【龍が如く】秋山「遙ちゃん、この前の話どうかな?」 (18)

 


遥「別にいいですよ」

桐「何の話だ」

秋「1日体験入店です。遥ちゃんを誘うのもどうかなぁとは思ったんですが女の子が捕まんなくて」

桐「……そんなもの、秘書に頼めばいいだろう」

秋「ハッハッハ!」

秋「という訳なんですみません、桐生さん。遥ちゃんお借りします」

桐「」



 

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遥「でも私お酒飲めないしまだ18歳になってないんですけど大丈夫なんですか?」

秋「ああ、昼間のイベントだから大丈夫だよ。周年記念だし、ちょっと変わり種な企画を考えたんだよね」

遥「へえ、何するんですか?」

桐「変な事はさせるなよ」

秋「人聞きの悪いこと言わないでくださいよ。今の時期にはちょっと早いんですが……」

秋「流しそうめんです」

遥「!」

桐「健全だな。なのに嬢は集まらないのか」

秋「ええ、嬢のまた違った顔も見せられますしいい企画だと思ったんですけどね。昼間の日差しの下に顔を出すのが嫌な子が多くて」

遥「?何でなの、おじさん」

桐「まだお前には関係ない話だよ」

遥「ふーん。でも、いいですね。そんな素敵なイベントなら喜んでお手伝いします」

秋「真島さんに会場借りるから、結構知り合いと会えると思いますよ。桐生さんもどうです?」

桐「まあ遥の活躍も見ておきたいし、いいだろう」

遥「よろしくお願いしますね」

秋「いやいや、こちらこそ助かったよ。ありがとうね、遥ちゃん」







――――――――――――――――――







真「…てな訳や。どや?兄弟」

冴「またけったいな事しよんの、あいつは。ほんでお前は何で協力してんねや」

真「今年まだそうめん食うてないしなあ。どうせ食うならおもろそうなことする方がええやろ?」

冴「まあそうめんは嫌いやないけど」

真「決まりやな」ニタァ



冴「お前が協力っちゅーことは誰か来るんか?」

真「秋山んとこの周年イベントらしいからな、大吾ちゃんも顔出す言うてたで」

冴「そらまた…ごっついイベントやな」

真「秋山には内緒な」

冴「そんなもんサプライズにしてどないすんねや」

真「いや、さっき決まっただけやけど。そっちの方がおもろそうやないかい」

冴「お前は…。ま、楽しみにしとくわ」

真「おう。六代目くるなら会場も生半可じゃアカンでな」ニタァ

冴「どうでもええが流しそうめんっちゅうことを忘れんなよ」

真「おーう、わかっとるっちゅうねん。お、電話や電話」ニヤニヤ

冴「忘れる気満々やなお前」

真「おう、俺や俺。あぁ?ミレニアムタワー前閉鎖できませんやとォ!?」

冴(…………まあ、コイツに任す秋山も秋山やな)




 



――――イベント前日



秋「」

真「どやぁあ!秋山ァアア!!!ごっっついやろ!」

秋「あの、ここどこですか。神室町ですよね?ミレニアムタワー前ですよね?」

冴「これまた派手やなあ」

秋「うえっ、冴島さん」

冴「何やいきなり。失敬なやつやな」

秋「あなた方兄弟揃うとろくなことなさそうなんで」

冴「お前はほんま言うようになったなあ…。まあそれは極道モンやししゃあないんちゃうか」

秋「そういうことを言ってる訳ではないです。断じて」

真「なんやなんや、文句でもあるんかい」
秋「あの、俺はごくごく小規模な客やお世話になった方へのイベントとして開いたつもりだったんですが」

冴「そんなもんこいつに任せたお前が悪いわ」

真「不満タラタラやのー。夜なべして考えたんやで?この会場のセッティング」

秋「誰がウォータースライダー並みの流し筒を用意してくれと頼んだんですか…」

真「頼まれてやった訳ちゃうで、何言うてんねや。俺からの気持ちや」

秋「重い。色んな意味で斜め上に重い」

真「まあ遠慮せんと」

秋「冴島さん助けて」


冴「兄弟、この流れやとクマくらいしかそうめん掴めへんで」

真「両手に掴んどるそれはなんや」

冴「お前が流したそうめんやけど」

秋「ちょっと何脱いでるんですか。ていうか滝みたいだなこのスライダー!!鮭でも登らせる気なんですかあんたら!!」

真「その発想はなかったなあ」

冴「やるやないか秋山」

秋山「うあああああああああ!!」






桐「よお。来たぞ」

遥「秋山さん、真島さんに冴島さん。こんにちはー」

冴「遥に、桐生やないか」

真「おお!どないしたんや!」

遥「会場準備が出来たってきいて」

秋「目の前にこんな非常識な光景が広がってるのに何でそんなナチュラルに会話出来てるの遥ちゃん、桐生さん」

遥「真島さんに会場借りるって、秋山さん言ってたじゃないですか」

桐「まあ、普通ではないがこれくらいなら予想の範囲内だ」

秋「遙ちゃん、君はやっぱり桐生さんの子だ」

真「ほなワニ流したらどないや!」ザッバァアアン

桐「それは予想外だな」

真「だらっしゃああああ!!!」ザッバァアアン

遥「すごい、こんなに近くでワニ初めて見た」

冴「ヨッシャアアアアアアアアア!!!!」ザッバァアアン

秋「ちょっ冴島さん飛び込まないで!!桐生さんも何眺めてるんですか!」

桐「流石にワニはこわいな」

遥「何でも噛み砕いちゃうしね」

秋「駄目だ、ここに常識人と書いて俺の仲間と読ませる人間は誰もいない」

桐「俺達は仲間だろ」

秋「うるさい」


 

 






―――イベント当日





秋「とりあえずあのスライダー並みの流し筒とワニを流すことを禁止したけど、完全には納得させられなかった模様」

秋「解せぬ」

秋「言葉巧みに真島さんに任せてしまった俺の責任だ。すまないみんな」

店「いえ、オーナーのせいじゃありませんよ…」

一「スライダー並みの流し筒を禁止、したんですよね」

秋「スターダストのオーナーさんじゃないですか。わざわざ来てくださったんですね」

一「ええ、周年イベントと聞きまして。おめでとうございます」

秋「ありがとう。こんな有り様で申し訳ないんですけどね」

一「ええ、周年イベントと聞きまして。おめでとうございます」

秋「ありがとう。こんな有り様で申し訳ないんですけどね」

一「いえ、さすがは真島さんですよ」

一「まさか神室町の真ん中に川を造るとは度肝を抜かれました」

秋「ええ、俺も町中にこんなに爽やかな川原が出来るとは思いませんでしたよホント」

遥「一輝さんお久しぶりです」

一「ああ、遥ちゃん。素敵なドレスだね」

遥「一輝さんも川遊びはどうですか?」

秋「また君は動じてないんだね」

遥「昨日おじさんと真島さんと冴島さんが話してたの聞いてたんです」

秋「ああ、俺が帰った後そんな会議が行われてたんだね…」

遥「水質は保障するでぇ!って真島さん言ってたんで、そうめん流しても大丈夫だと思いますよ」

秋「そういう問題じゃない」



ミスった…二回挨拶してるよ秋山



真「何や、これでも気にいらんのかい」

秋「これでもっていう意味が解らない」

冴「俺はもう普通に竹にしとけて言うたんやで?」

秋「キングサイズの竹ですか」

冴「なんやそれ」

遥「冴島さんは基本的には常識人ですよ。時々悪ノリしちゃうだけで」

冴「なんやそれ」

秋「もう何かすごくどうでもいいよ」






大「秋山さん。本日は周年おめでとうございます」

秋「うっひゃあ六代目きちゃった」

大「えっ」

秋「すみません、無駄に疲れてました。ありがとうございます」

大「しかしさすがは秋山さんだ。流しそうめんひとつにしても俺の想像を軽く超えてくれますね」

秋「これはあなたのとこの大幹部さんがやらかした事態なんですけどね」

大「そういえば…会場は真島さんが…」

秋「ハッハッハ!」

冴「よう大吾」

大「冴島さん…」

桐「よう」

大「ああ、大体読めてきました。本当にすみませんでした秋山さん」

秋「いや貴方が謝ることじゃないですし…全力で謝罪して頂きたい方々はあの調子ですし…」

真「ワニは外せんと思うたんやけどなあー」

冴「腕噛まれて痛いねん。勘弁せえや」

桐「脇が甘いんだよ冴島は」

大「」

秋「ハッハッハ!何だこれ!」






桐「そういえばそうめんはどうなったんだ」

真「そうめん用意すんのは俺やないで」

秋「流しませんよ。こうなったら意地でも」

真「何でやねん」

一「えっ」

遥「楽しみにしてたんですか?」

一「割と好きなんだよね…そうめん」

真「おお、一輝。お前もこの流しリバーから流れたそうめん食いたいやろ?」

秋「何すかそのネーミングセンス。ていうか川って自覚あんのかよ」

大「真島さん、いい加減にしませんか」

真「何や、大吾ちゃんまで文句言う気か?派手な方がええやないか」

大「まあ、派手なことは嫌いじゃありませんけど…これは秋山さんの店のイベントですし」

真「好きならええやないか」

大「うーん…」

秋「雰囲気に負けないで六代目!その人意味解んないこと言ってる!」

冴「流すでー」

遥「わーい」

桐「そうめんもこうやって食べるとうまいもんだな」

一「ですねえ」

秋「あれ、竹の筒!俺がずっと求めてた普通の竹の筒がある!」

冴「さすがにあれは無理やなと思って竹とってきてん」

秋「冴島さん、ずっと非常識な人外だと思っててすみませんでした」

冴「お前…」



 

真「何やねん、つまらんのー」

桐「まあ兄さんも食べようじゃないか。なかなかうまいぞ」

遥「お汁は手作りですよ!みなさんもどうですか?」

秋「…………まあ結果オーライってことかなあ…」

冴「ほれ、秋山。一般客に挨拶してこんでええんか」

秋「さっきから見違える程に常識的ですね冴島さん…。はい、行ってきます」





秋「えートラブルもありましたが、いつもエリーゼをご愛顧頂きありがとうございます」

秋「そしてお忙しいところいらして頂き、誠にありがとうございます。日頃の感謝も込めて。女の子は少ないですがどうぞお楽しみください」

客「」パチパチパチ





 


―――――――――――――――――――――




秋「……はあ」

遥「盛り上がりましたねー!」

真「ほら見ぃ。大成功やないか」

秋「結果オーライなだけじゃないですか…。冴島さんありがとうございます…」

冴「非常識な人外でもこれくらいは出来るんやで」

秋「根に持ってらっしゃる。すみませんでしたってば」

桐「こんなイベントならまたやってくれ。遥も喜んでる」

遥「楽しかったー!」

秋「まあ、ですね。集客率もよかったし定期的にやるのも悪くないかなあ」

真「そんときはまた任せとけや」

秋「いや、真島さんは客人として楽しんでください頼むから」

桐「まあ、楽しみにしてるよ」

真「ほな今から計画しとくかな」

秋「あれ、真島さん?俺の声届いてますか真島さん?」

冴(そういやよく考えたらこの川どないすんねやろ)





 

おしまい。ありがとうございました。
ギアス書く予定とかほざいといて龍が如く、その上オチを見失う始末。吊ってきます。

それでは。

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