境界線上のホライゾンTRPG★2 (693)

「前進前進、全力前進だ!」


川上稔原作、電撃文庫から発売中の「境界線上のホライゾン」の設定を利用した安価TRPGです
キャラの行動はすべて安価とコンマで決まります。

原作の読み込みが甘いところや解釈が間違ってるところはどんどん指摘してね。


コンマはこれを使用します
1 ファンブル
2~4 失敗
5~8 成功
9 大成功
0 クリティカル


十代目ステータスまとめ

【性別】男

【種族】半神

【パラメータ】
・体力:14
・腕力:11
・術式:20
・俊敏:14
・軍略:6
・政治:15
・商才:17

【使用武器】日本刀、武神「無形」

【所持金】44500円

【所持品】

【特殊設定】神格武装保持者、武神乗り、商売上手

【その他技能】工作

【コミュ】
葵・喜美:バカな男
マルゴット・ナイト:クラスメイト
マルガ・ナルゼ:この男は……
本多・二代:強き御仁に御座る
メアリ:ありがとうございます!


前スレ
境界線上のホライゾンTRPG
境界線上のホライゾンTRPG - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373809389/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1374846401

いや、ちょっと所用が入りました……すまぬぅ……





今日は無しで……くそぉ

wiki弄ってみた

初めてだからよーわからん

http://ss.vip2ch.com/jmp/1373809389

>>8
なにこれすごい
しゅごいのぉおおほぉおおおおお!!


あざす!!あざます!!
ベネ!!ディモールト・ベネ!!
ありがとう!そしてありがとう!!


特に文句は無い(王者の風格)

朝テストに出かける前
「wiki職人の仕事早いなぁ、ありがてぇなぁ」



今しがた帰って来て
「さーてスレをチェック……ファッ!?」


ホラ民頭おかしい(褒め言葉)
特殊設定は適度に調節してから採用したい奴は勝手に採用します(皇帝特権)


そして今日もお休み……明日から頑張ろう

エロゲマイスター多すぎなんだよなぁ……>>1はFateとバルドくらいしかやったことが無いですが
フォルテッシモとかやりたいね?




10:00からでんな

夕張可愛いけど、重巡は足柄さんですよ!

駆逐→暁
軽巡→龍田
重巡→足柄
空母→飛鷹
戦艦→陸奥

が、メイン艦種別マイフェイバリット







ホラももっと艦隊戦やればいいのに。
人は居ますかー?

夕張ちゃん軽巡だったよね…間違えちゃった

では再開しますかー








武蔵が備前IZUMOに到着してから二週間が経過した。

武蔵の改修はまだ終わっておらず、現在も作業中だ。

住民の人々はIZUMO側へと降りたりして思い思いに過ごしていた。









あなたはどうしようか?

安価下3

IZUMOへふらっと

>>101
あなたは気晴らしにIZUMOへと降りる事にした。

そうだ、無形はどうしようか……






・着ていく

・脱ぐ




安価直後

来てく

>>103
あなたは無形を装備したまま出かける事にした。








IZUMOの繁華街はかなりの人で溢れていた。

他国から出資されてる店舗も数多く存在しているため、六護式仏蘭西以外の国の人々もそこら見かけることが出来る。

が、それよりも一際の威容を放つあなたの周囲には、心なしかスペースが出来ていた。

「歩きやすいけどさ……」






この後はどうしますか?

安価下3

甘味所を探そう

>>110
あなたは甘味処を探す事にした。

この身体では食べるのは少し難しいが、買って帰ればお土産程度にはなるだろう。

人混みの上から周囲を見渡すと、少し先に洋菓子店を見つけた。

武蔵でも洋菓子は手に入るが、やはり本場の物は高くて手に入りにくい。

こういう時くらいで無ければ中々お目にかかれないだろう。

「すみません」

店員「いらっしゃいま――ひっ!?」

「あー……この日替わりケーキ詰め合わせ1つ」

店員「し、少々お待ちください」

初対面は先ずビビられる。もう慣れた






日替わりケーキ詰め合わせ6ピースを入手しました。

2000円財布から減りました。




ケーキをぶら下げ歩いていると

不意に正純からの通神が来た。

正純「副長、今どこだ?」

「IZUMOに降りてる。どうかしたか?」

正純「なら丁度いい。少し付き合ってくれ」

あなたは正純に言われるがまま、指定された場所へと向かった。



正純「悪いな、急に呼び出したりして」

集合場所の広場では、既に正純があなたを待っていた。

「別に構わない。で、何があるんだ?」

正純「いや、少し護衛が欲しくてな」

どうやら少し危ない場所へ行く気だったらしい。

「成る程な。じゃあ、行くか」

正純を促し、あなたたちは歩き始めた。

歩くこと数分、あなたたちを待っていたのは――

ジョンソン「ようこそ……では、情報交換と行こうかね」

英国女王の盾符、ベン・ジョンソンであった。








ジョンソンの英語のスペルわかんね……

あなたは、ジョンソン、正純に続いて店内へと入る。

すると、極東式の侍女服を身に纏ったウオルシンガムも中で待機していた。

成る程、護衛が必要とはこういう事か……

あなたは正純を奥に座らせ、自分は外側の席に半身になって座る。

いざという時にすぐに動ける体勢だ。











二人が話している事を、あなたは意識の端っこで捕まえる。

どうやら、三十年戦争の歴史再現真っ只中であるM.H.R.Rは自国内での武蔵の飛行を認めない方針の様だ。

ここから東に向かうルートは少し厳しくなったと言わざるおえない。

さて、ならどうするか。

その話しを二人が始めようとした瞬間――外から激突の音が響いて来た。

どうやら、武蔵のこれからの方針を聞くために、北条、武田、里見の3国がわざわざ関東からやって来たらしい。

先程の音はその余波であるとかないとか。


さて、関東3国を加えて会議を再開しよう――










義経「酒、酒が足らんぞー!!」

気がついたら宴会してた。

どうしてこうなった。






行動安価下3

混ざる

>>119
とりあえず混ざる事にした。

無形を脱いで隅に寄せ、あなたも酒を煽る。

ふと、視線を感じた。

顔をあげると、北条・氏直と里見・義頼があなたを見ていた。

とりあえず視線を返しておく。

氏直は目を伏せているので表情に変化は見られず、義頼は少し微笑んで視線を逸らしてしまった。

何だったのだろうか。










斯く斯く然々これこれうまうま
(詳しくは、境界線上のホライゾンⅢ・上を読んでね!!)









宴もたけなわとなり、それぞれが帰路へとつく。

北条、里見は武蔵の多摩にある外交館を宿舎として貸し出してあるので途中まで一緒の帰路となる。








直後判定

やっ

武蔵が関東に着いたらどうするか話す

北条はそのうち戦う。清武田はすぐに戦う。里見は武蔵の味方する予定

清武田は面白くないと武蔵の味方しない

やって来たトーリが清武田の義経にちょんまげする

楽しかったので武蔵の味方するけど、今のままだとP.A.Odaに勝てないからもっと力付けてこい

って流れですな。





>>123
特に何も無かった








十代目ステータスまとめ

【性別】男

【種族】半神

【パラメータ】
・体力:14
・腕力:11
・術式:20
・俊敏:14
・軍略:6
・政治:15
・商才:17

【使用武器】日本刀、武神「無形」

【所持金】42500円

【所持品】日替わりケーキ詰め合わせ6ピース

【特殊設定】神格武装保持者、武神乗り、商売上手

【その他技能】工作

【コミュ】
葵・喜美:バカな男
マルゴット・ナイト:クラスメイト
マルガ・ナルゼ:この男は……
本多・二代:強き御仁に御座る
メアリ:ありがとうございます!

翌日。

あなたは早朝の散歩をしていると、何やら人だかりを発見した。

どうやら、少し先で話しているノリキと北条・氏直の様子を覗いているらしい。

「覗きか浅間」

浅間「副長!?……違いますよーぅ。これは覗きじゃないですよーぅ」








ノリキと北条・氏直の会話を覗き?終わり、皆が解散しようとする。

その際、里見・義頼から話しかけられた。

義頼「少しいいかな、武蔵副長」

「構わないが……」

二人して歩きながらの会話となる。

義頼「君のその姿、武神という事でいいのかな?」

「あぁ。生まれつき身体が弱くてな。この身体が本体みたいなものさ」

義頼「……私も武神乗りだ。武神についてはそれなりの知識があると自負している。その上で言うが――君は一体何者だ?」

「……」

義頼「どの国も作っていない小型武神。見た事のない駆動構造。君は、君は一体……」

「俺が何物でも構わない。俺は、目の前に現れた敵を叩き斬るだけさ」

そう言うと、義頼を残してあなたはその場を立ち去った。

ちょっとiPhoneさんの調子が悪いのでここまで。

重いんだよなぁ……







あ、特殊設定一覧は貼っときますね

特殊設定一覧

・副長補佐
貴方は副長を補佐する立場の人間だ
腕力14、もしくは術式14以上で使用可能。政治&戦闘コンマに+1

・全裸系
あなたの心をを縛れるものなどこの地上に存在しない。政治値が3以下のみ使用可能。
補正の影響を受けない。

・近接忍術師
あなたは忍だ。風の如く奔り、影のごとく消える。
腕力12、俊敏15以上で使用可能。戦闘判定コンマに+2

・近接武術師
あなたは剣や槍を用いて戦う。
刃の届く範囲こそがあなたの距離だ。
腕力15、素早12以上で使用可能。 戦闘判定に+2

・全方位術式師
あなたは術式を自在に操り、どのレンジでも相手を狙うことが出来る。
術式15以上で使用可能。戦闘判定コンマに+2

・機殼師
あなたは機動殼を用いて戦う。
政治12以上、腕力12以上で使用可能。
戦闘判定に+1。ファンブル無効

・神格武装保持者
あなたは比類なき武器を持っている。それは人を守ることもできるし、殺すこともできる。
腕力・術式のどちらかが17以上、政治15以上で使用可能。
戦闘判定にコンマ+2 。ファンブル無効。

・武神乗り
あなたは武神を操ることが出来る。
政治が15以上で使用可能。戦闘判定に+1

・IZUMOテスター
あなたはIZUMONに見込まれた実力を持っている。
腕力、もしくは術式14以上。政治12以上で使用可能。
戦闘判定に+1。ファンブル無効。

・義肢
あなたの体の一部は機械でできている。
政治11以上で使用可能。ファンブル無効

・委員長
あなたは委員会の委員長だ。
政治13以上で使用可能。 交渉判定に+1

・商売上手
商才12以上で使用可能。
バイトの給料がランダムアップ。

・軍師
軍略14以上で使用可能。
判定に成功すると、戦闘補正に+1。成功する度に増加する。

・スタイリッシュ
「Let's rock! 派手にいくぜ!」
腕力が16、俊敏が16以上で取得
D...Dope! / 間抜け!        戦闘時に1~3を出すと発動、補正に-2
C...Crazy! / イカれてるぜ!     戦闘時に4を出すと発動、補正に-1
B...Blast! / ぶっ飛んでやがる!   戦闘時に5~7を出すと発動、ファンブル無効
A...Alright! / 申し分ないな!    戦闘時に8、9を出すと発動、補正に+1
S...Sweet! / 最高だ!        戦闘時に0を出すと発動、補正に+2
SS...Show time! / ショータイム!      戦闘時に00を出すと発動、次の戦闘に+1の補正とコンマ失敗を強制成功
SSS...Stylish! / スタイリッシュ!!     戦闘時に二連続9以上を出すと発動。その戦闘に勝利する。

・ニート
働いたら負けかな、と思っている。
能力の平均値が8を下回る場合、使用可能。
一番低い能力を1と化し、一番高い能力を20にする

・ドミナント
「遅かったじゃないか・・・・・・」
体力、腕力、術式が10以下で取得可能。特訓補正に+2。
戦闘判定において大成功以上をだした時に身体、術式のどちらかを選び成長判定を行う。
戦闘判定においてファンブルをだした時、覚醒判定を行う。成功ならファンブルを無効にし次判定のみ+3の補正を得る。
覚醒判定は1度の戦闘において回数を重ねるごとに-1の補正が掛かる。

【機竜乗り】
「覚えておけ!北風は竜をも貫くと!」
あなたは機竜を操る。
軍略12俊敏14以上で選択可能
機竜に乗っている場合、攻撃コンマ+2、回避コンマ+2、被ダメージ+1

【吸血鬼】
「本物の吸血鬼の闘争を教えてやろう」
あなたは夜を征く者だ。
戦闘系パラメータにボーナス。
戦闘判定に+2
ただし、昼間の行動が行えなくなる。
他の特殊設定との併用不可。

【人類種の天敵】
「人類種の天敵とすら呼ばれた彼は、史上最も多くの人命を奪った個人でもある」
あなたは殺す事に特化している。
個人、グループ、集団、軍団、単位、量に関係なくあなたは殺す。
戦闘判定に+5
ファンブル無効
が、戦闘後の相手に生存判定を行う。
友好判定の際に-3
他の特殊設定との併用不可。

盛り上がってる所悪いのですが、1週間ほどお暇を頂きたく……

8/7になればPCとネット回線が使えるようになる為、更新の速度は向上するであろうと予測しています。

それまでちょっとお休みさせて下さい……すいません

ネット回線が来ないよ……?

アシタ ヤル

シ ノ ホン カエタ

10:00開戦

戦争は終わった・・・




クソスペPCでいらいらしながら艦これやりつつこっちもやりましょうかね

では再開










先日、六護式仏蘭西側から通達があった。

本日15時までに武蔵は備前IZUMOから立ち退くこと。

それが受け入れられない場合には強制的にそれを行う、と。

が、英国のジョンソンから伝えられた通り、六護式仏蘭西を出てもM.H.R.R.は武蔵の領内航行を認めていない。

しかし、武蔵側は清武田の義経公の言葉を信じ、15時10分に出航することを宣言。

10分間は六護式仏蘭西と戦闘状態になることが予想される。






さて、あなたはどうする?

<イベントまで残り1ターン>


安価下3

沿線に混ざる

>>250
あなたは前線に出る部隊と合流する。

六護式仏蘭西の部隊足止めのために、武蔵も500人ほどの陸戦隊を編成。地上にて迎撃する。

あなたを筆頭に、副隊長としてアデーレを据えて部隊が編成された。





「アデーレ、調子はどうだ?」

アデーレ「ご飯少な目に食べたんで、たぶん大丈夫です。吐きませんよ」

「誰が聞いて得するんだそれ・・・・・・」








15:00。遂に戦端が開いた。






戦闘判定。
無形により+4
武神により-1
戦力差により-1


直後下3までのコンマで判定

ほい

やあっ

>>255
>>256
>>257

六護式仏蘭西側の前衛は、軽装の重武神7機。

武蔵へ突入するための架橋装備を伴っての接近だ。

武神7機相手に500人程度の陸戦隊では太刀打ちできない。

だから――

「アデーレ、隊を纏めて撹乱に勤めろ。多分ネシンバラの思惑通りだ」

アデーレ「Jud.ご武運を」

アデーレの言葉を背中で受け、あなたは迫り来る武神隊に向けて突撃を敢行した

接近してくる小型の武神を、六護式仏蘭西武神隊も捕捉していた。

『例の武神が来ます』

『構うな。こちらがサイズもパワーでも上だ。それに奴の武装では我々の装甲を砕くことは出来ない』

そう、重武神と小型武神には圧倒的な体格差が存在する。

それは決して無視できないディスアドバンテージ。

しかし、それでも彼は――

『なにっ――!!』

突如左翼に展開する隊員が声を上げた。

次の瞬間には

『うわぁああああああああ!!!』

悲鳴とともにその巨体はIZUMOの大地へと崩れ落ちていた。

『バカな!?』

『センサーに反応が出なかったぞ!!』

次々に恐慌状態へと陥る武神隊。その隙を逃さず、あなたは狩りを再開する。

確かに重武神の装甲は分厚い。

しかし、武神にはどうしても装甲で覆えない部分が存在してしまうのだ。

間接部、接合部などがそれに当たる。

だから、相手の死角から高速で射程内へと進入し――

「ふっ!!」

装甲の隙間めがけて刃を振り下ろすことにより、相手の武神を無力化することが出来る。

2機ほど片付けたあたりで、敵が貴方を捕らえ始めた。

残った武神でフォーメーションを再構築。貴方をここで仕留める気だ。

が、

「それはうちの軍師の思惑通りだ」

空中から無数の杭が地面に突き刺さった。武蔵の土木工事用アンカーパイルである。

武神に対するバリゲードとして、ネシンバラが予め用意しておいたものだ。

突如現れた障害物に戸惑う武神隊。

その隙にあなたはその場を離脱して、戦況を分析する。





(武神も厄介だが、後続の自動人形従士隊ももうこちらへ来ている)

さて、あなたはどうする?



安価下2

囮になりつつ各個撃破

>>272
あなたは自分を囮にしながら各個撃破を狙いっていくことにする。

(さて、誰が釣れるか・・・・・・)









直後コンマ判定

どや

>>276
あなたに追いすがってきたのは・・・・・・

アンリ「六護式仏蘭西従士隊、三銃士が一人アンリだ」

六護式仏蘭西が誇る従士隊、その中のエリートである三銃士の一人、アンリであった。

「武蔵副長だ」

アンリ「では武蔵副長・・・・・・その首貰った!!」









戦闘判定

無形により+4

三銃士により-2

下3までのコンマで判定

どけよ

>>280
>>281
>>282

次の瞬間、あなたの意識は衝撃とともに刈り取られていた。

視界が明滅し、直後に暗転する。

遠くから聞こえてくる戦場の音を聞きながら、あなたは意識を閉じた。







直後判定。

ふっ

>>289
生存


負傷を得ましたがあなたは生存することが出来ました。





・このまま進める

・やり直したい



安価下3

やり直しできるならやり直しで

>>294




では>>279からやり直します





あなたに追いすがってきたのは・・・・・・

アンリ「六護式仏蘭西従士隊、三銃士が一人アンリだ」

六護式仏蘭西が誇る従士隊、その中のエリートである三銃士の一人、アンリであった。

「武蔵副長だ」

アンリ「では武蔵副長・・・・・・その首貰った!!」









戦闘判定

無形により+4

三銃士により-2

下3までのコンマで判定

ほい

いけー!

はい

>>299
>>300
>>301


あなたはそれを知覚した。

空間から高速射出される刀身。居合い切りの要領で打ち出された刃が、あなたの直上から襲い掛かった。

しかし、その刃があなたを捕らえることはない。

僅かに体を横へとずらし、刀身の射線から逃れると同時に前にでる。

カウンター気味に自分の刀を抜き払い、アンリへと迫る。

相手はそれに気がついてはいる。しかし、それに対応する速度がない。

なので、あなたの抜き払った剣撃は――

アンリ「くっ・・・・・・」

アンリの右腕を肩から切り捨てていた。

む、今日はちとここまで。短くて申し訳ないっす。

明日もちゃんとやりますぞ~






こいつ前世兄貴なんじゃ・・・

10:30からの予定ネ


正直wikiの設定案より取り見取りで悩んでる感ある

時間だぎゃぁああああああああああああああああ


ぺヤング作りながら人が集まるのを待つ

【悲報】急用が入り家を離れなければならぬ



スレとぺヤングどーすんだよ!!!!!!







というわけで真に申し訳ない感じに・・・・・・・

お詫びになんか書いて後であげます・・・・・・ごめんね




お題安価↓3だよ

新刊出てからちょっとやっておやすみするのがいい気がしてきた。




読了。明日にはできそうかなぁ。参加者が集まればだけど

多分10:00から。



・新キャラしよ。ね?

・いやいや、既存キャラで小田原、見たいでしょ?



開始までの多数決で

昨日カワカミンを充填したのでしばらくは大丈夫でしょう。


さて、新キャラとの事なのでちょっとキャラシートの準備をしますので10分ほどお待ちを

こういう時にwikiがすごく有難いですね・・・
製作者の方ホント有難うございます。





じゃあ早速キャラ作りましょうかー








あなたの性別を教えてください

・男

・女

下2

>>360
あなたは男性なのですね



次にあなたの年齢を教えて下さい



下2

三年

>>364
あなたは18だ



続いてあなたの呼び名を教えて欲しい
(アダ名でも名前でもアーバンネームでもいいです)


下1

ソウジ

>>367
この物語ではあなたはソウジと呼ばれることになります。





では次にあなたの体力を見せてください。

下2までのコンマ合計値で判定

ほい

>>370
>>371
あなたの体力は8なのですね



次にあなたの俊敏さを見せてください



下2までのコンマの合計値で判定

縺翫i

s

>>376
>>377
あなたの俊敏は11なのですね


次にあなたの腕力を見せてください



下2までのコンマの合計値で判定

>>379
>>380
あなたの腕力は8なのですね




次にあなたの術式について見せて下さい


下2までのコンマの合計値で判定

はい!

ほい

>>386
>>387
あなたの術式は10なのですね



次にあなたの軍略を見せて下さい


コンマ下2までの合計で判定

体力8
俊敏11
腕力8
術式10

特殊設定だと今のところドミナントが取れるか・・・?

くらえ瞬天殺

>>391
>>392
あなたの軍略は13なのですね




次にあなたの政治についての知識を見せてください



下2までのコンマの合計値で判定

これきた!

HEY

>>398
>>399
あなたの政治は16なのですね



次にあなたの商才について教えてください



下2までのコンマの合計値で判定

ほい

>>404
>>405
あなたの商才は7なのですね



【性別】男

【呼称】ソウジ

【種族】

【パラメータ】
体力:8
腕力:11
術式:10
俊敏:13
軍略:13
政治:16
商才:7

【使用武器】

【所持金】

【所持品】

【特殊設定】神格武装保持者、武神乗り、商売上手

【その他技能】

【コミュ】

じゃあ次に種族決定しますね。若干マイナーチェンジしました。

11:00に一番近かった人のやつを採用しまーす



【人間】
オールラウンドな特性を持つ種族。
特徴が無い代わりに、特に制約も無い。
道具や武装を使う事に長ける。

【人狼・半人狼】
数少ない人狼の生き残り。
体力、腕力、俊敏のパラメータにボーナスを得る。
特殊設定の術式師、機殻師、武神乗り、義肢が使用不可能になる。

【竜】
神代の時代から連綿と連なる種。
外見や身体の構造により、幾つかの種族に分かれる。堅牢な甲殻が特徴であり、高い防御力を持つ。
体力、腕力のパラメータにボーナスを得る。
特殊設定の術式師、機殻師、武神乗り、義肢が使用不可能になる。

【天使】
神代の時代から連綿と連なる種。
術式対応能力が高い。
経歴により、二種に分類される。
拝気、術式のパラメータにボーナスを得る。
特殊設定の近接武術師、近接忍術師、機殻師が使用不可能になる。

【半神】
神の血を受け継ぐ種。
特殊設定を3つ持つ事が出来る。

【吸血鬼】
「本物の吸血鬼の闘争を教えてやろう」
戦闘系パラメータにボーナス。
戦闘判定に+3
ただし、昼間の行動が行えなくなる。
他の特殊設定との併用不可。

人狼

>>415
あなたは人狼なのですね。


人狼の効果によりあなたの体力・俊敏・腕力パラメータに+5します

次に特殊設定を選択します


一覧はこちらから http://www54.atwiki.jp/kyouhoratrpg/pages/7.html




23:20分に近い順に2つ選択しますね~

ドミナント取れますよ~
特殊設定は基礎値で見てますんで



人類の天敵種・・・

人狼・半人狼だと合一系はNGな感じですな

変身は・・・・・・コンマ次第で

近接武術師

IZUMOテスター

>>434
>>436
近接武術師とIZUMOテスターですね~




次に武器の選択ですね

候補を下4まで受け付けます

鉄球による黄金回転

可変武器

>>443>>446

鉄球

日本刀

大鎌

可変武器(>>1が決めると多分変形鎌)


では下4で決定

可変いいな

>>455
可変武器ですね・・・


可変の中身どうします?安価で決めるか>>1が決めるか・・・




安価下3

あい。じゃあ>>1がお任せされます


【性別】男

【呼称】ソウジ

【種族】人狼

【パラメータ】
体力:8
腕力:11
術式:10
俊敏:13
軍略:13
政治:16
商才:7

【使用武器】可変武装

【所持金】

【所持品】

【特殊設定】近接武術師、IZUMOテスター

【その他技能】

【コミュ】

そですね。最低値を基礎値、最高値をボーナス込みで考えます。





では境遇設定を考えますので、直後コンマの1/3の数だけ境遇を考えます
(人狼設定のためにネイトとはすでに関係が存在してます)



では直後コンマ

ほい

>>469
8なんで2つだけ設定追加しますね



下1と下3の設定を追加します

狼からトランスフォームする

とにかく勘が良い

>>472
ビーストウォーズの方ですか?
>>474
これはフラグが立ちやすいですね・・・・・・






じゃあ最後に武蔵の住人一人とのコミュチェック

下3の人物とそのコンマで好感度を判定します



はい

全裸

>>486
葵・トーリ:クラスメイト




以上でキャラメイク終わりでーす。そして今日も終わりです。明日からやります


お楽しみに!

今日も10時からですな

仮眠取ってたら今起きましたね…?


これは切腹やろなぁ

では昨日のおさらいですけnー



【性別】男

【呼称】ソウジ

【種族】人狼

【パラメータ】
体力:8
腕力:11
術式:10
俊敏:13
軍略:13
政治:16
商才:7

【使用武器】可変武装

【所持金】

【所持品】

【特殊設定】近接武術師、IZUMOテスター

【その他技能】

【コミュ】
葵・トーリ:クラスメイト
ネイト・ミトツダイラ:昔からの顔なじみ

ボーナス入れるの忘れてた・・・
ホントはこうですね



【性別】男

【呼称】ソウジ

【種族】人狼

【パラメータ】
体力13
腕力:16
術式:13
俊敏:18
軍略:13
政治:16
商才:7

【使用武器】可変武装(高速狙撃鎌『薔薇三日月』)

【所持金】

【所持品】

【特殊設定】近接武術師、IZUMOテスター

【その他技能】

【コミュ】

じゃあさっさと動きはじめましょうね・・・・・・









あなたは獣だった。獣として生まれ、そしてニンゲンとして育てられた。

ニンゲンは弱い生き物だ。獣であるあなたには敵わない。あなたは獣、あなたは狩人、あなたは強者。

しかし、今は獣の世ではなくニンゲンの世の中だ。ならば獣はどう生きればいいのか・・・・・・








あなたは自室で目を覚ました。なんだか懐かしい夢を見ていた気がする。

「武蔵に来る前はあんなことばっかり考えてたなぁ・・・・・」

今となっては思い上がりも甚だしいところだとは思う。

あなたはゆっくりと身支度を整えると、扉を開けて外に出た。

今日も新しい1日が始まる







朝です。あなたはどうしますか?

安価下2

もみじ饅頭咥えて登校

>>519
あなたはテーブルの上に乱雑に積まれた荷物の山をかき分けると、この前もらったもみじ饅頭を一つ取り出し口にする。

ニンゲンは狩りは下手だが、こういうところは凄いと素直に称賛する。

とりあえず朝の食事をそれとして、あなたは教導院へと向かうことにした






遭遇判定。直後コンマ

誰か!

>>522
特に誰とも遭遇することなく教導院へとたどり着いた。








放課後だ。あなたはどうしますか?

安価下2

>>525
あなたは適当に散歩することにした




直後コンマ

>>527
あなたは自分の部屋へと帰る道をぶらぶら歩いていた。

すると、脇道から出てくる人影を視界の端に止めた。

あなたは彼女に声をかける

「ネイト」

あなたの呼びかけに応じて振り向いたのは、ネイト・ミトツダイラ。

あなたのクラスメイトでもあり、あなたの上司様でもあり、あなたの領主様でもある。

ネイト「あらソウジ。こんなところで何を?」

「特に何も。それよりネイトも会議お疲れ様。今日は嫌な案件だったらしいね?」

ネイト「・・・・・・あなた、覗いてましたの?」

「まさか、通りすがりだよ」

あなたは生まれつき勘が鋭い。

いや、この言い方には語弊がある。正確に言うと、情報の使い方が上手いのだ。

例えば、今ネイトが出てきた建物は騎士会の庁舎だし、出てきた彼女は書類を抱えている。

そして、その書類を抱えた彼女がいつもより若干肩を落としているとなれば――

「いけ好かないオッサンと会議して疲れた、ってことだろ?」

ネイト「・・・・・・昔っからあなたには隠し事できませんわね」

どうやら正解だったらしい。





あなたの行動

安価下2

疲れたんなら甘いもの食え甘いもの
今日もたくさん持ってきたから分けてやるよ

>>530
「じゃあおやつ食べに行こうおやつ」

ネイト「え、えぇ・・・・・・あ、ちょっと!」

あなたはネイトの手から大量の書類を受け取ると、先を歩き出した

ネイト「もう!強引な男性は嫌われますわよ!」

「じゃあネイトは僕が嫌いなの?」

ネイト「そ、そんなことは言ってないじゃないですの」

「じゃあ大丈夫だね。ほら、向こうのベンチでこのもみじ饅頭食べよう」

ネイト「あ、それこの前新しく出来たお店の・・・・・・」

「食べたい?」

ネイト「・・・・・・そんなに言うならた、食べてあげなくも無いですわ」

「はいはい。じゃあこれネイトの分ね」




ネイトと二人でもみじ饅頭を食べた。






夜だ。あなたの行動は?

安価下2

夜歩き

>>535
あなたは夜歩きをすることにした。







判定。直後コンマ

ほい

>>537
あなたは夜の表層部へと足を運んだ。

春の心地良い夜風があなたの頬を撫でる。

とてもいい夜だ。なのに――

「なんで僕はエロゲショップの前で並んでるのかな、トーリ」

トーリ「そりゃあお前、明日が待ちに待った新作の発売日だからだろ」

「でも予約してあるんでしょ?」

トーリ「勿論したぜ。でもな、来場者先着100人だけもらえる特典は予約ダメだって言われてなぁ」

「それで徹夜で並んでる、と。明日の学校大丈夫なの?」

トーリ「大丈夫。明日はサボるから」

「あ、そ・・・・・・」

こういう奴なのだ。でも、あなたは彼を嫌ってはいない。





あなたの行動安価下2

ネタの打ち合わせ

>>541
「で、明日やる新ネタなんだけど」

トーリ「お、なんでもこいよ!」

「・・・・・・そんなの無いってわかっててそれだよね」

トーリ「まぁな。芸人としてはノリが良くないとなぁ」

「ちゃんと考えてやってるんだね。何も考えてないものかとばっかり思ってたよ」

そう言うと、彼は頭をかきながらこういった

トーリ「あのなぁ。これでも俺だって色々考えてるんだぜ?」

彼の目は真剣そのものだった。彼が人前でこんな目をするのは中々お目にかかれないとあなたは知っている

「そう、みたいだね」

そう言った彼に対して、あなたは肯定しか返せなかった。

【性別】男

【呼称】ソウジ

【種族】人狼

【パラメータ】
体力13
腕力:16
術式:13
俊敏:18
軍略:13
政治:16
商才:7

【使用武器】可変武装(高速狙撃鎌『薔薇三日月』)

【所持金】30000

【所持品】

【特殊設定】近接武術師、IZUMOテスター

【その他技能】

【コミュ】
ネイト・ミトツダイラ:昔からの顔なじみ
葵・トーリ:クラスメイト

キリがいいのでここまでで。今日は遅れて申し訳有りませんでした・・・・・・







で、ちょっと試験的な運用なのですが。

三河騒乱時のこのソウジ君の動きを、皆さん自分で考えた通りに書いてみてください。

細かくても、大雑把でもいいです。まぁ細かいほうが行動が増えますが・・・・・・

ソウジ君が三河の時にこう動いたら面白いだろうな、こうだったらいいなってのを書いてもらって、>>1が自前のダイスツール使って行動判定して一本の話に仕立てます。




まぁ試験的なあれなので、うまく行かなかったら二回目はないですけど。

面白そうだなと思ってくださった方は、ちょっと書いてくれると嬉しいですなぁ。

締め切りはそうだなぁ・・・・・・明日の21:00で。そこまで集まったものを統合して、翌日あたりに>>1が話に纏めておきます。

では、ご一考くださいませ

まだ全然途中なのですが、とりあえず書き上がってるとこまで投下。

これが、今後ソウジをどう動かして行くかの指針になればいいですなぁ。

ソウジ君、動かしてて中々楽しいです。武蔵にはちょっと居ないタイプかも

その朝はいつもと変わらなかった。

いつも通りの日常が、今日も続くものと思っていた。

皆が、誰もがそう思っていた筈だった・・・・・・
















オリオトライ「はーい、じゃあ今日の1時間目は体育ね。先生今から品川の先にあるヤクザの事務所までヤクザ殴りに行くから、遅れないで着いてきてね。遅れたら早朝の教室掃除してもらうから」

シロジロ「教師オリオトライ、ヤクザと体育と何か関係が?」

ハイディ「ほらシロ君、先生最近地上げにあって最下層行きになった挙句にイラついて部屋の壁割って教員課にマジ怒られたから・・・・・・」

シロジロ「ふむ、つまり報復か」

オリオトライ「違う違う、腹が立ったから殴りに行くだけよー。」

ナイト「ほーふくほーふく」

ナルゼ「うん、ほーふく」

オリオトライ「・・・・・・で、休みの人いる?ミリアム・ポークゥと東はいないとして」

ナイト「ナイちゃん見るに、早朝と正純、後ソージ君がいないかなぁ」

ナルゼ「正純は午前中は小等部で講師のバイトで、午後は酒井学長を三河まで送りに行くから自由出席のはずよ」

オリオトライ「じゃあトーリとソウジについて知ってる人――」




「へっくし、あー」

トーリ「おいおいソウジ、お前風邪かぁ?夜中わりかし冷えたかんなぁ」

「いや、まぁ先生が出席とってるんだと思うよ?もう授業時間だし。僕、この前の実技で出席点貰ってるからサボれるけど」

あなた――ソウジとトーリは朝から品川にあるエロゲショップの前に並んでいた。

トーリ「いやー、後ろ見ろよ。長蛇の列ってこんなこと言うんだぜきっと」

「特別早朝開店なのに朝っぱらからこの列はすごいね・・・・・・ニンゲンの業は思ったより深いよ」

多少の呆れを含んだ一言を漏らし、あなたは時間を確認した。

今日の1時間目は体育。予想だと、ヤクザの地上げにイラっと来た先生がヤクザをシメに行くだろう。

ヤクザの事務所は品川――この店のもう少し奥だ。

なら――

「じゃあトーリ、僕もう行くから。それ、後で貸してね?」

トーリ「おう任せとけ!」

トーリに手を振り待機列から離脱し、あなたは移動し始めた。

(ヤクザ事務所へと向かうなら、もう少し右舷側の道を通るはず・・・・・・)

小道を次から次へと通りぬけ、目的地へと急ぐ。

予測を元に、教師とクラスメイトの姿を探す。すると――

ドォン!!

大きな音と白煙を認識した。品川と多摩の連結太綱通路の方だ。朝っぱらからこんなに楽しいことをやらかしそうなのは・・・・・・

「見つけた!」

次の瞬間あなたは跳躍、手近にあった建物の屋根の上へと登る。そして丁度通路を渡り終えたであろうオリオトライを補足した。

目標を補足したならば、後は狩るだけだ。

姿勢を低く前傾にし、突撃の体勢をとる。腰に装備した獲物を抜き払い、ライフル状態から変形、紅い大鎌へと変貌させる。

あなた武装物は、派遣騎士であるネイトの従士として特別に認められているものだ。IZUMOから委託を受け、テストしているが、これは全く・・・・・・

「ニンゲンの扱う武器じゃないよ」

とは本人の弁。

その大鎌を腰だめに構え、獲物を注視する。そして、彼女が高く飛び上がったところを見て――

「行けっ!!」

弾丸の如く瞬発した。

オリオトライ「――!?」

いきなりの乱入者に驚いたオリオトライだったが、すぐに対応。口元に笑みを浮かべてあなたへと視線を向けた。

空中で紅と青が激突する。

オリオトライ「ソウジ、遅刻よ。言い訳は?」

「寝坊しましたー。この前貰った出席点でチャラですよね?」

オリオトライ「そうね。で、今から先生に一発入れると更にサボり5回よ?」

「うわ、それは欲しいな」

短い会話の終わりとともに、両者は互いに反対方向へと飛んだ。

あなたは素早くコンテナの上に着地し、すぐさま機動を再開する。

下の地面に着地したオリオトライ目掛けて鎌を水平に保ち、腰を刈り取るように加速する。

オリオトライもそれをわかっているためあなたを正面に捉え、剣を中段に構えた。

オリオトライの剣の鞘と、鎌の刃を覆う機殻が音を立てて激突した。

あなたはそれを見て獲物から両手を離した。姿勢を低く潜るようにし、オリオトライの後ろを取るように動く。

しかし、反応したオリオトライが素早く右足であなたを蹴りに来る。

直後、あなたはふっ飛ばされて背後のコンテナ群へと派手に突っ込むハメになった。

オリオトライ「ほら、ソウジがやられたわよー、誰か救護」

他の梅組の生徒へとそう伝えると、オリオトライは品川の艦首に向けて再度走り始めた。

浅間「だ、大丈夫ですか?というかいつの間に・・・・・・」

ネシンバラから指示を受けたであろう浅間があなたの元へとやってくる。

「あはは、なんとか」

彼女に笑いかけながら身を起こし、制服に付いた木くずを払い落とす。

「でもまぁ、勝負には勝ったね」

浅間「え?」

「なんでもないよ、こっちの話。それより早く行かないと遅れちゃう遅れちゃう」

浅間「そうでした!さ、行きましょう」

浅間とともに、先に行った本隊を追いかけ始めた。

「トーリが告白ねぇ・・・・・・」

あなたは三河への道を歩きながらそう呟いていた。遂に、十年間封じ込めてきた後悔を開放する気になったのだろうか。

酒井「それはいいんだけど、君なんでこっち居るの?午後の授業は?」

「今朝貰った出席点使ってサボりました。合法ですよ学長先生」

正純「お前なぁ・・・・・・」

酒井「あっはっは、そりゃあいいや。で、どうやって彼女に一撃入れたんだい?」

「簡単です。蹴られた瞬間、ふくらはぎにエロゲの特典シール貼ってあげました」

そう、あなたはあの瞬間素早くオリオトライのふくらはぎにシールを貼り付けていたのだ。

後でそれに気がついたオリオトライがそれを一撃と判断、出席点授与となった。

そして今、あなたは酒井、正純と共に武蔵から三河へと至る街道を歩いている。

酒井「で、どうやって関所越えるつもり?」

「学長先生の護衛として出てきたんで大丈夫です」

正純「はぁ!?それは私の役割だったろ」

「違う違う。正純は学長先生の三河までの"付き添い"。僕は"護衛"全然違うよ」

正純「そ、それはそうだが・・・・・・」

納得しかねる、といった顔をして黙る正純。まぁ、日ごろの根回しがあってこそ出来る芸当だ。常に高いところの政治を見ている正純には、あなたのこの根回しは分かるまい。

そんな正純を横目に、酒井があなたの耳元でこう聞いてきた。

酒井「よく武蔵さんに話通せたね。なにやったんだい?」

「まぁ普段からお手伝いとかしてるので。後、浅間に三河の調査してくるって言ったらそっちからも動いてくれたみたいで」

酒井「君、なんで戦闘系やってるのかたまにわからなくなるよ」

少し困惑気味の酒井と、少々不満顔の正純を引き連れ、あなたは三河へと入った。









酒井「よぉ、松平四天王の本多・忠勝と榊原・康政が揃ってお出迎えとはね」

三河の各務原関所を越えたあなたと酒井は、酒井の昔馴染みである本多・忠勝と榊原・康政の出迎えを受けていた。

酒井「井伊はどうした?」

榊原「それがねぇ、酒井君――」

忠勝「他言無用だ、榊原」

何事か言いかけた榊原を忠勝が制する。そして

忠勝「――見せろ」

酒井「おいおいおい、ダッちゃん。お前の言う見せろって大抵ロクな事じゃ――」

そう言い終わる前に、"彼女"が来た。

忠勝の後ろに控えて居た少女、それがあなたと酒井の後ろに瞬時に回りこんで来たのだ。

あなたは現在酒井の護衛として動いている。ならばあなたはそれを果たすのみ。

刹那の時間の中で、あなたの行動は素早かった。

まずは酒井を守るべく彼と少女の間に身を割りこませる。これで彼女は酒井を直接狙うことはできない。

彼女の武器は刀。リーチがそれほど長くない。ならば、とあなたは思考する。

獲物が射程に入らないならば狩人はどうすべきか。答えは簡単だ。自分から近づけばいいのだ。

そう結論が出た瞬間、風が来る向きが変わった。先ほどまで背後で起こっていた風が消え、あなたの前方、つまりは酒井の前からやってくる風に変容したのだ。

彼女は超スピードで酒井の前に出た。凄い速さだ、とあなたは思う。しかし、あなたはそれに気がついていた。

気がついているなら対処は早い。

あなたは腰に装備した自分の装備を抜き、彼女へと向ける。

そしてそのままトリガーへと指をかけ――

酒井に手で制された。瞬時の疑問と解決を得たあなたは、それに従った。口の端に維意地の悪い笑みを浮かべながら。

そして――

酒井「ペタリ」

二代「ゎあああああああああああ!!!」

酒井が彼女の尻を右手でホールド。直後、彼女の口から驚きの色を含んだ羞恥の悲鳴が上がった。

酒井「あっははは、いやー危ない危ない。な、ソウジ」

「そうですね、ぷっ、危なかったですね、くくっ」

二人して笑いが収まるまで少々の時間を要した。

こっから先も今から書きますので少々お待ちを、みたいな感じで

なんか意見とか要望とか質問ありましたら書き込んでくださいまし。




ちなみに、先生戦のダイスは3回判定して失敗、失敗、成功だったのであんな感じに。

一方、二代戦は全部成功だったのであんな感じになりました。

続きできたので投下です。

割りと書くペースが遅いので明日に持ち越しかも・・・・・・すいません









『わはははははは!!!』

奥の座敷から聞こえてくる騒ぎの声を尻目に、あなたはテーブルで休息をとっていた。

先ほどの邂逅の後、三人で呑むとか言い出したおっさん達に連れ立ってあなたも同じ店に入っていた。

酒井の護衛という役柄離れるわけにもいかず、またあの中に交じる気も無いので離れたテーブルへと座っていた。

そして、休息を取りながら先ほどまで見てきた情報を統合する。

(噂の通り今の三河に人の住んでいる気配は殆ど無い。差があるのは無人か、自動人形がいるかだけだ)

噂の"人払い"は完璧なまでになされたようだ。ならば、残っているあの本多家二人と榊原にはなにか理由があるはず。更には――

(さっきから肌で感じるけど、どうも地脈の様子がおかしい)

あなたは元はといえば精霊系の種族。周囲に漂う流体を感じ取るのは造作も無いことだ。

三河では怪異が多発するという。それは末世が近いからと考えられていたが――

(違う。三河の怪異はこの地脈の所為だ。しかし、だとしたら・・・・・・)

三河。地脈。怪異。人払い。荷物の行き来。そして、花火。

酒井「おい、ソウジ」

そこまで考えを進めた所で、あなたは自分を呼ぶ声で意識を引き戻された。

酒井「もうダッちゃん達が行くからよ、俺達も行くぞ」

「jud.」

店先で本多親子と別れ、酒井、榊原、あなたの三人となった。

酒井「榊原、二つ話をしろ。一つは井伊のこと。もう一つは、P01-sの事だ」

酒井と榊原の話を耳で聞き流しながら、あなたの思考は先程までのところまで巻き戻っていた。

(予想が正しかったら、この周囲は吹っ飛ぶぞ?それをして、元信公になんの利益が。狙いは、彼の狙いは・・・・・・)

三人で榊原邸の近くまで移動している最中も、あなたの頭脳はフル回転しつつあった。

(すべてのキーワードに繋がる存在は、末世。元信公は末世をどうにかしようとしてそんなことを・・・・・・?)

理由は分かった。狙いも分かった。ただ、方法だ。スタートとゴールを結ぶ道筋が見えない。

「・・・・・・ふぅ」

これ以上は考えても出てこない。新しく何か情報が手に入るまではこの件は保留にしよう。

そう思って、あなたは意識を現実世界へと戻した。





気がつけば、あなたは茶屋の席へとついていた。対面には酒井の顔がある。そして目の前には、番茶と茶菓子が。

どうやら無意識のうちに酒井と共に注文したらしい。

酒井「・・・・・・ソウジよ、何か思いついたか?」

お茶を啜りながら酒井があなたへ問うた。

「何かって、なんです?」

酒井「茶化すな、三河の事だ。突然の人払い、怪異の多発、榊原の態度・・・・・・そしてP01-s。きな臭い事が多すぎる」

真剣な顔をする酒井に対し、あなたは余裕の表情を作って返答する。

「学長、それが分かったらどうするんですか?」

酒井「それに相応しい対処をする」

じゃあ、とそう前置きしてあなたは表情を無にした。

「今から起こることは末世を左右することです」

酒井「末世を――?」

腑に落ちない。そんな表情を浮かべる酒井に対して、あなたは滔々と説明を述べる。

「恐らく、元信公は末世を解決する手段の準備をしています」

酒井「末世を解決ったって、どうやってだ」

「それは分かりません。方法も分かりません。ただ――」

そこであなたは一旦言葉を切った。ここからは予測や予想ですらない、ただの勘。

「聖譜には書いていない事、それを元信公は望んでいます」

酒井「聖譜記述に無いって・・・・・・解釈もか?」

「Jud.解釈とかそんな甘いモノではなく、完全に新しいことをあの人は始めると思います」

酒井「そりゃ、一体なんだ」

「それは――」

と、あなたが言葉を紡ぐ前にそれはやってきた。

『酒井様』

酒井を呼ぶ声が茶屋の外から聞こえてきた。どうやら酒井に何か用事らしい。

呼ばれた酒井が表に出向き、自動人形から何かを受け取っている。見れば紙の束。

しかし、それを見た酒井は一目散で何処かへと向かって走っていった。急いであなたも後を追う。

たどり着いたのは榊原邸だった。門を蹴破り、酒井はどんどん奥へと入って行く。あなたも迷わずそれを追う。

そして辿り着いたのは――

酒井「榊原!!」

無人の榊原の部屋。そして、残されていたのは――

「二境、紋・・・・・・」

公主隠しの後に残る文様、二境紋であった。

(これで四天王の二人が公主隠しに遭った・・・・・・公主隠しとは一体。公主とは――)

思考の深みに落ちる直前に、外から爆発音が聞こえてきた。

あなたは直ぐさま外へと飛び出し、音の原因を確認する。

「各務原の番屋がある方だ・・・・・・」

どうやら遂に始まったらしい。

酒井「どうした!」

後から出てきた酒井もすぐに原因を悟ったようだ。

「各務原の番屋か・・・・・・行くぞ!!」

そう言ってかけ出した酒井の足を、右手の草むらから飛び出してきた槍が掬った。

酒井「おぉゎ!?」

なんとか体勢を立てなおして事なきを得た。

後から追いついてきたあなたも、その主犯者の姿を認める

「本多・忠勝・・・・・・」

酒井「ダッちゃん!?」

そう、先ほどまで一緒だった本多・忠勝だ。しかし、先ほどまでとは違い、その身は鎧に包まれている。

忠勝「酒井、お前老けたなぁ。だって避けれねぇんだから」

酒井「それよりダッちゃん、それ、蜻蛉切・・・・・・神格武装じゃねぇか」

忠勝の手にする槍に目を向ける。あれが噂の名槍、蜻蛉切。穂先に写した物体を割断する能力を持つ神格武装。

頭上を、異変を察知した三征西班牙の航空武神が飛行していった。

そして直後、地面の奥から地響きが来た。

酒井「地面・・・・・・いやもっと奥からだ」

酒井の疑問に答えるようにあなたは口を開いた。

「地脈ですよ」

驚いた酒井、値踏みするような忠勝、無表情な鹿角と三者三様な視線であなたを見つめる。

忠勝「坊主、話すすめな」

「Jud.恐らく、新名古屋城はこのまま地脈を暴走させ続け、オーバーロードするものと推察します」

酒井「自爆だと!?そしたら三河ごと吹っ飛んじまうじゃねぇか。先生は何を――」

「これを行っているのが元信公です、酒井学長」

あなたの発言に酒井の言葉が消える。そして酒井の代わりに、忠勝があなたへと疑問の言葉を投げかけた。

忠勝「で、坊主。お前はいつから気がついてた?」

「Jud.予想としてはずっとありましたが、確信したのは今の爆発を見てからです」

酒井「なっ!?さっきお前そんなこと――」

「言いましたよ学長。元信公は聖譜に無いことを起こすつもりだ、って。三河の消失って、聖譜に書いて無いじゃないですか」

酒井「それは・・・・・・」

再び言葉を失い、立ち尽くす酒井。そして、こちらを正面から見据える忠勝。

忠勝「我は何も知らん。ただ殿から聞かされたことは、これが創世計画の始まりだということだ。」

酒井「創世、計画・・・・・・」

忠勝「そして、それによって全てが救われるということだ」

末世、創世計画、そしてP01-s。元信公の思考は全く読めない。分からないピースが多すぎる。

それでも時間は容赦なく流れていってしまう。

酒井「ソウジ!!」

酒井の呼び声に従い、あなたは瞬時に酒井の前に立つ。

忠勝「ヒュー。坊主、お前中々やるな?」

おどけたように言ってみせた忠勝だが、その目は真剣そのものだ。

忠勝「行け、酒井。我はお前らに構ってる暇がねぇんだ。今から聖連の奴らを迎撃しなきゃならん」

酒井「馬鹿野郎!そんな事してたら死ぬぞ!」

忠勝「構わん。殿の望みを守り、ただ勝つのが我の忠義だ。酒井、そして坊主。お前らの忠義はどんな形だ・・・・・・?」

酒井「忠義・・・・・・」

忠勝「だから行け、酒井。お前の居場所はもうここには無い」

そういって、あなた達に背を向けて歩き出す忠勝。

酒井「ダッちゃん!娘どうすんだよ!?ダッちゃん」

忠勝はそれには答えない。もうすでに酒井の言葉など聞こえていないかのように、歩いていってしまう。

「学長。ここは危険です、退避を――」

酒井「ソウジ」

酒井があなたの名を呼ぶ。

「Jud.なんでしょうか」

酒井「ダッちゃんを手伝ってこい」

「しかし、それでは学長が・・・・・・」

酒井「俺は一人でも大丈夫だ。今からなら臨海までには逃げきれる安全が確保されたらお前にも連絡する。だからソウジ、お前はダッちゃんを――死なせないでやってくれ」

振り絞るような酒井の懇願にあなたは返答した。

「Jud.我が名と、我が忠義に誓って、その命を必ずや果たしてみせます」

酒井「頼んだぞ――行け!」

酒井の声に押し出されるかのように、あなたは夜の街道を駆け抜けた。

あい、ここまで・・・・・・更に続き書きます。

まだ半分も行ってないぞ、おい・・・・・・

三河の遺跡の間を駆け抜けながら、あなたは武蔵の事を考えていた。

八時からトーリの告白前夜祭とか言っていた。今頃は皆ではしゃいでいる頃だろうか。

そ中には彼女の姿も――

そんな想像は、目の前に現実に虚しく打ち消された。

進行方向の上空で、三征西班牙の航空艦が撃墜されたのだ。原因は地表からの砲撃。そんな事が出来るのは――

「鹿角か・・・・・・」

先程も一緒だった本多家の自動人形鹿角。本多・二代の基本師範を務めるという腕前ならば、航空艦を撃墜することも可能だろう。

あなたは更に加速を入れた。今日の体は調子がいい。

恐らく、地脈炉から漏れだしている流体があなたの体を活性化させているのだ。

人狼とは精霊的な種族。その構成要素たる流体を直接吸収することでその能力は増していく。

踏み込んだ一歩により、あなたの体は弾丸のように加速する。

(僕は一度護れなかった。受け入れてくれた彼女を、護ってやる事が出来なかった。だから、今度は――)

視線の先に、武神と戦闘を行う鹿角を捉えた。どうやら対空装備の武神を地面に引き摺り下ろしているらしい。

獲物を自分のテリトリーに誘い込むのは狩人の常識だ。

後は、引き摺り込んだ獲物を――狩るだけ。

ニィ、あなたは口の端に笑みを浮かべながら腰の武装を展開した。紅の大鎌がその威容を表す。

そしてあなたは、翔んだ。

先ずは一歩、足で踏み込んで加速と跳躍を行う。

そして宙に飛び出した体を――

ガンッ!!

凄まじい衝撃が前方へと加速させる。

実はこの薔薇三日月(クロセントローズ)には二つの武装としての性質がある。

一つは折りたたんでライフルとして使う機能、そして展開して大鎌として使う機能。

が、この武器が人では扱いきれないとされる最大の理由は――

「行けぇっ――」

この、"弾丸の発射の反動で機動力とパワーを得る"というコンセプトに尽きる。

鎌として展開した際にもその登頂部分から弾丸を発射する事が出来るこの武器は、それを活かして反動で素早い機動を行うことが出来る。

しかし、その反動を得るために大口径の弾丸、更には反動を強化する術式が使用されている。

そんなものを人間が使用したら、銃を撃ったら反動で射手が吹っ飛んだなんて話がリアルになってしまうのだ。

よって、この武器は人狼であるあなたに託されたのだ。

人狼の腕力と膂力ならこの反動をものともせず、機動力を十分に発揮する事が出来るからだ。

そして今――

「しっ!」

その性能は十分に発揮されようとしている。


鹿角が相手をしている武神の横合いから飛来したあなたは、その首の接続部分に大鎌の刃が当たる瞬間にトリガーを引いた。

さらなる加速を得た大鎌は、その刃で敵武神の首を掻き斬ることに成功した。

まるで稲穂でも刈り取るかのように容易く武神の頭部を切り取ったあなた、そのまま進行方向へと発砲。減速して手近にあったビルの側面へと着地した。

そして間髪入れずに次の獲物を狩る姿勢に入った。

何が起こったか正確に理解していない残された武神に対して、あなたは同じことは行わなかった。

先ずはビルの側面を蹴り跳躍。まっすぐ武神へと飛翔する。

それに対応すべく、敵の武神は左腕で腰の剣を抜き払いあなたを迎撃する。

正面、高速の一振り。あなたは空中。これは避けられない。その確信が、相手の武神の仇となった。

あなたは大鎌を右へと向けると、トリガーを引いた。右からの衝撃が、あなたを左へと跳ねるように飛ばす。

そして、飛んだ左手には――

鹿角「お待ちしておりました」

鹿角が重力制御で制作した壁があなたを向かい入れた。再び足場を得たあなたは、再度武神へと向けて瞬発する。

一度振り下ろした剣筋は途中で止められない。あらぬ方向を空振りしている武神目掛けてあなたは飛翔。

「はぁっ!」

武神の首を刈り取った。

少しの間をおいて、二体の重武神が崩れ落ちる。相手としては予想外もいいところだろう。まさか人相手に武神が敗れるとは。

あなたが地面へと着地すると、下では鹿角が待ち受けていた。

「お出迎えありがとうございます、鹿角さん」

鹿角「貴方は・・・・・・どうしてこちらに?手伝って頂いて恐縮なのですが、どうもそれが分かりません」

「いやー、学長先生にお願いされちゃいまして。忠勝さんを死なせるなー、なんて」

鹿角「そう、ですか・・・・・・では、一つご助力お願いいたします」

そう言ってあなたに向かって頭を下げる鹿角。

正直意外だ。主人である忠勝の他にこんな態度をとるとは思っていなかったのだ。

忠勝「おい鹿角なにやって――坊主、なんでここに居る」

鹿角と合流しに来たのか、本多・忠勝があなた達の側へとやってきた。

「酒井学長から、あなたのお手伝いをするように頼まれてやって来ました」

忠勝「無用だ。帰れ」

「そういう訳にはいきません。第一、鹿角さんの許可は取れましたので」

鹿角「はい。私からもお願いいたしました」

忠勝「ったく、どいつもこいつも我のことバカにしてんのかよ。第一、こんな坊主戦力にすら――」

鹿角「武神、二体撃破しておられます」

忠勝「あぁ?」

鹿角の一言に、忠勝の言葉が止まる。そしてゆっくりと周囲を見回してから、こう尋ねた。

忠勝「この二体、お前がやったのか?」

「Jud.不肖ながら、僕がやらせて頂きました」

それを見て考えこむ忠勝。そして暫くの後に

忠勝「好きにしろ。ただし、我が行けと言ったら行け。それは絶対だ」

「Jud.ではよろしくお願いします」

あなたはペコリと頭を下げると、忠勝と鹿角の後ろからついていく。

目の前の忠勝はというと、どうも怒ったような笑ったような――照れたような表情を作っていた。

戦闘も終わったので今日はここまで。いや、まだまだ戦闘はあるのですが・・・・・・

引き続き三河騒乱ソウジルート書かせていただきます。


ご意見要望質問指摘お怒りなどは随時書き込んじゃってくださいまし

TRPGというかクリエティブRPGみたいな感じにシフトしつつあるこのスレですが、どっちがいいんでしょうね?

従来の方式だと、時間はかからずに割りとサクサク進みますが、描写が少なくなって間抜けになってしまうシーンや、書いている時間が勿体ない的な感じを覚えます。

一方、今回新しく試した方法だと、プレイヤーの介入は減りますが、描写も多少多くなり、話が一連の流れとして捉えやすいという印象を受けました。

プレイヤーの皆様としてはどちらがいい感じですかね?





と、さり気なくアンケートを残して>>1は文字書き作業へと戻ります。

今日の投下は出来るか怪しい・・・・・・

書き上がったとこまで投下。

三河消失長すぎぃ!!







大方の敵の掃討を終え、あなた達は新名古屋城の手前にて守護を継続することとなった。

先頭に忠勝、真ん中にあなた、殿を鹿角という隊列で進んでいく。

新名古屋城手前の端を渡りはじめ、中頃まで渡り終えた所で最後尾の鹿角が歩みを止めた。

それに気がついたあなたと忠勝が、二人同時に鹿角の方へと振り返る。

そこには、背中の左側に拳大の風穴を開けた鹿角が立っていた。

忠勝「おい・・・・・・鹿角!」

慌てた忠勝が鹿角に近寄るのを見ながら、あなたは戦闘体勢へと移行し始めていた。

確実に敵襲。それも、遠距離からの狙撃だ。

(排除し損ねた敵が居る?いや、恐らく新手。それも――随分と手練だ)

焼けつくようなプレッシャーをはるか前方から感じる。

そして直後、鹿角の爆散と同時にそれは現れた。

地平線からやってきた黒の掻き毟りが地面を抉りながらこちらへとやってくるのが見て取れた。

黒の破壊衝動はあなた達の目前で軌道を左側に大きく逸し、川底を穿ってやがて消滅した。

そして、立ち上る土煙を切り裂いてそれは現れた。

宗茂「お初にお目にかかります。三征西班牙所属、"神速"ガルシア・デ・セバリョスを襲名しました、立花・宗茂と申します。戦種は近接武術師です」

赤と白の制服を身に纏いう長身痩躯の男は、自信を立花・宗茂と名乗った。

宗茂「そして、大罪武装の一つ"悲嘆の怠惰"を預かる八大竜王と呼ばれる者の一人でもあります」

忠勝「おぉ、ノリノリだなお前」

茶化したような返答をする忠勝。しかし、その集中はすでに宗茂の一挙手一投足へと向けられている。

宗茂「Testament」

直後、忠勝の眼前に立っていた宗茂の姿は一瞬にして掻き消え、彼の背後へと移動していた。

宗茂「投降をお願いします」

そう宣言する宗茂に向けて、展開した薔薇三日月を以って斬りかかった。

彼からしたら背後からの一撃。しかし、それを容易く躱して見せるのはやはり八大竜王といったところか。

しかし、あなたも躱されるのは織り込み済みである。反撃を喰らう前にトリガーを引き、反動で素早いバックダッシュを行い距離をとる。

その隙に忠勝も宗茂から離れ、端の前後から宗茂を挟む形となった。

「その"悲嘆の怠惰"の通常駆動の射程は、蜻蛉切と同じく30m程度。更に、先ほどのような超過駆動が打てるのも、流体残量的に残り一発程度――違いますか?」

宗茂「Tes.機密だと思っていたのですが、それをどこから?」

「情報っていうのは、割りと何処からでも得られるんですよ、立花・宗茂さん」

宗茂「成る程・・・・・・しかし、その一発でここから北西か南東の地脈炉を破壊すれば、三基の地脈炉が抽出した流体は逃げ場を得て爆発は回避され、三河を失わずに済みます」

忠勝「だがよぉ、三河の主はそれを望んじゃいないようだぜ?」

忠勝が宗茂へとそう告げると同時に、一番近くにあった新名古屋城の扉が開いた。

その奥に覗くものこそ、名古屋城。そして地脈統括炉だ。

鹿角「すでに四方の地脈炉暴走は完成し、流体を蓄積中」

忠勝「あの光の塔が全部落ちた時、流体がオーバーロードするってわけだ」

『その通り!!』

忠勝の呟きに繋げるように、名古屋城の奥から声が響いてきた。

今日の昼間にも聞いた、その声の主は――

宗茂「元信公・・・・・・!」

元信『漸くここまで来たよ。止めるなら後五分くらいじゃないか?一体そこの立花君はどうするつもりかなぁ。時間は有効に使っていかないと』

まるで生徒を諭すような口調でそう述べた彼は、一息入れなおすと、全世界へ向けて発信を開始した。

元信『それじゃあ全世界の皆、こんばんは!今日先生は、地脈炉がいい感じに暴走しつつある三河に来ています』

まるで学校の社会科見学であるかのように軽い口調で、その男は――元信は言葉を続ける。

元信『そこの立花・宗茂君。何か聞きたそうにしてるね?先生に言ってみなさい』

宗茂「Tes.!質問があります。一体なんのため、三河を危機に陥れるのです!?」

元信『うんうん、いい質問だねぇ。それ故、先生は逆に一つ問います。危機って――面白いよね?』

まるで発売されたゲームの評価を語る子供のような声で、彼は恐ろしい事を告げた。

狂っている、とはあなたは思わない。何故なら、自分たちが狂っていて彼が正しいのかもしれないのだから。

その問に答えは出ない。必要ない。今はその時では無いからだ。

元信『先生よく言うよね、考えることは面白いって。なら、すっごくすっっごく考えないと死んじゃったり、滅びちゃったりする危機って最大級の面白さだよね』

事も無げにそんな言葉を発する彼は、子供のような、達観した大人のような表情をしていた。

元信『だけどもっと面白い事があるんだよ。それよりもっともっと考える必要があるもの。答えてご覧、宗茂君?』

宗茂「分かりません!!」

即答だった。この問答で時間を使っている余裕は無い、そう判断したのだろう。大局的に見れば正解だが、この問に関しては不正解だ。

元信『そうか、分からないか・・・・・・それじゃあ、君は恐怖から目を背けて死ぬ人間だ』

先ほどまでの優しい声色とは違う、とても冷たい声だった。

元信『嫌だったら考えなさい。恐怖を克服するとはそういう事だ。じゃあ――本多君、わかるかな?』

忠勝「はぁー居!我はわかりませぇーん!!」

元信『はいはい。じゃあ罰として首から自動人形下げて街道に立ってなさい』

忠勝「扱い違いすぎねぇかよ!!」

教師と教え子のさむ・・・・・・こころあたたまるやり取りだ。

そして、その後は――あなたの番だった。

元信『最後に――ソウジ君。君わかるかな?』

元信の問を受け、あなたは恐る恐る、しかしはっきりと自分の答えを告げた。

「それは――末世です」

元信『素晴らしい!!』

驚嘆の声を上げ、拍手する元信。

元信『いや、先生実は君には期待していなかったんだ。予定には無いイレギュラーだったからね。しかし、中々どうしていい生徒じゃないか』

 『いいかい皆。先の答えは彼が言った通りだ。極東の滅びなんかよりももっと恐ろしいもの。それが――末世。』

  『世界の滅び。それは最高のエンターテイメントだ。君たちは今、末世という未来のない卒業を前にしている』

   『面白いよねぇ。末世を迎えたくないのだとしたら、考えて考えて末世を覆し、その前へ進まないとダメなんだから』

    『残された貴重な時間を使って考えに考えいて、大変良く出来ましたな答えを出した人にはご褒美がをあげよう。これは末世を覆せるかもしれない力だ』

「それが、大罪武装ですか?元信公」

元信が言葉を紡ぐよりも早く、あなたは彼に問いかけた。

元信『ソウジ君!君はなんて優秀な生徒なんだ!酒井君が君を側に置いたのも理解出来る・・・・・・そう、それは大罪武装だ。じゃあソウジ君。僕は何故大罪武装を各国へと配ったのかな?末世を覆したいなら、僕が自分で使えばよかった筈だ』

「元信公、あなたは聖譜にない事象を望んだんですね。大罪武装を求める各国による全面戦争。そしてこの三河消失。どれも聖譜には書いていない」

元信『あぁ!!君ともっと話していられないのが残念だ。さて、話を戻そうか』

元信公の話は続いていたが、すでにあなたの意識は元信の話へは向いていなかった。

(間違いない。元信公は聖譜記述に無いことを望んでいる。それはきっと、僕達が自分で考えなくちゃいけないことだから――)

あなたには元信の言いたいことが少しわかった気がした。

末世、大罪武装、P01-s、そしてホライゾン。

パズルのピースが、空白を残しながらも組み上がっていく感覚を覚えた。

元信『見たいよなぁ、聖譜記述にもない史上初の世界大戦ってやつを』

宗茂「ならば、ここで止めます!』

元信『いい答えだ。でもそれはちょっと困るから――そこの副長、なんとかしなさい。そしてソウジ君』

「Jud.」

元信『本来招かれざる客である君は帰りなさい。もうとっくに下校時間だ』

優しく、それでいて何故か逆らえない声色であなへと声をかける元信。

あなたはおとなしそれに従う。

何故ならあなたの目的は他に存在するからだ。街道から走り去る背後で、槍と剣砲が激突する音が聞こえた。





とりあえずここまで・・・・・・

本番のホライゾン奪還がいつになることやら。

今日はここまでです。











が――とりあえず下4コンマ

君たちは僕に何を期待しているのだ

3月当たりまで忙しい予定なので、スレ落ちない程度に書いていきます。

週一~月一くらいで。

心機一転と原点回帰と過去からの脱却を目指した新スレ

【TRPG風安価】境界線上のホライゾン【】
【TRPG風安価】境界線上のホライゾン【】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388137445/)




このスレはHTML出すか誘導用にとっておくか思案中。

遅くなってすまんな

ただ削除もあれなので、向こうのスレのリプレイをちょくちょく書いては投下するスレにしようかなと。

更新は速やかに。足りないところはリプレイで保管って方式でやろうかな。

他の人も書きたかったら書いてくれると嬉しいなぁ。兄貴のリプレイとか読みたいよね





とりあえず次レスから人狼娘のリプレイちょっと投下


あなたは武蔵の住人である。

武蔵アリアダスト教導院三年梅組。あなたはそこに所属している。

人狼という少し変わった種族ではあるが、ここではそんなことは対したハンデにはならない。

そういう空間なのだ、この武蔵という街は。


「んぅ・・・・・・」


いつもの様に学生寮の自室で目を覚ました。

窓から入ってくる朝日が部屋の中を薄ぼんやりと照らし出す。

ピンクを基調とした小物が置かれ、本棚には教科書類の他に漫画草子や女性向けの情報草子が並べて置かれている。

そんな見慣れた自室をぼんやりと眺めながらも、あなたの思考は既に目覚めつつあった。

今日の一限は体育だった筈だ。早めに準備をしなければならない。


「よいしょっ、と」


気怠い身体をゆっくりと起こし、あなたは一日の支度を始めた。

予め汲んでおいた水で顔を洗い、眠気をきっちりと飛ばす。

着ていた寝間着から制服へと着替えると、干し肉を薄く切りバターをたっぷりと塗ったパンに挟んで朝食のサンドイッチとし、軽く食事を済ませる。

次に、あなたはドレッサーの前に立って身だしなみのチェックを行う。

乱れた自分の長髪に櫛を通して整え、さらに編みこみなどを行っていく。毎日やるのは億劫だが、偶にやるなら丁度いいとあなたは思っている。

化粧は薄くだ。あなたの肌が化粧を受け入れない体質なので、あまりやり過ぎると翌日に大変な事になってしまうのは過去に体験済みだった。

大体の事が終わると、姿見の前で一回転。


「ん、オッケ」


今日の出来栄えを確認して、部屋を出た。玄関を出る前に管理人さんに軽く挨拶をしておく。同族で何かと目をかけてくれているため、あなたもきちんとした対応を取ることにしているのだ。

学生寮を出て教導院へと向かう。学生寮は奥多摩にあるため、比較的教導院には通いやすい。

お陰で遅刻をする生徒が多いのも事実ではあるが。

まだ人通りの少ない通りを眺めながら、あなたはぼんやりとそんな事を考えていた。

幼い頃に父親に連れて来られて以来あなたはこの街で暮らしてきた。騎士クラスの人狼であったあなたの父は、あなたを武蔵に預けると姿を消した。

自分が側に居れば娘に危害が加わる、そう考えたのではないかと今なら思える。

しかし、昔のあなたにそんな事は考えられる筈もなく、ただ毎日泣いていた。

そんなあなたの顔を上げさせてくれたのは――

「っと、私も歳かな・・・・・・」


昔を思い出してしまった事を少し恥ずかしく思い、慌てて頭を振って回想を打ち消した。

気がつけば既に校門前、今日の梅組の集合場所であった。既にほぼ全員が揃っており、担任であるオリオトライが号令をかけるところであった。


「よーし、三年梅組集合。これより体育の授業を始めまーす」


生徒の前にたち、こちらの様子を見ながら彼女は言葉を続ける。


「先生これから品川の先にあるヤクザの事務所までちょっとヤクザ殴りに全速力で走って行くから、全員付いてくるように」


突拍子もない発言だったが、いつもの事なので誰も口を挟まない。挟んだ瞬間に鉄拳制裁確定だからだ。


「で、そっから先は実技ね。遅れたら早朝の教室掃除よ。はい、返事は?」


『Judgment.』


極東式の返答が一斉に返される。それを満足そうに眺めるオリオトライに向けて、シロジロ・ベルトーニが質問を投げかけた。


「教師オリオトライ」


「はいシロジロ」


「体育とチンピラと、どのような関係が?もしかして――金ですか?」


何事もすぐ金に結びつける強欲商人らしい発想であった。その彼に、隣からハイディが声をかける


「ほらシロ君、先生最近地上げに遭って最下層行きになって酒のんで暴れて壁割って教員課にマジ叱られたから」


「中盤以降は全部自分の所為のようだが・・・・・・報復ですか教師オリオトライ」


「報復じゃないわよー。ただ単に腹が立ったから仕返すだけだから」


より悪いんじゃないだろうか。報復から八つ当たりまでレベルが低下している。


「ホーフクホーフク?」


「うん、報復」


仲良くオリオトライを煽り始めるナルゼとナイト。案の定即効で剣を向けられて鎮圧されていたが。


「休んでるの誰か居る?ミリアム・ポークゥと東は来てないとして」


「ナイちゃんが見る限り、セージュンとそーちょーが居ないかなぁ」


正純は今日は自由出席だった筈だ。それと違って、トーリの方はサボりだろう。エロゲがうんたらとか一昨日辺りに言っていた気がする。

長々としたおさらいの話が始まったので、あなたは空へと視線を向けた。三征西班牙の武神であるエル・アゾゥルが飛んでいるのが目に入ってくる。

それに指先で作った銃を突きつけ、発砲の真似事。


「バーン」


一機撃墜、だ。

「こら、そこの乙女プラグイン。ちゃんと聞いてる?」


「聞いてます。聞いてます先生」


急に声をかけられたが、やんわりとやり過ごす。別に話を聞いてなかった訳ではない。意識を向けなかっただけだ。


「まぁ、色々面倒事に押さえつけられてるこの国だけど、君たちこれからどうしたい――?」


そのオリオトライの呼びかけにより、あなたは意識を再び彼女へと戻した。


「いいねぇ、戦闘系技能を持つなら今ので来なきゃ」


視線を鋭く、あなた達を見つめながら彼女は説明を開始した。


「ルールは簡単。今から事務所に着くまでに先生に一撃でも与えられれば出席点を五点あげる。つまり、五回サボれるってこと」


五回サボり、なんて魅力的な響きだろうか。

新作ケーキの発売日、人気お菓子の入荷日、人気ブランドグッズの発売日、朝から並ばなきゃいけない用事に行けるのだ。

これは取るしか無い。

あなたの思考はすぐに回転を開始した。彼女の能力と自分の能力を照らしあわせ、確実に一撃入れる方法を考える。

悪いが、今回はクラスの連中には付き合えない。女子としてのプライドがかかっている。


「授業開始よ!」


オリオトライはそう言うと、直ぐに跳躍。一気に校門前の階段を下まで降りた。

クラスメイト達はすぐにそれを追う。


「皆、今から作戦と布陣を伝えるから――」


「オタク煩いわよ。ちょっと黙ってて」


「流石にそれは酷くないかい・・・・・・?]


人が考え事してる時に騒ぐほうが悪いのだ。私は悪くない。


「今日は私付き合えないから、私抜きでやって頂戴」


「分かった。ちゃんと付いてくるんだよ」


「当然よ」


あなたの言葉を受けたネシンバラ達は直ぐにオリオトライを追いかけていく。

それを見送りながら、あなたは術式の組み上げに入っていた。

「ホーミングなんて小賢しい真似しないほうがいいわね。デコイ出されて振り切られるのがオチよ。なら、超高速の一撃を――」


プランを建てながらそれに適した術式を選択、腰のハードポイントに下げていたケースから数枚の術符を取り出す。


「術式展開」


数枚の表示枠があなたの周囲に現れたかと思うと、それらは連続して並び一本の砲身を形成した。

加速術式と射撃補正術式を重ねた術式砲身である。原理的には簡単な流体砲だ。

そこに弾頭となる術符をセット。人狼の視力を活かして標的をロックオンする。

見つけた。

屋根の上を行く彼女は、遮蔽物も無く狙いやすい状態であった。

しかし、彼女もあなたが着いてきていない事は気がついているであろう。

安易に撃つと外してしまう。だから、あなたは砲身を標的から少しズラして構える。

当てようと思うと殺気が相手に伝わってしまう。しかし、当てようと思わなければ――


「じゃあ先生、五回サボり貰わね」


術式開放。音速を越えて加速した術式弾頭が衝撃波を起こして飛翔した。

虚空へと撃ちだされたかに見えた弾丸であったが、その軌道に横から人影が割り込んで来て――


「ッ!?」


すんでの所で回避に成功した。しかし、弾丸は確かに彼女の左頬を掠めて通過し、その向こうの地面へと着弾した。

衝撃で土煙が上がり、一時的にオリオトライの姿が見えなくなる。

そして、煙が晴れた時彼女は確かにあなたの方を見ながら笑っていた。


「この距離でわかっちゃうかぁ・・・・・・」


直線距離でざっと九百メートル近く離れているのだ。それなのに、相手はあなたの位置を割り出してのけた。


「さーて、ゆっくり追いつこう」


当初の五回サボりを獲得したあなたは、先に行ってしまったクラスメイトに追い付くために歩き出した。







「さて、本日の臨時生徒会兼総長連合会会議は――葵君の告白を成功させるぞ、会議です」

ネシンバラの司会で会議がスタートする。場所は校舎前の階段だ。今日は三河到着につき半ドン――所謂午前中授業なのであった。

「では葵君、どうぞ」

ネシンバラに水を向けられ、トーリが口を開く。

「点蔵、告白ってどうやんの。お前回数だけはこなしてるだろ?」

「い、今自分色々否定されて御座るな!!」

「そんな事無いじゃない。トーリは点蔵のことよくわかってるもの」

「フォローに見せかけた追い打ちやめるで御座るよ!」

思わず口を挟んでしまった。良くないと思いつつも、点蔵をイジってしまうのはいつものことだ。

「で、点蔵話してみ」

「ふむ、ではここは一つ手紙作戦などいかがで御座ろう」

「手帳とペンで何を?」

「簡単で御座る。前もって伝える事を箇条書きにして、告る代わりにそれを手紙にして手渡すで御座るよ」

「つまりコレに、どうして相手を好きになったのか書けってこと?」

「愚弟、悩む事は無いわ。あんたの心の中にあるいい所を書けばいいのよ」

「点蔵、あんたそれで金髪巨乳って書いて送りつけたことあったわよね」

「いや、あれは途中で何者かが手紙のすり替えを――ってもしや」

なんの事かさっぱりわからない。別に筆跡真似して手紙をすり替えたりなんてするわけない。

もっとロマンチックで情熱的に書きなおして送りつけてやったのだ。感謝して欲しい。

「げ、外道!外道に御座る!というか、色々手伝ってくれたと思ったら最悪で御座るよこの人!」

「まぁ、内容自体は変えてないんだから、あれでダメだったのはあんたの気持ちが足りなかったてことでしょ」

「さり気に、自分に責任は無いって言って御座らんかそれ・・・・・・」

「あら、そう聞こえなかった?」

などとやり取りをしているうちに、どうやら肝心のトーリは次の話題へと移行していたようだ。

「トーリ。お主オッパイ県民なのに何故か相手の胸への言及が無いぞ」

ウルキアガの指摘に、周囲のバカから歓声とも嘆息とも取れない声が上がる。

というか、なんで告白で胸について言及されなきゃいけないのか理解しかねる。

「んん。オッパイは、揉んでみないと、解らない。季語どうしよ」

『はぁ~・・・・・・』

今度は一同から確実に嘆息が漏れ聞こえた。因みに季語は風船で行ける。

「ふふ、愚弟。つまりあんたはオパーイに対していい加減は出来ないってことね?」

バカ姉が余計な確認を入れやがった。というか、オパーイ確認するのは付き合ってからにしてやれよと思わないでもない。

「視覚情報から分析出来ないのなら、近似のオパーイオーナーに頼んで揉ませて貰えばいいじゃない!」

『ひっ・・・・・・』

周囲のオパーイオーナーが一斉に身を引いた。当たり前だ。触ったら殺す。灰すら残さない。

「私は胸貸さないわよ。触ったら消すわ」

「いや、オメェには頼めねーわ。俺告白前に死ねねぇから」

どうやら彼としても命は惜しいようであった。殊勝な心がけだと思う。

「急にどうしたんです・・・・・・?」

「いや、言っておかないといけない気がして。浅間みたいに押し切られたら嫌だし」

「私がいつ押し切られたんですか!!」

いつも押し切られてる気がしないでもないが、自覚ないのだろうかこの乳巫女。

と、くだらない問答をしていると頭上から声が降ってきた。

「こんな所に座り込んで何をしているんですの?」

ネイトだった。後ろには酒井学長が見える。三河行きの護衛だろうか。

「ネイト、学長先生」

気がついたトーリがそちらに視線を向ける。

あなたも目の前を通り過ぎる学長に会釈。それに対して酒井は軽く手を振り返した。

「聞いたぞトーリ、お前さんが告白するって。そんな危険な好意の及ぶ相手ってのは一体どこの誰なんだ」

「ホライゾンだよ」

ホライゾン。既にこの世を去った少女の名前だった。

それでも、トーリがやるというのだからきっとやるのだろう。あなたはそれを見守るだけだ。

「あの子、か。やっぱお前さんはそう思う訳か」

「学長先生だってそうだろ?」

「そりゃあ・・・・・・だけど、他人の空似っていう可能性だってあるだろう」

その言葉に、トーリは酒井から視線を外して前を向いた。

「解ってるさ。でも、もし彼女がホライゾンじゃなくても、何も出来ねぇ俺だけど一緒にいてくれねぇかなーって」

「いつそう思った?」

「今朝だよ。十年前のこの頃にホライゾンが居なくなったんだって考えたら、自然とそう思えたんだ。だから告ろうって決めたんだ」

トーリの言葉を聞いて、あなたはとても――感動していた。

彼の言葉で感動するのは些か不本意ではあったが、それでも恋愛小説を愛読している身としてはとても凄いことの様に思えたからだ。

どうや、ら現実は小説よりも奇なりというのは事実のようである。

「・・・・・・いいなぁ」

ふと、そんな言葉が漏れていた。そこまで想われているホライゾンに対してか、それともそれを言ってのけるトーリに対してかは解らなかった。

でも、そう考えてしまった。

あなたは狼。人が恐れる獣の王者。そんな女でも迎えに来てくれる王子様は居るのだろうか。

少しだけ――期待してしまいそうだ。

「この・・・・・・バカーー!!」

ネイトの悲鳴で意識を引き戻された。

風の音で、トーリがネイトにふっ飛ばされたのだと理解する

ネイトも乙女だから仕方がない。いくら主とはいえ、急に胸揉まれたら怒るだろう。

「ご主人様のお役に立てて良かったわねぇ、ネイト」

去りゆく背中に、決して届かない声でぶつけてみた。

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