シェリル「ガンダムだ」 ランカ「え」 シェリル「俺がガンダムだ」(233)

ランカ「~♪」 トコトコ

死ぬぜぇ・・・・

ランカ「・・・・!?」

俺の姿を見たものは、みんな死んじまうぞぉ・・・・

ランカ「ひぃっ!?」

ランカ「だ、誰なの・・・・?」ビクビク


シェリル「・・・・・・」コソーリ

シェリル「わぁっ!」バッ

ランカ「ひぇぇぇ!?」ビクゥッ

シェリル「うふふ、私よぉ」

ランカ「なんだぁ、シェリルさんかぁ・・・」ホッ

ランカ「さっきの台詞もシェリルさんですか?」

シェリル「そうよ。最近ガンダムWにハマっちゃって」

ランカ「(まーたフロンティア文化に手を出して・・・)」

シェリル「ランカちゃんはガンダム知ってる?」

ランカ「一応、知ってますよ」

ランカ「下積みの頃、ディープ・アキバで仕事したこともありますし」

シェリル「ふぅ~ん・・・。私、そんな仕事したことないわ」

ランカ「そりゃ、そうですよ・・・」

シェリル「ねぇ、どんな仕事したの?」

ランカ「ど、どんなって・・・」

ランカ「(シェリルさんって、何でも興味持つんだなぁ・・・)」

ランカ「(そういう時のシェリルさんって、子供っぽくて可愛いな)」

ランカ「なんというか・・・、バルキリーのコスプレとかして・・・」

シェリル「バルキリーの?」

ランカ「そうなんですよ~。『そっち系』が好きな人がいるみたいで・・・」


ランカ「あとはぁ・・・」

通行人A「・・・おい、あれシェリル・ノームじゃないか!?」

通行人B「ランカ・リーもいるぞ!」

シェリル「せっかくお話してたのに・・・野次馬が来ちゃったわね」

わーわー ざわざわ

通行人C「サインくれーー」

通行人D「カメラ、カメラ・・・」


ランカ「か、囲まれちゃいましたね、シェリルさん・・・」

シェリル「仕方ない、『あれ』しかないわね・・・」

ランカ「『あれ』?」

シェリル「ランカちゃん、離れて!!」

ランカ「な、何をするつもりですか!?」

シェリル「自爆する」

ランカ「えぇっ!?そんなことしたら、シェリルさん死んじゃいますよ!」

シェリル「命なんて安いもんだ、特に私のは」

シェリル「・・・・・」 スッ [自爆スイッチ]

シェリル「任務・・・完了・・・・」 [自爆スイッチ]カチッ

  ドカアアアアアアアアアン

ランカ「シェリルさぁぁん!!!」

~次の日 学校 教室~

アルト「おい、ランカ!聞いたぞ、シェリルが自爆したって!?」

ランカ「うん・・・。私が人に囲まれてるところを、シェリルさんが助けてくれたの」

アルト「それで、自爆した後シェリルはどうしたんだ・・・?」

ランカ「グレイスさんが来て、連れて帰っちゃった・・・」

ランカ「だから、その後どうなったかは・・・」

アルト「くっ・・・、シェリルの奴、無茶しやがって・・・」


ガラッ

シェリル「おはよう、2人とも」

ランカ「しぇ、シェリルさん!?」

アルト「体は大丈夫なのか!?」

シェリル「当たり前でしょ。私を誰だと思ってるの?」

シェリル「私はシェリルよ?あのくらいの自爆、どうってことないわ」

ランカ「良かったぁ・・・・」ホッ

アルト「ったく・・・、心配させやがって・・・」

シェリル「そんなことより、アルト?」

アルト「ん?」

シェリル「私ディープアキバって所に行ってみたいわ」

アルト「はぁ?あんな所に何の用だよ?」

シェリル「『ガンプラ』っていうのが欲しいのよ」

アルト「プラモデル・・・?」

シェリル「そうそう、それよ!」

シェリル「色々種類があるって聞いてね、見てみたくなっちゃって!」

アルト「それはいいけど、お前ガンダム見た事あるのか?」

シェリル「もちろん!『ガンダムW』ってヤツ」

アルト「え?それだけ・・・?」

シェリル「・・・?何よ、文句あるの?」

アルト「オマエなぁ・・・。ガンダムっていっぱいあるんだぞ?」

アルト「『こんなにガンダム作って、どうするんだ?』ってくらい」

シェリル「し、知ってるわよ、それくらい・・・。それを見に行くんだから!」

アルト「確かにいいかもなぁ・・・」

シェリル「?」

アルト「沢山の種類の前に『ぽかーん』なシェリルの姿が拝めるからさ・・・」

シェリル「な、何よ!『ぽかーん』なんてするはずないでしょ!この私が・・・」


ランカ「(2人・・・。楽しそうにお話してるな・・・)」

ランカ「(私は・・・シェリルさんにとってお邪魔虫なのかな・・・?)」

ランカ「・・・・」ショボーン

シェリル「じゃあ、3人の休みが合った日に行きましょ?」

ランカ「えっ?」

シェリル「もちろん、ランカちゃんも一緒に行くわよね?」

ランカ「い、いいんですか・・・?」

シェリル「私アキバなんて行ったことないから、案内してね」ニコッ

ランカ「は、はいっ!頑張ります!!」ピョン

アルト「(マジで行くのかよ・・・。あの雰囲気は好きじゃないんだけどな・・・)」

アルト「(最新のバルキリーのプラモでもチェックするか・・・)」

~一週間後 ディープアキバ~

ランカ「・・・・」キョロキョロ

ランカ「(日時、間違ってないよね・・・?)」

アルト「お~い」タッタッタ

ランカ「あっ!アルトくん」

アルト「悪い、遅れて。・・・って、ランカ1人か?シェリルは・・・?」

ランカ「シェリルさんはまだだよ。2人とも来ないから、日にち間違えちゃったかと思ったよぉ~」


携帯<シェリルさんからメール

ランカ「あっ、シェリルさんからメール!遅れた件かな・・・?」 ポチッ

メール [私の名前を大声で呼んでみて!]

アルト「なんだそりゃ・・・。呼ばないと出てこないとかか・・・?」

ランカ「とりあえず、呼んでみようよ。・・・シェリルさぁ~ん!」

アルト「おーい、シェリル~!」

  兄弟よ、いま女の名を呼ばなかったかい?

アルト・ランカ「!?」

グレイス「フロンティアの連中がランカの歌を聞きやすくしてくれて助かったぜ!」
ランカ「聞きやすくしたぁ?」

アルト「ランカ!あれを見ろ!!」

[公園のベンチ]

ランカ「シェリルさんが、公園のベンチに頭に手を当てて足を組んでふんぞり返って座ってる!?」


~公園~

シェリル「戦場でなぁ・・・、恋人や女房の名前を呼ぶときというのはなぁ・・・」

シェリル「瀕死の兵隊が、甘ったれて言う台詞なんだよぉ!」

ランカ「・・・・・」

アルト「お前、それ言いたかっただけだろ」

シェリル「おっす!2人とも元気してる?」

ランカ「シェリルさん・・・。∀も見たんですね・・・」

シェリル「えぇ、ここ1週間でね」

シェリル「W以外に何かガンダム見ておこうと思って」

アルト「そ、そうか・・・」

ランカ「(Wの後に∀って、ちょっとレベル高い気がする・・・)」

シェリル「とりあえず、プラモ見に行きましょ!楽しみ~」ワクワク

~ホビーショップ~

シェリル「結構広いのね~。目移りしちゃうわ」

ランカ「アキバですから」

アルト「お前ら・・・、迷子になるなよ?」


~バルキリープラモ売り場~

アルト「おっ!すげぇ!もうトルネードパックも出てる!」

シェリル「ねぇ、私ガンプラ見たいんだけど・・・」

アルト「ほらっ!VF-27 ルシファーも出てるぞ!」

シェリル「ねぇ・・・あるとぉ・・・」

アルト「こういうのは早いなぁ~。おっ!こっちにもある!」

シェリル「・・・・」

ランカ「(U・ω・)スゴイネー」

シェリル「ランカちゃん、2人でガンプラ見にいきましょ?」


アルト「おっ、これとか最近の!・・・・ってあれ?2人がいない・・・? もう迷子になったのかよ・・・」

シェリル「・・・・・」トコトコ

ランカ「シェリルさん・・・?アルトくん置いてきて良かったんですか?」テクテク

シェリル「いいのよ、あんな飛行機オタク」トコトコ

シェリル「オタクってあんなんだから嫌なのよ!」

ランカ「あ、あはは・・・・」


~ガンプラ売り場~

[ガンプラ][ガンプラ][ガンプラ][ガンプラ][ガンプラ][ガンプラ][ガンプラ][ガンプラ]ズラーッ

シェリル「うわぁ・・・」

ランカ「流石にいっぱいありますね~」

シェリル「この羽根が生えてるヤツとかカッコいいわね」

ランカ「あっ、これウイングガンダムですよ」

シェリル「えっ!?そうなの?」

ランカ「劇場版で出てきたヤツです!」

シェリル「ランカちゃん、物知りね。一緒に来てもらって良かったわ」

ランカ「べ、別に、物知りってわけじゃあ!///」

シェリル「ねぇ、ランカちゃんのオススメは?」

ランカ「えっ?」

シェリル「このガンプラの中でオススメの奴を選んで欲しいのよ」

シェリル「正直いっぱいあり過ぎて、どれがいいのかわからなくて・・・」

ランカ「は、はぁ・・・」

ランカ「(う~ん・・・、どれがいいかなぁ・・・)」

ランカ「(私も一通りは見たけど、『詳しい』ってほどじゃないんだよね・・・)」


ランカ「う~ん、じゃあこれ!」

   [ネモ]

シェリル「・・・・?これぇ?」

ランカ「はいっ!ネモです!ほら、顔とか可愛いでしょう?」

シェリル「まぁね・・・。で、これって何で出てくるの?」

ランカ「『Zガンダム』に出てきますよ!いっぱい!」

シェリル「ふぅ~ん・・・・」

シェリル「(『ゼータガンダム』・・・今度見てみようかな・・・)」

アルト「お~い!」タッタッタ

ランカ「あっ、アルトくん」

シェリル「何よアルト・・・飛行機漁りは終わったのぉ?」ジトー

アルト「な、なんだよ・・・。急に何処か行っちまったくせに・・・」

シェリル「ふふっ、まぁいいわ」

シェリル「じゃーん!」 [ネモ]

アルト「・・・・?なんだよこれ?ネモ?」

シェリル「ランカちゃんが『これがオススメだ』って選んでくれたのよ」

ランカ「えへへ~///」

アルト「(ネモってオススメか?)」


シェリル「よし、決めたわ!私、この『ネモ』買うわ」

アルト「えっ!?・・・お前、プラモ作れるのかよ?」

シェリル「何言ってるの。皆『初めて』の時は初めてなのよ」

ランカ「大丈夫!きっとシェリルさんなら作れますよ!」

シェリル「うふふ、ありがと♪」

~シェリルの部屋~

シェリル「ただいまぁ」

グレイス「あら、おかえりなさい。久しぶりの休みは楽しめた?」

シェリル「もうクタクタよ。色んなお店まわったりして・・・」

グレイス「あらあら。随分楽しんだのねぇ」


  [紙袋]

グレイス「ん・・・?」

グレイス「なぁに?その紙袋・・・」

シェリル「あぁ、それは今日買ってきたのよ」

グレイス「もう・・・またいらない物買ってきて・・・」

シェリル「いるわよ!・・・ほらっ!」ガサゴソ

   [ネモ]

グレイス「プラモデル・・・?」

シェリル「ふふん。どう?カッコイイでしょう?」

グレイス「・・・・・」

シェリル「グレイス、ハサミ持ってきて頂戴」

グレイス「今から作るの?」

シェリル「当然よ。グレイスも手伝って!」

グレイス「はいはい、わかりました・・・」フゥー


シェリル「・・・・・」 パチン パチン

グレイス「ほらほら、パーツごとに分けないと。わからなくなるわよ?」

シェリル「うるさいわね・・・。そんなことしなくても平気よ!」

シェリル「えっと・・・、ここに・・・」 [説明書]

シェリル「(あれ?このパーツ、さっき切っておいたのに・・・何処行っちゃった?)」ガサゴソ

グレイス「ほら・・・。このパーツ?」スッ

シェリル「あっ!それそれ」 カチッ

グレイス「だから『分けておきなさい』って、言ったでしょう?」

シェリル「た、たまたまよ!今のはたまたま見失っただけ・・・」

グレイス「(やれやれ・・・)」

シェリル「・・・・・」 パチンパチン

~しばらくして~

シェリル「最後に顔を付ければ・・・」

シェリル「・・・・・」 カチッ

シェリル「出来たわ!」 [ネモ]

シェリル「ほら、グレイス!見て~」 [ネモ]

グレイス「はいはい。・・・何処かに飾る?」

シェリル「えぇ、もちろん!」


シェリル「う~ん、どんなポーズにしようかしら・・・」

グレイス「劇中のポーズでいいじゃない」

シェリル「私、『ゼータガンダム』見たことないのよね」

シェリル「そうだ!」

シェリル「ねぇ、『ゼータガンダム』って今見れる?」

グレイス「見れなくはないけど・・・」

シェリル「じゃあ今から見るわ。用意して」ワクワク

グレイス「今日はもう寝なさい」

~1週間後 学校~

シェリル「~♪」トコトコ

ランカ「あっ!シェリルさん、おはようございます!」タッタッタ

シェリル「あら、ランカちゃんおはよう」

ランカ「えへへ、なんか久しぶりですね!」

シェリル「そう?1週間仕事で学校に来れなかっただけじゃない」

ランカ「(私にとっては1週間が長いんです!)」


シェリル「あっ、そういえばねぇ・・・。見たわよ、あれ」

ランカ「『あれ』?」

シェリル「Zガンダムよ。ネモの勇姿が見たくて」

ランカ「あぁ、Zですかぁ・・・。で、どうでした?感想は?」

シェリル「ふふっ、それがねぇ・・・・」

アルト「・・・・・」トコトコ

シェリル「あっ、噂をすれば『見た目が女』の人登場」

ランカ「え・・・・?」

シェリル「おーい、そこの可愛い彼女ぉ~」

ランカ「ちょっ、シェリルさん!?」

アルト「あぁん?俺の事かぁ・・・?」ギロッ

シェリル「俺・・・?なんだ、男か・・・」

アルト「・・・・・・」

ランカ「(も、もしかして、ケンカになるんじゃ・・・?)」ドキドキ

アルト「なんだ、シェリルとランカか。どうしたんだよ、急に『女の子』とか言いやがって」

シェリル「・・・・・?」

ランカ「(よ、良かったぁ・・・。流石にいきなり殴りかかってきたりはしないよね)」

シェリル「アルト、殴りかかって来ないの?」

アルト「え?そんなことするわけないだろ?」

ランカ「あ、あはは・・・」

シェリル「見損なったわ・・・アルト・・・」

アルト「・・・?」

シェリル「そんな男、修正してやる!!」 ヒュッ

  バキッ

アルト「ぐはっ!」

ランカ「あ、アルトくん!?」

アルト「うぅ・・・・、いてて・・・」

アルト「(あれ・・・?痛いのに・・・・)」

アルト「(シェリルに殴られて気持ちいい・・・・////)」

アルト「(これが『痛さ』か・・・・)」ニヤニヤ

アルト「いたた・・・」ニヤニヤ

ランカ「あ、アルトくん、大丈夫?なんか笑ってるけど・・・」

シェリル「そういえば、この前深夜番組見たら、ランカちゃんが出てたわ」

ランカ「えっ?なんて番組です?」

シェリル「『オタクカルチャー!』ってヤツ。コスプレしたり、オタクと一緒にゲームしたり・・・」

ランカ「あぁ、それですか・・・」

ランカ「以前も言ったかもしれませんが、私は下積み時代に『そっち系』の仕事してて・・・」

ランカ「その時代に出来たファンの方が、今でも私を支えてくれてるんです」

ランカ「その影響、ですかね・・・・」

シェリル「ふぅ~ん・・・」

ランカ「あはは・・・、シェリルさんには信じられないですよね・・・///」

シェリル「・・・・出たい」

ランカ「え?」

シェリル「その番組、出たいわ!!『オタクカルチャー!』に出たいわ!!」

ランカ「えぇっ!?シェリルさんが!?」

シェリル「早速グレイスに連絡しないと♪」

ランカ「(全然イメージに合わないけど・・・・大丈夫かなぁ・・・・?)」

~オタクの家の前~

シェリル「ねぇ、こんなところで撮影するの?」

ランカ「『オタクの家にお邪魔!』ってコーナーですから・・・」

シェリル「思ってたより、ずっとひどい所ね」

ランカ「ま、まぁまぁ・・・・」

オタク「ブヒヒwww本物キタコレwwww」

シェリル「(気持ちわる・・・・)」


~家の中 撮影中~

シェリル「おじゃましま~す」

オタク「フヒョwwどぞぉwwwww」

シェリル「あらぁ・・・随分散らかってるわねぇ・・・」 ニコニコ

ランカ「(流石シェリルさん・・・気持ち悪いとか言ってても、営業モードは忘れないんですね!)」

シェリル「あら・・・・?」

  [棚に飾ってあるガンプラ]

シェリル「(ガンプラがある・・・)」

シェリル「これって・・・・」

  [キュベレイ]

ランカ「キュベレイ・・・ですか?」

オタク「フヒョwwwキュベレイに目を付けるとは流石ポゥwwwシェリル様wwww」

オタク「それはですなぁ、拙者の自慢のガンプラですわ」フンス

ランカ「わ、わぁ~。凄いですねぇ~」ニコニコ

シェリル「・・・・・」ジーッ

シェリル「(綺麗にできてるわね・・・・)」

シェリル「(それにちゃんとポーズも取れてるし・・・)」


ランカ「え、えーっと・・・。シェリルさんはガンプラに夢中みたいですね!」

オタク「フヒッwww出来の違いってヤツが・・・判る人には判るんですわ・・・(キリッ」

ランカ「じゃあ次の部屋に行きましょう!」

オタク「あいにく、次の部屋も格納庫でしてなwwwww」

ランカ「わぁ、楽しみ!」ニコニコ

~次の部屋~

[ガンプラ][ガンプラ][ガンプラ][ガンプラ][ガンプラ][ガンプラ][ガンプラ][ガンプラ]ズラーッ

シェリル「うわぁ・・・凄いわね・・・」

オタク「フヒッ・・・驚かせてしまって申し訳りませんシェリル様・・・」

ランカ「今までも凄い家は見てきたけど、ここまでのは初めてです!」

オタク「いやいやwwwwwランカちゃんに褒められるとはwwwww恐悦至極wwwwww」


ランカ「・・・・あれ?」

[ガンプラ][ガンプラ][ガンプラ][ガンプラ]

ランカ「今までのはケースに入ってたのに、この4つは入っていませんね~」

オタク「その4つは拙者のお気に入りなので、すぐ!!手が届くようにしてあるのですよぉ」フンス

ランカ「なるほど~」

オタク「良かったら!手にとって見てください!!!」

ランカ「じゃあ失礼して・・・」ヒョイッ

ランカ「わぁ~、凄い完成度ですねぇ~」ニコニコ

シェリル「(ランカちゃん・・・・。良く触れるわね・・・・)」

オタク「フヒヒwwwwランカちゃんが拙者のガンプラをwww」

シェリル「(そのガンプラ・・・。消毒してからの方が良かったんじゃ・・・)」

ランカ「ガンプラ触らせてもらっちゃいましたぁ~」ニコニコ(カメラに向かって)

オタク「ブヒwwwwwww」

ランカ「(さて・・・元の位置に戻さないと・・・)」スッ

ランカ「あっ!」ツルッ

ヒューン パキッ

オタク「え・・・・?」

ランカ「ぱ・・・パキッ・・・・?」

シェリル「ランカちゃん、1機撃墜!」

ランカ「あぁ・・・・、あああああ!!」フルフル

オタク「ああああああああああああああ!!!」

ランカ「ごごご、ごめんなさい!!」ペコリッ

オタク「拙者のガンプラがあああああああああああああ!!」

ランカ「どどど、どうしよう・・・・」

オタク「ど、ど、ど、どうしてくれるんだぁあぁ!!」フシュー フシュー

ランカ「す、すみません!弁償しますからぁ・・・」ウルウル

オタク「弁償じゃないよぉ!!ここまで組み立てるのにどれだけ・・・どれだけ・・・ヒーッヒーッ」

ランカ「本当に・・・本当にごめんなさい!!」ペコペコ

オタク「あ・・・、謝ってすむわけないでしょ!?い、い、いくらランカちゃんでもぉ・・・」フシューッフシューッ

ランカ「す・・・すみません・・・・」ポロポロ

シェリル「・・・・・・」イライラ

オタク「責任者・・・・、責任者だぁ!!責任者に来てもらう!!」フシューッフシューッ

ランカ「そ、そんなぁ・・・・」ポロポロ

ランカ「ごめんなさい!ごめんなさい!」

オタク「だからぁ・・・・謝っても・・・」フシューッフシューッ

シェリル「そこまでよ!!」バッ

オタク「あ・・・・・・?」

シェリル「まったく・・・、こんなに謝ってるんだから許してあげなさいよ!」

ランカ「(しぇ、シェリルさん・・・・)」ポロポロ

シェリル「ランカちゃんは本気で『悪かった』って思ってるのよ?」

シェリル「それに耳を貸そうともしないで・・・」

シェリル「ちょっとパーツが欠けただけじゃない」

ランカ「シェリルさぁん・・・・」

オタク「ぐぐぐ・・・・」


オタク「じゃ、じゃあ交換条件ってのは・・・?」

シェリル「えっ?」

オタク「さ、サイン!!サインを書けば許そうかなぁ~?」

シェリル「(ムカつく言い方ね・・・・)」イライラ

ランカ「さ、サインでいいならいくらでも書きます!」

ランカ「だから・・・・」ウルウル

オタク「いや、シェリルのサインが欲しい・・・・」フヒヒ

ランカ「(えっ!?サインをめったに書かないことで有名なシェリルさんのサインを!?)」

シェリル「・・・・・・・」

オタク「べ、別にいいんですよぉ?書かなくてもポゥwwwww」

シェリル「・・・・・・」

オタク「ど、ど、ど、どうするんですぅ?サインするのか、しないのか・・・」フゥーフゥー

シェリル「わかったわ・・・・。するわよ、サイン」

オタク「ブヒョwwwwwキタコレwwwwwwww」

ランカ「(す、すみません・・・。シェリルさん、私のために・・・・)」ポロポロ


シェリル「でも、そのガンプラ1つじゃ私のサインと釣り合わないわね・・・」ニヤリ

オタク「え・・・・・?」

ランカ「ど、どういうことです・・・・?」

シェリル「ここにあるプラモ全部をぶち壊してやるわ!!!」

オタク「え・・・?えぇ!?」

シェリル「とう!」 ヒュッ

  [ガンプラ]バキキッ[ガンプラ]バキバキッ

オタク「ちょっ!・・・や、やめてくれえええ!!」

シェリル「出てこなければ、やられなかったのに!」 ヒュッ

  [ガンプラ]グシャバキィ

~撮影後~

シェリル「はぁ~、スッキリしたわぁ・・・」キラキラ

ランカ「もぉ・・・いくらなんでもやりすぎですよ・・・」

シェリル「ふふっ、ごめんね。・・・でも我慢出来なくて」

ランカ「でも・・・・」

シェリル「うん?」

ランカ「(シェリルさんが助けてくれて嬉しかったなぁ・・・・)」

シェリル「でも・・・なに?」

ランカ「い、いえ!なんでもありません・・・////」


シェリル「まぁ、いいわ。それより、この後空いてる?」

ランカ「何処か行きます?」

シェリル「この前『ネモ』のプラモ作ったでしょ?あれより難しいのを作りたいの」

ランカ「はぁ・・・。でも、作るの大変じゃないですか?」

シェリル「だからぁ・・・、ランカちゃんも一緒に作りましょ? ね?」

ランカ「わ、私と!?」

~ホビーショップ ガンプラ売り場~

シェリル「どれがいいかしらねぇ・・・?」キョロキョロ

ランカ「・・・・・・」

シェリル「出来れば、さっきのオタクに負けないくらいのヤツがいいわね」

ランカ「あ、あの・・・・」

シェリル「うん?どうかした?」

ランカ「今日作るんですか・・・?」

シェリル「もちろん!やりたい時にやらなきゃ駄目よ?」

ランカ「(でも・・・、もう夕方なんだけどなぁ・・・・)」

ランカ「(もしかして・・・泊まり?)」

ランカ「(・・・えっ!?泊まり!?)」

ランカ「しぇ、シェリルさんの部屋で作るんですか・・・?」ドキドキ

シェリル「・・・・?もちろんそうよ?」

ランカ「(シェリルさんの部屋に泊まり!!!!????)」

ランカ「(でかるちゃあーー!!)」

ランカ「うへへ・・・・////」ニヤニヤ

シェリル「どれにしようかしらねぇ・・・」

シェリル「これにしようかしら・・・」 [MGEx-S]ヒョイッ

ランカ「!?」

ランカ「だ、駄目ですよ!」

シェリル「そう・・・?じゃあこの大きいの・・・」

ランカ「だ、駄目ですぅ!」

ランカ「(いくら泊まりと言っても、明日の朝までに出来ないと困るよ・・・)」

シェリル「じゃあこれは?ゼータに似てるし」

   [リ・ガズィ]

ランカ「あぁ・・・、これなら・・・・(たぶん大丈夫)」

シェリル「じゃあこれにするわ!」キラキラ

シェリル「でも、変な名前ね。リ・ガズィなんて・・・」

ランカ「あぁ・・・、それはですね・・・」

ランカ「(あれ・・・?『リ』の部分忘れちゃった・・・。リファインだっけ・・・?リ・・・)」

~シェリルの部屋~

シェリル「ただいま~」

グレイス「あっ!もう・・・シェリル?」

シェリル「・・・?何よ、怖い顔しちゃって」

グレイス「何よ、じゃないでしょう?人様の物を壊しまくったんですって?」

シェリル「あれはサインと交換したのよ」

グレイス「もう・・・、私がついてないからって・・・」


グレイス「あら・・・?」

ランカ「こ、こんばんは・・・」

グレイス「珍しいわね、誰かを連れてくるなんて・・・」

シェリル「別に。一緒にガンプラ作るだけよ」

グレイス「・・・寝不足しないようにね」

シェリル「わかってるわよ。子供じゃないんだから」

グレイス「さて・・・と」

グレイス「じゃあ、行ってくるわね。夕食は適当に頼んで」

シェリル「ごめんね。愛してるわ、グレイス!」

 ガチャ バタン


ランカ「・・・・?グレイスさんは何処に行ったんですか?」

シェリル「謝りに行ってくれたのよ。今日のこと」

ランカ「え?・・・えぇ!?」

ランカ「ご、ごめんなさい!私のせいで・・・・」

シェリル「いいのよ。私がやったことだし」

シェリル「いま考えれば、私が大人気なかったかなって・・・」

シェリル「反省しなきゃね」

ランカ「シェリルさん・・・・」

ランカ「(あれ・・・?ってことは・・・・?)」

ランカ「(今日の夜は、私とシェリルさんの2人っきり!?)」ドキドキ

シェリル「さ~て、夕飯何を頼もうかしら・・・」

~夕食後~

シェリル「さて、リ・ガズィ作りましょ!」

ランカ「(夕食食べた後だから眠い・・・・)」ネムネム

シェリル「あら、ランカちゃんったら眠そうね」

ランカ「ね、眠くなんかありませんよぉ~だ!」

シェリル「ふふっ。じゃあハサミ持ってくるわね」

ランカ「(えっ?ハサミ?)」


シェリル「じゃあ、私は左腕と左脚作るから、ランカちゃんは右ね」

ランカ「はぁ~い!」

シェリル「・・・・・・」 パチン パチン

ランカ「・・・・・・」パチン パチン

シェリル「・・・・・」チラッ [説明書]

ランカ「・・・・・」チラッ

シェリル「・・・・・」パチン パチン

ランカ「(睫毛ぱっさぱさしてるなぁ・・・)」

シェリル「・・・・・」 カチッ

ランカ「(指も細長くて綺麗だし・・・)」ジーッ

シェリル「・・・・・」 パチン パチン

ランカ「(説明書見るフリして接近しちゃおうかなぁ・・・)」ジーッ

シェリル「・・・・・」 チラッ[説明書]

ランカ「(いまだ!)」 バッ

シェリル「・・・・・」 ジーッ[説明書]

ランカ「・・・・・」 ジーッ

シェリル「・・・・・」 カチッ カチッ

ランカ「(もうちょっと近づいちゃおうかな・・・///)」

シェリル「よし!」

ランカ「!?」ビクッ

シェリル「左脚で~きたっ!ほらっ♪」ミセビラカシ

ランカ「おぉ~」

ランカ「(って、私右脚全然出来てない!早く作らなきゃ!!)」

~しばらくして~

ランカ「(ね・・・、眠い・・・・)」 カチ カチッ

ランカ「やっと出来た!右腕と右脚!」

ランカ「シェリルさぁ~ん、出来ましたよ~」

シェリル「・・・・・・」

ランカ「シェリルさん?」

シェリル「すやすや・・・・」

ランカ「寝ちゃったんだぁ・・・。私が作るの遅いから・・・」

ランカ「続き、作った方がいいのかなぁ・・・?せっかくだし」

シェリル「すーすー・・・」

ランカ「・・・・・」

シェリル「すーすー・・・・」

ランカ「(ゆ、誘惑に負けちゃ駄目だ、私!)」

シェリル「すやすや・・・」

ランカ「(シェリルさんが無防備だろうと、私はリ・ガズィを作り続けなきゃいけないんだ!)」

~しばらくして~

ランカ「(よしっ!胴体出来た!)」

ランカ「(シェリルさんは・・・?)」

シェリル「すーすー・・・」

ランカ「(まだ寝てる・・・・)」

ランカ「(シェリルさん、目を覚ましたら驚くぞ~)」

ランカ「(そのシェリルさんを見るためにも頑張らなきゃ!)」 パチン パチン

シェリル「んぅ・・・・・」

ランカ「!?」ビクッ

シェリル「すやすや・・・・」

ランカ「・・・・・」 パチン パチン

シェリル「すやすや・・・・」

ランカ「(ちょっとくらいなら、シェリルさんに変なことしても許されるんじゃないかな?)」

ランカ「(眠気に負けず頑張ってるわけだし・・・)」

ランカ「・・・・・」 パチン パチン

~次の日~

シェリル「んん・・・・?」

シェリル「私・・・?寝ちゃったの?」

シェリル「どこまで作ったんだっけ・・・?腕と・・・脚?」

シェリル「続き・・・・って、あれ!?」

  [リ・ガズィ]キラキラ~

シェリル「す、凄い!出来てる!どうして!?」

  ガチャ

ランカ「・・・・あっ、おはようございます。シェリルさん・・・」ネムネム

ランカ「朝ごはんありますよ・・・」ネムネム

シェリル「ねぇ、これってランカちゃんが完成させたの?」

ランカ「は、はいっ、頑張りました・・・・」

シェリル「良く眠気に負けなかったわね~。えらい、えらい」ナデナデ

ランカ「えへへ・・・////」

ランカ「(シェリルさんの誘惑にも負けませんでしたよ!そこも褒めて欲しいな・・・)」

~1週間後~

ランカ「はぁ・・・・」

ランカ「(1週間前・・・、どうして悪戯しなかったんだろう・・・)」

ランカ「(次は・・・次こそはやるぞ!)」

ランカ「あれ・・・?あそこにいるのは・・・?」


シェリル「・・・・・」トコトコ

ランカ「シェリルさぁ~ん」タッタッタ

シェリル「あら、ランカちゃん」

ランカ「最近学校で会えないから・・・」

シェリル「・・・・・・」ぎゅっ

ランカ「・・・って、えぇっ!?(急にシェリルさんに抱き着かれた!?)」

ランカ「しぇ、シェリルさん・・・?」

シェリル「・・・・甘いよねぇ、坊や!」

シェリル「ぐさっ!」

ランカ「うっ・・・・。まったく・・・・」

ランカ「もぉ!Vも見たんですか?」

シェリル「えぇ。なかなか面白かったわ」

シェリル「でもウッソって13歳なんでしょう?良くあそこまで出来るわね」

ランカ「そこがVの怖いところなんですよ」

シェリル「それにカテジナも言ってることが怖いし・・・・」

ランカ「(そう感じるのが正常ですよ・・・)」


ランカ「他にも見たんですか?Vだけ?」

シェリル「鋭いわね~。他にも見たわよ」

シェリル「シードデスティニーってヤツ?シンが主人公の・・・」

ランカ「えっ!?SEEDは見てないんですか?」

シェリル「そっちは見てないけど・・・・」

ランカ「珍しいパターンですね・・・」

シェリル「そう?でも楽しめたわ」

シェリル「キラがムカついたけど・・・」

ランカ「キラですかぁ~。賛否両論のキャラですよね」

シェリル「頑張ってシンがフリーダム落としたところが一番燃えたわ」

ランカ「あそこは私も興奮しました!」

シェリル「他にも・・・・」


ランカ「そうだ!」

シェリル「・・・・?」

ランカ「そんなシェリルさんに会わせたい人がいます!」

シェリル「へぇ・・・?誰かしら?」

ランカ「・・・・・」ピッ、ピッ

ランカ「・・・・あっ、もしもしブレラさん?」

シェリル「(ブレラ・・・?)」

ランカ「えっとね、ちょっと用事があって会いたいの・・・うん・・・うん」

ランカ「忙しいかもしれないけど・・・・ダメかな?」

ランカ「・・・・うん!ありがとう!待ってるね」 ピッ

ランカ「来てくれるそうです、シェリルさん!」

シェリル「ふふっ、いつの間にか男の扱いが上手くなったわね・・・ランカちゃん・・・」

ランカ「えぇっ!?そうですか・・・?そんなつもりは・・・」

シェリル「もぉ・・・。無意識にやってるの?」

シェリル「忙しいってわかってるのに、『ダメかな?』とか言っちゃう辺りよ」

シェリル「そんな風に言われて、男だったら黙ってるわけないじゃない」

ランカ「べ、別にそんなつもりじゃないですって!」


~5分後~

シェリル「あっ、きたきた」

ブレラ「・・・・・」タタタ

ランカ「ごめんね、ブレラさん忙しいところ・・・」

ブレラ「それは構わない。で、用事とは・・・?」

ランカ「声真似して欲しいの!この前やってくれたやつ!」

シェリル「・・・声真似?」

ブレラ「ランカがして欲しいって言うなら・・・・」コホン

ブレラ「ラクスぅ~!」

シェリル「!?」

ブレラ「やめろぉ~、撃ちたくないんだぁ~」


シェリル「に、似てる!!」

ランカ「ブレラさんの特技なんですよ」

シェリル「す、凄い!凄いけど・・・・」

ブレラ「カガリは今泣いてるんだぁ~」

シェリル「ムカつくわ!」グイッ

ブレラ「にゃ、にゃひをふる!」ビローン

シェリル「この口がぁ~!」グイィィッ

ブレラ「あばばばば」ビロローン

ブレラ「(何故こんな目に・・・)」ビローン

ブレラ「(だが、ランカに喜んでもらえればそれでいい・・・。そのために来たんだ・・・)」

ランカ「・・・・・・」ジトー

ブレラ「・・・・・?」

ランカ「なんかシェリルさんとイチャイチャしてるぅ・・・」ジトー

ブレラ「(ち、違う!!)」

ブレラ「や、やめろ!」バッ

シェリル「ねぇ、面白いからもう1回モノマネしなさいよ」

ブレラ「もうしない!」

シェリル「私の言う事が聞けないの?」

ランカ「むぅ・・・」プクー

ブレラ「(わ、話題を変えなければ・・・)」


ブレラ「声真似と言えば、アルトもガンダムキャラの真似が出来るらしい」

シェリル「えっ?アルトも・・・?なんのキャラ?」

ブレラ「ガンダムOOのキャラだが・・・」

シェリル「ふぅ~ん、OOってどんな話なの?」

ブレラ「それはランカに訊け」

ランカ「えっ!?私・・・?」

シェリル「ねぇランカちゃん。OOってどんなお話なの?」

ランカ「えっと・・・、簡単に言うと・・・」

ブレラ「(なんとかなった・・・・)」

~3日後 学校 教室~

ランカ「・・・・・」ボケー

シェリル「おはよう、ランカちゃん」

ランカ「あっ、おはようございます」

シェリル「見たわよOO。頑張って全部ね」

ランカ「どうでした?感想は?」

シェリル「『俺がガンダムだ!』っていいわね」

シェリル「いつでも叫べるし」

ランカ「あはは!迷言ですよね~」

シェリル「私がガンダムよ!!」ビシッ


アルト「(うっ・・・なんだ・・・?俺の中の何かが・・・)」

アルト「(俺はもう・・・役者なんかやらないって決めたのに・・・)」

ランカ「私もガンダムですぅ!」

    見つけたぞ!ガンダム!!

シェリル「!?」

ランカ「シェリルさん!あれを見てください!」

  [教台]

シェリル「教台の上にアルトがポーズを付けて立ってる!」


アルト「よもや君に出会えようとは・・・」

アルト「乙女座の私には、センチメンタリズムな運命を感じずにはいられない」

ランカ「あ、アルトくん・・・?」

アルト「確かに、今の俺は早乙女アルトだ・・・・」

アルト「だが敢えて言わせてもらおう!」

アルト「グラハム・エーカーであると!!」

シェリル「(に、似てる!?)」

アルト「抱きしめたいな!ガンダム!!」

ランカ「(良く考えたら、結構恥ずかしい台詞だなぁ・・・・///)」

シェリル「アルトったら元役者だけあるわね・・・。ブレラと比べて迫力があるわ」

ランカ「シェリルさんも、声真似できます・・・?」

シェリル「嫌よ。私は歌って死にたいの」

  ガラッ

ミシェル「おはよう・・・」

アルト「そんな道理、私の無理でこじ開ける!!」

ミシェル「・・・・・」

アルト「あっ・・・・////」

ミシェル「何やってんだ・・・?お前・・・」

アルト「いや、そのなんだ・・・。あっはっは!」

アルト「お前もどうだ?モノマネ・・・・」

ミシェル「やるわけないだろ・・・。恥ずかしい・・・」

アルト「ははは・・・」


シェリル「いや~面白かったわね。アルトのモノマネ!」

ランカ「ちょっと恥ずかしかったですけどねぇ~」

シェリル「うふふ・・・。そうね。でもアルトだし」

ランカ「(私も何とかしてシェリルさんを喜ばせたいなぁ・・・)」

ランカ「(ガンダムの声真似とか無理だし・・・。何か無いかなぁ・・・)」

~ランカの部屋~

ランカ「うーん・・・・」

ランカ「(何かないかなぁ・・・)」

携帯<TEL

ランカ「あっ・・・電話・・・」 ピッ

ランカ「はい、もしもし。ランカです」

ランカ「あっ・・・はい。明々後日の件ですよね?」

ランカ「はい・・・。私は大丈夫ですけど・・・・?」

ランカ「えっ!?もう1人の子が来れなくなった!?」

ランカ「じゃあ、私独りですか・・・?はい・・・、はい・・・」

ランカ「えっ?代わり・・・?う~ん・・・」

ランカ「(あっ・・・。もしかしたら・・・・?)」

ランカ「私、心当たりあるので、確認してみます・・・」

ランカ「はい、・・・はい。どうも、失礼します~」

ランカ「・・・・・」ピッ

~フロンティア・デパート~

ランカ「(シェリルさん、来てくれるよね・・・?)」

ランカ「・・・あっ!」

シェリル「はぁ~い、お誘いどうも」

ランカ「シェリルさん!ありがとうございます!わざわざ・・・」

シェリル「いいのよ。バルキリー少女ならぬ、ガンダム少女になれるって聞いたからね」

バルキリー少女参考画像→http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1763953.jpg

ランカ「そうなんですよ・・・。一緒にやる予定の子が来れなくなっちゃって・・・」


店長「どうも、シェリルさん・・・!!わざわざ我がデパートのために・・・」

シェリル「勘違いしないでくれる?」

店長「え・・・?」

シェリル「私はランカちゃんに頼まれてきたのよ。お金稼ぎに来たわけじゃないの」

シェリル「好きにやらせてもらうわよ?いいでしょう?」

店長「あっ、そりゃあ勿論!好きにやっていただいて構いません!」

ランカ「(凄いなぁ、シェリルさん・・・。このデパートって結構大きいところで、店長さんも有名な人なのに)」

~更衣室~

[コスチューム][コスチューム]

シェリル「コスチュームって2種類あるのね・・・」

ランカ「格闘型と射撃型・・・。どっちにします?」

シェリル「このスナイパーライフルがカッコイイから、射撃型にしようかしら」

シェリル「目標を狙い撃つ!」ビシッ

ランカ「じゃあ私は格闘型で・・・・」


シェリル「格闘型のガンダムって言うと、ランカちゃんは何が思い付く?」

ランカ「ん~っと・・・、クロスボーンガンダムですかねぇ・・・」

シェリル「クロスボーンガンダム?」

ランカ「海賊のガンダムなんですよ~」

シェリル「ふぅ~ん・・・。今度見てみようかしら・・・」

ランカ「あっ!漫画の作品なので気を付けてください。アニメでは見れないので」

シェリル「アニメにはならないの?そのクロスボーンって」

ランカ「う~ん、ならないんじゃないですかねぇ・・・?」

シェリル(ガンダム少女)「よしっ、こんなもんかしらね」

ランカ(ガンダム少女)「(うわぁ・・・。シェリルさんの胸のところが大変な事になってる・・・///)」ジーッ

ランカ「(もともと、控えめな胸用に作ってあるからなぁ…・)」

シェリル「うふふ、ガンダムランカちゃん可愛い♪」

ランカ「ど、どうも・・・////」


~AM9:45~

シェリル「このお店、開店は何時なの?」

ランカ「10時開店ですから・・・、もう少しですね」

シェリル「ふふふ・・・。この店のガンプラの在庫、少なかったわね~?」

ランカ「えっ!?・・・・結構ありましたよ?」

シェリル「この店は運が悪いわ。だって私が売り子をやるんですもの」

シェリル「今日は忙しくなるわよぉ・・・?きっと」

ランカ「ごくり・・・・」

ランカ「(確かに・・・。私も結構気楽な気持ちで身構えてたけど・・・・)」

ランカ「(もの凄い量のお客さんが来たりして・・・・?どうしよう、パンクしちゃったら・・・)」

   !!開店!!

~プラモ売り場~

ランカ「(どれくらいお客さん来るかなぁ・・・って!?)」

わーわー!! キャーキャー!!

客A「噂は本当だったんだ!シェリルとランカのガンダム姉妹って!」

客B「おいっ!押すな!このっ!」

客C「ブヒヒwwww」

ざわざわ ざわざわ


ランカ「(うわぁ・・・、またたく間にお客さんだらけになっちゃったぁ・・・)」

シェリル「みんな!来てくれてありがとー!!」

シェリル「私のガンプラを買いなさい!!」

わーわー!! わーわー!!

シェリルのガンプラくれー!! ランカのガンプラくれー!!

ランカ「ひぇぇ・・・混雑度300%だよぉ・・・」

シェリル「だから言ったでしょう?在庫足りない、って」

~更衣室~

ランカ「ふぇぇ・・・・」グッタリ

シェリル「大丈夫?凄い熱気だったから・・・」

ランカ「す、すみません・・・」

ランカ「(おかしいな・・・?あぁいう空気には慣れたはずなのにぃ・・・)」グター


シェリル「熱とか・・・あるかしらね・・・?」 ピトッ

ランカ「・・・・!?(シェリルさんのおでこが私のおでこに!?)」

シェリル「う~ん・・・。熱い?ような・・・・?」

ランカ「(シェリルさんの顔が目の前に!?)」

シェリル「あんまりおでこをくっ付けたことないから解んないわね・・・」

ランカ「(もうこんなチャンス2度とない!!勇気を出して、私!勇気だぁ!!)」

    ちゅっ

シェリル「!?」 バッ

シェリル「ら、ランカちゃん・・・・?」

ランカ「これが・・・、これが・・・ガンダムです!////」

ランカ「(つ、ついにやったぁ・・・!)」

ランカ「(ちゅっ、って・・・。一瞬だけど・・・・)」

ランカ「(ガンダムしちゃったぁ・・・・////)」


シェリル「・・・・」ウルウル

ランカ「あっ!す、すみません・・・シェリルさん・・・。いきなり・・・・」

シェリル「どうして、こんなことしたの・・・?」ウルウル

ランカ「そ、それは・・・・」

ランカ「それは、シェリルさんと・・・」

ランカ「シェリルさんと・・・ガンダムしたいからです!!」

シェリル「私と・・・ガンダム?」

ランカ「は、はい・・・。駄目ですか・・・?」

シェリル「ふっ・・・、ふふっ!」

ランカ「・・・・?」

シェリル「『ガンダム』って便利な言葉ね・・・」

シェリル「いいわ。2人でガンダムになりましょ!」

ランカ「・・・・!!」

ランカ「ほ、本当ですか・・・? こんな私でも・・・?」ウルウル

シェリル「えぇ・・・。ランカちゃん、あなたは立派なガンダムよ」

シェリル「ここまで真っ直ぐにされちゃ、流石の私でも断れないわよ」

シェリル「もっと早くに気づいてあげれば良かったわね・・・」

ランカ「シェリルさぁん!!」ぎゅっ

ランカ「シェリルさんも・・・、シェリルさんもガンダムです!」

シェリル「ありがと・・・・」ナデナデ


シェリル「さて・・・そろそろ売り場に戻りましょう?」

ランカ「えっ、でも・・・?」

シェリル「売る物が無くても、私たち『ガンダム』を求めてくる人がいるはずよ」

シェリル「そういう人達に応えてあげるのが、『ガンダム』でしょ?」

ランカ「は、はいっ!シェリルさん!」

シェリル「私が、私たちが、ガンダムよ!」

~終わり~

ここまで見てくれた人ありがとう

プラモの神様ごめんなさい

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