伊織「アイツにとことん甘えたい」 (283)


スレ立て失礼。 初めてなので色々とご迷惑を掛けてしまうかもしれませんが
楽しんでいただけたら幸いです。
いくつかは書き溜めています。



伊織「アイツにとことん甘えたい」

そう、ポツリと。 本当にポツリと言ったつもりだった。

場所は事務所、あまり大きな声では言えないが、竜宮のスケジュールが大幅に空いているので
事務所にレッスンという名の暇つぶしに来ている。 スケジュールが空いているのだから仕方ない。

亜美「ほぇ?」

あずさ「まぁ」

律子「珍しい」

三人がこっちを見ながら綺麗な瞳四つとレンズ越しの瞳二つを大きくして
意外そうに呟く。 しまった、聞かれてた。
言わなければ良かったと顔を真っ赤にしながら後悔する。
竜宮小町って耳が良いのかしら・・・?

伊織「・・・なっ、何よ何よ! おかしい事言った!?」

恥ずかしさを取り払うようにキャンキャンと吠える。
少し喧しかっただろうか、この騒ぎの原因が
こちらを覗きこんでくるのが視界の端で見えた。


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P「ぅおーい、何かあったのかー?」

あずさ「あら、プロデューサーさん〜。 いえ、ちょっと伊織ちゃんが」

伊織「ちょ、ちょっと!!!」

亜美「いおりんがドッカン発言ですよダンナ〜」

伊織「亜美まで!!」

律子「ということでプロデューサー殿、伊織のことお願いしますね」

なんてことだ、迂闊にも口を滑らしてしまった赤裸々発言を聞かれたならまだしも、
お膳立てをされてしまった。 なんでアンタらライブでこの連携出せないのよ!!

P「なにがなんだかだな・・・。 って律子、頼むのは良いけど仕事は大丈夫なのか?」

律子「だーいじょうぶですよ、皮肉にもスケジュールは空いておりますので」

はぁ、と幸せを一体生贄にため息を通常召喚しつつ眼鏡を直す律子。

P「っと、成る程な了解了解。 丁度良い、そろそろ昼だしどっか行くか伊織?」

なんでアンタはそんな風に嫌な顔一つせずに優しい笑顔で承諾してくれるのよ。
だから皆勘違いしちゃうのよ・・・。


伊織「フ、フンッ、このスーパーアイドル伊織ちゃんとご飯を食べれるだけでも有難く思いなさいよねっ!?」

しまった、またやってしまった。 そうじゃないのよスーパーアイドル。
もっと素直に言えないのって自分で自分を責める。
そんな後悔を胸に孕みつつ返答を待つ。 待つと言っても三秒も無いが、それだけでもとても長く感じる。

P「それはOKと取って良いんだな? ったく、もう少し素直になれば良いのにー」

ココロの中が読まれたかと思って少しドキッとしてしまう。
その所為でまくし立てるように言葉を返してしまう。

伊織「ぅ、うるさいわねっ。 ほら、さっさとエスコートしなさいっ」

P「へいへい、牛丼でも食いに行くかー」

伊織「またぁ?」

P「またとはなんだまたとは。 低所得者の味方だぞー?」

伊織「ンもう、またそんなものばっかり食べて・・・」

言い方からして、頻繁に食べているようだし、健康状態は大丈夫なのかしら?
と心配になってしまう。 って、いやいや違う違う別にアイツの事が心配なんじゃなくて
そう、プロデューサーがここ一番で働かなくなると困るからよ!!

と、そうやってまた自分に逃げ道を作ってしまう。
ダメダメ、気を取り直して良いトコ見せなくっちゃ。

伊織「私に任せれば高級料理の一つや二つ、わけ無いのよ?」

自分の力では無いけれど、自分の特権をフルに活かす。
そうすれば少しは頼ってくれるはず。 振り向いて、くれたりなんかも。

と、思ってた。

P「それはダメだ、絶対に」

伊織「・・・え?」

正直、予想はしてた。 こんな事で頼る人では無いと思ってた。
でも、あまりにも辛かった。 だって、自分の特権が、なけなしの勇気が否定された気がして。
そんな私に、優しく、酷く優しく彼は声を掛けてくれた。

P「伊織、俺はな? そんな事でお前を頼りたくないんだよ」

解ってるわよ

P「一度許してしまえば、こんな関係がズルズルと続いてしまうかもしれない」

解ってるってば

P「それにな、俺はお前をそんな風に使いたくない」

え・・・?

P「伊織、お前はトップアイドルになる逸材だ。 今は違うが、いずれなる、してみせる。
 けどな、それ以上にお前は俺にとって大切な存在なんだよ。
 だからお前を、便利な道具として扱いたくない。」

アンタ、私をそんな風に思ってくれてたわけ・・・?

P「まぁ、たかが牛丼から何の話してんだって話なんだがな!!
 ・・・って、伊織ー? 聞いてるかー?」

熱に浮かされたような気持ちになって、ちゃんとアイツの話を聞けない。
そっか、そうなんだ。 ヤバイ、すっごく嬉しい。
"水瀬"伊織じゃなく、水瀬"伊織"を見てくれているのがたまらなく嬉しい。

P「俺何かおかしいこと言ったかなぁ・・・」ブツブツ

だからその嬉しさを羽に乗せて、ちょっと頑張って飛んでみようかな。

伊織「ねっ、早く行きましょっ」

P「んぉ? 行くって・・・」

伊織「食べさせてくれるんでしょ、牛丼? しっかりエスコートしてよねっ」

P「おー? どうしたどうした、機嫌良くなったじゃないか」

伊織「コラッ、無駄口叩く暇があったら足動かしなさいよ!」

P「ははっ、その方が可愛いぞ」

・・・かわいい? 皮が、良いの?
かわいい、かわいい・・・。 ・・・!!!

書き溜め終わった・・・ハヤイ

伊織「・・・か、かわっ!?」

P「俺はそっちの伊織の方が百倍好きだよ」

伊織「す、すすすすす、っすき!?」

何言ってるの!? 信じられない!!
顔が茹蛸のように赤くなるのがすぐにわかる。 だって顔が熱いんだもん。
好きって・・・。

伊織「ね、ね、ねぇ? 好きって・・・どういう・・・。」

P「うぉ、もう昼過ぎるじゃねぇか。 ホラ伊織、早く行くぞ」

そう言って私の手を取ってエスコートと呼ぶには程遠い、
けど私の手を傷めないよう、優しく愛しく握って引いてくれる。

手を取られた瞬間茹蛸のような顔が更に紅潮してるかのように思えた。
もう熱出そう。 握られた手に全神経がそこに集中する。
手汗かいてないかな、汚いって思われちゃ淑女としてダメダメだもの。

伊織「ちょちょちょ、ちょっと待ちなさいよぉー!!」

もう!! 女の子っていうのを全然解っちゃいないわ!
これはミッチリ教え込まなくちゃダメね!!

伊織「・・・にひひ♪」

P「うおおおおおお間に合え俺たちのランチタイムウゥウウ!!」

P「うぃー、食った食った」

伊織「まぁ、中々美味しかったんじゃない?」

ホント意外、庶民の味なんて理解できないと思ってた。
なんかじゃない、本当に食べる機会が無かっただけ。
食わず嫌いだったかも。

P「だろー? やっぱり美味いよなー牛丼!」

伊織「たっ、たまになら一緒に行ってあげなくも無いわよっ」

P「おうおう。 ・・・そういえば、昼間になに騒いでたんだ?」

伊織「え?」

P「ホラ、飯食う前だよ。 竜宮小町揃ってさ」

伊織「・・・あ」

ばかばかばか何思い出させてんのよ折角忘れてたのにぃいぃい!!
先ほどまでの威勢は何処へ。 恥ずかしい気持ちを思い出さされた憤りと
件の騒ぎを覚えられていたという羞恥に顔を赤らめる。

伊織「あっ、あれは・・・」

P「喧嘩は良くないぞ喧嘩は、折角波に乗り出してるんだから」

伊織「ちがっ、違くて、その」

プロデューサーは悪い方向に誤解してしまっている。
喋りたいんだけど上手く喋れない。
だって騒ぎの引き金を引いてしまったのは私自身。
それにあんな話せるわけないじゃない!!

P「違う? じゃあ、どうしたんだ? 何か悩み事か? 俺で良ければ相談に乗るぞ」

伊織「うぅううぅ〜〜〜・・・」

痛い、優しさが痛い。 こんな下らない事で意地を張っている場合じゃないって
私の中の天使が囁く。 けど話したら幻滅されちゃうかもしれない。

P「・・・よし!! 伊織、今から俺はお前のプロデューサーだ!」

伊織「え・・・?」

P「プロデューサーはアイドルのメンタルケアも欠かさないからな。
 だから思う存分話してみろ!!」

律子に聞かれたら怒られるかな。 そう笑いながら言う貴方は優しさの塊で。
私の中のモヤモヤが、あっという間に晴れていく気がした。

伊織「じゃ、じゃあ、じゃあ、聞いてくれる・・・?」

いつの間にか涙が出ていた私はしゃくりあげながら疑問を飛ばす。
今なら言える気がするから。 今までずっと胸の奥で縮こまってた勇気の灯火が
また言葉になって出てきてくれる気がするから。

P「おう、何でも言ってみな」

微笑みながら私の頭を撫でてくれる。
本当なら髪が乱れるからやめてって言いたい所だけど、今だけ許したげる。

伊織「あの・・・あのね?」

P「おう」

伊織「幻滅しないでね?」

P「ンモー、幻滅なんてあり得ないから安心しろって」

頭の撫で方がナデナデからワシャワシャに変わる。
くすぐったい感じも、今はとっても心地いい。

よし、言うぞ


伊織「私を、とことん甘えさせてくれる?」

日付が変わって事務所。

P「おはようございまーすっ」

小鳥・律子「おはようござ・・・!?」

伊織「おはよう♪」シャランラ-

振り向いた小鳥と律子が目をまん丸にしてこっちを見てくる。
何かおかしいかしら? ただ私がプロデューサーの腕に抱きついてるだけなんだけど。

P「いやー、急に熱くなりましたよねー」

伊織「ホント、熱すぎてやんなっちゃうわよねー♪」

P「そうだなー」

律子「い、いや、プロデューサー殿? 何当たり前のように会話してるんですか。」

小鳥「これが・・・パーフェクトコミュニケーション・・・!!」

律子「小鳥さんも落ち着いて!!」

伊織「律子も落ち着きなさい、声を荒げてみっともないわよ?」


眉をしかめつつこちらを睨み付けてくる律子。
しかし、眼鏡を二回持ち上げる素振りをして冷静さを取り戻したようだ。

律子「オーケィ、取りあえずどうしてこうなったか教えていただけますかプロデューサー殿ぉ?」

P「り、律子目怖い。 いやな、今俺伊織のプロデューサーなんだよ」

律子「はぁ、プロデュ・・・はい!?」

誰にも読んでもらえてない感_:(´ཀ`」 ∠):_

P「プロデューサーだよ、良く知ってるだろ?」

律子「そうじゃなくて、なんで伊織のプロデューサーが貴方なんですか!」

P「それはな、海よりも高く山よりも深い事情が・・・」

律子「逆でしょ!?」

伊織「ねぇ、二人で仲良く会話なんてしないでよっ」

二人が話しているのを黙って見ることなんて出来なかった。
だって、アンタは今私のプロデューサーなんだから。
他の人なんて見ちゃヤなんだから。

P「ん、あぁ悪い悪い。 な、律子、別に仕事まで取る訳じゃないから安心してくれ」

律子「え、仕事は? それじゃプロデューサーじゃないじゃ・・・。」

そこまで言いかけて何かを思い出したかのようにハッとなる律子。
その瞬間、私のほうを見てニヤニヤといやらしい笑みを浮かべるのが見えた。

伊織「な、なによ」

律子「いぃ〜え〜♪ そうですよねー、たまには皆もゆっくりしたいですよね〜」

P「り、律子?」

律子「いやいや皆まで言わないでください!! 伊織はリーダーとして頑張ってくれてますからねぇ
   休息も必要なんですよ。 勿論メンタルケアも」

P「お、おうそうなんだよ!解ってくれたか!!」

なんだか嫌な予感がする。 別にそんな大事では無いと思うけど
とっても嫌な予感がビンビンに感じる。

期待。
投下ペースは、さるも無いし自由でいいと思うよ。

伊織「ちょ、ちょっと律子?」

律子「ただですねぇ〜、私も慣れないプロデュース業で心身共に疲弊しきってるんですよね〜」

P「慣れない・・・? お、おう」

律子「亜美もあずささんも竜宮小町で頑張ってるし、本当に疲れちゃってて〜
   はぁ、誰かメンタルケアしてくれる良いプロデューサーは居ませんかね〜?」

伊織「!!」

P「律子、お前そこまで溜め込んでたのか・・・。 俺で良ければ・・・」

そう言って律子の方に歩み寄るプロデューサー。
力を込めていなかったのか、抱いてた腕がするりとほどける。

伊織「えっ・・・」

なんで どうして アンタは私のプロデューサーじゃないの
やめてよ よして 離れて行っちゃわないで。

伊織「待って!!!!」

とっさに出た言葉だった。 次に言う言葉なんて考えてない。
考える気なんて起きやしない。 ただ、ただただ行って欲しくなくて。
そう思っていた次の瞬間には身体が動いていた。

>>12
ふおおおお有難う!! 気負わず頑張る。

伊織「行っちゃわないで、私のそばに居てよ。 私のプロデューサーなんでしょ!!!」

P「伊織・・・」

律子「・・・」

俯きながらがなる。 わがままみたいな事言う、そう思った。

伊織「他の人なんて見ちゃ嫌。 今は私だけを見ていてよ!!」

顔をあげて二人の方へ瞳を向ける。 潤んでいるけど、とても熱い瞳で。
アイツは驚いたような顔をして、律子は微笑んでいた。

律子「ちょっと、意地悪しすぎちゃったかしら?」

P・伊織「へ?」

素っ頓狂な声二つが一つの音で出てくる。

律子「ごめんね、伊織。 言い過ぎちゃった。」

伊織「ど、どういう、事・・・?」

律子「だってアンタ、辛い時も悲しい時も人に見せないから」

P「それとこれと、どういう関係があるんだ・・・?」

私の疑問を声に出して質問してくれた。
心通っちゃったかな、そんな場合じゃないのに顔が綻ぶ。

律子「あれだけで満足してしまうんじゃないか。 そう思ったんです。」

あれだけ、とは先ほどまでの腕組みの事だろう。

律子「本当はもっとわがまま言いたいけど、もっとして欲しいことあるけど
   嫌われたくない、迷惑掛けたくないって。 一歩引いちゃうんじゃないかってね」

P「伊織、本当なのか・・・?」

突然の投げかけに狼狽してしまう。

伊織「わ、わかんないわよっ」

律子「だと思った。」

そう言いながら私の方へ歩み寄る律子。
そして私の瞳から零れ落ちそうで落ちない涙を拭ってくれて
まっすぐ私を見つめてこう言った。

律子「伊織、アンタはもっと褒められていいの。
   伊織、アンタはもっと泣いていいの。 伊織、アンタはもっと甘えていいのよ?」

そう言われた瞬間拭ってもらったはずの瞳からとめどなく涙が溢れてきた。

伊織「り、つ・・・。 うぅ、うっく・・・うぅ・・・。」

上手く名前を呼べなくて、呼びたくても先に嗚咽が出てきて喋れない。
けど泣き叫んだりなんかしない、みっともない真似なんて出来ないから。

P・律子「あーもう(お前)アンタはまたそうやって!!!」

伊織「ふえぇ!?」

俺得なSS発見
>>1楽しみにしてるよよ

いおりん可愛い♪

そう言いながらプロデューサーも歩み寄ってきて。
私を抱きしめた。 声は荒げながらも、硝子細工を扱うかのようにそっと。

P「泣きたければ泣けばいい! みっともない? ふざけるんじゃない、
 泣きたい時に泣けない奴の方がよっぽどみっともない!」

律子「泣きそうなときこそ、泣くのをこらえた分だけ、弱くなってしまう。
   だから、泣きたいときは泣いても良いの」

みっともない真似、出来ないと思ってたのになぁ。

伊織「うっ、うぅ・・・。 うえぇええぇえ・・・」

———数十分後。

P「・・・落ち着いたか?」

伊織「グスッ、うん・・・。 あれ、律子は?」

P「あぁ、律子なら席を離れたよ。 もう俺だけで十分だろうって」

伊織「そ・・・」

伊織「きP「気を遣わせちゃった、か?」・・・!」

今日はやけに心を読まれる。
自分はこんなに解りやすい奴だったかと少し落ち込む。

P「伊織、俺はさ、そんなに頼りないか?」

伊織「え・・・?」

P「お前のわがまま一つ聞いてやれないヘボプロデューサーか?」

伊織「そんなわけ・・・」

P「だったらさ、もうちょい頼ってみろ」

伊織「頼る・・・?」

P「どんな事でもいいんだ、何だって叶えてやる」

そんな事到底無理なはずなのに、自信満々に答えてくれる。
普段の私だったらどんな奴に言われても信じられるわけ無いのに。

惚れた、弱みかな・・・?

伊織「じゃ、じゃあ・・・」

なんだかデジャヴ、昨日もこんなやり取りした気がする。
でも、全く違う。 だって、あの時はなけなしの勇気でやっと飛べたのに
今はこんなにも、胸を張って大空へ向かって飛び立てる勇気があるから。

伊織「アンタのこと、ずっと好きで居させてくれる・・・?」

P「おう、任せろ!!! ・・・ん?」

頭に?マークを浮かべながら、先ほどのお願いの情報を解析している好きな人。

P「・・・え、いやちょちょちょっと待て好きって!」

グゥ〜、と腹の音が聞こえた。 好きな人には聞こえてなかった。
はしたないと恥ずかしさに頬を赤く染め、ふと時計に目をやるとお昼にはまだ早い11時。
だがお腹はそんなに待ってはくれない。

伊織「ねぇ、プロデューサー」

P「いや待て相手はアイドルだぞしかも今や人気絶好調の竜宮小町リーダー水瀬伊織!!
 ここで間違いを起こしたりなんかしたら・・・!!」ブツブツ

伊織「ムッ、プロデューサー!!!」

ただでさえ甲高い声を力いっぱい張って出したのだ。
聞こえぬはずがない、トップアイドルを舐めるんじゃない。


P「うひぃ! ・・・な、なんだ伊織」

伊織「私、お腹減っちゃったっ」

P「お、おぉ、なんか食いに行くか?」

伊織「私、牛丼が食べたいな」

P「牛丼? 良いのか二日連続も食って」

太るぞ、と言おうとしたが私の睨み付けで怯む。

伊織「良いのっ、早く連れて行きなさいよねっ」

P「・・・さっきのか弱い伊織はどこへ行ったやらだな。」

伊織「ふんっ、良いのよ私は私だもの。 それに・・・」

P「それに?」

伊織「この方が百倍好きって言ってくれたの忘れてないんだから!!」

忘れない、忘れるわけがない。 アンタの言ってくれた事、ちゃんと覚えてるんだから!
そう思いながら、私は事務所のドアへ駆けていく。
そして振り向いてこう言うんだ。

「私の方が千倍大好きなんだからーっ!!!」


お わ り ?

どうも>>1です。これにて伊織編終了です。
人数分、とまでは無理かもしれませんがまだ書いていくつもりです。

>>1 乙ですよ、乙!

小鳥「・・・ってーな事があったんですよー!!」

春香・美希・やよい・真美・響・真「えぇーっ!?」

貴音「なんと・・・、わたくし達が居らぬ間に」

千早「そんな事があったのね」

雪歩「わ、私お茶入れて来ますねっ」

美希「ハニーがまさかそんな事をしていたなんてぇえ・・・!」

春香「伊織ぃー、抜け駆けですよ!抜け駆けぇー!」

真「プロデューサー! 僕の王子様じゃなかったんですかぁー!!」

やよい「うっうー! 伊織ちゃんがプロデューサーと仲良くしてて嬉しいですーっ」

真美「やよいっちってば、相変わらずてんちだねぇ・・・」

響「って、自分来たばっかりで良く解らないんだけど何かあったのか?」

ヴァーイ

響「えぇー!? ぷ、プロデューサーと伊織が!?」

小鳥「そうなのよ響ちゃん! いやぁー、アレは最早恋人同士だったわねぇ・・・」ピヨピヨ

響「どこまでか本当か解んないぞ・・・」

キャラ多すぎてト書きとか無理だな┗(⌒)(╬´◓ω◔`╬)(⌒)┛

貴音「兎に角、真実か否かは本人に問うてみれば解る事」

美希「そうなの! でこちゃんだけに良い思いはさ〜せ〜な〜い〜の〜!」ゴゴゴゴ

真美「おぉ・・・! O(おにぎり)パワー、1000、3000、8000・・・まだ上がるか!」

真「凄い気迫だな・・・、負けてられないや」

雪歩「お茶出来ましたぁ」

やよい「ありがとうございますー!」ガルーン

千早「熱いから気をつけて、喉を火傷しては大変だから」

やよい「はい! ちゃんとフーフーしますね!」

千早「ふふっ、そうね」

響「自分もお茶欲しいぞー!」

雪歩「待っててね、今出来るから」ホノボノ

春香「テンションの落差凄いやぁ・・・」

春香「そういえば小鳥さん、そのプロデューサーさんは何処に?」

小鳥「外回りに行ってるわ、今頃暑さにヒィヒィしてるかもねぇ」

雪歩「プロデューサー用にお茶入れてきますね」イソイソ

千早「萩原さんは優しいわね、気遣いも出来て・・・」

やよい「千早さんもやさしいですよー! さっき私の喉の心配してくれた時
    とっても嬉しかったですよ?」

千早「・・・ありがとう。 とっても嬉しいわ」

真美「ふむふむ・・・」

貴音「双海真美、どうかしたのですか」

真美「うお→!? いきなり話しかけないでよびっくりするじゃ→ん!」

響「貴音は凄いなー!」

貴音「ふふ、恐縮です。 して双海真美、何やら詮索をしていたようですが」

真美「いやねお姫ちん、皆兄ちゃんに気があるかどうかを見極めていたのだよ」

美希「むむ、どういう事なの?」

真美「うおあ→い! ミキミキまで!!」

春香「聞いた通りだと思う、プロデューサーさんの事が、好きかどうかだと思う。
   そうでしょ、真美?」

真美「うう・・・、いい加減驚かないじぇ。 そういう事!!
   今ン所、はるるん・ミキミキ・まこちんあたり確定だよね」

響「真美は違うのかー?」

真美「うえ!? ま、真美は違う・・ょ・・・」

貴音「素直になってよろしいのですよ」

真美「うぅ・・・」

千早(完全に油断しているわね・・・)

雪歩(この場から離れれば索敵範囲外なのは解ってますぅ。 だからお茶を入れに行ったんですよ)

やよい「千早さんどうかしたんですかー?」

千早「えっ? な、なんでもないのよ高槻さん」

貴音「・・・フム」

真「アレ、僕全然喋ってない」

プロデューサー「ただいまっついな今日もー!!」

春香・真・やよい・響・真美「「「「おかえりなさーい!」」」」

千早「お疲れ様です」

貴音「雪歩殿がお茶を入れてくれていますよ」

小鳥「フフ、おかえりなさいプロデューサーさん」

雪歩「お茶出来てますよぉ」

P「お、サンキュー! 喉カラカラだよ、・・・美味い!!」

雪歩「喜んで頂けてなによりですぅ」

美希「ハニーィ!!!」

P「うおぉー、美希今は抱きついてくるな汗ヤバイから!!」

美希「そんなの関係ないの! ハニー、でこちゃんと恋人みたいなことしたってホント!?」

P「は!? どうしてそうなったんだ?」

小鳥「ピヨヨ、美希ちゃん、そこまでは言ってないわよぉ」

P「小鳥さん」ニコォ

小鳥「」

全員書いてくれるのを期待する

SSまとめに乗るのが夢だけど短すぎて無理そうʅ(◞‸◟)ʃ

ピィーーーーーーヨォーーーーーーー

小鳥「んぁっ・・・はぁ・・・くぅっ・・・」

やよい「小鳥さん、大丈夫なんですかぁ!?」

P「安心しろ、耳元で囁いただけだ」

全員「(されたい・・・!!)」

P「それにしても、伊織とのやり取り聞かれてたかぁ。 そうか小鳥さん居たもんなぁ」

美希「ハニー、どうなの!? はっきりするの!」

真「そうですよプロデューサー! 僕の王子様になってくれるって話はどうなったんですか!」

雪歩「私と一緒に地球の裏側まで行く約束は!?」

真美「!?」

千早「私の蒼い鳥にはなっていただけないんでしょうか・・・」

貴音「わたくしと共に究極のらぁめん探訪の度は」

やよい「私のおにぃちゃんにはなってくれないんですかー・・・?」

響「自分もにぃにって呼びたいぞー!!」

真美「(今までその素振りを見せなかったアイドルたちがッ!! 今ココに来てその片鱗を見せているッッッ!?
   コイツァ・・・グレートだぜぃ・・・!!)」

P「わぁーったわぁーった落ち着けー!!」

春香「私の左側のリボンに・・・出遅れた・・・」

P「つまり、今お前たちは、俺が伊織と特別仲良くしていたから騒いでるんだな?」

美希「そーなの! ふこーへーなのーっ!!」

P「おーちーつーけーっての。 んまぁ、なんだ、俺は不公平にする気は無いって言っとく」

全員「!?」

真「そそそそそそそれはどういう」

貴音「それは真で御座いましょうか!?」

真「いや、解りません!」

貴音「面妖な!」

真美「漫才してる場合じゃないっしょ!」

やよい「ふこーへー・・・?」

千早「皆でご飯を食べる時に、自分だけご飯を多めに食べようとするって事で良いと思う」

やよい「それはダメです! 皆で一緒に同じご飯を食べるから美味しいんですよ!」

雪歩「やよいちゃんはそのままで居てね・・・」

P「まー、アレだ、お前たちだって頑張ってる。 レッスンも勿論のこと、
 最近ソロでの活動も増えてきたしな。」

春香「ご褒美ってことですかぁ!!」

P「こんなんでご褒美になるとは思えないけどな」

美希「ハニー!! ミキね、ミキねこの日の為に生まれてきたんだと思うな!!」

P「うぉっと、それは幾らなんでも大げさすぎるだろ」

律子「大げさでは無いと思いますけど?」

P「お、律子帰ってたのか、おかえり」

律子「竜宮小町ただいま帰りました。 しかし、私の居ない所でこんな企画を・・・」ブツブツ

P「ん、どうかしたか?」

律子「いえ、なんでも。 それにしても、モテモテじゃないですか」

P「なんだ聞いてたのか、まぁプロデューサー冥利に尽きるよな」

伊織「ちょっと!!」

P「うぉ、伊織、お疲れ様」

伊織「そうじゃなくて、なんで他の奴にもそうやって優しくすんのよ!」

P「え? え? あ、ごめんな」

伊織「むぅ〜・・・! 良いわよ、アンタの立場も理解してるし、
   アンタの優しさも痛いほど解ってるから」

春香「伊織・・・」

伊織「それに、私以上に魅力的なレディはこの世に居ないんだから
   どっちみち私に振り向くに決まってるのよ♪」

真「なんだってー!」

美希「いくらでこちゃんでも聞き捨てならないのー!!」

伊織「だからでこちゃんゆーな!!」

マッコマッコナノナノキーキーキー

P「賑やかだなー・・・」

あずさ「うふふ、本当に賑やかですねぇ」

亜美「乗り遅れちまったZE→!!」

P「お、あずささん、亜美、お疲れ様」

あずさ「プロデューサーさんも色々とお疲れ様です〜」

亜美「お疲れだぜ→」

P「お気遣い痛み入ります」

あずさ「ところで、ご褒美って私にも頂けるんですか?」

P「What!?」

亜美「もちろん良いに決まってるよね→?」

P「ままままま待て、俺はお前らのプロデューサーじゃ」

亜美「いおりんには優しくしてたのに・・・」ボソッ

P「ぐはっ」

あずさ「やっぱり若い人が良いんですね・・・」

P「おぶぅっ。 ・・・やりますやります!! やらせて頂きます!!」

亜美・あずさ「いえーい♪」

律子「・・・フンッ」

P「あー、そうだ律子ー」

律子「なんですかモテ期到来中アイドルにちやほやされて鼻の下伸ばしてるプロデューサー殿?」

P「やたら長いな・・・。 お前はどうする?」

律子「・・・えっ?」

P「ご褒美だよ、なんでもいいぞ」

律子「えぇ!? え、あの、なんでもってその」

P「おう、そう深く考えずに、飯奢るでもいいぞ」

律子「いやいやそんなご褒美なんて大層なもんじゃないはずでも何でもってええええ」プシュー

P「りつこー・・・?」

貴音「プロデューサー、律子嬢は一種のとらんす状態に陥っているようです」

P「貴音・・・、そうかじゃあ仕方ないな。 律子ー、冷えピタ置いとくぞー」

すいませんお風呂入ります。 プーカープーカーオーフロタイムー

貴音「して・・・、プロデューサー?」ソワソワ

P「ん? どうした貴音、ソワソワして」

貴音「ご褒美は今所望してもよろしいのでしょうか・・・?」

全員「なぬ!?」

真「待て待て待てーぃ! 一番乗りは僕が頂きますよー!」

美希「いくら真クンでもこれは譲れないってミキ思うな!!」

雪歩「わた、私もプロデューサーのご褒美欲しいですぅ」

あずさ「あらあら、皆落ち着いて〜」

真美「これはこれは・・・、乗り遅れるわけには行きませんぜ亜美→!!」

亜美「がってんしょーちの介だぜ真美ィ→!!」

響「自分だって一番が良いさー!!」

春香「うえーん私なにもしてないのになんで乗り遅れるのー! 私も私もー!」

P「待て、お前ら順番に・・・うぉっ!」

千早「危ないわね、高槻さんこっちに・・・。 高槻さん?」

やよい「スゥ・・・こらーーーーー!!!!!!!」

全員「・・・!!」ピタ

やよい「なんでみんなケンカしてるんですかー!! プロデューサーは皆にごほうびくれるって
    言ってるじゃないですかー!!」

P「やよい・・・」

やよい「私、千早さんに教えてもらいました。 皆でご飯を食べるとき、自分だけたくさん食べることを
    ふこーへーって言うって。 今のみんなはふこーへーです!!」

シーン・・・

やよい「・・・ハッ、すすすすすいません!! えらそーな事言っちゃってごめんなさい!」

P「やよい」

やよい「ご、ごめんなさっ・・・」ビクッ

ポム

やよい「・・・ふぇ?」

P「自分の意見をしっかりと主張できたな、偉いぞ」

やよい「しゅちょー・・・?」

P「ちゃんと言いたいこと言えましたって事だ!」ナデナデ

貴音「やよい、わたくしも浅はかでした。 
   貴方はちゃんとプロデューサーを慮れる立派な人間なのですね」ナデナデ

やよい「はわわっ、私こそごめんなさい!」

春香「んーん、やよいは何も悪くないよ」

やよい「春香さんー・・・?」

春香「やよいは私たちのことを思って言ってくれたんだもん、悪くなんかないよ!
   ・・・ねっ、みんな! じゃんけんで決めない?」

真「むしろ悪いのは僕たちだよ・・・反省反省」

雪歩「ごめんね、やよいちゃんには辛い思いさせちゃったね」

響「じゃんけんかー! 兄弟と良くやったぞー!」

亜美「んっふっふ〜、じゃんけんなら亜美達に分があるねぃ!」

真美「双海姉妹のじつりきとくと見よー!!」

貴音「なんと面妖な!」

あずさ「皆仲直りしてくれて嬉しいわ〜♪」

美希「うぅ・・・」

伊織「諦めなさい、別に一番じゃなくて絶対来るんだからしょげないの」

美希「でこちゃん・・・」

伊織「でこちゃんゆーな」

面白いですな、応援してます

千早「じゃあ、行くわよ?」

あずさ「あ、ちょっと待ってくれる? 律子さんが〜・・・」

律子「ハッ、ここは事務所私は律子!!」

美希「タイミングばっちりなの」

律子「うぅん・・・? 成る程、大体解りました。 私じゃんけん運良いんですよ」

響「完全に解ってるぞ・・・!」

P「あの眼鏡には一体どんな機能が・・・!! って今はそんな事してる場合じゃない。
 掛け声は俺がやるぞ〜。 いっせーのーで!」

全員「じゃーんけーんぽん!」

千早・貴音・あずさ・律子・響「あいこでショ!」

春香・亜美・真美・雪歩「あいこでポン!」

真・美希・やよい「あいこでポイ!」

P「バラバラだな!!」

—————決着

今度こそ風呂へ。
>>33 ひ。  >>35感謝!!
正直アイマスどころかアニマスも見てないけどSS読んでる、にわかオブザにわかの文章なのに
面白いって言ってくれてすっごい嬉しい。

春香「ふぉ、ふぉ、ふおおおぉおぉおぉお!一番!!!」

美希「四番・・・、そんなのってないのぉー!」

真「五番かぁ、良かったビリじゃなくてー!」

雪歩「七番・・・、意外と遅めホッ」

貴音「フム、三番。 悪い数字ではありませんね」

千早「二番・・・!ッシ!」グッ

律子「無言で拳握るのはアイドルとしてどうなのよ。 六番ねー、可もなく不可もなくかな」

響「うっぎゃー!! 自分ビリだぞー!!」

やよい「十番でしたぁー!」

真美「八番です・・・」

亜美「九番です・・・」

P「お、決まったなー? よーし春香、明日からでも良いしオフの日でも構わないからな?」

春香「明日!!明日で!!是非お願いします!!!」

P「お、おう・・・」

明日「キャモナヒアッ」

春香「早く来すぎちゃったかなぁ・・・」

P「おぃっす」

春香「プロデューサーさん!? まだ待ち合わせ時間まで三十分ありますよ!?」

P「それをお前に言われたくないなぁ。 それより、良かったのか?
 折角のご褒美がこんなので」

春香「こんなのなんかじゃないです! デートだって立派なご褒美ですよ!」

P「それにしたって、相手が俺だもんなぁ・・・」

春香「んもうっ! プロデューサーさんだから良いんですからねっ?」

P「んむー、おう、頑張る!」

春香「(解ってるのかなぁ・・・)」

P「んで、どこに行くんだ? まさかここら一体ブラブラするわけにもいかないだろ」

春香「水着買いたいなーって思ってるんですよ!」

P「あー、そっか成る程な。 もうそろそろ夏だもんなー」(六月くらいだと思ってください)

春香「そうなんですよ、変なこと想像したらダメですよ?」

P「春香、お前それ言わない方が良かったぞ?」

春香「えぇっ!?」

あずささん居ないじゃん!!!!!!!
お詫びに二番はあずささんで勘弁してくだたい・・・。

春香「プロデューサーさーん♪ これなんてどうですかぁ?」ピラッ

P「お、おう良いんじゃないかっ?」

春香「じゃあ、これはっ?」ピラッ

P「う、おう悪くない」

春香「本当ですかー? 見てくれないと拗ねちゃいますよー?」

P「んむむ、そう言われてもだな・・・お」

春香「? プロデューサーさん?」

P「これ・・・、凄い春香に似合いそうだな。 着てみてくれないか?」

春香「・・・はいっ!」

P「着て欲しいって言ったとき、なんだか嬉しそうだったなぁ。
 良いなぁ、彼女ってこんな感じなのかなぁ。」

春香「プロデューサーさん、着れました! どうですかね・・・?」

P「おぉ、やっぱり凄い似合ってるぞ! 白地に赤い水玉が春香のイメージカラーにとても似合ってる。
 春香はスタイルも良いからな、ビキニも全然イケるぞ!」

春香「そ、それは・・・。 アイドルとして、ですか?」

P「・・・どういうことだ?」

春香「その、プロデューサーさんはこれを着てくれって言ったとき、
   私に似合うからなのか、アイドルとして似合うからなのかと思いまして・・・」

P「・・・成る程な。 残念ながら俺の趣味だ!!」バァーン

春香「そ、それは誇らしげにするところですか!?」

P「俺が、春香に似合いそうだから着てくれって頼んだんだよ。
 それに、女の子とのデート中に仕事の話はするもんじゃないってな」

春香「プロデューサーさん・・・!」

春香「プロデューサーさぁーん!!」ダキッ

P「うおっ!? あ、あぶないっ!」

春香「きゃっ!?」ドンガラガッシャーン

春香「うぅう・・・、プロデューサーさん大丈夫ですか・・・ってきゃあ!?」

春香に抱きつかれた状態で倒れたので、必然的に俺が下敷きになるわけで。
勢いがあったのは春香側なので倒れこむとき春香が前進するのは当たり前なわけで。
簡単に説明すると俺の顔が春香の胸に埋まる形になってしまったのだ。

春香「〜〜〜〜ッッッ!? きゃあああああああああああああ!!」

その悲鳴で駆けつけた店員に、無実を証明するのに一時間と少し掛かった。

P「いやぁ、俺今まで危なげなく生きてきたからさ、職務質問されたの初めてだわ」

春香「ごめんなさい・・・」

P「本当に反省してるのか?」

春香「してます!! してないわけないじゃないですかぁ・・・」

P「だったらそんな眉根寄せてるんじゃない」グイー

春香「あぅ・・・、すいません」

P「謝らない、なぁ春香、楽しかったか?」

春香「え? ・・・はい、とっても楽しかったです、プロデューサーさんに
   お勧めされた水着買えましたし」

P「俺さ、凄い不安だったんだ。 今日のデート」

春香「え・・・?」

P「だって、女の子とまともにつるんだ事のない俺みたいな男が、
 ましてやアイドルとデートだぞ? 楽しませることが出来るかってな」

春香「そんな、とっても楽しかったです! とってもとっても・・・」

P「そう言ってくれると嬉しい。 だからさ、そんな気負うな?
 俺はそう言って貰えるだけで、今日来て良かったって思えるからさ」

春香「プロデューサーさん・・・!」

P「なぁ、まだデート続いてるよな? 晩飯食いに行くか」

春香「はいっ!!」

えへへ、嬉しいなぁ・・・。
晩御飯に連れて行ってくれることじゃないですよ?
私をこんな風に思ってくれる人がこんな近くに居てくれるのが
こんなにも嬉しいんです!! 誰かにこの幸せをおすそ分けしちゃいたくなるくらい!

P「どうしたー、春香? やけに嬉しそうじゃないか」

えっへへ、ばれちゃいました?
どっかの誰かさんが私のことを想ってくれてるからですかねー♪

P「元気有り余って転んじゃわないようにな」

むむ、またそんな事言って酷いです!
そう何度も何度も転んだりしません! ・・・でも
もし、もしもですよ? 転んじゃったらその時は。

春香「受け止めてくれますか・・・?」

P「俺は何時だってお前を受け止めるよ」

それはどういう意味で、なんて聞かない。 今はそれだけで十分。
だって、いつだって受け止めてくれるんですよね?
だったら、今じゃなくても構わないですよね・・・?

春香「本当ですか・・・?」

P「本当さ、いつどこでだって受け止めてやるよ」

ずるいなぁ・・・。 その言葉信じちゃいますからね?
だから、信じた上で言っちゃいますね?

春香「待ってますから」

P「ん?」

「ずっとずぅーっと待ってますからねっ、プロデューサーさんっ♪」

—春香さん編終了

あずささんが居なかったので修正。

春香「ふぉ、ふぉ、ふおおおぉおぉおぉお!一番!!!」

美希「五番・・・、そんなのってないのぉー!」

真「六番かぁ、ちょっと遅いけど良かったビリじゃなくてー!」

雪歩「八番・・・、意外と遅めホッ」

貴音「フム、四番。 悪い数字ではありますが、順番としては早いので良しとしましょう」

千早「三番・・・!ッシ!」グッ

律子「無言で拳握るのはアイドルとしてどうなのよ。 ラッキーセブンの七番かー。
   良いこと起きてくれるんでしょうねー」

響「うっぎゃー!! 自分ビリだぞー!!」

やよい「十一番でしたぁー!」

真美「九番です・・・」

亜美「十番です・・・」

あずさ「あらあら二番ですって。 運が回ってきたのかしら♪」

P「お、決まったなー? よーし春香、明日からでも良いしオフの日でも構わないからな?」

春香「明日!!明日で!!是非お願いします!!!」

P「お、おう・・・」

明日「キャモナヒアッ」

がんばってね
初立てだと不安かもしんないけどちゃんと読んでる人いるよ!!

「「かんっぱーい!」」

P「ングッングッ・・・っあー! 今日も元気だビールが美味い!」

あずさ「うふふ、良い呑みっぷりですよ〜♪」

P「あずささんこそ良いペースですよ」

あずさ「うふ、有難う御座います〜♪」

P「しかし、昼から呑むってのも良いもんですねぇ〜」

あずさ「でしょう〜? オフの日には時々朝から飲むときもあるんですよぉ」

P「へぇー、俺には出来そうにないなぁー」

あずさ「アラ、そうなんですか〜?」

P「さっきの呑み方から見て取れるように、一気に呑むタイプなんですよね俺。
 だから酔いが回るの早くって、すぐ寝ちゃうんですよ」

あずさ「あらあら、それは残念です〜」

P「ん、どうしてです?」

いけない、口に出ちゃってたかしら。
思ったよりも酔いが回るのが早いみたい、調子に乗って飲みすぎちゃったかしら?

あずさ「だ、だって、機会が合えば一緒に呑めるかもって〜」

P「あー、成る程。 そうかー、だったら頑張ってゆっくり呑もうかなぁ」

あずさ「うふふ、是非そうしてください〜」

———そして数時間後。

あずさ「んにゅむ・・・、ぷろりゅーさーさぁ〜ん♪」

P「やべ、呑みすぎた・・・」

あずさ「もっともっと呑みましょうよ〜♪」

P「いやこれ以上呑んだら出ちゃいけないものが出ちゃうんで」

あずさ「キャッキャッ♪」

P「めっちゃ楽しそう」

あずさ「ん〜・・・Zzz」

P「こやつ寝おったわ。 ・・・仕方ない、すいませんお会計お願いしまーす。
 ・・・タクシータクシーっと・・・」

あずさ「む〜・・・まだ呑めますよ〜うろりゅーさーさぁーん」

P「あずささんそれ俺じゃなくてポスターです。
 どうです? タクシー手配しときますけど帰れそうですか?」

あずさ「んー・・・、やっ!」

P「やっ! って美希じゃないんだから」

あずさ「Zzz」

P「ンモー、送ってくしかないかー、うぷ。」

あずさ「んー・・・♪」

タクシー「転ばないよう気をつけろよ」

P「あずささん、立てますか?」

あずさ「んにゅむ・・・」

P「あダメだこれ、完全にダメなパターンだ。 放っといたら水溜りで死ぬタイプの人だ。
 仕方ない、あずささん失礼しますよ・・・っと」

あずさ「はれ〜? おひめさまらっこじゃないれすか〜」

P「らっこじゃないですよー。 あずささんちゃんと食べてます?
 このプロポーションと身長でこの軽さはヤバイですって」

あずさ「ごはんはまいにちおいしいれす!」ビシッ

P「ダメだこれ」

ドア「まぁ入れや」

P「お邪魔しま〜す・・・。 電気どれだ・・・」

あずさ「左側についてます〜」

P「おぉ、あった・・・。 ってあずささん!?」

あずさ「はい?」

P「普通に喋れてますね」

あずさ「はい、酔いが結構覚めてきてしまいまして」

P「うわぁ、早い。 若いって良いですね〜。 ・・・じゃない!
 すいませんあずささん、いくら泥酔状態といえ、女性の方を同意無しに
 抱きかかえるなんて失礼なことを」

あずさ「うふふ、お優しいんですね。 いいえ、大丈夫ですよ。
    プロデューサーさんの事信頼してますから」

P「もったいないお言葉です」

あずさ「取りあえず、前に進んだらリビングなんですけど、
    そこから右側が寝室なので〜」

P「えっ、このままですか!?」

あずさ「ダメ、ですか?」シュン

P「お運びいたしますお姫様」キリッ

P「ぃよっと・・・」

あずさ「すいませんプロデューサーさん、わがままを言ってしまって、重かったでしょう?」

P「この程度わがままのウチに入りませんよ、それにあずささん軽かったですよ?
 言わせていただくと逆に軽すぎて心配になりました」

あずさ「プロデューサーさんは、太ってる方の方がお好きなんですか?」

P「太ってる、ってほどじゃないですけど、肉付きが良い方が好みではあります。
 俺モデル体系とか苦手なんですよ、すぐ折れそうで。」

あずさ「そうなんですか〜、頑張りますね〜♪」

P「・・・? はい・・・?」

あずさ「うふふっ。そういえば、プロデューサーさん、帰りはどうするんですか?」

P「タクシー使いますよ?」

あずさ「危ないですよ?」

P「・・・暗に泊まれと?」

あずさ「・・・うふふっ♪」

P「いやいやいやいやいやアイドルがプロデューサーと一晩を共にするわけにはいけませんよ!!」

あずさ「ご褒美・・・」

時計をチラッと

P「へ?」

あずさ「まだ11時26分です。まだご褒美は継続されますよね・・・?」

P「あ、あずささん・・・?」

あずさ「こうやってご褒美を言い訳にプロデューサーさんを縛り付けてはいけないって解ってます
    でも、だけど・・・。 次にこうやって二人っきりで同じ時間を共有出来るのは
    何時になるんですか!?」

P「!!」

あずさ「竜宮小町の仕事はとても充実しています。 亜美ちゃんも伊織ちゃんもとっても頑張ってくれますし、
    律子さんも私たちのために尽力してくれています」

けど、けど

あずさ「それだけ、貴方との時間が無くなってしまう・・・!
    時々胸がポッカリと空いたように何も感じられなくなってしまう時があるんです。
    その度に貴方のことを思い浮かべるんです。 会いたいなって」

いつの間にか涙が頬を伝っていた

あずさ「私がいつも迷子になるのは貴方に会いたいからなのかもしれませんね。
    最低ですね、自分のわがままで人に迷惑かけるなんてアイドル失格です」

P「あずささんっ・・・!」

いつの間にか私は、彼の腕の中に居た。

あずさ「プロデューサー、さ・・・」

P「もう何も言わなくて良い。 辛かったんだな、良く頑張ったな。
 俺が傍に居るから、思う存分吐き出しちまえ」

いつもの敬語が無くなってて、優しく囁かれて、頭を撫でられて
泣いちゃわない女の子なんて、居るわけないじゃないですか。

反則です、ちょっとむくれながら貴方に話しかけるの。

あずさ「プロデューサーさん・・・」

P「ん? どうした、あずさ」

そう呼んでもらえたのが嬉しくてついついわがまま言っちゃうの。

あずさ「ずっと私と一緒に居てください・・・」

P「あぁ、ご褒美だからな、お安い御用だ」

そう言って微笑んだプロデューサーさんの小指には、私の小指へと続く
赤い糸が見えたような気がした。
時刻は12時を回っていた。 魔法はまだ解けない。


———あずささん編終了

すいません睡魔が自分の脳を侵食しきったのでここで寝ます。
スレ残ってると良いなぁ。 時間経ったら無くなっちゃうんですよね?
それか代わりに書いてくれる人居てくれたら良いのになぁ(無茶振り
残ってたら書きます。 では!



続き楽しみにしてます

ここは消えないよー…安心して寝ると良い。

乙さー

>>52 有難う御座いますー。 
>>53マジで!!!!! やったさー!!!!

では失礼しました。

乙です。

おおよそ1440時間くらいほっといたら消えるね(棒)

乙だよ。
みんな可愛くてみんないいよね!
だから全員分楽しみにしてるよ。

モデル体型が苦手ってそれ暗に千早のことdisってるよね

貴音は基本的に皆を名前呼び(ピヨちゃんは小鳥嬢)
なので雪歩と真美もそのまま名前呼び

おはよう>>1です。 お昼のバイトまで書くます。

>>59なんと・・・!! クソッ、これだから呼称表はっ!

>>ありがとう

誤爆した。 >>57ありがとう嬉しい!! 
>>58如月さんは腹筋マニアらしいのでつよそう(コナミ

千早「おはようございます」

P「おぅ、おはよう。 今日も早いな」

千早「家に居てもやることが無いので」

P「そっか、じゃあ行くか?」

千早「ハイ」

———レッスンスタジオ

P「しかし、良かったのかね千早さんや」

千早「なにキャラですか・・・。 良かった、とは?」

P「いや、ボーカルレッスンに付き合うって。 それだけならいつでも・・・」

千早「外回りで忙しくてレッスンを見に来てくれないのに、いつでもですか?」

P「ホントすいません」

千早「良いんです、わたしそんな気立ての利く人じゃありませんから。 
   お洒落なお店に行ってみたいとも思いましたけど、全然良いお店が思いつかなかったんです」

P「千早・・・」

千早「こういうとき、もう少し女の子らしくしてれば良かったって思うんですよね」

P「お前は十分女の子らしいよ」

千早「ありがとうございます」

P「解ってないなー」

千早「・・・?」

P「お世辞じゃない、お前は本当に女の子らしいよ」

千早「でも、私ファッションとかあまり興味ないですし」

P「この前真と一緒にファッション雑誌を食い入るように見てたくせに何を言うか」

千早「えっ・・・、みみ見てたんですか!?」

P「この世の中、外見だけを取り繕って実質中身は残念な奴なんて山ほど居る。
 俺だってその一部だ、けどお前は違う」

千早「そんな、プロデューサーはそんな人じゃ」

P「ありがとな。 お前はさ、元々容姿が綺麗なのもあるけど、歌に対して人一倍、
 人何百倍も努力してる。 傍に居る俺が言うんだ間違いない」

ありがとなって言うけど、全然解ってない。 私だってお世辞じゃないんですよ。
容姿が綺麗だとか面と向かって言われると恥ずかしいけど、とても嬉しい。
相手がプロデューサーだからかしら。

千早「プロデューサー・・・」

P「ストイックビューティーって奴だな。 でもお前は最近変わってきている
 流行のものに手を出したり、ファッションに気を使ってみたり。
 ストイックで綺麗な奴が可愛くなってみろ、それ無敵だぞ?」

千早「ぷ、プロデューサー!」

カアァッ、と顔が熱くなるのが解る。

P「そういう反応も。 とっても女の子らしいよ」

千早「あっ・・・。 ・・・ありがとうございます!」

ツンとおでこをつつかれて少し呆気に取られてしまった。
けど、女の子らしいとか可愛いとか言われたことが無かった私には
どんな言葉もキラキラしているように見えて。 昔だったら考えられなかったほどの
満面の笑みを浮かべて感謝を述べる。

P「・・・っと、少し時間取られちゃったな。 やるか?」

千早「はい、期待しててください。 プロデューサーの為に歌いますから」

P「千早のソロライブ貸切か。 超贅沢だな、楽しみにしてる」

これじゃ、ご褒美を貰ってるのはどっちなんだろうな、って笑いながら
おどけてくれる貴方にちょっとくすぐったい気持ちになってしまう。
貴方が私の歌の為に時間を割いてくれる事こそが、何よりもご褒美なんだよって言いたいのに。

こんなにつらい気持ち 初めて感じちゃった
 映画やドラマみたいな キレイゴトと違う
ホントにバカな私 後悔先に立たず
 時間が戻せるなら 少しはマシになれる?

P「ひーろいせーかーいーでひーとりー・・・」

あなたが好きで良かった そ・れ・だ・け 

思い出をありがとう 勇気までもらえた
 悲しみや切なさ 今日ですべてサヨウナラ
街を行く人たち 生き方もイロイロ
 クヨクヨとするのはカッコ悪い見本かもね

千早「ふぅ・・・」

P「お疲れ、やっぱり千早の歌声は綺麗だな。 伸び伸びとした曲が似合うよ」

千早「クスッ、ありがとうございます。 ・・・プロデューサー
   歌ってらっしゃいましたよね?」

P「えっ、聞こえてたのか? 歌ってたのに」

千早「耳には自信ありますから。 一緒に歌いませんか?」

P「えぇっ!? いやいや恐れ多いよ」

千早「嫌ですか? 私はプロデューサーと歌いたいです」

P「うぅ、し、か、たないな・・・! よし、歌おう!」

律子が言ってたけど、本当に押しに弱いんだな。
こんなんじゃ皆に振り回されちゃいますよ?

P「同じ曲で良いのか?」

千早「はい、デュエット出来そうなのはこれですし、
   プロデューサーの歌を聞きたくなった切欠の曲なので」

P「そういうモンなのか、よし掛けるぞー」

千早「はい、よろしくお願いします」

うれしさにトキメキ 初めての感情
 嬉しさの表現わかり始め イイ感じ?
愛嬌でゴマかす恋愛はできない
 次こそは上手にヤレる・・・そんな気がするのよ!

千早「プロデューサー・・・。 いつも自分のことして見えてなくてごめんなさい
   こんな私に優しくしてくれてとても感謝しています」

P「千早・・・」

千早「この気持ちを今あえて言葉にするなら・・・」

千早・P「「ありがとう」」

P「・・・だろ?」

千早「・・・ハイ!!」

思い出をありがとう 勇気までもらえた
 悲しみや切なさ 今日ですべてサヨウナラ  
吹き抜ける秋風 涙腺も枯れたし
 行き慣れた通りを胸を張って歩いてみる

キラキラと輝く懐かしい毎日
 それだけが今では心の糧 宝物
でも 新しい出会いに希望とか抱いて
 前向きに図太く行こう!・・・なんてゲンキンかな?

〜♪

P「ふぅう・・・、緊張したぁあ・・・」

千早「ふふっ、お疲れ様です。 とってもお上手でしたよ?」

P「歌姫に言われてもお世辞にしか聞こえないぞー!」

千早「ぷっ、我那覇さんみたい。 本当ですよ、ボイストレーニングもしてないのに
   声量も負けてなかったです。 やっぱり男の人って逞しいんですね」

P「うぉ、そう言われると悪い気はしないな。 まぁ鍛えては居るからなぁ。
 少なくとも腹筋はあるよ」

確かに鍛えているというだけあってとても身体は大きい。
それに今はトレーニングウェアだから、腕が露出しているのでそれがわかり易い。
女性には無い逞しさを持つ上腕三等筋に見とれてしまう。

千早「ふ、腹筋だけでは声は大きくなりませんよ? 腹式呼吸を使わないと」

平静を取り戻すように言葉を返す。
声の話をすれば意識にすぐスイッチが入るので助かる。

P「あー、それの練習はしたよ」

千早「え、そうなんですか?」

P「いや、プロデューサーになるのは良いんだけどな? イマイチ解らなくってさ、
 営業とかあるし、声とかちゃんとしないといけないんじゃないかってな。
 俺結構元は声小さかったしな。」

千早「へぇ・・・」

P「って、なんか昔話しちゃったな。 いつもはこんな話しないんだけどな」

恥ずかしそうに頬を掻く仕草に、どこか子どもっぽさを感じて
心が温かくなる。 いつもはしないのなら、この話は誰にもしてないんですよね?
私たちだけの秘密ですよ? 他の人に喋らないでください。

千早「いえ、もっとプロデューサーのこと知りたいです」

P「そうか? 面白くないぞ?」

千早「面白いとか面白くないとかではありません、私はプロデューサーの事が
   知りたいんです。 ダメですか?」

P「いや、別にダメでは無いけどな。 それにしたってなんでそこまで知りたがるんだ?」

千早「それは・・・」ハッ

P「それは?」

千早「あ、あ、アイドルとプロデューサーという関係上、やはり仕事の話しかしなくなると思うんです!」

P「そ、そうだな」

千早「ですから、プライベートな話をする事により、より親密になり親睦を深めるという!」

P「ほうほう」

千早「親睦が深まれば意思疎通も出来るようになり、仕事にも結果として出るはず!!」

P「ふむふむ」

千早「なので! これは!! 必要な会話なんです!!!」ズドォーン

P「おぉおぉ・・・!!」

千早「ハァ・・・ハァ・・・」

P「途中からキャラが変わっていたような錯覚を味わったが、良く解ったよ。
 親睦を深めるのは必要だよな!」

千早「フゥ、そうなんです・・・」

P「にしても、何を話すかだなー・・・」

千早「・・・、プロデューサーは、何故身体を鍛えてるんですか?」

P「んー? あぁ、これなー。 最初は健康目的だよ」

千早「最初は、ですか?」

P「あぁ、段々鍛えていくと出来ることが増えていってな、それが楽しくなっちゃったんだよ」

千早「成る程。 ・・・出来ることって、たとえば?」

P「んー? そりゃ決まってるだろ」

千早「?」

P「解らないか? お前たちを守る事だよ」

千早「えっ、あ・・・」

P「お、珍しく千早がうろたえてるな」

千早「もうっ、からかわないでください!」


———数時間後

P「んー、久々に歌ったな」

千早「そうだったんですか?」

P「カラオケもここ最近行ってないしなー」

千早「良い機会です、皆も誘ってたら良いんじゃないですか?」

P「あー、それも良いなー。 今暇だしな」

千早「ハイ。 ・・・すいません今日は」

P「・・・どうした?」

千早「今日は凄く楽しかったです。 プロデューサーの意外な一面も見れて、
   充実した一日でした」

P「・・・」

千早「けど、プロデューサーはどうでしたか? 楽しめましたか?
   私はそれが一番怖いんです。 自分だけ楽しんだんじゃないかって」

P「ふこーへー、って奴か」

千早「・・・っ、そうです」

P「千早、俺はな? アイドルたちが笑顔になってくれるのが嬉しいんだ」

千早「プロデューサー・・・?」

P「ファンの為にじゃない、俺のために向けてくれる笑顔が一番好きだ」

千早「・・・」

P「これって不公平だよな。 ファンが知らないアイドルを知ってるようなもんだ。
 でもさ、不公平だって良いんじゃないか? この気持ちは俺だけのもの、
 誰にも渡したくないって気持ちの不公平は、神様も許してくれるんじゃないかな」

千早「・・・そう、ですね。 許してくれます、よね」

P「あぁ、だからもっと不公平しちゃえば良いんだよ。 相手を悲しませない不公平なら
 死ぬほどやったって文句は言われないさ」

千早「ふふっ、そんなに不公平しちゃうんですか?」

P「おう!」

千早「ふふっ、ふふふ、そうですよね!」

不公平だって良い、この気持ちは自分だけのもの。
そう言ってくれた、他ならぬ私の大切な人が。 なら従わない理由は無いはず。
私にとって神様は貴方のような人だから、貴方が許してくれるのであれば
どんな不公平だってやってみます。 早速不公平しちゃいますね?

貴方も知らない、貴方だけに抱いている私だけのこの気持ち。
これだけは譲れない、譲れるわけがない。

千早「大好きは〜にぃ〜・・・♪」

P「お、珍しいな千早がそんな歌を歌うなんて」

千早「はい、大好きなんですよ」

この歌も、この歌を聴いてくれる貴方も

「大大大好きなんですよ!」


———如月さん編終了

ではおバイトですので離れます。
帰ったら四条殿ですね。 頑張って考えますが、口調が一番難しそうです。

なんと!?千早は72所に終わるとは…面妖な

狙ってやったのかと思ったわww

おつー

乙、まあのんびりと書いてくれ

>>1です、アニマスをTATUYAで借りてただいま戻りました。

>>73うおぉ本当だ!! >>74これぞ奇跡(−ω−´)

>>75>>76あざます!

ピンポーン

P「Zzzんごっ・・・」

貴音「プロデューサー」ボソッ

P「んん・・・?」

貴音「起きてくださいまし」

P「お、お・・・? おぉもうこんな時間か・・・」

貴音「はいもうお昼になりますね」

P「そーだなー、寝すぎたなー」ノビー

貴音「ふふ、お疲れ様でございます」

P「それでな、一つ質問良いか貴音?」

貴音「はい、なんなりと」

P「どうやって入ってきた?」

貴音「とっぷしぃくれっとで御座います」

P「だと思ったよちくしょう」

貴音「プロデューサープロデューサー」チョイチョイ

P「んー、解ってる解ってる。 先に降りてななー」

貴音「かしこまりました、出来るだけ早くお願いいたします」グゥー

P「わーかったわーかった」

———車内

P「しかし、ラーメン探訪も良いが、目星はついているのか?」

貴音「はい、雑誌で取り上げられてあったもので、是非とも食してみたいと
   思うらぁめんがありまして」

P「ほほう、それは?」

貴音「人類初、三十人前らぁめんで御座います」

P「へー・・・。 ・・ん?」

貴音「いかがされたので?」

P「さんじゅーにんまえ?」

貴音「左様でございます」

P「それは、なんだ、ただ三十杯用意するんじゃなくてか?」

貴音「一皿、いえあれは最早一つの鍋と申しましょうか。
   一つの容器に三十人前入っていると言ったほうが適切でしょう」

P「ヘー、ソレハスゴイネー」

貴音「何奴っ」

P「あぁ、すまんすまん。 あまりにも非現実的すぎて脳が理解することを拒絶してた」

貴音「なんと! いけません今すぐ引き返して病院に行くべきです!」

P「いや大丈夫なんだ大丈夫」

貴音「りありぃ?」

P「無理すんな」

———十数分後

P「おー、ここか。 あ、確かに看板に書いてあるな。
 「食えるもんなら食ってみろ、三十人前ラーメン!!」・・・か」

貴音「その言葉、後悔させて差し上げましょう」

P「うん、出来るだろうねお前なら」

P「(そういえば、食いきれば賞金貰えるんだな・・・。
  言いたくないが、出来レースみたいなもんだな)」

貴音「失礼いたします」

店主「食えるもんなら食ってみろ!!」ダンッ

P「いや展開早くねぇ!?」

貴音「いざ・・・!!!!」ワリバシパキィ

P「いや準備良くねぇ!?」

店主「食えるもんなら食ってみろ!!」

P「お前もモブキャラだからってもうちょい喋れよ!!」

———貴音圧勝

貴音「まこと、美味で御座いました。 質を求めず、ただ量を増やすだけではなく
   飽きないように趣向を凝らしてありました。 辛子味噌が決め手でした」

P「あの腹にどうやって収まっているんだ・・・」

店主「完敗だ・・・」

P「うおぉ普通に喋った!!」

店主「ただ意地で食いきっただけじゃなく、ちゃんと俺のラーメンを味わってくれた。
   どのみち俺は負けてたかもしれねぇな・・・」

P「店主・・・」

店主「持って行きな、賞金だ」スッ

貴音「受け取りません」

店主「同情すんなよ、持って行けよ。 俺は満足してんだ」

貴音「同情などしておりません、わたくしは受け取らないと言ったのです
   受け取れないなどとは一言も言ってはおりません」

店主「どういうことだ・・・?」

貴音「店主、貴方のらぁめん、大変美味で御座いましたよ」

店主「!!」

貴音「賞金など必要ありません、それ以上に素晴らしいものを頂きましたから」

店主「・・・ありがとよ・・・!! ありがとよ・・・!!」

P「グスッ、俺後半から居ないけどいい話だぁー」

貴音「よき旅で御座いましたね・・・」

P「クックック、お前、まだこれで終わりだと思っていたのか?」

貴音「なんと、そうでは無いのですか?」

P「スペシャルなラーメンを取り扱っている店はここだけでは無いんだぜ貴音ェ!
 これを見な!! 絶品ラーメン特集だ!!」

貴音「何時の間に!」

P「途中でコンビニに寄った時に見つけたんだ・・・。
 あずささんには申し訳ないが、運命を先にもぎとったと思ったね・・・。」

貴音「ですがプロデューサー、大変嬉しいのですが、わたくしへのご褒美はもう十分頂きましたので」

P「ノンノンノン、貴音、忘れちゃいけねェよ。 ご褒美は今日一日続くんだぜ!!」

貴音「!!」

P「さぁ、お次はこれだ!! 「辛さ、およそデスソースの十倍!?
 超々々々激辛ラーメン、その名もデスラーメン!!」だ!」

貴音「激辛、これは水を用意しなければいけませんね・・・」

P「安心しろ、そう思ってその雑誌と一緒に水も購入しといた」

貴音「なんと!!!」

P「俺はお前のプロデューサーだから、お前の為に行動するのは当たり前だろ?」キラーン

貴音「あぁ・・・、プロデューサー・・・。 この御恩は一生忘れません!」

P「借りは、トップアイドルになる、で返してもらうぜ」キラキラーン

貴音「今のプロデューサーはとても輝いて見えてしまいます・・・」

P「太陽の所為さ、じゃあ早速、こんな太陽の暑さに負けない熱いラーメンを食いに行くぞ!!」

貴音「お付き添い致します!」

P「さて、着いたぞ・・・」

貴音「辛さ十倍とお聞きしたのは良いのですが、ですそぉすとやらは何なのでしょう」

P「んー、世界で一番ではないにしろ、相当辛いらしいぞ。
 バケツ一杯の水に一適垂らすだけで水が辛くなってしまうそうだ」

貴音「成る程、それは相当のようで・・・」

店主「ノンノン、そんなものでは御座いません」

P「うぉおびっくりしたー!!」

店主「あ、申し遅れましたこの店の店主で御座います」

P「あぁ、成る程・・・。 最初から普通に喋れる店主も居るんだな」

貴音「ところで店主、そんなものではない、とは?」

店主「はい、デスソースにも種類があるのです。
   サドンデスソース・メガデスソース・ジャージーデスソースと色々ありますが、
   ウチの看板商品であるこの超々々々激辛ラーメンには、そのデスソースと名のつく物の中で
   一番辛い、ウルトラデスソースを使用しております!!!」

貴音「うるとら・・・!!」

P「聞いてるだけで舌が痺れてきた」

店主「では、口上だけ垂れていては何の説明にもなりません。
   店内へどうぞ、実際口にすればその辛さが、痛みが解りますので」ニヤリ

———貴音完勝

貴音「まこと美味でした、体が火照ってしまいますね」

店主「うっそマジでありえへん普通に完食しおったでこの子ぉ・・・」

P「店主関西人だったんですね」

貴音「うるとらですそぉす、聞きしに勝る辛さでした。
   もう少し量が多かったら食べ切れなかったやもしれません」

P「確かに量は普通に一人前だもんな」

店主「いやこれ絶対お世辞やってだって汗全然掻いてへんもん
   額少し汗ばんでるかなー? くらいやんこれ」

P「やっぱ関西人は喋るなー」

店主「賞金や・・・持って行き・・・」

貴音「受け取りません」

店主「なんでや・・・。 同情はやめぇや・・・」

P「あ、この流れ知ってる」

貴音「同情などしておりません、わたくしは受け取らないと言ったのです
   受け取れないなどとは一言も言ってはおりません」

店主「どういうことや・・・?」

貴音「店主、貴方のらぁめん、大変美味で御座いましたよ」

店主「!!」

貴音「賞金など必要ありません、それ以上に素晴らしいものを頂きましたから」

店主「・・・おおきに・・・!! おおきに・・・!!」

P「グスッ、やっぱりいい話だぁー」

それから俺たちは、沢山のラーメン屋を巡った。
超バリカタ!!最早鋼鉄麺!! とか、凍結!!鬼冷ラーメン!!
とか色々あったけど、全て貴音は完食した。

貴音「どのらぁめんも全て美味で御座いました。
   流石にお腹のきゃぱしてぃも限界です」

P「うん、流石にこれで満足してくれないと俺の財布絶対零度」

貴音「本日は有難う御座いました、とても楽しゅう御座いました」

P「貴音が楽しんでくれてなによりだよ」

貴音「はい。 ・・・プロデューサー」

P「ん?」

貴音「これで良かったのでしょうか」

P「んー、お前は良くなかったのか?」

貴音「いえ、そのようなことは決して。 ・・・いえ、そうなのかもしれません。
   わたくしは今、幸せです。 こうやって765プロの皆と同じ目標を持ち、
   お互いを切磋琢磨し合い、肩を並べられる今が」

幸せ、この言葉に嘘偽りなど無い。
隠すのは得意だけど、嘘は苦手だから。

貴音「ですが、わたくしは心配なのです。 幸せすぎるのです。
   いつかこんな幸せをも覆う悲しみに襲われるのでは、と眠れぬ日もあります」

月を見ても、その焦燥感は消えることなく胸の中に残り続け、
寝てしまおうと布団の中に潜り込みギュっと目を瞑るけど、
目蓋の裏にはその焦燥感の塊が形となって出てくる恐怖を、私は知っている。

貴音「わたくしだって、女の子なのです。 怖いものもあります。
   その悲しみに耐え切れなくなって壊れてしまうかもしれない。
   そう考えるだけでも、壊れそうなのに」

心を必死に保とうとしても、その保つ存在達が居なくなったら
私はどうすればいいのだろう。
その教えを頂きたくって、優しい言葉を掛けてもらいたくって
貴方にこう問いかけてしまう。

貴音「私は、どうすれば良いのでしょう」

搾り出すように出た声、本当に苦しそうな声。
助けを求める為に、その耳へ届ける為に必死に出した声。
その声は、その人に届いたようで。

P「貴音・・・お前馬鹿だな」

貴音「・・・へ?」

P「馬鹿だなって言ったんだよ」

貴音「そ、んな、あんまりでは無いですか。 わたくしはこんなに悩んで」

P「で? 悩んでどうするんだよ」

貴音「どうするって・・・」

P「その悩みにずっと心を支配されながら生きてくのか?」

貴音「そう、かもしれません・・・」

P「ハァ、だから馬鹿なんだよ」

貴音「ッ、プロデューサーでも言って良い事と悪い事が!」

P「お前、765プロ舐めんなよ?」

貴音「・・・ッ」

P「貴音、いくつか質問する。 お前以外のアイドルが落ち込んでたらどうする」

いきなりの質問に頭を傾げたくなったが、あまりにも簡単な問題なので
思考が交錯するまでもなく答えられる。

貴音「理由を聞き、わたくしに出来ることであれば励まします」

P「次、お前は765プロの皆が好きか?」

貴音「愚問です」

P「次、お前は765プロの皆を心の底から信頼してるか?」

貴音「答えるまでもありません」

P「なぁ貴音、ここまで言っても解らないか?」

貴音「どういうことで御座いましょうか」

理解出来なかった、自分の矮小な頭ではなどと、卑下にしてしまうほどに。
この方の言わんとしている事が解らなかった。

P「なら答えてやる。 貴音、お前が落ち込んでたら皆お前の為に尽くすぞ」

どういう事だろう、まだ頭の中は不明瞭。

P「お前の事、皆大好きだぞ」

あ、解ってきた気がする。 
ああ、完全に解った。 今までミルクパズルのようだった頭の中に
鮮明に色が付く。 不明瞭だったピースが難なくはまる。

P「お前の事、皆心の底から信頼してるぞ」

嗚呼、鳥肌が止まらない。 胸の昂ぶりも、喜びも、涙も。
なんてちっぽけな。 私はこんな事で悩んでいたのか。
周りのことが見えていなかった。 いや見ようとしてなかった。
いつも上ばかりを見つめ、月だけを見ていた。
視線を降ろせば、私の手を引いてくれる仲間たちが居ることに気付かずに。

貴音「嗚呼・・・、あぁ・・・!!」

P「お前が壊れそうになったら、俺たちが支えてやる。
 どんなに辛いことでも俺たちなら乗り越えられる。
 今までそうして来たんだからな」

貴音「はい・・・、はい゛・・・!!」

P「辛さは半分どころじゃない、幸せは二倍どころじゃない
 辛さなんて十何等分もすりゃちっぽけもんさ。
 幸せは皆で分け合えば、何百倍にだってなるさ」

貴音「わたくしは、わたくしは馬鹿で御座います・・・!!」

P「あぁ、本当に大馬鹿者だよ」

P「・・・もう大丈夫か?」

貴音「はい、有難う御座います」

いつの間にか、寄りかかっていたのか、
彼の胸の中に居る私が居た。 不思議と恥ずかしさは無い。

貴音「申し訳ありません、とんだご迷惑を」

お掛け致しましたと言おうとした矢先、
言い切る前にでこぴんが飛んできた。

貴音「痛・・・ッ、何を・・・?」

P「こういう時さ、なんて言うんだっけ」

貴音「はい・・・?」

P「自分の悩みを聞いてくれてさー、その悩みも解決してくれてさー
 すっごい今貴音の心の中にはある言葉が浮かんでるわけじゃん?」

ああ、成る程。 幸せは何百倍、そう言ってくれたのをはっきり記憶している。
だったらこの言葉を言って貴方の耳に届けば、幸せは二倍になるのでしょう。

いや、二倍などではない。 何倍、何十倍、何百倍にだってなる。
貴方とならそれくらい簡単なはず。 買いかぶりすぎですか?
そんな事無い。 だって、貴方も私を、私も貴方を心の底から信頼しているのですから。
何千倍とて夢ではありません。

P「貴音?」

喜びの余韻に浸っていたら、痺れを切らしたのか催促の言葉を投げかけてくる。

貴音「はい、今すぐに」

そう言って一呼吸。 たった五文字で完成する言葉。
私が言うと少し長くなってしまうけど、その分だけ気持ちも一杯なのですよ。
焦らすように彼から距離を取り、振り向く。 
沈み行く太陽の残り少ない光を借りて、銀髪を煌かせる。

一陣の風が吹く。 その風と一緒に言葉を乗せて、呟くの貴方だけに。

「有難う御座います、貴方様♪」


———四条貴音編、終了

四条殿編終了。 貴方様貴方様言ってるのも好きだけど、こうやって出し惜しみするのも好き

×思考が交錯するまでもなく答えられる。
○思考を交錯させるまでもなく答えられる。
でしたね。 ニッポンゴムスカシネー

乙面妖な

美希「やっと!!やっとっっ!!!」

P「やっと?」

美希「やっと美希の番なの〜〜!! 長かったの!! 実に長かったの!!」

P「そのテンションの高さが長さを物語ってるな、と言いたいところだが、
 二週間も経ってないぞ」

美希「ハニーはなんっにも解ってないの! 二週間なんてあればおにぎりが
   何百個食べられるか解んないの!!」

P「いや二週間でそれは無理じゃね?」

美希「それくらい長いってことなの!!」

P「一日千秋の思いって奴だな」

美希「なの!」

P「意味解ってないだろ」

美希「なの!」

P「二週間経っても相変わらずで安心したよ。 で?」

美希「なの?」

P「鳴き声か。 今日はどうするんだ?」

美希「えーっとね・・・。 ・・・あはっ☆特に決めてなかったの!」

P「うおぉおぉおぉおお久々に美希に振り回されそうな予感!!」

美希「じゃあね、じゃあね、公園でのんびりしたいなっ」

P「どんな場所だろうと私は一向に構わんッッ。 ・・・え?」

美希「ハニー、今までお疲れ様。 今日はのんびりしよ?」

P「美希かと思ったら天使だった」

>>86
> どんなに辛いことでも俺たちなら乗り越えられる。

>P「辛さは半分どころじゃない、幸せは二倍どころじゃない
> 辛さなんて十何等分もすりゃちっぽけもんさ。

デスソースラーメンなんて出るからこの辺全部「からい」で読んじゃったじゃないか…

P「しかし、本当にそれで良いのか?」

美希「うん、久し振りにカモ先生に挨拶したいし」

P「そっか、美希がそれで良いならいっか」

美希「なのなの」

———ナム公園(仮)

P「んー、たまにはこういうのも良いなぁー」

美希「カモ先生、お久し振りなの」

カモ先生「ガァガァ(うむ、成長したな美希」

美希「カモ先生も相変わらず逞しく生き抜いてるみたいで安心なの」

カモ先生「グワッ(そう簡単には死なんよ」

美希「あはっ☆ 本当に相変わらずなの」

P「未だに俺、カモ先生の言ってること解らないんだよなぁ」

美希「修行が足らないの」

P「なぬ、美希は修行したのか?」

美希「そんな疲れそうなことしたくないの」

P「つまり美希は修行無しでカモ先生と意思疎通が出来るのか・・・!」

美希「もちろんなの。 ねー、カモ先生?」

カモ先生「グワァ(そうだな」

P「仲良いなー」

明日早いのでこれまで。 遅筆すぎて泣けてきた。
これ全員書けるの3日くらい掛かるんじゃ、と冷や汗もの。

読み直していくと、言い回しがワンパだなーと痛感。
てか書いていくほど長くなるのはなんでだ・・・!!

>>91 確かにwwwwヤバイ感染したwwwwww

乙なのー

おつー

書くます

言い忘れてた>>1です。

美希「カモ先生とは一切合財なの」

P「一蓮托生と言いたいのか?」

美希「そんな感じなの。 ハニー、のんびりした?」

P「あぁ、ありがとうな美希」

美希「ハニーのことを思えばなんてことないの」

P「・・・なぁ美希、そんなに俺に入れ込まなくていいんだぞ?」

美希「えー、ヤなの」

P「ヤなの、て・・・」

美希「ハニーはミキと居て楽しくないの?」

P「いや、そういうことを言っているんじゃない。
 お前はアイドルとして活動している、それだけ拘束されて自分の時間が無いだろ?
 休みくらい、自分の時間を尊重して良いんだ」

美希「ミキ、そんちょーしてるよ?」

P「いや、これは尊重してるのか・・・?」

美希「ミキがハニーと居たいから居るんだよ?」

P「ザ・平行線だな・・・。 美希には敵わんな・・・」

美希「ハニーは遠慮しすぎなの。 もっと図太くなっても良いと思うの」

P「お前は図太すぎるけどな」

美希「なの、図太くなくちゃこの業界は生き残れないの」

P「若いくせに何解ったようなことを」

美希「美希もう15だよ?」

P「若いわ、俺の半分くらいしか無いくせに」

美希「それだけミキの人生は濃厚なの」

P「それは暗に俺がうっすうすの人生送ったって言いたいのか・・・」

美希「あはっ、そうかもなの」

P「お前リアルにへこむぞ・・・」

美希「・・・でも、それでもハニーはハニーだよ。
   ハニーがそうやって生きてきたから、今のハニーがあるの」

P「もし、俺の人生が濃厚だったら?」

美希「わかんないの」

P「なんだそりゃ」

美希「だってわかんないもん。 今のハニーが一番好きなのに、
   他のハニーなんて考え付かないよ。 でも、これだけは言える」

P「・・・なんだ?」

美希「もし、ハニーが二人になって、今ミキと一緒に居るハニーと、
   もっと素敵な人生を送ったハニーが居たとしたら、ミキは今目の前に居る
   ハニーを選ぶと思うな」

P「どうして?」

美希「ハニーは今のミキが大好きでしょ? だからミキも今のハニーが大好きなの」

P「どこからそんな自信が」

美希「ハニーがここまでミキに自信つけてくれたんだよ?」

P「・・・!! そう、だったな。 とは言え、元からお前は自信満々だったけどな」

美希「そうだけど、そうじゃないの。 確かにミキはハニーがそこの人だった頃から
   自信たっぷりだったよ? ミキ可愛いもん。
   でも、不安だったこともあったの」

P「ん、まぁ、誰だって不安はあるわな」

美希「なの。 やる気がノらない時だって何回もあった」

P「いつだって必ず成功するわけじゃない、って教えるのに結構掛かったよな」

美希「なの。 でも解るまで怒らずに教えてくれたよね」

P「怒ったって恐怖が残るだけだ、相手にちゃんと教えるには」

美希「覚えるまで教える、だよね?」

P「まぁ、そういうことだ」

美希「ミキってアイドルのこと何も知らなかったの、ただ楽してキラキラできたら良いなーって、
   でもあずさが、皆が頑張ってるの見て、ミキも頑張らなきゃなーって」

P「あれからの美希の追い上げは凄かった。 元から天性の才能があったが、
 宝石が光りだしたようだったな」

美希「うん、でもね? ここまでこれたのってみーんな、ハニーのおかげなの」

P「俺の力じゃないよ、美希本人の力だ」

美希「だーかーらー、ハニーは遠慮しすぎなの!」

P「お前が凄いって言ってるんだよ」

美希「嬉しいけどそうじゃないの! 美希だけじゃここまで来れなかったの!」

P「まぁ、お前に外回りは無理だろうな。 でもお前なら向こうから仕事が来るよ。
 遅かれ早かれここまで来れたんじゃないか?」

美希「じゃあこれからは!?」

P「えっ」

美希「これからはどうするの!? ハニーは満足してるの?
   まだミキたち上に行きたいよ」

P「・・・」

美希「もう一回聞くよ? ハニーは、満足してるの?」

P「してるわけ・・・ない」

美希「うん・・・」

P「お前は、いやお前たちはまだ上に行ける。 そう確信してる」

美希「うん」

P「世界中を虜に出来るって思ってる。 これは慢心なんかじゃない。
 お前たちを信頼してるからな」

美希「うん・・・!」

P「まだ日本中すら魅了できてないんだ、ンな所で立ち止まってたまるか!!」

美希「うん!」

P「だからって、お前らだけじゃ心配だ。 俺がプロデュースしてやる。
 世界の果てまでだって765プロを轟かせてやる!」

美希「うんうん!! ハニー!」

P「なんだ美希?」

美希「765プロだよ!」

P「・・・、あぁ! たった二人しか居ないけど行くぞ美希!
 765プロ、ファイトォ!!」

P・美希「おぉー!!!」

美希「それでこそ、ハニーなの!」

大好きな大好きな貴方がもっと大好きになる。
こんなに大好きを重ねたら、どれだけ大好きになるんだろう。
大好きなんて言葉じゃ全然足りなくなるのかもしれないけど、
大好き以外の言葉なんて知らないよ。

P「美希、お前をもっとキラキラしてやるからな」

あ、また大好きになっちゃった。
顔が赤いの見えてないかな? 大丈夫だよね、だって今夕方だもん。
貴方の顔を見れなくて、視線を泳がせてしまう。
あ、カモ先生いつの間にか向こうに行っちゃってる。

美希「でも、これ以上忙しくなっちゃったら、お昼寝が出来ないの」

なんて、恥ずかしさを誤魔化すためにそっぽを向いて、いたずらっぽく呟く。
流石に叱られちゃうかな? でも怒らないって信じてるから。

P「美希、出鼻挫いてくれるなよ・・・。 俺がもっとキラキラさせてやるからさ」

そう言いながら歩み寄ってきているのが解る。
声が近づいてくるからすぐ解る。 ごめんハニー、今ダメなの、
ハニーが近づいてくる毎に胸の高まりがどんどん凄くなっちゃう。

美希「えへへ、ホント?」

そっぽを向いたまま微笑む。
ホント? なんて聞かなくて良い、信じてるから。

P「あぁ、ホントだ。 絶対にキラキラさせてやる」

美希「じゃーぁー、おにぎり食べたいなー」

P「へ、おにぎりぃ?」

美希「おにぎりなの! お腹が減ったら闘えないんだよ?」

P「諺現代版って感じだな・・・。 よし、もう夕方だし、飯食いに行くか!」

美希「うん! 一杯食べて充電するの!」

これからもこうして行くんだろうな。
あのね、お昼寝する時間が無くなるのがヤなんて嘘なんだよ?
忙しくて一緒に居る時間が少なくなっちゃうかもしれないのが一番怖い。
でも大丈夫、今日解ったから。 

例え忙しくて会えなくても、心は繋がってるって。

美希「ねぇ、ハニー?」

P「ん、なんだー?」

美希「一心同体って、知ってる?」

P「おう、二人以上の人たちが一つになって行動すること、だったかな」

美希「今の美希とハニーだよね!!」

P「そうだな、俺と美希は一心同体だ」

美希「身体も重ねあったもんね!」

P「おいどういうことだ!!」

美希「? だっていっつも、ミキハニーに抱きついてるよ?」

P「あぁ、そういうことか・・・。 今の、事務所で言うなよ?」

美希「なんでー?」

P「お前、あんなの聞かれたら殺されるぞ俺・・・」

美希「じゃあ、秘密にするの! ミキとハニーだけの秘密ね?」

P「おう、秘密だ」

こうやって、貴方と私だけしか知らないことが増えていくと、
思い出にもっと色が付いていく。
暗い色だってあるけど、明るい色は比べ物にならないくらい沢山ある。

貴方がその色を使って、私の未来を描いてくれる。
私はその未来へ向かって走って行くだけ。

美希「ハニー!」

そう呼びかける、貴方は今にも振り返って。
なんだ?って聞いてくれるの。

強く、強く、大きく、高らかに詠う。

「大好きだよーっ!!!」


———星井美希編、終了

今回はここまで。 まだ起きれますけど多分途中で止まるんで書き溜めておきます。
ヤバイヤバイ明日で一気に巻き返しますよー!!
では皆さん夜更かしせずにおやすみなさい

乙です

素晴らしい…乙なの

おつー

>>1です。 結局書き溜め出来ず。
かくよー

P「おーぅ、おはよう真」

真「あっ、プロデューサー! おはようございまーす!!」

P「しかし、自転車なんて久し振りに出したなー・・・」

真「あっ、結構良い自転車じゃないですかー」

P「まぁ、安いやつ買ってすぐ壊れてもな」

真「ママチャリなんて持ってきたら怒っちゃうところでしたよー」

P「サイクリングとか言われたのにそんなんで来るかよ」

真「へへっ、そうですよね」

P「まぁ、どっかの馬鹿はツーリング誘われたのにチャリで来たって奴も居るらしいがな」

真「え、そんな人居るんですか!?」

P「同僚の話だけどな、本当かどうかまでは知らん」

真「へぇー・・・。 あ、プロデューサーはサイクリングしたことあります?」

P「んー、自転車で遠出するのは時々やるが、山を登るとかはしたこと無いな」

真「十分じゃないですかー!」

P「え、そうなのか? てっきり、サイクリングなんて言うから山でも登るのかと」

真「それじゃトライアスロンですよ。 そこまでハードなのはやりませんよー」

P「お、そうか。 ところで、どこまで行くんだ?」

真「そうですねー。 本当は海へ、って言いたいところなんですけど」

P「車でも二時間あるからな・・・、どれだけ掛かるか解らんぞ」

真「そこまででもないですよ」

P「そうなのか?」

真「渋滞とか、車が通れない道を通って近道出来るのを忘れちゃダメですよっ」

P「あ、そうか成る程。 確かにそうだな」

真「まぁ、海沿いになるとあまり近道も無いんですけどねー」

P「ふむ、まぁ片道の話してるからなー。 帰りも考えると夜になるな」

真「確定ですねー。 でも、折角のサイクリングなんですから
  もう少し軽めなので行きましょうよ!」

P「真にとって軽めでもこの俺の衰えきった体にはどうかな・・・」

真「良く言いますよー。 実際体を見たわけじゃないからわかんないですけど、
  相当鍛えてますよね?」

P「まぁなー。 でも瞬間的な筋力と持続的な筋力は違うんだぞー」

真「そりゃそうですけど・・・。 普通の人より遥かにスタミナあると思いますよ?」

P「だと言いがなぁ」

真「まぁまぁ、こんな所でうにゃうにゃ言っててもしょうがないですよー!
  取りあえず出発しましょうか!!」

P「行き先は?」

真「あ・・・」

P「やっぱり」

真「あ、あははー。 どこ行きましょ?」

P「そうだなー・・・。 ・・・うん、山が良いな」

真「山ですか? 良いですけど、さっき・・・」

P「まぁ、キツイかなーと思うけどさ。 海とかの話してたら、
 綺麗な風景が見たくなっちゃってさ」

真「あぁー、ありますよねそういうの! よーし、じゃあ早速行きますかー!!」

P「もうか? 元気一杯だな」

真「へへっ、プロデューサーと走れると思うと早く走りたくって!」

P「嬉しいこと言ってくれるじゃないの」

真「よーし、じゃあしゅっぱーつ!!」

P「おーぅ」

真「声が小さいですよー!!しゅっぱーつ!!!」

P「しゅ、しゅっぱーつ!」

真「よーし、ジャンジャンプリプリ行きますよー!」

P「気が抜けるなそれは・・・」

———十数分後

真「よし、着きましたよー。 ここがスタート地点ですねー」

P「案外近くにあるもんだな」

真「ハイ、良くここ来るんですよー。 一時間半くらいあれば登れますかね」

P「それは、短い方なのか?」

真「相当短い方だと思いますよー。 二、三時間が基本なんじゃないですかね?」

P「成る程なー、一時間半漕ぎっぱなしか・・・」

真「言ってくれれば休憩入れるんで安心して下さい! 
  それにちょっとした中継ポイントもあるんですよねー」

P「お、そうなのか。 ベンチでもあるのか?」

真「へへっ、まぁ着いてからのお楽しみですよ!」

P「おー? 楽しみにしてるぞー?」

真「まっかせてください!」

———道中

真「うーん、結構坂道がキツイなぁ。 ギア軽くしなくちゃ・・・」

P「ハッ、真お前賢いな!!」

真「へ? まさかプロデューサー、今まで・・・」

P「おう! 完全にギアの存在を忘れてた!!」

真「・・・因みに、ギアの重さは・・・?」

P「8」

真「一番重いじゃないですかー!!」

P「どーりで重いと思ったんだよなー」

真「だったらもう少し息切らしてくださいよ・・・」

P「この程度で息切れしてたら営業出来ないぞー?」

真「やっぱり男の人って凄いですね、敵わないや」

P「真は女の子だから仕方ない、それに十分凄いと思うぞ?」

真「お、女の子・・・」

P「これだけスポーツやってて体が太くならないのが凄いよな。
 プロポーションをキープするどころか鍛えることによって更に
 魅力的になっている気がする。 女性からしても羨ましいだろうな」

真「そ、そんなぁ買いかぶりすぎですよぉ・・・」

P「ニヤニヤしながら言われてもな。 まぁ事実なんだから仕方ない」

真「えへへへへぇ〜。 プロデューサーが魅力的ってぇ〜」

P「前見ろよ真、落ちても知らんぞ」

真「うへへぇ〜」

P「こりゃアカン」

真「へへ〜・・・。 あ、見えてきましたよ!!」

P「ん、例の中継ポイントか?」

真「そうですそうです! もう少しですよ!」

P「よし、ならどっちが先にたどり着くか競争だ!」

真「落ちても知りませんよ?」

P「あっ、ハイ・・・」

真「ホラー! 着きましたよー!!」

P「お、どれどれ? ・・・これは凄いな・・・」

真「へへっ、ですよね!」

真に促され、自転車から一先ず下り、視線をそちら側に向けた。
そこには、見渡す限りの花々が咲き誇っていた。

真「花の名前とかまでは解らないんですけど・・・、でも凄いですよね。
  自然の神秘というか・・・」

P「あぁ、これは凄い・・・。 そりゃ山にだって咲く花はあるが、
 ここまで密集して咲くこともあるんだな・・・」

しばし見惚れていた、良く目を凝らしてみると小動物を始めとした、
動物たちが居るのが見えた。

P「成る程、動物たちが居るから成り立っているんだな・・・」

真「え? どういうことですか?」

P「まぁ、花に集まる虫を小動物が食って、その糞が花達の肥料になってるって事だな」

真「成る程・・・。 どれかが欠けるとダメになっちゃうんですね・・・」

P「あぁ、見たところあまり人にも知られてないみたいだな。
 まぁ、踏み込める場所でもないか」

真「・・・あぁ、そっか。 人が沢山来たら、動物たちが」

P「そう、逃げていっちまう。 凄いバランスだよ」

真「・・・まるで、僕たちみたいですね」

P「・・・そうだな、一緒だな」

真「社長が居て、プロデューサーが居て、小鳥さんが居て、
 律子が居て、アイドルの皆が居て」

P「全部ひっくるめて、765プロ」

真「誰か一人でも居なくなっちゃったら、765プロじゃないですよね!」

P「そうだな・・・」

真「よーしっ、皆でトップアイドル目指しますよー!!」

P「その為には、まず頂上だな」

真「そうですね! 頂上目指して頑張りましょう!」

P「あぁ、頂上までノンストップだ!!」

目指すは頂上、一直線で駆け抜ける。
障害なんてものは跳ね除ければ良い。
一人では無理かもしれない、だけど皆でなら不可能なんて無い。

絶対なんて無いなんて、勝手に言わせておけばいい。
僕たちは僕たちの絶対を信じて突き進む。

けど、自分の信じたものが突然無くなって、
目の前が真っ暗になってしまって、突き進むことすら出来ないことだって
きっとこれから何度だってあるはず。

真「プロデューサー!!」

希望の光を求めて泣き出してしまうかもしれない。
けど、泣いちゃいけない。

P「どうした?」

何故ならば、貴方が光になってくれたとき
涙で光が乱反射して貴方をしっかり見れなかったら嫌だから。

僕をこんなにも女の子として扱ってくれた貴方を、
大切な貴方を霞んだ瞳で見たくないから。
何故そこまでって? 女の子には秘密が多いんですよ。

でも、仕方ないから教えてあげます。
私、菊地真の心の奥に秘めた女の子なキモチ。

その想いを貫く為に、諦めたりなんかしない。
だから、どんな道でだって負けないで進んでみせる。

「好きです!!」

キミが一番

「大好きです!!」

キミひとり

いつだってどこへだって、どこまででも

「好きだあああああああああああああ!!」


———菊池真編、終了

まこりんスキーとして、乙と言うしかない。

あと菊地な。まぁよくある間違いだが

>>116ありがとう!
うおああああ本当だこんな大事なところでえええええ
そもそも「きくち」って打ってなんで菊地より菊池が出て来るんだよ池はすっこんでろよ!

P「う゛ーぃ、今日のお仕事終了ーぃ」

律子「お疲れ様です、はいお茶」

P「おー、さんきゅ。 律子もまだ残ってるんだな」

律子「書類が溜まってるんですよ、小鳥さんもお休みですからね」

P「竜宮小町は忙しいからなぁ、書類の数も凄そうだ」

律子「私の倍近くの書類を私よりも早く終わらせてる癖に良く言いますよ」

P「早く帰って寝たいと思いながら仕事すると捗るぞー」

律子「普通は逆に効率悪くなると思うんですけどね・・・。
   別に良いですよ、今の時間も嫌いじゃないですから」

P「ほう、それは何故に」

律子「そりゃぁ・・・」チラ

P「?」

律子「別になんでもありません!」

P「えぇ・・・」

律子「さ、仕事終わったんですからもうご帰宅されたらいかがですか?
   早く帰って寝たいとか思いながら仕事されてたんでしょ?」

P「辛辣だなおい・・・。 なんだよさっさと帰れってか」

律子「あ、いやその・・・」

P「わぁったわぁった、邪魔だし帰るわ」

律子「あ・・・」

P「じゃあなー、お疲れ様でしたー」

バタン

律子「・・・、はぁやっちゃった・・・。 馬鹿だ私ー・・・」

律子「ごめんなさい・・・、って遅いわよね・・・」

怒らせちゃった、自分に向けられた怒りは初めてだった所為で
謝罪の言葉が全く出てこなかった。
恥ずかしさを誤魔化したつもりだった、そんなに言い方は酷かったろうか。

律子「はぁ・・・」

嗚咽交じりのため息が無意識のうちに漏れる。

律子「・・・、仕事しなくちゃ・・・」

悲しみを少しでも紛らわせる為に仕事に意識を向ける。

律子「・・・」

カタカタと無機質なキーボードを叩く音が誰一人も居ない事務所内に響く。
心なしかいつもより叩く力が強い気がする。

律子「・・・んぁー、ダメだー・・・」

二十分ほど経過しただろうか、いつもならこんな所では躓かないハズだが
どうにも頭が働かない指が動かない。

ダメだこんなんじゃ。  頬を二度叩いて渇を入れる。
明日ちゃんと謝ろう、何か要求されちゃうかもしれないけど、
嫌われるより何千倍もマシだもの。

そう決心して完全に気持ちの切り替えが完了したと思った矢先。

P「ただいまー」

ガチャとドアノブが回転する音をして数瞬、先程まで私の後ろ髪を
引っ張りまくってた存在が、当たり前のように帰ってきた。

律子「え・・・!! は・・・!?」

P「ん、どうかしたか?」

律子「え、いや・・・あの・・・!」

しどろもどろになっていると、寄せていた眉をほぐす様に、
額を人差し指で突っつく。

P「言いたいことは解らんが、ただいまって言ったら返事は一つしか無いだろ」

律子「あ・・・、・・・おかえりなさい」

P「おう。 で、どうした?」

律子「いやいや、おかしいでしょ。 だって・・・」

P「ん、いきなり出て行ってびっくりしたか?」

律子「いや、それもそうなんですけど・・・」

P「じゃあ、なんだ?」

律子「・・・・・怒ってないんですか?」

これだけ聞くのにかなりの躊躇があった。

P「・・・怒ってるよ」

律子「・・・ッ」

P「酷いよなー、俺は律子と話したかっただけなのに」

律子「え・・・? 今なんて・・・?」

聞き間違いではないか、上司に対して言われたことを聞きなおすのは
失礼なことではあるが、それほど信じられなかった。

P「だから怒ってるよって」

律子「その後です!」

P「律子と話したかっただけ・・・」

律子「ほ、本当ですか?」

P「こんな事で嘘ついてどうする」

律子「あ、あの、プロデューサー殿」

P「ん、なんだ?」

律子「さっきはすいませんでした!! その、心にも無いことを言ってしまって」

P「ホントなー、今度たるき亭なー?」

律子「・・・あの、許してくれるんですか・・・?」

P「当たり前だろー、てか怒ってなかったしな」

律子「・・・へ?」

P「慌てる律子が見たくてついやっちゃった、ゆるして」

律子「・・・」

P「りつ、こ・・・? 律子さーん・・・?」

律子「・・・アアァァアンタァアァ・・・!!」

P「ひぃいぃいい!!!」

律子「・・・はぁあぁ・・・」

ぺたん、とその場に座り込む。
七月間近で暑くなり、週七勤で働いてくれる我が社がエアコンによって
冷え切った床に、かなりの肌寒さを感じてしまった。

P「・・・り、律子・・・?」

律子「良かったぁ・・・、嫌われてなくって・・・」

目尻に涙がたまる、怒りよりも遥かに安堵の方が勝っていた。
足に力が入らない、しばらく起き上がる事は出来ないだろう。

P「律子・・・」

律子「や、やだっ、見ないでください。 恥ずかしい・・・!」

手で顔を覆う。 最早今彼から少しでも逃れる手段はこれしか無い。

P「ごめんな、律子。 ちょっと悪ふざけが過ぎたな」

そう言いながら近づいてくるのが足音で解る。

律子「良いです!もう良いですから!!」

手で顔を隠してしまった今、相手を引き離す手段が声しか無いので
叫ぶように拒絶する。

P「律子・・・ごめんな」ボソッ

律子「へっ?」

耳元で囁かれた所為で背筋にゾクゾクが走る。
なんでこんな心臓に悪いことを無意識に出来るのかと問いたくなった瞬間。
宙に浮くような感覚を得た。 抱きかかえられたのだ。

律子「えっ・・・? へっ、はっ、えぇええぇ!?」

P「悪いな、いきなりこういうことしちゃいけないんだがな」

律子「ななななな何をする気ですかー!!?」

P「何って、決まってるだろ」

律子「きま、きま、きま!? なななにゃ言って」

P「腰抜けたんだろ? ソファまで連れてってやるから」

律子「へ・・・」

P「ん、どうかしたか?」

恥ずかしさにプルプルと体が震える。 
期待してた自分が一番恥ずかしい。

律子「降ろして!降ろしてくださいよ!!」

P「うお!どうした律子!」

律子「馬鹿みたい!私ばっかり期待して最低!!」

P「おいこら暴れるな!」

律子「離してください!離して・・・ください・・・」

P「離さないよ」

律子「なんでですか・・・」

P「怪我させるわけにはいかないよ」

律子「なんで、そこまで大切にしてくれるんですか・・・」

P「それは・・・」

律子「教えてください、どうしてなんですか・・・」

P「・・・」

律子「言ってくれないんなら、ご褒美ください」

P「律子・・・?」

律子「ご褒美ですよ、私の番でしょ・・・」

無茶振りだってわかってる。 でも引き金はもう引かれてて。

P「律子・・・」

しばしの静寂。 どちらかが口を開くまでこの静けさは続く。

律子「・・・なーんて!」

先に口を開いたのは私。

P「・・・律子?」

律子「冗談ですよじょーだん! そんな真に受けないで下さいよー!!
   あ、いい加減降ろしてくださいよ!」

P「あ、あぁ・・・」

そう、これで良い。 これ以上関係がおかしくなるのは耐えられない。

律子「もう、恥ずかしかったんですからね!」

貴方は呆気に取られたような間抜けな顔で私を見つめてて。
その表情に胸が締め付けられるような痛みを感じてしまう。
だが大丈夫だ、こちとらハートは営業で鍛えてる。

律子「私だったから良かったものの、他のアイドルにしようものなら
   どうなるか解ったもんじゃないんですからね!」

こうやってまくし立てればいつものように貴方は流される。
大丈夫、痛みには慣れてるから。 女の子ですからね。

だから、お願いだから、そんな瞳でこっちを見ないで。

律子「ホント・・・、困った人、なんですから・・・。」

P「律子・・・」

さっき引っ込んだはずの涙があふれ出してきて。
目尻だけじゃ堪え切れないほどポロポロと零れ落ちる。

律子「あれ、おかしいな・・・。 こんなハズじゃ・・・」

P「律子」

零れた涙を拭いきろうと奮闘していたら、
いつの間にか抱きすくめられていた。

律子「プロデューサー、殿・・・?」

P「結局、お前の言いたいことは解らずじまいだ。 俺はエスパーじゃないから、
 お前の言いたいことが解らん」

律子「・・・」

P「けど、お前が悩んでたら何か力になってやりたいし、
 お前が望むもので俺が出来ることなら何だってしてやりたい」

律子「なんでそんなに優しいんですか・・・」

P「俺は今でもお前のプロデューサーのつもりだからな」

律子「なんですかそれ・・・」

不思議と胸が軽くなった、そんな気がした。

P「俺は真剣だぞ?」

律子「解ってますよ・・・」

解ってるからこそ、貴方に甘えてしまう自分が居る。
自立しているつもりだったけど、やっぱりこの人を前にするとどうしても甘えてしまう。

でも、それも良いんじゃないかな。
だって、プロデューサーに甘えるのは、当然の事でしょ?

律子「プロデューサー殿? 今でも私のプロデューサーと言うからには
   覚悟は出来てるんでしょうね?」

P「か、覚悟ってなんだよ」

律子「たるき亭!!」

P「はい?」

律子「ご褒美ですよご褒美。 ご褒美なんですから奢ってくれますよね?」

P「さっきお前が奢る感じになってただろ・・・」

律子「嘘で作った約束なんてノーカンですよノーカン!」

P「えぇー、俺今月ピンチー」

律子「プロデューサーなら担当プロデューサーのわがままくらい聞くべきですよ?」

P「お前それ自分で言ってて訳解らなくなってないか?」

律子「とにかく! 他のアイドル達より全然軽いご褒美なんですから
   ごちゃごちゃ言わずさっさと準備する!」

P「お前なんで知ってるんだ?」

律子「毎日のように自慢話されてる身になってみれば解るんじゃないですかね?」

P「マジすんません」

律子「労ってくれれば別に気になりませんけどねー」

P「わかったわかった、じゃあ行くか」

律子「あ、ちょっと待ってもらっても良いですか?
   まだ書類が残ってるんですよ」

P「んなもんほっとけ」

律子「その発言は社会人としてどうなんですか」

P「明日パパーッと終わらせりゃいいんだよ」

律子「それが出来たら苦労しませんよ」

P「ふーむ、よし、手伝うぞ」

律子「え、いいんですか?」

P「遅くなってもアレだろ、さっさと終わらせて飯食うぞ」

滅茶苦茶腹減ってるからなー。 そう言ってデスクの椅子に腰を掛ける。
私よりも年上なのにこの人はなんでこうも子どもなんだろう。
悪い意味では無いけど、毎度翻弄されてしまう。

まぁ、そんな生活も悪くは、無いかな?

P「おーい、律子ー。 渡してくれないと出来る書類も出来んぞー」

デスクをコンコンと叩きながら催促をされてしまう。
子ども。 いや本当悪い意味じゃなく。

律子「ハイハイ、ちょっと待っててくださいよー」

P「はい、は一回で良いんだぜー」

律子「んもー、うるさいんですからー!」

口では怒ってるけど、内心凄く嬉しい。
彼が怒ったフリをして出て行ってしまったとき、
もうこんなやり取りは出来ないんじゃないかすら思っていたから。

顔には出さず、胸の内は超ハイテンションで仕事に取り組む。
早く終わらせよう、早く終わらせた分だけ、彼との時間が増える。

先程の重々しかったタイピングとは打って変わって、
キーボードが軽快な音を奏でる。 しまった、身体には出ちゃってたか。

P「お、さっきより全然早いじゃないか」

律子「ご飯が待ってますからねー」

さっきより、その言葉を反芻すると一つの疑問に行き着く。
もしかして、仕事の速さとか記憶してるの?

九人ものトップアイドルのスケジュールや体調を管理してる上に、
同僚の事まで見ているなんて。
多分一生掛かっても敵わないだろうな、と考えるまでも無く思った。

こうなったら、貴方の技全部盗みますから。

律子「プロデューサー殿!」

P「んぉー、なんだ律子?」

既に書類を数枚終わらせているのがすぐ解る。
まだ十分も経ってませんって! 盗む暇も無いじゃないですか!

一生掛けて盗ませてもらいますよ?

「これからもずっと、サポート、よろしくお願いしますね!」



———秋月律子編、終了

律子「労ってくれれば別に気になりませんけどねー」

P「わかったわかった、じゃあ行くか」

律子「あ、ちょっと待ってもらっても良いですか?
   まだ書類が残ってるんですよ」

P「んなもんほっとけ」

律子「その発言は社会人としてどうなんですか」

P「明日パパーッと終わらせりゃいいんだよ」

律子「それが出来たら苦労しませんよ」

P「ふーむ、よし、手伝うぞ」

律子「え、いいんですか?」

P「遅くなってもアレだろ、さっさと終わらせて飯食うぞ」

滅茶苦茶腹減ってるからなー。 そう言ってデスクの椅子に腰を掛ける。
私よりも年上なのにこの人はなんでこうも子どもなんだろう。
悪い意味では無いけど、毎度翻弄されてしまう。

まぁ、そんな生活も悪くは、無いかな?

P「おーい、律子ー。 渡してくれないと出来る書類も出来んぞー」

デスクをコンコンと叩きながら催促をされてしまう。
子ども。 いや本当悪い意味じゃなく。

律子「ハイハイ、ちょっと待っててくださいよー」

P「はい、は一回で良いんだぜー」

律子「んもー、うるさいんですからー!」

口では怒ってるけど、内心凄く嬉しい。
彼が怒ったフリをして出て行ってしまったとき、
もうこんなやり取りは出来ないんじゃないかすら思っていたから。

顔には出さず、胸の内は超ハイテンションで仕事に取り組む。
早く終わらせよう、早く終わらせた分だけ、彼との時間が増える。

先程の重々しかったタイピングとは打って変わって、
キーボードが軽快な音を奏でる。 しまった、身体には出ちゃってたか。

P「お、さっきより全然早いじゃないか」

律子「ご飯が待ってますからねー」

さっきより、その言葉を反芻すると一つの疑問に行き着く。
もしかして、仕事の速さとか記憶してるの?

九人ものトップアイドルのスケジュールや体調を管理してる上に、
同僚の事まで見ているなんて。
多分一生掛かっても敵わないだろうな、と考えるまでも無く思った。

こうなったら、貴方の技全部盗みますから。

律子「プロデューサー殿!」

P「んぉー、なんだ律子?」

既に書類を数枚終わらせているのがすぐ解る。
まだ十分も経ってませんって! 盗む暇も無いじゃないですか!

一生掛けて盗ませてもらいますよ?

「これからもずっと、サポート、よろしくお願いしますね!」



———秋月律子編、終了

うえぇ、連投してしまった。 専ブラだとこういうこともあるのか。
取りあえず今回はここまで。 あと五人、かなり長い道のりになりそうです。
最後まで読んでくださる方はいらっしゃるのでしょうか!?
ではおやすみなさい。


まだ頑張るか

>>1です。
鯖落ち、してたのかな? 全然書き込めなかったぜぃ・・・。
雪歩編、いっくよー!

P「お、いたいた」

雪歩「・・・」

P「おーい、雪歩ー」

雪歩「はいぃ!? あ、プロデューサー!」

P「おう、しかし驚きすぎだろ」

雪歩「す、すみません男の人の声だったので・・・」

P「まぁ、仕方ないわな」

雪歩「本当にすみません・・・」

P「いいっていいって、気にするな」

雪歩「はい・・・。 あ、今日は有難う御座います」

P「あー、驚いたよまさかなぁ」

雪歩「お、おかしいですかぁ?」

P「いいや、良い事じゃないか? 自分から弱点を克服するなんて」

雪歩「は、はい、私も何か頑張れないかと思って・・・」

P「それで、ここか」

意外ッ! それはワンちゃんふれあい広場ッ!

P「しかし、ペットショップとかで良かったんじゃないか?」

雪歩「そうなんですけど・・・、店員さんが男の人だったらと思うと・・・」

P「あぁ、そうか・・・。 まぁこういうトコだったら人とあまり接する事も無いし逆に良いのか」

雪歩「はい、頑張ります・・・!」

P「でも、大丈夫かなぁ」

雪歩「へ?」

P「いや、ちょっとな」

雪歩「・・・? はい」

———入園

ワンワンキャンキャンギャオオオオオオオオオン

雪歩「ひぃいいいぃいいっぱいいぃいい!!?」

P「うん、だと思った」

ダルメシアン「人間だ人間だ!!」

イタリアンハスキー「ひらひらとゴツゴツだー!!」

セントバーナード「これこれ、あまり人様を刺激するでない」

ボルゾイ「美しい・・・」

プードル「ふん、まぁ人間にしては綺麗な方じゃない?」

※人間にはなんと喋っているか解りません

雪歩「なんでこんな大きいのばっかりいぃいぃいい!?」

P「見事に大型犬ばっかりだな・・・」

ダルメシアン「ひらひら白くてきれい!」

ボルゾイ「あの、お名前は・・・?」

セントバーナード「これこれ、申し訳ありませんお嬢さん。 ご迷惑をおかけして」

雪歩「ふええぇええぇ無理無理無理無理無理ぃいぃい!!」

イタリアンハスキー「ゴツゴツ!!ゴツゴツだ!」

プードル「あら、素敵な殿方。 お茶でもいかがかしら?」

P「おー? なんだなんだ人懐っこいなはははー」

雪歩「ぎょえぴぃいぃいい追ってこないでえぇええぇ!!」

ダルメシアン「待って待ってー!!」

ボルゾイ「お嬢さぁぁあぁあん!!」

セントバーナード「こりゃやめんかー!」

P「随分とあちらは苦戦しているようだな・・・」

イタリアンハスキー「撫でて撫でてー!!」

プードル「あらはしたない! 無闇にお腹を見せるものじゃないわよ!?」

P「んっ、腹なんか見せおってからに。 そんなに撫でてほしいかうりうり!」

イタリアンハスキー「うひゃほー!!」

プードル「ぐっ、何よ! 私にだってそれぐらい出来るわよ! ほら撫でなさい!!」ゴロン

P「俺もしかして犬に好かれるタイプ? 幸せだなー」

雪歩「あんまよおぉおぉおぉおぉ!!!」

ダルメシアン「ひらひらー!!」

ボルゾイ「せめてお名前だけでもおぉぉお!」

セントバーナード「こりゃー!!」

雪歩「あいえなぁああぁぁぁああぁ!!!」

ダルメシアン「逃がさないぞー!!」

ボルゾイ「怪しいものでは決してぇええぇ!!」

セントバーナード「ゼヒゼヒ・・・歳じゃわ・・・」

P「雪歩の方が好かれてるなこれは・・・」

雪歩「らめなのぉおおぉおおぉ!!!」

P「良く体力持つよな・・・。 ん、あのセントバーナード・・・?」

セントバーナード「ハッハッ・・・」

プードル「はふぅ・・・。 ん・・・、センさん!? ちょ、ちょっと!!」

イタリアンハスキー「幸せ・・・」

プードル「いつまで浸かってんのヨ!!」

イタリアンハスキー「ふぇ・・・? ・・・!? おじいちゃん!?」

P「おい雪歩ー!!」

雪歩「ひゅぐいいぃいぃい!! なんですかぁああぁ!!」

P「そこのセントバーナード大丈夫かー!?」

雪歩「セント・・・? ・・・え、どうしたの?」

ダルメシアン「ひらひら止まった!!」

ボルゾイ「やっと落ち着いて話が出来ますね・・・」

雪歩「ひぃいぃ!? ちょ、ちょっと待ってね!?」

セントバーナード「カヒュ・・・カヒュ・・・」

P「おいおい大丈夫か・・・? ただ事じゃなさそうだぞ・・・」

プードル「ちょっとセンさん大丈夫!?」

イタリアンハスキー「おじいちゃんどうしたの!?」

雪歩「ぷ、プロデューサー!! どうかしたんですか?」

ダルメシアン「じいちゃんどうかしたの!?」

ボルゾイ「おじい様、いかがされたので!?」

P「ああ、雪歩・・・。 どうやら様子がおかしいんだ・・・」

雪歩「そんな、私の所為で・・・?」

P「いや、お前の所為なんかじゃない! 取りあえず係員の人呼んでくる・・・。
 ってそうか、すまない犬と一緒は辛いな」

雪歩「あ・・・。 ・・・いいえ、待ちます!!」

P「え、大丈夫か?」

雪歩「はい、こうなったのも私が拒絶しすぎたからですから、私が診てます・・・!」

P「そうか・・・。 じゃあ呼んでくるからな」

雪歩「はいっ!」

セントバーナード「ハッ・・・ハッ・・・」

ダルメシアン「大丈夫?大丈夫?」

プードル「ちょっと・・・! こんなとこで倒れてんじゃないわよ・・・!」

イタリアンハスキー「どうしよどうしよ」

ボルゾイ「お医者様はいらっしゃらないんですか!?」

雪歩「大丈夫かな・・・。 こ、こういう時って撫でた方が良いのかな・・・?」

セントバーナード「ゼヒュー・・・ゼヒュー・・・」

雪歩「・・・迷ってる暇なんて無いよね!! ・・・うぅ。 だ、大丈夫だよね・・・?」

ふるふると震える手を犬さんに向けて差し出す。
弱弱しい吐息が少し荒れる度にビクリと身体を痙攣させてしまう。

ゆっくりと、刺激させてしまわないように弱く一撫で。

雪歩「・・・ダメだよ私、辛いけど、この子の方が辛いんだよね・・・」

そう言って膝を震わせながら自分を激励する。 
その内心戦々恐々としているのを察せられたのか、
セントバーナードが身じろぎした。

雪歩「ひっ・・・? だ、大丈夫だよ、すぐに係員さん来るからね・・・?」

ビクビクとしながら答える。 犬に人間の言葉が通用するかは解らないが、
優しく言葉を掛けて安心させることが出来ればと語りかける。
セントバーナードが雪歩の瞳をじっと見つめる。

そして、労わるように雪歩の手を優しく舐めた。

雪歩「え・・・?」

その時、雪歩はおぞましさよりも先に、疑問が浮かんだ。
なんでこの犬さんは私の手を舐めたんだろう。 舐めるってどういう時なんだろう。
あ、他の犬さんが倒れてる犬さんを舐めてあげてる。
そうか。 心配だから舐めてあげてるのか。 心配だから?

この犬さんは、自分がこんなにも辛い思いをしているのに、
私の事を心配してくれたの?

自分の心の中が憤りと後悔と恥ずかしさでおかしくなりそうだった。
その三つの感情の矛先は全て自分に対してだ。

なんで私は怖がってるんだろう、こんなにもこの子は頑張っているのに。
怖がっている暇なんて無い、この子にしてあげられることなら何でもしてあげたい。

と、その時二つの声が聞こえた。

男「お? なんか犬が倒れてんじゃーん」

見た目からして、いかにも軟派そうな男だ。
そしてその隣に居るのは彼女と思しき女の人。

女「ねー、んなでかくてブサい犬よりチワワとか探そうよ」

男「どうしたの? キミ可愛いね、何かあったの〜?」

女「ウザッ、あんた彼女の目の前で他の女に手ェ出すとか最低じゃん」

男「まぁ、そう言うなって。 おら、どうしたんだよデカ犬! 蹴っちまうぞ!」

女「悪アピールとか今さらすぎてダサくね」

苦手な男の人だった。 目を合わせることすらままならなくて、
ましてや自分から声を掛けるなんてもってのほかで。
けど、それよりもこの子に手を出そうとしている事が許せなくて。

P「こっちです係員さん!! おーい、雪・・・。 何してんだアイツッ!!」

プロデューサーの声が聞こえる。 この男の人がしている事に気付いたのだろう。
先程よりも全速力で走ってきているのが視野でだが見て取れる。
でも、今の私はプロデューサーを待っていられなくて。

雪歩「やめてくださいっ!!!!」

頭が働くよりも、体が動いた。 セントバーナードを庇うようにして
軟派男の前に立ちはだかる雪歩。

雪歩「貴方、今自分が何しようとしていたか解ってるんですか!? 命を傷つけようとしているんですよ!?」

男「え、あ、いや、俺はただ」

女「ぷっ、ダサ」

相手の言い訳など耳に入ってくるわけもなく右から左へ。
自分の言いたいことだけが先行していく。

雪歩「この子はただ弱っているだけなんですよ!? それをただ動かないから、つまらないからと手を上げようとして!!
   最低だと思わないんですか!!」

男「ンだとコイツ・・・」

堪え性0なのか、軟派男は見る見る内に態度を変え怒りを露わにする。

雪歩「触らせません・・・! この子は傷つけさせない!!」

男「オメェ、調子に乗ってんじゃねぇぞ!!」

雪歩「きゃっ・・・」

癇癪を起こした軟派男が怒りに任せて拳を雪歩に振りかざそうとした瞬間、
その拳が途中で止められた。

P「おい、テメェ今自分が何してんのか解ってんのか」

咄嗟に閉じた瞳を恐る恐る開くと、拳を途中で止めたのはプロデューサーだった。

男「て、てめぇ何だよ!」

P「てめぇこそ何だ、人にいきなり手上げても許される立場に居るってのか?
 じゃねぇならさっさと失せろ、ンなとこ居ても俺の拳が飛んでくるだけだぞ」

男「チッ・・・、おい行くぞ」

女「だっせー、何も言い返せないの?」

男「うるせー殴んぞ!!」

そう捨てるように言い放つと逃げるように男女は去っていった。

P「ったく・・・、大丈夫か雪歩?」

雪歩「はい・・・。 っ、そんな事より早くあの子を!!」

P「大丈夫、今見てもらってるよ」

雪歩「だい、だいじょ、大丈夫なんでしょうか・・・?」

P「まだ解らない、だが信じるしか無いさ」

雪歩「はい・・・。 プロデューサー、聞いてくれますか」

P「・・・? なんだ?」

雪歩「あの子、私の手を舐めてくれたんです。 私、あの子が安心するように撫でようとして、
   でも凄く怖くて撫でるのもぎこちなくて。 けどあの子はそんな私の手を優しく舐めてくれて」

P「うん」

雪歩「最初なんで舐めたのか解らなかったんです。 けど他の子たちが舐めてるの見て、
   心配してるから舐めてたんだって。 あの子の方が辛かったはずなんです。
   なのに私を気遣ってくれて」

P「うん」

雪歩「私、あの子のこと・・・」

P「頑張ったな、雪歩」

雪歩「え・・・?」

P「凄かったぞ、男の人にもあんなに声を張って。 それだけ、あの犬の事が大切だったんだな。
 もう良いぞ、雪歩」

雪歩「いや、でも私」

P「足、震えてるぞ。 自分でも気付かなかったんだな」

視線を下ろすと確かに膝が笑っていた。
ここまで極限状態でいたのかと内心呆気に取られる。

P「良く頑張ったな、偉いぞ」

そう言って私の頭を撫でてくれる貴方。 
緊張の糸が途切れたのか、安堵と同時に涙が吹き零れた。

雪歩「はい・・・、私、私頑張りましたぁ・・・」

P「うんうん、よしよし」

とても優しい声色で、いぜん変わらぬ柔らかさで撫でてくれる。
器から零れるようではまるでなく、器を倒してしまったかのように、
滝のように涙を落とす。

雪歩「怖かったですぅ・・・! でも、でもぉ・・・」

P「頑張ったなー、えらいぞ雪歩」

雪歩「はいいぃ・・・、うえええぇ・・・」


P「運動不足ぅ?」

係員「はい、このワンちゃんはですね。 飼い主である老夫婦のお客様が
   運動不足解消にと、こちらをご利用されたらしいんですね」

P「成る程、つまりこのセントバーナードは?」

係員「過度の運動により一時的な呼吸困難に陥っていたようです。
   尤も、もう少し処置が遅ければ危なかったと思います」

老婆「本当にありがとうございます・・・」

老紳士「うちの子を助けていただいて・・・」

雪歩「いえ、私は何も・・・。 逆に、ワンちゃんに危険なことを・・・」

老婆「いぃえぇ、あの子を助けてくれたのはお嬢さんだよ」

老紳士「お話は聞きました。 その時、お嬢さんが居なければ、
     その男に何されていたか・・・」

雪歩「いえ、あの、その」

P「雪歩、素直に受け取れ」

雪歩「ふぇ?」

P「頑張ったんだろ? 怖かったんだろ? 誇っていいんだぞ」

雪歩「・・・はい!」

セントバーナード「お嬢さん、大変ご迷惑をお掛けしましたじゃ・・・」

P「お、もう無事なんですね」

老婆「よかったよかった」

雪歩「良かったね、ワンちゃん」

老紳士「この子も喜んでるでしょう・・・」

セントバーナード「なんとお礼を言ったら良いか・・・」

雪歩「もう大丈夫だからねー、よしよし」

P「・・・」

———帰り道

雪歩「本当に良かったですね」

P「んー?」

雪歩「あの子が無事で」

P「ああ、ただの運動過多みたいで安心したよ」

雪歩「・・・私解った気がするんです」

P「・・・なにがだ?」

雪歩「犬が嫌いだった理由。 ただ単に犬の事を
   理解してなかっただけなんじゃないかって」

P「というと?」

雪歩「言葉で言ったって、向こうには伝わるはずもなくって、
   気持ちで伝えるしか無いんですよね。
   噛まないでって言ったって解らない。 けど、優しく接することで
   その気持ちは伝わるんじゃないかって」

P「確かに、な。 動物、主に犬猫なんかは人の表情や体調などを
 読み取れるって言うしな」

雪歩「そう、なんですか?」

P「あぁ、だからきっと伝わるはずさ」

雪歩「・・・はい、頑張ります。 すぐには無理かもしれないけど」

P「案外早いかもしれないぞ?」

雪歩「え?」

P「やっぱ気付いてなかったか。 雪歩最後、あの犬のこと撫でてたんだぞ?」

雪歩「え? ・・・本当ですか?」

P「あぁ、当たり前かのごとく、とっても自然にな」

雪歩「・・・そうなんですか」

P「お? 意外と驚かないんだな」

雪歩「あ、ハイ。 なんというか、嬉しくって・・・」

P「そっか」

雪歩「・・・プロデューサー」

P「なんだ?」

雪歩「また、来たいです」

P「良いんじゃないか? 良い事だと思うよ」

雪歩「あっ、あの! プロデューサーも一緒にじゃ、ダメ、ですか・・・?」

P「えっ、良いのか?」

雪歩「はっ、はい、一緒じゃないと、ダメなんです・・・」

P「そっか、じゃあまた来ようか」

雪歩「あ、有難う御座います!!」

P「しかし普通にこうやって約束して行けるんだったら、ご褒美いらないな」

雪歩「あ・・・、そうですね。 じゃあやめた方が・・・」

P「いやいや、気にしなくて良いさ」

雪歩「でも・・・」

P「俺も良い時間が過ごせたと思ってるからさ」

雪歩「じゃ、じゃあ手を、繋いでくれますか・・・?」

P「へ?」

雪歩「あ、あの、男の人の特訓という意味でですね・・・」

P「あ、あぁ・・・。 いやでも、これだって言ってくれれば」

雪歩「ダメですぅっ!」

P「うおっ」

雪歩「あ、すいません・・・。 でも、ダメなんですこれだけは・・・」

P「そ、そうか。 じゃあ、繋ぐか?」

雪歩「・・・は、はいっ!」

P「そんな力まんでも」

そう言われても力が入ってしまう。相手が男の人だからというだけではない、
別の要因がある。 その気持ちだけは表に出さないように、手を繋ぐ。

雪歩「よ、よろしくお願いします」

P「おう。 ・・・ははっ、こう畏まると逆に恥ずかしいな」

雪歩「ふふっ、そうですね」

P「で、大丈夫そうか?」

雪歩「・・・はい、やっぱりプロデューサーだったら大丈夫です」

P「やっぱ比較的一緒に居るからなのかな」

それだけじゃないんですよ?
そう口に出すのが怖いから、繋ぐ手の力を少しだけ強める。

雪歩「そう、ですね・・・」

なんて、心にもないことを口走る。
ああ、この人に言葉が通じなかったら良いのに。
だったら言わなくても気持ちだけで伝わるのに。
でも、それだけじゃダメなんだよね。
自分から近づかないと、相手には伝わらないから。

P「でも、アレだな。 それはそれで嫌だな」

雪歩「え・・・?」

P「嫉妬、って奴かな。 雪歩の男嫌いが治って、他の男たちと普通に
 手ぇ繋いでたらいやだなーってさ」

それは、どういう意味なんだろう。 勘違いしていいのかな。
勘違いしちゃいけないって解ってるけど、けど、期待しちゃうな。

雪歩「じゃあ、このままずっと手繋いでてください」

P「え・・・?」

雪歩「そうすれば、私他の人と手つなげませんから」

そう意地悪を言ってしまう。 貴方は困った顔をするのが解ってるのに。

P「そっか・・・。 じゃあ、これからは雪歩とずっと一緒になるな」

って、私よりも意地悪そうな声色で、私のほうを見て言う。
まさかそんな風に言われるとは夢にも思わなかった。
今見ないでください、顔がきっと夕焼けより赤いから。

P「・・・雪歩?」

すいません、今貴方のほうを向けないんです。
耳が見えない髪形で良かった、見えてたらバレちゃってたかも。
けど、このまま背を向けたままじゃ何も変わらないから、
自分の胸の中のランプの火を最大限焚き付けて、導火線に火をつける。 

雪歩「・・・プロデューサー」

P「ど、どうした?」

雪歩「私、頑張ります。 全部、全部」

雪歩「だから、私を離さないでください。 いつか立ち止まってしまっても、
   すぐ前に向かって突き進めるように」

P「・・・あぁ、そのつもりだ」

雪歩「絶対、絶対ですよ?」

P「うん、絶対だ」

雪歩「えへへ・・・」

お世辞でも、その場しのぎでもなく、本当に心の底からの絶対。
だから、この言葉も言える、きっと受け止めてくれるって。

「ずっと、離さないでいてくださいねっ!!」


———萩原雪歩編、終了

これにて雪歩編終了。 うーむ、改行しすぎか。
改行しすぎって怒られた・・・。
本日はこれにて、お疲れ様でした。

おつ

>>1です、書いて行きますよー。 これは最早不定期連載の域。

P「よう、真美」

真美「あ、兄ちゃ→ん!」

P「待たせたな」

真美「遅いよ→!」

P「すまんすまん、クレープ買ってやるから」

真美「ホント!? じゃあね、真美チョコのが食べたい!」

P「おう、なんだって食え、って言いたいところだけど帰ってからな」

真美「りょ→かい! この戦いが終わったら・・・真美クレープ食べるんだ・・・」

P「死亡フラグを立てるんじゃない」

真美「そういえば兄ちゃん、ちゃんと百円準備した?」

P「いや、ゲーセンの中に両替機あるだろ」

真美「あ、そっか→」

P「ゲーセンかー、若い頃行ったっきりだな」

真美「へ→、じゃあじゃあ真美がバンテージがあるって事だねぃ?」

P「アドバンテージな。 別にきつくテーピングしねぇから」

真美「じゃー、しゅっぱ→つ!!」

P「聞けよ・・・」

ラッシェース

P「ふおぉ・・・、久し振りだから煩さが耳にキツイな。」

真美「直に快感に変わってくるぜぇ・・・」

P「お前どこでそんなん覚えた・・・」

真美「兄ちゃん、女の子には秘密が一杯あるんだぜ・・・」

P「まぁ詮索はしないでおくが、軽い気持ちで使うなよ」

真美「そんくらい解ってるよ→。 子ども扱いしないでよ」

P「そういうわけではないがな。 ただの老婆心だよ」

真美「? 兄ちゃんおばあちゃんだったの?」

P「はぁ・・・、なんでもないよ」

真美「・・・? あ、兄ちゃんあれやりたい!」

P「ん、クレーンゲームか」

真美「あれあれ、見てよ!」

P「・・・おぉ、ひよこのぬいぐるみか?」

真美「あれ取ってぴよちゃんにあげようよ!」

P「実に真美らしいな、よしやってみるか」

・ ・ ・ ・ ・

真美「・・・む、難しい・・・」

P「フォルムが丸い所為で掴みにくいから転がすことにしたは良いが
 ぬいぐるみ同士の窪みにはまってしまった・・・」

真美「他全部埋まっちゃってるし、バンジージャンプだよ〜」

P「万事休す、な。 んー、上手くタグに引っかかればなー」

真美「うあうあ〜、何回やったかも覚えてない・・・」

P「軽く三千は飛んだな・・・。 三百円で五回出来るシステムだから五十回はしてるな」

真美「う゛〜、今度ぴよちゃんにいたずらしてやる・・・」

P「ほどほどにな。 さ、も一回やってみるか」

真美「今度こそ討ち取ってやるぜー!」

P「ころすなころすな」

真美「兄ちゃん、真美は今までぴよちゃんにヌンチャクしすぎていたかもしれない・・・」

P「執着って言いたいんだな? どういうことだ?」

真美「くぼみからぴよちゃんを救い出すのではない・・・。
   他のぬいぐるみを取って突破口を作るのだ・・・」

P「成る程、確かに全体的に傾斜になっているから、それに沿って障害を
 取り除けば、可能性はあるな」

真美「これでチェックインだ→!! いっけ→!!」

P「(チェックメイトって言いたいんだろうなぁ・・・)頑張れー」

真美可愛い!
全員分リクエストしてよかったぁ

真美「まずはぴよちゃんの邪魔をしているこのマングースちゃんをどかす!」

P「転がすだけなら簡単だな、一発だ」

真美「お次にこのツチノコをどかせばぴよちゃんは開放されるぜ!」

P「だが、それを取り除くことによってひよこのぬいぐるみ以外も
 土台が無くなることによって崩れる。 これで更に障害が増える可能性も・・・」

真美「ふっふっふ、安心したまえPくん。 このツチノコくんはさっき言ったように
   土台だからそう簡単には取れない。 少し浮かせるだけだ」

P「ほう、解った上でどうするんだ?」

真美「ツチノコくんを浮かし! 更に下のハシビロコウさんをどかせば・・・!」

P「お、山が崩れたことによりひよこと一緒に全部転がした! 上手いな」

真美「んっふっふ〜、これがクレーンマスターの108の技の一つ!」

P「やけに多いな。 ・・・ん、転がったのは良いが」

真美「ぬお→!? 詰まってる!!」

P「そう、親切にもこの筐体の出口は円筒も付いてないから転がせば
 簡単に取れるはずなんだが、逆にぬいぐるみが多すぎて詰まってしまった」

真美「説明乙・・・。 うあうあ〜、どうやって打開すれば良いんだろ」

P「ふっふっふ、真美・・・。 真のクレーンマスターというものを見せてやろう」

真美「なん・・・だと・・・?」

P「すいませーん、店員さーん」

真美「え→!!」

P「しかし、店員さんから取ってもらったのは良いが・・・」

真美「詰まってるの全部貰っちゃったね」

P「マングースにツチノコにハシビロコウにひよこ・・・。
 さっきから思ってたんだが動物のチョイスおかしくねぇ?」

真美「兄ちゃん! 今度はアレ!!」

P「お、レースゲームか・・・」

真美「兄ちゃんやったことある?」

P「ゲームは結構やってたが、レースゲームは専門外だなぁ。
 いまいち楽しさがわからん」

真美「え→! スピード感とか相手追い越した時とか気持ちい→よ?」

P「敵倒すとかのが好きなんだよ」

真美「えー、じゃあアレやる?」

P「ん、FPSか」

真美「最新技術で作り上げたメーザー銃で
    襲い来るゾンビたちをバッタバッタとなぎ倒す!!」

P「って書いてあるな」

真美「って書いてあるよ」

P「じゃあいっちょやってみっか」

真美「生き残ったら、兄ちゃん・・・。 一緒にクレープ食おうぜ・・・」

P「俺の・・・奢りでな・・・」

真美「へへっ・・・、楽しみだぜ・・・」

ヴァウヴァー

真美「ヒャッハー!! 撃ちまくるぜ→!!
   逃げる奴はゾンビだ、逃げない奴はよく訓練されたゾンビだー!!」

P「ホントFPSは地獄だぜー!!!」

真美「バンバ→ン!!」

P「撃ち漏らすなよー、後片付けは俺なんだぞ?」

真美「細かいこと気にしてると大きくなれないぜ→!!」

P「いやこれ以上大きくなりたかないわ」

真美「ヒャッハ→!」

・ ・ ・ ・ ・

真美「むは→! 楽しかった→!!」

P「結構息合ってたな」

真美「兄ちゃんと真美の最強コンビなら向かうとこ敵なしっしょ!」

P「うむ、異論無しだな」

真美「よし、じゃあ今度は兄ちゃんがやりたいのやろうよ!」

P「俺か?」

真美「うんうん!」

P「うーん、そうだなぁ・・・。 じゃあアレでもやるか」

真美「って、またクレーンゲーム?」

P「おう、ちょっと欲しいのがあってな」

真美「どれどれ?」

P「アレ、あの右側にある、手前のな」

真美「あの白と黒の猫ちゃんが手繋いでるの?」

P「そうそう、なんか亜美と真美っぽいだろ?」

真美「・・・それで欲しいの?」

P「あぁ、おかしいか?」

真美「・・・ううん!」

なんだかこっ恥ずかしいような、嬉しいような、良く解らない感覚に
体がくすぐったくなる気持ちを抑えられなくなる。

P「よーし、じゃあ気張っていくか」

そう飄々と言うけど瞳は至って真剣で、
そんなに真剣な理由はあのぬいぐるみが真美たちに似てるからかな。

真美「そこまで言うなら絶対取ってよね→!!」

P「まっかせろ、サクッと取ってやる」

腕まくりをしてどれだけ本気なのかを行動で表された気がする。
とても逞しくて、強そうな腕。 そんな力強そうなのに、
暴力としてその腕を振るった所を見たことは無い。

その力強さに少し魅せられて言葉が詰まる。

真美「・・・が、頑張ってね」

P「ぬあぁ難しいな、頑張るぞー」

真美「そ、そんなに難しいの?」

P「うむー、さっきのはぬいぐるみ落とす出口あるだろ?
 あそこに円筒が無かったから転がすだけで簡単に入ったんだけどな」

真美「あるよね、えんとー」

P「そうなんだよ。 つまりちゃんと持ち上げて入れないといけないって事だ」

真美「そっか→、じゃあさっきより難しいのは革命なんだね」

P「確定な。 けどさっきと比べて良い違いが一つあるんだ」

真美「え、なになに?」

P「あのぬいぐるみの形だ。 手を繋いでるようにしているから、
 上手くそこに引っ掛ければ可能性はある」

真美「そっか→! ぴよちゃんの時は引っかからなかったもんね!」

P「そういうことだ。 ・・・よっと」

真美「あっ、引っかかった! 兄ちゃんうま→い!」

P「クレーンマスターから褒められるとは光栄だな。 あっと」

真美「うあうあ〜、落ちちゃった・・・」

P「ま、一回や二回程度で取れるなんて思ってないさ」

真美「あのぬいぐるみだって諦めてないよ絶対!」

P「・・・そうだな、数回程度の失敗くらい、なんてことないよな」

真美「あれが真美たちだって言うなら絶対そうだよ!」

P「だよな。 だからこうやって俺も諦めずに手を伸ばし続けてるんだ」

真美「うん!」

ぴよちゃんは誰とも手をつないでないのか…

P「お前らなら、手を握り返してくれるよな」

真美「当たり前だよ!!」

P「それを聞けて安心した。 ・・・おっと、ラス1か」チャリン

真美「取れるかな・・・!」

P「あれがお前らならきっと取れるよ」

真美「うあうあ〜、キンチョーしてきた〜」

P「オーディションでも滅多に緊張しないくせに」

真美「比べもんになんないよ〜!」

P「ははっ、真美らしいな本当に」

真美「それ褒めてるの? ・・・あ、兄ちゃん!」

P「おう、良い感じに引っかかったろ。 まぁこっからだな」

真美「・・・ねぇ兄ちゃん」

P「ん? どうした?」

>>157 そう言われちゃうとですね・・・。

筐体を見つめながら問いかけるように呟く。

真美「絶対取れるよ。 だって・・・」

P「だって・・・?」

あれが真美たちなら、あのクレーンは兄ちゃんなのかな。
だったら一つだけ、一つだけだけど絶対に覆しようもない、
覆させもしない事実がある。

真美「真美、兄ちゃんの手離した事無いもん。 だからだいじょぶ」

P「・・・そうだな、だから俺も精一杯握ってるんだよ」

ポトン、と大きな音では無いけど存在感のある音を立てて、
一つのぬいぐるみが落ちる。
白と黒の猫が仲睦まじそうに手を繋いでいるぬいぐるみだ。

真美「・・・やっ」

P「やったーーーー!!!!」

真美「取れたーーー!!」

P「正直あんなこと言って決めたけど無理だと思ってたーー!!」

真美「兄ちゃんダサーーーい!!!」

P「うるせーーー!! よっしゃーー!!」

真美「ひゃっほーーーい!!」

P「ほれ、受け取れ!!」

真美「うん! あははっ、これ尻尾も握手してる→!」

P「仲の良さを表しているな、まさにお前らにぴったりだよ」

真美「うん!ありがと兄ちゃん!」

P「おう! じゃあ軍資金も無いし、クレープ食って帰るか」

真美「待ってました→!! 真美バナナ入ってるのが良いなー!!」

P「チョコは!?」

———帰路

真美「ん〜うまうま! チョコバナナクレープはやはり絶品ですな→!」

P「さんざん悩んだ挙句折衷案とはな。 まぁ満足してくれてなによりだ」

真美「今日は楽しかったね!!」

P「あぁ、俺も久々に色々出来て楽しかったよ」

真美「また来たいね!」

P「あぁ、今度はもっとガッツリ遊ぼうな」

真美「んっふっふ〜、果たして真美に勝てますかな〜?」

P「お手柔らかに頼むよ」

真美「へへへ。 ・・・兄ちゃん」

P「なんだ?」

真美「真美ね、沢山お仕事欲しいけど、こうやって兄ちゃんや、亜美や
   皆とおしゃべりしたり遊んだりする今も楽しい。
   お仕事が一杯になったらまたこうやって遊ぶのも無理なのかな?」

ずっと感じていた曖昧な疑問。 
このことを考えると胸の奥がモヤモヤしてしまう。

P「・・・真美はどうしたいんだ?」

真美「・・・わかんない」

P「そっか・・・」

真美「・・・どうすれば良いんだろ・・・」

P「良いんじゃないか? わかんないままで」

真美「・・・え?」

返ってきたのは、酷く簡素な返事だった。
あまりにも簡単そうに呟くものだから少し呆けてしまった。

P「無理に今解ろうとしなくたっていいさ、これから解って行けば良い」

真美「・・・良いのかな、そんなんで」

P「良いさ、仕事だって頑張って入れてやる。 皆とおしゃべりしたい時だって
 無理やりにでもスケジュール空けてやるさ」

真美「・・・ふふっ、なにそれ意味わかんない」

P「本当だぞ? 誓ったっていい」

そう胸を張って誇らしげにそう言う仕草に、嘘偽りは一つも無くって。
胸のモヤモヤがいとも簡単に晴れていく、そんな気がした。

真美「・・・じゃあさ、また今日みたいに遊びたいってときも空けてくれる?」

P「あぁ、一緒に行こう」

真美「じゃあ、新作のゲームが発売してそれやりたいって時も?」

P「うぐっ・・・。 ・・・検討しよう」

真美「んっふっふ〜、これは今から楽しみですなぁ」

P「おいおい、アイドルだからってプロデューサーを振り回すんじゃない」

真美「振り回すぜ振り回しまくりだぜ〜?」

P「マジで勘弁してくれ」

振り回します、振り回しまくりますよ。
繋いだその手を離さないって解ってるから、だから思う存分振り回す。

真美「ねぇねぇ兄ちゃん」

P「なんだ?」

真美「真美がトップアイドルになったらさ、またご褒美ちょうだい」

P「そりゃ構わんさ、何だって言ってくれて良い」

その言葉を信じてちょっと踏み込んでみる。
神様勇気をくださいって、こういう時に限って神頼み。

真美「・・・じゃあさ、トップアイドルになったら兄ちゃんのお嫁さんになって良い・・・?」

P「!? ・・・あー」

バツが悪そうに頭を掻く兄ちゃん。 言っちゃいけなかったかな
後悔先に立たず、どっかの曲の歌詞で聞いたフレーズが頭をよぎる。

P「・・・その時にお前の気持ちが変わって無ければな」

真美「・・・ホント→!?」

神様って本当に居たんだ! 祈ってみるもんだ。
今この瞬間だけ神様を信じて感謝の念を天に送りつつ。
喜びをからだ一杯かみ締める。

P「変わってなかったらだぞ? その頃にはお前も気が移ってるさ」

真美「そんな事無いよ!! 真美兄ちゃんのこと好きだもん!」

P「なん・・・」

解っているのか解っていないのか、無邪気なのか邪気なのか。
でも言えることは、この言葉は嘘では絶対に無いこと。

真美「真美、兄ちゃんのお嫁さん候補に立候補する!」

P「お前しか居ないだろ」

真美「そんなことないよ→! ライバルは多いんだぜ・・・!」

候補はすでに十人を超える人数で居ることは確か。
強いライバルたちが脳裏に浮かび上がる。

でもずぇったい負けない!!
真美は真美で勝負するのだ!!

真美「だから兄ちゃん覚悟しててよね!」

P「えっ、何をだ?」

燃え上がる情熱に燃え上がる闘志。
メラメラと湧き上がる気持ちにブレーキなんて存在しない。
ノンストップでアクセル全開。 行き先は勿論・・・。

「真美のこと離したら絶対ダメなんだから!!!」



———双海真美編、終了

これにて双海真美編終了です。 
本当は亜美も一緒にして面白おかしくしたかったんですけど、
一緒くたにするとどちらか片方が好きな人に申し訳ないかなと思い断念。

今回はここまで、おやすみなさい。

おつ

乙だよ。
真美可愛いから真美可愛いから真美可愛いけど、ぴよちゃんも可愛いからね

>>1だす、お次は亜美亜美だよ→

亜美きた!まってたよ

ピンポーン

亜美「はいは→い」

P「よ、亜美」

亜美「あ、兄ちゃん!」

P「お邪魔するぞー」

亜美「どうぞどうぞ、汚い部屋ですが」

P「お前が言える立場じゃ無いだろうに」

亜美「しかし、今日はすいませんなぁ」

P「なーにを改まって。 まぁ、正直驚いたがな」

亜美「だーって今日真美もお父さんもお母さんも居ないんだもん!」

P「ご両親の方から世話を頼まれるとはな・・・。 近所の方ならともかく」

亜美「んっとね、前にもこんな事があって左隣の方のおばちゃんが
   来てくれたんだけど」

P「だけど?」

亜美「帰り際「亜美ちゃんはとっても元気一杯でしたよ」って言ってそれっきり」

P「それ確実にお前が手に負えなさすぎただけだろ」

亜美「え→!! 亜美おとなしくしてたもん!」



P「ホントか? じゃあその日何してたんだ?」

亜美「えっとね、学校から帰って→、ゲームしてご飯食べてお風呂入って・・・」

P「至って普通だな」

亜美「でしょでしょ→!? でも、おばちゃんをゲームに誘ったんだよね」

P「ほう。 ・・・どれくらい?」

亜美「? どれくらいって?」

P「何時間くらいやった?」

亜美「えっと、三時間くらい?」

P「アウトー!!」

亜美「え→!! なんでなんでなんで→!!」

P「お前ゲーム好きならまだしもゲームやったことないような人に
 三時間もゲームやらすとか鬼畜の所業でしか無いぞ」

亜美「え〜・・・、別にアクションとかじゃなかったもん・・・」

P「だからって、あんまりそういうのは頂けないな」

亜美「だってだって! 真美も居なかったし何もすることないんだもん!」

P「もんもん言ったってな、今度から気をつけろよ?」

亜美「・・・次なんてあるかわからないもん」

P「拗ねるな拗ねるな。 ・・・仕方ない、今日はとことん付き合ってやるか」

亜美「・・・でも」

P「亜美、先に言っとくぞ」

亜美「・・・?」

P「俺は対戦よりも協力プレイの方が好きだ」

亜美「・・・うん!」

P「と、いうことで今からやる事はだ」

亜美「ねぇねぇ兄ちゃんゲームしようよ→」

P「ダーメだ、洗濯や掃除なんかは予めしてもらってるが、
 流石にご飯だけはどうしようもないからな・・・」

亜美「あ! そ→いえば冷蔵庫の中からっぽだよ?」

P「知ってる、だから買いに行くんだ」

亜美「買い物!? ついてくついてく!」

P「お菓子は三つまでな」

亜美「わっほ→い!! 兄ちゃん解ってますなぁ〜!」

P「ほら、買い物行くから準備しろー」

亜美「ちょっと待ってよ→! レディのお化粧は長いんだからぁ」

P「なにませた事言ってるか。 置いてくぞー」

亜美「ふおぉぉお待って待って→!!」

P「・・・慌しい一日になりそうだなぁ」

亜美「ヌアー! アレドコヤッタッケー!!」

P「・・・既に慌しい気がする」

———スーパー「S・H・O・P」

P「さーて到着してなんだが亜美よ」

亜美「なんだね兄ちゃんよ」

P「お前何食いたい」

亜美「うむむ・・・、中々にむずかちい問題・・・!」

P「そもそも俺が作れるかって問題があるんだよなぁ・・・」

亜美「じゃあ・・・、ハンバーグ!!」

P「お、ハンバーグか。 最近食ってないな、うむ年相応でよろしい」

亜美「でしょでしょ!? 亜美ハンバーグぽんぽんやりたい!」

P「あぁ、空気入れる奴な。 よーし、材料買うかー」

亜美「亜美お菓子見てて良ーい?」

P「あぁ、構わんぞ。 あぁ、けど三つまでって言ったけど
 容量多いのばっか買うと晩飯食えなくなるからな」

亜美「そんくらい解ってるよ→! れっつらご→!」

P「元気だなぁ。 さーて、材料材料」

・ ・ ・ ・ ・

P「・・・・よし、こんなもんかな? 亜美探しに行くか」

亜美「・・・兄ちゃ→ん!!」ドデデデデ

P「お、亜美ー。 ・・・って」

亜美「お菓子持ってきた→!!」

P「・・・亜美よ、その袋はなんだ?」

亜美「ポテチ!!!!!!」

P「そんな煌く様な笑顔で言われても。 ここに書いてる漢字読めるか?」

亜美「え〜・・・? お・・・うんにゃら用?」

P「お徳用って読むんだよ、勉強になったな」

亜美「へ〜、おとくよう・・・。 どんな意味なの?」

P「めっちゃ中身多いから晩飯食うとき気をつけろって意味だ」

亜美「へ〜、気をつけなきゃね!」

P「ホントな! お前晩飯あるって言ったろ!」

亜美「え〜、兄ちゃんも食べるっしょ?」

P「そりゃくれるんなら貰うが・・・」

亜美「じゃあ良いじゃん! 一緒に食べようよ→」

P「良いのか・・・?」

亜美「ほらほら、亜美お腹減っちゃったよ〜」

P「あぁ・・・、まぁいいか」

亜美「ハンバーグハンバーグ〜♪」

・ ・ ・ ・ ・

亜美「たっだいま→」

P「あーほら靴脱ぎ散らかすな、ちゃんとしなさい」

亜美「なんか兄ちゃんお母さんみたい」

P「誰のせいだ誰の」

亜美「せけんのあらなみのせい?」

P「あー・・・、その通りなのが悲しいな・・・」

亜美「兄ちゃんが遠い目を・・・! 正気に戻れー!! 亜美ぱーんち!」

P「ぐっはぁ! ハッ、俺は今まで一体何を・・・」

亜美「せけんのあらなみのせいだよ兄ちゃん・・・」

P「世間の・・・ウッ頭が」

亜美「兄ちゃんお腹すいた→!」

P「せっかく乗ってやったのにコイツは・・・、はいはい作るぞー」

亜美「はいは→い! 亜美ね亜美ねー!!」

P「わかったわーかった」

今日はここまで・・・、頭ふらふら。
起きたらすぐ書くよー。 おやすみなさい。

今更だけど、ハンバーグのアレ、空気入れるじゃなくて空気抜くんだったのね・・・。
ハンパな知識がアダとなったぜぃ・・・。
訂正できないのがあれねー。

おはよう(遅) >>1です亜美続きー

・ ・ ・ ・ ・

亜美「ごちそ→さま→! 大変びみでございました」

P「お粗末さん、貴音の真似か?」

亜美「へへ→、似てたでしょ?」

P「ちっこい貴音が出てきたのかと思ったよ」

亜美「今にもでっかくなるから安心してよね!」

P「期待してるよ、その前に片付けな」

亜美「え・・・、めんどくさい→」

P「でっかくなるには嫌な事も自分から進んでやらなきゃダメだぞー」

亜美「むむむ〜、終わったらゲームしてよね!」

P「解ってるよ、ところでなにやるんだ?」

亜美「えっとねえっとね〜・・・」



亜美「うにゃ→!! 死んだ→!!」

P「やっぱハメ多すぎんだろ・・・」

亜美「うおぉお〜・・・、亜美に救いの手をば〜・・・!」

P「ほいほい、リンクエイドするこっちの身にもなれよ」

亜美「復活→!! ないぞうはかい弾を食らえ→!!」

P「出たー!! バランスブレイカー!!」

亜美「やっばアンプル補充忘れてた!」

P「切りながら撃つしか無いな」

亜美「亜美チマチマしたの嫌い→、もっとバンバン撃ちたいよ→!!」

P「固定砲台だけじゃそれはそれでつまらんだろ」

亜美「そりゃそうだけどさ→」

P「まぁ次はアンプル持ってきゃいいだろ。 んあー! ハメられた!」

亜美「兄ちゃん今行くぜ→!!」

P「ちくしょー、モ○ハ○よりもハメめちゃくちゃ多いくせになんで
 ○ン○ンより一度に出てくる敵の数多いんだ」

亜美「こそこそたたかってても気付かれるしね」

P「ステルス迷彩をくれ」

亜美「それ全然違うゲームぢゃない?」

P「その通りだな・・・。 お、もうこんな時間か、風呂沸かすか」

亜美「あ、それは亜美がやる! やり方解んないっしょ!」

P「お、そうだな。 俺ん家と風呂の勝手違うだろうからな」

亜美「ここは亜美に任せなせぇ!」

P「おう、頼んだぜ亜美」

・ ・ ・ ・ ・

亜美「にょわ→! 外した→!」

P「だから三すくみで負けてる時点でやめとけって言ったんだよ」

亜美「槍が斧に負けるなんて誰が決めたってんでぃ!
   亜美はこのままこどうを貫くよ!!」

P「覇道な、それだと死ぬから。 折角グレートナイトにしたんだから
 もっと多彩に武器使ってけよ。 なんだよキラーランス×3って」

亜美「え→、だってクリティカル気持ちE〜じゃん! 一発にかける!」

P「だからキラーつったって剣も斧もキラーあるんだから使えって」

亜美「むむ〜、ちかたあるめぇ」

P「三すくみと言えど甘く見るなよ」ピー

亜美「あ、お風呂沸いた→!」

P「じゃあ入って来い。 中断しとくぞ」

亜美「ほいほ→い。 あ、兄ちゃん」

P「んー、なんだ?」

亜美「覗いちゃ、ダメだかんねっ☆」

P「だーれが覗くか」

P「しばしの休息ってか・・・。 しかし、真美も遅いな。
 確かに収録遅くなるとは聞いたが・・・」

ナーヤンデモシーカッタナイッ

P「ん、噂をすればなんとやらだな、真美からか・・・。
 なになに・・・?」

———————————————
sub:ごめん兄ちゃん
本文:いまごろ、真美のお顔が見れなくて
モンモンとしてるだろうけど、今日は帰れない〜(T_T)

収録が深夜まで続くみたい・・・あふぅ(←ミキミキのまね〜
———————————————

P「・・・はぁ!? 未成年にそんな事して許されるわけないだろ!
 何考えてるんだ向こうは! 真美に電話するか・・・」

マァソンナートキモーアルサー アシタハチガウサー

P「ん、また真美からか・・・」

———————————————
sub:ごめん兄ちゃん!
本文:一つ言い忘れてた〜、ごめんね?(???)?
りっちゃんが送り迎えしてくれるから大丈夫なんだって
だから夜には帰ってくるよ→! 待っててね☆


PS.亜美に変なことしたら真美キックだかんね!┗(⌒)(?´?ω?`?)(⌒)┛
———————————————

P「・・・あぁ、律子が一緒に居るのか・・・。 若干説明不足だが、
 まぁ律子が一緒に居るのなら安心だろ・・・。 しかし凄い顔文字使うな」

亜美「い〜いお湯ぢゃった〜。 ん、兄ちゃんどうしたの?」

P「あぁ、亜美。 真美帰ってくるの遅くなるってさ」

亜美「え、だいじょぶなの?」

P「律子が一緒に居るから大丈夫だと思う。 一応労いの念を込めて
 律子にメールでも送ってやるか」

亜美「りっちゃんが居るならだいじょぶだね→!」

P「おう、そうだな。 しかし、竜宮があるのに真美のこと見てくれるとは・・・
 俺が休みのときはこういうのもしてくれてるんだな・・・。
 知ってたけど、こうやって改めて知ると申し訳なくなるな」

亜美「兄ちゃん・・・」

顔文字反映されんかった・・・(;゜д゜)
そんなおかしい顔文字日ごろから使ってたんだな・・・。

P「っとと、すまんな亜美辛気臭い感じにしちゃって」

亜美「ん→ん、気にしてないよ」

P「・・・ありがとな。 じゃあ俺も風呂頂くかな」

亜美「いってらっしゃ→い。 上がったらまたゲームしようよ!」

P「だな」

カポーーン

P「ふぅ、湯船でけぇなぁ。 良いなー足が伸ばせるって」

P「・・・亜美には気を遣わせちまったな。 気をつけなくては。
 しかし、亜美も気遣いが出来るようになったか・・・。
 竜宮小町に入ってから変わったな、本当に」

P「負けてられないな律子には」

P「・・・そろそろ出るか、これ以上はのぼせる」

ガチャ

P「ふぅ、バスタオルバスタオル・・・。 お、携帯光ってる。
 律子から返信きたかな」

P「ん、なになに? 「今度奢ってくださいよ」・・・?
 休みのたびに奢ってたら破産するわ。 弁当くらいなら・・・っと返信」

亜美「兄ちゃん出たの→?」

P「うおぉわー!! 亜美来るなまだ着替えてる途中だ!!!」

亜美「うおっちょ→! 兄ちゃんの変態!」

P「お前が勝手に入ってきたんだろーが!!」

亜美「この変態!ド変態!変態大人!!」

P「伊織の真似する余裕があるならさっさと離れろー!!」

・ ・ ・ ・ ・

P「だから安置使うのは甘えだって・・・。 お、もうこんな時間か」

亜美「え→亜美まだ眠くない」

P「もう十一時だぞー、さっさと寝る寝る。 明日は平日なんだから」

亜美「真美帰ってくるまで起きてよ→よ→」

P「んぐ、確かにそうしてやりたいが・・・」

亜美「ね?ね?」

P「ダメだダメだ! 寝なきゃ明日に響く!」

亜美「ぶ→ぶ→! つまんな→い!」

P「ぶーたれないぶーたれない。 ほら、寝るぞ」

亜美「む〜・・・。 兄ちゃん一緒に寝よ!」

P「ぶっ! お前何言ってるんだ!」

亜美「真美も居ないし寝らんないよ→」

P「・・・お前、もおしかして一人じゃ寝られないのか?」

亜美「え゛っ! い、いやそ→ゆ→わけじゃないけどっ!」

P「じゃあ一人で寝るんだな、俺はリビングのソファで寝るから、
 何かあったらすぐに呼ぶんだぞ」

亜美「あ・・・。 ま、まってよ」

P「どうした? 俺の裾掴んで」

亜美「な、なんか兄ちゃんいつもよりいじわるっしょ!」

P「亜美が素直じゃないもんだからな」

亜美「な、なにそれ→!」

P「ははっ、悪い悪い。 じゃあ寝るまで一緒に居てやるから、な?」

亜美「兄ちゃんのおんなたらち!」

P「人聞きの悪い事言うな!」

・ ・ ・ ・ ・

P「電気消すぞー」

亜美「は→い」

カチン

亜美「・・・ねぇ、兄ちゃん」

P「ん、なんだ?」

亜美「なんかごめんね」

P「どうした? 改まって」

亜美「一人じゃ上手く寝れなくって」

P「・・・そうなのか?」

亜美「いっつも真美と寝るから、 一人だと寝れなくって。
   真美と寝るときは話してる間にいつの間にか寝ちゃってるんだけど、
   一人だと全然楽しくないから寝れないんだ〜」

P「そっか」


亜美「兄ちゃんは無い? そういうの」

P「んー、俺一人っ子だからなー」

亜美「そっか→、じゃあちかたないね」

P「でもあれだな」

亜美「?」

P「765プロのプロデューサーになって、お前らと過ごしてるうちに、
 一人が嫌いになったな。 家に帰ってもおかえりって言ってくれる人が
 居なくって、飯も自分で作って・・・」

亜美「兄ちゃん・・・」

P「だから、今こうやって亜美と一日を過ごせて正直感謝してる」

亜美「ほんと?」

P「あぁ、一緒に飯食ったり、ゲームしたり、ただいまおかえりって
 言ったりさ。 本当に楽しかったよ今日は」

亜美「・・・! 亜美も、亜美もね! 今日はすっごく楽しかったよ!」

P「そっか、なら嬉しいな」

亜美「・・・感謝してるのは亜美もだよ。 最近、真美との仕事が減っちゃって、
   全然一緒に居られなくなって、本当はとっても寂しかったんだ」

P「亜美・・・」

亜美「亜美、兄ちゃん居なくなったら泣いちゃうかも」

P「大丈夫だよ、俺は居なくならないよ」

亜美「ホント? 嘘ついたらしょ→ちしないかんね?」

P「本当だよ」

亜美「じゃ信じる」

P「おう、信じろ信じろ」

亜美「・・・ねぇ兄ちゃん」

P「なんだ?」

亜美「亜美が寝ちゃうまで手ぇ握っててよ」

P「・・・仕方ないな、寝るまでだぞ?」

亜美「うんうん、素直なのは良いことぢゃ」

P「さっきまで素直じゃなかったやつに言われてもな」

亜美「根に持ってるな〜、そんなんじゃモテないよ?」

P「俺は仕事に生きてるんだよ」

亜美「・・・もし兄ちゃんがこの先も恋人作れなかったら亜美がなったげる」

P「やめとけ、もっと良い男がこの世にわんさか居るんだから」

亜美「そうかどうかは亜美が決めるもん」

P「まったく、お前と一緒になった男は苦労しそうだ」

亜美「そう思うんだったら兄ちゃんが一緒になればい→のに→
   あ、真美とでもい→よ! 三人で楽しくしよ→よ」

P「そこだけ聞くと魅力的だけどな・・・」

亜美「でしょでしょ」

P「もし亜美に将来好きな人が居なかったらお願いするよ」

亜美「むふむふ、将来までがまんできますかな?」

P「言ってろよ」

亜美「へへへ〜・・・」

P「ほら、早く寝ろ。 明日も早いぞ」

亜美「え〜・・・まだ眠くないよ〜・・・んん」

P「無理すんな。 ほら、手ぇ握ってやるから」

そう言いながら手を強めに握ってくれる。
自分より少しばかり体温が低いその手は、不思議と落ち着く。

亜美「起きても、まだ居てくれるよね・・・」

今日、起きたら誰も居なかった時の寂しさを思い出す。
いくら彼が来てくれると解っていたとはいえ、
あんな思いは二度としたくないと心の底から思った。

P「大丈夫だよ、そんな事しないから、な?」

そう言って優しく頬を撫でてくれる。
知ってる? 女性の一番撫でて欲しい場所ってほっぺなんだよ?
そう、口に出すことは難しくて、ただ嬉しそうに瞼を閉じるしか出来なかった。

亜美「うん、じゃあおやすみ・・・」

世界中のどんな物質よりも重かったであろう目蓋をゆっくりと閉じる。
もう限界だ、夢の国に旅立つとしよう。
もし見る夢の指定が出来たならば、貴方と過ごす夢を見たい。
真美と一緒に、貴方と一緒に楽しく過ごす夢が見たい。

P「・・・寝たか」

しかし、亜美にもこんな感情があったなんてな。
正直子ども扱いしてしまってたか。 風呂に入る前と言い、
本当に大人になっていっているんだな、コイツは。

と、一人ごちている間にガチャとドアノブの回る音が聞こえた。
真美がようやく帰ってきたようだ。 時計を一瞥すると、
もう数分で十二時が回ろうとしていた。

真美「だだいま〜・・・づがれ゛だ〜・・・」

P「よう、おかえり。 お疲れさん」

真美「兄ちゃん!」

P「シーッ、もう亜美寝てる」

真美「あっと・・・。 まだ居たんだね」

P「まぁな、おてんばなお姫様の相手してたらこんな時間」

真美「んっふっふ〜、お楽しみだったようですなぁ」

P「ませた事言ってないで。 疲れてんだろ? 風呂入って寝ろ」

真美「うん・・・、今日はそうしよ〜・・・」

P「ホントふらふらだな」

真美「ぴよちゃんくらい年とった気分〜・・・」

P「それ本人の前で言ったら消滅させられるから気をつけろよ」

真美「おーこわおこわ。 しかしアレだねぇ兄ちゃん」

P「ん、なんだ?」

真美「随分安らかな顔で寝てますなぁ。 どんなテクを使ったんですかぃ?」

P「随分な言い草だ、ただ手を握ってやっただけだよ」

真美「え→!! ずるい!!」

P「こらっ! シーッ! シーッ!」

真美「真美も!」

P「へ?」

真美「寝るとき真美にもアレやって!」

P「アレやってって・・・」

真美「亜美にはやって真美にはやらないんだ?」

P「い、いや、そういうわけじゃ」

真美「ふーんだ、お母さんに言いつけてやるもんね→」

P「ちょ、おま、それはやめてくれ」

真美「じゃあしてくれる?」

P「わーかったよ、やればいいんだろやれば」

真美「んっふっふ〜、約束だかんね! じゃあお風呂行って来る!」

そう言ってパタパタと走ってお風呂場に向かう真美。
まったく忙しい奴だ。 疲れてるにも関わらず元気なもんだ。

しかし、安らかな寝顔、か。
別に特別なことはしたつもりは無いが、自分のしたことによって
ああも安らかな寝顔を見せてくれているのだとしたら嬉しい。

今頃どんな夢を見ているのだろう、さっき言っていた、
俺と真美と過ごす夢だろうか。 だったらどんなハチャメチャな
ことになっているんだろう、と一人苦笑する。

これから風呂に上がった真美を寝かしつけないといけないし、
長い夜になりそうだ。 だが、不思議と嫌では無い。
たまになら、こんな事もあって良いかもな。
なんて、心の底から思っているあたり本物だろうな。

ふと見やると、亜美が口元を動かしている。 寝言でも言うのだろうか?
とても幸せそうな顔して、何を言ってくれるんだろうな。


「兄・・・ちゃん・・・大・・・す・・・」


———双海亜美編、終了

ぬあ→難産だった→! これにて双海亜美編終了で御座います。
マジ五分くらいで書けるひとたち化け物でしょう・・・。

文字が足りなかった。 五分で1レス書ける人ですね。
五分で書けたらそら化け物だわ。

乙だよ。
真美も亜美も可愛いので僕に下さい。

>三人で楽しくしよ→よ
夢が広がるなwwww

婚約二人目か

>>1ですー。 やっと書ける・・・。

>>191 ありがとう!Pの許可を得てからお願いします!
>>192 無邪気とは・・・うごご >>193 Pは後ろから刺されても文句言えませんね。

待ってたぜ!

ブロロロロ・・・ キッ

P「・・・ここか」

フロントガラス越しに見える風景は、中々に年季の入った
木造の家。 築ン十年といったところか。

バタン、と車のドアを閉め、インターホンを鳴らす。
はーい!と元気な声と共にバタバタと忙しない足音が、
こちらに近づくにつれ段々と大きくなる。

やよい「今開けますよー! ・・・あ! プロデューサー!」

P「ぃよっ」

やよい「おはようございますー!」

P「あぁおはようさん。 今日も元気だな」

やよい「はい! 明日もあさっても元気ですよー!!」

P「それは喜ばしいことだな」

やよい「うっうー! プロデューサーが喜んでくれたらうれしいですー!
     あ、すいません長話しちゃって。 あがってくださいー」

P「お、すまないな。 お邪魔しまーす」

かすみ「あー! お兄ちゃんだー!」

長介「おっ、久し振りじゃん!」

浩太郎「にいちゃんひさしぶりー!」

浩司「ぶりー!!」

P「おーおー、みんな元気だなー。 久し振り」

かすみ「うん! あしたもあさってもげんきだよー!!」

P「はっはっは、そうかそうか。 やっぱやよいの妹だな」

かすみ「?」

やよい「照れちゃいますー・・・」

長介「今日はなにしにきたんだよ?」

P「あぁ、今日はな・・・」

やよい「こら長介っ、そんな言い方しちゃだめでしょ!?」

長介「うっ」

浩太郎「長介にーちゃんおこられてやんのー!」

浩司「やんのー!」

長介「お、おまえらなぁっ!」

浩三「ふぇ、ふえぇえ・・・」

かすみ「あ、浩三泣いちゃったー」

やよい「あ、よしよし。 怖くないよー」

かすみ「抱っこしたげるからねー」

長介「う、うぅ・・・」

やよい「長介? 言うことあるでしょ?」

長介「ご、ごめんなさい」

やよい「よし、良い子。 もうあんなこと言っちゃダメだよ?」

長介「うん・・・」

浩太郎「長介にいちゃんしょげてるー」

浩司「げてるー」

やよい「浩太郎も浩司も」

浩太郎・浩司「えっ・・・」

やよい「長介を怒らせるようなこと言っちゃダメでしょ?
     あんなこと言われたら誰だって嫌な気持ちになるでしょ?」

浩太郎・浩司「ごめんなさい・・・」

やよい「うん、わかれば良いんだよ。 次からは気をつけようね?」

かすみ「おねえちゃん、浩三泣き止んだよー」

やよい「あ、うん、ありがとうかすみ」

かすみ「えへへー」

やよい「あ、すいませんプロデューサー! やかましくしちゃって」

P「いや、気にするこた無いよ」

やよい「すいませんー・・・」

P「気にするなって。 そんなへこんだやよいは見たくないな」

やよい「・・・はい!」

長介「・・・すげぇ。 姉ちゃんがすぐ笑顔になった・・・」

やよい「もうっ、長介?」

P「でだ、長介」

長介「・・・?」

P「何故今日にここに来たかっつーとだな、今のだ」

長介「今のって・・・?」

P「ここ最近は仕事があまり無いとは言え、以前と比べて仕事はかなり入ってる。
 現に、来月からのスケジュールはキッツキツだ」

長介「・・・それとこれとどう」

P「今のうちにやよいを滅茶苦茶休ませてあげたい。
 アイドルとしての仕事が無いとは言え、学校やら家事やらで、
 結局ほとんどやよいが休まる時間が無いんだよな」

長介「へぇ・・・」

P「・・・どうした?」

長介「プロデューサーってそこまで考えるんだな・・・」

P「ははっ、まぁ半分はそうだ」

長介「半分は?」

P「あぁ、もう半分はこのやよいの忙しさを知ったウチのアイドル達がな」

・ ・ ・ ・ ・

春香「やよいって、休みなにしてるの?」

やよい「弟たちのめんどうを見て、せんたくして、ごはん作って・・・」

千早「・・・それって、ほとんど自分の時間が無いってことじゃない」

亜美「千早お姉ちゃんに言われるなんてよっぽどだよやよいっち」

千早「・・・それ、どういうこと?」

真美「千早お姉ちゃんはちゃんと自分の時間作ってるなーって事だよ!」

千早「・・・亜美たちに言われるなんて、よっぽど私は自分の時間を
   尊重できているってことなのね・・・」

律子「ほら、話がずれてるわよ」

あずさ「やよいちゃんは、それで大丈夫なの?」

やよい「はい! 弟たちのめんどう見るのも、時々つらいですけど、
    楽しいことのほうが一杯だから大丈夫です!!」

皆「(天使や・・・)」

真「でも、たまには自分がやりたいことやっても良いんじゃない?
  やよいにとってはそれもやりたい事だと思うけど、もっとさ」

やよい「・・・うー?」

伊織「真! そんな漠然とした答え出したってやよいが困るだけじゃない!」

真「なにをー! やよいの思いを尊重しなきゃダメだろー!
  じゃあなにか、伊織は何か良い案が浮かんでるの!?」

伊織「そっ、そんないきなり出てくるわけないじゃない!」

真「ほら見たことか! やよい自身の答えを促すのが一番なんだよ!」

伊織「なによ!」

真「なんだよー!」

ギャイギャイマッコマッコキーキー

雪歩「やよいちゃん、私はお茶が大好きだよ。 やよいちゃんの好きなことは?」

やよい「・・・好きな、こと・・・」

響「たまには何もせずゴロゴロするのも良いぞ。 自分も、いぬ美たちの
  世話を忘れて昼寝しちゃうときもあるし」

貴音「それが良いかどうかは解りかねますが・・・。
   休息が大事なことなのは確か。 自愛する事は間違いではありません」

やよい「・・・お昼寝、してみたいです」

皆「お昼寝?」

美希「・・・あふぅ」

やよい「はい。 わたし、こうやってみんなのお姉ちゃんになってから、
    お昼寝って出来た事無いんです。 だから、
    一日だけ、長介たちとみんなでお昼寝したいなぁって・・・」

皆「・・・」

やよい「・・・なんて! おかしいですよね、やりたいことがお昼寝、なんて・・・」

春香「・・・いいよ」

やよい「・・・?」

春香「お昼寝だっていいよ! だって、それがやよいのしたいことなんでしょ?」

響「昼寝は気持ちいーぞー! 晴れの日にやるのがいーんだー!」

真「お昼寝かぁ、なんだかんだ言って、久しぶりかも」

伊織「・・・そうね、確かに小さい頃以来かも」

雪歩「凄い素敵だね、みんなでっていうのが」

貴音「親睦を深め、お互いの信頼を高める・・・。 まこと、美しきことです」

あずさ「そうねぇ、こうやってまた皆集まったときとかにお昼寝とか良いかも
    しれないわねぇ。 ねぇ、律子さん?」

律子「事務所をそういった用途で集合場所にするのはよろしくないですけど、
   ま、たまには、ね?」

亜美「さぁっすがりっちゃん! 話がわかる女だねぃ!」

真美「そんなりっちゃんに世の男たちはメロメロだよー!」

律子「こーら、はしゃがないの」

やよい「みなさん・・・!!」

美希「・・・良く解らないけど、みんなでお昼寝するの?」

P「ただいまー、外暑い事務所涼しいー」ガチャ

小鳥「あ、おかえりなさいプロデューサーさん♪」

P「ただいまです。 ・・・どうかしたんですか? やけに機嫌が良いような」

小鳥「うふふ、今に解りますよ♪」

P「・・・はい?」

ドダダダダダダダダダ

美希「ハニー! おかえりなさいなのー!!」

亜美「兄ちゃんお帰り→!」

真美「おつとめごくろうさま→!!」

雪歩「お茶入れときましたぁ」

響「プロデューサー! けーたんなー!」

貴音「あなた様、やよいがですね」

千早「プロデューサー、おかえりなさい」

律子「案外早かったんですねー、おかえりなさい」

あずさ「あらあら〜、もてもて〜ですね」

真「おかえりなさーい!」

伊織「あら、早かったじゃない」

P「うおぉ、なんだなんだ勢ぞろいで」

春香「プロデューサーさん!!!!!!」

P「な、なんだ春香」

春香「労いですよ!!!労い!!!!」

P「は?」

・ ・ ・ ・ ・

P「と、いうわけで駆り出されることになった」

長介「・・・どういうことなんだ」

P「そういうことだ。 うちのアイドルはみんな仲間思いの良い奴ばかりだからな。
 あぁ、因みに何故俺一人なのかと言うと、ご褒美だからだ」

長介「ご褒美?」

P「わかる奴にだけわかりゃ良いんだよ」

長介「良くわかんないけど、そうなのか・・・」

かすみ「おねえちゃん、なんかお天気わるいよー?」

やよい「あ、ホントだー。 お洗濯物取り込まないとー」

P「おっと、出番だな。 やよい、洗濯物は俺がやるよ」

やよい「えっ、でもー・・・」

P「こういうときにまで遠慮すんなー? ここまで来て俺何もしなかったら、
 明日皆になにされるかわかんないんだから」

やよい「でも、プロデューサーはお客さんだから・・・」

P「じゃあ、今だけ俺、高槻家の家族な」

やよい「え?」

P「俺が客人だから遠慮するんだろ? だったら俺が家族になれば良いんだ」

かすみ「わーい! お兄ちゃん本当にお兄ちゃんになるのー!?」

浩太郎「長介にいちゃんのもうひとつにいちゃんだー!!」

浩司「ゃんだー!!」

長介「浩司お前それどうやって発音した? ・・・ホントの兄ちゃん、か」

やよい「ううぅ〜・・・、でもでも・・・」

P「ほら、やよい」

やよい「う・・・?」

P「お兄ちゃんに任せな」

やよい「・・・!!」

かすみ「かっこいいー! おにいちゃーん!!」

P「こら、洗濯物取り込めないだろー?」

浩太郎「にいちゃー!!」

浩司「ちゃー!!」

長介「こらお前ら兄ちゃんに引っ付くなよ!」

P「成る程なー、こりゃやよいが強くなれるわけだ! 全ッ然取り込めねぇ!!」

やよい「・・・えへへ!」

皆「?」

やよい「私、一番おねえちゃんですから! そんな私より強くならないと、
    プロデューサーのことおにいちゃんって言いませんからね!」

P「・・・あぁ! のぞむところだ!」

>>1です、いつの間にかID変わってた。
今回はここまで起き次第書きますー。 ではでは覚えてたら見に来てください。

しかし、皆さん良く更新に気付かれますね。
自分、専ブラで書き込んでるからスレ上がらないのに。

待ってるべ

おつ
こちらも専ブラですから

おはようございます。 >>1です。
うっうー!続き書いて行きますよぉー!

それから俺は、様々なお手伝いをした。
洗濯物を取り込むことから始まり、浩三くんをあやしたり、
浩太郎君と浩司君と鬼ごっこやかくれんぼをしたり、
かすみちゃんとおままごとをしたり、長介に勉強を教えたり。

お昼ごはんの手伝いは、俺が料理の心得が無かったので
かすみちゃんにやってもらった。 面目ない話だ。

P「ふぅ、昼飯美味かったなぁ。 しかしこりゃ、休まる時間無いわなぁ・・・」

かすみ「おにいちゃんおつかされさまだねー」

P「おう、ありがとなー。 やよいは毎日こんな事してんのか・・・」

長介「俺たちが出来るだけ手伝いしてるけど、結局ほとんどが
   姉ちゃんにやってもらってるかんな・・・」

浩太郎「でもねーちゃんいっつもわらってるよー!」

浩司「にっこりー!」

P「そう、だな・・・。 アイツはいっつも笑ってるよ、凄い強い子だ」

かすみ「でも、たまにはたよってほしいなあ」

長介「俺たちだって、出来ることあるんだし・・・」

P「うん、皆あっての高槻家だからな。 今日はやよいにそう思わせるのが
 課題だなぁ。 あぁ、そういえばやよいのしたい事って・・・」

浩太郎「長介にいちゃーん、ねむいー・・・」

浩司「我、睡眠を欲する者哉」

長介「ったく、昼飯食ったばっかだろ・・・。 あと浩司お前どうした」

かすみ「あたしもねむいかも・・・」

P「確かに、良い天気だなぁ。 さっき降りそうだったのに。
 絶好の昼寝日和ってやつだな・・・。 やべ、眠くなってきた」

浩太郎「長介にいちゃん・・・」

長介「わかったわかった。 ったく、ちゃんとタオルケットかけて寝ろよ?」

かすみ「んー・・・、んみゅむ・・・」

P「うおおぉ・・・、寝たら手伝いできね・・・。 ・・・んごご」

皆「スヤァ」

・ ・ ・ ・ ・

やよい「ふぅ、洗い物おわりーっと。 プロデューサーがお手伝いしてくれたから、
     早く終わっちゃった。 ・・・はわっ、みんな寝てるー!」

やよい「・・・ふふ、皆可愛い。 あ、浩司タオルケットはねのけちゃってる。
    んもう、あついからって風邪引いちゃうよ・・・」

やよい「・・・私も寝ちゃおっかな。 もうする事無いし・・・、良いよね。
    プロデューサー、おとなりしつれいしまーっす」

P「んごご・・・」

いつもお仕事してるときはりりしくって優しいのに、
寝ちゃってる時はこんなに可愛いものなんだなぁ。

やよい「・・・プロデューサー、ありがとーございます・・・」

私のお願い叶えてくれて。 でも、プロデューサーって知ってたのかな?
説明も無しに来てくれたような・・・。
プロデューサーはごほーびとしか知らないんじゃないかなぁ。

でも、知らなくても私のお願い叶えてくれるなんて、
やっぱりプロデューサーはプロデューサーです。

こうやって、みんなといっしょにお昼寝なんて本当に久し振りだなぁ。
わたし、とっても幸せものです。

でも、もう少しだけ幸せになりたいから、プロデューサーの方に身を寄せる。
もう少し、もう少しだけで良い。 この時間だけでも、もう少しだけ甘えたい。
そう思い、プロデューサーのシャツの裾を掴む。 起こさないよう優しく。

わたし、アイドルやってて本当に良かったです。
家族の助けになれたのも、ファンの皆が応援してくれるのも、
765プロのみんなと同じ時間を過ごすのも。
なにより、貴方と一緒に過ごせることが。

でも、こんな事言いたくても、ぐちゃぐちゃになって伝えられないから、
気持ちとして伝えようかなーって。 
結局、最後まで言えなかった言葉も混ぜて。


「お兄ちゃんっ、だーいすきですーっ!」


———高槻やよい編、終了

高槻やよい編終了ですーっ(ガルーン
高槻家を舞台にするとどうしても人が増えちゃうかなーって。
浩三くん途中から存在抹消してたしね。

夕方くらいから響編書きますねー。

やよぃ乙だよ。
ひびきんあんまりいじめないであげてね

ちょと遅くなってしまいました>>1です。
響編行くさー!

——事務所

響「いやだーっ!!」

小鳥「そうは言っても響ちゃん・・・」

響「うぅ・・・、でもぉ・・・」

P「観念しろ」

響「うぅうぅ・・・」

貴音「あの、小鳥嬢?」

小鳥「あら、貴音ちゃん。 おはよう」

貴音「おはようございます・・・。 あの、響がどうか・・・?」

響「貴音ぇえ、助けてくれー!」

P「ダメだ響! 今回ばかりはお前の我侭も聞けないぞ!」

小鳥「実は・・・。 響ちゃんがね? 今回の撮影で」

貴音「あぁ、確か本日のすけじゅぅるは特撮の・・・」

小鳥「そうなのよ。 それで怪我をしちゃってね?」

貴音「なんと!」

響「だから軽い捻挫だってー!!」

P「軽い捻挫だからって自力で帰ろうとするアホが居るか!
 軽いからって負荷を与えたら悪化するに決まってるだろうが!」

響「うぅ〜〜〜・・・!」

貴音「貴方様、冷静に。 あまりそう咎めては・・・」

小鳥「そっとしておいてあげて、貴音ちゃん」

貴音「小鳥嬢・・・?」

小鳥「実は、今回の事故、向こうのスタッフのミスでね?
   響ちゃんに高い場所から落下するアクションを要求したのはいいんだけど、
   落下地点にマットが置かれてなかったらしいのよ」

貴音「なんと、それでプロデューサーは・・・」

小鳥「そう、もうカンカン。 うちのアイドルになんてことしてくれるんだ〜!って
   それで気が立ってるっていうのもあるのよ。 勿論心配が上だろうけど」

貴音「成る程、合点が行きました」

響「気合で治すさー! ちばるよー!」

P「頑張ってもダメなもんはダメ!」

貴音「響、そろそろ折れてもよろしいのでは?」

響「えっ、貴音まで自分の敵なのかー! 味方じゃなかったのかー!」

P「ほら、貴音もこう言ってるんだ。 そろそろ観念しろ!」

貴音「響、プロデューサーは貴方の為を思って心を鬼にしているのです。
   その優しさを無下にしてはなりません」

響「うぅ〜・・・」

貴音「響?」

響「・・・・・・わかったよぉ」

小鳥・P「やった!」

貴音「響・・・。 解ってくれたようでなによりです」

P「ありがとうな、貴音。 俺だけだったら無理やり連れて行ってたかもしれん」

小鳥「スキャンダル不可避じゃないですか!」

P「だから貴音が居てくれて良かったんですよ」

響「うぅ・・・、でもプロデューサーもそれで良いのか・・・?」

P「おう、さっき事務所に帰る途中に言ったろ?
 お前の怪我が治るまでの間、俺が響の家に泊まるって」

貴音・小鳥「!?」

響「そうだけど・・・。 うち、動物たち一杯居るし・・・」

P「大丈夫だ、俺動物とか好きだし。 哺乳類も爬虫類もすべからく好きだ」

響「う、でも、本当に良いの?」

P「何度も言わせんな、俺がやりたいからやるんだよ。
 お前の怪我が治るまで、お世話してやっから」

響「・・・うん! にふぇーでーびる!!」

P「おう! ・・・って、それは解らんな・・・」

響「ありがとう、って意味だぞ!」

P「へぇ、そうなのか。 だったらどういたしまして、だな!」

浩司「我、睡眠を欲する者哉」

何か患ってるwwwwww

小鳥「あ、あの、和んでいるところ大変申し訳ないんですけど」

響「どうしたんだ? ぴよ子」

貴音「響の家に泊まりこむ・・・とは・・・?」

P「あぁ、足を怪我したんだ。 まともに動けないだろ?
 だから世話をする人は居るじゃないか常識的に考えて」

小鳥「え、いや、そうなんですけど、いや、えぇ・・・?」

貴音「面妖な・・・」

響「どうしたんだ? 二人とも、なんか変だぞ」

P「まぁ、そういう時もあらぁな。 さ、響帰るぞ。
 今日のスケジュールはキャンセルしたからな」

響「うん、申し訳ないさー・・・。 わっさいびーん・・・」

P「お前は悪くないよ、悪いのは向こうとちゃんと確認しなかった俺のせいだ。
 それに、お前が元気無かったら俺も元気出ないからさ、元気出せ」

響「・・・うん!」

小鳥「あぁ、もうなんか良い話っぽいし突っ込まなくていっかな・・・」

貴音「響が笑顔になるのであれば良しとしましょう・・・」

——響宅

P「お邪魔しまーす」

響「なまちゃーん」

P「と言ってももう夜の九時だからな、皆寝てるか?」

響「そうだなぁ、もう寝ちゃってるかも」

P「さって、靴脱ぐのも手間だな・・・。 松葉杖貰えば良かったなぁ」

響「大丈夫だぞこのくらい、座ればいいさー」

P「そうだが、やっぱ手間だよなぁ・・・」

響「じゃ、じゃあさ、脱がしてよ」

P「あぁ、そうだな。 ・・・!? !!・・・!?」

響「プロデューサーが百面相してるぞー・・・」

P「いや、だって、え!? まぁやるけど」ヒョイ

響「やるんだ!? ってうわー! 急に持ち上げるなー!」

P「だってそうしないと脱げないだろ」

響「そうだけど、心の準備ってものがあるだろー!!」ポカポカ

P「いたいいたい叩くな叩くな脱がせられないだろ」

響「うぎゃー!! 卑猥だー!!」

すいません、今日はここまで。
動物たちはちょっと出せないかもなーと。

明日の夕方には書けるかな、ではおやすみなさい。

乙だよ。
何を脱がせるって?

明日の夕方のつもりが明後日の夕方になっていた、だと・・・。
>>1です、響編続き行くぞー!

>>223肝心の部分を書いていなかったのでいやらしい感じに(イヤン

・ ・ ・ ・ ・

P「ふぅ、靴脱がせるのも一苦労だな」

響「うぅ・・・、プロデューサーは変態だぞ・・・」

P「なんと人聞きの悪い。 さ、寝室に運ぶぞ」ヒョイ

響「うぎゃ!? うー、心の準備が出来てないのに酷いぞ」

P「こんなのが数日続くから今のうちに覚悟しとけ」

響「地獄だ・・・」

P「言ってろ。 ・・・ほら、着いたぞ」

響「おー、にふぇーでーびる」

P「おう、気にすんな。 しかし、トイレとかも辛いよなこれだと」

響「さっ、流石にそこは自力で行くよ!!」

P「しかしなあ」

響「そっ、そこまで付いてきたらぴよ子に言いつけるぞ」

P「あー、それは怖いな。 女の子のネットワーク凄いからな、あっという間に俺串刺しだ」

響「だから、自分で出来ることは出来るだけするさー。 お風呂とかトイレとか」

P「まぁ、そりゃそうか・・・。 まぁ、俺も出来るだけサポートするよ」

響「うん! よろしく頼むさー!」

P「おう任せろ。 ・・・って、飯食って帰れば良かったなぁ」

響「確かにお腹減ったぞ・・・。 そうだ、プロデューサー作ってよ!」

P「俺がか? あんま上手く作れないぞ?」

響「亜美から聞いたぞ! プロデューサー結構料理出来るんだーって」

P「っく、流石は女の子のネットワーク、広まるのが思いのほか早い」

響「冷蔵庫の中好きに使って良いからさー、作ってよー。 ねーねー」

P「ンモー、仕方ねぇな。 どんなゲテモノが出ても残さず食えよ?」

響「さっすがプロデューサー! 話がわかるー!」

P「調子の良いやつ、じゃあ作ってくるからな。 用があったらいつでも呼べよ」

響「うん! 楽しみにしてるぞー!」

P「・・・さて、なに作るか冷蔵庫と相談だ」ガチャ

P「ふーむ、中々に品揃えは豊富だな。 二人分だし大体なんでも作れそうだな・・・。
 でもまぁ、そんなクオリティの高いものなんか作れんしなぁ。
 とは言え回復の為にもスタミナをつけてやりたい。 疲労回復にはビタミンB1か。
 豚肉使ったものでも作るか。 すまんな、ぶた太」

ぶた太「!? ・・・Zzz」

P「んーむ、豚肉使った料理、料理・・・。 なんかあるかなぁ」

P「・・・ん、鍋でも作るか。 丁度豚肉も薄切り肉だし、白菜を始めとした野菜も豊富。
 なにより一番の理由は手間がかからないってな」

P「さーて、早速下拵えするぞー!」

P「長ネギ水菜に白菜を適当にざっく切りー。 よし、下拵え終了!!!」

P「・・・おっと、味付けどうするか。 俺はポン酢派なんだが・・・。
 ちょーっと聞いてくるか」

・ ・ ・ ・ ・

響「プロデューサーの料理かぁ、一体どんなのだろうなー、ワクワクしてきたぞ」

響「亜美の言ったとおり本当に美味しいのかなぁ。 プロデューサーは
  ゲテモノとか言ってたけど、どうなんだろ」

響「美味しかったら良いけど、美味しくなかったら・・・。
  うぅん、美味しくないなんて言っちゃったらひどいよね」

響「でも、美味しくなかったら自分が作ってあげるしかないかなー。
  あまりの美味しさに腰抜かしちゃったりして・・・」

・ ・ ・ ・ ・ 

P(響)「ひ、響がこんなに美味しい料理を作れるなんて!!
    美味い、美味過ぎる! 毎日弁当を作ってもらいたいくらいだ!」

響「えー? そんなに美味しいかー? まぁ自分完璧だからなー。
  そこまで言うなら毎日お弁当作ってあげていいぞー?」

P(響)「い、良いのか!? 流石響は完璧だな!!
    愛してる! もうこのまま俺のお嫁さんになってくれ!!」

・ ・ ・ ・ ・

響「・・・なーんてことになっちゃったりしてぇ〜!!!!
  ま、ま、まぁ、自分完璧だからなー!! お嫁さんにしたいのも無理ないぞ」

コンコン

P「響ー? ちょっといいかー?」

響「わっひゃいっ!? なななななななんだ?!」

ガチャ

P「いや、少し聞きたいことがあってな。 というか、お前さっき
 ひとり言言ってたろ? 廊下まで聞こえてたぞ」

響「えっ!? い、いや、言ってないぞ!!」

P「ホントか? てっきり俺はお前が仕事のしすぎで頭おかしくなったのかと」

響「そんなんじゃないって! それより、聞きたいことって?」

P「あぁ、鍋にすることになったんだが、味付けはどうすんべーと」

響「あー、なんでもいいぞ! プロデューサーに合わせるよ」

P「おぉ、そうか。 ならポン酢になるけど大丈夫か?」

響「大丈夫食べれるぞー。 しかし鍋かー、美味しいよね」

P「ちと季節外れではあるがな。 なにより簡単で失敗しない」

響「あはは、確かにそうだよね」

P「じゃ、持ってくるから待ってろよ」

響「うん! 待ってるぞー」

・ ・ ・ ・ ・

P「よっと、おまっとさんっ」

響「待ってましたー! おー、長ネギ白菜水菜豚肉・・・」

P「疲労回復にはビタミンB1てな。 豚肉にはそれが多く含まれてるんだよ」

響「へぇ〜、じゃあ早速・・・」

P「こら、いただきますしないとダメだろ?」

響「うぅ〜、プロデューサーあんまーみたいだぞ・・・」

P「誰がおかんか。 俺、行儀悪い子は好きじゃないなー」

響「!! する!するから!」

P「うむ、それでよろしい。 では、」

P・響「いただきまーす」

響「・・・・・美味しい!」

P「うむ、確かに美味いな。 長ネギはもうちょい煮た方が美味かったか」

響「本当にプロデューサー料理上手いんだなー!」

P「食材切って煮ただけの食い物に上手いも下手もあるか」

響「あっそっか、えへへっ」

響「久し振りだなー・・・」

P「ん? なにがだ?」

響「あっ、聞こえちゃってたっ? い、いやっ、たいした事じゃないんだっ」

P「そんなどもりまくってたいした事じゃない訳無いだろ?
 なんだ、言ってみろ。 相談に乗ってやるよ」

響「う・・・、笑わない?」

P「安心しろ、笑うもんか。 俺はお前のプロデューサーだぞ?」

響「うん・・・。 あのね? あの、こうやって誰かに看病されながら
  一緒にご飯食べるなんて久し振りだなぁ・・・って」

P「久し振り・・・。 そうだな、一人暮らしだもんなぁ」

響「うん・・・」

P「それに、お前今まで全然怪我とか病気とか無縁だったもんなぁ」

響「うん、元気なのは自分の取り得さー。 でも、やっぱり寂しい時もあるぞ。
  ペットたちが居るけど、それでも・・・」

P「そりゃ、会話くらいしたいわな」

響「うん・・・。 だから、こういうの久し振りだなぁって・・・」

P「響・・・。 ・・・よし! 決めたっ!!」

響「?」

P「響、今日はなんでも言ってくれ! 俺の出来ることならなんでもしてやる!」

響「ほ、ほんと!? ・・・あ、でも、そんな、気を遣わなくても、いいんだぞ?」

P「気なんて遣ってないよ。 まぁ、さっきのが関係無いかと言われるとアレだが。
 気にする必要なんて無いさ。 なんでも言ってくれて良い」

響「い、いいの? 本当に?」

P「そんな疑うなよ照れる。 まぁ、ご褒美だと思って、さ」

響「ごほーび・・・。 !! じゃ、じゃあさ、一つ良い!?」

P「おっ? やけに食い気味だな、なんだなんだ、言ってみろ。」

響「あっ、あの、その、えと、に・・・」

P「に?」

響「にぃにって、呼んでも、良い・・・?」

にぃに…いいなー

P「に、にぃに・・・?」

響「いっ、いやなら別に良いんだ! 無理しなくて良いから!」

P「いや、別に嫌って訳じゃ無いんだが、その、俺で良いのか?」

響「ぷ、プロデューサーでなきゃ、ダメだぞ・・・」

P「えっ」

響「い、いやっ、違くて! その、プロデューサーって似てるんだ
  うちなーの方のにぃにに・・・」

P「え、そうなのか? 俺に似てるってことは、その、大変申し上げにくいんだが、
 相当ダメ人間なのではないか・・・?」

響「そんなことないぞ!! にぃには、とっても力も強くって頼りになるし、
  凄く優しいんだ! 一杯甘えさせてくれるんだぞ!」

P「ほほう、べた褒めだな。 因みに聞くけどさ」

響「なんだ?」

P「俺に、似てるんだよな?」

響「そうだぞ!! とっても力も強くって・・・、やさし・・・。
  ・・・っ!! いや、その、あの、違くて」カアァァァ

P「違うのか、そうか、やっぱり俺は力も無いし優しくもないもんなぁ。
 はぁ、甘えさせるなんて俺なんかに出来っこないよなぁ?」

響「う、うぅうぅう・・・!! ぷ、ぷ、ぷ」

響「プロデューサーの・・・ばかーーーーーっ!!!!!」

P「うおぉ!? 物を投げるな物を!!」

響「ばかばかばか!!! プロデューサーのいじわる!!」

P「悪かった悪かった! 意地悪が過ぎたのは謝るよ!!
 だから!!! 鍋を投げるのはやめてくれー!!」

・ ・ ・ ・ ・

響「・・・・・・・・・・」ブッスー

P「なぁ、機嫌直してくれよ」

響「・・・・・・・ふんっ」

P「うむむ・・・、ご機嫌斜めだな・・・。 なぁ、悪かったって」

響「別に、なんくるねぇし」

P「いや、なんくるあるだろ。 ちょっとからかうつもりなだけだったんだって」

響「・・・にぃには、あんまーのにぃにはあんな意地悪しないぞ」

P「・・・そう、だな。 響、本当にすまなかったな。
 お前の気持ちを知ったにも関わらず、無神経なことをしてしまって」

響「・・・・・」

P「言い訳だけど、俺一人っ子だから、兄弟のスキンシップなんて全く知らなくて、
 俺なりに兄弟っぽいことしたつもりだったんだけど、ダメだったな」

響「・・・・・あ・・・」

P「そもそも、兄弟なんて居たことが無い奴が真似事した事自体、
 おこがましいことだったのかもなぁ。 やっぱり、俺全然違うな、響のお兄さんと」

響「・・・そんな、こと・・・」

P「・・・俺、出るな。 リビングの方に居るから、呼んでくれたら
 すぐ飛んでいくからな。 ・・・俺で良ければ」ガチャ

響「・・・ま、待って!」

P「・・・なんだ? ・・・って響! 立ち上がっちゃダメだろ!!」

響「違わないぞ・・・。 プロデューサーは力強いし、凄く優しいし、
  わがまま言っても聞いてくれてとっても甘えさせてくれるぞ・・・。
  だから、にぃにと全然違うなんてこと無いさー!」

P「良いから、解ったから座れ! それ以上足に負担を掛けるんじゃない!!
 何かあってからじゃ遅いんだぞ!!」

響「・・・へへ、やっぱりプロデューサーは優しいぞ」

P「・・・っ、優しいわけ、あるか。 今だって響のこと怒鳴りつけて・・・」

響「優しいぞ。 自分のためを思って怒ってくれてるんだもん」

P「・・・」

響「それって、優しさだと思うぞ。 だから、プロデューサーはすっごく優しいさー」

P「響・・・」

響「昔、入っちゃダメだーって言われてた森の方に、
  無断で入っちゃってにぃににすっごく怒られたんだー」

響「あの時は、怒ったにぃにを見るのが初めてで、怖くてただ泣きじゃくる事しか
  出来なかったけど、今なら解るんだ。 あれは優しさで怒ってたんだなって」

P「優しさで、怒る・・・か」

響「そうだぞ、だからプロデューサーは優しいし、それに」

P「それに・・・?」

響「それに、やっぱりプロデューサーはにぃにに似てるぞ!」

P「・・・良いのかな、俺なんかが」

響「自分は、プロデューサー以外なんて嫌だぞ。
  さっきは、恥ずかしくてちゃんと言えなかったけど・・・」

P「俺以外は、か・・・。 そっか」

響「うん! だから、自信持って欲しいぞ」

P「そう簡単に自信なんて持てるか。 響みたいに完璧でも無いしな」

響「じゃあプロデューサーも完璧になればいいさー」

P「無茶言うな」

響「えへへっ、元気出たみたいだね」

P「まぁな。 にふぇーでーびる、だっけか?

響「へへっ、ぐぶりーさびたん! だぞ!」

P「んー・・・、どういたしまして、か?」

響「正解だぞ!!」

先程と打って変わって、朗らかな笑顔を見せてくれることに
安堵する。 さっきはとっても悲しそうな顔だったから。

響「やっぱり、笑顔が一番だぞ!」

貴方は、一度頷くと先程と同じ優しい笑顔を見せてくれて、
その度に私の心の鼓動を早める。

P「ホント、お前の笑顔には励まされるよ」

そう言った貴方の瞳はとても真っ直ぐで、嘘なんてついてないのが一目で解る。
まぁ、本当のこと言うと、一目しか見れないんだけど。
それ以上見たら顔が真っ赤になっちゃうから。

響「ね、プロデューサー」

貴方の瞳を見ないように、真っ赤になっちゃわないように、
少し視線を外して、俯き気味に呼びかける。

P「ん、なんだ?」

へへ、何言うかわかんないでしょ? 今からすっごいビックリすること言うからね。
ちゃんと受け止めてくれなきゃ泣いちゃうぞ、女の子のネットワークは凄いんだ、
プロデューサーに泣かされたって皆に言いふらしちゃうんだから。

・・・ねぇ、さっき貴方ににぃにみたいに強くて優しいって言ったけど、
一つだけ、たった一つだけだけど、違うところがあるんだ。
それは、この心の奥の奥に隠している秘密の感情。

貴方だけにしか見せない、他の誰にも見せやしない、
とってもとっても大切な気持ち。

ねぇ、貴方だけに見せても良いですか

「にぃにっ!! いっぺーかなさんどー!!!」


———我那覇響編、終了

>>1です。 ということで、響編終了です。
やっと全員終わりましたね!! と、言いたいところなんですが、
小鳥さんのことを言われた気がしたので、もうちっとだけ続くんじゃ。

ですが、今日はここまで! 皆さん寝不足には気をつけて!!

乙だよ。
にぃにって呼ばれたい。
あと小鳥さんに社長に876にジュピターに黒井に吉澤さんとまだまだいるね?


面白いです

ん?最終的ハーレム忘れてるぞ。

>>1です、小鳥さん編書いていくぴよ

>>240ありがとう! そこまで書いたら爆発してしまう。
>>241ありがとう嬉しい! >>242へへへ・・・わかってるじゃないですか 
>>243ありがとう!

しかし、まとめサイトの人って逐一スレ見て、終わったの確認して
まとめているのかね。 だとしたら凄い労力だなぁ。

カタカタカタカタ・・・

乾いた音が事務所内に響いて反響する。

小鳥「・・・・・ふぅ」

一つため息。 今やすっかりお尻の形にへこんでしまった椅子にもたれかかる。
左手につけている使い古された腕時計を見るよりも数瞬早く、
事務所に備え付けられた掛け時計を一瞥する。 ただいま夜の十時半なり。
良い子ならばとっくに夢の中へ旅立っている時間だ。

今事務所に居るのは私だけ、アイドルたちはお仕事も終わって今頃帰り道。
プロデューサーさんもお仕事が終わったら直帰の筈なので、こっちに来る事は無い。

小鳥「・・・寂しいなぁ」

ぴよぴよとひとり言を呟く、だってだってしょうがないじゃない。
どっかの誰かさんのおかげで最近みーんなとっても幸せそうな顔しちゃって。
幸せの理由は、きっとご褒美なんだろうなぁ。 なによなによ、私にだって
ご褒美あっても良いじゃないですか、私だって頑張ってるんですよ!

小鳥「神様は不公平だなぁ・・・」

元より神様なんて信じてなかったけどさ。
なんて誰も居ないから言える、むしろ人に言うまででもない愚痴。
はぁ、と先程のため息とは違うため息。 幸せが逃げる方だ。

小鳥「・・・仕事終わらせよ」

背もたれから、名残惜しくも離れ、液晶に目を向ける。
が、目の前にある書類の多さに、もう少し現実逃避していれば良かったと
後悔先に立たずモードになる私なのでした。

小鳥「・・・ダメ、ダメよ小鳥! こんなところでくじけちゃ!」

と乙女モードにスイッチを入れ、後悔先に立たずモードから切り替える。
そう、ここで挫けてはダメなのだ、未来の王子様が私を救ってくれるその日まで。

その為にも、今目の前にある書類を終わらせなければと、
瞳に闘志を宿らせ手を動かす。
頭の中は王子様で一杯になりながら。

・ ・ ・ ・ ・

小鳥「・・・・・〜♪」

手はキーボードを叩き、瞳は書類を読み、見てくれだけなら仕事に集中しているが、
頭は十八番の妄想が、口は唄を口ずさみ、
絶賛一人を満喫中である。

小鳥「春は花を一杯咲かせよう〜 夏は光いっぱい輝こう〜♪」

誰も聞いてないから声量は大きめだ、
何気にする事は無い。 誰も来やしないのだから。

小鳥「つな〜ぐ〜 レインボー♪ ・・・ふぃぃ」

少々熱が入りすぎてしまった、誰も居ないとは言え、
ちょっと恥ずかしい。 頬を掻きながらそう思った。

歌い終わって、また静かになってしまった事務所に、
ふとパチパチパチ、と手を打つような音が聞こえた。
バッ、と音がする方向に顔を向けると、そこには
本来ならば今頃家に居るはずの人が居た。

P「お上手でしたよ、音無さん」

少し気恥ずかしそうに頭を掻きながら、
応接間の扉の隙間からヒョコッと顔を出す姿を見てしまう。

小鳥「・・・・・え?」

何とか声を出したかったけど、それしか出てこなかった。

P「すいません、事務所入る前に音無さんの歌声が聞こえちゃって。
 ちょっとコッソリ入ってきちゃいました」

茶目っ気たっぷりに、ウインクをしてくる貴方に苛立ちを感じつつも、
今一番聞きたい質問を投げかける。

小鳥「え、なんで、プロデューサーさん、直帰じゃ・・・?」

P「えぇ、直帰ですよ」

小鳥「じゃ、なんで・・・っ?」

P「いやー、ちょっと、明日休みなんで忘れモン無いかなーって」

小鳥「はぁ・・・成る程・・・。 じゃなくって!! ぴよぉおおお、
   き、き、き、聞かれちゃったぁ・・・」

P「そんな恥ずかしがる事じゃないのに、綺麗な歌声でしたよ?」

小鳥「あ、有難う御座います・・・。 って、そういう問題じゃないんですよ!
    誰も居ないとはいえ、仕事中に歌って、
    しかも聞かれてた!! 恥ずかしすぎますよぅ・・・」

P「確かに、仕事中に歌ってた、っていうのは聞き捨てなりませんねぇ。
 これが俺じゃなくって律子だったらカンカンですよ」

小鳥「ぴよぉ・・・」

P「ま、一人だったらそんな風になりますよね、解ります」

小鳥「うぅ・・・、慰めはいりません・・・」

P「元気出してくださいよ・・・。 そうだ、仕事どんな感じなんですか?」

小鳥「え? ・・・うーん、大体終わってますけど、もう少し・・・」

P「解りました、俺も手伝いますよ」

小鳥「えぇ!? そ、そんな、悪いですよ。 プロデューサーさんの
    お仕事はもう終わってるんですから」

P「良いですって、さっき恥をかかせちゃったお詫びとでも思って」

小鳥「良いんですかぁ? じゃあ、お願いします!
    私も早く帰りたいので・・・えへへ」

P「うん、素直なのは良い事ですよ。 じゃあパパッと終わらせちゃいましょう!」

小鳥「はいっ」

ホントは、一番恥ずかしいのはそこじゃなくて、
貴方に聞かれてたからなんだけどね。
とは、口が裂けても心が裂けても言えない、臆病な小鳥なのでした。

カタカタカタカタ・・・

事務所内に乾いた音が響く。 
だが今は音が一つではなく二つなのが、先程と違うところだ。

チラ、と向かい合わせに座るその人を垣間見る。
真剣な眼差しで書類に向かう姿に、少し見惚れてしまう。

いけないいけない、早く終わらせなくっちゃ、示しが付かないわ。
頭を数回横に振り、視線を液晶に向ける。

・ ・ ・ ・ ・

小鳥「・・・んむむむ・・・。 ・・・終わったー!!」

P「お疲れ様でした、はいお茶どうぞ」

小鳥「あ、有難う御座います。 もう終わってたんなら、
    帰っていただいても良かったのに・・・」

P「酷いなぁ、俺そんな薄情者に見えます?」

小鳥「うふふっ、だったら手伝ってなんかくれませんよね」

P「その通り。 それに女の子を一人で帰らせるなんてさせられませんから」

小鳥「ぴよっ・・・。 や、や、やですねぇ。 お、女の子なんて・・・」

P「俺からしてみれば女の子ですよ、たとえ年上でもね」

小鳥「も、も〜! そんな事言って、口がお達者なんですから!
    いつか本当に刺されても知りませんからねっ!」

P「いやいやいやいや、怖いからやめてくださいよ!」

小鳥「んもぅ・・・」

P「なんか、すいませんでした・・・。 でも、音無さんホントお若いですよ。
 俺の年上なんて思えないくらい」

小鳥「え、そう? えへへ、そんなに?」

P「はい、もうちょっと早く俺がプロデューサーやってたら、
 音無さんをプロデュースしたかったくらいです」

小鳥「え、えへへ〜。 口が上手いんだからぁっ♪
    ・・・よし! 許してあげちゃいます!」

P「なんか有難う御座います。 そうだ、音無さん時間大丈夫ですかね?」

小鳥「えーと・・・? あら、もう少しで日付変わっちゃう。
    んー、まぁ明日は時差出勤するし、大丈夫ですよ?」

P「そりゃ良かった。 じゃぁ、飲み行きません? 勿論俺の奢りで」

小鳥「え、良いんですか!? あ、でも、プロデューサーさん給料日前ですよね?
    なのに奢ってもらうなんて申し訳無いですよ・・・」

P「気にしない気にしない、ご褒美とでも思って」

小鳥「ご褒美!?」ギュリン

P「ヒッ、え、あ、はい・・・。 小鳥さんも、知ってますよね?
 いつも頑張ってるアイドルたちに、俺からご褒美を・・・って」

小鳥「えぇえぇ、良く知っていますとも。 あの子達がご褒美を貰うたびに、
    事務所が甘ったるい空気になるのを私が一番良く知っています!
    だって!! 私!!! 事務員ですもの!!!!」

P「随分、苦労されたようで・・・」

小鳥「誰のせいですか!」

P「俺ですか!? 俺なんかしました!?」

小鳥「この期に及んでシラを切りやがりますか・・・!!
    良いですよ! 私もご褒美貰っちゃいますもんね!!」

P「いや、もうちょっと財布に優しいレベルのご褒美をですね・・・」

小鳥「知りません! ほら、早く行きますよ!!」

P「うわ、ちょ、そんな急がなくてもすぐ下じゃないですか!!」

小鳥「んもう! 乙女心を解ってないんですから!!
    ・・・少しでも長く一緒に居たいっていうのが解らないんですか?」

P「音無さん・・・。 解りました、早く支度しましょう」

小鳥「解れば良いんですよ解れば♪ さー、しゅっぱーつ!」

P「だから早いですって!!」

——たるき亭

小鳥「ンッングッンッ・・・、プハァーッ! この一杯の為に生きてる!」

P「いや、もうそれ七杯目じゃないですか・・・」

小鳥「なんれすか、文句でもあるんれすか!?」

P「いえ、全然・・・」

小鳥「大体れすね、ぷろじゅーさーさんは乙女心をわぁってないんれすよ!
    みーんなに良いカッコばっかりしてぇー」

P「俺は別に、そんな気があってやってるわけじゃ・・・」

小鳥「言い訳はいいわけなんですよぉー!! ・・・ぷぷっ、
    いいわけはいいわけ、だって・・・っ、ぷくくっ」

P「自分で言って自分でウケてる・・・」

小鳥「ぷろじゅーさーさん?」

P「はい、なんですか?」

小鳥「アイドルのみんなはれすね、ぷろじゅーさーさんを信じてるんです。
    みんなからすれば、ぷろじゅーさーさんの言う事がすべてなんですよ。
    だって、皆まだ少女れすよ? 右も左も解らないんれしゅよ」

P「俺の言う事が、全て・・・」

小鳥「そぉなんです、ぷろじゅーさーさんがぁ、ダメ〜! って言ったら
    ダメって信じます。 イイよ〜! って言ったら良いって信じるんです」

P「・・・責任重大ですね」

小鳥「そぉれす、せきにんじゅーだいれす! ・・・でもですね、
    それだけみんな信頼してるんれすよ」

P「そう、ですかね。 自信無いな・・・ハハ」

小鳥「・・・自信が、無いなら、私たちがいるじゃないれすか」

P「音無さん、たち・・・?」

小鳥「そうれすよ。 ぷろじゅーさーさんは、私たちの事信頼してましゅか?」

P「そりゃ、勿論してますよ。 してなけりゃ、自信無いなんて弱音吐きません」

小鳥「ふふ、良かった。 困ったらいつでも私たちを頼っていいんれすよ。
    私たちに出来ること何でもしましゅよ?」

P「そんな、悪いですよ。 皆の大切な時間を俺なんかに割かせる訳には・・・」

小鳥「やぁっぱりぃ〜」

P「え、や、やっぱり?」

小鳥「やっぱり信頼してないじゃないれすか〜」

P「いや、信頼してますよ! だからこそ、俺は・・・」

小鳥「ぷろじゅーさーさん?」

P「はい」

小鳥「ぷろじゅーさーさんは、私たちが困ってるとき、どうしましゅか?」

P「俺に出来ることならなんだってして励まします。
 ・・・あれ、これどっかで・・・」

小鳥「・・・じゃあ、ぷろじゅーさーさんは765プロがしゅきでしゅか?」

P「そりゃ、勿論大好きですよ。 ・・・あれ、これも・・・」

小鳥「なのに、信頼してるんれすか?」

P「・・・あ、これ貴音のときのだ・・・」

小鳥「・・・」

P「貴音が、悩んでるときに、俺が諭してやったんです。
 それは皆も一緒だぞって、皆もお前の事を信頼してるし好きだぞって」

小鳥「ぷろじゅーさーさん?」

P「あっ・・・、はい」

小鳥「ぷろじゅーさーさんは、765プロのみんなを信頼してましゅか?」

P「・・・俺、馬鹿ですね。 貴音にはあぁ言ったくせに、自分になるとこうだ。
 音無さん、もう少し待っててください。 俺、絶対信頼しますから」

小鳥「・・・ふふ、カッコいい・・・♪」

P「あっ、え、いやっ、えっ?」

小鳥「つき物が落ちたって感じれすよぉ? いつもより百倍カッコいいれす。
    やっぱりぷろじゅーさーさんはそうでなくっちゃ♪」

P「音無さん・・・。 ・・・有難う御座います」

小鳥「別に私はなぁんにもしてないれすよぉ?
    ぷろじゅーさーさんが自分で答えを見つけたんれすよ」

P「それでも・・・、有難う御座います」

小鳥「うふふ、じゃあ・・・、どういたしまして♪
    ふぅ〜、慣れないことしたら疲れちゃいましたねぇ・・・。
    あー、誰か送ってってくれないかなぁ?」

P「仕方ないですねぇ、送ってってあげますよ。
 これもご褒美のうちですからね」

小鳥「さぁっすがぷろじゅーさーさんっ! 話が解りましゅね〜♪
    ・・・あ、でも送り狼だけはダメれすよぉ?」

P「だーれが狼ですか、ほら帰りますよ」

小鳥「えー、やだー、私疲れて動けませーん。 おぶってー」

P「もー、仕方ないなぁ」

小鳥「え・・・? 断るんじゃ、ってキャッ!」

P「ほら、行きますよ」

小鳥「ほ、ほ、ほ、ホントに持ち上げる人が居ますか!!
    他の人が見たらどうするんですか!! は、恥ずかしい!」

P「あ、確かにこれから会計もありますし、今持ち上げるのは効率悪いですね」

小鳥「話が噛み合ってないじゃないですか!! そ、そうじゃなくてぇ!!」

P「じゃあ、先にお会計しちゃいますね、ちょっと待っててください」

小鳥「も、もう! プロデューサーさんの馬鹿ぁーっ!
   ・・・酔いも覚めちゃったわよ・・・」

P「あ、そうだ小鳥さん」ヒョコッ

小鳥「はっ、はいぃ!?」

P「小鳥さん、かなり軽いですね、もう少し食べた方が良いんじゃ・・・?」

小鳥「はっ、はっ、早く行ってください!!!」

P「ぷっ、はっはっは、はーい」

小鳥「もう・・・っ!」

軽いって、お世辞だろうなぁ。 でも、お世辞なんてわざわざ言う人かしら?
って、軽いのはあの人が鍛えてるからであって、
私の体重が本当に軽いかは解らない・・・じゃなくて!!

あの人は時々あぁやって不意を突く時があるから怖いなぁ。
まぁ、そういう所に惹かれてるんだろうな皆、勿論私も含めて。

むむむ、ライバルは多いなぁ。
勝率は限りなく0に近いけど、負けるわけにはいかない。
あずささんじゃないけど、運命の人を諦めるなんて出来ないわ。

小鳥「・・・音無小鳥、頑張ります!」

そう言ってぐっと両手で握りこぶし。
可愛さも、綺麗さも、アイドルの皆には敵わないけど、
きっと、なにか私にしか無いものがあるはずだから。

かつて、あの人が私を見つけてくれたように、
プロデューサーさんも、私の私にしか無い所、見つけてくれますよね?

P「小鳥さーん、お会計終わりましたよー」

小鳥「はーい、解りましたー。 よっと」

P「もう立ち上がれるんですか、早いですね」

小鳥「どっかの誰かさんが酔いの覚めること言ってくれましたからねぇ?」

P「・・・はは、すいません」

ふおぉおぉ誤字った。

× P「小鳥さーん、お会計終わりましたよー」
○ P「音無さーん、お会計終わりましたよー」

こんがらがるぅー

ってかなり同じ誤字してたわ。 もうリカバリきかねぇわwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
泣きたくなってきたorz

苦笑いを浮かべながらポリポリとこめかみ辺りを掻くその仕草は、
まるで子どものようで。 ついおかしくて笑っちゃう。

小鳥「・・・うふふっ♪」

P「あれ、随分機嫌が良いですね?」

小鳥「そりゃあ・・・」

貴方が可愛かったから、なんて言ったらどんな表情をするのかしら?
と抑えきれそうになり好奇心が沸いてきたけど、
全力で抑える。 今言うべきはそうじゃないでしょと。

小鳥「それはそうと、プロデューサーさんっ」

P「ん、なんですか?」

小鳥「今日は、どうでしたか?」

P「・・・そうですね、とっても良い時間が過ごせました。
 音無さんのおかげで悩みも消し飛ばせましたし」

小鳥「それは良かったですっ♪」

P「・・・あの、その、音無さんが良ければ、また来ませんか?」

小鳥「えっ? はいっ、勿論行きましょう! 今度は皆で!」

P「・・・いや、出来れば二人っきりが良いなぁ、なんて・・・」

小鳥「・・・えっ? ・・・えぇええええぇええぇ!?
    そ、そんな、わ、私たち早すぎますよぉ!!」

P「いや、皆が居ると相談しづらいじゃないですか・・・」

小鳥「あ・・・。 そりゃ、そうですよねぇ・・・」

P「・・・でも」

小鳥「・・・?」

P「でも、まぁ、音無さんと二人っきりで飲みたいってのもあります」

小鳥「!!」

P「・・・む、恥ずかしいな。 柄にも無い事言っちゃった」

小鳥「・・・ふふ、有難う御座います、プロデューサーさん♪」

今は、それだけで十分です。 あと数年は闘えます。
あー、ボイスレコーダー持って来てれば良かったなー、なんて、
くだらない事言って気を紛らわさないと爆発しちゃうくらい今嬉しいです。

まぁ、数年も待てませんけどね!!
もし数年経っても何も無かったら私からアタックしちゃうんですからね!
その為にも、予防線張っちゃいます。

小鳥「すぅー・・・はぁー・・・」

まずは深呼吸。 心を落ち着かせて今から言う事を反芻。

小鳥「プロデューサーさん!!」

P「うわっ、ビックリした。 な、なんですか?」

小鳥「私、頑張ります! 誰よりも頑張って見せます!!
    だから、あの、なので!!!」

P「・・・はい」

頑張れ私、頑張るって今言ったばっかりでしょ。
キッと前を見据えて、眼前の対象にのみ意識を向ける。
ターゲットはもちろん貴方。
照準固定、喉から伝って、届けこの言葉。

「これからも、私と一緒に居てください!!!」

って、これじゃプロポーズみたいじゃない!?


———音無小鳥編、終了

どうも、>>1です。
これにて音無小鳥編終了です。 少し駆け足になっちゃったかな。
にしても、音無さんと小鳥さんを使い分けるの難しいですねぇ。

残すは、ハーレム・・・とは程遠いかもしれませんが、
765プロの皆を書きたいなーと思ってますので乞うご期待。

ではおやすみなさい、皆さん悪い夢にはお気をつけて。

大丈夫気にしないレベル

乙だよ。
今回もとても可愛かった


ピヨちゃん可愛い

おつ

ハーレム期待

うがー! すっかり遅くなってしまいました>>1です。
ラストスパートぷりぷり行きますよー!

——事務所

P「おはようございまーす! 今日は太陽サンサンで絶好の仕事日和だなー!!」

P「だってぇのによー!!」

伊織「ね、ねぇプロデューサー? ま、また食事に付き合ってあげてもいいわよ。
   この伊織ちゃんを食事に誘えるなんてあり得ないほど光栄な事なんだから、
   今度はもう少し上等なレストランとかに連れて行きなさいよねっ!!」

春香「プロデューサーさんっ♪ クッキー作ってきたんです!!
   模様は可愛いハートマークですよっ♪ 愛情たぁっぷり入れたんです!」

あずさ「うふふっ、プロデューサーさん? 良い日本酒を見つけたんですよぉ♪
    今度呑みませんか? 勿論、二人っきりで・・・」

千早「あ、あの、ぷ、プロデューサー。 ま、また二人でカラオケに行きませんか?
   その、一緒に歌える曲、探してきたので・・・」

貴音「貴方様、本日は宵まで通して晴天とてれびでお聞きしました。
   今宵は満月なので、是非貴方様と月を眺めたく・・・」

美希「ハニー! ミキねミキね? ハニーとこれからももっともっとキラキラする為に、
   おにぎり作ってきたの! これで元気百倍! だよねっ?」

真「プロデューサー! 良いサイクルウェアを見つけたんですよー!
  今度一緒に見に行きません? そんでサイクリング行きましょう!」

律子「おはよう御座います。 早朝から随分と忙しそうですね? プロデューサー殿!
   鼻の下伸ばして・・・、仕事を疎かにしないようにお願いしますよ?
   ・・・まぁ、サポートくらいならしてあげますから・・・」

雪歩「あ、あのっ、プロデューサーおはようございますぅ。
   改めてこの前は有難う御座いました。 あ、あの、もし良かったら・・・
   今度のお休みにでも、またあそこに行きませんか・・・?」

真美「あ、兄ちゃ→ん! 聞いてよ→、この前ぴよちゃんにあのひよこのぬいぐるみあげたらね?
   すっごい喜んでくれてさ→、やっぱり真美のおセンチは天下一だねぃ!」

亜美「真美それ違うっしょ→。 センチじゃなくって、セン、セン・・・?
   ん〜、わかんないや。 そういえば兄ちゃん、この前のお泊りの事で
   お母さんがお礼言いたいからまた来てくださいって言ってたよ〜」

真美「亜美隊員、親への挨拶、これはチャンスですな→!」

亜美「んっふっふ〜、その通りですぞ真美隊員! このまま兄ちゃんをテゴメにしちゃお→!」

やよい「もう、亜美も真美もプロデューサーにそんなにいたずらしちゃダメだよ?
    あ、プロデューサーおはようございますー! あの、この前はありがとうございました!
    とっても楽しかったですー! 元気いっぱいになれたし、また来てくださいね!
    今度は私、ちゃんとプロデューサーのことおもてなししちゃいます!」

響「あ、プロデューサーはいさい! この前は本当に助かったさー! にふぇーでーびる!
  もう捻挫も完治したし、これからいっぱい頑張るぞー!
  ・・・あ、あと、時々、にぃにって呼んでもいいかな・・・?」

P「どうしてこうなった・・・」

小鳥「おはようございます、プロデューサーさんっ」

P「あ、音無さん、おはようございます」

小鳥「いやん、プロデューサーさんそんな呼び方しないで下さいよー」

P「・・・へ?」

小鳥「愛情込めて「小鳥♪」って呼んでくださいよー」

アイドル達「!?」

P「いや、なにがどういうことかさっぱり・・・」

小鳥「だってOKしてくれたじゃないですか、これからもずっと一緒に居てくださいって」

P「いや、まぁ、確かに「はい」とお答えしましたけど・・・。 え、もしかして」

小鳥「そのもしかしてですよっ! 私にとってはあれが告白だったのです!
   まぁ、告白したときはそんな事思ってなかったんですけど・・・。
   そんな事はさておき、それをOKしたということはっ! 後はわかりますよね?」

P「えぇええぇえぇ!? いや、俺はそのつもりで言ったんじゃなくて、
 いや、音無さんの思いを蔑ろにする訳には・・・。 参ったな」

小鳥「長かった・・・。 音無小鳥、苦節にじゅうチョメチョメ年!!
   我が世の春が来たピヨー!!」

P「あぁもう勝手に舞い上がらないでくださいっ!」

春香「・・・プロデューサーさん・・・」

P「お、春香おはよう。 ・・・どうした? 元気無いぞ?」

春香「嘘、ついたんですか・・・?」

P「えっ」

春香「プロデューサーさん言ったじゃないですか、私が困ったとき、
    何時だって受け止めてくれるって・・・」

P「え、いやあれは嘘じゃないぞ決して、誓っても良い」

春香「じゃあ、なんで・・・」

P「音無さんのことか? アレは、その、だな・・・。
 ほら、音無さんからも言ってやってくださいよ!!」

小鳥「え〜、なんの事か解りませんピヨ〜」

P「おうてめぇから揚げにして貴音に食ってもらうぞ」

小鳥「すんませんっしたぁ!! ・・・さて、何から話せば良いものか」

美希「早く白状するの! どういう事なのっ!?
    ハニーがミキ以外の人となんてあり得ないって思うな!」

雪歩「場合によっては小鳥さんを埋めないと・・・」

真「いや雪歩それは酷すぎるよ」

貴音「人と同じ質量のから揚げ・・・」ジュルルン

律子「貴音、よだれよだれ」

あずさ「あらあら、皆ここはひとまず落ち着きましょう?
     音無さんの処分はそれからでも遅くは、無いでしょう?」

亜美「あずさお姉ちゃんめっちゃ怖い・・・」

真美「これは激おこぷんぷん丸っぽいよ・・・」

小鳥「ピヨォオォ・・・、周囲からの殺意を孕んだ視線が怖すぎる・・・」

千早「自業自得だと思いますが」

伊織「ホントよ、ありもしない事実って解ってるんだからね」

やよい「うー・・・、皆怖いですー・・・」

響「やよいはこっち来るといいぞ、とばっちり食らったら
  ひとたまりも無いからなー・・・」

小鳥「わっ、解りました解りましたぁ!! ちゃんと説明しますよぉ!!
    うぅ、皆私に夢すら見せてくれないのね・・・。 小鳥泣いちゃう」ピヨピヨ

P「はいはーい、目薬差したの見えますからねー。
 さっさとこの疑いを晴らしていただけますかー」

小鳥「え、ひどくない・・・?」

カクカクシカジカマルマルピヨピヨ

春香「・・・そう、だったんですかぁ・・・。 良かったぁ・・・」

雪歩「プロデューサーはそういう人じゃないって信じてましたぁ」

真「うん雪歩ごめん、そこの後ろにあるおそらく小鳥さんを埋める為の
  ものだったであろう直径2mほどと推測される穴を隠しきれてないよ」

あずさ「良かったわぁ〜、何事も無くって♪」

伊織「申し訳ないけどあずさ、殺意消しきれてないわよ」

貴音「ふふ、皆安堵しているようですね。 良き事です」グゥウウゥ

律子「貴音、悪いけど貴方溢れ出でる空腹感を隠しきれてないわよ」

響「みんな色んなもの隠しきれて無さすぎだぞ・・・」

やよい「うっうー! 皆さん笑顔になってくれて私も嬉しいですー!!」

千早「誤解は晴れたけど、色々と言いたい事は多いわね・・・。
    まぁ高槻さんが喜んでるからそれで良いような気がしてきたわ」

真美「てかさ→、兄ちゃん皆にイイ顔しすぎじゃない?」

P「えっ」

亜美「だよね→!! 13人もタガメにする兄ちゃんって、
    マジコショウの男っぽいよ!!」

P「「手篭め」と「魔性」な。 てか俺は魔性の男じゃないぞ!」

美希「マショーなの! ハニーはミキ一筋にマショーすれば良いと思うな!」

律子「美希、あんた魔性の意味解ってないでしょ」

美希「なの!」

律子「だと思った、安心したわ」

千早「確かに、亜美と真美の言う事は一理あるわね・・・」

伊織「誤解させる言い方をしすぎなのよアンタは」

P「そうかなぁ・・・。 思ったことを口に出しているだけなんだが・・・」

あずさ「これはもう・・・、アレしか無いわね♪」

貴音「そうですね、どちらかというと大賛成です」

P「え? え?」

やよい「一体何が始まるんですー?」

響「大惨事にならないことを祈るしかないぞ・・・」

雪歩「うんしょ・・・、うんしょ・・・。 ふぅ」

真「雪歩お疲れ。 後ね、なんか今から重大な事が起こるみたいだから
  見ておいた方が良いと思うよ」

雪歩「あっ、有難う真ちゃん」

P「えっ、いやまったく展開についていけない」

小鳥「プロデューサーさんファイトー!!」

P「他人事だと思ってあの鳥・・・!!」

× 雪歩「うんしょ・・・、うんしょ・・・。 ふぅ」

○ 雪歩「うんしょ・・・、うんしょ・・・。 ふぅ、埋め終わりましたぁ」

春香「プロデューサーさん・・・!!」

P「ん、春香どうした? 鬼気迫った声だが・・・」

春香「一体、この中で誰が一番好きなんですか!?」

P「えっ」

春香「えっじゃないです!」

P「だって、いや、一番好きって、俺はプロデューサーで、
 お前たちはアイドルなんだ、そんな事言えるわけ・・・」

律子「はいはいテンプレート貼り付けは良いですからねー」

美希「ハニーはミキのことが一番好きだよねっ?
    ミキ、結構可愛いし、胸もおっきいし・・・、あはっ☆
    ハニーの事いっぱい幸せにしてあげられると思うなっ!」

貴音「貴方様も気付くべきです。 ここに居るアイドル全員が、
    生半可な気持ちで貴方様を想っていないことを。
    ・・・勿論、私も生半可な気持ちではありません」

あずさ「あらあら、みんな積極的ねぇ・・・。 便乗しちゃいましょ♪
     うふふ、プロデューサーさん? 私、もう結婚できる年なんですよねぇ。
     結婚願望も凄くあって・・・。 ねぇ、プロデューサーさん?
     私の、運命の人になっていただけませんか?」

千早「・・・くっ、先駆者たちに悪意を感じるわ・・・。
    ふぅ、気を取り直して。 プロデューサー、カラオケ楽しかったですね。
    私、また行きたいです。 これからもずっと・・・。
    でも、このままずっと同じ関係なんて我慢出来ませんからね?」

雪歩「うぅ・・・、皆凄いなぁ・・・。 ・・・うぅん、私も頑張らなきゃ。
   あっ、あの、プロデューサー! 私、こんなダメダメですけど、
   頑張ってプロデューサーに見合うようなアイドルになってみせるので、
   あの、もし良かったら、お願いしますぅ!!」

真「あっちゃー、雪歩に先越されちゃったかぁ。
  ・・・よしっ、プロデューサー! 多くは言いません!!
  これからもずっと! 大好きです!! よろしくお願いしますっ!!!
  ・・・へへっ、返事ちゃんとくれなきゃ怒っちゃいますからねっ!」

亜美「おぉう、大胆発言連発ですなぁ・・・。 この波に乗るしかな→い!」

真美「モチのロンっしょ! せーのっ」

亜美・真美「兄ちゃん! これからもたっくさん遊ぼうね→!!
        ずっとず→っと遊んでくれなきゃ嫌いになっちゃうかんね!!」

律子「それは告白って言うのかしらね・・・?
    ・・・コホン、まぁ、そのですね、私にだって、そういう気持ちが、
    あるには、あるんですよ、ハイ。 ・・・だぁあぁ!! 今のナシ!!
    兎に角っ!! これからもお願いしますよプロデューサー殿!!」

響「なんだかすっかり出遅れちゃったぞ・・・。 あー、えっと、プロ・・・、
  いや、にぃに!! あれからすっかり一人が寂しくなっちゃったぞ。
  だから、その、あの・・・、にぃにと一緒に暮らしたいなーって思ってるんだ。
  にぃには、自分と一緒に暮らすの嫌、かな・・・?」

やよい「うっうー! 私もプロデューサーにお兄ちゃんになって、
     一緒に暮らして欲しいですー! あ、でも、お兄ちゃんだったら・・・。
     はわっ!? いや、な、なんでもないんですよー!!
     べ、べつにけっこん出来ないとかじゃないんですー!!!」

伊織「やよい、それもう言っちゃってるわよ・・・。
    ・・・まぁ、色々と言うことはあるけど、一つだけにしてあげる。
    良いこと? 私に釣り合う男になりなさい? そうしたら、
    全身全霊を掛けて愛してあげるわ。 出来るもんならね!!
    ・・・楽しみにしてるからね、プロデューサー」

P「うおぉ・・・、頭がこんがらがってきた・・・」 

春香「プロデューサーさんっ」

P「春香・・・」

春香「私、頑張ります!」

春香「皆に負けないくらい綺麗になって、可愛くなって、トップアイドルになって、
    プロデューサーさんに大好きになってもらえるように頑張ります、
    何時になるか解らないけど、それまで待っていただけますか・・・?」

P「・・・」

小鳥「腹括った方が良いですよ、プロデューサーさん!
    私だって、プロデューサーさんに言いたいこと沢山ありますけど、
    精一杯我慢してるんですから!」

P「そう、ですね・・・」

P「俺、目を背けていたんだな、現実から。
 こんなにもお前たちが俺の事を想ってくれているってのに、
 ちゃんと返事も出さずに、すまなかった」

アイドル達「・・・」

P「お前たちの想いに応えられるか解らないけど、俺も答えを出すよ」

春香「プロデューサーさんっ、リラックスですよ! リラックス!」

伊織「まったく、まだるっこしいのよいちいち」

あずさ「うふふ、気負わなくていいんですよ」

千早「誰が好きでも、恨みっこナシです」

貴音「それが貴方の決断ならば、どんな事でも受け止められます」

美希「どうせミキに決まってるのー!」

真「こら美希! 茶化しちゃダメだろー?」

律子「ほらほら喧嘩しないの! 大事なトコなんだから」

雪歩「・・・ドキドキですぅ」

真美「ほらほら〜、さっさと白状した方が楽になれるぜ〜?」

亜美「田舎のおっかさんが泣いてるっぽいぜ〜?」

やよい「きんちょーしてる時は、手に「人」って書いて飲むといいんですよ!」

響「気兼ねなく言えば良いさー!」

P「みんな・・・」

小鳥「うふふ、皆やっぱり優しい子たちばかりですね・・・。 
    これは、心配する必要も無いみたいですね?」

P「はい! ・・・皆、聞いてくれ!!」



「俺の、一番好きな人は———!!」



———完

ID変わって>>1です。 これにて本当に終わりです。
今度からはちゃんとオチを考えてから書こう、そう思わずにはいられない終わり方。

初めてスレ立てどころか、書き込み自体一度もしたことが無かったので勝手も全く解らず、
不定期連載になったりと、紆余曲折ありましたが、皆さんに優しくして頂いて、感謝してもしきれません。

「乙」や「面白かった」というレスがとても力になりました。
改めて御礼を言わせてください、ここまで見ていただいて有難う御座いました!!

乙です
みんな可愛かった

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