アルミン「岩を運ぶ以外のことは全部僕に任せるんだ!!」(48)


エレン『ウオオオオオオオオォォッッ!!』

アルミン「ようやく起きたかエレン!」

エレン『ウオオオオォォォォッッ!!』

アルミン「うおおおおおぉぉぉぉぉ!!」

エレン『ウオオオオオォォォォッッ!!』

アルミン「おおおおおぉぉぉぉ……おおおお……」

アルミン「ごほっごほっ」

エレン『ウオオオオオォォォォ——』

アルミン「いつまでやっているんだ! チョップ!!」

エレン『ウオ”オ”ッ!?』

アルミン「さぁみんなの援護だ! エレンも手伝ってくれ!」

エレン『オオオオ……』 ズズーン

アルミン「!? 何をやっているんだエレン!? 早くみんなを助けに——」

アルミン「あ、岩か! そうか、岩を運ぶんだった! エレン、岩を運ぶんだ!!」

アルミン「よしいいぞ! 岩は任せた! あとの巨人とかは僕に任せてくれッ!!」

——

ザザッ

リコ「くっ」

モブA「班長ここまでです! もう私たちしか残ってない……!」

リコ「いったん岩まで退け!」

 
シュルシュルシュル——

アルミン「うおおおおおおッ!!」

スパァンッッ


リコ「!?」

アルミン「訓練兵、アルミン・アルレルト到着ッ!!」

アルミン「さっき頭をかじられてた兵は何とか生存しています!」バッ

モブA「ああ、B子!」

アルミン「他の班員も全員助けました! ここから先は僕に任せてください!!」

リコ「えっ、エッ?」

——

イアン「状況は!」

モブA「巨人5体、扉から来ます!」

モブB「……い、いえ、巨人4体です!」

イアン「!?」

モブA「ち、違うだろ! よく見ろ5体……あ、あれ? 3体」

モブB「い、いや! 2体になってる!」

イアン「おい、報告は正確に——」

イアン「!? あ、あれは!」

 

アルミン「うおおおおおぉぉぉぉぉッッ!!」 ッザンッ

 

モブA「あいつだ! あいつ一人で巨人を片付けている! なんと鮮やかなお手並み!!」

モブB「最後の一体まであっという間だ! あれぞ真の駐屯無双よ!!」

イアン「……リコ……人間性を保ったままヒトを死なせずに巨人に勝つ方法あった……」

——

ズーン

ズーン

ミカサ「!」

ミカサ「エレン……!」

  アルミン「ミカサァァァッ!」

パシューン  スタッ

ミカサ「アルミン!」

アルミン「エレンが勝ったんだ!」

アルミン「いま、自分の責任を果たそうとしている!」

アルミン「あとは、エレンを扉まで援護すれば、僕らの勝ちだ!」

アルミン「僕らの勝ち! 勝ちなんだぞ!? 勝ちってつまり勝ちってことだ!!」

アルミン「勝利は目の前なんだァーッ! うわあああァァァーッ!!」

パシューン

ミカサ「進撃のアルミン」

イアン「死守せよ!」

ミタビ他「!」

イアン「我々の命を引き換えにしても、エレンを扉まで守れ!」

イアン「絶対に、巨人を近づけさせるな!!」

ミタビ「おう!」

イアン「お前たち二人は、エレンのもとへ向かえ!」

ミカサ「」ポツネン

イアン「ん? アルレルト訓練兵は!?」

ミカサ「あそこです」

  アルミン「いいええやああああぁぁぁぁッ!!」ダダダダダダダダ

イアン「!? な、何を……地上に降り立つなんて自殺行為だ!」

  アルミン「巨人どもが僕に食いつかないんですゥーッ!!」

  アルミン「こっち向けコアアッ! 向かないとそのケツに刃ぶちこんで——」

  アルミン「あっ、2体かかった! 走れええええぇぇぇ!!」ダダダダダダ

ミカサ「楽しそう」

ズーン  ズーン

アルミン「こっちだ、こっちに来ぉおい!!」

巨人「」ドシーン ズズーン

アルミン「まず攻撃を避けたらカウンター気味に足へアンカーを射出!」パシューン

巨人「」バスッ

アルミン「足に刺したらガスの力で思いっきり引っ張る! いえぇえぇぇあ!」

巨人「」グラッ…

ズ…  ズシーン……

アルミン「体勢が崩れたら立体機動で一気に接近して——」パシューン

アルミン「すれ違いざまに急所を削ぐ! うおおおおぉぉぉぉぉっ!!」

ザクッッ

巨人「」アヘ

ズシーン……

アルミン「これを繰り返す! 地上戦も楽勝ですよ!!」

イアン「あり得ん……いやアルのか……」

ズーン 
     ズーン

エレン(……身体が……)

エレン(ぐちゃぐちゃに潰れそうだっ……)

エレン『!』

  アルミン「」ダダダダダダダ

エレン(アルミン!? 何してる……)

エレン(そんなところ走ってたら……巨人の餌食に……)


  アルミン「どおおおおおおぉぉォォォォッッ」 ザクッ

  巨人「」ズシーン

エレン(巨人が餌食に!?)


  アルミン「こっちに来いよノロマアァァァ!!」スタタタタタタタタタタタタタタタ


エレン(は、速い! 上から見るとよく分かる、ゴキブリのように速い!!)

ミカサ(どさくさ紛れにエレンの身体に引っ付いておこう)アチチ

アルミン「イェエエエガーッ!」ザンッ

   巨人「」ズシーン

   リコ「すまん、アルレルト!」


アルミン「イェエエエガーッ!」ザンッ

   巨人「」ズシーン

   モブ「サンキューアルミン、もうダメかと思ったよ」


アルミン「イェエエエガーッ!」ザンッ

   巨人「」ズシーン
   
   ミタビ「助かったぜアルミン、これは借りにしとくぜ」


イアン「おいお前たち、もういい! 上がって来い!」
 
リコ「だな」パシューン
 
ミタビ「な、なぜだイアン! まだ岩は運び終えてねえっ!」
 
イアン「だってもうこの辺の巨人掃討されてしまった」

ズーン   ズーン

エレン『……』

   アルミン『どうしてエレンは、外の世界に行きたいと思ったの?』

ズーン   ズーン

エレン(……俺たちはみんな、生まれたときから自由だ)

エレン(それを拒む者が、どれだけ強くても関係ないっ)

エレン(炎の水でも、氷の大地でも、何でもいい!)

エレン(それを見た者は、この世界で一番の自由を手に入れた者だ!!)

エレン(戦え!)

エレン(戦え! 戦えーっ!!)

 

ミタビ「水超うめえ」

リコ「始めからアルレルト訓練兵に全て任せておくべきだった」

イアン「巨人はほぼ壊滅。班員も全員無事のようだ」

イアン「なんだこれは」

アルミン「! まだ巨人が!」

アルミン「うおおおおぉぉぉっ! そこをどけええぇぇぇぇっ!!」

パシューン

サクッ スーー…スパッッ

巨人「」アヘェ

ドシーン

 

ズーン   ズーン

エレン(もうゴールなのかよ)

アルミン「いっけぇぇぇぇぇエレェェェェエエエエン!!」

エレン『ウオオオオオオォォォォッッッ!』

 
ドドドォォン!!
 

アルミン「あっ!? しまった!!」

アルミン「門の外に締め出されてしまった!!」

リコ「……みんな」

リコ「真・打開(手段)があったな」

イアン「うまくないからな」

ミタビ「アルレルトばんざいぃぃ!」


 カチャ   パヒュウウウゥゥゥゥゥゥム…


リコ「人類が今日、初めて巨人に勝ったよ」

ミタビ「うおぉっしゃああああ!!」

イアン「俺には『人類が』勝った気はしないが……これでいいのだろうか……」

 

アンカ「——レモンバナナスパークゴールドサンビームイエローの煙弾を確認」

アンカ「作戦がシャレんならないくらい成功したようです」


\オ……オオオォォー!/


ピクシス「更なる援軍を送れ。精鋭班を救出せよ!」

っべもうこんな時間続きは夜に投下します(^q^)

——

ミカサ「エレン。出てきて」グジグジ

リコ「! 残った巨人が来る! アルレルト投入急げ!」

イアン「さっきから探しているが見当たらん!」

ミタビ「なんかさっき壁の外にいなかったか?」

イアン「くっ、どこまでフリーダムなんだ!」


ミカサ「ん……エレン。信じられないくらい高熱……」グイグイ

ミカサ「身体の一部が一体化しかけてる……」グイ…


ミタビ「おお、なんか興奮してくるなイアン」

イアン「俺の肩にゆっくり手を乗せるな!」

リコ「引っ張っても取れないなら、斬るしかない」

ミカサ「あ……待ってください!」

お断りスパッ

リコ「独身女の前でいちゃついてんじゃねえ」(気を抜くなまだ作戦は終わってないぞ)

ドサッ

ミカサ「うっ……」

エレン「……」

ミカサ「!」


ズシーン  ズシーン

巨人A「」

巨人B「」


  アルミン「立体機動!」

 パシューン  シュルルルルルル

  アルミン「これより地上50mから降下!」

  アルミン「ってミカサとエレンがピンチじゃないか!」

巨人A「」ヌゥ…

ミカサ「くっ」

  アルミン「ミカサ! エレン!!」パシューン

パシューン

リヴァイ「」シュルシュルシュル

アルミン「あっ!?」

リヴァイ「何っ!?」


ゴンンッッ


アルミン「うぎっ」

リヴァイ「痛ってぇな……」

アルミン「急に横から飛び出すとは! 何者なんだ!!」

リヴァイ「いきなり上から落ちてきやがって……なんだこのガキは」

アルミン「ん!? その背中の紋章……どこかで見たような!」

アルミン「エレン! あのマークは確か!?」

エレン「う……うぅ……自由の……つばs」

アルミン「それだーっ調査兵団ッ!!」

リヴァイ「おい巨人きてるぞ!!」

巨人A「」ズシーン

アルミン「おわっ! いつの間に接近を許したんだ!」

リヴァイ「ちっ……」

パシューン  シュルルル

アルミン「こいつ!」

スタタタタタタ   パシューン

リヴァイ「!? おい馬鹿、邪魔だっ!」

アルミン「!? アンカーの先が重なって! この軌道はまずいぞ!」

ゴツンッッ

アルミン「うわらば」

リヴァイ「ちいっ。おいてめえ、5分大人しくしてろ。次動いたら削ぐぞ」

アルミン「何おう! お前こそ急に割り込んで僕の邪魔をするない!」

リヴァイ「末端風情が。ケンカ売るなら俺が巨人を片付けた後にしろ」パシューン

アルミン「人の獲物を横取りなんて許せる所業か!!」パシューン

ゴツンッッ

リヴァイ「オイお前いい加減にしろよ」

アルミン「なぜだ! どうして調査兵団が僕の邪魔をするんだ!」

 

巨人A「」ズーン…

巨人B「」ズシーン…

ミカサ「ふう。終わった」

 

リヴァイ「!?」

アルミン「あっ!?」

アルミン「ああ。ナイス! ミカサ!」

リヴァイ「……」

リヴァイ「おいガキ共。これはどういう状況だ?」

エレン「……お、おい、これはどういう状況なんだ?」

ミカサ「どういう状況ってどういう状況?」

アルミン「そんなことより巨人はもういないのかよ!?」


——

ライナー「……」ザッ  ザッ

ライナー「!! ……おい……お前」

ライナー「ベル……えっと……ベル……か?」

ベルトルト「」

女医「訓練兵。彼の名前が分かるのか?」 ザッ ザッ

ライナー「いねえと思ったら……でもこいつに限って……マジであり得ねえ……」

ライナー「ベル……何があった? だ……誰か、誰か。こいつの最期を見た奴は……」

女医「彼の名前は? 知ってたら早く答えろ」

女医「分かるか、訓練兵。岩で穴を塞いで云々かんぬん巨人のケツに云々かんぬん」

女医「仲間の死を嘆く時間はまだないんだよ。分かったか」

ライナー「……。……第、104期……訓練兵団所属……ベル……バー……」

女医「ベル・バーか。名前が分かって良かった」

ベルトルト「どんだけ縮めてるんだよ!」ガバッ

ライナー「おお生きてた! 良かった! 故郷へ帰ろう!」


アニ「ごめんなさい……」

 
アニ「ごめんなさい……」
 

コニー「——おい見ろよジャン!」

ジャン「んだよ面倒くせえな。俺はミカサ探しで忙し……」

サシャ「アニが上官の人に告白されているんです!」

ジャン「な、何っ、アニが?」

コニー「しつこく言い寄られてるけど断り続けてるんだよ! こいつぁ見物だぜ!」

サシャ「あっ! ついにアニがキレちゃいましたよ!」

コニー「うひょー強烈な蹴り。かわいそうに相手はお星様だぜ」

ジャン(参考にはならねえなー……)

 

 ドゴシャッ

イアン「なんか降ってきた」

イアン「ってミタビ何があったん!?」


——

エレン「……」

エレン「はっ!?」

 

エルヴィン「何か質問はあるか?」

エレン(……調査兵団、実行部隊のトップ。エルヴィン団長と……リヴァイ兵長!)

エレン(……となぜかアルミン!!)

アルミン「エレン! 無事だったか!」

エレン「アルミン! ここは……?」

エルヴィン「見ての通りだが、地下牢とだけ言っておこう」

エルヴィン「いま君の身柄は憲兵団が受けもっている」

エルヴィン「先ほどようやく、我々に接触の許可が下りた」スッ

エレン「! そのカギは……!」

アルミン「僕がどさくさに紛れて預かってた! もしかしたら巨人になれるかと思って!」

エレン「余計なことすんなや!!」


エルヴィン「まぁ元は君の持ち物だから、後で返そう」

アルミン「くっ」

エレン「何がくっだよ!」

エルヴィン「君の生家。シガンシナ区にあるイェーガー医師の地下室」

エルヴィン「そこに巨人の謎がある。そうだね?」

エレン「……はい、おそらく。父がそう言ってました」

リヴァイ「お前は記憶喪失。親父は行方知らずか。随分都合のいい話だな」

アルミン「ああ”ん!?」シャキーン

エルヴィン「リヴァイ。彼が嘘をつく理由はないとの結論に至ったはずだ」

エルヴィン「まだまだ分からない事だらけだが、今すべきことは、君の意志を問うことだと思う」

エレン「俺の……意志ですか……」

エルヴィン「君の意志がカギだ。この絶望から人類を救い出す、カギなんだ」

アルミン「カギに意味を『掛ける』高度なテク!!」

リヴァイ「ふっ」

エルヴィン「やめろっ」4コマネタハ


リヴァイ「おい。さっさと答えろ、グズ野郎。お前のしたいことは何だ」

エレン「……ハァ……ハァ……。調査兵団に入って……」

エレン「とにかく巨人をぶっ殺したいです」

リヴァイ「ほう」キラン

リヴァイ「悪くない……というか」

アルミン「僕と一字一句同じというね! さすがはエレン!!」

リヴァイ「……エルヴィン。こいつの責任『も』俺が持つ。上にはそう言っておけ」

リヴァイ「俺はこいつを信用した訳じゃない」

リヴァイ「こいつが裏切ったり暴れたりすれば、すぐに俺が殺す」

アルミン「そのときはリヴァイ兵長。あなたも道連れだ!」

リヴァイ「あ?」

エルヴィン「やめろっ!」

リヴァイ「ちっ。……とにかく、認めてやるよ。お前の調査兵団入団も」

アルミン「エレン、一緒に頑張ろう!!」

エレン「ふぇっ!?」


こうして無事に調査兵団入団を決めた エレンとアルミン

結果的に彼らの活躍は 人類に多大なる貢献を果たした

なぜなら彼らは 調査兵団最大の障害である巨人たちを

見つけ次第 手当たり次第に 駆逐し尽くしてしまうため

調査兵団本来の目的が この上なく円滑に達せられるようになったためである

 

数年後には訪れる平和  そのとき町の子供たちは答えるだろう

最強兵団は?  エレン巨人団!!

人類最強は?  アルミン!  リヴァイはヤヴァイ  エルヴィンヅライ

そうだ! 巨人でゴリ押しエレン! 人類最強・アルミン!!

輝ける世代を土台を叩き上げるは君たちだ! ゆけっアルミン!! 押せっアルミン!!

 

終わり

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