晴人「新型神器の適合候補者…か」 (95)

晴人「…ってーな…適合試験ってあんなに痛いのかよ……ん?」


コウタ「~♪」クチャクチャ


晴人「…あれは確か俺の前に適合試験受けたやつ……」スタスタ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379268483

晴人「おっす」

コウタ「ん?あ、おっす」

晴人「隣いいか?」スッ

コウタ「いいよー…あ、ガム食べる?」ゴソゴソ

晴人「お、サンキュ」

コウタ「…あ、今食べてるのが最後だった。ゴメンゴメン」

晴人「」イラッ

コウタ「そうだ。あんた新型神器使いなんだって?」

晴人「ああ」

コウタ「俺は旧式だけどさ、後輩にはぜってー負けねえからな!」

晴人「…後輩?」

コウタ「少しとはいえ俺の方が早かったからね!俺の方が先輩ってことでヨロシク!」ビシッ

晴人「へいへい」

晴人「…ん?なんで俺が新型神器使いだって知ってたんだ?」

コウタ「なんか待ってるときに皆噂してたからさ。極東支部にやっと新型が来るーって」

晴人「へえ。貴重なのかな」

コウタ「しらねーよ」

晴人「まあいいか」

コウタ「話変わるけどさ、その右手に指輪何?」

晴人「……」ビクッ

コウタ「…あー、ごめん。話したくないならいいよ」

晴人「…これは俺の大切な人の指輪なんだ。本当はどっか遠くに、誰にも見つからないようなところに隠しておきたいんだけど……」

コウタ「…アラガミ、か」

晴人「…それで途方に暮れてたら、適合候補者通知が来たんだ」

コウタ「ふーん…」

ツバキ「……」ツカツカ


コウタ「お、何かきれいな人来たぞ」


ツバキ「……」ピタ

ツバキ「…立て」

コウタ「え?」

晴人「へ?」

ツバキ「立てと言っている!立たんか!」

コウタ「!」バッ

晴人「!」バッ

ツバキ「これから予定が詰まっているので簡潔に済ますぞ。私の名前は雨宮ツバキ。お前たちの教練担当者だ」

ツバキ「この後の予定は、メディカルチェックと…――」

~数日後~

コウタ「えらいめにあった」

晴人「同じく」

コウタ「チュートリアルとか言いやがって…いきなりアラガミと戦わせるとか」

晴人「あれ練習用の人工アラガミらしいぞ」

コウタ「人工っつったっていきなりは怖い」

晴人「まあな…」

コウタ「…で、この後は」

晴人「実践演習…」

2人「……」

ツバキ「おいそこの2人」

2人「」ビクッ

ツバキ「お前らの配属先の仲間を教えてやる。ついてこい」ツカツカ

晴人「……」ガクガク

コウタ「……」ブルブル



リンドウ「雨宮リンドウだ!よろしくな新人!」

サクヤ「橘サクヤよ。よろしくね」

ソーマ「…ソーマ・シックザール」

ツバキ「こいつらがお前ら二人の配属される第一部隊のメンバーだ」

ツバキ「近々もう一人増える予定だが…まあそれはまだいいだろう」

ツバキ「これから新人二人とリンドウ、サクヤで実践演習に向かってもらう」

晴人「……あれ、そこの人は…?」

ツバキ「ああ、ソーマはちょっと別の任務が入っていてな」

コウタ(サクヤさんか…優しそうな女性がいて良かったなー)

~数時間後~

晴人「せいっ!」ズバッ

オウガテイル「ギャース」バタッ

リンドウ「お、倒したか。上出来上出来」

晴人「はぁ…はぁ……ま、まあなんとかっすけど…」

サクヤ「じゃあもう演習終わりかしら?」

リンドウ「だな」

コウタ「やったー!終わったー!」

サクヤ「じゃ、帰りましょうか」スタスタ

リンドウ「おう!配給ビールが俺を待っている!」

晴人「…ふぃー」

コウタ「あ、待って下さいよサクヤさーん!」タタッ

リンドウ「…あ、そういや晴人」

晴人「なんすか?」

リンドウ「お前さ…なんつーか、戦いなれてるっぽかったけど…なんかやってたのか?」

晴人「……いや、別に…」

リンドウ「…そうか。なら別にいいんだけどよ」

~数週間後~

リンドウ「よし。新人二人もだいぶ戦い方のコツがつかめてきたみたいだな」

晴人「どうも」

コウタ「あざーっす!」

リンドウ「で、2人とも休暇はどうするんだ?」

晴人「休暇?」

サクヤ「知らないの?一定の期間ごとに休める日数が決められてるから、ちゃんと使わないともったいないわよ」

コウタ「へえーそうなんだ…」

リンドウ「お前らは結構優秀だし別にサボってもいないからそろそろやすんでも良いぞ。どうする?」

晴人(…久々に輪島のおっちゃんの所にでも行ってやるかな)

晴人「俺は使います」

コウタ「…俺も」

晴人「コウタは休暇何するんだ?」

コウタ「…どうしようかな。晴人は?」

晴人「俺は家に帰ろうと思ってる」

コウタ「そうか…俺もそうしようかな」

晴人「そのほうがいいさ。家族も心配してるんじゃないのか?」

コウタ「…俺さ、母さんと妹がいるんだ」

晴人「へえ。いいじゃん」

コウタ「2人を守るためにゴッドイーターになったんだけどさ」

晴人「……」

コウタ「正直、2人に会ったら…なんか、安心しちゃう?みたいなのがあって…」

晴人「……」

コウタ「こっちに戻りづらくなるかもしれないからさ…やっぱ、会わない方が……」

晴人「…会えるうちに会っておいた方がいいと思う」

コウタ「…え?」

晴人「俺は…もう会えないからさ」ギュッ

コウタ「…その指輪……そうだったのか…ごめん」

晴人「いいよ別に。それより…ちゃんと戻ってこいよ?」

コウタ「…もちろん!」

~面影堂~

晴人「ただいまー」

輪島「おお!晴人じゃないか!」

瞬平「晴人さん!お帰りなさい!」

晴人「おっちゃんも瞬平も元気そうだな」

輪島「そりゃあ元気だよ。それより、瞬平がね…」

晴人「瞬平が?」

瞬平「はい!前帰って来たとき晴人さんに言いましたよね?」

晴人「あ、えーと…指輪か」

瞬平「それなんですけど…見事!完成しましたー!」テッテレー

晴人「マジで?すげえじゃん瞬平」

輪島「ははは…思いのほか呑み込みが早くてね」

瞬平「これです!」

晴人「…ん?何だこれ黒いな」

輪島「凛子ちゃんが捜査中に見つけてきたものなんだが、どうも魔法石らしくてね」

晴人「魔法石か…魔法も、もう使わないしな……」

瞬平「ファントムももう最近は見かけませんし」

晴人「ま、せっかく瞬平が作ってくれたんだ。使わないだろうけどこれはもらっておくよ」

輪島「一応何ができるか試してみたらどうだ?」

瞬平「おねがいします!」

晴人「…ま、いっか」チャキッ

ルパッチマジックタッチゴー!

晴人「よっと」スッ

エラー!

晴人「あれ?」

瞬平「え?」

輪島「お?」

瞬平「え、エラーって…」ガクッ

晴人「なんでだろ…魔力は最近使ってないから魔力切れってことは無いし…」

輪島「変身しないと、ってことか?」

晴人「やってみよう」チャキ

シャバドゥビタッチヘンシーン!

プリーズ!ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!

晴人「変身するのも久々だな…よっ」スッ

エラー!

瞬平「……」

晴人「……」

輪島「……」

瞬平「…やっぱ僕には無理だったんですよ…あはは……」

輪島「そ、そんなに気を落とすなよ瞬平君…」

晴人「そ、そうだぞ瞬平!」

瞬平「でも失敗でしたし…」

晴人「失敗じゃないさ!もし本当に失敗してたらドライバーが読み込まなくてエラー表示も出ないはずだから!」

瞬平「え?そうなんですか?」

晴人「多分」

瞬平「」グスッ

輪島「おいおい…」

輪島「そう言えば晴人、お前今何をやってるんだ?」

晴人「あ、俺?」

輪島「うん。しばらく帰ってきてなかったけど…」

晴人「コヨミがいなくなってからあちこちぶらぶらしてたけど、今はちゃんと仕事してるよ」

瞬平「晴人さんが仕事…!?」バッ

晴人「立ち直るの早いな」

輪島「で、仕事って?」

晴人「へへ…ゴッドイーター」

瞬平「ええっ!?」

輪島「お前…ファントムを倒した後はアラガミを倒すのか……」

晴人「まあね。通知が来たから何かできることがあればと思って」

瞬平「大変じゃないんですか?」

晴人「そりゃ大変さ。日々命がけで戦ってるんだからな」

輪島「…ファントム相手の時の方が、もしかしたら安全だったかもしれないな」

晴人「ぶっちゃけファントムのほうが簡単さ。魔法でどうにかなったし」

瞬平「え?アラガミに魔法は使わないんですか?」

晴人「ああ。理論上神器を使っての攻撃しか効果ないらしいし、こっそり魔法使ってみたけど効かなかった」

輪島「そうか…」

晴人「でもさ、思うんだ」

瞬平「?」

晴人「ゴッドイーターとして戦うことで、皆の希望になりつづけることができるって」

輪島「…晴人は変わらんなあ」

瞬平「ですね」

これは俺得SS

でもバインドとかディフェンドは役に立ちそうだな
エキサイトとか


ただバインドに関しちゃフェニックス並みにすぐ破られそうだけどな、オラクル細胞に喰われて
一応インフィニティとかに変身したら超スピードで攻撃できたりするのか

あと神「機」じゃなかった?

>>18
ディフェンドは犠牲になったのだ…

ツバキ「――紹介するぞ。今日からお前たちの仲間になる新型の適合者だ」

アリサ「…はじめまして、アリサ・イリーニチナ・アミエーラと申します」

アリサ「本日一二〇〇付けで、ロシア支部から、こちらの支部に配属になりました…よろしくお願いします」

コウタ「女の子ならいつでも大歓迎だよ!な!晴人!」

晴人「知るかそんなもん」

アリサ「…よく、そんな浮ついた考えでここまで生きながらえてきましたね…」

コウタ「…へ?」

晴人「…ッ」プルプル

コウタ「お、おい!笑うなよ!」

ツバキ「静かにしろ…彼女は実践経験こそ少ないが、演習では抜群の成績を残している…」

ツバキ「追い抜かれぬよう精進するんだな」

コウタ「…了解です」

晴人「ハハッ」

コウタ「だから笑うなって!」

ツバキ「アリサは以後、リンドウについて行動するように。いいな」

アリサ「了解しました」

ツバキ「リンドウ、資料等の引き継ぎをするので私と来るように。その他の者は持ち場に戻れ。以上だ」スタスタ

リンドウ「はいよ…」スタスタ


アリサ「……」

コウタ「ね、ねえ君ロシアから来たの?あそこってすげえ寒いんでしょ?あ、でも異常気象で…」

晴人「やめとけ」ペシ

コウタ「いてっ」

~次の日~

ソーマ「…ふっ!」ズバッ

シユウ「オギャーン」ドサッ

サクヤ「討伐完了ね。帰りましょ」

晴人「あっちは大丈夫かな…」

コウタ「リンドウさんいるし問題ないっしょ」

晴人「ま、そうか」スタスタ

ソーマ「……」スタスタ

サクヤ「実戦経験積ませるために、リンドウとアリサはしばらく小型種を主に討伐していくそうよ」スタスタ

コウタ「あ、なら死ぬことは無いっすね」スタスタ

~アナグラ~

サクヤ「あ、リンドウ。アリサどうだった?」

リンドウ「まったく問題ナシ。期待の新人はだてじゃなかった」

アリサ「……」

コウタ「へーっキミすげえんだな!ま、俺も負けてないけど!」

ソーマ「…フン」

晴人「あー喉かわいた…ジュースジュースっと…」スタスタ

アリサ「……」スタスタ

晴人「新発売『マヨネーズサイダー』…仁藤専用だな」

アリサ「…あの」

晴人「…ん?」

アリサ「新型の人、ですよね。私と同じ…」

晴人「そうだけど、何か用か?」

アリサ「…いえ、同じ新型なので、親近感と言うか…」

晴人「ふーん…あ、お前も何か飲む?」

アリサ「え?」

晴人「泥沼恋愛ジュースとかどうよ?割と後悔すると思うけど」

アリサ「……」

アリサ「…来て早々に、こんなこと言いたくないですけど…」カツン

晴人「ん?」ゴクッ

アリサ「ここの人たちって、自覚が足りないんじゃないですか?」カツンカツン

晴人「自覚?」

アリサ「例えばコウタさんとか…講義中も寝てましたし」

晴人「あー…途中から起きたからいいじゃないか」

アリサ「リンドウさんだって、いつ死ぬかもわからないのにずっとへらへらしてて…」

晴人「……分かるなあ」

アリサ「誰かは知りませんが…オペレーターの人をナンパしてる人までいるんですよ?」

晴人「………ああ、タツミさん…」

アリサ「まったく…ここには自分は人々を守っているという自覚がまるで足りません」

晴人「…ま、そこだけ見るとな」ゴクゴク

アリサ「…そこだけ?」

晴人「リンドウさんはアリサを緊張させないためにわざとへらへらしてたんじゃないか?」

アリサ「…!」

晴人「コウタだってエイジス計画のこととかはちゃんと知ってたじゃないか」

晴人「さっきのナンパしてた人ってのは多分タツミさんだろうけど、あの人極東防衛班の隊長だぞ」

アリサ「……」

晴人「人を見た目や第一印象で判断するのはやめといた方がいいってことだな」

アリサ「…わかりました」

晴人「ところで」

アリサ「?」

晴人「その『トウモロコシジュース』…開けるの諦めたのか?」ニヤ

アリサ「…ッ!///」カァァ

晴人「開けてやろうか」ニヤニヤ

アリサ「こ、これくらい一人で開けられます!!」カツンカツン

~別の日~

リンドウ「お…今日は新型2人とお仕事だな」スタスタ

アリサ「……」

晴人「リンドウさんと同じ任務って久しぶりっすね」

リンドウ「まーな。じゃ、足を引っ張らないよう気をつけるんで、よろしく頼むわ」

アリサ「…旧型は旧型なりの仕事をしていただければいいと思います」

晴人「お、おいアリサ…」

リンドウ「はっは。ま、せいぜい期待に沿えるよう頑張って見るさ」ポン



『―これが君――とマ――った――だよ――』



アリサ「キャア!!」バッ

晴人「アリサ!?」

リンドウ「…あーあ…ずいぶんと嫌われたもんだな…」

アリサ「あ…す…すみません!なんでもありません、大丈夫です…う……」ズキ

リンドウ「フッ…冗談だ。んー…そうだなあ、よしアリサ」

アリサ「……」

リンドウ「混乱しちまったときはな、空を見るんだ」

リンドウ「そんで動物に似た雲を見つけてみろ。落ち着くぞ」

晴人「…へえ」

リンドウ「それまでここを動くな。これは命令だ。そのあとこっちで合流してくれ。いいな?」

アリサ「な、何で私がそんなこと…」

リンドウ「いいから探せ。な?」

アリサ「……」

リンドウ「よし先に行くぞ」

晴人「へーい」


アリサ「……」

晴人「よかったんすか?」

リンドウ「何がだ?」

晴人「何がって…アリサですよ」

リンドウ「ああ、あれでいいんだよ…あいつ、いろいろワケアリらしいからな」

晴人「ワケアリ…って、結構誰でもそうだと思うんすけど」

リンドウ「…まあな。でも」

晴人「?」

リンドウ「新型のよしみだ。あの子の力になってやれ。な?」ポン

晴人「…了解!」

リンドウ「うっし!じゃあいくか!」

~別の日~

晴人「おーいアリ…」

アリサ「…なんなんです?この価格設定!こんないかがわしい店でしか、補充品が手に入らないって…」

よろず屋「へへへ…言ってくれるねえ嬢ちゃん。今なら回復錠負けとくぜ?」

晴人「……」

アリサ「極東支部って何もかも変ですね!まったく!」

晴人「あはは…」

コウタ「お、晴人にアリサじゃん。何してんの?」タタタ

アリサ「変なのはあなたもですよ!」クルッ

コウタ「えっ」

コウタ「なんなんだよ…」

晴人「そうだ。今度休み合わせてさ、三人で出かけないか?」

アリサ「出かける…ですか?町に?」

晴人「ああ。ほら俺ら年も近いし、親睦を深めるみたいな…あとはソーマも居りゃいんだけど」

コウタ「ソーマはどうせ誘っても来ないだろ」

晴人「まあな…で、どう?いいドーナツ屋があるんだ」

アリサ「ドーナツ屋…?それ、経営成り立つんでしょうか…まあ、私はいいですよ」

コウタ「あー、すまん。俺パス」

晴人「なんでまた?」

コウタ「いやー俺休暇使っちゃってあと二日しか残ってなくて…その二日もさ、母さんやノゾミに会うのに使うって約束しちまった」

アリサ「……!」ビクッ

晴人「アリサ?…ま、それじゃ仕方ないか」

コウタ「ごめんなー」

晴人「ま、何か買ってきてやるよ」

コウタ「お、サンキュ!」

アリサ「……」

~休暇日、ドーナツ専門店『ハングリー』~

店長「いらっしゃいませ~…あ!晴君!」

晴人「よう店長。調子どう?」

店長「そりゃもう上々…って、あら?」

アリサ「…こ、こんな大きい店がドーナツ専門店…!?」

店長「…あらあら?」ニヤニヤ

店員「晴人さんも、案外すみに置けませんね」ニヤニヤ

晴人「ばっ…そ、そんなんじゃねえよ!」

アリサ「?」

店長「うふふ…ご注文は?」

店員「今日のお勧めは新作の恋愛ドー」

晴人「プレーンシュガー」

店員「えー」ガクッ

店長「もう仕方ないわね晴君ったら…あ、彼女さんは?」

アリサ「へ?」

店長「あなたよあ・な・た。ご注文は?」

アリサ「か、かかかか彼女ってえとえとあのヴァズリューブレンナヤの方ですか!?ち、ちちちがいます!!////」アタフタ

店長「え?バズリュー?」

アリサ「…何でもありません!////」カァァ

店員「あの、ご注文…」

アリサ「お、お勧めお願いします!!////」

店長「何だー彼女じゃないのかー残念」

店員「できたら教えてくださいねー」

晴人「ぜってーやだ」

アリサ「…い、いきましょう!」

晴人「おう。お、あそこ空いてるぞ」スタスタ


アリサ(そういえば男の人と二人で食事って…つまり、デ、デート…)モグモグ

晴人「……」モグモグ

アリサ(ど、どんな話題振ればいいの!?)モムモム

晴人「…アリサ」

アリサ「…な、何ですか?」

晴人「…嫌な話かもしんないけど、つーか絶対嫌な話だと思うんだけど…お前の母さんに何かあった?」

アリサ「っ!?」

アリサ「…何で、それを…?」

晴人「こないだ話してた時、コウタの『母さん』って言葉に反応してたっぽかったから」

アリサ「……あなたは、関係ありません」

晴人「あるさ」

アリサ「…何がですか?」

晴人「…えーと、親近感?」

アリサ「……ふふっ」

晴人「…へへ」

アリサ「やっぱり極東支部は、変な人ばっかりです」

晴人「何だ俺も入っちまったのか…」

アリサ「…私の両親は、私がまだ小さい頃にアラガミに食べられて死にました」

晴人「…そうか。すまん」

アリサ「いえ、いいんです。それを糧にゴッドイーターになったんですから」

アリサ「ゴッドイーターになって、パ…父さんと母さんの仇を討つ為に」

晴人「……」

アリサ「今の私には、新型神機という力がありますから…それができます」

晴人「…そうか」

アリサ「…晴人さんには、そういう話ないんですか?」

晴人「俺?」

アリサ「私が話したんです。あなたにも、話してもらわないと」

晴人「…わかったよ」

晴人「俺には…守るべき人がいた」

晴人「でも守れなかった」

アリサ「…私と同じく、力がなかった、から?」

晴人「いや…力はあった」

晴人「なのに、守れなかった」

アリサ「……」

晴人「目の前で、コヨミは殺された」

アリサ「コヨミ…さん……」

晴人「仇は討った。…あー、今言ったコヨミの力でな」

晴人「コヨミとは…兄妹みたいな関係だったと思う」

アリサ「…力があったのに、ですか」

晴人「ああ。だからこれ以上、誰にもこんな思いをしてほしくない」

晴人「だから俺はゴッドイーターになった」

アリサ「話してくれて、ありがとうございました」

晴人「いいや、別に。こっちこそ、付き合ってくれてありがとな」

アリサ「…戻ります?」

晴人「そうだな。別に他に行くとこもないし」

アリサ「じゃあもどりましょう…このドーナツ、おいしかったですね」

晴人「あ、そうだ…店長、新作のやつ一つ」

店長「晴君!!!」

晴人「まあ友達の分だけどね」

店長「」

乙です
晴人の飄々としつつもちゃんと周りを見てる感が出てるな

支援

スレタイェ…

~別の日~

コウタ「晴人!こないだのドーナツめっちゃ美味かったよ!後で店教えてくれ!」

晴人「はいよ」

サクヤ「2人とも、もうすぐ時間なんだから早く準備して」

コウタ「はーい」

晴人「了解…あ、またこの四人すか?」

サクヤ「そうよ」

ソーマ「……」

晴人「もっとこう…バリエーション増えたら面白いのに。ソーマもそう思うだろ?」

ソーマ「…俺には関係ない」

晴人「いやいやいや…」

~贖罪の街・M地点付近~

リンドウ「…これは、いよいよキナ臭くなってきたな」スタスタ

アリサ「……」スタスタ

リンドウ「……」スタスタ

アリサ「……」スタ・・



『――のパ――マを食――ガ――』



アリサ「……っ!」チャ

リンドウ「…?どうかしたか?」

アリサ「い、いえ。問題ありません。側面、後方共にクリアです」

リンドウ「そうか…進むぞ」

~贖罪の街・E-F地点付近~

ソーマ「…何?」スタ

晴人「どうした…って、え?」

リンドウ「お前ら?」

コウタ「あれ?リンドウさん、なんでここに!?」

アリサ「……」

サクヤ「どうして同一区間に2つのチームが…どういうこと?」スタスタ

リンドウ「考えるのは後にしよう。さっさと仕事を終わらせて帰るぞ」

リンドウ「俺たちは中を確認、お前たちは外を警戒。いいな?…いくぞ、アリサ」スタスタ

アリサ「……」スタスタ

~贖罪の街・G地点~

リンドウ「……」スタスタ

アリサ「……」スタスタ

リンドウ「……!」


プリティヴィ・マータ「……」ガシャッ


リンドウ「下がれ!!後方支援を頼む!」バッ

プリティヴィ・マータ「オォォウ!」ズシッ

アリサ「……!」

プリティヴィ・マータ「ヴァァァァァァウ!!!」



ディアウス・ピター『……』



アリサ「…パパ…!?ママ…!?…やめて…食べないで…」カタカタ

プリティヴィ・マータ「ヴァァァ!」ブンッ

リンドウ「アリサぁ!どうしたあ!」バッ

アリサ「……」カタカタ チャキッ



『そうだ!戦え!打ち勝て!』



リンドウ「ぐあっ!」ドサッ

アリサ「……」カタカタ チャキ



『こう唱えて引き金を引くんだ』

『один(アジン)』

『два(ドゥヴァ)』

『три(トゥリー)!』



リンドウ「でやぁ!」ザシュッ

アリサ「один(アジン)…два(ドゥヴァ)…три(トゥリー)…」



『そうだよ、そう唱えるだけで、君は強い子になれるんだ』



アリサ「один(アジン)…два(ドゥヴァ)…три(トゥリー)…」



『こいつらが君たちの敵、アラガミだよ!』

『主犯格はこの男…リンドウさ!!』



アリサ「……」カタカタ チャキッ




『混乱しちまった時はな、空を見るんだ』



アリサ「…!」

アリサ「…い……」

アリサ「いやあああああああ!やめてぇぇぇぇえええ!」バシュッ!


ガラガラガラッ!!!

アリサ「……」ペタン

サクヤ「あなた…!!いったい何を!!」

晴人「おいアリ…」

アリサ「違う…違うの…パパ…ママ…私、そんなつもりじゃ…」

サクヤ「…くっ!」バシュッ!

晴人「無理っすよサクヤさん!いくらなんでも、こんな瓦礫じゃ…」


コウタ「晴人!サクヤさん!」

ソーマ「まずいな…こっちも囲まれてやがる…」

プリティヴィ・マータa「……」ガシャ

プリティヴィ・マータb「……」

プリティヴィ・マータc「……」ズッ

プリティヴィ・マータd「……」ググッ

プリティヴィ・マータc「ウァァァァァ!」ドッ

コウタ「ぐううっ!!」

サクヤ「くっ!」ドシュッドシュッ

晴人「はぁっ!」ザスッ

ソーマ「早くしろ!囲まれるぞ!」ズバアッ

プリティヴィ・マータb「ギャアアアア」

晴人(くそっ!こんな時、アラガミにバインドが有効なら…)


リンドウ「…命令だ!アリサを連れて、アナグラに戻れ」


サクヤ「でも…」


リンドウ「聞こえないのか!アリサを連れて、とっととアナグラに戻れ!」

リンドウ「サクヤ!全員を統率!ソーマ、退路を開け!!」


アリサ「…パパ…ママ…そんな…つもりじゃ…」

晴人「…アリサ、立てるか?」タタッ

サクヤ「リンドウも早く!!」


リンドウ「わりいが、おれはちょっとこいつらの相手して帰るわ…配給ビール、とっておいてくれよ」


サクヤ「ダメよ!…わたしも残って戦うわ!!」


リンドウ「サクヤ…これは命令だ!!全員必ず生きて帰れ!!!」


サクヤ「イヤああああ!」

コウタ「サクヤさん!いこう!このままじゃ全員共倒れだよ!」

サクヤ「いやよ!リンドウうううう!!」


ゴゴゴゴゴ・・・・

~ラボラトリ区画~

晴人「……」スタスタ


「見ないで…」


晴人「アリサ…この部屋から?」スタスタ


アリサ「もうほっといてよ…来ないで…」


晴人「……」ピタ


アリサ「…私なんか…私なんか!!!!」

ツバキ「鎮静剤を。クッションは交換しておけ」


晴人「ツバキさんの声も…」


アリサ「ああ…ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」

アリサ「パパ…ママ…私…違う!違うの!!!!」

ツバキ「私だ…分かるか?アリサ」


晴人「……」スタスタ


アリサ「そんな!そんなつもりじゃなかったの!!」

アリサ「違うの!!私じゃない!!私のせいじゃない!!!!」

アリサ「ほっといてよ!!私なんかほっといてくれればよかったのに!!!」


晴人「俺が…」スッ

「ああ、君か」

晴人「…?」

「今は会わない方がいいだろうな」

晴人「あんたは?」

オオグルマ「ああすまない…私はオオグルマダイゴ。あの子の医師だ」

オオグルマ「薬が切れるとあの調子だ。日を改めた方がいいぞ」

晴人「薬って?」

オオグルマ「俗に言う精神安定剤ってやつだ」

晴人「へぇ…」


アリサ「イヤアアアア!」


オオグルマ「…彼女だって、今の様子はあまり見られたくないだろうしな」

晴人「そっすね…じゃ、また来ます」

~病室~

アリサ「……」

晴人「アリサ…」

オオグルマ「話しても無駄だよ…効果の高い鎮静剤が届いたんでね。当分意識は戻らないはずだ」

晴人「……」

晴人「アリサ…」チョン



『……もういいかい…』

『…まあだだよ……』



晴人「……っ!?」

アリサ「あれ…ここは…私どうして…」

オオグルマ「い、意識が…回復しただと?そんな…くそ…し、失礼する!」タッ

晴人「…何だ…?」

アリサ「今…」

晴人「どうした?」

アリサ「今、あな…た……の……」

アリサ「……」スゥスゥ

晴人「…何なんだ一体…」

~一週間後~

ツバキ「…またその話か…上層部の決定だ。覆ることは無い」

サクヤ「腕輪どころか、神機だって見つからないなんて…」

サクヤ「神機使いが任務中に行方不明になった場合、神機が回収されるまで捜索されるの通例じゃないですか!」

ツバキ「…もうあいつが姿を消してから一週間以上になるんだな」

ツバキ「生存の確率は限りなく0に近い…まして、深手を負っていれば…」

サクヤ「でも…」


ウィーン


晴人「……」

サクヤ「…あら晴人君…何処へ?」

晴人「…アリサのお見舞いを…と思って」

ツバキ「…私は上だから…行っていいぞ」

晴人「…どうも」


ウィーン


サクヤ「…すみません、ツバキさん…失礼します」スタスタ

ツバキ「……」

~病室~

アリサ「……」

晴人「……」

晴人「…この間の…あれ……」

晴人「もう一度起こせれば…」チョン

晴人「…ッ!!」



『…もういいかい』

『まあだだよ…』

晴人「…なんだここは…?」

『…もういいかい』

『まあだだよ…』

晴人「アンダーワールドとも違う…」

『もう いいかい』

『もう いいよ』

晴人「やっぱりここは…アリサの記憶の中…?」

『もういいかい』

晴人「そうだとしても、なぜ…」

『……』

ガブッ

晴人「!?」

『グルルルル…』

晴人「何だこいつは!?」

『パパ…!?ママ…!?…やめて…食べないで…』

晴人「……」

『いやあああああああ!やめてぇぇぇぇええええ…!』

晴人「あれは、そういう…」

『…幼い君は…さぞかし自分の無力さを呪ったことだろう』

晴人「場面が変わった…ここは、適合試験所…?」

『うぐうっ…ぐっ…!』

『…その苦しみに打ち勝てば、君は親の敵を討つための力を得るのだ!』

『そうだ!戦え!打ち勝て!』

『…こいつらが君たちの敵アラガミだよ』

『アラ…ガミ…?』

晴人「誰だ…?」

『そうだよ こわーいこわーいアラガミだ。そして最後に、こいつが…』

晴人「!?リ、リンドウさんがモニターに…!?」

『君にパパとママを食べちゃったアラガミだ!』

晴人「…がはっ!」

晴人「…はぁ…はぁ……戻った…?」

晴人「なんなんだ…アリサを…洗脳…?」

晴人「リンドウさんを…殺す…?何のために…?」

アリサ「……何…?今の…」ムクッ

晴人「…アリサ…意識が……」

アリサ「今、頭の中に、あなたの気持が、記憶が、流れてきて……」

晴人「…そっちにもか…」

アリサ「そっちにもって…まさか、私のも…?」

晴人「…ああ」

アリサ「……」

アリサ「――…これで、全部です」

晴人「…だから、新型にこだわって…」ギュッ

アリサ「…ありがとう…この前もこうして手を握ってくれてたの、あなただったんですね」

晴人「…まあ」

アリサ「暖かい気持ちが流れ込んでくるの分かったから…」

晴人「……」

アリサ「それに…」

晴人「?」

アリサ「あなたの過去も、少しだけ覗いてしまいました」

晴人「俺の…!?」

アリサ「コヨミさんと、とっても仲良かったんですね」

晴人「……じゃあ、最後も?」

アリサ「…はい。緑色の化け物に、目の前で…」

晴人「……コヨミ…」

アリサ「…深くは分かりませんが、その指輪が、コヨミさんなんですよね?」

晴人「…ああ」

アリサ「ずっと、一緒にいてあげてくださいね」

晴人「……」

アリサ「そのほうがきっと、コヨミさんも嬉しいですから…」

晴人「……」

晴人「……」スタスタ

コウタ「晴人…アリサ、どうだった?」

晴人「目を覚ましたよ」

コウタ「よかったぁ…」

晴人「…コウタ」

コウタ「ん?何?」

晴人「ドーナツ屋」

コウタ「え?」

晴人「つれってってやる」

コウタ「…今か?」

晴人「もちろん」

コウタ「…上等だ!付き合ってやるぜ!」

~数日後・病室~

晴人「よっす」

アリサ「あ、きてくれたんですね」

晴人「ま、心配だしな。調子どうだ?」

アリサ「まあまあですね…以前のようにはいきませんが、それなりに回復はしています」

晴人「そっか。よかった…あ、ところでさ」

アリサ「?」

晴人「前線にはいつごろ戻れそう?」

アリサ「……」

晴人「ほら、他の人たちも心配してるだろうし…」

アリサ「…えと…それなんですけど……」

晴人「…ロシアに帰る!?」

アリサ「すみません…自分勝手で…」

晴人「どうしてそんなまた」

アリサ「…あれから先生と相談したんですけど…こういう傷は、もっと戦いが緩やかなところで治すのがいいって…」

晴人「ふーん…」

アリサ「激戦区の極東と違って、ロシアはアラガミの進行がここほど急激ではないですから…」

晴人「激戦区?」

アリサ「…何故あなたが知らないんですか?外では結構有名ですよ」

晴人「知らなかった…」

アリサ「はぁ……それに、思い入れの深い故郷のほうが都合がいいですし」

晴人「そうかもな…」

アリサ「…久しぶりにパパやママとも会いたかったので…もしかしたら、ちょうど良かったのかもしれません」

晴人「……え?」

晴人「……パパと…ママって…?」

アリサ「メールはたまに送ってくるんですけど、ロシアともなると電話もつなげませんので…」

晴人「…待て、アリサ」

アリサ「え?」

晴人「お前の父さんと母さん、死んだんじゃなかったのか?」

アリサ「…私のパパとママを勝手に殺さないでくださいよ。縁起でもない」

晴人「嘘だ」

アリサ「何、言って…」

晴人「俺は見た。お前の記憶の中で…お前の父さんと母さんが、アラガミに食われるとこ」

アリサ「…っ!?」ズキッ

晴人「この間は、お前から話してくれたじゃ…」

アリサ「…!!」ズキズキッ

アリサ「」

晴人「…どうした?」



『もういいかい』

『まあだだよ』



アリサ「…や……」ボソッ



『もういいよ』



晴人「アリサ…?」

アリサ「やだ…やだよ……」カタカタ



『パパ…!?ママ…!?』



アリサ「パパ…!?ママ…!?…やめて…食べないで…」カタカタ

晴人「これ、あの時の…!?」



『…やめて…食べないで…』



晴人「しっかりしろ!アリサ!!」

アリサ「『いやあああああああ!やめてぇぇぇぇええええ!!!』」


ビシビシビシッ!!

晴人「なっ!?顔に…ヒビ!?」

アリサ「パパ…ママ…」ピシッ


「全く…ロシアでしようと思ったのに、計画が早まってしまったじゃないか」


晴人「…あんたは…オオグルマ!」

オオグルマ「そうさ。私はオオグルマダイゴ。その子の専属の医師さ」

晴人「まさか、まだファントムの生き残りがいたとはな」

オオグルマ「おやおや。なんだかいろいろ知っているみたいだねえ」ヴァアアッ

シャックスファントム「我が名はシャックス。特技は記憶を操ること」

アリサ「……」ピシピシ

晴人「それで、アリサは父さんや母さんを…」チラ

シャックス「ああ。トラウマを忘れさせ、もう一度それに直面させることで絶望させる…下手に殺そうとするより、楽な仕事だとは思わないかい?」

晴人「趣味わりい…」

シャックス「さて、秘密を知った以上、君には死んでもらわねばなるまい」バサッ

アリサ「…やめて……食べないで…」ピシッ

晴人「そう簡単にいくかな?」

シャックス「ははは。君の神機とか言う武器ははるか地下。取りに行っている暇などないいだろう?」

晴人「まあね。でもさ」スッ

シャックス「?」

晴人「武器が神機だけとは、限らないじゃん」チャキ

ドライバー・オン!

シャックス「…まさかお前…!」

晴人「そのまさかだよ」ニヤッ

シャバドゥビタッチヘンシーン!シャバドゥビタッチヘンシーン!

シャックス「指輪の魔法使い!」

晴人「変身!」スッ

プリーズ!ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!

シャックス「このっ!」バサアッ

ウィザード「へへ…これで戦うのも久しぶりだなっ!」バッ

コネクト!

ウィザード「よっと」ガシャシャシャシャッ

シャックス「くっ!短剣とは小癪な!」

ウィザード「一応ロングソードなんだけどね」チャキッ

アリサ「……」ピシピシ

シャックス「ははは…私の相手をしている間にも、そこのゲートのファントム化は着実に進んでいくぞ!」バサッ

ウィザード「かと言って入ろうとしても邪魔するんだろ?」

シャックス「もちろん!」バササッ

ウィザード「…どーしよっかな」ザザザシュ

シャックス「せめてもう一人いれば、分担もたやすかっただろうに!」タッ

ウィザード「お、そのアイデアいただき」チャキ

シャックス「!?」

フレイム!ドラゴン!ボウ!ボウ!ボウボウボウ!!

フレイムドラゴンウィザード「ま、もう一人じゃなくて」チャキ

コネクト!

アリサ「…やだ……やだよ…」ピシピシ

FDウィザード「もう三人が正解かな」

ドラゴタイム!スタート!!

ウォータードラゴン!

ウォータードラゴンウィザード「ふっ!」ザシュ

シャックス「うがっ!」

ハリケーンドラゴン!

ハリケーンドラゴンウィザード「はあっ!」ビュオッ

シャックス「ちいっ!」バッ

ランドドラゴン!

ランドドラゴンウィザード「せいっ!」ドドッ

シャックス「うおおっ!!」ザッ

FDウィザード「そっちは任せたぜ…」チャ

アリサ「あ……」チャキッ

FDウィザード「…アリサ…」ガシャ

ルパッチマジックタッチゴー!

アリサ「食べない…で……」ピシッ

FDウィザード「俺がお前の希望になってやる」スッ

エンゲージ!

~アンダーワールド~

FDウィザード「ここがアリサのアンダーワールド…」

FDウィザード「廃墟の中…?」

FDウィザード「あれは…」


幼アリサ「ぱぱー!ままー!遊ぼー!」キャッキャッ

アリサ父「わかったわかった…引っ張るんじゃないぞーこのこのー」

アリサ母「あらあら…アリサ、あんまりお洋服汚しちゃだめよ?」


FDウィザード「記憶の中よりも…更に幼いアリサ…」


幼アリサ「えへへー!」タタッ


ピシッ

バシバシバシッ!!!


ディアウス・ピター「グオオオオオオオオ!!!」バゴッ!!!!


FDウィザード「あれは…アラガミ…!?」

~病室~

ツバキ「何の騒ぎだ!」ガチャッ

HDウィザード「はあっ!」ザシュッ

シャックス「ぐっ…うおおっ!!」ドガッ

HDウィザード「ぐあっ!」

WDウィザード「俺が行く!」タッ

LDウィザード「了解!はあっ!」ザシュシュシュシュ

ツバキ「……なんだこれは」

WDウィザード「ツバキさん!」タッ

ツバキ「その声…晴人か?」

WDウィザード「はい!」

ツバキ「…いったい何がどうなっている。説明しろ」

WDウィザード「えーと…まずオオグルマがアリサを騙してたんすけど…それのせいでアリサがファ…あ、いや、化け物になりそうで…」

ツバキ「…簡潔に言え」

WDウィザード「…あー…あの化け物がオオグルマで、俺達はあいつを倒します」

ツバキ「何故倒す?」

WDウィザード「あいつのせいで、アリサまで化け物になりそうだから」

ツバキ「……話が見えん」

ツバキ「とりあえず、そこのふた…」

榊「説明なんかよりまず、戦う場所を変えたほうがいいんじゃないかい?」

WDウィザード「え、おっさん?」

ツバキ「ペイラー榊…何故ここに?」

榊「何故って…私の研究室はここのすぐ隣だよ?来ない方がおかしいさ」

WDウィザード「で、戦う場所って?」

榊「3対1で戦うなら狭いところは不利だからね…こっちの攻撃が仲間に当たる可能性は上がるし、あっちの攻撃は簡単に当たってしまうから」

WDウィザード「なるほど…」

ツバキ「…まあそれもそうだな…だが、どうやって?」

榊「私の研究室の左奥の部屋の床を真下にを三階層ほど貫くと、第二演習場にぶち当たる」

ツバキ「無茶苦茶な…」

榊「ちょいと調べたら、そこは今誰も使っていないらしい。もちろんルート上には誰も来させないよう警報出しておいたよ」

WDウィザード「やるな、おっさん」

榊「でも穴は開いていない。私の爆薬を使えば穴をあけることもできるが、なにぶん準備に時間がかかる可能性が高くてね…」

WDウィザード「それなら大丈夫」

ツバキ「どうやるんだ?」

WDウィザード「こっちには良い魔法があるんでね」チャキ

リキッド!プリーズ!

WDウィザード「はっ!」ズリュウ

シャックス「なっ…!」グイグイ

WDウィザード「横の壁ぶっ飛ばしておっさんの部屋へ!」

HDウィザード「了解!」チャキ

チョーイイネ!サンダー!サイコー!

HDウィザード「はああっ!」バリバリバリッ

榊「」

WDウィザード「おっさん!指示を!」

榊「…あ、ああ…こっちの部屋の床を三階分ぶち抜けば、広い部屋に出る」

LDウィザード「わかった!」チャキッ

ドリル!プリーズ!

LDウィザード「でやあ!」ドドドドドド

HDウィザード「よし!」チャキ

バインド!プリーズ!

シャックス「ぐっ…鎖!?」ジャラジャラ

WDウィザード「よし!」

グラビティ!プリーズ!

シャックス「なっ!?」ズシッ

LDウィザード「オッケー!」

HDウィザード「うし」バッ

WDウィザード「あ、おっさん作戦ありがと」バッ

ツバキ「なんなんだ…」

榊「私の電子機器が…」

ドラゴタイマーマジチート

~アンダーワールド~

ディアウス・ピター「ガルルルルル!!!」

FDウィザード「来い!ドラゴン!」

ウィザードラゴン「ギャシイイイイイイ!!!」

ドラゴライズ!!プリーズ!

FDウィザード「はっ!」ドルルン

ディアウス・ピター「ガアアアアアアアアア!!」バリバリバリ

FDウィザード「焼き尽くせ!」

ドラゴン「ギャシャアアアアアアアアアアア!!!」ボオオッ

ディアウス・ピター「ガルルォォォォォォ!!」バリバリバリバリ

FDウィザード「…効いていない!?」

あれ?
アンダーワールドではウィザード自体はドラゴン状態解除されてなかったっけ?

FDウィザード「どういうことだ…」

ドラゴン『晴人よ』

FDウィザード「なんだ?」

ドラゴン『何故かは分からんが…このファントムからは魔力のほかにも、何か別のものを感じる』

FDウィザード「何!?」

ドラゴン『お前の懸念通り、これはアラガミと考えてもよいだろう』

FDウィザード「…つまり」チャキ

コネクト!

FDウィザード「神機で倒せ…ってことか」ブンッ

ディアウス・ピター「ゴウァァァァァァッ!!」ザッ

FDウィザード「よっと」ヒョイ

ディアウス・ピター「ガオオオオオオオオオ!」

FDウィザード「せいっ!」ブンッ


ガンッ


FDウィザード「なっ!?」

ディアウス・ピター「ゴアアアアアアアア!!」ビリビリッ

FDウィザード「ちっ!」ダダッ

ディアウス・ピター「ガアアアアアアアアアア!!!」バリバリバリバリ

FDウィザード「…何で効かないんだ?」スタッ

>>74訂正。
ドラゴン状態でドラゴライズウィザードリング使ったら、ノーマル状態に戻る、だったわ。
よく考えてみたら、アンダーワールドでもオールドラゴン状態可能だったし、すまん。

ドラゴン『魔法が有効なファントムと、神機が有効なアラガミ…両方が備わっているということか』

FDウィザード「そんなんアリかよ…」

FDウィザード「……いったいどうすりゃ…」

FDウィザード「…そうだ」チャキ

FDウィザード「瞬平の作ってくれたこの指輪…」

FDウィザード「……今は、これに掛けるしかない!」ガシャ

ルパッチマジックタッチゴー!

ハンド!

FDウィザード「来た!…って」

FDウィザード「『ハンド』…?」

プリーズ!

FDウィザード「魔方陣が神機に…?」

FDウィザード「…!!」

FDウィザード「神機に…ドライバーとかと同じ手がついた…!」

FDウィザード「これなら、神機に魔法を乗せられる!」

ドラゴン『ほう…』

FDウィザード「ありがとよ瞬平!」チャキ

フレイム!ドラゴン!

ドラゴン『ふふふ…久々に面白くなってきたな…』ズズズ

ボウ!ボウ!ボウボウボウ!!

FDウィザード「おらっ!」ズバッ

ディアウス・ピター「ガァァァァァァァァ!」ザグッ

FDウィザード「良し!効いた!」

~第二演習場~

シャックス「ぐおおっ!?」ドシッ

LDウィザード「さて…」チャキ

WDHDLD「「「ショータイムだ」」」ガシャ

チョーイイネ!スペシャル!サイコー!!

HDウィザード「はっ!」バサッ

WDウィザード「せいっ!」ビュォォ

LDウィザード「ふっ!」ザグッ

ドゴゴゴッ

シャックス「ぐああああああ!!!」ドシャア

HDウィザード「よし!」

シャックス「……」バタッ

WDウィザード「…やったか?」

シャックス「…ははは」ムクッ

LDウィザード「なにっ!?」

WDウィザード「効いてない…!?」

シャックス「…今まで、ただ君たちにやられていただけだとでも思ったのかね?」スクッ

HDウィザード「どういうことだ!」

シャックス「ははは…このあいだ研究の一人を騙してね…私の体の中に、P-53偏食因子を取りこんだ」

LDウィザード「…じゃあ、俺達の攻撃は…」

シャックス「全くとはいかないがね。効いていないよ」

HDウィザード「ちっ!」

シャックス「言い忘れていたが…私にはもう一つ、嘘をつくと言う特技がってね」ニヤニヤ

WDウィザード「くそ…これじゃいつまでたっても倒せねえ」

LDウィザード「神機がコネクトで取り出せない…フレイムが使ってるな」

シャックス「さて…君たちの攻撃は私に通らない。今からじっくりといたぶってあげよう」

WDウィザード「くっ!」チャキ

チョーイイネ!ブリザード!サイコー!

シャックス「ははは…さっきから言っているだろう。効かないよ」パキパキ

HDウィザード「一体どうすりゃ…」


バギュッ


シャックス「ぐおおっ!?」バゴッ

HDウィザード「なんだ!?」クルッ


コウタ「へへへ…ビンゴ!」


WDウィザード「コウタ!?何でここに…」

コウタ「榊のおっちゃんが晴人がここで戦ってるって聞いたからさ…居てもたってもいられなくなって」

LDウィザード「よし。思った通り、神機による攻撃は有効なんだな…」チャキ

バインド!プリーズ!

シャックス「ま、また鎖…!?」ジャラジャラ

LDウィザード「お前、上で戦ってる時にリキッドやバインドは解かなかった…いや、解けなかったんだ」

シャックス「!」ギクッ

LDウィザード「ダメージは無いかもしれないが…これなら俺達も戦える!」

バインド!プリーズ!

WDウィザード「コウタ、他には?」

コウタ「ソーマとサクヤさん!あとは近くにいたこれそうな人も!」

バインド!プリーズ!

HDウィザード「よっしゃ!」

~アンダーワールド~

ディアウス・ピター「ガルウウウウウ!」

FDウィザード「悪いけど、時間がないんでね…すぐに決めてやる」チャキ

チョーイイネ!スラッシュストライク!

FDウィザード「はっ!」ダッ

ディアウス・ピター「ガアアアアアアアア!!」ダッ

サイコー!

FDウィザード「せやああ!!」ズッバァッ

ディアウス・ピター「ガルアアアァァァァァ!」

ドッゴォォォォォン・・・・・・

FDウィザード「ふぃー…じゃなかったな」

コネクト!

FDウィザード「さて…いきますか!」ブロンッ

サクヤ「ふっ!」バキュッバキュッ

ソーマ「せいっ!」ズバッ

シャックス「ぐぼおおっ!」

コウタ「っしゃ!もういっちょ!」バキュッ

シャックス「があっ!」

FDウィザード「よっと…え?」

コウタ「お、また晴人か」

FDウィザード「…これどういう状況?」

LDウィザード「なんかあいつ神機の攻撃しか効かないみたいでさ」

FDウィザード「へえ…」

サクヤ「あら、また増えたの?」

ソーマ「…シュールだな」

FDウィザード「じゃ、今度はこれで」チャキ

FDウィザード「あ、三人とも離れて…バインド解けたらあいつ暴れると思うから」

サクヤ「了解。行くわよ二人とも」

ソーマ「……ちっ」スタスタ

コウタ「がんばれよ!晴人!」

FDウィザード「おうよ!」ガシャ

インフィニティ!プリーズ!

ヒースイフードー!ボーザバビュードゴーン!

インフィニティウィザード「さて…ショータイムだ!」ダッ

フィックス「くうっ!」バサッ

Iウィザード「飛んだって無駄だよ」スッ

イーンフィニティ!

Iウィザード「はっ!」ズバッ

フィックス「なっ!?」ドゴッ

度々フェニックスに見えて動揺する

フィックス「くそおおっ!」ブンッ

Iウィザード「ふっ」ガキンッ

イーンフィニティ!

Iウィザード「せやあっ!」ズバッ

フィックス「ぎゃああっ!」ザグウッ

Iウィザード「…フィナーレだ!」

インフィニティ!

ヒースイフードー!ボーザバビュードゴーン!

ハイターッチ!

ジンキ!シャイニングストライク!

Iウィザード「はあああっ!!」ブンッブンッ

キラキラ!キラキラ!

フィックス「こ、こんなはずじゃ…」

Iウィザード「ぜやあああああああっ!!!」ブウウンッ

フィックス「うわああああああああああああっ!」

ドゴーン

Iウィザード「時間なかったしベッドに寝かせただけだったけど…大丈夫だったみたいだな」バシュゥゥ・・

アリサ「……」

晴人「…ふぃー」

アリサ「ん…あれ…ここは……?」ムクリ

晴人「アリサ!」

アリサ「…晴人さん…?私…何を……」

晴人「大丈夫だ…アリサは別に何も…」

アリサ「晴人さんが…助けてくれたんですよね」

晴人「!」

アリサ「心の中で…何か暖かい光を感じたんです」

晴人「……」

アリサ「…それから晴人さんの声も」

晴人「そっか…」

アリサ「…本当に、ありがとうございました」ポロポロ

晴人「いいんだよ」

アリサ「……?」ポロポロ

晴人「約束する…俺がお前の最後の希望だ」ギュッ

アリサ「あ…」ポロポロ

晴人「……」ギュッ

アリサ「……」ポロポロ

たらしが

次回!仮面ライダーウィザード!

アリサ「まずはこのミッションから…よろしくお願いします」


タツミ「ねえヒバリちゃん。今日あたりデートでも…」

ヒバリ「いやです」


サクヤ「リンドウ…」


コウタ「なあ!めちゃくちゃ強いコクーンメイデンの話知ってる?」

晴人「なにそれ」

ソーマ「……」


〇〇話 守る決意を


マジカ!マジデ!マジダ!ショータイム!!

チョーイイネ!>>1乙!サイコー!

思えば晴人って22歳だからコウタやアリサと比べるとゴッドイーターとしてはかなりの遅咲きになるよな。
何気にブレンダンと同い年なんだよなぁ。

乙!



他に建ってるGEスレと違ってコンパクトにまとまってていいね

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