カイジ「貞子3D?」 (57)

ssは賭博堕天録カイジと貞子3Dのクロスオーバー。

~あらすじ~

友情ゲーム確認ゲーム『救出』が終わり、ついにカイジと和也はギャンブルを開始する。
その内容はワンポーカー……ではなく、貞子の捕獲。
どちらが多くの貞子を捕まえられるかというギャンブル。
果たしてカイジは和也に勝利し、大金を得ることができるのか!

前作
コナン「カルタグラ」
コナン「カルタグラ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1378015840/)

前前作
コナン「霧切響子……超高校生級の探偵?」
コナン「霧切響子……超高校生級の探偵?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377406494/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1378085450


カイジ「貞子の捕獲?」

和也「カカカ、その通り……!」

和也「俺とお前の雌雄を決するギャンブル」

和也「本来であればワンポーカーのつもりだったが」

和也「予定変更!」

和也「貞子狩りに変更……!」

カイジ「は……?」


カイジ「貞子って、あれだろ!」

カイジ「呪いのビデオ」

カイジ「見たら、死ぬってやつ」

カイジ「そんなオカルト、あり得ねえ!」

カイジ「今時、小学生も信じねえ!」

カイジ「ふざけてんのか……和也!」


和也「ところが、どっこい!」

和也「今時の貞子は違う……!」

和也「旧世代!」

和也「お前の言っている、貞子は時代遅れ……!」

カイジ「何が言いたい!」

カイジ「おちょくってのか……和也!」


和也「カカカ、古い!」

和也「今の貞子はそもそも貞子という呼び方をしない!」

カイジ「何だと!」

カイジ「どういうことだ……!」

和也「現代では貞子のことは」

和也「スタイリッシュに……Sと呼ぶ」

カイジ「S……だと」


和也「初耳って顔だな……!」

カイジ「S……そうか、イニシャル!」

カイジ「貞子のイニシャルはエス」

カイジ「それ故に、S……そういうことだな、和也!」

和也「その通り……流石に気づくか」

カイジ「そりゃ、気づくさ、そこまでヒントを出されれば!」

和也「ククク、結構」


カイジ「で、そのS、すなわち貞子!」

カイジ「そんなものが、本当に存在するという証拠があるのか!」

和也「慌てんなよ、カイジ……Sは確かに存在する」

和也「さっきカイジは呪いのビデオと言ったが、それは以前の話」

和也「今時のSはネットを移動する……!」

和也「呪いの動画によって!」

カイジ「呪いの、動画?」


和也「ビデオとか俺からすれば化石……二層式洗濯機!」

和也「今は、携帯があれば動画が見られる時代」

和也「何が悲しくて呪いのビデオなんて、見なきゃいけねえ!」

カイジ「成程。やっぱり坊ちゃんだな」

和也「何だと、何が言いたい……カイジ!」

カイジ「確かにビデオは古い……が、ならDVDならどうだ」

和也「あ……?」


カイジ「呪いのDVD、これなら十分に現代!」

カイジ「時代遅れじゃねえ!」

和也「甘っ!」

和也「持ち運べる分、携帯の方が便利!」

和也「DVDは家庭……家でしか見られない!」

和也「なら上だろ、持ち運べる携帯、もしくはパソコンの方が!」

カイジ「ぐぐぐ……!」


カイジ「まだだ!」

カイジ「まだ俺の言い分はある……!」

和也「言ってみろ、カイジ」

カイジ「ブルーレイ!」

和也「!」

カイジ「超高画質なブルーレイなら、どうだ!」

カイジ「大画面で見るブルーレイ……それを否定するのか!」


和也「カカカ、なるほど、なるほど」

和也「確かに一理ある」

和也「だが、カイジ……お前はブルーレイを持ってるのか?」

カイジ「っぐ!」

和也「ククク、持ってもいないものを自慢!」

和也「まるで、自分がブルーレイを持っているかのような振る舞い」

和也「見苦しい!」


カイジ「どうでもいいだろ、そんな話!」

カイジ「それよりも、本題!」

カイジ「その貞子を使ったギャンブルの話」

カイジ「それをさっさと始めろ!」

和也「強引に話題を逸らすか……!」

和也「まあいい、それじゃあSを捕獲するギャンブル」

和也「ギャンブル名『Sの捕獲』について説明を始めよう!」


和也「まずSは基本的にパソコンの中に潜んでおり」

和也「呪いの動画にアクセスしたものを画面から出てきて自殺させる」

カイジ「同じだ……死に方に違いはあるものの、それ以外の点についてはビデオと同じ!」

カイジ「所詮、出てくる画面が……テレビから携帯、パソコンに変わっただけ!」

和也「話を最後まで聞けよ、カイジ」

和也「今時のSはただ画面から出てくるだけでなく……」

和也「髪で攻撃してくる!」

カイジ「!?」


カイジ「馬鹿な……物理! 物理攻撃だと!」

和也「カカカ、そうさ。現在風のSは直接攻撃を加えてくる」

カイジ「ざけんなっ、そんなの貞子じゃねえ!」

カイジ「鬼太郎! 髪の毛で攻撃とか鬼太郎と変わらねえ!」

和也「時代は流れているんだ、カイジ」

和也「Sも進化を遂げる……時代の流れと共に!」

カイジ「見たくなかった……そんな貞子!」


カイジ「で、その貞子を捕まえるにしても……」

カイジ「それがいつ現れるか分からないんじゃ、どうしようもねえ」

カイジ「そこは、どうするんだ、和也」

和也「焦るなって。俺だっていつパソコンから出てくるかも分からねえ女を待ってるような真似はしたくねえ」

和也「当然、考えがある」

カイジ「聞かせろ……その考えってやつを!」

和也「ククク」


和也「実は貞子が住んでいる井戸」

和也「それを特定した……!」

カイジ「つまり、俺達はそこへ」

和也「そう、そこへ行って、貞子を捕まえる!」

和也「取り放題だ!」

カイジ「待て!」

カイジ「その言い方だと、まるで複数、貞子が複数いるように聞こえる!」


男「......はぁ、眠い」


男はダークが去ったのを視認した後、草原に身をたおす。


男「(なんか変な奴に捕まったな)」


男は苦笑のような表情をしながら、彼女のことを考えた。

男「どうしてこうなったんだろな......」

ふと口からついた言葉は草木をなびかせる風とともに
いずこかへ飛んでいき、案の定答えるものはいない。

男「(はぁ、エルフなんて助けるもんじゃなかったか?)」


事の始まりは数ヶ月前に遡る。


それは男がエルフの住む地域へと足を踏み入れたときだ。


一人のエルフが魔物に襲われていた。


男は見捨てるのも人道的に許せなかったので助ける。


そして助けたエルフは、21回ほど俺に
プロポーズしてくるという結果になった。


~~~~~~~~~~~~~~

誤爆しました。すいません!!


和也「カカカ、いるさ」

和也「この時代のSは、大量発生している!」

カイジ「はぁ? 何だ、それ」

カイジ「それじゃあ、貞子の安売り! バーゲンセールもいいところ!」

和也「そうさ! 今は大量生産の時代!」

和也「それはSと言えども、例外ではない!」

カイジ「っが、俺の中の貞子のイメージが、崩れる!」


和也「ククク、とはいえ本命はいる」

和也「そうだな、仮にそのSを『ロリS』と名付けよう」

カイジ「ロリ貞子、だと」

和也「カカカ、そいつを捕まえた場合、50点」

和也「それ以外のSは1点」

和也「最終的に点数の多かった方の勝ちだ!」


カイジ「つまり、ロリ貞子! 事実上、こいつを捕まえれば勝利できるってことか」

和也「その通りだが、そいつは希少種」

和也「そう簡単には見つからない」

和也「手堅く、普通のSを狙うのが無難だ、カイジ」

カイジ「ククク、甘っ!」

カイジ「その言葉、返すぜ、和也!」


カイジ「今、俺にはツキの波が来てる!」

カイジ「すなわち、例え希少種であろうと発見できるってこと」

和也「カカカ、何だ。それ。根拠のない妄想」

和也「それこそ、オカルトだろ、カイジ」

カイジ「そう思いたけりゃ、思ってろ!」

カイジ(誰が何と言おうと、ツキはあるし!)


和也「まあいい。とりあえず、今回使用するS捕獲の道具を配布しよう」

和也「まずはこれ、虫取り網」

和也「スーパーで買ってきた」

和也「これなら不正の入り込む余地はないだろ、カイジ」

カイジ「ククク、待てよ、和也」

カイジ「交換だ」

和也「あ……?」

カイジ「今俺に渡した方とお前が持っている方の虫取り網を交換しろ」


カイジ「ククク、見え見え」

カイジ「スーパーで買おうが、その後、それを保管していたのはお前」

カイジ「どうせ、細工でもしてたんだろ、和也!」

和也「はぁ~、しねえって、そんな事」

和也「分かったよ、変えてやる、これでいいか」

カイジ「……いや、待て。やっぱり、今のはなし」

カイジ「交換はなしだ!」

和也「はぁ?」


カイジ「ククク、危うく引っかかるところだったぜ」

カイジ「俺が疑うことを見越して、あえて細工入りを自分で持ってた」

カイジ「違うか、和也!」

和也「……もう、分かった。どうでもいいから、好きにしたら」

カイジ「ふん、言われなくても、そうするさ!」

カイジ「こっちの虫取り網はセイフティー!」

カイジ「安全だ!」


和也「次にこれ、殺虫剤!」

和也「Sが襲ってきたら、こいつを吹きつけて目を潰す!」

カイジ「その後に虫取り網で捕まえるってわけか」

和也「そういうことだ」

和也「それと、もう、疑われるのが面倒だから、お前から選べ、カイジ」

カイジ「ククク、じゃあ遠慮なく」

カイジ(今の俺にはツキが来てる)

カイジ(俺が選ぶ殺虫剤は間違いなく、あたりのはずだ!)


和也「それじゃあ、これから井戸に向かうが」

和也「その前にルールの再確認を行う」


『Sの捕獲』

内容:Sを捕獲する。

配点
ロリS:50点 S:1点

勝利条件:最終的に多くの点数を獲得した方が勝者


和也「今宵、決まる。俺とお前、どっちが正しいか!」

カイジ「受けて立つぜ、和也!」


井戸


和也「カカカ、中々雰囲気の出てるんじゃね」

和也「さて、Sは井戸の中か――」


それは一瞬で出来事だった。
突如として井戸から、飛び出してきた蜘蛛のような貞子、通称『リッカー』が和也に飛びつき、喉を食い破った。


カイジ「和也ぁ!」ボロボロ


気づけば、涙……!
意味不明の涙……!
カイジは目からは涙が出ていた!


カイジ(こいつは確かに極悪人。捻くれた野郎だった)

カイジ(だが、死ぬことはねえ。死ぬことはねえんだ!)


リッカー「ぐがぁぁぁぁ」

リッカー「げぇぇぇぇぇ」

リッカー「ぐぎぃいぃい」


カイジ「許さねえぞ、この化け物共が!」


カイジは虫取り網を振りかぶり、突撃した。
圧倒的日本男児……! 神風特攻精神!


が……駄目っ!
リッカーは虫取り網の先端を掴みとると、それを圧し折った。


リッカー「ぐげぇぁぁぁぁぁぁ」

カイジ「っぐ、くそっ!」

カイジ、絶体絶命!
だが、しかし、ここで閃き……!
カイジに圧倒的閃き!!


カイジ(この折れた虫取り網……使える!)


折られた際、虫取り網の先端は網を失い、代わりに槍状に尖った凶器になっていた


カイジ「くらえ、制裁! 正義の鉄槌!」

リッカー「げぇぎぃぃぃぃ!」


突く!
カイジ、リッカーを折れた虫取り網で攻撃!


カイジ「あっちに行きやがれ、怪物!」


何とか3体のリッカーを追い払う!


カイジ「おい、大丈夫か、和也!」

カイジ「しっかりしろ」

和也「……カイジ、俺は間違っていた」

カイジ「あ?」

和也「Sには、貞子には手を出すべきじゃなかった」

カイジ「今更、何を言ってる!」


和也「奴らは神聖な生き物」

和也「すなわち神ってこと」

和也「とても人類如きが相手にできる生命体じゃねえ」

カイジ「馬鹿っ!」

カイジ「人類は食物連鎖において頂点!」

カイジ「そんな事も忘れたか!」


カイジ「例えば、ライオン」

カイジ「奴らは爪や牙を持ち、力も人間より上!」

カイジ「だが、それでも食物連鎖においては人間の方が格上だ!」

カイジ「貞子も所詮はライオンと同じ!」

カイジ「やたら動きは早いし、噛みつくし、力も強いが、所詮は獣!」

カイジ「人間様の敵じゃねえ!」


和也「ククク、この状況で諦めねえか」

和也「さすがは伝説の博徒」

和也「なら……勝て!」

和也「Sを倒して、その正しさを証明しろ!」

カイジ「言われなくても、そのつもりだ!」

カイジ「だから、見てろ! そこで、俺の勇士を!」

和也「……」


カイジ「おい、和也、返事しろよ!」

和也「……」


和也は既に息絶えていた
最初にリッカーに噛みつかれた時点で致命傷を負っていたのだ
それでも、カイジに弱いところを見せまいと、最後まで堂々と振る舞った
それこそが、和也の最後の意地


リッカー「ぐぃぃぃぃぃ!」

カイジ「てめぇら、許さねえ! 許さねえぞ、貞子!」


最後の激闘が幕を開ける!

敵は呪いの怪物、新型貞子『リッカー』

迎え撃つは逆境無頼、伝説のギャンブラー『伊藤カイジ』


カイジ(まずは、この虫網)

カイジ(尖った部分で一撃加えて、息の根を止める)

リッカー「ぐぅぅぅぅぅぅ」


カイジ「慌てんなよ、貞子」

カイジ「ギャンブルはまだ……」

カイジ「始まったばかりだろ!」ドス

リッカー「ぐぎゃぁぁぁぁぁ」ドン


一体目、撃破!
これが伝説の博徒の力か!
虫網に貫かれたリッカーは苦痛の呻き声をあげながら消滅する


カイジ(よし! これで三対一という状態は解消された)


とはいえ、まだ二対一
不利な状況であることには変わらない

カイジ「喰らえ、殺虫剤」

リッカー「ぐえぇぇぇぇ!」


カイジ、ここで殺虫剤を使う!
リッカーの目に吹き付け、視界を遮る


カイジ「二体目も獲った!」


虫網での攻撃はリッカーを貫いた


カイジ(よし、やった)


だが、しかし、ここでイレギュラー発生


リッカー「ぐげぇぁぁぁぁぁ!!」

カイジ「なぁ!?」


死に際にリッカーが力を振り絞って暴れる!
それによって虫網は再び折れ、武器としては使い物にならなくなる。


カイジ「ぐっ! ここで得物を失ったのは痛てえ!」

カイジ「だが、俺にはまだ殺虫剤が」

リッカー「ぐぇぇぇぇぇぇ!!」


カイジ「しまっ」


三体目のリッカー攻撃!
カイジの手から殺虫剤が叩き落とされ、地面を転がる


カイジ「早く、拾いに」

リッカー「ぐぇぇぇぇぁぁぁ!」


殺虫剤を拾いに行こうとしたカイジの前に立ち塞がる! リッカー!


カイジ「……成程、これでお互い素手」

カイジ「対等の勝負に持ち込まれたってわけか」


否、身体能力ではリッカーが勝っている以上、この時点でカイジ、圧倒的不利
しかし、カイジは諦めない。逆境でこそ力を発揮する!


カイジ「ちぇいさぁぁぁぁぁぁぁ……!」ドン

リッカー「ぎゅぁぁぁぁぁぁぁ!!」ガッ


唸り声をあげながらカイジ、渾身の回し蹴り!
ヒット……!
蹴りはリッカーの脇腹に直撃!
リッカーは木に叩きつけられる


カイジ「和也の仇を今とってやる」


三体目リッカーの口元についた血
あれは紛れもなく、和也に噛みついた時のもの


カイジ「人間を舐めるな……! 貞子!」


落ちていた石を拾い、カイジ、貞子を強打!


リッカー「ぐげぇぇ、ぇ」


三体目……消滅!
カイジ、三体の貞子を撃破する!


カイジ「やった、これで……」

カイジ「あ?」


だが、しかし……駄目!


カイジ「何だ、よ、これ」


カイジが目にしたのは井戸から這い出てきた60体をも超える貞子、すなわちリッカーの姿
20倍……! 先ほどの20倍のリッカーがカイジの前に立ち塞がる!


カイジ「あああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

あまりの絶望的状況にカイジ大声をあげる!
だが当然のことながら、カイジはエスパーではないため、声をあげたからと言って、マジカルな力で貞子を全て消滅させる――などといったことは起こらない


カイジ「わ、分かった、話合おう!」

リッカー×60「がぅ?」

カイジ「引き分け! 引き分けで手を打たないか!」

カイジ「俺はあんたらの仲間を3体倒したが、あんたらは和也の命を奪った」

カイジ「それで、相殺! 引きわ」

リッカー「がゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」ガブリ

カイジ「い、嫌だ。死にたく、な」グシャ


……DEAD END

結論、カイジでは貞子に勝てない。

ドラマ見て思いついて書いたssですが、自分でも何書いてんだ、これ、と思う作品でした。
最後まで読んでいただいた方には感謝です。
しかし、本当に最近の貞子は変わりました。
リング1,2、らせん、バースディと見てきた私ですが、3Dには驚かされました。
髪の毛で攻撃する貞子。大量発生するリッカー貞子。
余談ですが、最近では貞子を萌えキャラ化させた画像も出回っています。
圧倒的驚愕……!
時代の流れというのは、凄まじい。

>和也「まあいい、それじゃあSを捕獲するギャンブル」
>和也「ギャンブル名『Sの捕獲』について説明を始めよう!」

まんますぎてワロタ 乙

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom