霧切「さぁ、ここから脱出するわよ」
苗木「えっ、でもどうやって…?」
霧切「ほら、私は万能キー持ってるでしょう?それで」
苗木「なるほど!」
霧切「…あれ、変ね……鍵がないわ」
苗木「…え?いや、持ってるはずでしょ…?もう一回探してよ…」
霧切「………探したけどないわね、鍵をおいてきてしまったのかしら」
苗木「霧切さん何しに来たの!?」
霧切「苗木君を一人ぼっちにしないためよ、一人より私と二人でいた方が良いでしょう?」
苗木「いや、それはそうかもしれないけど…ここから脱出するにはどうしたら……」
霧切「脱出するなんて無理よ、諦めなさい」
苗木「それは違うよ!」
苗木「…はぁ」
苗木(絶望的だ…霧切さんが降ってきた時は希望で満ち溢れていたのにまさか鍵を忘れるなんて…)
苗木(僕、一生このゴミに囲まれたまま生活するのかな…)
苗木(食い物も飲み物も何もないし…何日生きられるんだろう…)
苗木「…寒い」
苗木(新聞紙を布団代わりにするだけじゃ寒くて堪らないよ…)
霧切「…苗木君」
苗木「霧切さん、どうしたの?」
霧切「その、一緒に寝ないかしら…?」
苗木「…え?僕が霧切さんと…!?」
霧切「変な意味で捉えないで頂戴、私はただ一人で眠っていると寒いと思うからお互いくっついて眠れば少しは暖かくなるんじゃないかと思って」
苗木「く、くっつくって……つまり!?」
霧切「ほら、こんな風に背中をくっつけて眠るなら別に問題はないでしょう?だから今日はこうして眠りましょう」
苗木「それは違うよ!」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません