やよい「今日は何の日?」 (31)

伊織「そう! さぁ今日は何の日でしょう!」

やよい「伊織ちゃん、そんなの簡単だよ!」

伊織「にひひっ! そりゃそうよね! やよい、たんz」

やよい「今日はNECホームエレクトロニクスがPCエンジンDuo−Rを発売した日だよ!」

伊織「」

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伊織「な、何言っているのかしら? 3月25日よ?」

やよい「あれ? 違ったっけ? じゃあ、ベラルーシ人民共和国が独立を宣言した日だ!」

伊織「違う違う! いや、ホントに違うかは分からないけど! そんなんじゃなくって!」

やよい「ううぅ・・・ごめんね伊織ちゃん。私バカだから・・・。今日はオランダの天文学者ホイヘンスが土星の衛星タイタンを発見した日だったよね・・・」

伊織「やよい! どうしちゃったの!?」

響「何だって? やよいがおかしい?」

伊織「そうなのよ! なんか訳分からないこと言ってるのよ!」

響「いくらなんでもそんなことは・・・」


やよい「今日ですか? 今日は長野自動車道が全線開通した日ですよ」

響「やよいぃぃぃぃぃいい!!!」

響「どうしちゃったんだやよい!? 頭にキノコでも生えちゃったのか!?」

やよい「響さん、頭にキノコは生えないかなーって」

響「知ってるぞそんなこと! まともにツッコまれてちょっと恥ずかしいぞ!」

伊織「やよい、どうしてそんなこと知ってるの? 長野がどうとか、ベラルーシがどうとか」

やよい「えっ? こんなの常識じゃないですかー」

伊織「」

ど…どうなってやがる…

やよい「今日はアメリカ独立戦争のサンピエールの戦いがあった日だし、イングランド王リチャード1世がシャールース城攻撃中に肩に矢を受けた日だよ」

やよい「これぐらい知ってて当然かなーって」

響「全然当然じゃないぞ! しかも肩に矢を受けた日って! 本当にそれあってるのか!?」

伊織「ちょっと、そんなこと今はどうでもいいでしょ!」

伊織「そんなことより! ほら、もっと大事な日でしょ? 今日は」

やよい「もっと大事な日? えーっと・・・」

響「そうだぞ! どっかの知らないおっさんが肩に矢を受けたなんてものよりもずっと大事な日だぞ!」

やよい「うーん・・・。あ、ちなみにリチャード1世はこの傷が元で4月6日に死亡しましたー!」

伊織「豆は良いから! そんなこと知っても今は何にもなんないから!」

伊織「ほら、落ち着いて考えてみて? 3月25日よ」

やよい「うーん・・・あ!」

響「!! 思い出したか!」

やよい「はい! ごめんなさいー、こんな簡単な事忘れてて」

響「いやいや、謝らなくてもいいんだぞ! なんくるないさー!」

やよい「今日は承平天慶の乱で平将門が討ち死にした日でした!」

響「」

響「・・・あ、あはっはっ! そうだ! そうだぞ! 今日はじょーへーてんぎょーのらんの日だぞ!」

伊織「ちょっと響! しっかりしなさいよ!」

響「だってこんなのおかしいぞ! どうしてやよいから訳の分からない言葉がポンポンでてくるんだよー!」

伊織「知らないわよ! そんなこと!」

やよい「あのー・・・響さん?伊織ちゃん? また間違えちゃいましたか・・・?」

響「いやいや! 大正解だぞ多分! すごいなーやよいは!」

伊織「やよい、今日は誰の誕生日?」

響「ちょ、伊織! なんでそんなストレートに!」

伊織「別に良いでしょ! 隠してる訳じゃないんだから!」

やよい「誕生日ですか? うーんと、フランチェスコ1世・デ・メディチとか?」

響「誰!?」

やよい「フランチェスコ1世・デ・メディチ」

響「しかもどっからどこまでが名前!? 1世で切ろうよ!」

やよい「トスカーナ大公ですよ? トスカーナ大公国の」

響「だから誰だよー!」

伊織「わかった、やよい、外国人じゃないわ。日本人よ」

やよい「日本人?」

伊織「やよいも絶対に知ってるわ」

響「というよりやよいだぞ」

やよい「えーっと・・・、あ! ジャンボ鶴田!」

伊織「なんでよっ!」バンッ!

やよい「えー・・・違うんですか・・・?」

伊織「違わないけど! 違わないけど! なんでそうなっちゃうのよ! さらっと答え言ったじゃない!」

やよい「うぅー・・・、ごめんね伊織ちゃん。私バカだから・・・」

伊織「全然バカじゃないわよ! 面白いぐらい天才よ!」

響「やよい! 今日はやよいの誕生日じゃないか! 忘れちゃったのか!」

やよい「・・・・・・・・・・・・え?」

響「だからー! 3月25日はやよいの誕生日だろー!」

やよい「・・・・・・響さん」

響「はぁ・・・はぁ・・・なんだよ?」

やよい「冗談はやめてください。いくら私でも怒りますよ?」

響「というよりやよいだぞ」
すげぇさらっと言ったなwwww 伊織が言わなきゃスルーしてたwwww

響「なっ、何言ってるんだよ!」

やよい「今日誕生日の人は宇宙飛行士のジム・ラヴェル、女性レーシングドライバーのダニカ・パトリック、お笑いユニットザ・プラン9のヤナギブソン本名柳谷学、うたのおねえさんのはいだしょうこ! まだまだいますよー」

響「も、もういいぞ! 自分が悪かったぞ! ごめんやよい!」

やよい「まったく、いくら私でもそういうこと言われると腹が立つんです! わかった!?響さん!」

響「分かりました! やよいさん!」

やよい「ふん! わかればいいんですーっ!」

伊織「はぁ・・・。どうなっちゃてるの・・・? 今日はやよいの誕生日なのに・・・」

響「い、伊織!! 滅多なこと言うんじゃない! あのお方の名前を出すなんぞ・・・」

伊織「もーっ!! アンタも何ふざけたことしてるのよ!!」

響「ふざけてないぞ! 今日は織田信成の誕生日だぞ。このプレゼントは織田信成に渡すんだぞ」

伊織「なにやよいに言いくるめられてるのよ! 目を覚ましなさい!」

響「ちなみに中身は金平糖」

伊織「キィーーーッ!!」バシッ

響「よく考えてみたら、自分と信成は全然知り合いじゃなかった」

伊織「問題はやよい自身が今日は自分の誕生日とは思っていないことね」

響「こいつにバカにされてる! みたいな顔で怒ってきたぞ。さっき」

伊織「恐らく今のやよいは3月25日マスターよ」

響「3月25日マスター・・・」

伊織「そう。だから3月25日のことなら何聞かれても完璧に答える」

伊織「ただ、完璧すぎるが故に自分の誕生日がすっ飛んでるのよ」

響「他のことはなんでもしゃべれるけど、自分のことはさっぱりってことか」

伊織「だからやよいのデータベースにないことを言われると、お叱りを受けるのよ。そんなものないってね」

響「うーん・・・わけが分からないぞ。どうしてそんな風になっちゃったんだよー・・・」

伊織「やよいが自主的に覚えたのか・・・それとも・・・」

響「なぁ、伊織。この3月25日に関する情報ってどっから仕入れてくるんだ?」

伊織「え? それは・・・、ネットが手っ取り早いかしら?」

響「でもやよいの家にパソコンはないぞ?」

伊織「・・・確かにそうね。そうなると・・・」

伊織「事務所? それとも他の誰かの家?」

響「ということは誰かがやよいをこんな風にしたってことだよな」

伊織「そうね。許し難いわ」

響「うぅぅ、でも一体誰が!」

伊織「パソコンを使いこなして情報収集し、やよいにインプット・・・」


ガチャ
小鳥「ただいま戻りましたー」

伊織・響「!!」

ササッ

小鳥「あれ?やよいちゃんだけ?」

やよい「はい!」

小鳥「そう・・・。」

小鳥「やよいちゃん、例のアレは?」

やよい「出来ましたよー! はいこれです!」ピラッ

小鳥「おおっ! ほ、本当に出来ている・・・。」

小鳥「ふふっ・・・これでかなり楽できるはず・・・」

小鳥「やよいちゃんに『私は出来る女』という暗示をかけて、溜まりに溜まったデスクワークを手伝ってもらう・・・」

小鳥「うふふっ・・・ふふっ・・・ふっふあっはははは! 完璧よ! これで招待pt不具合も一網打尽よ!」

小鳥「そう! これが本当の、メンタリズムdeath・・・!」

伊織「そうね」

響「完璧だな」

小鳥「ピヨォ・・・」

小鳥「はい、そうです。私がやよいちゃんに暗示をかけました」

小鳥「彼女には、ええはい。パソコンで。手伝ってもらって・・・」

小鳥「あ、いえいえとんでもない! すぐ解けるようになってます・・・ホントですはい」

小鳥「なんでそんなこと出来るかって・・・?ふふふっ、仕事の合間にネットでちょちょっと・・・はいすみません仕事します」

小鳥「でもやよいちゃんがそんな風になってるだなんて知りませんでした。いや、ホントです」

響「やーよーい!」

やよい「あ、響さん!」

響「誕生日おめでとうやよい! これ、あげるぞ!」

やよい「はわっ! 本当にもらっちゃっていいんですかー!」

響「もちろん! ほら、たこ焼きプレート一式だぞ! こんど一緒にやろーよ!」

やよい「ありがとうございます響さん! 弟たちも喜びますー!」

伊織「や、やよい!」

やよい「伊織ちゃん?」

伊織「ほら! これあげるわよ!」

やよい「あ、誕生日プレゼント? ありがとう伊織ちゃん!」

伊織「いやっ、でも私はその、庶民の感覚って言うのが分からないからほら、ちょっと合わないものがあるかも・・・」

やよい「種? シャベル?」

伊織「あのっほら! やよい家庭菜園好きだって聞いたから! 偶然ちょっと遠くの方から種を仕入れててね! それでほらっ折角だからこの辺じゃあまり食べられないのが」

やよい「伊織ちゃん! 私すっごく嬉しいよ!」

伊織「ほ、本当?」

やよい「うん! きっと弟たちも珍しい野菜が食べられて喜ぶと思うよ!」

伊織「そう・・・。それはよかったわ」

やよい「それに、今使ってるシャベル、浩太郎が振り回して折っちゃたから」

伊織「ふ、ふん! 当り前よ! この伊織ちゃんが選んだんだからドンピシャに決まってるじゃない!」

小鳥「結局やよいちゃんは元に戻って皆から盛大に祝われました」

小鳥「やよいちゃんはとてもうれしそうです。普段の行いがいいからですね」

小鳥「そして私は今日もこの山積みになった仕事に一人、挑むわけです」

小鳥「あたしも祝って! まだ半年近く先だけど前倒しで祝って!」

P「音無さんー、ここの営業のデータ、計算合わないですよ。やり直しですって」

小鳥「ピヨォォロロ・・・」


終わり

26日になってれぅー

後半ほとんど関係なくなってるし

それでもやよい誕生日おめでとう


小鳥さん…誕生日は俺と食事って約束したやないですかwww

やよいおめでとう!!(遅)

おつ
やよい誕生日オメデトー

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