妹「…一人じゃ寒い、兄貴と一緒に寝る」(1000)


兄「……」

妹「おい、言ったぞ」

兄「…はぁ……」

妹「…なにさ」

兄「……可愛くねぇ、可愛くねぇよ…」ハァ

妹「なっ! あ、兄貴が何回も言えっていうから言ってやったんだろ!」

兄「違う! 俺が言えって言ったのは“一人じゃさむーい! お兄ちゃんと一緒に寝るー!”だ!」

妹「…意味は一緒だろぅ!」

兄「意味の問題じゃない! 言い方の問題なんだ!」

妹「ふん、くだらん」


兄「どうして我が妹はこうも色気が無いのだ…」

妹「またその話かよ」

兄「あぁ、お前がわかってくれるまで何度も話してやる」

妹「何をわかればいいのさ」

兄「妹は妹らしくしなきゃダメなんだ!」

妹「…ふーん」

兄「見てくれはクリアしているといえよう」

妹「そりゃどうも。てか勝手に品定めかよ」

兄「後は性格とその言葉づかいだ!」

妹「この性格と言葉づかいは昔からだろ」

兄「だから直せといっている」

妹「無理な相談だ」


兄「何故だ?何故我が妹はそんなに男勝りなのだ」

妹「別に男勝りでも無いだろ」

兄「それ! それだよ!」

妹「はい?」

兄「“~だろ”これがいけないんだよ!」

妹「いけなくない」

兄「いけません」

妹「なにがいけない」

兄「乱暴なのはいけないと思います」

妹「乱暴じゃないです」

兄「乱暴だい!」

妹「乱暴じゃねー!」


兄「ほらっ!ほらまた!」

妹「なんだよ」

兄「あーっ!まただ!また男の子みたいな言葉づかい!」

妹「…別に悪く無いだろ、私はずっと前からこうだったじゃん」

兄「悪い、大いに悪い」

妹「何が」

兄「女の子はな、“~よ”とか“~なの?”とか、優しい言葉づかいなんだよ!」

妹「…優しくなくて悪かったな」

兄「あ、いや、妹は優しいけどさ、優しいけどさぁっ!」ジタバタ

妹「けっ」


妹「なんでって兄貴はそこまで拘るんだよ」

兄「さっきも言っただろう、妹は妹らしくすべきなんだ」

妹「妹らしくだぁ?」

兄「そうだ、妹らしさが大事なんだ」

妹「なんだよそれ」

兄「妹らしさの第一歩としてはまずだな」

妹「ほう」

兄「呼び名からだ」

妹「呼び名?」


兄「“お兄ちゃん”」

妹「がどうした」

兄「…“お兄ちゃん”!」

妹「だからそれがどうしたんだよ」

兄「…“おにいいいちゃああああん”!!」

妹「大丈夫? 頭」

兄「…」

妹「え、なに? なに?」

兄「…なんでお前は俺のことを“お兄ちゃん”と呼ばない」

妹「…別に、理由は無いけど」

兄「じゃぁ“お兄ちゃん”でいいじゃん! いいじゃん!!」

妹「けっ」


兄「今度から“お兄ちゃん”って呼びなさい」

妹「だが断る」

兄「何故だ!? 何故なんだ!!」

妹「…昔っからこうだったじゃねーか」

兄「うっ」

妹「ずっと兄貴で通ってたのに変える必要も無い」

兄「だからこそ! 今こそ変革を齎すのだ!!」

妹「いや、兄貴でいいっての」

兄「よくないいいいいい!」


兄「一回、一回だけ“お兄ちゃん”って呼んで」

妹「やだ」

兄「頼むよ」

妹「いや」

兄「どうしても?」

妹「どうしても」

兄「何で?」

妹「…いやだから」

兄「理由を述べよ」

妹「黙秘権発動」

兄「ぬぐぐ…」

妹「けけけ… 絶対いわねーぞぉ」


兄「…お、お願いしますよぉおぉ!!」ガシッ

妹「ひゃっ!? だ、抱きついてくんなばかっ!ばか、放せって!」ブンブン

兄「言ってよぉおお!!言われてみたいのおぉ!」グイグイ

妹「にゃぅっ! ばかっ! やめろってぇ! ばかばか!」ブンブン

兄「言ってくれるまではなさんわぁ!!」ギュゥゥ

妹「だ、だだだ抱きつくなっていってんだろ!」ブンブン

兄「ふはは、兄の力を制すれるとでも思ってるのか!」ギュギュッ

妹「んゃっ! ば、ばか兄貴どこ触ってんだよ!!は、はなせぇ!」ブンブン


兄「ん? ここか? ここか? それともここなのかぁ!?」コチョコチョ

妹「ひゃあっ! あ、あははああやめっ!あははやめてえぇ!!」ケラケラ

兄「言わないとくすぐりの刑じゃあああ!」コチョコチョ

妹「ははっ!あははあははだめっ!むりあははだめだめええああはっはは!!」ケラケラ

兄「言ってくれるか? 言ってくれるならやめるぜ!!」コチョコチョ

妹「あはははは! や、やだあああははは!!やめろっ!やめっ!ははははあは!!」ケラケラ

兄「そーれ、もっと苦しむがよい。やめてほしいのなら言えぇえい!」コチョコチョ

妹「あははっあはは!わ、わかったからあはは! 言うからやめてくれええぇあはははは!!」ブンブン

兄「そうかわかってくれたか」パッ

妹「あうっ…ははっ…はっ…はぁ……はぁ……」ゼェゼェ

兄「勝った」グッ

妹「……ば、ばか…兄貴がぁ…!」ギロッ

兄「うっ… す、少しやりすぎたかなぁ… たはは」


兄「ごめんよ」

妹「…ばぁか、死んでしまえ」

兄「ひどいっ! 妹とは思えぬ発言!」

妹「しね、しねじゃなくてしね」

兄「悪かったよ」

妹「けっ」

兄「だが」

妹「あん?」

兄「約束は守ってもらおう」

妹「ぁうっ」


兄「さぁさぁ、スーパー“お兄ちゃん”タイムの始まりだー!」

妹「けっ、誰が言うかよ」

兄「言うって言ったよね? ね?」

妹「言ってない」

兄「言ったよねー、約束は守るものさ妹」

妹「言ってないー」

兄「言った!」

妹「言ってないもん!」バンッ

兄「あ、今ちょっと可愛かった」

妹「! い、言ってねーよばぁかばぁか!」


兄「一回でいいんだ」

妹「一回でもやだ」

兄「…またお仕置きが必要ですか」コキッ

妹「そ、それは卑怯だ!」

兄「卑怯も糸瓜もねぇんだよこっちはよぉお!」ズイッ

妹「うぐぐっ…」

兄「さぁ、どうするか妹よ」

妹「……」

兄「“お兄ちゃん”と呼び、くすぐりから逃れるか、言わずしてくすぐりの餌食となるか…」コキッコキッ

妹「うぅ……」

兄「頼みますよ」

妹「………い、一回…だけ、だぞ…?」

兄「! さすが我が妹」
兄「(やばい今の時点でなんか超可愛い、上目遣いやばい)」


妹「い、一回だけかだらな!」

兄「できれば何回でも」

妹「ばか」

兄「仕方ない、一回で我慢するか」

妹「我慢しろ」

兄「さぁ、どうぞ」

妹「ぅ…」

兄「さぁさぁ」

妹「…ていうか、この前も言ったよな」

兄「そうだっけ?」
兄「(前は超棒読みだったけどな)」

妹「恍けやがって…」

兄「覚えてないぜぇ! そんなことより速く早く!」


妹「……」

兄「……」

妹「…“お兄ちゃん”」

兄「……え?」

妹「言った」

兄「……え?」

妹「言ったぞ、終了」

兄「……え? なに? 聞こえない」

妹「言う事は言った、何か文句あるのか」

兄「…ありまくりだわああ!!」

妹「なんだよばか兄貴」


兄「今のは言ったとはいわない」

妹「言っただろ」

兄「だって今の【“”】←これついてんじゃぁぁん!!」

妹「なんだよそれ、ついてねーって」

兄「今の言い方は“お兄ちゃん”という文字を発音しただけだ」

妹「どっちにしろそうだろ」

兄「NO! 違う! 文字の“お兄ちゃん”と兄を想っての“お兄ちゃん”には天と地の差がある!!」

妹「へー」

兄「というわけでわんもあ」

妹「のー」

兄「NO!!」


兄「言ってくれ!」

妹「やだ」

兄「ぬぬぬ… これじゃ繰り返しじゃないか…」

妹「繰り返しだな」

兄「…わかったわかった、言ってくれたらご褒美をくれてやろう」

妹「……ご、ごほうび?」


兄「(ふふっ、食いついた。現金な奴よのう)」
兄「あぁ、ご褒美」

妹「…なんだ、ご褒美って」

兄「なんだと思う?」

妹「知るか、教えろ」

兄「言ってくれたら教えてあげるよ」

妹「それじゃご褒美と言わないだろ」


兄「すんごいご褒美だぜ?」

妹「(…気になる)」
妹「すんごいご褒美なのか?」

兄「あぁ、それはもう大変貴重なご褒美だ」

妹「貴重な…」

兄「恐らく妹がずっと欲しがっていた物だ」

妹「! わ、私がずっと欲しがっていたものだと!」ガタッ


兄「(くくっ 食いついてる食いついてる…)」
兄「言ってくれたらあげるんだけどなぁ…」

妹「(わ、私が欲しいモノだと… 欲しい物欲しい物…)」
妹「……」
妹「(……なんだろ、わかんない)」
妹「(欲しい物…欲しいモノ……)」
妹「…」チラッ

兄「(ふふふっ、悩んでる悩んでる)」

妹「…」


妹「(私の、欲しいモノ…?)」

兄「(くけけ、さぁ言うんだ)」

妹「……」

兄「さぁどうする?」

妹「…いぅ」

兄「言う!? そうか言ってくれるか! ひゃっほぅ!」

妹「そ、その代わり、ちゃんと御褒美、くれるんだろうな」

兄「ん? あ、あぁちゃんと言ってくれたらやろうぞ」

妹「ふん」


兄「じゃ早速“お兄ちゃん大好きだよ?”って言って」

妹「…は?」

兄「“お兄ちゃん”だけじゃつまらんだろ?」

妹「いや、だからってそれは…」

兄「ご褒美どうしよっかなー?」

妹「うっ… わ、分かったよ言えばいいんだろ、言えば」

兄「(っしゃぁ!)」グッ

妹「よしっ、い、言うぞぃ」

兄「よし来い」

妹「……」

兄「……」


妹「……は、恥ずかしい」

兄「なんと」

妹「(“お兄ちゃん”だけでも恥ずかしいのに、嘘でも大好きだなんて言えない…)」

兄「あくまでセリフだから、な?」

妹「(…そ、そうだよな。セリフセリフ、そうそうセリフ)」

兄「(長い…)」

妹「……」
妹「………おっ、おにぃちゃん… ……だ、大好き…だよ…?」モジモジ

兄「」

妹「…」

兄「」

妹「…おい」


妹「…何かしらのリアクションをとれよ、恥ずかしいじゃんかぁ…」

兄「……あ、ごめん」

兄「(何故だ、何故こんなに可愛いんだ)」
兄「(こんな可愛い妹ウチにいたっけ)」
兄「(アレだ、モジモジしてるのが俺のツボだっただけだ)」

兄「…いやぁ、いつもよりずっと可愛くてつい」

妹「! い、いつもが可愛くなくて悪かったよ!」

兄「いやいや、普段も可愛いよ」

妹「うぁあ! そう恥ずかしいことをスラスラ言うな!」

兄「あはは、可愛い可愛い」

妹「…うぅ… バカにすんなぁ」ポカッ

兄「めんごめんご」

妹「ふんっ」


妹「で、その、あれは…?」

兄「あれ?」

妹「ご、ご褒美だい!」

兄「……あ、あー、御褒美ねぇ…」

妹「…ホントにあるのか?」

兄「えっ!? あ、ぁぁあるに決まってるだろ!」

妹「じゃぁ早くくれよ、何か知らないけどさ」

兄「おう」

妹「うん」

兄「…うん」

妹「…おう?」


兄「(やばい、なんも考えてなかった)」

妹「早く早く」

兄「あ、あぁ」
兄「(どうしよう、どうしようどうしよう)」

妹「おいどうした」
妹「(ご褒美… なんだろ、楽しみ)」

兄「HAHA、今探してる途中さ。そう急かすな急かすな」ガサゴソ
兄「(とか言ってただゴソゴソしてるだけだけど…)」ガサゴソ

妹「ん、そうかそうか」
妹「(なにかななにかな)」ワクワク

兄「あっれぇ、おかしいなー…」ガサゴソ
兄「(どうしようなんもねぇよ、なんか褒美になるようなものあるかな…)」ガサゴソ


妹「おいどうした」
妹「(なんだなんだ)」

兄「いや、なんでもないよ。ただちょっと見つからなくて…」ガサゴソ
兄「(なにか妹が欲しがりそうな物…欲しがりそうな物…)」ガサゴソ

妹「本当にあるのか」

兄「あるさ、今探してるから待ってな」ガサゴソ
兄「(なんか、なんかないのかああ!!)」ガサゴソ
兄「(…! これだ…!)」パシッ

妹「ん? あったのか?」

兄「あったぜ!!」ジャーン!!

妹「……」

兄「……」


妹「…なに、それ」

兄「なに、って… 俺のエロ本だけど…」

妹「……」

兄「……」

妹「…本気?」

兄「…え? だ、ダメだった…?」

妹「……」

兄「……」
兄「(…な、なんだこれっ!?)」

妹「…いらねーよ」

兄「えっ、えっ」
兄「(何が!何がいけなかった!!)」


兄「…な、なーんてな!」ババッ

妹「あ?」

兄「(恐いっ!)」ビクッ
兄「じょ、冗談に決まってるじゃないですかー!あはは!」

妹「…冗談?」

兄「そ、そうそう冗談! 兄貴的冗談みたいな!」

妹「…ふん、ならさっさとご褒美とやらをだせ」

兄「そう急かさない急かさない」ガサゴソ
兄「(妹はまだそういうのに興味がないのか…)」ガサゴソ

妹「(兄貴はふざけてるのか?)

兄「…でもよ、普通妹なら、エロ本とか見せ付けられたらもっと妹らしい反応をしてほしい」

妹「まーた始まった」


兄「普通ならこうなるんじゃないか?」

妹「なんだよ…」

 ………

兄『これだっ!』ジャジャーン!!

妹『えっ… えぇえ!?』

兄『お前が欲しがっていた物だ!』

妹『ちょ、ちょっとやめてよ! そ、そんなもの欲しくないよぅ!』

兄『ほれほれ、お前の大好きなえっちな本だぜ?』グイグイ

妹『好きじゃないよ! お兄ちゃんのえっちぃ!!』

兄『はっはっはっはっはっはっは!!!』

妹『…もう、ほんとに困ったお兄ちゃんね!』


 ………

兄「みたいな、みたいなね!」

妹「……」

兄「ねっ!ねっ! 妹っぽいだろ!」

妹「…あー、兄貴は“えっち”とかそんな風に罵られたいのか」

兄「罵られたいっていうか、なんていうかね!妹っぽい感じに!」

妹「兄貴変態、変態兄貴」

兄「おぅふっ」

妹「これでいいんだろ」

兄「よくない」

妹「意味は同じ」

兄「言い方の問題」

妹「けっ」


妹「って、兄貴の変態妄想物語はどうでもいいけど」

兄「変態妄想物語…だと…?」

妹「はやくご褒美をよこしやがれ」

兄「それが兄でありお兄ちゃんでありにぃにであり兄貴である俺への頼み方か」

妹「全部意味同じ」

兄「もっと頼み方ってもんがあるだろうがぁあああ!」ガタンッ!

妹「えっ?」

兄「兄への頼み方はもっと妹らしくあるべき!」

妹「あれっ? これって私が頼むほうだっけ?」

兄「そんなことはどうでもいい、今は妹らしく頼む事が重要だ」

妹「あれ、おかしいぞこれ」


 すいません、お風呂入ってきます。


 保守アリガトウ御座いました。


兄「あぁ、確かにおかしい」

妹「おかしいよな」

兄「頼み方がおかしすぎる」

妹「だから私は頼む側じゃねーっての」

兄「“はやくご褒美をよこしやがれ”…だと…?」

妹「はやくご褒美をよこしやがれ」

兄「……ユルセナイ」

妹「…早くして欲しい」

兄「兄への頼み方というのはこういう事ダッ!!」

妹「うわ、また兄貴の変態妄想物語が始まるよ」


 ………

兄『いやぁ、妹、可愛かったよー!』ナデナデ

妹『えへへ… ありがとお兄ちゃん』

兄『さて、時間も時間だし寝るか!』

妹『ふぇっ…?』

兄『ん? どうした妹よ』

妹『…えと… あ、あの…その……』モジモジ

兄『なんだなんだ、何か言いたいことがあるならハッキリ言ってくれなきゃわからんぞ?』

妹『その… あ、あれ、くれないの…?』モジモジ

兄『…? あれ? あれってなんだ?』

妹『ご、ご褒美だよぅ!』

兄『…あー、はいはいご褒美ね! 忘れてた忘れてた』


兄『頑張ったからちゃんとご褒美をあげないとね』

妹『やったぁ!』パァッ

兄『けどちゃんとお願いしないとご褒美はあげられないなぁ』

妹『お願い?』

兄『そ、ちゃーんとお兄ちゃんにご褒美くださいって、お願いしなきゃ』

妹『そしたらご褒美くれる?』

兄『あぁ、勿論』

妹『ん、じゃぁお願いする』

兄『よしよし』

妹『お、お兄ちゃん! が、頑張ったご褒美を私にください!』

兄『はいよく言えましたー、じゃ約束どおりのご褒美をあげるね!』

妹『わぁい! なになに? なにをくれるの?』


兄『それはね…』

妹『なになにー!』

兄『…これだよ』チュッ

妹『!』

兄『どう? ご褒美は』

妹『ぁ…う…?』

兄『あら、妹には刺激が強すぎたかな?』

妹『……ぁ… …ご、ご褒美って……キス…?』

兄『はは、嫌だったかな』


妹『う、ううん! そんな事ない!』

兄『そう言ってくれると嬉しいよ』

妹『む、むしろ…』

兄『むしろ?』

妹『うふふっ、なんでもないよー!』

兄『えぇ! なんだよそれー!』

妹『あははは』
妹『(…お兄ちゃんにキスされちゃったよぅ……)』
妹『(ほっぺただったけど、次は口にしてほしいな…)』

兄『あはははははっはっはっはっは!!』

妹『うふふふふ』


 度々すいませんが、ご飯を食べてきます。 すいません。


 保守アリガトウ御座いました。


 ………

妹「うわきめぇ」

兄「…第一声がそれ?」

妹「感想を率直に素直に述べただけ」

兄「素晴らしいとは思わないか! これほどの妹らしい妹はいないぜ!?」

妹「しらねーよ、私は私だ」

兄「まぁ、そうだけどさー、もっと、こうさー」

妹「んだよ」

兄「もっと妹らしくなってくれってことさ」

妹「だから私は私だっての、なにもかわらねーよ」


兄「うぬぅ…」

妹「諦めろ」

兄「諦めたらそこで試合終了だ」

妹「私にどうしろと」

兄「妹っぽくして」

妹「無理」

兄「ただ単に俺のことを“お兄ちゃん”と呼び、俺のことを大切に思ってくれるだけでいいんだ!」

妹「それが無理だってんだよ」

兄「うぅ…」シクシク

妹「諦めなさい」

兄「…くっ、妹は妹だからな。今のままが一番、かもしれない」

妹「! …ど、どっちだよ…全く」


兄「さて、時間も時間だし、寝るか!」

妹「おい待て」グイッ

兄「ゔぇっ」

妹「おい」ググッ

兄「うぐっ、ど、どうした、妹よ…」ギリギリ

妹「よこせやい」ググッ

兄「ぐぅ… い、言いたいことがあるなら、ハッキリ言わなきゃ、わからんぞ…」ギリギリ

妹「ご褒美頂戴よ」パッ

兄「げほっげほっ! うぅ… あー、はいはい、ご褒美ね!」

妹「そうだご褒美だ」

兄「頑張ったからちゃんとご褒美をあげないとな!」

妹「やったー(棒読み)」


兄「け、けどちゃんとお願いしないとご褒美はあげられないなぁ」

妹「おい、どこまで変態妄想物語の筋書き通り進めるつもりだ」

兄「ちっ、ばれてたか。いつから気づいてやがった」

妹「最初から」

兄「woo...」

妹「とにかくご褒美を頂戴よ」

兄「頼み方はそれで譲歩してやる」

妹「何様さ」

兄「お兄様」

妹「うわきめぇ」


兄「ん、待てよ。お兄様って呼び方もありかもしれない」

妹「斬る」

兄「ん?」

妹「オチがすごかったなぁ」ボソッ

兄「何の話ぞ」

妹「なんでもない」

兄「なんぞなんぞ」

妹「んでもねーよ」


兄「どうだ? 今から“兄貴”をやめて“お兄様”に変えないか?」

妹「変態家族じゃねーか」

兄「変態じゃない、そういうプレイだと思えばいい」

妹「変態家族じゃねーか」

兄「さん、はい“お兄様”」

妹「……」
妹「…ぉ、お兄様…?」

兄「うへっ」


妹「…なんだよ」

兄「いいねいいねー、違った感がいいねー」

妹「ふんっ、ばぁかばぁか」

兄「もっかいもっかい」

妹「…ご褒美がどんどん遠のいてるような気がする」

兄「気のせいだ」

妹「気のせいじゃない」

兄「ちっ」


妹「ご褒美」

兄「ご褒美がどうした」

妹「くれ」

兄「いいだろう」

妹「一体なんなんだ」

兄「それはね…」

妹「ん?」

兄「…これだよ」チュッ

妹「!!?」

兄「…どう? ご褒美は」
兄「(やばい俺カッコいい、そして吃驚する妹可愛い)」

──刹那、妹の拳が兄の腹を貫く
その姿はまさに現代に生きる龍。龍拳と呼ぶに相応しい突きだった
可憐な突きは肉片を飛び散らせることなく兄の腹を貫いていた

兄「強くなったな・・・妹・・・」

最愛の妹に笑顔を見せるがもう兄の生命力は殆ど残されていない
そんな状況でも尚彼が笑顔を見せるのは妹の成長を心から喜んでいるからだろう

兄「・・・もっと強く・・・な・・・、れ」
妹「・・・!!」

兄の身体から力が抜け、後ろに倒れる。
彼の顔に未練は残っておらず、最高の笑顔を最後に見せた。
妹は己の犯した罪の重さと兄という最も大切な存在を失ったことに気付く

妹「わ、わたし・・・お兄ちゃんを・・・!!」

言葉と共に彼女の目からダイヤモンドが零れ落ちていく
屍と化した兄の身体を抱きしめただ泣くことしかできない
もう兄は戻らない、彼女は孤独の道を歩まなければならないのだ・・・──

終幕


妹「…ぇ…? え…?」

兄「あら、妹には刺激が強すぎたかな?」ハハッ

妹「ぁ……え……」

兄「…えーと」
兄「(あれ、ほんとに強すぎた…?)」

妹「ぅ……ふぇ……」ウルウル

兄「えぇっ!? そ、そんなに嫌だった!?」
兄「(やばいやばい、ほんの冗談のつもりで頬にちゅってしてみただけなのに…)」

妹「…ばかっ……ばかぁ…!」グスッ

兄「な、泣くなって! 悪かったから!」アタフタ

妹「ないて、ない…!」グスッ

兄「ご、ごめんな? 俺もふざけすぎたよ」アタフタ


妹「……」グスッ

兄「今度からは自重するからさ、許してくれよ」アタフタ

妹「……」グスッ

兄「あー、今度なんか奢るから!」アタフタ

妹「………ったんだよ」

兄「ん?」

妹「…………なんで、なんで口じゃなかったんだよ、ばかっ」グスッ

兄「…え?」

妹「……」

兄「……え? え?」

妹「……心の準備とかあるだろ、ばかばかっ」グスッ

兄「…えっと… …それはどういう…?」

妹「……」


兄「えーと……?」

妹「……」グスッ

兄「色々と理解できない点があるのですが…」

妹「…そのままだよ」グスッ

兄「……」
兄「(えっ!? なに!? 誰なの!? 誰なのこの可愛い子は!!)」
兄「(なんでこんなに妹っぽいの!? こんなの我が妹じゃないぞ!?)」

妹「……い、いきなりは反則なんだぞ、ばーーか…」

兄「す、すいません…?」


兄「えーと… あのぉ…?」

妹「……」

兄「……」

妹「……ばーか!」ベッ

兄「へっ?」

妹「嘘に決まってるだろ! ばーかばーか! 全部嘘だよーだ!」

兄「……う、う、嘘…だと…!?」

妹「キスされたくらいで泣くわけないだろ? ばっかだなー兄貴は!」

兄「…きっ、キサマァァァアアア!! よくも俺を騙したな!! 俺の本気の心配を返せぇええ!!」

妹「あんなんでよく騙されたな。けけっ、ばかめ」


兄「ぬぐわぁああああああ…!!」

妹「ご褒美があまりにも下らないから悪いんだぞ」

兄「俺の愛のキッスが下らないだと!?」

妹「下らなすぎる」

兄「しかし妹ならもっと恥ずかしがりながら激怒するとこだったんだけどなぁ」

妹「妹ですがなにか」

兄「あ、お前も一応妹だったな」

妹「うっわひでぇ」

妹「(……)」
妹「(…いえない、兄貴のいきなりのキスが嬉しくて、ちょっと泣きそうになったなんて……)」
妹「(口が裂けても言えない…!)」


兄「しかしお前演技上手いのな」

妹「え?」

兄「さっきの、とても演技には見えなかった… ホントに泣いてそうだったし」

妹「ふ、ふん! 私は演技派なんだよ!」

兄「まぁ、たまにはああいうのも悪くないな」

妹「きめぇ」

兄「お前がやったんだろうが」

妹「兄貴が騙されたのが悪い」

兄「夢を見させていただいたので許してやる」

妹「うわきめぇ」


妹「ていうかそろそろ本当のご褒美とやらをほしいんですけど」

兄「あぁ、いいぞ」

妹「ホントにあるんだろうな」

兄「当たり前だ」

妹「なんなんだ」

兄「お前、絶対喜ぶぞぉ!」

妹「速く早く」ワクワク

兄「期待してろぉ!」

妹「期待期待」ワクテカワクテカ

兄「いいもんやるぞー!」

妹「うんうん」ワクワク


兄「すごくいい物だゾブッ!」ゴッ!

妹「はやくしろやボケナスが」ゴゴゴ...

兄「いつつ… 手をあげるのはよろしくないね」

妹「なら早くしろ」

兄「わかった、わかったよ! 見て驚くなよぉ!」

妹「どうせ大したものじゃないんだろ」

兄「お前へのご褒美は こ れ だ !!」ジャーン!

妹「ん…? なんだこの紙…」


妹「なにこれ、た、たなしん…?」

兄「…」

妹「なにこれ兄貴」

兄「…tanasinn...」

妹「え?」

兄[tanasinn...]

妹「tanazinn...?」

兄[............................................tanasinn...]

妹[tanasinn...]

ani[tanasinn]

imouto[tanasinn]






----------------------------------tanasinn..........................................

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                              ´
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   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                             ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
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  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´

ちょwwwwwwwwwwwwww

少し脱線したので訂正します。

>>122 から



兄「ふふん、いつでも使っていいぞ!」

妹「なになに…『お兄ちゃんと一緒に寝れる券』…?」

兄「ふふん、いつでも使っていいぞ!」

妹「……」

兄「うふん、いつでも使っていいぞ!」

妹「…なに、これ……」

兄「ふふん、いつでも使っていいぞ!」

妹「いや、だからこれ何」

兄「ふふん、いつでも使っていいぞ!」

妹「説明を求む」

兄「ふふん、いつでも使っていいゾウブッ!!」ゴッ!

妹「うっせぇ」


兄「なに、と訊かれましても… ねぇ」

妹「ねぇ じゃねぇよ、なんだよこれ」

兄「いや、見たまんまだけど…」

妹「見たまんま…」

兄「それに書いてある通りさ」

妹「『お兄ちゃんと一緒に寝れる券』…?」

兄「そうそう、何かわかんないとこある?」

妹「全部分けわかんないんだけど」

兄「おいおい、お前日本語くらい読めるだボッ!!」ドッ!

妹「意味を説明しろといってるんだ」

兄「いてて… 俺を内藤選手にするつもりかい…?」ハナガ...


妹「これは一体どういう券なんでしょうか」

兄「えぇと、これはですね。書いてある通りの意味なんですが」

妹「お兄ちゃんと一緒に寝れるの?」

兄「あ、今お兄ちゃんって」

妹「! い、言ってない! これに書いてあったことを読んだだけだ、ぶぁか!」

兄「お、お兄ちゃん…」ジーン

妹「聞け!」ドカッ

兄「いてっ!」

妹「わかったか!」

兄「はいはい、読んだだけなんですね、わかります」

妹「そうだ、読んだだけだ。勘違いすんなよ」

兄「してないしてない」


妹「で、これはなんなんだ!」バンッ

兄「これはな、『お兄ちゃんと一緒に寝れる券』といってな」
兄「これを一枚使う度なんとお兄ちゃんと、つまり俺と一緒に寝ることができる優れものなのです!!」

妹「……」

兄「ぬぅっはっはっは! どうした、嬉しさのあまり声も出せないか!」

妹「……」

兄「ははっ! 今日から使ってもいいんだぞー!」

妹「……」

兄「因みに有効期限は…… …妹が彼氏を作るまでだ」キリッ
兄「(やばい俺カッコいい、今のカッコいい。さすがの妹でも今のはジュンッてきただろうな)」

妹「……」

兄「まぁ、ほぼ半永久的だな! はははあはははは!!」

妹「…くだらねぇ」

兄「なにっ!?」


 ああああああお茶こぼしたああああああああああああ

 すいません、先程PCにお茶をこぼしてしまい拭いてました。


兄「おまっ、お前、今なんて…」ガクガクブルブル

妹「くだらん」

兄「のぅわっ! お前、それがどんなに希少価値が高いのか、知ってるのか…!?」

妹「知らん」

兄「ぬぅふっ! お前、それがどんなにいい物かわかってるのか…!?」

妹「わからん」

兄「もぅふっ! お前、それが一体どういう券なのか本当に理解してるのか…!?」

妹「したくない」

兄「うわっ! うわぁぁあああああっ!!」ジタバタ

妹「……」
妹「…兄貴って」

兄「なんだ、やっと俺の偉大さに気がついたか?」

妹「ばかだなぁ」

兄「んふっ!」ゴバッ


 えっえっ


妹「はは、やっぱばかだ」

兄「…一個六十六円の柿と、一個三十五円の蜜柑を合わせて 三千八百九十円分買った」

妹「ん?」

兄「このとき、柿はx個、蜜柑はy個である。 xとyを求めよ」

妹「えっ」

兄「十七で割ると三余り、十三で割ると七余る三桁の整数で最も大きいものはxである」
兄「xを求めよ」

妹「な、なんだよこの野郎ばか野郎」アタフタ

兄「わかるか?」

妹「わ、わかるわけないだろ!」

兄「因みに中学校の問題だ」

妹「なっ!」

兄「ははっ! バーカバーカ!わかんないじゃーん!」


兄「人のこといえないだろうがああああっはっはっは!!」

妹「…兄貴はわかんのかよ」

兄「え?」

妹「兄貴はわかるんだよな」

兄「あ、あ、当たり前だろ! 俺の学力なめんな!」

妹「じゃ答えは?」

兄「えっと…」チラッ

妹「(あ、何か見た)」

兄「…か、柿の個数は二十五個! 蜜柑の数は… ろ、六十四個!」

妹「…」

兄「二つ目の問題のxは904!!」
兄「ど、どうだ! 参ったか! 何せ、天才ですから! ぬっはっはっは!」

妹「…」


兄「どうした、兄の本当の実力を知って兄に惚れ直したか!」

妹「…兄貴ぃ」ジトォ

兄「うぶっつ! や、やめろ…! やめろ! その哀れみの目を俺に向けるな!」

妹「やっぱり、兄貴って」

兄「やめろ! そんな目で見るな… 俺をそんな目で見るなぁあ!!」

妹「ばかだな」

兄「こふっ…!」ドサッ

妹「あ、兄貴!」グイッ

兄「…あ、あとは……たのんだ…ぞ……」グテッ

妹「…死んでる」

兄「…」

妹「…」


兄「……」

妹「……」

兄「…」チラッ

妹「…」ベシッ

兄「ぃてっ」

妹「死人は眠ってろ」

兄「…」シーン

妹「さて、兄貴は死んじゃったみたいだし」

兄「…」

妹「その右手に持っている紙を見せてもらおうか」グイッ

兄「…」グッ

妹「ふんっ…! …死んでるはずなのに何故手に力が入っている」グイグイ


兄「…」グググ...

妹「ぬぬぬ…! 見られちゃ困るものでも手に入ってるのか、今は亡き兄貴よ」グイグイ

兄「…ミギテ ダケ イキテル」グググ...

妹「なんだよその設定無理ありすぎだぞ…!」グイグイ

兄「…」グググ

妹「どうせさっきの答えだろ! 開け! 右手開け!」グイグイ

兄「…はっ、俺は一体…! ここはだれ、私はどこ」キョロキョロ

妹「お前は兄、ここはお前の部屋、そして右手を開け」

兄「何故だか分からないが、右手を開いてはいけないという使命感が」ギュッ

妹「そんな使命果たさなくていいから」グイグイ

兄「兄の威厳を保つべく、命がけで右手は死守する」

妹「兄の威厳なんて米粒ほども残ってねーよ」

兄「woo...」


妹「ようしわかった」

兄「あん?」

妹「じゃんけんで決めよう」

兄「なんだと」

妹「左手禁止じゃんけん」

兄「何故に右手限定」

妹「そして使えるのはパーとグーだけ」

兄「おい、チョキが可愛そうだろ。仲間にいれてやれよ」
兄「しかも俺パー出したらやばいじゃん、カンペがでちまう。グーしか出せない」

妹「そして私が勝ったら兄貴の右手は開いてもらう、私が負けても兄貴の右手は開いてもらう」

兄「あれ? 圧倒的妹が有利じゃね?」
兄「俺はどっちにしろ手を開くしかないということか」


妹「ホラ、するよ」

兄「あ、するの?するの? ホントにするんだ」

妹「出さないのも負けとみなします」

兄「逃げ場なし俺涙目」

妹「じゃーんけーん」

兄「グー」

妹「パー」

兄「あ、負けた」

妹「やった! 勝った!」

兄「一応喜ぶんだ」

妹「さぁ、右手を開いてもらおうか」

兄「ぬぬぬ…」


妹「さぁさぁ!」

兄「…ふっ」ニヤッ

妹「!?」

兄「……俺は、俺は永遠にグーを出し続ける…」

妹「なん…だと…!?」

兄「例えこれから生きていくうえで、じゃんけんで負け続けるとしても」
兄「……俺は、俺は永遠にグーを出し続ける…」

妹「あ、兄貴…」ジーン

兄「ふへっ、ドラ○もんになった気分」

妹「うん、いいから早く右手開け」

兄「うぐっ… ……えぇい! 証 拠 隠 滅 だ !!」バリバリ

妹「やめてー!」

兄「んぐっ!」バリバリムシャムシャゴクン

妹「飲んだ…だと…!?」

兄「ぷはっ、ヤギになった気分」ゲフッ


妹「そこまでして守りたいものがあるのか、兄貴には」

兄「ふっ、さっきも言っただろう? ……兄の威厳さ」キリッ

妹「あ、兄貴…!」

兄「ふっ」キリリッ


妹「うわきめぇ」

兄「うわひでぇ」

妹「兄の威厳っていったって、ねぇ…」

兄「その“ねぇ…”にはどんな意味が込められているのかは訊かないよ」

妹「兄の威厳っていったって、(無いに等しいよ)ねぇ…」

兄「うるさいうるさい! 俺はお前の兄貴なんだい!」

妹「えっ」

兄「えっ」


兄「俺は兄です」

妹「私は妹です」

兄「ふむ」

妹「ふん」

兄「俺は兄だよなぁ」

妹「誰の?」

兄「お前の」

妹「あぁ、そうだな」

兄「……」

妹「…なんだよ」


兄「俺とお前、どっちが先輩だ?」

妹「精神年齢では負けてないと思う」

兄「えっ?」ピクッ

妹「えっ」

兄「…」ビキビキ

妹「…あぁ、実年齢の話?」

兄「…そうだ。ていうか何気に傷つくような事いわないでおくれ」

妹「実年齢か、なら兄貴のほうが上なんじゃないのか」

兄「そうだ、俺のほうが年上の先輩だ」

妹「そうだな」

兄「あぁそうだ」

なんだかんだで息ピッタリジャマイカ


 >>218 >>219 の時間がバグった!
 
 バグった!バグったよ!

 …それだけ。


妹「それが?」

兄「年上のほうが年下よりも知的でなければならない」

妹「別にそういうわけでもないだろ」

兄「いや、それが兄妹ともなるともっとだ」

妹「そういうものなのか?」

兄「多分、少なくとも俺の中では」

妹「へー」

兄「うん」

妹「そうか」

兄「そうだ」

妹「…」

兄「…」


妹「…で?」

兄「…え?」

妹「いや、それで?」

兄「終わりだけど?」

妹「あ、そう」

兄「うん」

妹「……」

兄「……」

妹「……」

兄「…どっからこんな話になったんだっけ」

妹「…なんだっけね」

兄「…あ、思い出した。『お兄ちゃんと一緒に寝れる券』について説いていた途中だったんだ」

妹「あぁ、そうだっけ」


兄「『お兄ちゃんと一緒に寝れる券』について詳しく聞きたいかい?」

妹「遠慮しておきます」

兄「そう遠慮するな」

妹「いや、聞きたくないだけです」

兄「…そう」

妹「っていうかこれ手書き?」ピラッ

兄「お! いいところに気がついたな!」

妹「…手書き…」ピラピラ

兄「何枚も書くの大変だったんだぜ!」

妹「へぇ…」ピラピラ

兄「いつでも使っていいんだぜ! なんなら明日からでも!今日でも! 今でも!!」

妹「…これは私が捨てておくからな。なに、礼には及ばないよ」ピッ

兄「ひどいっ!!」


 すいません、寝ながら外を散歩してました。
 それでも眠気が消えないのでやっぱり寝ます。

 保守&支援して下さった方々、アリガトウ御座います。
 残っていたらの話ですが、残っていたら続きを書きたいと思っております。

 ではでは、おやすみなさいませー。


 >>251 寝たので外を散歩していました。 でした、訂正。

 


 お早う御座います。

 保守して下さった方々、アリガトウ御座います。

>>228 から



兄「これはな、大変貴重な代物だ」

妹「まだ言うか」

兄「何度でも言ってやろうぞ」

妹「何度言ってもこの紙の価値は分からない」

兄「…お前、お兄ちゃんと一緒に寝たくないの?」

妹「別に」

兄「またまたー、恥ずかしがっちゃってー!」

妹「恥ずかしがってねーよ」

兄「とかいいつつ本当は兄と寝たい妹の本心が見え隠れしたりしなかったり…!」

妹「見えも隠れもしないな」

兄「woo...」


兄「お兄ちゃんと寝たいときはいつでも使ってくれよな」キリッ

妹「一生使うことはない気がする…」

兄「うわひでぇ」

妹「……」
妹「…ぁ、兄貴はどうなんだよ」

兄「なにが?」

妹「その、私と、い、一緒に寝たいのか?」

兄「…どうだろう」

妹「なんなんだお前は」

兄「寝たいっちゃ寝たいかな?」

妹「…ふーん、なんだそれ」


兄「…使わないの?」

妹「つっ、つかわねーよ」

兄「ちぇっ、つまんねーの」

妹「悪かったな」

兄「ところで何故お前は俺の部屋に居るのだ」

妹「知るかよ」

兄「そうかよ」

妹「…兄貴が呼んだんだろうが」

兄「知ってるじゃねーか」


妹「…なんで呼ばれたんだっけ」

兄「お前に妹らしさを教えるためだ」

妹「あぁ、何かそんなんだった気がする。兄貴もよく飽きないな」

兄「俺はお前が真の妹になるまで飽きないぜ!」

妹「! ……」

兄「…妹?」

妹「………そんなに……」

兄「なんぞ」

妹「……そんなに、兄貴は今の私が嫌なのかよ…?」

兄「! …ふふっ、そんなわけないだろ? 妹よ」


妹「……でも、でも… 兄貴はずっと“妹っぽくない”だとか“妹らしくしろ”とかって…」

兄「…俺はな、今のお前が一番大好きだ。 けど極たまにでてくるお前の“妹らしさ”もたまらなく好きなんだ」

妹「…わけわかんねーよ…」

兄「うん、俺も自分で何言ってるかちょっとわかんない」
兄「…まぁ、アレだ。 所謂“ツンデレ”ってやつなのか? ははっわろす」

妹「……」

兄「でゅへへ」

妹「…ばか」ポカッ

兄「いてっ、はははっあはははは」

妹「笑うなばーか」

兄「どゅふふ」


母『兄ー、妹ー、ご飯できたわよ~』

兄妹「「! はーい!」」

兄「ごっはんごはん!」

妹「…ハラ減った」

兄「“ハラ減った”…だと…?」

妹「なんだよ、思ったことを言っただけだ」

兄「可愛く言って」

妹「またか…」

兄「いいからいいから」

妹「…ど、どんなふうにだよ」


兄「“もうおなかペコペコだよー!”みたいな?」

妹「また変なセリフを…」

兄「妹であれば当然」

妹「うぐ…」

兄「わくわく」

妹「……」
妹「…も、もうおなかペコペコだよー!」

兄「……」

妹「……」

兄「…あー、ハラ減ったー」ガチャ

妹「あっ! テメェなんだそれ!」バタン

兄『……! ……、……!………。』
妹『………! ………、……!』


 ―居間

兄「今日はスパゲッティですかー!」

母「うふふ、たくさん食べてね~」

妹「美味い美味い」モグモグ

兄「お前… 食べる前にいただきますくらい言ったらどうだ?」モグモグ

兄妹「「いただきまーす」」モグモグ

母「あらあら、兄と妹はホントに仲が良いのねぇ~」

妹「別によくねーよ」モグモグ

母「あらそう~? その割にはいつも兄の部屋で話しこんじゃってるみたいだけど~」

妹「た、ただ会話してるだけだ」モグモグモグもグ

母「まぁ、母的には仲睦まじいことは大歓迎なんだけれども~」

妹「うっせうっせー」モグモグモグモグ


兄「言葉を慎みなさい妹」モグモグ

妹「私はこれでいいんだよ」モグモグ

兄「よくねえええええええええ!!」ガタンッ

妹「兄貴煩い」モグモグ

兄「これが黙ってられるかってんだ!」

妹「黙れ」モグモグ

兄「黙らない」モグモグ


兄「家族に対し、数々の暴言失言…!」

妹「暴言失言は兄貴にしか言ってないっての」モグモグ

兄「シット! 俺だけかよ!」

妹「兄貴だけだ」

兄「ぬぅわあああああああ!!」

父「兄、食事中だぞ」モグモグ

兄「ごめんなさい」


兄「妹、家族に対する言葉づかいをもう少し考えたらどうかな?」

妹「いいって別にうっせーな」モグモグ

兄「母さん今の聞いた!? 今の聞いた!?」

母「あらあら~」

兄「兄に対して“うっせーな”ですって! 今のうちに言葉づかいを矯正しておかないと拙いんじゃないか!?」

母「いいじゃない兄妹なんだし~、仲の良い証拠じゃない~」

兄「兄妹だからこそじゃないか! 兄妹だからこそ兄に対する言葉づかいを…!」

母「いいじゃない兄妹なんだし~、仲が良い事はいい事よ~」

兄「そ、それはいいとしても! 今後年上に対する言葉づかいがこのままだと拙いんじゃないか!母さん!」

母「いいじゃない兄妹なんだし~、いいじゃない~」

兄「ダメだ、母さんは話が通じない…!」

母「妹ちゃんは兄以外の年上の人にはちゃんと接する事くらいできるわよね~?」

妹「さぁなぁ、わからん」モグモグ


兄「は、母に対してそんな言葉づかいを…!?」

母「私は一向に構わないわよ~」

兄「父さん! 父さんはどう思いますか!?」バッ

父「…別にいいんじゃね?」モグモグ

兄「なっ!」

妹「ほら、父さんも公認してるじゃん」モグモグ

母「妹の口調はお父さん譲りだからね~」

父「別に俺譲りってわけでもないだろ」モグモグ

母「あらあらそうかしら~?」

兄「と、父さん! このままじゃ社会に出たときに色々と不都合がでたりでなかったり!」

父「そういう事は本人に任せとけばいいだろ」モグモグ

妹「はっはっは、兄貴の味方は誰一人いなーい」モグモグ

兄「うぬぬぬぅ…」


父「前だって同じ様なこと言って、妹に丁寧な言葉づかいをさせてみたけどアレだったじゃないか」モグモグ

妹「アレってなんだよ…」モグモグ

兄「う… た、確かにそうだったけど…」

父「似合わなかったっていうかなー」モグモグ

妹「ひでぇ…」モグモグ

母「妹ちゃんは妹ちゃんよ~、私たちがとやかく言うことじゃないわ~」

父「母さんの言う通りだ」

兄「ぬぬぬ…」

母「実際それで今も仲良くやっていけてるじゃない~」

父「うむ」

兄「確かに…」

妹「べ、別に仲良い訳じゃねーよ」モグモグモグもグ

母「あらあらうふふ」


兄「もういいもういいよ」

妹「やっと諦めたか」

兄「俺一人で妹を改心させてやる!」

妹「…諦めてなかったか」

父「まぁ、頑張れ」

母「頑張ってね~」

兄「俺、きっとやってみせるよ」

妹「なんだこいつら」

母「それより兄~」

兄「なんだい」

母「はやく食べないと冷めるわよ~?」

兄「いただきまーす」モグモグ


兄妹「「ごちそうさま!」」

兄「あー、美味しかったー」

妹「食った食ったー」

兄「妹」

妹「ん」

兄「風呂」

妹「めんどい」

兄「入れ」

妹「めんどい」

兄「汚い汚い」

妹「昨日入った」

兄「なら今日も入れ」


妹「えぇ…」

兄「お兄ちゃん悲しい、妹がまともにお風呂も入らないなんて…」ウッウッ...

妹「だって今日一日中家にいたじゃねーか」

兄「だからなんだ」

妹「汚れてない」

兄「確かにお前の心は汚れてない、純粋でピュアな心だ」

妹「うわきめぇ」

兄「心は綺麗でも体は汚れるんだ!」

妹「キレイだって」

兄「垢とかつきまくりの妹汚い」

妹「ついてねーし」

兄「つきまくり、俺には見える」

妹「すげぇなおい」


兄「入りなさい」

妹「あー、わかったわかった。兄貴の後に入るよ」

兄「俺の後でいいのか?」

妹「今はめんどくさい」

兄「そうか、なら先に入らせてもらおう」

妹「どうぞどうぞ」

兄「覗くなよー」スタスタ

妹「だっ! 誰が覗くかよ!」

兄「ふひひっ」


 ―風呂

兄「あ゙ぁー……」チャプ...

兄「……」

兄「…“背中流してあげるー!”とか言って入ってきたりしないかな…」

兄「……」

兄「…ないか」

兄「…あぁーあ、もうすぐ月曜日がやってくるー」

兄「げーつようびが今週もやってくるー♪ 楽しかった出来事を消し去るように♪ ……」

兄「めんどくさああいいいいいい」ブクブク

兄「うぅー……」ブクブックブック

兄「……」


 あんまん食べてきます。


 ご馳走さまでした。


 ―居間

母「あら、兄はお風呂~?」

妹「うん、そだよ」

母「あら~、じゃ、妹ちゃんに頼んじゃおうかしら~」

妹「え? なにを?」

母「兄に着替え持ってってくれるかしら~」

妹「あー、うん。いいよ」

母「はい、これ着替え~」スッ

妹「はいはーい」パシッ

母「ありがとね~」

妹「どーいたしまして」スタスタ


 ―脱衣所

妹「えーと、どこ置いておけばいいかな」キョロキョロ

妹「……」

妹「…おい、兄k」

兄『はぁーあ、妹 背中流してくんねーかなー』

妹「(……独り言?)」

兄『妹が背中流してくれるとか、最高だよなー』

妹「(せ、背中流しか…)」

兄『はぁーあ…』

妹「……」


妹「……」

兄『……ふぃー…』

妹「…なにが背中流しだ! ばか兄貴!」ゴンッ!

兄『ひょっ!?』ビクッ

妹「変な声出しやがって。独り言言ってると思ったら、はぁ…」

兄『い、妹!? い、いつからそこに…!』

妹「独り言喋る前から」

兄『……あー、聞こえてた?』

妹「ばっちり」

兄『やべ、恥ずかしい』

妹「変な妄想してるからだよ」


兄『だってだって!』

妹「うっせうっせ!」

兄『うぅー… 大体なんでお前がそこにいるんだよ!』

妹「着替えを持ってきてやったんじゃい」

兄『あ、マジ? ありがとなー』

妹「ふん」

兄『…妹ー』

妹「あん?」

兄『背中流してー』

妹「な、なんで私がそんな事しなきゃならんのだ!」

兄『ダメ?』

妹「だめー」

兄『ちぇー』


妹「…で、着替えはどこにおいておけばいいんだ」

兄『背中流しておくれ』

妹「きいてねぇ」

兄『恥ずかしがらなくてもいいんだぜ?』

妹「そういう問題じゃない」

兄『俺たちは兄妹だ! そんなことを気にしてる間柄じゃないぜ!』

妹「いや、余計気にするべきだろ」

兄『くそぉ!』

妹「…着替え」

兄『あ、あー、どっか分かるようなとこにおいといてー』

妹「へーい」


妹「どっか分かるようなところ…」キョロキョロ

妹「……」

妹「……ぁ、兄貴の…着替え…」サスサス

妹「……広げてしまえ、えいっ」バサッ

妹「……」

妹「…ふむ… 兄貴って意外と足長いんだな……」ジィ

妹「服も、でかいなぁ…」

妹「……」

妹「…ん……」ギュ...

妹「……」スーハー

妹「…えへっ、兄貴の匂いがしゅる……」ギュゥゥ...


妹「えへへ… 兄貴ぃ…♪」ギュ...

妹「…いい匂いするぅ……」ムギュゥ...

妹「………はっ! 私は一体何を…!」パッ

妹「……」

妹「…あ、兄貴のパンt… 下着」

妹「はっはーん、相変わらず変な柄だなー」

妹「兄貴センス無いからなー」

妹「無い、からなー……」ジィー

妹「……」ゴクッ

妹「……」キョロキョロ

妹「…す、少しくらい……いいよな…?」ソーッ

妹「…あ、兄貴は風呂に入ってるし……」ススス...


兄『おーい、妹ー!』

妹「$%#!?」ババッ

兄『ん? どうした妹ー』

妹「な、なななんでもねーよっ! ばーか!」

兄『? 何怒ってんだ?』

妹「おぉ、ぉおこってねー!」

兄『そうか、なんでもいいがそろそろあがりたいんで、出てってたもれー』

妹「ぃいわれなくても、でてくよ! ばかっ!」バタンッ!!

兄『…なーに怒ってんだか、可愛い顔が台無しだ』ガチャ

兄「…はー、すっきりしたー」
兄「タオルタオル、と…」


兄「お、ちゃんと着替え持ってきてくれてた」

兄「さっさと着替えて風呂上りの牛乳でも飲むかー」イソイソ

兄「……?」

兄「…あれ…?」ガサガサ

兄「……あれれー?」ガサゴソ

兄「……」ガサゴソ

兄「…ない……」ガサゴソ

兄「ない、ない…」ガサガサ

兄「…何故だ…! 何故、俺のパンツがない…!」

兄「…ノーパンで過ごせと…?」

兄「……」

兄「……パンツいれるの忘れてたのかな…」


 ―居間

妹「っぅぅう……」

母「妹ちゃん、ちゃんと着替えおいてきてくれた~?」

妹「う、うん… まぁ…」

母「どうしたの? 妹ちゃん、帰ってくるなり机に突っ伏して~」

妹「な、なんでもないやぃ…」

母「あらそう~?」

妹「(危なかった危なかった危なかった……)」


兄「母さーん、俺のパンツが無かったんだけどー」

妹「!?」ピクッ

母「えぇ~? おかしいわね~」


兄「今ノーパンです、スースーします」

母「おかしいわね~、妹ちゃんに持たせた着替えのなかにあったはずだけれども~」

妹「……」

母「妹ちゃん、なにか知らない~?」

妹「わ、私は何もシラナイゾ」ギクシャク

兄「うぅむ、困った」

母「ごめんなさいね~、後で出しておくわ~」

兄「あぁ、頼むよ」
兄「…妹」

妹「ひゃいっ!?」

兄「が持ってるわけないよな! あっはっはっは!」

妹「は、ははは! なななにいってんだよ兄貴は! あははは!」バクバク

母「あらあらうふふ」


兄「しかしノーパンはスースーするな」

妹「ふ、ふーん」

兄「あ、妹も風呂入ってこいよ」

妹「あ、テストが近いの忘れてたー(棒読み)」

兄「なんだと」

妹「じゃ、じゃぁ私は部屋に戻って勉強でもするねー」シュバッ

兄「おう、頑張れよー」

母「パンツパンツパンツンパ…」ブツブツ...


 ―妹部屋

妹「……」バタン...

妹「……」

妹「…どぉしよぅ……」ドキドキ

妹「…これ……」スッ

妹「あの時いきなり兄貴が話しかけてくるから悪いんだ…」

妹「吃驚して、ポケットにパンツ突っ込んじまったじゃないか…」

妹「…はぁ……」

妹「…兄貴の、パンツ……」

妹「どおぉしよおおおおお」ジタバタ


妹「こんなの持っててもどうしようもないっての…」

妹「どうしろというんだあああ!」

妹「うぅ…」

妹「……」

妹「…や、やっぱり、気になる……」ススッ

妹「…兄貴の、パンツ…だよな…」ゴクリ...

妹「……」ススス...

妹「……」

妹「…やっぱりダメだ、こんな事はダメです。うん」バッ

妹「ダメダメ、なにやってるんだか、私は」

妹「気分転換にお風呂にでも入るかー」ガチャ...


 すいません、寝てました。

 そして晩御飯食べてきます、いただきまーす。


 ごめんなさい。本当に御免なさい。
 インタネットが繋がらず、立往生してました。

 あと

誤爆しました。


 あと㎡1見てました。お風呂も入ってました。すいません。

 保守をして下さった方々、アリガトウ御座います。

 では、続きを書いていきたいと思います。

>>384



兄「あれ? 勉強は?」

妹「あ、やっぱりお風呂入ってからすることにしたー」スタスタ

兄「そっか、ごゆっくりー」

妹「へーい」スタスタ


 ―脱衣所

妹「~♪」ヌギヌギ

妹「…あ、兄貴の脱いだ服」

妹「……」ジィ...

妹「…いかんいかん」ブンブン

妹「…はぁ」

妹「……」

妹「…お風呂お風呂」ガチャ...


 ―風呂

妹「……ふぅぅ…」カポーン

妹「…きもちいいのぅ……」チャポ...

妹「……」

妹「…パンツ、どうしよう……」

妹「隙をついて箪笥にでも戻しておこうかな…」

妹「…だ、大体私があんな事しようとしなければ……」

妹「し、仕方ないことだったんだ」

妹「一時の気の迷うと言うかなんというか…」

妹「興味本位でですね…」

妹「……」

妹「…疲れてんのかな」

妹「……」


妹「……」チャポ...

妹「……」フニ...

妹「胸…」フニフニ...

妹「無…」ペタペタ

妹「…兄貴の持ってた え、えろ本… 胸がおっきぃ人が載ってた…」

妹「……はぁ…」フニフニ

妹「これから成長すんのか? これ」ペタペタ

妹「……する、するもん」

妹「…けど、この歳でこれは発育遅いのかな…」

妹「…うぅーん……」

妹「も、揉めば大きくなるとかならないとか…」フニ...


 あれ…。

申し訳ありませんでした。
少し落ち着いてきたところで再開致します。
時間も時間なのであまり長くはできないかもです。すいません。


>>460



妹「ほ、本当なのか…?」ムニ...

妹「……」ムニムニ...

妹「…………んっ…」ムニュムニュ...

妹「……ぁ…んぅ……」フニフニ

妹「(…こ、声が… 勝手にでてしまう…)」ムニムニ

妹「(だ、ダメだダメだ… やめなきゃ… や、やめ…)」クニクニ

妹「あっ…… ゃん……!」モニュモニュ

妹「(あ… て、手が勝手に… 止まんないよぅ…)」ムニムニ

妹「…ぃい…… んぁ……!」クニクニ


妹「(あ、兄貴ぃ……!)」ムニムニ

妹「やっ…ん……!」クニクニ

妹「(い、いけないよな… けど… やめれない…!)」ムニムニ

妹「んぅっ…… いゃ…!」クニクニ

妹「(声… 抑えなきゃ… 勝手にでちゃうよぅ…)」ムニムニ

妹「…ぁん…! んぅ……」ムニュムニュ

 コンコン

妹「いひゃぁ!!?」ビクンッ!

兄『はいっ!?』ビクッ

妹「はっ…はぁっ… …あ、兄貴…?」バクバク...


兄『ど、どうしたそんなに息を切らして…』

妹「い、ぃいいきなりノックすんなよ!」ドキドキ...

兄『いきなりノックするな…だと…?』

妹「だだだって、吃驚するだろうが!」バクバク...

兄『じゃぁどうしろと』

妹「うぁー! もー、どうにかしろよ!」

兄『ふむ、何だ妹、さっきから怒ってるようだけど』

妹「ぅ……」
妹「……ぉ、怒ってねーよ」

兄『そっか、なら良いんだけど』

妹「………兄貴は何しにそこにいるのだ」

兄『ん、あぁ。 お前と同じで着替えだよ、着替え持ってきたんだ』

妹「…ばか、ありがと」


兄『じゃ、俺は部屋に戻ってるぞー』

妹「ふん、どこにでも行ってろばーか」

兄『ははは、じゃ、ごゆっくりー』バタン...


妹「……」バクバク

妹「……」ドキドキ

妹「…ぁ、ぁあ喘いでるのっ…… 聞こえてたかな…?」バクバク

妹「………きっ… 聞こえて…ない、よな…?」

妹「い、一応声は殺してたつもりだし… うん…」

妹「あんまり声出てなかった… うんうん…」

妹「聞こえない、聞こえてない…」


妹「……」

妹「…だいじょぶ、大丈夫だ、うん」

妹「……聞こえてない、はず」

妹「兄貴は至って冷静だった」

妹「兄貴の反応から見ても聞こえてないと言える」

妹「うむ」

妹「……」

妹「………はぁーあ…」

妹「……なんであんな事を…」

妹「…ばかみてぇだなぁ……」

妹「……」

妹「…あがろ」ザバッ


 すいません、私も寝ます。

 保守&支援して下さった方々、アリガトウ御座います。

 もし残っていたら続きを書きたいと思っております。
 評判があまりよろしくない様なので残ってるかどうかはわかりませんが。

 では、おやすみなさいませ。

マジレスするお(´・ω・`)
俺は別に誤爆のSS嫌いじゃないんお
でもこないだのは最初から鬱展開で始まってて
途中で「そんなに鬱にはしてない」っていうから
きっとみんなは最後はハッピーエンドになるって信じて
読んでたんお(´・ω・`)
でも最後は他に代わりがいない健気な妹を売り飛ばして
妹が救われないだけじゃなく
兄も死んだ(でいいんだよね?)っていう重度の鬱エンドだった
流石に読み手が「裏切られた」って気持ちになると思わない?
あんときは黙って鬱エンドにしとけばよかったんお
余計なこというから反感買ったんお(´・ω・`)
たまにはハッピーエンドって思って書いてくれてるんだと思うけど
終わるまで自分の意見とかあんまり書かないほうがいいと思うお(´・ω・`)
頑張れお(´・ω・`)

つ、ついでに保守してあげるわよっ///////

               ∴
         ∵  ∴  ∴∵∴    ∴
     ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∴∵

       ∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
   ∴∵∴∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴

      ∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵/ ⌒ヽ∴∵∴∵∴
    ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵| |   |∴∵∴∵
  ∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∪ / ノ∴∵∴∵∴∵
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∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴/ ○\∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
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. ∴∵∴∵∴∵∴∵ | __|__ │∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵     tanasinn
.∵∴∵∴∵∴∵∴∵|  ===  │∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
.∵∴∵∴∵∴∵∴∵\___/∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
..∴∴∵/ ̄.. \∴∵∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
∴∵∴/    ,. i ∵∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵

∴∵∴|    /.| |.∵∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
  ∵∴|   | :| |.∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
    ∴| |  |::| |.∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
    ∴| | |∵U∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
      | | |∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
     / / / ∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵ ∵
    / / /       ∴∵∴∵∴ ∴
   .しし’          ∵



 戻りました。
 保守してくださった方々、アリガトウ御座います。

 続くを書きたいところなんですが、すごく頭痛が痛いです。
 申し訳ありません、すこし休憩してから書きはじめたいと思います。


 お早う御座います。今起きました、すいません。
 
 保守してくださった方々アリガトウ御座います。

 まだ頭痛が痛いです、眼の奥がズクズクする感じで痛いです。
 けど頑張ります。


 本当に申し訳ありません。

 晩御飯です。光速で食べてきます。

 本当に御免なさい。


 ご馳走さまでした、早食いは苦手です。

 続き頑張ります。

>>542



―脱衣所

妹「……」フキフキ

妹「……」フキフキ

妹「…うぁー、鬱だぁー」

妹「なんだかなぁー」

妹「やるせないこの気持ち」

妹「聞こえてないのは分かってるけど…」

妹「いや、問題はそこじゃない」

妹「あ、アレをしてる最中、私がなにを考えていたかが問題だ…!」


妹「……」

妹「…何って……」

妹「ぁ… あ……」

妹「…ぁ兄貴の事…考えてたな……」カァッ

妹「へへっ… えへへぇ……」デレェ

妹「ぁぅ……」

妹「……ダメだな、私って…」

妹「はぁ…」

妹「…人間だもの、みつお」

妹「……」ガララ バタン


 ―妹部屋

妹「……」

妹「…わああああぁあぁああ」モフモフ

妹「あああぁぁあああぁぁぁ……」モフモフ

妹「…冷静に考えたら私は一体なんてばかな事を……」

妹「うぅ……」

妹「な、なんで あ、兄貴の事なんて考えながらシちゃったんだろぉ…!」

妹「うあああぁあ…」モゾモゾ

妹「兄貴が、兄貴が悪いんだぁ…」

妹「全部、全部兄貴のパンツのせいだぁ…」ギュゥ

妹「あのばかやろぅ…」


妹「ばかばかばかばか」

妹「兄貴のばかばかばかばかばかぁ!」ボスボスボスボス

妹「兄貴なんてしんでしまええぇ!」ボスッ

 ガチャ...

兄「えっ」

妹「あぇっ?」ササッ

兄「ひどい」

妹「あっ、えっ、えっ?」

兄「ひどい」

妹「ちっ、ちがっ」

兄「…俺、お前に気の障るようなこと何かしたかな?」

妹「えっ、ぁ、いや」

兄「したんだったら、謝るよ」


妹「ちがっ、違うんだ」

兄「何が」

妹「あ、兄貴は何もしてない」

兄「いや、でも兄貴しんでしまえー、って言ってなかった?」

妹「言ってない」

兄「え、言ってなかったか」

妹「言ってない」

兄「……」

妹「…じょ、冗談だよ。兄貴がいるのわかってていったんだよ」

兄「なんだそれ、余計ひどい」

妹「けっ」


妹「で、お、お前は何しにきたんだ」

兄「いやぁ、漫画を借りに来た」

妹「そ、そうか」ギクシャク

兄「とってっていいか?」

妹「どうぞどうぞ」ギクシャク

兄「…? どうした妹、ベッドに乗りながらのその体勢と仕草、なんか不自然だぞ」

妹「きっ、気のせいだろ?」ギクシャク

兄「…そうかな」

妹「そうだろ」ギクシャク
妹「(…まずい、まずいぞ。 私の後ろに兄貴のパンツあるの忘れてたぁ…!)」


兄「…後ろになんかあるのか?」

妹「へっ!? な、なにいってんだよ、なんもねーよ」ギクシャク

兄「変な妹」

妹「変じゃない」

兄「ははっ。 えーっと… あったあった。これ借りてくぞー」

妹「ぉおう」

兄「じゃ、借りますよー」バタン

妹「お、おぅ……」
妹「……あぶねぇー…」ホッ

兄「あ、あと勉強頑張れよ!」ガチャッ

妹「んゃっ!」ビクッ

兄「…吃驚しすぎだろ」

妹「うっせ!早く出てけ!」

兄「へいへい」バタン


妹「……」

妹「…行った、よな…?」

妹「…っはぁー」

妹「見つかんなくてよかったぁー」

妹「わ、私がこんなん持ってたら絶対誤解されるよな…」ゴクッ

妹「…明日にでも返しておこう」

妹「怪しまれないようにしないと」

妹「兄貴は無駄に勘が鋭いところがあるからな」

妹「…うん」

妹「…という訳で今日はもうおやすみの時間だ」

妹「おやすみブー太」ポンポン

妹「…ふぁああ……」モゾモゾ...


 ―翌日

妹「…ふぁああぁ……んぅ…」ムニャムニャ

母「妹ちゃんおはよ~」

妹「んぅ…はよぉ……」ボサボサ

母「あらあら、妹ちゃんの頭がバーニング~」

妹「眠い…」ポリポリ

母「朝御飯できてるけど、食べる前に兄を起してきてくれるかしら~」

妹「えぇ… やだよめんどくさいなぁ……」スタスタ...

母「ありがとね~」
母「(文句を言いながらもしっかり兄を起しに行く妹ちゃん可愛い)」

妹「なんで私が… 全く…」シブシブ


 ―兄部屋

妹「…兄貴ぃー…」ガチャ...

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「……」ヒョコッ

兄「んぅ… ZZZ…」スヤスヤ

妹「…へへっ、気持ちよさそうにねてら」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「……」ジィィ...

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「……」キョロキョロ

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「寝てる… よな…」ゴクッ


妹「兄貴ー、兄貴ー」ペチペチ

兄「んっ… …ZZZ」スヤスヤ

妹「…寝てる、寝てる寝てる」ゴクッ

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「……」キョロキョロ

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「…誰も、見てない… 誰も…」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「い、いいよな… す、少しくらい…」ドキドキ

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「兄貴…」ススス...

兄「ZZZ…」スヤスヤ


妹「……」ピタッ

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「…い、いいのか… 本当に…」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「無防備の兄貴に、男に 勝手にキスなんて…」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「……」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「…ダメに、決まってるよな」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「兄貴の気持ちも考えずに私は何を… ホントばかだ」

兄「ZZZ…」スヤスヤ


妹「…やめやめ」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「さっさと起していつも通り学校だ、うん」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「………うん」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「…うん、でも… でも、キス したいな…」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「…キスしたいよぅ……」モジモジ

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「こっ、こんなチャンスもう無いかもしれない」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

新垣結衣「チュッ」

初音ミク「チュッ」


妹「寝てるならわかんないよな」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「寝てるなら気づかないよな」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「知らぬが仏、なんて諺もあるくらいだ」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「…言ってて虚しくなった」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「しかし事実」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「キスしたい、これも事実」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「バレなきゃいい」


妹「天使の私と、悪魔の私が葛藤を繰り広げている」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹天使『ダメよ、そんなことをしては。私達は兄妹なんだよ!』

妹「……」

妹悪魔『けけっ、やっちまえよぉ。したいならすればいいさ! したいんだろ?』

妹「…したい」

妹天使『眼を覚まして妹! 貴方はその人の妹なんだよ!?』

妹「……」

妹悪魔『うっせぇ偽善堕天使やろー。妹は妹の好きにやればいいさ、な?』

妹「…おう」


妹天使『妹! その人は貴方のなんなの? 貴方はその人のなんなの!?』

妹「うっ…」

妹悪魔『…なぁ妹よ、ある歌にこんな歌詞があるんだ』

妹「ん?」

妹悪魔『“やりたい事、やったもん勝ち、せーいーしゅんならー”ってな』

妹「!」

妹天使『あ、悪魔、貴方!』

妹悪魔『やりたい事、やったもん勝ちだろ? 妹さんよ』

妹「……」

 カンカンカンカーン

妹「勝者、悪魔」

妹天使『きゃー』フシュルル...

妹悪魔『勝った』フシュルル...


妹「……」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「…よ、よし……」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「た、たかがキスじゃないか」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「口と口とを合わせるだけ… そう考えればいい」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「……」ゴクッ

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「…こ、今度こそ…」ススス...


妹「…んっ……」チュ...

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「んぅ……!」チュ...ペロ...
妹「(兄貴… 兄貴ぃ…)」チュパッ...

兄「ん… ZZZ…」スヤスヤ

妹「ん… んふ……」ジュ...
妹「(今、兄貴とキスしてる… キスしてるっ…!)」


兄「んっ… んぅ…?」

妹「!!」ババッ

兄「……」

妹「(やばい、き、気づかれた…!?)」ドキドキ

兄「………ZZZ」スヤスヤ

妹「……」
妹「…寝た」ホッ
妹「…鈍感な奴だな…」
妹「安心したような少しショックなような…」


妹「……」
妹「…さて、本来の目的を果たそうか」

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「おい、起きろ」ユサユサ

兄「ZZZ…」スヤスヤ

妹「おーきーろー」ユッサユッサ

兄「んぅ… あと4時間… ZZZ…」ムニャムニャ

妹「遅刻どころじゃなくなんぞー! 起きろ!ばか兄貴!」ベシベシ

兄「うぐっ… はいはい起きますよー…」ムクッ

妹「さっさとしろ」

兄「くぁああぁ… …っはぁー…」グググ...
兄「…おはよ、妹」ボサボサ

妹「ん、おはよっ」


 ―居間

兄「おはよー母さん」

母「やっと起きたのね~」

兄「え? すぐ起きたつもりだったけど」

母「あらそうなの~? 妹ちゃんが兄の部屋に行ったのは随分と前だったような気がするけど~」

妹「ず、随分って、そんな前じゃないだろ!」

母「あらあらそうだったかしら~」

妹「私が変なことしてたみたいに言うな!」

兄「…してたのか?」

母「してたの~?」

妹「なっ! し、してるわけ、ないだろ!」


兄「おい、何してたんだ正直に言ってみろ」

妹「な、なななにもしてねーって!」

母「けど、起しに行ってから結構経ってない~?」

妹「それは、兄貴が、な、中々起きなかったからでな…!」

母「あらそうなの~?」

妹「…うん」

兄「…変な妹」

妹「変な妹言うな」

母「まぁまぁ、さっさと食べて学校行きなさい~。遅刻するわよ~」

妹「もう食ってる」モグモグ

兄「いただきますくらい言えと何回言えば…」モグモグ

兄妹「「いただきまーす」」モグモグ

母「あらあらうふふ」


兄妹「「ごちそうさまでしたー」」

母「遅刻するわよ~」

妹「まだそんな時間じゃないっての」

兄「善は急げ」

妹「善もなにもいいことしようとしてるわけじゃないだろ」

兄「ほらほら妹遅いぞー」タタッ

妹「あ、べ、別にそんな急がなくてもいいじゃん」イソイソ

兄「じゃ、母さん いってきまーす」ガチャ バタン

妹「あっ! ま、待てよおい! 母さんいってきます!」ガチャッ バタン!

母「あらあらうふふ」


 ―外

兄「ほらほら遅いぞー」タタッ

妹「ま、待てって! 朝っぱらから走らせるなよ!」タッタッタ

兄「やーいやーい」タッタッタ

妹「待てこら! …うわっ、こけるこける!」ガッ

兄「ぅおい! 大丈夫か?」ガシッ

妹「うあっ、…さ、さんきゅー」

兄「全く、お前は気をつけなさいな」

妹「うぅ… お前が走らせるからだ」

兄「お前が運動不足だからだ」

妹「私は運動不足じゃない」

兄「そうか?」


妹友「ばぁっ!」ニュッ

兄「うあぁっ!」ビクッ

妹「うおっ」ビクッ

妹友「あはは! ビックリした? ビックリした?」

兄「あぁ吃驚した、妹友ちゃんか…」

妹「お前は朝からテンション高いな…」

妹友「妹ちゃんだって朝からイチャついちゃってぇ!もう、妬けるなぁ!」コノコノ

妹「い、イチャついてなんてねーよばーか!」

妹友「朝っぱらから抱き合っちゃってー!」

妹「どっからどーみても抱き合ってるようには見えないだろうが!」


妹友「うふふ、それはどうかなー?」

妹「うぅ… お前は毎度毎度懲りない奴だなぁ…」

兄「あはは、お早う妹友ちゃん」

妹友「おはよっ、兄くん」

妹「私には無しか」

妹友「と、妹ちゃん」

妹「とってつけた言い方だな、お早う」

妹友「二人ってホントに仲いいよねー」

兄「はは、そうか?」

妹「そうでもねーよ」

妹友「うん、仲いい」


妹友「うー、ヤキモチ妬いちゃう」

兄「えっ」ドキッ

妹「…兄貴が好きなのか、お前」

妹友「やだなぁ妹ちゃん、私が好きなのは妹ちゃんだけだよー!」グリグリ

妹「百合きもい、離れろ」グイッ

妹友「woo...」

兄「ちょっとドキッてしたじゃないか」

妹友「妹ちゃんも私のことが好きなんじゃないの!?」

妹「きらい」

妹友「woo...」


兄「妹友ちゃんは妹のことが好きなのか」

妹友「ボクは妹ちゃん一筋だよ!」ドンッ

妹「胸をはって気持ち悪いこと言うな、私にはそんな趣味は無いっての」

妹友「とか言いつつ本当は?」

妹「本当だよばか」

兄「百合か…」

妹「妹友は変態だ」

妹友「あぅ、ひどい。冗談だよ、冗談。冗談に決まってるじゃないかぁ」

妹「…ホントお前めんどくさい奴だな」ジト

妹友「ひどい」


兄「じゃ、俺はこっちだから」

妹「じゃな兄貴ー」ヒラヒラ

妹友「さよなら兄くーん」ブンブン

兄「じゃねー」ヒラヒラ


妹「……」スタスタ

妹友「…あー、今日も学校めんどくさいなー」スタスタ

妹「そうだなー…」

妹友「あ、宿題やってくるの忘れた!」

妹「そうかー…」

妹友「妹ちゃん見せてくれるよね!」

妹「うんー…」

妹友「……」


 申し訳ありません、寝ます…。

 保守&支援して下さった方々アリガトウ御座います。
 また残っていたら続きを書きたいと思っております。

 では、おやすみなさいー。


 只今戻りました、眠いです。

 保守してくださった方々、アリガトウ御座いました。

>>742



妹友「…妹ちゃん

妹「んー?」

妹友「兄くんってかっこいいよね」

妹「ぶっ」

妹友「あ、やっとまともに反応してくれた」

妹「い、ぃいきなりなんだよお前は」

妹友「だって妹ちゃんが全然構ってくれないんだもん」

妹「だからってお前…」

妹友「あれ? でもなんでいきなり反応したの?」

妹「そ、そりゃお前がいきなり変なこと言うからだろ」

妹友「変なことって兄くんのことだよね」


妹「かっこいいってなんだよいきなり」

妹友「だってかっこいいでしょ、兄くん」

妹「そうかぁ?

妹友「妹ちゃんはかっこいいとか思わない?」

妹「べっつにー、だって兄貴だしなー」

妹友「…ふぅん……」
妹友「じゃ、妹ちゃん」

妹「ほ、ほら! 学校遅れんぞ!」ダダッ

妹友「あっ! 待ってよー!」タッタッタ...
妹友「(ちっ、はぐらかされた…)」


 ―学校

妹「はー、間に合ったー」

妹友「はっ、はぁっ …走ってなくても間に合ったよー」ハァッハァッ

妹「なんだ、これしきで息が切れるとな」

妹友「はぁっ、い、妹ちゃんがスタミナありすぎなんだってぇー」ゼェゼェ

妹「お前はなさすぎだ」

妹友「うぅー、ボクは運動が苦手なんだい!」

妹「確かに運動音痴」

妹友「生まれつきだい」

妹「けっ」


妹「んっ…? 何だこの紙」ピラッ

妹友「なにそれー」

妹「なんか紙が机の中に入ってた」

妹友「えーと、なになに…」

妹「…なんだこれ」

妹友「あ… こ、これ、メアドだ」

妹「めあど…」ジィ

妹友「誰の誰の?」

妹「…男…って書いてある」

妹友「えっ!? お、男くんから!?」

妹「声でけーよ」


妹友「も、もしかして、妹ちゃん」

妹「ん?」

妹友「あの男くんに狙われてるかもよ…!」

妹「…はぁ?」

妹友「…はぁ? じゃなくって、どうするの?」

妹「何が?」

妹友「それそれ、ちゃんと登録するつもり?」

妹「…んー… あまり男のこと知らないしなぁ…」

妹友「うんうん、あまりほいほい登録しないほうがいいと思うよ」

妹「だよなぁ」

妹友「で、どうするの?」

妹「…ちょっと考えてから決める」

妹友「(ちょっと考えてからか…)」


妹友「い、妹ちゃんはまんざらでもない感じなの?」

妹「いや、全く」

妹友「! …じゃ、じゃぁ男くんには興味はない、と」

妹「うん、まぁ」

妹友「そっかそっかぁー!」

妹「…?」

妹友「へへっ、そうそう、そうだよね。興味ないよね。えへへ…」

妹「なんでお前が嬉しそうにするんだ」

妹友「妹ちゃんがどこか行っちゃいそうで不安なんだよー!」

妹「うわきめぇ」

妹友「うわひでぇ」


妹友「妹ちゃんと男くんは仲いいの?」

妹「んー… 仲いいって程でもないけど、たまに話す程度」

妹友「普通ってとこかな」

妹「普通だな」

妹友「なるほど」

妹「なんだよ」

妹友「いやぁ、男くんて頭脳明晰でスポーツ万能、加えて人格者だからねー。つか完璧超人?」
妹友「男くんはモテるよ。狙った獲物は逃がさない!みたいな」

妹「へぇー」

妹友「それに妹ちゃんも、モテるからね…」

妹「けっ、ねーよ」

妹友「そんな美少年美少女カップルなんてつくってたまるかー!」

妹「何言ってんだ」


妹友「時に妹ちゃん」

妹「今度は何」

妹友「兄くんの話なんだけど」

妹「あっ! せ、先生来たぞ!」

妹友「なにっ!」

 ガララ

先生「座れ座れー」

妹友「じゃね、またあとで妹ちゃん」シュバッ
妹友「(ちっ、また区切られた)」

先生「はい教科書P274開けー」パラパラパラパラ...

妹「(なんだって妹友は兄貴の事についてしつこいんだ…)」


 ~昼

妹友「妹ちゃーん、一緒に食べよー!」

妹「ハラ減ったー」グゥゥ...

妹友「おなかすいたねー」パカッ

妹「もらい」ヒョイパク

妹友「あっ! 妹ちゃん自分のあるでしょー!」

妹「ふむ、美味美味」モグモグ

妹友「うぅ… ボクのミートボールがぁ…」グスッ

妹「まぁまぁ、そんな小さい事気にすんなって」パカッ

妹友「ふんっ! 唐揚もらいっ!」ヒョイ

妹「無駄ッ」パシッパクッ

妹友「取り返した…だと…?」

妹「うまうま」モグモグ


妹友「一つちょーだいよぉー!」

妹「うるせぇなー、ほら唐揚一つやるから黙れ」

妹友「わーい! ありがとー」

妹「さっさととれ」

妹友「あーん」

妹「…は?」

妹友「あーん! ってして!」アーン

妹「何故私がそんなことをしなければならないのだ」

妹友「いいから!いいから! じゃないともっと騒ぐよ!」アーン

妹「わ、わかったから! ほ、ほらっ!」ソーッ

妹友「あーん、って言いながら口に入れて」

妹「うぅ… ほら! ぁ、あーん!」スッ

妹友「わーい! あーん!」パクッ


妹「う… 恥ずかしい、視線が痛い」

妹友「んんぅ~、やっぱり妹ちゃんのあーんは最高だー!」モグモグ

妹「何がいいんだか…」

妹友「美味しいのもあるけど、嬉しい気持ちのほうがもっとあるよ~。でへへ」モグモグ

妹「ちょっと何言ってるかわかんないです」

妹友「これ、妹ちゃんが作ってるの? それとも兄くん?」

妹「いんや、母さんが作ってる」

妹友「妹ちゃんのお母様ってお料理がとってもお上手だぁ」

妹「うん、まぁ母さんの料理は結構美味しい」

妹友「いいなー羨ましいーなー、私妹ちゃんのとこの子になるー」

妹「ばかいうな」

妹友「…じゃぁお母様以外でお料理できる人は…」

妹「…いないな。私も兄貴も、料理させたらひどいことになる」

妹友「…へぇ」


妹「そういうお前の弁当は自分で作ってるんだろ?」

妹友「うん、そだよー」

妹「妹友のも美味しいだろ」ヒョイパク

妹友「あっ、また!」

妹「ほら、美味しい美味しい」モグモグ

妹友「えへへ、妹ちゃんにそういわれるとすごい嬉しいな」カァ

妹「何故頬を赤らめるか、しかし美味よのぅ」モグモグ

妹友「私と結婚すれば毎日食べさせてあげられるよ?」

妹「ばか」モグモグ

妹友「でへへ」モグモグ


妹友「(…へへ、妹ちゃんとお弁当、楽しいな)」モグモグ
妹友「~♪」

妹「なんだ、嫌に機嫌がよさそうだな」

妹友「まぁねー」ニコニコ

 「妹、妹!」

妹「ん? 男友か… なんだ」

妹友「(え?)」

男友「俺等と一緒に食べねぇ?w」

妹「俺等?」

男友「ほら、アイツもアイツも!」

男「どうも、よかったらどう?」ニコッ

妹友「(あぁ、男くんか… 成程…)」


妹「……」チラッ

妹友「(! …ここは空気をよんでおいた方がいいかな…)」
妹友「…ぼ、ボクは全然構わないよ!」

妹「(え…、できれば断って欲しかった…)」

男友「そう? なら遠慮なく! 失礼するぜ」

男「ありがと、じゃ、一緒に食べようか」

妹「あ、あぁ」モグモグ

男「あ、妹ちゃんのお弁当美味しそうだね。一口貰っていいかな?」

妹「ん… あぁ、はいどうぞ」

男「じゃ、いただきます」ヒョイ パク
男「ん… ん! 妹ちゃんのすごい美味しいね!」モグモグ

妹「どうも」モグモグ

男「お返しといってはなんだけど、僕のも食べてみる?」スッ

妹「あぁー…、いや、いいよ。遠慮しとく」モグモグ


男「そっかー、結構自身あったんだけどな」

男友「ははっ、男フラれてんぞー!」

妹「あ、いや、そんなつもりで言ったんじゃ…」アタフタ

男「いやいや、わかってるよ」
男「おい男友、誤解を招くような言い方はするなって」

男友「ごめんごめん!」

妹友「……」モグモグ...
妹友「(…つまんない)」
妹友「(…それに、無性に腹がたつ、イラつく)」

男友「妹ー、男のメアドは登録したか!?」ヘラヘラ

妹「あ、あぁ、うぅん…」

男「いいって男友そういうの。ごめんね妹ちゃん」

妹「…」コクッ

男友「ついでに俺のも登録してくれよー!」ヘラヘラ


妹「え、あ、う」アタフタ

男「男友いい加減にしろって」

男友「ちょ、おこんなよー。 冗談だって、ごめごめ!」ヘラヘラ

妹友「(…妹ちゃん、困ってるじゃない。それに全然楽しそうじゃないし)」
妹友「(妹ちゃんを無駄に困らせないでほしい)」
妹友「(妹ちゃんはそういうの苦手なタイプなのに、そんなこともわかんないの?)」
妹友「(あぁもう早くどっかいっちゃえばいいのになぁ…)」モグモグ...

 キーンコーンカーンコーン♪

妹友「(! やった、時間だ!)」

男「ん、もう時間か。妹ちゃんといると楽しくて短く感じるよー」

妹「そりゃどうも」

男友「また一緒に食べようぜ!」

妹「ぇ、あ、ぅ、うん…」

男「あ、それと妹ちゃん。メアド、登録しておいてくれると嬉しいな」

妹「…あぁ」

妹友「(あぁ早く消えうせてよ邪魔くさいなぁ、虫共が)」チッ


男「じゃ、妹ちゃん、またあとでね」スタスタ

妹友「……やっと行った」

妹「……」

妹友「…どう? 登録するの?」

妹「うーん… …別に悪い奴じゃなさそうだしな…」

妹友「え、ってことは…」

妹「別に登録してもいいんじゃないか?」

妹友「…あ、そう」

妹「恐らくメールはしないが」

妹友「ですよねー!」

ヒーロー参上!


 ~放課後

妹「ああぁ、今日も一日疲れたなー…」

妹友「妹ちゃーん、一緒にかえろー!」タタッ

妹「あぁ、帰るか」

妹友「早く早く!」グイグイ

妹「おい引っ張るな、何でそんなに急ぐんだよ」

妹友「いいからいいから! 早くかえっちゃおうよ!」グイグイ
妹友「(もたもたしてたらまたあいつらに見つかっちゃう…)」

妹「うあぁー、のびるのびるー」

男友「あ! 妹! 妹ー! おい男、妹いたぞー!」

妹「ん」

男「…あっ! 妹ちゃん!」タッタッタ

妹「あ、男。 なんか用か」

男「あの、よかったらだけど、一緒に帰らない?」

読まなきゃいいのに…


男友「直球か!」

妹友「(うわ… 見つかっちゃったよ…)」

妹「……」
妹「(…どうしよ……)」

男「ダメ? お願い!」

妹「(…帰るだけだし…いいか)」
妹「…まぁ、いいけど」

男「ホント!? そっか! 良かった良かった」

妹友「(承諾しちゃうのか…)」ハァ...

男友「妹友元気ねーな! なんかあったか?w」

妹友「ん、な、なんでもないよー」

男「じゃ、かえろっかー!」

妹「ん」

 ___
/ || ̄ ̄||
|.....||__|| (     )  どうしてこうなった・・・
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
|    | ( ./     /
 ___
/ || ̄ ̄||.  _、 _
|.....||__|| ( く_,` )  気にするな
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
|    | ( ./     /
              n
 ___ ♪    _、 _. E)
/ || ̄ ̄||   n( く_,` )ノ

|.....||__||   (ヨ、   ノ
| ̄ ̄\三  / ̄ ̄ ̄/ ♪
|    | ( ./     /ゝ

 ___        ♪  n  _、 _ 
/ || ̄ ̄||          (ヨ),( ,_ノ` )n
|.....||__||            ヽ   _.E)
| ̄ ̄\三  / ̄ ̄ ̄/    / _ |
|    | ( ./     /    /_/ )_) ♪

>>853 誤爆しました、本当に申し訳あり ませんでした。こんなミスする自分に腹がたつ。


 ~

男「じゃね、僕達はこっちだから。また明日ー」ブンブン

男友「じゃーなー」

妹「さいなら」ヒラヒラ

妹友「…じゃ」

妹「……」

妹友「…妹ちゃん」

妹「なんだ」

妹友「…男くんのこと、ホントにどうも思ってない?」

妹「なんだよいきなり」

妹友「今日一日の態度見てると、そう思えなくなっちゃって」

妹「はぁ… 何回も言うけど、私はアイツには興味なんてない。どうも思ってねーよ」

妹友「…ホント?」

妹「本当だ、何回言わせるつもりだ」

妹友「えへ、ならよかった」


 すいません、晩御飯を食べてきます。

 支援して下さった方々アリガトウ御座いました。

 では、いただきまーす。


 戻りました。

 保守して下さった方々アリガトウ御座います。

 眠いです。


 すいません、眠いです。 眼がまともに働きません。

 少しだけ仮眠させてください、本当に申し訳ありません。


 戻りました。
 保守してくださった方々アリガトウ御座います。

>>861



妹友「じゃぁついでなんだけど」

妹「今度は何」

妹友「兄くんについて」

妹「……」

妹友「…ほら黙るー」

妹「…なんだよ」

妹友「妹ちゃんって、兄くんの話あんまりしたくないの?」

妹「…いや、別に、そういうわけじゃねーけど…」

妹友「えー、でもボクが兄くんの話をしようとする度にはぐらかされてるような気がするよー」

妹「うっ…」

妹友「なんか理由でもあるの? ねーねー」

妹「…」ムスッ

妹友「うーっ、黙秘権発動しないでー」


妹友「妹ちゃんは何故兄くんの話をすると逃げるんですか!」

妹「ゃ、べ、別に逃げてるわけじゃ、ねーけど… その、なんつーか…」ゴニョゴニョ

妹友「きこえませーん! もっとハッキリ喋ってくださーい!」

妹「ぅ、うるせーうるせー!」

妹友「兄くんのお話をしましょう」

妹「うぅ、分かったよ! なんだ、兄貴がどうしたんだよ!」

妹友「やっとわかってくれましたか」

妹「お前があまりにもしつこいからな」

妹友「さて兄くんの話ですが」
妹友「兄くんて彼女とかいるの?」

妹「ぶっ」

妹友「妹ちゃん?」

妹「な、なんでそんな事…」

妹友「兄くんってかっこいいから彼女の一人や二人くらいいても不思議じゃないでしょ?」


妹「(こ、コイツは本当に… なんでそんなことが気になるんだよ!)」

妹友「妹ちゃんなら知ってるかなー、と思ってさ」

妹「(この前兄貴に訊いたら、いないとは言っていたけど…)」

妹友「妹ちゃん、知ってる?」

妹「(……)」
妹「…知らん」プイッ

妹友「えぇ! 妹ちゃん知らないの!?」

妹「な、なんでそんなに驚くんだよ」

妹友「い、いや、絶対知ってると思ってたからさ… ちょっと吃驚しちゃって」

妹「しらねーもんはしらねーよ、知りたいなら自分で訊け」

妹友「自分でかぁ、うーん、じゃぁ兄くんが女の人と一緒にいたりとか、そういうのない?」

妹「しっ、知るか知るか! なんで私が兄貴の事を把握しておかなきゃいけないんだよ!」


妹友「えっ? だって妹ちゃんは」

妹「ん?」

妹友「お兄ちゃんのことが大好きなブラコンさんでしょ?」

妹「はぇ!? な、何故!?」

妹友「やだなー、妹ちゃんの兄くんへの態度見てれば分かるよー」

妹「なっ、なななにいってんだよ! だ、誰がブラコンじゃ!」

妹友「え? 違うの?」

妹「ばばばっ、ばかか! ち、違うに決まってるだろ!」

妹友「妹ちゃん、兄くんのこと好きじゃないの?」

妹「 私が兄貴の事を好きなわけないだろ!ばかっ!」」

妹友「あれー、そうだったんだー。ボクったらてっきり勘違いしてたみたいね」

妹「ぞ、そうそう、ホントに変な勘違いするんじゃねーよ!」

妹友「あはは、ごめんごめん」
妹友「(……)」


妹「全く、お前は変な誤解をしやがって…」

妹友「ははは、そっかー。妹ちゃんは兄くんのことは好きじゃなかったんだー」

妹「あ、当たり前っ、だろっ!」

妹友「…じゃぁ、さ」

妹「なんだよ」

妹友「これでもし兄くんに彼女がいなかったら、私にもまだチャンスはあるってことだよね…?」

妹「!!」

妹友「妹ちゃんは兄くんのことが好きじゃないみたいだしさ、私も狙えると思っていいよね?」

妹「…お前、兄貴の事が…?」

妹友「えへへ、それはどうかなー?」

妹「……」

妹友「兄くんって、正直言うとすごいボク好みの人なんだよね!」

妹「…ふーん」


妹友「うーん、彼女とかいないといいけどなー」

妹「…さぁな」

妹友「妹ちゃんはどっちだと思う?」

妹「…さぁ」

妹友「あっ、私こっちだから。じゃね、また明日!」ブンブン

妹「あ、あぁ。また明日な」ヒラヒラ
妹「……」スタスタ
妹「…妹友が…まさかな……」
妹「からかってるだけだろ…うん…」

妹「ていうかなんで私はあんなに焦っていたんだ」
妹「……」

妹「はぁ…… さっさとかえろ…」タタッ


 ―

妹友「……」スタスタ

妹友「…ふふふ、妹ちゃん可愛かったなぁ」

妹友「あんなに焦っちゃって、本当に兄くんが好きなんだなぁ」

妹友「…ホントに、本当に、兄のことが好きなんだなぁ……」

妹友「…羨ましい、あんなに好かれちゃって……」

妹友「……ヤキモチ妬いちゃうよ… ホントに… はぁ…」

妹友「……」

妹友「………ふふっ、うふふふ……」ニヤァ


 ―家

妹「ただーいまー」ガチャ

 シーン...

妹「はぁ、誰もいないか…」
妹「はーぁ、兄貴に妹友かぁ… …はぁ……」スタスタ

兄「わっ!!」バッ!

妹「ひゃんっ!!」ビクッ

兄「あははは! 誰もいないと思ったか! ふはははは!」

妹「…え? え?」ヘナヘナストン

兄「吃驚しすぎて腰が抜けたか! 俺をなめるな!」

妹「…な、な、な、何してんだよぉお!」グスッ

兄「吃驚させたんだよバーカ! ふははあははは! すっげぇビクッってなってたよな!」

妹「な、なってない! なってねーよばーか!」グスッ


兄「のわりに涙目だけど? ん?」

妹「な、涙目なんてなってねーよ! ばかっ! ばぁあか!」グシグシ

兄「あはは、ごめんごめん。ただの出来心さ」

妹「出来心であんなことすんなぁ!」グシグシ

兄「はは、悪かったよ。まさかあそこまで吃驚するとは思わなくてな!」

妹「びっ、吃驚なんてしてねー! このっ、このぉ!」ゲシゲシ

兄「いてっ! いてて! ごめんって、わはははは」ケタケタ

妹「うぅー、兄貴しね!」スタスタ

兄「そう怒るなよー、機嫌なおしてくれよー、妹ー」

妹「うるさい、しね!」タタタタッ

兄「あ、おーい、おーーい」
兄「…あーぁ、行ってしまった…」

兄「あーはは… …妹は反応が面白いなぁ」


 ~晩御飯

母「晩御飯よ~」

妹「うぃー、ハラ減ったー」グゥ

兄妹「「いただきます」」モグモグ

妹「うまうま」モグモグ

兄「あ、そうだ。今日テレビで映画入るんだった」

妹「映画?」

兄「なんか面白いらしい」

妹「ふーん」

兄「父さん、テレビつけておくれ」

父「ん」ピッ

兄「お、丁度入ったところだ」モグモグ

母「どんな映画かしら~?」

妹「うまうま」モグモグ


TV『あ゙ーぁあ゙ーゔぅあ゙ぅ゙ああ゙ぁあ゙ぁ゙ぁ゙』

兄「ゾンビ系のホラーみたいだね」

妹「えっ」ピクッ

兄「妹ちゃんはホラーは苦手ですかぁ?」

妹「た、たかだか映画だろ。別になんともな」

TV『ギャ゙アァ゙ア゙ア゙アァ゙ァ゙ア゙ア!!!』キャーッ!

妹「にゃっ!」ビクッ

兄「びくついたびくついた」ニヤニヤ

妹「い、いきなり大きい音でるからだ」

兄「ふぅん」

TV『……、……! ………。』

妹「……」ジィィ

兄「……」モグモグ...


TV『………、…………、……!』

妹「……」ゴクッ

兄「……」
兄「(…ホラー苦手なのに見入っちゃって)」

TV『バァアアアアアアアンン!!!!!』ギャーッ!!

妹「ひっ」ビクッ

兄「ふーん」モグモグ

TV『…! …………! ……。」

妹「……」ジィィ

父「おい妹」

妹「……」ジィィ

父「…妹!」

妹「はひっ!」ビクゥ

父「テレビを見るのもいいが、ちゃんと飯も食べろ」

妹「あ、あぁ」モグモグ


兄「ごっちそーさまー!」

妹「……ごちそうさま…」コトン

母「あら妹ちゃん、まだ少し残ってるけど~?」

妹「あ… ごめん、なんか食欲が…」

母「あらあら大丈夫~? 体調管理には気をつけてね~」

妹「…うん……」

兄「(…あの映画のせいか)」

母「映画恐かったもんね~」

妹「べっ、別に、映画のせいじゃないって」

母「あらそう~?」

兄「じゃ、俺は自室に戻ってますぜ」スタスタ

妹「あっ…」


 ―兄部屋

兄「映画はイマイチだったな」

兄「しかし妹にとっては衝撃的だったみたいだな」

兄「あそこまで元気がなくなるとは」

兄「ホラーは禁物だな」

 コンコン

兄「ん?」

妹「失礼する」ガチャ

兄「妹か、どうした」

妹「わ、私が食欲がなくなったのはだな」

兄「はい? なんですかいきなり」

妹「あの映画のせいなんかじゃないんだぞ」

兄「?」


妹「だ、だからだな!」

兄「はい」

妹「皆は私が食欲がなくなったのは、あの映画を見たせいだと勘違いしているようだけど」

兄「はい」

妹「違う、断じて違うからな」

兄「そうなんですか」

妹「も、元々あの時はハラがへってなかったんだ」

兄「最初から空腹ではなかったと、そう仰りたいですね?」

妹「然様」

兄「くくっ、それは嘘だ」

妹「う、嘘なんかじゃないやい!」

兄「いいや、嘘だ」

妹「証拠提出を求める」

兄「いいだろう」


兄「お前は晩御飯直前に“ハラ減った”と言っていた!」

妹「あ…」

兄「つまり妹は最初から空腹状態にあったということだ」

妹「うぐぐ…」

兄「勝った」

妹「…だ、だってあんな気持ち悪いもんみたら誰だって食欲なくなるっての!」

兄「あ、認めた。 でもお前以外は全員普通に完食してたけど」

妹「…相当おなかへってたんでしょ」

兄「ふふっ、そうかなぁ」

妹「そうに決まってる」

兄「チキンな妹ちゃん可愛いブベッ」ゴッ

妹「何か言った? 兄貴」

兄「いへ、なにも…」ボタボタ


兄「…で、それだけ言いに来たのか?」

妹「へ?」

兄「いや、ここに来た用はそれだけか?」

妹「あっ、いやっ、あ、そうそう」

兄「なんだ」

妹「よ、よくも驚かしたな」

兄「ん? あ、あぁー、あれね、ははは」

妹「吃驚したじゃないか」

兄「あれは面白かったなー! 妹がもうすんごいビクッ! ってなっててさ」

妹「そ、そこまで吃驚してないっての!」

兄「そうか? 俺にはそう見えたが」

妹「そ、そりゃ少しは吃驚したけどさ」

兄「少し? 少し?」

妹「うぅー」


兄「あはは」

妹「ふん」

兄「……」

妹「……」

兄「(…い、妹は、何しに来たんだ…?)」

妹「……」

兄「(俺の部屋に一体何の用なのだ!)」

妹「……」

兄「(俺の棚のものとかいじってるけど、何しに来たんだ!?)」

妹「…あ、これ可愛い」

兄「…ん、あぁそのストラップか。欲しいならあげるよ」

妹「え、いいのか? やった!」

兄「(…ストラップ貰いに来たのか…?)」


兄「(俺は勉強がしたいんだが…)」

妹「……」

兄「…妹、なにか用事があるのか?」

妹「……え…」

兄「あー、俺今から勉強したいんだけど…」

妹「……」

兄「用が無いなら自室に戻りなさい、と兄は言います」

妹「……ダメ、なのか…?」

兄「何がでしょうか」

妹「…ここには、兄貴の部屋には、用が無いと居ちゃダメなのか…?」

兄「(ごぶふっ)」

妹「ダメ…?」

兄「(ダメだ可愛い、こんなの反則)」
兄「いやいいよ、了承する」


妹「よかった… ありがと」

兄「ん、俺は勉強するぞ」

妹「じゃ私は邪魔にならないように漫画でも読んでる」

兄「わかった」
兄「(……)」
兄「(…映画が恐かったのか…?)」
兄「(恐くて自室に一人で居れない… とか?)」
兄「(いや、いくらなんでもそれは…)」チラッ

妹「……」ピラ...

兄「(漫画読んでる)」
兄「……」
兄「(勉強勉強…)」カリカリカリカリ...

妹「…」

兄「…」カリカリカリカリ...


 ~

兄「…」カリカリカリカリ...

妹「…」ピラ...

 ~

兄「…ふぅー……」

妹「お疲れ」

 ~

兄「……」カリカリカリカリ...

妹「(…勉強頑張るなぁ……)」

 ~

兄「……」カリカリカリカリ...

妹「…くぁ…ふぁああぁ……」

兄「…ん、もうこんな時間か…」


妹「ん、そうだなぁ… ふああぁぁ…」

兄「妹、お前は戻ってもう寝ろ」

妹「え、私はまだ…」

兄「ダメだもう寝ろ。そんな眠そうな顔して」
兄「それに俺ももうそろそろ寝るから」

妹「えー…」

兄「ほら、帰った帰った。ぐっすり眠って来い」ペチペチ

妹「ひゃっ… お尻さわんなよぅ…」ガチャ

 バタン...

兄「……」

兄「…冗談で尻触っても全然怒んない…」

兄「相当眠いのか?」


 ―妹部屋

妹「……」バタン...

妹「……」

妹「……はぁ」

妹「…寝よう寝よう」モゾモゾ

妹「おやすみブー太」ポンポン

妹「……」

 ~

妹「……」

妹「……眠れない…」

妹「…や、やはり、あの映画のせいか…?」

妹「…ホラー映画見た後恐くて寝れないなんて… 恥ずかしい…」カァ


妹「……」

妹「…兄貴と寝たい」ボソッ

妹「……」

妹「たしか…」ゴソゴソ...

妹「…ん… このあたりだったはず…」ゴソゴソ...

妹「…あ! あった…」ピラッ

 【お兄ちゃんと一緒に寝れる券】

妹「……」ゴクッ

妹「…兄貴、まだ起きてるかな…」ギュッ

妹「…は、恥ずかしいけど… 仕方ない…」ガチャ...


 ―兄部屋

兄「……」カリカリカリカリ...

 コンコン

兄「…誰だ」

 ガチャ...

妹「…お、起きてる…?」ヒョコ

兄「…妹? どうかしたか?」

妹「……」

兄「…どうした?」

妹「…その」

兄「…?」

妹「……ひ、ひ…」


妹「…一人じゃ寒い、兄貴と一緒に寝る」



兄「……」ポカン

妹「…こ、これ」サッ

兄「…! こ、これは… “お兄ちゃんと一緒に寝れる券”じゃないか!」

妹「…だからっ、そのっ、つまり… そ、そういう、ことだ…うん…」カァァァ

兄「……」

妹「……やっぱり、ダメ…?」カァ

兄「…ふふっ、そんなわけないだろ。この券が有効な限り俺に拒否権は無いからな」

妹「! よ、よかった… えへへ」パァッ

兄「まぁ俺もずっと勉強してたし、そろそろ寝ようと思ってたんだ」

妹「そ、そうか」

兄「じゃ、寝ようか」モゾモゾ

妹「うん…」モゾモゾ


兄「電気消すよー」カチカチッ

妹「わ、真っ暗」

兄「妹の部屋は薄暗い電球ついてるからな」

妹「うん」

兄「恐いか?」

妹「恐くねーよ」
妹「(……兄貴と一緒だし…)」

兄「そっか」
兄「明日も学校だ、さっさと寝よう」

妹「うん」

兄「おやすみなさい」

妹「おやすみ」


妹「……」
妹「(…兄貴、あっち向いてる)」

兄「……」

妹「(…兄貴の背中、大きいなぁ…)」ピトッ...

兄「ぅお、どうした」

妹「別に… …こっち向かないのかな、って…」

兄「……」

妹「……」

兄「……んしょっと」グルッ
兄「…はいよ、これでいいか?」

妹「! …へへ、兄貴と向かい合って一緒に寝るなんて久しぶりだな…」

兄「そうだな」

妹「(…今度はもっと眠れなくなりそう…)」

兄「ほら、もう寝るぞ」ポンポン

妹「ん…」


 昼食を食べてきます。

 支援&保守して下さった方々アリガトウ御座いました。

 次スレについてですが、このスレじゃ終わりそうにないので次スレに行きたいと思います。
 できればここでまたやりたいのです。

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