エメ「ルシフェルを取り返しにきました〜」漆鈴「帰ってくれ」(29)

続きにも期待って言われたのがお世辞でも嬉しくて書いてまったよこんにゃろー
設定は引き継いでます。
更新遅め、今度こそほのぼの系を目指します。

【前作】
鈴乃「ぱそこんを買うぞ」漆原「…え?」
鈴乃「ぱそこんを買うぞ」漆原「...え?」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1373426263/l50)

【前作からの登場人物と設定】
・鈴乃
漆原と一緒に暮らしています。漆原大好き人間で男気溢れまくってます。目下の悩みは漆原のだらしなさと、エメラダの排除です。

・漆原
ニートから晴れてヒモにジョブチェンジしました。鈴乃の一緒に住んでます。なんだかんだで鈴乃大好きです。働く気はありませんが、鈴乃の言うことはよく聞きます。

・エメラダ
漆原大好きっこです。前作で漆原と同居一歩手前までいきましたが、鈴乃にかっさらわれました。漆原奪還が生きる目的です。

・真奥
恵美とアラス・ラムスと一緒に住んでます。にも関わらず千穂もふってません。千穂が高校を卒業したら、二人ともと関係を持つつもりでいる悪魔です。

・恵美
真奥と一緒に住んでます。真奥の千穂と恵美ダブル交際狙いは認めてません。仕事に励みつつ、子育てに励みつつ、千穂と真奥の距離が近くなりすぎないように奮闘しています。

・千穂
前作はブラック千穂ちゃん全開でした。真奥と恵美の家の合鍵を持っていて、いつでも訪ねて良いという条件付きで真奥と恵美の同棲に納得しています。ほぼ毎日新・魔王城にいます。

・芦屋
梨香と堅実な付き合いを続け、前作で同棲を始めました。現在塾の講師をしていますが、講義が少ないため半分梨香に養ってもらってます。

・梨香
前作で名前だけ出てました。今回は出せるといいな!

では、始まります!

・・・新・魔王城(元恵美の家)

漆原「おじゃましまーす」

真奥「おお、来たか。あがれあがれ」

鈴乃「邪魔をする」

恵美「いらっしゃい。何、すごい荷物ね」

鈴乃「焼き肉パーティーだからな、食材の差し入れだ」

恵美「気を使わなくていいのに。わっ、このお肉すっごい良いやつでしょ」

鈴乃「何、どうと言うことはない。よく行く店の店長に頼んで売ってもらった」

漆原「その肉ねー、溶けるよ!舌の上で!!」

真奥「バカいえ、肉ってのは噛み切って食うもんだ」

漆原「僕も千年以上そう思ってたよ・・・うんうん」

鈴乃「馬鹿なことを言ってないで、早く荷物を運べ」

漆原「はーい」

千穂「漆原さん、鈴乃さんの言うことはちゃんと聞くんですね」

鈴乃「千穂殿、久方ぶりだな。なに、教育の賜物というやつだ」

千穂「愛の教育ですね」

鈴乃「ばっ・・・千穂殿、その言い方はやめてくれ」

千穂「ふふっ、すみません」

鈴乃「こほんっ・・・千穂殿、壮健そうで何よりだ。もう大丈夫なのか?」

千穂「はい、先日はご迷惑をおかけしました。ちゃんと三人で話し合ったので、今はもう平気です」

鈴乃「それはよかった。何事にも真っすぐなのは千穂殿の良いところだが、暴走しては元も子もない。私でよければ力になる、いつでも頼ってくれ」

千穂「はい、ありがとうございます」

漆原「しっかし、すごい良いとこに住んでるねー真奥」

真奥「へへー、だろだろー?」

漆原「エアコンもお風呂もあるし、寝室まである。いいなー、ねぇベルー僕たちも引っ越そうよ」

鈴乃「貴様、養ってもらっている分際でよくもそんなことが言えるな・・・だが、そうだな。あの家も二人だと手狭だ」

漆原「でしょー?僕、自分の部屋が欲しい」

鈴乃「私の目の黒いうちは、お前に部屋は与えん。出てこなくなるのが目に見えておるからな」

漆原「ええー」

鈴乃「引っ越しは考えておく。ただし、広くても1LDKまでだな」

漆原「もう、エアコンとお風呂があればなんでもいい」

恵美「何威張ってるのよ。元々私の家でしょ」

真奥「そうだけどさ。お前のものは俺のものなんだよ」

恵美「何そのジャイアン理論。じゃああんたのものは誰のものなのよ」

真奥「俺のものは俺のものだ。誰かにあげたらお前とちーちゃんが喧嘩するからな」

恵美「一度地獄に堕ちなさい」

真奥「?魔界には住んでたけど・・・」

恵美「あーもうっ、ばか!」

かわいいなぁもう
支援

>>8 支援ありがとうございます!

ピーンポーン

恵美「はーい!」

梨香「お邪魔しまーす!恵美ー久しぶりー!!」

恵美「梨香、いらっしゃい。あがってあがって」

芦屋「失礼する」

恵美「いらっしゃい。あんた、ちょっと太ったんじゃない?」

梨香「幸せ太りってやつよねー、四郎さん」

芦屋「さ、最近食生活がその・・・豪勢だからだ。梨香さんも、からかわないで下さい」

恵美「なに、あんたまだ梨香に敬語使ってるの?」

梨香「そうなんよー、くだけて喋ってくれんのはベッドの上だけで・・・」

芦屋「ちょ、ちょっと梨香さん・・・っ」

恵美「そ、そうなんだ///」

梨香「二人とも赤くなって、ほんまオモロいなーwww」

芦屋「ほんとに、からかわないで下さい・・・」

真奥「おう、芦屋!座れ座れ!!」

芦屋「真奥様、お久しぶりで御座います。お元気そうで何よりです」

真奥「久しぶりって・・・三日前にスーパーであったじゃねーか」

芦屋「三日もお顔を見ずにいますとどうも心配で・・・お食事はちゃんと取られておりますか?最近暑いので体調など崩されてはおりませんか?お仕事に励むのもよろしいかと思いますが、ちゃんと休養はとられていますか?」

真奥「ええい、お前は俺のおふくろかなんかか!?飯は恵美かちーちゃんが作ってくれるし、体調は万全、仕事も木崎さんが適度なシフトをキープしてくれてるよ!」

芦屋「ならよろしいのですが・・・」

真奥「お前もいい加減俺のことばっかりだと、梨香に愛想付かされるぞ!」

恵美「二股企んでる奴が何言ってんのよ。あ、ちょっと待ってて・・・」

真奥「どうした?」

恵美「アラス・ラムスが起きそう。着替えとか用意してくるわ」

真奥「そうか!じゃあ俺も遊ぶ用意を・・・」

千穂「真奥さん、すみません。そろそろホットプレートとか用意したいんですけど、どこにありますか?」

真奥「ホットプレートなら、確かキッチンの上の棚にあったような」いそいそ

漆原「芦屋、久しぶり」

芦屋「ああ、元気そうだな。どうだ、ニートからヒモになった感想は」

漆原「別に、うるさく怒るのが芦屋からベルに変わっただけだよ」

芦屋「ほう」

漆原「ただ、まぁ・・・ベルにうるさく言われるのは、その、嫌じゃない・・・かな」

芦屋「そんなものだ。私も、梨香さんと出会うまで人間のことを軽く見ていたが・・・真剣に付き合ってみて分かったことがある」

漆原「なに?」

芦屋「悪魔と人間に、優劣など存在しない。ただ、出来ることが違うだけだ」

芦屋「我々悪魔は圧倒的な戦闘力があるが・・・それは獣と同じでただ強いだけだ。人間には、知力で力の差を補うだけの別の強さがある」

漆原「なんか、分かる気がする」

芦屋「だろう。特に人の想いというものは、どうも我々悪魔がただ戦うだけでは得られないレベルの強さを持っているようだ」

漆原「僕たちは、それに負けたんだね。あの日、エンテ・イスラで」

芦屋「ああ、そうだ。人の想いに負けたんだ。だが、我々は変わった」

漆原「うん」

芦屋「人の想いに触れ、人と同じく人を想うようになった。だから、今の私には魔王様のお考えが少し分かる気がする」

漆原「僕も、同じだよ」

芦屋「そうか」

漆原「うん」

本日ここまでです!
明日仕事しながらネタを考えようかと思います・・・!

ちょっとですが始めます!

真奥「なに二人して辛気くさい話してんだ。芦屋悪い、ホットプレート置くからそのコップ下げてくれ」

芦屋「いえ、我々も丸くなったと思いまして」コップをシンクに運びながら

梨香「そんな老けたこと言ってると、本当に老けるよ? はい、野菜置くからどいてねー」

千穂「お肉もきましたよー」

鈴乃「酒もあるぞ。最初は皆ビールでよいな」

梨香「あ、私は日本酒で」

真奥「おーい恵美、いつまでかかってんだよ」

恵美「すぐ行くから先にはじめといてー」

真奥「それでは、かんぱーい!」

「「「かんぱーい!!」」」

漆原「ベル、肉焼いて肉!」

鈴乃「慌てるな、子供かまったく」

千穂「まるで親子ですね」

芦屋「私ならあんな子供絶対に嫌です」

梨香「ひどいなー四郎さん。じゃあどんな子供がええのん?」

芦屋「まず第一には強いこと。そして頭が良いこと。加えて人徳に秀で信頼に足る人物だ」

梨香「どこの聖人君子やねんそれ」

芦屋「何を言う、私は魔王軍一の智将アルシエル。私の子であればそれくらい」

芦屋「まず第一には強いこと。そして頭が良いこと。加えて人徳に秀で信頼に足る人物だ」

梨香「どこの聖人君子やねんそれ」

芦屋「何を言う、私は魔王軍一の智将アルシエル。私の子であればそれくらい」

恵美「どんだけ自己評価高いのよあんたは」

芦屋「人をナルシストみたいに言うな!」

恵美「さっきのこと気にしてわざとくだけた口調で喋ってるような小ちゃい男が何言ってんだか」

芦屋「ち、ちっさいだと・・・っ!」

梨香「まぁまぁ、うちはそっちの口調の方が好きやよ?」

芦屋「梨香さん・・・」

恵美「はいはい、あーやだバカップルは。ほら、アラス・ラムス何食べたい?」

アラス「うんっとねー、おにくー!」

真奥「ほらよ、よく噛んで食うんだぞ」

漆原「ああっ!真奥それ僕の肉!!」

鈴乃「騒ぐなみっともない。まだあるから少し待て」

漆原「うう・・・僕まだ食べてないのに」

鈴乃「ほれ、好みの焼き加減ではなかろうが、これでも食っておけ」自分の皿から肉渡す

漆原「僕赤いとこがなくなるくらいまで焼いたほうが・・・」

鈴乃「黙って食え」

漆原「はい」

ピーンポーン

真奥「お、きたんじゃないか?」

恵美「出てくるわ。はーい」

エメ「こんばんわです~」

恵美「遅かったじゃない、もう他は来てるわよ。その服どうしたの??」

エメ「来る前にこっちで買って来ました~!選ぶのに手間取っちゃって~遅れてすみません~」

恵美「へぇー、可愛いじゃない。こっちの服も似合うわね」

エメ「照れますよ~」

漆原「え、エメラダ?!」

エメ「はい~、ルシフェル久しぶりですね~。元気でしたか~?」

芦屋「魔王様、これは……」

真奥「ああ、恵美が誘ったんだよ。前回エメラダにぬか喜びさせちまったからって」

芦屋「しかし、鎌月と漆原に合わせるのは」

真奥「俺もそれは心配なんだが、恵美が大丈夫だって言うもんでな」

芦屋「エミリアが……ですか」

真奥「ああ、そのはず、なんだか」

恵美「こ、こら、アラス・ラムス!そんな食べ方したら服が……っ!!あー、もう……この服高かったのに」

アラス「ままー、よごれたの」

恵美「もう。こっちに来なさい。お着替えしましょう」

芦屋「さっそく戦線離脱……ですね」

エメ「ベルさんも~、しばらくぶりですね~」

鈴乃「ああ、話し合いのとき以来だな」

エメ「はい~。あれから~変なことはしてないですよね~」

鈴乃「な、なにもしとらん!というか変なこととはなんだ変なこととは?!」

エメ「だったらいいです~。あ、ルシフェル~お土産があるんですよ~」

漆原「お土産?なんなのさ??」

エメ「じゃ~ん!」

漆原「そ、それは!新作のモン○ン……?!」

エメ「はい~、今日街に行ったときに見つけたんで買って来ました~」

漆原「ほんとに貰っていいの?!」

エメ「もちろんどうぞ~」

漆原「やった!ベルはゲームばっかりするなって言って買ってくれなかったんだ!!」

鈴乃「む」

エメ「喜んで貰えて何よりです~」鈴乃をチラ見

鈴乃「むむむ……」

梨香「あのエメラダって子・・・相当本気やね」

芦屋「そうなんで・・・そうなのか?」

梨香「もう、無理に口調つくらんでもいいよ。いつも通りでお願い」

芦屋「申し訳ありません、どうも慣れなくて。で、本気とは?」

梨香「まず髪の毛。美容院行きたてでほんのりシャンプーの香りがしてるやろ」

芦屋「そういわれれば確かに・・・」

梨香「次に服。流行のエメラルドグリーンを絶妙なバランスで取り入れた可愛い系でまとめてる。あの子背も低いし幼く見えるからベストマッチやね」

芦屋「な、なるほど」

梨香「極めつけはメイク。あっちの世界の子ってことは普段化粧なんかせんのやろうけど、今日はうっすらナチュラルメイクや」

芦屋「よく見れば確かに!言われるまで気づきませんでしたよ」

梨香「ナチュラルメイクってのは、男に気づかれたらあかんのよ。元々可愛い顔してるし、あれで落ちひん男がいたら眼科行った方がええね」

芦屋「そういうものですか・・・私は特になんとも」

梨香「あはは、四郎さんが落ちてまったら・・・目突かれて眼科にいかなあかんかもねー」

芦屋「そ、そういう冗談はやめて下さい。目が笑ってませんよ・・・」

梨香「さてさて、エメラダちゃんの猛攻勢にベルちゃんはどう出るか」

芦屋「楽しんでますね」

梨香「あったり前やん、他人の修羅場は蜜の味よ」ウインク

芦屋「はあ・・・」

梨香「そんな顔せんの。あ、ベルちゃんが動くよ!」


鈴乃「エメラダ殿、どういうつもりだ」

エメ「何がですか~?」

鈴乃「いや、私の目にはエメラダ殿がルシフェルに貢いでいるように見えるのでな」

エメ「そんな~ルシフェルの衣食住まで面倒見ているベルさんには負けますよ~」

鈴乃「ぐっ・・・」

エメ「ルシフェルさえよければ~私がぜ~んぶ面倒見てあげますよ~」

鈴乃「衣食住だけじゃなくて~ゲームも漫画もぜ~んぶ~」

漆原「うっ・・・ほ、ほんとに・・・?」

鈴乃「っ!?ルシフェル貴様!!」

漆原「駄目!僕はベルと住むのが楽しいから!!」

エメ「そんなに無理しなくていいんですよ~お姉さんに頼りなさい~」

恵美「はい、ストップ!」

鈴乃「エミリア」

エメ「エミリア~邪魔するんですか~」

恵美「約束が違うわよエメ。今日はルシフェルにちょっかい出さないんでしょ」

エメ「ですけど~」

恵美「問答無用。はい、エメはこっち、私とアラス・ラムスの隣りよ」

エメ「わ、わかりましたよ~もう~」

真奥「(よかったー・・・)」←口出しできなかった人

芦屋「(よかったー・・・)」←同じく口出しできなかった人

梨香「(wwwwwwwwww)」←おもしろがって見てた人

千穂「(もう少しで取り返し方が見れたのに・・・)」←別の意味で観察してた人

鈴乃「(エメラダ殿・・・やはり油断ならん。ルシフェルを信用していないわけではないのだが・・・)」

漆原「(ゲームも漫画も買い放題かー・・・買い放題かー)」

鈴乃「(いかん、欲にまみれた目をしておる。何か対策を考えるとするか・・・)」

エメ「(効いてますね~後一押しです~)」

恵美「(やっぱり呼ぶんじゃなかった・・・かも)」

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