ナルト「この里も立派になったってばよ」
クラマ「あぁ…」

クラマ「お前が、そしてあいつらが」
クラマ「いや、あの時の忍全員の希望であり、夢だっただな」
クラマ「この平和は…」

ナルト「あぁ。」
ナルト「あ、そうだった」

クラマ「なんだ？」

ナルト「セトがさ、またお前に会いたいって」
クラマ「またか…」

クラマ「あいつは昔のお前にそっくりだ」ﾔﾚﾔﾚ

クラマ「この間なんか尻尾を纏めて結ばれて、「パイナップル！」だぞ？」

ナルト「はははっ。あれは面白かったってばよ」

クラマ「その前なんてな…」

ナルト「クラマ」

クラマ「…なんだ？」

ナルト「なんだ、その…」
ナルト「ずっとずっと、ありがとな」

クラマ「…あぁ…」
クラマ「それはワシもだ。ありがとう」

ナルト「ぷっ！そんなにちっこくなっても「ワシ」かよっ」ﾊﾊﾊ

クラマ「ワシがワシがで何が悪いっ！」ﾌｰ

ナルト「悪かったってばよ…」

ナルト「でも、この平和のために」

ナルト「お前が…」

クラマ「それはいうな」

クラマ「ワシはチャクラの集合体」

クラマ「人間らが更なる発展を求め、自然汚していけば」

クラマ「そのチャクラ体であるワシらに影響がでるのは、あの戦いの後に話しただろう」

そーいう設定で

ナルト「あぁ…」
ナルト「でもすげぇよな。チャクラ使わずに電気生み出す機械？ってやつはよ」

クラマ「そうだな」
クラマ「ワシらが生きる時代では考えられない産物だ」

ナルト「争いが無くなって…世界が平和になって…」

ナルト「アカデミーがなくなって」

ナルト「今じゃ忍術は俺たち世代が知るだけだ…」

クラマ「争いのない世界」

クラマ「それはお前の望んだことだ…」

クラマ「あの時、月に願ったお前達忍のな…」

ナルト「…そう、だな」

ナルト「だけど、俺たちがまだチャクラを感じる事ができるのはなんでだってばよ？」

クラマ「…さぁな」

クラマ「(あの戦い終結で…)」

～
ナルト「…ぐぅ」ﾊｧﾊｧ

カカシ「よくやったな…」ﾎﾟﾝ

ナルト「先生…」ｸﾞｯ ｽｸ

サスケ「終わったか…」

サクラ「ナルト！？サスケ君！？」

ナルト「あっ！サクラちゃーん！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

サスケ「お前…相変わらず体力バカだな」

サクラ「大丈夫！？」ﾀﾀｯ

ナルト「もっちろんだってばよ！」
サスケ「ふん…」

サクラ「先生…、十尾の人柱力の人…」

カカシ「いつだか話したな。」


カカシ「…あいつは…」
カカシ「俺の親友だ…」

サクラ「同じ班にいたっていう、写輪眼の英雄…？」

カカシ「あぁ」ｽｯ

カカシ「なぁオビト…」

カカシ「今度こそ、この眼を通して」
カカシ「明るい未来を共に視ていてくれ」ﾀﾞｷ

オビト「…」

オビト「…カカシ……ナルト」
オビト「そして、この場に居る忍び達よ…」

カカシ「(これは…心伝身の術か？)」

オビト「争いのない世界…平和な未来…」

オビト「願うならば月に祈れ…」

オビト「想いが重なれば…それは届く…」

カカシ「オビト！」

カカシ「お前が言った一流の忍は、拳を合わせればってやつ…」

オビト「カカシ…」

オビト「俺は…。」

オビト「お前の眼になって、この世界の行く末を見届けるさ…」ｻﾗｻﾗ

カカシ「お前、体が…」ｻﾗｻﾗ

オビト「また、な…カカシ」

(今からそっちへいくよ…リン…)

ナルト「先生…」
サクラ「どうするんですか…？」

サスケ「…」

カカシ「…やっぱ平和が良いでしょ、みんな」

カカシ「俺だって、イチャパラ読みたいーしさ」ﾆｺｯ

～

～
クラマ「ナルト。ワシらはいずれ消える」
ナルト「！？なんでだってばよ！？」

クラマ「ワシらは、六道仙人からわかれたもの」

「輪廻の輪が解かれれば…な…」

ナルト「そっか」ﾆｶ

クラマ「ふん。こちらも精々するわ」
ナルト「…そうじゃねーってばよ」ﾎﾟﾝ

ナルト「やっと、解放されるんだぞ？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

クラマ「貴様、やめんか！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

ナルト「いつ居なくなっちまうのかわかんねーけど」

ナルト「クラマと一緒で良かったってばよ！！」ﾆｶｯ

クラマ「ナルト…」

？「おーい！じっちゃーーん！」

ナルト「ん？」
クラマ「あれは…」

ナルト「セトか？」
クラマ「ナルト、ワシはお前の中に隠れるぞ」ｽｩｩ

セト「じっちゃん！久しぶり！」ﾀｯﾀｯﾀ

ナルト「おう！久しぶりだってばよ！」

セト「あれ？九尾のじいちゃんは？」ｷｮﾛｷｮﾛ

ナルト「あぁ、あいつはちょっと出掛けてんだ」

セト「そっかぁ…」
ナルト「用事はそれだけか？」

セト「あ！そうだった！」
セト「じっちゃん！今日はお稽古の日だよ！？」

ナルト「へ？そうだったけか？」

セト「もー！じっちゃんたら！」

セト「もういくよ！」ｸﾞｲｯ

ナルト「お、おいおい！」
ナルト「そんなに引っ張るなってばよ」ﾀｯﾀｯ

セト「だぁーって！じいちゃんが約束わすれるからだってばねー！」ｸﾞｲｯ

ナルト「っ！」
ナルト「あぁ…じゃぁ一気に行くか！」

セト「え！？やってくれるの！？」

ナルト「あぁ！たまにはな！」ﾆｶｯ

ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ
ﾋﾟｼｭﾝ

～慰霊碑前 稽古場～
ナルト「っと」ﾀｯ
セト「わわっ！」ﾄﾞﾃｯ

ナルト「はっはっはっ！大丈夫か？」

セト「もー、じっちゃんたら、いきなり翔ばないでよ」ﾌﾟｸ-

ナルト「わるいわるい！」

ナルト「でも、たまには使わなきゃなまっちまうからな！」ﾜｼﾜｼ

セト「んー！今度からは先にいってよね！！」

ナルト「あぁ！わかったっでよ」ﾆｶｯ

セト「でもどうしてこんなに速く動けるのー？」
セト「私にも教えてよこの術！」

セト「それに、どーしてお墓の前が稽古場なのー？」

ナルト「どうしてってー…」
ナルト「ま、そーゆーもんだからだってばよ…」

ナルト「術も、この場所もな！…」

セト「えー？」
ナルト「俺もここで色々学んだってばよ！」

セト「そーなんだ！じゃぁ、ここでいっぱい修行したら、じいちゃんみたく強くなれるんだね！」

ナルト「あぁ！そうかもしれないってばよ！」
セト「そーかもって…」ﾌﾟｸｩ

ナルト「さぁ！はじめるか！」

ナルト「セト！今回は、この鈴を取るのが修行だ！」

…
…

セト「ぁーー！！」ﾊﾞﾀﾘ

セト「やっぱり無理だってこんなのー！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
セト「取るどころか触れもしないってばねー！」ﾑｶｰ

ナルト「そんなことねー…っていいてーけど」
ナルト「お前は分かりやす過ぎるんだってばよ！」

ナルト「忍者なら、裏の裏をかくべし！ってな！」

セト「…裏の裏って…表じゃん…」

ナルト「そーじゃなくて！」
ナルト「まぁ、お前は無駄な動きを無くすことからだな！」

セト「むー」ﾌﾟｸｩ

ナルト「んじゃ今日は帰っか！またな！」

セト「んー」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

セト「今日もありがとね…じっちゃん！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

ナルト「…あぁ！」ﾆｶｯ

…
…
ナルト「でもよ？なんでセトやあいつらは忍術が使えんだ？」

クラマ「…わからん」
クラマ「だが、お前も、直巴の眼のアイツも」
クラマ「チャクラを感じ、練ることが出来た」

ナルト「…そうだな…」ﾌｩ

クラマ「疲れたか？」

ナルト「あー、まぁなぁ」
ナルト「そろそろ体術だけの組手じゃ身体がついてこねーってばよ」

クラマ「…早い内にしっかりやってやれよ？」

ナルト「あぁ…。」

ナルト「解ってるってばよ…」

ナルト「さぁて！」
ナルト「俺たちも帰っかよー？」

クラマ「あぁそうだな」

ナルト「今日の晩飯は…。久々のカップラーメンだってばよ！」

クラマ「なっ！」
クラマ「お前はまたそんなものを！」

ナルト「お、怒んなよなー」
ナルト「今日はホントに疲れちまったからなぁ」

ナルト→鳴門
鳴門→瀬戸

～
～
サスケ「やはりお前は甘いな！ナルトぉ！」ﾊﾞﾁﾊﾞﾁ

ｼｭｯ
ﾄﾞｽｯ ﾊﾞﾁﾁ…

ナルト「さ、サスケぇ…」ｶﾞｸｯ

サスケ「～…」ｽｯ

ナルト「(あ、あいつ、今…なん…て…)」ｶﾞｸｯ

～～

ナルト「…ん？」ﾑｸｯ

ナルト「あぁ、寝ちまってたのか…」ｺﾞｼｺﾞｼ

クラマ「起きたか。」
ナルト「ん…。」
クラマ「どうかしたか？」

ナルト「ん？なにがだ？」

クラマ「チャクラが乱れておるぞ」

ナルト「ははっ。…さすが産まれたときから一緒の相棒だってばよ」ﾊﾊｯ

クラマ「夢でもみたか？」
ナルト「あぁ…。懐かしい夢を、な。」