまで潰すことが出来たのか・・・それはコントロール出来るのか?」

エレン巨人体(う~ん・・・どうやったら戻るんだ?)グッ パッ グッ パッ

ミッシェル「・・・まだ駄目みたいだな」

エレン巨人体(・・・・・まっいっか)ピキピキ

エレン巨人体(えっ、今戻るの!?)

ミッシェル「・・・巨人の姿でそんなに表情豊かに驚かないでくれ 正直キモイ」

エレン巨人体「・・・」シュン


小吉「・・・・・」ジリ…

ハゲTF「じょおおうじ・・・」


ハゲTFはまだ一歩も動かずに腕を組んでいた 一方、小吉はじりじりと距離を縮めていき、両者の射程範囲に入った


ハゲTF「・・・じょう」ス…


ハゲTFもそれを察したのか、腕組を崩した


小吉「フゥーッ・・・・・」

ハゲTF「・・・・・」


最初に仕掛けたのは小吉だった


小吉「せ!!」バッ


しかし、最初に攻撃が当たったのはハゲTFだった


小吉の右ストレートに対して、綺麗にカウンターの左フックを当てた


小吉(ぐっ・・・ッ!あの時と一緒だな・・・俺もまだまだ鍛え足りないか)

ハゲTF「ジョウッ!」シュッ


そのまま後ろに仰け反った小吉に、ハゲTFは左のローキックを放った


小吉(だが!何も成長してないわけじゃない!)ススス…

スカッ


しかし、小吉は冷静に最小限の動きで、後ろに避けた


小吉「オラァ!!」ボンッ!


そしてそのまま毒針を胸の当たり目掛けて飛ばした


ハゲTF「!!」バッ

ガシッ


ハゲTFは毒針を掴んで止めた


ザッ

小吉「まだだ!」ブンッ

ハゲTF「!?」バッ


毒針を止めたことで出来た隙を突き、一瞬で間合いを詰めた小吉は、そのまま右で正拳突きを放った
ハゲTFは直ぐに転がってその攻撃を避けた


ゴロン

ハゲTF「・・・ぎっ・・・ジ!」


しかし、完璧には避けらずに正拳突きを顔に食らった為、頬にヒビが入った


小吉(やはり一筋縄ではいかないか・・・)

ハゲTF「じょうじ・・・」ジリ…

小吉(コイツ!?俺の構えを真似やがって・・・)


今度はハゲTFが徐々に距離を縮めていく


ハゲTF「ジョウッ!」ブンッ

小吉(くそっ、いい正拳突きだ ・・・だが!)パシッ


小吉は左の正拳突きを右手で払いながら、懐に飛び込んだ


ゴッ!

小吉(毒針!?)スッ


ハゲTFは毒針を持った右手でアッパーを放ち、小吉を後退させた


ハゲTF「ジョオ!」シュッ


直ぐに距離を縮めてハゲTFはもう一回、さっきよりも踏み込んで左足でローキックを放った


小吉(チッ、この距離だと後ろに避けられない!さっきの攻撃で、俺が避けられる距離を把握したのか!?)バッ


小吉は上に跳んで攻撃を避けた


ハゲTF「じょうじ」ニヤリ

グルン 
     グサッ


ハゲTFはキックの勢いを利用して、回転しながら右手で小吉の足に毒針を刺した
ローキックで相手をジャンプさせ、身動きが取れない空中で本命の攻撃をする 二段構えの攻撃である
だが、まだ攻撃は終わらない


ハゲTF「ジョゥッ!」グルッ

小吉「ぐっ!?」バッ

バキッ


三段目の攻撃、先ほど避けられた左足で後ろ蹴りを放ち、小吉を吹き飛ばした


ズザアァァァ

小吉「く・・・くそぉ・・・」ゴハッ

小吉(俺自身には毒は効かないが、足を刺されたのはデカイ・・・機動力が落ちるな・・・・・ぐッ!)ズボッ


小吉は太ももに刺さった自分の毒針を抜いた


小吉(それに・・・今の蹴りで内臓をやられたかも知れない)ゴハッ


彼らは手術で共存できない筈の他生物の組織を人体に組み込んでいる
薬によってそのバランスを崩し、人間からよりベースの生物へと体を近づかせている
しかし、この薬の成分を分解させないと人間の体が持つ免疫がショックを起こし、死に至る
その為、体内で薬の成分を分解する肝臓と腎臓の一部が損傷すると、体は人間から完全にベースの生物の姿となり、死んでしまう


小吉(肝臓をやられていたら危険かもな・・・)ムクッ

小吉(だが、今はそんなこと関係ない!例え俺が命を落とそうとも、コイツはここで殺さなければならない!!)

ハゲTF「じょうじ・・・」

小吉「ああ・・・まだ終わりじゃないぜ!」ダッ


バキッ

クロカタTF「ジ・・・!」ヨロッ

アシモフ「オラァ!」ブンッ

バキンッ!


アシモフの拳がクロカタTFの脇腹を捉えた


クロカタTF「ジョ・・・ジョウッ!!」ブンッ

バキンッ!


負けじとクロカタTFも殴り返す


ズザァァ

アシモフ「へっ・・・たいした威力だ ガードしててもダメージが貫通しやがる」ガハッ


アシモフ「それにしても・・・あの甲皮、硬過ぎだろ!!」


アシモフの言うとおり、このTFのベースになっている黒?象虫は名前の通り、象に踏まれても潰されないほどの硬い外骨格を持っている
だが、アシモフのベースも堅い甲羅を持つタスマニアン・キング・クラブである その為、攻撃が通じないわけではない
既にクロカタTFの体にはアシモフの拳の跡が無数に刻まれている


アシモフ「だが・・・いいね やっぱり男なら全力パンチ、全力スラム一本で勝負だよな」ニヤリ

ザッ

クロカタTF「じょうじ・・・」


そしてまた、最硬と最堅の殴り合いが始まった


カイコTF「・・・」ヒュン ヒュン

燈「・・・まだやるのか?もうわかってんだろ、お前じゃ俺に勝てないことぐらい・・・」

カイコTF「ジョウ!」ヒュッ


糸で括り付けた石をもう一度、燈目掛けて投げつけた


燈「・・・」チッ


燈はそれを手で払いながら、自分の糸をくっ付けて逆にカイコTFに向かって放った


カイコTF「ジョウジ!」バッ


それを避ける為に上にジャンプした


燈「逃がすかよ」スッ


それを追いかけるよう、燈もジャンプしていた


カイコTF「!?」

シュル

燈「!!」


カイコTFはすぐさま燈の首元に糸を巻きつけようとした
しかし・・・


プツンッ

燈「無駄だ」


燈は自分の糸でカイコTFの糸を切った


燈「糸の強度も体術も全て俺のほうが上だ!」ブンッ

バキッ


燈はカイコTFを力一杯、地面に向かって叩きつけた


ドンッ

カイコTF「・・・ジジ・・」ピクピク


ヒュウゥゥ
    ズンッ!


そして、着地の際に足で胸部の食道下神経節を破壊した


燈「蚕蛾型テラフォーマー 討伐完了!」


一方、小吉は・・・


ドザアァァ

小吉「が・・・はッ!」

小吉(こ・・・ここまで強いとは思わなかった 足を刺された後は、俺の方が優勢だったんだが・・・奴は俺の技術を盗み、戦っていく中で強くなっていく)

ハゲTF「じょうじ じょうじ・・・」

小吉(今じゃ技を覚える為に、俺をワザと殺さないようにさえ見える・・・)

小吉「・・・じゃあ教えてやらないとな 人間は諦めが悪いってことを・・・」ムク

小吉「底力があるってことを!!」ダッ

ハゲTF「じょうじ・・・」ニヤリ


ハゲTFはとても頭が良く、他のTFを導くカリスマ的な指揮官である
その為、通常は戦闘に参加しないで安全なところから指示をだしていた
だが、今は違う 戦うことで自分が強くなっていることを自覚し、その技術を後継者に伝える為に自ら戦っている


ハゲTF「ジョウ!」ブンッ

小吉(チッ、死角から攻めてくるか!?)バッ

バキッ


小吉は既に満身創痍であった 右目が潰れ、左腕が折られ、両足とも毒針で刺されていた


小吉「ぐッ・・・まだだ!」ブンッ


小吉はそれでも戦い続ける これが人間の熱い意志である
だが・・・


ハゲTF「・・・」ススス…

小吉「なっ!?」


ハゲTFは小吉のように最小限の動きで攻撃を避けた

ハゲTF「ジョウ!」ブンッ

ズドンッ!


小吉の腹にハゲTFの正拳突きが突き刺さる


ハゲ「・・・じょう」ズボッ

ドサッ

小吉「・・・く・・くそぉ・・・」ハァ ハァ


ハゲTFは小吉の腹から拳を抜き、小吉は仰向けで倒れた


ハゲTF「・・・じじょうぎじょ じょうじょぎぎじ」

小吉(・・・もう俺から盗めるものはないってところか つまり俺は・・・用済みだ)

ハゲTF「じょお・・・」ス…

ビュオォォ

ハゲTF「!?」


ハゲTFが小吉を捕獲しようとした時、遠方から何かが飛んで来た


燈「艦長!助けにきました!!」ビュオォォ

エレンによって投げ飛ばされた燈が向かって来ていた


ハゲTF「ジョウ!」バッ

燈「甘い!」シュル…

ハゲTF「!?」


ハゲTFは燈のキックを躱したが、燈は糸を巻きつけようとした


ハゲTF「ジッ!」バッ


ハゲTFはその糸すらも飛んで躱そうとしたが・・・


グサッ

ハゲTF「ぎっ・・・・・!?」


小吉が最後の力を振り絞って毒針を飛ばし、ハゲTFの胸に突き刺した


ズザァァァァ

燈「今だ!」グッ

ギュッ


燈は着地と同時に糸でハゲTFを拘束した


ハゲTF「じょうじっ!!」ググググ…

小吉「残念だったな・・・お前は俺より強かった・・・だが、お前を倒すのは俺じゃなかった
お前を倒すのは、次世代の・・・彼らだ!!」

ビュオオォォ

ミッシェル「これで終わりだ」グッ

バキッ!


燈同様、エレンによって投げられ、もの凄いスピードで飛んで来たミッシェルの攻撃で、ハゲTFは吹き飛ばされた


ヒュウゥゥゥ

ハゲTF「ぎっ・・・・・・ジ!!」

ミッシェル「・・・後は任せたぞ、燈」


そして、吹き飛ばされたその先には燈が構えていた


燈「任せてください・・・」ス…

燈「オラァァ!!」グルッ


燈は回し蹴りでハゲTFを上に蹴り上げた


ハゲTF「ジィィィィィィィ!!!」ボコボコ


ハゲTFの顔がミッシェルの能力により、膨らんでいく 
そして・・・


バアァンッ!!


空中で弾け飛んだ


燈「・・・終わった」

ミッシェル「オイ!」ビュオオォォォ

燈「い゙ッ!?」

ズザァァァァ


燈が空の爆発を眺めているとミッシェルが勢いよく飛んできた


ミッシェル「お前に任せたぞって言ったろ?ちゃんと私を受け止めろよ」

燈(イテテテテ・・・あ、あのTFの事じゃなかったの!?)

ヒュウゥゥゥ…
     ドサッ

燈「なっ!?」


そこには頭が無いのに動こうとしているハゲTFの姿があった


燈「俺の糸で拘束しているから動けないですけど・・・凄い生命力ですね」

ミッシェル「・・・」スタスタ


ミッシェルはゆっくりとそれに近づき、そして・・・


ミッシェル「厚かましい生き物だな 早く死ねよ」グシャ


・・・踏み潰した


ミッシェル「フン・・・」スタスタ

燈「ご・・・ご苦労さまです」ガクガク

燈「・・・あ、あの死体、さすがにもう動きませんよね?」

ミッシェル「心配いらない・・・」

バアァン!

ミッシェル「サービスしておいたからな」

燈「」ガクガク ブルブル


ミッシェル「それより艦長のとこに行くぞ 相当やばそうだったからな」


タタタタタタッ


ミッシェル「エレン!艦長は無事か?」

エレン「ミッシェルさん!燈さん!息はあるみたいですけど・・・」

燈「艦長!」

小吉「だ・・・大丈夫・・だ」

ミッシェル「・・・大丈夫そうだな」

エレン・燈「えっ!?」

ミッシェル「何だよ、生きてんだろ?生きてさえいれば十分だ」

燈「・・・そうですね」

スタスタ

アシモフ「・・・そっちも終わったみたいだな」


燈「アシモフ隊長!?う、腕が!?」

アシモフ「腕?ああ、そういえば取れてたな」

エレン「忘れてたんですか!?」

アシモフ「いやー、最後のほうは熱くなり過ぎてアイツをタコ殴りにしてたら、腕が吹き飛んでたんだよ」ガハハハ

燈「タコ殴りって・・・」

ミッシェル「どうせ再生すんだろ?」

アシモフ「ああ、俺のベースは蟹だからな それより・・・艦長、肝臓は無事だったみたいだな 元の姿に戻ってるぞ」

小吉「そ・・・そうか・・・良かった」チキチキチキ…

ミッシェル「とりあえず大将を討ち取ったんだ あの脱出機で皆と合流するか」ヒョイ

アシモフ「いや、その必要はないみたいだぞ」


ブロロロロロー


ミカサ「エレン!!」

エレン「皆!無事だったんだな!!」


エルヴィン「・・・皆では無い 英雄となった者達もいる」

アレキサンダー「隊長・・・すいません アーロンも・・・」

アシモフ「そうか・・・」

ミッシェル「イワン、艦長を頼む」ヒョイ

イワン「ハイ!」

エルヴィン「・・・小町さんは相当重症なのか?」

ミッシェル「ああ、そうだ しばらくは安静にさせてやってくれ」

リヴァイ「・・・リーダーは倒せたのか?」

ミッシェル「ああ、キッチリと殺しておいたぞ」

燈(そりゃもうキッチリと念入りに殺してましたよ・・・)ブルッ

エルヴィン「獣・・・いや、猿の巨人はいなかったのか?」

アシモフ「そういえばいなかったな・・・逃げたのか?」

ユミル「その可能性が高い エレンが力を使った時、私にも電流みたいなものが流れたんだ おそらく、奴もそれを感じて逃げたんだろう・・・臆病な奴だぜ」


アシモフ「・・・アドルフ、TFはちゃんと全滅させたか?」

アドルフ「はい、逃げてはいないと思いますし全部ちゃんと殺したはずです それに指示通り、卵があるかどうかも(マルコスが)確認しました」

マルコス(そう、俺一人でね)ドヤッ

アシモフ「巨人のほうはどうなった?」

リヴァイ「ゴキブリ共を始末した後、俺らで殺しておいた 一応、腹の中のゴキブリも生きてるか(マルコスが)確認しておいたぞ」

マルコス(そう、俺一人でね・・・虐められてるのかな、俺)グスンッ

アシモフ「仕事が早くて助かる・・・じゃあ後はピラミッドにあるであろう卵を破壊するだけだな」

エルヴィン「では、出発しましょう」


ブロロロロー


今日はここまで

これでじょうじ君達は退場です 元々書く予定になかったので終わらせ方が自分的に微妙…
一応、仔ゴキやオニヤンマ、源さんあたりもだそうと思ったんですけど、私の体力的にキツイので出しませんでした

あと2、3回の投下で終わらせる予定です!


ではまた今度

やっぱり長編だと飽きてきて、見てる人も少なくなってるのかな?

最新話でアシモフと先輩がカッコ良すぎたので今日で終わらせます!

大分駆け足になってますが、一気に投下します


エルヴィン「エレンの力は一時的だったのか?」

ミッシェル「そうらしい・・・だが、硬化能力も使えてたぞ」

ハンジ「エレン!それは本当かい!?」

エレン「はい・・・まだちゃんとコントロールは出来ないんですが、確かに俺の拳が硬化してました」グッ

ユミル「・・・でも、何でいきなり扱えるようになったんだ?」

アシモフ「多分、アドルフのおかげだ」

アシモフ「アドルフはエレンを助ける為に電気ショックをやったんだろ?それが原因で脳が活性化され、座標の力と硬質化能力を使えるようになったと考えられる」

エレン「アドルフさん・・・何から何までありがとうございます!」

燈「いや、アドルフ隊長は向こうの脱出機にいるからな」

ハンジ「それにしても・・・・・本当に凄い知能を持っていたんだね あのTF達は・・・」

アルミン「あんな大きな建造物まで作り上げるなんて・・・」


ミッシェル「・・・そういえば何でゴキブリ共はピラミッドなんて作ったんだ?火星に帰るのが目的だったんだろ?」

アシモフ「おそらく、ここの世界の地球を子供達に支配させる予定だったんだろう それで自分達は火星に戻るというわけだ」

エルヴィン「・・・恐ろしい計画だな」

ジャレッド「デイヴス副長、そろそろピラミッドに着きます」

ミッシェル「そうか、悪いな お前に運転させて」

ジャレッド「いえいえ 戦えない分、俺にもこれぐらいさせて下さいよ」

燈「ジャレッドさんは索敵で十分活躍してるじゃないですか 俺なんて・・・」チラ

紅「もしも~し!もう直ぐ着くそうですよ~!」


ワカッテルヨ!イチイチ、レンラクシテクンナ!


紅「ひいぃぃ!?バーキさんに怒られちゃった・・・」シュン

燈(・・・糸電話だもんな)シュン


キキィィィ


ミッシェル「まだ中にゴキブリが潜んでいるかも知れない お前達はここで調査兵と共に警護にあたってくれ」

マルコス・アレックス「了解っす!」

エルヴィン「では、行きましょう」


スタスタ


燈「・・・どうやって中に入るんですか?」

ミッシェル「ここに穴が開いてるだろ?」ボガッ!

ガラガラ

ミッシェル「入るぞ」スタスタ

燈「・・・・・崩れる心配は無いんですかね?」

アドルフ「・・・知らん」


スタスタ

燈「す、すげぇ・・・」


そこには壁一面に謎の文字がビッシリと書かれていた


アシモフ「ここまでヴィジョンが見えていたのか・・・」

ミッシェル「・・・これは何て書いてあんだ?」

アシモフ「それはさすがに俺でもわからないな・・・」


コッチニ、タマゴガアリマシタッス!!


アシモフ「イワンが見つけてくれたみたいだな」


スタスタ


リヴァイ「これが卵・・・アイツら、この状態から既に気持ち悪りぃな」


そこには部屋一杯に卵が置かれていた


ミッシェル「・・・アドルフ」

アドルフ「はい・・・」サッ

シュバババババ

アドルフ「離れていてください・・・」チリ…

バリバリバリバリ!


プスプスプス…


卵は全部、アドルフの電撃で焼け焦げた


ミッシェル「良くやった 後は一個ずつ割って、中身がちゃんと死んでいるか確認するぞ」

燈「はい」

タタタタタッ

アレキサンダー「隊長!」


アシモフ「おう、あったか?」

アレキサンダー「いえ、ここにはありませんでした」

アシモフ「そうか・・・」

ミッシェル「・・・何が無かったんだ?」

アシモフ「いや・・・気にするな」

アシモフ(そうか・・・『アレ』はこっちの世界には来てなかったか)


その後、彼らはピラミッド内をくまなく探したが、何も出てこなかった
・・・いや、出てきたものもあった


ミッシェル「・・・これは」

アシモフ「・・・後で埋葬してやろう」


それは中国班の死体だった 彼らはM.O.手術も盗もうとしていたのだ


スタスタ

ミッシェル(蛸の足も一応・・・埋葬してやるか)


そして、彼らはピラミッドの外に出た


エルヴィン「これから、壁の穴を塞ぐ!各自、作業に入れ!」

エレン「行くぞ、ユミル!」

ユミル「ええ~・・・お前一人で良くねぇか?」

エレン「少しはやる気だせ!!」

クリスタ「ユミル!頑張ってね!」ニコ

ユミル「よし!とっとと終わらすぞ!!ホラ、はやくしろよ!!」

エレン「」イラッ

ガリッ


カッ!!


ズシィィィン


二人は巨人へと姿を変えた


ミッシェル「よし、私達も運ぶぞ」ヒョイ

燈「・・・そんな大きいのは俺達には無理です」


ウォール・マリアの補修工事が始まった
まず、外側の穴、つまり壁外へ繋がる穴を燈の糸で塞いでおき、巨人の侵入を防ぎつつ、シガンシナ区内の巨人を一掃した


燈「こっちは終わりました」

リヴァイ「・・・このままでもいいんじゃねぇか?」

ハンジ「確かに十分だけど巨人が糸を通り抜ける場合もあるから、やっぱり完璧に塞がないと」

リヴァイ「だが、コイツの糸は巨人でも切れないぞ?」

ハンジ「逆だよ 前の壁外調査でも見ていたから分かるけど、糸が巨人の体に食い込んでいたんだ もし、再生しながら徐々に壁内に進んでこられたらお終いでしょ?」

リヴァイ「・・・そういうことか」

ハンジ「でも、この糸は本当に凄いよね!これならイッパイ、巨人を捕獲出来るよ!!そして実験も・・・」ジュルリ

モブリット「分隊長!涎が出てますよ!!」

リヴァイ「・・・汚ねェな」ヒキ


そして、エレンとユミルがピラミッドに使われていた石材を内側の穴に運んでいた
もちろん、この間にも彼らは周りを護衛しているマルコスやミケなどによって、巨人から守られていた


エレン巨人体(よいしょ、よいしょ)ズシン ズシン

ユミル巨人体(やっぱりかったるいな・・・)ズシン ズシン

ミッシェル「オイ、ユミル ちゃんと運べ」ズン ズン

ユミル巨人体(・・・ナチュラルに並んで運ぶなよ)

アシモフ「このペースなら何とか夜には終わりそうだな」ズン ズン

ユミル巨人体(お前もか!?)


そしてその時がきた


ズシン  ズシン

エレン巨人体(これで最後だ・・・)

アルミン「いけえぇぇ!!エレン!!」

燈「・・・どうした、急に?」

アルミン「いや、僕の決めゼリフなもので・・・つい///」


エレン巨人体(ここはお前らのものじゃない!!・・・ここは俺達、人類の領土だぁぁ!!)グッ


ドシィィン!


そして、最後の石材を穴に詰め込んだ 人類はウォール・マリアを奪還したのである


エルヴィン「今日の勝利は我々人類にとって、大きな一歩となるだろう・・・
我々は今!ウォール・マリアを奪還した!!!」


ウオオオォォォオオォォ!!


皆、喜び、泣き笑い、歓喜の叫びを上げた


ミケ「・・・これで少しはあいつらにも顔向けできるな」ポン

ナナバ「ああ・・・」ウル


ジャン「はは・・・色々あり過ぎて夢をみているようだ」

マルコス「夢じゃねぇぞ、現実だ・・・」ポン

ジャン「マルコ・・・俺達、やったよ・・・・・」グッ

マルコス「俺はマルコスだぞ?」

アレックス(マルコって確か、トロスト区奪還作戦で死んだ奴だったな・・・・・)

アレックス「・・・・・・何しんみりやってんだ!今ぐらい、向こうにいるあのバカと喜びを分かち合ってろよ!」ドンッ

ジャン「そうだよな・・・・・ってあのバカ、頬をつねってやがる これを本当の夢だと思っているのか?」スタスタ

ジャン「よお、コニー」

コニー「ジャン、これは夢じゃねぇよな?・・・つねると痛いし」ギュウゥゥ

ジャン「わかってるよ!!」ダキッ

コニー「おい、抱きつくなよ!俺はホモじゃねぇぞ!」

ジャン「うるせぇ!これが冷静になれる状況か!!トロスト区を奪還したのとはわけが違うんだぞ!!もっと喜べ!!」ベシッ ベシッ


コニー「それぐらいバカな俺でもわかってるよ!!・・・ただ、どんだけ頬をつねっても信じられなくて・・・」ギュウゥゥゥ

ジャン「今はバカになって喜んでいいんだよ!!」

コニー「そうだよな!よしゃあぁぁぁ!!これで俺も村で英雄扱いだぜ!!」

ジャン「ハハハ!バカは切り替えがはやいな!!」


サシャ「わ・・・私も少しは人類の役にたちましたかね?」ウル

クリスタ「うん・・・これは私達全員で勝ち取った勝利だよ!!」ダキッ

サシャ「うええぇぇぇん!!これでお肉がいっぱい食えるかもしれませんねぇぇ!!」ピエーン

クリスタ「うんうん!これでまた、幸せになる人達が増えるよ、きっと!」ウルウル

ユミル(会話が成り立ってないぞ?・・・ちぇ、今はこのままにしておいてやるか)

ユミル「・・・・・ん?」チラ

イザベラ「・・・」バッ

ユミル「・・・いや、そんな手を広げて待ち構えられても行かないぞ?」


イザベラ「つれないこと言うなよ!お前と私の仲だろ!!」ダキッ

ユミル「ちょっ!?やめろ!離せぇ!!」ジタバタ

イザベラ「紅!!お前も来い!!」

紅「ラジャー!!」ダキッ

紅「え~~~い!!」ギュウゥゥゥ

ユミル「オイ、やめろ!!苦しいって!!」

イザベラ「クリスタ!サシャ!ユミルがお前らとも喜びを分かち合いたい!って言ってるぞ!!」

クリスタ「・・・そうだよね、これはユミルのおかげでもあるんだもんね!ユミルー!!ありがとう!!」ダキッ

サシャ「ユミルーー!!あなたのおかげで、お肉が食べれますよーー!!」ダキッ

ユミル「や、やめろーーーッ!!」

ワイワイ  ガヤガヤ  モミモミ
イザベラ!モムナ!

ミッシェル「・・・こういうのも、いいもんだな」

燈「そうですね・・・」


ミッシェル「じゃあ最後に一仕事、頼むぞ」

燈「ハイ!じゃあ行ってきます!」パシュ  ギュイイィィィィン


スタ


燈「あれ?リヴァイ兵長、壁上で何してんですか?皆と下で喜ばないんですか?」

リヴァイ「・・・うるさいのは嫌いなんだよ それよりも・・・・・色々とありがとな」

燈「いえいえ」

燈(・・・素直じゃないな、この人も)

燈「あっ、エレンはどうしました?」

リヴァイ「あっちであのガキ共と一緒にいる・・・巨人化の影響で寝ているがな」

燈「やっぱり連続での巨人化は無理がありましたか・・・」

燈「じゃあ俺は糸で壁を補強してきます」バッ


エルヴィン「小町さん、大丈夫ですか?」

小吉「ああ・・・何とかですけど・・・」

エルヴィン「あなた達のおかげでここまで来れました・・・本当に感謝しています」ペコ

小吉「いえいえ、調査兵団と俺達が協力したからこそ成しえることが出来たんです 礼には及びませんよ
・・・・・それより、この後はどうしますか?」

エルヴィン「とりあえず、早馬で壁内にこの事を報告しようかと・・・」

小吉「なら、中国班のもありますし、2台の脱出機で他の兵士も帰らしたほうがいいですよ もう、暗くなり始めてますし、負傷者もいますからね あっ!俺はここに残りますよ」

エルヴィン「・・・では、お言葉に甘えてそうさせて貰います」


その後、ほとんどの兵士を乗っけた2台の脱出機は、壁内へと向かった


燈「・・・いいのか?お前達は帰らなくて」

アルミン「はい・・・地下室を見てみたいし、それに・・・今は僕達の故郷を離れたくないんです」

ミカサ「・・・私もエレンがいますし」


ミッシェル「とりあえず今日はゆっくり休め 明日の朝にもエレンの家の地下室に行く」

ミカサ「はい・・・」


スタスタ


燈「おっ、エレン 起きてたのか」

エレン「すいません、また眠ってしまい・・・早く地下室に!」フラフラ

ミカサ「あまり無茶しないで、エレン」

エレン「無茶なんかしてねぇよ」

アルミン「してるだろ!昨日と今日を合わせて何回、巨人化してると思ってるんだ!それに君は一回死んでいるんだよ!!」

エレン「うっ・・・」


燈「そうだぞ、二人の言うとおりだ 今は明日に備えて寝ろよ」

エレン「・・・わかりましたよ」


そして皆、興奮冷めやまないまま眠りについた


アルミン「zzz」

ミカサ「zzz」

エレン(明日、ついに地下室にいく・・・父さんは一体何を隠しているのか・・・?)


残っているメンバー

調査兵団
エルヴィン、リヴァイ、ハンジ
エレン、アルミン、ミカサ


アネックス
小吉、ミッシェル、アシモフ、アドルフ
燈、マルコス、アレックス、加奈子


夜中とはいえ、帰りの道中も危険なのでジョセフやミケ、イザベラやイワンなどの実力者も一緒に帰らせてます


スタスタ


残っているメンバーはイェーガー家の地下室を目指した


エレン「・・・・・」

アルミン「エレン・・・大丈夫?」

エレン「ああ・・・ちょっと懐かしんでいただけだ このシガンシナ区をな」

ミカサ「エレン・・・そろそろだけど・・・」

エレン「・・・わかってるよ」


エレンにとって家とは懐かしき場所、平和な日々を過ごしてきた場所・・・だけではない 
自分が無力な為に目の前で母親が食われた場所でもある
そして、エレンの目にはその場所が映っていた

エレン「ウッ・・・」バッ

ミカサ「エレン!」ガシッ

エレン「だ・・・大丈夫だ それに・・・お前だって本当は辛いんだろ?」


ミカサ「・・・ううん、私にとってここは幸せだった日々を送ってきた場所だから・・・」

エレン(・・・そうだよな 楽しかった思い出の場所だもんな
それに・・・ミカサにこんな恥ずかしい姿を見せていたら、また母さんに怒られそうだしな)


エレンは死にかけた時に見た母との夢を思い出していた


ザッ

エルヴィン「・・・ここがそうなのか?」

エレン「はい・・・」


そこはもう、家とは呼べない瓦礫の山だった


ミッシェル「じゃあ、壁の破片と瓦礫をどかすか」


エレン「待って下さい!まずは俺達に・・・帰らせてください」

ミッシェル「・・・わかった」

エレン「ミカサ・・・行くぞ」

ミカサ「・・・うん」


スタスタ


二人はゆっくりと玄関があった場所から家に入ったのである


エレン「・・・ただいま」

ミカサ「ただいま・・・」ウル

燈(・・・いくら兵士といっても、まだ15歳の子供には過酷すぎるな・・・)


エレン「・・・すいません 時間を取らせてしまって・・・」

エルヴィン「いや、かまわない・・・それより大丈夫か?」

エレン「はい、もう大丈夫です 早く瓦礫を撤去して地下室に入りましょう」

ミッシェル「・・・じゃあ、どけるぞ」ヒョイ


その後、ミッシェルによって瓦礫は撤去された
そして、地下室の扉があらわになった


ミッシェル「こんなもんか」ドサッ

エルヴィン「じゃあエレン、開けてくれ」

エレン「はい・・・」チャラ…


カチャカチャ ガチャン

エレン「・・・開きました」

エルヴィン「では、入るぞ・・・」


彼らは地下室の中へと入っていった
しかし、その様子を何者かが隠れて見ていた


??(・・・)


ガチャ

エレン「・・・・・ここが父さんがずっと秘密にしていた部屋か」

ハンジ「実験器具がいっぱいあるね・・・」

エレン「父さんは医者だったので・・・」

アシモフ「・・・おい、これを見てみろ」

エルヴィン「これは・・・・・巨人化の薬の成分表か!?」


小吉「やっぱりエレンの親父さんは巨人化の薬を一から作っていたのか・・・」

エレン(どうして父さんは巨人化の薬なんか作っていたんだ?父さんの目的とは一体・・・)

リヴァイ「・・・巨人化の薬の開発がコイツの親父の目的なのか?」

ハンジ「違うよ・・・それはこっちの実験ノートに書いてあるよ」パラ

エルヴィン「それは何の実験のノートなんだ?」

ハンジ「この実験の目的は・・・・・巨人化を解く薬の開発だよ」

エレン「!?」

ハンジ「エレン・・・君のお父さんはどうやら巨人が人間であることを知っていて、その巨人を人間に戻したかったみたいだよ」

エレン「父さん・・・」

燈「・・・!ここに日記がありますよ」

エレン「父さんの日記!?ぜひ、俺に読ませてください!」

エレン(・・・)ペラ


○月×日


無事に壁内に侵入することが出来た 私は一番内側の壁にいる奴らから殺せと命令されていたが、中々上手く内側の壁に侵入が出来ない もう少し作戦を考えてから人類を滅亡させる



エレン「・・・やっぱり父さんは壁外からの刺客だったんだ」

ミカサ「エレン・・・」

エレン「大丈夫だ 続きを読もう」ペラ



○月△日


実は私は自ら志願してこの使命を授かった 私は知りたかったのだ 今、巨人の発生させた人々はどのように暮らしているのか?何故、こんな世界に導いたのかを・・・
だが、もう壁内に侵入してから2週間が経つ 本当にこの壁内の人類は悪魔の末裔なのか?
皆、とても優しく、巨人を発生させた元凶だとは思えない・・・


△月○日


私はもう、使命を果たす事は出来ない 壁内の人間達を愛してしまったから・・・
巨人を発生させたのが彼らであったとしても、その彼らを殺しても世界は何も変わらない 
なら、巨人化を解く薬を自らの手で作ろうと思う それが出来ればもう人類は争うことも無いだろう
まずは巨人化の薬がどういう物なのかが分からないから、巨人化の薬を作ることから始めようと思う


エルヴィン「なるほど・・・だから巨人化の薬を作っていたのか」

エレン「・・・続きを読みます」ペラ



×月△日


壁外に来てからもう、数年が経った
巨人化の薬を作るのは難しい これを作った人間は天才だったのであろう
あと一つ、妙な噂を耳にした ある村で病気が流行っているらしい もしかしたら・・・私と同じ様な壁外から戦士が来たのかもしれない



アルミン「流行の病気ってハンネスさんが言っていたやつだよね?」

エレン「そうだな この時、確か父さんが抗体を持って現れたって言ってたけど・・・」ペラ


×月□日


やはり、戦士が壁内に侵入していた 何とか壁外に連れていき戦闘になったが、座標の力は持っていなかった為、私には及ばなかった 私は容赦なく彼を殺した
さらに彼の遺品から病原菌が見つかった 流行の病気はやはり彼の仕業だった 
これは壁外で流行った病気であり、幸いこの病気を治す薬(抗体)は既に開発されていて、私も持っている 彼の日記にはシガンシナ区の井戸に流し込んだと書いてある 急がなくては・・・


×月◇日


何とかシガンシナ区の人々を救う事が出来た この抗体も駐屯兵団の人に頼んで他の地区の村の人々にも渡すように頼んだ 
あと、私が英雄扱いされるようになってしまった そして、無理矢理このシガンシナ区に住むように言われた 皆、強引である でも・・・とても良い人達でもある



エレン「これで父さんはシガンシナに住むことになったのか・・・」ペラ


□月○日


事件が起こった 他の地区から来たと言う一人の女性 彼女に一目惚れをしてしまった
彼女も私に好意を抱いてくれているみたいだ・・・といいな
そういえば、もう一つ事件があった この間侵入してきた彼の死体から巨人化の薬を作ることが出来た 
だが、残念ながら今は彼女の事で頭がいっぱいだ 名前はカルラと言うらしい・・・可愛い



エレン(巨人化の薬の完成がついでかよ!)

エレン「・・・この後も父さん達の馴れ初めから結婚まで、めちゃくちゃ書いてあるんですが・・・飛ばしていいですよね?」パラパラパラ

エルヴィン「・・・ああ、重要なことが書いてあるとこだけでいい」

エレン(父さん・・・母さんにべた惚れじゃないか)ペラ



○月×日


今日は人生で最高の日だ!私達の子供が出来た!名前はもう決めている
「エレン」だ
きっとカルラに似て心が強くて、優しい子になるのだろう


エレン「・・・・・」ペラペラ


△月○日


巨人化を解く薬が完成しない あと、一歩のところなんだと私は思うんだが・・・
壁内では用意できる薬草や抗体も限られる 私が壁外に行けばもしかしたら薬が完成するかもしれない 
だが、私は壁外の人類から見たら裏切り者だ 殺される危険性もある それに、家族を、カルラやエレンやミカサを置いてはいけない
私はもう、一人ではないのだから、愛する者達がいるのだから・・・



ミカサ「・・・・・」

エレン「・・・・・」ペラペラ



×月○日


エレンが調査兵団に入って、壁外に行きたいと言ってきた 正直、やめて欲しい これが親の本音だ 
だが、私は止めなかった エレンは私に似て、人一倍探求心が強い子だ 止めたとしても言うことをきかないだろう・・・
今度帰ってきた時はこの部屋を見せようと思う エレンは落胆するかもしれない 自分が巨人の子であることに・・・
だが、知らなくてはならない そして、立ち向かわなければならない 自分の運命と

だから、私も戦う 内地に行った後、壁外に出て薬草などを採取してこようと思う 何とかエレンが調査兵団に入る前にこの巨人化を解く薬を完成させなくては・・・


エレン「・・・これでお終いです この日に壁が・・・・・壊されたから」

エルヴィン「そうか・・・」

小吉「・・・お前の親父さんが残してくれたこの研究結果は、人類を平和にできるかもしれないな」

エレン「そうですね・・・」

アシモフ「じゃあこの実験ノート等を持って帰って、アネックスの研究施設で薬を完成させるか」

ハンジ「もちろん私も手伝うよ!!」

アレックス「それにしてもエレンの父さんは今、何処にいるんだ?・・・壁外に薬草を取りにいってるのか?」

エレン「・・・いえ、違います 俺がもし父さんの立場だったら母さんを殺した壁外の奴らを許しておく筈が無い・・・」

リヴァイ「・・・じゃあ、お前の親父は子供にこの巨人化を解く薬を託して、自分は特攻したってわけか・・・最低だな」

エレン「・・・ほんっと最低なクソ親父ですよ」

エレン(もうあれから5年が経つ・・・父さんはもう・・・)


アルミン「エレン・・・グリシャさんは人類を、君を裏切ってはいなかった だから、この情報を隠してたことを許してあげなよ」

エレン「・・・いや、許さない だから今度あったらブッ飛ばしてやる」

ミカサ「エレン・・・なら、私も今度あったら一発拳骨をしよう」

エレン(ミカサ・・・そうさ、きっと父さんはまだ・・・生きているはず)



??(あの少年が力を使いこなせてないのが、昨日の補修作業で分かってたから少し危険を冒してまで偵察したんだが・・・思わぬ収穫だ)ガサッ


部屋の外から僅かに物音がした 通常の人間なら聞こえない程の音だったが、彼女には聞こえていた


ミッシェル「誰だ!!」ガチャ

??(やばっ!?)ダッ


不審者は急いで地下から抜け出した


ミッシェル「逃がすか!!」ダッ

リヴァイ「俺らも追うぞ!!」ダッ


??(外に出ればこっちのもんだ)ス…

ミッシェル「!?まさか、お前は!?」

リヴァイ「ここを離れろ!!」バッ


ガリッ


カッ!!


そこに現れたのは猿の巨人だった


猿の巨人「ふぅー・・・危なかった 久々に人間に戻ったから疲れちゃったよ」

エルヴィン「猿の巨人・・・」

猿の巨人「さて、君達を殺して、この地下室を壊しますか・・・」

小吉「何故だ!巨人化を解く薬が作れるかもしれないんだぞ!?もう戦う必要がないだろ!!」

猿の巨人「いや、俺は巨人のままでいいし、巨人も居てもらわなくちゃ俺が王様になれないだろ?あと、巨人だと長生きできるしね」

リヴァイ「くそ野郎が・・・」チャキ


ミッシェル「お前一人で私達に勝てると思っているのか?」

猿の巨人「え?いつ、俺が一人だと言った?オイ!もう来てもいいぞー!」

ドドドドドドド


猿の巨人の呼び声によって、数十体の巨人が走ってきた


ミカサ「いつの間に!?」

アドルフ(くっ、俺が変態しておけば気づけたのに・・・)

燈「何故だ!?俺の糸で穴は塞いだはずなのに!?」

猿の巨人「あの糸は切れないからくっ付いていた壁をまた壊したんだよ めんどくさかったよ」

ミッシェル「アレックス!アルミン!お前らは艦長を連れて壁上に逃げろ!」

アレックス・アルミン「了解です!」

小吉「す、すまないな、迷惑かけて・・・」

アレックス「俺が護衛をする!アルミンは艦長を壁上へ!」

アルミン「早く僕につかまって下さい!」

小吉「俺・・・結構、重いぞ?」


燈「俺は壁の穴を塞いできます!」パシュ ギュイイィィィン

エルヴィン「私とハンジはその間に巨人が侵入するのを防ぐぞ!」パシュ ギュイィィィィン

アシモフ「マルコス!お前も行け!」

マルコス「ウッス!!」ダッ

エレン「俺が巨人になって・・・」

ミッシェル「待て!お前はまだ戦うな!」

エレン「何故ですか!俺も戦えます!!」

ミッシェル「私はまだって言ったんだ それにまだ、座標の力は自由に使えないんだろ?」

エレン「そうですけど・・・」

ミッシェル「ならギリギリまで体力を温存しておけ それまでは私達でアイツを虐めてやる!加奈子!エレンを頼む!」ダッ

加奈子「ハイ!」


バリバリバリ!


アドルフ「ここにいる20体ぐらいの巨人は俺に任せて下さい!」


ミッシェル「頼むぞ!」ダッ


ギュイイィィィン

リヴァイ「死ね!」チャキ


リヴァイは猿の巨人の項を削ぎにいった


ガキンッ!


しかし、猿の巨人は項を硬化して防いだ


リヴァイ「チッ、コイツもかよ」


ブンッ

リヴァイ「フン」ヒュン

猿の巨人「へぇ~、今のを避けるか なら・・・」ガシッ

リヴァイ「!?」

猿の巨人「これはどうだ!」ブンッ


猿の巨人は足元にいた巨人を掴んでリヴァイに向かって投げつけた


リヴァイ(あの大きさだと避けられない・・・なら)

リヴァイ「全部削いでやるよ!」カチャ


ドガッ


しかし、横からミッシェルがその巨人をドロップキックで吹き飛ばした


ギュイイィィィン
      ガシッ

ミカサ「大丈夫ですか?」


ミッシェル「ああ、悪いな アシモフに投げ飛ばしてもらったんだが、着地をすっかり忘れてた 助かったよ」

スタ

ミカサ「それよりあの巨人・・・」

ミッシェル「ああ、かなり厄介だな 硬質化に高い身体能力、そして座標の力・・・」

スタ

リヴァイ「俺達がおとりとなってアイツの足を止める その間にお前らで何とかしてくれ」

ミッシェル「わかった」

リヴァイ「お前・・・死ぬ気で働けよ」チャキ

ミカサ「貴方こそ・・・」チャキ

リヴァイ「行くぞ!!」パシュ ギュイイィィィン


ダダダダダダダッ


猿の巨人は4本足で走行している


猿の巨人(そろそろ上手い具合にバラけて地下室が手薄になったな さっさと研究結果を持って壁外に帰ろう)


猿の巨人は地下室壊すと言ったが、本当の目的は巨人化の薬の研究結果である


猿の巨人(ユミルの民が作った薬はもう残り少なくなって、困ってたんだよな)

ギュイイィィィン

リヴァイ「アイツの体にはアンカーを刺すなよ 掴まれてお終いだ!」

ミカサ「ハイ!」

猿の巨人「・・・うっとおしいな」ダンッ

ミカサ「!?」


猿の巨人はミカサに飛びかかった


ミカサ「くっ」ヒュン


その攻撃をミカサはギリギリ避けた


猿の巨人「なるほど・・・森で殺した奴らより数段速いな・・・なら」ガシッ


猿の巨人は倒壊した家の屋根を持ち上げた


リヴァイ「マズイ!逃げるぞ!」ギュイィィィン

猿の巨人「フンッ!!」ブンッ


屋根は空高く投げられた


ヒュウゥゥウ…

ミカサ(何故、そんなに高く上げたの?)

リヴァイ「!?あの野郎!!」


バンッ!


猿の巨人はさらに壁の破片を投げて、空中で屋根を破壊し、拡散させた


ミカサ「くっ!?」ヒュン

リヴァイ「クソッ、全部はよけられねぇ!」ヒュン


ヒュウゥゥゥ…


屋根の木片が彼らに降り注いだ 


ズザァァ

リヴァイ(ぐっ・・・足に木片が)

ミカサ「リヴァイ兵長!!」スタ


リヴァイの足に木片が刺さった ミカサは幸運な事にあまり木片が飛んでこなかった為、無傷ですんだ


ドドドドドドド


さらに周りにいた3体の巨人が彼ら目掛けて走ってきた


ミカサ「くっ、あの猿め・・・」カチャ


ミカサ「くっ!?」ヒュン

リヴァイ「クソッ、全部はよけられねぇ!」ヒュン


ヒュウゥゥゥ…


屋根の木片が彼らに降り注いだ 


ズザァァ

リヴァイ(ぐっ・・・足に木片が)

ミカサ「リヴァイ兵長!!」スタ


リヴァイの足に木片が刺さった ミカサは幸運な事にあまり木片が飛んでこなかった為、無傷ですんだ


ドドドドドドド


さらに周りにいた3体の巨人が彼ら目掛けて走ってきた


ミカサ「くっ、あの猿め・・・」カチャ

連投してすいません


ガシッ

アシモフ「オラァ!!」ブンッ


アシモフが5m級の巨人の足を掴んで振り回し、他の巨人ごと吹き飛ばした


アシモフ「急いでリヴァイを避難させろ!戦場じゃ何度も助けられないぞ!!」

猿の巨人「そのとおり」ブン

アシモフ「くっ!?」バッ

バキッ


猿の巨人はアシモフを硬化した手で殴った


ズドオォォン!

アシモフ「ぐっ・・・ッ」ガクッ


アシモフは民家まで吹き飛ばされ、気絶した


ミカサ「貴様ッ!!」カチャ

猿の巨人「また君か・・・」ガシッ


猿の巨人はミカサを掴んだ


ギュッ

ミカサ「ぐああぁぁぁああぁ!!」ミシミシ

猿の巨人「ホラ、人間は弱いんだよ ちょっと力を入れただけで壊れちゃうだろ?」

リヴァイ「テメェ・・・!!」ググググ…

猿の巨人「大丈夫 これを殺した後、君も殺したあげr―バキッ!

ミッシェル「汚ねぇ手でミカサに触んなよ」


ミッシェルがミカサを掴んでいる腕の肘を殴った


バン!
    ドサッ

ミッシェル「ミカサ!大丈夫か!?」ガシッ


ミカサ「ミ・・・ミッシェル・・・さん」

猿の巨人(腕が爆発した!?・・・めんどくさい能力だな)

タタタタタッ


ミッシェルはミカサとリヴァイを連れて一旦、その場を離れた


猿の巨人「・・・アイツは殺しておいた方がいいな」ダンッ


猿の巨人は大きくジャンプした


リヴァイ「オイ!跳んできたぞ!!」

ミッシェル「チッ!!」バッ

ズシィィィン!

ズザァァァ

ミッシェル(何とか今の攻撃は避けたが・・・逃げ切るのは無理そうだな)


ピタッ

猿の巨人「・・・ん?動かない・・・これは糸か?」グググ…

スタ

燈「遅くなりました!」

ミッシェル「いや、ナイスタイミングだ」

猿の巨人(なら・・・)

猿の巨人「来い!巨人共よ!」


ドドドドドドド


また猿の巨人の命令により、四方から巨人が走ってきた


燈「お前は少し、俺たちを甘く見てないか?」

ズザァァ

マルコス「燈!糸を周りに張り巡らしてきたぞ!」

燈「おう、よくやった!」

猿の巨人「・・・うざい」ダンッ


猿の巨人は大きく跳び上がった


猿の巨人(しょうがない・・・薬はあきらめるか 逃げよう)


燈「逃がすと思うか?マルコス、ちゃんと渡してきたんだろ?」

マルコス「おう!」


バリバリバリ!


猿の巨人「ぐあああぁあああぁあ!!」


猿の巨人と周りに張り巡らされていた糸は全て一本の糸と繋がっていた そして、その糸はアドルフが持っていた

ズシィィィン!


猿の巨人は地面に落ちた


猿の巨人「まだだ・・・人間ごときに俺が・・・巨人の俺が負けるはずなど無い!!」グググ…

燈「・・・お前は心まで巨人なんだな」

猿の巨人「死ねぇぇぇ!!」ダンッ

燈「フンッ!!」ギュッ


燈はさらに糸で猿の巨人を拘束した


燈「お終いだ・・・上を見ろ」


上空を見上げると鳥の影から1人の人影が降りてくる・・・そして、その人影は次第に大きくなっていく
それは加奈子に乗って上空から飛び降りたエレン・イェーガーであった


エレン「いままで俺達の力が弱く、家族、土地、夢、尊厳・・・お前達、巨人に色々奪われてきた・・・

しかし!俺達は諦めなかった!!たとえ小さい俺達でも、お前達には無い・・・熱い意志があるんだ!!

俺達の進撃は止まらない!!何度敗れても俺達は・・・お前ら巨人に囚われることなく自由なんだ!!


俺達を・・・



『人類』をなめるなよ!!!



ガリッ  

     カッ!!



エレン巨人体「アアァアアァァァ!!」グッ


燈「いっけぇーーッ!!エレーーンッ!!」


メキメキメキ


エレンの拳が硬化していく
そして、エレンは猿の巨人目掛けて、たくさんの想いがこもった拳を振りぬいた


ズドオオォォンッ!!!!


エレンの拳は猿の巨人の頭ごと項を消し飛ばし、地面に突き刺さった 
そして、残った胴体も蒸気とともに消滅した 彼らの勝利である


燈「やりましたね・・・」

ミッシェル「ああ・・・これで壁内に帰れるな」


その後、猿の巨人を倒したエレン達は、地下室にあった巨人化を解く薬の研究結果を持って壁内に戻った
壁内では先に戻った兵士によって知らされた民衆が歓喜にわいて、お祭騒ぎになっていた


壁内に戻った後も忙しい日々が続いた 
まず、TFがこっちの世界に来たことでA.E.ウイルスに感染する危険性があったが、幸運な事にアネックス1号の研究施設でそのウイルスのワクチンが開発された これにより、こっちの世界でA.E.ウイルスによる被害は出ないであろう

次に、アネックスの研究施設で巨人化を解く薬の研究が始まった これもまた、最新の技術により開発されたが、この世界でこの薬の量産は難しく、実用化には数年掛かるとされた

また、ウォール・マリア内の巨人の一掃も並行して行われた 最初は小吉やリヴァイなどの実力者が負傷していた為、1ヶ月ぐらいは少数精鋭のみで行われた そして、彼らが完治した後に大規模な一掃作戦が行われ、順調に進んだ

さらに、巨人化を解く薬を利用してエルヴィンとピクシスは、王政府に壁の秘密と自分達が何をしてきたのかを問いただした
最初は王政府も断固として口を割らなかったが、情報を公開する事が出来るクリスタ(ヒストリア)と『ユミルの民』の生き残りであるユミルの存在が決めてとなり、情報を公開する事を許可した 

しかし、彼らは情報を公開しなかった 何故なら、壁が巨人であり、巨人が人間である事がバレたら民衆がパニックになる為である
そのかわり、彼らは王政府に一つの要求をした それは壁外への調査に前面的に協力する事である 
それにより、タブーとされていた外の世界の情報は民衆に広がり、彼らは自由を求めて外の世界を夢見るようになった


そして、ウォール・マリア内にいる巨人を全て排除し、小吉達が来てからおよそ半年が経ったある日・・・・・突然、小吉達との別れの日が来てしまった



エレン「・・・オーロラ、綺麗ですね」

燈「ああ、宇宙で大量の磁気嵐が起こっているそうだ・・・そのおかげで俺らの世界の地球と通信が取れたらしいからな・・・」


小吉「ではそろそろ行きますね」

エルヴィン「本当にありがとうございました あなた達のおかげで我々は大きな一歩を踏み出せます」

小吉「壁外の人類との和解・・・あなた達なら必ずやり遂げられると信じています」

エルヴィン「そちらも、きっと出来ると思いますよ ぜひ、全世界の人達にワクチンを届けてあげて下さい」

小吉「はい!」

ハンジ「脱出機とか実験機器とか色々と貰っちゃって本当に大丈夫なの?」

アシモフ「ああ、もう必要ないものばかりだからな 太陽光発電機も置いていくし、お前達しだいで一気に文明が進むぞ?まぁ頑張れよ」

イワン「地球には壊れてしまった、と伝えましたので遠慮なんかいりませんッス」

ジョセフ「普通、こういうのは歴史を変えちゃうから駄目なんでしょうけど、俺たちには関係ありませんから」ハハハ


イザベラ「じゃあな、ちゃんとクリスタを守れよ?」ダキッ

ユミル「あぁ、わかってるさ」ダキツクナ!

イザベラ「・・・やっぱり、クリスタを連れて帰っちゃ駄目?」

ユミル「駄目だぁ!!」


エヴァ「クリスタちゃん・・・いえ、ヒストリアちゃん、元気でね」ウルウル

クリスタ「うん、エヴァちゃんもね・・・」グスン

シーラ「ほら、いつまでも泣いてちゃ駄目でしょ 最後くらい笑顔で別れないと・・・」

エヴァ「・・・シーラちゃんも目が赤いよ?」クス

シーラ「!!ゴ、ゴミが入っただけよ!」ゴシゴシ


マルコス「コニー!いつまでもバカでいろよ!」ガシッ

コニー「お前もな!」ガシッ

慶次「自分達で言ってて悲しくならないか?」


サシャ「こ・・・これを本当に貰っていいんですか!?」

八重子「もちろんだよ!うちの特性秘伝のタレを渡せるのはサシャちゃんだけだよ!」

加奈子「あなた達は最後までブレなかったね」

サシャ「八重子さん・・・」

八重子「サシャちゃん・・・」

ダキッ

サシャ「あ・・・ありがとうございました!」ピエーン

八重子「いつまでも元気でね!」ピェーン


アレックス「ジャン、色々と頑張れよ・・・無駄かもしれないけど」ハハハ

ジャン「うるせぇ!余計なお世話だ!!」

アレックス「冗談はさておき、ちゃんとあいつらの面倒を見ろよ お前が一番しっかりしてんだからな」

ジャン「へっ、余計なお世話だって言ってんだろ・・・いままで、ありがとな」

アレックス「ジャンが素直に礼を言うなんて・・・今、鳥肌たったぜ あっ、俺元々鳥肌か」

ジャン「別れが台無しだ!!」


ミカサ「アドルフさん・・・あの時、エレンを助けていただき本当に感謝しています」ペコ

アドルフ「気にするな・・・お前らも元気でな」

アルミン「はい!」

ミッシェル(少しはアドルフも丸くなったみたいだな・・・)

ミカサ「ミッシェルさんもお元気で・・・」

ミッシェル「ちゃんとお前らがエレンを守ってやるんだぞ?それにお前は、たまには女らしい格好もしろよ 綺麗なんだから」ワシャワシャ

ミカサ「・・・ハイ//」

アルミン「僕達は、皆さんのおかげでここまで戦ってこれました・・・本当にありがとう、ございました!」ペコ

ミッシェル「おう、元気でな」ニコ

ミッシェル「・・・ん?お前も来てたのか」

リヴァイ「当たり前だろ 一々むかつく女だな」

リヴァイ「・・・・・じゃあな」

ミッシェル「・・・おう」


エレン「・・・いよいよ、お別れですね」

燈「ああ・・・お別れだ お前達に会えて本当に良かった・・・元気でな」

エレン「・・・」ジワ…

燈「おいおい、泣くなよ」ジワ…

エレン「あ、燈さんだって泣いてるじゃないですか!」ゴシゴシ

燈「う、うるせぇ!・・・エレン、さっきお別れだと言ったがそれは嘘だ」

エレン「えっ!?帰らないんですか?」

燈「違う・・・お前は俺の事を忘れるか?」

エレン「忘れるはずないじゃないですか!!」

燈「・・・お前がそうやって俺の事を忘れない限り、俺とお前はいつまでも心で繋がっているんだ
だから・・・俺を、俺達を忘れない為にも絶対に死ぬんじゃないぞ!」バッ

エレン「・・・ハイ!」バッ


二人は互いの拳をぶつけ合った


ミッシェル「・・・燈、そろそろ行くぞ」

燈「・・・はい」


彼らは宇宙船アネックス1号へ歩み始めた


小吉「泣くなよ・・・こういう別れの時は黙って背中で語るんだ」スタスタ

燈「はい・・・」スタスタ

ミッシェル「・・・」スタスタ


エレン「皆さん!本当に!本当にありがとうございました!!」


小吉・燈「」ブワッ

ミッシェル「・・・ボロ泣きじゃねぇか」

小吉「ミッシェルちゃん、サングラスちょうだい・・・」ボロボロ

ミッシェル「・・・意味無いと思うぞ?」クス


燈「エレン!みんな!!元気でな!!絶対に死ぬんじゃないぞぉ!!」フリフリ

エレン「燈さんこそ、お元気で!!必ず手紙を出します!!」フリフリ

アルミン「どうやって届けるの?」ハハハ


皆、泣き笑いながら手を振っている
そして、その時がやってきた


小吉「じゃあ行くぞ!」ガコンッ


ドオォォォン!


アルミン「うわっ!」

ミカサ「・・・凄い風」


爆音と共に、辺り一面に風を起こしながら彼らを乗せたアネックス1号は飛んだ
そして、直ぐにそれは空の彼方へと消え去った


エレン「皆さん・・・俺達はあなた達を絶対に忘れません・・・本当にありがとうございました」


数年後


アルミン「エレン、いよいよだね!」ウキウキ

エレン「あぁ、もう直ぐで・・・夢にまで見た、海が見れる!!」ワクワク

ミカサ「二人とも興奮し過ぎ まだ、壁外には巨人がいるんだから、もっと集中してないと」

エレン「興奮すんなってほうが無理だ!!子供の頃からの夢だぞ!」

ザッ

リヴァイ「オイ、そろそろ出発するぞ 準備しろ」

エレ・ミカ・アル「ハッ!」バッ

ミカサ「アルミン、そこの薬を取って」

アルミン「それにしても巨人化を解く薬が本当に実用化されるとは・・・はい、ミカサ」つ薬

ミカサ「ありがとう」パシッ

エレン「これもハンジさんやお前のおかげだよ あっ、あと燈さん達が置いてってくれた実験機器のおかげか」

アルミン「あの後、一気に文明が進んだからね 電気も一般に普及し始めたし」


エレン「そんなことより、今は海だろ!!燈さんからたくさん情報は聞いてるからな!」ウキウキ

ミカサ「・・・私も正直に言うと少し興奮している」ワクワク

エレン「だろ?この後も三人で世界中をまわろうぜ!!」

ザッ

ジャン「オイ!早くしろって!!リヴァイ兵長が怒ってんぞ!!」

エレン「やばっ!何も準備してなかった!」アセアセ

ミカサ「じゃあ、エレン 先に馬のとこに行ってる」

アルミン「早くしないと先に海まで行っちゃうよ?」ハハハ

エレン「直ぐに行くってば!!」ゴソゴソ

ガサッ

エレン「・・・ん?あの黒いのは・・・」


エレン「・・・ゴキブリ?」


Fin

これにて完結です! 

かなり長々と書きましたが見てくださった方々、本当にありがとうございました
完結と言いながら、この後少しだけおまけを投下して本当の終わりにします


ではまた

何度もすいません あとかなりとばして投下したので抜けてるとこがあるかもしれません 前後のレスがおかしなとこがあったら教えて下さい

おまけは夜中に投下します

面白かったです。最後まで良く書いたと思う。凄い。ただ、アニ達を使った理由が飛ばされてる気がするのですが。
おまけ楽しみにしてます。乙。

酸素!
本当に面白かったよ!締め方も良いね!


>>492
最後までレスありがとうございます 
すいません 完全に忘れてました 一応頭の中では考えてたので裏設定という事でお願いします

座標にも2タイプがいる
・ユミルが生まれた村を守っていた奴のような平和主義者
・猿の巨人のような独裁者
その為、猿の巨人はライナー達の故郷の人達からあまりよく思われていなかった 
大人達を巨人化させると反逆される恐れもあった為、子供を巨人化させた
さらに子供を使ったもう一つの理由として、大人達への牽制 自分の言う事を聞かないと家族がこうなるという見せしめ 
つまり、猿の巨人は最低です

>>493
酸素→O₂→乙ですか? ありがとうございますw 理系っぽくていいですが、分かりづらいですw


ではおまけを投下します


おまけ


アルミン「エレン、何を書いてるの?」

エレン「手紙だよ、手紙」カキカキ

アルミン「珍しいね、エレンが手紙なんて・・・」

エレン「できたぁ!!」

ミカサ「何ができたの?」

エレン「うおぉ!?いきなり現れるなよ!」

アルミン「それよりその手紙は誰宛なの?」

エレン「決まってんだろ?燈さん宛だ!海に行ったことを燈さん達に報告したくてな!」

アルミン「・・・本当に書いたんだ」

ミカサ「それをどうやって送るの?」

エレン「送らないんだよ もしかしたら、燈さん達は未来から来たかも知れないって言ってただろ?」

アルミン「そういえば、そんなことも言ってたね」


エレン「だからこのまま大切に保管しておけば燈さん達に渡せるんじゃないかってわけだ!」

アルミン「・・・まあ可能性はゼロじゃないから、いい考えかもしれないね」

ミカサ「エレン、私も書いていい?」

アルミン「あっ、僕も!」

エレン「もちろんいいに決まってんだろ?じゃあ書き終わったら、これに入れてくれ」

アルミン「・・・・・エレン これ、間違えてるよ」

エレン「はあ?どこが間違ってんだよ?」

アルミン「年数が間違ってるよ・・・240年ぐらい」

エレン「い、いいだろ!!四捨五入すればこんぐらいになんだよ!!」

アルミン「100の位で四捨五入するの!?」

ミカサ「・・・エレンらしいといえば、エレンらしい」

アルミン「はぁ・・・そうだね じゃあ僕達は手紙を書いてくるよ 年数は・・・そのままでも書き直しても、どっちでもいいよ」クス

エレン「くそっ、意地でもこのままでいくからな!!」


数日後


ミカサ「綺麗・・・」

アルミン「そうだね でも、オーロラを見ると・・・あの時の別れを思い出しちゃうな」

ミカサ「・・・もしかしたら、また繋がっているのかもしれない」フフ


ダダダダダダッ


エレン「大変だぁぁ!!」

アルミン「どうしたの?何か問題でも起きたの?」

エレン「あ・・・あの手紙が無いんだ!!」

アルミン・ミカサ「えっ!?」

ミカサ「・・・ふふふ 私の言うとおりになったみたい」ニコニコ

アルミン「そうだね みんな元気にしてるかなぁ・・・」ニコニコ

エレン「何のんきに笑ってんだよ!!一緒に探してくれよ!!」


____________________


ワシントンD.C. 国連空港宇宙局(U-NASA)


燈「みんな!久々だな!」

マルコス「お前とは昨日、会ったろ?」

燈「こういうのはみんながいる時に言うもんなんだよ!!」

アレックス「それより見たか?昨日のオーロラ!マジ綺麗だったな」

エヴァ「うん!・・・でも、いきなり召集がかかってくるなんて・・・一体何があったのかな?」

シーラ「あっ!艦長とミッシェルさん、お久しぶりです!」ペコ

小吉「おう、みんな悪いな いきなり呼び出しちゃって」

燈「たまたまアメリカに居たから、それは別にいいんですけど・・・何かあったんですか?」


ミッシェル「実は昨日、U-NASAの敷地内にこんな物が落ちてたんだ・・・」スッ

燈「えっ!?これって・・・」

小吉「ああ、そうだ おそらく昨日の磁気嵐でまた、あの世界と繋がったんだろう」

エヴァ「みんな元気かなぁ・・・」

シーラ「でも・・・年数間違ってない?」

ミッシェル「大方、エレンが間違ったんだろう フッ・・・あいつらしいな」

マルコス「あいつもバカだなぁ」ハハハ

アレックス「中は手紙か?」

燈「一応、俺宛にきてるから俺が開けるぞ?」

燈(それにしてもエレン・・・年数ぐらい書き直せよな)フフ




二千年後の燈さんへ



これで本当にお終いです!!
見てくださった方々、ありがとうございました!


一応、次回作としてリーさんが主役で、また進撃とテラフォのクロスを書いていこうと思っています
タイトルは見れば一発でわかるようにしますので、良ければ見て下さい


ではまた機会があれば何処かで

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