魔王「ここまで長く険しい道程だった…」
魔王「だが、そのおかげで俺は更なる強さを得ることが出来た!」
側近「ようやくここまで来たのね…!」
魔王「側近…今まで世話になったな、お前のおかげでここまで来れたよ」
側近「ふふっ、礼を言うのはまだ早いわよ」
魔王「そうだな…それでは始めようか、勇者!」
魔王「俺は貴様を倒し、必ずこの世界を制服する!!」
勇者「何か違う」
魔王「えっ」
勇者「えっ」
魔王「意味がわからんぞ!違うとはどういうことだ?」
勇者「本当に意味わからんぞ、魔王が自ら城に来るなんて思いもしなかったよ」
勇者「え、てか何で来たの?」
魔王「さっきも言っただろ、貴様を倒すためにここに来たのだと」
勇者「いや、だから普通魔王からは来ないから」
魔王「は?」
勇者「あ!?」
王様「まあまあ、そんなに怒るな勇者よ」
勇者「怒ってないっすよ、魔王を目の前にLV1勇者と60過ぎのおっさんしかいないこの状況に焦って興奮してるんです」
王様「私はまだ58だが」
勇者「どうでもいいよ、死ぬほど」
魔王「よくわからんが、ここまで来たからには必ず貴様を倒す!」
勇者「いや、俺倒したって意味ねえぞ」
魔王「何故だ」
勇者「俺勇者になってまだ5分しかたってねえぞ」
魔王「……え?」
勇者「だから、今王様から勇者になる許可でたばっかだから」
王様「いえい」ピース
魔王「なん……だと…」
勇者「さてと、この状況どうやって収集しようか」
魔王「ならば貴様を倒してやる、王よ!」
王様「えっ、私?」
勇者「バカかお前、こんなおっさん倒したって何も意味ねえだろうが」
王様「そうだな、大魔王を倒してからもう30年も経つし…体が鈍ってるかもしれんな」
勇者「おーい魔王悪いことはいわん、帰った方がいいぞ!一瞬でチリにされんぞ!」
魔王「何!…あの…大魔王を倒しただと…」
魔王「…だが、ここで諦める訳にはいかない!」
勇者「あいつ前世勇者とかだったのかな」
魔王「側近…お前は逃げろ」
側近「何言ってるの!?私も一緒に戦う!」
魔王「駄目だ!お前を危険に合わせられない!」
側近「でも…!」
勇者「…やっぱこいつ魔王の器じゃないだろ」
側近「ここまで一緒に来たんだもの!私も一緒に戦う!」
魔王「……わかった、無理はするなよ」
王様「お、始めますか」
魔王「行くぞ、王よ…俺の命に変えても…貴様を倒す!」
魔王「…うおおおおおお!!!」
王様「さてと、こいつらどうしようか」
勇者「少しは手加減してあげてくださいよ!」
王様「大丈夫大丈夫、ほらまだ生きてる」
魔王「……はっ!…私は一体…」
王様「おお、目を覚ましたか」
魔王「私は負けたのか…ん?あれ?」
魔王 LV1
側近 LV1
王様「お前達のLVを1にしておいた、特に意味はない」
勇者「まさに外道」
魔王「うわあああああああ!!!!」
魔王「俺達の…5年間の旅が全て無駄に…」
勇者「…これヤバイですよ王様、人の人生壊したようなもんですよ」
王様「てへぺろ」
勇者「逆に可愛い」
王様「まあ、奴らをLV1にしたのにもちゃんと理由はある」
勇者「マジっすか」
王様「勇者よ、お主まだ仲間はいないな?」
勇者「そうっすね、てかこれから仲間作ってくんですけど」
王様「そこでだ、奴らをお主の仲間にするのはいかがかな?」
勇者「『いかがかな?』じゃないっすよ、バカですか」
王様「奴らもLV1だし、問題ないだろ?」
勇者「ありますよ、てか倒す目標である魔王を仲間にして何の意味があるんですか」
王様「特に意味はない」ドヤア
勇者「うぜえ」
魔王「ふざけるな!何故私が勇者と共に旅をしなくてはならないのだ!」
王様「そうするしかないだろ、お主はLV1なんだし」
魔王「くっ…!」
王様「そんじゃ、頑張ってね~」
勇者「適当だな」
今日終わりで~す、見てる人もいなそうなんでのんびり書いて来ます
何か…みんな優しいな、気分も上がって来たんで続き書いてきます
勇者「よし、それじゃあ旅に出ますか」
勇者「流石に魔王と側近なんて職業ないから魔王は戦士、側近は僧侶ってなってるけど…大丈夫かこれ」
魔僧「「大丈夫だ、問題ない」」
勇者「ハモんな、ウザいから」
勇者「とりあえずまず最初は装備からだな、てか普通は弱くてもいいから何か武器貰えるんじゃないのかよ」
魔王「というか装備買うお金はあるのか?」
勇者「1000円あればなんとかなるだろ、とりあえずあそこの武器屋で何か買うか」
武器屋「へい、らっしゃい!」
勇者「とりあえず一番安い武器ください」
武器屋「じゃあこれだな!ひのきの棒、5000円だ!」
勇者「……」
勇者「木の棒一つで五千円って…詐欺にも程があんだろ」
魔王「というかここにある武器のほとんどが一万超えてるぞ」
勇者「酷いインフレだな」
側近「ここはクエストでも行ってお金を貯めないと…」
勇者「ていっても武器なしじゃ戦うことすら出来ねえだろ」
勇者「…しゃあない…お前らどっかでカツアゲでもして金奪ってこい、ひったくりでもいいぞ」
魔王「ふざけるな!関係のない人々に危害を加えられる訳ないだろ!」
勇者「お前本当に魔王か」
側近「あんたは本当に勇者か」
勇者「とりあえず何とかしてお金集めねえと…って、あれ?魔王はどこいった?」
魔王「……おい、お前…何故こんなとこで泣いている」
???「…ひっく……実は…財布を落としてしまって…故郷に帰るお金がなくて…」
勇者「おい、お前こんなとこで何してんだ」
魔王「実は、この娘がお金が必要らしくてな…貸してあげることはできないだろうか…」
勇者「は?ふざけんな、こっちは人に貸すような金は
女「貸して…頂けませんか…?」ウルウル
勇者(あ、可愛い)
勇者「もちろんかまいません、困ってる人を見過ごす訳にはいきませんから」
女「本当ですか!」パアッ
女「本当に…ありがとうございました!」
勇者「いえいえ、勇者として当然のことをしたまでです」ニコッ
勇者「さてと…流れでお金渡しちゃったけど、五百円払っちゃったから半分しかねえぞ」
魔王「構わないさ、あの娘の笑顔が見られればそれで…」
勇者「お前しばらく黙っててくれ、そういうの結構イラっとくるから」
モブ「お~い!そこの若いの、こういう女を見なかったか?」ピラッ
勇者「あ、さっきの可愛い娘だ…この娘がどうかしました?」
モブ「実はこいつは有名な詐欺師でな、他にも色々なことをしでかしてるらしいんだよ」
勇者「……」
女「………もう大丈夫か」
犯罪者「ていうか五百円って…舐めてんのかマジで、子供の小遣いじゃないんだからさ~」
犯罪者「にしても簡単な奴らだったな~次はもっと金のありそうな奴を
勇者「ほあたあああああ!!!」ドロップキック時速60km
犯罪者「はあばああああ!!」ズサアッ
勇者「よし、これで金には困らねえな」
犯罪者「いたたた…って、どうして私の居場所がわかったの!?」
勇者「あ?勇者だからだコラ、舐めんなオラ」ギュッ
犯罪者「答えになってn…いたたたた!!引っ張んな!アホ毛引っ張るな!」
勇者「とりあえずさっきの五百円返せ、ゴミが」
犯罪者「えっ、別にたかが五百円ぐらい…いたいいたい!分かりました、返しますので!」
犯罪者「とにかく…その、見逃してもらうことはできませんかね…?」
勇者「ふざけんな、お前を売り渡してこっちはさっさと金貰わねえといけねえんだから」
犯罪者「お、お金だったら私の方がたくさん持ってますよ!」
勇者「いくら」
犯罪者「えっ?」
勇者「いくらくれんの」
犯罪者「まあ、十万くらいなら
勇者「は?」
犯罪者「う、嘘だよ嘘!……えっと…五十万とか?」
勇者「……」
犯罪者「ひゃ、百万なら…?…」
犯罪者「とにかく…その、見逃してもらうことはできませんかね…?」
勇者「ふざけんな、お前を売り渡してこっちはさっさと金貰わねえといけねえんだから」
犯罪者「お、お金だったら私の方がたくさん持ってますよ!」
勇者「いくら」
犯罪者「えっ?」
勇者「いくらくれんの」
犯罪者「まあ、十万くらいなら
勇者「は?」
犯罪者「う、嘘だよ嘘!……えっと…五十万とか?」
勇者「……」
犯罪者「ひゃ、百万なら…?…」
勇者「……」
勇者「…え~これから新しい仲間を紹介します」
盗賊「盗賊ちゃんです☆」
魔王「これってさっきの娘だよな…」
側近「ていうか犯罪者だったんじゃ…」
勇者「大丈夫大丈夫、とりあえずこれで金も装備もあるし、それじゃあそろそろ行くか!魔王討伐に!」
魔王「魔王ここにいるんだが」
勇者「あ、そうだった…LV上げの旅に出発だ!」
魔側盗「「「おー!」」」
今日終わりです、また書きにきます
続き書いてきま~す、これからは
魔王→戦士
側近→僧侶
犯罪者(女)→盗賊
として書いていきます
~最初の街~
盗賊「やっと着いた…ここまで長かったな~」
勇者「全くだ、誰かさんがチマチマレベル上げしてたからな」
戦士「文句あるのか、最初の内に地道にレベルを上げておかないと後で足元救われることになるぞ」
勇盗「「かてえ~ちっちぇ~もみあげ長え~」」
戦士「もみあげは関係ないだろ!」
僧侶「まあまあ、おかげでこれから先は楽に行けそうだし」
勇者「そうだな、じゃあこっからはパパッと行くぞ」
戦士「待て!せっかく街に来たんだから装備でも買っていった方が…」
勇者「めんどくせえな~お前絶対モ○ハンとかやるとランク上がるごとにこまめに装備変えてくタイプだろ」
戦士「当たり前だ、みんなそうだろ?」
勇者「………よし、次の街に向かうぞー」
盗僧「「おー」」
戦士「あれ…何でスルー?」
勇者「……すいませ~ん、次の街に行きたいんですけど…」
門番「ここから先を通るには許可証が必要だぞ」
勇者「許可証ってどこにあるんですか?」
門番「街の西側の商店街にあるよろず屋で貰えるよ」
勇者「すいません、許可証を貰いに来たんですけど…」
よろず屋「それなら街の南側の港を仕切っている役人が持ってる許可書を持って来ないと許可証は作れないよ」
勇者「ややこしいな」
役人「許可書なら街の北側にある酒場の主から許可を得ないと作れません」
勇者「……そっすか」
酒場の主「街の東側で農場を経営してるおじさんから認められるまでは許可はできねえな~」
勇者「………」
おじさん「そうだな~君達を認めるにはまず…フガッ!」鼻フック
勇者「次はどこ行きゃいいんだよ…灼熱の火山か冷徹の氷山にでも行かされんのか、ああん?」イライラ
おじさん「ま、待って!…ちょっと頼みを聞いてもらうだけでいいから!」フガフガ
勇者「さっさと話せ、鼻折るぞ」
おじさん「あれ、何たわこの扱い……実は今、近くの山で珍しいきのこが生えているらしいんだよ」
勇者「珍しいきのこ……略して珍こか」
盗賊「真顔で下ネタやめろ」
おじさん「何としても手に入れたいんだが、その山にはモンスターがウロウロいるらしい…そこでお前達にお願いだ、何とか珍しいきのこをとってきてくらないか?」
勇者「だとさ、大丈夫かお前ら」
戦士「その程度なら造作もない」
僧侶「もちろん!」
盗賊「餅のロンリー」
勇者「という訳だ、仕方ねえからその依頼引き受けてやるよ」
おじさん「おお!実にありがたい!」
勇者「で、その山はどこにあるんただ?」
おじさん「50km先のあの山じゃ」
勇者「………もう一回鼻フックしていいかおじさん」
次回予告
遂に始めての依頼を引き受けた勇者一行…しかし、その山で勇者一行は恐るべき敵と遭遇する!果たして勇者一行は無事依頼を成功することが出来るのか!?
次回、勇者絶対絶命!
明日も見てくれよな!
すみません、>>30の最後は何か悪ノリしすぎでした
今日は終わりです、また明日も書こうと思っていますので…では
勇者「よし、山到着っと…」
盗賊「あ~長かった…」
勇者「んじゃさっさと行くぞ、くれぐれも寄り道はしないように」
僧盗「「は~い」」
戦士「………遠足?」
かくして一行は…
ゴブリン「ウガアアアアア!!」
勇者「育毛剤やるからここ通せ」
ゴブリン「マジっすか、あざっす」
数々の苦難を乗り越え…
オーク「やらないか」
勇者「行け、戦士」
戦士「えっ…何で俺?」
オーク「ウホッ」
戦士「え、何…ちょっとタンm…アアアアア!!」
遂に山の頂上へ!
勇者「あ~やっと着いた~」
戦士「………ケツ痛ぇ」
勇者「んじゃ、さっさと珍こ回収しようぜ…で、どこにあんだ盗賊」
盗賊「…へ?」
勇者「お前行く前におじさんから場所聞いてたろ」
盗賊「あ、そうだった…えっと確かね……」
盗賊「………あ」
勇者「どうした」
僧侶「もう嫌な予感しかしないんだけど…」
盗賊「そういえば、きのこは下にあるとか言ってたな~……アハハハ」
勇者「………」ガシッ
盗賊「あ、あれどうしたの?頭なんか掴んで……あいたたたた!!いたいいたい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
勇者「SSじゃ1レス分で済んでるけどここまで来るのに何時間かかったか、君は知っているよね」
盗賊「ごめんなさい!謝るから離して!頭が潰れる、脳みそ壊れるうう!!」
勇者「んじゃ、下に戻るぞ…ったくめんどくせえな…」
盗賊「……すんまそん」
グオオオオオオッ!!
僧侶「ひっ!……何今の…?」
戦士「もしかして…この山のボスとかか?」
勇者「ないない、いたとしてもこんな山にいるのなんてただの雑魚だr
ドラゴン「………」
勇者「…………へロー♪」
ドラゴン「グオオオオオオッ!!」
全員「「「ああああああああ!!」」」
戦士「嘘だろ!?何でこんなところにドラゴンが!?」
僧侶「もしかして、山の頂上にはあまり近寄ったりしたら行けなかったのかな…」
盗賊「えっと、その…ご、ごめんなさい……」ウルウル
僧侶「え、いや…別に攻めてるわけでは…」
勇者「どうしますリーダー」
戦士「都合のいい時だけリーダーにするな!大体職業的にリーダーはお前だろ!」
勇者「ああ、そっか……じゃあ、ちょっと戦ってみる?」
三人「「「何言ってんだコイツ!?」」」
勇者「別に倒そうと思ってる訳じゃねえよ、ちょっとどんなやつか知りたくなってさ」
盗賊「何ジャンプの主人公みたいなこと言ってんの!あんなんと戦ったらほぼ間違いなく死ぬよ!?」
勇者「ていうか死んだって大丈夫だろ、女神の加護がついてんだし」
三人「「「……何それ?」」」
勇者「え?マジで言ってんの?死んだら死ぬ前にいった街からやり直しできるシステムのことだよ」
三人「「「…………」」」
勇者「…あれ、もしかしてお前ら女神の加護受けてないの?」
盗賊「罪人が加護を受けられると思いますか」
戦士「魔族が加護を受けられると思うのか」
僧侶「上に同じく」
勇者「………」
ドラゴン「………」グルルル
勇者「たいきゃああああく!!」
三人「「「うわああああああ!!」
盗賊「どうするあれ!?本当にどうする!?」
勇者「自分で考えろ!てか何かいいこと思いつけ!」
戦士「喋ってる場合か!今は身の回りを注意しながら…」
ズルッ
戦士「うわああああああ!!!」ヒューッ
勇者「説教してる場合か!」
盗賊「ふはははは!馬鹿が!そこから落ちて生き延びるなど1%もないぞ!」
勇者「いや、お前のおかげで絶対的な生存フラグが立ったから多分大丈夫だ」
僧侶「みなさん私の近くに来てください!今からワープ魔法を使います!」
勇者「でかした!今からそっち行くから待って…」
僧侶「ハアッ!」シュッ
勇者「早えよ畜生!」
勇者「まずいぞこれ、マジでどうする」
盗賊「仕方ない…ここは二手に別れてどちらかの注意を引かせよう」
勇者「そうだな、古典的だが今はそんぐらいしか出来ねえし…」
盗賊「……勇者、最後にいい?」
勇者「あ?何だよ」
盗賊「………死なないで……」ダッシュ
勇者「………あいつ俺の死亡フラグ立てやがった!わざとだろ、今のわざとだろ!」
ドラゴン「グオオオオオオッ!!」ドドドッ
勇者「やっぱりこっち来たよ畜生!」
勇者「……あ、逃げ場がねえ…」
ドラゴン「グルルルルルゥゥ…」
勇者「やべっ…ドラゴンに追いつかれた…」
勇者「これはあれだな、うん死ぬ」
ドラゴン「グオオオオオオッ!!」
勇者「アハハ、終わりだ畜生♪」
勇者「誰か助けてええええ!!」
ズドン!
ドラゴン「グ…グアアアアアア!!……」ドスッ
勇者「………あれ、助かった?」
???「おい、大丈夫か勇者くん」
勇者「いや、前から出てたんだから???の意味ないですよ王様」
王様「それにしても何で君がここにいるんだい?」
勇者「いや、ちょっと依頼を受けて……ていうか、むしろ俺がその質問したいんですけど」
王様「私?ああ、久しぶりに山登りに来たんだよ………まあ、ドラゴン達がいて色々めんどくさかったんだかな」
勇者「え、他にもドラゴンいたんすか……ていうか、そのドラゴン全部倒したんすか!?」
王様「もちろん…まあ5,60体ぐらいしかいなかったらそんな苦戦しなかったがな」
勇者「……やっぱりこの人半端ねえ」
王様「ハハッ、褒めるな褒めるな」ドヤッ
勇者「ドヤ顔うぜえ…まあ、でも助けてくれたのは本当に感謝してます」
王様「そうか……じゃあ、代わりと言ってはなんだがちょっと頼みを聞いてもらってもいいかね」
勇者「え…まあ、この依頼が終わった後なら…」
~山の地下~
勇者「あ、やっぱりここにいたか」
盗賊「あ、勇者だ!へ~よく生きてたね!」
勇者「ホオ…アタッ!」ゴツン!
盗賊「あいたっ!出会って早速げんこつって何だよ!」
勇者「もう珍この採集は済んだか?」
盗賊「痛ぇ…殴った挙句に無視かよ……あ、たんこぶ出来た」
戦士「ああ、必要な分は採集しておいた…山の入り口で側k…僧侶が待ってるから早く帰ろうぜ」
盗賊「おい勇者!たんこぶ出来たぞ!どうしてくれるんだ!」
勇者「そんじゃさっさと帰ろうぜ」
~山の入り口~
僧侶「あ、良かった…みんな生きてたんですね…」
勇者「まあ、一度死にかけたけど王様に助けてもらったからね」
盗賊「おい!僧侶と私の扱いが違いすぎるだろ!」
勇者「あ…そういえば王様、さっき言ってた頼みって何ですか?」
盗賊「無視すんなよちきしょおおお!!」
づづく
王様「さてと、ではそろそろ依頼の内容について説明しようか」
勇者「出来るだけ簡単な依頼にしてください」
王様「大丈夫じゃ、一日だけだから」
王様「実は私の娘なんだが、最近色んな街の貴族達から結婚を申し込まれてるんじゃよ…」
王様「そのせいで今は城でお見合いばかりで、あまり他の人と触れ合う機会がなくてな…そこで君達にお願いだ、一日だけでいいから娘と一緒にいてくれんかのう」
王様「だが全員とはいわん、一人だけでいいから一日中一緒にいてやってはくれないか」
勇者「は、一日中!?」
王様「まあ一日中と言っても、一緒に寝てくれたりすればそれで充分じゃ」
勇者「一緒に…寝る…?」
盗賊「おいおい勇者よ、これはフラグではないか」
勇者「…は?」
盗賊「王国の姫と一緒に一夜を過ごすって……もうこれは姫ルート突入すんじゃないの?」
勇者「ふざけんな、顔もわからない人間と一夜を過ごすとかできる訳ねえか」
盗賊「色んな貴族達から結婚を申し込まれるってことは相当美人だと思うけど?」
勇者「美人か…逆に信用できねえな、性格が腐ってそうだ」
盗賊「全く、美人は性格が悪いって……いつからそんな捻くれた考え方になったの」
勇者「お前を知ってからだよ」
王様(あの子だったら多分娘も気にいるな…もしかしたら結婚を申し込むかもしれんが…)
~王の城~
王様「それでは紹介しよう、この子が私の娘の姫じゃ」
姫「みなさん、はじめまして」ニコッ
勇者(おお、あまり裏表のないスマイルだ)
王様「それじゃあ、君たちも自己紹介してもらうか」
戦士「戦士です、よろしく」
僧侶「はじめまして、姫様…私は僧侶です」
勇者「……勇者っす」
盗賊「盗賊で~す、いや~それにしても想像してた以上に綺麗ですね姫様」
姫「き、綺麗だなんてそんな…//」
盗賊(ほら、性格も純粋で可愛いよあの子!どんすんの、あんな子に告白されたら…)ボソッ
勇者(告白される前提で話進めんな、俺が痛い子みたいになるだろ)ボソッ
王様「では早速始めよう…姫、この中で誰がいい?」
王様「…といっても、二人しかいないがな」ハハッ
姫「パ、パパ!急すぎるよもう…//」
勇者「……へ?」
盗賊(ほらいった!やっぱりこれは勇者と戦士どちらかがいいか聞いてるんだよ!)ボソッ
勇者(え…これ選ばれたらどうなんの?)ボソッ
盗賊(それぐらい察しなよ~)ボソッ
姫「あ、あの…」
盗賊「はい?」
姫「失礼ですけど、その…お二人は付き合ってたりするんですか…?」
勇者「………は?」
姫「いえ、その…仲が良さそうだったから…」
盗賊「まさかwwそんな訳ないじゃないですかw」
姫「そ、そうだったんですか!………よかった…」ボソッ
盗賊(こ、これは…もう勝ち決定じゃん!こんないいタイミングで主人公補正つけるとはさすがだね~)
王様「それじゃあ、そろそろ決めてもらおうか」
姫「はい、では……こちらのおかたで…//」
勇者(……あれ、何で俺が指されてんの?)
盗賊(キターー!!やっとこのSSも純粋なラブコメ路線に向かうようになったか)
姫「あの…もしかして、迷惑だったでしょうか…?」
盗賊「いえいえ!むしろ大歓迎ですよ、ね!」
勇者(お前はマジで黙っててくれええ!!)
姫「ほ、本当ですか?…嬉しい…」ウルッ
盗賊(おお!あまりに嬉しくて泣いてるよこの子!こんな子になら抱かれてもいいね!)ボソッ
勇者(ほとんど…ていうか、全部お前がやってんだろ!)ボソッ
姫「ありがとう…じゃあ、これからは敬語は使わなくていいよね」ニコッ
盗賊(おお!結構肉食系だな、まあ何であれおめでとう!幸せになれよ)グッ!
勇者(……何だろう、何か引っかかるな)
王様「良かったな、姫…幸せになれよ」
姫「うん!ありがとう、パパ!」
姫「それじゃあ…改めてよろしくね……盗賊さん」ニコッ
盗賊「…………は?」お目々パチパチ
戦士「………」
僧侶「………」
勇者(……ああ、なるほど…全てが繋がった)
ちなみに僧侶は戦士の隣、盗賊は勇者の隣にいました
盗賊(ああ、ヤバイな私…あまりに興奮しすぎて幻聴が聞こえるようになっちゃったよ)
盗賊「すいません、もう一度言ってもらってよろしいですか」
姫「ああ、よく考えたら多分私の方が年上だから『盗賊さん』じゃなくて『盗賊ちゃん』の方がいいかな?」
盗賊「………」
勇者「………ぷっ…ww…」
盗賊「……勇者さん…色々と状況が把握できないんですが……」
勇者「察しなよ盗賊ちゃんww……あの姫様はレズですぞww」
盗賊「………」
姫「本当にありがとう、パパ!私が可愛い女の子に会いたいって言ったら本当に連れて来てくれるなんて…」
王様「ハハッ、お前のためなら私は何だったってするさ」
盗賊(そういうことは早く言えよクソジジイ!)
王様「そちらの子はどうじゃ、中々の乳を持っているが」
勇者(堂々とセクハラ発言か、さすが王様)
姫「ああ、僧侶?…とかいう人だっけ、私ただ単に胸に脂肪がついてるだけの女は興味ないから」
僧侶「…………眼球エグるぞクソアマ…」ボソッ
勇者「!?」ゾクッ
姫「ん?何、何か言った?」
僧侶「いえ、何も」ニコッ
勇者(気のせいかな、何か見てはいけないものを見てしまったような……あれ?)
戦士「………」ブルブル
勇者(あれ、何であいつふるえてるんだ………ああ、そうか…地震か、あいつの周りで地震が起きてるんだきっと…うん、そうだ)
盗賊「えっと…とりあえず、その…私はちょっと…」
姫「え、ダメなの!?さっきはむしろ大歓迎って言ってたのに…」
盗賊「え…あ、あれは別に私がという意味ではなくて…その…」オドオド
勇者「………」ニヤニヤ
盗賊(勇者!ニヤニヤしてねえで助けろ!いや、助けてください!)アイコンタクト
勇者「大丈夫ですよ姫様、盗賊がさっきあなたのことを綺麗で性格も純粋で可愛い女の子って言ってたくらいですから」
盗賊(ふざけんな!より好感度が上がっちゃうだろうが!)
姫「か、可愛いだなんて…本当ですか!」キラキラ
盗賊「え…いや、嘘ではないですけど…」
盗賊(畜生!嘘じゃないからうまくごめかせられないし…もう黙れ勇者!これ以上言ったら危険だ!)
勇者「あなたにだったら抱かれてもいいとも言ってましたね」
盗賊(やめろおおおおおおおお!!!!)
姫「え…そんな、まだ気が早いですよ…//」
盗賊(ま、まあ…幸いは相手もこういう話はあまり好きじゃないだろうし、ここは頑張れば冗談ということでごまかせられ…
姫「でも…盗賊ちゃんがいいっていうなら…//」テレッ
盗賊(………オワタ)
王様「さてと、ではそろそろ婚約の手続きを…」
盗賊「え…いや、ちょっと待ってください!私達女の子どうしなんですよ!」
王様「大丈夫じゃ、私に出来ないことはない!」
盗賊(だったらもっと他のことしろよ!)
姫「結婚したらどうしよっか…子供は三人ぐらいは欲しいな~…フフフ♪」
盗賊(出来るかあああああ!!!)
姫「ふふっ、これからはずっと一緒だね」
盗賊「いや…私はその、何というか…」
勇者「……待ってください」
盗賊「…!?」
勇者「こいつと…結婚することは許しません…」
姫「え…ど、どうして!?」
勇者「こいつは俺達の仲間なんです、だから……」
勇者「……あなた達に、こいつを渡すことは出来ません」
盗賊(ゆ、勇者ぁ……)ジワッ
姫「………わかったわ、結婚はやめましょう…あなたの気持ちがよく伝わったから」
勇者「ありがとうございます……」
勇者「でも今日一日は一緒にいるという依頼を受けたので」
盗賊「………」
姫「え…じゃあ、今日は盗賊ちゃんと一緒にいられるの!?」
勇者「ええ、犯そうが何しようが構いません」ニヤリ
盗賊(上げてから落としやがったこいつ!)
姫「それじゃあ、早速行こう私の部屋に♪」
盗賊「え、ちょっと…誰か助けて!」
勇者「………」グッ
盗賊「親指たてんなあああああ!!!」
勇者「よし、じゃあ俺達もどっかで泊まr
僧侶「………」
勇者「………」
勇者(何だこの無言の圧力、超怖え!おい、戦士!お前魔王だろ、何とかしr
戦士「………」ブルブル
勇者(いつまで震えてんだお前は!)
僧侶「ねえ」
勇者「はい!?」
僧侶「早く寝床探さないの?」
勇者「あ、はい…ソウデスネ…」
~次の日~
勇者「こんにちは~一日たったんで盗賊を引き取りに来ました~」
姫「え~もう?…まあ、約束だし仕方ないか………盗賊ちゃ~ん!」
盗賊「な、何でしょうか…?」プルプル
姫「もうお泊まりは終わりだって…残念だな…」シュン
盗賊「…え……本当ですか!」パアッ!
勇者(うわ…すごい満面の笑みだ…)
盗賊「みんな!やっと帰ってきたよ…」ジワッ
戦士「何があったんだ昨日!?」
盗賊「えっと……ご想像にお任せします…」
僧侶「………盗賊ちゃんも帰ってきたことだし早く帰ろ?ここにいると気分が悪くなる」
勇者「あ、はい……ソウデスネ…」
戦士「………」ブルブル
盗賊「あんた達も何があったの昨日!?」
勇者「ご想像にお任せします…」
僧侶「大丈夫だった盗賊ちゃん?あの腹黒豚に変なことされなかった?」
盗賊(王国の姫を腹黒豚って呼んだよ!あれ…これって本当にあの僧侶!?)
姫「するわけねえだろクズが…盗賊ちゃん、私変なことなんてしてないよね?」
盗賊「え…いや、結構色々されたような…」ボソボソ
姫「してないよね」ニコッ
盗賊「ひっ!?…は、はい…何もされてないです…」
僧侶「盗賊ちゃん、無理しなくていいのよ?何かあったなら私があれを処理してあげてもいいけど」ニコッ
姫「え、何?何か言った?」イラッ
僧侶「あれ、聞こえるように言った方がいいですか?」
盗賊(怖いよこの二人…私が想像してるような僧侶と姫じゃないよ…)ブルブル
勇者(……よく考えたら、女ん中じゃ盗賊が一番まともなのか)
勇者「そ、それじゃあ…俺達はこれで…」
王様「あ、ちょっと待ってくれんか」
勇者「何だよクソジジイ、さっさと帰らせろクズが」(どうしました、王様?)
戦士「おい、本音と建前が逆になってんぞ」
王様「実は私の娘のことなんじゃが……」
王様「どうか君たちの仲間に入れてあげてくれないだろうか」
僧侶「………は?」イラッ
盗賊「…え、ええ!?」
勇者「はい?」
戦士「マジすか…」
王様「昔から魔法などを扱うのが上手くてな、一時期魔法使いとして魔物を倒してたくらいだぞ」
勇者「え、いや…それはちょっと……」
王様「姫には冒険で困らないように二億ぐらい持たせようと思ってるんだが…」
勇者「わかりました、これからよろしくお願いします姫」
盗賊「おい!何金に釣られてんだ!」
勇者「いいじゃん別に」
盗賊「よくねえよ!……それにわかってるでしょ、姫様と僧侶を一緒にさせたら…下手したら戦争並みのことをするかもしれないんだよ!?」ボソッ
勇者「大丈夫だ、お前がいる」
盗賊「私が仲裁役かよ!」
僧侶「…………チッ」イライラ
姫「ああ、そういえばあなたもいたんだっt
僧侶「喋らないでくれる?あなたと同じ空気は吸いたくないから」ニコニコ
姫「…あ?」イラッ
勇者「ほら、行け仲裁」
盗賊「もう嫌だああああああ!!!」
やばい、ネタ尽きた…
よろしければ誰か心優しいお方がいればこのわたくしめにアイデアを授けてはいただけないでしょうか…
酒場スルーしてるけど大丈夫?
>>75
あっ…そういややってなかったな…
指摘してくれてありがとうございます!それじゃあ無理やり過去につなげてみたいとおもいます
盗賊「………で、話は変わるけどさ」
戦士「何の話してたんだよ」
盗賊「あんたらって酒場とか寄ったりしなかったの?」
姫「酒場?」
盗賊「何か勇者とかが旅に出る前に仲間を集めるための場所らしいですけど…」
勇者「お前と会う少し前に一回よったぞ」
盗賊「え、マジで?」
僧侶「まあ、ろくな人いなかったから結局仲間は作れなかったんだけど…ああ、でも面白い女の子はいたよ」
姫「マジで!?そこんとこkwsk」
勇者「じゃあ昔の話でもするか…>>14の前の話だと考えてください」
戦士「それじゃあpray back」
英語弱いから自信無いけどplay backじゃなくそっちでいいの?
…………………………………………
勇者「おし、到着」
戦士「どこだここ?」
勇者「酒場ってとこだよ、仲間を集めるのにみんなここに来るんだよ」
勇者「…つっても、もう仲間にラスボスがいるからな…あんま魔王倒す気のなさそうな奴を……」
勇者A「俺達は何としてでも魔王を倒す!例えこの身が滅ぼうと…世界を平和にするために!」
仲間「「「おおおおおおお!!!」」」
僧侶「………」
勇者「……魔王は自ら城にきて、王様と戦った結果コテンパンにされた上にレベル1になりました…なんてあいつらに言ったらどんな顔するだろうな~」
戦士「うっ……ぢぐじょう…」グスッ
>>78
えっと……忘れてください…
勇者「すいませ~ん」
受付「あ~い、なに?」
勇者「あんま魔王倒す気のなさそうな強い奴いますかね?」
受付「珍しい注文だなおい」
受付「う~ん…まあ、私も仕事だし何人か紹介してくよ」
勇者「ありがとうございます…」
受付「じゃあ、まずは一人目!遊び人さ~んどうぞー!」
遊び人「え、ちょっと何すか受付さん!デートの誘いかと思って張り切ってきたのに~」
受付「こちらの人達が君を仲間にいれたいんだってさ」
遊び人「え~ちょっとマジ勘弁してくださいよ~俺、こんなショボそうな奴らと組むんの無理っすよ~……あ、そっちの姉ちゃんは違うけどね」キラッ
僧侶「オエ」
勇者「わかりました、無理に仲間に入れても仕方ないですしね…」
遊び人「お~意外と話分かる感じ?いや~俺もしかしたら君と仲良くでk
ドゴッ
遊び人「ほぐぁ!?」
勇者「う~ん……まあ、サンドバッグにはなったかな」
戦士(えげつねえ…)
遊び人 チーン
勇者「次お願いしまーす」
受付「あいよー」
受付「次は暗黒戦士さんで~す、どうぞー!」
暗黒戦士「ふっ…俺は魔王など興味ない……この漆黒の左腕が解き放たれた時が、世界の本当の終わりだ……」
勇者「次お願いします」
受付「あいよー」
暗黒戦士「え、何か早くない」
受付「次は…ちょっと危ないですね、扱うのが難しいというか…」
僧侶「それって…いつも殺人衝動におされているとか、そういうのかな…?」
戦士「…いや、だが危険なやつほど強力な戦力になるはずだ!」
受付「それでは次は狂戦士さんで~す、どうぞー!」
勇者「狂戦士!?それってかなりやばい奴じゃ…」
狂戦士「うっひ、うっひ、うっひっひーwwwへいwww」
勇者「………思った通り相当やばい奴だ」
戦士「ていうかただのキチガイじゃねえかよ!」
僧侶「何ですかこれ…気味が悪い…」
狂戦士「お、おっほっほwwwおっぱいおっぱいwww」ムニッ
僧侶「…………ブチッ」
勇者「やめろ馬鹿!胸なんて揉んだら一瞬で捕まる……」
勇者「…………あれ、狂戦士どこに行った」
勇者「あれ…ここに落ちてる肉片って………」
僧侶「……どうしました?」ニコッ
戦士「………」ガクブル
勇者「…………次、お願いします」
受付「あいよー」
受付「う~ん…残念ながら次で最後ですね~」
勇者「マジっすか」
受付「まあ、でも最後はかなり期待しても大丈夫だよ~」
勇者「おお」
受付「女武闘家ちゃんで~す、どうぞー!」
女武闘家「はじめまして、そしてよろしく」
勇者「おお、意外とふつうだ」
女武闘家「ありがとう、嬉しい」
戦士「………普通かこれ?」
受付「いやー悪いね、この子あまり会話とか感情表現とかうまくできなくてさ~おかげで仲間に誘ってもらうこともあまりないんだよ」
勇者「へえーでも意外と可愛いから結構声はかけられんじゃないんですか?」
受付「ああ大丈夫、下心まる見えの奴がこの子に近づいたら私が顎砕いて追い払うから」
勇者「…じゃあ何で俺は大丈夫なんすか」
受付「え~だって君恋愛とかしたことなさそうだし、何かそういうのと縁なさそうだからね」
勇者「あ、結構グサッときた」
女武闘家「…私って変?」
勇者「え?」
女武闘家「よく機械みたいって言われるから」
勇者「そりゃむしろ褒め言葉だろ」
女武闘家「そうなの?」
勇者「機械みたいに人のいうことを聞くって結構難しいからな……だから俺は気にしない、むしろ好きだ」
勇者(従えやすいからな)
戦士(従えやすいから、とか思ってんだろうなこいつ)
女武闘家「…好き?わたしのこと?」
勇者「え…ああ、そういう解釈でもいいぞ」
戦士「なんつー適当な」
女武闘家「好き…好き、わたしのことが…//」
受付「おお、さすがフラグマスター」
勇者「始めて呼ばれました」
僧侶「……ねえ、もう暗くなってきたけど…」
勇者「ああ、マジか…じゃあ、またそいつを誘いに来るんで…」
女武闘家「え…私は別に
勇者「じゃ…またな!」
女武闘家「え……うん、また明日」ニコッ
~三日後~
女武闘家「………」ソワソワ
女武闘家(来ないな、もう三日もたってるけど来ないな…忙しいのかな?)
役人「あの~すいません、こういう女見ませんでしたか?」
受付「う~ん……いや、見たことないですね」
役人「実はこの女、今指名手配中の犯罪者なんですよ…一昨日にこの街に来たんですが、勇者とかいう奴と一緒に逃亡したらしくて…」
女武闘家「………………勇者?」ピクッ
役人「だから今街中で見かけたことがあるか色んな人に聞いて…」
グイッ
役人「……え、ちょっと何ですか」
女武闘家「勇者はどこ?」
役人「いや、だからそれを今私達が調べてるわけで…」
女武闘家「勇者はどこ?」
役人「あれ、言葉が通じないのかな」
女武闘家「勇者どこ?勇者どこ?」グイッグイッ
役人「いや…ちょっと、揺らしすぎて気持ち悪……おうえええ」ゲボゲボ
女武闘家「…………出かけて来る」
受付「ん?勇者でも探しに行くの?」
女武闘家「……うん」
受付「あ、そう……ちゃんと見つけてくるんだよ~」
女武闘家「…ありがとう…………行ってきます、お姉ちゃん」
受付「行ってら~気をつけなよ~……」
ちなみに>>88までが回想です
…………………………………………
勇者「ていうことがあった訳なんだよ」
盗賊「え、じゃあそれから女武闘家さんには会いに行ってないの?」
勇者「ああ」
盗賊「はあ…最悪だね、告白まがいのことまで言った上に約束までしたのに会いに行かないなんて」
勇者「………」
盗賊「全く勇者以前に人として終わってるね、人として!」
勇者「………ああ、まさかその次の日に盗賊を捕まえて仲間にするなんて思いもしなかったからな」
盗賊「……………え、もしかしてあの日?」
勇者「そしてその後役人に追われて、女武闘家に別れのあいさつも出来ずに街を出ることになるとは想像もつかなかったな…」
盗賊「………」
勇者「…何かいうことは?」
盗賊「………ごめんなさい」
今日は終わりです、もしかしたら明日で終わるかもしれません
んじゃ、最後書いてきま~す
最後なんで少し真面目な話に……できたらしたいです
ちなまに姫→魔法使いになるので
勇者「ーー……ふぅ、やっと着いた………ここが次の街か…」
戦士「結構質素というか…あまり裕福な街には見えないな」
勇者「まあ泊まる宿ぐらいはあんだろ、早速宿探し開始だ」
勇者「お、みっけ……すいません、今日この宿で泊まることってできますか?」
宿主「ん?……お、お主もしかして勇者か!」
勇者「まあ、職業上は」
宿主「早速じゃが、主達に頼みたいことがあるんじゃ…」
勇者「まあ、いいですけど…それより先に今日泊まれるかどうかを…」
宿主「実は今、この街の近くにある森があるんじゃが…そこにいる森の主とやらが最近暴れまわってるようなんじゃ…」
勇者「いや、それよりも今日泊まr
宿主「そこで主らにお願いじゃ、何とかその森の主とやらを退治してくれんかの?」
勇者「話聞けハゲ」
勇者「それに森の主倒すってだるそうだな……大体このSSそういうバトルするような話じゃないし…」
盗賊「でも今日で終わりだから最後になんかした方がいいんじゃないの?」
勇者「え…まあ、それもそうだけど……」
盗賊「このままいくとただ寒いネタしか言わない寒いSSって酷評されるだけだよ」
勇者「…………」
勇者「よっしゃあ!今こそ勇者の力ってやつを見せてやる!最後だし!」
盗賊「私達の手で平和を取り戻そう!最後だし!」
戦士「出番少なかったから絶対活躍してやる!最後だし!」
僧侶「今までの黒いキャラという存在を全て捨ててやる!最後だし!」
魔法使い「今日中に私の存在が偉大なことを知らしめてやる!最後だし!」
勇者「お前ら!最後だから気合いれてくぞ!」
四人「「「おおおおおおおお!!!」」」
~その日の夜~
勇者「今日は好きなだけ食え!最後だから金をかなり使って豪勢にしたから遠慮せずどんどん食ってけ!」
戦士「よっしゃあ!最後くらい魔王らしくごうかんに戦ってやるぜ!」
僧侶「長年側近やってた成果…明日に全て叩き込んでやる!」
盗賊「よし!最後くらいいいこちゃんぶって私のファンを増やしてやる!」
魔法使い「よし!盗賊ちゃん、最後だし今日は一緒に寝よう!」
盗賊「いやです」
…………………………………………
森の主「グルルルルゥ…」
???「………これが森の主か…」ジャキッ
~次の日~
勇者「……………お前ら、心の準備はできたか」
戦士「ふっ…無論だ」
僧侶「いつでもOKよ!」
魔法使い「ええ、覚悟は決まったわ…」
盗賊「大丈夫、私達ならきっと勝てる……行こう、勇者!」
勇者「…ああ、それじゃあいくぞ………これが…最後の戦いだ!」
四人「「「おおおおおおおお!!!」」」
勇者「……今まで世話になったな、宿主さん…それじゃあ、その森の主とやらの場所まで案内してもらおうか…」
宿主「ああ、それなら昨日誰かが倒したから大丈夫だよ」
勇者「………」
ドゴッ
宿主「ごふっ!?」
勇者「おーいお前らこれが森の主だ、みんなで狩るぞー」
四人「「「おーー」」」
宿主「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
勇者「待たねえよ、どうしてくれんだお前、あ?もう>>1も真面目な話にするって言ってんだよ、どう収集つけんだこれ」
宿主「いや、だから私に言われても…まさかあいつがここにいるなんて思いもしなかったのでな…」
勇者「あいつってだれだ、森の主を狩ったやつか」
宿主「……名前は『夜騎士』と呼ぶらしい、夜にしか行動せずあちこちを放浪としてるという噂をもってるやつじゃ」
勇者「夜騎士な、よしじゃあそいつをぶっ殺してイライラ解消させるか」
宿主「待て!あいつには会わん方がいい!」
勇者「は?何でだよ」
宿主「……………奴は…人ではないらしい」
勇者「…………魔族か?」
宿主「ああ、しかも30年前の戦争の生き残りとまで言われてるらしい…」
戦士「…それって、30年前に起こった人間と魔族の全面戦争のことか」
宿主「ああ、それにただ者ではないことは確かじゃ……あの森の主を一晩で殺せるくらいの力を持ってるんじゃからな」
戦士「………」
勇者「…………森の場所を教えろ」
宿主「…は?」
勇者「森の主を倒したのが昨日の夜だったんなら、まだその森の近くにいるはずだ…それにここは無駄に住みやすいからな、近くの小屋にでも住んでるはずだ」
宿主「……会いにいくのか、あいつに」
勇者「魔族だとかそんなんはどうでもいい…俺はどんなやつか確かめたいだけだ」
宿主「………わかった、私が案内しよう」
勇者「…あざっす」
すいません、今日で終わらせるとか言っときながらあれですが今日はこれ以上書けません
明日でちゃんと終わらせるんで本当すいませんでした
…………………………………………
勇者「多分ここにいるな…」
戦士「森の中に小屋があるって意外と違和感あるな」
勇者「よし、じゃあ早速確認すっか…」
コンコン
???「………はい…」
勇者「…あなたが夜騎士さんで間違いないですか?」
夜騎士「……誰だお前ら…」
戦士「……!!」
勇者「いや、街であなたの噂を聞いたのでちょっと会ってみたいなと…」
夜騎士「…そうか……話ぐらいなら構わない……入れ」
勇者「それじゃ遠慮なく……おい、何ボーッとしてんだ」
戦士「……え…いや、別に…」
僧侶「………」
夜騎士「……狭いが適当にゆっくりしてくれ」
盗賊「…はぁ、やっぱり強い人ってのは存在感が違うな………あれ?」
夜騎士「………」カタカタ
盗賊「あの…何してるんですか?」
勇者「………」チラッ
安価で勇者一行に接待する
1:夜騎士(ナイトナイト)ID:???
まずは>>4
ちなみに男二人、女三人のパーティーだ
女は全員美人だ
2:名無しの勇者ID:???
うp
3:名無しの勇者ID:???
うpオナシャス!
4:名無しの勇者ID:???
はようp
5:夜騎士(ナイトナイト)ID:???
>>4
任せろ
夜騎士「………」カシャッ!
ドゴッ!
夜騎士「………あ、カメラが」
魔法使い「今撮ったな、私の盗賊ちゃん撮ったな?これは死んで詫びてもらわないと…」
盗賊「ちょ、ちょっと!とりあえず落ち着いてください!」
勇者「…普通に3(み)ちゃんねるやってるおっさんじゃねえかよ」
夜騎士「…………一枚でいいから撮らしてくれ、それが……今の俺の使命なんだ…」
勇者「黙れ無職が」
ちなみに3(み)ちゃんねるはこの世界の2ちゃんねるだと思ってください
夜騎士「……それで…俺に何か様か…」
勇者「あったような気がするけど、なんか冷めたんで帰ります」
夜騎士「そうか……じゃあ、最後に一枚」
盗賊「しつけえ!」
勇者「それじゃあ俺たち帰るんで…」
戦士「…………………待て」
勇者「?……何だよ…」
戦士「俺はこの人に聞きたいことが山ほどある」
夜騎士「……何だ…手短に言え」
戦士「じゃあ、単刀直入で聞きます………俺が誰だか覚えてますか」
夜騎士「…いや…記憶にない……」
戦士「……大魔王の息子、っていったらわかりますか」
夜騎士「!!……お前、あの人の子供か…」
戦士「……その反応は間違いないですね」
盗賊「……あれ、話についてけないのは私だけじゃないよね?」
勇者「さっきから何の話してんだ、この人と知り合いだったりすんのか?」
戦士「ああ…自信はなかったが、今ようやく確信した………」
戦士「………この人は俺の親父…大魔王の側近だった人だ…」
勇者「………え?」パチクリ
戦士「……その反応は間違いないですね」
盗賊「……あれ、話についてけないのは私だけじゃないよね?」
勇者「さっきから何の話してんだ、この人と知り合いだったりすんのか?」
戦士「ああ…自信はなかったが、今ようやく確信した………」
戦士「………この人は俺の親父…大魔王の側近だった人だ…」
勇者「………え?」
勇者「ええええええええ!!??」
盗賊「え…何、そんな驚くことなの?」
勇者「側近って…ラスボスの一歩手前ってことだからな」
僧侶「この人が……大魔王様の側近だった人…」
夜騎士「……俺もようやく思い出したよ……大きくなったもんだな…」
戦士「まあ…30年もたったんだ、忘れるのも無理はないよ……」
戦士「………けど、30年前のことははっきり覚えてるよ…今の王様と親父が戦って親父が負けたことも…」
戦士「………あんたが……その後魔界から姿を消したことも!!」
夜騎士「…………」
戦士「答えろよ……何であの後俺達の前から姿を消した…」
戦士「………何で…俺達を裏切ったああ!!」
夜騎士「……………帰れ」
戦士「!!…」
夜騎士「…お前に話すことは何もない」
戦士「…ふざけんなよ……何でなにも話してくれねえんだよ!あんたも…親父も!」
グイッ
戦士「!?…」
勇者「………帰るぞ」
戦士「……何言ってんだお前…離せよ!」
夜騎士「………」
戦士「おい、待てよ!俺はまだ何も…」
バタン
勇者「…ったく一々うるせえんだよお前は…何だ、魔族にも反抗期ってのはあんのか」
戦士「………離せよ」
勇者「…あ?」
戦士「……離せっつってんだろ!!」
ドカッ!
勇者「!!…」
戦士「………あ…」
勇者「……いってて…」ヒリヒリ
戦士「ご、ごめん!別に殴るつもりは……」
勇者「………………冷静になったか?」
戦士「え……あ、ああ…」
勇者「…ならいい……」
勇者「はぁ、それにしてもこれからどうすっか…せっかくの依頼も無駄になったし…」
戦士「………」
勇者「………僧侶、お前戦士と一緒に今日泊まる宿探してきてくんねえか?」
僧侶「……え?……うん、わかった」
勇者「………」
盗賊「…あんたも人並みの気遣いはできんだね」
勇者「黙ってろ…」
魔法使い「……ねえ」
勇者「…はい?」
魔法使い「その…30年前に起きた戦争とやらについて詳しく教えてくれない?…私、そういうのパパから聞かされたことなかったから…」
盗賊「………」
勇者「……まあ、知ってる範囲なら…」
勇者「……まず、その戦争が起きた理由なんですが…これは正直理由とは呼べません」
魔法使い「……どういう意味?」
勇者「まあ、簡単にいえば…人間は『正義』という理由で魔族を襲い、魔族は『悪』という理由で人間を襲いました……お互いがお互いを潰し合う、それが当たり前の様に繰り返された…それが昔の世界だったみたいです」
魔法使い「………」
勇者「そのせいで人間と魔族は対立しあって、いつもどこかで当たり前のように戦いが起きる……その結果、お互いが埒が明かないというくだらない理由で30年前の戦争が起きたんです」
勇者「そして、その戦争をするにあたって…お互いが一つのルールを作ったんです」
盗賊「…ルール?」
勇者「……『王を殺した者が、この戦いを制する』というルールを」
勇者「そのルールにより…人間は大魔王を、魔族は昔の王様を殺そうとしました」
勇者「……そして…大魔王を殺し、この戦いを制した男がいました」
勇者「………
………それが今の王様、あなたのお父さんです」
魔法使い「……!!」
勇者「……これが、俺が知ってる限りの戦争の全てです」
魔法使い「……そう」
勇者「……すいません…あまり気持ちのいい話ではなかったですね」
魔法使い「気にしないでよ、私が聞いたことなんだから……」
魔法使い「……でも、そんな戦いで大魔王を殺したのが私のパパだなんて…あまり、素直に喜べないかな…」
勇者「………これに関しては、誰が悪いのかどうかもわかりませんしね」
盗賊「………」
勇者「…………そういや、そろそろかな…盗賊、先に姫様と一緒に戦士達と合流しといてくれ」
盗賊「え……あんたは行かないの?」
勇者「いや、俺は……なんつーか…」
勇者「…………………ちょっと用足しに行ってくる」
…………………………………………
僧侶「う~ん…あんまいい宿見つからないね…」
戦士「…そうだな」
僧侶「………ねえ、まだ時間あるし…ちょっとどこかで休憩しない」
戦士「え…別にいいけど…」
僧侶「おー、ここいいね!あまり人気もないし」
戦士「…僧侶」
僧侶「ん?何?」
戦士「悪いな…気遣わせちゃって…」
僧侶「そう思ってんならもっとテンション上げてよww」
戦士「ハハッ、そうだな…」
僧侶「それにしても、あんたがキレたのって久しぶりに見た気がする」
戦士「何であんな自暴自棄になっちゃったんだろうな…自分でもよくわかんねえや」
僧侶「…そう」
戦士「……正直言うとさ、昔はあの人が魔界から姿を消したって…単にビビって逃げたんだと思ってたんだよ」
戦士「…でも、何故か今は他に理由がある気がしたんだよな」
僧侶「…理由?」
戦士「ああ…だからこそ知りたかった、魔界から姿を消した理由を…」
戦士「……まあ、ただの俺の妄想かもしんないけどさ」
僧侶「……大丈夫だよ、あんたのそういう勘は大方当たるからさ」
僧侶「だから自信持ちなよ、魔王様」ニコッ
戦士「………そうだな……ありがとう、おかげでなんかスッキリしたよ」
僧侶「それはよかった、じゃあお礼に奢って?」
ネックレス 70万
戦士「………」
僧侶「財布の中もスッキリしないとね」ニコッ
…………………………………………
コンコン
夜騎士「……またおまえか…」
勇者「大丈夫ですよ、俺しかいないんで」
夜騎士「………入れ…」
勇者「…おじゃまします」
夜騎士「……で、俺に何か用か」
勇者「とりあえず、さっきのことについてですが…すみませんでした、迷惑かけて……」
夜騎士「別にいい…お互い悪いってことでいいだろ」
勇者「……そうですか…」
夜騎士「…………終わりか?そのためだけに来たわけじゃないだろ」
勇者「…………はい、あなたに聞きたいことがあります」
勇者「あなたは、大魔王の側近だったんですよね」
勇者「……だったら、今の王様が大魔王を殺した本当の理由も知ってますよね」
夜騎士「……………どういう意味だ」
勇者「世界を恐怖に陥れた大魔王を倒して世界を救った………」
勇者「…………なんてありきたりな話じゃないですよね、そんなことで戦争が起きるわけがない」
夜騎士「……人間はそういう風に言い伝えてるんじゃないのか?」
勇者「…俺はそれを信じる気はありません」
夜騎士「何故だ?」
勇者「…………父に信じるなと言われたからです」
夜騎士「………なるほど、よくわかった」
夜騎士「…わかった、戦争が起きた理由と何故王は大魔王を殺したかぐらいは教えてやる」
勇者「…え……いいんですか…?」
夜騎士「お前が教えろと言ったんだろ」
勇者「いや…正直、教えてもらえるとは思わなかったんで…」
夜騎士「…………まあ、ただの気まぐれだ」
勇者「…ありがとうございます」
夜騎士「さて、まずは戦争が起きた理由からだな……」
夜騎士「………先に言っておこう、戦争を提案したのは他でもない……
…………昔の王様と大魔王だ」
勇者「……………え?」
夜騎士「そして……『王を殺した者が、この戦いを制する』…このルールを作ったのもその二人だ」
勇者「な、何で!?どうしてそんなことを…」
夜騎士「簡単な話だ、人間と魔族との対立を消すことは出来ない……」
夜騎士「………だからこそ…人間と魔族のどちらかが有利な立場になれば、対等であった関係が崩れどちらかが相手を制する状態になる」
夜騎士「………酷い話だが、昔はそうするしか戦いを止めることは出来なかった」
勇者「……じゃあ、そのために戦争を?」
夜騎士「ああ…だが、ただ単純に戦争をするだけでは決着もつかず…お互いに犠牲が増えるだけだ」
勇者「…………だから、あのルールを作ったんですか」
夜騎士「ああ……それに、お互いのトップを倒すというルールだ…戦い好きの奴らには充分すぎる理由になるだろ?」
夜騎士「それと…大魔王を殺した王についてだが………本当はあの人が大魔王のところへ来た理由は、大魔王を殺すためじゃない…和解しようとしたんだ」
夜騎士「……だから大魔王はあの人に教えたんだ、この戦争を起こした理由も………」
夜騎士「……話し合いなんかじゃ解決出来ない現状も…」
勇者「………」
夜騎士「だから……大魔王はあの人にお願いしたんだよ」
夜騎士「『お願いだ…世界を平和にするために、俺を殺してくれ』って……」
夜騎士「……………これが、王が大魔王を殺した理由だ」
勇者「……そんなことがあったんですか…」
夜騎士「腑に落ちないかもしれんが……これが事実だ」
勇者「……でも、本当のことが知れてよかったです」
勇者「おかげで一つ確信したことがあるので…」
夜騎士「…確信したこと?」
勇者「はい……俺達、今は魔王と一緒に旅をしてるんですけど…不思議に思いませんでしたか?」
夜騎士「そういやそうだな……よく考えたらありえない光景だ」
勇者「まあ、それだけじゃないんですよね……俺達の仲間に魔法使いって人がいるんですが…」
夜騎士「ああ、あのレズビアンな人か…」
勇者「あれ王様の娘ですよ」
夜騎士「………………………は?」
勇者「あとその人に気に入られてる盗賊ってやつですけど、あいつは盗賊以上に犯罪を犯した経歴のある奴ですから」
夜騎士「……つまり、お前のパーティーは魔王とその側近と犯罪者と王様の姫っていう構成になってるのか?」
勇者「はい」
夜騎士「……………じゃあお前は何なんだ」
勇者「え…いや、俺はノーマルですからね!?」
夜騎士「流れ的にお前も何かしらのアブノーマルな奴だろ」
勇者「失礼な!俺は勇者ですよ!ちゃんと純粋な心を持った純粋な勇者です!」
盗賊(………いや、純粋ではないだろ)
勇者「…コホン……まあ、とにかくそんな常識的には考えらないパーティーで旅してる訳なんですよ」
夜騎士「はぁ……大体、そんな変なメンツならさっさと解散させればいいじゃないか」
勇者「それが出来ないんですよ………王様の命令なんで」
夜騎士「……………は?」
勇者「魔王達と一緒に旅をしろって言ったのも、盗賊の罪をなくしたのも…そして自分の娘を旅に連れてってくれと頼んだのも全てあの人です」
夜騎士「……何で、あの人はそんなことを…」
勇者「特に意味がないって言ってたし、ただの悪ノリですよ………」
勇者「……………って昔はそう思ってたんですけどね、最近だとちゃんとした考えがあるんじゃないかって思うようになったんですよ」
夜騎士「………ちゃんとした理由?」
勇者「はい…それであなたの話を聞いて、ようやく確信しました」
夜騎士「……どういう理由なんだ…?」
勇者「多分、王様は俺とあいつらを一緒に旅させることで証明したかったんですよ………」
勇者「……………魔王と勇者、魔族と人間は共に生活することができるってことを…」
夜騎士「!!…」
勇者「………王様はまだ諦めてなかったんですよ、魔族と人間が分かり合えることを…」
夜騎士「………」
勇者「だから、俺達は多分その第一歩なんだと思います……俺達が共に旅をすることで、お互いを理解することが出来れば…」
勇者「……あなたや大魔王、そして…王様が待ち望んだ世界を作ることに繋がるかもしれません」
夜騎士「………本当に、そんなことが出来るのか」
勇者「……正直わかりません…俺と魔王が仲良くなったところで、俺が異端者扱いされて終わるだけかもしれない…」
勇者「……でも、例えわずかでも可能性があるなら…やる価値はあると思うんです」
夜騎士「………そうか…」
勇者「………それであなたにお願いしたことがあります」
夜騎士「……は、俺に?」
勇者「はい……どうかお願いです…」
勇者「………………俺達と一緒に旅をしてもらえませんか?」
夜騎士「………何で俺なんだ…」
勇者「…この世界のことをよく知ってるあなたに、俺達が世界を変えてくのを見ていてもらいたいんです」
夜騎士「………」
勇者「無理にとは言いません…明日またここに来るので、嫌だったらここを出てもらっても構いません」
夜騎士「………わかった、考えておく…」
勇者「はい…ありがとうございます」
勇者「………それと、最後に一ついいですか?」
夜騎士「……何だ?」
勇者「魔王…いや、戦士が言ってましたよね……王様が大魔王を殺したあと、あなたが魔界から姿を消したって…」
夜騎士「……ああ…」
勇者「……そのことについて話したくないなら俺には話さなくて構いません…でも、あいつには話してあげてもらえませんか?」
夜騎士「……それは悪いが無理だ…死ぬ直前に大魔王に言われたんだよ」
夜騎士「『俺がこんな無様に死んだことは、息子には言わないでいてくれ』って…」
夜騎士「……あの人が最後に言ったお願いなんだ、破る訳にはいかない」
勇者「…そうですか……わかりました」
夜騎士「……悪いな…」
勇者「いえいえ…それじゃあ、会えたらまた明日……」
夜騎士「………ああ」
…………………………………………
勇者「…………さてと、帰るか盗賊」
盗賊「は~い……」
盗賊「…………………あ、しまった!」
勇者「……マジでいたのか」
盗賊「…何だよ、フェイクかチキショー」
勇者「……いつから聞いてた」
盗賊「あんたが珍しく人に謝ってたところからww」
勇者「よくわかった、とりあえず死ね」ジャキッ
盗賊「ごめんなさいごめんなさい!誰にも言わないから、ずっと自分の頭の中に保存しておくだけだから!」
勇者「じゃあ、脳ごと潰すか」
盗賊「消去しておきます!3日以内に!」
勇者「半日で消去しろ」
盗賊「はい!」
勇者「ていうか姫様はどうした」
盗賊「大丈夫!ちゃんと姫様から許可得たから!」
勇者「……どうやって許可得たんだ」
盗賊「えっと…確かね……」
~~~~~~~~~~~~~~~~
盗賊「………」
魔法使い「……気になるの?勇者なこと、これからどこ行こうとしてるのか知りたいんじゃないの?」
盗賊「えっと……まあ…」
魔法使い「ふふっ…私なら大丈夫よ、先に戦士達と合流してるから」
盗賊「………じゃあすいません、ちょっとあいつ追跡してきます」
魔法使い「気にしないでよ、仲間なんだから………………あ、それとお礼に今日は一緒に寝ようね♪」
~~~~~~~~~~~~~~~~
盗賊「いや~ちゃんと話がわかる人でよかったよ」
勇者「お前姫様の言葉最後までちゃんと聞いてないだろ」
あの…すいません、今日で終わらす宣言をしたのにも関わらず何日もたった挙句…今日も終わりそうにありません、もうこれ別の意味で終わる終わる詐欺になってますね
勇者「とにかく…マジで誰にも話すなよ、色んな人に知られるとめんどくせえから」
盗賊「……でも、姫様には本当の話をしたほうがいいと思う…多分、あの話じゃ納得がいかないだろうし…」
勇者「…………それは…あの人が自分で王様に聞くべきだ…」
盗賊「………そっか…」
勇者「………」
盗賊「……………はぁ…いらんこと聞いちゃったなあ、私…」
勇者「自業自得だろうが、盗み聞きなんてスキルは忘れてしまいなさい」
盗賊「だって、あそこまで重い話するとは思わないでしょ普通!?」
勇者「お前はさっきのギスギス感というものを感じなかったのか、普通流れ的に重い話になるって予測ぐらいしとけよ」
盗賊「うぐっ!………そ、それでもあんたなら何とかしてシリアスな雰囲気をぶち壊せるでしょ!勇者なんだから!」
勇者「勇者って空気を読まない勇気を持ってる者って意味じゃねえからな」
勇者「……はぁ…とにかくお前もさっきの話は忘れろ、いいな?」
盗賊「…………嫌だ…」
勇者「………俺は真面目に言ってんだよ」
盗賊「私も真面目に答えたんだけど」
勇者「………」
盗賊「……っていうかさ、
勇者「……はぁ…とにかくお前もさっきの話は忘れろ、いいな?」
盗賊「…………嫌だ…」
勇者「………俺は真面目に言ってんだよ」
盗賊「私も真面目に答えたんだけど」
勇者「………」
盗賊「悪いけど、私は忘れるつもりはないから…30年前のことも、この旅の目的も……」
盗賊「………何、私が忘れれば旅が失敗したときに犠牲になるのが自分だけですむとか思ってんの?」
勇者「ハッ……俺がそんな自己犠牲好きな普通の勇者だとでも思ってんのか?」
盗賊「思ってるよ、少なくとも今のあんたは今まで以上に普通でつまらないってことはよく理解してるから」
勇者「………お前だってわかってんだろ、俺達が旅をしてあいつらと仲良くなったところで…そんだけで人間と魔族が簡単に共存できるなんて可能性ほぼないってことも……」
盗賊「………」
勇者「お願いだから忘れてくれ…俺以外の奴に後悔はしてほしくないんだ…」
勇者「……今までの旅が全て無駄だったなんて、思ってほしくないんだよ………」
盗賊「……つまりはさ、後悔しなければいいんでしょ?」
勇者「………は?」
盗賊「大丈夫、私は後悔する気はないよ」
勇者「何言ってんだお前…後悔しないなんて軽々しく言ってんじゃねえよ……」
勇者「今はまだ始まったばっかだからわかんねえけど、これから先何十年も旅をするかもしれねえんだぞ!」
勇者「それで結果的にまた人間と魔族が対立して、俺達の旅が失敗したとしたら………何十年もの旅が無駄になったと知ったときに、お前は後悔してないって…本当にそう言えんのかよ!!」
盗賊「………じゃあ、聞くけどさ……あんたは今までの旅で何も得なかったの?」
勇者「………え…?…」
盗賊「私や姫様に魔王と側近、それと私達が今までの旅で経験したこと………これってさ……全部、あんたにとっては無価値なものなの…?」
勇者「……そ、それは…」
盗賊「………確かに、今までの旅の目的が失敗したとしたらさ…そりゃ、落ち込むだろうし悲しんだりすると思う……」
盗賊「…………でも、後悔だけはしないよ……目的の意味はなかったって思うかもしれないけど…旅の意味はあったって思えるだろうからさ」
勇者「………」
盗賊「……あんたを騙して金を巻き上げようと思ったら、逆に捕まって流れ的に一緒に旅をすることになったり…」
盗賊「山でドラゴンに襲われそうになった時に、王様に助けてもらったり…そのお礼で紹介された姫様に色んなことをされたり……」
盗賊「昨日なんか最終決戦!とかやる気満々で、珍しく飯が豪華だったりさ……」
盗賊「…………確かにまだ始まったばっかだけどさ……私にとっては、あんた達と一緒に旅が出来てるだけで……それだけで充分すぎるよ、後悔なんてしようと思っても出来そうにないや」ハハッ
盗賊「……だからさ…もう、世界がどうこうってことで悩まないでよ…」
盗賊「………今まで通りさ、当てのない旅を続けていこうよ……ね?」
勇者「…………」
勇者「………フッ…そうだな…」
盗賊「!……へへっ…」ニコッ
勇者「……盗賊…」
盗賊「…え…な、何かな…?」
盗賊(あれ、何か顔がマジなんだけど…)
勇者「お前に…聞きたいことがある…」
盗賊「う、うん…」ドキドキ
盗賊(何でだ、何でドキドキしてんだ私は!?…まさか、もしかして…告白的な……)
ポチッ
『…今まで通りさ、当てのない旅を続けていこうよ……』
盗賊「………」
勇者「さっきの長ゼリフ録音したんだけど、ちゃんと録音できてるかわかんなくてさ~間違いがないか確認したいからさ、もう一回言ってみてくれないww」
盗賊「………いつから録音してた」
勇者「お前が思い出話してる時からかな~……あ、これが俺的にNO.1の盗賊ちゃんの名セリフで~す」
ポチッ
『あんた達と一緒に旅が出来てるだけで……それだけで充分すぎるよ』
盗賊「やめろおおおおおお!!///」
勇者「いや~感動的だwwこれは死ぬまで持っておくよ」ニヤニヤ
勇者「………あ、そういや一つ言い忘れてた」
盗賊「何だよ!まだ何かあんのか鬼畜勇者!」
勇者「……………………ありがとな…」
盗賊「………え?…」
勇者「…………さてと…んじゃ、そろそろ戦士達と合流しに行くぞ~」
僧侶「ーー………あ…勇者達が来たよ!」
勇者「ハロー、そして宿探しご苦労~」
戦士「………あ…」
勇者「よう中坊、反抗期は終わったのか?」
戦士「………ああ……さっきは悪かったな」
勇者「謝んな、殴られた程度じゃ気にしねえよ」
戦士「……でも、それじゃあ割に合わない…だから…俺のことも殴ってくれ」
勇者「………」
戦士「お前は気にしていないとしても…俺はそれだと気が済まn」
ドゴォーン!
戦士「はぐあっ!?…………ゴホッゴホッ!………え…ちょ、ちょっと待て!何で喋ってる途中で攻撃するの!?」
勇者「え、お前が殴れって言ったから」
戦士「言ったけどさ!空気を読んで普通は喋り終わってからするでしょ!?あと、お前殴りじゃなくて魔法使ったよね?」
勇者「確かに、魔法じゃさっき殴られた時の痛みより小さいしな………よし、次は殴らせろ」
戦士「お前相当根に持ってんじゃねえかよ!」
~次の日~
コンコン…
僧侶「……ねえ、本当にあの人が仲間になってくれるの?」
勇者「わからん……仲間になってくれるんだったら、ここにきっといるはずだ……」
戦士「………」
……ガチャッ
勇者「………!!」
騎士「……………待たせたな…」
勇者「…騎士さん……!」
騎士「朝っぱらから腹筋スレに釣られたせいで遅れてしまったな…あと56回残ってるからちょっと待っててくれ」
勇者「数秒前の感動を返せ」
戦士「…………騎士さん…」
騎士「………」
戦士「俺は…やっぱり知りたいです、あなたが魔界から姿を消した理由を……」
戦士「…………だから………俺、ずっと待ってますから…あなたがいつか、自分で理由を教えてくれることを……」
騎士「……そうか…」
勇者「………よし、んじゃそろそろ行きますか」
盗賊「次はどこの街に行くの?」
魔法使い「あ……そういえばここからしばらくしたところに街があったよ、私そこに知り合いがいるから昔よく行ってたな~」
勇者「へえ……じゃあその街に行ってみますか」
勇者「…………」チラッ
僧侶「その街には何かいいもの売ってるかな~…ね、魔王?」ニコッ
戦士「え…いや、もうネックレス買っちゃったから流石に奢れないよ?」
騎士「『旅が始まりました、早速帰りたいww』っと…」
魔法使い「それにしても久しぶりに会うな~盗賊ちゃんみたいに可愛さが倍増してたりするかな……ぐふふっ…」
盗賊「…また新たな犠牲者が生まれそうだ……」
勇者(…………こんなのと一緒にいたら…目的なんて忘れちゃいそうになるな…)
勇者「……………うし、それじゃあ出発すんぞ!」
「「「おおおおおおおおお!!!」」」
勇者(………今ならはっきりわかる……)
勇者(……………俺は幸せだよ、お前らと出逢えて…)
第一部 目的のない旅
~完~
戦士「………………………は?」
勇者「いやー何とか無事に終わってよかったな、第一部」
戦士「え、いや…ちょっと待って……………終わるって第一部がってこと?」
勇者「ああ、てか普通わかるだろ」
戦士「分からねぇよ!!終わる宣言してから一週間ぐらいたった挙句、第一部の終わりでした~なんて銀魂見てる人ぐらいにしか分かんねえよ!」
戦士「………え…ていうか、これって第何部とかあんの?」
勇者「当たり前だろ、そんなもん2日前から決まってることだぞ」
戦士「後付けじゃねえか!」
えっと…まあ、何というか……
マジですいませんでした
これからも書いていこうの思うんですが、正直ネタが尽きそうです
そこでみなさんにお願いがあります、コメントで何でもいいので話のアイデア的なものを再び恵んではもらえないでしょうか?
正直、単語とかでも大丈夫です。『うんこ』とかコメントがきたらうんこにまつわる話を書いていく的な感じでやっていくので…
それと、というかこれをまず一番最初に言うんだろうけども……
みなさん応援してくれてありがとうございます、不定期になると思いますがこれからも続けていこうと思います
じゃあネコの王国
>>69-73と女武闘家がどうなってるか楽しみだwww
あえてイヌの帝国とか
盗賊と魔法使いの馴れ染めを・・・
王様の日課
久しぶりで~す、それとアイデアたくさんありがとうございます!上から順に短編形式でやっていこうと思ってるので今日は、>>154-155を書いていこうと思いま~す
………あと今から即興で考えていくので話がよくわからなくなるかもしれませんがご了承ください
>>155
その件なんですが……>>69-73の考えからもとに作ったのが女武闘家です、今はまだパーティーにすら入ってませんがその内それも書こうと考えてます
騎士「ーーー………次の街まであとどのくらいだ?」
魔法使い「多分そろそろ着くと思う…別にそんな離れた場所でもないからね」
勇者「じゃあ、そろそろ行こうか…日も暮れそうだし、くれぐれも道草食ったりは………」
猫「ニャーッ」
盗賊「むふふ~♪」
パコーン
盗賊「痛っ!?え、何急に?」ヒリヒリ
勇者「出発するっつってんだ、何猫じゃらし使って猫と戯れてんだ」
盗賊「だって…旅の途中で猫と会うなんて癒しイベントそうそうないよ?ちょっとぐらい猫と戯れたっていいじゃん」
勇者「姫様ー、盗賊が今夜あなたと戯れたいそうで………」
盗賊「分かった、やめます!やめりゃいんだろ!!」
盗賊「はぁ…仕方ない……バイバイ、ニャース…」
勇者「いつ名前つけたんだよ、てか著作権に関わるからその名前やめろ」
「お待ちくださーい!」
勇者「ん、何だこれ?」
盗賊「あ、猫が喋ってる」
勇者「一応この世界ファンタジー設定だから、猫が喋ってもおかしくはないだろ」
戦士「……てか、こっち来てないか?」
黒塗りの猫「……ハァハァ…お、お待ちください…」
僧侶「………猫が二本足で立ってる」
盗賊「…なんかやだな」
黒塗りの猫「私は猫の国の国王の執事をしているものです」
勇者「………猫の国…」
騎士「………猫の国…」
戦士「………猫の国…」
「「「………………」」」
黒塗りの猫「それで、皆さんに少しお願いが………」
勇者「俺、ジブリの『猫の恩返し』みたいなのを創造しちゃったんですけど……」
騎士「………心配するな、俺もだ」
戦士「……俺はドラえもんの『ワンニャン時空伝』的なのを創造したんですけど…」
騎士「お前wwそれじゃあ犬はどうすんだよwww」
勇者「そもそも未来の話じゃねえかwwww」
黒塗りの猫「話聞いてくださーい!!」
盗賊「……で、頼みって何なの?」
黒塗りの猫「実は…今、私達の国の隣にある犬の国と少しもめていまして…」
黒塗りの猫「最終的に戦争をすることになったのですが…私達の国では戦力不足で……」
勇者「隣の国どうしでもめんなよ」
騎士「てか犬の国もあったんだな」
戦士「…………………やっぱり、ワンニャンであってるじゃないか……」ボソッ
黒塗りの猫「そこでみなさんにお願いがあります…どうか私達に力を貸しては貰えないでしょうか?…」
魔法使い「う~ん…急にそんな事言われてもな…」
魔法使い「…………どうする、盗賊ちゃん?」
盗賊「……私、犬嫌い」
魔法使い「引き受けるわ」
黒塗りの猫「ありがとうございます!」
黒塗りの猫「……ここが、犬の国です」
魔法使い「ここか、んじゃ一丁やりますか……」
ドゴーン
魔法使い「よし、犬の国の壊滅作戦成功っと……」
犬「適当だな!軽い気持ちで俺達の国をぶっ壊したぞこの人!」
魔法使い「あ、まだ生きてた」
犬「待って!マジで!俺達まだ1レス分しか出てな…」
バゴン
犬 チーン
魔法使い「終わりましたよ~」
黒塗りの猫「ありがとうございます!」
動物虐待 ダメ。ゼッタイ。
黒塗りの猫「お礼にこれをお渡しします」
魔法使い「ん、何これ?」
黒塗りの猫「我々が長い間保管している小判の一つです、この小判は恐らくどんなことをしても壊れませんので大事にしてください」
戦士「矛盾してんな」
盗賊「どうするこれ?」
勇者「ヤフオクで売るか」
戦士「せめてわらしべとかに使えよ」
この後戦士が責任を持って小判を貰いうけました
END
こんな打ち切り方があってたまるか
きちんと最後まで書くんだ
明日は>>157を書こうと思ってるんですが……もしかしなくても多分エロ方面になりそうなんですけど、大丈夫ですかね?
>>169
すんません、明日からは真面目に考えていこうと思っていますのでどうかご許しを…m(_ _)m
すいません…もうこれからは吹っ切れて書きたいように書こうと思います
多分、みなさんが期待してるような内容にはならないと思いますが出来ればおつきあいください
それと、アイデアのことですが…>>158を書いて終わりにしようと思います。考えてくれたみなさん、本当にすいませんでした…
『王様一週間』
執事「いってきまーす…」
始めまして、俺の名前は執事
正直執事になったばかりなので、王様のことはよくわかりませんが、これから一週間王様の日常を見ていき王様がどういう人かを知りたいと思ってます
~月曜日~
執事「……王様、近くの街の衛兵からある逃亡犯の情報を他の街にも送っておいて欲しいと頼まれたのですが…」
王様「ん、どれどれ…おお、意外と可愛いなこの娘…」
執事「この犯罪者を捕まえようと今衛兵達が頑張ってるらしいですよ」
王様「ほぉ……まあ、わかった…これを他の街に呼びかければいんだな?」
執事「はい…………あ、それと王様…勇者から手紙が届いてますよ」
王様「勇者からか、どれどれ…………ほお、新しい仲間が出来たのか」
手紙『名前は盗賊といいます、一応顔の写真を送っておいたので気に食わなかったら言ってください』
王様「ああ、この写真のことか…どれどれ………おお、意外と可愛いなこの娘………
………って、あれ?」
王様「………執事、さっきの逃亡犯の女の子の写真もう一回見せてくれない?」
~火曜日~
勇者A「王様、必ずやこの私が魔王を倒してみせます!このブーメランで!」
王様「だせえよ」
勇者B「魔王を恨む気持ちは誰にも負けません!昔、いじめっ子から『淫魔王』と言われたことを……憎しみの糧として!」
王様「いじめっ子を恨めよ」
勇者C「すいませ~ん、勇者になればひのきの棒が貰えるって本当ですか?あれ野球のバット替わりになって使えるんですよね」
王様「とりあえずお前ら帰れ」
王様「……あと何人、勇者志願者いるんだ?」
執事「今日のところはあと49人ですね…」
~水曜日~
王様「暇なんで山登りに行こうと思う」
執事「急ですね」
王様「多分、明日には帰ってくるだろうから留守番よろしく頼む」
執事「了解です…ちなみにどこの山に行くんですか?」
王様「250km先にある街から50km先にある山に行く」
執事「それ山に行くだけで一日以上かかりますよね」
王様「大丈夫だ、移動魔法使うから」ドヤッ
執事「セコいな」
王様「んじゃ、留守番頼んだよ~……」バタン
執事「…………」
執事「……暇だしガキ使のDVDでも見るか」
~木曜日~
ガチャッ
王様「ただいま~」
執事「本当に一日で帰ってきたよ」
王様「……いや~山登り中に勇者一行と会ってさ、ついでに私の娘を紹介したんだよ」
執事「ついでの意味がわからないんですが」
王様「そしたら娘が勇者の仲間の盗賊を気に入ってね、流れ的に一緒に旅をすることになったんだよ」
執事「……あれ?確か盗賊って衛兵達が追いかけてる逃亡犯じゃなかったですか?」
王様「ああ、そのことなんだがね…盗賊の罪を帳消しにしといて」
執事「軽いノリで犯罪じみたこと言われても…」
王様「大丈夫だ!君なら出来る!」
執事「こんな時だけ頼りにしないでください」
~金曜日~
執事「………王手…」
王様「お~強いな君は」
執事「…………あの、仕事がない時っていつもこうなんですか?」
王様「こうって?」
執事「競馬に出掛けたり、麻雀しに行ったり、シェフがいるのにも関わらず居酒屋とかに行ったり…もうこれただのおっさんですよ」
王様「しゃあないやん、もう歳なんだし」
執事「自分で言わないでください………………あ、そういえば…」
王様「ん?」
執事「明日ですね……あなたが大魔王を倒した日ですよ」
王様「………ああ、そうだな…」
執事「俺はまだそん時生まれてなかったから詳しくは知らないですけど、確かそれのおかげであなたは王様になれたんでしたよね?」
王様「そうだな…」
執事「………記念すべき日なんだから、お祝いとかしたりしないんですか?」
王様「別にいいだろ、そんなめでたい日でもないんだし…」
執事「………そっすか…」
王様「あ~…そういや明日のことなんだが……明日は休みだ」
執事「え…何でですか…?」
王様「明日は特に何もないし…一人でちょっと散歩したいんでな……」
執事「…………今日も特に何もなかったですけどね」
~土曜日~
王様「………」テクテク
執事「………」ササッ
執事(……一週間王様を観察するって言っちゃったからな…)
執事(…しかし、流れで尾行することになるとは……)
王様「………ふぅ…着いた…」
執事(あれ…何だ、ここ?…人気も全くないし………)
執事(………ん?…あれは……墓?…)
王様「……………久しぶりだな、大魔王…お前が死んでからもう30年経つよ……」
執事「……!?」
執事(あれは……大魔王の墓…なのか…?)
王様「……すまんな、未だにお前の墓を魔界に出来ずにいて…」
王様「…………………だかな…今、勇者とお前の息子が一緒に旅をしておるよ……」
王様「お前の息子達が……今、お前の夢見てた世界を作るために頑張ってるよ………」
王様「………まあ…本人はまだわかっていないだろうけどな」
執事「………」
王様「……とりあえず、今日はそれだけ言いにきた…花はまた今度持ってくるからな…」
王様「……さてと、では帰ろうか…執事」
執事「…………え…あ、バレてた…?」
王様「まあ、途中からな…」
執事「えっと…いや、これには深い訳が……まあ、深い訳ってわけでもないけど…」
王様「尾行せずとも構わんよ、ついてきたければついてくればいい……」
執事「そっすか……」
王様「………さてと、ではそろそろ…」
執事「その前に、一ついいですか……」
執事「………大魔王を倒したあなたが…どうして大魔王の墓なんか…」
王様「ああ、そのことか……」
王様「……………時期がきたら話す、それでいいか?」
執事「!?……」
執事「………はい、わかりました」
王様「……そうか、では帰るとしよう」
~日曜日~
……この一週間、王様を観察してわかったことは…ただのおっさんだということ、話し方に統一性がないこと、たまにイラっとすること………
…………でも、この人が王様で良かったと…俺は今、心の底からそう言える
王様「お~い、執事~」
……そして、執事になってよかったとも…俺は心の底から言え…
王様「ちょっと新しい王冠が出来たと聞いたから買ってきてくれんか?500km先にある街の店にあるんじゃが…」
…………やっぱり辞めようかな、執事…
END
短編書きます
…………………………………………
盗賊「…………」テクテク
盗賊(……まずいな…夜中にトイレに行くのがこんなに怖いとは…)
盗賊(てか夜中でも少しは電気つけろよ!どんだけ省エネなんだこの宿…)
コツッ…コツッ…
盗賊「!!」
勇者「ん?……何だ、お前か」
盗賊「何だあんたか…」
勇者「どこ行くんだ?」
盗賊「トイレ」
勇者「お前もか」
盗賊「あんたもか」
盗賊「……まあ、行く場所が同じなら一緒に行こうよ」
勇者「何で?」
盗賊「怖いから」
勇者「……お前もか」
盗賊「あんたもか………って、え?」
…………………………………………
トイレし終わりました~
盗賊「……それにしても、よくこんな夜中まで起きてるね」
勇者「お前もだろ」
盗賊「あたしもか」
勇者「俺は大体夜はあんま寝れないんだよ……おかげでいつも寝不足だが…」
盗賊「へえ~………じゃあさ、眠くなるまでここで話でもする?」
勇者「しない、明日は早いからさっさと寝ろ」
盗賊「え~…だって全然眠くないんだもん」
勇者「目をずっと瞑ってたらそのうち寝てるから、じゃあおやすみ~…」
盗賊「あ……ちょっと!眠くなかったら、またここのロビーに来てねー!」
~男達の部屋~
勇者「…………寝るか……」
勇者「………」
騎士「………」スゥスゥ
戦士「……ZZZ……」
勇者「………」
勇者(ね…寝れねええ!!)
勇者(ヤバいよ、またこれだよ、またいつもみたいに暇な時間が始まるよ)
勇者(他の人は寝てるから何も出来ずに、ただただ自分が寝るのを………もしくは誰かが起きるのを待つしかないこの状況…)
勇者(暇だな……)
勇者(………あ、そういえば…)
盗賊『寝れなかったらまたここのロビーに来てね~』
勇者「………」
盗賊「…………正直、マジで来るとは思わなかったわ」
勇者「俺もお前がマジで居るとは思わなかったわ」
盗賊「同じだね」
勇者「同じだな」
勇盗「「…………」」
盗賊「………もうこの変なノリやめようか」
勇者「……そうだな」
勇者「………で、これからどうすんだ?」
盗賊「う~ん……」
盗賊「………よし、とりあえず今日はずっと寝ないようにしよう!」
勇者「マジか」
盗賊「今日は朝まで起きる、これ絶対な」
勇者「そのうち眠くなるだろ絶対」
盗賊「まあ……そこは、何とかして眠気を消せばいいでしょ!」
勇者「何でそこまで起きてようとしてんだよ……」
勇者「……とりあえず、コーヒーを飲んだりするとかは…」
盗賊「何で?」
勇者「コーヒーに含まれてるカフェインの影響かなんか知らんが…飲むと眠気がなくなるらしいぞ」
盗賊「……胡散臭いな」
勇者「否定はしない」
盗賊「…まあ、とりあえず飲んでみようかな」
チャリン……ピッ…ゴトン
盗賊「じゃあ飲むか……んっ…」ゴクッ
盗賊「!?………ゲフッゲフッ……苦っ!」
勇者「当たり前だ、コーヒーとは苦いものだからな」
盗賊「先に言ってよ!……てか、何であんたは普通に飲めるのよ」
勇者「味覚の差だろ」
盗賊「うぐぐっ…!…」
勇者(………MAXコーヒー買っといて正解だったな)
盗賊「はぁ……それにしても、何でみんなあんなグッスリ寝れるんだろう…」
勇者「魔族は大体そういうもんらしいからな………姫様は知らんけど…」
盗賊「あの人もちゃんと寝てるよ………変な寝言を言いながら…」
勇者「……てか、お前もすぐに寝られるタイプじゃないのか?」
盗賊「何で?」
勇者「そんな感じがするから」
盗賊「……まあ、昔はちゃんと寝れてたんだけどね…」
盗賊「その……今は、あんまり…」
勇者「あ~……姫様が原因か…」
盗賊「………まあ、それもあるかな」
勇者「………まあ、何だかんだで眠気ざましに一番聞くのは…」
盗賊「聞くのは?」
勇者「……刺激だろ」
盗賊「ああ、なるほど~」
ドガッ!
勇者「ほがぁっ!?」
盗賊「あはは、起きた起きた~」
勇者「………永眠させてやろうかクソ女」
盗賊「そんな、怒らないでよ~…勇者様~……」フラフラ
勇者「…………何か…お前、変じゃね?」
盗賊「へっ?何が?」
勇者「………お前、今眠いだろ」
盗賊「はっはっは……そんなまさかな………あると思うのか……」ウトウト
勇者「日本語色々間違ってんぞ」
盗賊「へへへ……コーヒー飲んだら眠くなっちゃった…」
勇者「新しいなそれ」
盗賊「ああ…駄目だ……起きないと…」フラフラ
勇者「いや寝ろよ、てか何で起きようとしてんだよ……」
盗賊「えっ?……だって…」
盗賊「………わたしが寝たら、勇者が一人になるでしょ?」
勇者「…………は?」
盗賊「それに…朝まで起きてようって言ったのわたしだし……」
盗賊「…やくそくは………まもらないと……」ウトウト
勇者「はぁ……夜になったらこんな馬鹿になんのかこいつは…」
勇者「………」
ヒョイッ
盗賊「……へっ?…」
勇者「……俺もすぐに寝るから、だからお前も大人しく部屋で寝てろ」
盗賊「えへへっ……ゆうしゃにおんぶされてる~…」ギューッ
勇者「わかったから首締めるのやめろ、マジでヤバい」
~女子の部屋~
勇者「……よいしょっと…ここでいいよな…」
勇者(てか、流れで女子部屋入っちゃったな…)
盗賊「……ゆうしゃぁ~……」
勇者「…あ?」
盗賊「…へへっ……おやすみ~……」
勇者「…………ああ、おやすみ…」
~明日の朝~
盗賊「ーーー……あ、勇者ー!」
勇者「あ?」
盗賊「えっと……その、昨日はありがとね…」
勇者「は?」
盗賊「いや、だから昨日の夜のことだよ!」
ガタッ
魔法使い「どういうこと、ねえ、昨日の夜ってどういうこと?」ユサユサ
盗賊「いや、多分あなたが想像してるようなことではありませんから」ユラユラ
勇者「昨日の夜………ああ、もしかして地震?」
盗賊「ねえよ!」
盗賊(あれ……もしかして………)
盗賊「………あれって夢?」
勇者「何だ夢か」
魔法使い「夢でヤったの?夢の中でヤルことやったの?」
勇者「いや~悪かった、昨日はお楽しみだったな~夢の中で」ニヤニヤ
盗賊「だから違うってば!」
盗賊「まあ、そうだよね………あいつがあんなに優しい訳がないし…」
魔法使い「優しかったの?ヤってる時の勇者は優しかったの?」ユサユサ
盗賊「だから何でそっち系の話になるんですか!」
勇者「わかったから、さっさと行くぞ~」
勇者「ふわぁ~………今日も眠ぃな……」
END
次はそろそろ武闘家の話を書こうと思ってるんですが……今でもわかるとおり、いつ書くのかわからないので、もしかしたらこのスレがなくなってるかもしれません
まあ、その時は新しいスレを作るので…出来ればそちらを見ていてくれるとありがたいです
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません