善吉「二人とも女の子なのに物騒な事やめて!」 怒江「はいっ!!」(433)

善吉「…………」

瞳「…………」

怒江「やりません!」

善吉「えっと……」

瞳「…………」

怒江「つまり善吉は物騒なことをする女の子は嫌いなんだよね?だよね?
    いきなり善吉と別れろみたいなこと私にいってきたじゃないですか?
    だからついかっとなったというか、今のはそう本当の私じゃないのよ
    普段からそういう風じゃなくて善吉と離れたくなくってつい感情的にね
    それでお母さん……お母さん!?え?あれもしかしてこのシチュって
    やだ彼と二人で親元にいるってのにこんなボロボロのしたない格好で
    突然だから仕方ないけどでもこういうことはきっちりとやっておかなきゃ
    お母さんの前で呼び捨てとかどうなんだろう、印象とか悪くないかしら
    うん人吉くん私頑張る。お母さんに認めてもらうよう精一杯努力するね
    大丈夫。人吉くんのためなら私どんなにつらい試験でも耐えられるのよ
    人吉くんのお母さん、私は真剣に人吉くんのことを愛して付き合ってます
    だから……あっでも普通こういうのって男の人が言うべきかな?どうだろ?
    私としては構わないのだけど二人の意思を確認するべきじゃないのかしら
    なんだか迷うけど人吉くんに頼ってもいいのかな、人吉くんはどう思う?」

善吉「ああ!そうだなっ!」

瞳(うわぁ……)

怒江「――でね、最初はどこがいいかな?遊園地?映画館?ゲームセンター?ホテル?
    でも私、転校してきたばかりだからこの辺りの地理のことあまり詳しくなかった
    人吉くんに任せてもいいかな、例えホテルでも私は人吉くんとならばどこへでも
    初デートからそういうのも早い気がするけど私としては構わないかなってきゃっ
    あっごめんなさいまた勝手に話し進めて、えっとねそのデートの話だよ人吉くん
    初デートってどこに行くか迷うね、人吉くんと言ってみたいとこいっぱいあるの
    でも最初は記念というか、二人の思い出に残るようなデートを――――」

善吉「この子ちょっとアレだけど本当は悪い子じゃない気がするな」

瞳(我が子ながらガン無視とか流石に引くわ……)

怒江「――人吉くん好きですか?ほらやっぱり手作りもいいですけど外で食べるソフト
    他にもクレープも食べてみたいな、あとは○ックフルーリーとか美味しそうだよね
    でもねその、私昔からデートで二人一つのソフトをみたいなことしてみたいくって
    ベタかもしれないけどそれでねそれでね、かかかっ間接キスとか……なんてねっ
    でも暑い季節だし食べ物だけじゃなくプールとかも魅力的だと思わない人吉くん?
    私いままで学校以外のプールとか行ったことないから水着とか持ってないんだけど
    そうだ、人吉くんとデートする時にその、水着を選んでもらっちゃおうかな……だめ?
    ああ人吉くんがそっちの方がいいっていうならスクール水着とかでも何でも着るから
    一般的には変な趣味だと思われるかもしれないけど私はどんな趣味でも気にしないよ
    人吉くんがどんな非人道的で非倫理的で変態な趣味を持ってても私は受け入れるから
    だから人吉くんも私のことたくさん愛してね、私はそれだけで――――」

善吉「お母さん、聞いてる?」

瞳「あ、うん。むしろ聞いてないの善吉くんだよね……その子の話を」

怒江「――忘れてたけどもちろん弁当は私が作るから人吉くんのために愛情込めて!
    さっき聞きそびれちゃったけど人吉くんは何が好き?どんなものが食べたい?
    何でも言っていいよ、難しいものは困るけど大丈夫、何でも作ってみせるからね
    でももし失敗しても怒らないでね、ううんちゃんと自分で味見はするけど心配なの
    初めて男の人に食べてもらうから味覚が合うか分からなくて今かどきどきするの
    その時は正直に言ってね、不味いと言われても怒らないからもっと練習するから
    不味くても美味しいとか言われると嬉しいけどやはり好きな人に無理してほしくない
    だから遠慮なく食べた感想を言ってね、そうすれば私だって――――」

善吉「それで、えっと……その怒江ちゃん?」

怒江「!!」

善吉「怒江、ちゃん?」

怒江(名前を呼んでくれた!私の名前を呼んでくれた!私の下の名前を呼んでくれた!
    どうしよう初めて男の人に!ああでも恋人同士だからまったくおかしくないよね!
    でもでもいきなり下の名前で!しかもちゃん付けで!これだけでもどきどきする!
    怒江とか呼び捨てされてたらどうなってただろ!でもいつか呼んでもらいたいな!
    やっぱり物事には順番が必要よね!徐々に慣れていくことが大事かもしれない!
    ああでも『怒江ちゃん』、人吉くんから『怒江ちゃん』と!なんといい響きか――!!)

善吉「お、おい……大丈夫か?」

怒江「ははははいっ!大丈夫ですっ!!」

善吉「とりあえず二人とも傷の手当をしないと」

瞳「あ~、怪我が痛いし保健室でも行きたいけど……」

怒江「私はいつも通りだし傷は大丈夫、それより人吉くんと――」

善吉「よくないだろ!見るからに血が出てるし手当てしないと!」

怒江「はい!手当てしてください!!」

善吉「え……あ、ああ」

瞳「…………」

怒江「はやくいきましょう!ほら人吉くん!!」

善吉「わかったから落ち着け……」

瞳(もう手遅れかも、これ……)

瞳「今後のことも話し合いたいし生徒会室で手当てしようか」

善吉「ああ、そうだな一応あそこも救急箱とかあるしな」

怒江(生徒会室、黒神めだかのいる……危険だしここは断――)

善吉「怒江ちゃんはどうする?」

怒江「喜んでいきます!」

善吉「おう」

瞳「じゃあ行きましょっか」

怒江(あああ、どうしようでも人吉くんの誘いを断るなんて無理ですよう……)

 -生徒会室-
善吉「ただいま」

瞳「ただいまー!」

阿久根「おか――」

怒江「し、失礼します……」

めだか「む?貴様は確か――」

名瀬「ああ?」

真黒「善吉くん、やっぱりか……」

怒江「あ、『理詰めの魔術師』の真黒さんだ」

古賀(まだ引っ張るの!?)

真黒「そして『虹色の薔薇』の君もいる、と」

古賀(こっちも!?)

怒江「――という訳で人吉くんの恋人の江迎怒江です。人吉くんとは――」

めだか「」

真黒「やはりか、しかし一体どうして」

瞳「私にも何がなんだか、これでいいのか……」

善吉「いやでもよ、根は素直だしやっぱり悪い子には……」

怒江「――それで人吉くんは私をお姫様抱っこして校舎を駆け上がって――」

めだか「」

阿久根「どうすればいいんだ……」ヒソヒソ

喜界島「私に振らないでくださいよ……」ヒソヒソ

善吉「とりあえず、家にでも帰るわ……」

真黒「うん、対策は考えておくから今日は帰りなさい」

瞳「私は真黒くんと今後の方針を考えておくわ」

善吉「そういうわけでめだかちゃん!今日は帰るからな!」

めだか「うむ」

怒江「人吉くん帰るの!じゃあ私も帰ります!失礼しました!」

めだか「うむ」

阿久根「危機は去ったか……」

めだか「うむ」

喜界島「……めだかさん?」

めだか「うむ」

名瀬「めだかちゃん、どうやらショックで壊れたみたいだな……」

古賀「……叩けば直るんじゃないかな」

怒江「――でね、こうやって校舎を世間話するってすばらしいことだと思わない?
    もちろん恋人同士だからなにをしても楽しく感じるのとかあるのだけれど、
    それでも普段の、日常生活の何とも無いことも楽しくなるって素晴らしい!
    登校・授業中・放課・昼食・下校まで学園でも人吉くんと一緒にいられるから
    ああでも授業中は流石に無理か、マイナス13組やめたら一緒にいられるかな
    これから毎日こんな生活が送れるならマイナス13組とか色々どうでもいいわ
    だから人吉くんがやめろというならやめるわ、人吉くんとの時間が増えるもの
    ねぇねぇ、人吉くんはどっちがいいと――――」

善吉「ええっと、俺ん家こっちだから……」

怒江「やだ善吉くんったら!付き合っても間もないのに自分の家に誘うなんて大胆!
    さっき確かお母さん学園に残るって行ってたよね!じゃあ家に誰もいない?
    どうしよどうしよこれってつまりそのあれだよね!?やだもう、きゃ~!!
    うん!うん!でも嬉しい行かせてもらうね!ああでもこんな格好でなの!?
    やだどうしよう!服装も汗かいてるし男の人の家に行くなんて予想外です!
    制服で家に行くなんていいシチュエーションだと思うけど下着とか大丈夫?
    そもそも下着のことなんか考えたこと無かったけどこれからは気をつけよ!
    善吉くんは下着とか気にするタイプ?それとも脱がせるからどうでもいい?
    もしかして着けてない方が好きなの?それならそれで私も――――」

善吉「いや、自分の家に帰れよ……」

怒江「 え っ ? 」

善吉(まさか俺また地雷踏んだのか……?)

怒江「なんで?どうして?帰れ?人吉くんそんなこと言うの?私のこと嫌いなの?」

善吉「いや、そうじゃなくてお前だって自分の家や家族が――」

怒江「私?私に親とか保護者なんていないよ?私にいるのは人吉くんだけ何だよ?
    それなのに人吉くんは私に帰れっていうの?私なんかいなくなれってこと?
    私なんて邪魔だ消え失せろ俺の視界にすら入るんじゃないって言うこと?
    さっきまであんなに私のこと好きだ愛してるって言ったよね?おかしいよね?
    そうだそうだよ、人吉くんがそんなこと言うわけないよね!おかしいと思った!
    家にえっちな本とか隠してて家に上げるのが恥ずかしいんだよね、なるほどね!
    でも安心して、私はそういうの気にしないから!処分とかしたりなんてしないよ!
    人吉くんの性癖が分かるのは喜ばしいことだもの!大丈夫すべてを曝け出して!!
    私は人吉くんのあるがままの全てで受け入れたいの!だからね――――」

善吉「だ、だからな……」

怒江「だから?だからなに?私を家にあげない”理由”なんて人吉くんにはないよね?
    恋人を家にあげないなんておかしいよ?いくら私でも人吉くん疑っちゃうよ?
    私たち今日運命のように出会い運命のように付き合い運命のように帰るんだよ?
    それなのにここで別々に帰るとかおかしいよね?なんで?なんでなの人吉くん?
    人吉くんが私を愛してくれてるように私も人吉くんのことを愛しているんだよ?
    いくら人吉くんでも私のことを愛してないんじゃないのかなって思っちゃうよ?
    そんなこと無いって分かってるけどやっぱり心配なのだからお願いだよ人吉くん、
    私と一緒に帰って人吉くんが私を愛してること証明してよ、そしたら私も――――」

善吉(く、くそっ!目が虚ろでこえぇ!一体どうすればいいんだ!?)

怒江「――あ、わかっちゃった。そっか、こんな簡単なことに気付かなくってごめんね
    人吉くん女の子の家に行くほうがよかったんだよね?だから断ってたんだよね?
    気付かなくってごめんね、男の子は女の子の家に行く方が――萌え、るんだよね?
    うん、もちろん大丈夫だよ!今日はお母さんもお父さんも家にいないから大丈夫!
    明日も明後日もこれからもずっと家には私しかいないから全然問題ない……あ!!
    ごめんごめん、そうだよね!これからは人吉くんが私の家にいてくれるんだよね!
    嬉しいな、私朝弱いけど一生懸命早起きして人吉くんを起こしてあげるからね!!
    もちろん朝ごはんも作ってからね!そうだ人吉くんは朝食ってごはん派?パン派?
    私はパンだけど人吉くんがごはんなら今日から朝はごはんを用意するから!ねっ!
    それでご飯を食べた一緒に登校するんだけど人吉くんにやってあげたいことが……
    えっとね?あのね?笑わないでよ?その、いってきますのキス……がしてみたいな
    二人とも出かけるんだからおかしいかな、でもお互いにし合えば多分問題ないよね
    そして登校するときは余裕を持って走らないで手を繋ぎながら歩いて登校したいな!
    その分、朝早く起きないといけないけど私たち部活動とかしてないし――――」

善吉「そ、そうだ!怒江ちゃん!」

怒江「――でね、二人はそして同じ教室で――はっ!?なに!?なになに人吉くん!!」

善吉「明日デートするから!だから今日は別々に帰ろう!」

怒江「そんな――そうだよね!デートなら仕方ないよね!初めてだもん準備がいるよね!
    人吉くんは私の話を聞いててくれたんだ!早速準備してくるね!明日だからね!
    場所はどうする?休みだよね?あっ、休日の学園前ってもいいよね!で――――」

善吉「あ、ああ。明日学園前な!じゃ、じゃあ!!」

怒江「うん!わかった!待ってるから、待ってるからね!!」

善吉「いっちまった……明日、か……」

とりあえずこのヤンデレ娘は作中で一番可愛いのは間違いない、ルックスも性格も
能力と包丁さえ持たせなければな

>>46
持ってるからいいんだろ

球磨川出てから劇的に面白くなったよな、この漫画

    -―- 、 /__  / / ヽ !\ト、 |ヽ!ヽト、 ', l  ヽ  \ \_     _
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   ヽ      厂     .|:;′       \   /  /       //ハ

まだ残ってるのに誰も書いてないだなんて、これは異常だ

むしろマイナス

『ID変わってるし続くと思ってなかったし酉してないし>>1だと証明をできるものがない』

 -翌日-

通行人A「なんだあれ……」

通行人B「テント?何故……?」

通行人C「ほら見ちゃいけません」

善吉「あからさまに怪しいテントが校門の前に……」

善吉「いや、確かに明日としかいってないし時間いってないけどさ……」

善吉「そもそも撒くためにデートすると言ったが本当に待ってるなんて……」

善吉(というかもはやキャンプとか待つレベルじゃないだろ重すぎる)

善吉(とはいえ真剣に俺のことを想って時間を知らずとも待ってたのかも……)

善吉(女の子の気持ちに軽い気持ちで答えたと考えると今更ながらかなりの罪悪感が)

善吉(ええい!こんなとこで迷ってる間にもあの子は待ってるんだ!)

善吉(漢 善吉!覚悟を決めて死ぬ気で行くぞ!!)


善吉「……よし、開けるぞー」

怒江「きゃ!?あ……ひ、人吉くん!!」

善吉「き、着替え中だったか悪いっ!」シャッ

善吉「本当にごめん!見てない、見てないから!!」

善吉「…………」

善吉「……………………って待て!待て待て待て!!」

善吉(何で着替え中なんだよ!ベタなシチュだけどこの状況じゃ予想外だろ!!)

善吉(しかも服脱いで下着見えてたし最悪のタイミングだし!何気に胸おおき――)

善吉「……じゃないじゃない!違う、違うそうじゃないんだ!!」

善吉「いかん、混乱してきた。一体何なんだあの子は……」

善吉「…………」

善吉「というか更に不味いんじゃないか俺?」

 -数分後-
怒江「えへへ、待たせちゃってごめんね人吉くん」

善吉「きょ、今日は制服じゃないんだな……」

怒江「デートだから少し気合入れてみました!」

善吉「あ、いや……俺もいきなり開けて悪いそれに……」

怒江「ううん全然平気だよ、私も驚いちゃって声が出ちゃったのごめんね。
    別に人吉くんから嫌いだとか怖いとかえっちだとか思ってないの、
    むしろそのまま入ってきても良かったのにって思っちゃったくらい。
    そのまま人吉くんがおもむろに私を押し倒したりなんてなんてね!
    ああでも汗かいて着替えてた最中だし汚いからちょっと嫌かも……
    人吉くんがそういうのが好きって言うなら私は全然嫌じゃないんだよ?
    昨日もいったけど人吉くんが異常な性癖でも受け入れられるからね!
    んーでも若い二人が白昼からそういうことするのってどうなのかしら?
    今どきの若い子ならありかもしれないけど人吉くんは気にしたりする?
    そういえば人吉くん最近気になることある?どんなことに興味がある?
    私?私はもちろん人吉くんがお気に入りよ、ってそういうのじゃなくて!
    人吉くんが私のことが気になるとかそういうのは言わなくても分かるよ。
    昨日話してた時にあまり人吉くんの話を聞けてないかもって思ったの。
    それで人吉くんが普段してることとか色々と聞きたいな、ダメかな?」

善吉「あ、ああうん……」

怒江「今日はいっぱい楽しもうね人吉くん!!」

善吉「あ、いや……待ってくれ」

怒江「……?なぁに?」

善吉「だからその、ごめん」

怒江「……なんのこと?」

善吉「ほら時間いってなかったし、テントも張ってずっと待ってたんだろ……」

怒江「もう、やだぁ人吉くんったら」

善吉「……あ?」





怒江「私、全然待ってないよ?」

善吉「いや、どうみても……」

怒江「確かに時間が聞いてなくて困ったけどそれは分からなかった私が悪いの。
    準備してるときに気付いたんだけど電話番号とかメアドとか何も知らないし、
    人吉くんの家に聞きに行こうと思ったけど住所知らないから行けなかったの。
    でもそんなのただの言い訳にしかならないし自分で考えなきゃって思うのよ」

善吉(まぁヤバそうだから何も教えず逃げたんだが……)

怒江「私たち恋人同士でしょう?なら私は理解してるべきじゃないかって思ったの。
    人吉くんには人吉くんなりの思う時間があったんでしょ?そうなんだよね?
    なら私は人吉くんの恋人として人吉くんの考えを理解しておくべきだったの、
    なにも言わずとも人吉くんが言うことをちゃんと理解してなきゃいけないの。
    それなのに私が理解してないって言うのは私が悪いからなんじゃない?ね?
    だから人吉くんが謝る必要なんてないのむしろ私が謝るべきところなの!」

善吉「ええ……」

怒江「ごめんね人吉くん。別に人吉くんが嫌いになったとかじゃないのお願い信じて
    私も人吉くんい悪いと思ったから昨日の日付が変わる前にここに着たんだよ。
    でもそれは人吉くんが悪いんじゃないの。さっき言ったように全部私のせいよ。
    例え分からないとしても人吉くんを待たせるなんて恋人としてありえないよね。
    人吉くんが私を待ってる間さみしい想いをしてると思うと胸が痛くなっちゃうよ。
    それに私が遅れたら人吉くんの予定も狂うしデートの時間も減っちゃうよね。
    いまこうして言い合いしてる間にも私たちのデートの時間が無くなっちゃうわ」

善吉(なんなんだこの子は本当……)

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   ヽ      厂     .|:;′       \   /  /       //ハ

怒江「だから気にしなくて言いの、人吉くん心配かけてごめんなさい。
    変なタイミングで服を着替えたりなんかしていてごめんなさい。
    その後、さらにテントの外で待たせてしまってごめんなさい。
    待ってる間、暑かったよね?嫌な思いさせてごめんなさい。
    私が悪いのに、人吉くんに謝らせてしまってごめんなさい。
    ごめんなさい。ごめんなさい。ごめなさい。ごめんなさい」

善吉「だ、大丈夫だから!全然気にしないから!」

怒江「……本当?」ウルッ

善吉「あ、ああ!本当だ!」

怒江「本当に、本当?」

善吉「本当だ!漢 善吉に二言は無い!!」

怒江「えへへ、ありがとう。優しいんだね人吉くん」ニコッ

善吉(うっ、涙を溜めて笑顔とかすごくつらい……)

カカッと夕飯

ヒロイン?の胸露出が気持ち悪くて読んでないけど面白いの?

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このAA汎用性高いよな

>>154
ヒロインは先々週から初めて登場したよ

>>159

    -―- 、 /__  / / ヽ !\ト、 |ヽ!ヽト、 ', l  ヽ  \ \_     _
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   ヽ      厂     .|:;′       \   /  /       //ハ

>>163
>>1の台詞をちょっと口調を変えて見た

ひたぎ「つまりアララギ君は物騒なことをする女の子は嫌いなのよね?
    いきなりアララギ君と別れろなんてことを私にいってきたじゃない?
    だからついかっとなったというか、今のはそう本当の私じゃないのよ
    普段からこんな風じゃなくてアララギ君と離れたくなくってつい感情的にね
    それでお母様……あらもしかしてこのシチュエーションって
    いやだわ彼と二人で親元にいるというのにこんなボロボロのしたない格好で
    突然だから仕方ないけれどでもこういうことはきっちりとやっておかなきゃ
    お母様の前で呼び捨てというのはどうなのかしら、印象とか悪くないかしら
    アララギ君私頑張る。お母様に認めてもらうよう精一杯努力するわね
    大丈夫。アララギ君のためなら私はどんなにつらい試験でも耐えられるのよ
    アララギ君のお母様、私は真剣にアララギ君のことを愛して付き合ってます
    だから……あら、でも普通こういうのは男の人が言うべきなのかしら?
    私としては構わないのだけれど二人の意思を確認するべきじゃないのかしら
    なんだか迷うけどアララギ君に頼ってもいいのかしら、アララギ君はどう思う?」

どうだろうか

>>165

    -―- 、 /__  / / ヽ !\ト、 |ヽ!ヽト、 ', l  ヽ  \ \_     _
   /      ヽ´ ,ィノ ィ .l  ト(   ヽ   _,.斗', l   ヽー- <-‐- 、/ .: ヽ
  /       } /  /|/ヽ=ミL,_     /''´  |ハ  }   \::::::/       :  |
  ,    そ     ',/ /      ト、`゙゙'    ′,,x==ミ,| .ハ!ヽrミヽ:;′  う.   .:  |
  !    う    !´7/   l   ト、_,x=ミ   〃i}:::;j}ィ// / |_/::::::|   ん   :  !
  |    だ    .| ′ / !:.、 〃 i}::;}`    `¨ /イ ./l .ノ:::/|    っ  r‐‐′
  |    な     | .i /|i |:::::ト..,ト、`¨  }      / .,' /ハ/!:::く` |   l7   .}
  |    っ    | .|/ |i リ::::::!::::ヘヘ  ヽ      /.// | ト、ヽ! .|  o   ′
  .,     l7   ,′  |i |:::::ハ::| ヽ   __,. --ァ ,'/ ,′ .v=ヘ 乂    /
  ',   o   /_      !::;′ ';|   \ `ー´ //   /   ヽ_`ー ´
   ヽ      厂     .|:;′       \   /  /       //ハ

怒江「大分時間食っちゃいましたね」

善吉「あ、ああもう完全にお昼だな……」

怒江「そうですね、あっ……!」

善吉「どうした?」

怒江「ちょっと待ってください」ゴソゴソ

善吉(包丁持ったままバッグを漁ってる……)

怒江「はい、人吉くんどうぞ!!」

善吉「この箱は……?」



怒江「えへへ、人吉くんにお弁当食べてほしくて一生懸命手作りしたんですよおー」

怒江「ささ、開いてみてください!不恰好かもしれませんけど!」

善吉「あ、ああ。折角の手作り弁当だし不恰好でもありがたくいただ――――」



 ぜんきちは むかえちゃんおてせいべんとう をひらいた!

   ちにそまったあかい サンドイッチA があらわれた!
   ちにそまったあかい サンドイッチB があらわれた!
   ちにそまったあかい サンドイッチC があらわれた!
   ちにそまったあかい サンドイッチD があらわれた!
   ちにそまったあかい サンドイッチF があらわれた!



善吉「く、うっ……(なんかもう違う意味でびっくりなものが!?)」

怒江「人吉くんっておにぎり派かサンドイッチ派か分からなくて作り慣れてる方にしました」

善吉(これで作りなれてるのか!というかやばいだろ!おにぎり派だからとか言って逃げ――)

怒江「ちょっと不恰好かもしれないと思ったけど食べてくれるなんて嬉しいなぁー」

善吉(しかし逃げられなかった!?)

任意発動という可能性は?

怒江「どうしたの?なんで食べないの人吉くん?」

善吉「いや……その、ちょっとお腹が」グー

怒江「お腹鳴っちゃったね、そんなにお腹空いてるの?」

善吉(俺のお腹なんてタイミングで――!!)

怒江「ほら遠慮しなくていいよ、感想が聞きたいの」

善吉(くっ……どうすれば……)


3択-一つだけ選びなさい
 答え①真黒さんの特訓を乗り越えた人吉善吉は突如対処のアイデアがひらめく
 答え②最強の幼馴染や大食いキャラの親友や変態が登場して助けてくれる
 答え③食べるしかない。 現実は非情である
 

善吉(特訓でも無理だろ!②を選びたいが期待薄い!つか真黒さんは期待してない!!)

③食べるしかない。 現実は非情である

怒江「あ!そっか!そうだったんだ!!」

善吉「!?」

怒江「人吉くん覚えててくれたんだね!昨日の話!」グサッ

善吉(なんか包丁でサンドイッチ串刺しにしだしたんですけどっ!?)

怒江「もー、それならそうと最初から言ってくれればいいのにぃー」

善吉「む、怒江ちゃん……?」

怒江「ほら、遠慮しなくていいですよ人吉さん」




怒江「 あ ー ん 」

>>177
マイナスの説明に制御する気ねーしって言ってるから任意ではない

アブノーマル マイナスがきたら次はなんだろね?

善吉(ううっごめんなさいお母さん、善吉はお口が汚れてしまいました……)モグモグ

怒江「えへへ、嬉しいな。人吉くん本当に『あーん』させてくれた」

善吉(満足したようで何より……)モグモグ

怒江「ちゃんと待っててくれて嬉しかった。逃げたら包丁で刺しちゃってたかも」

善吉(怖くて動けなかっただけだが……あぶねぇ……)ゴクリ

怒江「あ、人吉くん携帯鳴ってるよ」

善吉「悪い、ちょっと出ていいか?」

怒江「いいよ、気にせずとって」

善吉「ごめんな……はい、もしもし」




瞳『もー善吉くん!お昼ごはんになるのにどこ行ってるの!?』

>>187
どう考えでもゼロ
アブソリュートゼロ

善吉「あー、ごめんなさい」

瞳『もう出かけるなら出かけるでちゃんと言ってよね!』

善吉「い、いや本当はすぐ家に戻るつもりだったんだけど……」

瞳『それでどうするの?家には帰るの?』

善吉「あー……」チラッ

怒江「……?」モグモグ

善吉「すぐには戻れないと思う……」

瞳『じゃあお昼ごはんは片しておくからね!』

善吉「あ、ああ本当すみませんでした……」

瞳『じゃあねー』

怒江「誰から?」

善吉「お母さん……」

怒江「なんだったの?」

善吉「家で作った昼ごはんどうするか、って」

怒江「ふーん」

善吉「はは……」

怒江「それで、どう?」

善吉「どうって何がだ……?」

怒江「もう、そんなの決まってるじゃない。食べた感想を聞かせて?」

善吉(しまった!感想なんて……!!)

怒江「怒らないから、正直に感想を聞かせて欲しいの……」

善吉「血……」

怒江「ち?」

善吉「…………」

怒江「どうしたの?遠慮なく言っていいよ?」

善吉「その、血の味しかしませんでした……」

怒江「……そう」

善吉(しまった!ストレート過ぎたか!)

怒江「…………」

善吉(それとも嘘でも褒めるべきだったか……)

怒江「やっぱり血の味しかしない、か」

善吉「自覚症状あり!?」

怒江「もう、そりゃ私だって味見くらいするわよぉー」プンスコ

善吉「あ、あはは……ごめんごめん」

怒江「ううん……いいよ気にしてないから、ありがとうね」

善吉「あん?なにがだ?」

怒江「一生懸命作ったんだけどいつの間にか血が付いちゃって……
    自分でも食べてみたんだけど血の味しかしなかったんだよ。
    作り直してみたりもしたけどやっぱり血が付いちゃったの。
    人吉くんに感想を聞いてみたかったからこのまま持ってきて、
    でもやっぱりだめだった。ごめんね次は頑張るから……」

善吉「……あー」

怒江「?」

善吉「その、ほらもったいないから食うよ」

怒江「だ、だだだダメだよ!お腹壊すかもしれないし美味しくないんでしょ!?」

善吉「美味しくないとは言ってないし次は良くしてくれるんだろ?」

怒江「人吉くん…………うん、次は美味しく作るね」

善吉「う、食べ終わったしいくか……」

怒江「ありがとう、どこ行くの?」

善吉「……何も考えてませんでした」

怒江「どうしよ、こんな時間じゃ遊園地とかはダメだね」

善吉「他にどこか行きたいところはあるか?」

怒江「えっと……商店街、駅周辺、大通り沿い、人吉くんの家、
    市場、百貨店、港、神社、お寺、市役所、公園、花畑、湖、
    スーパー、デパート、アパレルショップ、スポーツ用品店、
    ショッピングモール、人吉くんの家、レジャー関係の施設、
    カラオケボックス、ボーリング、プール、カジノ、スケートリンク、
    ゲームセンター、バッティングセンター、銭湯、スーパー銭湯、
    漫画喫茶、同伴喫茶、メイド喫茶、ネットカフェ、オープンカフェ、
    人吉くんの家、ライブハウス、100円ショップ、ドン・キ○ーテ、
    動物園、植物園、幼稚園、農園、霊園、後楽園、人吉くんの家、
    劇場、牧場、スキー場、海水浴場、競馬場、競輪場、競艇場、
    水族館、映画館、美術館、博物館、科学館、資料館、歴史館、
    旅館、人吉くんの家、ホテル、ラブホテル、カプセルホテル、
    どこでもいいよ、人吉くんの好きなところでいいから」

善吉「えっと……」

怒江「うん……!」ドキドキ


善吉「映画館で」

よし俺もネタバレ怖いから帰るぞ!明日も考査があるんだ!

>>230
帰るなら、戻ってきたときにネタバレが目に入るようにしておくね!

怒江ちゃんが売女?













最高じゃないか

>>233
お前無敵だな!

>>231
予想外なところでネタバレされた訳だがお前だったのか、俺は平気だったけど

真黒「ようやく校門の前から動くみたいだよ」

瞳「真黒くんに呼ばれてきたら、まさかこんなことになってるなんて……」

めだか「…………」ギリッ

名瀬「めだかちゃん、気持ちは分かるけどここは様子見と行こうぜ」

古賀「なんで私まで一緒に……」

めだか「なぜ隠れるのですか!善吉とマイナス13組は早く引き離すべきなのでは!?」

瞳「そうね、でもねめだかちゃん。これは考えなしの行動じゃないの」

めだか「……というと?」

真黒「あの子は善吉くんに対して好意的な感情を持ったことが最初は危険だと思った。
    でも実際には人吉くんがちゃんと構ってくれてるならば手を出そうとはしない」

瞳「つまり、善吉くんがあの過負荷(マイナス)に接してどう変化するかが重要なの。

   無意味で無関係で無価値で、なにより無責任だと謳うあの過負荷の子供達が、
   善吉くんと出会って価値が生まれ関係を持ち自分の意味を知るかもしれない。
   場合によってはあの子がマイナス十三組をやめ、過負荷でなくなるかも、と」

めだか「…………」

>>234
大体ちょっと昔付き合ってたとか好きな人がいるとかそういう過去があるだけでビッチだの中古だの言うおまえらのような処女至上主義者が怖い
俺は好きな人が俺以外の人を好きになってもそれがその人の幸せならそれでいいからな
俺の事を好きになってくれたらもっと嬉しいけれど俺より幸せに出来るならそっちの方がいい

名瀬「ようは自分の息子を実験体に使うってことだろ」

古賀「な、名瀬ちゃん!」

瞳「いいのよ、実際にはそういうことをしてるようにしか見えないもの。
   でも、それでも過負荷(あのこ)がまだ戻れる場所にいるなら……」

めだか「わかりました、まだ救える余地があるというのなら信じてみましょう」

瞳「めだかちゃん……」

めだか「ただし!さすがに善吉の身の危険を感じれば出ていって止めますよ?」

瞳「うん、私もさすがに善吉くんがどうなっても構わないって訳じゃないから」

めだか「救えるものなら救いたい、先生の気持ちはよく伝わってきましたので」

瞳「ありがとう、めだかちゃん……」



真黒「僕としては単に善吉くんのデートが面白そうだから呼んだんだけどね!」

古賀「ちょっとアンタは黙ってて!」

>>237

    -―- 、 /__  / / ヽ !\ト、 |ヽ!ヽト、 ', l  ヽ  \ \_     _
   /      ヽ´ ,ィノ ィ .l  ト(   ヽ   _,.斗', l   ヽー- <-‐- 、/ .: ヽ
  /       } /  /|/ヽ=ミL,_     /''´  |ハ  }   \::::::/       :  |
  ,    そ     ',/ /      ト、`゙゙'    ′,,x==ミ,| .ハ!ヽrミヽ:;′  う.   .:  |
  !    う    !´7/   l   ト、_,x=ミ   〃i}:::;j}ィ// / |_/::::::|   ん   :  !
  |    だ    .| ′ / !:.、 〃 i}::;}`    `¨ /イ ./l .ノ:::/|    っ  r‐‐′
  |    な     | .i /|i |:::::ト..,ト、`¨  }      / .,' /ハ/!:::く` |   l7   .}
  |    っ    | .|/ |i リ::::::!::::ヘヘ  ヽ      /.// | ト、ヽ! .|  o   ′
  .,     l7   ,′  |i |:::::ハ::| ヽ   __,. --ァ ,'/ ,′ .v=ヘ 乂    /
  ',   o   /_      !::;′ ';|   \ `ー´ //   /   ヽ_`ー ´
   ヽ      厂     .|:;′       \   /  /       //ハ

>>237
漫画の中でくらい己の夢を追求したっていいじゃあないですか…

>>241
夢を追求しているのではなく理想を押し付けているだけだって事に気付こうぜ!

善吉「えっと、怒江ちゃんどれが一番観たい?」

怒江「じゃあこの”新本格JDC 人間と戯言と壊れた世界物語”というので」

善吉「なんてタイトルだ……んじゃチケット買うか」

怒江「あ、ちょっと待ってください……」ゴソゴソ

善吉「今度はなんだ……」

怒江「こんなこともあろうかと映画館のチケット用意しておきました!」

善吉「あ、ああ。怒江ちゃん用意がいいんだな……」

怒江「えへへ……(褒めてくれた褒めてくれた褒めてくれた褒めてくれた)」





真黒「ふむ、どうやら映画を観るようだ。無難な選択だぞ善吉くん!さぁ行こう!」

古賀「あの、名瀬ちゃんと私はお金持ってきてないんで……」

瞳「大丈夫!私が払ってあげるから行くわよ!」

古賀(うう、きっと今日は逃げられないんだ……)

>>243
豪華なタイトルだなwwwww

あ、しまった

>スキー場、海水浴場

季節が不明

>>249
ここにオススメのスキー場があるらしいんだが
ttp://plaza.harmonix.ne.jp/~ma0011/snow/okunai.htm

冬の海水浴場は聞かない

善吉(血まみれだけど大丈夫だろうか……)

怒江「ほら人吉くん、チケット渡さないと」

善吉「あ、ああ……すみません、2人分お願いします」

もぎり「あ、はい分かりまし――えっ!?」

善吉(明らかに引いちゃってるんですが)





古賀「大人1枚!」

もぎり「はい、どうぞ」

名瀬「大人1枚」

もぎり「はい、どう……ぞ?」

瞳「大人1枚」

もぎり「えっ……」

真黒「じゃあ親子券1枚で!」

もぎり「は、はぁ……」

善吉(すごく、微妙な内容です……)

怒江(ど、どうしよう緊張して映画に集中できない……)

善吉(でも観ないと後で質問されたときにヤバい気が……)

怒江(男の人と映画館で隣同士に座って一緒に観るなんて初めてだよ!
    で、でもこれが恋人同士の日常茶飯事なのよね!どきどきする!
    人吉くんも同じ気持ちなのかな?ちょっと聞いてみたかったり!
    でも映画観てるの邪魔しちゃ悪いかな?鬱陶しいと思われるの?
    小声ならいいのかな?もっと調べておくべきだった……)

善吉(観ないと……観ないと……)ウトウト

怒江(そうよ!別に人吉くんに声をかけなくても方法はあるじゃない!
    ドラマとか小説とか漫画とかでよくある古典的な良い方法が!
    そう『こっそり手を繋ぐ』という――ってああ!手はダメだよ!
    人吉くんの手を繋いじゃったら完全に終わっちゃうじゃない!
    でも人吉くんの手と繋いでみたい!恋人繋ぎしてみたいよう!
    ダメ!誘惑に抗えない!ダメなのに――って!ええ人吉くん!
    人吉くんが人吉くんが人吉くんが私の肩に寄りかかってるよ!
    そっか!そうだよね!言葉じゃなくても伝わる方法はあるよ!
    人吉くんも私に気を使ってそっと寄りかかってくれてるのね!
    もう!人吉くんたらなんだかんだ言って私の事考えてるんだ!
    私も人吉くんのことが大好きだからね!私の想いよ伝わって!
    ああもう嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい――――)

人吉「zzz……」

善吉(結局、最後まで寝てて映画の内容覚えてねえ……)

怒江(舞い上がりすぎてて映画まったく観てないよ……)

善吉「あー、えっと、まぁまぁいい映画だったよな」

怒江「え、ええ!まぁまぁいい映画だったわね!」

善吉「……楽しめたのか?」

怒江「……うん、すごい楽しかった」





古賀「名瀬ちゃん!私、映画館で観たの久しぶりだよ!内容は普通だったけど楽しかったね!」

名瀬「そ、そうか……なんか生き生きしてんな……」

善吉「ずっと座ってて疲れただろ、ちょっと公園で休もうぜ」

怒江「う、うん……」

善吉(座席で寝てたから体が痛い……)

怒江(ちょっと休んで落ち着かなきゃ……)

善吉「そこのベンチでいいか」

怒江「落ち着け……落ち着け……」

善吉「……だ、大丈夫か?」

怒江「ひゃ、ひゃいっ!?」

善吉「…………」

怒江「…………」

善吉「あー、飲み物でも買ってくるわ」

怒江「ちょ、ちょっと待ってぇ!!」ガーン

善吉「え?」

怒江「あ、あの……その、えっと……」

善吉「どうした?」

怒江「待って、その、違うの……」

善吉「……?」

怒江「あのね、なんというか……」

善吉「あー、怒江ちゃん少し落ち着いて」

怒江(焦り過ぎて何が何だか!どうしよう何か無いの!?
    何でもいいからこの何か変な空気なんとかしてよぉ!
    人吉くん明らかに気を使ってくれてるし恥ずかしい!
    ああでもそれも逆になんか嬉しくなってきたんけど!
    じゃなくて黙ってなくて何か喋らないとえっと何か!
    何でもいいから何かないの!何か何か何か――)チラッ





怒江「そ、そう!あそこのソフトクリームが食べたいな、なんて……」

善吉「ああ、わかったよ」

善吉「すみません、ソフト二つお願いします」

怒江「あ、ちょっと待ってくださいお財布……」ゴソゴソ

善吉「それくらい俺が出すよ、というか包丁しまってくれ……」

怒江「え?あっ、は、はいっ!」

善吉「すみません――」

怒江(『俺が出すよ』って言ってくれた。人吉くんが『俺が出すよ』って!
    これってアレだよね?漫画とかによくあるカップルのアレだよね?
    彼氏だから俺が持つ、みたいなアレだよね?そうだよね人吉くん?
    つまり私を彼女扱いしてくれたのよね?私のことを認めてくれた?
    何も言ってくれなかったけどつまりそういうことなのよね人吉くん?
    うん、大丈夫!私も人吉くんこと少しでも疑ったりしてごめんね!
    そうだよ私は人吉くんの彼女なんだ!もっと堂々としてなきゃね!
    私が人吉くんのこと心配しちゃうように私を心配してくれたんだ!
    そうだよ!だから人吉くんはわざわざ気を使って休もうかって!
    ああ安心したそういうことなんだ!理由が分かれば変じゃない!)

店員「あいよ、どれにする?」

善吉「えっと、俺はミルクで。怒江ちゃんは?」

怒江「……え?えっと私はその、ストロベリーで」

店員「はい、ミルク」スッ

善吉「ども」

怒江(そうよ落ち着いて考えたら何も変じゃないじゃない!
    驚いて噛んじゃっただけで普通にありえることよね!
    ああでも、それならそうと口で言って欲しかったよ!
    んー、でも言われたら言われたで逆に焦ったかも?
    なるほど!人吉くんって気回しのいい人なんだね!
    私を落ち着かせるためにそういう態度をとったんだ!
    もう優しいんだから!私のことを理解してるなんて!
    そうやって私を普通に受け入れてくれているのよ!!
    さっきのも”普通”の人から見て”普通”のことなんだ!
    ”普通”じゃないことをしなければ何の心配もないわ!
    球磨川さんが言ったように人吉くんは”普通”なんだ!
    そうよ!なんでこんな簡単なことに――)

店員「はい、ストロベリー」スッ

怒江「あ、どうも」ガシッ

   ボトッ

   グズッ…

   グズグズ…

怒江「あっ……」

いいや「限界」だッ!寝るねッ!

てすてす

傷物語アニメ製作決定だってよ!

怒江「あ……ああ……」ガタガタ

善吉「だ、大丈夫か怒江ちゃん!?」

店員「す、すみませんお客さんっ!」

怒江「ち……ちが……」ガタガタ

店員「いま片付け……うおぁ!?」

善吉「え?な、なんだこの臭い……!」






めだか「ふむ様子がおかしいですね、出ますか?」

瞳「まだいいけど念のため準備はしておいて、それにしてもどういう原理なのかしら」

真黒「いま臨時でめだかちゃん達の成長記録用に使ってるカメラを回してあるから後で検証しよう」

善吉「ど、どうなってんだこれ……」

怒江「ち、違うの人吉くん!これは、これは……そうじゃなくてっ!」

善吉「怒江ちゃんっ!?」

怒江「これは、そのアレだけど別に何かって訳じゃなくて何でもないの!
    何と言ったらいいのか、何て説明すればいいのか分からないわ!
    とにかく何でもないの!分かるでしょ人吉くんおかしくないのよ!
    全然おかしなことじゃないの!茨城県とかじゃよくあることなの!
    気にしないでよ!さっき噛んだときみたいにスルーしちゃってよ!
    そうだよ!ソフトはダメになったけど私には人吉くんがいるもの!
    何の問題も無いから!愛し合ってる二人にはささいなことよ!」

善吉「待て待て!とりあず落ち着いて!怒江ちゃんは悪くないんだろ!?」

怒江「そうだけど違うの!私が原因だけど、そのつもりはなくて反射なの!
    店員さんが考えてきるときが差し出すからつい手が出たっていうか!
    本当ならこんなことになるはずがなかったの!ちょっとしたミスだよ!
    問題なのは私の過負荷なんだけど問題じゃないの!そう違うのよ!
    こんな事で嫌いにならないでよ人吉くん!お願い待ってよ人吉くん!
    私を愛してくれてるでしょ人吉くん!さっきみたいに助けてよ人吉くん!
    場部でもするから許して人吉くん!お願いそんな顔しないで人吉くん!」

善吉「……過負荷?」

怒江「――ということなの」

善吉「なるほど、つまり球磨川以外にも同じ奴がいるのか……」

怒江「私たちマイナス十三組には私の『荒廃した腐花』のような過負荷があるの……」

善吉(マイナス十三組……やっぱりめだかちゃんの言ってたよう新しいクラス、か……)

怒江「だけど、そんなのどうでもいいじゃない……」

善吉「……球磨川とかに命令されて俺を狙ったとかじゃないのか?」

怒江「されてない、昨日偶然あそこで出会ったのはただの運命なのよ」

善吉(すまん、意味が分からない)

怒江「私は人吉くんは傷つける気なんてないよ……」

善吉(昨日、足に包丁で刺されたけどな)

怒江「きょ、今日は手を繋ぎたくなったときも我慢したもん……」

善吉「…………」

怒江「大切な人吉くんを腐敗なんか、させるわけないよ……」

善吉「…………」

怒江「だから……だっ、だからぁ……」ポロポロ

善吉「…………」

怒江「信じてよぉ……」ポロポロ

善吉「はぁ……」

怒江「ひっぐ……うぇ……」ポロポロ

善吉「わかった、信じるから泣くなよ」







めだか「不穏な気配だったがどうやら思い過ごしで済みましたね」

名瀬「相手はアレだけどよ、女泣かせちまうとは人吉も隅におけねえな」

瞳「あとで叱るべきなのかな……それとそのビデオだけどダビングしてもらっていい?」

真黒「あ、はい。構いませんよ人吉先生」

怒江「うっ、えぐっ……」

善吉「はぁ……ほら」

怒江「……え?」

善吉「ソフトクリーム、食べそこねただろ」

怒江「えっと……」

善吉「味は違うけどこれでよければ……」

怒江「で、でも!ほら私持てないしっ!」

善吉「わかってる、持っててやるから溶ける前に食べろよ」

怒江「……うんっ!!」

怒江(人吉くんのソフト!人吉くんのソフト!人吉くんのソフト!!
    自分の食べる奴を渡してくれるなんて大胆なのね人吉くん!
    そりゃカップルなら一つのソフトを回して食べるなんて普通!
    でもでもその初めてだから戸惑うし初間接キスだなんてぇ!
    あれでもソフトってことはあれじゃないジュースと違うのよ!?
    ただ口が付いただけじゃなくて舌まで付いちゃってるんだよ!
    つまりアレよね!間接ディープキスってヤツになっちゃう!?
    そんなまだキスもしてないのにこんなとこまでやるだなんて!
    間接とはいえ恥ずかしいよ!本当に大胆なんだね人吉くん!
    新しい人吉くんの一面が知れた!こんな億手じゃない一面も!
    ううん嫌いじゃないよ!そんないじわるな人吉くんも大好きよ!
    顔には出さないけれど態度でわかるよ!考えてのことよね?
    人吉くん気付いてるのよね?分かっててやってるの人吉くん?
    分かってることはあれなんだよね?了解済みってことなのね?
    遠回しにそこまで考えてる上で食べていいよってことだよね!
    本番の前の予行演習と思えてきて物凄くどきどきしちゃうよ!
    恥ずかしくて顔が熱いよ!だけど嬉しいよ!本当に嬉しいよ!
    そうよね!人吉くんが良いって言ったんだからいいんだよね!
    分かったよ!どきどきするけど私も覚悟を決めてしちゃうから!
    じゃあいくよ!いただきます人吉くん!!)



善吉(結局一口も食べてないけど……まあ、いいか嬉しそうだし……)

善吉「美味しかったか?」

怒江「う、うん!すごくっ!!」

善吉「そ、そうか……」

怒江(もう人吉くんったら!『美味しかったか?』なんて!
    うん美味しいに決まってるよ!不味いはずがないよ!
    だってこれは間接的にとはいえ人吉くんの味なのよ!
    そうよ人吉くん味のソフトと言っても差し支えないもの!
    それをわざわざ聞いてくるなんていじわるだよ人吉くん!
    このソフトの味を通じ人吉くんの味、いえ愛を感じたわ!)

善吉「んじゃ、行くか」

怒江「……え?どこ行くの?」

善吉「いや公園にずっと座ってるのもあれだしな」

怒江「わ、私は構わないけど……」

善吉「まぁ時間あるし適当に歩こうか」

怒江「うん、わかった」

善吉「…………」

怒江「…………」

善吉「…………」チラッ

怒江「どうかした人吉くん?」

善吉「いや……」

怒江「なぁに?」

善吉「あー……」

怒江「……?」

善吉「その、なんというか……」

怒江「?」

善吉「ちょっといいか」グイッ

怒江「!?」

善吉「さっき言ってたろ、手を繋ぎたいけど我慢してたとか」

怒江「…………」ポカン

善吉「流石に手は繋げないけど……」

怒江「…………」

善吉「腕ぐらいならまぁ……組めるかな……とか……」

怒江「ひ、人吉くん……!」

善吉「べ、別にお前が同情したわけとかじゃないからな!」

怒江「人吉くん……」

善吉「な、なんだよ……」

怒江「ありがとう……」

善吉「まぁ、その……手だけは気をつけてくれよ?」

怒江「うん、分かってる!分かってるよ!」

善吉「これでいいんだろ?」

怒江「うん!うんっ!!」

善吉「それでその、満足したか?」

怒江「うん!満ち溢れてるくらいだよ!」

善吉「この後どうするつもりだ?」

怒江「わかんないけど人吉くんに任せるわ!」

善吉「えっ」

怒江「えへへ、人吉くん!人吉くん人吉くん!」

善吉(まだ続くのか……)

怒江(人吉くん素敵だよ!意地張ってるところが可愛いよ!
    違うといっても人吉くんの優しい心が伝わってくるよ!
    どんな時でも私の事を考えて動いてくれているんだ!
    私を愛してくれてるのね!この腕の温かさが嬉しいよ!
    ずっとこのままでいたいくらい!離さないから人吉くん!)




禊「『おやおや二人とも偶然』『もしかしてデートの最中?』『妬けちゃうね』」

1.頭の中で球磨川さんが動かない
2.休憩して晩御飯を買ってくる
3.今夜中に終わらせるつもり

以上

オカルティックな存在なんだよ

善吉「球磨川禊……!」

怒江「く、球磨川さん……」

禊「『今日の善吉ちゃんはめだかちゃんと一緒じゃないんだね』」

善吉「ぐっ……」

禊「『怒江ちゃんも楽しそうでなにより』」

怒江「えっと……」

禊「『まさか二人がこんな風になるとは思ってなかったよ』」

怒江「ど、どうしてここに……?」

禊「『やだなぁ』『偶然だよ偶然』『ゲーセン帰りでたまたま見つけてね』」

怒江「その……あの……」

禊「『昨日のことでも言いたいのかな』」

怒江「え、えぇ。はい……」

禊「『気にしなくていいよ』『元々それは期待してなかったから』」

怒江「え……?」

異常や過負荷より恐ろしい黒いのがあらわれた件

禊「『教室については他にも手があるからね』『安心しなよ』『誰もきみを咎めない』」

怒江「…………」

禊「『そんなことより』『善吉ちゃんとデートしてたなんて驚きだよ』」

怒江「あ、分かりますか?デートしてるんですよ初めてのデートです!
    昨日色々あって人吉くんと運命的な出会いをしたんですよぉー!
    そして人吉くんったら私のことを抱いて連れ去ってくれたんです!
    お持ち帰りされちゃったんですよ!え?あれ?お互いに一目ぼれ?
    そうなの相思相愛で最初は話が上手く噛みあわずぎくしゃくして、
    そして球磨川さんの私たちの恋を応援してることを思い出したの!
    勇気を出してアタックしたら受け入れくれました!すごく嬉しいわ!
    あの時アッタクしてなかったら、ううんアタックするのは必然なの!
    お母様の前で晴れて恋人になってその後はもう色々と最高です!
    それからも人吉くんしてたんですけど会話が弾んでラブラブです!
    お互いに語り合ってたんですよ!でも突然人吉くんが言ったのよ!
    『傷だらけの君を治療したい』って!もう嬉しくて驚いちゃいました!
    人吉くんが色々してくれた後も学校の外で『明日デートしよう』って!
    それに人吉くんったら――」

禊「『だってまさか善吉ちゃんが僕達(マイナス)と仲良くすると思ってなかったもん』」

怒江「えっ?」

禊「『ほらほら見てよ』『今もこんなに怯えちゃってる』『相変わらずだね善吉ちゃん』」

怒江「ひ、人吉くん……?」

善吉(くそっ……動け動け動け)ガタガタ

善吉(ちくしょう、また同じなのかよ……!)ガタガタ

禊「『女の子の前で情けない』」

善吉(真黒さんと特訓にも耐えてきたのに……)ガタガタ

禊「『そんなに震えてみっともない』」

善吉(球磨川を目の前にして動けない……)ガタガタ

禊「『堂々としてればいいのに恥ずかしい』」

善吉(身体が全然動いてくれない……)ガタガタ

禊「『でも気にしなくていいんだ善吉ちゃん』『そのままの方がきみらしい』」

善吉(今度こそ立ち向かえよ、立ち向かうんだろうが……)ガタガタ

禊「『他人の言葉なんて気にするな』『今のきみが好きな人もいるんだよ』」

善吉(くそっ……くそっ……くそっ……!!)

禊「『どんなにダメな人間でも大切にされてることは幸せなことなんだ』」

怒江「…………黙れ」

怒江「人吉くんはダメなんかじゃない……
    走ってぶつかったとき謝りながら私に手を差し伸べてくれた
    逃げてるときも私のことを抱きかかえて走って助けてくれた
    私の話をちゃんと聞いててくれるし手当てだってしてくれた
    帰るときに校門前で明日会うため私をデートに誘ってくれた
    ちゃんとデートを忘れずにドジな私のこと迎えにきてくれた
    料理の感想も正直に言い不味くないと最後まで食べてくれた
    行き先も決められない優柔不断な私に行き先を決めてくれた
    映画館で緊張してた私を安心させる為に寄りかかってくれた
    疲れてないか心配してくれて休憩しようと提案をしてくれた
    噛んで恥ずかしかった私が焦らないように気を使ってくれた
    ソフトクリームが食べたいといったときお金も出してくれた
    腐食して落ちたこともソフトなんかより私を心配してくれた
    慌てて何も分からない不安定だった私を落ち着かせてくれた
    私が過負荷について説明した時も最後まで話を聞いてくれた
    人吉くんを腐食したくないという私の気持ちも信じてくれた
    自分のソフトを過負荷で持てなかった私に食べさせてくれた
    私がしたかった願望を聞いてくれて可能な形で叶えてくれた
    今だってこんなに怯えてるのに離れず私のそばにいてくれた
    人吉くんは”普通”なのにこんなに色々してくれたんだよ
    お前なんかが人吉くんを語るなぁ!!」


善吉「む、怒江ちゃん……」

禊「『恋は盲目ってヤツかな』『愛されてるんだね善吉ちゃん』」

善吉「く、球磨川……!」

禊「『久々に会ってから初めて喋るね善吉ちゃん』『何か用?』」

善吉「今度こそはあの時みたいになことは防いでやる……!」

禊「『えー』『善吉ちゃんがそんなことできるわけないじゃーん』」

善吉「めだかちゃんも怒江ちゃんも皆も、もう大切な人を守ってやる!!」

禊「『ふーん』」



めだか「ふむ、よく言った善吉」



善吉「めだかちゃん!?」

怒江「黒神めだか!?」

禊「『ありゃりゃ』」

めだか「……今日は何のためにあらわれた?」

禊「『もう』『だから偶然だよ偶然』『僕だって休みは遊んでるよ』」

めだか「遊んでると言っても”普通”に遊ぶとは思えないがな」

禊「『もう僕だって』『連コ』『バグ利用』『台パン』『以外は普通にやるさ』」

めだか「…………」

禊「『もう』『信用してよ』」

真黒「……きみだから信用できないと思うんだがね」

瞳「それにもうこんな時間よ、学生服着て出歩く時間じゃないわ」

禊「『わお』『人吉先生に真黒ちゃんやら大勢おそろいで』」

めだか「出てきて早々悪いが貴様が何かする前に消えてくれないかな」

禊「『まぁいいや』『今日はもう予定も無いし帰るとしよう』」

めだか「…………そうしてくれると助かるな」

禊「『それじゃあ皆さん』『また来週』」

善吉「くっ……」

めだか「行ったか……」

真黒「危なかったね……」

瞳「どうしたものかしら……」

めだか「……ん?」

善吉「めだかちゃん、どうかしたのか?」

瞳「……なんか戻ってきてるわよ」

禊「『そうだそうだ忘れてた』『めだかちゃん達』」

めだか「……なんだ」

禊「『もしビデオとか撮ってるなら今度みせてね』『途中からしか僕はみてないんだよ』」

真黒「う……」

禊「『んじゃねー』」

善吉「……なぁ?球磨川が最後に言ってた事は何なんだ?まさかお前ら全員尾けて――」

めだか「なにを言う善吉、球磨川の言うことなど一々間に受けるなと前にも言っておるだろ(棒読み)」

善吉「めだかちゃん説得力ないんだけどっ!?」

めだか「では学園周辺や通学路などで危険はないか安全視察をしていた途中なので失敬!」

真黒「それでは僕も大切な妹をストーキングする系の仕事などがあるのでこれにて失敬!」

名瀬「あー俺も古賀ちゃんとデートの続きでもするとするわ、んじゃあまた学園でな人吉」

古賀「え、ちょ!?名瀬ちゃん!?他にまともな言い訳なかったの!?リハビリとか!」

善吉「ちょ……逃げんな!あと真黒さんそれは仕事じゃないし犯罪だから!!」





瞳「ねぇ怒江ちゃん、ちょっといい?」

怒江「えっ、はい」

瞳「あのね、まず最初に昨日のことを謝るわ」

怒江「大丈夫ですよ、過ぎたことですし……」

瞳「そういってもらえると嬉しいわ、それで本題だけど」

怒江「はい」

瞳「その、普通に生活をするための治療を受けてみない?」

怒江「えっ……」

瞳「昨日みたいに包丁で刺したりとかは流石に私でも見過ごせない、

   けれど今日のあなたは善吉くんのために頑張ったのは見てたわ。
   だから善吉くんのために、あなたの過負荷を治してあげたいの」

怒江「…………」

瞳「そうすれば人吉くんとあなたが一緒にいても安心できるから、
   一応いまの感じだと精神的に良い影響を与えてるみたいだし」

怒江「…………」

瞳「だから、私の元で治療を受けてみない?」

怒江「…………」

瞳「もちろん、あなたが良ければだけど」

怒江「……わかりました」

怒江(普通に生活を送るために治療を受けて、か……
    人吉くんと生活するために必要なことなのだよね。
    色なと迷惑をかけずに人吉くんと毎日を過ごせる。
    今でも十分幸せだけどそれだけじゃダメなんだよね。
    今日みたいに人吉くんに負担を掛けたくはないもの。
    私がもっと良くなればそれだあけ人吉くんの為になる。
    あの人の元でちゃんと治療を受ければ……え?あれ?
    確かあの人って18歳未満の女の子にしか見えないけど
    人吉くんのお母さんなのよね?人吉くんと同居だよね?
    ということは私も一緒に治療は必要だけど住めるのね?
    これって親公認の同居生活が認められたことじゃない?
    つまり普通の生活に治療ことは花嫁修業も兼ねてる?
    そうよね!これから人吉くんのためによくなれってこと!
    ゆくゆくは同居生活から卒業といわれる日が来るよね!
    そしてお義母さまに祝福されながら結婚式を挙げるの!
    そう!結婚に必要なのは『祝福』とかどこかで聞いたわ!
    私頑張る!人吉くんと結婚式が祝福されるよう頑張るね!
    あと過負荷を治したいとも言ってたわ!治るのかしら!?
    もし治れば人吉くんと手を繋いで散歩したり……)

怒江(…………)

怒江(…………)

怒江(過負荷を治す、か)

怒江「考えたこと、なかったな……」

善吉「ちくしょう……完全に逃げやがった……」

瞳「おーい善吉くん!はやく来なさーい!」

善吉「なんだよ!通りで大声で呼ぶなよお母さん!」

瞳「もー勝手にどっか言っくから悪いんじゃない」

善吉「だからって大声で善吉くんはやめてくれ!」

瞳「あ、そうそう。善吉くん大事な話があるの」

善吉「あ?なんだよ?」

瞳「怒江ちゃん、治療のために一緒に住ませるつもりだから」

善吉「は?」

瞳「まぁ今日の経過を見てもしかしたらいけるかもしれないかなって」

善吉「待て待て!ありえないだろそれ!」

瞳「ありえないことがありえない、一つ屋根の下だけど変な気を起こしちゃダメよ?」

善吉「だからって勝手に決めんなって!」

瞳「そういうことは抜かりないわよ怒江ちゃんの許可なら取ったから!」グッ

善吉「俺の意思はいずこっ!?」

瞳「ほらほら帰るわよ、怒江ちゃんも」

怒江「はい!わかりました!」

善吉「ちょ、ちょっと待てよ!!」

瞳「家帰ったら色々準備が必要だから急ぐわよー」

怒江「よろしくお願いしますね!お義母様(せんせい)!」

善吉「なんでお前らそんなに元気なんだっ!!」

瞳「ほらほら善吉くん急がないと置いて言っちゃうわよー」

善吉「ああ、もう!自分だけローラーシューズで急がないでくれ!」

怒江「あ、そうだ人吉くん」

善吉「なんだよっ!?」

怒江「不束者ですがこれからもよろしくお願いしますね!人吉くんっ!」


                                      おわり

ジャンプで好評連載中の”めだかボックス”に興味を持った方はぜひ応援してあげてください

余談だけど怒江ちゃんのセリフ考えるより球磨川さんを動かす方が大変だった
怒江ちゃんにテンション上がってスレ立てたけど完結するとは思わなかった
セリフを真面目に全て読んだ方も読み飛ばした方もお疲れ様でした

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