律子「覚悟の現れ」 (57)

ID:jVz5Ea8v0
代行

自分で立てれるのになんで代行?

代行ありがとうございます

【とある料亭】
高木「それでは、“プロジェクト・フェアリー”のIA制覇を祝して、乾杯!」

みんな「カンパーイ!!」

 芸能プロダクション765プロの社員、所属タレントが一堂に会するこの宴会
私はこの祝いの場でいささか居心地の悪い気分を味わっていた

 この場の主役にして、今年のアイドルアカデミー大賞、通称“IA”を制したのは
私の後輩であるプロデューサーが率いるアイドルユニット、プロジェクト・フェアリー
プロジェクト・フェアリーは四条貴音のボーカル、我那覇響のダンス、
そして星井美希の圧倒的ビジュアルを武器に一気にスターダムを駆け上がった
対して私がプロデュースするアイドルユニット竜宮小町はIA本戦への出場すら果たせなかった
竜宮小町は名誉挽回を賭け、もうひとつのアイドルの祭典、アイドルアルティメイト“IU”制覇を目指すことになっている
私はプロデューサーの手腕への嫉妬と竜宮小町のメンバーに対する後ろめたさで、今日の宴を楽しめずにいた

春香「3人ともおめでとう!やっぱりフェアリーはすごいねえ 私も頑張らないとなあ~」

千早「そうね IA本戦でのパフォーマンスは本当にすごかったわ
私も歌だけじゃなくもっとアイドルとしてできる事をやらないと…」

貴音「二人ともありがとうございます わたくしは普段のあなたがたのれっすんへの真剣さを知っております
きっと来年は二人にとって良い年になりますよ」

千早「そうですか… よし、来年は負けません」

春香「ああっ!千早ちゃんひとりだけズルいよ!私だって負けませんよ!」

貴音「ふふっ 望むところです わたくしとて負けませんよ」

美希「千早さんが本気になった…?これは強敵なの 千早さん!負けないよ!」

春香「え…私は?」

美希「春香には逆立ちしたって負ける気しないの!」

春香「なんでや!」
ワイワイガヤガヤワイワイガヤガヤ

 春香と千早…ふたりともプロデューサーの指導のもと順調に知名度と業績を伸ばしている
 
 春香の演劇の才能を見出したのはプロデューサーの功績のひとつだ

ある舞台に出演して以来、そのどこか凄みのある演技が話題になり、ドラマや映画のオファーが次々と舞込んだ

今日も映画の撮影の帰りに直接ここに来たらしい

しえ

 千早はその持ち前の歌唱力でじわじわとCDのセールスを伸ばしている

今はファーストアルバムを引っ提げてのツアーの最中で、追加公演も決定している程の人気だ
 
この二人の他にもプロデューサーの担当する9人のアイドルは皆、それぞれの分野で成功しつつある

まだトップアイドルと言えるのフェアリーの3人だけだが、近い将来頂点に輝くと確信できるだけの勢いはひしひしと感じる
 
私がプロデュースしていたとしたらこれだけの成果を上げられていただろうか…

真「響!優勝おめでとう!本戦のダンスキレッキレだったよ!いや~完敗だな~」

真美「ひびきん歌も良かったね→何か秘訣でもあるの?教えろ教えろ→」

響「ふふん♪自分完璧だからな!IA優勝なんてお茶の子さいさいさー!」

響「…って言いたいところだけどね 本当はそうでもないんだ」

真美「?」

響「今の自分があるのはみんなと、みんなとその…プロデューサーがいてくれたから…」

真「そっか…」

響「意地張っておこんじょうな自分にもみんな仲良くしてくれたし
プロデューサーはこんな自分にも良くしてくれて
だから信じて頑張ろうって思えて… えへへ、なんかこんなこと言うのは恥ずかしいぞ…」

真美「ひびきん顔真っ赤でかーわいいっ!」ワシャワシャー

響「うぎゃーっ!ワシャワシャするなーっ!」カーッ

真「へへっ よーしボクも混ざるよ!」コチョコチョー

響「ちょっ///ホントにやめっうわっ///」ビクンビクン

 そう プロジェクトフェアリーが成功した要因はプロデューサーの存在が大きい

確かに美希も貴音も響も実力も努力を続けるための根性もある

特に美希はフェアリーに抜擢されプロデューサーの指導を受けるようになってから

トップに立つための努力を惜しまないようになった

それまでは私が何を言ってもダラダラと時間を潰していたのに…

 しかし竜宮小町のメンバーもフェアリーの3人とポテンシャルの違いがあるとは思えない

だが竜宮小町とプロジェクト・フェアリーの間には大きな差がある

それはプロデューサーと私の違いなのではないだろうか

竜宮のみんなは私のことをどう思っているのだろうか
 
 そんなことをぼんやりと考えているとパンパンと手を叩く音が聞こえた

そちらに目をやると社長とプロデューサーが立ち上がっていた 何やら話し始めるようだ

高木「みんな聞いてほしい 実は事務所のこれからに関わる一大事を発表したい
おっと高槻くんそんな不安そうな顔をしなくても大丈夫だよ これは我が765プロにとって良い話だからね
今日のような祝いの日に発表するか否か迷ったのだがこれも広い意味ではおめでたい話には違いない
ほらP君、みんなに話してやってくれたまえ」

P「ありがとうございます社長 今日のような楽しい宴会の時間に時間を取らせてしまってみんなも申し訳ない
実は私から君たちに報告しなければいけないことがあってね」

P「ありがとうございます社長 
 
今日のような楽しい宴会の時間に時間を取らせてしまってみんなも申し訳ない


実は私から君たちに報告しなければいけないことがあってね」

 報告?なんだろう重要なことなら同じプロデューサーである私の耳にも入っているはずなのだけれど

P「えー…只今紹介にあずかりました私、Pはプロデューサー業を学ぶため一年間ハリウッドへ留学することになりました」

みんな「ええええええええええええええええええええ!?」

 ハリウッド研修…?なにそれ…

最近竜宮小町のSS書いた?
なんかもうオチ見えてきた

>>15
そのSSを早く俺に紹介するんだ

美希「ハニー!どういうことなの!?」

真美「マジで!?すごいじゃん!」

響「出発は?いつ行っちゃうの!?」

春香「ハリウッドかぁ~ すごいね千早ちゃん」

千早「えぇ… その間765プロはどうなるのかしら…」
ワイワイガヤガヤワイワイガヤガヤ

書き方似ているから同じ人ならああもうこういう方向になるんだろうなぁという憶測

律子「竜宮小町の本を作ったわ」伊織「あら」

支援

>>17
俺が書いた奴じゃないっすわ
後で探して読んでみるわ

 みんながプロデューサーに群がり騒ぎ出しても私は衝撃から醒めやまないでいた

社長とプロデューサーの話をぼんやりとした頭で聞きかじった所によると、

IA優勝ユニットのプロデューサーとして十分にその価値があると、

社長がハリウッド留学のセッティングをし、

プロデューサーも765プロのアイドルのためになるならとこの話を受け入れたらしい
 
 出発が2週間後と知ったフェアリーの面々が涙を見せたり

春香がハリウッド映画のオーディションを受けるなどと言い出したりとその場は大騒ぎであったが、

私はいつまでもぼんやりとしていた
 
プロデューサーは少しだけ自分が一年間いなくなる事務所の心配をしていたようだが、

社長が代わりを務めると聞いて安心していたようだった
 
 そして2週間後、プロデューサーは一年間のハリウッド研修に発っていった

9人のアイドルと、IUを目指す竜宮小町と私を残して

スレタイで予感がしたが>>17で確信した
と思ったら違う人なのか
とりあえず支援する

違う人ならいいんだけど読むとなんだこれって気分悪くなるかもしれない
代行した人もキレてたし

支援支援

 竜宮小町と私はIUに向けすぐに動き始めたが、

私は社長とプロデューサーにハリウッド研修の件を事前に聞かされていなかったことへの不満、

プロデューサーの助けなしでIUを戦わなければいけないという不安で仕事に身が入らず、

その無気力さが竜宮のメンバーにも伝播したのか、

IU大賞の今後を占うオーディションで、またも敗北を喫してしまったのであった

【レッスンスタジオ】

伊織「なによ!最近の律子ったらちょっとだらしないんじゃないの!?」

あずさ「っ!伊織ちゃん!」

伊織「なに?だらしない奴にだらしないって言っちゃ悪いの?」

亜美「うあうあ→喧嘩はやめてよ→」

伊織「亜美も他人事じゃないのよ!あんたもふざけて歌ったりして不真面目すぎよ!」

あずさ「ちょっ…いい加減に…」

伊織「ふざけてやってる亜美が悪いんじゃないの!私のどこが間違ってるの!?」

亜美「ふざけてなんてないよ!いおりんだってミスするじゃん!」

伊織「なんですって!?」

あずさ「2人ともやめなさい!今はそんなことしてる場合じゃないでしょう!!」

亜美「だって…」

伊織「しょうがないじゃない…仕事は減ってきてるし…」

あずさ「こんな時こそ力を合わせるべきじゃないの?
ここで喧嘩したってどうにもならないわ 律子さんとも相談して…」

亜美「迷子になってばっかりの癖に…」ボソ

あずさ「…っ」ピキピキ

伊織「もう終わりね…こんなことなら竜宮なんて入らなければよかったわ」

亜美「言って良いことと悪いことがあるよ!いおりんだからって許さないよ!!」

あずさ「そうね~ …亜美ちゃん、言って良いことと悪いことがあるわよねえ」

ワーワーギャーギャーワーワーギャーギャー

>>17はスレタイではわからないがかなり読む人を絞るネタだ

りっちゃん頑張るんだ

 最悪だ

レッスンを見に来てみればこの有り様だった

私はこの惨状に割って入ることはおろか

見ていることすら耐えられず、気づかれないように事務所にむけて逃げ出した

事務所のデスクで頭を抱えていると小鳥さんが心配してくれたのか、優しく声をかけてくれたが

竜宮のメンバーがレッスンを終えれば事務所に帰ってくることを思い出し、

残された事務仕事と小鳥さんが気を利かせて淹れてくれたコーヒーを放り出して一目散に自宅へ逃げ帰った

 私はどこで間違えてしまったのだろうか

プロデューサーになることがこんなに辛いことだとは思わなかった

こんな時あの人ならどうするのだろう 私とあの人ではどう違うのだろう
 
 プロデューサー…いつも自信満々でそれに見合う実力があって

今どき珍しい金髪にティアドロップのサングラスをかけたプロデューサー

赤いノースリーブのジャケットと同じく赤いズボンを組み合わせた奇抜なファッションのプロデユーサー

アイドルが好きで特に小さな女の子が大好きなプロデューサー

いざという時には体を張ってでも担当アイドルに尽くそうとするプロデューサーの覚悟…
 
 そう、私に足りなかったのは覚悟だ

竜宮小町は私のユニット あの子達の不安やフラストレーションは私が体を張って受け止める
 
 私は竜宮小町のメンバーひとりひとりに明日事務所に集合するようにメールで連絡を入れた

 あとは腹を括るだけだ

私はハンカチを口に咥え、左手の小指を右手で握り締めた

今からすることを思うと呼吸が浅くなってくる

大きく鼻から息を吸い込みハンカチを噛み締めた

覚悟を決めるのはいつか 今でしょ

【翌日 事務所】

あずさ「…」

亜美「…」

伊織「…」

 みなさんおはようございます 765プロ事務員、音無小鳥です

昨日から様子はおかしかったのですが今日も竜宮小町のみんなの空気が重いです

そもそも今日は仕事もレッスンも入ってないはずなのにどうして3人揃って事務所に来ているのかしら

 誰かこの重苦しい空気なんとかして下さい…トホホ

ひっ…指詰めちゃうの?

ドア「ガチャ」

伊織あずさ亜美「「「…」」」チラッ

律子「…」ツカツカ

律子「…」ピタ

律子「みんなおはよう 休みの日に集まってもらって悪いわね」

伊織あずさ亜美「「「…おはよう(ございます)」」」

律子「今日はIUに向けて大事な話があります まずこれを見てくれる?」

現れ?
表れ?

伊織「っ!…どうしたのよ、その指の包帯」

律子「覚悟の現れよ 私は今まであなたたちに対して覚悟が足りなかったわ

だからこれからはオーディションやフェスで負けるごとに指を自分で折っていくことにしたの

これはこの前のオーディションの分よ」

伊織あずさ亜美「「「!!」」」

律子「あなたたちが頑張って、私も頑張って、一丸となって指を守っていきたい

そして4人でIU制覇を目指したい

みんな協力してくれる?」

やはりキュラキュラなのか

あずさ「律子さん…私たちのせいで…」グスッ

亜美「うあうあ→女の子がそんなことしちゃダメだよ→」ビエーン

伊織「当たり前じゃない!私はもう律子の指を折らせたりしない!絶対にIU優勝してやるんだから!」グシグシ

律子「みんな…ありがとう…ありがとう…!」グスッ

伊織「よーしそれじゃあIUにむけてガンガンレッスンするわよ!」

亜美「もうこれからは毎朝6時、いや5時に起きてレッスンしちゃうもんね!」

あずさ「今日からは事務所に泊まります~」

律子「あずささんったら…体調管理もアイドルの仕事のうちですよ

事務所なんかで寝たら風邪をひいてしまいます

私が毎朝電話で起こしますから大丈夫ですよ」

あずさ「あらあら~モーニングコールってやつですね~///」

元ネタを考えるに嫌な予感しかしない

そっちだったか。片眉そり落とすと予想してたが

伊織「何イチャイチャしてんのよ!

とにかくこれからはノンストップでIU制覇、目指すわよ!」

あずさ亜美律子「「「おー!!!!」」」

伊織「それじゃっ行くわよ!」

伊織あずさ亜美律子「「「「目指せ!トップアイドル!!」」」」

律子(これならいける…!勝てる…勝てるんだ!!)キラキラ

【一ヵ月後 事務所】

律子「…」キュラキュラ

伊織「…」

あずさ「…」

亜美「…」

オウ助「竜宮こまち~ん(笑)」


 みなさんこんにちは 音無小鳥です

あれから地獄の特訓を終えた竜宮小町はフェスを20連戦し、

結果から言うとそのすべてで敗北、悪夢の20連敗を喫しました

律子さんは律儀に両手両足の指とついでに肋骨を一本折り、車椅子生活を余儀なくされています
 
 車椅子に止まっているオウムのオウ助くんは律子さんの通訳です

律子さんは普通に喋ると激痛に襲われるらしいので、響ちゃんが派遣してくれました

元ネタなに?
てか、なんで指おるの?

律子「…ボソボソ」

オウ助「今回は良くない結果に終わってしまったがまだIU優勝の可能性がないわけではない」

律子「…ボソボソ」

オウ助「計算してみたがこれから2週間以内にフェスで334回完封勝利できればまだチャンスはある」

亜美「もう(勝てる可能性)ないじゃん…」

律子「…ボソボソ」

オウ助「私のケガの心配ならいらない 人間には206本の骨があるらしいから20本くらいじゃまだまだ平気」

伊織「律子…っ!もういいっ…もう休め…っ!!」

あずさ「もういいんです律子さん もう終わりにしましょう」グスッ

>>40
プロ野球ネタ スレタイの「」内でググればわかる
初出はあそこなのも含めるとかなり人を選ぶと思う

太郎っ…!
もう休めっ…!

ドア「ガチャ」


高木「グッモーニーン!!」

高木「実は高槻くんが社外のアイドルと期間限定のアイドルユニットを組むことになってね!」

高木「高槻くんはセンターですよ!センター!」

高木「それでだねえ、その新ユニットのお披露目に千葉でフェスをやるからね!

一緒に出てくれるアイドルをうちから探しているんだけど…あっ!」

高木「いや~いい所にいたね~君たちィ~

それじゃあ高槻くんと競演するユニットは竜宮小町ということで!ヨロピク!アデュー!」ピュー

律子「」

伊織「」

あずさ「」

亜美「」

オウ助「33-4」

小鳥「」

律子「」

律子「」

律子「…ほげっ」

翌日、QVCマリンフィールドで行われた

“高槻やよいと千葉ロッテマリーンズ”VS“竜宮小町”3連戦は竜宮小町の3連敗で幕を閉じた
高槻やよい、里崎智也、成瀬善久の3人の実力派アイドルによって編成されたこのユニットの
攻守共に完成されたパフォーマンスに竜宮小町は手も足もでなかった
そして試合中不慮の事故(765プロ発表)によって全身を複雑骨折し病院へ緊急搬送された竜宮小町の秋月律子プロデューサーは、
芸能界からの引退を発表し竜宮小町は解散となった
 このフェスでブレイクした“高槻やよいと千葉ロッテマリーンズ”は、
その年のIU決勝で阪神タイガースを33-4で下し見事優勝、地球連邦とジオン共和国の間に終戦協定が結ばれた

 完

9.18が今年も近づいてきてむしゃくしゃして書いた
今は反省している
じゃあの

ゴミゴミ&ゴミの糞SS
Jカスは帰って、どうぞ

うんチャンテキラメキラリだしな
というか>>17やっぱりお前だろいい加減にしろ

まぁ結局同じ人なんだろうけど違ったら仲間が書いたSSが見つかってよかったな

>>48
代行ありがとうございました^^

支援したのが馬鹿みたいじゃないか
乙りん

すげーつまらなかった

うーんこの>>1わざとやってるようにしかみえない
まだ間に合いますよ

出張してくるなんJ民はいちいち煽るのが頂けないよね
昨日も単発に野球だので暴れてた奴いたし…
フルボッコにされた後大人しいレスをちょぼちょぼしていたのには笑ったけど

出張するにも格というものがある
VIPPERも内心キレてくる頃です

お疲れ。目的の文章までの過程を書くのって大変よな。

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