信「どこだここ?」河了貂「…分からない」(413)

これは進撃×キングダムのクロスです。

時系列的には進撃は調査兵団に入ってすぐで、キングダムは徐の国を救った後です

ネタバレがあるのでアニメ組は注意してください

それとキャラ崩壊注意です

信「オレらは城を目指してた最中だったよな」

河了貂「うん…なのに変なところに来たよ…」

尾平「…なぁ、オレの見間違えじゃなかったらよ、あのバカでかい壁は何だ?」

信「…知らねぇよ、まずここがどこかすら分かんねーんだぞ」

田有「一応1000人全員いるぞ…」

河了貂「…少しここから離れよう、もしこの壁が敵の城だとしたら…いきなり矢が降ってくるかもしれないからね」ドガラッ

信「よしっ、飛信隊一旦後退だ!」

飛信隊「はっ!」ドドドド


駐屯兵「何だこの砂煙…」


信「…ここはどこなんだろうな」

去亥「なんか心当たりとかないのか?隊長」

信「うーん……全くない」

去亥「だろうな、それでこれからどうするんだ娘軍師」

信「だろうなってどう言うことだ去亥…」

河了貂「予想通りってことだろ信、とにかく今は何もすることはできない。城を攻めようにも人が少ないし弓も無い…」

松左「ってかあんなでかい壁聞いたこと無いんだが」

河了貂「確かに中華であんなでかい壁があるなんて聞いたことがない…」

信「あーくっそ、何が起こってんのか全っ然分かんねー!」

??「あははっどうした信、そんなにカリカリして」ドガラッ

信「お、蒙恬!お前までこんなところにいたのか!」

蒙恬「うん、王賁もね」

信「……マジかよ」

河了貂(蒙恬…この人が蒙毅のお兄さんか…)

蒙恬「あれ?その子が新しく入った軍師の子?」

信「ああそうだ、見かけによらずスゴいぜこいつは」

蒙恬「それは弟から聞いた」

信「そ、そうか…」

蒙恬「この壁を少し見てみたんだが…とてつもない広さだったよ、一周するには何日もかかるだろうね」

信「普通の城じゃねーな…」

河了貂「…じゃあこれぐらいしか無いのか…」

田永「何だ?教えてくれ娘軍師」

河了貂「…もしかしたら、ここは中華じゃないのかもしれない」

蒙恬「まあその発想ぐらいしか思い付かないよね」

信「…さっぱり分からん」

尾平「お前バカなんだから理解しようとするなって」

信「…ガキの頃みたいにやるか?尾平…」コキコキ

尾平「じょ、冗談に決まってるだろ信…!」アセアセ

駐屯兵団

駐屯兵「ハンネスさん!異常事態です!」

ハンネス「何っ!?超大型巨人が現れたのか!?」

駐屯兵「いえ、尋常ではない砂煙が出てきたので…一応報告をと」

ハンネス「はぁ…焦らすなよ!」ポカッ

駐屯兵「す、すいません。それに人の声も聞こえた気がするので…」

ハンネス「…それは壁の外からか?」

駐屯兵「はい」

ハンネス「それを先に言えこのバカ!」ポカッ

駐屯兵「いてっ!」

ハンネス「オレは何人か引き連れて現場に向かう、お前はピクシス指令に伝えろ!」ダッ

駐屯兵「はっ!」ダッ

ハンネス(調査兵団は壁外調査に行ってるわけがないから…どうなってるんだ!?)ダダッ


リコ「ハンネスさん、そんなに急いでどうしたんですか?」スタスタ

ハンネス「あ、丁度いいところに来てくれた!ついてきてくれ!」ガシッ

リコ「え、え?えーっ!!?」ズルズル

壁外

信「ここが中華じゃないってことはあの城は敵じゃないかもしれないのか?」

河了貂「まぁ…その可能性もなくはないね」

信「なら1回近づいてみようぜ!」ドガラッ

河了貂「ちょっ!それは危ないよ信!」

信「へーきへーき!問題ねぇって!」ドガラッ

王賁「…黙れ、やかましい」ドガラッ

信「」ビキィッ

蒙恬「あ、王賁。戻ってきたんだ」

王賁「…見たところ出入り口となってる場所はそこだけだ」

信「そうか、それじゃあ…」ドガラッ

信「……スゥ…」

信「かいもーーん!!!」ビリビリ

信「…はぁ…1度言って見たかったんだよこれ」

蒙恬「信…お前そんなにバカだっけ!?」

河了貂「もう…呆れたよお前のバカさには…」

王賁「こいつは知性が皆無だから仕方ないだろう」

信「」

渕「信殿…今のはその…いわゆるバカ丸出しと言うやつですよ」

飛信隊「ぎゃははは!!!バカ丸出しだってよぉ!!」ゲラゲラ

信「うるっせぇぇ!」カァァ…


ハンネス「…ホントに人がいた」

リコ「…すごく笑ってますね、ここまで笑い声が聞こえます…」

ハンネス「ここからリフト降ろせるか…?」

リコ「降ろせるでしょうけど…人が多すぎますよ!」

ハンネス「何百台も必要な気がしてきた…」


信「」ションボリ

王賁「バカが消えたから話をするぞ」

蒙恬「…信のあの行動で何も反応をしないということは警戒心が高いのかな?」

楚水「怯えるのも無理がありませんね、あんな大声急に聞いたら警戒しますよ」

河了貂「…壁の上に誰かいる…!」

蒙恬「…え?オレには何も見えないよ」ジーッ

河了貂「あ、オレ生まれつき目が良くて…」

王賁「…何人いる?」

河了貂「2人、男と女です」

河了貂「男の方はこれと言って何もないんですが…女性の方が目に防具らしきものを着けてます」

渕「な…目に!?」

蒙恬「…中華の外にはそんなものが普及してるのか…」

河了貂「あ!銀色の箱を降ろしていきます!」

王賁「それは我々も見える」

楚水「どうやって降ろしてるんでしょう…」

信「その2人に直接聞けばいいだろ!」

蒙恬「うわっ、戻ってきた」

王賁「貴様には一生理解できないからそこら辺で寝ていろ」

信「」ビキビキィッ

リフト ゴトン…

ハンネス「5名まで入って…!」

信「オレ乗ってみていいか!?」

河了貂「うん…もういいよ」

蒙恬「お前の好きなようにしな」

尾平「ならオレも乗ってみていいすか?」

去亥「じゃあオレも」

崇原「オレも乗ってみたいな」

昂「ぼ、僕も乗ってみたいです」

ハンネス(急がねーと危ないな…今は近くに巨人がいないからいいけど来たらヤバい…)「早く乗ってください…」

期待してくれる人が多くて嬉しいです。ですが今日はこれで終わりにします。明日は午後6時ぐらいから書こうと思います

>>1です
予定より大幅に遅れてしまいすいません

これから投下します

信「うわすっげ!!上ってるぜオレら!」ガタン ゴトン

尾平「うおぉぉ…!初めての感覚だ…」ガタン ゴトン

昂「き、気持ち悪くなってきた…」ガタン ゴトン

去亥「大丈夫か?もうすぐ着きそうだから我慢してろ」ガタン ゴトン

崇原「ここから吐いたら下に居る奴らにかかってしまうぞ」ガタン ゴトン

昂「な、何とか我慢しないと…」ガタン ゴトン

ハンネス(大丈夫かこの小さい奴…袋でも渡しとくか)ガタン ゴトン

河了貂「…どういう原理で出来てるんだアレ…?」

蒙恬「オレ達がどれだけ頭を捻っても分かんないよ」

陸仙「アイツらよくあんなのに乗ろうとしましたね…」

番陽「農民の考えることは理解できんな」

楚水「隊長ー!どんな気分ですか!?」

スゲェ!! トニカクスゲェ!!

渕「…私も乗ってみたいな」

ハンネス「さて…着いたぞ、降りろ」ガタン…

信「あ~、面白かったな尾平」スタスタ

尾平「また乗ってみてぇな」スタスタ

ハンネス「ほれ、この袋に出せ」スッ

昂「な、何ですかそれ!?うぷっ…」ビチャァ…

崇原「ここで戦うにしては狭いな…」スタスタ

去亥「…でっけぇ城だな、ここだけで高狼城以上の大きさじゃねぇか?」スタスタ

リコ(…何だコイツら?)

旧調査兵団本部

エレン「あのー皆さん…手の傷って治りましたか?」

エルド「いや、まだだ。勢いよく噛んだせいで治る気配が全くない…」

グンタ「スゲェ痛かったな…噛みきるなんて想像できねぇ…」

ペトラ「でもエレンが気にする必要はないわよ、エレンは何も悪くないんだから」ナデナデ

エレン「あ、ありがとうございます…!」

オルオ「おい新入りぃ…なに人の嫁に手ぇ出してんだ」ガシッ

ペトラ「オルオ…気持ち悪い嘘つかないで。死にたくなるから」

オルオ「何だと!?」

リヴァイ「お前ら落ち着け…朝から騒々しいぞ」

オルオ「す、すいません…」

リヴァイ「チッ…今日はあのクソメガネが来ると聞いてたが…何もたついてやがる…」イライラ

エルド「そろそろ来てもいい時間ですがね…」

グンタ「オレ外見てきますね、もしかしたら外で待ってるかもしれないんで」ガチャ

エレン「あ、オレも行っていいですか?」

リヴァイ「…構わん」

エレン「ありがとうございますっ」スタスタ

グンタ「まだ来てねぇな…」キョロキョロ

エレン「寝坊…でもしたんじゃないでしょうか?」

グンタ「いや、エレン関係でそれはないはずだが…お、来たようだ」

エレン「…いや、あれ分隊長じゃありません…!」


トーマ「リヴァイ兵長は居るかっ!?」ドガラッ

グンタ「あ、ああ…居ますがどうかしましたか?」

トーマ「団長から至急呼んでこいと伝えられた…急いで呼んできてくれ!」

グンタ「はっ!」ダッ

トーマ「それと…エレン、お前も呼ばれたから馬の準備をしろ!」

エレン「はっ、はいっ!」ダッ

リヴァイ「お前らはここで待っていろ、すぐ戻ってくる」ドガラッ

リヴァイ班「はっ!」バッ

トーマ「説明は移動しながらします…!」ドガラッ

リヴァイ「分かった…」ドガラッ

エレン(何だ…?巨人のことで新しく分かったことがあるのか…!?)ドガラッ

トーマ「実は…壁外に4000人ほどの人間が現れたようです…」ドガラッ

リヴァイ「……何…!?」ドガラッ

エレン「え…どういうことですかそれ…」ドガラッ

トーマ「まだ詳しいことは分からない…今は駐屯兵団が監視しているようだが…」ドガラッ

エレン「待ってください…!それなら何故オレは呼ばれたんですか!?」ドガラッ

トーマ「…それはエルヴィン団長が説明してくれるはずだ…」ドガラッ

調査兵団本部

馬小屋

リヴァイ「来たぞエルヴィン…」

エルヴィン「…話はトーマから聞いた通りだ。4000人もの人間が壁外に突如出現した…」

ミケ「憲兵団はその4000人を人類の敵だと思っているだろうな…」ドガラッ

エルヴィン「だが、私はそうは思わない、理由はいくつかある。しかし今話してる暇はない、早馬を使え。駐屯兵団へ向かう」ドガラッ

エレン(何故オレはここに…そしていつもはテンションの高いハンジさんがいつも以上に落ち着きがない…)

ハンジ「……」ダラダラ…

エレン(何であんな汗かいてるんだ…)

エルヴィン「そういえばエレン…何故君を呼んだか説明していなかったな」ドガラッ

エレン「はいっ」ドガラッ

エルヴィン「どうやら彼らの上官は10代後半だ、我々が話すよりも同年代が話した方が情報を聞き出しやすい」ドガラッ

リヴァイ「…怪しいな、10代後半で4000人を指揮するなど…」

ミケ「いや、上官は3人だ。それぞれ1000人が2つと2000人が1つで別れている」ドガラッ

エレン「それでも十分怪しいですが…」ドガラッ

ハンジ「……」ダラダラ…

駐屯兵団

信「だーかーらー!さっきから言ってるだろ!オレ達は中華の秦国から来たって!」

ハンネス「そんな国聞いたことない!嘘をつくのもいい加減にしろ!」


尾平「全く理解してくれねぇ…」

竜有「これからどうすんだ…?玉鳳や楽華は他のとこ行っちまったぞ」

ガチャ

ナイル「そいつらが壁外に居た人間か?」

ハンネス「はい、そうです」

信「なぁーおっさーん、オレらをここから出してくれよー」

ナイル「…随分と生意気なガキだな…!」

信「頼むよー、早くしねーと無理矢理出るぞー」

ハンネス「…ただ虚勢を張ってるだけです」

ヒッチ「まったく、何で私達が壁外に居た人間なんかに会わなきゃいけないのよ」スタスタ

マルロ「…命令なんだから仕方ないだろ、ほら着いたぞ」ガチャ


番陽「だから言っているだろうがッ!!我々は秦国に所属する2000人隊の玉鳳隊だと!!」バンッ

駐屯兵(こ、こえぇよ、この人!)

王賁「……」

ヒッチ「なんだ、いい男居るじゃん♪」

マルロ「……」(あの男は危ない気がする)

ヒッチ「ねぇアナタ、名前なんて言うの?」

王賁「近づくな尻軽女、空気が汚れるから部屋の外に出ろ」

ヒッチ「」

マルロ(どんだけ偉そうなんだよアイツ…)

番陽「いつまでこんな無駄なことをする気だッ!聞きたいことがないのなら早くここから出せッ!」バンッ

駐屯兵「ひぃ!」ビクッ

憲兵「オレらの持ち場はここか」ガチャ

アニ(壁外の人間…ソイツらも巨人化能力を持っているのか…?)


蒙恬「いや~それは「メガネ」と言うんですか」

リコ「そうだ、中華という場所には無いのか?」

蒙恬「ありませんね、こちらの方が技術的には進歩してるようです……美女も多いし」

リコ「…それは誰のことだ?」

蒙恬「もちろんリコさんですよ」


アニ(…何だこのたらしは…)

陸仙「ん、ああすいませんね。お恥ずかしいところを見せてしまって」

蒙恬「おい陸仙、恥ずかしいってどう言うことだよ…」

楽華兵「女性を口説いてるところっすよー、前も咸陽で口説いてたじゃないっすかー」

蒙恬「バカお前ッ!ここで言うなよッ!!」

リコ「おい蒙恬…どう言うことだ…」ゴゴゴゴ…

蒙恬「あっちゃー…」


アニ(何だコイツ…)

信「あー…ダリぃ、寝ていいか?」

ハンネス「ダメに決まってる」

信「ちぇー、他の奴等は寝てるってのによぉ…」

ナイル「それはお前が上官だからだ」

信「あ、そういや貂はどこに居るんだ?ここに居ねーんだけど…」

ナイル「貂?それは河了貂か?」

信「そうだ、今どこに居る?」

ナイル「別室だ、流石に男だらけの部屋に女性が居るのは不味いからな」

信「それならアイツから聞けよ、アイツの方が話上手だぞ」

ハンネス「もう聞きに行ってる、彼女は結構喋っているぞ」(それが事実かどうかは分からんが…)

信「ならオレは寝ててもいいだろ」ゴロンッ

ナイル「待てっ、お前から1つ聞きたいことがある…」

信「んー、何だ?」

ナイル「巨人を見たことあるか?」

信「巨人?」(ランカイのことか?いや、あれは違うな)

信「見たことねーよ」

ナイル「よし、オレは帰る」ガチャ

ハンネス「え!?何でですか!?」

ナイル「ソイツは人類の敵ではない。それが分かったからだ」

ハンネス「何で分かったんですか!?」

ナイル「さっきの質問でコイツは見たことないと答えた、しかしそれは絶対にありえない。もしコイツらが敵だとして…ここに来る道中で必ず見るはずだ」

ナイル「それにこれが嘘だとして全くメリットがない。そんなことを言ったらより一層怪しまれるだけだ」

ナイル「つまり、コイツは怪しいが人類の敵ではないと言うことだ」

ナイル「明日調査兵団が来るんだろ?あとは調査兵団に託す」バタン…


ハンネス「…つまりコイツは敵じゃないんだよな?」

信「zzz…」

ハンネス「この野郎…ぐっすりと眠りやがって…」

ハンネス「…誰かと交代して仮眠取るか、オレも眠くなってきた…」ガチャ バタン

眠いため今日はこれで終了、明日は午後の9時ぐらいから書きたいと思います。

>>1です。これからゆっくりと投下していきます

エルヴィン「よし、これなら今日のうちに到着できるぞ」ドガラッ

エレン(…どんな奴だろう?オレと同年代で1000人を纏めるって…よっぽどスゴい奴なんだろうな…)ドガラッ

リヴァイ「…オレ達がソイツらと会ったあと、ソイツらの処遇はどうするんだ?」ドガラッ

エルヴィン「…まだ聞いてはいないが裁判所へ行くはずだ。そこで彼らを殺すかどうか決めると私は思っている」ドガラッ

ミケ「それなら我々が駐屯兵団に行く必要は無い気がするんだが…」ドガラッ

エルヴィン「…我々が行くことによって聞き出せる情報があるかもしれないだろう」ドガラッ

ハンジ「……」ダラダラ…

駐屯兵団

ヒッチ「何なのよアンタ!?一体何様のつもり!?」

玉鳳兵「この下郎がッ!賁様を侮辱する気か!」バンッ

マルロ「まあまあ…落ち着いてください…」

マルロ「お前も落ち着けヒッチ…ここの奴等怒らせたら死ぬぞ…」

ヒッチ「ふんっ、そんなこと知るかっ!」

王賁「……」

蒙恬「はぁー…」

陸仙「全く…お父上が知ったら激怒しますよ」

蒙恬「…その前にじいちゃんに叱られるな…」

楽華兵「分かってるなら何でするんですか?」

蒙恬「そりゃあもう…我慢することなんてできないからだよ」

陸仙「…ダメだこりゃ」


憲兵「何だコイツら…」

アニ(コントを見てるようだ…)

エルヴィン「よし…あと3時間足らずで着く…」ドガラッ

ミケ「1日かかると言ってた割には早く着くな…」ドガラッ

エルヴィン「それは通常ルートでだ、今通っているのは通常より早く着くが過酷な道だ」ドガラッ

リヴァイ「…おい、エレン。お前をあの城から出したんだ、ちゃんと情報を聞き出せ」ドガラッ

エレン「は、はいっ!!」ドガラッ

3時間後

駐屯兵団

駐屯兵「ハンネスさんっ、調査兵団の人が着きましたっ」ユサユサ

ハンネス「何ぃ…!?随分と早いな…!」

ハンネス「だが何故オレを起こした?オレは仮眠をとると言ったはずだぞ…」

駐屯兵「実は…エレン・イェーガーも来ているんです」

ハンネス「何!?お前はどうして大事なことを先に言わない!?」

駐屯兵「いや…あの…今回は間違ってないはずですが…」

駐屯兵「こちらへどうぞ…」スタスタ

エルヴィン「…私達がこれから会う人は誰だ?」スタスタ

駐屯兵「…飛信隊という1000人隊の隊長、信です」スタスタ

リヴァイ「シン?おかしな名前だな…」スタスタ

エレン「その人はどんな人なんですか?」スタスタ

駐屯兵「……会えば分かる、それしか言えません」ガチャ

信「zzz…んあ、誰だアンタら?」ゴシゴシ

エレン「」

エルヴィン「……君が信か?」

信「そうだけど…おっさんの方こそ誰だよ」

エルヴィン「……私はエルヴィン・スミスだ」

信「そうか、よろしくなエルヴィン」スッ

エルヴィン「……うむ」ギュッ

エレン(……思っていたのと…全然違う。予想ではもっとでかかったり威厳があったりしたのに…何だよこれ…)

リヴァイ「こんなのが隊長か…」

>>1です。昨日は途中で寝てしまいました、すいません。今日は少し書いて終わりにします

エレン「…オレはエレンだ。よろしくな…」(我慢だ我慢…オレはこのバカから話を聞かないと…)スッ

信「おう、よろしくなエレン」(何だここ、山の民みたいな名前が多いな)ギュッ

エレン「…早速だけどよ、質問していいか?」

信「あ、いいぜ」

エレン「お前らさ、どこから来たんだ?」

信「中華の秦っつー国だ。それがどうかしたか?」

エレン「……中華…秦…あ!」

エルヴィン「どうしたエレン?何か気づいたのか?」

エレン「昔…本で読んだことがあります…!数百年前に中華という場所で秦という国があったと…!」

信「…おいちょっと待て、数百年前ってどういうこった…」

エルヴィン「……それは本当なのかエレン…!?」

エレン「間違いないです…!」

リヴァイ「なら…コイツらはタイムスリップしたってことか…」

信「…タイムスリップ?どういう意味だ?」

エレン「オレが説明しときますね」

信「お、助かるぜ」


エルヴィン「…タイムスリップか、何故このようなことが起こったんだ…?」

リヴァイ「オレの勘だと」ガシッ

ハンジ「は、離せぇ!」ジタバタ

リヴァイ「コイツが関係してる」

ハンジ「ッ!!」ギクッ

エルヴィン「…そのようだな」

ハンジ「じ、実は…」


回想

ハンジ「あぁー…ソニーとビーンが死んじゃってからつまらないなぁ…」スタスタ

ハンジ「また…彼らに会いたいな」ボソッ

ハンジ「あ!過去に行けばいいんだッ!」


回想終了

ハンジ「…ってわけなんだ」

リヴァイ「もっと詳しく説明しろ」ゲシッ

ハンジ「痛いッ!痛いから止めてッ!」

ハンジ「長いからダルいんだけど…仕方ないか」


回想

ハンジ「その為には設計図と材料を揃えないと…それに私一人で作れるわけがないから手伝ってくれる人も探さないと…」

ハンジ「モブリットは…こういうのに疎そうだからいいや、そういえば新兵の中に技巧に秀でてる子が居たな…」

ハンジ「その子に手伝ってもらおっと。名前分からないから名簿見てこよ」スタスタ

ハンジ「もしこれが成功すれば…私人類の英雄になれる!」スタスタ

ハンジ「成功しなかったらその時は…他の巨人捕まえればいいか」スタスタ

調査兵団本部

アルミン「ハンジ分隊長に呼ばれた…僕何かやらかしたかな?」スタスタ

アルミン「ここが分隊長の部屋か…緊張してきたな、失礼します」ガチャ

ハンジ「やぁアルミン君!君に頼みたいことがあるんだ!」ガシッ

アルミン「え、あ、はい!」(な、何だこの人…!?)

ハンジ「おっと…つい荒ぶってしまった。それじゃあ私に着いてきて」スタスタ

アルミン「は、はい!」スタスタ

研究室

ハンジ「ここではね、巨人の細胞とかを調べたりするんだ」

アルミン「そ、そうなんですか…」(…何されるんだろ僕)

ハンジ「それで君に頼みたいのは…過去に行くことができる装置を作ってもらいたいんだ!」

アルミン「…はい?」

ハンジ「私は設計図を作るのは得意なんだけどもいかんせん物を作るのは苦手なんだ」

アルミン「…じゃあ僕は技巧が上手いから呼ばれたんですか?」

ハンジ「その通り!」

アルミン「…そんなの作れるわけありませんよ」

ハンジ「…へぇー、最初っから諦めるような奴が壁外に出るなんてよく言えるねー」

アルミン「…分かりました!やりますよ!」

ハンジ「よく言った!それでこそ男だ!」

ハンジ「ってなわけで出来たのがこれなんだ…」スッ

リヴァイ「んだこれ…?ブッ壊れてるぞ」

ミケ「それに過去に行くボタンと未来に行くボタンがある…何故未来まで?」

ハンジ「それはアルミンが何となく取り付けたらしいんだ。それとそれが壊れてる理由は私が思いきり押したせいだよ…」

エルヴィン「それでさっきまでテンションが低かったのか…」

ハンジ「うん…折角作ってくれたのに1回で壊しちゃったから罪悪感が…」

今日はここまでにしたいと思います。
急ですが安価をとります。

これ以上キングダムのキャラを増やすかどうか>>63に決めてもらいます。
誰も書かなかった場合は何人か出そうと思っている…ではお休みなさい

確かにキャラはあまり増やさず今でてるキャラの出番を増やして欲しいな
ということで、安価なら「増やさない」で

>>1です。安価通り新しいキャラは出しません。それじゃあ続きを書いていきます

エルヴィン「…何故我々に何も言わなかったんだ?」

ハンジ「それは…そんなバカなことしてる暇合ったら巨人とじゃれてろ とかリヴァイに言われそうだから…」

ミケ「要するに計画が台無しにされるかもしれないから言わなかったんだな?」

ハンジ「うん…」

リヴァイ「…オレはそんなこと言わねぇぞ」

ハンジ「…じゃあ何て言うの!?」

リヴァイ「脳味噌に糞でも詰まったのか?とかだ」

ハンジ「そっちの方が酷い!」

エルヴィン「それとアルミン君に謝らないとな…ハンジが 」

ミケ「そうだな、謝るべきだ…ハンジが」

ハンジ「な、何で私が!?」

リヴァイ「お前のせいでそのガキが休めてないかもしれないんだぞ」

ハンジ「ああ…そうだね」

エレン「話は終わりましたか?」

ハンジ「うん、そっちも終わったの?」

信「もちろんだ!何となくだが分かってきた」

ハンジ「そうかそうか…って、え?分かってきた…?」

エレン「そうなんですよ…今途中まで説明してるところなんです」

ミケ「…あれだけ時間があったのにか?」

尾平「あー無理っすよ、ソイツバカだから理解できて無いんす」ムクッ

信「うっせ尾平!さっきまで熟睡してたくせにいきなり話に参加すんな!」

尾平「甘いぜ信…狸寝入りだ」ドヤ

信「死ねッ!」ドゴッ

尾平「ぐはっ…!」ドサッ

エレン(一回蹴っただけで気絶って…どんだけのパワーだよコイツ!?)

楚水「おや…隊長、何故尾平が倒れてるのですか?」

信「…オレに喧嘩を売ったからだ」

渕「それよりこの方達は誰ですか?」

エルヴィン「…申し遅れました。私は調査兵団第13代団長エルヴィン・スミスです」

去亥(何言ってるか分かんねー)

沛浪(…名前からして中華の人間じゃねーな)

松左(調査って聞こえたが…何を調べんだ?)

田永(…オレ達はいつまでここにいんだ?暇すぎてイライラしてきた…)イライラ

信「なぁエレンよ、オレ達はいつここを出れるんだ?」ガシッ

エレン「えっと…いつまででしょうか団長」

エルヴィン「今日はもう夜遅いからここで寝てもらうことになるだろう、そして明日の朝ウォール・シーナにある審議所に行くことになる」

竜有「…それはホントなのか…!?」

リヴァイ「…多分な」

田永「くっそッ!オレ達は何もしてねーのに何でこの部屋に閉じ込められてんだよ!」バンッ

崇原「落ち着け田永」ガシッ

沛浪「オレ達だって苛ついてんだ、少しは我慢しろ」

田有「もし静かにできないならオレと竜川がお前の顔を殴るぞ」

竜川「……」

田永「…ッチ、分かったよ」

???「いや、ウォール・シーナに行く必要はない」ガチャ

エルヴィン「あ、あなたは…!」

ダリス「ここで審議を行うことが決まった…理由はウォール教と商会だ。壁外の人間をシーナにまで入れるわけにはいかないと言ってな、一理あるため私がここまで来た」

ダリス「それにここには各兵団の団長が揃っているから丁度いい。会議室で30分後に審議を行う、今のうちに準備をしておけ」バタン

信「…今のおっさん誰だ?」

松左「知らんが…偉い人みたいだったな」

エレン「みたいじゃなくて…偉いんだよ」

エルヴィン「ダリス総統がタイムスリップを認めてさえくれれば…君達はここを出られる」

信「頼んだぜエルヴィン」

エレン「こらっ、エルヴィン団長だ」ポカッ

信「えー…めんどくせぇ」

渕「無意味ですよ…この人どんな偉い人でもタメ口なんですから」

エレン「…よくそれで隊長になれましたね」

渕「…隊長は力がとても強いんですよ、多分ここの部屋にいる人間では勝てませんね」

エレン「いやぁ、それは無理ですね、なんたってここには人類最強がいるんですから」

楚水「それは…エルヴィンさんですか?」

エレン「いや、あそこで壁に背もたれてる人です」

楚水「…あの人が?」


リヴァイ「…おいエルヴィン、30分までもうそろそろだ、行くぞ」

エルヴィン「そうだなリヴァイ。あ、信君は着いてきてくれ」

信「ああ、分かった」

ハンジ「念のため私も行くね」スタスタ

エルヴィン「元からそのつもりだ、ボタンを作ったものとして呼ばれるはずだ」ガチャ

信「お前らオレがいねーからってバカなことすんなよ」スタスタ

飛信隊「お前には言われたくねーよッ!!」

リヴァイ「うるせぇ…」バタン


エレン(…オレもうここに居る意味なくね?)

ミケ(…オレ来る必要なかった気が)

10分後

ガチャ

エルヴィン「…終わったぞ、ミケ、エレン」

ミケ「…早くないか?まだ10分しか経ってないぞ」

リヴァイ「このゴミを見せたらコイツらは人類に害を及ぼす人間じゃ無いことを説明しやすくなってな」

ハンジ「ゴミって言うなー!!」

信「それでよ…次が問題なんだ」

楚水「…何ですか?」

信「オレ達はコイツらと過ごすことになった」

飛信隊「…………は?」

尾平「え、何で?」

信「お、起きてたか尾平」

竜有「…何でそういう結果になった?」

エルヴィン「…君達が危険じゃないと言うことは分かってくれたんだが…いきなり4000人を街に住ませるわけにはいかないだろう」

去亥「まあ…そうだな、じゃなくて何でここに住むのか聞いてんだ!」

信「それは…この…ゴミが壊れたからだ!これがないとオレ達は中華に戻れねーんだ!」

ハンジ「だからゴミじゃないってー!!」

楚水「そのゴミが直るまで私達はここに一時的に住むんですね」

渕「そして住む場所が無いから貸してもらうんですか」

エルヴィン「…その通りだ」

ハンジ「ゴミじゃない…ゴミじゃないのに…」

竜川「…楽華隊と玉鳳もですか?」

エルヴィン「いや…その2隊はそれぞれ別の兵団に住むことになった」

信「蒙恬達はここで王賁は憲兵団ってところだってよ」

澤圭「まあ、どこでもあまり変わりはないでしょう」

エレン(それが結構あるんだよな…)

信「それじゃあ早速行くぞ、いい酒あるらしいから今日は飲みまくるぞ!」

飛信隊「うおぉぉー!!!」ビリビリ

エレン(なんつー衝撃だ…!)

信「あれ?誰か忘れてる気が…」

ガチャ

河了貂「信っ、オレのことを忘れないでくれよ!」

信「悪い悪い、完全に忘れてた」

ミケ「…その子は?」

信「うちの軍師だ。女だけど超スゲーぜ!」

エルヴィン「それでは戻るぞ、今からなら何とか夕食前に間に合う」

ハンジ「え?さっき夜遅いって言ってなかった?」

エルヴィン「ここの時計は壊れていて、さっきはそれを見て勘違いしてしまったんだ。ここの部屋は中々使わないらしいから壊れてることに気づかなかったようだ」

リヴァイ「あの時計は4時間も進んでいる。今あの時計では6時半だが…」

エレン「実際は2時半ってことですか!?」

ミケ「それでここから調査兵団本部まで3時間だから…確かにこれで夕食に間に合うな」

信「じゃあ外出て馬のるぞー」

今日はこれで終わりにします。個人的に羌?は出してみたかったんですが安価は絶対なんで仕方ないですね

それではまた明日、多分昼に投下します

「あまり増やさず」だから1人2人は増えてもいいのよと言ってみる

>>1です。
>>81確かにその考えもありますね…じゃあ再安価とります、しつこくてすいません。
羌?を出すかどうか>>84に決めてもらいます

続きは昼から書きます

おっと…誰も書いてない…じゃあ羌?は出します。一応飛信隊の一員なので出しても問題ないですよね

蒙恬「おーい、信」ガチャ

信「どうしたも」

ヤバい…誤爆した…すいません…

蒙恬「おーい、信」ガチャ

信「どうした蒙恬」

エレン(…この人派手な服してるな)

蒙恬「お前調査兵団行くんだろ、気をつけろよ」

信「は?何でだよ」

蒙恬「駐屯兵団の人が言ってたんだが調査兵団は変人の集まりなんだって。危険な目に遭うかもよ」

信「問題ねーよ、その時は反撃すりゃいいんだ」

エルヴィン(何という過激な考え方だ…)

リヴァイ「…言っておくがお前なんか調査兵団は欲しくないんだ、なにもする気はない」

信「」ビキィッ

渕「し、信殿!落ち着いて!」

尾平「あんなので怒るなよ!」

蒙恬「ま、お前なら変なことされても問題ないだろ、タフだし」

信「…てか一番危ないのは」

蒙恬「うん、アイツだね」

エレン「それって…もう1人の上官ですか?」

蒙恬「そうだよ、なんたって王賁はもう喧嘩したらしいからね」

信「早すぎるだろ!」

竜有「アイツら無駄にプライド高いから…仕方ないだろ」

田永「それにあのクソ爺が挑発的だからな、あの顔思い出したらイラついてきた」イライラ

田有「何もするなよ、ぶん殴るからな」

竜川「……」

田永「ッケ、分かってるよ」

エルヴィン「では馬小屋に行くぞ」ガチャ

信「蒙恬またな」

蒙恬「ああ」

馬小屋

エルヴィン「全員乗ったな?それでは行くぞっ」ドガラッ

信「尾平達はいつも通り乗せてもらえ」ドガラッ

エレン(…最初コイツのことただのバカかと思ってたが…本当はこの隊の精神的支柱となってるんだな…)ドガラッ

河了貂「一つ聞きたいんだけど…」ドガラッ

エレン「ん?なんだ?」(この子…女の子か…?変な服着てんな…)ドガラッ

河了貂「さっき聞いたんだけど…巨人って何?」ドガラッ

エレン「巨人ってのは…人類の天敵だ」ドガラッ

河了貂「…ソイツらについて詳しく話を聞かせてくれないか?オレ達はここの世界のことを何も分からないんだ」ドガラッ

エレン「……いいぞ」ドガラッ

数十分後

河了貂「…つまり巨人のせいで人類の活動範囲はこの壁の中だけとなったのか」ドガラッ

エレン「…そうだ、だけど唯一壁外に出るのが調査兵団だ」ドガラッ

河了貂「どうして調査兵団が変人の集団と呼ばれるのか分かったよ…」ドガラッ

河了貂「超大型巨人…鎧の巨人…その2体についてはまだ謎しかないのか…」ドガラッ

エレン「いや…1つだけ分かってることがあるんだが…」(…このことは秘密にしといた方がいいかな…?)ドガラッ

河了貂「それはなんだ?」ドガラッ

エレン「…秘密だ」ドガラッ

河了貂「えーっ!何だよそれ!気になるじゃんか!」ドガラッ

エレン「言わないじゃなくて言えないんだっ、そこのところ分かってくれ」ドガラッ

河了貂「ちぇー…」ムスッ

エレン(あ、拗ねてる顔可愛いな)ドガラッ

エレン「あ、オレはあの城に戻るんですか?」ガラッ

エルヴィン「いや…君も本部に来ていい。今からあの古城に向かうとしたら相当遅くなる」ドガラッ

リヴァイ「だが、寝る場所は外だ、寝てる最中に巨人化したらオレらが死んじまうからな」ドガラッ

エレン「…分かりました」ドガラッ

澤圭「…そこにもエレン君程の年の子が居るんですか?」ドガラッ

エレン「…そうです」ドガラッ

去亥「そのガキ達も変人か、面白そうだな」ドガラッ

エレン(確かに…普通じゃない奴が多いな)ドガラッ

調査兵団本部

ナナバ「それでは今日の訓練はこれで終わりだ。明日は休みだからしっかりと体を休めるように」


ジャン「…はーっ、やっと終わった…」

コニー「明日は久々の休みだぜー!」

ミカサ「休みの日は…エレンに会えるかな…?」

アルミン「…厳しいと思うよ…」フラッ

ライナー「大丈夫かアルミン、お前最近危なっかしいぞ」ガシッ

クリスタ「…ちゃんと寝てるの?」

アルミン「……ちょっとね、頼み事をされてて…それであまり寝れてないんだ」

ミカサ「アルミン、嫌なものは嫌とハッキリ言った方がいい」

アルミン「そうなんだけどね…それは僕のプライドが許さなかったんだ…」

ユミル「だからって体がボロボロになるまでやるのはどうかと思うぞ」

アルミン「いや、もう終わったんだ…」(ハンジさんは鼻唄を歌いながらスキップをして口笛まで吹くぐらいだったから押しただろう…)

サシャ「早くご飯食べに行きましょう…お腹が空いて死にそうです…」

ライナー「そうだな、さっさと飯食って寝ようぜ」



馬小屋

エルヴィン「やっと着いたか…」

信「ありがとよ、駿」

エレン「じゃあ飯食べに行きますか」

リヴァイ「待て…その前に手を洗え…」

エレン「はい…」

ハンジ「そこの井戸の水で洗えばいいか」スタスタ


尾平「ここの飯って美味いのか?」

エレン「うーん…オレ食ったこと無いんで分からないです」

ミケ「…微妙な味だ、なんたって作るのが兵士だからな」

松左「マジか…」

信「じゃあテンが作ればいいだろ」

河了貂「えっ!?」

崇原「そうだな、河了貂の作る飯は美味いからな」

田永「頼んだぞ、娘軍師っ」

河了貂「はぁぁ!?オレ1人かよ!?」

尾平「だって…なぁ」

楚水「私達…飯作れないので…」

信「期待してっぞ~テン~」スタスタ

河了貂「えぇぇ…!?」

エレン「……あの…オレ手伝うよ」

河了貂「…いいの?」

エレン「も、勿論いいに決まってるだろ!」(ヤバい…スゲェ可愛い…)

河了貂「じゃあ…飯作る場所教えて…」

エレン「ああ、オレに着いてきてくれ…!」



尾平「ああぁ!?その手があったか!!」ガクッ

郭備兵「クソぉ!オレ達の河了貂が!!」ガクッ

飛信兵「あのクソガキふざけやがってぇぇ!!」ガクッ

信「うるせぇお前ら!!」ドゴッバキッ

食堂

ライナー「…何だこれ」

『夕食の準備が遅れているため少しの間我慢していてくれ』

サシャ「そんなぁ…」ガクッ

コニー「楽しみにしてたのによぉ…」ガクッ

ジャン「誰だよ!?今日の当番!」

ミカサ「確か……ゲルガーさんだったはず」

ユミル「ああ…あの酒が大好きな男か…」

ベルトルト「…これは酷いよ」

ライナー「まったくだな」

クリスタ「あれ…?あそこにゲルガーさんが居るけど…」

アルミン「…本当だ!」


ゲルガー「だから言ってるだろ!追い出されたんだよ!」

ヘニング「信じられるかよ!どうせ忘れててあんな紙書いたんだろ!」

ゲルガー「あの字を見てみろ!どう考えてもオレじゃないだろ!」

リーネ「もしかしたら他の人に書かせたとか」

ゲルガー「どんだけオレのせいにしたいんだよ!」

ガチャ

エルヴィン「皆、揃っているか?」

ゲルガー「だ、団長!聞いてください!皆がオレのことを…」

エルヴィン「分かっている…急に当番を変えて悪かった…」

リヴァイ「言っとくがコイツは本当のことを言っている…」

ヘニング「ほ、本当ですか!?」

ミケ「……」コクッ

エルヴィン「今は他の者が作っている…1300人分の食事を」

ゲルガー「……へ?1300人?」

エルヴィン「そうだ、ここに居る数名には話したが今日、壁外で4000人の人間が発見された。その4000人を調査兵団、駐屯兵団、憲兵団の3つでそれぞれ受け持つことになった」

コニー「…全く分からねぇ」

アルミン「壁外に人間が居たのか…」

リヴァイ「そしてこの人間の正体は…おい、アルミンはどこに居る」

アルミン「あ、僕です…」ガタッ

リヴァイ「お前が作ったボタンのせいで過去から来た人間だ」

アルミン「」

ライナー「…ダメだ、全く分からん」

ハンジ「まあ…見てもらった方が早いね。入って来ていいよー」


信「待ちくたびれたぜまったく…」

渕「説明してたから仕方ないですよ」

去亥「何だよ、変人って言うからどんな奴らかと思ったら以外と普通の奴だ」

尾平「いや、ここに変人は居るぞ」

竜有「どこだ?」キョロキョロ

尾平「ほら、オレの目の前に葉っぱの模様をつけた男が…」

去亥「これは痣だっつただろうが!!」バキッ

尾平「いてぇ!!」ドサッ


ユミル「…何だコイツら」

アルミン「思ってたのと…全然違う!」


澤圭「本当に子供の兵が居ますね…」

飯食って風呂入ってました、すいません。再開します

ミカサ「アルミン…どういうこと…」

アルミン「僕も分からないけど…1つ言えるのは僕が原因だ」

ライナー「その話を聞かせろ…」

アルミン「…他の人も集めて」

ライナー「分かった、ベルトルト。お前も呼んできてくれ」

ベルトルト「う、うん…」

クリスタ「何がどうなってるのか全く分からないよ…」

コニー「大丈夫だクリスタ、オレもだ」

数分後

アルミン「…多分あのボタンは元から壊れてたんだろうね、自作だから仕方ないか」

ライナー「…アイツらは過去から来たのか、信じられないな」

ベルトルト「…でもこれが事実だよ」

ミカサ「そのボタンを作ってたせいでアルミンはいつも寝不足だったの…?」

アルミン「うん…」

ハンジ「本当にごめんっ!」バッ

アルミン「わっ!いきなり土下座して来ないでくださいよ!」

ハンジ「本当に…申し訳ないと思ってるよぉ!」

アルミン「いいんですよ、お陰で昔のことが聞けそうなので」

ガチャ

エレン「飯が出来ましたよー」

ミカサ「エレンッ!?」

アルミン「何でここにエレンが!?」

エルヴィン「彼らから情報を得るために来てもらったんだ」


ミカサ「エレンっ、何か嫌なことされてない!?」

エレン「だ、大丈夫だよ。リヴァイ兵長達は悪い人じゃないからさ」

河了貂「なぁエレン、この人誰だ?」ヒョコ

エレン「コイツはミカサ・アッカーマン、オレの家族だ」

ミカサ「……誰?」

河了貂「河了貂だ、よろしくミカサ」スッ

ミカサ「よろしく…」ギュッ

エレン「じゃ、飯食おうぜ貂、ミカサ」スタスタ

河了貂「うん、もうオレ腹ペコペコだよ」スタスタ

エレン「1000人分も作ったんだ、そりゃあ腹へるよ、でも思ったより早く作れたな」スタスタ

河了貂「エレンが手伝ってくれたお陰で早く作れたんだ。ホント助かったよ」スタスタ

エレン「あれ、ミカサ何突っ立ってんだ?」ピタッ

河了貂「早く行かないと冷めちゃうぞ」ピタッ

ミカサ「わ、分かった…」(何だかエレンが遠くなったような気が…)スタスタ

信「お、飯出来たようだぜ」

尾平「あそこに飯置いてあるぞ、やっぱ美味そうだな…!」

郭備兵「…でもよ、オレ達の河了貂はあの軟弱な男に…クソがァ!」

ライナー「ど、どうしたんですか!?」

尾平「…オレ達の大事な華があの男に取られたんだ…」

ライナー「あの男って…?」

飛信兵「お前もよく知ってるエレンだよォォ!!」

ライナー「えっ!?」チラッ


エレン「あとでさ、貂達の時代に何があったか聞かせてくれるか?」スタスタ

河了貂「いいよ。でも詳しい話を聞きたいなら信から聞きな」スタスタ

ミカサ「……」(会話に入れない…)スタスタ


ライナー「あんの野郎…!あんな可愛い子と一緒に歩きやがって…!!」

郭備兵「お前もオレ達の仲間だぁ!!」

クリスタ「ライナーすごい…もうあの人達と仲良く話してるよ…」

ベルトルト「…ご飯取りに行こ」スタスタ

クリスタ「あ、ベルトルト一緒にご飯食べない?」

ユミル「はぁ?何でだよ」

クリスタ「ユミルには聞いてないよ、ベルトルトとあまり話したことなかったから一緒に食べたいなぁって」

ベルトルト「…うん、いいよ」


ライナー「あぁぁ!?」

郭備兵「どうした!?」

ライナー「オレ達の天使がノッポに取られたァ!」

飛信兵「なぁにぃぃ!?」チラッ


クリスタ「…なんかこっちをすごく見られてるね」スタスタ

ベルトルト「…何でだろうね」スタスタ

ユミル「お前ら2人が目立ってんじゃねーの?ノッポとチビ2人が並んでると親子みたいでな」スタスタ

クリスタ「もう!バカにしないでよユミル!」スタスタ

ハンジ「ここ暑いな~一回外出よ」ガチャ

ミケ「オレも行く」スタスタ バタン


エレン「おーいアルミン、飯食おうぜ」

ミカサ「…アルミンの分も持ってきてる」

アルミン「ありがとね…その子は?」

河了貂「オレの名は河了貂だ、よろしくな」

アルミン「よろしく、僕はアルミン・アルレルトだよ」

エレン「アルミンはいい奴だぞ貂」

アルミン「ははっ、そう言ってくれると嬉しいなぁ」

信「おいテン、飯どこにあんだー?」スタスタ

河了貂「あっちの奥の方にあるよ、分からなかったら調査兵の人に聞いて」

信「そうか…美味そうだなそれ」ジーッ

河了貂「…やんねーぞ」

信「取るわけねーだろ、そこまで意地汚くねーよ」

河了貂「何言ってんだよ信、お前穆公の避暑地で食い散らかしてたろ」

信「…覚えてねーなぁ」スタスタ


アルミン「…あの人は?」

河了貂「アイツは信だ。一応ここに居る千人の隊長だよ」

ミカサ「…あんな男が?」

河了貂「そうなんだよ、アイツ力だけ強くて頭が弱いんだよ」モグモグ

エレン「アルミンと正反対だな……ってこれ超うまっ!」モグモグ

アルミン「そうなの…?…本当だ!」モグモグ

ミカサ「とても美味しい…!」モグモグ



ハンジ「涼しいねー」スタスタ

ミケ「…そうだな」クンクン

ミケ「待て…誰か居るぞ」ピクッ

ハンジ「…どこに居る?」

ミケ「…目の前からだ」


羌?「変なところに来てしまった…」スタスタ

羌?「あの建物からいい匂いがする…」スタスタ


ミケ「こっちに来る…1人だけのようだ」クンクン

ハンジ「…誰かな…もしかして裏切り者だったりして」

ミケ「…それだと困るな」

羌?(あ、人が居る)ピタッ

ミケ「止まった…すぐ近くに居るぞ」クンクン

ハンジ「探す?」

ミケ「いや…ここで待機だ」

羌?(お腹へったな…)グー

羌?「……」ザッ

ハンジ「出てきた…!」

ミケ「…お前は誰だ?」

羌?「…私は羌?。頼みがあって出てきた」

ハンジ「…頼みとはなんだ?」

羌?「…ご飯を食べさせてくれ」

ミケ「…何?」

羌?「もしくれないなら…殺してでももらう…」

ハンジ「…マジのようだね」

ミケ「コイツは信達と同じ匂いがする…」

ハンジ「つまり…過去からの人間ということ?」

ミケ「多分な…それだったら敵意はないだろうし飯ぐらい少しあげても問題ないだろう…」

ハンジ「じゃあどーぞ、中にお入りください」

食堂

信「…ん、なんか異様な気配が…」ピタッ

田有「どうした信、腹一杯になったのか?」モグモグ

信「いや、ちげーよ」モグモグ

松左「しっかし…河了貂の作る飯は美味いな…」モグモグ

崇原「作ってもらって正解だったな」モグモグ

ガチャ

ハンジ「信くーん、お友だちだよー」

羌?「…!何でお前まで…!」

信「羌?!お前までここに来てたのか!」

ミケ「腹が減っているらしい…誰か分けてやってくれ」


エレン「あっち側が騒がしいな…」モグモグ

アルミン「ちょっと見に行く?」モグモグ

河了貂「あれは…羌?!?」ダッ

エレン「あ、ちょっと待てよっ!」ダッ

ミカサ「…私達も行こう…」ダッ

アルミン「…そうだね」ダッ


信「仇討ちは終わったのか?」モグモグ

羌?「いや…まだだ」モグモグ

田有「久しぶりだなぁ羌?」モグモグ

竜有「まさかこんなところで再会するとはな…思ってもなかった」モグモグ

信「…そーだ。面白いこと考えたぜ」モグモグ

崇原「…何だ?」モグモグ

信「力比べしねーか?前にもやったろ」

松左「えー、何でだよ」

信「オレは羌?に勝ちたいんだ!だからやるぞ!」

田永「それが本音か、まぁ今日は全く体動かしてねぇからオレもやるぞ」

信「よし!什長と百将と副将を呼べ!それ以外にもやりたい奴が居たらどんどん参加させろ!」

竜川「…今度こそ勝つ…!」

羌?「私はやる気ないんだが…」

河了貂「羌?っ、久しぶり!」

羌?「えーっと……河了貂だ」モグモグ

河了貂「忘れてたのかよ…」

信「仕方ねーだろ、お前と羌?が会ったの2、3回しかないからな」

田有「なんだ、娘軍師と羌?は知り合いだったのか」

河了貂「そうだよ、羌?のお陰でオレは軍師学校に入れたんだ」

去亥「そうだったのか…」

エレン「ここに居たのか貂…」

信「お、そうだエレン。力比べしないか?」

エレン「別にいいが…何人でやるんだ?」

信「オレ達から出る奴は何人だ?」

崇原「15人だ」

信「どうせなら1回戦は対抗戦にしようぜ。ってなわけで14人呼んできてくれ」

エレン「全部で30人かよ…」

アルミン「エレン、立ち尽くしてどうしたの」

ミカサ「気分悪いの…?」

エレン「…この2人入るぞ信」

信「おう分かった」

ミカサ「え?どういうこと…?」

アルミン「事情を説明してくれないか…」

エレン「信にしてもらえ。あ、無理だ。他の人に教えてもらえ。オレは他の参加者を探す」スタスタ

信「あの野郎…間違いなくオレをバカにしたな…」

去亥「当然だろ、あと12人だな」

竜川「勝つ…そしてオイラが隊長へ…!」ブツブツ

田永「また竜川がおかしくなった…」

数分後

エレン「…参加者は決まったぞ」

ミカサ「…誰が出るの…?」

エレン「この紙に書いてある」ペラッ

『エレン、アルミン、ミカサ、ライナー、ベルトルト、コニー、リヴァイ、エルヴィン、ハンジ、ミケ、ゲルガー、ネス、シス、トーマ、ユミル』

エレン「…この面子だ、負ける気がしない」

アルミン「リヴァイ兵長まで…」

信「あとは対戦相手と順番を決めるだけだな」

河了貂「…勝つのはやっぱ…」

信「オレか?」

河了貂「羌?だろ」

数分後

信「決め終わったぞ」ペラッ

『①リヴァイvs竜有②ジャンvs尾平③ミケvs田有

④シスvs石⑤ゲルガーvs楚水⑥ユミルvs去亥

⑦アルミンvs澤圭⑧コニーvs渕⑨ミカサvs中鉄

⑩トーマvs信⑪ベルトルトvs田永⑫ハンジvs沛浪

⑬エレンvs松左⑭ライナーvs竜川⑮ネスvs羌?』

信「⑮は一番最後に勝ったところと勝負だ」

ネス「よっしゃァ!オレ一番ラッキーじゃん!」

去亥「…死んだなアイツ」

尾平「ご愁傷さま…」

竜有「オレの相手はあのチビか…アイツを倒してオレが強いと皆に知らしめてやる…!」

今日はここまでにします。竜有とライナーとネスを無惨な負け方にできるよう頑張ります

>>1です。昨日のキングダムでようやく廉頗が出てきましたね。廉頗は結構好きなキャラなので嬉しいです。では続きを書いてきます

崇原「では試合に出ないオレが進行係をやろう」

崇原「まず、1回戦の1試合目前へ」


「兵長ー!そんなおっさん倒してくださいー!!」

「竜有ー!負けんじゃねーぞ!」

リヴァイ「ッチ…面倒くせぇ…」スッ

竜有(くっくっく…オレの強さに驚愕するがいい…!)ガシッ

竜有(あれ…こいつ超力強いんだけど)

崇原「よし…それでは…始め!」

ドォォン!!

竜有「」チラッ

竜有「」ポカーン

リヴァイ「終わったぞ」

「よっしゃぁぁ!!流石兵長ッ!!」

「かっこいいです兵長ー!!」

「大丈夫か竜有!!?」

「腕が折れちゃいけない方に折れてるぞ!!」

崇原「そ、それじゃあ次の試合だ!2試合目前へ!」

尾平「竜有…お前の仇はオレが討ってやる…」スッ

ジャン「なんだオレ勝てそうじゃん」ガシッ

尾平「あ?城戸村の尾平様をなめてんのか?」

ジャン「別に?たださっきの奴と比べて弱そうだなって思ったんだよ」ニヤニヤ

崇原「…始め!」

尾平「ふんっ!」グッ

ジャン「うらぁっ!」グッ

尾平「…くそ、お前思ったよりも力強いな…!」グググ

ジャン「テメェこそ…出っ歯のくせにやるじゃねぇか…!」グググ

尾平「こんな奴に…負けてたまるかぁ…!!」グググ

ジャン(ヤバい…強くなってきた…!こうなったら…)グググ

ジャン「あ、お前の後ろに可愛い子が居るぞ」

尾平「え、どこ?」チラッ

ジャン「隙ありっ!!」ドンッ

崇原「…勝者ジャンッ!」

尾平「待てッ!!ずりーぞ今の!!」

ジャン「あぁ?オレは本当のこと言っただけだ」

尾平「何ぃ!?」バッ

クリスタ「おめでとうジャン!」

尾平「…オレが間違ってたよ!」


「ジャンが勝った!!スゲーぞお前!」

「何だよアイツら弱えーじゃん!!」

「ミケさん!この調子で勝ってください!」

「テメェこの出っ歯!何ふざけんだよ!」

「ぶっ殺すぞ!!」

尾平「えぇー…」

崇原「…盛り上がってきたところで次の試合だ!3試合目前へ!」

ミケ(…コイツ強いな)スッ

田有「3連敗は不味いな…流れを変えねーと…」ガシッ

崇原「…始め!」

ミケ「…!」グッ

田有「…ッ!」グッ

ゲルガー「ミケさん!そんな奴図体がでかいだけです!さっさと倒してください!!」

沛浪「何言ってんだお前、田有の力はとてつもねぇぞ」

ヘニング「ミケさんもとんでもねぇぞ!」


ミケ(コイツ…!何て力だ…!)グググ

田有(…百人将なめんなよ!!)ドン!!

崇原「勝者田有ゥ!!」

ウオォォォォ!!!!

「な、何ぃ!!?ミケさんが負けたぁぁ!!?」

「さっすが田有ッ!!惚れるぜぇ!!」

ゲルガー「何…だと!?」

沛浪「だから言ったろ、とてつもねぇって」

崇原「4試合目前へぇ!」

石「……」

シス「何だよこの人…そしてこの周りは…」

青石族「ウオー!」グルグル

青石族「ウオー!」グルグル

シス「…もうやだ」

崇原「始めぇ!」

石「…ッ!!」グッ

シス「強ッ!」ドンッ

青石族「フ~♪フ~♪イエ~イ♪」グルグル

シス「くそっ…イライラしか溜まらない試合だった…」

ネス「仕方ない…相手があれじゃあな…」

楚水「次は私ですね」ガタッ

信「頑張れよ楚水っ」

崇原「5試合目前へぇ!」

ゲルガー「勝ってやる…!」スッ

楚水(…勝てるな)ガシッ

崇原「始めぇ!」

ゲルガー「ぬらぁっ!」グッ

楚水「ふんっっ!」ドン!

ゲルガー「…な、何だと…」ガクッ

「何やってんだよゲルガー!弱すぎだお前!」

「副将ー!!流石ですっ!!」

崇原「次ぃ!6試合目ぇ!」

クリスタ「頑張ってねユミル!」

ユミル「…もし勝ったらチューしてくれるか?」

クリスタ「うーん…勝ったらね///」

ユミル「よぉしっ!勝つぞっ!」

去亥「…女かよ!」

尾平「女に負けんなよ去亥ー!」

去亥「お前は黙ってろ!」

ユミル「…お前、顔に葉っぱ着いてるぞ」ガシッ

去亥「うるせぇっ!!これは痣だ!!」ガシッ

崇原「…始めぇ!」

ユミル「…ッ!」グッ

去亥「何だコイツ…地味に強い…!!」グッ

「去亥負けんなー!!女なんかに負けんじゃねーぞ!!」

去亥「竜有の…仇を討つまでは…負けられねぇ!」ドンッ

ユミル「あぁ!くっそ!!」

崇原「勝者去亥ぃ!!」

「よくやったー!!これで4連勝だ!!」

ユミル「くそぅ…クリスタとの約束が…」

ライナー「…お前の仇はオレがとってやるよ」

ユミル「…できんのか?」

ライナー「…オレもクリスタと約束したんでな。あの去亥ってやつを倒したら明日一緒にご飯を食べると…」

ユミル「…頼んだぞ」

崇原「次は7試合目だ!」

アルミン「ああ…僕か」

エレン「頑張れよアルミン!」

ミカサ「アルミンなら勝てる…」


澤圭「私ですか…」

尾平「頑張ってくださいっ!オレの分まで!」

澤圭「はは…できるだけ頑張りますよ」


アルミン「…この人か」(…いかつい人じゃない)スッ

澤圭「…お互い頑張りましょうね」ガシッ

崇原「始めぇ!」

アルミン「ふんっ」グッ

澤圭「くっ」グッ

アルミン「うっ…」(強い…この人…!)

澤圭「…私の勝ちです!」ドンッ

崇原「勝者澤さん!!」

アルミン「あぁ…負けた…」

澤圭「…次は渕副将ですか」

渕「私の相手は…」キョロキョロ


ジャン「勝てよコニー!!」

コニー「おうっ!任せとけっ!」

渕「…あの子か」

崇原「8試合目ぇ!」

コニー「おっさん、悪いけど勝たせてもらうぜ!」スッ

渕「…それはこっちの台詞だぁ!」ガシッ

崇原「…始めぇ!」

コニー「おりゃぁ!」グッ

渕「アイア!」グッ

コニー「つ、強えぇ!」グググ

渕「負けるわけには…いかないのだ!!」ドンッ

崇原「勝者、渕さん!」

信「よくやった渕さん!」

エレン「くそっ…こっちは連敗か…!」

ミカサ「…私が皆の仇を討つ」ガタッ


信「中鉄!このまま勝てよ!」

中鉄「……」

崇原「九試合目前…へ…」(何だあの女…すごい気配をまとっている…)

中鉄「……」スッ

ミカサ「…早めに終わらせよう」ガシッ

崇原「は、始め!」

ドォォン!!

中鉄「」

崇原「し、勝者…ミカサ」

ウオォォォォ!!!!

ジャン「すげぇぞミカサ!!よくあんな大男を瞬殺できたな!!」

エレン「やっぱりお前はすげぇ奴だよ!!」

ミカサ「エレンを守るにはこれぐらいの力がないと…」

ミカサ「ジャンも…次の試合頑張って」

ジャン「あ、ああ!絶対勝ってやるよ!!」

エレン「…対戦相手リヴァイ兵長だぞ」

ジャン「」


田永「やべぇ!何だよあの女!?」

去亥「中鉄が瞬殺って…どーすんだよ!?」

信「落ち着けお前ら…次の試合はオレだ。それで奴らを絶望させてやる…!」

松左「…できんのか!?」

信「…やってやるよ」

崇原「つ、次は…10試合目…」

ゲルガー「見てみろよ、あの眼帯野郎ショックを受けてるぜ」ニヤニヤ

ナナバ「この調子で勝ってよトーマ」

トーマ「任せとけ、オレの相手あのガキだし」

信「……」スッ

トーマ(この調子で勝ってやる…!)ガシッ

崇原「は、始め!」

信「ぬんっっ!!!」ドォォンッッ!!

トーマ「がはっ!」グルンッ

エレン「い、一回転した!?」

崇原「勝者ァ!信ッ!!」

ウオォォォォ!!!!

「どうだ!!オレらの隊長の強さ思い知ったか!!」

「どれだけ力の差があるか分かったか!!」

トーマ「あ…あが…」ピクピク

ゲルガー「大丈夫かトーマ!?」

ナナバ「気絶してる…!」


信「どうだエレン!まだ本気じゃねーぞ!」

エレン「ミカサ…2回戦気を付けろよ…」

ミカサ「うん…」コクッ

河了貂「信ッ!あれはやりすぎだ!」

信「流れを断ちきるためだ、仕方ねーよ」

河了貂「これは遊びだろ!?」

信「バカ言え!男と男の勝負が遊びなわけねーだろ!!」

崇原「次ィ!11試合目ぇ!」

ベルトルト「ハァ…僕か」ガタッ

ライナー「頑張れベルトルト…一緒に2回戦行こうな!」

ベルトルト「うん…分かった」

田永「なんだテメェ?人を見下しやがって」ギロッ

ベルトルト「ひぃっ!だ、だって背が高いから…」

田永「うるせぇっ!ガキのくせに大人よりでかい体しやがって…殺すぞ!」ギロッ

ベルトルト「や、やめてください!は、早く試合始めましょう!」

崇原「そうだな、始め!」

田永「うらぁ!!」グッ

ベルトルト(つ、強い!)グッ

田永「この野郎…おどおどしてる割には強ぇじゃねーか…」グググ

「自分よりでかいからって嫉妬してんじゃねーぞ田永!!」

田永「嫉妬なんかしてねーよッ!」ググ…

ベルトルト(あ!弱まった!)「今だッ!!」ドンッ

田永「なッ!?」

崇原「勝者、ベルトルト!」

ライナー「よくやったぁ!ベルトルトぉ!」

ベルトルト「はぁ…はぁ…あの人が気を抜かなかったら負けてたかもしれない…」

田永「…お前中々やるじゃねーか、今回は負けたが次はゼッテー負けねーからな!」

ベルトルト「は、はい…って次!?」

崇原「それでは12試合目!」

「分隊長ー!!勝ってくださいッ!!」

ハンジ「はははっ、私あまりこういうの得意じゃないんだけどね」

尾平「沛浪の旦那勝ってくれよぉ!」

沛浪「任せとけ…」スッ

ハンジ(この人達はガタイがスゴくいいな…気を抜くとすぐやられちゃうかも)ガシッ

崇原「始めぇ!」

飯食ってました…この力比べはだらだら続きます。その後は信が戦争の話をするという感じです

ハンジ「ふんっ」グッ

沛浪「うらぁっ!」グッ

沛浪(何だコイツ…!?強い…!見た目と全然違う…!!)グググ

ハンジ「…やっぱり強いなぁ…!」グググ

去亥「沛浪、負けんなよ!」

ゲルガー「ハンジさん勝ってくれ!」

ハンジ(くそ…全く動かない…!)グググ

沛浪(同じくらいの力ってことか…!!)グググ

リヴァイ「…お互い止まったままだな」

エルヴィン「力が互角なのだろう…持久戦になるな…」

リヴァイ「いや…秘策がある」スタスタ

エルヴィン「…何をする気だ?」


沛浪「…強いなアンタ!」グググ

ハンジ「あなたこそ…!」グググ

リヴァイ「……おいクソメガネ」ザッ

ハンジ「リヴァイ…悪いけど今構ってる暇は…」
リヴァイ「優勝したら明日エレンを一日中貸してやる」

ハンジ「!うらぁぁ!!」グググ!!

沛浪「何っ!?」(急に力が…!)グググ

ハンジ「でりゃぁぁ!!」ドォンッ

崇原「…勝者ハンジ!」

沛浪「ぐっ…!」(いきなり力が増幅した…人間かコイツ!?)

ハンジ「ホントだよねそれ!?」

リヴァイ「ああ、本当だ」(まぁオレが優勝するから無理に決まってるが)

ハンジ「あぁぁ!明日が楽しみだ!」ワクワク


エレン「ようやくオレか!」ガタッ

ミカサ「エレン怪我だけはしないで」

アルミン「エレンなら怪我してもすぐ治るけどね」

ミカサ「それでも心配…」

エレン「大丈夫だ、オレの格闘成績は知ってるだろ?」

ミカサ「…私の一つ下」

エレン「うぐっ…そうだけどよ。そこそこ力はあんだ、そう簡単には負けねーよ」

崇原「13試合目前へぇ!」

松左「はぁー…オレかよ」

松左「なあ羌?、オレとあのガキどっちが勝つ?」

羌?「…分からない」モグモグ

松左「そうか、まぁ腕折れないよう頑張るよ」スタスタ


エレン「…やるからには本気ですよ」スッ

松左「はいはい、分かった分かった」ガシッ

崇原「…始めぇ!」

エレン「ふんっ!」グッ

松左「…!」グッ

エレン「うらぁぁっ!」グググ

松左(…強いな、流石兵士だ)グググ

エレン「おらぁっ!!」ドンッ

崇原「勝者エレンッ!!」

松左「あー…やっぱ負けると悔しいな」

エレン「松左さんも中々に強かったですよ」スタスタ

松左「ふーん…じゃオレは残ってる飯を食うか」スタスタ


アルミン「よかったねエレン!2回戦進出だよ!」

ミカサ「次も一緒に勝とう…!」

エレン「おう、2回戦当たる人は次か。ちゃんと見とかねーと」

河了貂「…エレン、お前次負けるぞ」

エレン「? 何でだよ?」

崇原「つ…次の試合前へ」

去亥「竜川相手はガキだぞ、ちゃんと手加減してやれ」

竜川「…いや、ここでオイラの強さを見せつける…!」

尾平「ヤバい、相手死ぬぞ!」


ライナー「勝ってくるよクリスタ、ユミル」

クリスタ「頑張ってねライナー!」

ユミル「…ちゃんと私の仇とれよ」

崇原「14試合目…棄権するなら今のうちだぞ」

ライナー「? 何でだ?」

崇原「負けるのが目に見えてるからだ」

ライナー「ふざけたこと言いやがって…棄権するのは相手の方だ!」スッ

竜川「…なら本気でいかせてもらうよ」ガシッ

ライナー「え、何この大男!?」

崇原「もう遅いぞ…始め!」

ライナー「オレ棄権しま」
ドォォン!!

ベルトルト「ライナぁぁぁ!!」

ライナー「…ごふっ!ベルトルト…オレは故郷に帰れねぇ…」

ベルトルト「大丈夫だよ!ただ腕が折れてるだけじゃないか!」

ライナー「…衝撃が強くて色んなところの骨も折れてんだ…」


河了貂「…どうすんだエレン?」

エレン「…あんな化物…勝てる奴がいんのかよ!?」

アルミン「み、ミカサなら!」

ミカサ「…あれは規格外」


信「いぇーい竜川!流石ッ!」

竜川「…オイラはこんなところで負けるわけにはいかない…」


崇原「……15試合目ネス、棄権することを強く薦める」

ネス「はぁ?何でだ?」

尾平「本当に棄権した方がいいぞ…!」

ネス「…もしかしてあの女の子が傷つくとこ見たくないのか?大丈夫だ、怪我しないよう頑張るからさ」

楚水「いや…あなたが重傷負わないために棄権するんですよ」

渕「って行ってしまった!?」


羌?「……」(まだ食べたりない…さっさと終わらせよ)スッ

ネス「…よろしくな」(お、めっちゃ手ぇ柔らかい…!)ガシッ

崇原「…後悔するなよおっさん、始め」
ドォォンッッ!!!

ネス「」

シス「ネスさぁぁん!!」


エレン「」

信「お前前より強くなってねーか!?」

羌?「…そうか?」


エルヴィン「リヴァイ…勝てるか?ネスは叩きつけられた瞬間腕から血が吹き出してたぞ…」

リヴァイ「…巨人の方がまだよかった」

崇原「…一旦休憩とする、少し経ったら呼ぶからその間休んでてくれ」


エレン「貂どういうことだよ!?何であんなに化物が多いんだよ!?」

河了貂「オレに言われても困るよ…強いて言うなら生まれつきとしか…」

アルミン「…リヴァイ兵長とミカサなら勝てるかも…」

ミカサ「…勝てる保証はない」


竜川「…隊長に勝てればそれでいい…」

田有「…オレ少し寝てる、時間になったら起こしてくれ」

数分後

崇原「2回戦の対戦表ができたから始めるぞ」ペラッ

『①リヴァイvsジャン②田有vs石

③楚水vs去亥④澤圭vs渕


⑤ミカサvs信⑥ベルトルトvsハンジ

⑦エレンvs竜川』

崇原「7試合目の勝者は5試合目と6試合目で勝った方とやってくれ」

崇原「それと羌?は最後に勝った者とやってくれ」

ジャン「…オレ5体満足で済むんだろうか」

崇原「…では2回戦1試合目…準備してくれ」

ジャン「…手加減してくださいよ」スッ

リヴァイ「…それは無理だ」ガシッ

崇原「…始めっ!」

ドォォン!!

ジャン「」ピクッ…ピクピク

エレン「ジャぁぁンッ!!」

リヴァイ「大丈夫だ…骨は折れていない」

エレン「でも…」

崇原「…2試合目の準備…してくれ」

田有「…石か…またあれかよ」スッ

石「……」ガシッ

崇原「…始めっ!」

青石族「ウッホ!ウッホ!ウッホ
!ウッホ!田有ダ~イ!」

エレン「うわっ!?」(何だこれ!?)

田有「だ か ら うるせぇ!!」ドォンッ!

青石族「NO~!NO~NO~!田有NO~!」

信「うるせぇぞ青石族!!」

シス(…さっきのなんか序の口だったのか…)

崇原「…次、3試合目」

去亥「…手加減なしだぞ副将」スッ

楚水「当然…!」ガシッ

崇原「始めっ!」

去亥「ふっ!」グッ

楚水「ぬんっ!」グッ

去亥「つ、強っ!!」グググ

楚水「…お前もな!」グググ

信「おーっ!いい試合じゃねーか!」

羌?「……」モグモグ

松左「あれは…楚水副将が勝ちそうだな…」モグモグ


ユミル「その葉っぱ野郎なんか倒しちまえっ!!」

クリスタ「ちょっ、ちょっとユミル!やめなよ!」

楚水「この勝負は…私がもらったぁぁ!!」ドンッ

去亥「くっそぉぉ!!」

崇原「勝者、楚水副将!!」


ユミル「よっしゃぁあ!!」

クリスタ「喜びすぎだよユミル!」

崇原「次は4試合目だ…!」

澤圭「ははっ…お手柔らかにお願いします」スッ

渕「こちらこそ…」ガシッ

崇原「…始めっ!」

澤圭「ふっ!」グッ

渕「ぐぬっ!」グッ

信「澤さんも渕さんもどっちも頑張れ!」


エレン「ああ…平和だなこの試合…」

アルミン「…あんな化物の試合ばかり見てたから落ち着くね…」

澤圭「…強いですね副将…!」グググ

渕「副将ですから…!」グググ ドンッ

崇原「勝者、渕さん!」

信「よく頑張った2人とも!」


ミカサ「…次は私だ」ガタッ

エレン「…危ないと思ったらすぐ棄権しろよ」

ミカサ「…分かった」スタスタ


信「…アイツは強いから本気出すか」スタスタ

尾平「怪我させんなよ、女の子だからな」

信「お前なぁ…アイツは兵士だぞ。手を抜くのは逆に失礼だ」スタスタ

信「…お前エレンと仲良いようだが…アイツの彼女か?」スッ

ミカサ「…!違う…私はエレンの家族…」ガシッ

信「家族…か」

崇原「始めっ!」

ミカサ「…ッ!」グッ!!

信「ふんっ!」グッ!!

ミカサ(強い…!!今まで会った人間の中でこんなに強い人はあのチビぐらいだ…!!!)グググ!!

信(スゲェ力だな…!昔のオレだったら負けてたな…!だがっ!!今のオレは違うッ!!)グググ…!!

ミカサ(不味い…押されてきてる…!何故こんなに強い…!!?)グググ!!

信(押し返してきたな…しかしもう遅い!ここは畳み掛けるッ!!)グググ…!!ドンッ

崇原「…勝者、信ッ!!」

ウオォォォォ!!!!

「スゲェぞ信!あの女を倒しやがった!!」

「惜しかったなミカサ…まあ、怪我しなくてよかった!!」

ミカサ「ごめんなさいエレン…負けてしまった…」

エレン「いやスゲェぞ!よく信とあそこまで戦えたな!!」

信「コイツは結構な強者だぜ…!オレがお前らと同じ歳だったら間違いなく負けてた…!」

崇原「次、6試合目準備してくれっ」

ベルトルト「あの試合の後って…ハードルが高いよ…」スッ

ハンジ「早く明日にならないかな~♪」ガシッ

崇原「…始めっ!」

ベルトルト「…ッ!!」グッ

ハンジ「悪いが負けられないんだッ…!」グッ

ハンジ「はぁっ!!」ドンッ

ベルトルト(…瞬殺された)

崇原「勝者ハンジッ!」

エレン「ハンジさん強いな…!」

信「…腹括れよエレン、次はお前だ」ポンッ

エレン「あー…何てことだ…」

崇原「7試合目、棄権するか!?」

エレン「いや…やってやる…!」スッ

竜川「……」(…弱い)ガシッ

崇原「…始めっ!」
ドォォン!!

エレン「いってぇぇ…!!」シュゥゥ…

竜川(あれ…?腕怪我したけどすぐ治ってる…!?)

崇原「…勝者、竜川!」

「あの竜川っつー奴無双してやがる…!」

「誰かアイツを倒してくれ!」

崇原「2回戦はこれで終了、次から3回戦だ!」

崇原「休みをとりたい者は居るか?」

田有「いや…大丈夫だ。すぐ始めよう」スッ

リヴァイ(コイツ…確か多少は強かったな…)ガシッ

崇原「では…始めっ!」

田有「ぬぐっ!」グッ

リヴァイ「…ッ!」グッ

田有(な、何だ!?とてつもなく強い!!)グググ

リヴァイ(最初の奴に比べれば強いな…多少は)ドンッ!

崇原「…勝者リヴァイ!」

崇原「次っ!2試合目!」

楚水「…副将同士でやるとは…」スッ

渕「……」(ここで勝ったとしても…結局はあの人とやるのか…)ガシッ チラッ


リヴァイ「…次はアイツらのどっちかか…」

崇原「始めっ!」

渕「ふんっ!」グッ

楚水「はぁっ!」グッ

渕「…ダメだ!勝てない!」グググ

楚水「ぬぁぁ!!」ドンッ

崇原「勝者、楚水副将ッ!!」

渕「くそぉっ!!」

信「渕さん…よくここまで勝った…」

崇原「3試合目前へぇ!」

信「…今度の相手も気を引き締めていかねーとな…」スッ

ハンジ「彼を倒せばエレンへの道が…近づく!」ガシッ

今日はこれで終わりとします。思ってた以上にこの力比べが長引いて驚いてます…
明日は17時ぐらいからの投下となります

>>1です。昨日は書けなくてすいません。あと今日で力比べは終わりだと思います

崇原「始めぇっ!」

信「ふっ!」グッ

ハンジ「ぬぐっ!」グッ

ハンジ(つ、強い!通りでミカサがやられるわけだ!)グググ

信(コイツも中々にやるな…!だが、オレはこんなところでは負けれねぇんだ!)グググ!!

ハンジ(ヤバイッ!!ここで負けたら実験できないッ!!)グググ!!

信(くそっ!流石にここまで残る奴はそう簡単に倒れてくれねぇな!)グググ!!


去亥「…思ったより良い試合してんな」グビグビ

田有「本当だな、意外に信が苦戦してっぞ」グビグビ

エレン「あの…皆さんが飲んでるのは…?」

去亥「あぁ?酒だ、酒」グビグビ

尾平「お前も飲むか?エレン」グビグビ

エレン「い、いや…オレには早いです」

松左「何遠慮してんだよ?まさか飲めないのか?」グビグビ

エレン「そうじゃなくて…20歳未満は酒を飲んじゃいけないって法律で決まってるんですよ」

沛浪「何だそのクソみてーな法律、頭おかしいんじゃねーのか?」グビグビ

エレン「え!?」

田永「酒の味を知るのは大事だぞ」グビグビ

エレン「え、え~っと…」(最悪だ…ミカサとアルミンが席を外したから味方がいない…!)

エレン(下手に断ったら殺されるかもしれないし…)

去亥「早く決めろよエレン、飲むのかぁ?飲まないのかぁ?」グビグビ

尾平「男なら飲むよな…?」グビグビ

エレン(ど、どうすれば…)

沛狼「…別に強制はしないが…これで飲まなかったらお前は逃げたことになるぞ」

エレン「えぇ!?」

田永「そうだ、お前は何も挑戦することなく安全な道だけ歩く臆病者になるぞ」グビグビ

松左「お前は違うよなぁ…?」グビグビ

エレン「……分かりました、飲みますよ!」

尾平「よく言った!ほらこれ飲め!」グイッ

エレン「は、はい!」


信「もらったぁぁ!!」ドンッ!!!

ハンジ「あぁぁ!!」ガクッ

崇原「勝者、信ッ!」

崇原「準々決勝1試合目前へッ!」

リヴァイ「…すぐ終わらせてくる」

エルヴィン「…準決勝の相手はどっちも危険だぞ」

リヴァイ「問題ない…」スタスタ


楚水「…これはキツいな…」

澤圭「応援してますよ副将~」


エレン「……」ゴクゴク

エレン「っぷはぁぁ!!」ドンッ!

尾平「スゲェ!どんどん飲んでるぞ!!」グビグビ

松左「お前男の中の男だよ!!」グビグビ

エレン「全然足りらいっすよぉ~まだまだぁ~!」

去亥「まだたっぷりと酒は残ってるぞっ!」


アルミン「…エレンが、お酒を飲んでる!?」

ミカサ「…顔が真っ赤…止めないと…!」ダッ

エレン「尾平ぇ!次寄越せぇ!!」ガシッ

尾平「ちょっ、お前酒癖悪すぎだろ!」

ミカサ「エレン!何やってるの!?」ザッ

田永「………尾平、後は任せた」ポンッ

尾平「へ?」

田有「お前は土壇場に強ぇから何とかなるだろ」ポンッ

去亥「生き延びろよ」ポンッ

松左「後でまた会おうな」ポンッ

沛狼「…退散だ!!」ダダダ

尾平「あーっ!!逃げんなおまえら!!」

ガシッ

ミカサ「大丈夫…後であの男達もちゃんと捕まえるから…」ボソッ

尾平「ひ、ひぃぃい!!!」ジタバタ

リヴァイ「……」ドンッ!

楚水「くそっ…!」

崇原「勝者リヴァイッ!」

ぎゃぁぁぁぁああ!!!!!

崇原「な、何だこの声!?」ビクッ

リヴァイ「…うるせぇな」

信「この声は…尾平か。アイツは静かにできねーのか?」

崇原「それじゃあ続けるぞ。2回戦目前へッ!」

信「へっ、遂に来たな竜川!」

竜川「今度こそ…オイラが勝つッ!!」

信「始めっぞ」(前と同じ作戦で…)スッ

竜川「…分かりました」(やっぱり弱い…)ガシッ

崇原「…はじ」
信(開始の瞬間、全身の間接を駆使し全筋肉の力をこの腕に向かって…)

崇原「めっ!!」
信(爆発させる!!)ドンッ!!!

竜川「…え?」

飛信兵「スゲェ!また勝ったぞ隊長!!」

崇原「勝者、信ッ!!」

崇原「さぁ、次で準決勝だ!選手前へ!!」


尾平「」ボロボロ

去亥「」ボロボロ

沛狼「」ボロボロ

田有「」ボロボロ

田永「」ボロボロ

松左「」ボロボロ

ミカサ「…全部終わった」クルッ

エレン「あの…ホントすいませんでした」

ミカサ「エレン…これは謝って済むことじゃないの。未成年がお酒を飲むとどんな影響を及ぼすかあなたが一番分かっているでしょう?」ゴゴゴゴ

エレン「はい…その通りです…」

ミカサ「なら何故飲んだの?」

エレン「…その場のノリで」

ミカサ「それが一番危険だとおじさんは言ってた…」

エレン「あ、でもオレの体は特別だから問題ないかも…」

ミカサ「そういう問題ではないの…!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

エレン「…はい」


信「……」(最初から本気でいかねぇとな…)スッ

リヴァイ「……」(このガキは侮れねぇ…)ガシッ

崇原「…始めっ!」

信「……ッ!」グッ!!

リヴァイ「……ッ!」グッ!!

楚水「頑張ってください隊長ー!」

ゲルガー「そんなガキさっさと倒してください兵長ー!!」

信「ぬぐぐ…!!」グググ!!

リヴァイ「…ッ!!」グググ!!

渕「信殿ー!!勝ってください!!」

信「ああ!もちろんだッ!!」グググ!!

ピチャッ

リヴァイ「おいクソガキ…お前が喚いたせいでオレの顔に唾が飛んじまったじゃねーか…」ググググググ!!

信(な、何だこの強さ…!!?)グググ!!

リヴァイ「汚ねぇ…!!」ドォンッ!!

崇原「なっ!?…勝者リヴァイッ!!」

信「くそッ!!」

飛信兵「う、嘘だろ!?隊長が負けた!?」

羌?「…私の出番か」

信「…勝てよ」ポンッ

羌?「……」ベチッ

信「…ったく…素直じゃねーなぁお前」スタスタ


リヴァイ「…優勝したらどうなるんだ?」

崇原「あ、決めてなかったな…じゃあ勝った方は負けた方に1つだけ頼みを聞くと言うのは?」

リヴァイ「…ならそれで」

崇原「では決勝戦ッ!!選手前へ!!」


羌?「……」(…トーン タンタン、トーン タンタン)スッ

リヴァイ「……」(…気配がヤバイ…)ガシッ

崇原「……」

崇原「始めぇっ!」

ドゴォォォッッッ!!!

ハンジ「ど、どうすんの!?机壊れちゃったよ!?」

羌?「…やり過ぎた」

リヴァイ「どこからそんな力が出るんだ…」ヒリヒリ

羌?「…私は普通の人間とは違うんだ」

崇原「…結局優勝は羌?だッ!!」

崇原「もう終わりだ…!だから風呂入ろう…!」

信「そうだな!オレが一番乗りだ!!」ダダダッ


ミカサ「……というわけで今後ああいう真似をしたらこんなのじゃ済まさない…分かった?」

エレン「はい…」

ミカサ「ではお風呂に入りに行こう。色々なことが起こりすぎて何だか疲れてしまった…」

エレン「…オレもだ」

風呂

エレン「なぁ信」

信「何だ?」

エレン「信がいた時代の話…聞かせてくれよ」

信「…子供には早いぜ」

エレン「なんだよ、お前とオレはほぼ同じだから大事だろ」

信「…後で全員集めろ、でかい戦だけ話してやるよ」

エレン「おう、ありがとな」

>>1です。続きを投下していきます

ライナー「お前らのいた時代ってどんなのなんだ?」

信「お前…さっき竜川に砕かれたのに何で当たり前のように風呂入ってんだよ…」

ライナー「タフだからな」

信「まぁオレもそうなんだけどさ、それでオレらのいた時代?戦争ばっかだっだぜ」

エレン「戦争って…何と戦ったんだ?」

信「人に決まってんだろ、他に何があんだよ?」

ライナー「…オレらには馴染みがなくてな、なんせ敵は巨人だけしかいなくて人同士で争うなんてないんだ」

信「ふーん、昼も聞いたんだが巨人って何だ?」

エレン「…人を食べる人形のでかい生物だ…」

信「ほぉー、未来には恐ろしい生物がいるんだな」

エレン「…ソイツらのせいでオレの母さんは殺されたんだ…だからアイツらを一匹残らず殺す…そう決めたんだ」

信「随分とでかい夢だなー。それで、全部殺した後はどうすんだ?」

エレン「…外の世界に出る、これがオレの夢なんだ!子供の頃アルミンって奴と約束した夢だ…!!」

信「…頑張れよエレン」ポンッ

ライナー「…お前もなんか夢はあるのか?」

信「もちろんだ…!その夢がなかったら今のオレはないって言っても過言じゃないぐらいだ…!!」

エレン「教えてくれよ、どんな夢だ?」

信「天下の大将軍になることだっ!!」

エレン「…てんか?」

ライナー「…だいしょうぐん?」

信「なんだお前ら…まさか知らないとか言うなよ…?」

エレン「知らない」

ライナー「聞いたこともない」

信「がーんっ!…後で将軍についても話してやるよ…!」

エレン「助かるぜっ」

ガラッ

尾平「おーい、人多いんだから早く上がってくれー」

信「ッチ、仕方ねぇな」ザバッ

エレン「まあ千人いるんだからな…我慢しないと」ザバッ

食堂

信「はぁー…他の奴ら待つまで暇だな」

ベルトルト「何か飲み物持ってくる?水ぐらいしかないけど…」

信「あ、頼むわ」

エレン「オレも頼んで良いか?」

ベルトルト「いいよ、ライナーは?」

ライナー「いや、オレはいい」

ベルトルト「分かった。じゃあ持ってくるね」


信「あとどれくらい待てばいいんだぁー?」グテー

エレン「あと…二時間位だな」

信「そんなに待てねーよ…今何時だ?」

ライナー「大体…7時半だ」

信「9時半までオレ寝るわ、時間なったら起こしてくれよ」



エレン「おい信、起きろ」ペチッ

信「…んぁ?もう9時半か…」ムクッ

ライナー「いや…まだ9時前だ」

信「…何で早く起こした?まだ他の奴ら風呂入ってるだろ…」

エレン「それなんだがな、もう皆上がったんだ」

信「…マジで?」

アルミン「なので、話を聞かせてください…!」

信「分かったよ…おーい尾平、ちょっとこっち来い」

尾平「何だよ全く…寝る前に飲もうと思ってたのによぉ…」

信「お前オレの説明の補足しろよ」

尾平「えぇ~!?何でそんな面倒くさいこと…」

信「上官命令だ、やれ」

尾平「はいはい、分かりました。やれば良いんでしょ」

信「…じゃあ始めるぞ。まずオレがいた時代はずーっと戦争をやっていた。何年ぐらい続いてたっけ?」

尾平「確か…500年じゃなかったか?」

ミカサ「ごひゃく…!?」

エルヴィン「そんな長い間戦争していたのか…」

信「そしてその結果7つの国が残った…秦、趙、魏、韓、燕、楚、斉っつー国だ」

アルミン「信は秦国だっけ?」

信「そうだ、それで今から話すのは魏国との戦いだ」

尾平「子供には刺激的すぎる話だぜ、止めとくなら今のうちだぞー」

ユミル「だってよクリスタ」ポンッ

クリスタ「私は…大丈夫だよ!」

信「…じゃ、続けるぞ」

信「オレ達は魏国を攻めるために出陣した、この時はまだ一般兵だ。なんせ初戦だからな」

尾平「そこで伍を作ったが…最初はダメかと思ったぜ」ニヤニヤ

サシャ「伍って何ですか?」

信「五人一組の隊のことだ。ありゃあホント酷かったぜ。オレと尾平と尾到と澤さんと羌?だったからなぁ」

エレン「…尾到?」

尾平「…オレの弟だ。さっ、話を進めてくれ信」

信「…そうだな、そしてオレ達はまず軍を整えるために秦の丸城っつー城に入るはずだったんだ」

リヴァイ「…はずだと?」(それに今…空気が変わったな…)

信「…城主の黒剛将軍って奴が殺されたんだ…魏の将軍の手によって…」

クリスタ「そんな…!」

ハンジ「話を遮るようで悪いけど…将軍って何だい?」

尾平「将軍ってのは1つの軍を纏める人間のことっす、さらにその上に大将軍ってのがいてその人はその戦の全ての軍を纏める人です」

信「その下にはそれぞれ伍長、什長、百将、三百人将、千人将、二千人将、三千人将、四千人将、五千人将がいるんだ」

エレン(…大将軍ってのになるには予想以上に過酷そうじゃねーか…!)

信「丸城を攻めたのは魏の大将軍だ。呉慶って奴だ」

コニー「…城の中の人はどうなったんだ!?」

信「………老人女子供、全てを皆殺しにされた…」

エレン「何だよそれ…戦争ってのはそこまですんのかよ!?」

尾平「いや…滅多に無いことだ…」

ユミル「何だよソイツ…頭イカれてるんじゃねーのか…」

信「…そして呉慶はそのまま城を目指していった…秦の大将軍がいる城を目指して…」

尾平「しかし、秦の大将軍 ?公将軍は呉慶の真の狙いに気づいたんだ!」

ジャン「…真の狙い?」

尾平「呉慶の目的は城を攻めることじゃなくて平地戦に持ち込むことだったんだ」

信「そして決戦場所は陀甘平原って場所になった…一日の休憩もなく戦場に向かうことになったんだ」

エレン「大丈夫なのかそれで…?万全な状態なくて…」

信「オレは問題なかったがコイツらはダメだったぜ。何回か吐いてた」

尾平「それ言うなよ信!」

信「そして数日後、陀甘平原に着いた」

尾平「最初見たとき恐ろしかったぜ…目の前で人が殺し合いをしてたんだからな…」

エルヴィン「…恐ろしいな」

信「…全部で軍は6つあった。オレ達は第4軍だったんだ」

尾平「…あれは今でもトラウマだ…」

エレン「…何があったんだ?」

信「上官に口答えした奴が斬り殺されてたんだ…」

アルミン「…味方を!?」

尾平「そうだ、その人の名は縛虎申。千人将だ」

ジャン「…どうしてそんな簡単に人を殺せんだ…!?」

信「う~ん…そういう性格だからな…」

尾平「そうとしか言いようがないな…ま、もちろん止めに来た人はいたぞ」

信「壁だったよな」

尾平「そうそう、あの人居なかったら歩兵達の士気は上がらなかったよな」

ユミル「なんだよ、普通にいい奴だな」

尾平「その人の隊に入れれば良かったんだけどな…」

アルミン「…まさか」

信「そう、オレらは縛虎申の隊に入ったんだ」

リヴァイ「…最悪だな」

信「この戦で知り合った奴が何人かいる。例えば沛狼とか田有。中鉄もだ」

尾平「沛狼の旦那の最初の印象は最悪だったなぁ…」

信「本当だよなぁ…っと、話がブレた。それでオレ達の伍は最前列に設置されたんだ…」

ミカサ「…最前列だと何か悪いの…?」

尾平「最前列の多くは敵とぶつかった衝撃で命を落とすことが多いんだ」

信「尾平はここでも吐いてたよな」

尾平「うるせぇっ!目の前で首切られたり腹切られて臓物出てる奴見たら吐くに決まってるだろ!」

ゲルガー「…うぷっ、気持ち悪くなってきた…」

クリスタ「……私も」

尾平「それならここら辺で抜けといた方がいいぞ。これからどんどん人が死んでくからな」

エルヴィン「…この話を聞くのは強制ではないから寝たいものは寝ていいぞ…」

ゲルガー「…寝ます!」ダッ

「お、オレも!」ダッ

「私もっ!」ダッ


エレン「半分以上減りましたね…」

ユミル「…何で残ったんだクリスタ?」

クリスタ「…ここで抜けたとしても絶対夢に出るから…もういいかなって…」

コニー「吹っ切れたのか…まぁオレもだ」

信「話続けっぞ、オレら突入するときアイツら何かやってたよな」

尾平「ああ…あの守りか。あれ見た瞬間死を覚悟したぜ…」

エレン「…どんな守りだったんだ?」

尾平「確か…盾と槍を壁のように設置したんだ。そうすれば目の前から来る敵を串刺しに出来るからな」

信「まぁオレには関係なかったけどな!」

尾平「お前跳んだからな、そしてすぐにその壁を後ろから壊したからオレらは無事に突入できたよな」

ジャン「壁を壊したって…どうやって?」

信「もちろん斬り殺したに決まってんだろ、それ以外ねーだろ」

エレン「お前…それ本当か!!?」

信「ああ、そうだが…何かおかしいところあったか?」

コニー「お前…良い奴だと思ってたのに…」

信「はぁ?どうしたお前ら?今は戦の話しをしてるだけだろ」

ハンジ「…あのね、この時代では人を殺すのは重罪なんだ…」

信「ふぅ~ん…だから驚いてんのか」

リヴァイ「一つ聞くが…お前は何人殺したことがあるんだ?」

信「百は越えてると思うぞ」

エレン「…だから何でそんな簡単に人を殺せんだ!?」

信「生きるためだからな。そうしないと自分が死ぬし」

信「お前らだってそうだろ、自分が死なないために巨人を殺す。ただ巨人か人かの違いだけだ」

エレン「……」

信「分かったなら話を続けるぞ。それでオレ達は乱戦の中魏の奴らと戦った。相手が弱いからどんどん倒していったぜ」

尾平「お前が強いんだよっ!」

信「まぁな、だけどここから一気に窮地に陥った…」

ユミル「…どうしたんだ?」

信「…魏がある兵器を投入した」

信「その兵器は戦車っつってな。とにかく虐殺されていった…」

エルヴィン「どのような武器なんだ?」

信「馬車みたいなもんだが…まず正面から攻めようとしたら馬に粉々に砕かれる。斜めから攻めようとしても上の方が圧倒的に有利だ。簡単に殺される」

信「さらに車輪には刃が付いていて触れたら簡単に体はちぎれる…」

尾平「四肢が飛んでる奴も多かったぜ…」

コニー「……想像したくねぇ」

信「でもなんの策もなかったわけじゃない。打開策があったんだ」

尾平「…死体で防護壁を作ると言う…」

サシャ「…残酷な発想ですね…」

信「そのお陰で助かったんだがな、そしてオレが一つの戦車を倒したんだ」

コニー「マジか!どうやったんだ!?」

信「馬の操縦者を槍でぶっさしたんだ。それで戦車が上手く倒れてな」

コニー「スゲェな…!」

信「沢山の兵が死んだがなんとか持ちこたえていた…戦車も何個か壊せた…だが敵はそんなことを気にしていなかった」

信「だがな、うちの大将は違った」

ジャン「大将って…?公だよな?」

信「ああ…!ずっと歩兵だけで戦っていた中…遂に騎馬隊に出陣命令が来たんだ…!」

コニー「おぉ!やっと来たのか!!」

尾平「あの時は死ぬほど嬉しかった…!騎馬隊が出てからはこっちが優勢だったからな…!」

エレン「遂に秦軍の反撃か…!」

信「一つ言い忘れてたな、敵の軍には2人の副将がいたんだ」

ミケ「…大将を支える人間か?」

尾平「そういう感じで合ってるぜ」

信「…騎馬隊が突入してきてもちろんアイツもいた」

ミカサ「もしかして…」

信「そうっ、縛虎申だ」

尾平「オレらの隊は千人いたのが百人に減っちまった…なのにアイツは敵 数万がいる道を突破して副将の首を取りに行くって言いやがった…」

コニー「どんだけ鬼畜なんだよ縛虎申は!」

信「…お前ら山は知ってるか?」

エルヴィン「…聞いたことがない」

アルミン「やまってなに?」

尾平「山ってのは普通の地面よりもでかい場所の事を言うんだ」

クリスタ「…それで…そのやまがどうしたの…!?」

信「その山に副将はいるんだ。そのためにオレらは死ぬ気で敵の道を突破していった」

尾平「死んだ奴も多かった…その中でオレは転んじまったのさ…」

エレン「敵のど真ん中で転ぶって…殺されるに決まってるぞ!」

尾平「当然だ…その時6人に囲まれて槍で刺されそうになった…」

ジャン「…でも今お前生きてるだろ、何でだ?」

尾平「…羌?に助けてもらったんだ」

エレン「あの人か…まぁあの人なら出来そうだな…」

尾平「いや、多分お前らが想像してるのと違うぞ。なんせアイツは6人同時に切ったからな」

ミカサ「6人同時に…!?」

コニー「…次元が違う…!」

信「アイツのお陰で…オレらの伍は誰も死ぬことなく山にたどり着いた…!」

ユミル「おぉぉ…!数万を相手によく生き残れたな…!」

信「…結局生き残ったのは46人だったけどな」

クリスタ「…最初は千人もいたのに…」

尾平「そしてオレ達は山に登っていった…そこにも兵はいたがなんなく突破した…」

尾平「そして縛虎申がまたとんでもないことをした…」

エレン「…今度は何だ?」

信「騎馬隊だけを前進させて歩兵を切り離したんだ。要は時間稼ぎのために歩兵を連れてきたんだ」

コニー「縛虎申ッ!どんだけ歩兵を殺したいんだよ!?」

信「いや、違うんだ。副将を討つために…必要なことだったんだ」

今日はここまでです。上手く纏めれなくてすいません…こんな感じで明日も魏との戦いの話は続きます

>>1です。続きを書いていきます

信「そして騎馬隊は進んでいき…遂に本陣が見えたんだ!」

リヴァイ「…あとは副将を討つだけだな」

信「そうなんだがな…簡単にはいかなかった。矢が降ってきたんだ」

サシャ「矢が…降ってきた?」

信「そうだ。百本以上は放たれていた」

エレン「ヤバイじゃねーか!全員死んじまうだろ!」

信「ああ…大半は死んだ…だが生きてた奴もいた。オレや他の騎馬…縛虎申も生きていた」

ジャン「タフだな…」

信「……しかし、敵の弓使いが放った矢が…縛虎申の心臓を貫いた」

ユミル「…マジかよ…」

エレン「縛虎申…死んじまったのか…!」

信「…いや」ニヤッ

信「生きていたぜ…!」

アルミン「えぇ!?そんな心臓貫かれて生きてる人間なんかいないだろ!?」

信「いーや、間違いなく生きてたぜ。…そしてオレは縛虎申の前に立った。守るためにな」

ミカサ「相手は凄腕の弓使いだけど…策はあったの…?」

信「ない。ただ向かってきた矢を弾き返したんだ」

コニー「…なんかそれだけ聞くとオレ達でも出来そうな感じが…」

信「…無理だ。絶対に死ぬ」

エレン「まぁお前は尋常じゃないくらい強いからなぁ…それぐらい出来そうだ」

信「話を戻すぞ。ソイツの弓を二射耐えたが、相手は工夫したんだ。オレを殺すために」

信「…馬を狙ってきやがったんだ」

クリスタ「酷いッ…!!」

アルミン「…でもそれが一番良い策だ…」

信「…だけどな、あり得ないことが起こった。なんとその馬は頭を射たれたが最後の気力を振り絞って本陣へと辿り着いたんだ…!」

ハンジ「えっ!?頭射たれたのに!?」

信「おう。そしてオレは弓使いを斬り、他の兵士も辿り着いた」

信「…そして遂に縛虎申が副将、宮元の元へ辿り着いた…!」

エレン「ど、どうなったんだ縛虎申は!?」

信「…宮元に腹を剣で貫かれた…」

コニー「あぁぁ…縛虎申…!」

信「…それでも縛虎申は死ななかった」

コニー「!? ウソだろ!?」

信「本当だ…心臓を矢で貫かれ剣で腹は刺され視力は失った状態でなお…副将宮元を討ち取ったんだ!!」

コニー「おぉぉ!!スゲェ縛虎申ッ!!」

リヴァイ「何て奴だ…!」

エレン「かっけぇ…!!」

ライナー「…理屈じゃねぇな…!!」

信「その後は残党を倒した…しかし敵千人が迫っているからオレ達は山を降りることにした」

ユミル「折角副将倒したってのに逃げんのか…それに山も敵から取ったのによぉ…」

信「…千人将の命令だったからな。しかし、予想外の事態が起きた」

リヴァイ「今度は何だ…?」

信「魏の本陣がいた山が丸裸だったんだ。そしてその下には大軍がいた…」

アルミン「まさか敵の総大将が動き出したのか…!?」

信「その通りだ。奴らは本陣をオレらがいた山に移そうとしていた」

信「だから予定していた降り道とは違って敵千人がいる道へ変えた。その時オレはあるものを託された」

エルヴィン「…あるものとは?」

信「副将、宮元の首だ」

信「…ちゃんと布で隠してあったぞ」

ジャン「そういう問題じゃねーよ!」

信「いきなり大声出すなよ、ビックリするだろうが」

ジャン「わ、分かった…」

信「それでよ、降りようとした時変な奴が現れた」

信「王騎って言う秦国の大将軍だ」

クリスタ「だ、大将軍って一番偉い人だよね…?」

信「ああ、何故か突然現れたんだ」

エレン「…どんな人なんだ?」

信「オカマみたいな顔と喋り方をしてるでけぇおっさんだ」

ミカサ「…強くなさそう」

信「…今強くなさそうって言ったか?」

ミカサ「?…ええ…」

尾平「王騎将軍は超強えーぞ!ここの人間が束になっても敵わねーよ!」

エレン「…それは言いすぎじゃないか?」

信「言いすぎじゃねーぞ…じゃ、話を戻すぞ。それで王騎将軍は言ったんだ。武将には2つの型があるってな」

コニー「…2つ?」

信「まず一つ目が呉慶のような『知略型』。もう一つが野生の直感で戦う『本能型』だ」

エレン「…それなら知略型の方が強いんじゃねーか?」

アルミン「僕もそう思うよ…」

コニー「オレは本能型の方が強そうだと思うけどなー」

サシャ「私もそう思います!」

信「ははっ、見事に別れてんな。王騎将軍はこれを武将の中の永遠の題目と言った」

ジャン「…わざわざそんな話するってことは?公将軍は…本能型なのか?」

信「そうだ。それに?公将軍はとんでもねぇことをやった」

エレン「何やったんだ?」

信「敵数万を大将自ら先頭に立って突っ込もうとしたんだ」

エレン「はぁ!?血迷ったのか!?」

コニー「何考えてんだ!?」

信「?公将軍は大火の中心に居ないと気がすまないらしいからな」

ジャン「…大火?」

信「?公将軍は戦のとらえ方が独特なんだ。呉慶は戦を盤面ととらえてるが…?公将軍は燃え盛る一つの大炎と見てるらしいんだ」

エレン「…全く理解できん」

信「そうか…まぁどっちが正しいかはどちらかの首が飛ばないと分からないってこった」

ユミル「…なんか本能型の方がスゴそうだな」

信「それで?公将軍は敵の本陣に突入しようとした」

エレン「だ、大丈夫なのか…!?最前列は大半が死ぬんだろ…!」

信「…お前らは全体的に将軍達を甘く見てるな…さっきも誰か言ってたが将軍の強さは理屈じゃねーんだ」

信「?公軍五千は余裕で突入した。その際将軍は10人以上殺したぜ」

尾平「矛を一振りしただけで突入出来るんだもんなぁ…」

エレン「…化け物だ!」

リヴァイ「お前が言うな」

信「まぁそういう奴はこれから結構出てくるんだけどな。ま、その話しはあとでな」

信「何でこれまで?公将軍は沢山兵を死なせ、軍を動かし続けたか誰か分かるか?」

アルミン「…少し」

エルヴィン「私も…」

信「スゲェな、オレは最初分かんなかったぞ」

エルヴィン「…戦局をずっと動かし続けたから呉慶を平地に誘き出すことができた」

アルミン「…僕もそう思ってました」

信「…王騎将軍と同じこと言ってんな」

アルミン「そう考えると今まで死んだ人も勝利のために必要な犠牲だったんだ…」

信「そう、だけどその犠牲を出したのは?公だ。つまり戦は武将しだいなんだ」

エレン「…たった二人が数万の戦を導きだしたのか…!」

ジャン「…中華は今より兵士が強いんだな…」

ハンジ「…話を聞く限りその通りだね」

エレン「否定ができないのがな…」

信「でも強い奴も何人かいるだろ」

ミカサ「…一振りで10人を殺すなんて出来ない…」

リヴァイ「…心臓に矢が刺さっても馬に乗れる自信なんてねーぞ」

信「まあお前らならこの戦場に居たとしても生き残れそうだな。そこの金髪二人は除いて」

アルミン「うぐっ…」

クリスタ「おっしゃる通りです…」

信「男の方は頭良いから軍師としていけそうだが…女の方はどうなんだ?お前も頭良いのか?」

クリスタ「いえ…そこまでよくありません…」

ユミル「おいおい信さんよ…アンタ何が言いてぇんだ?」

信「…明日鍛えてやろうかなーって、多少は筋力上がるだろ」

ユミル「はぁ?コイツはもう兵士として十分素質はあんだよ。お前に鍛えてもらう必要なんてないんだ」

信「お前には聞いてねーよ。どうすんだ?オレらもすることねーから暇なんだ」

クリスタ「…体を動かすために私を鍛えるってことですか?」

信「そーそー!そういう感じ!鍛えるぐらい良いよなエルヴィン?」

エルヴィン「構わないが…何故その子を?」

信「…コイツの目を見て気づいたんだ。コイツはオレが色々鍛えねぇとなって」

ライナー(適当抜かしやがってぇ…!オレだってクリスタに色々鍛えてぇよ…!)

信(コイツは生きようとしてねー…どう死のうか考えてる目だ…そんなふざけた考えは直さねーとな…!)

エルヴィン「では君は明日他のメニューを減らして彼らに鍛えてもらってくれ」

クリスタ「…はいっ」

信「話を中断して悪ぃな。再開するぞ…ってどこまで言ったっけ?」

尾平「確か……?公将軍が敵の本陣に突入したとこまでだ」

信「ありがとよ」

今日はここまで…予想以上に戦争を纏めるのが大変で疲れてます…

明日は今日と同じぐらいの時間から投下します

>>1です。眠いので今日は少しだけ投下して終わりにします

信「それでオレは王騎将軍から馬を一頭借りた。大将首が見えてるから行きたくてな」

エレン「…王騎将軍ほどの偉い人と話さなくてよかったのか?」

信「そりゃそうだけどよ…それよりも戦の方が重要だからな」

尾平「…そんでよ、敵将も中々に強かったんだ。?公将軍の怒濤の突破力のカラクリに気づいたんだ」

コニー「カラクリ…?そんなの?公将軍が強いからだろ」

尾平「それもそうだけどよ…普通に考えたら先頭に立ってる?公将軍を討とうとするだろ。だけどそれができないんだよ」

アルミン「…何故?」

尾平「王騎将軍が言ってたんだけどよ…?公将軍の前に立つってことは?公軍の前に立つってことだ。将が先に立つことで極限まで高ぶった全軍の闘気が一丸となって襲いかかるんだ」

信「?公軍は超強いんだ。王騎将軍の軍よりも強い。そんな軍が放つ重圧はとてつもない」

エレン「…王騎軍はどれくらい強いんだ?」

信「鬼神って言われるぐらいだ」

エレン「……」

信「…それでカラクリに気づいた呉慶は陣形を変えた。防御を厚くするんじゃなく左右から攻めようとした」

アルミン「…?公兵を狙いにしたのか…」

ジャン「よくそんな数分でそんな考えができたな…知略型って言うだけあってとてつもねぇな…」

信「ああ、そのせいで兵はどんどん削られていった」

信「だがその軍に援護をしようとした隊があった…ソイツらは弱い隊を狙って攻めていき?公将軍を助けに行った」

ユミル「…その隊は早めに来ねぇと?公軍は全滅しちまうぞ…」

信「すぐにオレもその隊に合流した。王騎軍に借りた馬は飛ぶように早かったぜ」

コニー「…乗ってみてぇな」

信「しかしその間も?公軍は削られていった。はさみ込みをされていたせいだ」

サシャ「…挟まれてたら軍は弱っていくんですか?」

信「ああ、心理効果ってやつだ。前後や左右両側から敵に迫られると心理的重圧により士気が下がっていく」

エレン「?公軍は士気が高いから強い…その士気が下がっていくと強さはぐんと下がっちまうな…」

信「だがオレ達も負けてはいねぇ…進んでいく中で遂に?公軍を見つけた」

ユミル「…やっとか」

眠いのでもう終わりにします…明日はちゃんと書きます…多分明日で戦争の話しは終わりだと思います

>>1です。?公将軍などの漢字は調べても出てこないのでWikiから代用してます。それでは続きを書きます

信「オレ達が?公軍に辿り着いたときには五千いた兵が三千まで減っていた。そしてオレ達も百人に満たないぐらいの数だった」

エレン「じゃあどうやって助けるんだよ…!?」

信「…はさみ込みだ」

エルヴィン「そうか…?公軍を魏の軍がはさみ込んでる状況だがその軍が行くことによってこちらも魏をはさみ込み出来る…」

信「その通り、その援護により?公軍は魏軍を攻めていった。あっという間に倒してったぜ」

コニー「…敵からすると本当に恐ろしいな…」

ミカサ「…あなたはただ見ていただけなの?」

信「いや、前の方に強そうな気配がしたからそこに向かったんだ。敵のいないところを通ったからすぐソイツらのいるところに着いた」

ジャン「戦ったのか?」

信「当然。2人いて片方に斬りかかったら逆に斬られたぜ」

ライナー「だ、大丈夫だったのか!?」

信「ああ、タフだからな。そんでよ、ソイツらは予想以上に強くてな。苦戦してたが?公軍が近づくともう片方の奴に急かされて戦い方が雑になったんだ」

エレン「…雑でも相手は強いんだろ?」

信「ああ、腹を斬られて止めを刺されそうになったがそこでオレは跳んだんだ。そしてソイツを斬り殺した!」

リヴァイ「…もし?公が来てなかったらお前危なかったな」

信「敵がじっくり戦おうとしてたら死んでたかもな」

信「そしてすぐに?公将軍も辿り着きもう1人を一振りで倒した」

ユミル「…お前が苦戦した相手を一振りって…」

信「…オレ達は呉慶のいる本陣に突入した。すると?公将軍が急に止まった。…呉慶が目の前に出てきたんだ」

アルミン「…一騎討ちをする気なのか…!?」

エレン「勝てるわけねぇだろ…何か策でもあんのか?」

信「…一騎討ちが始まり…お互い同じ傷を負った」

エレン「なっ!?五分ってことか!?」

ジャン「マジかよ!?呉慶強ぇのか!」

信「…そして呉慶が戦う姿を見て魏兵は大声援を始めた」

アルミン「…それだと呉慶はさらに力を増したね。檄のお陰で勢いがつく…」

コニー「そ、それならよ!こっちも檄を出せば!」

信「オレもそう思ったよ…だが?公兵はこう言った」

信「そんなもの将軍には必要ない。一騎討ちになった時点で勝敗は決している…ってな」

リヴァイ「…どう言うことだそりゃあ…」

信「?公将軍と一騎討ちで渡り合える奴は中華全域でも数えるほどしかいねーんだ。呉慶の武は?公将軍には到底及ばない…そう言ったんだ」

クリスタ「…じゃあ?公将軍は手を抜いてるの…?」

ユミル「戦いで手を抜くって…遊びのつもりか?」

信「手を抜いてると言えばそうだが遊んでるわけじゃねーんだ。将軍は呉慶を知ろうとしてるんだ」

アルミン「…知るって?」

信「不思議な人なんだよ、?公将軍はな。オレ達には理解できねーが…」

信「そして将軍は動いた。呉慶の胸に傷を与えた」

エレン「おぉぉ!!スゲェな将軍!!」

信「?公将軍は戦ってる中で呉慶の心情が分かった…一太刀目で気迫と覚悟が伝わった。だが二太刀目で芯の居所を見失ったらしい」

ユミル「…何で分かんだよ…」

信「……しかしその直後将軍の胸から血が出た」

アルミン「…呉慶もまだまだ本気を出していなかったのか…!」

エレン「やべぇじゃねぇか…!!」

信「呉慶はこの戦場の中で見たどの魏兵よりも強かった。だけどな、やっぱ一番強いのはその攻撃を自信満々に止める?公将軍だ」

コニー「スゲェ…!将軍はそんなに強いのか…!!」

信「…そう思っていた矢先、魏の兵士が呉慶に一言言った。秦兵を皆殺しにして自軍に箝口令をしけば一騎討ち自体無かったことにできる…と」

エレン「なんだそれ!?ふざけてんのかソイツ!?」

アルミン「その行為は呉慶のプライドを汚すことになるのに…!」

信「…その言葉を聞いた呉慶はその兵士を斬った」

クリスタ「じ、自分の兵士を!?」

信「…そして呉慶は自分の過去を話した。自分は元々王族だったと…」

エレン「王族!?何でそんな人が将軍に!?」

信「…元々中華には百を越える数の国があった。しかし最初に言った通り今は七つしか残ってねぇ…」

リヴァイ「…滅ぼされたのか」

信「そうだ。そして呉慶は魏を第二の祖国とした」

信「その私怨にとらわれ呉慶は将軍に挑んだ。だが将軍はそれを下らん負け犬の感傷と言った」

コニー「ひ、ひでぇ…」

ユミル「血も涙もないのか…」

信「…ちげーよ。まだ続きがあるから聞け」

信「戦場にあって身の上話など何の意味も持たない。兵ならば目の前の敵をどう倒すか、将ならば敵軍にどうやって勝つか!それ以外に心囚われることはない!!ってな」

エレン「…かっけぇな…!」

アルミン「…確かにその通りだ…!」

信「?公将軍の放つ言葉は重みがあるんだ。将の責務よりも私情を優先させた貴様に待つのは敗北の二文字…とか、来い呉慶!秦国大将軍の名において引導を渡してやる!!とかな」

コニー「…スゲェかっこいい言葉だけどさ。お前が言うと…なんかなぁ…」

尾平「そーそー、ショボく感じるんだよな」

信「テメェら!どういうことだそりゃ!!?」ガタッ

アルミン「ま、まあまあ。落ち着いて!」ガシッ

エレン「は、話の続きをしてくれよ!」ガシッ

信「…くそっ、分かったよ」

尾平(あ、危ねぇ…!)

コニー(助かったぁぁ…!)

信「……その言葉を言った後、空気が変わった。?公将軍が変えたんだ。二人とも完全に覚悟を決めてぶつかった…」

エレン「ど、どうなったんだ?」

信「…?公将軍が呉慶を切り裂いた」

アルミン「つ…つまり…!」

信「そうだ…秦軍の勝利だ!」

コニー「うおぉぉ!!将軍スゲェェ!!」

エレン「スゲェな…将軍ってのは…!!」

アルミン「…是非とも一度会ってみたいなぁ…」

クリスタ「尾平さん達も無事だったんですよね!?」

尾平「もちろん!オレの隊は一人も死なずにすんだぜ!」

信「お前の隊じゃねーよ!オレの隊だ!」

尾平「いやそれも違うからな!澤さんの隊だからな!」

ガチャ

羌?「…集まって何やってるんだ?」

信「お前こそ今まで何やってたんだ?」

エレン(…あの人も蛇甘平原に居たって言ってたけど…一振りで沢山倒したとしか言ってなかったよな…?じゃあやっぱ信の方が強いのか…?)

羌?「風呂に入ってた。最近は忙しくて全然入れていなかったんだ」

河了貂「オレも居るぞ」ヒョコッ

エレン「あ、居たのか貂」

信「…オレらは戦争の話をしてたんだ。覚えてるだろ?蛇甘平原の戦」

羌?「ああ…お前が死に急いでいたあの戦か…」

コニー「え!?どういうことだそれ!?」

羌?「コイツの戦い方は危なかったんだ。いつ死んでもおかしくない、そんな戦い方だった」

エレン「…確かに強そうな奴いたな。2人組の奴とか」

信「…今は違ーぞ。それに強くなったしな」

羌?「強くなってるのは認める。輪虎を倒すぐらいだからな」

エレン「…りんこ?」

サシャ「林檎の間違いでしょうか?」

尾平「違う違う。武将の名前だぞ」

信「輪虎は本当に強ーぞぉ!今すぐ話したいが時間ねーなぁ…よしっ、今日はこれで終わり!続きは明日だ!」

エレン「明日はどの国とだ?」

信「…ソイツは秘密だ!」

アルミン「あのっ、ちょっといいですか!?」

信「ん、何だ?」

アルミン「少し気になることがあって…信と羌?さんってどっちの方が強いんですか!?」

羌?「私だ」

アルミン「即答っ!?」

信「待てよっ!最近やってないからオレの方が強いかもしんねーぞ!」

羌?「…ならやってみるか?私は別にいいぞ」

ハンジ「い、一体何をするの…?」

信「模擬戦みたいなもんだ。ちょっくら外行ってくる」ガチャ

エレン「オ、オレら見ていいか!?」

信「別にいいぞ」

ハンジ「なら誰か松明を持ってきてくれ。もう外は暗いからね」

クリスタ「私取ってきます」スタスタ

エレン「貂はどっちが勝つと思うんだ?」

河了貂「やっぱり羌?かな。だって強さの次元が違うんだ」

エレン「ふーん…」

ライナー「おいエレン、その子が今日の飯を作ってくれた子か?」

エレン「そうだぞ、美味かったろ」

ライナー「ああ、とても美味かった…あんなに美味いものを食べたのは初めてだ…!」

河了貂「ははっ、そう言ってくれると嬉しいな。明日も作るから期待してくれよ」

ライナー「ありがたいな…オレはライナーだ。これからよろしくな」

河了貂「オレは河了貂だ。よろしくライナー」ガシッ

ライナー(あ、握手された!そ、そ、それも女子からッ!!)ギュッ

河了貂「あ、あれ?手が離せない…」グッ グッ

ライナー(もしかしてこれはオレに気があるのか…!!モテる男は辛いな…!!!)ギュッ

河了貂「ライナー、もう離してくれる…?」グッ グッ

ライナー(柔らかい…クリスタの手もこんな感触なんだろうか…?)ギュッ

エレン「いい加減にしろライナー…」ガシッ

ライナー「ハッ!意識が飛んでいた…!」パッ

河了貂「やっと離してくれた…」

ベルトルト「ごめんね…僕の友達が迷惑かけて…」

河了貂「…誰?」

ベルトルト「僕はベルトルト。ライナーとは同郷なんだ」

河了貂「よろしくベルトルト。2人ともでかいな…」

ベルトルト「…よろしくね」

信「お前らぁー!準備できたからさっさと外行くぞー!」

エレン「分かった…少し待っててくれ」

今日はこれで終了です。明日は夜に投下します

>>1です。続きを書いていきます

羌?「久しぶりだな…数ヵ月振りか…」

信「…へっ、今日は勝たせてもらうぜ」

羌?「……」


河了貂「…羌?が戦う姿を見るのは数年振りかぁ…やっぱ強くなってんのかな?」

エレン「…あの人結構小さいけど…どうやって戦うんだ?」

河了貂「…言葉じゃ言いづらいから見た方が早いよ」

ライナー「お、2人とも抜刀した…って真剣でやるのか!?」

信「何だよ当然だろ、ってか近いから離れろお前ら。下手したら死ぬぞ」

エレン「お、おう…」スタスタ

信「……」ジリ…ジリ…

羌?「……」

信「るあああっっ!!」ブンッブンッブンッブンッブンッ

羌?「……」サッ サッ サッ サッ サッ


エレン「おお……スゲェ…」

アルミン「無駄な動きが全く無い…」

ライナー「信だって十分スゴい速さだが…何であんな簡単にかわせんだ…?」

信(くそっ…!当たんねぇ…!!)ブンッブンッブンッ

羌?「……」サッ サッ サッ タッ

信(後ろに下がった…距離を取る気か…そうはさせねぇっ!ここは畳み掛けるっ!)ダッ!

羌?「……」ダッ! ビタッ

信「!……くっそ!また負けた!」

羌?「前にも似たようなことをしたが…忘れたのか?」

信「あー…あったな。オレが振らされてた戦いか…」

羌?「折角教えてやったのに…やっぱりお前はバカだな」

信「う、うるせぇっ!」


エレン「…勝てるか?ライナー…」

ライナー「…どうやって勝てって言うんだ…ミカサとかリヴァイ兵長じゃねーと太刀打ちできねーぞ」

コニー「オレぐらいの身長なのに…あんな強いなんてスゲェな…!」

クリスタ「…あの人何であんなに強いんだろう…?」

ユミル「…聞いてみたらどうだ?」

クリスタ「そうだね、私聞いてくる」タッタッ

ユミル「あ、冗談のつもりだったのに…」


信「そういやお前に言ってなかったな。オレ千人将になったぜ」

羌?「良かったな、正式に千人将になれて」

信「将軍までの道のりはまだ遠いが…これからでっけぇ武功をどんどん挙げてくぜ」

クリスタ「あ、あの!羌?さん!」

羌?「…誰だ?それに私に何の用だ?」

クリスタ「わ、私はクリスタって言います!先程の戦いとてもスゴかったです!どうやったらあんな強くなれるんですか!?」

羌?「……」ピクッ

エレン「あ、オレも気になります!」

アルミン「もしよかったら教えてください!」

羌?「…その前に私の生い立ちを話してやる」

エレン「良いのか!?」

羌?「別に隠すことじゃないからな…」

尾平「オレちゃんと聞くのは初めてだな。前聞いたときは信が少ししか話さなかったから」

信「…戦争中だったから仕方ねーだろ」

ミカサ「私も気になる…」

ライナー「オレも…」

羌?「…お前ら全員こっちに来い。聞きたくなかったら構わないが…」

羌?「…私は元々蚩尤と言う刺客の一族の人間だ」

ベルトルト「刺客って…?」

アルミン「暗殺者みたいなものだよ…」

エレン「…嘘だろ!?」

羌?「本当だ。蚩尤族は氏族ごとに分かれていて山々に点在していて素質のある者は幼少の頃より修練を積ませる」

エルヴィン「…修練の内容は?」

羌?「山にある村を2人で襲撃する。そこにいる住人を全て殺すのが修練だ」

コニー「…酷え…!」

ミカサ「…何故そんなことを…!?」

羌?「…力をつけるためだ…祭に向けての…」

エレン「祭…?」

羌?「祭と言うのはまず十九ある氏族からそれぞれ2人ずつ候補者を選出する。そして候補者達は一ヶ所に集められ“蚩尤”の名をめぐり最後の1人になるまで戦うことだ」

ライナー「…1人…だと!?」

アルミン「…つまり同族とも殺し合うってことか…!」

羌?「…強さを追求する道に情は不用。その為2人選出される…」

エレン「…何だよそれ…!」

ユミル「酷い掟だな…」

羌?「…私のいた羌族からは私と羌象と言う私にとって姉のような人が選ばれた。この時私は13。象姉は15だった」

エルヴィン「その若さでそんな過酷なことを…」

ミカサ「…あなたが今生きてると言うことは…」

尾平「まぁ…そう言うことだろうな」

羌?「…まだ話は終わってない。祭の前日、それぞれの候補者が集まった。幽族の連。蛾族の経と言った強者が揃った」

羌?「その日の夜、私はある決意をしていた。明日自分は象姉の為に死のう…そう決めた」

エレン「…なんて辛い選択を…」

ミカサ「…でも、私もそうしていたかもしれない…」

羌?「…そして次の日…私が起きたのは…夕方だった…!!」

エレン「…祭は何時開始だったんだ…!?」

羌?「…早朝だ…!!」

リヴァイ「何でテメェは寝過ごしたんだ?まさか戦うのが怖かったからずっと寝てたなんて言わないよな…?」

羌?「黙れっ…!!……香が置いてあったんだ…!」

ジャン「それのせいで…寝ていたのか…」

羌?「私はすぐに祭が行われた場所に向かった…!だがやはり遅かった…祭はずっと前に終わっていた…!」

クリスタ「…羌象さんは!?羌象さんはどうなったんですか!?」

羌?「…象姉が無事か探した…見渡しても象姉の遺体は見当たらない…象姉は祭に勝ち残った…そう思った…」

エレン「ほっ…良かった…」

アルミン「無事勝てたんですね…羌象さんは…!」

羌?「…しかし象姉はすぐに見つかった…」


羌?「…首と胴体が離れた状態で…」

クリスタ「…そんな…!」

エレン「…羌象さんは強くなかったのか…?」

羌?「そんなことはない…象姉が負ける相手は1人もいなかった…」

ミカサ「なら…どうして…」

羌?「…象姉は狙われてたんだ。そのせいで殺された…」

羌?「手を組んで戦うのは固く禁じられていた…例え同族の2人であっても…それが掟だった…!」

コニー「何だよそれ…掟ってのはそんな軽いものなのかよ…」

ベルトルト「それに…羌?さんの不参加も黙認されたようだし…何の為の掟なんだ…」

エレン「それなら…どうして羌象さんは殺されたんだよ…」

羌?「掟は千年続いてた…それが聞いてあきれる」

エレン「…ふざけてるな…」

アルミン「…許せないね…」

羌?「だが…そんな掟なんかどうでもいい。それよりも大切なのは…現蚩尤の復讐だ…」

エレン「復讐…」

ライナー「…その現蚩尤って奴は誰なんだ…?」

羌?「…幽族の連。奴だけは絶対に許さない…奴を殺さないと…私は前に進めない…!」

河了貂「…変わったね、羌?…昔は復讐をしたら自分も死のうとしてたけど…」

羌?「…信のお陰だ。お前がいなかったら今の私はいない」

ユミル(スゴい大胆発言だな…!)

信「いや、オレはなんもしてないぜ。してるとしても後押しぐらいだ」

尾平「そうだぞ。あとオレらのことも忘れないでくれよな」

羌?「もちろんだ尾平。お前達の影響も大きい」

エレン「…そうだ!兵長、明日ってオレやることありますか!?」

リヴァイ「…掃除だ」

エレン「なら明日羌?さんと町に出掛けていいですか!?もちろん監視付きで!」

リヴァイ「お前…掃除をなめてるのか?」

エレン「いえ、そういうわけじゃないんですが…」

リヴァイ「それならお前じゃなくても良いだろーが。例えば他に暇なのは…そこのクソメガネとか奇行種とかがいるだろ」

ハンジ「ちょっと!それ全部私でしょっ!私だって仕事あるんだよ!」

信「オレからも頼むぜ。ソイツは信用できるからな」

尾平「河了貂も行ったらどうだ?ここでは飯作る以外にやることないだろ。あとオレも行こうかな~…」

信「尾平、お前は行かせねーぞ」ゴスッ

尾平「いてぇっ!叩くなよ信!」

今日はこれで終わりです。明日からは信がクリスタを特訓したりとかエレンが河了貂と羌?と一緒に街に出る話です
明日は今日と同じぐらいの時間から投下します

>>1です。遅れてすいません。今から投下します

エルヴィン「しかし…エレンを街に行かせるにはリスクが高すぎる…」

信「何だよ、何か理由があるのか?」

エルヴィン「…君達は巨人については教えてもらったか?」

河了貂「うん」コクッ

信「教えてもらったぞ」コクッ

羌?「私は知らない…」

尾平「同じく…」

エルヴィン「ではそれを説明してからエレンについて語ろう…」

十分後

エルヴィン「だから言っているだろう…巨人はなにも食べなくても生きていけると…」

尾平「う~ん…そこが分かんねぇんだが…何でなんも食わなくても生きていけるんだ?」

エルヴィン「それは…まだ判明してないが光が関わっていると私は思う」

尾平「…ま、簡単に言うと人間の敵ってことで良いんだな!?」

エルヴィン「それは最初に言っただろう…」


エレン「エルヴィン団長頑張るな…」

アルミン「…眠い」

ライナー「もう聞きたいことはないから寝るか…」

ジャン「賛成だ。明日は休みだからぐっすり眠ろうぜ」

アルミン「団長、我々はもう寝てもよろしいでしょうか?」

エルヴィン「分かった。逆にこんな夜遅くまで引き留めてしまい悪かった」

ライナー「いえ…興味深い話を聞けて我々はとても感動しました…!」

信「へへっ、明日も楽しみにしてろよ!」

コニー「おう、待ち遠しいぜ!」

>>1です。昨日は投下できなくてごめんなさい。これから投下します

信「そうだ、お前名前教えろよ」ガシッ

クリスタ「わ、私はクリスタです!」

信「クリスタ……クリスタか。分かった、じゃあ明日な。サボんじゃねーぞ」

クリスタ「は、はい!」

ユミル(一応明日見張っとくか…)


エルヴィン「では巨人についての説明は終わった。それでは何故エレンが街中に出るにはリスクが高いか説明する」

河了貂「やっとか…」

羌?「おい信、こっちに来い」

信「ん、ああ分かった」スタスタ

エルヴィン「…彼、エレン・イェーガーは特別な力がある。巨人になる力だ」

信「?」

尾平「?」

河了貂「それは…本当なのか…!?」

エルヴィン「ああ、間違いない」

羌?「…驚いたな…」

信「??」

尾平「??」

信「え~っと…つまりどう言うことなんだ?」

尾平「エレンは人間じゃないのか?」

エルヴィン「分かりやすく言ったつもりなんだが…まぁ詳しく説明しよう」

エルヴィン「エレンは自傷行為により巨人になることができる。さらにこの前実験した結果強い意思がないと発動できないことも分かった」

エレン「簡単に言うと巨人になろうと強く思いながら傷つくと巨人になれるんだよ」

信「そういうことか、なるほど分かったぜ!」

尾平「面倒な体だな…」

羌?「街に行かせたくない理由は暴発する可能性があるからか?」

エルヴィン「そうだ。スプーンを取ろうとしたら巨人化をしたことがあるため街に出すには危険だ」

河了貂「…不憫な体だなお前」

エレン「まぁな。多少は良いこともあるけど」

河了貂「例えば?」

エレン「傷がすぐ治るんだ。歯が抜けてもすぐに生えたりするし」

信「スゲェなそれ…!」

エレン「…ってか誰もオレのことを化け物扱いしないんだな…逆に変な気分だ」

リヴァイ「何だエレン…化け物扱いしてほしいのか?」

エレン「いえ、そうではなくて…新鮮なんですよ。この反応が」

エレン「今までは様々な人に悪魔を見るような目で見られてたから…嬉しいんです」

信「ひっでぇなソイツら。ガキをそんな目で見んなよ」

河了貂「仕方ないよ…だってここの人達は皆巨人に怯えているんだ。そんな状況の中巨人になれる人間がいるって知ったらね…」

尾平「そういう反応をしちまうだろうなぁ…」

信「ってか羌?がいれば簡単に倒せるだろ。それなら街に出ても大丈夫じゃねーか?」

羌?「お前は本っ当にバカだな。まず街に被害が及ぶ」

信「あーそうだった!忘れてた!」

エレン(オレを倒すことには突っ込まないのか…)

河了貂「じゃあ深く考えずに楽しむのは?」

尾平「お、それなら良いんじゃないのか!怪我しても意志がないとなれないんだろ?」

エレン「確かにそれは良いな…どうですか兵長?」

リヴァイ「…監視役にペトラ達をつける。これでいいか…?」

エレン「ありがとうございます!」

エルヴィン「確かに君には全くと言っていいほど休みがなかったから久々に羽を伸ばすと良い。それと一つ頼み事がある」

エレン「何ですか?」

エルヴィン「…食べ物を買ってきてくれないか?彼らが来たお陰で我々の食糧は著しく低下している」

エレン「分かりました、任せてください!」

エルヴィン(…済まない)

信「じゃあもう寝よーぜ。オレは明日お前らとは違って用があるからな」

エレン「確かにそうだな。寝る準備しようぜ」

尾平「他の奴らはもう寝てるだろうから起こさないようにしねーとな。アイツら揃いも揃って寝起き悪いんだよなー……」

エレン「あ、羌?さん。一つ聞き忘れてました」

羌?「何だ…?」

エレン「…どうしてそんな強いんですか?いくら子供の頃から戦ってたとはいえそんなに強くはなりませんよ…」

羌?「…それには蚩尤の奥義を使ったんだ。神をおとし術者の意識は陶酔の中舞って目につく人間を惨殺する巫舞と言う奥義だ」

信「あの技はスゴかったよな!号馬をなで斬りにしてよ!」

尾平「号馬…?」

エレン「誰だソイツ…?」

信「…多分言っても信じねーだろうから言わねーよ」

エレン「何だよ気になるじゃねーか!」ユサユサ

尾平「教えろよ信ー!」ユサユサ

信「うるせーお前ら!!」ブンッ

エレン「いてッ!」ドサッ

尾平「ぐふッ!」ドサッ

エレン「いてて…」ムクッ

尾平「」チーン

信「…尾平は放っといていいか。そこで寝かせとけ」

エレン「え、いいのか!?」

信「野宿なんだろ?どこで寝よーが関係ねーよ」

河了貂「確かにね、じゃあオレはあっちの方で」スタスタ

羌?「私も…」スタスタ

エレン「オレも野宿だったな。ここで寝るとするか」

信「オレもここで寝るか。明日ちゃんと起こしてくれよ」

エレン「はいはい…」

調査兵団本部

寝室

エルヴィン「…なぁリヴァイ。何か忘れている気が…」

リヴァイ「…知らん」ゴロン…



旧調査兵団本部

ペトラ「…帰ってこないね…兵長達…」

グンタ「何してんだよ兵長達は……?」

エルド「…あの2人居ないと寂しいな…」

オルオ「何で新兵まで戻ってきてねーんだよ…何でだよ…意味分かんない…」ブツブツ

ペトラ「…もう寝よっか…」

エルド「賛成…」

遅れてごめんなさい。>>1です。今から投下します

次の日

エレン「う~ん…」モゾモゾ

エレン「あれ…股間に妙な違和感が…」モゾモゾ

信「zzz…」ニギニギ

エレン「」


ぎゃああああッ!!

河了貂「誰だ今の悲鳴!?」

ミカサ「今のはエレンの声っ、間違いない」スタッ

羌?「お前どこから出てきた…?」

ミカサ「とにかくエレンはどこ…?早く教えて…!」ユサユサ

河了貂「あ、あっちの方に、居るはず」ユラユラ

ミカサ「ありがとう」ダッ

羌?「早っ…」

エレン「この野郎っ!勝手に人のチンコ揉みやがって!」バキッ

信「いてッ!ただちょっと寝相が悪かっただけだろ!」

エレン「寝相悪かったら人のチンコ揉むのか!?」

信「知らねーよ んなこと!」

ミカサ「2人ともっ、何があったの!?」スタッ

エレン「ミカサ、実は…」(待てよ…いくら家族とはいえチンコ揉まれたこと言うのは超恥ずかしい…)

信「…何だよ…言わねーのか?」ボソッ

エレン「恥ずかしすぎて言えるわけねーだろ…」ボソッ

ミカサ「エレン…ベルトが空いてるけど何があったの…!?」

エレン「…秘密だ」

尾平「…ん、どうしたお前ら?何かあったのか?」

信「…お前には関係ねーよ尾平」

尾平「ってかオレ昨日の記憶途中で途切れてんだけど…何があった?」

エレン「…信に投げられた」

尾平「…そうだった。じゃあオレ寝るわ」ゴロゴロ

信「今何時だ?時間によってはオレも二度寝する」ゴロゴロ

ミカサ「確か5時半のはず」

尾平「おやすみ」ゴロン

信「またあとでな」ゴロン

尾平「zzz…」

信「zzz…」

エレン「寝るの早ぇ…」

エレン「オレは…厨房行ってくる」スタスタ

ミカサ「…どうして?」

エレン「飯は1300人分必要だから当番だけじゃ作れないだろ。それの手伝いだ」

ミカサ「それなら私も行く」

エレン「お前飯作れたか?」

ミカサ「私はおばさんと何度か一緒に作ったことがあるから…」

ミカサ「それよりもエレンの方が作れるか心配」

エレン「オレは大丈夫だ。旧調査兵団本部で何回か作ったからな。じゃあ一緒に行くか」

ミカサ「うん」

厨房

エレン「当番の人はもう居るかな…?」スタスタ

ミカサ「今日はナナバさんだからもう来てるかも…」スタスタ

ナナバ「あれ?君達そこで何やってるんだい?」

ミカサ「おはようございますナナバさん。当番の手伝いに来ました」

ナナバ「ありがとね、もしかして君も?」

エレン「はい、そうです」

ナナバ「ならついて来てくれ。こっちの方だ」スタスタ

ミカサ「はいっ」スタスタ

エレン「はいっ」(オレ昨日飯作ったから厨房の場所分かるんだけどな…)スタスタ

河了貂「あ、おはようエレン。今日も来てくれたんだ」

竜有「オレらだけで十分な気がするが…まぁいいか」

エレン「おはよう河了貂、竜有さん」

ナナバ「彼らも手伝ってくれてるんだ。ありがたいことにね」

ゲルガー「オレも居るぜぇ…」

ミカサ「おはようございますゲルガーさん」


河了貂「そう言えばさっきの悲鳴。結局何があったの?」

エレン「…秘密だ」

ミカサ「さっきからこの調子で教えてくれないの…」ヒソヒソ

河了貂「…オレ何があったか少し予想ついたかも…」ヒソヒソ

ミカサ「本当に…!?」ヒソヒソ

河了貂「後で聞いてみるよ。食事終わったら聞こうかな」

>>1です。昨日も寝落ちしてしまいました…ごめんなさい。続きを書きます

エレン「竜有さんって飯作れたんですね。超意外です」テキパキ

竜有「…そこんところ大事だぞ」テキパキ

エレン「分かりました」テキパキ


河了貂「2人は家族なんだっけ?」テキパキ

ミカサ「ええ、血は繋がってないけど」テキパキ

河了貂「へぇ~…結婚はするの?」

ミカサ「…ッ!?」

河了貂「あれ…?そんなに焦ってどうした…?」

ミカサ「そ、そんなこと考えたこともなかったから…///」

河了貂「…エレンのことはどう思ってるの?」

ミカサ「大切な家族。それ以上でもそれ以下でもなかったけど…」

河了貂「そーなんだ…」


ゲルガー「なぁナナバ…オレら雰囲気的に邪魔じゃね?」テキパキ

ナナバ「…それを言わないでくれ」テキパキ

河了貂「もしさ、エレンに彼女が出来たらどうするの?」

ミカサ「…お祝いをする」

河了貂「大人な対応だね」

ミカサ「河了貂こそあの人と結婚するの?」

河了貂「あの人ってまさか…?」

ミカサ「そう、信」

河了貂「あーそれはない、絶対ない。アイツと結婚するぐらいなら一生独り身の方が良いよ」

ミカサ「…嫌いなの?」

河了貂「そう言うわけじゃないんだけどさ。アイツのダメさ加減は見てて分かるだろ?」

ミカサ「…確かに」

河了貂「アイツと数ヵ月過ごしてみな。こき使われるだけだから」

ミカサ「…用意に想像できる」

河了貂「アイツもやる時はやるけどさ。大半が戦争なんだよね」

ミカサ「…とても大変そう」

河了貂「そっちもでしょ、昨日耳にしたんだけどエレンは死に急ぎ野郎って言われてるんだっけ?ジャンから聞いたんだ」

ミカサ「ええ…巨人を駆逐したいあまりそう言う発言ばっかりしてそのせいでそんなあだ名が…」

河了貂「…お互い大変だね」


竜有「いいか?オレは決して影は薄くねぇからな。分かったか?」

エレン「はぁ…分かりました…」(何だこの人…面倒くさい…)

信「お、良い匂いしてんじゃねーか」ズカズカ

エレン「あ、起きたのか。尾平は?」

信「アイツももう起きてるよ。何だっけな……あ!クリスタに会いに行くとか言ってたな」

河了貂「全く…あのバカは…」

エレン「大丈夫だぞ、なんたって護衛者が居るからな」

ミカサ「ユミルに任せておけば問題ない」

河了貂「護衛って…あの子狙われてるの?」

エレン「狙われて…るな。特に男子から」

信「まぁアイツ可愛いからな」

ミカサ「今日クリスタを鍛えるって言ってたけど…あの出っ歯からちゃんと守って」

信「任せとけ、ぶん殴れば一発で終わりだ」

エレン「その発想はおかしいぞ」

竜有「よし、もうそろそろで作り終わるぞ」

信「お、竜有居たのか。気付かなかったぜ」

竜有「」ズーン…

信「じゃあオレは先待ってるからな、早めに持ってきてくれよ」ズカズカ


ゲルガー「何だあのバカは?礼儀がないにも程があるぞ」

河了貂「ほんとすいません…うちのバカが朝から五月蝿くて…」

ナナバ「君は悪くないから謝る必要はないよ」

エレン「…アイツって目上の人に対してもあの口調なのか?」

河了貂「そうだよ…大将軍にすらタメ口だからね…」

ミカサ「…どうしたらそんな礼儀知らずになるの?」

河了貂「それはね…アイツの育った環境のせいなんだ…ってご飯出来たな。持っていこう」スタスタ

エレン(気になるな…後で聞こうかな?)スタスタ

ミカサ「あの…元気出して…」ユサユサ

竜有「オレなんて…どうせオレなんて…」ブツブツ

ミカサ「……」ヒョイッ

竜有「おぉあぁ!?お前、下ろせ!!」ジタバタ

ミカサ「こっちの方が手っ取り早い」スタスタ

竜有「やめろぉぉっ!!」


ナナバ「スゴいねぇ…よくあんな男を軽々と…」スタスタ

ゲルガー「オレらじゃ敵わねぇよ…」スタスタ

今日はここまでです。明日と明後日は夜からの投下となります。

>>1です。投下していきます

食堂

尾平「聞いてくれよ慶、昂。女の子の訓練兵に挨拶したら大男とそばかす女に襲われたんだ」ボロボロ

慶「それはお前が悪ぃぞ尾平。っていうかお前には東美ちゃんがいるんだからそう言う行為は止せって」

昂「そうだよ尾平さん。それに夜な夜な聞こえる奇声も止めてよ」

慶「あー、あの河了貂好きだー!とか、 羌?結婚してくれー!とかな。酷いときはオレ掴んで腰振ってるからな」

尾平「おまっ!それ言うなよな!」

昂「大丈夫だよ尾平さん。もう皆知ってるから」

尾平「マジで!?」

信「なんだ、思ったより怪我してねーじゃん」ズカズカ

尾平「おー信、今日エレンの股間を揉んでたんだって?」

信「アイツが近くに居たからな」

慶「少しぐらいは否定しろよ!」

信「だって事実じゃねーか」

尾平「それは…そうだけどよ」


クリスタ「あのー…ここでご飯食べても良いですか?」

尾平「もちろんっ!」

信「クリスタ、忘れてないよな?」

クリスタ「もちろんです、ご飯を食べ終わったら早速始めましょうね」

信「お、なんだ。思ったよりやる気満々だな」

ガラッ

エレン「ご飯持ってきましたよー」スタスタ

信「やっと来たか、随分と時間かかってたな」

河了貂「そりゃあ作る量が多いからね。時間もかかるよ」

エレン「じゃあオレ飯取ってくる。ミカサの分も持ってくるからここで待っててくれ」

ミカサ「うん、分かった」

信「そういやテン、今日アイツと町に出掛けるんだよな」

河了貂「そうだよ。それがどうかした?」

信「あのよ、その時に酒買ってきてくんねーか?ここのは尽きたらしいからな」

河了貂「えー、自分で買ってこいよー!」

信「オレはコイツを鍛えんだよ!」

河了貂「それは他の奴に任せておけばいいだろ!」

信「あ、それもそうか」

ミカサ「その前に二十歳以下はお酒は買えない…」

尾平「どのみち買えないってことだな。あーあ、昨日飲みすぎたな」

信「オレ一口も飲んでなかったんだぞ!」バンッ

尾平「そうかーそれはさぞ悔しいだろうなー。オレはたらふく飲んだけどなー」ニヤニヤ

信「…尾平、お前尾到に会いたいか…!?」ゴゴゴゴ…

尾平「じょ、じょ、冗談に決まってんだろぉ!」アセアセ

エレン「尾平…お前また何かやらかしたのか?」

尾平「べ、別にオレはなんもしてねぇよ!」

信「それより飯だ飯。さっさと食うぞクリスタ」ガツガツ

クリスタ「はいっ…!」モグモグ


ユミル「…なぁライナー…あの2人仲良くないか?」ジーッ

ライナー「ああ…仲良く飯食うなんて羨ましすぎる…ズリぃよ…」ジーッ

ユミル「…だからよ、今日一日アイツを観察しねーか?」ジーッ

ライナー「…それ良いな」ジーッ

ベルトルト「何する気だ君達は…?」

今日はもう終了です。短くてごめんなさい。明日も似たような時間に投下します

>>1です。今から投下します

アルミン「あ、エレンおはよう」

エレン「おうアルミン。あ、そうだ。今日一緒に街に出掛けないか?」モグモグ

アルミン「ああ…ごめんね。実はエルヴィン団長に過去に戻る装置を作ってくれと言われてね…」モグモグ

エレン「それじゃあ無理だな…ミカサは来れるか?」モグモグ

ミカサ「私は行ける…!」モグモグ

エレン「じゃあ飯食い終わったら外出する準備するぞ。貂達もな」モグモグ

河了貂「うん、分かった」モグモグ

羌?「…私達は何を持っていけばいいんだ?」モグモグ

エレン「うーん…特に無いな。じゃ、オレとミカサが準備を終えるのを待っててくれ」モグモグ

羌?「分かった」モグモグ

ガチャ

ペトラ「失礼します」

エレン「ペトラさん、おはようございます!」

オルオ「ったく、何でテメェがここにいんだよ?」

エルド「おや…?そこに居るのは誰だ…?」

グンタ「エレン、昨日何があったんだ?それとソイツらは誰だ?」

エレン「分かりました、話をするので部屋を出ましょう」ガチャ

エルド「ああ…分かった」スタスタ


河了貂「…あの人達って誰?」

ミカサ「多分…エレンの上司」

ペトラ「エレン…あなたが古城を出た後何があったの?」

エレン「…ちゃんと説明するので聞いてください。それに何かおかしいことがあっても突っ込まないでください」

グンタ「分かった、話してくれ」

10分後

グンタ「…嘘じゃないよな?」

エレン「はい、全て真実です」

エルド「そんなことが現実に起こるとはな…」

オルオ「まぁオレはアイツらのあの格好を見てその可能性もあると踏んでいたがな」

ペトラ「何強がってんのよオルオ。話聞いてる最中アンタ驚いてばっかりだったじゃない」

エルド「そうだぞ、お前が一々反応するから長引いたんだ」

グンタ「せめて舌噛んで静かにしてろよ」

オルオ「…お前ら扱い酷いぞ」

エルド「そうか…呼ばれた理由はその為か」

ペトラ「…どう言うこと?」

エルド「オレ達はエレンが街に出掛けるから来いと兵長に言われた…タイムスリップしてきた奴らも行くのか?」

エレン「はいっ、その通りです!」

オルオ「オレ達はソイツらの監視も兼ね合いしてんのか…」

ペトラ「まぁあの子達とも話してみたいし、悪くはないわね」

グンタ「それならさっさと飯を食べろエレン。アイツら多分食い終わってるぞ」

エレン「分かりましたっ、ではまた後で!」ガチャ バタン

数分後

エレン「…さて、食べ終わったし準備するか。一応金は持ってきておいてたな。確か…馬小屋だ」

ミカサ「…何故持ってきたの?」

エレン「何となくな」スタスタ

河了貂「街ってどれくらい遠いんだ?馬は必要か?」

ミカサ「そこまで遠くないから馬は必要ない。だから準備が終わるまで外で待っていて」スタスタ

羌?「じゃあ外に行ってるか」

信「楽しんでこいよお前らー」

尾平「…オレらはこの後特訓か…」

松佐「鍛える子女の子なんだろ。それも超可愛いんだってな」

田有「何だお前、見てなかったのか?」

松佐「生憎力比べの後すぐに寝ちまったからな」

尾平「スッゲェ可愛いぞ!なぁ崇原!」

崇原「ああ…あれは中々の子だ…」

松佐「楽しみだな…あ、外で鍛えるんだろ?もしかしたらもう外で待ってるんじゃないのか?」

信「…行くぞお前ら!!」

尾平(完全に忘れてたなコイツ)


ユミル「…私たちも行くぞライナー!」

ライナー「おう!ベルトルトも来いっ!」

ベルトルト「えぇっ!?」



クリスタ「…来ないなぁ」


信「…本当に居た」

尾平「どうすんだよ、あの様子だとあの子ずっと待ってたっぽいぞ」

田有「…最低な男だな」

去亥「なにやってんだよ千人将」

竜有「さっさと謝りに行けよ」

信「お、おう…」スタスタ

信「お、おい!待たせて悪いな!」スタスタ

クリスタ「信さん!てっきり来てくれないかと…」

信「んなわけねーだろ!オレはちゃんと約束守るからな!」


尾平「アイツ…堂々と嘘ついたな」

竜有「全く…あんなのがオレらの隊長だと思うと頭が痛い…」

去亥「あのバカ遅れたくせに仲良く話してやがるぞ」

松佐「ほー…あの子がクリスタか…」

崇原「…お?こっちを見てきたぞ」

田永「…こっち来てんぞ」

信「テメェら…何で付いて来てねーんだよ…」

尾平「…え?付いてった方がよかったのか?」

信「当たり前だろ!オレ一人でやれるわけねーだろ!」

去亥「はぁー…仕方ねーな…」トボトボ

尾平「見るだけだと思ってたのに…手伝うのかよ…」トボトボ

田有「まぁ…信一人で出来るわけが無いからな」トボトボ

田永「それなら最初からやるんじゃねーよ…」トボトボ

クリスタ「皆さん居たんですね!」

尾平「……」

松佐「……」

信「どうしたお前ら?」

尾平「…やっぱ可愛いな」ヒソヒソ

松佐「想像以上だ…この時代に来たかいがあったな…!」ヒソヒソ

クリスタ(何の話をしてるんだろう…?)

信「じゃあさっさと訓練を始めっぞー!」

クリスタ「あ、はいっ!」



エレン「…街に出掛けるのって久しぶりだな…」

ペトラ「私達も久しぶりね」

オルオ「オレらもあまり休暇を貰えなかったからな」

エルド「最初はどこ行くんだ?」

エレン「うーん…2人に決めてもらいますか」

ミカサ「2人って…?」

エレン「もちろん貂達だ」

羌?「私は別に行きたいところは無いが…」

河了貂「オレも…強いて言うなら街を歩いてみたいな」

エレン「分かった、何か欲しいものあったら遠慮無く言えよ」

河了貂「へぇー…未来にはこんな建築物が建っているのか…」

羌?「私達の居た時代とは大違いだな。武器も食べ物も…敵も」

エレン「そんな違うのか?武器はともかく食べ物はあまり変わらない気が…」

河了貂「オレ達の時代には「パン」なんて無かったよ」

エルド「…何となくだが…一回君達の時代に行ってみたいな」

河了貂「あっ、それは止めといた方がいいよ!あの時代も中々に危ないから…!」

グンタ「この時代に比べればましだ。だってエレンから聞いた話では人間が敵なんだろ?」

ミカサ「それに大将軍にも会ってみたい…」

エレン「確かにな、王騎将軍や?公将軍に会いてぇ…!」

羌?「…言っておくが王騎将軍は…っ!?」バッ

オルオ「お?いきなり後ろ向いてどうした?」

蒙恬「おっ、こんなところで会うとはね」

リコ「…久しぶりだなエレン、ミカサ」

エレン「お久しぶりですリコさん。何故リコさんがここに…?」

リコ「…実はコイツを街に連れていけと昨日ピクシス司令に言われてな…」

蒙恬「いやー、昨日司令に頼んだら簡単に通ってね。それで暇だったのがリコさんだったから監視として来てもらったと」

エレン「…ってかお前誰だ?」

蒙恬「ああ、ごめんごめん。名乗ってなかったね。オレは蒙恬。信の仲間さ」

エルド「…昔の人間だってのに」ヒソヒソ

オルオ「…結構チャラいな」ヒソヒソ

ペトラ「でもイケメンよね。兵長には負けるけど」ヒソヒソ

グンタ「まぁな」ヒソヒソ

蒙恬「あれ、君も来てたんだ。名前は確か……」

羌?「羌?だ。部下はどうしたんだ?」

蒙恬「彼らはね、二日酔いで皆倒れてるよ」

エレン「二日酔いって…まさかアンタらも飲んだのか?」

蒙恬「アンタらもってことは信達も飲んだのか。もしかしてそっちも二日酔い?」

エレン「…こっちは違うぞ…」

蒙恬「はははっ、もしこの事が王賁に知られたらスゴい罵倒されそうだなオレ達。アイツらも飲んでたら別だけど」

ミカサ「…王賁?」

蒙恬「王賁はね、オレと信より少し偉い奴だ。性格はめんどくさいけど…」

エレン「確かその人は憲兵団に行ったんだよな…?」

蒙恬「うん、そうだよ。多分今頃玉鳳隊の皆さんが怒鳴り散らしてるだろうね」

リコ「憲兵団はだらけた奴らが多いからな…」

蒙恬「彼らはそういう所厳しいからね」

エレン「…玉鳳隊って何だ?」

蒙恬「王賁の率いる隊の名前さ。オレの隊は楽華隊って言って信の所は飛信隊って言うんだ」

オルオ「覚えにくいな…どうせなら自分の名前を隊の名前にしてくれよ」

蒙恬「そういう隊もあるけどね、オレは気に入ってるから変える気は無いよ」

蒙恬「あ、君達の名前教えてくれよ。そういえば聞いてなかった」

エレン「…オレはエレンだ。よろしくな」

ミカサ「…私はミカサ」

蒙恬「何か体から出てるオーラがスゴいな…」

エルド「…オレはエルドだ。よろしく」

ペトラ「私はペトラ。よろしくね」

蒙恬「よろしくペトラさん。あなたとは仲良くなれそうだ」

ペトラ「そ、そう…」(あまり関わらない方が良いわね…)

グンタ「オレはグンタだ」

オルオ「オレの名はオルオだ。よろしくな、ガキんちょ」

蒙恬「はぁ…」(この人浮いてるなー…一人だけおっさんて)

エレン「…どうする?この人達と一緒に行動するかここで別れるか」

エルド「オレはこのままでいいぞ」

グンタ「オレもだ。どうせなら多い方が楽しいだろ」

オルオ「オレはどっちでも構わねぇぜ」

ペトラ「私は…一旦別れた方がいい気が…」

蒙恬「えー…」ガーン

ミカサ「私もそう思う…」

蒙恬「えぇー…」ガガーン

河了貂「オレはこの人と話したいから一緒の方がいいな」

羌?「…私はそれで構わない」

蒙恬「よしっ!」グッ

>>1です。続きを書きます

蒙恬「賛成派の方が多いね。と言うことでどっか行きましょう」

エレン「お前は行きたいところとかあるのか?無いならそこら辺を歩くだけだが」

蒙恬「…服売ってるとこある?どんな服あるか見てみたいんだよね」

河了貂「あ、確かにそれ気になる」

リコ「じゃあ衣服を買いに行くか。私も新しい服欲しいしな」

エルド「…オレら絶対暇だよな」

グンタ「荷物持ちの可能性も高いぞ…」

オルオ「…てかお前ら金持ってきたか?」

グンタ「え、持ってきてねーけど」

エルド「オレもだ。オルオは持ってきたのか?」

オルオ「…持ってきてない。なら誰が金出すんだ?」

グンタ「……」

エルド「……」

ミカサ「あの、皆さん…」

オルオ「あ?どうした?」

ミカサ「出発しましたよ。エレン達」

エルド「お、本当だ。教えてくれてありがとな」

グンタ「…ミカサでいいんだよな?」

ミカサ「はい」

オルオ(コイツが…)

エルド(エレンの言ってた…)

グンタ(戦士百人分の女か…美人だな)

洋服屋

蒙恬「おぉー!スッゴいねー!」

リコ「そうはしゃぐな。見てるこっちが恥ずかしい…」

蒙恬「数百年後はこんな服が流行ってるのかー…試しに着ることってできますか?」

店員「出来ますよ。それではあちらの試着室で試着してみてください」

蒙恬「分かりましたー!」スタスタ ピシャッ

エレン「…なんか違和感無いな…数百年前から来た奴なのに…」

ミカサ「普通はああいう反応が起こりそうだけど…」チラッ


河了貂「……?この記号は何て読むんだ?」

羌?「…全く分からない…」

グンタ「それはSって言うんだ。つまりその服はSサイズってことだ」

河了貂「え、えす?」

羌?「さいず?」

グンタ「あ、あれ?そこから分からないのか…?」

エルド「グンタ大変そうだなー」ボケー

オルオ「そうだなー」ボケー

ペトラ「ちょっとアンタ達、椅子に座らないでよ。他の人の迷惑になるでしょ」

オルオ「…だりぃ…」ボケー

エルド「…同感…それに今はあんまし客入ってないから良いだろ…」ボケー

ペトラ「…その姿見たら兵長失望するわよ」

オルオ「すいませんでした兵長ぉぉ!!」ムクッ

エルド「申し訳ございません兵長ぉぉ!!」ムクッ

「なぁにあの人達?いきなり大声出して」ヒソヒソ

「行儀が悪いわねぇ」ヒソヒソ

ペトラ「ぐっ…」(コイツらのせいで…私まで…)

オルオ「悪い…お前にも迷惑かけた…」

エルド「…ごめんな…」

ペトラ「謝るくらいなら最初からしないでよ…」

シャーッ

蒙恬「どうですかリコさん?似合ってますか?」

リコ「…悪くないと思うぞ」

エレン「普通に似合ってるな…」

蒙恬「いやー誉めてくれてありがとっ」

エレン(…何かこういう爽やか系の奴と話すのは初めてだな…)

蒙恬「他にも良いのないか探してきますね」スタスタ

エレン「…自由奔放な奴ですね…」

リコ「全くだ、扱いに困る」

エレン「うちの方も大変ですよ。ただのバカですから」

リコ「…お互い大変だな」

エレン「そうですねー…」

ミカサ「これなんてどう?」スッ

河了貂「…梟が胸に描いてあるね」

羌?「河了貂にはぴったしだろう。子供の頃から変な服を着ていたし」

河了貂「…それとこれとは全然違うよ!」

ミカサ「一度着てみるべし」グイッ

羌?「意外に似合うかもしれないぞ」

河了貂「意外って言ってる時点で嫌な予感しかしないよ!」

ミカサ「お金は私が払う」

河了貂「買う前提なの!?」

羌?「なに、試着して買うだけだ。何も心配することはない」

河了貂「心配しか無いよ…」

グンタ「よぉお前ら…」ヨロヨロ

オルオ「…お前もこっちに来たか…」

グンタ「あんな女子力高いところにオレが居られるわけないだろ…」

エルド「…まぁ、頑張ったな…」ポンッ

グンタ「…ん?ここにはペトラが居なかったか?」

オルオ「…ペトラなら」チラッ


河了貂「…着たよ!これで満足か!?」カァァ…

ミカサ「顔がスゴい真っ赤…」

羌?「そんなに恥ずかしいのか…」

ペトラ「でも似合ってるわよ…スゴく」

河了貂「こんな姿アイツらに見せたくない…絶対にバカにされる…」カァァ…


グンタ「…オレとバトンタッチした感じで入ったのか…」

エルド「…溶け込んでるな」

オルオ「…オレ、あそこ行ってみるぜ!」ダッ

グンタ「あっ、バカっ!戻ってこい!」

オルオ「うるせっ!女子に負けたお前とはちg…」ガシッ

王賁「貴様…何をしている?」

番陽「この男、中年のくせして女を襲おうとするとは…恥を知れっ!この下朗がァァッ!!」グググッ

オルオ「…だ、誰だアンタ!?」ビクビク

番陽「儂は玉鳳隊副長の番陽だッ!!貴様こそ名を名乗れェッ!!」グググッ

オルオ「お、おれは調査兵団特別作戦班所属オルオ・ボザドだ。それにオレはおっさんじゃない」アセアセ

番陽「…それは真か?」グググッ

オルオ「そうだ。分かったら手を離してくれ」アセアセ

番陽「それが真だからと言って貴様があそこにいる女共に近づこうとしていたのも事実ッ」グググッ

オルオ「あそこにいるのは同僚だ!」

ミカサ「…ペトラさん…オルオさんが捕まってます」

ペトラ「…いや、あれは絡まれてると言った方がいい気が…」

河了貂「とにかく助けに行かないと…ってあれ、あの人達どこかで見た気が…」

羌?「さっき堂々と言っていただろ、玉鳳隊だと」

ミカサ「それって…憲兵団のところへ言った隊のはず…」

ペトラ「待ってください!多分その人は無実です!」

番陽「むっ、貴様何者だッ!?」グググッ

ペトラ「わ、私はペトラ・ラルです!そこの男の同僚です!」

オルオ「ペトラ…助けに来てくれたのか…」

番陽「…つまり悪意は無く話しかけようとしていたのか」パッ

オルオ「げほっ!ごほっげほっ!」ドサッ

王賁「済まなかった。我々の非礼を許してくれ。しかし、怪しげな表情をして危険な言動をする貴様も悪い」

オルオ「オレのこの顔は元からだ!」

番陽「なんと…!」

オルオ「なんと…!じゃねーよおっさんッ!!」

王賁「…む、我々に付いてきてた女がどこかへ行ったな」

番陽「あのヘラヘラとした女ですか?奴なら店の前に居ますよ」

王賁「いや、もう一人居たはずだ。金色の髪をした女が」

番陽「おや…本当ですね。探してきます」タタタッ

オルオ「…ふぅー…あのおっさん恐ろしかった…」

グンタ「良かったなお前、無事にすんで」

エルド「…君の名は?」

王賁「人に名を尋ねるときはまず自分から言う。それぐらい学ばなかったのか?」

エルド「…エルド・ジンだ」イライラ

王賁「王賁だ。お前達も調査兵団の人間か?」

グンタ「…そうだ」

王賁「…憲兵よりはましな人間が多そうだな」

エルド(それはオレらだけだ)

オルオ(ハンジさんみたら呆れるだろうな)


蒙恬「これなんかどう?」

エレン「それも悪くないな…」

リコ「お前何でも合うな…」

蒙恬「ははっ、嬉しいな……ん、あの子見たことあるな…」ジーッ

エレン「あれは…アニだ!」

リコ「確か昨日コイツの面会の時に居たな」

蒙恬「オレ会いに行ってくる」タタタッ

エレン「オレも会いに行くか。憲兵団行って変わったか気になるな…」タタッ

アニ(…あのおっさんと偉そうな奴…苦手だな…)スタスタ

蒙恬「ねぇ、君もしかして昨日会わなかった?」

アニ(ナンパ…?いやこの人は昨日駐屯兵団であった人だ…)

蒙恬「あ、間違いない。君のその麗しい顔を間違えるわけがないよ」

蒙恬「もしさ、今暇だったら昼食でも食べない?さっき良さげな店見かけたんだよね」

エレン「何やってんだお前ー!!」

蒙恬「ちぇっ、邪魔が入った」

エレン「そりゃ止めるに決まってんだろ!」

アニ「エレン…久しぶり」

エレン「よぉ、数十日振りか。憲兵団はどうだ?」

アニ「まぁ…アンタの思ってるような所だったよ」

蒙恬「だった…?」

エレン(何でコイツは会話に混ざるんだ?)

アニ「…アイツらが来てから変わったよ」

蒙恬「王賁達か…彼らは規律とか超厳しいからね」

エレン「…どれくらい厳しいんだ?」

アニ「…朝寝坊した奴がいてソイツが首を斬られそうになった」

エレン「厳しいを越してるぞそれ!?」

蒙恬「あっちゃー…スゴい迷惑かけてるね…」

アニ「それからは上官でさえまともに働いた。奴らの監視が無いときでさえ働いた」

エレン「…よっぽど怖いのか…」

アニ「…皆他の軍が来た方が良かったと心の底から思ってるよ」

蒙恬「まぁそこんところは許してあげてね。なんせ父親のせいでひねくれちゃってね…」

王賁「何を話している蒙恬」

蒙恬「げっ!王賁…」

王賁「勝手にオレの父親の話をするな」

王賁「…コイツは誰だ?」

エレン「…オレはエレンだ。アンタは王賁だよな?」

王賁「そうだ」

エレン「…よろしくな」スッ

王賁「では外に出るぞ。アニ・ レオンハート」サッ

アニ「…はい」

エレン「ちょっと待てよ…握手ぐらいしてくれてもいいんじゃないか?」

王賁「我々は見回りに来ているのだ。貴様のような男に構ってる暇はない」スタスタ

アニ「…ごめん、エレン」スタスタ


エレン「……何だよアイツ!?偉ぶりやがって!」

蒙恬「あれはね、慣れるしかないんだ」

エレン「だからってよ…あれじゃまるで独裁政治だろ…」

蒙恬「…オレはそうは思わないな」

エレン「何でだよ!?」

蒙恬「さっきアニが言ってたろ。玉鳳隊が居なくても真面目にやるようになったって」

蒙恬「つまり不正が無くなり全員が常に身を引き締めて仕事をする状態を作ったわけだ」

エレン「…確かにそうだ…」

蒙恬「アイツだって無理矢理働かせて上手くいくとは思ってないだろうし、多分一日だけ手伝うつもりなんだろう」

エレン「…そんなことを考えてたのか…スゴいなアイツ…」

蒙恬(ほとんどオレの推測だけどね)

蒙恬「まぁアイツにはアイツなりの考えがあるってことだよ」

エレン「なんか…アイツに悪いな…」

蒙恬「別にエレンが気にすることはないよ。あの口の悪さは元からだし」

エレン「…そろそろお会計と行くか」

蒙恬「そうだな。じゃあこれ頼んだ」ドサッ

エレン「え、オレが買うのか?」

蒙恬「女性に買わせるわけにはいかないだろ、な?」

エレン「…使い方が違う気がする」

今日はもう終わりにします。明日はいつも通り9時ぐらいからの投下となります

キングダムの人達と巨人との戦闘シーンはあるの?

>>1です。>>355は厳しいですが書こうと思ってます。そうしないとわざわざクロスさせた意味がありませんからね

リコ「おいエレン。さっきまで誰と話してたんだ?」スタスタ

エレン「同期です。それと昨日憲兵団に行った隊の隊長です…」

リコ「話には聞いたが随分とスパルタらしいな」

エレン「…度が越えてますよね」

リコ「確かにな…じゃあ私は買いたい服見つけたからもう会計済ますぞ」

エレン「あ、ちょっと待ってください。アイツらに欲しい服あるか聞いてきます」タタタッ

リコ「レジで待ってるぞー」

エレン「おーい、何か買いたいのあったかー?」

ミカサ「この服をっ」グイッ

エレン「…梟が胸に描いてあるぞ…」

羌?「河了貂が着る服だ」

河了貂「もう好きにしろよ…」

エレン「あー梟鳴だからか。成る程」

ミカサ「…きゅうめい?」

羌?「何だそれ?」

エレン「あれ、羌?も知らないのか?河了貂の部族の名前だぞ」

羌?「…そんなこと初めて聞いたぞ」チラッ

河了貂「だって聞かれなかったし自分から言うタイミングが無かったから…」

河了貂「…梟鳴ってのは山民族のこことなんだ。あ、山に住んでるってことだよ」

ミカサ「山は昨日教えてもらった」

河了貂「そう、それでね。オレはその梟鳴の生き残りなんだ。実はその部族はずっと前に滅ぼされてね」

エレン「そのせいで黒卑村っつー酷い村で生活してたんだろ?」

河了貂「うん、あそこの生活は本当に酷かったよ。一日生き残るのでさえ過酷だったんだ…」

ミカサ「…もしかして天涯孤独なの?」

河了貂「そうだよ。それがどうかした?」

エレン「…オレ達もそうなんだ。あとアルミンっていう金髪の男もな」

河了貂「へぇー…なんか多いね。信もそうだし」

エレン「そうなのか…じゃ、買う服はそれだけでいいんだな?」

ミカサ「うん。お金は私が払う?」

エレン「いや、いいよこれぐらい。じゃあ店の前で待っててくれっ」タタタッ

店の外

オルオ「全く…あの爺ふざけやがって…」

グンタ「あんなのがいるって…憲兵団はお気の毒だな」

蒙恬「調査兵団は信達で良かったね」

ミカサ「ええ、彼から聞く昔の戦場の話は面白い…」

蒙恬「えっ?話してんの?」

リコ「私達はそんなこと一切聞いてないぞ…」

蒙恬「そ、それは…昨日酔ってたからね!皆酔い潰れてたから仕方ないんだよ!」

リコ「普通はそこまで飲まないだろ!」

蒙恬「だってあのおじいさんが好きなだけ飲んでいいって言ってたから…」

リコ「だからって飲むバカがどこにいる!?」

蒙恬「少なくともここには居ますよ」

エレン「はぁー…予想以上に高かった…」スタスタ

エレン「皆さん次どこ行きますかー…っていねぇ!?」


王賁「貴様ら…公然の場であんな騒ぎ立ててどんな気分だ?」

蒙恬「…リコさんのせいですよ」ヒソヒソ

リコ「バカ言えっ、お前が悪いに決まってるだろ」ヒソヒソ

番陽「蒙恬ッ!貴様何を話している!?そこの女もだ!」

蒙恬「副長さん…いくら広場から離れたとは言え声が大きい」

番陽「黙れッ!!蒙恬!貴様は今自分がどういう立ち位置か分かっているのか!」

蒙恬「…説教されてる最中」


オルオ「くそっ…あのチャラ男のせいでオレ達まで…」

ヒッチ「あのー…叱るこっちの身にもなってくださいよね」

グンタ「…なんかすまん」

マルロ「これが調査兵団の実態か…」

エルド「オレらは関係ないからな。全部あの2人だからな」

マルロ「止めなかったお前達も悪い」

河了貂「どうする…多分エレンはオレ達のこと探してるよ…」ヒソヒソ

ミカサ「…抜け出すしかない」ヒソヒソ

羌?「…すまない、待たせてる奴がいるためここで油売ってる暇はないんだ」

アニ「…それってエレン?」

河了貂「そうだよ。だから説教は終わったことにしてオレ達を帰してくれない?」

ヒッチ「ねぇ…どうするマルロ…?私的にはめんどくさいから早く終わらせたいんだけど…」ヒソヒソ

マルロ「しかし手を抜いたことがバレれば…奴らに説教されるぞ」ヒソヒソ

アニ「……」

ヒッチ「そんなの黙っときゃ良いのよ。アイツらはアイツらで忙しいみたいだし」ヒソヒソ

マルロ「まぁ…コイツらはなにもしてないみたいだからいいか」ヒソヒソ

マルロ「…ごほんっ。説教は終わったから帰っていいぞお前ら」

グンタ「うーっす…」

オルオ「あの2人はまだまだかかりそうだな…」


番陽「蒙恬…貴様千人将としての自覚はないのか!?」

蒙恬「あるに決まってるよ。でも少しぐらい楽しんだって良いじゃん」

王賁「貴様はこの世界に来る前から楽しんでるだろう」

蒙恬「より楽しんでんの!」

リコ(…完全に私だけアウェーな感じがする)

今日はこれでおしまいです。明日はいつもより少し早めに投下できるかもしれません

>>1です。これから投下します

蒙恬「…反省したからもう良いよね?」

番陽「ダメに決まっておろうが。何を考えている」

リコ「あ、アイツらもう説教終わったぞ」

蒙恬「えー…じゃあオレらももうそろそろ終わり…?」

王賁「何故その発想に至った…?理解に悩む…」

リコ(…お腹減ったな…)グー

蒙恬「ほらほら、リコさんお腹空いてるようだから終わろうよ」

番陽「むぅ…では後少し話したら終わりとする」

蒙恬(やったー!これで思いきり楽しめる!)

王賁「蒙恬、貴様とは個別で話したいことがある。しばし付き合え」

蒙恬「えぇー……」

数分後

番陽「…よしっ帰っていいぞ」

リコ(やっとか…)スタスタ

王賁「…番陽副長、少しの間この場から離れていただけないだろうか?」

番陽「…はっ」スタスタ


蒙恬「…さて、オレと2人きりになりたいなんて…王賁も意外だなー」

王賁「ふざけるな」ギロッ

蒙恬「はいはい…それで、何の用なの?」

王賁「…オレ達の今後の身の振り方を考えるぞ」

蒙恬「…元の時代に戻るまで兵団に宿泊させてもらう…これは相手に甘えてるようで嫌だな」

王賁「同感だ。オレ達は兵士の前に男だ。そんな恥ずかしいことできるか」

蒙恬「…なら何をするんだ?」

王賁「…彼らに力を貸す」

蒙恬「力を貸すってことは…巨人を倒すのを手伝うってこと?」

王賁「そうだ。オレ達が元の時代に戻るまで協力する」

蒙恬「…簡単に言うけどさ。すっごく強いらしいよ。だって1体倒すのに何十人も死ぬらしいからね」

王賁「それはここの人間が弱いからだ」

蒙恬「…それを言っちゃダメだ。あの人達だって頑張って戦ってるんだから」

王賁「頑張るだけなら誰でも出来る。戦うからには生き残らないと意味がない」

蒙恬「…確かにね。でも相手は巨人と言うだけあってでかいらしい。最低でも3mはあるんだって」

王賁「……待てっ、誰か来たぞ」

蒙恬「んー…あれは…」


エレン「あ、ここに居たのか蒙恬」スタスタ

蒙恬「エレンか。待たせてごめんね」

エレン「いや、いいんだ。大事な話をしてたみたいだし…」チラッ

王賁「…オレの方を見てどうした」

エレン(コイツ…威圧感ハンパないな…)

王賁「先程も会ったな」

エレン「ああ…忙しいんじゃなかったのか?その割にはゆっくりと話してるようだが…」

王賁「…貴様には関係ないことだ」

エレン「…話は終わったのか?まだ終わってないならオレは立ち去るが…」

王賁「概ね伝えたいことは伝えた。もう戻っていいぞ」

蒙恬「はーい、じゃあ明日ね」スタスタ

王賁「…分かった」

エレン(明日…?)スタスタ

蒙恬「ふぅー、やっと話が終わった。皆は今どこに居んの?」スタスタ

エレン「喫茶店に居るよ。リコさんも遅れて到着した」スタスタ

蒙恬「…きっさてん?」スタスタ

エレン「…飯食う場所だ」スタスタ

蒙恬「へぇー、なら早目に行こうか。女性を待たせるのは主義じゃない」タタタッ

エレン「…そうだな」タタタッ

喫茶店

ミカサ「…エレン達遅い…」

河了貂「リヴァイ班の人達、エレンが一人きりになってること思い出した瞬間顔色が変わったね」

リコ「アイツら完全に任務を忘れていたからな…」

羌?「…蒙恬を置いてって良かったのか?」

リコ「一応憲兵団の奴がいたし、途中でエレンと会って蒙恬のこと任せたからな」

河了貂「そこでここの場所を教えてもらったの?」

リコ「そうだ」

ミカサ「…あ、リヴァイ班の人達が戻ってきた」


蒙恬「良い匂いがするね…この店」

オルオ「フッ、オレが見つけたんだ」

グンタ「意外だよな、オルオがこんな店見つけてたなんて」

ペトラ「そうね、キャラじゃないって感じ…」

エレン「ミカサ達は…あそこだ」

オルオ「ふと思ったんだが…飯の金は誰が払うんだ?」

ペトラ「……」チラッ

エルド「……」チラッ

グンタ「……」チラッ

蒙恬「……」チラッ

エレン「…分かりましたよっ、オレが払います!」

ペトラ「え、良いの?」

グンタ「助かるなぁ…」

エルド「感謝してるぞエレン」

オルオ「お前はオレが思っていた以上に出来る男だな」

蒙恬「なんか悪いねー」

エレン(くそっ…アンタらがそうしろって目で訴えてきたんじゃないか…!)

ミカサ「エレン、流石に10人が座れる場所はないからもう一つ席を取っておいた」

エレン「おお、ありがとな。じゃあ6人と4人に分かれるか」

リコ「ならこれで丁度良いんじゃないか?」

エレン「そうですね。じゃあミカサ、もう一つの場所教えてくれ」

ミカサ「……分かった」

エレン(何か機嫌悪いな…オレ何かやらかしたか?)

ミカサ(久々にエレンと休日を過ごせると言うのに…全然一緒に居られない)ショボン…

エレン(そう言えば…団長にお使いを頼まれてたな)

エレン(確か…1300人分を買ってこいと言ってたな。一日三食としてタイムマシンが戻るのが何日ぐらい掛かるんだ…?念のため一週間分買うか)

エレン(…ヤバイッ!絶対金足りねぇ!!)


調査兵団本部

エルヴィン「…ハッ!エレンにお使いの金をあげるの忘れてた!」

エルヴィン「どうする…?今から行くか…?しかし次の壁外調査の作戦を練らないといかない…」

エルヴィン「…代理の者を送るか」

エルヴィン「リヴァイ!居るか!?」

>>1です。毎度毎度遅れてすいません

一人だけキャラを増やすことに決めました。それでは続きを書きます

トーマ「エルヴィン団長っ、リヴァイ兵長はもう古城に戻りましたよ」

エルヴィン「そうか…ならトーマ。この金をエレンに渡してきてくれ」ズイッ

トーマ「は、はいっ…」スタスタ

エルヴィン「これで問題なし…」

喫茶店

河了貂「いやー悪いね。オレ達の分まで払ってくれて」

エレン「良いんだよ別に。自分で払うって決めたからな」

ミカサ「エレンは子供の頃から変なところで強情になる…」

羌?「変な奴だな」

エレン「そうだったか…?」

ミカサ「そう、例えば近所の悪ガキに対して絶対に負けを認めなかったりした」

エレン「…あったなそんなこと」

蒙恬「それよりさ、これからどうするの?エレンが頼まれてた材料を買いに行くのに付いてく?」

オルオ「まぁそうだろうな」

ペトラ「私達にはエレンの監視をするっていう任務があるからね」

エレン「じゃあ市場に行きましょう。金のことはその後考えるってことで」

エルド「…本部から支給されないのか?」

グンタ「エルヴィン団長ならしてくれるはずだぞ」

エレン「…では一回戻るべきでしょうか?」

蒙恬「いや、その必要はないみたいだよ。ほら」ジーッ


トーマ「ここに居たのかお前ら」

エルド「こんにちはトーマさん。もしかして食糧のことで…?」

トーマ「そうだ。この金を渡しておくから3日分買ってきてくれ。もちろん1日三食だ」ジャラ…

エレン「3日…ですか?」

トーマ「ああ…アルミンという兵士が今新しい装置を作っているようだが、実際は失敗品を改良するだけで良いため早く済むらしい」

エレン「流石アルミンだなっ」

トーマ「それと、アンタ駐屯兵団だろ?この事をピクシス指令と憲兵団に伝えておいてくれ」

リコ「…分かった」

トーマ「それじゃあオレは本部へ帰る」ドガラッ

エレン「…馬で来るとはな」

オルオ「何ボーッと突っ立ってんだよ。さっさと行くぞ」スタスタ

エレン「あ、はい!」スタスタ

リコ「アイツらに報告するの…やだな…」

蒙恬「憲兵団ですか?他の人に任せれば良いでしょ」

リコ「いや、こっちにも精鋭班としてのプライドがあるんだ」

蒙恬「…あの副長を目の前にして同じ態度取れますか?」

リコ「…やって見せるさ!」グッ

蒙恬「頑張ってー」

市場

エレン「…オレ一人で買うのは大変だから手伝ってもらっても良いですか?」

オルオ「チッ…仕方ねぇな」

グンタ「お前には奢ってもらったからな。やるに決まってんだろ」

蒙恬「あのー…もしかしてオレも…?」

リコ「私も…なのか?」

エルド「当然だろ。お前が付いてきたいって言ったんだから」

エレン「…本当にこういうときこそ蒙恬の部下を使えたら良いのに…」

蒙恬「あははっ、面目ない…」

今日はこれで終了です。明日は昼からの投下となります

>>1です。投下します

エレン「じゃあまずは野菜から買いに行こう」

ペトラ「…1300人分の野菜って…」

ミカサ「私がなんとか頑張ります」

オルオ「オレ達も持つに決まってんだろ。新兵に全部任せてられっか」

グンタ「ちゃんと先輩に頼ってくれよ」

蒙恬「オレも頑張ろうかな」

エレン「ありがとうございます。…てっきりオレに全部任せるつもりなのかと思ってました」

エルド「そんなこと…思うわけないだろ」

蒙恬(そのつもりだったんだけどな…)

数十分後

エレン「大体買い終わったな…食糧は本部に送ってもらえるようだし助かる」

ミカサ「…あの荷物を持つことを考えると恐ろしい…」

蒙恬「…ホント、ありえない量だったよね…」

エルド「…この後は何するんだ?」

河了貂「うーん…オレはもう十分かな」

羌?「私もだ。久々に休みを満喫することができた」

エレン「じゃあ…本部に戻るか」

オルオ「エレン、テメェはオレ達と一緒に帰っぞ」

ペトラ「兵長はもう戻ってるはずよ」

エレン「そうですか…」

調査兵団本部

馬小屋

エレン「さて…またな。ミカサ」

ミカサ「…今度の壁外調査…必ず生き延びよう…!」

エレン「…もちろんだ!」ドガラッ

ペトラ「今日はとても楽しかったわ。予定がなかったら次の休日も町に出掛けようね?」

ミカサ「はい…!」

エレン(アイツらとはあまり話せなかったな…)

オルオ「おら、さっさと行くぞクソガキ」ドガラッ

エレン「…はい」ドガラッ


河了貂「…行っちゃったね」

羌?「良い奴だな、アイツ」

ミカサ「…中に戻ろう」スッ

アルミン「はぁ…疲れた…」グテー

コニー「水持ってくるか?」

アルミン「うん…頼むよ…」グテー

サシャ「私のもお願いしますー…」グテー

コニー「おうっ、分かったぜ!」タタタッ

ナナバ「装置はなんとかなりそうかい?アルミン君」

アルミン「大分…進んでいます…多分明後日までにはできます…」グテー

ナナバ「へぇ…でも焦りは禁物だよ。確かに彼らも早く帰りたいだろうけど故障してたりしたら一番最悪だからね」

アルミン「分かり…ました…」グテー

ベルトルト「あのさぁ…」

ライナー「……」セイザ

ユミル「……」セイザ

ベルトルト「いくらさ、信が気に食わないからってさ。訓練中に突撃するのはどうかと思うよ」

ライナー「……」

ユミル「……」

ベルトルト「クリスタもスゴくビックリしてたよね、それに部下の人達も。だって鬼の形相をした2人の男女が襲ってきてるんだから」

ライナー「…だってなぁ」ポリポリ

ユミル「クリスタがあの男に微笑んでたからなぁ…」ポリポリ

ベルトルト「…物事にはね、限度があるんだよ」

ベルトルト「結局2人とも信に叩かれて伸びたよね。君達が悪いんだから謝りに行きな」

ライナー「…分かったよ、行けばいいんだろ?」スクッ

ユミル「今回だけだからな…」スクッ

ベルトルト(何故上から目線なんだ?)

信「話は終わったかお前らー?」スタッ

ライナー「あっ、お前!」

ユミル「何時から居た!?」

信「そこのノッポがあのさぁ…って言ったところからだ」

ライナー(最初からじゃねぇか!)

信「それで?オレになんか言うんだろ?」ニヤニヤ

ユミル(う、うぜぇ…!!)イライラ

ライナー「…昼間はいきなり襲って悪かったな!」

ユミル「…もう二度としねぇよ!」

信「別に気にしてねーよ。あんなの襲われた内に入んねーし」

ライナー「…そういやクリスタは?」

信「アイツか?アイツなら水飲みに行ったぞ」

ライナー「クリスタに謝りに行くか。行くぞユミル」スタスタ

ユミル「お前に言われなくとも分かってるよそれぐらい」スタスタ


信「あの女中々に根性あるな、鍛えがいがあるぜ」

ベルトルト「まあ…成績上位者に入っているからね」

信「せ…?何だそりゃ?」

ベルトルト「成績上位者。3年間訓練兵団で訓練し、優秀だった10名のことだよ」

信「ほぉー…アイツスゴいのか!」

ベルトルト(…ユミルの方が実力は上だろうけどね)

ミカサ「あ、ベルトルトただいま」

ベルトルト「おかえりミカサ。楽しかった?」

ミカサ「うん、とても楽しかった」

信「何だお前、表情が全然変わんねーな。もっと表情豊かな方がいいぞ。美人なんだからよ」

ミカサ「美人…」

ベルトルト「いや、真に受けなくて良いと思うよ」

ライナー「おぉ、帰ってきたのかミカサ」スタスタ

ユミル「旦那とのデートは楽しかったか?」ニヤニヤ

ミカサ「旦那…///」カァァ…

信(前言撤回だな)

ベルトルト(沸騰しそうなぐらい顔赤いな…)

河了貂「信、ちゃんと鍛えてあげたのか?」ヒョコッ

信「当然だっ、それぐらいオレにだって出来る」

羌?「教え方は私から学んだんだろうな」

信「へっ、否定ができねぇ…」

信「…それよりテン、腹減ったから飯作ってくんねーか?」

河了貂「えぇー…?面倒くさい…」

羌?「それぐらい自分で作らないとな」

信「けっ、分かったよ」スタスタ

河了貂「あれ、アイツ外に向かってるけど…」

ライナー「何しに行ったんだ…?」

数分後

信「お前らー!熊肉取ってきたぞー!」ズルズル

ライナー「えっ!?」

ユミル「お前…どうやって…!?」

信「こう…ズバーッと」

ベルトルト「それで上手くいくわけがないよ…」

信「これが上手くいくんだなぁ!オレだから!」

信「ってわけで、焼いて食うぞコイツ!」

サシャ「食うっ!?何をですか!?」ズザァァッ

ユミル「バカが来た…」

信「外で焼くか、もうそろそろ日暮れだからこれがオレの夜食だぁ!」

サシャ「おぉぉ!!」

ミカサ「共鳴してる…」

信「おいサシャ、もっと木を持ってこい。その間にオレは熊を捌いとく」

サシャ「逆ですよ信。私がそっちやった方が絶対に良いです」

信「マジか。ならオレが木を持ってくるぜ」タタタッ

サシャ「ふんふーん♪こんなに良いお肉が食べれるのは数年振りです♪」ズバッ サッサッ

羌?「おーい」スタスタ

サシャ「ん?どうかしましたか?」

羌?「私にも少し食べさせてくれないか…?」

サシャ「もちろん良いですよ。たくさん人がいる方がご飯は美味しいですからね」

羌?(よしっ)グッ

食堂

クリスタ「あれ…サシャは…?」モグモグ

ユミル「…サシャならバカ隊長と一緒に外で飯食ってっぞ」モグモグ

クリスタ「外で何食べてるんだろう…?」モグモグ

ライナー「熊だ」ガツガツ

クリスタ「熊!?本当に!?」

ベルトルト「本当だよ。信が熊を引きずってたからね」モグモグ

クリスタ「やっぱり…あの人は強いなぁ…」

尾平「よークリスタちゃん。あの人ってもしかして信?あ、ここ座らせてもらうぜ」ドカッ

沛浪「嬢ちゃん今日は頑張ってたな。流石は兵士だ」ドカッ

田有「明日もやるのか?まぁ大変だからあまりお薦めはしないが…」ドカッ

クリスタ「うーん…明日は訓練が再開するので今日よりは軽いメニューになると思います。だから大丈夫ですよ。きっと」

今日はもう終わりにします

熊の話は思い付きで書きました。信とサシャが仲良くご飯を食べる情景が思い浮かんだので…

>>1です。昨日は用事があり投下できませんでした。すいません

尾平「そういやお前ら聞いたか?どうやら玉鳳隊の奴ら見回りしてるんだとよ」

去亥「ほー、アイツらそんなことしてんのか」

松佐「よくやるなー。オレらなんか信とクリスタの訓練風景を見て笑ってただけだぜ」

河了貂「一応言っとくけど…楽華隊は隊長以外皆酔い潰れてたらしいよ」

田永「へっ、オレらより酷ぇな!」

崇原「…五十歩百歩だと思うな」

田有「確かにな、だがオレら特にすることないだろ」

竜有「調査兵団だからな。手伝うことなんかないぞ」

ナナバ「それなら掃除を手伝ってもらって良いかな?リヴァイが居ないと掃除しないからホコリとか溜まってるんだよね」

楚水「…分かりました」

ゲルガー「助かるぜ、千人もいるからあっという間に終わるだろ?」

尾平「まぁな!任せとけ!」

慶「尾平、お前掃除したことねーだろ」

昂「そうだよ尾平さん。掃除はいつも尾到さんに任せっぱなしだったよね」

田永「なんだ出っ歯!お前ホントダメ人間だな!」

去亥「ぎゃはは!こんなんで什長とか信じられねーぜ!」

尾平「うるせぇお前ら!さっさと飯食って寝るぞ!」

田有「はははっ、声裏返ってんぞ」

沛浪「相当焦ってんな。声でけーぞ」

尾平「うるせぇぇ!!オレ飯食い終わったから風呂入ってくる!!」ダダダッ ズルッ ドテッ

イッテェ!!

ギャハハハハハ!!!

ユミル「アイツら…声でけぇな」モグモグ

ライナー「笑い声が頭に響く…」モグモグ

アルミン「早く…早くあの装置を完成させないと…!」モグモグ

クリスタ「…あの人達は皆いい人だよ!」

コニー「オレもそう思うぜ!」

ジャン「だがなぁ…うるさいんだよな…」モグモグ

ライナー「何言ってんだ?お前とエレンが絡んでるときもあんな感じだったぞ」モグモグ

ジャン「お、オレはあそこまでうるさくねぇ!」

ミカサ「ジャン静かに…」モグモグ

ジャン「あ、ああ…」モグモグ

クリスタ「そういえばミカサ、エレンと一緒に街に出掛けたんだよね」モグモグ

ミカサ「うん。リヴァイ班の人達と河了貂達も一緒だった」モグモグ

コニー「リヴァイ班…中々にスゴそうだな!」モグモグ

ライナー「巨人殺しの精鋭って言われてる班だよな」モグモグ

ジャン「スゲェな…エレンはその人達と住んでるのか…」モグモグ

ベルトルト「…なんか怖い人が多そうだな」モグモグ

ミカサ「いえ、皆優しい人だった」モグモグ

コニー「会ってみたいな…」モグモグ

アルミン「…ごちそうさま」

コニー「オレもごちそうさまっと。アルミン、アイツら来る前に風呂入ろうぜ」

ベルトルト「あ、僕も行くよ」

アルミン「うん…いいよ…」

ミカサ「アルミン…本当に大丈夫…?」

アルミン「大丈夫だよ…心配かけてごめんね…」

ライナー(頑固だなぁ…)

クリスタ「でも顔が青いよ…一回医務室行った方がいいよ…!」ギュッ

アルミン「うん…分かった」

ライナー(あっさり折れた!?)

アルミン(クリスタに手を握られた瞬間力が湧いてきた…!やっぱり天使だ…!)

コニー「アルミン大丈夫か…?」

ベルトルト「彼は心配しなくても大丈夫だよ。僕らは風呂に入ろう」スタスタ

コニー「そうだなっ」スタスタ

アルミン「じゃあ…行ってくるね」

クリスタ「一応付いてくね私」

ミカサ「待って、私も行く。もしアルミンが急に倒れたときにクリスタが一人で担げるか不安」

アルミン「ミカサ…!」

クリスタ「ありがとミカサっ。じゃあ行こっか」スタスタ


ユミル「…何でこのメンツが残ったんだよ」

ジャン「知らねぇよんなこと」

ライナー「お前らイライラするなって…」

>>1です。久しぶりに書いていきます

ジャン「てか何でお前らそんなボロボロなんだ?」

ライナー「まぁ…信に軽く殴られた後に走らされてな」

ユミル「そのせいで疲れてんだよ」

ジャン「大変だったんだなお前ら。折角の休みだってのに」

ライナー「ホントだ…どうせならクリスタと走りたかったな…」

ユミル「同感だ。こんな暑苦しい男と一緒に走るのよりもクリスタと走る方が数倍良い」

ジャン(コイツらどんだけクリスタ好きなんだよ…)

ガチャ

信「おーっ、こっちの飯も美味そうだなー!」

サシャ「私達の分ってありますか!?」

羌?「まだ食べる気なのか…」

信「お前らが食い過ぎたせいでオレ全然食えなかったんだぞ!」

サシャ「信さんが食べるペース遅いからですよ~」

信「うぐっ…!」


ライナー「…サシャは仲良くなれたようだな」

ジャン「バカ同士気があったんだろ」

ユミル「そりゃそうだな」

ジャン「…さて、オレらも風呂入りに行くとするかライナー」

ライナー「そうだな、じゃあ行くぞ」スタスタ

ユミル「…私も行くか」スタスタ


信「尾平がいねーなぁ…アイツから飯貰おうと思ったのに…」

田有「尾平なら風呂入ってるぞ」

信「チッ、呑気に風呂入りやがって…」

崇原「腹減ってるならオレの少し食べるか?少しなら良いぞ」

信「おぉっ!ありがとな崇原!」

田永「あ、そういや今日も戦争の話すんのか?」

信「…そういえば昨日言ったなぁ…なら今日もやるか。秦趙戦の話するか」

去亥「懐かしいな…嫌な思い出が多いが…」

竜有「…オレもだ」

信「へへっ、やっぱお前らも懐かしいか」

崇原「当然だ。あの戦でオレは片目を失ったのだからな」

松佐「そうだったな。じゃあオレ風呂入るわ」

沛浪「おい待て。先に調査兵団の奴らが入るぞ」

松佐「まだ食い終わって無い奴が多いから大丈夫だろ。それに今日は休みらしいから少しぐらい問題ないって」

信「いや、まだ入るな。オレらは泊めて貰ってる身だからわがままはあまり言うなよ」

去亥「…そうだな」

今日はこれで終了です。全く話が思い浮かばないので大分スローペースになります。

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